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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027580
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20250220BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20250220BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20250220BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20250220BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20250220BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250220BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20250220BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20250220BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20250220BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V33/00 330
F21S2/00 230
F21V23/00 140
F21V19/00 510
F21S8/04 130
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:20
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132454
(22)【出願日】2023-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 諭史
(72)【発明者】
【氏名】山本 貴之
(72)【発明者】
【氏名】市川 重範
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA09
3K014AA01
3K014RA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】天井設備に設置された器具に灯具が交換可能に取り付けられ、空調リターン仕様を維持することが容易な照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、天井設備に設置され、下面が開口し且つ上面に空調リターン用の開口部が形成された器具と、器具に配置され、水平方向の第1方向に延びた台座、台座の上面に設置された電源装置、及び台座の下側に設けられた光源部、及び光源部を覆う透光部を有する灯具と、灯具が着脱自在に取り付けられるものであって、台座の上面に設置された電源装置を覆う接続具と、接続具に灯具を連結する連結機構と、を備え、接続具は、台座の上面に電源装置が配置される空間部を形成するように第1方向を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部を有し、水平方向であって第1方向と直交する第2方向において、空調リターン用の開口部は、接続具主部の上面における第2方向の両側の端部よりも外側まで設けられている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井設備に設置され、下面が開口し且つ上面に空調リターン用の開口部が形成された器具と、
前記器具に配置され、水平方向の第1方向に延びた台座、前記台座の上面に設置された電源装置、前記台座の下側に設けられた光源部、及び前記光源部を覆う透光部を有する灯具と、
前記灯具が着脱自在に取り付けられるものであって、前記器具と前記灯具との間に配置され、前記器具に取り付けられて前記台座の前記上面に設置された前記電源装置を覆う接続具と、
前記接続具に設けられた第1連結具、及び前記灯具に設けられ前記第1連結具と係り合う第2連結具を有し、前記第1連結具と前記第2連結具とが係り合うことによって前記接続具に前記灯具を連結する連結機構と、を備え、
前記接続具は、前記台座の前記上面との間に前記電源装置が配置される空間部を形成するように前記第1方向を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部を有し、
前記水平方向であって前記第1方向と直交する第2方向において、前記空調リターン用の開口部は、前記接続具主部の上面における前記第2方向の両側の端部よりも外側まで設けられている
照明装置。
【請求項2】
前記台座又は前記接続具は、前記第2方向において、前記透光部の両側の端部よりも外側にはみ出た張出部を有する
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記台座は、前記張出部を有するものであって、
前記接続具は、前記第2方向において前記台座の幅よりも小さい幅を有し、
前記台座の前記上面には、前記第1方向に延伸する一対の台座凸部が設けられ、
前記台座の前記上面における前記一対の台座凸部は、前記接続具の前記第2方向の両側の端部よりも外側に配置されている
請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記台座の前記第1方向の端部側には、端面から前記第1方向に延びたスリットが形成されており、
前記透光部は、前記台座に取り付けられたカバーであり、
前記カバーの前記第1方向の端部側には、前記スリットを介して前記台座の前記上面から突出するカバー爪が設けられ、
前記第2連結具は、前記台座の前記上面において前記第1方向の端部側に配置され、前記カバー爪の先端部と係り合う係合片を有する
請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記接続具は、前記接続具主部の前記第2方向の両側の端部の外側に前記第2方向の延びる平板部を有し、前記張出部を有するものであって、
前記接続具主部の前記第2方向の両側の前記端部は、前記灯具の前記透光部に接触している
請求項2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記接続具の外であって前記張出部の上面に配置された制御装置を有する
請求項2~5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1連結具及び前記接続具主部を貫通し、前記接続具を介在させて前記第1連結具を前記器具に固定する固定具を備えた
請求項1に記載の照明装置。
【請求項8】
前記接続具主部の上部に設けられ、上下方向において前記器具と前記接続具との距離を調整する調整具を備えた
請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、器具から分離できる灯具を備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置において、器具から分離できる灯具を備え、灯具を交換するリニューアル施工に対応した照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、天井に取り付けられた既存の器具に背面側が取り付けられるリニューアル用の反射板と、リニューアル用の灯具(特許文献1では光源部)と、を備える照明装置が開示されている。特許文献1の照明装置では、反射板は、下面が開口した箱状をなし、器具の横幅及び灯具の横幅よりも大きい横幅を有している。そして、箱状の反射板内に灯具が配置されている。また、特許文献1の照明装置では、灯具を構成する構成部のうちシャーシは反射板に固定され、灯具を構成する構成部のうち発光素子を有する光源ユニットは、シャーシに着脱可能に取り付けられる構成となっている。すなわち、灯具のシャーシ部分と光源ユニット部分とに連結機構(ばね及びばね受け)が設けられ、連結されるようになっている。
【0003】
ところで、一般に、グリッド天井に設置される照明装置では、天井設備に設置された器具内に灯具が配置されるため、器具の天面部には空調リターン用の開口部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-125319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるニューアル用の反射板と灯具とを、グリッド天井用照明装置の器具内に配置する場合、灯具の横幅よりも大きな横幅を有する反射板の上面が、器具の天面部の側に配置される。このため、空調リターン用の開口部の大部分又は全部が反射板の上面で塞がれてしまい、空調リターンの要求仕様を満たすように配置することが困難な場合があった。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、天井設備に設置された器具に灯具が取り付けられ、灯具が交換できる照明装置において、空調リターン仕様を維持することが容易な照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明装置は、天井設備に設置され、下面が開口し且つ上面に空調リターン用の開口部が形成された器具と、前記器具に配置され、水平方向の第1方向に延びた台座、前記台座の上面に設置された電源装置、前記台座の下側に設けられた光源部、及び前記光源部を覆う透光部を有する灯具と、前記灯具が着脱自在に取り付けられるものであって、前記器具と前記灯具との間に配置され、前記器具に取り付けられて前記台座の前記上面に設置された前記電源装置を覆う接続具と、前記接続具に設けられた第1連結具、及び前記灯具に設けられ前記第1連結具と係り合う第2連結具を有し、前記第1連結具と前記第2連結具とが係り合うことによって前記接続具に前記灯具を連結する連結機構と、を備え、前記接続具は、前記台座の前記上面との間に前記電源装置が配置される空間部を形成するように前記第1方向を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部を有し、前記水平方向であって前記第1方向と直交する第2方向において、前記空調リターン用の開口部は、前記接続具主部の上面における前記第2方向の両側の端部よりも外側まで設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る照明装置は、接続具を備え、連結機構は接続具と灯具とに設けられ、接続具は、台座の上面との間に電源装置が配置される空間部を形成するように第1方向を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部を有し、第2方向において、空調リターン用の開口部は、接続具主部の上面における両側の端部よりも外側まで設けられている。これにより、灯具が交換できる照明装置において、空調リターン仕様を維持することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係る照明装置を示す外観斜視図である。
