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特開2025-28007電気接続端子および電気接続アセンブリ
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  • 特開-電気接続端子および電気接続アセンブリ 図1
  • 特開-電気接続端子および電気接続アセンブリ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028007
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】電気接続端子および電気接続アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/2406 20180101AFI20250220BHJP
   H01R 12/68 20110101ALI20250220BHJP
【FI】
H01R4/2406
H01R12/68
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024134742
(22)【出願日】2024-08-13
(31)【優先権主張番号】202311033869.1
(32)【優先日】2023-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カァイ ワン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイドォン ヂァン
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンヂィン ジャスティン グゥー
【テーマコード(参考)】
5E012
5E223
【Fターム(参考)】
5E012AA23
5E012AA32
5E223AB20
5E223AC04
5E223AC21
5E223BA23
5E223BA26
5E223BA28
5E223BB11
5E223CB22
5E223CD02
5E223DA23
5E223DB09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フレキシブル電気接続部品が圧着部の前端部の鋭い縁部によって切断されることを回避できる電子接続端子を提供する。
【解決手段】電気接続端子は、圧着部と、本体(14)とを備える。圧着部は複数の導電性歯と、ベースの前端部の両側にそれぞれ接続された複数の固定歯(12)とを含む。本体(14)は、ベースの後端部に接続されている。導電性歯(11)は、フレキシブル電気接続部品(2)の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品(2)の導体(21)に圧着されて、フレキシブル電気接続部品(2)に電気的に接続するのに適している。固定歯(12)は、フレキシブル電気接続部品(2)の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品(2)の絶縁体に圧着されて、ベースの前端部をフレキシブル電気接続部品(2)に固定するのに適している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続端子であって、
● 圧着部(10)であり、
長手方向(Y)に互いに反対の前端部および後端部、ならびに横方向(X)の2つの対向面を有するベース(100)と、
前記ベース(100)の両側にそれぞれ接続され、前記ベース(100)の前記前端部と前記後端部との間に配置された複数の導電性歯(11)と、
前記ベース(100)の前記前端部の両側にそれぞれ接続された複数の固定歯(12)と、
を含む圧着部と、
● 前記ベース(100)の前記後端部に接続された本体(14)と
を備え、

前記導電性歯(11)は、フレキシブル電気接続部品(2)の絶縁体(20)を貫通し、前記フレキシブル電気接続部品(2)の導体(21)に圧着されて、前記フレキシブル電気接続部品(2)に電気的に接続するのに適しており、

前記固定歯(12)は、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)を貫通し、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)に圧着されて、前記ベース(100)の前記前端部を前記フレキシブル電気接続部品(2)に固定するのに適している、
電気接続端子。
【請求項2】
前記複数の固定歯(12)は、
- 前記ベース(100)の前記前端部の一側に接続された第1の固定歯(12a)と、
- 前記ベース(100)の前記前端部の他側に接続された第2の固定歯(12b)と
を含み、

前記第1の固定歯(12a)と、隣り合う前記第2の固定歯(12b)とは、前記長手方向(Y)に互い違いになっている、
請求項1に記載の電気接続端子。
【請求項3】
前記複数の導電性歯(11)は、
- 前記ベース(100)の一側に接続された第1の導電性歯(11a)と、
- 前記ベース(100)の他側に接続された第2の導電性歯(11b)と
を含み、

前記第1の導電性歯(11a)と、隣り合う前記第2の導電性歯(11b)とは、前記長手方向(Y)に互い違いになっている、
請求項2に記載の電気接続端子。
【請求項4】
前記複数の導電性歯(11)は、前記長手方向(Y)に離隔した複数の第1の導電性歯(11a)を含み、および/または、
前記複数の導電性歯(11)は、前記長手方向(Y)に離隔した複数の第2の導電性歯(11b)を含む、
請求項3に記載の電気接続端子。
【請求項5】
前記ベース(100)は、U字形断面を有し、
- 前記長手方向(Y)および前記横方向(X)に沿って延びる底板(103)と、
- 前記底板(103)の横側にそれぞれ接続された2つの側壁(101、102)と
を含み、
前記側壁(101、102)は、前記底板(103)の前記長手方向(Y)および厚さ方向(Z)に沿って延びる、
請求項3に記載の電気接続端子。
【請求項6】
