(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025027967
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】車両システムをテストするテストのテストケースを管理するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 11/36 20060101AFI20250220BHJP
【FI】
G06F11/36 184
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024092374
(22)【出願日】2024-06-06
(31)【優先権主張番号】18/234,452
(32)【優先日】2023-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521042770
【氏名又は名称】ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100120499
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 淳
(72)【発明者】
【氏名】ベック チェン
(72)【発明者】
【氏名】バンジャマン ヨレル
(72)【発明者】
【氏名】ジラダ エクレストン
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ ティエンダ フェルナンデス
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ カミング
(72)【発明者】
【氏名】シリル クルトイ
(72)【発明者】
【氏名】ハイサム アハメド
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042HH11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車両システムのソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理するシステム、方法及びデバイスを提供する。
【解決手段】方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実装され、ユーザに対して、ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示することと、1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力をユーザから受信することと、ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施することと、を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する方法であって、前記方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実装され、
ユーザに対して、前記ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のグラフィカルユーザインターフェースの前記提示は、
前記ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、
前記取得されたユーザ情報に基づいて前記1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを生成することと、
前記ユーザに関連付けられたユーザ機器に前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを送信することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のグラフィカルユーザインターフェースは、1つ以上のインタラクティブ要素を備え、前記1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、前記1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられており、前記ユーザ入力の前記受信は、
前記1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、
前記ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた前記利用可能なテストケースを前記ユーザ選択のテストケースとして決定することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの動作の前記実施は、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のグラフィカルユーザインターフェースを前記ユーザに提示することと、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、
を含み、前記新しいテストケースは、前記ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記取得されたユーザ情報は、前記ユーザの役割、前記ユーザに関連付けられたプロジェクト、前記ユーザに関連付けられたワークグループ、及び前記ユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報は、前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを備え、
前記第2のグラフィカルユーザインターフェースは、前記少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを備え、
前記ユーザ入力の前記受信は、前記少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することを含み、
前記新しいテストケースの前記生成は、前記ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて前記新しいテストケースを生成することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力を前記ユーザから受信することを含み、前記1つ以上のユーザ入力は、前記少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを備え、
前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記予め記入されたパラメータに対する承認又は前記予め記入されたパラメータに対する修正を前記ユーザから受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを備え、前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択を前記ユーザから受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理するシステムであって、前記システムは、
命令を記憶するメモリストレージと、
少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
ユーザに対して、前記ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示し、
前記1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力を前記ユーザから受信し、
前記ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施するように構成されている、システム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、
前記取得されたユーザ情報に基づいて前記1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを生成することと、
前記ユーザに関連付けられたユーザ機器に前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを送信することと、
によって前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを提示するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
第1のグラフィカルユーザインターフェースは、1つ以上のインタラクティブ要素を備え、前記1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、前記1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、
前記ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた前記利用可能なテストケースを前記ユーザ選択のテストケースとして決定することと、
によって前記ユーザ入力を受信するように構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のグラフィカルユーザインターフェースを前記ユーザに提示することと、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、
によって前記少なくとも1つの動作を実施するように構成されており、前記新しいテストケースは、前記ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記取得されたユーザ情報は、前記ユーザの役割、前記ユーザに関連付けられたプロジェクト、前記ユーザに関連付けられたワークグループ、及び前記ユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報は、前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを備え、
前記第2のグラフィカルユーザインターフェースは、前記少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することによって前記ユーザ入力を受信するように構成されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて前記新しいテストケースを生成することによって前記新しいテストケースを生成するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されており、前記1つ以上のユーザ入力は、前記少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記予め記入されたパラメータに対する承認又は前記予め記入されたパラメータに対する修正を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを備える、請求項16に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態と整合するシステム及び方法は、テストケース管理に関し、より具体的には、車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアのテストは、ソフトウェアが意図した通りに機能し、指定の要件を満たし、様々なシナリオで確実に実施されることを保証するために必要である。ソフトウェアテストは、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の重要な部分であり、ソフトウェアが実際のシステムに展開される前にソフトウェアにおける欠陥、エラー、又はバグを識別するために実施される。
【0003】
システムにおいて高度な機能又は複雑な機能を開発するために、複数のシステム又はドメインにわたる複数のソフトウェア構成要素及び/又はハードウェア構成要素の機能及び性能に関するテストが必要とされ得る。車両システムの文脈において、クロスドメインテストは、車線変更支援、モバイルスマートキー、及び同種のものなどの車両システムにおける高度な機能の開発中に必要とされる場合があって、クロスドメインテストは、様々なシステムにわたって様々な電子制御ユニット(ECU)及び関連付けられたソフトウェア及びハードウェア構成要素間の相互作用をテストすることを含み得る。例えば、様々なテストシステムは、様々な忠実レベル(例えば、仮想ECU、エミュレートECU、シミュレートECUなど)のテストを提供するために、様々な車両変形体若しくはプラットフォームにおけるテストを提供するために、及び/又は様々な開発者によって開発されるソフトウェアのテストを提供するために利用され得る。
【0004】
車両システムのソフトウェアをテストするテストを適切に実施するために、複数のテストケースによって定義される様々なテスト条件が必要とされ得る。この点に関して、テストケースは、ソフトウェアの機能又は挙動を検証するためにテスト中に利用される特定のセットの条件又はテストステップを参照し得る。テストケースは、特に、テスト中に実施されるテストステップの詳細な記述を含み得る。したがって、複雑な機能を有するソフトウェアをテストする場合、特に、テストがクロスシステム又はクロスドメインの要件を含む場合、SDLC全体を通じた(テストケースの状況の編成、作成、文書化、及び/又は追跡などの)テストのテストケースに関する管理は、複雑且つ困難であり得る。
【0005】
最初に、関連技術において、ユーザが利用可能なテストケースは、利用可能なテストシステムに組み込まれるものによって限定又は制限され得る。すなわち、ユーザがソフトウェアをテストする特定のテストシステムを利用する場合はいつでも、ユーザは、特定のテストシステムによって提供されるテストケースを利用することができるのみであり得る。ユーザは、意図されるテスト要件に従って、テストシステムによって提供されるテストケースを容易に構成、調整、指定、又は同種のことを行えない場合がある。テストが、複数のテストシステムを含む一方、テストシステムの一部について構築されたテストケースが、テストシステムの別の部分において適合しないか又は実行可能でない場合、状況は、より一層複雑且つ困難となる。したがって、関連技術において、ユーザは、利用可能なテストケース又は提供されるテストケースのみを利用し、可能な限り、テストケースにおける修正を回避する傾向にある。
