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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027547
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】拘束具、電池システム、及び飛行体
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/262 20210101AFI20250220BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20250220BHJP
【FI】
H01M50/262 E
H01M50/262 M
H01M50/262 S
H01M50/249
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132369
(22)【出願日】2023-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】320009152
【氏名又は名称】エナックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 貴也
(72)【発明者】
【氏名】高柳 良基
(72)【発明者】
【氏名】福地 スヴェトラーナ
(72)【発明者】
【氏名】山本 遼一
(72)【発明者】
【氏名】榎本 未来
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA06
5H040CC23
5H040LL06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】金属板拘束等と比較して重量が軽く、リチウム金属電池が充放電によって厚みが変化した場合に、リチウム金属電池に対する拘束圧が適切に調整される構造を備える、リチウム金属電池を拘束する拘束具を提供する。
【解決手段】複数の電池セル110を含むリチウム金属電池100を拘束する拘束具であって、材質がゴムであり、板状の基部214及び基部上の複数の突起部を有する板状部材212と、板状部材がはめ込まれる枠部材218とを有する拘束部材210と、枠部材にはめ込まれた板状部材をリチウム金属電池に押し当てて加圧した状態で固定する固定部材とを備える拘束具を提供する。拘束具は、板状部材の弾性によって、複数の電池セルの充電時に複数の電池セルにかかる拘束具による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セルの放電時に複数の電池セルにかかる拘束具による圧力が0.1MPa以上である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池セルを含むリチウム金属電池を拘束する拘束具であって、
材質がゴム系であり、板状の基部及び前記基部上の複数の突起部を有する板状部材と、
前記板状部材がはめ込まれる枠部材と
を有する拘束部材と、
前記枠部材にはめ込まれた前記板状部材を前記リチウム金属電池に押し当てて加圧した状態で固定する固定部材と
を備える拘束具。
【請求項2】
前記複数の突起部のそれぞれは、円錐形状を有する、請求項1に記載の拘束具。
【請求項3】
前記複数の突起部のそれぞれは、高さと直径との比率が1対1から1対5の間である円錐形状を有する、請求項2に記載の拘束具。
【請求項4】
前記基部上に、長方形状であって中心部分に前記基部の縦方向に沿って切り込みが入った突起部と、長方形状であって中心部分に前記基部の横方向に沿って切り込みが入った突起部とが交互に配置されている、請求項1に記載の拘束具。
【請求項5】
前記板状部材の弾性によって、前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が5MPa以下であり、前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.1MPa以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の拘束具。
【請求項6】
前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が3MPa以下である、請求項5に記載の拘束具。
【請求項7】
前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が2MPa以下である、請求項6に記載の拘束具。
【請求項8】
前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.3MPa以上である、請求項5に記載の拘束具。
【請求項9】
前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.5MPa以上である、請求項8に記載の拘束具。
【請求項10】
前記拘束部材は、第1板状部材及び第1枠部材を有する第1拘束部材と、第2板状部材及び第2枠部材を有する第2拘束部材とを含み、
前記固定部材は、前記第1拘束部材及び前記第2拘束部材によって前記リチウム金属電池を挟み込んで加圧した状態で固定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の拘束具。
【請求項11】
請求項1に記載の拘束具と、
前記リチウム金属電池と
を備える電池システム。
【請求項12】
請求項11に記載の電池システムと、
前記電池システムに蓄積された電気エネルギーを利用して推進力を発生させる推進力発生装置と、