前記第1の固定歯(12a)および前記第1の導電性歯(11a)は、前記2つの側壁(101、102)のうちの一方の上側に接続され、
前記第2の固定歯(12b)および前記第2の導電性歯(11b)は、前記2つの側壁(101、102)のうちの他方の上側に接続されている、
請求項5に記載の電気接続端子。
【請求項7】
リブ(13)が前記底板(103)に形成され、前記リブ(13)は、前記長手方向(Y)に沿って所定の長さで延び、
前記リブ(13)および前記導電性歯(11)は、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記導体(21)の両面にそれぞれ当接するために使用されて、前記導電性歯(11)と前記導体(21)との確実な電気的接触を保証する、
請求項5に記載の電気接続端子。
【請求項8】
前記電気接続端子(1)の前記本体(14)は、相手側端子に嵌合するのに適しているか、導電性端子に溶接もしくは圧着するのに適しているか、またはワイヤに溶接もしくは圧着するのに適している、
請求項1に記載の電気接続端子。
【請求項9】
前記電気接続端子は、一体打抜き部品である、
請求項1に記載の電気接続端子。
【請求項10】
電気接続アセンブリであって、
● 絶縁体(20)および前記絶縁体(20)内に設けられた導体(21)を含むフレキシブル電気接続部品(2)と、
● 前記圧着部(10)が前記フレキシブル電気接続部品(2)に圧着されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の前記電気接続端子(1)と
を備え、

前記圧着部(10)の前記導電性歯(11)は、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)を貫通し、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記導体(21)に圧着されて、前記フレキシブル電気接続部品(2)に電気的に接続し、
前記圧着部(10)の前記固定歯(12)は、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)を貫通し、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)に圧着されて、前記電気接続端子(1)の前記前端部を前記フレキシブル電気接続部品(2)に固定する、
電気接続アセンブリ。
【請求項11】
前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)は、平坦で、厚さ方向(Z)に互いに反対の2つの面を有し、
前記圧着部(10)の前記ベース(100)および前記固定歯(12)は、前記フレキシブル電気接続部品(2)の前記絶縁体(20)の両面にそれぞれ押し付けられている、
請求項10に記載の電気接続アセンブリ。
【請求項12】
前記フレキシブル電気接続部品(2)は、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルである、
請求項10に記載の電気接続アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、2023年8月16日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202311033869.1号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、電気接続端子、および電気接続端子を備える電気接続アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、フレキシブルプリント回路(FPC)またはフレキシブルフラットケーブル(FFC)に電気的に接続される電気接続端子は通常、本体と、圧着部とを備える。複数の電気接触歯が、電気接続端子の圧着部の両側に形成され、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルの絶縁層を貫通し、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルの導体に圧着されて、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルの導体に電気的に接続する。
【0004】
従来技術において、電気接続端子の圧着部の後端部は、本体に接続され、電気接続端子の圧着部の前端部は、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルに固定されない。これにより、電気接続端子の圧着部の前端部を、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルに対して上下に動かすことができるため、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルは、圧着部の前端部の鋭い縁部によって容易に切断される。フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルが切断されると、電気接続アセンブリ全体が廃棄され、交換が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の欠点のうちの少なくとも1つの局面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、電気接続端子が提供される。電気接続端子は、圧着部と、本体とを備える。圧着部は、長手方向に互いに反対の前端部および後端部、ならびに横方向の2つの対向面を有するベースと、ベースの両側にそれぞれ接続され、ベースの前端部と後端部との間に配置された複数の導電性歯と、ベースの前端部の両側にそれぞれ接続された複数の固定歯とを含む。本体は、ベースの後端部に接続されている。導電性歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の導体に圧着されて、フレキシブル電気接続部品に電気的に接続するのに適しており、固定歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の絶縁体に圧着されて、ベースの前端部をフレキシブル電気接続部品に固定するのに適している。