【0006】
更に、特定のテストケースの利用が回避可能でない場合はいつでも、ユーザは、意図されるテストケースを構築するために著しい労力、時間、及びコストを費やす必要があり得る。更に、様々なテストシステムは、様々なテストケース要件を有する場合があって、互いに適合しない場合があるため、ユーザが様々な忠実レベルで及び/又は様々な車両変形体に関して特定のテストケースを利用したい場合はいつでも、ユーザは、プロセスを繰り返す必要があり得、これは次いで、特定のテストケースを構築するために労力、時間、及びコストを著しく増加させ得る。特に、テストケースを構築する経験がない、及び/又は技術的なバックグラウンドを全く有していないユーザにとって、特定のテストケースを構築するプロセスは、より一層負担であってコストがかかるものであり得る。
【0007】
加えて、関連技術において、あるユーザが別のユーザとテストケースを効率的且つ容易に共有するための方法は存在しない。したがって、ユーザが、過去に他のユーザによって構築されている場合がある特定のテストケースを利用したい場合であっても、ユーザがそれを行うための方法は存在しない。
【0008】
更に、関連技術において、利用可能なテストケースを検索し、新しいテストケースを作成し、新しく構築されたテストケースを既存のテストシステムに展開するプロセスは、様々な独立システムにおいて別々に実施される。したがって、テストケースの管理は、非効率且つ非効果的である。
【0009】
上記を考慮して、関連技術のシステムにおいてテストケースを管理する際の限定及び制限は、リソース(例えば、人力、時間、コストなど)の無駄をもたらす場合があって、結果としてテストの遅延をもたらし得る。したがって、関連技術におけるソフトウェアのテストは、時間を要し且つ非効率な場合があって、ソフトウェアの開発を遅延させ得る。
【発明の概要】
【0010】
実施形態によれば、車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する方法が提供され得る。方法は、システムの少なくとも1つのプロセッサによって実装され得、ユーザに対して、ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示することと、1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力をユーザから受信することと、ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施することと、を含み得る。
【0011】
実施形態によれば、第1のGUIの提示は、ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、取得されたユーザ情報に基づいて1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように第1のGUIを生成することと、ユーザに関連付けられたユーザ機器に第1のGUIを送信することと、を含み得る。取得されたユーザ情報は、ユーザの役割、ユーザに関連付けられたプロジェクト、ユーザに関連付けられたワークグループ、及びユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0012】
実施形態によれば、第1のGUIは、1つ以上のインタラクティブ要素を含み得、1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられている。更に、ユーザ入力の受信は、1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた利用可能なテストケースをユーザ選択のテストケースとして決定することと、を含み得る。
【0013】
実施形態によれば、少なくとも1つの動作の実施は、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のGUIをユーザに提示することと、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力をユーザから受信することと、ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、を含み得、新しいテストケースは、ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える。
【0014】
実施形態によれば、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報は、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを含み得る。第2のGUIは、少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを含み得る。ユーザ入力の受信は、少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することを含み得る。新しいテストケースの生成は、ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて新しいテストケースを生成することを含み得る。
【0015】
実施形態によれば、少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択の受信は、少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力をユーザから受信することを含み得、1つ以上のユーザ入力は、少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを含み得る。少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0016】
実施形態によれば、少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを含み得、少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択の受信は、予め記入されたパラメータに対する承認又は予め記入されたパラメータに対する修正をユーザから受信することを含み得る。更に又は代替的に、少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを含み得、少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択の受信は、複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択をユーザから受信することを含み得る。
【0017】
実施形態によれば、車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理するシステムが提供され得る。システムは、命令を記憶する少なくとも1つのメモリストレージと、少なくとも1つのプロセッサと、を含み得、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、ユーザに対して、ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示し、1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力をユーザから受信し、ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施するように構成されている。
【0018】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、取得されたユーザ情報に基づいて1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように第1のGUIを生成することと、ユーザに関連付けられたユーザ機器に第1のGUIを送信することと、によって第1のGUIを提示するように構成され得る。取得されたユーザ情報は、ユーザの役割、ユーザに関連付けられたプロジェクト、ユーザに関連付けられたワークグループ、及びユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0019】
実施形態によれば、第1のGUIは、1つ以上のインタラクティブ要素を含み得、1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられており、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた利用可能なテストケースをユーザ選択のテストケースとして決定することと、によってユーザ入力を受信するように構成され得る。
【0020】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のGUIをユーザに提示することと、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力をユーザから受信することと、ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、によって少なくとも1つの動作を実施するように構成され得、新しいテストケースは、ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を含み得る。少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0021】
実施形態によれば、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報は、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを含み得る。第2のGUIは、少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することによってユーザ入力を受信するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて新しいテストケースを生成することによって新しいテストケースを生成するように構成され得る。
【0022】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力をユーザから受信することによって少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信するように構成され得る。1つ以上のユーザ入力は、少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを含み得る。
【0023】
実施形態によれば、少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを含み得、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、予め記入されたパラメータに対する承認又は予め記入されたパラメータに対する修正をユーザから受信することによって少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信するように構成され得る。代替的に又は更に、少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを含み得、少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択をユーザから受信することによって少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信するように構成され得る。
【0024】
追加の態様は、部分的に以下の説明で記載され、部分的に当該説明から明らかになるか、又は本開示の提示される実施形態の実施によって実現され得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の好ましい実施形態の特徴、利点、及び重要性は、添付図面を参照して以下に記載され、当該添付図面では、同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【
図1】
図1は、1つ以上の実施形態に係る、車両システムに関連付けられた1つ以上のソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する例示的なシステムアーキテクチャのブロック図を示す。
【
図2】
図2は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システムの例示的な構成要素のブロック図を示す。
【
図3】
図3は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システムによって提示される例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
【
図4】
図4は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システムによって提示される別の例示的なGUIを示す。
【
図5】
図5は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システムによって提示される更に別の例示的なGUIを示す。
【
図6】
図6は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システムによって提示される更に別の例示的なGUIを示す。
【
図7】