図2図1の照明装置を示す分解斜視図である。
図3図2の器具を上側から見た斜視図である。
図4図2の接続具に第1連結具を固定する前の状態を示す分解斜視図である。
図5図4の接続具を上側から見た斜視図である。
図6図5の接続具を示す断面図である。
図7図2の灯具を示す拡大斜視図である。
図8図7の灯具を上側から見た斜視図である。
図9図8の灯具における台座及び第2連結具の分解斜視図である。
図10図1の照明装置の要部を示す断面図である。
図11図8の灯具において第2連結具とその周辺部を示す部分拡大図である。
図12図9の右側の第2連結具を示す拡大斜視図である。
図13図12の第2連結具を下側から見た斜視図である。
図14】実施の形態1に係る照明装置の要部における部材間の隙間を説明する図である。
図15図14の照明装置の要部を示す上面図である。
図16】実施の形態1に係る照明装置の組立工程を示す図であり、器具に接続具と第1連結具とが固定された状態を示す断面図である。
図17】実施の形態1に係る照明装置の組立工程を示す図であり、灯具が連結機構及び接続具により器具に取り付けられた状態を示す断面図である。
図18】第1変形例に係る接続具において一対の接続具側部の傾斜角度が鈍角である場合の構成例を示す断面図である。
図19】第1変形例に係る接続具において一対の接続具側部の傾斜角度が直角である場合の構成例を示す断面図である。
図20】実施の形態2に係る照明装置のリニューアル手順を示す図であり、既設の灯具を外した後の既設の器具に接続具と第1連結具とを固定する前の状態を示す断面図である。
図21】実施の形態2に係る照明装置のリニューアル手順を示す図であり、交換後の灯具が連結機構及び接続具を介して既設の器具に取り付けられた状態を示す断面図である。
図22】実施の形態2に係る照明装置のリニューアル手順を示す図であり、リニューアル施工が完了した状態を示す断面図である。
図23】第2変形例に係る接続機構を上側から見た斜視図である。
図24図23の接続機構を示す分解斜視図である。
図25図24の接続機構における調整具を示す斜視図である。
図26図23の接続機構に第1連結具が取り付けられた状態を下側から見た斜視図である。
図27】実施の形態3に係る照明装置の要部を示す断面図である。
図28図27の照明装置における接続具、第1連結具及び灯具の分解斜視図である。
図29図28の接続具に第1連結具が取り付けられた状態を上側から見た斜視図である。
図30図29の接続具を示す断面図である。
図31】比較例の照明装置の外観斜視図である。
図32図31に示す比較例の照明装置の分解斜視図である。
図33】実施の形態3に係る照明装置の組立工程を示す図であり、器具に接続具と第1連結具とが固定された状態を示す断面図である。
図34】実施の形態3に係る照明装置の組立工程を示す図であり、灯具が連結機構及び接続具により器具に取り付けられ且つ遮光具が器具の開口部に取り付けられた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材或いは各構成部分の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明装置1を示す外観斜視図である。図1に示されるように、照明装置1は、例えば被取付部に設けられている支持部材9に取り付けられているものである。被取付部は、例えば天井である。支持部材9は、例えば、Tバーと呼称されるバー部材、またはチャンネル部材などの天井設備である。実施の形態1では、被取付部には、複数の支持部材9が格子状に並べられており、そのうち四角形状に配置された4本の支持部材9によって囲まれた天井開口に、照明装置1が嵌め込まれる。これにより、システム天井S(グリッド型システム天井)が構成されている。照明装置1は、支持部材9に取り付けられる器具2と、器具2に取り付けられる2つの灯具6とを備えている。灯具6はいわゆる光源ユニットである。2つの灯具6は、互いに間隔を空けて配置されており、2つの灯具6の間には、設備プレート8が設けられている。また、各灯具6の下方には、例えばルーバなどの遮光具7が設けられている。
【0012】
図2は、図1の照明装置1を示す分解斜視図である。図2では、照明装置1において設備プレート8よりも左側の部分のみを分解した状態が図示されるが、右側の部分も左側の部分と同様の構成となっている。図2に示されるように、本実施の形態1に係る照明装置1は、器具2と、2つの灯具6と、器具2に固定され、灯具6が取り付けられる接続具30と、各灯具6の光の照射側に配置される遮光具7と、2つの灯具6間に配置される設備プレート8と、を備えている。また、照明装置1は、接続具30と灯具6とを連結する連結機構を備えている。連結機構は、接続具30に設けられる第1連結具4と、灯具6に設けられる第2連結具63とにより構成される。以下では、接続具30の設けられる第1連結具4が板ばね等のばねであり、灯具6に設けられる第2連結具63がばね受けであるものと定義する。
【0013】
なお、照明装置1の構成は上記の構成に限定されない。例えば、器具2は照明装置1の構成要素でなくてもよく、既存設備の器具に、接続具30及び灯具6を備えた照明装置1が取り付けられる構成でもよい。また、例えば、図2では照明装置1は2つの灯具6を備え、灯具6と同数の接続具30及び遮光具7を備えているが、灯具6、接続具30及び遮光具7の数は、単数でも、3つ以上でもよい。また、例えば、遮光具7はルーバ以外の構造でもよいし、あるいは省略してもよい。また、例えば、連結機構は、接続具30の設けられる第1連結具4がばね受けであり灯具6に設けられる第2連結具63がばねであってもよい。また、連結機構は、接続具30と灯具6とを連結する構成であればよく、ばねとばね受けとを組み合わせたものに限定されない。また、接続具30と灯具6とを連結する連結機構は、一組、あるいは三組以上設けられてもよく、また、連結機構が複数組み設けられる場合において、異なる種類の連結機構を用いてもよい。
【0014】
(器具2)
図3は、図2の器具2を上側から見た斜視図である。器具2は、システム天井S(図1参照)の天井開口と同様の大きさを有しており、枠状の外郭を有している。詳しくは、器具2は、左右の側面を構成する2つの側面部21と、前後の側面を構成する2つの蓋体部24と、左側及び右側の上面をそれぞれ構成する2つの天面部22と、を有する。また、器具2は、2つの側面部21の間に互いに対向する2つの仕切板23を有する。すなわち、器具2の左側部分及び右側部分にはそれぞれ、側面部21と仕切板23とこれらの上端同士を接続する天面部22とによって筐体部20が形成されている。2つの筐体部20の前側の端部は前側の蓋体部24により覆われ、2つの筐体部20の後側の端部は後側の蓋体部24により覆われる。
【0015】
(側面部21、蓋体部24)
側面部21は、前後方向(矢印Y方向)に延びる板状の部材である。2つの側面部21は互いに対向する位置に配置されている。蓋体部24は、横方向(矢印X方向)に延びる板状の部材である。2つの蓋体部24も互いに対向する位置に配置されている。2つの側面部21と2つの蓋体部24とによって矩形状の枠体が構成されている。なお、側面部21の下端部には、外側に延びるフランジ21fが設けられている。
【0016】
(仕切板23)
前後方向(矢印Y方向)において、2つの仕切板23は、側面部21と同様の長さを有しており、2つの側面部21と2つの蓋体部24とによって構成された矩形状の枠体の内部を横方向において3つの空間に仕切るものである。図2及び図3に示されるように、両端側の空間すなわち各筐体部20内の空間は、灯具配置部27となっており、2つの灯具配置部27の間の空間は、設備収容部28となっている。灯具配置部27には、灯具6等が収容され、設備収容部28には、例えばスピーカ又は非常灯といった設備部品(図示せず)が収容される。
【0017】
(天面部22)
図3に示されるように、天面部22は、前後方向(矢印Y方向)に延びる長方形状の板状の部材である。左の天面部22は、横方向(矢印X方向)では、側面部21及び仕切板23の上端同士を接続するとともに、前後方向(矢印Y方向)では、2つの蓋体部24のそれぞれの左側部分の上端同士を接続する。右の天面部22は、横方向(矢印X方向)では、側面部21及び仕切板23の上端同士を接続するとともに、前後方向(矢印Y方向)では、2つの蓋体部24のそれぞれの右側部分の上端同士を接続する。照明装置1が被取付部に取り付けられた状態では、2つの天面部22は被取付部に対向している。
【0018】
天面部22には、空調リターン用の開口部22oが形成されている。照明装置1は、予め決められた空調リターン仕様を満たすように構成されている。空調リターン用の開口部22oの大きさ、並びに空調リターン仕様については、後述する。
【0019】
また、蓋体部24の左右両側の端部にはそれぞれ、器具2を固定するための器具固定具25が設けられている。器具固定具25は、例えば、器具2の蓋体部24にネジ固定され、先端に支持部材9(図1参照)に引っ掛かる爪が形成された取り付け金具である。また、器具2には端子台26が設けられている。図3の例では、2つの蓋体部24のうち前の蓋体部24における設備収容部28の側に、端子台26が設置されている。端子台26は、外部電源と電源装置64(後述の図8参照)とを接続する。
【0020】
(第1連結具4)
図4は、図2の接続具30に第1連結具4を固定する前の状態を示す分解斜視図である。図4に示されるように、第1連結具4は、固定具5を用いて、接続具30及び器具2(図3参照)に固定される。以下では、固定具5は、ネジ50とナット51(後述の図16参照)とで構成されるものと定義している。
【0021】
第1連結具4は、ステンレス材料又はバネ鋼板などの弾性材料で形成された、長手形状のばねである。接続具30に固定される第1連結固定部40と、荷重によって弾性変形する第1連結変形部41と、灯具6の第2連結具63と係り合う第1連結係合部42と、を有している。第1連結固定部40は、平板状の部材であり、第1連結固定部40には、ネジ50を挿通させるネジ挿通孔400が設けられている。第1連結変形部41は、第1連結具4の長手方向に延びる帯状の部材であり、例えば湾曲部及び屈曲部等を有して弾性を備え、第1連結固定部40に接続されている。第1連結変形部41は、下方に撓むことによって、上方に戻ろうとする力が働く。第1連結係合部42は、第1連結変形部41の先端に接続されており、灯具6の第2連結具63に係り合う部材である。第1連結係合部42は、例えば鍵状を呈している。ネジ50により接続具30及び器具2に対して固定された第1連結具4の第1連結係合部42が、灯具6の第2連結具63(図2参照)に係り合うことによって、接続具30を介して灯具6が器具2に取り付けられる。
【0022】