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、複数の固定歯は、ベースの前端部の一側に接続された第1の固定歯と、ベースの前端部の他側に接続された第2の固定歯とを含む。第1の固定歯と、隣り合う第2の固定歯とは、長手方向に互い違いになっている。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の導電性歯は、ベースの一側に接続された第1の導電性歯と、ベースの他側に接続された第2の導電性歯とを含む。第1の導電性歯と、隣り合う第2の導電性歯とは、長手方向に互い違いになっている。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の導電性歯は、長手方向に離隔した複数の第1の導電性歯を含み、および/または、複数の導電性歯は、長手方向に離隔した複数の第2の導電性歯を含む。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ベースは、U字形断面を有し、長手方向および横方向に沿って延びる底板と、底板の横側にそれぞれ接続された2つの側壁とを含む。側壁は、底板の長手方向および厚さ方向に沿って延びる。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の固定歯および第1の導電性歯は、2つの側壁のうちの一方の上側に接続され、第2の固定歯および第2の導電性歯は、2つの側壁のうちの他方の上側に接続されている。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、リブが底板に形成され、リブは、長手方向に沿って所定の長さで延び、リブおよび導電性歯は、フレキシブル電気接続部品の導体の両面にそれぞれ当接するために使用されて、導電性歯と導体との確実な電気的接触を保証する。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続端子の本体は、相手側端子に嵌合するのに適しているか、導電性端子に溶接もしくは圧着するのに適しているか、またはワイヤに溶接もしくは圧着するのに適している。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、電気接続端子は、一体打抜き部品である。
【0015】
本発明の別の態様によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、絶縁体および絶縁体内に設けられた導体を含むフレキシブル電気接続部品と、圧着部がフレキシブル電気接続部品に圧着されている上記の電気接続端子とを備える。圧着部の導電性歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の導体に圧着されて、フレキシブル電気接続部品に電気的に接続する。圧着部の固定歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の絶縁体に圧着されて、電気接続端子の前端部をフレキシブル電気接続部品に固定する。
【0016】
本発明の例示的な実施形態によれば、フレキシブル電気接続部品の絶縁体は、平坦で、厚さ方向に互いに反対の2つの面を有し、圧着部のベースおよび固定歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体の両面にそれぞれ押し付けられている。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、フレキシブル電気接続部品は、フレキシブルプリント回路またはフレキシブルフラットケーブルである。
【0018】
本発明の上記の例示的な実施形態において、電気接続端子の圧着部の前端部は、フレキシブル電気接続部品に固定され、したがって、電気接続端子の圧着部の前端部を、フレキシブル電気接続部品に同期して動かすことができ、フレキシブル電気接続部品に対して上下に動かすことはできず、それにより、フレキシブル電気接続部品が圧着部の前端部の鋭い縁部によって切断されることを避ける。
【0019】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記その他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】電気接続端子がフレキシブル電気接続部品にまだ圧着されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の説明斜視図である。
図2】電気接続端子がフレキシブル電気接続部品にまだ圧着されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の側面図である。
図3】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。
図4】本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明分解図である。
図5】電気接続端子が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の後部から見た説明斜視図である。
図6】電気接続端子が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の前側から見た説明斜視図である。
図7】電気接続端子が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の上から見た説明平面図である。
図8】本発明の例示的な実施形態による、1つの位置における電気接続アセンブリの断面図である。
