IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ モアイス インコーポレーテッドの特許一覧

特開2025-27930ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム
<>
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図1
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図2
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図3
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図4
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図5
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図6
  • 特開-ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027930
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20250220BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
A63B69/36 541W
A63B71/06 U
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023167604
(22)【出願日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2023-0107296
(32)【優先日】2023-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523257808
【氏名又は名称】モアイス インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】MOAIS, INC.
【住所又は居所原語表記】6F, 114, Taebong-ro, Seocho-gu, Seoul 06764, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100101878
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100187506
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 優子
(72)【発明者】
【氏名】リー ヨングン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ゴルフスイングに関する適切なフィードバックが使用者に提供され得るようにする技術を提案する。
【解決手段】本発明の一態様によると、ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法であって、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得する段階、および前記二以上のイメージの比較結果を参照して前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する段階を含む方法が提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法であって、
ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得する段階、および
前記二以上のイメージの比較結果を参照して前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する段階を含む、方法。
【請求項2】
前記二以上のイメージは連続的に獲得される第1イメージおよび第2イメージを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生成段階で、前記第1イメージおよび前記第2イメージの比較結果を参照して前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間の同一の有無を決定することによって、少なくとも一つの区間に関する情報を生成する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記生成段階で、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が同一でないと判断されることに対応して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が区分される時点を決定する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記生成段階で、前記第1イメージおよび前記第2イメージの間の類似度に基づいて前記第2イメージに関する加重値情報を決定し、前記加重値情報を参照して前記第2イメージに対応する時間のうち前記第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを決定する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記生成段階で、前記第1イメージの第1関節情報と前記第2イメージの第2関節情報を比較する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含み、
前記少なくとも一つの区間に関する情報は前記第1区間と前記第2区間の間の比率に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1イメージおよび前記第2イメージのうち少なくとも一つはスイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
請求項1に記載された方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項10】
ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するためのシステムであって、
ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得するイメージ獲得部、および
前記二以上のイメージの比較結果を参照して前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する区間情報生成部を含む、システム。
【請求項11】
前記二以上のイメージは連続的に獲得される第1イメージおよび第2イメージを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記区間情報生成部は、前記第1イメージおよび前記第2イメージの比較結果を参照して前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間の同一の有無を決定することによって、少なくとも一つの区間に関する情報を生成する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記区間情報生成部は、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が同一でないと判断されることに対応して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が区分される時点を決定する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記区間情報生成部は、前記第1イメージおよび前記第2イメージの間の類似度に基づいて前記第2イメージに関する加重値情報を決定し、前記加重値情報を参照して前記第2イメージに対応する時間のうち前記第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを決定する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記区間情報生成部は、前記第1イメージの第1関節情報と前記第2イメージの第2関節情報を比較する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含み、
前記少なくとも一つの区間に関する情報は前記第1区間と前記第2区間の間の比率に関する情報を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第1イメージおよび前記第2イメージのうち少なくとも一つはスイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージである、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近余暇時間の増加とともにゴルフを楽しむ人口が増えており、ゴルフに関連する多様な産業が成長している。
【0003】
ゴルフは使用者(例えば、ゴルファー)がゴルフクラブを利用してゴルフスイングをすることでゴルフボールをターゲット位置に送るスポーツであるので、ゴルフスイングを分析してゴルフスイングによる適切なフィードバックを提供する場合、ゴルフ実力の向上に役に立ち得る。
【0004】
従来のゴルフスイングを分析する方法の一例として、ゴルフスイングをする使用者のスイング姿勢に関する映像をカメラを利用して獲得し、獲得される映像を分析する方法がある。
【0005】
しかし、このような方法には大きく二つの問題があった。第1は、ゴルフスイングの分析では、ゴルフスイングを構成する部分動作が占める時間区間(以下、「ゴルフスイングを構成する区間」という)に関する情報(例えば、バックスイング区間の長さまたはダウンスイング区間の長さ)が重要であるにも関わらず、ゴルフスイングを構成する区間に関する具体的な分析がなされなかった。第2は、ゴルフスイングを構成する区間を分析した結果に関する適切なフィードバックが使用者のために提供されなかったため、使用者のゴルフ実力の向上に大して役に立たなかった。
