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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027555
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】オーバヘッドドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/02 20060101AFI20250220BHJP
   E05F 11/54 20060101ALI20250220BHJP
   E05D 15/24 20060101ALI20250220BHJP
   E06B 9/58 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
E06B9/02 A
E05F11/54 Z
E05D15/24 A
E06B9/58 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132382
(22)【出願日】2023-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】598008020
【氏名又は名称】有限会社シオザキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100133101
【弁理士】
【氏名又は名称】島崎 俊英
(74)【代理人】
【識別番号】100092808
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 亘
(74)【代理人】
【識別番号】100140981
【弁理士】
【氏名又は名称】柿原 希望
(72)【発明者】
【氏名】塩▲崎▼ 順一
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042AA01
2E042CA04
2E042CB09
2E042DA04
(57)【要約】
【課題】ドアパネルのガイドレールの様々な形状に容易に対応できるオーバヘッドドアを提供する。
【解決手段】複数のパネル21を屈曲自在に連結したドアパネル2を昇降して開状態と閉状態とするオーバヘッドドア1において、ドアパネル2に連結されたワイヤ3を巻き取るワイヤ巻取りドラム4が固着された巻取りシャフト5と、巻取りシャフト5に固着されたスプロケット6と、スプロケット6の下方に配置され、回転自在な従動スプロケット7と、スプロケット6と従動スプロケット7とに張架された回転可能なチェーン8とを備え、チェーン8は、巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を付与する屈曲可能な複数のウェイト9が取り付けられ、ドアパネル2の昇降に伴って、ウェイト9がスプロケット6または従動スプロケット7を通過し、付勢力を変化させる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネルを屈曲自在に連結したドアパネルを昇降して開状態と閉状態とするオーバヘッドドアにおいて、
前記ドアパネルに連結されたワイヤを巻き取るドラムが固着された回転軸と、
前記回転軸に固着された第1のスプロケットと、
前記第1のスプロケットの下方に配置され、回転自在な第2のスプロケットと、
前記第1のスプロケットと前記第2のスプロケットとに張架された回転可能なチェーンと、
を備え、
前記チェーンは、前記回転軸に対してワイヤを巻き上げる方向の付勢力を付与する屈曲可能な複数の錘が取り付けられ、
前記ドアパネルの昇降に伴って、前記錘が前記第1のスプロケットまたは前記第2のスプロケットを通過し、前記付勢力を変化させることを特徴とするオーバヘッドドア。
【請求項2】
請求項1に記載のオーバヘッドドアにおいて、
前記ドアパネルを鉛直方向に案内する第1のガイドレールと、
前記第1のガイドレールと連続し、前記第1のガイドレールと所定の角度を成すように形成され、前記ドアパネルを案内する第2のガイドレールと、
を備え、
前記ドアパネルの開動作時において前記ドアパネルの先端部が前記第2のガイドレールの始点に達したとき、前記錘の先端部が前記第2のスプロケットの最下部を通過し、下降から上昇に転じることを特徴とするオーバヘッドドア。
【請求項3】
請求項2に記載のオーバヘッドドアにおいて、
前記チェーンは、屈曲可能な複数の錘が連続した第1の錘と、屈曲しない第2の錘とが取り付けられ、
前記第1の錘の全体は、前記第2のスプロケットの最下部を通過可能であり、
前記第2の錘は、記第2のスプロケットの最下部を通過することなく、前記第1のスプロケットと前記第2のスプロケットとの間を昇降することを特徴とするオーバヘッドドア。
【請求項4】
請求項3に記載のオーバヘッドドアにおいて、
前記ドアパネルが閉状態のとき、前記第1の錘および前記第2の錘で前記回転軸に対してワイヤを巻き上げる方向の付勢力を付与し、
前記ドアパネルが閉状態から開状態へ移行するとき、前記第1の錘が前記第2のスプロケットの最下部を通過して下降から上昇に転じ、前記回転軸に対してワイヤを巻き上げる方向の付勢力を減少させ、
