(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027928
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】薄膜リチウム化合物導波路を有する半導体レーザアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01S 5/026 20060101AFI20250220BHJP
H01S 5/11 20210101ALI20250220BHJP
H01S 5/183 20060101ALI20250220BHJP
H01S 5/42 20060101ALI20250220BHJP
H01S 5/0225 20210101ALI20250220BHJP
【FI】
H01S5/026 618
H01S5/11
H01S5/183
H01S5/42
H01S5/0225
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023156346
(22)【出願日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】18/235,257
(32)【優先日】2023-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519146787
【氏名又は名称】ツー-シックス デラウェア インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】II-VI Delaware,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001070
【氏名又は名称】弁理士法人エスエス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー エス. エング
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ピー. ココット
(72)【発明者】
【氏名】アンナ タタルチャック
【テーマコード(参考)】
5F173
【Fターム(参考)】
5F173AB90
5F173AC00
5F173AD15
5F173MA10
5F173MC01
5F173MC04
5F173MC30
5F173MD65
5F173ME32
5F173ME44
5F173ME47
5F173ME85
5F173MF05
5F173MF22
5F173MF26
5F173MF40
(57)【要約】
【課題】薄膜リチウム化合物導波路を有する半導体レーザアセンブリを提供すること。
【解決手段】半導体レーザアセンブリは、発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、外部電源からの電気バイアスを面発光レーザのアレイに供給するように電気的に接続された少なくとも1つの電気コンタクトと、発光面の上の光導波路と、を含む。光導波路はリチウムを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、前記面発光レーザのアレイに外部電源から電気バイアスを供給するように電気的に接続された少なくとも1つの電気コンタクトと、
前記発光面の上の光導波路であって、リチウムを含む、光導波路と、
を備える、半導体レーザアセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの電気コンタクトが、
前記発光面の上のコンタクトおよび前記対向面の上の別のコンタクト、または
前記対向面の上の一対のコンタクト、
を含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項3】
前記光導波路がニオブ酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項4】
前記光導波路がタンタル酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項5】
前記光導波路が、周期的に180°分極反転されている、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項6】
前記面発光レーザのアレイが、複数の垂直共振器面発光レーザまたは複数のフォトニック結晶面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項7】
前記面発光レーザのアレイが、上面発光レーザまたは底面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項8】
前記面発光レーザのアレイが、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項9】
前記面発光レーザのアレイが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項10】
前記面発光レーザのアレイが、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項11】
前記面発光レーザのアレイが、900nm~1000nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項12】
前記面発光レーザのアレイが、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項13】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅と整列した偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項14】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅に垂直な偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項15】
前記面発光レーザと前記光導波路との間に位置する半絶縁性基板をさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項16】
前記半絶縁性基板がガリウムヒ素(GaAs)を含む、請求項15に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項17】
前記面発光レーザのアレイと前記光導波路との間に位置する光ビームコンバイナをさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項18】
前記光導波路の上に反射防止コーティングをさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項19】
リチウムを含む光導波路を半導体レーザと結合するステップと、
前記半導体レーザから前記光導波路に第1の波長の電磁放射線を放出するステップであって、前記電磁放射線が前記光導波路から第2の波長で放出され、前記第2の波長が前記第1の波長よりも短い、ステップと、
を含む、電磁放射線を放出するための方法。
【請求項20】
前記第2の波長が前記第1の波長の約半分である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記結合するステップが接合または再成長を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記放出するステップが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を前記半導体レーザから前記光導波路に放出するステップを含み、その結果、前記光導波路を通過する際に、周波数が2倍または実質的に2倍になる、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記放出するステップが、
前記半導体レーザの第1のエミッタから光ビームコンバイナに第1の波長の電磁放射線を放出するステップと、
前記半導体レーザの第2のエミッタから前記光ビームコンバイナに第2の波長の電磁放射線を放出するステップと、
前記光ビームコンバイナから前記第1および第2の波長の前記電磁放射線を前記光導波路に放出するステップであって、前記光導波路を通過する際に、前記光導波路が前記第1および第2の波長を合計する、ステップと、
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の波長が900nm~1000nmであり、