図4に示されるように、接続具30ごとに1以上の第1連結具4が設けられる。図4の例では、前後方向に延びる1つの接続具30に対して2つの第1連結具4が設けられている。そして、一方の第1連結具4は、接続具30の前側部分(特に、後述する図5に示す接続具上部34の前側部分)に固定され、他方の第1連結具4は、接続具30の後側部分(特に、図5に示す接続具上部34の後側部分)に固定されている。第1連結具4は、その長手方向が接続具30の長手方向(前後方向)となるように接続具30に固定され、接続具30の長手方向の中央側に第1連結固定部40が配置され、接続具30の長手方向の端部側に第1連結係合部42が配置される。
【0023】
(接続具30)
図5は、図4の接続具30を上側から見た斜視図である。図6は、図5の接続具30を示す断面図である。図4に示されるように、接続具30は、器具2(図2参照)と第1連結具4とを接続する接続機構3である。接続具30は、前後方向に延びる長尺形状をなしており、固定具5により器具2に固定された状態で、器具2の灯具配置部27(図2参照)に収容される。
【0024】
図4図5及び図6に示されるように、接続具30は、灯具6の台座60の上面との間に電源装置64等が配置される空間部SP(後述の図10参照)を形成するように、前後方向(矢印Y方向)を法線方向とする断面が上方に凸形状の接続具主部31を有する。図2に示されるように、実施の形態1では、接続具30は接続具主部31で構成され、横方向(矢印X方向)において台座60の幅よりも小さい幅を有する。
【0025】
図5及び図6に示されるように、接続具30は、器具2(図2参照)に取り付けられた状態で器具2の天面部22(図3参照)と対向する接続具上部34と、接続具上部34の長手方向に沿って接続具上部34の両側に配置された一対の接続具側部32と、を有する。接続具上部34、および一対の接続具側部32のそれぞれは、概略平板状をなす。接続具30(接続具主部31)は、一対の接続具側部32の下端が開放した凹形状をなしている。一対の接続具側部32は、下端から上端(接続具上部34の側)に向かって徐々に窄まるように傾斜している。
【0026】
一対の接続具側部32の下端、すなわち接続具主部31の横方向(矢印X方向)の両側の端部は、灯具6の台座60の上面(図2参照)に接触している。これにより、接続具主部31によって、台座60の上面に設置されている電源装置64及び電源装置64と接続される電線などの活電部(充電部)が覆われる。
【0027】
図6に示されるように、一対の接続具側部32は、途中で鉛直方向に折り曲げられて下側が互いに略平行となっており、各下端部33は、内側に向かって湾曲したカール状を成す。一対の接続具側部32の各下端部33は、例えば、内側に向かって折り返すカール加工により形成することができる。なお、一対の接続具側部32の下端部33は、内側に折り返されず、接続具30の板状部材の先端が台座60の上面に接触する構成でもよい。
【0028】
図5に示されるように、接続具上部34には、第1連結具4(図4参照)を取り付けるためのばね取付部310が設けられている。図4では、ばね取付部310は、接続具上部34の一部を切り起こして形成され第1連結固定部40(図4参照)が挿入されるばね挿通部311と、第1連結具4を固定するためのネジ50(図4参照)が挿通されるネジ挿通孔312と、から構成されている。ばね取付部310の構造、数及び位置は、連結機構の種類(すなわち構造)、数及び位置に対応して設けられる。図4の例では、接続具上部34の前側部分と後側部分とにそれぞれ第1連結具4が配置されるので、接続具上部34の前側部分と後側部分とにそれぞればね取付部310が形成されている。
【0029】
(灯具6)
図7は、図2の灯具6を示す拡大斜視図である。図7では、灯具6の一部についてはカバー62内の構造が図示されている。図8は、図7の灯具6を上側から見た斜視図である。図9は、図8の灯具6における台座60及び第2連結具63の分解斜視図である。図10は、図1の照明装置1の要部を示す断面図である。照明装置1の要部とは、筐体部20(図2参照)とこの筐体部20に取り付けられる接続具30、灯具6及び遮光具7を一単位とした構造部である。図11は、図8の灯具6において第2連結具63とその周辺部を示す部分拡大図である。図2図7図11に基づき灯具6の構成について説明する。
【0030】
図2に示されるように、灯具6は、前後方向(矢印Y方向)に延びる長尺形状をなしており、接続具30とともに器具2の灯具配置部27に収容される。以下では、水平方向であって、灯具6の長手方向である前後方向を第1方向と称し、水平方向であって、第1方向(前後方向)と直交する左右方向(矢印X方向)を第2方向と称する場合がある。
【0031】
図7及び図8に示されるように、灯具6は、不図示の外部電源から供給された電力によって、照射対象領域に光を照射する光源ユニットである。図8に示されるように、灯具6は、ベースプレートである台座60と、台座60に設置される光源部61(図10参照)と、光源部61を覆う透光性のカバー62(図7参照)と、第2連結具63と、を有している。また、灯具6は、電源装置64と、光源部61と電源装置64とを接続する給電線66と、給電線66を保持する保持具69などを有している。また、灯具6は、照明装置1の外部から制御指令を受けるとともに制御指令に基づいて電源装置64の出力を制御する制御装置68を備えている。なお、制御装置68は、本開示の照明装置1を構成する必須の構成要素ではない。
【0032】
(光源部61)
図10に示されるように、光源部61は、例えば光を出射する光源であるLED(Light Emitting Diode)が長手方向に並んで基板610に実装されたものであり、台座60の下面に取り付けられている。なお、光源は、LEDに限らず、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)又は無機EL等としてもよい。
【0033】
(電源装置64)
図8に示されるように、電源装置64は、台座60の他面(上面)に取り付けられており、外部電源から供給された電力を変換して、光源部61を点灯させるものである。
【0034】
(台座60)
図8に示されるように、台座60は、前後方向に延びる板状の金属製の部材であり、図10に示されるように灯具6が接続具30を介して器具2に取り付けられた状態で、天面部22と並行するように設けられる。詳しくは、図9に示されるように、台座60は長方形状を有し、長辺が前後方向に沿い、短辺が横方向に沿うように配置される。台座60は、前後方向に延びる長方形状の配置部600と、配置部600の横方向両側の端部から延び出た張出部603とを有する。換言すると、台座60は、台座60の横方向中央部を構成する配置部600と、台座60の左側部分及び右側部分を構成する張出部603とを有する。また、台座60bの横方向(矢印X方向)の両側の張出部603の各縁部には、作業者が安全に作業を行えるように、内側に折り返されて厚みが厚くなった曲げ部607が形成されている。
【0035】
また、台座60の上面には、横方向(矢印X方向)に延伸する一対の台座凸部605が設けられている。横方向(矢印X方向)において、一対の台座凸部605は、接続具30の一対の接続具側部32の下端部33の外側に配置される。図10では、上下方向(矢印Z方向)において台座60の上面における平板状の部分は、一対の接続具側部32の下端部33との間に隙間Gを形成するように配置されているが、横方向(矢印X方向)においてこれら隙間Gの外側は、一対の台座凸部605により覆われる。
【0036】
一対の台座凸部605は、台座60において配置部600と左側の張出部603との境界、及び配置部600と右側の張出部603との境界に設けられている。台座凸部605は、例えば、台座60の下面の側を窪ませて上面の側を突出させたものであり、この場合、台座60の下面の側には台座溝部604が形成される。台座凸部605において配置部600の側の壁部には、貫通孔である穴部605hが形成されている。
【0037】
図10に示されるように、台座60の配置部600の下面には、光源部61が設置されている。台座60にはカバー62が取り付けられ、光源部61が設置された配置部600の下面は、カバー62で覆われている。台座60は、灯具6の透光部であるカバー62の横方向の両側の端部よりも外側まで延伸しており、図7に示されるように灯具6を下側から見た場合に、台座60の横方向の両側の張出部603がカバー62の外側に張り出している。
【0038】
また、図8に示されるように、台座60の配置部600の上面には、電源装置64、電源装置64と接続される電線(給電線66など)、及び保持具69が設置されている。また、配置部600の上面には、接続具30に固定された第1連結具4と係り合う第2連結具63が設置されている。また、台座60の張出部603の上面には、制御装置68が設置されている。
【0039】
図8図10に示されるように、台座60の配置部600には、下面に設置される光源部61(後述する図10参照)と上面に設置される電源装置64とを接続する給電線66を通すための貫通穴601h1が形成されている。また、台座60の配置部600には、第2連結具63を台座60に固定するネジ67がねじ込まれるネジ孔601h2、その他、電源装置64などを固定するネジ(不図示)がねじ込まれるネジ孔601h3が形成されている。図9の例では、第2連結具63を固定するためのネジ孔601h2は、図4に示した2つの第1連結具4の配置に対応して、配置部600の前側部分と後側部分とにそれぞれ形成されている。台座60において各ネジ孔601h2、601h3の周辺は、ネジ67が光源部61の基板610(図10参照)と接触しないように、絞り加工などによって下面の側を窪ませて上側に突出させている。また、台座60の配置部600の長手方向(前後方向)両側の端部にはそれぞれ、カバー62を取り付けるための2つのスリット602が形成されている。各スリット602は、台座60の配置部600の端面(前側の端面、又は後側の端面)から配置部600の長手方向に、一定の長さで形成されている。
【0040】
(カバー62)
図10に示されるように、カバー62は、台座60に取り付けられており、光源部61を覆うものである。カバー62は、例えば、光源部61から照射された光を拡散する樹脂製の部材である。図7に示されるように、カバー62は、灯具6の長手方向(前後方向)に延びて光源部61(図10参照)の全面を覆うカバー本体部620と、カバー本体部620の前後両側の端部にそれぞれ設けられ、カバー本体部620の蓋となるカバー端部621と、を有している。
【0041】
図10に示されるように、カバー本体部620は、その長手方向(前後方向)を法線方向とする断面の形状が下方に凸状(例えば、湾曲状)となるように形成されており、カバー本体部620の短手方向(横方向)両側の端部には、上方へ突出し、台座60に引っ掛けられる掛かり部624が設けられている。カバー本体部620の掛かり部624は、例えば、内側に湾曲したかぎ爪状とされる。図10では、掛かり部624は、カバー62が台座60に装着される際、台座溝部604に挿入され、台座凸部605の穴部605h(図11参照)に引っ掛けられる構成となっている。
【0042】