図9】本発明の例示的な実施形態による、別の位置における電気接続アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下で、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0022】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0023】
本発明の一般的な概念によれば、電気接続端子が提供される。電気接続端子は、圧着部と、本体とを備える。圧着部は、長手方向に互いに反対の前端部および後端部、ならびに横方向の2つの対向面を有するベースと、ベースの両側にそれぞれ接続され、ベースの前端部と後端部との間に配置された複数の導電性歯と、ベースの前端部の両側にそれぞれ接続された複数の固定歯とを含む。本体は、ベースの後端部に接続されている。導電性歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の導体に圧着されて、フレキシブル電気接続部品に電気的に接続するのに適しており、固定歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の絶縁体に圧着されて、ベースの前端部をフレキシブル電気接続部品に固定するのに適している。
【0024】
本発明の別の一般的な概念によれば、電気接続アセンブリが提供される。電気接続アセンブリは、絶縁体および絶縁体内に設けられた導体を含むフレキシブル電気接続部品と、圧着部がフレキシブル電気接続部品に圧着されている上記の電気接続端子とを備える。圧着部の導電性歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の導体に圧着されて、フレキシブル電気接続部品に電気的に接続する。圧着部の固定歯は、フレキシブル電気接続部品の絶縁体を貫通し、フレキシブル電気接続部品の絶縁体に圧着されて、電気接続端子の前端部をフレキシブル電気接続部品に固定する。
【0025】
図1は、電気接続端子1がフレキシブル電気接続部品2にまだ圧着されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子1の説明斜視図である。図2は、電気接続端子1がフレキシブル電気接続部品2にまだ圧着されていない、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子1の側面図である。図3は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明斜視図である。図4は、本発明の例示的な実施形態による電気接続アセンブリの説明分解図である。図5は、電気接続端子1が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子の後部から見た説明斜視図である。図6は、電気接続端子1が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子1の前側から見た説明斜視図である。
【0026】
図1図6に示すように、本発明の例示的な実施形態において、電気接続端子1が開示されている。電気接続端子1は、圧着部10と、本体14とを備える。圧着部10は、ベース100と、複数の導電性歯11と、複数の固定歯12とを含む。ベース100は、長手方向Yに互いに反対の前端部および後端部と、横方向Xの2つの対向面とを有する。複数の導電性歯11は、ベース100の両側に接続され、ベース100の前端部と後端部との間に配置されている。複数の固定歯12は、ベース100の前端部の両側に接続されている。ベース100の後端部は、本体14に接続されている。
【0027】
図1図6に示すように、図示の実施形態において、圧着部10の導電性歯11は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20を貫通し、フレキシブル電気接続部品2の導体21に圧着されて、フレキシブル電気接続部品2に電気的に接続するのに適している。圧着部10の固定歯12は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20を貫通し、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20に圧着されて、ベース100の前端部をフレキシブル電気接続部品2に固定するのに適している。
【0028】
図1図6に示すように、図示の実施形態において、電気接続端子1の圧着部10の前端部は、フレキシブル電気接続部品2に固定され、したがって、電気接続端子1の圧着部10の前端部は、フレキシブル電気接続部品2に同期して動かすことができ、フレキシブル電気接続部品2に対して上下に動かず、それにより、圧着部10の前端部の鋭い縁部がフレキシブル電気接続部品2を切断することを避ける。
【0029】
図7は、電気接続端子1が圧着状態にある、本発明の例示的な実施形態による電気接続端子1の上から見た説明平面図である。図8は、本発明の例示的な実施形態による、1つの位置における電気接続アセンブリの断面図である。図9は、本発明の例示的な実施形態による、別の位置における電気接続アセンブリの断面図である。
【0030】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、複数の固定歯12は、第1の固定歯12aと第2の固定歯12bとを含む。第1の固定歯12aは、ベース100の前端部の一側(図の左側)に接続されている。第2の固定歯12bは、ベース100の前端部の他側(図の右側)に接続されている。第1の固定歯12aと、隣り合う第2の固定歯12bとは、ベース100の長手方向Yに互い違いになっている(ずれている)。すなわち、ベース100の横方向Xにおいて、第1の固定歯12aは、隣り合う第2の固定歯12bに位置合わせされていない。