前記ドアパネルが開状態のとき、前記第2のスプロケットの最下部を通過した前記第1の錘と、前記第2のスプロケットの最下部を通過しない前記第2の錘とで前記回転軸に対してワイヤを巻き上げる方向の付勢力を付与することを特徴とするオーバヘッドドア。
【請求項5】
請求項1に記載のオーバヘッドドアにおいて、
前記ドアパネルを鉛直方向に案内する第1のガイドレールと、
前記第1のガイドレールと連続し、前記第1のガイドレールと所定の角度を成すように形成され、前記ドアパネルを案内する第2のガイドレールと、
を備え、
前記ドアパネルが開状態に移行するとき、前記錘の一部が前記第1のスプロケットの最上部を通過し、上昇から下降に転じることを特徴とするオーバヘッドドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のパネルを屈曲自在に連結したドアパネルを昇降して開状態と閉状態とするオーバヘッドドアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のオーバヘッドドアは、複数のパネルを屈曲自在に連結したドアパネルを、閉じ状態と開き状態に亘って昇降自在で、かつ閉じ状態から開き状態に向けて上昇することでドアパネルの有効重さが順次軽くなると共に、開き状態から閉じ状態に向けて下降することでドアパネルの有効重さが順次重くなるようにし、ドアパネルに上向きの付勢力を付与するウェイト用チェーンを備え、ドアパネルが開き状態に向けて上昇するにつれて、ウェイト用チェーン全体を下降させることにより有効重さを軽くし、かつ閉じ状態に向けて下降するにつれてウェイト用チェーン全体を上昇させることにより有効重さを重くなるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、垂直レール部と水平レール部を備えた左右一対のガイドレールに沿って移動することによってドアパネルの開閉動作を行う開閉体装置に設けられる機構であって、ドアパネル本体の自重による降下に抗する引張力を発生するバランス機構を備え、その引張力を垂直荷重によって発生するウェイトを設け、該ウェイト全体をドアパネル本体の開閉動作に応じてウェイトガイドレールに沿って下降させて垂直荷重を小さくし、また上昇させて垂直荷重を大きくするようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-140556号公報
【特許文献2】特開2005-163468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、錘全体を下降または上昇させてドアパネルに対して鉛直上方向に働く付勢力を変化させるようにしているため、ドアパネルを案内するガイドレールの様々な形状に対応することが困難であるという問題がある。
特許文献1の技術では、錘としてのウェイト用チェーン全体を昇降させることによりドアパネルの有効重さを変化させるようにしているため、ドアパネルが鉛直方向に昇降する部位が存在するガイドレールの形状ではその部位でドアパネルの有効重さが変化してしまうという問題がある。また、特許文献2の技術では、錘としてのウェイト全体をドアパネル本体の開閉動作に応じてウェイトガイドレールに沿って昇降させて垂直荷重を変化させるようにしているため、ドアパネルのガイドレールの形状を変更した場合、それに合わせてウェイトガイドレールの形状も変更しなければならないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、ドアパネルのガイドレールの様々な形状に容易に対応できるオーバヘッドドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため、本発明は、複数のパネルを屈曲自在に連結したドアパネルを昇降して開状態と閉状態とするオーバヘッドドアにおいて、前記ドアパネルに連結されたワイヤを巻き取るドラムが固着された回転軸と、前記回転軸に固着された第1のスプロケットと、前記第1のスプロケットの下方に配置され、回転自在な第2のスプロケットと、前記第1のスプロケットと前記第2のスプロケットとに張架された回転可能なチェーンと、を備え、前記チェーンは、前記回転軸に対してワイヤを巻き上げる方向の付勢力を付与する屈曲可能な複数の錘が取り付けられ、前記ドアパネルの昇降に伴って、前記錘が前記第1のスプロケットまたは前記第2のスプロケットを通過し、前記付勢力を変化させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このようにした本発明は、ドアパネルのガイドレールの様々な形状に容易に対応できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例におけるオーバヘッドドアの斜視図
図2】実施例における閉状態のオーバヘッドドアの説明図
図3】実施例における上昇時のオーバヘッドドアの説明図
図4】実施例における開状態のオーバヘッドドアの説明図
図5】変形例におけるウェイトの位置の説明図
図6】実施例におけるドアパネルとウェイトの位置の説明図