また、図11に示されるように、カバー62における長手方向(前後方向)両側の端部にはそれぞれ、上方へ突出した一対のカバー爪622が横方向で対向するように設けられている。一対のカバー爪622は、先端部623が互いに外向きに屈曲され、それぞれがL字形状を成している。カバー62が台座60に取り付けられた状態で、カバー62の一対のカバー爪622は、台座60の配置部600に形成された2つのスリット602を介して配置部600の上面から突出している。そして、灯具6に第2連結具63が設置される際、第2連結具63に、配置部600の上面から突出したカバー62の一対のカバー爪622の先端部623が引っ掛かるようになっている。なお、カバー62において一対のカバー爪622が設けられる位置及び組数は、台座60に設けられる第2連結具63の位置及び数に対応したものであればよい。例えば、第2連結具63が台座60の長手方向の一方の端部のみに設けられる場合には、一対のカバー爪622も、カバー62の長手方向の一方の端部のみに設けられてもよい。また、各第2連結具63に対して設けられるカバー爪622の数は、2つに限定されず、単数でも、3つ以上でもよい。
【0043】
(第2連結具63)
図12は、図9の右側の第2連結具63を示す拡大斜視図である。図13は、図12の第2連結具63を下側から見た斜視図である。図2及び図4を参照しつつ、図8図9及び図11図13に基づき、第2連結具63の構成について説明する。
【0044】
図2を用いて説明したように、第2連結具63は、第1連結具4とともに、接続具30と灯具6とを連結する連結機構を構成している。図8及び図9に示されるように、第2連結具63は、台座60の上面に取り付けられており、接続具30に固定された第1連結具4(図2参照)が引っ掛けられるばね受け金具である。図2に示されるように、灯具6は、その第2連結具63(ばね受け)にばねである第1連結具4が引っ掛けられることによって、接続具30を介して器具2に連結される。
【0045】
第2連結具63は、図12及び図13に示されるように、第1連結具4(図4参照)と係合う連結具主部630と、一対の連結具側部636と、台座60に固定される固定部634と、を有する。また、図12及び図13の例では、第2連結具63は、台座60の上面と接触する脚部639を有する。
【0046】
連結具主部630は、略矩形状の板状の部材であり、連結具主部630には、第1連結具4(図4参照)が挿入される連結具開口631が形成されている。一対の連結具側部636は、連結具主部630の横方向両側の端部から連結具主部630と略直交する方向に延びた互いに対向する板状の部材である。一対の連結具側部636には、カバー62と係り合う一対の係合部637が設けられている。固定部634は、連結具主部630の下端から連結具主部630と略直交する方向に延びた矩形の板状の部材であり、固定部634には、ネジ67(図9参照)が挿通されるネジ挿通孔635が形成されている。図12及び図13の例では、脚部639は、一方の連結具側部636の下端に設けられ、この連結具側部636と略直交する方向に延びる矩形の板状の部材である。
【0047】
図8及び図9の例では、前後方向に延びる1つの灯具6に対して2つの第2連結具63が設けられている。そして、一方の第2連結具63は台座60の上面の前側部分に、他方の第2連結具63は台座60の上面の後側部分に、それぞれネジ67によって固定されている。図8図12及び図13に示されるように、第2連結具63は、一対の連結具側部636の延伸方向が台座60の長手方向(前後方向)と一致するように台座60の配置部600の上面に配置され、台座60の長手方向の中央側に連結具主部630が配置される。すなわち、第2連結具63が台座60に固定された状態で、連結具開口631は連結具主部630を前後方向(矢印Y方向)に貫通する開口である。
【0048】
図12及び図13に示されるように、第2連結具63の一対の係合部637は、一対の連結具側部636から横方向(矢印X方向)の外向きに突出した板状の部材であり、それぞれは略水平な上面を有する係合片である。また、各連結具側部646には、係合部637よりも連結具主部630の側の下端から係合部637の上部にかけて横向きL字状に形成された開口部638が設けられている。
【0049】
図11に示されるように、第2連結具63は、その一対の係合部637を、台座60の2つのスリット602に差し込まれて台座60の上面から突出したカバー62の一対のカバー爪622の先端部と係り合わせることで、台座60の上面における第2連結具63の設置位置が決まる。そして、図9に示されるように、第2連結具63は、固定部634のネジ挿通孔635(図13参照)に挿通されたネジ67を台座60のネジ孔601h2にねじ込むことによって固定される。
【0050】
なお、各第2連結具63においてカバー62との係合部637の数及び形状は、上記の数及び形状に限定されない。
【0051】
(遮光具7)
遮光具7は、照明装置1の照射方向を変更するものであり、灯具6を覆うように器具2に取り付けられている。図2の例では、遮光具7は、複数の長尺状の部材を平行に並べたルーバである。
【0052】
以下、図10を用いて、接続具30による効果について説明する。図10には、リターン経路を流れる空気の流れが破線矢印で示されている。
【0053】
図10に示されるように、一般に、灯具配置部27を含む、照明装置1が設置される空間内には、塵埃及び虫などの異物が浮遊しているので、電源装置64などの活電部(充電部)への異物の付着及び堆積が懸念される。特に、空調リターン仕様に対応した照明装置1においては、空調設備の運転に伴い、照明空間SL内に漂う異物が空気とともにリターン用の開口部22oに向かって移動するため、灯具6の付近を通過する空気量すなわち異物量が増加する。
【0054】
しかし、実施の形態1の照明装置1では、活電部が配置される領域(すなわち接続具30の内部の空間部SP)は、接続具30によって、異物を含む空気のリターン経路から分離されるので、異物が活電部に付着及び堆積することが抑制される。このため、照明装置1が長期間にわたって使用された場合でも、短絡などの電気系統の不具合が生じるリスクを低減することができる。また、接続具30を金属材料などの不燃材料を用いて構成した場合は、万が一、活電部から発火しても、接続具30の外側へ延焼することを抑制することができる。
【0055】
(空調リターン仕様)
図14は、実施の形態1に係る照明装置1の要部における部材間の隙間を説明する図である。図15は、図14の照明装置1の要部を示す上面図である。図14及び図15に示されるように、空調リターン仕様に対応する照明装置1は、器具2と灯具6との間に面積Sa(Sa=S1+S2)の流路と、器具2の天面部22に面積Sb(Sb=S3+S4)のリターン用の開口を確保することができる。
【0056】
ここで、面積S1及び面積S2は、筐体部20内において灯具6の左側に形成される流路の面積及び灯具6の右側に形成される流路の面積である。また、面積Sbは、筐体部20の天面部22に形成された開口部22oの開口面積から接続具30の接続具上部34で塞がれる面積を差し引いた面積である。そして、面積S3及び面積S4は、接続具上部34の左側に形成されるリターン用の開口の面積及び接続具上部34の右側に形成されるリターン用の開口の面積である。
【0057】
具体的には、灯具6の左側に形成される流路の面積S1は、筐体部20の左側面を構成する仕切板23と灯具6の台座60の左端との距離W1と、灯具配置部27の長手方向(矢印Y方向)の長さL1を用いて、S1=L1×W1で求められる。また、灯具6の右側に形成される流路の面積S2は、筐体部20の右側面を構成する側面部21と灯具6の台座60の右端との距離W2と、灯具配置部27の長手方向(矢印Y方向)の長さL1を用いて、S2=L1×W2で求められる。また、接続具上部34の左側に形成されるリターン用の開口の面積S3は、開口部22oの左端と接続具上部34の左端との距離W3と、この開口部分の前後方向(矢印Y方向)の長さL3とを用いて、S3=L3×W3で求められる。また、接続具上部34の右側に形成されるリターン用の開口の面積S4は、開口部22oの右端と接続具上部34の右端との距離W4と、この開口部分の前後方向(矢印Y方向)の長さL4とを用いて、S4=L4×W4で求められる。
【0058】
空調リターン仕様に対応する照明装置1は、以下の式1、式2、及び式3の条件を満たすように構成されている。
【0059】
[数1]
S3≧S1 (式1)
[数2]
S4≧S2 (式2)
[数3]
S3+S4≧S1+S2 (式3)
【0060】
実施の形態1の照明装置1では、従来の反射板のような上面が灯具よりも大きな部材が灯具と器具との間に配置される構成と比べ、灯具6の形状によらず、リターン用の開口の面積を確保でき、かつリターン用の開口の面積を設計及び管理し易くなる。したがって、空調リターンの要求仕様となる上記の3つの条件に、より確実に対応することができる。また、接続具30が空調リターン経路に露出しているので、灯具6の冷却効果向上に寄与する。
【0061】
図16は、実施の形態1に係る照明装置1の組立工程を示す図であり、器具2に接続具30と第1連結具4とが固定された状態を示す断面図である。図17は、実施の形態1に係る照明装置1の組立工程を示す図であり、灯具6が連結機構及び接続具30により器具2に取り付けられた状態を示す断面図である。以下、図16図17、及び組立完了後の照明装置1を示す図14を用いて、照明装置1の組立工程(すなわち生産工程)について説明する。
【0062】
<組立工程>
図16に示されるように、まず、器具2の天面部22に、ネジ50及びナット51等の固定具5を用いて、接続具30と第1連結具4(ばね)とを固定する。図16では、第1連結具4は、固定具5により接続具30とともに器具2の天面部22に固定されているが、第1連結具4は、予め接続具30に対して固定されていてもよく、この場合、予め第1連結具4が固定された接続具30を、固定具を用いて器具2の天面部22に固定すればよい。
【0063】
その後、図17に示されるように、第1連結具4と、灯具6に設けられた第2連結具63(ばね受け)とを係り合わせ、係り合う状態で灯具6を天面部22の側(上方)に押し上げ、バネの復元力によって、灯具6を接続具30に取り付ける。これにより、接続具30が固定されている器具2の灯具配置部27に、灯具6が収容される。
【0064】
その後、図14に示されるように、ルーバ等の遮光具7を、灯具6の下方に配置し、筐体部20の側面(側面部21及び仕切板23等)に取り付ける。
【0065】
<新規施工作業>
図1図3及び図8を用いて、器具2を含む照明装置1を天井に新設する場合の新規施工作業について説明する。まず、図1に示されるように、照明装置1を天井設備である支持部材9(例えば、バー部材)に設置する。具体的には、器具2に設けられている複数の器具固定具25(図3参照)を支持部材9に引っ掛けることで照明装置1を支持部材9に設置する。
【0066】
その後、電源線などの電力線及び通信線といった電線を灯具6(図8参照)に接続するなど、配線を行う。
【0067】
<修繕作業>