図7は、1つ以上の実施形態に係る、車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する例示的な方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、添付図面を参照する。以上の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図したものでもなく、開示される正確な形態に実装態様を限定することを意図したものでもない。修正物及び変形物は、上記の開示に鑑みて可能であるか、又は実装態様の実施から得られてもよい。更に、一実施形態の1つ以上の特徴又は構成要素は、別の実施形態(若しくは別の実施形態の1つ以上の特徴)に組み込まれ得るか、又はそれと組み合わされ得る。更に、以下で提供される動作のフローチャート及び説明において、1つ以上の動作が省略されてもよく、1つ以上の動作が追加されてもよく、1つ以上の動作が(少なくとも部分的に)同時に実施されてもよく、1つ以上の動作の順序が切り替えられてもよいことが理解される。
【0027】
特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲で列挙され及び/又は本明細書に開示されていても、当該組み合わせは、可能性のある実装態様の開示を限定することを意図したものではない。実際、当該特徴の多くは、具体的に特許請求の範囲で列挙されていない方法及び/又は本明細書に開示されていない方法で組み合わされ得る。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接的に従属し得るが、可能性のある実装態様の開示は、請求項のセットにおける全ての他の請求項と組み合わされた各従属請求項を含む。
【0028】
本明細書で使用される要素、行為、又は命令は、特に明示的に記載されていない限り、重要又は必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の事項を含むことを意図したものであり、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの事項のみを意図したものである場合、「1つ」という用語又は同様の用語が使用される。また、本明細書で使用される用語「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、又は同種のものは、オープンエンドの用語であることを意図したものである。更に、「~に基づいて」というフレーズは、特に明示的に述べられていない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図したものである。更に、「[A]及び[B]のうちの少なくとも一方」又は「[A]又は[B]のうちの少なくとも一方」などの表現は、Aのみ、Bのみ、又はA及びBの両方を含むものとして理解されるべきである。
【0029】
本明細書全体を通じた、「一実施形態」、「実施形態」、「非限定的な好ましい実施形態」、又は同様の用語に対する言及は、示される実施形態と関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が本ソリューションの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じたフレーズ「一実施形態では」、「実施形態では」、「非限定的な好ましい一実施形態では」、及び同様の用語は全て、同じ実施形態を参照し得るが、必ずしもそうであるわけではない。
【0030】
更に、記載される本開示の特徴、利点、及び特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わされ得る。当業者は、本明細書の説明に鑑みて、本開示は、特定の実施形態の特定の特徴又は利点のうちの1つ以上を伴うことなく実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本開示の全ての実施形態で存在しない場合がある特定の実施形態において、追加の特徴及び利点が認識され得る。
【0031】
加えて、本明細書で使用される用語「車両」又は同種のものは、人及び/又は貨物を搬送又は移送し得る任意の動力付き及び/又は機械式の機械、例えば、乗用車、トラック、オートバイ、バス、自転車、移動スクータ、及び同種のものを指し得る。
【0032】
本明細書に記載される用語「テストアーチファクト」、「テストのアーチファクト」、及び同種のものは、テストを構成する1つ以上の構成要素を指し得る。例えば、テストアーチファクトは、1つ以上のソフトウェアベースの構成要素(例えば、仮想ECU、エミュレートECU、車両モデルなど)、1つ以上のハードウェアベースの構成要素(例えば、物理ECU、車両ハードウェア構成要素など)、1つ以上のテスト構成(例えば、テスト環境構成、テストサイクル、テスト実行など)、1つ以上のテストシナリオ、1つ以上のテストケース、1つ以上のテストパッケージ、及び/又は同種のものを含み得る。
【0033】
本開示と整合する例示的な実施形態は、1つ以上の車載ECUなどの車両システムの1つ以上のソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する方法、システム、及び装置を提供する。実施形態によれば、本開示の方法、システム、装置、又は同種のものにより、1人以上のユーザが、車両システムのソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを効果的且つ効率的に管理することが可能となり得る。
【0034】
一部の実装態様では、本開示の方法、システム、装置、又は同種のものは、1人以上のユーザに対して少なくとも1つのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成及び提示し得、その結果、1人以上のユーザは、少なくとも1つのGUIを利用して、利用可能なテストケースを閲覧及び検索し、自身と関連付けられたテストケースを管理し、1つ以上のテストケースを共有し、1つ以上の新しいテストケースを作成し得る。実施形態によれば、ユーザは、少なくとも1つのGUIを利用して、利用可能なテストケースを選択し、選択されたテストケースを、1つ以上の新しいテストケースを作成する際のテンプレートとして利用し得る。
【0035】
少なくとも1つのGUIは、少なくとも1つのGUIがユーザに好適な情報及び構成要素を含み得るように、ユーザ情報(例えば、ユーザの役割など)に基づいて生成され得る。このようにして、本開示の例示的な実施形態により、異なるバックグラウンドを有するユーザは、自身の意図したように1つ以上のテストケースを効率的且つ効果的に管理することができる。
【0036】
最終的に、本開示の例示的な実施形態により、1つ以上のテストケースは、適時、一貫して同期されることが可能になる。したがって、ソフトウェアのテストは、より効率的に実施及び管理され得、ユーザの負担は、著しく低減され得、ソフトウェアを開発するのに必要な時間及びコストは、著しく低減され得る。
【0037】
本明細書で上述した例示的な実施形態の特徴、利点、及び重要性は単に、本開示の一部であって、網羅的であることを意図したものでもなく、本開示の範囲を限定することを意図したものでもないことが想定される。本開示の例示的な実施形態の特徴、構成要素、構成、動作、及び実装態様、並びに関連付けられる技術的な利点及び重要性の更なる説明は、以下で提供される。
【0038】
図1は、1つ以上の実施形態に係る、車両システムに関連付けられた1つ以上のソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する例示的なシステムアーキテクチャ100のブロック図を示す。実施形態によれば、ソフトウェアは、1つ以上のソフトウェアベース(例えば、仮想化、エミュレートなど)の車載電子制御ユニット(ECU)を含み得る。
図1に示されるように、システムアーキテクチャ100は、テストケース管理システム110と、複数のユーザ機器(UE)120-1~120-Nと、複数のノード130-1~130-Nと、ネットワーク140と、を含み得る。
【0039】
概して、テストケース管理システム110は、ネットワーク140を介して複数のUE120-1~120-N及び複数のノード130-1~130-Nに対して通信可能に接続され得、1人以上の関連付けられたユーザについて1つ以上のテストケースを管理するために複数のUE120-1~120-N及び複数のノード130-1~130-Nと相互に動作するように構成され得る。テストケース管理システム110に含まれ得る例示的な構成要素の説明は、
図2を参照して以下で提供され、関連付けられる動作及び使用ケースの説明は、
図3~
図7を参照して以下で提供される。
【0040】
複数のUE120-1~120-Nの各々は、関連付けられたユーザによって利用されるときに情報を受信、生成、記憶、処理、及び/又は提供することができる1つ以上の機械、デバイス、又は同種のものを含み得る。例えば、複数のUE120-1~120-Nの1つ以上は、計算デバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルド型コンピュータ、スマートスピーカ、サーバなど)、モバイルデバイス(例えば、スマートフォンなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、対のスマートグラス若しくはスマートウォッチ)、SIMベースのデバイス、又はソフトウェアのテストの際に関与する1人以上のユーザに関連付けられ得る任意の他の好適なデバイスを含み得る。
【0041】
複数のUE120-1~120-Nは、テストケース管理システム110にアクセスしてテストケース管理システム110を利用するために1人以上の関連付けられたユーザによって利用され得る。例えば、ユーザは、1つ以上のテストケースを管理するために、関連付けられたUEを介してテストケース管理システム110にアクセスし得る。例えば、ユーザは、1つ以上の利用可能なテストケースを検索するために、1つ以上のテストケースを構築するために、1つ以上の関連付けられたテストケースを閲覧するために、1つ以上のテストケースを修正するために、1つ以上のテストケースを共有するために、及び同種のことのために、関連付けられたUEを介してテストケース管理システム110を利用し得る。更に、ユーザはまた、1つ以上のテストケースに関連付けられた情報(例えば、テストケースの内容、テストケースの作成者、テストケースに関連付けられたテストアーチファクトなど)を取得(例えば、閲覧、ダウンロードなど)するために、テストケース管理システム110を利用し得る。
【0042】
実施形態によれば、複数のUE120-1~120-Nの少なくとも一部は、様々な地理的場所に配置され得る。例えば、複数のUE120-1~120-Nの第1の部分は、第1のユーザ(例えば、第1のECUの開発者など)によって利用され得、第1のユーザは、第1の場所に位置し得る一方、複数のUE120-1~120-Nの第2の部分は、第2のユーザ(例えば、第2のECUの開発者など)によって利用され得、第2のユーザは、第1の場所と異なる第2の場所に位置し得る。
【0043】
他方、複数のノード130-1~130-Nの各々は、1つ以上のデバイス、機器、システム、又はテストに関連付けられた情報及びデータを受信、ホスト、記憶、展開、処理、提供、若しくは同種のことを行い得る任意の他の好適な構成要素を含み得る。実施形態によれば、複数のノード130-1~130-Nの少なくとも一部は、1つ以上のテストケースに関連付けられた1つ以上のテストアーチファクト又は構成要素をホスト、展開、記憶、提供、又は同種のことを行うように構成され得る。
【0044】
例えば、複数のノード130-1~130-Nの一部は、デバイス又は機器を含み得、当該デバイス又は機器は、1つ以上のコンピュータ実行可能ソフトウェアアプリケーション、例えば、車両システムの1つ以上の仮想化ECU、1つ以上のエミュレートECU、並びに/又は任意の他の好適なソフトウェアベースの構成要素(例えば、車両モデル、データ通信モジュール(DCM)モデル、暖房、換気、及び空調(HVAC)モデルなど)を構築、記憶、実行、シミュレート、実行、又は同種のことを行うために利用され得る。別の例として、複数のノード130-1~130-Nの一部は、1つ以上の充分に開発された物理ECU、1つ以上の部分的に開発された物理ECU、1つ以上の車両ハードウェア構成要素(例えば、パワートレイン、エンジンなど)、又は同種のものなどの1つ以上のハードウェアベースの構成要素を含み得るか、又はそれに対して通信可能に接続され得る。前述のソフトウェアベースの構成要素及びハードウェアベースの構成要素のうちの1つ以上は、テストケース管理システム110によって管理される1つ以上のテストケースに関連付けられ得る。例えば、上記1つ以上のテストケースは、前述のソフトウェアベースの構成要素及びハードウェアベースの構成要素のうちの上記1つ以上を利用又はテストする情報(例えば、ステップ、条件など)を含み得る。
【0045】
実施形態によれば、複数のノード130-1~130-Nのうちの1つ以上は、1つ以上のインターフェースを含み得、その各々は、関連付けられたノードをテストケース管理システム110に対して通信可能に接続するように構成され得る。例えば、複数のノードのうちの1つ以上は、ハードウェアインターフェース、ソフトウェアインターフェース(例えば、プログラマティックインターフェース、アプリケーションプログラムインターフェース(API)など)、及び/又は同種のものを含み得る。
【0046】
実施形態によれば、複数のノード130-1~130-Nの少なくとも一部は、テストケース管理システム110とは異なっており、複数のUE120-1~120-Nのうちの1つ以上とは異なっており、及び/又は複数のノード130-1~130-Nの別の部分とは異なっている地理的場所に配置され得る。
【0047】
実施形態によれば、複数のノード130-1~130-Nの少なくとも一部は、1つ以上のテスト環境に関連付けられ得る。例えば、ノードの上記部分は、少なくとも1つのソフトウェアベースのテスト環境(例えば、ソフトウェアインザループ(SIL)テスト環境、仮想ECU(V-ECU)テスト環境、モデルインザループ(MIL)テスト環境、プロセッサインザループ(PIL)テスト環境など)及び/又はそこに対して通信可能に接続(例えば、有線接続、無線接続など)されているか若しくはそこに展開される少なくとも1つのハードウェアベースのテスト環境(例えば、ハードウェアインザループ(HIL)テスト環境)を有し得る。この点に関して、複数のノード130-1~130-Nの一部は、テストケース管理システム110から1つ以上のテストケース(例えば、ユーザによって構築されたテストケース、ユーザに関連付けられたテストケースなど)を受信し得、受信テストケースを利用して、それに基づいて所望のソフトウェア及び/又はハードウェア構成要素においてテストを自動的に実施するように構成され得る。