【0006】
そこで、本発明者(ら)は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを分析することによってゴルフスイングを構成する区間に関する情報を生成することによって、ゴルフスイングを構成する区間に関する具体的な分析がなされ得るようにする技術と、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報をレファレンス情報と比較することによって、ゴルフスイングに関する適切なフィードバックが使用者に提供され得るようにする技術を提案するところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】公開特許公報第10-2023-0001294号(2023.1.4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前述した従来技術の問題点をすべて解決することをその目的とする。
【0009】
また、本発明は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得し、二以上のイメージの比較結果を参照してゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成することを他の目的とする。
【0010】
また、本発明は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを比較し、比較結果を参照して特定イメージに対応するゴルフスイングを構成する区間を決定することによって、ゴルフスイングを構成する区間の正確な分析がなされ得るようにすることをさらに他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、センサ(例えば、カメラ)のフレームレート(Frame rate)が低い場合にもゴルフスイングを構成する区間の区分が精密になされ得るようにすることをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための本発明の代表的な構成は次の通りである。
【0013】
本発明の一態様によると、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得する段階、および前記二以上のイメージの比較結果を参照して前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する段階を含む方法が提供される。
【0014】
本発明の他の態様によると、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得するイメージ獲得部、および前記二以上のイメージの比較結果を参照して前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する区間情報生成部を含むシステムが提供される。
【0015】
この他にも、本発明を具現するための他の方法、他のシステムおよび前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得し、二以上のイメージの比較結果を参照してゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成できるようになる。
【0017】
また、本発明によると、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを比較し、比較結果を参照して特定イメージに対応するゴルフスイングを構成する区間を決定することによって、ゴルフスイングを構成する区間の正確な分析がなされ得るようになる。
【0018】
また、本発明によると、センサ(例えば、カメラ)のフレームレート(Frame rate)が低い場合にもゴルフスイングを構成する区間の区分が精密になされ得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例に係る全体システムの概略的な構成を示す図面である。
図2】本発明の一実施例に係る情報提供システムの内部構成を詳細に図示する図面である。
図3】本発明の一実施例に係るゴルフスイングを構成する区間を例示的に図示する図面である。
図4】本発明の一実施例に係るゴルフスイングに関するイメージを比較する過程を例示的に図示する図面である。
図5】本発明の一実施例に係るディスプレイを通じて提供される使用者インターフェースを例示的に図示する図面である。
図6】本発明の一実施例に係るフィードバック情報が提供される状況を例示的に図示する図面である。
図7】本発明の一実施例に係るフィードバック情報が提供される状況を例示的に図示する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施例を例示として図示する添付図面を参照する。このような実施例は当業者が本発明を充分に実施できるように詳細に説明される。本発明の多様な実施例は互いに異なるが相互に排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、本明細書に記載されている特定形状、構造および特性は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく一実施例から他の実施例に変更されて具現され得る。また、それぞれの実施例内の個別構成要素の位置または配置も本発明の精神と範囲を逸脱することなく変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で行われるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の請求項が請求する範囲およびそれと均等なすべての範囲を包括するものと理解されるべきである。図面で類似する参照符号は多様な側面に亘って同一または類似する構成要素を示す。
【0021】
以下では、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の多くの好ましい実施例に関して添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0022】
全体システムの構成
【0023】
図1は、本発明の一実施例に係る全体システムの概略的な構成を示す図面である。
【0024】
図1に図示された通り、本発明の一実施例に係る全体システムは通信網100、情報提供システム200およびデバイス300を含むことができる。
【0025】
まず、本発明の一実施例に係る通信網100は有線通信や無線通信のような通信の様態にかかわらずに構成され得、近距離通信網(LAN;Local Area Network)、都市圏通信網(MAN;Metropolitan Area Network)、広域通信網(WAN;Wide Area Network)等の多様な通信網で構成され得る。好ましくは、本明細書でいう通信網100は公知のインターネットまたはワールドワイドウェブ(WWW;World Wide Web)であり得る。しかし、通信網100はこれに限定されず、公知の有線/無線データ通信網、公知の電話網または公知の有線/無線テレビ通信網をその少なくとも一部において含んでもよい。
【0026】
例えば、通信網100は無線データ通信網であって、ワイファイ(WiFi)通信、ワイファイダイレクト(WiFi-Direct)通信、ロングタームエボリューション(LTE;Long Term Evolution)通信、5G通信、ブルートゥース通信(低電力ブルートゥース(BLE;Bluetooth Low Energy)通信を含む)(ブルートゥースは登録商標)、赤外線通信、超音波通信などのような従来の通信方法を少なくともその一部分において具現するものであり得る。他の例として、通信網100は光通信網であって、ライファイ(LiFi;Light Fidelity)などのような従来の通信方法を少なくともその一部分において具現するものであり得る。
【0027】
次に、本発明の一実施例に係る情報提供システム200はゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得し、二以上のイメージの比較結果を参照してゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する機能を遂行することができる。
【0028】
また、本発明の一実施例に係る情報提供システム200はゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を獲得し、予め設定されるレファレンス情報と、少なくとも一つの区間に関する情報の比較結果を参照してゴルフスイングに関するフィードバック情報を生成する機能を遂行してもよい。
【0029】
本発明に係る情報提供システム200の構成と機能に関しては、以下の詳細な説明を通じて詳察することにする。
【0030】
次に、本発明の一実施例に係るデバイス300は情報提供システム200に接続した後に通信できる機能を含むデジタル機器であって、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、スマートバンド、スマートグラス、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、ワークステーション、PDA、ウェブパッド、移動電話機などのように、メモリ手段を具備し、マイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えたデジタル機器であれば、いくらでも本発明に係るデバイス300として採択され得る。
【0031】
特に、デバイス300は、使用者が情報提供システム200から本発明に係る機能の提供を受けるように支援するアプリケーション(図示されず)を含むことができる。このようなアプリケーションは情報提供システム200または外部のアプリケーション配布サーバー(図示されず)からダウンロードされたものであり得る。一方、このようなアプリケーションの性格は後述するような情報提供システム200のイメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240、情報提供部250、通信部260および制御部270と全般的に類似し得る。ここで、アプリケーションはその少なくとも一部が必要に応じてそれと実質的に同一であるか均等な機能を遂行できるハードウェア装置やファームウェア装置で置換されてもよい。
