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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027791
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】ネイル評価プログラム、装置その方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20250220BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132927
(22)【出願日】2023-08-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-15
(71)【出願人】
【識別番号】523239147
【氏名又は名称】株式会社ルシェノン
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】佃 圭司
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】 ネイル技術の含まれる各項目について客観的な評価をすることを可能にするネイル評価プログラム、装置その方法ができるを提供する。
【解決手段】 ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを表示する出力工程とをコンピュータに実行させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程と
をコンピュータに実行させるネイル評価プログラム。
【請求項2】
前記複数の評価項目の一部に、必須評価項目が規定されており、
前記評価工程は、前記必須評価項目が一定基準に達しない場合に、他の評価項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価カテゴリーの評価を不合格評価とする第1の評価を行う
【請求項3】
前記評価項目は、評価中項目と、当該評価中項目の下位の複数の評価小項目とで構成されており、
前記複数の評価小項目の一部に、前記必須評価小項目が規定されており、
前記評価工程は、前記必須評価小項目が一定基準に達しない場合に、他の評価小項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価中項目の評価を不合格評価とする第1の評価を行う
請求項2に記載のネイル評価プログラム。
【請求項4】
前記評価工程は、
前記評価中項目の下位の前記複数の評価小項目の評価の平均を当該評価中項目の評価とし、前記カテゴリーの下位の前記複数の評価中項目の評価の平均を当該カテゴリーの評価とする第2の評価を行い、
前記第1の評価と前記第2の評価の小さい方を、前記カテゴリー及び前記評価中項目の評価とする
請求項3に記載のネイル評価プログラム。
【請求項5】
前記第1の評価は、前記カテゴリー及び前記評価中項目の評価が、当該カテゴリー及び前記評価中項目の下位の前記必須評価小項目の評価以下になるように評価を行う
請求項4に記載のネイル評価プログラム。
【請求項6】
前記出力工程は、
前記複数の評価小項目を縦方向に順に配置し、それぞれの評価小項目の評価を棒グラフを横方向に延びる棒グラフで示した評価小項目表示欄と、
前記複数の評価中項目を横方向に順に配置し、それぞれの評価中項目の評価を棒グラフを縦方向に延びる棒グラフで示した評価中項目表示欄と、
を表示する
請求項5に記載のネイル評価プログラム。
【請求項7】
前記評価工程は、
前記複数の評価項目のうち前記画像を基に人が評価する人評価項目については、当該人の操作に応じて入力された人評価を用い、
前記複数の評価項目のうち自動的に評価する画像分析評価項目については、前記取得した画像を所定の基準を基に画像分析して生成した画像分析評価を用いる
請求項6に記載のネイル評価プログラム。
【請求項8】
前記出力工程は、
前記評価小項目表示欄及び前記評価中項目表示欄の少なくとも一方に、今回の評価と対比可能に過去の評価を表示する
請求項6に記載ネイル評価プログラム。
【請求項9】
前記評価小項目の評価と教材又はレッスンプランを予め関連付けた関連付け情報を基に、
前記評価対象者の前記評価小項目の評価に対応した教材又はレッスンプランを薦めるお薦め情報を前記評価対象者に提供する
請求項6に記載のネイル評価プログラム。
【請求項10】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程と
をコンピュータが実行するネイル評価方法。
【請求項11】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得手段と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する第1の評価手段と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力手段と
を有するネイル評価装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価対象者のネイル画像を基にその評価を行うネイル評価プログラム、装置その方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネイルの普及に伴い、活躍するネイルストの数が増えている。