図14及び図17を用いて、部品の交換又は点検時などの修繕作業について説明する。まず、図17に示されるように、遮光具7を筐体部20の側面(側面部21及び仕切板23等)から取り外す。次に、必要に応じて、灯具6を灯具配置部27の開口の側(下方)に引き下げ、第1連結具4と第2連結具63とが係り合う状態で保持し、灯具6の上部が見えるようにして修繕を行う。
【0068】
修正が完了したら、図17に示されるように、第1連結具4と第2連結具63とが係り合う状態で灯具6を天面部22の側(上方)に押し上げ、バネの復元力によって、灯具6を接続具30に取り付ける。その後、図14に示されるように、遮光具7を、灯具6の下方に配置し、筐体部20の側面(側面部21及び仕切板23等)に取り付ける。
【0069】
なお、照明装置1は上記の構成に限定されない。例えば、接続具30では、一対の接続具側部32が、使用される灯具6の仕様(例えば、形状及び大きさ)に対応して変形される構成であってもよい。
【0070】
図18は、第1変形例に係る接続具30において一対の接続具側部32の傾斜角度θが鈍角である場合の構成例を示す断面図である。図19は、第1変形例に係る接続具30において一対の接続具側部32の傾斜角度θが直角である場合の構成例を示す断面図である。
【0071】
図18及び図19に示されるように、一対の接続具側部32は、接続具上部34とつながる上端から、内側に湾曲した下端部33に至るまでが一様な傾斜角度θを有する略平板状をなすものでもよい。変形例1に係る接続具30は、一対の接続具側部32の傾斜角度θを、使用される灯具6の形状及び大きさなどに応じて選択できる構成となっている。具体的には、接続具30は、一対の接続具側部32の傾斜角度θを90度≦θ≦180度の範囲で変形できるように構成されている。例えば、台座60の配置部600の幅が広い灯具6が使用されるときには、図18に示されるように、一対の接続具側部32の傾斜角度θを90度よりも大きな鈍角にすればよい。また例えば、台座60の配置部600に高さが高い部品が設置された灯具6が使用されるときには、図19に示されるように、一対の接続具側部32の傾斜角度θを90度にすればよい。
【0072】
また、一対の接続具側部32の両方あるいは一方が、曲面形状であってもよい。また、一対の接続具側部32の両方あるいは一方が、平面と平面とを組み合わせた形状であってもよい。図6に示した例では、一対の接続具側部32の両方が、途中で折り曲げられ、傾斜角度θが鈍角の平面と傾斜角度θが90度の平面とを組み合わせた形状とされている。また、一対の接続具側部32は、接続具30の長手方向(矢印Y方向)を法線方向とする断面の形状が、左右に対称であってもよいし非対称であってもよい。
【0073】
また、図14には、器具2の天面部22に接続具30の上面である接続具上部34が接触するように器具2に接続具30が取り付けられている場合が図示されているが、器具2の天面部22と接続具30との間の一部に調整具(不図示)を配置し、器具2の天面部22と接続具30の上面との間に空間を設けてもよい。調整具により、リターン用の開口の面積Sb(すなわちS3+S4)をより大きく確保することができる。なお、調整具の機能すなわちスペーサとしての機能は、接続具30と一体に形成された部分によって実現されるものでもよい。また、調整具は、さらに配向特性などの光学的な調整機能、あるいは器具2の寸法に対応して灯具6などの取り付け位置を調整する機能を有するものでもよい。
【0074】
また、接続具30、灯具6及び連結機構は、空調リターン仕様に対応していない照明装置(例えば、リターン用の開口部22oが形成されていない器具2)にも共通に使用でき、上記の防塵及び防虫の効果が得られる。
【0075】
また、図10には、灯具6の台座60が接続具30から離間して配置される場合が図示されているが、接続具30は、台座60に接触させてもよい。この際、接続具30と台座60との膨張係数が異なる場合には、スティックスリップ現象による異音の発生を抑制することを目的として、接触する少なくともいずれかの一方の表面に凹凸を設けるなどの加工を施し、接触面積を少なくすることが望ましい。
【0076】
また、異音の発生を抑制しながら活電部への異物侵入あるいは延焼の抑制を実現する方法として、接続具30と台座60とが直接接触しないように、エラストマなどの弾性部材(不図示)を間に挟み込む方法も有効である。なお、延焼の抑制という観点においては、弾性部材が難燃性あるいは不燃性の性質を有していたり、弾性部材が活電部(充電部)と遮られた位置に配置されていたりすることが望ましい。
【0077】
また、照明装置1は、接続具30を器具2或いはバー部材などの天井設備と接続する目的で、ワイヤなどの補助接続具(不図示)を備えてもよい。補助接続具を備えることで、使用時に建築物又は天井設備から振動を受けたり、修繕時に振動又は衝撃を受けたりしても、接続具30が器具2から外れることが抑制される。このため、作業者は、照明装置1の施工作業或いは修繕作業を安全に行うことができ、また、使用者は、照明装置1を長期にわたって安全に使用することができる。
【0078】
また、器具2を含む照明装置1は、組立工程(すなわち生産工程)において、接続具30を、カシメ又は溶接などの方法を用いて器具2に固定してもよい。あるいは、ネジ及びナットなどの固定具による固定と、カシメ又は溶接などによる固定とを併用してもよい。カシメ又は溶着は、ネジ及びナットなどのように緩み及び脱落のおそれがないので、照明装置1が、輸送時又は施工時に振動又は衝撃を受けたり、使用時に建築物又は天井設備から振動を受けたり、修繕時に振動又は衝撃を受けたりしても、接続具30が器具2から外れにくい。このため、作業者は、照明装置1の施工作業及び修繕作業を安全に行うことができ、使用者は、照明装置1を長期にわたって安全に使用することができる。
【0079】
また、図8には、灯具6の台座60の張出部603の上部に配置される機器として制御装置68が図示されているが、張出部603の上部には、制御装置68の他、不図示の電源端子台、通信端子台、器具内部に配置される電線、この電線を保持する保持具などを配置することができる。
【0080】
また、台座60或いはその張出部603を金属材料などの遮光性の材料を用いて構成する場合、照明装置1の下方にいる使用者によって、張出部603よりも上部の領域は視覚的に遮られる。したがって、照明装置1及び天井において、台座60よりも上部に配置される機器等(例えば、制御装置68、電源装置64、電線、連結機構、器具2におけるリターン用の開口部22o、及び天井設備において台座60の上方に位置する部分など)は、張出部の下方から見えない。よって、照明装置1の使用時において使用者は違和感を覚えることがない。
【0081】
また、台座60の少なくとも一部は、赤外線又は電磁波といった信号を通過させる性質を有する材料で構成されるとよい。このようにすることで、使用者はリモコンなどの通信端末を用いて、張出部603の下方から制御装置68へ指示を発し、照明装置1の制御を行うことができる。なお、台座60は、赤外線又は電磁波といった信号を通過させる材料を用いる部分を通して、使用者が、台座60よりも上部に配置される機器等を照明空間SL側から視認できないことが望ましい。
【0082】
以上のように、実施の形態1に係る照明装置1は、天井設備に設置され、下面が開口し且つ上面(天面部22)に空調リターン用の開口部22oが形成された器具2と、灯具6と、灯具6が着脱自在に取り付けられるものである接続具30と、連結機構とを有する。灯具6は、器具2に配置され、水平方向の第1方向(矢印Y方向)に延びた台座60、台座60の上面に設置された電源装置64、台座60の下側に設けられた光源部61、及び光源部61を覆う透光部(カバー62)を有する。接続具30は、器具2と灯具6との間に配置され、器具2に取り付けられて台座60の上面に設置された電源装置64を覆う。連結機構は、接続具30に設けられた第1連結具4、及び灯具6に設けられ第1連結具4と係り合う第2連結具63を有し、第1連結具4と第2連結具63とが係り合うことによって接続具30に灯具6を連結する。接続具30は、台座60の上面との間に電源装置64が配置される空間部SPを形成するように第1方向(矢印Y方向)を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部31を有する。そして、水平方向であって前記第1方向と直交する第2方向(矢印X方向)において、空調リターン用の開口部22oは、接続具主部31の上面(接続具上部34)の第2方向の両側の端部よりも外側まで設けられている。
【0083】
照明装置1は、接続具30を備え、連結機構は接続具30と灯具6とを連結し、接続具30は、台座60の上面との間に電源装置64が配置される空間部SPを形成するように上方に凸形状とされた接続具主部31を有し、第2方向において、空調リターン用の開口部22oは、接続具主部31の上面の両側の端部よりも外側まで設けられている。これにより、従来のように開口部22oが塞がれることが回避でき、灯具6が交換できる照明装置1において、空調リターン仕様を維持することが容易となる。
【0084】
また、台座60又は接続具30は、第2方向(矢印X方向)において、透光部(カバー62)の両側の端部よりも外側にはみ出た張出部303又は603を有する。これにより、張出部303又は603によって、器具2内におけるリターン空気の流路の面積Saが決まるので、リターン用の開口の面積を設計及び管理し易くなる。
【0085】
また、台座60は、張出部603を有するものであって、接続具30は、第2方向(矢印X方向)において台座60の幅よりも小さい幅を有する。そして、台座60の上面には、第1方向に延伸する一対の台座凸部605が設けられ、台座60の上面における一対の台座凸部605は、接続具30の第2方向の両側の端部よりも外側に配置されている。
【0086】
これにより、台座60の上面と接続具30の下端との隙間が塞がれ、空間部SPに異物がより侵入しにくくなる。また、一対の台座凸部605によって、接続具30が第2方向(矢印X方向)においてずれることを抑制できる。
【0087】
また、台座60の第1方向(矢印Y方向)の端部側には、端面から第1方向に延びたスリット602が形成されている。透光部は、台座60に取り付けられたカバー62であり、カバー62の第1方向の端部側には、スリット602を介して台座60の上面から突出するカバー爪622が設けられる。第2連結具63は、台座60の上面において第1方向の端部側に配置され、カバー爪622の先端部と係り合う係合片を有する。
【0088】
また、照明装置1は、接続具30の外であって張出部303又は603の上面に配置された制御装置68を有する。制御装置68を設けることで、使用者はリモコンなどを介して明るさなどを調整でき、また、接続具30の外であって張出部303又は603の上面に制御装置68が配置されることで、意匠性は確保しつつ、外部(リモコンなど)との通信が容易となる。
【0089】
また、照明装置1は、第1連結具4及び接続具主部31を貫通し、接続具30を介在させて第1連結具4を器具2に固定する固定具5を備える。これにより、照明装置1の組立工程が簡略化される。
【0090】
実施の形態2.