【0048】
更に、複数のノード130-1~130-Nの少なくとも一部は、サーバ又はサーバクラスタなどの1つ以上の記憶媒体を含み得、当該記憶媒体は、テストケース管理システム110、複数のUE120-1~120-Nのうちの1つ以上、及び/又は複数のノード130-1~130-Nの別の部分によって提供される1つ以上のデータ又は情報を記憶、公開、又は同種のことを行うように構成され得る。
【0049】
ネットワーク140は、1つ以上の有線及び/又は無線ネットワークを含み得、当該有線及び/又は無線ネットワークは、テストケース管理システム110、複数のUE120-1~120-N、及び複数のノード130-1~130-Nを互いに接続するように構成され得る。例えば、ネットワーク140は、セルラネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、若しくは同種のもの、及び/又はこれらのタイプ若しくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含み得る。
【0050】
実施形態によれば、ネットワーク140は、仮想ネットワークを含み得、当該仮想ネットワークは、1つ以上の仮想化ネットワーク機能(例えば、コントロールエリアネットワーク(CAN)バスなど)が実装された1つ以上の物理ネットワーク構成要素(例えば、イーサネット、WiFiモジュール、電気通信ネットワークハードウェアなど)を含み得る。
【0051】
次に、
図2を参照して、
図2は、1つ以上の実施形態に係る、テストケース管理システム200の例示的な構成要素のブロック図を示す。テストケース管理システム200は、
図1のテストケース管理システム110と同様であり得る。
【0052】
図2に示されるように、テストケース管理システム200は、少なくとも1つの通信インターフェース210と、少なくとも1つのストレージ220と、少なくとも1つのプロセッサ230と、を含み得るが、テストケース管理システム200は、示されたものよりも多い構成要素若しくは少ない構成要素を含み得、及び/又はそこに含まれる構成要素は、本開示の範囲から逸脱することなく、示されたものとは異なる任意の方法で配列されてもよいことが理解され得る。
【0053】
通信インターフェース210は、テストケース管理システム200(又はそこに含まれる1つ以上の構成要素)が、有線接続、無線接続、又は有線及び無線接続の組み合わせなどを介して、テストケース管理システム200の外部にある1つ以上の構成要素と通信するのを可能にする送受信機のような構成要素(例えば、送受信機、別々の受信機及び送信機など)を含み得る。例えば、通信インターフェース210は、テストケース管理システム200(又はそこに含まれる1つ以上の構成要素)を複数のUE(例えば、
図1のUE120-1~120-Nなど)及び複数のノード(例えば、
図1のノード130-1~130-Nなど)に接続し、それによって、それらが互いに通信して相互に動作するのを可能にし得る。別の例として、通信インターフェース210は、テストケース管理システム200の構成要素が互いに通信するのを可能にし得る。例えば、通信インターフェース210は、ストレージ220をプロセッサ230に接続し、それによって、それらが互いに通信して相互に動作するのを可能にし得る。
【0054】
実施形態によれば、通信インターフェース210は、ハードウェアベースのインターフェース、例えば、バスインターフェース、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラネットワークインターフェース、ソフトウェアインターフェース、又は同種のものを含み得る。実施形態によれば、通信インターフェース210は、少なくとも1つのコントローラエリアネットワーク(CAN)バスを含み得、当該CANバスは、テストケース管理システム200の構成要素(例えば、ストレージ220、プロセッサ230など)を複数のUE(例えば、UE120-1~120-N)及び複数のノード(例えば、ノード130-1~130-N)に対して通信可能に接続するように構成可能である。更に又は代替的に、通信インターフェース210は、ソフトウェアベースのインターフェース、例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、仮想化ネットワークインターフェース(例えば、仮想化CANバスなど)、又は同種のものを含み得る。
【0055】
実施形態によれば、通信インターフェース210は、テストケース管理システム200の外部にある1つ以上の構成要素から情報を受信して、更なる処理のために当該情報をプロセッサ230に提供し及び/又は記憶のために当該情報をストレージ220に提供するように構成され得る。例えば、通信インターフェース210は、1つ以上のテストケースを管理する(例えば、テストケースを定義及び構築する、テストケースを閲覧する、テストケースを配列する、テストケースを修正する、テストケースを共有する、などの)ために1つ以上のユーザ入力を複数のUEから受信し得、当該ユーザ入力をプロセッサ230及び/又はストレージ220に提供し得る。
【0056】
同様に、通信インターフェース210は、テストケース管理システム200のプロセッサ230が、テストケース管理システム200の外部にある1つ以上の構成要素に1つ以上の情報を提供するのを可能にするように構成され得る。例えば、通信インターフェース210は、プロセッサ230が、1つ以上のGUIを複数のUE又は同種のものに提供又は送信するのを可能にし得る。
【0057】
少なくとも1つのストレージ220は、データ、情報、及び/又はコンピュータ可読/コンピュータ実行可能命令を内部に記憶するのに好適な1つ以上の記憶媒体を含み得る。実施形態によれば、ストレージ220は、プロセッサ230による使用のために情報及び/又は命令を記憶する、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、並びに/又は別のタイプの動的若しくは静的記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/若しくは光メモリ)を含み得る。
【0058】
更に又は代替的に、ストレージ220は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/若しくはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピディスク、カートリッジ、磁気テープ、並びに/又は別のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0059】
実施形態によれば、ストレージ220は、1人以上のユーザについて1つ以上のテストケースを管理するように1つ以上の動作を実施するためにプロセッサ230によって利用される情報を記憶するように構成され得る。例えば、ストレージ220は、1人以上のユーザによって構築又は作成された1つ以上のテストケースを記憶すること、1人以上のユーザに関連付けられた情報を記憶すること、1つ以上のテストアーチファクトの情報を記憶すること、1つ以上のテスト環境の情報を記憶すること、及び同種のことを行うように構成され得る。
【0060】
少なくとも1つのプロセッサ230は、1つ以上の動作を実施する1つ以上の命令を定義した1つ以上の信号を(例えば、通信インターフェース210などを介して)受信するように構成され得る。更に、プロセッサ230は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装され得る。プロセッサ230は、中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及び/又は別のタイプの処理若しくは計算構成要素を含み得る。
【0061】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ230は、1つ以上のテストケースを管理する機能又は動作を実施するようにプログラム可能である1つ以上のプロセッサを含み得る。例えば、プロセッサ230は、メモリストレージ(例えば、ストレージ220など)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行し、それによって、本明細書に記載される1つ以上の行為又は1つ以上の動作を実施するように構成され得る。
【0062】
一例として、少なくとも1つのプロセッサ230は、ユーザのアクセスを特定するとき、ユーザに対して1つ以上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成及び提示し、それによって、ユーザは、1つ以上のテストケースを管理する(例えば、テストケースを閲覧する、テストケースを検索する、テストケースを作成する、テストケースを修正する、テストケースを共有する、などの)テストケース管理システム200とのインタラクションが可能となり得る。1人以上のユーザとのインタラクションのためにプロセッサ230によって生成され得る例示的なGUIの説明は、
図3~
図6を参照して以下で提供される。
【0063】
まず、
図3を参照して、
図3は、1つ以上の実施形態に係る、例示的なGUI300を示す。GUI300は、テストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ230)によって生成され得、ユーザが利用可能なテストケースの情報をユーザが検索及び閲覧できるように、且つ新しいテストケースを作成又は定義できるように、少なくとも1つのプロセッサによってユーザに提示され得る。
【0064】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、最初にユーザがテストケース管理システムにアクセス及び/又はログインすると、GUI300を生成及び提示し得る。例えば、ユーザのアクセスを特定するとき(例えば、ユーザに関連付けられたUEからアクセス要求を受信するとき、セキュリティシステムから承認及び/又は認証を受信するとき、ユーザの同一性を検証するとき、など)、少なくとも1つのプロセッサは、(本明細書で「ユーザ情報」と称され得る)ユーザに関連付けられた情報を(1つ以上の記憶媒体、例えば、ストレージ220及び/又は外部サーバなどから)取得し得、それに基づいてGUI300を生成し得る。
【0065】
ユーザ情報は、ユーザの役割若しくは役目(例えば、テストエンジニア、ビジネスマネージャ、ソフトウェア開発者、ベンダユーザなど)、ユーザのワークグループ(例えば、ユーザが属するチーム、協働するユーザのチームなど)、ユーザに関連付けられた1つ以上のプロジェクト(例えば、ユーザが関与するプロジェクト、以前に構築されたテストケースなど)、ユーザに関連付けられた場所(例えば、ユーザの現在の場所、ユーザに関して分かっている最後の場所、ユーザの計画場所など)、及び/又は同種のものを含み得る。ユーザ情報は、ユーザに関連付けられた1つ以上のユーザプロファイルに含まれ得、その結果、ユーザのアクセスを特定するとき、少なくとも1つのプロセッサは、1つ以上の記憶媒体から1つ以上のユーザプロファイルを(ユーザの認証情報、例えば、ユーザIDなどに基づいて)取得し得る。
【0066】
したがって、少なくとも1つのプロセッサは、取得されたユーザ情報に基づいてGUI300を生成し得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、どのテストケースがユーザに関連付けられているかを(取得されたユーザ情報に基づいて)決定し得、関連付けられたテストケースの情報を複数のノード(例えば、
図1のノード130-1~130-Nなど)の中から収集し得、当該情報を(GUI300の第1の部分310を参照して以下で更に記載される)GUI300に含め得る。
【0067】
別の例として、少なくとも1つのプロセッサは、任意の保留プロジェクトが存在するかどうか(例えば、構築される予定の任意の保留テストケースが存在するかどうかなど)を(取得されたユーザ情報に基づいて)決定し得、(もしあれば)保留プロジェクトの進展を特定し得、ユーザが保留プロジェクトの作業を再開し得るように当該情報をGUI300に含め得る。そうでない場合、ユーザが利用可能な保留プロジェクトが存在しないことの決定に基づいて、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザがプロジェクトを迅速に開始して(GUI300の第2の部分320を参照して以下で更に記載される)1つ以上の所望のテストケースを構築又は作成し得るようにGUI300を生成し得る。
【0068】
更に別の例として、少なくとも1つのプロセッサは、どのテストケースがユーザに利用可能であるかを(取得されたユーザ情報に基づいて)決定し得、利用可能なテストケースの情報を複数のノード(例えば、
図1のノード130-1~130-Nなど)の中から収集し得、当該情報を(GUI300の第3の部分330を参照して以下で更に記載される)GUI300に含め得る。
【0069】
一部の実装態様では、少なくとも1つのプロセッサは連続的に(又は定期的に)、最新のユーザ情報を取得して、GUI300が常にテストケースの更新された情報を含み得るようにGUI300(もしあれば)を更新し得る。
【0070】
図3を参照して、GUI300は、第1の部分310と、第2の部分320と、第3の部分330と、を含み得る。第1の部分310は、ユーザに関連付けられたテストケースのリストを含み得、テストケースは、1つ以上のカテゴリに分類され得る。例えば、
図3の例では、第1の部分310は、ユーザに関連付けられたテストケースを含むリスト311を含み、テストケースは、テストケースが関与するプロジェクト(
図3で「プロジェクトX」と示される)に従って、テストケースが関連付けられたチーム又はワークグループ(
図3で「チームY」と示される)に従って、テストケースが関連付けられた機能又は特徴(