図7】オーバヘッドドアが略鉛直方向に昇降する場合の説明図
図8】ガイドレールの形状の説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明によるオーバヘッドドアの実施例を説明する。
【実施例0010】
図1は実施例におけるオーバヘッドドアの斜視図である。
図1において、オーバヘッドドア1は、複数のパネルを屈曲自在に連結したドアパネルを昇降して開状態と閉状態とするものであり、ドアパネル2、ワイヤ3(3a、3b)、ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)、巻取りシャフト5、スプロケット6、従動スプロケット7、チェーン8、ウェイト9、残留ウェイト10、およびガイドレール11(11a、11b)を有している。
【0011】
ドアパネル2は、略長方形状の複数の板状部材としてのパネル21を上下に屈曲自在にヒンジ等の連結部22で連結されたものである。ドアパネル2は、それぞれのパネル21の両側部に回転自在なローラ23がヒンジ等の連結部材を介して取り付けられており、ガイドレール11(11a、11b)に沿って図中矢印Aが示す鉛直方向および矢印Bが示す方向(例えば、水平方向)に移動可能に構成され、上昇することにより開状態となり、また下降することにより閉状態となる。
なお、ドアパネル2は、閉状態のときその全体が壁部Pより下方に配置され、壁部Pと設置面との間を閉塞し、開状態のとき下端部が壁部Pの下端部と略同位置に配置されて壁部Pと設置面との間を開放する。
【0012】
ワイヤ3(3a、3b)は、一端部がドアパネル2の下端付近の所定の部位と連結部材を介して連結され、他端部がワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)に接続されたものである。このワイヤ3(3a、3b)は、ドアパネル2の左右両端部にそれぞれ配置され、ワイヤ3aがワイヤ巻取りドラム4aに、またワイヤ3bがワイヤ巻取りドラム4bに接続されている。
ワイヤ3(3a、3b)は、ドアパネル2が上昇して移動するとワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)によって巻き取られる。また、ドアパネル2が下降して移動するとワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)によって巻き取られていたワイヤ3(3a、3b)は送り出される。
【0013】
ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)は、ドアパネル2の左右両端部に対応するように配置され、ドアパネル2の左右両端部にそれぞれ配置されたワイヤ3(3a、3b)を巻き取るものである。このワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)は、例えば円筒状のものである。
【0014】
巻取りシャフト5は、ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)が固着され、ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)の回転軸となるものである。従って、巻取りシャフト5は、ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)とともに回転する。
【0015】
第1のスプロケットとしてのスプロケット6は、巻取りシャフト5の一端部に固着して取り付けられ、ワイヤ巻取りドラム4(4a、4b)および巻取りシャフト5とともに回転するものである。スプロケット6は、巻取りシャフト5の回転をチェーン8に伝達するとともに、チェーン8の引張力を巻取りシャフト5に伝達する。
【0016】
第2のスプロケットとしての従動スプロケット7は、スプロケット6の下方に配置され、回転自在に設けられたものであり、係合したチェーン8の移動に従動して回転するものである。
【0017】
チェーン8は、例えばローラチェーンであり、スプロケット6と従動スプロケット7とに係合するように張架され、回転可能な無端状のものである。このチェーン8は、ドアパネル2の開閉動作による移動に伴って回転する巻取りシャフト5およびスプロケット6により回転し、移動する。チェーン8には、回転軸としての巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を付与する屈曲可能な複数のウェイト9が取り付けられている。
【0018】
第1の錘としてのウェイト9は、チェーン8の一部に取り付けられた錘となるものであり、ドアパネル2の開閉時の付勢力を鉛直荷重によって発生させるものである。このウェイト9は、チェーン8の回転方向における両側部に複数の錘が連続するように取り付けられている。このようにウェイト9はチェーン8の両側部に取り付けられているため、ウェイト9が取り付けられたチェーン8の部分であっても従動スプロケット7と係合できるようになっている。また、ウェイト9は、複数の分離した屈曲可能な錘で構成しているため、チェーン8の動きに伴って形状を変化させることができるようになっている。本実施例では、ウェイト9全体が形状を変化させながら従動スプロケット7を通過することができるようになっている。