ネイリストは、ウェブサイトの公開情報や動画等を参考に、独自にスキルを向上させたり、ネイルストスクールで講師から学ぶことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ネイル技術に関する情報や教え方は、様々であり、客観的な評価がむずしいという問題がある。
また、ネイル技術には、様々な項目があるが、その項目自体は不明確であり、どこを改善すればよいかが分かり難いという問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネイル技術の含まれる各項目について客観的な評価をすることを可能にするネイル評価プログラム、装置その方法ができるを提供することを目的とする。
また、本発明は、評価対象者が、自らが受けた評価を基に、さらに技術を向上させることを容易にすることが可能なネイル評価プログラム、装置その方法ができるを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程とをコンピュータに実行させるネイル評価プログラムである。
【0006】
好適には、前記複数の評価項目の一部に、必須評価項目が規定されており、前記評価工程は、前記必須評価項目が一定基準に達しない場合に、他の評価項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価カテゴリーの評価を不合格評価とする第1の評価を行う。
【0007】
好適には、前記評価項目は、評価中項目と、当該評価中項目の下位の複数の評価小項目とで構成されており、前記複数の評価小項目の一部に、前記必須評価小項目が規定されており、前記評価工程は、前記必須評価小項目が一定基準に達しない場合に、他の評価小項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価中項目の評価を不合格評価とする第1の評価を行う。
【0008】
好適には、前記評価工程は、前記評価中項目の下位の前記複数の評価小項目の評価の平均を当該評価中項目の評価とし、前記カテゴリーの下位の前記複数の評価中項目の評価の平均を当該カテゴリーの評価とする第2の評価を行い、前記第1の評価と前記第2の評価の小さい方を、前記カテゴリー及び前記評価中項目の評価とする。
【0009】
好適には、前記第1の評価は、前記カテゴリー及び前記評価中項目の評価が、当該カテゴリー及び前記評価中項目の下位の前記必須評価小項目の評価以下になるように評価を行う。
【0010】
好適には、前記出力工程は、前記複数の評価小項目を縦方向に順に配置し、それぞれの評価小項目の評価を棒グラフを横方向に延びる棒グラフで示した評価小項目表示欄と、前記複数の評価中項目を横方向に順に配置し、それぞれの評価中項目の評価を棒グラフを縦方向に延びる簿棒グラフで示した評価中項目表示欄と、を表示する。
【0011】
好適には、前記評価工程は、前記複数の評価項目のうち前記画像を基に人が評価する人評価項目については、当該人の操作に応じて入力された人評価を用い、前記複数の評価項目のうち自動的に評価する画像分析評価項目については、前記取得した画像を所定の基準を基に画像分析して生成した画像分析評価を用いる。
【0012】
好適には、前記出力工程は、前記評価小項目表示欄及び前記評価中項目表示欄の少なくとも一方に、今回の評価と対比可能に過去の評価を表示する。
【0013】
好適には、前記評価小項目の評価と教材又はレッスンプランを予め関連付けた関連付け情報を基に、前記評価対象者の前記評価小項目の評価に対応した教材又はレッスンプランを薦めるお薦め情報を前記評価対象者に提供する。
【0014】
本発明のネイル評価方法は、ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程とをコンピュータが実行する。
【0015】
本発明のネイル評価装置は、ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得手段と、前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する第1の評価手段と、前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する表示手段とを有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ネイル技術の含まれる各項目について客観的な評価をすることを可能にするネイル評価プログラム、装置その方法ができるを提供することができる。
また、本発明によれば、評価対象者が、自らが受けた評価を基に、さらに技術を向上させることを容易にすることが可能なネイル評価プログラム、装置その方法ができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の実施形態におけるネイル評価装置1が用いられるネットワーク環境を説明するための図である。
図2図2は、図1に示すネイル評価装置1の機能ブロック図である。
図3図3は、ネイル評価装置1によるネイル評価に用いられる評価項目を説明するための図である。
図4図4は、図1に示すネイル評価装置1の処理を説明するためのフローチャート図である。
図5図5は、ネイルの評価結果の評価表示画面31の一例表示例を説明するための図である。