図3で「ECU Z」と示される)に従って様々なカテゴリに分類される。ユーザに関連付けられたテストケースは、本開示の範囲から逸脱することなく任意の他の好適な方法で分類されてもよいことが理解され得る。
【0071】
第1の部分310で提示されるテストケースの各々は、それに関連付けられたユーザによってインタラクションが可能なインタラクティブ要素を有し得る。例えば、テストケースの各々の記述は、ユーザによるインタラクション(例えば、クリックなどの)時に、関連付けられたテストケースをユーザが選択するのを可能にする選択可能又はインタラクション可能なテキストの形態で提示され得る。
【0072】
第1の部分310はまた、ユーザがリスト311を管理するのを可能にするための1つ以上のインタラクティブ要素を含み得る。例えば、
図3の例では、第1の部分310は、ボタン312を含み得、ボタン312は、ユーザによるインタラクション時に、リスト311におけるテストケースのカテゴリの各々に関する名称変更、あるカテゴリから別のカテゴリへのテストケースの再編成、1つ以上のカテゴリの追加若しくは除去、及び/又は同種のことなどのリスト311の編集をユーザが行うのを可能にする。
【0073】
第2の部分320は、ユーザによるインタラクション時に、1つ以上の新しいテストケースをユーザが定義及び作成するのを可能にする入力ウィンドウ321及び複数のインタラクティブ要素322を含み得る。構築される予定の保留テストケースが存在する(例えば、ユーザが、部分的にテストケースを作成しており更なる使用のためにプロジェクトを保存している、などの)実施形態によれば、第2の部分320は、保留テストケースの情報を含み得、ユーザは、上記保留テストケースの作業を継続し得る。更に、
図4を参照して以下で更に記載されるように、一部の実装態様では、第2の部分320は、ユーザによって選択される1つ以上のテストケース(例えば、第1の部分310及び/又は第3の部分330から選択されるテストケースなど)の情報を含み得る。
【0074】
入力ウィンドウ321は、1つ以上のテストケースを指定、定義、及び作成するためにユーザから1つ以上のユーザ入力を受信するように構成され得る。実施形態によれば、ユーザは単に、意図されるテストケースを定義するために、意図されるテストステップの記述を入力ウィンドウ321に入力し得る。実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、意図されるテストケースを定義した1つ以上の入力を第1のフォーマット(例えば、一般的なフォーマットなど)でユーザから受信し得、1つ以上のユーザ入力を第2のフォーマット(例えば、特定のプログラミング言語、特定のフォーマットなど)に自動的に変換し得る。
【0075】
実施形態によれば、ユーザが入力ウィンドウ321に記述を入力するのと同時に、少なくとも1つのプロセッサは、当該記述に関連付けられたテストアーチファクトを検索し得、入力ウィンドウ321において1つ以上の推奨をユーザに提示し得る。一例として、ユーザが「ECU A」及び「サービス」という用語を入力ウィンドウ321内に入力したことの決定に基づいて、少なくとも1つのプロセッサは、入力ウィンドウ321を更新して、「ECUA」に関連付けられた1つ以上のサービスの情報を(ドロップダウンリストなどで)提示し得、その結果、第1のユーザは単に、提示された推奨から、「ECU A」に関連付けられた意図される「サービス」を選択し得る。
【0076】
代替的に又は更に、ユーザは、1つ以上のテンプレートを利用することによって新しいテストケースを作成又は構築し得る。例えば、ユーザは、第1の部分310及び/若しくは第3の部分330で提示される1つ以上の利用可能なテストケースを選択(例えば、ドラッグアンドドロップ、ダブルクリックなど)し得、並びに/又は入力ウィンドウ321でダブルクリックし得、少なくとも1つのプロセッサは、追加のインタラクティブ要素(例えば、ポップアウトウィンドウ、テキスト入力フィールドなど)を生成して、ユーザが、所望のテンプレートが配置されたディレクトリに向かってそこからテンプレートをアップロードするのを可能にし得る。したがって、ユーザは、テンプレートを利用して、意図される新しいテストケースを構築又は作成し得る。ユーザがテストケーステンプレートを利用するのを可能にする例示的なGUIは、
図6を参照して以下に記載される。
【0077】
入力ウィンドウ321は、記述を介して、意図されるテストケースの第1の部分を定義する1つ以上の第1のユーザ入力を受け付けて、テンプレートの利用を介して、意図されるテストケースの第2の部分を定義する1つ以上の第2のユーザ入力を受け付けるように構成されてもよいことが理解され得る。例えば、ユーザは、入力ウィンドウ321内に記述を手動で入力することによりテストステップ又はテスト条件の第1の部分を定義してもよく、テストケーステンプレートを修正することによりテストステップ又はテスト条件の第2の部分を定義してもよい。
【0078】
更に、複数のインタラクティブ要素322の各々は、ユーザによるインタラクションで、1つ以上の関連付けられた行為又は動作の実行をトリガし得る。例えば、
図3の例では、「キャンセル」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、進行中の動作を終了させる(例えば、GUI300を閉じる、GUI300の前のページにユーザをリダイレクトする、テストケース管理システムからユーザをサインアウトする、などの)ように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。更に、「保存」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、ユーザが入力ウィンドウ321、第1の部分310、及び/又は第3の部分330内に提供した、現在の進展、構成、又は同種のものを含むプロジェクトファイル(又は任意の他の好適なファイル若しくはドキュメント)を作成するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。更に、「作成」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、1つ以上の新しいテストケースを指定する入力ウィンドウ321においてユーザによって提供される記述又は構成を含むテストケースファイルを作成するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。実施形態によれば、テストケースファイルを作成すると、少なくとも1つのプロセッサは、作成されたテストケースファイルを1つ以上の記憶媒体に記憶し、それによって、作成されたテストケースを選択ユーザに公開し得る(テストケースの共有に関連付けられた機能は、
図4を参照して以下で更に記載される)。
【0079】
第3の部分330は、ユーザが利用可能なテストケースに関連付けられた構成要素及び情報を含み得る。
図3に示されるように、一部の実装態様では、第3の部分330は、第1のサブ部331と第2のサブ部332とを含み得る。第1のサブ部331は、関心のある1つ以上のテストケースを定義した1つ以上の基準(例えば、キーワードなど)をユーザが入力するのを可能にする検索フィールド(又は任意の他の好適なインタラクティブ要素)を含み得る。
図3の例では、ユーザは、「ECU A」及び「検証」のキーワードを第1のサブ部331内に入力しており、ユーザが、ECU Aを含む検証テストに関連付けられた利用可能なテストケースを閲覧するのに関心があることを示している。したがって、少なくとも1つのプロセッサは、テストケース管理システムに対して通信可能に接続された複数のノード(例えば、
図1のノード130-1~130-Nなど)から、ECU A及び/又は検証テストに関連付けられたテストケースの情報を取得し得、第2のサブ部332を更新して取得情報を提示し得る。
【0080】
一部の実装態様では、1つ以上のユーザ入力の基準に加えて、少なくとも1つのプロセッサはまた、利用可能なテストケースを検索するときにユーザ情報を考慮に入れ得る。例えば、
図3の例では、ECU A及び/又は検証テストに関連付けられたテストケースの情報を取得すると、少なくとも1つのプロセッサは、どのテストケースがユーザの役割又は役目に関連付けられているか、どのテストケースがユーザへの提示を承認されているか、どのテストケースがユーザに関連付けられたプロジェクトに関連するか、及び同種のことを決定し得、次いで、決定されたテストケースのみをユーザに提示し得る。
【0081】
第2のサブ部332は、ユーザが関心のある利用可能なテストケースに関連付けられた構成要素及び情報を含み得る。例えば、
図3に示されるように、第2のサブ部332は、第1のサブ部331においてユーザによって提供される基準(例えば、「ECU A」及び「検証」)に関連付けられた複数の選択可能なテキストを含む。第2のサブ部における選択可能なテキストは各々、例えば、テストケースのそれぞれのカテゴリに関連付けられ得、ユーザによるインタラクション(例えば、選択、クリック、タップなどの)時に1つ以上のサブ部を含み得る。一部の実装態様では、複数のサブ部のうちの1つ以上は、1つ以上のサブ部を更に含み得る。例えば、
図3の例では、ECU Aを含む検証テストに関連付けられた複数のテストケースは、少なくとも1つのプロセッサによって見つけられている一方、「検証テスト1」に関連付けられた選択可能なテキストは、ユーザによって最初に選択されている。したがって、少なくとも1つのプロセッサは、第2のサブ部332を更新して、「検証テスト1」に関連付けられた利用可能なテストケースに関連付けられた選択可能なテキストを表示し得る。
【0082】
実施形態によれば、第2のサブ部332で提示されるテストケースのうちの1つ以上は、1つ以上の新しいテストケースを指定又は作成する際にユーザによるインタラクションが可能であり得る。例えば、ユーザは、1つ以上の新しいテストケースを作成する場合、第2のサブ部332で提示されるテストケースの1つ以上の部分、例えば、テストケースの内容全体、テストケースのステップ、又は同種のものを第2の部分320の入力ウィンドウ321にドラッグアンドドロップし得る。加えて、ユーザは、第3の部分330で提示される1つ以上の利用可能なテストケースを参照しながら、第2の部分320において新しいテストケースを構築又は作成し得る。例えば、第2のサブ部332における選択可能なテキストに関する1つ以上のユーザインタラクションを決定すると、少なくとも1つのプロセッサは、インタラクションを行った選択可能なテキストに関連付けられたテストケースの内容を(追加のGUI、GUI300の追加の部分などに)提示し得、その結果、ユーザは、そこから、選択されたテストケースの内容を閲覧し得る。第1の部分310で提示されるテストケースのうちの1つ以上は、同様の方法で、1つ以上の新しいテストケースを指定又は作成する際にユーザによるインタラクションが可能であってもよいことが理解され得る。
【0083】
更に、ユーザは、第2のサブ部332で提示されるテストケースのうちの1つ以上を第1の部分310におけるリスト311に追加してもよく、その結果、ユーザは今後、テストケースに容易にアクセスし得る。例えば、ユーザは、意図されるテストケースに関連付けられた選択可能なテキストを第1の部分310にドラッグアンドドロップしてもよく、少なくとも1つのプロセッサは、第1の部分310を更新して、上記選択可能なテキストに関連付けられたテストケースを含め得る。
【0084】
上記を考慮して、本開示の例示的な実施形態は、1人以上のユーザが容易に且つ効率的に1つ以上のテストケースを閲覧、検索、及び作成するのを可能にする1つ以上のGUIを生成及び提示するテストケース管理システムを提供する。
【0085】
次に、
図4を参照して、
図4は、1つ以上の実施形態に係る、例示的なGUI400を示す。GUI400は、テストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ230)によって生成され得、ユーザに関連付けられたテストケースをユーザが閲覧及び構成できるように、少なくとも1つのプロセッサによってユーザに提示され得る。例えば、
図4の例では、GUI400は、
図3のGUI300を利用することによりユーザが新しいテストケースを作成した後に、ユーザに対して生成及び提示され得る。
【0086】
GUI400は、第1の部分410と、第2の部分420と、第3の部分430と、を含み得る。第1の部分410は、GUI300の第1の部分310を参照して上述したものと同様の方法で、ユーザに関連付けられたテストケースのリストと、リストを管理する動作に関連付けられた1つ以上のインタラクティブ要素と、を含み得る。したがって、それに関連付けられる冗長な説明は、簡潔にするために以下で省略され得る。
【0087】
第2の部分420は、第1の部分410でユーザによって選択されたテストケースの情報を提示するように構成されたブラウジングウィンドウ421を含み得、選択されたテストケースをユーザが管理するのを可能にするための複数のインタラクティブ要素422を含み得る。例えば、
図4の例では、ユーザは、第1の部分410において、「テストケース1」に関連付けられた選択可能なテキストに関してインタラクションを行っており、したがって、少なくとも1つのプロセッサは、選択されたテストケースに関連付けられた情報を取得し得、ブラウジングウィンドウ421を更新して、選択されたテストケースの内容を提示し得る。ユーザがテストケースの一部(例えば、1つ以上のテストステップなど)を選択している実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、ブラウジングウィンドウ421を更新して、テストケースの選択された部分のみを提示し得る。
【0088】
更に、複数のインタラクティブ要素422の各々は、ユーザによるインタラクションで、1つ以上の関連付けられた行為又は動作の実行をトリガし得る。例えば、