なお、本実施例では、ウェイト9のそれぞれの錘の形状を円柱状のものとするが、それに限られることなく、チェーン8の回転を妨げるものでなければ立方体状、直方体状、または球体状などのものであっても良い。
【0019】
第2の錘としての残留ウェイト10は、ウェイト9が取り付けられた部分とは異なる部分のチェーン8に取り付けられたものであり、ウェイト9を補助する錘となるものである。
なお、残留ウェイト10は、スプロケット6と従動スプロケット7との間を昇降するものであり、ドアパネル2の昇降時においてスプロケット6および従動スプロケット7と係合しないチェーン8の部分に取り付けられている。従って、残留ウェイト10は、スプロケット6および従動スプロケット7を通過することはないため、屈曲可能な錘であっても良いが、屈曲しない錘で構成することもできる。本実施例では、構成を簡易なものとするため、残留ウェイト10を屈曲しない錘で構成したものとして説明する。
また、残留ウェイト10は、ウェイト9が取り付けられたチェーン8の部分とスプロケット6および従動スプロケット7との係合を妨げないようになっている。
【0020】
ガイドレール11(11a、11b)は、内側に開口部を有する断面形状が略C字状のものであり、ドアパネル2を案内するものである。このガイドレール11は、ドアパネル2の左右に対応して一対のガイドレール11aおよびガイドレール11bが配置され、ガイドレール11aおよびガイドレール11bの溝とドアパネル2の両側部に取り付けられた回転自在なローラ23とが係合してドアパネル2を移動可能に支持するとともに、移動するドアパネル2を案内する。
また、ガイドレール11(11a、11b)は、ドアパネル2を鉛直方向に案内する第1ガイドレール111(111a、111b)と、第1ガイドレール111(111a、111b)の延長線に対して所定の角度をなすように延設され、ドアパネル2を案内する第2ガイドレール112(112a、112b)とを有し、第1ガイドレール111(111a、111b)と第2ガイドレール112(112a、112b)とは湾曲部としてのR部113(113a、113b)で連続している。
【0021】
従って、ドアパネル2は、第1ガイドレール111(111a、111b)と第2ガイドレール112(112a、112b)とによって案内されて上昇して開状態となり、また第2ガイドレール112(112a、112b)と第1ガイドレール111(111a、111b)とによって案内されて下降して閉状態となる。
なお、図1では第1ガイドレール111(111a、111b)の延長線と第2ガイドレール112(112a、112b)の延長線とが成す角度を90度よりやや小さい角度として説明するが、それに限られることなく、90度としても良く、また90度以下、90度以上とすることも可能であり、様々な形状のガイドレール11(11a、11b)とすることが可能である。
【0022】
このように本実施例のオーバヘッドドア1は、巻取りシャフト5にスプロケット6が固着され、そのスプロケット6の下方に従動スプロケット7が回転自在に配置され、またウェイト9が取り付けられた無端状のチェーン8がスプロケット6および従動スプロケット7に回転可能に張架されている。
【0023】
ここで、ウェイト9について説明する。
図1に示すように、ウェイト9はチェーン8に複数の錘が連続するように設けられている。そのウェイト9とドアパネル2との位置関係は、ドアパネル2の上端部のローラ23と第2ガイドレール112(112a)の始点(R部113(113a)の中点)との間隔をD1とし、ウェイト9の下端部と従動スプロケット7の最下部との間隔をD2とすると、D1とD2とが略等しくなるようになっている。
【0024】
このようにすることにより、閉状態のドアパネル2をその上端部が第2ガイドレール112(112a、112b)の始点に到達するまで上昇させると全ウェイト9が図中矢印Cで示す回転方向に下降し、ウェイト9の下端部(先端部)は従動スプロケット7の最下部より上位に配置されることはない。
従って、ドアパネル2の上端部が第2ガイドレール112(112a、112b)の始点に到達するまでドアパネル2に対して鉛直上方向に働く付勢力は変化しない。
【0025】
さらにドアパネル2を上昇させると、ウェイト9の図中矢印Cで示す回転方向の先端部は下降から上昇に転じ、従動スプロケット7の最下部より上位に配置されていく。これにより、ドアパネル2に対して鉛直上方向に働く付勢力は徐々に減少する。
なお、間隔D1と間隔D2は、ガイドレール11の形状に合わせて適宜設定することができる。
【0026】
次に、ウェイト9と残留ウェイト10の重量について説明する。
ドアパネル2の閉状態時の鉛直方向(第1ガイドレール111に沿った方向)の重量をW1、ドアパネル2の開状態時の鉛直方向(第1ガイドレール111に沿った方向)の重量をW2とすると、ウェイト9全体の重量MWは(W1-W2)/2となる。