図20は、実施の形態2に係る照明装置1aのリニューアル手順を示す図であり、既設の灯具(不図示)を外した後の既設の器具2aに接続具30と第1連結具4とを固定する前の状態を示す断面図である。図21は、実施の形態2に係る照明装置1aのリニューアル手順を示す図であり、交換後の灯具6が連結機構及び接続具30を介して既設の器具2aに取り付けられた状態を示す断面図である。図22は、実施の形態2に係る照明装置1aのリニューアル手順を示す図であり、リニューアル施工が完了した状態を示す断面図である。実施の形態2では、照明装置1aは、器具として既設の器具2aを備えるものである。
【0091】
ここで、リニューアル施工前の既設の照明装置は、例えば、蛍光灯などの従来光源(既設の灯具)が既設の器具2aに装着されて使用されるものである。以下では、既設の器具2aは活用し、蛍光灯などの従来光源を、発光ダイオードなどの高効率光源を用いた光源ユニット(灯具6)に変更する場合を例に、リニューアル方法について説明する。
【0092】
まず、準備作業として、既設の器具2aを天井設備である支持部材9(例えば、バー部材)に設置したまま、リニューアル後に使用しない既設の灯具などの既設部材(不図示)を取り外す。
【0093】
その後、以下の手順で施工作業を行う。まず、図20に示されるように、器具2aの天面部22aに、ネジ50及びナット51などの固定具5を用いて、接続具30と第1連結具4(ばね)とを固定する。図20では、第1連結具4は、固定具5により接続具30とともに器具2の天面部22に固定されているが、第1連結具4は、予め接続具30に対して固定されていてもよく、この場合、予め第1連結具4が固定された接続具30を、固定具を用いて器具2aの天面部22aに固定すればよい。
【0094】
その後、第1連結具4と、灯具6に設けられた第2連結具63(ばね受け)とを係り合わせ、その状態を保持して、電源線などの電力線及び通信線といった電線を灯具6に接続するなど、配線を行う。その後、図21に示されるように、第1連結具4と第2連結具63とが係り合う状態で灯具6を天面部22aの側(上方)に押し上げ、バネの復元力によって、灯具6を接続具30に取り付ける。その後、図22に示されるように、遮光具7を、灯具6の下方に配置し、筐体部20の側面(側面部21及び仕切板23等)に取り付ける。
【0095】
照明装置1では、従来と同様、光源ユニットの種類を変更するリニューアルができ、上述した既設の器具2aを活用したリニューアルと実施の形態1で説明した新規施工とにおいて、共通の部材(灯具6、接続具30、及び連結機構)を用いることができる。したがって、従来と同様、リニューアルの際の部材コストの削減が期待できる。
【0096】
そして、本開示の照明装置1では、灯具6と接続具30とが連結機構により連結される構成となっているので、光源ユニットの種類を変更する場合でも、リニューアルの際に灯具6を既設の器具2aに取り付ける作業を共通化(標準化)することができる。さらには、本開示の照明装置1では、既設の器具2aを活用したリニューアル施工において、既設の器具2aが天面部22aにリターン用の開口部22oが形成されたものであるか否かにかかわらず、共通の部材(灯具6、接続具30、及び連結機構)を用いて、空調リターンの要求仕様に対応する構成とすることが容易となる。
【0097】
ところで、リニューアル前の照明装置が器具に蛍光灯などの灯具を装着したものである場合、既設の器具2aには、蛍光灯などの灯具を装着するための装着部(不図示)が灯具配置部27(図22参照)の内側に突出するように形成されている場合がある。以下に、装着部が形成された器具2aを含む照明装置1aにおける、接続機構の変形例について説明する。
【0098】
図23は、第2変形例に係る接続機構3aを上側から見た斜視図である。図24は、図23の接続機構3aを示す分解斜視図である。図25は、図24の接続機構3aにおける調整具36を示す斜視図である。図26は、図23の接続機構3aに第1連結具4が取り付けられた状態を下側から見た斜視図である。図23及び図24に示されるように、第2変形例に係る接続機構3aは、接続具30aと調整具36とを有する。
【0099】
図24に示されるように、接続具30aには、長手方向(矢印Y方向)の両側の端部に、接続具主部31aから一対の接続具側部32aにかけて形成され、接続具主部31aと接続具側部32aの一部とが切り欠いた切欠部35が設けられている。また、接続具主部31aにおいて切欠部35の縁部には、接続具主部31aに調整具36を固定するためのネジ38が挿通させるネジ挿通孔37が形成されている。調整具36は、ネジ53及び不図示のナットなどを用いて接続具30aに固定される。
【0100】
図25に示されるように、調整具36は、一対の第1固定部361と、第2固定部362と、第2固定部362と一対の第1固定部361のそれぞれとを接続する一対の調整部363と、を有する。第1固定部361、第2固定部362及び調整部363はそれぞれ平板状をなしている。第1固定部361と調整部363とは略直角につながり、また、調整部363と第2固定部362とは略直角につながり、側面視で調整具36は、第1固定部361よりも第2固定部362が下方に配置された凹形状を呈する。
【0101】
図24及び図25に示されるように、第1固定部361には、調整具36を接続具主部31aに固定するためのネジ53を挿通させるネジ挿通孔361hが形成されている。また、図25に示されるように、第2固定部362には、調整具36を、器具2aの装着部(不図示)に固定するためのネジ50(図22参照)を挿通させるネジ挿通孔362hが形成されている。
【0102】
図24に示されるように、調整具36は、接続具主部31aの切欠部35に上方から配置されて、ネジ53等の固定具5aにより、一対の第1固定部361が接続具主部31aの切欠部35の前側及び後側の縁部に固定される。そして、接続具30aに調整具36が取り付けられた接続機構3aにおいて、第2固定部362が、ネジ50(図22参照)により、器具2aの装着部(不図示)に固定されることで、器具2aに対して接続機構3aが取り付けられる。
【0103】
上下方向(矢印Z方向)において、接続具30aの切欠部35の深さ寸法(不図示)は、調整部363の高さ寸法H(図25参照)以下である。なお、図26に示されるように、接続具30に取り付けられた第1連結具4(ばね)は、接続具30aの切欠部35に取り付けられた調整具36と接触しないように、また、灯具6の第2連結具63(ばね受具)は、灯具6が接続具30aに取り付けられた状態(図21及び図22参照)において調整具36と接触しないように、それぞれの形状と寸法が決定される。これにより、連結機構は、調整具36と接触しないので、リニューアル施工を妨げない。
【0104】
図24に示される接続機構3aは、接続具30aの切欠部35に配置された調整具36の第2固定部362が、器具2aの天面部22aより下方にオフセットする装着部に対して、ネジ50及びナット51等の固定具5(図22参照)を用いて固定されることによって、器具2aに取り付けられる。したがって、灯具配置部27の内側に突出するような装着部が形成された既設の器具2aを活用する場合であっても、装着部の先端(下端)よりも上側に接続具上部34aを配置することができる。結果、接続機構3a及び灯具6を、既設の器具2aの内部(灯具配置部27)における天面部22aの側に配置することができるので、灯具配置部27の下部に配置された遮光具7に灯具6が接触するなどの障害がなく、リニューアル施工が実施できる。
【0105】
なお、例えば、リニューアル施工に活用する既設の器具2aの高さ寸法が大きく、図24の向きに調整具36を設置すると灯具6が器具2a内部の上部に配置され意図する明るさが確保できない場合には、調整具36を上下の向きを逆にして接続具30aに設置してもよい。この場合、調整具36において接続具主部31aに固定された一対の第1固定部361から上方に突出するように第2固定部362が配置されるので、器具2aの装着部に第2固定部362が固定されると、灯具6は、灯具配置部27においてより下側に配置される。
【0106】
このように、調整具36と接続具30aとが別部材で構成されることで、器具2a内における灯具6の高さ位置を調整でき、結果、照明空間SLの明るさを調整できる。また、調整具36の第2固定部362が切欠部35に配置された状態(図23の状態)で接続機構3aが輸送されるようにすれば、接続機構3aとして調整具36を追加しても包装容積の増大が避けられ、包装資材コスト及び輸送効率は維持することができる。結果、環境負荷の増大も回避できる。
【0107】
また、調整具36を含む接続機構3aは、新規施工にも用いることができる。新規施工の際に調整具36が不要であれば、接続機構3aのうち接続具30aから調整具36を外し、接続具30aのみを新規施工に用いればよい。つまり、接続機構3aの少なくとも一部は、既設の器具2aを活用したリニューアル施工と実施の形態1で説明した新規施工とにおいて、共通して用いることができる。
【0108】
また、既設の器具2aを活用したリニューアル施工において、接続具30aを、カシメ又は溶接などの方法を用いて器具2aに固定してもよい。あるいは、ネジ及びナットなどの固定具による固定と、カシメ又は溶接などによる固定とを併用してもよい。カシメ又は溶着は、ネジ及びナットなどのように緩み及び脱落のおそれがないので、照明装置1aが、使用時に建築物又は天井設備から振動を受けたり、修繕、点検、或いは次のリニューアル施工の際などに振動又は衝撃を受けたりしても、接続具30aが器具2aから外れにくい。このため、作業者は、照明装置1aの施工作業及び修正作業などを安全に行うことができ、使用者は、照明装置1aを長期にわたって安全に使用することができる。
【0109】
また、実施の形態2の照明装置1aは、実施の形態1の場合と同様、接続具30aを、ワイヤなどの補助接続具(不図示)を用いて器具2或いはバー部材などの天井設備と接続してもよい。補助接続具を備えることで、使用時に建築物又は天井設備から振動を受けたり、修繕、点検、或いは次のリニューアル施工の際などに振動又は衝撃を受けたりしても、接続具30が器具2aから外れることが抑制される。このため、作業者は、照明装置1aの修繕、点検、或いは施工を安全に行うことができ、また、使用者は、照明装置1aを長期にわたって安全に使用することができる。
【0110】
以上のように、第2変形例にかかる照明装置1aは、接続具主部31aの上部に設けられ、上下方向(矢印Z方向)において器具2aと接続具30aとの距離を調整する調整具36を備える。これにより、既設の器具2aの高さ寸法に応じて、意図する明るさが得られるように、器具2a内における灯具6の高さ位置を調整することができる。
【0111】
実施の形態3.