を備える飛行体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拘束具、電池システム、及び飛行体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リチウムイオン電池において、積層された複数の電池セルを、金属製プレートにより挟持し、金属製バンドを用いて金属製プレートを拘束することにより、電池セルに対して積層方向の拘束圧力を付与することが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-075152号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、拘束具が提供される。前記拘束具は、複数の電池セルを含むリチウム金属電池を拘束してよい。前記拘束具は、拘束部材を備えてよい。前記拘束部材は、材質がゴム系であり、板状の基部及び前記基部上の複数の突起部を有する板状部材と、前記板状部材がはめ込まれる枠部材とを有してよい。前記拘束具は、前記枠部材にはめ込まれた前記板状部材を前記リチウム金属電池に押し当てて加圧した状態で固定する固定部材を備えてよい。
【0004】
前記拘束具において、前記複数の突起部のそれぞれは、円錐形状を有してよい。前記複数の突起部のそれぞれは、高さと直径との比率が1対1から1対5の間である円錐形状を有してよい。
【0005】
前記いずれかの拘束具において、前記基部上に、長方形状であって中心部分に前記基部の縦方向に沿って切り込みが入った突起部と、長方形状であって中心部分に前記基部の横方向に沿って切り込みが入った突起部とが交互に配置されていてよい。
【0006】
前記いずれかの拘束具の、前記板状部材の弾性によって、前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が5Mpa以下であり、前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.1MPa以上であってよい。前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が3MPa以下であってよい。前記複数の電池セルの充電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が2MPa以下であってよい。前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.3MPa以上であってよい。前記複数の電池セルの放電時に前記複数の電池セルにかかる前記拘束具による圧力が0.5MPa以上であってよい。
【0007】
前記いずれかの拘束具において、前記拘束部材は、第1板状部材及び第1枠部材を有する第1拘束部材と、第2板状部材及び第2枠部材を有する第2拘束部材とを含んでよく、前記固定部材は、前記第1拘束部材及び前記第2拘束部材によって前記リチウム金属電池を挟み込んで加圧した状態で固定してよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、前記拘束具と、前記リチウム金属電池とを備える電池システムが提供される。本発明の一実施態様によれば、前記電池システムと、前記電池システムに蓄積された電気エネルギーを利用して推進力を発生させる推進力発生装置と、を備える飛行体が提供される。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】電池システム10の一例を概略的に示す。
図2】電池システム10の一例を概略的に示す。
図3】板状部材212の一例を概略的に示す。
図4】枠部材218の一例を概略的に示す。
図5】板状部材212の一例を概略的に示す。
図6】板状部材212の一例を概略的に示す。
図7】電池システム10を搭載したHAPS700の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
リチウムイオン電池は、0.0~0.2MPa程度の、圧力無し又は低圧力で拘束することによって、十分な電池特性を得ることができる。一方、リチウム金属電池を、リチウムイオン電池の場合と同様の圧力で拘束した場合、サイクル寿命が悪くなることが発見された。金属板によって拘束する金属板拘束等の方法で拘束圧を高めることにより、サイクル寿命は改善するが、拘束部材が重くなり、重量エネルギー密度が低下してしまう。また、リチウム金属電池は、充放電によってその厚みが変化することになるが、金属板拘束では、圧力の調整が適切に行われないので、リチウム金属電池に対する拘束圧が過剰になったり、不足したりしてしまう可能性がある。本実施形態に係る拘束具200は、金属板拘束等と比較して重量が軽く、リチウム金属電池が充放電によって厚みが変化した場合に、リチウム金属電池に対する拘束圧が適切に調整される構造を備える。
【0013】
図1及び図2は、電池システム10の一例を概略的に示す。電池システム10は、リチウム金属電池100と、拘束具200とを備える。リチウム金属電池100は、複数の電池セル110を含む。複数の電池セル110は、並べて配置されている。
【0014】
拘束具200は、リチウム金属電池100を拘束する。拘束具200は、リチウム金属電池100を、複数の電池セル110が並ぶ方向に沿って拘束してよい。
【0015】
図1及び図2に示す例において、拘束具200は、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230を有する。拘束部材210は、第1拘束部材の一例であってよい。拘束部材220は、第2拘束部材の一例であってよい。固定部材230は、拘束部材210及び拘束部材220によってリチウム金属電池100を挟み込んで加圧した状態で固定する。
【0016】
なお、拘束具200は、拘束部材210及び拘束部材220のうちの一方のみを有してもよい。例えば、拘束具200は、拘束部材210及び拘束部材220のうち、拘束部材210のみを有する。この場合、リチウム金属電池100の拘束部材210が位置する側とは反対側に、例えば、炭素繊維複合材料(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)等の、硬度が比較的高く、重量が比較的軽い材料によって形成された部材が配置される。そして、固定部材230が、拘束部材210をリチウム金属電池100に押し当てて加圧した状態で固定する。固定部材230は、リチウム金属電池100の拘束部材220の側に配置された部材と拘束部材210とによってリチウム金属電池100を挟み込んで加圧した状態で固定してよい。