【0032】
情報提供システムの構成
【0033】
以下では、本発明の具現のために重要な機能を遂行する情報提供システム200の内部構成と各構成要素の機能について詳察することにする。
【0034】
図2は、本発明の一実施例に係る情報提供システム200の内部構成を詳細に図示する図面である。
【0035】
図2に図示された通り、本発明の一実施例に係る情報提供システム200は、イメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240、情報提供部250、通信部260および制御部270を含んで構成され得る。本発明の一実施例によると、イメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240、情報提供部250、通信部260および制御部270は、そのうちの少なくとも一部が外部のシステム(図示されず)と通信するプログラムモジュールであり得る。このようなプログラムモジュールは運営システム、応用プログラムモジュールまたはその他のプログラムモジュールの形態で情報提供システム200に含まれ得、物理的には様々な公知の記憶装置に保存され得る。また、このようなプログラムモジュールは情報提供システム200と通信可能な遠隔記憶装置に保存されてもよい。一方、このようなプログラムモジュールは本発明により後述する特定業務を遂行したり特定の抽象データの類型を実行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これに制限されはしない。
【0036】
本明細書で、ゴルフスイングとは、ゴルフボールを目標地点に送るためのスイング動作を意味し得る。ここで、ゴルフスイングはアドレス(address)、テイクアウェイ(take away)、バックスイング(back swing)、トップオブスイング(top of swing)、ダウンスイング(down swing)、インパクト(impact)、フォロースルー(follow through)およびフィニッシュ(finish)の8段階の動作に区分され得る。ただし、前記8段階の区分動作は例示に過ぎず、多様な方式によってゴルフスイング動作が区分され得ることは当業者に自明である。
【0037】
図3は、本発明の一実施例に係るゴルフスイングを構成する区間を例示的に図示する図面である。
【0038】
例えば、図3の区分例1を参照すると、本発明の一実施例に係るゴルフスイングはアドレス、テイクアウェイ、テークバック、バックスイング、トップ、トランジション、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーおよびフィニッシュの10段階の区間に区分され得る。また、図3の区分例2を参照すると、本発明の一実施例に係るゴルフスイングはアドレス、テークバック、バックスイング、トップ、ダウンスイング、フォロースルーおよびフィニッシュの7段階の区間に区分される場合もある。また、図3の区分例3を参照すると、本発明の一実施例に係るゴルフスイングは、バックスイング、トップ(Pause区間)およびダウンスイングの3段階の区間に区分される場合もある。
【0039】
一方、情報提供システム200に関して前記のように説明されたが、このような説明は例示的なものに過ぎず、情報提供システム200の構成要素または機能のうち少なくとも一部が必要に応じてデバイス300またはサーバー(図示されず)内で実現されたり外部システム(図示されず)内に含まれてもよいことは当業者に自明である。
【0040】
まず、本発明の一実施例に係るイメージ獲得部210は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを獲得する機能を遂行することができる。
【0041】
具体的には、本発明の一実施例に係るゴルフスイングに関する二以上のイメージは、センサ(例えば、カメラなどの映像センサ)から獲得され得る。例えば、本発明の一実施例に係るイメージ獲得部210は、センサから使用者のゴルフスイング映像に含まれる複数のフレームイメージをゴルフスイングに関する二以上のイメージとして獲得することができる。
【0042】
例えば、本発明の一実施例に係る二以上のイメージは、連続的に獲得される第1イメージおよび第2イメージを含むことができる。具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る第1イメージが使用者のゴルフスイング映像で90番目のフレームである場合、本発明の一実施例に係る第2イメージは使用者のゴルフスイング映像で89番目または91番目のフレームを意味し得る。ただし、本発明によると、本発明の一実施例に係るイメージ獲得部210が獲得する二以上のイメージは必ずしも連続的に獲得されるイメージである必要はなく、時間的に所定間隔離れている(例えば、連続的でない)イメージ(例えば、第1イメージは50番目のフレームイメージで、第2イメージは90番目のフレームイメージ)であってもよいことは当業者に自明であると言える。
【0043】
また、本発明の一実施例に係るイメージ獲得部210は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージを少なくとも一つのセンサから獲得することができる。例えば、本発明の一実施例に係る少なくとも一つのセンサには、地面圧力センサ、映像センサなどの多様なセンサが含まれ得る。
【0044】
また、本発明の一実施例に係るイメージ獲得部210が獲得できるイメージには、2次元イメージおよび3次元イメージのうち少なくとも一つが含まれ得る。例えば、本発明の一実施例によると、イメージ獲得部210は、一つの映像センサ(例えば、カメラ)から2次元イメージを獲得でき、二以上の映像センサから獲得される二以上の2次元イメージを利用して3次元イメージを生成することによって、二以上の3次元イメージを獲得してもよい。
【0045】
次に、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、二以上のイメージの比較結果を参照してゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する機能を遂行することができる。
【0046】
具体的には、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、二以上のイメージを比較することができる。
【0047】
図4は、本発明の一実施例に係るゴルフスイングに関するイメージを比較する過程を例示的に図示する図面である。
【0048】
例えば、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410と第2イメージ420を比較することができ、具体的には、第1イメージ410の第1関節情報411と第2イメージ420の第2関節情報421を比較することができる。ここで、本発明の一実施例に係る関節情報(すなわち、第1関節情報、第2関節情報)は、人工ニューラルネットワークを利用して学習される関節情報推定モデルによってイメージ(すなわち、第1イメージ、第2イメージなど)から抽出され得る。また、本発明の一実施例に係る関節情報は、イメージで使用者の関節の位置を抽出し、抽出される互いに異なる位置にある関節を連結することによって構成される線分に関する情報を含んでもよい。
【0049】
他の例として、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410の第1シャフト情報と第2イメージ420の第2シャフト情報を比較することができる。具体的には、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1シャフト情報に含まれる第1傾き情報と第2シャフト情報に含まれる第2傾き情報を互いに比較することができる。
【0050】
ただし、本発明の一実施例に係る二以上のイメージを比較する方法は、必ずしも関節情報またはシャフト情報を比較する方式で遂行されなければならないものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内で多様に変更され得る。例えば、本発明の一実施例に係る二以上のイメージを比較する方法は、二以上のイメージのピクセル値を比較したり、二以上のイメージをそれぞれ予め設定される条件によりフィルタリングすることによって導き出される特定の数値を比較する方式でもなされ得る。
【0051】
図3を参照すると、本発明の一実施例に係るゴルフスイングを構成する区間は多様に区分され得るが、ゴルフスイングのリズム(例えば、バックスイングに関する第1区間の長さと、ダウンスイングに関する第2区間の長さの比率)を算出するためには、バックスイングに関する第1区間に関する情報およびダウンスイングに関する第2区間に関する情報を正確に分析する必要があり得る。したがって、本発明の一実施例に係るゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含むことができ、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220が生成する少なくとも一つの区間に関する情報は第1区間と第2区間の間の比率に関する情報を含むことができる。
【0052】
また、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成することができる。
【0053】
例えば、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220が生成する少なくとも一つの区間に関する情報は、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間の長さに関する情報およびゴルフスイングを構成する二以上の区間の間の比率に関する区間比率情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0054】
具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220が生成する少なくとも一つの区間に関する情報は、第1区間の長さに関する第1区間情報、第2区間の長さに関する第2区間情報および第1区間と第2区間の間の比率に関する区間比率情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0055】