前記第2の波長が(1)900nm~1000nm、または(2)1850nm~1950nmのいずれかである、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
180°周期的に反転したドメインを有する周期的に分極反転させた光導波路を得るために、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウム薄膜を分極反転させるステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に、レーザアセンブリに関し、より詳細には、半導体レーザアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
赤色、緑色、および青色スペクトル(RGB)の光を放出する可視光レーザは、診断および治療のための組織穿通などの医療用途で広く使用されている。可視光レーザは、スクリーンおよびディスプレイ(AR/VRディスプレイを含む)における投影にも使用されている。加えて、RGBレーザは、ヘッドライトなどの白色光を必要とする用途に使用されている。その結果、RGB用途には、VCSELなどの大量生産が可能なコンパクトなRGBレーザ源が強く求められている。
【0003】
現在、利用可能なコンパクトなRGBソリューションのほとんどは、LED光源をベースとしている。LED光源をベースとする現在のソリューションの1つの欠点としては、プロジェクタ/ディスプレイの色域が広くないことが挙げられる。別の欠点としては、ビーム品質が悪く、多くの医療用途にとって有害であることが挙げられる。さらに、LEDは、典型的には、レーザよりもはるかに広い発散角を有し、レーザとは対照的にコヒーレンスを有さない。どちらの特徴も、光エネルギーを組織に送達する際に著しい損失をもたらす。LEDを使用する別の欠点は、短いパルス幅を必要とする用途に必要とされる変調帯域幅が狭いことである。
【0004】
現在利用可能なRGBレーザ技術は、VCSELよりも著しく大きなサイズを有する。文献に報告されている窒化ガリウムベースのRGB VCSELは、十分に信頼性があると証明されておらず、効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、当業者は、半導体レーザアセンブリの分野において研究開発を続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
半導体レーザアセンブリが開示される。
【0007】
一例では、半導体レーザアセンブリは、発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、面発光レーザのアレイに電気的に結合され、面発光レーザのアレイに外部電源からの電気バイアスを供給する少なくとも1つの電気コンタクトと、発光面上の光導波路であって、リチウムを含む、光導波路と、を含む。少なくとも1つの電気コンタクトは、発光面上のコンタクトおよび対向面上の別のコンタクト、または対向面上の一対のコンタクトを含むことができる。
【0008】
光導波路は、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムを含むことができる。光導波路は、周期的に180°分極反転されていてもよい。
【0009】
面発光レーザのアレイは、複数の垂直共振器面発光レーザまたは複数のフォトニック結晶面発光レーザを含むことができる。面発光レーザのアレイは、上面発光レーザまたは底面発光レーザを含むことができる。面発光レーザのアレイは、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成されたエミッタと、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成されたエミッタと、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成されたエミッタと、900nm~1000nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成されたエミッタと、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成されたエミッタとのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0010】
面発光レーザのアレイは、光導波路の幅と整列した偏光を有する少なくとも1つのエミッタ、および/または光導波路の幅に垂直な偏光を有する少なくとも1つのエミッタを含むことができる。
【0011】
半導体レーザアセンブリは、面発光レーザと光導波路との間に位置する半絶縁性基板を含むことができる。半絶縁性基板は、ガリウムヒ素(GaAs)で作られてもよい。半導体レーザアセンブリは、面発光レーザのアレイと光導波路との間に位置する光ビームコンバイナを含むことができる。半導体レーザアセンブリは、光導波路上に反射防止コーティングを含むことができる。
【0012】
また、電磁放射線または光を放出する方法も開示される。
【0013】
一例では、本方法は、リチウムを含む光導波路を半導体レーザと結合するステップと、第1の波長の電磁放射線または光を半導体レーザから光導波路に放出するステップとを含み、電磁放射線または光は、第2の波長で光導波路から放出され、第2の波長は、第1の波長よりも短い。
【0014】
結合は、接合または再成長を含むことができる。一例では、放出するステップは、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線または光を半導体レーザから光導波路に放出するステップを含むことができ、その結果、光導波路を通過する際に、周波数が2倍または実質的に2倍になる。別の実施例では、放出するステップは、第1のエミッタから光ビームコンバイナに第1の波長の電磁放射線または光を放出するステップと、第2のエミッタから光ビームコンバイナに第2の波長の電磁放射線または光を放出するステップと、ビームコンバイナから第1および第2の波長の電磁放射線または光を光導波路に放出するステップであって、光導波路を通過する際に、光導波路が第1および第2の波長を合計する、ステップとを含むことができる。
【0015】
他の例は、以下の詳細な説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示は、全体を通して同様の参照番号が同様の部分を識別する以下の図面を参照して説明される。
【0017】
【
図1】上向きまたは上面発光半導体レーザアセンブリの断面模式図である。
【0018】
【
図2】下向きまたは底面発光半導体レーザアセンブリの断面模式図である。
【0019】
【
図3】下向きまたは底面発光半導体レーザアセンブリの断面模式図である。
【0020】
【
図4】半導体レーザアセンブリの一部の断面模式図である。
【0021】
【
図5】半導体レーザアセンブリの一部の断面模式図である。
【0022】
【
図6】半導体レーザアセンブリの一部の断面模式図である。
【0023】
【
図7】半導体レーザアセンブリの一部の断面模式図である。
【0024】
【
図8】電磁放射線または光を放出するための方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書で使用される場合、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「上方」、「下方」などの空間的または方向的用語は、図面に示されるように、本開示に関連する。しかしながら、本開示は、様々な代替の配向を想定することができ、したがって、そのような用語は、限定と見なされるべきではないことを理解されたい。さらに、本明細書で使用される場合、本明細書および請求項で使用される、寸法、物理的特性、処理パラメータ、成分の量、反応条件などを表すすべての数は、すべての事例において、用語「ほぼ(approximately)」または「約(about)」によって修正されるものとして理解されるべきである。したがって、別段の指示がない限り、以下の明細書および特許請求の範囲に記載される数値は、本開示によって得られることが求められている所望の特性に応じて変化することがある。少なくとも、特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限する試みとしてではなく、各数値は、少なくとも、報告された有効数字の桁数を考慮して、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。さらに、本明細書に開示されるすべての範囲は、開始範囲値および終了範囲値、ならびにそこに包含されるあらゆる部分範囲を包含するものと理解されるべきである。例えば、「1~10」という記載された範囲は、最小値1と最大値10の間(およびそれらを含む)のあらゆる部分範囲、すなわち、1以上の最小値で始まり、10以下の最大値で終わるすべての部分範囲、例えば、1~3.3、4.7~7.5、5.5~10などを含むと考えられるべきである。「a」または「an」は、1つまたは複数を指す。