図4の例では、「キャンセル」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、進行中の動作を終了させる(例えば、GUI400を閉じる、GUI400の前のページにユーザをリダイレクトする、ブラウジングウィンドウ421に提示されたコンテンツを消去する、などの)ように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。更に、「編集」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、第3の部分430を更新して、選択されたテストケースをユーザが編集するのを可能にする情報及び要素を含めるように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。更に、「テンプレート」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、GUI400を更新して、選択されたテストケースをテンプレートとして利用しつつ1つ以上の新しいテストケースをユーザが定義若しくは作成するのを可能にする情報及び要素を含めるように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得るか、又は選択されたテストケースをテンプレートとして利用しつつ1つ以上の新しいテストケースをユーザが定義若しくは作成するのを可能にする情報及び要素を含め得る追加のGUIを生成し得る(上記情報及び要素を含む例示的なGUIは、
図6を参照して以下に記載される)。
【0089】
第3の部分430は、第1の部分410又は第2の部分420においてユーザによって選択されるテストケースをユーザが修正又は編集するのを可能にする複数のインタラクティブ要素を含み得る。
図4の例では、第3の部分430は、選択されたテストケース(「テストケース1」)を共有する構成を修正する動作に関連付けられた複数のインタラクティブ要素432を含む。具体的には、複数のインタラクティブ要素432は、複数のチェックボックスを含み、その各々は、ユーザが、選択されたテストケースを共有し得るユーザグループに関連付けられている。ユーザは、関連付けられたテキストボックスをクリック又はチェックすることによって、第3の部分430に提示されたユーザグループのうちの1つ以上を選択し得、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザによるインタラクションが複数のテキストボックスのうちのどれに行われたかを決定し得、それに関連付けられたユーザグループを決定し得、選択されたテストケースが、ユーザ選択のユーザグループによって認識可能及びアクセス可能であるように、選択されたテストケースの共有構成を更新し得る。
【0090】
更に、複数のインタラクティブ要素432はまた、複数のボタンを含み、その各々は、ユーザによるインタラクションで、1つ以上の関連付けられた行為又は動作の実行をトリガし得る。例えば、
図4の例では、「保存」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、ユーザ選択のチェックボックスの情報を収集し、ユーザ選択のチェックボックスに関連付けられたユーザグループを決定して、それに基づいて、選択されたテストケースの共有構成を更新するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。更に、「編集」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、1つ以上の追加のGUIを生成及び提示するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得、当該追加のGUIは、ユーザが、複数のテキストボックスを編集(例えば、新しいテキストボックス及び関連付けられた新しいユーザグループの追加、既存のテキストボックス及び関連付けられたユーザグループの削除、既存のテキストボックス及び関連付けられたユーザグループの順序の整理、など)し並びに/又は利用可能なユーザグループを編集(例えば、ユーザグループの名称変更、1つ以上のユーザグループをデフォルトとして設定、など)するのを可能にする情報及び要素を含む。更に、「デフォルト」ボタンは、ユーザによるインタラクションで、選択されたテストケースの共有構成をデフォルトの構成に復元するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。
【0091】
上記を考慮して、本開示の例示的な実施形態は、1人以上のユーザが容易に且つ効率的に1つ以上の関連付けられたテストケースを閲覧、利用、及び構成するのを可能にする1つ以上のGUIを生成及び提示するテストケース管理システムを提供する。
【0092】
GUI300及びGUI400は、分離されたGUIとして本明細書で記載され示されているが、ユーザは、任意の好適な方法で、関心のある情報及び/又は要素を含めるようにGUIを構成してもよいことが理解され得る。例えば、ユーザは、テストケースブラウザ(例えば、GUI400の第2の部分420)を含めるようにGUI300を構成してもよく、テストケースライブラリ(例えば、GUI300の第3の部分330)を含めるようにGUI400を構成してもよく、同種のことを行ってもよい。
【0093】
例えば、
図5を参照して、
図5は、1つ以上の実施形態に係る、例示的なGUI500を示す。GUI500は、ユーザ定義の構成に基づいてテストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ230)によって生成され得る。例えば、
図5の例では、GUI500は、GUI300の第3の部分330と同様である第1の部分510と、GUI400の第2の部分420と同様の第2の部分520と同様である第2の部分520と、を含む。したがって、それに関連付けられる冗長な説明は、簡潔にするために以下で省略され得る。
【0094】
上記を考慮して、本開示の例示的な実施形態は、1人以上のユーザが、1つ以上のGUIを具体的にどのように提示すべきかを自由にカスタマイズするのを可能にするテストケース管理システムを提供し、その結果、上記1人以上のユーザは、自身の意図した方法でテストケース管理システムを利用し、それによって、容易に且つ効率的に1つ以上のテストケースを管理し得る。
【0095】
次に、
図6を参照して、
図6は、1つ以上の実施形態に係る、例示的なGUI600を示す。GUI600は、テストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ230)によって生成され得、新しいテストケースを作成及び定義する際に、利用可能なテストケース(例えば、ユーザによって又は別のユーザによって以前に構築されたテストケースなど)をテンプレートとしてユーザが利用するのを可能にするように、少なくとも1つのプロセッサによってユーザに提示され得る。例えば、
図6の例では、GUI600は、GUI400の第2の部分420又はGUI500の第2の部分520及び同種のものにおける「テンプレート」ボタンに関するユーザインタラクションの決定に基づいて、少なくとも1つのプロセッサによってユーザに対して生成及び提示され得る。
【0096】
図6に示されるように、GUI600は、入力ウィンドウ610と、複数のインタラクティブ要素620と、を含み得る。複数のインタラクティブ要素620の役割及び機能は、(
図3を参照して上述した)GUI300内の複数のインタラクティブ要素322と同様であり得るため、それに関連付けられる冗長な説明は、簡潔にするために以下で省略され得る。
【0097】
入力ウィンドウ610は、テンプレートとして選択されるテストケースの内容を含み得る一方、上記内容は、ユーザが簡単に、意図した方法に従って1つ以上の意図した内容を修正し得るように1つ以上の編集可能なフォーマットで提示され得る。例えば、
図6の例では、選択されたテストケースのタイトル、及び選択されたテストケースに含まれるテストステップの各々は、複数の編集可能なフォーマットで提示される。
【0098】
具体的には、編集可能なテキスト611は、選択されたテストケースのテンプレートに基づいて、構築される予定の新しいテストケースのタイトルに関連付けられ得、上記編集可能なテキスト611は、ユーザによるインタラクションで、構築される予定の新しいテストケースのタイトルを定義又は名称変更する1つ以上のユーザ入力を受信するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、(ユーザによる構成などの)デフォルトの構成に基づいて、編集可能なテキスト611を生成し得る。例えば、
図6の例では、少なくとも1つのプロセッサは、第1の部分610が、選択されたテストケースの元のタイトルの後ろに「(コピー)」という用語を配置するデフォルトの命名構成に従ってデフォルトのタイトルを含むようにGUI600を生成し得る。
【0099】
更に、編集可能なテキスト612は、選択されたテストケースの第1のテストステップに関連付けられ得、上記編集可能なテキスト612は、(
図6で「{ }」と示される)複数の入力フィールドを含み得、その各々は、ユーザによるインタラクションで、第1のテストステップの1つ以上のパラメータを定義する1つ以上のユーザ入力を受信するように少なくとも1つのプロセッサをトリガし得る。1つ以上のパラメータは、ソフトウェアベースの構成要素を定義したパラメータ(例えば、仮想ECUの名称、信号フレームの名称など)、ハードウェアベースの構成要素を定義したパラメータ(物理バスの名称など)、期間を定義したパラメータ(例えば、秒、分の値など)、テスト環境忠実度を定義したパラメータ(例えば、ハードウェアリソース、シミュレートリソース、エミュレートリソースなど)、及び/又はテストステップの記述と組み合わされるとテストケースの1つ以上のテスト条件を形成する任意の他の好適なパラメータを含み得る。
【0100】
実施形態によれば、編集可能なテキストの複数の入力フィールドの少なくとも一部は、少なくとも1つのプロセッサによって予め記入され得るか又は予め埋められ得る。具体的には、編集可能なテキスト613の複数の入力フィールドは、例えば、1人以上のユーザのユーザ情報に基づいて少なくとも1つのプロセッサによって予め記入され得るか又は予め埋められ得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、複数のユーザの使用履歴に基づいて、同じ(又は同様の)テストステップを定義する際に、どのパラメータが最も一般的であるかを決定し得、次いで、それに従って、GUI600の生成時に複数の入力フィールドに自動的に記入され得る。別の例として、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザの使用履歴に基づいて、新しいテストケースを定義及び作成する際に、どのパラメータが最も使用されているかを決定し得、次いで、それに従って、GUI600の生成時に複数の入力フィールドに自動的に記入され得る。
【0101】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、編集可能なテキストの複数の入力フィールドの少なくとも一部において、パラメータの1つ以上の選択可能なオプションを提示し得る。具体的には、少なくとも1つのプロセッサは、それぞれの入力フィールドに関連付けられたパラメータのタイプを決定し得、複数のノード(例えば、ノード130-1~130-N)の中から可能性のあるパラメータの情報を収集し得、関連付けられた入力フィールドにおいてユーザ選択のために可能性のあるパラメータを提示し得る。例えば、GUI600の生成時に、少なくとも1つのプロセッサは、編集可能なテキスト614の第1の入力フィールドが、期間を定義したパラメータに関連付けられていることを決定し得、利用可能なリソース及び/又は可能性のある構成の利用可能なテスト環境の情報を複数のノードから収集し得、期間を定義する、可能性のあるパラメータを決定し得、次いで、ドロップダウンリストの形態の第1の入力フィールドに、可能性のあるパラメータを含め得る。
【0102】
選択されたテストケースのテストステップの各々に関連付けられた入力フィールドは、単に説明の目的で、本明細書で種々に記載され示されていることが理解され得る。実際、全てのテストステップの入力フィールドの全ては、本開示の範囲から逸脱することなく、同じ(例えば、全ての入力フィールドが自動的に予め埋められている、など)であってもよく、又は同種のことであってもよい。
【0103】
上記を考慮して、本開示の例示的な実施形態は、1人以上のユーザが、1つ以上の利用可能なテストケース、例えば、他のユーザによって構築及び共有される1つ以上のテストケース、1人以上のユーザによって構築された1つ以上のテストケース、及び/又は同種のものを利用するのを可能にするテストケース管理システムを提供し、その結果、上記1人以上のユーザは、1つ以上の新しいテストケースを作成するために上記1つ以上の利用可能なテストケースをテンプレートとして使用し得る。
【0104】
図3~
図6を参照して本明細書で上述したGUIは、可能性のある実施形態の単なる例であって、本開示の範囲は、それに限定されるべきではないことが理解され得る。具体的には、上記GUIのうちの1つ以上は、示されたものよりも多い情報若しくは構成要素若しくは少ない情報若しくは構成要素を含んでもよく、及び/又は示されたものとは異なる方法で配置されてもよい。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、GUI300は、GUI400の第3の部分430を参照して上述したものと同様の方法で、1つ以上のテストケースの共有構成をユーザが構成するのを可能にするための第4の部分を含んでもよく、GUI500は、GUI300の第1の部分310を参照して上述したものと同様の方法で、ユーザに関連付けられたテストケースのリストを示す追加の部分を含んでもよく、同種のことが行われてもよい。
【0105】
上記を考慮して、テストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサは、適切なGUIを生成してそれをユーザに提示するように構成され得、ユーザは、提示されたGUIに関するインタラクションにより1つ以上のテストケースを容易に効率的に管理し得る。
【0106】
次に、テストケース管理システムの少なくとも1つのプロセッサ(例えば、プロセッサ230)によって実施することができる動作は、
図7を参照して記載される。
図7を参照して、