続けて説明すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージおよび第2イメージの比較結果を参照して第1イメージに対応する区間と第2イメージに対応する区間の同一の有無を決定することによって、少なくとも一つの区間に関する情報を生成することができる。
【0056】
例えば、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第2イメージ420がトップオブスイングに関する区間(以下、トップ区間という)に対応する場合、第1イメージ410で抽出される第1関節情報421と、第2イメージ420で抽出される第2関節情報421の類似度を判断し、第1関節情報411と第2関節情報421の類似度が予め設定される類似度より高い場合(例えば、第1イメージ410でのスイング姿勢と第2イメージ420でのスイング姿勢の類似度が高い場合)、第1イメージ410に対応する区間と第2イメージ420に対応する区間は同一のものと決定(すなわち、第1イメージ410および第2イメージ420はいずれもトップ区間に対応するものと決定)することができる。ここで、もし第1関節情報411と第2関節情報421の類似度が予め設定される類似度より低い場合(例えば、第1イメージ410でのスイング姿勢と第2イメージ420でのスイング姿勢の類似度が低い場合)、第1イメージ410に対応する区間と第2イメージ420に対応する区間は同一でないものと決定(すなわち、第2イメージ420はトップ区間に対応するが、第1イメージは以前の区間であるバックスイング区間に対応するものと決定)することができる。
【0057】
また、本発明の一実施例に係る第1イメージおよび第2イメージのうち少なくとも一つは、スイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージであり得る。
【0058】
例えば、本発明の一実施例に係るスイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージは、使用者のゴルフスイングのうち姿勢の変化程度が所定基準以下であるイメージ(例えば、使用者がゴルフスイング中に停止したと判断される時点に対応するイメージ)を意味し得る。ここで、本発明の一実施例に係る基準イメージは、ゴルフスイング区間のうち使用者がトップ区間で瞬間的に停止したと判断される時点(例えば、姿勢の変化程度が所定基準以下である時点)に対応するイメージを意味し得る。
【0059】
したがって、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、ゴルフスイングに関する二以上のイメージ(例えば、スイング映像に含まれる複数のイメージフレーム)で、予め設定される条件により定められる基準イメージを特定し、基準イメージと他のイメージを比較することによって、基準イメージに対応する区間(例えば、トップ区間)と他のイメージに対応する区間(例えば、バックスイング区間、トップ区間またはダウンスイング区間)の同一の有無を決定することによって、少なくとも一つの区間に関する情報を生成することができる。
【0060】
具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、ゴルフスイングに関する複数のイメージフレームを獲得し、複数のイメージフレームのうち連続したフレームで使用者の変化が予め設定される基準以下であるフレーム(例えば、イメージで抽出される関節情報を比較した時、関節の動きが予め設定される基準以下であるか、シャフトの角度変化が予め設定される基準以下であるフレーム)を基準イメージとして特定し、基準イメージより先にまたは遅く獲得される他のイメージを基準イメージと比較し、基準イメージに対応する区間と他のイメージに対応する区間の同一の有無を決定することによって少なくとも一つの区間に関する情報を生成することができる。
【0061】
図4を参照して、他の具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220が第3イメージ430を基準イメージ(例えば、トップ区間に対応するイメージ)として特定した場合、区間情報生成部220は第3イメージ430と第2イメージ420を比較して第2イメージ420がトップ区間に対応するイメージであるかどうかを決定することができる。ここで、本発明の一実施例によると、第2イメージ420と第3イメージ430の類似度が予め設定される類似度以上であるので第2イメージ420がトップ区間に対応するイメージであると判断され得る。その次に、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は第2イメージ420と第1イメージ410を比較し、第1イメージ410に対応する区間と第2イメージ420に対応する区間が同じ区間であるかどうかを決定することができる。ここで、第2イメージ420に対応する区間と第1イメージ410に対応する区間が同一でないと決定される場合、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第2イメージ420と第3イメージ430は同じ区間(例えば、トップ区間)に対応するイメージであり、第1イメージ410はバックスイング区間に対応するイメージであると決定することによって、少なくとも一つの区間に関する情報を生成できるようになる。
【0062】
したがって、本発明によると、隣接したイメージを順次分析(例えば、第1イメージ410と第2イメージ420を比較し、第2イメージ420と第3イメージ430を比較し、第3イメージ430と第4イメージ(図示されず)を比較する方式で連続的に分析)することで、ゴルフスイングに関する二以上のイメージが、ゴルフスイングの区間のうちいずれの区間に対応するイメージであるかを決定できるようになる。
【0063】
一方、本発明の一実施例に係る基準イメージが必ずしもトップ区間に対応するイメージである必要はなく、アドレス区間またはインパクト時点に対応するイメージであってもよいことは当業者に自明であると言える。例えば、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、イメージでゴルフボールの位置情報を抽出し、二以上のイメージでゴルフボールの位置が変化し始める時点(例えば、インパクト時点)に対応するイメージを、予め設定される条件により定められる基準イメージとして特定し、該当基準イメージを利用して二以上のイメージを比較してもよい。
【0064】
映像センサ(例えば、カメラ)のフレームレート(例えば、秒当たり30フレームなどのフレームレート)は有限であるので、二以上のイメージが連続的に獲得されても連続的に獲得されるイメージの間には時間の空白が存在し得る。ところで、ゴルフスイングを構成する区間の精密な分析のためには、ゴルフスイングの特定区間の長さを正確に算出することが重要であるので、ゴルフスイングの特定区間の開始時点と終了時点を決定することが必要となり得る。
【0065】
したがって、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージに対応する区間と第2イメージに対応する区間が同一でないと判断されることに対応して、第1イメージに対応する区間と第2イメージに対応する区間が区分される時点を決定することができる。
【0066】
例えば、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220が、第1イメージ410に対応する区間はバックスイング区間であり、第2イメージ420および第3イメージ430に対応する区間はトップ区間であると決定する場合を仮定することができる。ここで、本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、第1イメージ410に該当する時点(例えば、t=3.00[sec])情報と、第2イメージ420に該当する時点(例えば、t=3.03[sec])情報を参照して、互いに異なる二つのゴルフスイングに関する区間(すなわち、バックスイング区間とトップ区間)が区分される時点を第1イメージ410に該当する時点と第2イメージに該当する時点の中間値に対応する時点(例えば、t=3.15[sec])と決定し、バックスイング区間の終点に対応する時点(すなわち、トップ区間の開始時点)(例えば、t=3.15[sec])を決定できるようになる。
【0067】
一方、本発明の一実施例によると、前述した通り、第1イメージに対応する時点と第2イメージに対応する時点の中間値を二つの互いに異なる区間が区分される時点と決定することができるが、ゴルフスイングを構成する区間に関するより正確な情報を生成するために、第1イメージと第2イメージの間の類似度に基づいて、第1イメージに対応する区間と第2イメージに対応する区間が区分される時点をより精密に決定する必要があり得る。
【0068】
したがって、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は第1イメージおよび第2イメージの間の類似度に基づいて第2イメージに関する加重値情報を決定し、加重値情報を参照して第2イメージに対応する時間のうち第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを決定することができる。
【0069】
例えば、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410がバックスイング区間に対応し、第2イメージ420がトップ区間に対応する場合、第1イメージ410と第2イメージ420に類似度を算出することができる。ここで、本発明の一実施例に係る第1イメージ410と第2イメージ420の類似度が高いのであれば、第1イメージ410に対応する区間と第2イメージ420に対応する区間が区分される時点は、第1イメージ410に対応する時点(t=3.00[sec])と第2イメージ420に対応する時点(t=3.03[sec])のうち第1イメージ410に対応する時点にさらに近い時点に決定され得る。
【0070】