図27は、実施の形態3に係る照明装置1bの要部を示す断面図である。図28は、図27の照明装置1bにおける接続具30b、第1連結具4及び灯具6bの分解斜視図である。図29は、図28の接続具30bに第1連結具4が取り付けられた状態を上側から見た斜視図である。図30は、図29の接続具30bを示す断面図である。以下、図27図30に基づき、図3を参照しつつ、実施の形態3に係る照明装置1bの構成について説明する。実施の形態3の照明装置1bでは、灯具6b及び接続具30bの構成が、実施の形態1の場合とは異なる。
【0112】
実施の形態3に係る照明装置1bは、実施の形態1に係る照明装置1と同様、システム天井Sに取り付けて使用されるものと定義し、照明装置1bでは、照明装置1と同様の器具2が用いられるものとする。器具2の天面部22には、空調リターン用の開口部22o(図3参照)が形成されている。
【0113】
図31は、比較例の照明装置の外観斜視図である。図32は、図31に示す比較例の照明装置の分解斜視図である。図31では、灯具6bの一部についてはカバー62b内の構造が図示されている。図31及び図32に示す比較例の照明装置1xは、天井設備である支持部材9a(例えば、吊ボルト)に対してナット90及びワッシャ91を用いて固定されることにより天井面に取り付けられる、天井直付型の照明装置である。比較例の照明装置1xでは、灯具6bの台座60bとカバー62bとは、横方向(矢印X方向)の幅が略同じである。台座60bの横方向(矢印X方向)の両側の端部に、カバー62b(特に、カバー本体部620b)の横方向の両側の端部に設けられた一対の掛かり部624bが係り合うことで、台座60bにカバー62bが装着される構成となっている。
【0114】
また、図32に示されるように、比較例の照明装置1xの器具2xは、前後方向(矢印Y方向)に延びる長尺形状をなし、筐体部20xは、長方形状の天面部22xを有する。また筐体部20xは、天面部22xの一対の長辺から下方且つ内側に傾斜するように延びた一対の傾斜面部29xと、一対の傾斜面部29xの下端から上方へ延びた互いに平行な一対の内側面部21xと、筐体部20xの端面を構成する一対の蓋体部24xと、を有する。筐体部20xには、灯具6bの横方向(矢印X方向)の幅と略同じ幅の灯具配置部27xが形成されている。比較例の照明装置1xでは、器具2xの天面部22xに、第1連結具4が設けられている。
【0115】
図27及び図28に示されるように、実施の形態3の照明装置1bでは、比較例の照明装置1x(天井直付型の照明装置)と同じ灯具6bが用いられる。以下、比較例の照明装置1xと実施の形態3の照明装置1bと共通して用いられる灯具6bの構成について更に詳しく説明する。
【0116】
台座60bの下面には、光源部61bが設置され、台座60bの上面は、電源装置64bなどが設置される配置部600bとなっている。また、配置部600bには、電源装置64bの他、電源装置64bと接続される電源線66b、及び第2連結具63bなどが設置されている。
【0117】
実施の形態3の照明装置1bでは、灯具6bのカバー62bは、一対の掛かり部624bが台座60bにおける配置部600bの横方向の両側の端部に係り合うことで、台座60bに装着される構成となっている。このため、実施の形態3の照明装置1bにおいて、第2連結具63bには、実施の形態1の一対の係合部637(すなわち、カバー62と係り合う部分)は設けられていないものと定義する。また、実施の形態3の照明装置1bにおいて、カバー62bには、実施の形態1の一対のカバー爪622(すなわち、第2連結具63と係り合う部分)は設けられておらず、また、台座60bには、実施の形態1のスリット602(すなわち、一対のカバー爪622が差し込まれる部分)は設けられてない。
【0118】
次に、図27図29及び図30を用いて、照明装置1bの接続具30bの構成について説明する。図27に示されるように、接続具30bは、実施の形態1の場合と同様、台座60bの配置部600bとの間に空間部SPを形成するように断面が凸形状とされた接続具主部31bを有する。接続具上部34bが器具2bの天面部22bに固定される。また、接続具30bは、接続具主部31bにおける一対の接続具側部32bの下端部33bの外側に、横方向でカバー62bからはみ出るよう設けられた水平な平板状の張出部303(平板部と称する場合がある)を有する。すなわち、実施の形態3の照明装置1bでは、器具2内の灯具配置部27に配置される接続具30b及び灯具6bのうち接続具30bが、張出部303を有する構成となっている。
【0119】
また、図30に示す接続具30bでは、一対の接続具側部32bは、途中で傾斜角度θが変わり、下端部33bはそれぞれ上下方向(矢印Z方向)に延び、互いが平行となっている。また、図30に示す接続具30bにおいて、接続具主部31bと張出部303との境界には、下面の側を窪ませて上面の側を突出させた境界凸部305が形成されており、境界凸部305における接続具主部31bの側の壁部と接続具側部32bの下端部33bとにより二重壁部306が形成されている。
【0120】
そして、図27に示されるように、接続具30bに灯具6bが取り付けられた状態では、一対の接続具側部32bの下端部33bの内面側にカバー62bが接触する。したがって、灯具6bのカバー62bと接続具主部31bとによって空間部SPは外部(灯具配置部27であって接続具主部31bの外側の空間)から区間される。また、灯具6bにおいて台座60bに装着されたカバー62の脱落が、接続具30bの二重壁部306によって抑制される。
【0121】
図28に示されるように、接続具30bは、台座60bの長手方向(前後方向)にわたり配置部600bを覆うように、前後方向(矢印Y方向)に延伸している。そして、図29及び図30に示されるように、接続具30bの横方向(矢印X方向)の両側の張出部303の各縁部には、作業者が安全に作業を行えるように、内側に折り返されて厚みが厚くなった曲げ部307が形成されている。
【0122】
図33は、実施の形態3に係る照明装置1bの組立工程を示す図であり、器具2に接続具30bと第1連結具4とが固定された状態を示す断面図である。図34は、実施の形態3に係る照明装置1bの組立工程を示す図であり、灯具6bが連結機構及び接続具30bにより器具2に取り付けられ且つ遮光具7が器具2の開口部に取り付けられた状態を示す断面図である。実施の形態3の照明装置1bにおいても、実施の形態1の場合と同様、連結機構は灯具6bと接続具30bとに設けられる。したがって、実施の形態3の照明装置1bにおいても、実施の形態1の場合と同様に、組立、新設施工、修繕の作業を行うことができ、また、実施の形態2の場合と同様に、リニューアル施工の作業を行うことができる。
【0123】
また、図34に示されるように、照明装置1bにおいて張出部303を有する接続具30bと器具2の左右の側面(仕切板23及び側面部21)との距離W11、W12を、実施の形態1の照明装置1において張出部603を有する台座60と器具2の左右の側面との距離W1、W2と同じ大きさにすれば、実施の形態1の照明装置1と同様、空調リターン仕様を満たすことができる。
【0124】
また、実施の形態3のグリッド型システム天井用の照明装置1bは、これとは異なる形態をなす比較例の照明装置1x(長尺形状の天井直付型の照明装置)と共通の灯具6b(光源ユニット)を用いることができる。また、器具2の製造者と灯具6bの製造者とが異なる場合には、接続機構3(接続具30b)及び接続機構3に取り付けられる第1連結具4を器具2と灯具6bに対応させることによって、器具2或いは灯具6bを共通に使用することも可能である。
【0125】
以上のように、実施の形態3に係る照明装置1bでは、接続具30bが、第2方向において透光部(カバー62)の両側の端部よりも外側にはみ出た張出部303を有する。接続具30bは、接続具主部31bの第2方向(矢印X方向)の両側の端部の外側に第2方向の延びる平板部(張出部303)を有している。接続具主部31bの第2方向の両側の端部は、灯具6bの透光部(カバー62b)に接触している。
【0126】
接続具主部31bの第2方向の両側の端部が灯具6bのカバー62bに接触しているので、接続具30bが張出部303を有し、接続具30bの幅が灯具6bの幅よりも広い場合でも、接続具主部31bの下端部と灯具6bとの隙間を塞ぐことができる。結果、接続具主部31bの下の隙間からの空間部SPへの異物の侵入を、より確実に抑制できる。