【0031】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、複数の導電性歯11は、第1の導電性歯11aと第2の導電性歯11bとを含む。第1の導電性歯11aは、ベース100の一側に接続されている。第2の導電性歯11bは、ベース100の他側に接続されている。第1の導電性歯11aと、隣り合う第2の導電性歯11bとは、ベース100の長手方向Yに互い違いになっている(ずれている)。すなわち、ベース100の横方向Xにおいて、第1の導電性歯11aは、隣り合う第2の導電性歯11bに位置合わせされていない。
【0032】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、複数の導電性歯11は、複数の第1の導電性歯11aを含む。複数の第1の導電性歯11aは、ベース100の一側に接続され、ベース100の長手方向Yに離隔している。
【0033】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、複数の導電性歯11は、複数の第2の導電性歯11bを含む。複数の第2の導電性歯11bは、ベース100の他側に接続され、ベース100の長手方向Yに離隔している。
【0034】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、圧着部10のベース100の断面は、U字形である。圧着部10のベース100は、底板103と2つの側壁101、102とを含む。ベース100の底板103は、長手方向Yおよび横方向Xに沿って延びる。ベース100の2つの側壁101、102は、底板103の横側にそれぞれ接続されている。側壁101、102は、底板103の長手方向Yおよび厚さ方向Zに沿って延びる。
【0035】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、第1の固定歯12aおよび第1の導電性歯11aは、側壁101、102のうちの一方の上側に接続されている。第2の固定歯12bおよび第2の導電性歯11bは、2つの側壁101、102のうちの他方の上側に接続されている。
【0036】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、リブ13が、ベース100の底板103の内側に形成され、長手方向Yに沿って所定の長さで延びる。圧着部10のリブ13および導電性歯11は、フレキシブル電気接続部品2の導体21の両面にそれぞれ当接するために使用されて、導電性歯11と導体21との確実な電気的接触を保証する。すなわち、リブ13は、フレキシブル電気接続部品2の導体21の底面に当接するために使用され、導電性歯11の端部は、フレキシブル電気接続部品2の導体21の上面に当接するために使用され、したがって、フレキシブル電気接続部品2の導体21は、圧着部10のリブ13と導電性歯11の端部との間にクランプされている。
【0037】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、電気接続端子1の本体14は、相手側端子(図示せず)に嵌合するのに適している。しかしながら、本発明は、図示の実施形態に限定されず、例えば、電気接続端子1の本体14を、導電性端子に溶接もしくは圧着するのに適しているように、またはワイヤに溶接もしくは圧着するのに適しているように形成してもよい。
【0038】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、電気接続端子は、一体打抜き部品である。このようにして、製造コストを削減することができる。
【0039】
図1図9に示すように、本発明の別の例示的な実施形態において、電気接続アセンブリも開示されている。電気接続アセンブリは、フレキシブル電気接続部品2と、上記の電気接続端子1とを主に備える。フレキシブル電気接続部品2は、絶縁体20と、絶縁体20に設けられた導体21とを含む。電気接続端子1の圧着部10は、フレキシブル電気接続部品2に圧着されている。
【0040】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、電気接続端子1の圧着部10の導電性歯11は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20を貫き、導体21に圧着されて、フレキシブル電気接続部品2に電気的に接続する。電気接続端子1の圧着部10の固定歯12は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20を貫通し、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20に圧着されて、電気接続端子1の前端部をフレキシブル電気接続部品2に固定する。
【0041】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20は、平坦で、厚さ方向Zに互いに反対の2つの面を有する。圧着部10のベース100および固定歯12は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20の両面にそれぞれ押し付けられ、したがって、圧着部10の前端部は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20に固定されている。すなわち、ベース100は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20の底面に押し付けられ、固定歯12の端部は、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20の上面に押し付けられ、したがって、フレキシブル電気接続部品2の絶縁体20は、圧着部10のベース100と固定歯12の端部との間にクランプされている。
【0042】
図1図9に示すように、図示の実施形態において、フレキシブル電気接続部品2は、フレキシブルプリント回路(FPC)またはフレキシブルフラットケーブル(FFC)であってよい。
【0043】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0045】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】