特開 2025-27603 照明器具及び照明システム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2025027603

(43)【公開日】2025-02-28

(54)【発明の名称】照明器具及び照明システム

(51)【国際特許分類】

   F21V 21/34 20060101AFI20250220BHJP

【ＦＩ】

F21V21/34 100

F21V21/34 500

【審査請求】未請求

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023132494

(22)【出願日】2023-08-16

(71)【出願人】

【識別番号】000006013

【氏名又は名称】三菱電機株式会社

(71)【出願人】

【識別番号】390014546

【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110001461

【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所

(72)【発明者】

【氏名】小澤 昇

(72)【発明者】

【氏名】市川 重範

(72)【発明者】

【氏名】藤江 正明

(57)【要約】

【課題】作業員によって、既存の照明装置に用いられる器具を利用してライティングダクトユニットが設けられる照明器具及び照明システムを提供する。
【解決手段】照明器具は、被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、器具に取り付けられるライティングダクトユニットと、を備え、ライティングダクトユニットは、照明装置が取り付けられるダクトレールが設けられるユニット本体と、ユニット本体に設けられ、器具側連結具と係合する灯具側連結具と、を有する。
【選択図】図８

【特許請求の範囲】

【請求項1】

被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、
前記器具に取り付けられるライティングダクトユニットと、を備え、
前記ライティングダクトユニットは、
照明装置が取り付けられるダクトレールが設けられるユニット本体と、
前記ユニット本体に設けられ、前記器具側連結具と係合する灯具側連結具と、を有する
照明器具。

【請求項2】

前記ライティングダクトユニットは、
前記ユニット本体に取り付けられ、前記照明装置に電力を供給する接続部を有するエンドキャップと、
前記エンドキャップに取り付けられ、前記器具の内部を遮蔽する化粧パネルと、を有する
請求項１記載の照明器具。

【請求項3】

前記ユニット本体は、前記化粧パネルよりも照射対象側に位置している
請求項２記載の照明器具。

【請求項4】

前記器具側連結具の先端は、前記照明装置が落下することを抑制するように前記被取付部側に屈曲した落下防止部となっている
請求項１又は２記載の照明器具。

【請求項5】

請求項１又は２記載の照明器具
を備える照明システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、器具とライティングダクトユニットとを備える照明器具及び照明システムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来、照明装置が任意の位置に設置されるライティングダクトユニットが知られている。ライティングダクトユニットは、照明装置がダクト内をスライドすることによって、照明装置が任意の位置に取り付けられることが可能である。また、ライティングダクトユニットは、照明装置が任意の位置に取り付けられても、給電可能である。特許文献１には、端子台に、ライティングダクト結合部の対の各接続端子毎に、複数個ずつ電気的に接続された自己鎖錠端子が設けられた配線器具が開示されている。特許文献１は、これにより、端子台からの送り配線が容易になり、配線作業性を向上させようとするものである。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２００３－１９７０２６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

特許文献１に開示された配線器具は、ライティングダクトに取り付けられるものである。近年、既存の照明装置の器具を利用してライティングダクト自体を設置することが求められている。

【0005】

本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、既存の照明装置に用いられる器具を利用してライティングダクトユニットが設けられる照明器具及び照明システムを提供するものである。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示に係る照明器具は、被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、器具に取り付けられるライティングダクトユニットと、を備え、ライティングダクトユニットは、照明装置が取り付けられるダクトレールが設けられるユニット本体と、ユニット本体に設けられ、器具側連結具と係合する灯具側連結具と、を有する。

【発明の効果】

【0007】

本開示によれば、ライティングダクトユニットの灯具側連結具は、照明装置が取り付けられるダクトレールが設けられるユニット本体に設けられている。灯具側連結具が、器具の器具側連結具と係合することによって、ライティングダクトユニットが器具に取り付けられる。このように、既存の照明装置に用いられる器具を利用してライティングダクトユニットを設けることができる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】実施の形態１に係る照明器具を示す斜視図である。