図7は、1つ以上の実施形態に係る、車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する例示的な方法700のフロー図を示す。少なくとも1つのメモリストレージ(例えば、ストレージ220)に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行すると、方法700の1つ以上の動作は、少なくとも1つのプロセッサによって実施され得る。テストされるソフトウェアは、車載電子制御ユニット(ECU)、及び/又は車両システムに関連付けられた任意の他のソフトウェアを含み得る。
【0107】
図7に示されるように、動作S710で、少なくとも1つのプロセッサは、(本明細書で「1つ以上の利用可能なテストケース」と称され得る)ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースに関連付けられた情報を提示するように構成され得る。具体的には、少なくとも1つのプロセッサは、1つ以上の利用可能なテストケースの情報を備える第1のGUIをユーザに提示し得る。
【0108】
第1のGUIは、(
図3~
図6を参照してそれぞれ上述した)GUI300~GUI600のうちの1つ以上に関する1つ以上の情報又は構成要素を含み得る。例えば、第1のGUIは、GUI300の第1の部分310及び/若しくは第3の部分330を含んでもよく、GUI400の第1の部分410を含んでもよく、GUI500の第1の部分510を含んでもよく、並びに/又は同種のものを含んでもよい。
【0109】
実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、(本明細書で「ユーザ情報」と称され得る)ユーザに関連付けられた情報を1つ以上の記憶媒体(例えば、ストレージ220、テストケース管理システムの外部にあるサーバなど)から取得し得、取得されたユーザ情報に基づいて1つ以上の利用可能なテストケースを決定し得、1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように第1のGUIを生成し得、ユーザに関連付けられた少なくとも1つのユーザ機器(例えば、UE120-1~120-Nなど)に第1のGUIを送信し、それによって、第1のGUIをユーザに提示し得る。ユーザ情報は、例えば、ユーザの役割(例えば、テストエンジニア、ソフトウェア開発者など)と、ユーザに関連付けられたプロジェクト(例えば、ユーザに割り当てられたプロジェクト、ユーザによって管理されるプロジェクトなど)と、ユーザに関連付けられたワークグループ(例えば、ユーザが協働しているユーザのチームなど)と、ユーザに関連付けられた場所(例えば、現在の場所、分かっている最後の場所、計画場所など)と、を含み得る。
【0110】
その後、動作S720で、少なくとも1つのプロセッサは、(本明細書で「ユーザ選択のテストケース」と称され得る)1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力をユーザから受信するように構成され得る。例えば、第1のGUIは、1つ以上のインタラクティブ要素(例えば、選択可能なテキストなど)を備え、その各々は、1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられている(例えば、GUI300の第1の部分310及び第3の部分330における選択可能なテキストに関連付けられた記述を参照)。この点に関して、少なくとも1つのプロセッサは、1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信すること、及びユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた利用可能なテストケースをユーザ選択のテストケースとして決定することによって、ユーザ入力を受信するように構成され得る。
【0111】
更に、動作S730で、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ選択のテストケースを管理する1つ以上の動作を実施するように構成され得る。例えば、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のGUIをユーザに提示し得る。第2のGUIは、(
図3~
図6を参照してそれぞれ上述した)GUI300~GUI600のうちの1つ以上に関する1つ以上の情報又は構成要素を含み得る。例えば、第2のGUIは、GUI300の第3の部分330を含んでもよく、GUI400の第2の部分420を含んでもよく、GUI500の第2の部分520を含んでもよく、GUI600の入力ウィンドウ610を含んでもよく、及び/又は同種のものを含んでもよい。第2のGUIを通じて、ユーザは、新しいテストケースを作成するために、選択されたテストケースをテンプレートとして利用し得る。
【0112】
例えば、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報の少なくとも一部を修正する1つ以上のユーザ入力をユーザから受信し得る。その後、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ入力に基づいて、ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える新しいテストケースを生成し得る。
【0113】
一例として、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報は、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた、タイトル、ラベリング、又は記述を含み得、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ選択のテストケースのタイトル、ラベリング、及び/又は記述(例えば、
図6を参照して上記で提供された編集可能なテキスト611に関連付けられた記述を参照)を修正する1つ以上のユーザ入力を第2のGUIを介して受信し得る。したがって、少なくとも1つのプロセッサは、修正されたタイトル、ラベリング、及び/又は記述を有する新しいテストケースを生成し得る。
【0114】
別の例として、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報は、ユーザ選択のテストケースに関連付けられた1つ以上のテストステップを含み得、第2のGUIは、1つ以上のテストステップ(例えば、
図6を参照して上記で提供された編集可能なテキスト612~614の入力フィールドに関連付けられた記述を参照)に関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを備える。
【0115】
この点に関して、少なくとも1つのプロセッサは、テストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに関するユーザ選択を受信することによって、第2のGUIを介してユーザ入力を受信するように構成され得、ユーザ定義のテストステップに基づいて、新しいテストケースを生成することによって新しいテストケースを生成するように構成され得る。
図6を参照して上述したように、少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースの構成要素を定義したパラメータ(例えば、ソフトウェアベースのECUなど)、ハードウェアベースの構成要素を定義したパラメータ(例えば、ハードウェアベースのECUなど)、期間を定義したパラメータ(例えば、秒、分の値など)、テスト環境忠実度を定義したパラメータ(例えば、ハードウェアリソース、シミュレートリソース、エミュレートリソースなど)、及び/又は任意の他の好適なパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0116】
具体的には、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力(例えば、少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワード)をユーザから受信し得る。更に又は代替的に、少なくとも1つの入力フィールドは、少なくとも1つのプロセッサによって予め記入されたパラメータを含み得る。その場合、少なくとも1つのプロセッサは、予め記入されたパラメータに対する承認(例えば、関連付けられたインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションなど)、又は予め記入されたパラメータに対する修正(例えば、予め記入されたパラメータの改訂など)をユーザから受信し得る。更に又は代替的に、少なくとも1つの入力フィールドは、(例えば、ドロップダウンリストの形態などの)複数の選択可能なパラメータを含み得る。その場合、少なくとも1つのプロセッサは、複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択をユーザから受信し得る。
【0117】
このために、本開示の例示的な実施形態は、1人以上のユーザが1つ以上のテストケースを効果的且つ効率的に管理するのを可能にし、次いで、上述のような関連技術の問題に対処するテストケース管理システム(及びそれを利用する方法)を提供する。
【0118】
本明細書に開示されるプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は、例示的なアプローチの実例であることが理解される。設計の好みに基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序又は階層は再配置され得ることが理解される。更に、一部のブロックが組み合わされ得るか又は省略され得る。添付の方法クレームは、見本の順序で様々なブロックの要素を提示しており、提示される特定の順序又は階層に限定されることを意味するものではない。
【0119】
一部の実施形態は、統合の任意の可能性のある技術的詳細レベルでのシステム、方法、及び/又はコンピュータ可読媒体に関し得る。更に、本明細書で上述したように、上述した上記構成要素のうちの1つ以上は、コンピュータ可読媒体において記憶され少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令として実装され得る(及び/又は少なくとも1つのプロセッサを含み得る)。コンピュータ可読媒体は、プロセッサに動作を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読非一時的記憶媒体(又は媒体(複数))を含み得る。
【0120】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持及び記憶し得る有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は以上の任意の好適な組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、以下、すなわち、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピディスク、命令が記録されたパンチカード又は溝内の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、及び以上の任意の好適な組み合わせが含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波若しくは他の自由に伝播する電磁波、導波路若しくは他の送信媒体を通じて伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを通じて送信される電気信号などの、一時的な信号自体であると解釈されるべきではない。
【0121】
本明細書に記載されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれの計算/処理デバイスにダウンロードされ得るか、又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/若しくは無線ネットワークを介して外部コンピュータ若しくは外部記憶デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅送信ケーブル、光送信ファイバ、無線送信、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、及び/又はエッジサーバを備え得る。各計算/処理デバイス内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれの計算/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0122】
動作を実行するコンピュータ可読プログラムコード/命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路用の構成データ、又は1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード若しくはオブジェクトコードのいずれかであり得、当該プログラミング言語は、Smalltalk、C++、又は同種のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で完全に実行され得るか、ユーザのコンピュータ上で部分的に実行され得るか、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行され得るか、ユーザのコンピュータ上で部分的に且つリモートコンピュータ上で部分的に実行され得るか、又はリモートコンピュータ若しくはサーバ上で完全に実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)若しくはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続され得るか、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータへの接続が行われ得る。一部の実施形態では、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路は、態様又は動作を実施するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路をパーソナライズすることによってコンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