【0026】
本明細書で使用される場合、「結合された」、「結合する」、および類似の用語は、互いに接合された、リンクされた、固定された、接続された、連通された、または他の方法で(例えば、機械的に、電気的に、流体的に、光学的に、電磁的に)関連付けられた2つ以上の要素を指す。様々な例において、要素は、直接的または間接的に関連付けられることがある。一例として、要素Aは、要素Bと直接的に関連付けられることがある。別の例として、要素Aは、例えば、別の要素Cを介して、要素Bと間接的に関連付けられることがある。開示された様々な要素間のすべての関連付けが必ずしも表現されているとは限らないことが理解されるであろう。したがって、図に示されたもの以外の結合も存在し得る。
【0027】
本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」という句は、項目のリストとともに使用される場合、列挙された項目のうちの1つまたは複数の異なる組合せが使用されてもよく、リスト中の各項目のうちの1つのみが必要であってもよいことを意味する。例えば、「項目A、項目B、および項目Cのうちの少なくとも1つ」は、限定ではないが、項目A、または項目Aおよび項目Bを含み得る。本例は、項目A、項目B、および項目C、または項目Bおよび項目Cを含み得る。他の例では、「~のうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定ではないが、項目Aのうちの2つ、項目Bのうちの1つ、および項目Cのうちの10、項目Bのうちの4つ、および項目Cのうちの7つ、ならびに他の適切な組合せであり得る。
【0028】
一態様では、半導体レーザアセンブリが本明細書に開示される。半導体レーザアセンブリ100を使用して、赤色、緑色、および/または青色(RGB)光などの可視光スペクトルの光を放出することができる。開示された半導体レーザアセンブリは、診断および治療のための組織穿通のための医療用途などの様々な用途で使用するための可視光レーザ(赤色、緑色、および青色)を含むことができる。開示されたものは、スクリーンおよびディスプレイ(AR/VRディスプレイを含む)における投影にも使用することができる。さらに、開示されたものは、ヘッドライトなどの白色光を必要とする用途に使用することができる。開示された半導体レーザアセンブリは、コンパクトに製造することができ、大量生産が可能であるという点で有利である。
【0029】
ここで、添付の図面を参照して、様々な非限定的な例を説明するが、同様の参照番号は、同様のまたは機能的に同等の要素に対応する。
【0030】
本開示は、高信頼性および高効率のために、例えばGaAsベースの垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)またはフォトニック結晶面発光レーザ(PCSEL)技術を使用することを含む。一例では、本開示は、偏光ロックVCSELおよび薄膜ニオブ酸リチウム(LiNbO
3)光導波路140を含む統合RGB光源ソリューションを利用する。LiNbO
3は、光導波路140の側面に取り付けられた一時的に配置された電極に非常に高いバイアスを印加することによって分極反転される。分極反転の周期性は、結晶内の所与の点で生成された光子の数が最大になったときに結晶構造が反転するようなものであってもよい。分極反転が終了した後、周期的に分極反転された薄膜LiNbO
3は、上面発光デバイス用のVCSEL構造の上部および底面発光デバイス用のVCSEL構造の下部に転写され、垂直に接合される(
図1~
図3参照)。LiNbO
3を含む光導波路140が本明細書に記載されているが、本開示は、LiNbO
3を含む光導波路140の代わりに、タンタル酸リチウム(LiTaO
3)を含む光導波路140にも適用することができる。
【0031】
本開示は、LiNbO
3の非線形光学特性を使用して、VCSELの周波数を可視スペクトルに変換する。非限定的な一例(
図4)では、第2高調波の生成を使用して、940nmのVCSELの周波数を2倍にして青色レーザ発振を達成し、1080nmのVCSELの周波数を2倍にして緑色レーザ発振を達成し、1260nmのVCSELの周波数を2倍にして赤色レーザ発振を達成することができる。別の例では、赤色レーザ発振は、LiNbO
3の周波数加算生成特性を用いて、1060nmおよび1560nmのVCSEL源(
図5参照)または940nmおよび1900nmのVCSEL源(
図6参照)からの光子を使用することによって得ることができる。これらの構成では、周波数加算生成に基づいて、正確な光学系の実装に応じて、3つまたは4つのレーザ光源を使用することができる。レーザ(シングレット/アレイ)の構成は、意図された用途の出力要件に基づいて選択することができる。異なる色のサブシステムは、ピックアンドプレースツールを使用して、本開示内で完全なRGBソリューションに組み合わせることができる。
【0032】
最大の周波数変換効率を実現するために、VCSEL光をLiNbO3の厚さの方向に偏光させることができる。これは、VCSEL構造の上部またはキャビティ内に偏光回折格子を実装することによって達成することができる。
【0033】
VCSEL構造とLiNbO3薄膜との協調設計(すなわち、位相、フィールド整合最適化、ビーム整形/集束)により、開示されたアセンブリでは、VCSELの高い電力変換効率、ならびに高いビーム品質を維持することができる。
【0034】
図1を参照すると、非限定的な一例では、上面発光半導体レーザアセンブリ100は、発光面112および対向面114を有する面発光レーザ110のアレイを含む。面発光レーザ110のアレイは、意図された用途に必要な任意のタイプのレーザを含むことができる。一例では、面発光レーザ110のアレイは、複数のVCELを含む。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、複数のPCSELを含む。
【0035】
図1に示す上面発光半導体レーザアセンブリ100は、対向面114上またはその上の第1の、すなわち底面側のコンタクト層120と、発光面112上またはその上の第2の、すなわち上面側のコンタクト層130とを含む。第1のコンタクト層120および第2のコンタクト層130は、当技術分野で知られているやり方で、面発光レーザ110のアレイのエミッタ116(
図4~
図7に示す)に外部電源から電気バイアスを印加して、やはり当技術分野で知られているやり方で、面発光レーザ110のアレイにレーザ光170を上方向に出力または放出させることができるように構成することができる。第1のコンタクト層120および第2のコンタクト層130のそれぞれは、用途に所望される電流密度に対して任意の適切なおよび/または所望の厚さであってもよく、例えば、限定ではないが、n型コンタクトのための金-ゲルマニウム(AuGe)またはp型コンタクトのためのチタン-プラチナ-金(TiPtAu)などの任意の適切なおよび/または所望の導電性材料もしくは化合物で構成されてもよい。
【0036】
図2および
図3を参照すると、
図2および
図3に示す例示的な底面発光半導体レーザアセンブリ100は、これらの図では底面発光半導体レーザアセンブリ100の上面である対向面114上またはその上に、一対の離間した第2の、すなわち上面側のコンタクト層130を含むことができる。
図2および
図3に示す底面発光半導体レーザアセンブリ100は、
図1に示すもののような第1のコンタクト層120をその底面上に含まず、当技術分野で知られているやり方で、このようなコンタクト層による、底面を介したレーザ光170の発光との干渉を回避する。
【0037】
図2および
図3に示す底面発光半導体レーザアセンブリ100の対向面、すなわち上面114上の一対の第2の、すなわち上面側のコンタクト層130は、当技術分野で知られているやり方で、
図2および
図3の面発光レーザ110のアレイのエミッタ116(
図4~
図7に示す)に外部電源から電気バイアスを印加して、やはり当技術分野で知られているやり方で、面発光レーザ110のアレイにレーザ光170を下方向に出力または放出させることができるように構成することができる。
図2および