【図2】実施の形態１に係る支持部材及び設備プレートを示す斜視図である。

【図3】実施の形態１に係る照明器具及び照明装置を示す分解斜視図である。

【図4】実施の形態１に係る器具を示す斜視図である。

【図5】実施の形態１に係る器具側連結具を示す斜視図である。

【図6】実施の形態１に係るライティングダクトユニットを示す斜視図である。

【図7】実施の形態１に係る照明器具を示す側面図である。

【図8】実施の形態１に係る照明器具を示す下面図である。

【図9】実施の形態１に係る照明器具を示す正面図である。

【図10】実施の形態１に係る照明器具に照明装置が取り付けられた状態を示す側面図である。

【図11】実施の形態１に係る照明器具に照明装置が取り付けられた状態を示す正面図である。

【図12】実施の形態１に係る照明器具に照明装置が取り付けられて最大荷重を超えた状態を示す側面図である。

【図13】実施の形態１に係る照明器具に照明装置が取り付けられて最大荷重を超えた状態を示す正面図である。

【図14】実施の形態２に係る照明器具を示す側面図である。

【図15】実施の形態２に係る照明器具を示す下面図である。

【図16】実施の形態２に係る照明器具を示す正面図である。

【図17】既設の照明器具を示す正面図である。

【図18】変形例に係る照明器具を示す正面図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、本開示に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図１を含め、以下の図面では各構成部材或いは各構成部分の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。

【0010】

実施の形態１．
図１は、実施の形態１に係る照明器具１を示す斜視図である。図２は、実施の形態１に係る支持部材３及び設備プレート４を示す斜視図である。図１及び図２に示すように、照明器具１は、例えば被取付部に設けられている支持部材３に取り付けられているものである。図２に示すように、被取付部は、例えば天井である。被取付部には、複数の支持部材３が格子状に並べられており、４本の支持部材３によって囲まれた天井開口５に、照明装置１００や天井板（図示しない）や空調設備（図示しない）などが嵌め込まれる。これにより、システム天井２が構成されている。支持部材３は、Ｔバーと呼称されるバー部材でもよいし、チャンネル部材でもよい。照明器具１は、支持部材３に取り付けられる器具１０と、器具１０に取り付けられる２つのライティングダクトユニット２０とを備えている。２つのライティングダクトユニット２０は、互いに間隔を空けて配置されており、２つのライティングダクトユニット２０の間には、設備プレート４が設けられている。なお、システム天井２を構成せず、照明器具を天井などの被取付部に取り付けるようにしてもよい。

【0011】

図３は、実施の形態１に係る照明器具１及び照明装置１００を示す分解斜視図である。図３に示すように、照明器具１は、器具１０に電線１９を介して接続されたコネクタ１８と、ライティングダクトユニット２０に電線１９を介して接続されたコネクタ１８とが接続されて構成されている。ライティングダクトユニット２０には、照明装置１００が着脱自在に取り付けられる。このように、ライティングダクトユニット２０の背面には、コネクタ１８が設けられており、照明器具１側の灯具２２０（図１７参照）に電源を供給するコネクタ１８に接続される。これにより、ライティングダクトユニット２０に電源を供給する際に、特殊な電気工事が不要となる。なお、灯具２２０は、ライティングダクトユニット２０を取り付けるために取り外される。

【0012】

（器具１０）
図４は、実施の形態１に係る器具１０を示す斜視図である。図４に示すように、器具１０は、システム天井２の天井開口５と同様の大きさを有しており、枠状をなしている。器具１０は、４つの側板１１と、２つの仕切板１２と、底板１３と、器具側連結具１６と、電源端子台１７とを有している。

【0013】

（側板１１）
側板１１は、側方に延びる板状の部材である。２つの側板１１は互いに対向する位置に配置され、残りの２つの側板１１も互いに対向する位置に配置されており、４つの側板１１によって矩形状の枠体が構成されている。なお、側板１１の下端部には、外側に延びるフランジ１１ａが設けられている。

【0014】

（仕切板１２）
図４に示すように、２つの仕切板１２は、側板１１と同様の長さを有しており、４つの側板１１によって構成された矩形状の枠体を３つの空間に仕切るものである。両端側の空間は、光源収容部１４となっており、２つの光源収容部１４に囲まれた空間は、設備収容部１５となっている。光源収容部１４にはライティングダクトユニット２０が収容され、設備収容部１５には、例えばスピーカ又は非常灯といった設備部品（図示せず）が収容される。