図6図6は、ネイル評価装置1におけるその他の評価方法について説明するためのフローチャートである。
図7図7は、本発明実施形態に係るネイル評価装置1によるタイム評価を説明するための図である。
図8図8は、本発明実施形態に係るネイル評価装置1によるタイム評価の表示例を説明するための図である。
図9図9は、図8に示すタイム評価の画面表示で表示される参考タイムを説明するための図である。
図10図10は、ネイル評価装置1による総合評価の表示例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係るネイル評価プログラム、装置その方法について説明する。
以下の示す実施形態は、本発明の一例であり、本発明は当該実施形態には限定されない。
【0019】
図1は、本発明の実施形態におけるネイル評価装置1が用いられるネットワーク環境を説明するための図である。
図1に示すように、ネイル評価装置1は、ネットワーク9を介して評価対象者端末装置3と通信を行う。
【0020】
評価対象者端末装置3は、評価対象者(生徒等)によって使用され、評価対象者が自らが行ったネイルをカメラ等で撮像し、その画像データをネイル評価装置1に送信する。
評価対象者端末装置3は、ネイル評価装置1等から所定のアプリをダウンロードし、そのアプリの機能を使って撮像及びネイル評価装置1との送受信を行うようにしてもよい。
【0021】
図2は、図1に示すネイル評価装置1の機能ブロック図である。
図2に示すように、ネイル評価装置1は、例えば、ディスプレイ51,カメラ52,操作部53,通信部55、メモリ59及び処理部61を有する。
【0022】
ディスプレイ51は、処理部61からの信号に基づいた画像を表示する。
カメラ52は、撮像対象を撮像する。
操作部53は、タッチパネル、キーボードやマウス等の操作手段である。
通信部55は、評価対象者端末装置3と通信を行う。
【0023】
入力部57は、外部からデータを入力する端子等である。
メモリ59は、処理部61が実行するネイル評価プログラムPRG1を記憶する。
処理部61は、メモリ59に記憶されたネイル評価プログラムPRG1を実行して、本実施形態で規定するネイル評価装置1の処理を行う。
【0024】
図3は、ネイル評価装置1によるネイル評価に用いられる評価項目を説明するための図である。
図3に示すように、ネイル評価装置1がネイル評価に用いる評価項目は、評価カテゴリー、評価中項目、評価小項目で構成されている。
評価カテゴリーが最上位の評価項目であり、評価カテゴリーの下位に評価中項目がある。また、評価中項目の下に評価小項目がある。
評価小項目の一部が必須評価小項目として規定されている。
【0025】
本実施形態において、上記評価カテゴリーとして、ケア、ワンカラ―、グラデーション、タイムがある。これらは一例である。
また、評価カテゴリーには、以下の評価がある。
AAA・・・お客様に選ばれるネイリストとして トップクラスの基礎技術、
AA ・・・お客様に選ばれるネイリストとして 理想的な基礎技術、
A ・・・お客様に選ばれるネイリストとして 標準的な基礎技術、
B ・・・お客様に選ばれるネイリストとして 改善が必要な基礎技術
【0026】
図4は、図1に示すネイル評価装置1の処理を説明するためのフローチャート図である。
ステップST11:
ネイル評価装置1の通信部55は、評価対象者端末装置3から、当該評価対象者のネイルの画像データ及びテキストデータを受信し、当該評価対象者の識別情報と関連付けてメモリ59に記憶する。
【0027】
ステップST12:
通信部55は、ステップST11で取得したネイルの画像データ及びテキストデータに応じた画像やテキストをディスプレイ51に表示する。
評価者は、ディスプレイ51に表示されたネイルの画像及びテキストを見て、各カテゴリーの評価小項目の評価を、操作部53を操作して入力する。
処理部61は、当該入力された評価小項目の評価を、当該評価対象者の識別情報と関連付けてメモリ59に記憶する。
【0028】
ステップST13:
処理部61は、メモリ59から評価小項目の評価(データ)を読み出し、各評価中項目について、当該評価中項目に属する評価小項目の評価を基に、当該評価中項目の評価を生成してメモリ59に記憶する。
【0029】
ステップST14:
処理部61は、メモリ59から評価中項目の評価(データ)を読み出し、各評価カテゴリーについて、当該評価カテゴリーに属する評価中項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成してメモリ59に記憶する。
【0030】
ステップST15:
処理部61は、メモリ59から評価中項目の評価(データ)を読み出し、各評価カテゴリーの評価を基に、総合の評価を生成してメモリ59に記憶する。
【0031】
ステップST16:
処理部61は、ステップST12でメモリ59に記憶した評価小項目、ステップST13で生成した評価中項目、ステップST14で生成した評価カテゴリーの評価、ステップST15で生成した総合の評価をメモリ59から読み出して、評価対象者端末装置3に表示する評価画面データを生成する。
【0032】
図5は、ネイルの評価結果の評価表示画面31の一例表示例を説明するための図である。
図5に示すように、評価表示画面31は、例えば、評価小項目表示欄33と、評価中項目表示欄35と、総合評価表示欄37とを有する。
【0033】
図5は、ケアについての一例であるが、それ以外の評価カテゴリーについても、同様の考え方で表示されている。