換言すると、本発明の一実施例によると、第1イメージと第2イメージがそれぞれ対応するゴルフスイング区間が互いに異なるにも関わらず、第1イメージと第2イメージの類似度が高いのであれば、第1イメージに対応する時点は第2イメージに対応する区間の開始時点と近接したものと見ることができるので、第1イメージに対応する時点と第2イメージが獲得される時点のうち第1イメージに対応する時点にさらに近い時点が第1イメージに対応する区間と第2イメージに対応する区間が区分される時点と決定され得るのである。
【0071】
他の例として、図4を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410がバックスイングに関する区間に属し、第2イメージ420がトップに関する区間に属する場合、第1イメージ410と第2イメージ420の類似度を算出し、類似度に基づいて第1イメージ410に関する加重値情報を決定することができる。
【0072】
図4を参照して具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410と第2イメージ420の類似度に基づいて、該当類似度に対応して第1イメージ410に適用する第1イメージ410に関する加重値(例えば、類似度が高い場合、加重値は2、類似度が低い場合、加重値は0.5となり得る)情報を決定することができる。
【0073】
ここで、図4を参照すると、本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、第1イメージ410と第2イメージ420の類似度が高い場合(例えば、類似度が予め設定される条件を満足する場合)、第1イメージ410に関する加重値情報(例えば、加重値は2という情報)を決定し、加重値情報を参照して第1イメージ410に対応する時間のうち第2イメージ420に対応する区間に編入される時間の長さ(例えば、0.01[sec])を決定することができる。換言すると、第1イメージ410に関する加重値が2であるので、第1イメージ410に対応する時点を第2イメージ420に対応する時点より2倍さらに反映することによって、第1イメージ410に対応する時点410(例えば、t=3.00[sec])と第2イメージ420に対応する時点420(例えば、t=3.03[sec])を1:2内分する時点(例えば、t=3.01[sec])を両区間が区分される時点として決定できるようになる。
【0074】
その反対に、図4を参照して、他の例として、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、第1イメージ410と第2イメージ420の類似度が低い場合(例えば、類似度が予め設定される条件を満足しない場合)、第1イメージ410に関する加重値情報(例えば、加重値は0.5という情報)を決定し、加重値情報を参照して第1イメージ410に対応する時間のうち第2イメージ420に対応する区間に編入される時間の長さ(例えば、0.02[sec])を決定することができる。換言すると、第1イメージ410に関する加重値が0.5であるので、第1イメージ410に対応する時点を第2イメージ420に対応する時点より0.5倍反映することによって、第1イメージ410に対応する時点410(例えば、t=3.00[sec])と第2イメージ420に対応する時点420(例えば、t=3.03[sec])を0.5:1(すなわち、2:1)内分する時点(例えば、t=3.02[sec])を両区間が区分される時点として決定できるようになる。
【0075】
ただし、本発明の一実施例に係る加重値情報が必ずしも予め設定される定数値に関するものである必要はなく、人工ニューラルネットワークモデルによってリアルタイムで決定されてもよいことは当業者に自明であると言える。また、本発明の一実施例に係る類似度は、第1関節情報411と第2関節情報421の類似度を人工ニューラルネットワークを利用して学習される類似度推定モデルを利用して比較することによって算出され得るが、必ずしも関節情報によって算出されなければならないものではなく、スイング姿勢に関する他の情報(例えば、シャフトの角度、ゴルフクラブヘッドの変位などに関する情報)を比較することによって算出されてもよい。
【0076】
したがって、本発明の一実施例によると、加重値が特定の定数値である場合、該当定数値だけ第1イメージに加重値を適用することによって、第1イメージに対応する時点にさらに近い時点(または遠い時点)に、区間の区分時点が決定され得るようになる。
【0077】
また、本発明によると、加重値情報が決定されることによって、第1イメージと第2イメージが類似度が高い場合、第2イメージに対応する時間のうち第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを長くし、第1イメージと第2イメージの類似度が低い場合、第2イメージに対応する時間のうち第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを短くすることによって、二以上の区間が区分される時点をさらに正確に決定できるようになる。
【0078】
以下では、本発明の一実施例によりゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する内容に関して、図3および図4を参照して詳細に説明することにする。
【0079】
第1実施例
【0080】
本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、二以上のイメージのうち、バックスイング区間であると判断される少なくとも一つのイメージを基準イメージに決定することができる(例えば、インパクト時点以前に対応するイメージのうち、ゴルフクラブが時間の流れにつれて上がると判断されるイメージを基準イメージに決定することができる)。
【0081】
その次に、区間情報生成部220は、基準イメージと基準イメージの直前に連続的に獲得される他のイメージの比較結果を参照して、基準イメージに対応する区間と基準イメージ獲得以前に獲得された他のイメージに対応する区間の同一の有無を決定することができる。もし、二つのイメージが対応する区間が互いに同一であれば、区間情報生成部220は、基準イメージ獲得以前に獲得された他のイメージよりさらに先に獲得されたさらに他のイメージを再び比較することによって、区間の同一の有無を決定することができる。すなわち、区間情報生成部220は、第1イメージと第2イメージの比較結果、第2イメージの分析結果使用者が第2イメージでは停止したものと判断される場合、第2イメージはアドレス区間に対応し、第1イメージはバックスイング区間に対応するものと決定することができる。
【0082】
その次に、区間情報生成部220は、第1イメージに対応する区間(例えば、バックスイングに関する区間)と第2イメージに対応する区間(例えば、アドレス区間)が同一でないと判断されることに対応して、両区間が区分される時点(すなわち、アドレス区間が終わる時点であって、バックスイング区間が開始される時点)を決定することができる。ここで、区間情報生成部220は、第1イメージと第2イメージの類似度に基づいて、第2イメージに関する加重値情報を決定し、加重値情報を参照して、アドレス区間が終わる時点(換言すると、バックスイング区間が開始される時点)を決定できるようになる。
【0083】
第2実施例
【0084】
本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、二以上のイメージのうち、トップ区間であると判断される少なくとも一つのイメージを基準イメージに決定することができる(例えば、インパクト時点以前に獲得されるイメージのうち、ゴルフクラブヘッドが地面と所定距離以上であり、使用者の姿勢の変化程度が所定基準以下であるイメージを基準イメージに決定することができる)。
【0085】
その次に、区間情報生成部220は、基準イメージと基準イメージより先に獲得されるイメージを順次比較することによって、トップ区間の開始時点を決定することができる。その反対に、区間情報生成部220は、基準イメージと基準イメージより後で獲得されるイメージを順次比較することによって、トップ区間の終了時点を決定してもよい。
【0086】
第3実施例
【0087】
本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、二以上のイメージのうち、ダウンスイング区間であると判断される少なくとも一つのイメージを基準イメージに決定することができる(例えば、インパクト時点以前に獲得されるイメージのうち、ゴルフクラブヘッドが地面と近づくと判断されるイメージを基準イメージに決定することができる)。
【0088】
その次に、区間情報生成部220は、基準イメージと基準イメージより先に獲得されるイメージを順次比較することによって、トップ区間の終了時点を決定することができる。その反対に、区間情報生成部220は、基準イメージと基準イメージより後で獲得されるイメージを順次比較することによって、ダウンスイング区間の終了時点を決定してもよい。ここで、区間情報生成部220は、ダウンスイング区間の終了時点を、二以上のイメージの類似度に基づいて決定する代わりに、ゴルフボールの位置情報を獲得し、ボールの位置が変化するのを参照してインパクト時点を特定する方式で決定してもよい。
【0089】
第4実施例
【0090】
本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、前述した多様な実施例により、バックスイング区間の開始時点、バックスイング区間の終了時点(すなわち、トップ区間の開始時点)、トップ区間の終了時点(すなわち、ダウンスイング区間の開始時点)およびダウンスイング区間の終了時点(すなわち、インパクト時点)のうち少なくとも一つを決定し、バックスイング区間の長さ(すなわち、バックスイング区間の開始時点からバックスイング区間の終了時点までの長さ)、トップ区間の長さ(すなわち、トップ区間の開始時点からトップ区間の終了時点までの長さ)およびダウンスイング区間の長さ(すなわち、ダウンスイング区間の開始時点からダウンスイング区間の終了時点までの長さ)のうち少なくとも一つに関する情報を生成することができる。
【0091】
また、本発明の一実施例によると、区間情報生成部220は、バックスイング区間の長さおよびダウンスイング区間の長さの比率に関する情報を、少なくとも一つの区間に関する情報として生成することができる。
【0092】
以下では、ゴルフスイングに関するフィードバックを提供するための方法に関して具体的に説明することにする。