また、ドアパネル2がR部113の中点から第2ガイドレール112を移動する距離をLとし、ウェイト9のそれぞれの錘間距離(間隔)をPtとすると、ウェイト9の錘の数はL/Ptとなり、ウェイト9のそれぞれの錘の重量は((W1-W2)/2)÷(L/Pt)が基本となる。ウェイト9の個別重量はパネル21との重量関係に応じて適宜設定するとより良い。
【0027】
また、残留ウェイト10の重量SWは、ウェイト9全体の重量MWにW2を加えた重量とし、(W1+W2)/2とする。これにより、ドアパネル2の開状態時に、残留ウェイト10はドアパネル2に対して鉛直上方向に重量W2に対応する付勢力を付与することができ、ドアパネル2の開状態を保持することができるようになる。
なお、ウェイト9と残留ウェイト10の重量は、ドアパネル2の重量やガイドレール11の形状に合わせて適宜設定することができる。
【0028】
上述した構成の作用について図1図4に基づいて説明する。
図2は実施例における閉状態のオーバヘッドドアの説明図、図3は実施例における上昇時のオーバヘッドドアの説明図、図4は実施例における開状態のオーバヘッドドアの説明図である。なお、図2(a)、図3(a)、図4(a)はドアパネルおよびガイドレールなどの概略側面図、図2(b)、図3(b)、図4(b)はチェーンおよびウェイトなどの概略側面図である。
【0029】
図2(a)に示すように、ドアパネル2が閉状態のとき、ドアパネル2の全体はガイドレール11の第1のガイドレール111で案内されて水平な設置面に対して垂直状態となり、ドアパネル2の下端部は設置面に配置され、上端部は壁部Pの下端部と略同位置に配置される。このとき、図2(b)に示すように、すべてのウェイト9および残留ウェイト10はスプロケット6と従動スプロケット7との間に配置され、ウェイト9および残留ウェイト10のすべての重量が図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向に鉛直荷重としてチェーン8に作用する。
【0030】
チェーン8に作用する鉛直荷重はスプロケット6、巻取りシャフト5、ワイヤ巻取りドラム4、およびワイヤ3を介してドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用する。従って、ドアパネル2を閉状態から開状態に移行するために上昇させる場合(ドアパネル2の開動作時)、ドアパネル2を僅かな力で上昇させることができる。
このように、ドアパネル2が閉状態のとき、ウェイト9および残留ウェイト10で巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を付与する。
【0031】
次に、ドアパネル2を上昇させると、図3(a)に示すように、ドアパネル2の上端部のローラ23が第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)に到達する。このとき、図3(b)に示すように、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向に移動するウェイト9の下端部(チェーン8の回転方向における先端部)は従動スプロケット7の最下部に配置される。
従って、ドアパネル2の上端部のローラ23が第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)に到達するまではウェイト9および残留ウェイト10のすべての重量がドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用する。
【0032】
さらにドアパネル2を上昇させると、ドアパネル2の上端部のローラ23が第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)を通過し、またチェーン8の回転方向におけるウェイト9の先端部(下端部)は従動スプロケット7の最下部を通過し、下降から上昇に転じ、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、ウェイト9の一部が従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に上昇して配置される。
このとき、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、スプロケット6から従動スプロケット7の最下部までの間に配置されたウェイト9および残留ウェイト10の重量が図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向に鉛直荷重としてチェーン8に作用する。一方、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に配置されたウェイト9の重量が図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向と反対の方向に鉛直荷重としてチェーン8に作用する。
【0033】