【0017】
本実施形態では、拘束具200が、拘束部材210及び拘束部材220を備える場合を主に例に挙げて説明する。
【0018】
拘束部材210は、板状部材212と、枠部材218とを含む。板状部材212は、第1板状部材の一例であってよい。枠部材218は、第1枠部材の一例であってよい。
【0019】
板状部材212は、材質がゴム系である。板状部材212の材質の具体例として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM: Ethylene Propylene Diene Monomer)が挙げられるが、これに限られない。他の例として、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、及びフッ素ゴム等が挙げられるが、これら以外であってもよい。
【0020】
板状部材212は、板状の基部214と、基部214上の複数の突起部216とを有する。基部214は、第1基部の一例であってよい。突起部216は、第1突起部の一例であってよい。複数の突起部216は、リチウム金属電池100に対してできるだけ均一に圧力がかかり、かつ、座屈しづらい構成を有してよい。複数の突起部216同士の隙間は、基部214の面積の0.05~0.3であってよい。複数の突起部216同士の隙間は、基部214の面積の0.1~0.2であってよい。
【0021】
枠部材218は、板状部材212がはめ込まれる。枠部材218には、掘り込みがあり、掘り込みに対して板状部材212がはめ込まれる。枠部材218は、硬度が比較的高く、重量が比較的軽い材料によって形成されてよい。枠部材218の材料の例として、CFRPが挙げられるが、これに限られない。
【0022】
拘束部材220は、板状部材222と、枠部材228とを含む。拘束部材220は、拘束部材210と同様の構成を有する。板状部材222は、第2板状部材の一例であってよい。枠部材228は、第2枠部材の一例であってよい。
【0023】
板状部材222は、材質がゴム系である。板状部材222の材質の具体例として、エチレンプロピレンジエンゴムが挙げられるが、これに限られない。他の例として、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、及びフッ素ゴム等が挙げられるが、これら以外であってもよい。
【0024】
板状部材222は、板状の基部224と、基部224上の複数の突起部226とを有する。基部224は、第2基部の一例であってよい。突起部226は、第2突起部の一例であってよい。複数の突起部226は、リチウム金属電池100に対してできるだけ均一に圧力がかかり、かつ、座屈しづらい構成を有してよい。
【0025】
枠部材228は、板状部材222がはめ込まれる。枠部材228には、掘り込みがあり、掘り込みに対して板状部材222がはめ込まれる。枠部材228は、硬度が比較的高く、重量が比較的軽い材料によって形成されてよい。枠部材228の材料の例として、CFRPが挙げられるが、これに限られない。
【0026】
固定部材230は、拘束部材210及び拘束部材220によってリチウム金属電池100を挟み込んで加圧した状態で固定することができれば、どのような部材であってもよい。固定部材230は、例えば、CFRP等の、硬度が比較的高く、重量が比較的軽い材料によって形成された箱型の部材であってよい。
【0027】
拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成される。すなわち、充放電によってリチウム金属電池100の厚みが変化しても、リチウム金属電池100にかかる圧力が0.1MPa~5MPaとなるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成される。具体的には、このような圧力を実現するように、板状部材212のゴム系の種類と、板状部材212の複数の突起部216の形状、数、及び配置と、板状部材222のゴム系の種類と、板状部材222の複数の突起部226の形状、数、及び配置と、固定部材230による固定力とを調整することによって、拘束具200が構成される。例えば、板状部材212のゴム系の種類と、板状部材212の複数の突起部216の形状、数、及び配置と、板状部材222のゴム系の種類と、板状部材222の複数の突起部226の形状、数、及び配置と、固定部材230による固定力との一部又は全部を変更した様々なバリエーションの拘束具200を生成して、生成した拘束具200で実際にリチウム金属電池100を拘束し、リチウム金属電池100を充放電させたときにリチウム金属電池100にかかる圧力をロードセル等によって測定し、リチウム金属電池100にかかる圧力が0.1MPa~5MPaとなる拘束具200を採用することによって、本実施形態に係る拘束具200を生成することができる。
【0028】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0029】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0030】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0031】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0032】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0033】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0034】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0035】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性と、拘束部材220の板状部材222の弾性とによって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210、拘束部材220、及び固定部材230が構成されてもよい。