【0093】
次に、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部230は、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を獲得する機能を遂行することができる。
【0094】
具体的には、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間は、前述した通り、少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含むことができる。ここで、少なくとも一つの区間に関する情報は、第1区間の長さに関する第1区間情報、第2区間の長さに関する第2区間情報および第1区間および第2区間の間の比率に関する区間比率情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0095】
また、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部230は、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を前述した区間情報生成部220から獲得することができる。ただし、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部230は、情報提供システム200の内部または外部のシステム(図示されず)からゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を獲得してもよい。
【0096】
例えば、本発明の一実施例に係る情報提供システム200が仮想ゴルフシミュレータシステム(図示されず)と連動する場合、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部230は、第1区間の長さに関する第1区間情報、第2区間の長さに関する第2区間情報および第1区間および第2区間の間の比率に関する区間比率情報のうち少なくとも一つを仮想ゴルフシミュレータシステムから獲得してもよい。
【0097】
他の例として、本発明の一実施例に係る区間情報生成部220は、デバイス300からゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を獲得してもよい。ここで、デバイス300は映像センサを含むモバイルデバイスを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0098】
次に、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、予め設定されるレファレンス情報と、少なくとも一つの区間に関する情報の比較結果を参照してゴルフスイングに関するフィードバック情報を生成する機能を遂行することができる。
【0099】
具体的には、本発明の一実施例に係る予め設定されるレファレンス情報は、第1区間情報に対応する第1レファレンス区間情報、第2区間情報に対応する第2レファレンス区間情報、および区間比率情報に対応するレファレンス区間比率情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0100】
例えば、本発明の一実施例に係る予め設定されるレファレンス情報は、好ましいゴルフスイング姿勢に対応する第1レファレンス区間情報(例えば、プロゴルファーのバックスイング区間の長さに関する情報)、第2レファレンス区間情報(例えば、プロゴルファーのダウンスイング区間の長さに関する情報)およびレファレンス区間比率情報(例えば、プロゴルファーのバックスイング区間の長さとダウンスイング区間の長さに関する情報)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0101】
具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る予め設定されるレファレンス情報は、第1レファレンス区間情報(例えば、バックスイング区間の長さは1.2秒が好ましいという情報)、第2レファレンス区間情報(例えば、ダウンスイング区間の長さは0.4秒が好ましいという情報)および区間比率情報(例えば、バックスイング区間の長さとダウンスイング区間の長さの比率は3:1が好ましいという情報)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0102】
他の例として、本発明の一実施例に係る予め設定されるレファレンス情報は少なくとも一つの基準レファレンス情報を含むことができる。
【0103】
具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る第1レファレンス区間情報が第1区間の長さは0.9秒が好ましいという情報を含む場合、本発明の一実施例に係る第1レファレンス区間情報に含まれる基準レファレンス情報は、第1区間の長さが、0.8秒以上1秒未満である場合、好ましいスイングであるという情報、第1区間の長さが0.6秒以上0.8秒未満である場合、第1区間の長さが若干短いため好ましくないスイングであるという情報、第1区間の長さが1秒以上1.2秒未満である場合、第1区間の長さが若干長いため好ましくないスイングであるという情報、第1区間の長さが0.6秒未満である場合、第1区間の長さが非常に短いため好ましくないスイングであるという情報および第1区間の長さが1.2秒以上の場合、第1区間の長さが非常に長いため好ましくないスイングであるという情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0104】
したがって、本発明に係るレファレンス情報が基準レファレンス情報を含むことにより、区間の長さおよび比率のうち少なくとも一つが細分化された基準レファレンス情報(例えば、レファレンス情報が二以上の基準レファレンス情報を含むことができるようになる)に対応できるようになり、細分化された基準レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報が比較されることにより、多様なフィードバック情報が生成され得るようになる。
【0105】
続けて説明すると、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報を比較することができる。
【0106】
例えば、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部230が、使用者のゴルフスイングで区間比率情報(例えば、第1区間の長さと第2区間の長さの比率が4.8:1という情報)を獲得する場合、フィードバック情報生成部240は、予め設定されるレファレンス情報(例えば、プロゴルファーの第1区間の長さと第2区間の長さの比率が4:1という情報)と区間比率情報を比較することができる。ここで、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、バックスイングを少しだけ早く(すなわち、バックスイング区間の長さを短く)するように提案する情報をフィードバック情報として生成することによって、使用者の区間比率情報がレファレンス区間比率情報に近接できるように誘導することができる。
【0107】
また、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、レファレンス情報に含まれる少なくとも一つの基準レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報を比較することができる。
【0108】
例えば、本発明の一実施例に係る基準レファレンス情報は、第2区間の長さが0.25秒以上0.35秒未満である場合、好ましいスイングであるという情報、第2区間の長さが0.2秒以上0.25秒未満である場合、第2区間の長さが若干短いため好ましくないスイングであるという情報、第2区間の長さが0.35秒以上0.4秒未満である場合、第2区間の長さが若干長いため好ましくないスイングであるという情報、第2区間の長さが0.2秒未満である場合、第2区間の長さが非常に短いため好ましくないスイングであるという情報および第2区間の長さが0.4秒以上の場合、第2区間の長さが非常に長いため好ましくないスイングであるという情報を含むことができる。ここで、本発明の一実施例に係る少なくとも一つの区間に関する情報が第2区間の長さが0.3秒である場合、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、基準レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報を比較し、使用者のダウンスイングが好ましいスイングであるという情報をフィードバック情報として生成できるようになる。ここで、もし本発明の一実施例に係る少なくとも一つの区間に関する情報が、第2区間の長さが0.6秒である場合、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、使用者のダウンスイングが非常に長いため好ましくないスイングであるという情報をフィードバック情報として生成してもよい。
【0109】
換言すると、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、少なくとも一つの区間情報を含む基準レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報を比較し、使用者のゴルフスイングを構成する特定区間の長さが属する区間情報を決定し、該当区間情報に対応する予め設定されるフィードバック情報を生成することができる。
【0110】
一方、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240が比較する少なくとも一つの区間には、第1区間と第2区間以外にトップ区間も含まれ得ると見なすべきである。例えば、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、基準レファレンス情報とトップ区間に関する情報を比較し、使用者のゴルフスイングでトップ区間の長さが基準レファレンス情報と比較する時、適切な長さであるかどうかを決定し、トップ区間に関するフィードバック情報を生成してもよい。