【0015】

（底板１３）
底板１３は、矩形状の板状の部材であり、４つの側板１１の上端部を接続するものである。底板１３は、被取付部に対向している。底板１３のうち、２つの光源収容部１４に位置する部分には、それぞれ２つの器具側連結具１６が設けられている。

【0016】

（器具側連結具１６）
図５は、実施の形態１に係る器具側連結具１６を示す斜視図である。器具側連結具１６は、図５に示すように、基端部１６ａと、湾曲部１６ｂと、落下防止部１６ｃとを有している。基端部１６ａは、板状の部材であり、ネジによって底板１３に固定されている。湾曲部１６ｂは、湾曲した部材であり、基端部１６ａに接続されている。湾曲部１６ｂは、弾性を有しており、下方に撓むことによって、上方に戻ろうとする力が働く。落下防止部１６ｃは、湾曲部１６ｂの先端に接続されており、ライティングダクトユニット２０の灯具側連結具２２（図７参照）に係合したあとに、する部材である。器具側連結具１６の落下防止部１６ｃが灯具側連結具２２に係合することによって、ライティングダクトユニット２０が器具１０に取り付けられる。

【0017】

（電源端子台１７）
電源端子台１７は、外部の商用電源に電源電線を介して接続されており、側板１１のうち設備収容部１５に位置する部分に設けられている。

【0018】

（ライティングダクトユニット２０）
図６は、実施の形態１に係るライティングダクトユニット２０を示す斜視図である。図１に示すように、ライティングダクトユニット２０は、長手方向に沿って延びる長尺形状をなしており、器具１０の光源収容部１４に収容されている。ライティングダクトユニット２０は、スポットライト又はペンダント照明といった照明装置１００が任意の位置に取り付けられるように構成されたものである。ライティングダクトユニット２０は、図６に示すように、ユニット本体２１と、灯具側連結具２２と、エンドキャップ２３と、化粧パネル２４とを有している。

【0019】

（ユニット本体２１）
ユニット本体２１は、長手方向に沿って延びる箱状の部材であり、下方が開口されて内部が中空となっている。ユニット本体２１の内部には、スポットライト又はペンダント照明といった照明装置１００が取り付けられるダクトレール２１ａが設けられている。ダクトレール２１ａは、ユニット本体２１の内部の両端部において、長手方向に延びる一対のレールである。照明装置１００は、ダクトレール２１ａに保持されることによって、ライティングダクトユニット２０に取り付けられ、ダクトレール２１ａに沿ってスライドすることが可能である。

【0020】

（灯具側連結具２２）
灯具側連結具２２（図７参照）は、ユニット本体２１に設けられ、器具１０の器具側連結具１６が引っ掛けられるばね受け金具である。灯具側連結具２２は、ユニット本体２１において、ダクトレール２１ａが設けられた内部ではなく、開口されている側の反対側の上部に設けられている。ライティングダクトユニット２０は、灯具側連結具２２に器具側連結具１６が引っ掛けられることによって、器具１０に取り付けられる。

【0021】

（エンドキャップ２３）
エンドキャップ２３は、ユニット本体２１の長手方向の両端部に取り付けられた一対の部材である。エンドキャップ２３は、照明装置１００に電力を供給する接続部（図示せず）を有している。また、エンドキャップ２３には、化粧パネル２４が取り付けられる取付部（図示せず）が設けられている。エンドキャップ２３は、ダクトレール２１ａの端部を保護する。

【0022】

（化粧パネル２４）
化粧パネル２４は、エンドキャップ２３に取り付けられ、器具１０の内部を遮蔽する一対の板状のパネルである。一対の化粧パネル２４は、ユニット本体２１を挟んだ状態で並べられている。それぞれの化粧パネル２４におけるユニット本体２１に対向する側と反対側の辺には、上方に延びるパネルフランジ２４ａが設けられている。

【0023】

図７は、実施の形態１に係る照明器具１を示す側面図であり、図８は、実施の形態１に係る照明器具１を示す下面図である。図９は、実施の形態１に係る照明器具１を示す正面図である。図７～図９に示すように、ライティングダクトユニット２０の灯具側連結具２２が、器具１０の器具側連結具１６に係合すると、ライティングダクトユニット２０は器具１０に取り付けられる。この状態で、器具１０とライティングダクトユニット２０との間は開口しており、空調リターン口２５となっている。即ち、空調リターン口２５は、化粧パネル２４と器具１０の周縁部との間に形成されている。ライティングダクトユニット２０が器具１０から取り外される際、ライティングダクトユニット２０が器具１０から下方に下げられる。このとき、作業者等は、両側の空調リターン口２５に手を差し込んで、化粧パネル２４を掴む。