【0127】
なお、照明装置は、実施の形態1、及びその第1変形例、実施の形態2、及びその第2変形例、並びに実施の形態3の構成に限定されない。上記の実施の形態の構成は一例であり、他の構成を含んでもよい。また、上記の実施の形態の全部あるいは一部を組み合わせた構成としてもよい。すなわち、照明装置1、1a、1bは、技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に実施する設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含む。
【0128】
照明装置1、1a、1bは、以下に示すような様々な光学仕様に対応させることができる。
【0129】
例えば、照明装置1は、電気接続および機械接続の機能を設けた台座60に変更することによって、ダウンライト仕様に変更してもよい。光源、カバー62、反射笠が一体化された灯具6を台座60に取り付ける構成としてもよいし、台座60に光源とカバー62を配置するとともに、遮光具7(ルーバ)に変えて反射笠を配置する構成としてもよい。
【0130】
また、照明装置1は、台座60を、電気接続および機械接続の機能を設けた台座に変更することによって、光源を器具2の下方に吊り下げて使用する形態にしてもよい。光源は長尺形状であってもよいし、スポット照明に対応したものであってもよい。また、照明装置1は、有機EL又はレーザ、或いは、散乱効果による自然光を模した光源などを採用してもよい。また、照明装置1は、光軸を側方に向けるようにしてもよい。例えば、器具2に対する灯具6の取付角度を変更してもよいし、張出部(張出部603又は張出部303)の角度を変更してもよい。
【0131】
また、照明装置1は、遮光具7(ルーバ)を光学部品に変更することができる。例えば、グレアカット仕様の光学カバーに変更して眩しさを抑制してもよいし、レンズに変更して配光を制御してもよい。また、照明装置1は、遮光具7(ルーバ)の反射率、外観色、或いは、遮光率を変更することができる。また、照明装置は、灯具配置部27に灯具6(光源)を配置せずに使用する場合、遮光具7(ルーバ)を意匠プレートなどに変更することができ、灯具配置部27の内部、リターン用の開口部22o、天井設備などを視覚的に遮ることができる。この場合、使用者が違和感を覚えることがない。
【0132】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0133】
[付記1]
天井設備に設置され、下面が開口し且つ上面に空調リターン用の開口部が形成された器具と、
前記器具に配置され、水平方向の第1方向に延びた台座、前記台座の上面に設置された電源装置、前記台座の下側に設けられた光源部、及び前記光源部を覆う透光部を有する灯具と、
前記灯具が着脱自在に取り付けられるものであって、前記器具と前記灯具との間に配置され、前記器具に取り付けられて前記台座の前記上面に設置された前記電源装置を覆う接続具と、
前記接続具に設けられた第1連結具、及び前記灯具に設けられ前記第1連結具と係り合う第2連結具を有し、前記第1連結具と前記第2連結具とが係り合うことによって前記接続具に前記灯具を連結する連結機構と、を備え、
前記接続具は、前記台座の前記上面との間に前記電源装置が配置される空間部を形成するように前記第1方向を法線方向とする断面が上方に凸形状とされた接続具主部を有し、
前記水平方向であって前記第1方向と直交する第2方向において、前記空調リターン用の開口部は、前記接続具主部の上面における前記第2方向の両側の端部よりも外側まで設けられている
照明装置。
[付記2]
前記台座又は前記接続具は、前記第2方向において、前記透光部の両側の端部よりも外側にはみ出た張出部を有する
付記1に記載の照明装置。
[付記3]
前記台座は、前記張出部を有するものであって、
前記接続具は、前記第2方向において前記台座の幅よりも小さい幅を有し、
前記台座の前記上面には、前記第1方向に延伸する一対の台座凸部が設けられ、
前記台座の前記上面における前記一対の台座凸部は、前記接続具の前記第2方向の両側の端部よりも外側に配置されている
付記2に記載の照明装置。
[付記4]
前記台座の前記第1方向の端部側には、端面から前記第1方向に延びたスリットが形成されており、
前記透光部は、前記台座に取り付けられたカバーであり、
前記カバーの前記第1方向の端部側には、前記スリットを介して前記台座の前記上面から突出するカバー爪が設けられ、
前記第2連結具は、前記台座の前記上面において前記第1方向の端部側に配置され、前記カバー爪の先端部と係り合う係合片を有する
付記3に記載の照明装置。
[付記5]
前記接続具は、前記接続具主部の前記第2方向の両側の端部の外側に前記第2方向の延びる平板部を有し、前記張出部を有するものであって、
前記接続具主部の前記第2方向の両側の前記端部は、前記灯具の前記透光部に接触している
付記2に記載の照明装置。
[付記6]
前記接続具の外であって前記張出部の上面に配置された制御装置を有する
付記2~5のいずれか1つに記載の照明装置。
[付記7]
前記第1連結具及び前記接続具主部を貫通し、前記接続具を介在させて前記第1連結具を前記器具に固定する固定具を備えた
付記1~6のいずれか1つに記載の照明装置。
[付記8]
前記接続具主部の上部に設けられ、上下方向において前記器具と前記接続具との距離を調整する調整具を備えた
付記1~7のいずれか1つに記載の照明装置。
【符号の説明】
【0134】
1 照明装置、1a 照明装置、1b 照明装置、1x 照明装置、2 器具、2a 器具、2b 器具、2x 器具、3 接続機構、3a 接続機構、4 第1連結具、5 固定具、5a 固定具、6 灯具、6b 灯具、7 遮光具、8 設備プレート、9 支持部材、9a 支持部材、20 筐体部、20x 筐体部、21 側面部、21f フランジ、21x 内側面部、22 天面部、22a 天面部、22b 天面部、22o 開口部、22x 天面部、23 仕切板、24 蓋体部、24x 蓋体部、25 器具固定具、26 端子台、27 灯具配置部、27x 灯具配置部、28 設備収容部、29x 傾斜面部、30 接続具、30a 接続具、30b 接続具、31 接続具主部、31a 接続具主部、31b 接続具主部、32 接続具側部、32a 接続具側部、32b 接続具側部、33 下端部、33b 下端部、34 接続具上部、34a 接続具上部、34b 接続具上部、35 切欠部、36 調整具、37 ネジ挿通孔、38 ネジ、40 第1連結固定部、41 第1連結変形部、42 第1連結係合部、50 ネジ、51 ナット、53 ネジ、60 台座、60b 台座、61 光源部、61b 光源部、62 カバー、62b カバー、63 第2連結具、63b 第2連結具、64 電源装置、64b 電源装置、66 給電線、66b 電源線、67 ネジ、68 制御装置、69 保持具、90 ナット、91 ワッシャ、303 張出部、305 境界凸部、306 二重壁部、307 曲げ部、310 ばね取付部、311 ばね挿通部、312 ネジ挿通孔、361 第1固定部、361h ネジ挿通孔、362 第2固定部、362h ネジ挿通孔、363 調整部、400 ネジ挿通孔、600 配置部、600b 配置部、601h1 貫通穴、601h2 ネジ孔、601h3 ネジ孔、602 スリット、603 張出部、604 台座溝部、605 台座凸部、605h 穴部、607 曲げ部、610 基板、620 カバー本体部、620b カバー本体部、621 カバー端部、622 カバー爪、623 先端部、624 掛かり部、624b 掛かり部、630 連結具主部、631 連結具開口、634 固定部、635 ネジ挿通孔、636 連結具側部、637 係合部、638 開口部、639 脚部、646 連結具側部、G 隙間、H 高さ寸法、L 横向き、S システム天井、S1 面積、S2 面積、S3 面積、S4 面積、SL 照明空間、SP 空間部、Sa 面積、Sb 面積、W1 距離、W11 距離、W12 距離、W2 距離、W3 距離、W4 距離、X 矢印、Y 矢印、Z 矢印、θ 傾斜角度。
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