従って、ドアパネル2の上端部のローラ23が第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)に到達した後は、ウェイト9および残留ウェイト10のすべての重量ではなく、ウェイト9の一部のおよび残留ウェイト10の重量がドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用するようになる。
また、ドアパネル2の上昇とともに、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に配置されるウェイト9が多くなり、ドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力は小さくなっていく。
このように、ドアパネル2が閉状態から開状態へ移行するとき、ウェイト9が従動スプロケット7の最下部を通過して下降から上昇に転じ、巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を減少させる。
【0034】
次に、ドアパネル2を上昇させ、ドアパネル2を開状態にすると、図4(a)に示すように、ドアパネル2の下端部は壁部Pの下端部と略同位置に配置される。このとき、図4(b)に示すように、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、ウェイト9の全体が従動スプロケット7を通過して下降から上昇に転じて従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に配置され、また残留ウェイト10は従動スプロケット7を通過することなくスプロケット6から従動スプロケット7の最下部までの間に配置される。
従って、ウェイト9の重量MWと残留ウェイト10の重量SWとの差分の重量が、チェーン8に作用する力となる。
このように、ドアパネル2が開状態のとき、従動スプロケット7の最下部を通過したウェイト9と、従動スプロケット7の最下部を通過しない残留ウェイト10とで巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を付与する。
【0035】
本実施例では、上述したように、ウェイト9の重量MWを(W1-W2)/2、残留ウェイト10の重量SWを(W1+W2)/2としているため、ドアパネル2に対して鉛直上方向に重量W2に対応する付勢力を付与することができ、ドアパネル2の開状態を保持する。
このように本実施例では、ドアパネル2の上昇に伴って、ウェイト9が従動スプロケット7を通過して下降から上昇に転じることにより、ドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力が徐々に小さくなるように変化させることができる。
【0036】
また、ドアパネル2を図4に示す開状態から図2に示す閉状態に下降させる場合(ドアパネル2の閉動作時)は、ドアパネル2を上昇させる場合の作用と反対の作用となり、ドアパネル2の下降に伴って、ウェイト9が従動スプロケット7を通過して下降から上昇に転じることにより、ドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力が徐々に大きくなるように変化させることができる。なお、チェーン8の回転方向はドアパネル2の上昇時の反対方向である。
【0037】
本実施例の変形例を説明する。
図5は変形例におけるウェイトの位置の説明図である。
図5に示すように、ドアパネル2の閉状態において、スプロケット6の最上部付近であって図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向における従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に補助ウェイト9aが配置されるようにしても良い。この補助ウェイト9aは、図2に示すウェイト9の一部の重量となるものである。
これにより、ドアパネル2の閉状態において、ドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力を弱め、ドアパネル2の閉状態を保持することができるようになる。
【0038】
また、ドアパネル2を開状態に移行するとき、ウェイト9(錘)の一部としての補助ウェイト9aはスプロケット6の最上部を通過して上昇から下降に転じチェーン8の回転方向におけるスプロケット6と従動スプロケット7の間に配置される。
従って、補助ウェイト9aを含むウェイト9および残留ウェイト10のすべての重量がドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用する。
【0039】
次に、ガイドレール11の形状を変形させた場合の実施例を説明する。
図6は実施例におけるドアパネルとウェイトの位置の説明図である。
図6に示すように、ドアパネル2の上端部のローラ23と第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)との間隔が小さいガイドレール11の場合、ウェイト9の下端部と従動スプロケット7の最下部との間隔を小さくするようにしても良い。