【0034】
評価小項目表示欄33は、複数の評価小項目を縦方向に順に配置し、それぞれの評価小項目の評価を棒グラフを横方向に延びる簿棒グラフで示している。
評価中項目表示欄35は、評価小項目表示欄33の左側に位置している。
評価中項目表示欄35は、記複数の評価中項目を横方向に順に配置し、それぞれの評価中項目の評価を棒グラフを縦方向に延びる棒グラフで示している。
【0035】
また、評価中項目表示欄35には、前回の評価が折れ線グラフで表示されている。
評価小項目表示欄33及び評価中項目表示欄35には、評価の目標値(合格値)が例えば赤線で表記されている。
【0036】
以下、ネイル評価装置1におけるその他の評価方法について説明する。
図6は、ネイル評価装置1におけるその他の評価方法について説明するためのフローチャートである。
【0037】
ステップST21:
ネイル評価装置1の処理部61は、必須評価項目が一定基準に達しない場合に、他の評価小項目の評価とは無関係に、当該一定基準に達しない必須評価項目の上位の評価中項目及び評価カテゴリーの評価を不合格評価(例えば、「1点」)とする第1の評価を行う。
【0038】
また、処理部61は、上記第1の評価において、各評価中項目について、当該評価中項目の下位の必須評価小項目の最低(最小)の評価以下の評価とする。
【0039】
ステップST22:
また、処理部61は、評価中項目の下位の複数の評価小項目の評価の平均を当該評価中項目の評価とし、評価カテゴリーの下位の複数の評価中項目の評価の平均を当該評価カテゴリーの評価とする第2の評価を行う。
【0040】
ステップST23:
そして、処理部61は、上記第1の評価と重機第2の評価のうち評価が小さい(低い)方を特定する。
【0041】
ステップST24:
処理部61は、ステップST23で特定した評価を、、評価カテゴリー及び評価中項目の評価としてメモリ59に記憶する。
【0042】
上述した実施形態では、ネイルの画像データ及びテキストデータに応じた画像やテキストをディスプレイ51に表示して、評価者がそれを目で見て評価小項目の評価を入力したが、処理部61がネイルの画像を画像分析して一部又は全ての評価小項目を自動的に生成してもよい。
すなわち、複数の評価小項目のうち画像を基に人が評価する人評価項目については、当該人の操作に応じて入力された人評価を用いる。また、複数の評価小項目のうち画像分析評価項目については、処理部61が取得した画像を所定の基準を基に画像分析して生成した画像分析評価を用いる。
【0043】
処理部61は、評価小項目と、レッスン教材(動画等)やレッスンプランを関連付けられている場合に、各評価対象者に対して、評価小項目の評価内容に応じて教材やレッスンプランを提供又は推薦するようにしてもよい。
【0044】
処理部61による上記提供又は推薦は、例えば以下のようにする。
第1:課題項目に対するレッスン動画の販売をする。→ノウハウの提供と自己練習。
第2: 課題解決を得意とする講師(実績があると判定された講師)とのオンラインマンツーマンレッスンまたはユーザの住まいから一番近いPNA 認定講師の対面マンツーマンレッスンを提案→直接課題項目のユーザ独自の苦手な今本原因の癖を見つける
第3:6ヶ月集中スクールの販売(オンラインまた対面を選択)一番課題解決に最適な講師やカリキュラムを提案する。
【0045】
処理部61は、評価対象者が、ッスン教材(動画等)やレッスンプランを取り入れた後に、どのように評価が変化したかを分析し、さらなる提案をする処理を行ってもよい。
また、評価対象者の各評価項目毎の変化のレッスン講師にフィードバックしてもよい。
また、各講師のレッスン受講後の評価対象者のスキル向上に対して、講師に金銭等のインセンティブを与えてもよい。
【0046】
図7は、本発明実施形態に係るネイル評価装置1によるタイム評価を説明するための図である。
図7に示すように、ネイル評価装置1は、タイム評価について、評価中項目として、プレパレーション、オフ、フィルイン、ワンカラ―、グラデーションを規定している。
また、各評価中項目は、それぞれ単数又は複数の評価小項目を規定している。
図7の例では、1~4回の評価が記載されている。
【0047】
図8は、本発明実施形態に係るネイル評価装置1によるタイム評価の表示例を説明するための図である。
図8に示すように、ネイル評価装置1は、タイム評価について、評価小項目、評価中項目及び総合評価を表示する処理を行う。
【0048】
図9は、図8に示すタイム評価の画面表示で表示される参考タイムを説明するための図である。
図9に示すように、ネイル評価装置1は、各評価中項目及び評価中項目についてタイムの参考評価を表示する。
【0049】
図10は、ネイル評価装置1による総合評価の表示例を説明するための図である。
図10に示すように、ネイル評価装置1は、上述した図4に示すステップST16において、総合評価を評価対象者端末装置3のディスプレイに表示する。
評価対象者は、当該総合評価を基に、自らのネイリストとしての技術レベルを知ることができる。また、各評価カテゴリーについて、強みと弱みを把握できる。
【0050】
また、ネイル評価装置1は、登録した複数の評価対象者の評価カテゴリー、評価中項目、評価小項目の評価を解析し、各項目における強み、弱みの傾向や、教材や教育プログラムの内容に応じた改善の経過等を特定してもよい。これにより、教材や教育プログラムを改善する参考となる情報が得られる。