図3の各コンタクト層130は、用途に所望される電流密度に対して任意の適切なおよび/または所望の厚さであってもよく、例えば、限定ではないが、n型コンタクトのための金-ゲルマニウム(AuGe)またはp型コンタクトのためのチタン-プラチナ-金(TiPtAu)などの任意の適切なおよび/または所望の導電性材料もしくは化合物で構成されてもよい。
【0038】
図1~
図7に示すように、半導体レーザアセンブリ100は、発光面112の光放出方向側に結合された光導波路140をさらに含む。一例では、光導波路140はリチウムを含む。非限定的な一例では、光導波路140は、周波数倍増を可能にする所望の非線形光学特性を提供するニオブ酸リチウムを含む。ニオブ酸リチウムの非線形光学特性に匹敵する非線形光学特性を有する他の材料または化合物が実装されてもよいことが理解される。例えば、光導波路は、タンタル酸リチウム、または同等の光学特性を有する他のリチウムもしくは非リチウム材料または化合物を含むことができる。一例では、光導波路140は、薄膜ニオブ酸リチウム導波路である。
【0039】
図1~
図3に示すように、半導体レーザアセンブリ100の光導波路140は、周期的に複数回分極反転されていてもよい。一例では、光導波路140は、180°または約180°で周期的に分極反転されていてもよい。
図1~
図3に示す実施例では、光導波路140は、0°および180°(または180°および0°)の分極反転角度で8回または8周期で周期的に分極反転されていてもよい。しかしながら、光導波路140を周期的に分極反転させることができる回数または周期、および分極反転角度は、特定の用途のために当業者によって選択され得るため、これは、限定的な意味で解釈されるべきではない。周期的に分極反転させたニオブ酸リチウム薄膜光導波路140を使用することで、周波数倍増などの非線形波長変換プロセスのための効率的な媒体が提供される。半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110のアレイの反対側の光導波路140の表面上に、反射防止コーティングなどのコーティング124を含むことができる。
【0040】
図4~
図7を参照すると、半導体レーザアセンブリ100の面発光レーザ110のアレイは、様々な波長の電磁放射線または光を放出するように構成された複数のエミッタ116を含むことができる。一部の非限定的な例では、面発光レーザ110のアレイは、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Aを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Bを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、900nm~1000nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Cを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Dを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Eを含むことができる。さらに別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Fを含むことができる。
【0041】
図7を参照すると、開示された半導体レーザアセンブリ100は、異なる偏光を有する複数のエミッタ116を含むことができる。
図7の例では、面発光レーザ110のアレイは、4つのエミッタ116を含む。アレイ内の一部のエミッタ116bは、薄膜光導波路140の幅と整列した偏光を有することができる。これらのエミッタからの光は、薄膜光導波路140の出力において周波数が2倍になる。アレイ内の他のエミッタ116aは、薄膜光導波路140の幅に対して垂直に整列した偏光を有することができる。エミッタ116aからの光は、薄膜光導波路140の非線形効果によって影響を受けず、出力波長は、入力波長(例えば、IR)と同じままである。エミッタの偏光ロックは、PCSEL構成の場合はフォトニック結晶の設計によって、またはVCSEL構成の場合は回折格子の配向によって規定することができる。したがって、
図7の例に示すように、面発光レーザ110のアレイは、光導波路140の幅と整列した偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116aおよび/または光導波路140の幅に垂直な偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116bを含むことができる。
【0042】
再び
図1を参照すると、一例では、半導体レーザアセンブリ100は、誘電体層150および151のうちの1つまたは複数を含むことができる。一例では、誘電体層151は、面発光レーザ110のアレイと光導波路140との間に配置されてもよい。一例では、誘電体層151は、屈折率整合誘電体を含むことができる。一例では、誘電体層151を含む屈折率整合誘電体は、面発光レーザ110のアレイの屈折率n1の二乗に光導波路140の屈折率n2を掛けた屈折率、すなわち(n1×n2)
2を有することができる。光導波路140を取り囲む表面112の残りの部分上の誘電体層150は、水分および/または他の望ましくない汚染物質が表面112の残りの部分に接触するのを避けることができる、窒化ケイ素などのパッシベーション層であってもよい。
【0043】
図2を参照すると、一例では、半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110と光導波路140との間に位置する半絶縁性基板160を含むことができる。半絶縁性基板160は、必要な絶縁材料特性を有する任意の材料を含むことができる。一例では、半絶縁性基板160は、ガリウムヒ素(GaAs)を含むことができる。
【0044】
図5を参照すると、一例において、半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110のアレイと光導波路140との間に位置する光ビームコンバイナ180を含むことができる。一例では、光ビームコンバイナ180は、
図5のエミッタ116Dと116Eとの間に配置されてもよい。一例では、光ビームコンバイナ180は、例えば、1060nm(約943KHzの周波数f1に対応する)および1560nm(約641KHzの周波数f2に対応する)の波長でエミッタ116Dおよび116Eによってそれぞれ出力された電磁放射線または光を、光ビームコンバイナ180の上に位置する光導波路140に供給する。本例では、光導波路140は、これらの周波数f1とf2を合計して、赤色に対応する約630nmの波長(約1590KHzの周波数f3に対応する)を有する出力電磁放射線または光を得る。
図5に示す例示的な半導体レーザアセンブリ100では、エミッタ116Cは、光導波路140の直下に、それらの間に光ビームコンバイナ180を介在させることなく配置され、エミッタ116Bは、光導波路140の直下に、やはりそれらの間に光ビームコンバイナ180を介在させることなく配置される。本開示では、周波数および波長の値が3桁または4桁に丸められ、その結果、それ以降の数字が省略されるため、各周波数および/または波長の値は、限定ではないが、「約」ある値であると言及される場合がある。しかしながら、これは限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0045】
図8を参照すると、
図4~
図7に示すように、電磁放射線または光170を放出するための方法200も開示されている。方法200は、VCSELまたはPCSELアセンブリとともに使用することができる。一例では、方法200は、ニオブ酸リチウム光導波路140を面発光レーザ110のアレイに結合するステップ220を含むことができる。一例では、結合するステップ220は、
図3に示すように直接、または
図2に示すように半絶縁性基板160を介して、光導波路140を面発光レーザ110のアレイに接合することを含むことができる。別の例では、結合するステップ220は、面発光レーザ110のアレイの表面への光導波路140の再成長を含むことができる。
【0046】
一例では、方法200は、発光面112および対向面114を有する面発光レーザ110のアレイを有する半導体レーザアセンブリ100を得るための結合するステップ220を含むことができる。面発光レーザ110のアレイは、意図された用途に必要な任意のタイプまたは波長のレーザを含むことができる。一例では、面発光レーザ110のアレイは、複数の垂直共振器面発光レーザ(VCEL)を含むことができる。別の例では、面発光レーザ100のアレイは、複数のフォトニック結晶面発光レーザ(PCSEL)を含むことができる。