【0036】
拘束具200が、拘束部材210及び拘束部材220のうち、拘束部材210のみを有する場合、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてよい。すなわち、充放電によってリチウム金属電池100の厚みが変化しても、リチウム金属電池100にかかる圧力が0.1MPa~5MPaとなるように、拘束部材210及び固定部材230が構成される。具体的には、このような圧力を実現するように、板状部材212のゴム系の種類と、板状部材212の複数の突起部216の形状、数、及び配置と、固定部材230による固定力とを調整することによって、拘束具200が構成される。例えば、板状部材212のゴム系の種類と、板状部材212の複数の突起部216の形状、数、及び配置と、固定部材230による固定力との一部又は全部を変更した様々なバリエーションの拘束具200を生成して、生成した拘束具200で実際にリチウム金属電池100を拘束し、リチウム金属電池100を充放電させたときにリチウム金属電池100にかかる圧力をロードセル等によって測定し、リチウム金属電池100にかかる圧力が0.1MPa~5MPaとなる拘束具200を採用することによって、本実施形態に係る拘束具200を生成することができる。
【0037】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0038】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0039】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0040】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0041】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.3MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0042】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0043】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が3MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0044】
同様に、拘束部材210の板状部材212の弾性によって、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が2MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.5MPa以上となるように、拘束部材210及び固定部材230が構成されてもよい。
【0045】
下記表1は、電池セル110の充電時にかかる圧力及び放電時にかかる圧力毎の、200サイクル時の電池セル110の容量維持率を実験した実験結果を示す。表1では、電池セル110を充電するときに電池セル110にかかる圧力が最も強くなる充電終止時の圧力と、電池セル110を放電するときに電池セル110に係る圧力が最も弱くなる放電終止時の圧力との組み合わせ毎の、200サイクル時の電池セル110の容量維持率を実験した実験結果を示す。実験は、電池セル110の充電終止時にかかる圧力及び放電終止時にかかる圧力の組み合わせ毎に、複数回行い、そもそもサイクル数が200以下であった場合を「×」、200サイクル時の容量維持率が70%未満の場合を「△」、200サイクル時の容量維持率が70%以上90%未満の場合を「〇」、200サイクル時の容量維持率が90%以上の場合を「◎」としている。
【0046】
当該実験結果は、例えば、充電終止時の圧力が2MPa、放電終止時の圧力が0.3MPaとなる条件で、電池セル110の充放電を200サイクル繰り返したときの、電池セル110の容量維持率が、90%以上であったことを示す。
【0047】
当該実験結果は、充電時にかかる圧力を最大2MPa又は3MPaとし、放電時にかかる圧力を最小0.3MPa、0.5MPa、又は0.6MPaとすることによって、電池セル110の充放電を200サイクル繰り返したときの、リチウム金属電池100の容量維持率が、90%以上であることを示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1に示すように、充電時圧力は、0.8MPa~6MPaであることが望ましく、1MPaから5MPaであることがさらに望ましく、1MPaから4MPaであることがさらに望ましく、2MPa又は3MPaであることがさらに望ましい。放電時圧力は、0.1MPa~0.6MPaであることが望ましく、放電時圧力は、0.2MPa~0.6MPaであることがさらに望ましく、放電時圧力は、0.3MPa~0.6MPaであることがさらに望ましい。
【0050】
表1に示すように、充電時圧力が1MPa~4MPaであって、放電時圧力が0.2MPa~0.6MPaであることが望ましく、充電時圧力が2MPa又は3MPaであって、放電時圧力が0.3MPa~0.6MPaであることがさらに望ましい。本実施形態にかかる拘束具200によれば、このような範囲条件を満たすように、リチウム金属電池100を拘束することができ、リチウム金属電池100の性能維持に貢献することができる。
【0051】