【0111】
続けて説明すると、本発明の一実施例によると、少なくとも一つの区間に関する情報は第1区間の長さに関する第1区間情報および第2区間の長さに関する第2区間情報を含むことができ、フィードバック情報生成部240は、第1区間情報に対応する第1比較結果と、第2区間情報に対応する第2比較結果を参照して、第1区間および第2区間のうち矯正を提案する区間を決定することができる。ここで、フィードバック情報生成部240が生成するフィードバック情報には矯正を提案する区間に関する情報が含まれ得る。
【0112】
例えば、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、第1区間情報(バックスイングの長さが1.5秒という情報)と第1レファレンス区間情報(バックスイングの長さは0.8秒以上1.0秒以下である場合が理想的という情報)を比較した第1比較結果と、第2区間情報(ダウンスイングの長さが0.3秒という情報)と第2レファレンス区間情報(ダウンスイングの長さは0.25秒以上0.35秒未満である場合が理想的という情報)を比較した第2比較結果を参照して、第1区間の長さはさらに短くならなければならないが、第2区間の長さは理想的であるので、第1区間および第2区間のうち矯正を提案する区間を第1区間に決定することができる。ここで、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、第1区間の長さをさらに短く矯正しなければならないというフィードバック情報を生成することができる。
【0113】
他の例として、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、第1区間情報(バックスイングの長さが1.5秒という情報)と第1レファレンス区間情報(バックスイングの長さは0.8秒以上1.0秒以下である場合が理想的という情報)を比較した第1比較結果と、第2区間情報(ダウンスイングの長さが0.7秒という情報)と第2レファレンス区間情報(ダウンスイングの長さは0.25秒以上0.35秒未満である場合が理想的という情報)を比較した第2比較結果を参照して、第1区間および第2区間のうち矯正を提案する区間を第1区間に決定することができる。換言すると、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、レファレンス基準情報と比較してバックスイングの長さおよびダウンスイングの長さがいずれも長い場合、バックスイングを先に矯正し、その次にダウンスイングを矯正することが好ましいので、矯正を提案する区間は第1区間に決定することができる。
【0114】
本発明によると、第1区間の長さと、第2区間の長さがすべてレファレンス情報に対応する長さと差がある場合、第1区間と第2区間のうち矯正が先に必要な区間を特定することによって、使用者がフィードバック情報を利用して自身の姿勢を容易に矯正できるようになる。
【0115】
一方、本発明の一実施例に係るレファレンス情報は使用者によって直接決定されてもよい。例えば、本発明の一実施例に係る使用者は第1レファレンス区間情報、第2レファレンス区間情報およびレファレンス区間比率情報のうち少なくとも一つを特定情報(例えば、使用者が目標とする区間の長さまたは比率に関する情報)として決定することができる。具体的な例を挙げると、本発明の一実施例に係る使用者は情報提供システム200のために特定レファレンス区間比率情報(例えば、第1区間の長さと第2区間の長さの比率が4:1という情報)を提供でき、フィードバック情報生成部40は、該当レファレンス区間比率情報を区間比率情報と比較してフィードバック情報を生成できるようになる。
【0116】
図5は、本発明の一実施例に係るディスプレイを通じて提供される使用者インターフェースを例示的に図示する図面である。
【0117】
図5の(b)を参照すると、本発明の一実施例に係る区間情報獲得部240は、使用者のスイング姿勢を撮影する方向(例えば、使用者の正面方向または使用者の側面方向)に関する情報、使用者が使うクラブの種類(例えば、アイアンまたはドライバー)に関する情報および使用者が目標とする区間比率情報(例えば、レファレンス区間比率情報)のうち少なくとも一つを獲得できるが、これはイメージ獲得部210によって獲得されたり、情報提供システム200の内部の他の構成要素によって獲得されてもよいことは当業者に自明であると言える。ここで、獲得される使用者が目標とする区間比率情報は、予め設定されるレファレンス区間比率情報であって、フィードバック情報生成部240は、該当予め設定されるレファレンス区間比率情報を使用者の区間比率情報と比較することによって、フィードバック情報を生成できるようになる。
【0118】
一方、本発明の一実施例に係る情報提供システム200は、情報提供部250をさらに含むことができる。本発明の一実施例に係る情報提供部250は予め設定されるレファレンス情報、少なくとも一つの区間に関する情報およびフィードバック情報のうち少なくとも一つをディスプレイを通じて提供する機能を遂行することができる。
【0119】
具体的には、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、デバイス300または外部システム(図示されず)のディスプレイを通じて予め設定されるレファレンス情報、少なくとも一つの区間に関する情報およびフィードバック情報のうち少なくとも一つを視覚的に提供することができる。ここで、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、UI(User Interface)/UX(User eXperience)と連係され得る。
【0120】
例えば、図5の(a)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、特定区間比率情報(例えば、ゴルフスイングのリズム情報)に対応するスイング映像を例示的に提供することができる。
【0121】
他の例として、図5の(c)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、特定区間の長さ(例えば、バックスイングのテンポ、ダウンスイングのテンポ)と二つの区間の間の比率(例えば、ゴルフスイングのリズム)が算出される方式に関する情報を提供してもよい。
【0122】
図6は、本発明の一実施例に係るフィードバック情報が提供される状況を例示的に図示する図面である。
【0123】
図6の(a)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、少なくとも一つの区間の長さに関する情報(例えば、使用者のゴルフスイングがなされた場合、バックスイング区間の長さは1.65秒であり、トップ区間の長さは0.03秒であり、ダウンスイングの長さは0.28秒であり、アドレス区間の開始からインパクト時点までの長さは1.95秒という情報)および区間比率情報(例えば、バックスイング区間の長さとダウンスイング区間の長さの比率が5.8:1という情報)をディスプレイを通じて提供することができる。
【0124】
図6の(b)を参照すると、本発明の一実施例によると、フィードバック情報生成部240が生成するフィードバック情報が、使用者のゴルフスイングで第1区間の長さ(すなわち、バックスイング区間の長さ)が第1レファレンス区間情報と比較すると多少長いと判断されてバックスイングの長さをさらに短く(すなわち、バックスイングをさらに早く)しなければならないという情報を含む場合、情報提供部250はバックスイングをさらにはやくしなさいという情報をディスプレイを通じて提供することができる。もし、使用者のゴルフスイングで第1区間の長さが第1レファレンス区間情報と比較して過度に長いと判断される場合、フィードバック情報生成部240が生成するフィードバック情報はバックスイングの長さを非常に短く(すなわち、バックスイングを非常に早く)しなければならないという情報を含むことができ、情報提供部250はバックスイングを非常にはやくしなさいという情報をディスプレイを通じて提供してもよい。
【0125】
したがって、本発明によると、レファレンス情報に含まれる少なくとも一つの基準レファレンス情報と少なくとも一つの区間に関する情報を比較することによって、使用者に提供され得るフィードバックが多様となり得るようになる。
【0126】
本発明の一実施例に係る情報提供部250は、ゴルフスイングが二回以上なされることに対応して、少なくとも一つの区間に関する情報を累積的に提供することができる。
【0127】
例えば、図6の(a)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、ゴルフスイングが二回以上なされることに対応して、使用者のゴルフスイングを構成する特定スイング区間の長さを直前のスイング区間の長さと比較し、直前のスイングと比較した区間の長さの増加または減少に関する情報を提供することができる。具体的な例を挙げると、図6の(a)を参照すると、使用者が二回以上ゴルフスイングをした場合、情報提供部250は、使用者のバックスイング区間の長さは直前のスイングより短くなり、トップ区間の長さは直前のスイングより長くなり、ダウンスイング区間の長さは直前のスイングより短くなったという情報をディスプレイを通じて提供することができる。
【0128】
他の例として、図6の(a)を参照すると、本発明の一実施例によると、情報提供部250は、予め設定されるレファレンス情報(図6の(a)のグラフで実線で表示される情報)および少なくとも一つの区間に関する情報(図6の(a)のグラフで点線で示される情報)を表示することができる。
【0129】
図6は、本発明の一実施例に係るフィードバック情報が提供される状況を例示的に図示する図面である。
【0130】
図6の(a)を参照して、他の例として、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、使用者のゴルフスイングが二回以上(例えば、5回)なされることに対応して、ゴルフスイングによる結果を画面上に累積的に提供することができる。ここで、本発明の一実施例に係る使用者は自身のゴルフスイング結果を容易に確認できるようになり、実力向上に助けられ得るようになる。
【0131】