これにより、ドアパネル2の上端部のローラ23が第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)を通過し、またチェーン8の回転方向におけるウェイト9の先端部(下端部)は従動スプロケット7の最下部を通過し、下降から上昇に転じ、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向において、ウェイト9の一部が従動スプロケット7の最下部からスプロケット6までの間に上昇して配置される。
【0040】
図7はオーバヘッドドアが略鉛直方向に昇降する場合の説明図であり、第1ガイドレール111の延長線と第2ガイドレール112とが成す角度を略0度とした場合の説明図である。図7(a)はドアパネル2の閉状態とその状態でのウェイトおよび残留ウェイトの位置関係を表し、図7(b)はドアパネル2の開状態とその状態でのウェイトおよび残留ウェイトの位置関係を表している。
【0041】
オーバヘッドドアが略鉛直方向に昇降する場合、図7(a)に示すように、ドアパネル2が閉状態のとき、残留ウェイト10は、図中矢印Cが示すチェーン8の回転方向におけるスプロケット6と従動スプロケット7の間に配置され、ウェイト9aはスプロケット6の最上部に配置され、またウェイト9bは図中矢印Cが示すチェーン8の回転方向における従動スプロケット7とスプロケット6の間に配置される。
また、ドアパネル2の閉状態時の鉛直方向の重量およびドアパネル2の開状態時の鉛直方向の重量をW1、残留ウェイト10の重量をWS、ウェイト9aの重量をWa、ウェイト9bの重量をWbとすると、W1=WS+Wa-Wbとする。
【0042】
ドアパネル2を上昇させると、図7(a)に示すように、図中矢印Cで示すチェーン8の回転方向に移動するウェイト9aはスプロケット6の最上部を通過して最上部より下方に配置される。
従って、「残留ウェイト10の重量WS+ウェイト9aの重量Wa-ウェイト9bの重量Wb」の重量がドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用する。
【0043】
さらに、ドアパネル2を上昇させて、図7(b)に示すように、ドアパネル2を開状態に移行するとき、残留ウェイト10およびウェイト9aは、図中矢印Cが示すチェーン8の回転方向におけるスプロケット6と従動スプロケット7の間に配置され、また錘の一部としてのウェイト9bはスプロケット6の最上部を通過して上昇から下降に転じチェーン8の回転方向におけるスプロケット6と従動スプロケット7の間に配置される。
このとき、「残留ウェイト10の重量WS+ウェイト9aの重量Wa+ウェイト9bの重量Wb」の重量がドアパネル2を上昇させる図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力として作用する。従って、ドアパネル2の開状態を保持することができる。
【0044】
このように本実施例では、ドアパネル2の昇降に伴って、ウェイト9bがスプロケット6を通過することにより、図中矢印Aで示す鉛直上方向の付勢力を変化させることができる。
【0045】
ここで、ドアパネル2の重量と鉛直上方向の付勢力を付与するウェイトの重量の均衡がどの位置でも良いとドアパネル2を上昇させる操作力を軽減することができるが、閉状態と開状態との間の任意の位置でドアパネル2が停止することもできるようになり、使い勝手が悪い場合がある。例えば、ドアパネル2の開放前にドアパネル2が停止しているときに、高さの高い車両などが通過するとドアパネル2の破損等につながる。従って、ドアパネル2の開放時には鉛直上方向の付勢力を増やし完全な開放状態を保持することが望ましい。
【0046】
そこで、上述したように、ドアパネル2を開状態に移行するとき、ウェイト9bがスプロケット6の最上部を通過して上昇から下降に転じチェーン8の回転方向におけるスプロケット6と従動スプロケット7の間に配置されるようにしたことにより、ドアパネル2の開放時には鉛直上方向の付勢力を増やし完全な開放状態を保持することができる。
なお、図7ではドアパネル2を複数の屈曲可能なパネルで構成した例としているが、このレール形状ではドアパネル2は屈曲しないので1枚のパネルで構成するようにしても良い。
【0047】
図8はガイドレールの形状の説明図である。
図8に示すように、ガイドレール11は、オーバヘッドドアが設置される空間(天井Tの位置)に応じて様々な形状とすることが考えられる。
【0048】
図8(a)は、図6に示したように、ドアパネル2の上端部のローラ23と第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)との間隔が小さいガイドレール11の場合である。この場合、ウェイト9の下端部と従動スプロケット7の最下部との間隔を小さくするようにウェイト9を配置することにより、容易にガイドレール11の形状に対応することができる。
【0049】
図8(b)は、図2図4に示したように、ドアパネル2の上端部のローラ23と第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)との間隔が大きいガイドレール11の場合である。この場合、ドアパネル2の上端部のローラ23と第2ガイドレール112の始点(R部113の中点)との間隔と、ウェイト9の下端部と従動スプロケット7の最下部との間隔とが等しくなるように、ウェイト9を配置することにより、容易にガイドレール11の形状に対応することができる。