【0047】
一例では、方法200によって形成された
図1に示す半導体レーザアセンブリ100は、対向面(底面)114上またはその上の第1の、すなわち底面側のコンタクト層120と、発光面112の一部もしくは部分上またはその上の第2の、すなわち上面側のコンタクト層130とを含むことができる。各コンタクト層120および130は、用途に所望される電流密度に対して任意の適切なおよび/または所望の厚さであってもよく、例えば、限定ではないが、n型コンタクトのための金-ゲルマニウム(AuGe)またはp型コンタクトのためのチタン-プラチナ-金(TiPtAu)などの任意の適切なおよび/または所望の導電性材料もしくは化合物で構成されてもよい。
【0048】
別の例では、方法200によって形成された、
図2および
図3に示す半導体レーザアセンブリ100は、対向面(上面)114の一部もしくは部分上またはその上に一対の離間したコンタクト層130を含むことができ、底面上にはコンタクトを含まない。各コンタクト層130は、用途に所望される電流密度に対して任意の適切なおよび/または所望の厚さであってもよく、例えば、限定ではないが、n型コンタクトのための金-ゲルマニウム(AuGe)またはp型コンタクトのためのチタン-プラチナ-金(TiPtAu)などの任意の適切なおよび/または所望の導電性材料もしくは化合物で構成されてもよい。
【0049】
図1~
図7に示すように、方法200によって形成された半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110のアレイから放出された電磁放射線または光を受信するために、上向きの発光面112(
図1)上にもしくはその上に、または下向きの発光面112(
図2および
図3)上にもしくはその下に光導波路140を含むことができる。例えば、
図1は上面発光半導体レーザアセンブリ100を示しているため、光導波路140は、電磁放射線または光を図の上方に放出する発光面112の上に位置する。別の例では、
図2および
図3は底面発光半導体レーザアセンブリ100を示しているため、光導波路140は、電磁放射線または光を図の下方に放出する発光面112上またはその下に位置する。本明細書では、「電磁放射線」、「光」、および「レーザ光」という用語は、任意の面発光レーザまたは面発光レーザ110のアレイからの電磁放射線、光、もしくはレーザ光の放出を指す場合に、交換可能に使用されることがある。
【0050】
一例では、光導波路140はリチウムを含む。非限定的な一例では、光導波路140は、光導波路140を通って伝搬する(周波数f1の)単一波長の電磁放射線または光の周波数倍増を可能にする所望の非線形光学特性を提供するニオブ酸リチウムを含むことができ、または光導波路140が、光導波路140に(周波数f1およびf2の)2つの異なる波長の電磁放射線または光を供給する光ビームコンバイナ180とともに使用される場合、光導波路140は、周波数f1とf2の和であるf3の周波数、すなわちf3=f1+f2の電磁放射線または光を放出する。ニオブ酸リチウムの非線形光学特性に匹敵する非線形光学特性を有する他の材料が実施されてもよいことが理解される。例えば、光導波路140は、タンタル酸リチウムまたは同等の光学特性を有する他のリチウムもしくは非リチウム材料を含むことができる。一例では、光導波路140は、薄膜ニオブ酸リチウム導波路である。
【0051】
図1~
図3に示すように、方法200によって形成された半導体レーザアセンブリ100の光導波路140は、周期的に分極反転されていてもよい。一例では、光導波路140は、約180°で周期的に分極反転されている。周期的に分極反転させたニオブ酸リチウム薄膜光導波路140を使用することで、光導波路140に入力される単一波長の電磁放射線または光の周波数を周波数倍増するため、あるいは例えば光ビームコンバイナ110から光導波路140に入力される電磁放射線または光の少なくとも2つの波長の周波数を合計するためなど、非線形波長変換プロセスのための効率的な媒体が提供される。半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110のアレイの反対側の光導波路140の表面上に、反射防止コーティングなどのコーティング124を含むことができる。
【0052】
図4~
図7を参照すると、方法200によって形成された半導体レーザアセンブリ100は、様々な波長の電磁放射線または光を放出するように構成された複数のエミッタ116を含む面発光レーザ110のアレイを含むことができる。一例では、面発光レーザ110のアレイは、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Aを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Bを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、900nm~1000nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Cを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Dを含むことができる。別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Eを含むことができる。さらに別の例では、面発光レーザ110のアレイは、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線または光を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタ116Fを含むことができる。
【0053】
図4~
図7の面発光レーザ110のアレイは、例えば、
図1に示す半導体レーザアセンブリ100とともに使用される場合、電磁放射線またはレーザ光170を上方向に放出することが示されている。しかしながら、
図4~
図7のいずれか1つの面発光レーザ110のアレイは、反転されてもよく(すなわち、薄膜光導波路140がエミッタ116の下にある)、その結果、面発光レーザ110の前記アレイは、例えば、
図2および3に示す半導体レーザアセンブリ100とともに使用される場合、電磁放射線またはレーザ光170を下方向に放出することを理解されたい。
【0054】
図7を参照すると、方法200によって形成された開示された半導体レーザアセンブリ100は、異なる偏光を有する複数のエミッタ116を含むことができる。
図7の例では、面発光レーザ110のアレイは、4つのエミッタ116を含むことができる。アレイ内の一部のエミッタ116bは、
図7において、薄膜光導波路140の幅と整列した偏光を有することができる。これらのエミッタ116bからの光は、薄膜光導波路140の出力において2倍の周波数となる。アレイ内の他のエミッタ116aは、薄膜光導波路140の幅と直交する、例えば、
図7では垂直の偏光を有してもよい。これらのエミッタ116aからの光は、薄膜光導波路140の非線形効果による影響を受けず、波長は入力波長(例えばIR)と同じままである。各エミッタの偏光ロックは、PCSEL構成のフォトニック結晶設計によって、またはVCSEL構成の回折格子の配向によって規定することができる。したがって、
図7の例に示すように、面発光レーザ110のアレイは、光導波路140の幅と整列した偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116aおよび/または光導波路140の幅に垂直な偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116bを含むことができる。
【0055】
図2を参照すると、1つまたは複数の例では、方法200によって形成された半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110と光導波路140との間に位置する半絶縁性基板160を含むことができる。半絶縁性基板160は、必要な絶縁材料特性を有する任意の材料を含むことができる。一例では、半絶縁性基板160は、ガリウムヒ素(GaAs)を含むことができる。
【0056】
図5および
図6を参照すると、1つまたは複数の例では、方法200によって形成された半導体レーザアセンブリ100は、面発光レーザ110のアレイの2つ以上のエミッタ116と単一の光導波路140との間に位置する光ビームコンバイナ180を含むことができる。