他の例として、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、予め設定されるレファレンス情報、前記少なくとも一つの区間に関する情報および前記フィードバック情報のうち少なくとも一つに対応する統計情報を提供することができる。
【0132】
図6の(b)および(c)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、使用者のゴルフスイングが二回以上なされることに対応して、バックスイング区間の長さの平均に関する情報、ダウンスイング区間の長さの平均に関する情報および区間比率情報に対応する平均区間比率情報を統計情報として提供できることになる。
【0133】
さらに他の例として、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、第1区間情報および前記第2区間情報に対応する座標系要素および区間比率情報に対応する傾き要素のうち少なくとも一つをディスプレイを通じて提供することができる。
【0134】
図7の(a)を参照すると、本発明の一実施例に係る情報提供部250は、第1区間(すなわち、バックスイング区間)に対応する軸(例えば、横軸)および第2区間に対応する軸(例えば、縦軸)で構成される2次元座標上に、ゴルフスイングの結果を視覚的に提供することができる。ここで、本発明の一実施例によると、区間比率情報は二つの軸の傾き要素で表現され得るため、情報提供部250は、区間比率情報に対応する傾き要素をディスプレイを通じて提供できるようになる。
【0135】
したがって、本発明によると、使用者はディスプレイを通じて自身のスイングで第1区間の長さ、第2区間の長さおよび区間比率に関する情報を容易に理解できるようになることによって、ゴルフ実力の向上に助けられ得るようになる。
【0136】
また、図7を参照すると、本発明の一実施例に係るフィードバック情報生成部240は、使用者のゴルフスイングが二回以上であることに対応して、ゴルフスイングの一貫性に関する情報およびゴルフスイングとレファレンス情報の類似度に基づいて算出される正確度に関する情報のうち少なくとも一つをさらに生成することができる。ここで、ゴルフスイングとレファレンス情報の類似度は、線形回帰分析モデルまたは人工ニューラルネットワークを利用した類似度モデルに基づいて算出され得るが、これに制限されるものではない。
【0137】
以下では、本発明の一実施例によりゴルフスイングに関するフィードバックを提供する内容に関して図5図7を参照して詳細に説明することにする。
【0138】
第5実施例
図5の(b)を参照すると、本発明の一実施例によると、スイング姿勢、使用クラブ、練習回数および目標リズムのうち少なくとも一つに関する情報が獲得され得る。
【0139】
その次に、フィードバック情報生成部240は、使用クラブ(例えば、アイアンまたはドライバー)および目標リズムのうち少なくとも一つに関する情報を参照してレファレンス情報を予め設定することができる。
【0140】
その次に、区間情報獲得部230は、ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を獲得することができる。
【0141】
その次に、フィードバック情報生成部240は、予め設定されるレファレンス情報と、前記少なくとも一つの区間に関する情報の比較結果を参照して前記ゴルフスイングに関するフィードバック情報を生成することができる。
【0142】
したがって、本発明によると、使用者が選択した特定クラブの種類によってレファレンス情報が予め設定され得るようになり、使用者は特定クラブに対してオーダーメイド化されたフィードバック情報の提供を受けることができるようになる。
【0143】
次に、本発明の一実施例に係る通信部260はイメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240および情報提供部250からの/へのデータの送受信が可能であるようにする機能を遂行することができる。
【0144】
最後に、本発明の一実施例に係る制御部270はイメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240、情報提供部250および通信部260間のデータの流れを制御する機能を遂行することができる。すなわち、本発明の一実施例に係る制御部270は、情報提供システム200の外部からの/へのデータの流れまたは情報提供システム200の各構成要素間のデータの流れを制御することによって、イメージ獲得部210、区間情報生成部220、区間情報獲得部230、フィードバック情報生成部240、情報提供部250および通信部260でそれぞれ固有の機能を遂行するように制御することができる。
【0145】
以上で説明された本発明に係る実施例は、多様なコンピュータ構成要素を通じて実行され得るプログラム命令語の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体はプログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知になっている使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令語を保存し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は本発明に係る処理を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールに変更され得、その逆も同様である。
【0146】
以上、本発明が具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例および図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正と変更を試みることができる。
【0147】
したがって、本発明の思想は前記説明された実施例に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なまたはこれから等価的に変更されたすべての範囲は本発明の思想の範疇に属するものと言える。
【符号の説明】
【0148】
100:通信網
200:情報提供システム
210:イメージ獲得部
220:区間情報生成部
230:区間情報獲得部
240:フィードバック情報生成部
250:情報提供部
260:通信部
270:制御部
300:デバイス
410:第1イメージ
411:第1関節情報
420:第2イメージ
421:第2関節情報
430:第3イメージ
431:第3関節情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2025-01-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するための方法であって、
ゴルフスイングに関する第1イメージおよび第2イメージを連続的に獲得する段階、および
前記第1イメージと前記第2イメージとを比較した結果を参照して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間との同一の有無を決定することによって、前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する段階を含
前記生成する段階で、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が同一でないと判断されることに対応して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間とが区分される時点を決定し
前記生成する段階で、前記第2イメージに対応する時間のうち前記第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さは、前記第1イメージと前記第2イメージとの間の類似度が高いほど長くなるように決定する、方法。
【請求項2】
前記生成段階で、前記第1イメージの第1関節情報と前記第2イメージの第2関節情報を比較する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含み、
前記少なくとも一つの区間に関する情報は前記第1区間と前記第2区間の間の比率に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1イメージおよび前記第2イメージのうち少なくとも一つはスイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージである、請求項に記載の方法。
【請求項5】
請求項1に記載された方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項6】
ゴルフスイングを構成する区間に関する情報を提供するためのシステムであって、
ゴルフスイングに関する第1イメージおよび第2イメージを連続的に獲得するイメージ獲得部、および
前記第1イメージと前記第2イメージとを比較した結果を参照して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間との同一の有無を決定することによって、前記ゴルフスイングを構成する少なくとも一つの区間に関する情報を生成する区間情報生成部を含
前記区間情報生成部は、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間が同一でないと判断されることに対応して、前記第1イメージに対応する区間と前記第2イメージに対応する区間とが区分される時点を決定し、
前記区間情報生成部は、前記第2イメージに対応する時間のうち前記第1イメージに対応する区間に編入される時間の長さを、前記第1イメージと前記第2イメージとの間の類似度が高いほど長くなるように決定する、システム。
【請求項7】
前記区間情報生成部は、前記第1イメージの第1関節情報と前記第2イメージの第2関節情報を比較する、請求項に記載のシステム
【請求項8】
前記少なくとも一つの区間はバックスイングに関する第1区間およびダウンスイングに関する第2区間を含み、
前記少なくとも一つの区間に関する情報は前記第1区間と前記第2区間の間の比率に関する情報を含む、請求項に記載のシステム
【請求項9】
前記第1イメージおよび前記第2イメージのうち少なくとも一つはスイング区間を区分するために予め設定される条件により定められる基準イメージである、請求項に記載のシステム