【0050】
また、図8(a)に示すように、図8(b)と比較してドアパネル2の第2ガイドレール112上の移動距離が長く、鉛直方向の移動距離が短い場合、ウェイト9の移動範囲であるストロークが足りなくなる場合がある。この場合、図1に示す巻取りドラム4の径よりスプロケット6の径を小さくすることでウェイト9のストロークを少なくすることができる。
【0051】
さらに、図8(c)は、図7に示したように、ドアパネル2が略鉛直方向に昇降する場合であり、第1ガイドレール111の延長線と第2ガイドレール112とが成す角度を略0度とした場合である。この場合、上述したように、ウェイト9a、ウェイト9b、および残留ウェイト10を配置することにより、容易にガイドレール11の形状に対応することができる。
なお、図8(a)~図8(c)の場合のウェイト9、ウェイト9a、ウェイト9b、および残留ウェイト10の重量は上述したとおりである。
【0052】
図8(d)は、第1ガイドレール111の延長線と第2ガイドレール112とが成す角度を略30度とした場合である。この場合も上述したように、ドアパネル2の閉状態時の鉛直方向(第1ガイドレール111に沿った方向)の重量をW1、ドアパネル2の開状態時の鉛直方向(第1ガイドレール111に沿った方向)の重量をW2とすると、ウェイト9全体の重量MWは(W1-W2)/2とする。また、残留ウェイト10の重量SWは、ウェイト9全体の重量にW2を加えた重量とし、(W1+W2)/2とする。
さらに、図8(a)で説明したように、ウェイト9をチェーン8に配置することにより、容易にガイドレール11の形状に対応することができる。
【0053】
なお、図1に示すように、ドアパネル2は、窓などの特別な機能を有するものがあり、重量が変わる場合がある。本実施例ではチェーン8に屈曲可能な複数の錘を有するウェイト9を取り付けるようにしているため、ドアパネル2個別の重量に合わせて対応する位置のウェイト9の重量を増減させることにより、様々なドアパネル2に容易に対応することが可能である。例えば、窓付きのドアパネル2は、窓付きでないドアパネル2より重くなる傾向がある。窓付きのドアパネル2に対応する位置のウェイト9を窓付きのドアパネル2の重量に対応させて増量させることにより、バランスの良いオーバヘッドドア1とすることができる。
【0054】
以上説明したように、本実施例では、チェーン8に、巻取りシャフト5に対してワイヤ3を巻き上げる方向の付勢力を付与する屈曲可能な複数のウェイト9を取り付け、ドアパネル2の昇降に伴って、ウェイト9がスプロケット6または従動スプロケット7を通過し、その付勢力を変化させるようにしたことにより、ドアパネル2のガイドレール11の様々な形状に容易に対応できるという効果が得られる。
また、ドアパネル2が第1ガイドレール111に沿って鉛直上方向に上昇するときはドアパネル2に対する付勢力の変化はなく、第2ガイドレール112に沿って移動するときはドアパネル2に対する付勢力を減少させることができるという効果が得られる。従って、ドアパネル2のガイドレール11の様々な形状に容易に対応できるという効果が得られる。
【0055】
さらに、チェーン8を環状に連結し、上下2つのスプロケットに巻き掛けたことにより、チェーン8に張力を付与するテンションウェイト等が無くてもチェーン8の歯ズレや外れなどを抑制することができるという効果が得られる。また、簡単な構造でウェイト9を折り返すことができ省スペース化が図れるという効果が得られる。
またさらに、ドアパネル2の約2分の1の重量のウェイト9を従動スプロケット7で下降から上昇に方向変化させるようにしているため、ウェイト9の慣性により働く力が小さくなり、構造の強度を強くする必要がなく簡易な構造とすることができるという効果が得られる。また、騒音を減少させることができ、操作性も向上させることができるという効果が得られる。
【0056】
なお、本実施例では、手動操作によりドアパネル2を昇降させるオーバヘッドドア1として説明したが、電動機の動力によりドアパネル2を昇降させるオーバヘッドドア1としても良い。この場合、低消費電力かつ高耐久性を図ることができる。
また、本実施例では、スプロケット6、従動スプロケット7、チェーン8、およびウェイト9等を片側に配置したものとして説明したが、幅の広いドアパネル2や重量の重いドアパネル2を使用する場合はドアパネル2の左右両側にスプロケット6、従動スプロケット7、チェーン8、およびウェイト9等を配置するようにしても良い。
【符号の説明】
【0057】
1 オーバヘッドドア
2 ドアパネル
3 ワイヤ
4(4a、4b) ワイヤ巻取りドラム
5 巻取りシャフト
6 スプロケット
7 従動スプロケット
8 チェーン
9 ウェイト
10 残留ウェイト
11(11a、11b) ガイドレール
111(111a、111b) 第1ガイドレール
112(112a、112b) 第2ガイドレール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8