図6の光ビームコンバイナ180は、エミッタ116Cによって出力された(周波数f1の)電磁放射線または光を、エミッタ116Cの上または上方に位置する光導波路140に直接通過させることができる。上述したように、エミッタ116Cの上または上方に位置する光導波路140は、エミッタ116Cによって前記光導波路140に直接出力された電磁放射線または光の周波数を2倍にする。加えて、
図6の光ビームコンバイナ180は、エミッタ116Cによって出力された(周波数f1の)電磁放射線または光を、エミッタ116Fの上または上方に位置する光導波路140に通過させるか、または導くことができる。エミッタ116Fの上または上方に位置する光導波路140は、エミッタ116Fによって出力された(周波数f2の)電磁放射線または光も受信する。上述したように、エミッタ116Fの上または上方に位置する光導波路140は、前記光導波路140によって受信されたエミッタ116Cおよび116Fからの電磁放射線または光の周波数(f1とf2)を合計し、周波数f1とf2の合計である周波数f3、すなわちf3=f1+f2の電磁放射線または光170を出力または放出する。
【0057】
再び
図8を参照すると、方法200は、半導体レーザアセンブリ100から光導波路140に第1の波長の電磁放射線または光を放出するステップ230を含むことができる。第1の波長の電磁放射線または光は、その後、光導波路140から第2の波長で放出される。一例では、第2の波長は第1の波長よりも短くてもよい。例えば、第2の波長の出力周波数を2倍にして、出力波長が入力波長の約半分になるようにすることができる。一例では、第2の波長は第1の波長の約半分である。
【0058】
方法200の放出するステップ230は、RGB可視光スペクトルの電磁放射線または光を放出するステップを含むことができる。したがって、一例では、放出するステップ230は、光導波路140を通過する際に、周波数が実質的に2倍になるように、半導体レーザアセンブリ100のエミッタ116から光導波路140に1200nm~1300nmの波長の電磁放射線または光を放出するステップを含むことができる。
【0059】
方法200の放出するステップ230は、2つ以上の異なる平均波長で放出された電磁放射線または光を組み合わせて(合計して)、異なる出力波長をもたらすステップをさらに含むことができる。例えば、放出するステップ230は、第1の波長(第1の周波数f1に対応する)、例えば1000nm~1100nmの波長の電磁放射線または光を第1のエミッタ116Dから光ビームコンバイナ180に放出するステップと、第2の波長(第2の周波数f2に対応する)、例えば1500nm~1600nmの波長の電磁放射線または光を第2のエミッタ116Eから光ビームコンバイナ180に同時に放出するステップとを含むことができる。光ビームコンバイナ180は、第1および第2の波長(したがって、第1の周波数f1および第2の周波数f2)の電磁放射線または光を、光ビームコンバイナ180に結合された光導波路140にルーティングし、光導波路140は、周波数f1とf2の和である周波数f3、すなわちf3=f1+f2の電磁放射線または光170を出力または放出する。上述の例では、第1の波長と第2の波長、および第1の周波数f1と第2の周波数f2は異なり、周波数f3、したがって出力電磁放射線または光170の波長は、第1の周波数f1および第2の周波数f2、ならびに第1の波長および第2の波長とは異なる。波長および周波数の上述の例は、単なる例示であり、光ビームコンバイナ180に入力される任意の2つ以上の平均波長は、光ビームコンバイナ180に結合された光導波路140にルーティングされ、光導波路140によって合計され得ることが理解される。
【0060】
1つまたは複数の例において、方法200は、180°周期的に反転したドメインを有する周期的に分極反転させた光導波路を得るために、ニオブ酸リチウム薄膜を分極反転させるステップ210を含むことができる。一例では、分極反転させるステップ210は、複数の電極をニオブ酸リチウム膜に結合するステップと、適切な電気バイアスを電極に印加して周期的に分極反転させた光導波路140を得るステップとを含む。
【0061】
本開示の他の非限定的な例または態様は、以下の例示的な、例示的に番号付けされた条項に記載されている。
【0062】
条項1.発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、面発光レーザのアレイに外部電源から電気バイアスを供給するために電気的に結合または接続された少なくとも1つの電気コンタクトと、発光面の上の光導波路であって、リチウムを含む、光導波路と、を備える半導体レーザアセンブリ。
【0063】
条項2.少なくとも1つの電気コンタクトが、発光面の上のコンタクトおよび対向面の上の別のコンタクト、または対向面の上の一対のコンタクトを含むことができる、条項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0064】
条項3.光導波路がニオブ酸リチウムを含むことができる、条項1または2に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0065】
条項4.光導波路がタンタル酸リチウムを含むことができる、条項1から3のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0066】
条項5.光導波路が、周期的に180°分極反転されていてもよい、条項1から4のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0067】
条項6.面発光レーザのアレイが、複数の垂直共振器面発光レーザまたは複数のフォトニック結晶面発光レーザを備えることができる、条項1から5のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0068】
条項7.面発光レーザのアレイが、上面発光レーザまたは底面発光レーザを備える、条項1から6のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0069】
条項8.面発光レーザのアレイが、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から7のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0070】
条項9.面発光レーザのアレイが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から8のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0071】
条項10.面発光レーザのアレイが、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から9のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0072】
条項11.面発光レーザのアレイが、900nm~1000nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から10のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0073】
条項12.面発光レーザのアレイが、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から11のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0074】
条項13.面発光レーザのアレイが、光導波路の幅と整列した偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から12のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0075】
条項14.面発光レーザのアレイが、光導波路の幅に垂直な偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から13のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0076】
条項15.面発光レーザと光導波路との間に位置する半絶縁性基板をさらに備える、条項1から14のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0077】
条項16.半絶縁性基板がガリウムヒ素(GaAs)を含む、条項1から15のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0078】