【0024】

図１０は、実施の形態１に係る照明器具１に照明装置１００が取り付けられた状態を示す側面図であり、図１１は、実施の形態１に係る照明器具１に照明装置１００が取り付けられた状態を示す正面図である。図１０及び図１１に示すように、照明装置１００は、ユニット本体２１のダクトレール２１ａに取り付けられることによって、ライティングダクトユニット２０に固定されている。なお、照明装置１００は、ダクトレール２１ａに沿ってスライドすることによって、長手方向に移動自在である。ここで、照明装置１００は、スポットライト又はペンダント照明である場合について例示しているが、引掛けシーリングライト等でもよい。照明装置１００がライティングダクトユニット２０の許容最大荷重以内である場合、ライティングダクトユニット２０は、器具１０の所定の位置に保持される。

【0025】

図１２は、実施の形態１に係る照明器具１に照明装置１００が取り付けられて最大荷重を超えた状態を示す側面図であり、図１３は、実施の形態１に係る照明器具１に照明装置１００が取り付けられて最大荷重を超えた状態を示す正面図である。図１２及び図１３に示すように、照明装置１００がライティングダクトユニット２０の許容最大荷重より大きい場合、灯具側連結具２２が器具側連結具１６の湾曲部１６ｂで保持されず、重力によってライティングダクトユニット２０が下がる。なお、灯具側連結具２２は、器具側連結具１６の落下防止部１６ｃに引っ掛かるため、ライティングダクトユニット２０が落下することを抑制することができる。このとき、ユーザ等は、ライティングダクトユニット２０が明らかに所定の位置よりも下がった位置にあることを視認することができる。このため、ユーザ等は、ライティングダクトユニット２０に過度な荷重がかかっていることを認識することができる。従って、ユーザ等は、最大荷重を超えないような照明装置１００に付け替える等の処置を施すことができる。これにより、器具１０が耐えられる荷重以上の力がかかることを抑制し、器具１０が変形等によって損傷したり、器具１０を被取付部に取り付ける締結具の破損による器具１０自体の落下を抑制したりすることができる。また、この場合、コネクタ１８に接続された電線１９も引っ張られるものの、器具側連結具１６の長さよりも伸びることはないため、電線１９に荷重が掛かることを抑制することもできる。よって、コネクタ接続が外れてしまったり、電線１９が切断されてしまったりすることを抑制することができる。

【0026】

本実施の形態１によれば、ライティングダクトユニット２０の灯具側連結具２２は、照明装置１００が取り付けられるダクトレール２１ａが設けられるユニット本体２１に設けられている。灯具側連結具２２が、器具１０の器具側連結具１６と係合することによって、ライティングダクトユニット２０が器具１０に取り付けられる。このように、既存の照明装置１００に用いられる器具１０を利用してライティングダクトユニット２０を設けることができる。

【0027】

本実施の形態１では、光源収容部１４に灯具２２０（図１７参照）が設けられている既存の照明器具２００（図１７参照）において、灯具２２０が取り外され、ライティングダクトユニット２０に交換されるのみで、各種照明装置１００を取り付けることができる。なお、２つの光源収容部１４のうち、一方を灯具２２０とし、他方をライティングダクトユニット２０とすることも可能である。また、灯具２２０に設けられた電源と、器具１０に取り付けられている電源端子台１７とが電線１９を介してコネクタ接続されている場合、コネクタ１８を流用してライティングダクトユニット２０を取り付けることもできる。この場合、器具１０と既設の灯具２２０とを接続するコネクタを取り外して、器具１０にライティングダクトユニット２０をコネクタ接続するだけで済む。従って、灯具２２０からライティングダクトユニット２０に交換する作業が簡易である。なお、灯具２２０が２００Ｖ系であり、電源端子台１７に接続されている商用電源が２００Ｖ系である場合、ライティングダクトユニット２０側のコネクタ接続する部分においてダウントランスを介在させることによって、１００Ｖ系の照明装置１００に対応できるように電源電圧を降下させればよい。