図3は、板状部材212の一例を概略的に示す。図3に示す板状部材212の寸法は一例である。板状部材212の寸法は、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、板状部材212の材質等に応じて決定され得る。板状部材222は、板状部材212と同じ構成を有してよい。
【0052】
図3に示す例において、基部214は、縦93mm、横66mm、高さ4mmである。突起部216は、長方形状を有する。突起部216は、縦12mm、横12mm、高さ10mmである。複数の突起部216は、縦方向及び横方向に並べて配置される。複数の突起部216の間隔は、2mmである。
【0053】
板状部材212がこのような構造を有することによって、複数の突起部216が座屈しにくく、電池セル110に均一な圧力が作用するようにしつつ、リチウム金属電池100の厚みが変化した場合に、リチウム金属電池100にかかる圧力を適切に調整可能とすることができる。また、複数の突起部216とリチウム金属電池100との摩擦によって、リチウム金属電池100がずれてしまう可能性を低減できる。
【0054】
図4は、枠部材218の一例を概略的に示す。図4に示す寸法は一例であって、他の寸法であってもよい。枠部材218は、掘り込み219を有する。掘り込み219の深さは、基部214の高さと同じであってよい。掘り込み219の深さは、基部214の高さの10分の1から2分の1であってよい。掘り込み219の深さは、基部214の高さの5分の1から3分の1であってよい。枠部材228は、枠部材218と同じ構成を有してよい。
【0055】
図5は、板状部材212の一例を概略的に示す。図5に示す板状部材212の寸法は一例である。板状部材212の寸法は、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、板状部材212の材質等に応じて決定され得る。板状部材222は、板状部材212と同じ構成を有してよい。
【0056】
図5に示す例において、基部214は、縦93mm、横66mm、高さ4mmである。図5に示す例において、基部214上に、長方形状であって、中心部分に基部214の縦方向に沿って切り込みが入った突起部2162と、長方形状であって中心部分に基部214の横方向に沿って切り込みが入った突起部2164とが交互に配置されている。図5に示す例において、突起部2162及び突起部2164の全体的な寸法は、縦12mm、横12mm、高さ10mmである。切り込みの幅は、6mmであり、切り込みの部分の高さは8mmである。すなわち、切り込みの深さは2mmである。突起部2162及び突起部2164の間隔は、2mmである。
【0057】
図5に示すように、異なる方向に切り込みが入った突起部を交互に配置することによって、図3に示す構造による利点に加えて、ゴム変形の方向性をキャンセルすることができ、電池セル110に対して部分的に過度な圧力がかかって電池セル110が損傷してしまうような可能性を低減することができる。
【0058】
図6は、板状部材212の一例を概略的に示す。図6に示す板状部材212の寸法は一例である。板状部材212の寸法は、リチウム金属電池100の複数の電池セル110の充電時に複数の電池セル110にかかる拘束具200による圧力が5MPa以下であり、複数の電池セル110の放電時に複数の電池セル110に係る拘束具200による圧力が0.1MPa以上となるように、板状部材212の材質等に応じて決定され得る。板状部材222は、板状部材212と同じ構成を有してよい。
【0059】
図6に示す例において、基部214は、縦93mm、横66mm、高さ4mmである。突起部216は、円錐形状を有する。突起部216の頂点側は、カーブ形状であってよい。突起部216の頂点側は、平面形状であってもよい。突起部216は、高さと直径との比率が1対1から1対5の間であってよい。突起部216は、高さと直径との比率が1対3であってよい。突起部216の底面の直径は、5mm~30mmであってよい。図6に示す例において、突起部216の底面の直径は12mmであり、高さが10mmである。なお、突起部216は、四角錐形状であってもよい。
【0060】
板状部材212がこのような構造を有することによって、複数の突起部216が座屈しにくく、電池セル110に均一な圧力が作用するようにしつつ、リチウム金属電池100の厚みが変化した場合に、リチウム金属電池100にかかる圧力を適切に調整可能とすることができる。また、複数の突起部216とリチウム金属電池100との摩擦によって、リチウム金属電池100がずれてしまう可能性を低減できる。
【0061】
図7は、電池システム10を搭載したHAPS700の一例を概略的に示す。HAPS700は、地上に向けてビーム702を照射することにより形成した通信エリア704内のユーザ端末30に無線通信サービスを提供する飛行体である。HAPS700は、電池システム10と、電池システム10に蓄積された電気エネルギーを利用して推進力を発生させる推進力発生装置とを備える飛行体の一例であってよい。
【0062】
HAPS700は、機体710、中央部720、プロペラ730、ポッド740、及び太陽電池パネル750を備える。機体710は、翼部712を有する。翼部712は、左翼部714及び右翼部716を含む。
【0063】
例えば、翼部712の内部に、電池システム10が配置される。電池システム10に蓄積された電気エネルギーは、HAPS700が備える各構成によって利用される。例えば、電池システム10に蓄積された電気エネルギーは、推進力を発生させるプロペラ730のモータによって利用される。一具体例として、翼部712の内部に、並列に接続された複数の電池システム10が配置される。複数の電池システム10のうち、左側の複数の電池システム10が、左翼部714に配置され、右側の複数の電池システム10が、右翼部716に配置されてよい。複数の電池システム10によって放電された電力は、HAPS700が備える各構成によって利用される。例えば、複数の電池システム10によって放電された電力は、プロペラ730のモータによって利用される。