【0123】
当該コンピュータ可読プログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、その結果、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為を実装する手段を生成する。当該コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、及び/又は他のデバイスに特定の方法で機能するように指示し得るコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得、その結果、命令が内部に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為の態様を実装する命令を含む製造物品を備える。
【0124】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は別のデバイス上にロードされて、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実施させて、コンピュータ実装プロセスを生成し得、その結果、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で実行される命令は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック若しくはブロック(複数)において指定される機能/行為を実装する。
【0125】
図におけるフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態に係るシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体の可能性のある実装態様のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装する1つ以上の実行可能命令を備える命令のモジュール、セグメント、又は一部を表し得る。方法、コンピュータシステム、及びコンピュータ可読媒体は、図で描写されるものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なって配置されたブロックを含み得る。一部の代替的な実装態様では、ブロックに記される機能は、図に記される順序と関係なく生じ得る。例えば、連続して示される2つのブロックは実際、同時に若しくは実質的に同時に実行され得るか、又はブロックは、関連する機能に応じて、逆の順序で実行されることもあり得る。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能若しくは行為を実施するか又は専用のハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせを実行する、専用のハードウェアベースのシステムによって実装され得ることにも留意されたい。
【0126】
本明細書に記載されるシステム及び/又は方法は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせの様々な形態で実装され得ることが明らかであろう。当該システム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装態様の限定ではない。したがって、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理する方法であって、前記方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実装され、
ユーザに対して、前記ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のグラフィカルユーザインターフェースの前記提示は、
前記ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、
前記取得されたユーザ情報に基づいて前記1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを生成することと、
前記ユーザに関連付けられたユーザ機器に前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを送信することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のグラフィカルユーザインターフェースは、1つ以上のインタラクティブ要素を備え、前記1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、前記1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられており、前記ユーザ入力の前記受信は、
前記1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、
前記ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた前記利用可能なテストケースを前記ユーザ選択のテストケースとして決定することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの動作の前記実施は、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のグラフィカルユーザインターフェースを前記ユーザに提示することと、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、
を含み、前記新しいテストケースは、前記ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記取得されたユーザ情報は、前記ユーザの役割、前記ユーザに関連付けられたプロジェクト、前記ユーザに関連付けられたワークグループ、及び前記ユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報は、前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを備え、
前記第2のグラフィカルユーザインターフェースは、前記少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを備え、
前記ユーザ入力の前記受信は、前記少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することを含み、
前記新しいテストケースの前記生成は、前記ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて前記新しいテストケースを生成することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力を前記ユーザから受信することを含み、前記1つ以上のユーザ入力は、前記少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを備え、
前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記予め記入されたパラメータに対する承認又は前記予め記入されたパラメータに対する修正を前記ユーザから受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを備え、前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択の前記受信は、
前記複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択を前記ユーザから受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
車両システムに関連付けられたソフトウェアをテストするテストの1つ以上のテストケースを管理するシステムであって、前記システムは、
命令を記憶するメモリストレージと、
少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
ユーザに対して、前記ユーザが利用可能な1つ以上のテストケースの情報を備える第1のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提示し、
前記1つ以上の利用可能なテストケースの中からテストケースのユーザ選択を定義したユーザ入力を前記ユーザから受信し、
前記ユーザ選択のテストケースを管理する少なくとも1つの動作を実施するように構成されている、システム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記ユーザに関連付けられた情報を少なくとも1つの記憶媒体から取得することと、
前記取得されたユーザ情報に基づいて前記1つ以上の利用可能なテストケースを決定することと、
前記1つ以上の利用可能なテストケースに関連付けられた情報を含むように前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを生成することと、
前記ユーザに関連付けられたユーザ機器に前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを送信することと、
によって前記第1のグラフィカルユーザインターフェースを提示するように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
第1のグラフィカルユーザインターフェースは、1つ以上のインタラクティブ要素を備え、前記1つ以上のインタラクティブ要素の各々は、前記1つ以上の利用可能なテストケースの中から利用可能なテストケースに関連付けられており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記1つ以上のインタラクティブ要素の中から少なくとも1つのインタラクティブ要素に関するユーザインタラクションを受信することと、
前記ユーザインタラクションを行った少なくとも1つのインタラクティブ要素に関連付けられた前記利用可能なテストケースを前記ユーザ選択のテストケースとして決定することと、
によって前記ユーザ入力を受信するように構成されている、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた情報を備える第2のグラフィカルユーザインターフェースを前記ユーザに提示することと、
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報の少なくとも一部を修正するユーザ入力を前記ユーザから受信することと、
前記ユーザ入力に基づいて新しいテストケースを生成することと、
によって前記少なくとも1つの動作を実施するように構成されており、前記新しいテストケースは、前記ユーザ選択のテストケースとは異なる情報の少なくとも一部を備える、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項15】
前記取得されたユーザ情報は、前記ユーザの役割、前記ユーザに関連付けられたプロジェクト、前記ユーザに関連付けられたワークグループ、及び前記ユーザに関連付けられた場所のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた前記情報は、前記ユーザ選択のテストケースに関連付けられた少なくとも1つのテストステップを備え、
前記第2のグラフィカルユーザインターフェースは、前記少なくとも1つのテストステップに関連付けられた少なくとも1つの入力フィールドを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記少なくとも1つのテストステップを定義する少なくとも1つのパラメータに対するユーザ選択を受信することによって前記ユーザ入力を受信するように構成されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記ユーザによる定義の少なくとも1つのテストステップに基づいて前記新しいテストケースを生成することによって前記新しいテストケースを生成するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記少なくとも1つの入力フィールドにおける1つ以上のユーザ入力を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されており、前記1つ以上のユーザ入力は、前記少なくとも1つのパラメータに関連付けられた1つ以上のキーワードを備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、予め記入されたパラメータを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記予め記入されたパラメータに対する承認又は前記予め記入されたパラメータに対する修正を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの入力フィールドは、複数の選択可能なパラメータを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記複数の選択可能なパラメータの中から少なくとも1つのパラメータに対する少なくとも1つのユーザ選択を前記ユーザから受信することによって前記少なくとも1つのパラメータに対する前記ユーザ選択を受信するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのパラメータは、ソフトウェアベースのECUを定義したパラメータ、ハードウェアベースのECUを定義したパラメータ、及びテスト環境忠実度を定義したパラメータのうちの少なくとも1つを備える、請求項16に記載のシステム。
【外国語明細書】