【0051】
以上説明したように、ネイル評価装置1によれば、ネイル技術の含まれる各項目(評価中項目、評価小項目等)について客観的な評価をすることができる。
そのため、評価対象者が、自らが受けた評価を基に、さらにネイル技術を向上させることを容易になる。
【0052】
また、ネイル評価装置1によれば、各ネイリストの技術評価を客観的に証明できるので、ネイルサロンが人材を採用する際に参考にでる。また、ネイリストは、自らの技術レベルをPRできる。
【0053】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0054】
本発明の各評価項目の生成(算出)方法は上述した実施形態には限定されい。
また、上述した実施形態では、評価カテゴリ、評価中項目、評価小項目という階層で評価を分けたが、この分け方も上述したものには限定されない。
【0055】
また、本発明の評価結果の表示方法は、図5図8図9図10に示すものに限定されない。
また、本発明の出力工程は、ディスプレイへの画面表示だけでなく、印刷でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、ネイル評価システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0057】
1…ネイル評価装置
3…評価対象者端末装置
PRG1…ネイル評価プログラム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程と
をコンピュータに実行させるネイル評価プログラム。
【請求項2】
前記複数の評価項目の一部に、必須評価項目が規定されており、
前記評価工程は、前記必須評価項目が一定基準に達しない場合に、他の評価項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価カテゴリーの評価を不合格評価とする第1の評価を行う
請求項1に記載のネイル評価プログラム。
【請求項3】
前記評価項目は、評価中項目と、当該評価中項目の下位の複数の評価小項目とで構成されており、
前記複数の評価小項目の一部に、必須評価小項目が規定されており、
前記評価工程は、前記必須評価小項目が一定基準に達しない場合に、他の評価小項目の評価とは無関係に、当該必須評価項目を含む前記評価中項目の評価を不合格評価とする第1の評価を行う
請求項2に記載のネイル評価プログラム。
【請求項4】
前記評価工程は、
前記評価中項目の下位の前記複数の評価小項目の評価の平均を当該評価中項目の評価とし、前記評価カテゴリーの下位の前記複数の評価中項目の評価の平均を当該評価カテゴリーの評価とする第2の評価を行い、
前記第1の評価と前記第2の評価の小さい方を、前記評価カテゴリー及び前記評価中項目の評価とする
請求項3に記載のネイル評価プログラム。
【請求項5】
前記第1の評価は、前記評価カテゴリー及び前記評価中項目の評価が、当該評価カテゴリー及び前記評価中項目の下位の前記必須評価小項目の評価以下になるように評価を行う
請求項4に記載のネイル評価プログラム。
【請求項6】
前記出力工程は、
複数の前記評価小項目を縦方向に順に配置し、それぞれの評価小項目の評価を棒グラフを横方向に延びる棒グラフで示した評価小項目表示欄と、
前記複数の評価中項目を横方向に順に配置し、それぞれの評価中項目の評価を棒グラフを縦方向に延びる棒グラフで示した評価中項目表示欄と、
を表示する
請求項5に記載のネイル評価プログラム。
【請求項7】
前記評価工程は、
前記複数の評価項目のうち画像を基に人が評価する人評価項目については、当該人の操作に応じて入力された人評価を用い、
前記複数の評価項目のうち自動的に評価する画像分析評価項目について取得した画像を所定の基準を基に画像分析して生成した画像分析評価を用いる
請求項6に記載のネイル評価プログラム。
【請求項8】
前記出力工程は、
前記評価小項目表示欄及び前記評価中項目表示欄の少なくとも一方に、今回の評価と対比可能に過去の評価を表示する
請求項6に記載のネイル評価プログラム。
【請求項9】
前記評価小項目の評価と教材又はレッスンプランを予め関連付けた関連付け情報を基に、
価対象者の前記評価小項目の評価に対応した教材又はレッスンプランを薦めるお薦め情報を前記評価対象者に提供する
請求項6に記載のネイル評価プログラム。
【請求項10】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得工程と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する評価工程と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力工程と
をコンピュータが実行するネイル評価方法。
【請求項11】
ネイルのスキル評価対象の画像データを取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得した画像データを基に行われた複数の評価カテゴリーの各々について規定された複数の評価項目の評価データを取得する評価取得手段と、
前記複数の評価カテゴリーの各々について、当該評価カテゴリーに属する前記複数の評価項目の評価を基に、当該評価カテゴリーの評価を生成する第1の評価手段と、
前記評価カテゴリーの評価と、前記複数の評価項目の評価とを出力する出力手段と
を有するネイル評価装置。