【0064】
中央部720内には、飛行制御部722及び通信制御部724が配置される。飛行制御部722は、複数の電池システム10によって放電された電力を用いて、HAPS700の飛行を制御する。通信制御部724は、複数の電池システム10によって放電された電力を用いて、HAPS700の通信を制御する。
【0065】
飛行制御部722は、例えば、プロペラ730の回転を制御することによってHAPS700の飛行を制御する。また、飛行制御部722は、不図示のフラップやエレベータの角度を変更することによってHAPS700の飛行を制御してもよい。飛行制御部722は、GPSセンサ等の測位センサ、ジャイロセンサ、及び加速度センサ等の各種センサを備えて、HAPS700の位置、移動方向、及び移動速度を管理してよい。
【0066】
通信制御部724は、SL(Service Link)アンテナを用いて、地上に通信エリア704を形成する。通信制御部724は、SLアンテナを用いて、地上のユーザ端末30とサービスリンクを形成する。SLアンテナは、マルチビームアンテナであってもよい。通信エリア704は、マルチセルであってもよい。
【0067】
通信制御部724は、FL(Feeder Link)アンテナを用いて、地上のゲートウェイ40との間でフィーダリンクを形成してよい。通信制御部724は、ゲートウェイ40を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
【0068】
通信制御部724は、衛星通信アンテナを用いて、通信衛星50と通信してよい。通信制御部724は、通信衛星50及び衛星通信局60を介して、ネットワーク20にアクセスしてよい。
【0069】
ユーザ端末30は、HAPS700と通信可能であればどのような通信端末であってもよい。例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン等の携帯電話である。ユーザ端末30は、タブレット端末及びPC(Personal Computer)等であってもよい。ユーザ端末30は、いわゆるIoT(Internet of Thing)デバイスであってもよい。ユーザ端末30は、いわゆるIoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0070】
HAPS700は、例えば、フィーダリンク又は通信衛星50と、サービスリンクとを介して、ネットワーク20とユーザ端末30との通信を中継する。HAPS700は、ユーザ端末30とネットワーク20との通信を中継することによって、ユーザ端末30に無線通信サービスを提供してよい。
【0071】
ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含む。移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、及び6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。
【0072】
HAPS700は、例えば、通信エリア704内のユーザ端末30から受信したデータをネットワーク20に送信する。また、HAPS700は、例えば、ネットワーク20を介して、通信エリア704内のユーザ端末30宛のデータを受信した場合に、当該データをユーザ端末30に送信する。
【0073】
HAPS700は、例えば、成層圏において、予め定められた飛行経路を巡回しながら、地上の特定のエリアに通信エリア704を維持する。HAPS700は、日中に太陽電池パネル750によって発電した電力を複数の電池システム10に蓄え、夜間は複数の電池システム10の電力を用いることによって、成層圏の飛行を維持する。HAPS700は、例えば、日中に複数の電池システム10を充電しつつ、上昇して位置エネルギーを蓄え、夜間は、緩やかに下降しつつ、適宜電池システム10の電力を用いてプロペラ730等を稼働させることによって、成層圏の飛行を維持する。
【0074】
管理装置800は、複数のHAPS700を管理する。管理装置800は、ネットワーク20及びゲートウェイ40を介して、HAPS700と通信してよい。管理装置800は、ネットワーク20、衛星通信局60、及び通信衛星50を介して、HAPS700と通信してもよい。
【0075】
管理装置800は、指示を送信することによってHAPS700を制御する。管理装置800は、通信エリア704によって地上の対象エリアをカバーさせるべく、HAPS700に、対象エリアの上空を旋回させてよい。HAPS700は、例えば、対象エリアの上空を円軌道で飛行しつつ、FLアンテナの指向方向を調整することによってゲートウェイ40との間のフィーダリンクを維持し、SLアンテナの指向方向を調整することによって通信エリア704による対象エリアのカバーを維持する。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0077】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0078】
10 電池システム、20 ネットワーク、30 ユーザ端末、40 ゲートウェイ、50 通信衛星、60 衛星通信局、100 リチウム金属電池、110 電池セル、200 拘束具、210 拘束部材、212 板状部材、214 基部、216 突起部、2162 突起部、2164 突起部、218 枠部材、219 掘り込み、220 拘束部材、222 板状部材、224 基部、226 突起部、228 枠部材、230 固定部材、700 HAPS、702 ビーム、704 通信エリア、710 機体、712 翼部、714 左翼部、716 右翼部、720 中央部、722 飛行制御部、724 通信制御部、730 プロペラ、740 ポッド、750 太陽電池パネル、800 管理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7