【0028】

このように、本実施の形態１は、照明器具１の灯具２２０をライティングダクトユニット２０に容易に交換することができる。これにより、スポットライト又はペンダント照明といった演出照明を設置することができる。

【0029】

実施の形態２．
図１４は、実施の形態２に係る照明器具１を示す側面図であり、図１５は、実施の形態２に係る照明器具１を示す下面図である。図１６は、実施の形態２に係る照明器具１を示す正面図である。本実施の形態２では、ユニット本体２１が化粧パネル２４よりも照射対象側に位置している点で、実施の形態１と相違する。本実施の形態２では、実施の形態１と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態１との相違点を中心に説明する。

【0030】

図１４～図１６に示すように、ユニット本体２１は、化粧パネル２４よりも照射対象側に位置している。このため、作業者は、ユニット本体２１の幅方向の両端部を把持して、ユニット本体２１を下方に引っ張ることによって、ライティングダクトユニット２０を器具１０から容易に取り外すことができる。

【0031】

なお、照明器具１は、実施の形態１及び２の構成に限定されない。実施の形態１及び２の構成は一例であり、他の構成を含んでもよい。照明器具１は、技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に実施する設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含む。また、実施の形態１及び照明器具１がネットワークに接続されることによって照明システムを構成することも可能である。

【0032】

図１７は、既設の照明器具２００を示す正面図である。図１８は、変形例に係る照明器具１を示す正面図である。図１に示す照明器具１では、図１７に示す既設の照明器具２００から２つの灯具２２０を取り外して、それぞれの位置にライティングダクトユニット２０が取り付けられる場合について例示している。なお、図１７に示す既設の照明器具２００から一方の灯具２２０をそのまま残し、他方の灯具２２０をライティングダクトユニット２０に交換した図１８に示す照明器具１としてもよい。

【0033】

また、既設の照明器具２００は、灯具２２０が２つ設けられる２灯用ではなく、１灯用又は３灯用等であってもよい。３灯用の照明器具２００の場合、全ての灯具２２０をライティングダクトユニット２０に交換してもよいし、１灯又は２灯の灯具２２０をライティングダクトユニット２０に交換してもよい。また、照明器具１の形態は、図１に示すようなグリッド天井用照明器具ではなく、灯具２２０を着脱する機構を有する照明器具であればよい。例えば、逆富士型、埋め込み下面開放器具等のベースライトでもよい。

【0034】

以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。

【0035】

［付記１］
被取付部に設けられ、器具側連結具を有する器具と、
前記器具に取り付けられるライティングダクトユニットと、を備え、
前記ライティングダクトユニットは、
照明装置が取り付けられるダクトレールが設けられるユニット本体と、
前記ユニット本体に設けられ、前記器具側連結具と係合する灯具側連結具と、を有する
照明器具。
［付記２］
前記ライティングダクトユニットは、
前記ユニット本体に取り付けられ、前記照明装置に電力を供給する接続部を有するエンドキャップと、
前記エンドキャップに取り付けられ、前記器具の内部を遮蔽する化粧パネルと、を有する
付記１記載の照明器具。
［付記３］
前記ユニット本体は、前記化粧パネルよりも照射対象側に位置している
付記２記載の照明器具。
［付記４］
前記器具側連結具の先端は、前記照明装置が落下することを抑制するように前記被取付部側に屈曲した落下防止部となっている
付記１～３のいずれか１つに記載の照明器具。
［付記５］
付記１～４のいずれか１つに記載の照明器具
を備える照明システム。

【符号の説明】

【0036】

１ 照明器具、２ システム天井、３ 支持部材、４ 設備プレート、５ 天井開口、１０ 器具、１１ 側板、１１ａ フランジ、１２ 仕切板、１３ 底板、１４ 光源収容部、１５ 設備収容部、１６ 器具側連結具、１６ａ 基端部、１６ｂ 湾曲部、１６ｃ 落下防止部、１７ 電源端子台、１８ コネクタ、１９ 電線、２０ ライティングダクトユニット、２１ ユニット本体、２１ａ ダクトレール、２２ 灯具側連結具、２３ エンドキャップ、２４ 化粧パネル、２４ａ パネルフランジ、２５ 空調リターン口、１００ 照明装置、２００ 照明器具、２２０ 灯具。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】