条項17.面発光レーザのアレイと光導波路との間に位置する光ビームコンバイナをさらに備える、条項1から16のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0079】
条項18.光導波路の上に反射防止コーティングをさらに備える、条項1から17のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【0080】
条項19.電磁放射線を放出するための方法であって、リチウムを含む光導波路を半導体レーザと結合するステップと、第1の波長の電磁放射線を半導体レーザから光導波路に放出するステップとを含み、電磁放射線が第2の波長で光導波路から放出され、第2の波長が第1の波長よりも短い、方法。
【0081】
条項20.第2の波長が第1の波長の約半分である、条項19に記載の方法。
【0082】
条項21.結合が、接合または再成長を含む、条項19または20に記載の方法。
【0083】
条項22.放出するステップが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を半導体レーザから光導波路に放出するステップを含み、その結果、光導波路を通過する際に、周波数が2倍または実質的に2倍になる、条項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【0084】
条項23.放出するステップが、半導体レーザの第1のエミッタから光ビームコンバイナに第1の波長の電磁放射線を放出するステップと、半導体レーザの第2のエミッタから光ビームコンバイナに第2の波長の電磁放射線を放出するステップと、光ビームコンバイナから光導波路に第1および第2の波長の電磁放射線を放出するステップであって、光導波路を通過する際に、光導波路が第1および第2の波長に関連付けられた第1および第2の周波数を合計する、ステップとを含む、条項19から22のいずれか一項に記載の方法。
【0085】
条項24.第1の波長が900nm~1000nmであり、第2の波長が(1)900nm~1000nm、または(2)1850nm~1950nmのいずれかである、条項19から23のいずれか一項に記載の方法。
【0086】
条項25.180°周期的に反転したドメインを有する周期的に分極反転させた光導波路を得るために、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウム薄膜を分極反転させるステップをさらに含む、条項19から24のいずれか一項に記載の方法。
【0087】
開示された半導体レーザアセンブリの様々な例が示され、説明されてきたが、本明細書を読むと、当業者には変更が思い浮かぶであろう。本出願は、そのような変更を含み、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0088】
100 半導体レーザアセンブリ
110 面発光レーザ
112 発光面
114 対向面
116 エミッタ
116A エミッタ
116B エミッタ
116C エミッタ
116D エミッタ
116E エミッタ
116F エミッタ
116a エミッタ
116b エミッタ
120 コンタクト層
124 コーティング
130 コンタクト層
140 導波路
150 誘電体層
151 誘電体層
160 半絶縁性基板
170 レーザ光
180 光ビームコンバイナ
【手続補正書】
【提出日】2024-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、前記面発光レーザのアレイに外部電源から電気バイアスを供給するように電気的に接続された少なくとも1つの電気コンタクトと、
前記面発光レーザのアレイの前記発光面の上の光導波路であって、リチウムを含み、周期的に180°分極反転されている光導波路と、を備える、半導体レーザアセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの電気コンタクトが、
前記発光面の上のコンタクトおよび前記対向面の上の別のコンタクト、または
前記対向面の上の一対のコンタクト、を含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項3】
前記光導波路がニオブ酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項4】
前記光導波路がタンタル酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項5】
前記面発光レーザのアレイが、複数の垂直共振器面発光レーザまたは複数のフォトニック結晶面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項6】
前記面発光レーザのアレイが、上面発光レーザまたは底面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項7】
前記面発光レーザのアレイが、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項8】
前記面発光レーザのアレイが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項9】
前記面発光レーザのアレイが、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項10】
前記面発光レーザのアレイが、900nm~1000nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項11】
前記面発光レーザのアレイが、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項12】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅方向と平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項13】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項14】
前記面発光レーザと前記光導波路との間に位置する半絶縁性基板をさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項15】
前記半絶縁性基板がガリウムヒ素(GaAs)を含む、請求項14に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項16】
前記面発光レーザのアレイと前記光導波路との間に位置する光ビームコンバイナをさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項17】
前記光導波路の上に反射防止コーティングをさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項18】
請求項1に記載された半導体レーザアセンブリにおいて電磁放射線を放出するための方法であって、
リチウムを含む前記光導波路を半導体レーザと結合するステップと、
前記半導体レーザから前記光導波路に第1の波長の電磁放射線を放出するステップであって、前記電磁放射線が前記光導波路から第2の波長で放出され、前記第2の波長が前記第1の波長よりも短い、ステップと、を含む、電磁放射線を放出するための方法。
【請求項19】
前記第2の波長が前記第1の波長の約半分である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記結合するステップが接合または再成長を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記放出するステップが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を前記半導体レーザから前記光導波路に放出するステップを含み、その結果、前記光導波路を通過する際に、周波数が2倍または実質的に2倍になる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記放出するステップが、
前記半導体レーザの第1のエミッタから光ビームコンバイナに第1の波長の電磁放射線を放出するステップと、
前記半導体レーザの第2のエミッタから前記光ビームコンバイナに第2の波長の電磁放射線を放出するステップと、
前記光ビームコンバイナから前記第1および第2の波長の前記電磁放射線を前記光導波路に放出するステップであって、前記光導波路を通過する際に、前記光導波路が前記第1および第2の波長を合計する、ステップと、を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の波長が900nm~1000nmであり、
前記第2の波長が900nm~1000nm、または1850nm~1950nmのいずれかである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
180°周期的に反転したドメインを有する周期的に分極反転させた光導波路を得るために、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウム薄膜を分極反転させるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
面発光レーザのアレイは、光導波路の幅方向と平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタ、および/または光導波路の幅方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを含むことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
図7を参照すると、開示された半導体レーザアセンブリ100は、異なる偏光を有する複数のエミッタ116を含むことができる。
図7の例では、面発光レーザ110のアレイは、4つのエミッタ116を含む。アレイ内の一部のエミッタ116bは、薄膜光導波路140の幅
方向と
平行する偏光を有することができる。これらのエミッタからの光は、薄膜光導波路140の出力において周波数が2倍になる。アレイ内の他のエミッタ116aは、薄膜光導波路140の幅
方向と直交する偏光を有することができる。エミッタ116aからの光は、薄膜光導波路140の非線形効果によって影響を受けず、出力波長は、入力波長(例えば、IR)と同じままである。エミッタの偏光ロックは、PCSEL構成の場合はフォトニック結晶の設計によって、またはVCSEL構成の場合は回折格子の配向によって規定することができる。したがって、
図7の例に示すように、面発光レーザ110のアレイは、光導波路140の幅
方向と
平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116aおよび/または光導波路140の幅
方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116bを含むことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
図7を参照すると、方法200によって形成された開示された半導体レーザアセンブリ100は、異なる偏光を有する複数のエミッタ116を含むことができる。
図7の例では、面発光レーザ110のアレイは、4つのエミッタ116を含むことができる。アレイ内の一部のエミッタ116bは、
図7において、薄膜光導波路140の幅
方向と
平行する偏光を有することができる。これらのエミッタ116bからの光は、薄膜光導波路140の出力において2倍の周波数となる。アレイ内の他のエミッタ116aは、薄膜光導波路140の幅と直交する、例えば、
図7では垂直の偏光を有してもよい。これらのエミッタ116aからの光は、薄膜光導波路140の非線形効果による影響を受けず、波長は入力波長(例えばIR)と同じままである。各エミッタの偏光ロックは、PCSEL構成のフォトニック結晶設計によって、またはVCSEL構成の回折格子の配向によって規定することができる。したがって、
図7の例に示すように、面発光レーザ110のアレイは、光導波路140の幅
方向と
平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116aおよび/または光導波路140の幅
方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタ116bを含むことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
条項13.面発光レーザのアレイが、光導波路の幅方向と平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から12のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
条項14.面発光レーザのアレイが、光導波路の幅方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、条項1から13のいずれか一項に記載の半導体レーザアセンブリ。
【手続補正書】
【提出日】2024-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光面および対向面を有する面発光レーザのアレイと、前記面発光レーザのアレイに外
部電源から電気バイアスを供給するように電気的に接続された少なくとも1つの電気コン
タクトと、
前記面発光レーザのアレイの前記発光面の上の光導波路であって、リチウムを含み、周
期的に180°分極反転されている複数の光導波路と、
前記面発光レーザのアレイと前記光導波路との間に位置する光ビームコンバイナと
を備え、
前記光導波路には、前記光ビームコンバイナを介して前記発光面の上に配置されるものと、前記光ビームコンバイナを介さずに直接前記発光面の上に配置されるものが含まれ、
前記光ビームコンバイナは、前記面発光レーザのアレイから出力された異なる周波数を合わせた周波数の電磁放射線または光を、前記発光面の上の一部または全部の前記光導波路に出力する、半導体レーザアセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの電気コンタクトが、
前記発光面の上のコンタクトおよび前記対向面の上の別のコンタクト、または、
前記対向面の上の一対のコンタクト、を含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項3】
前記光導波路がニオブ酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項4】
前記光導波路がタンタル酸リチウムを含む、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項5】
前記面発光レーザのアレイが、複数の垂直共振器面発光レーザまたは複数のフォトニック結晶面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項6】
前記面発光レーザのアレイが、上面発光レーザまたは底面発光レーザを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項7】
前記面発光レーザのアレイが、1850nm~1950nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項8】
前記面発光レーザのアレイが、1200nm~1300nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項9】
前記面発光レーザのアレイが、1000nm~1100nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項10】
前記面発光レーザのアレイが、900nm~1000nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項11】
前記面発光レーザのアレイが、1500nm~1600nmの波長の電磁放射線を放出するように構成された少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項12】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅方向と平行する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項13】
前記面発光レーザのアレイが、前記光導波路の幅方向と直交する偏光を有する少なくとも1つのエミッタを備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項14】
前記面発光レーザと前記光導波路との間に位置する半絶縁性基板をさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項15】
前記半絶縁性基板がガリウムヒ素(GaAs)を含む、請求項14に記載の半導体レーザアセンブリ。
【請求項16】
前記光導波路の上に反射防止コーティングをさらに備える、請求項1に記載の半導体レーザアセンブリ。
【外国語明細書】