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特開2025-28217サーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラム
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  • 特開-サーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028217
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】サーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20250220BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20250220BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/35
A63F13/69 510
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024219539
(22)【出願日】2024-12-16
(62)【分割の表示】P 2023107965の分割
【原出願日】2014-01-30
(31)【優先権主張番号】P 2013017594
(32)【優先日】2013-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】内田 久美子
(57)【要約】
【課題】対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカー
ド等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができるサーバ、通信シ
ステム、通信システムの制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】抽選により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテム
をユーザに提供可能な第1の抽選手段121と、第1の抽選手段121によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であって、第1の抽選手段121で提供可能なアイテムより希少価値の高い
アイテムを提供する可能性が高い第2の抽選手段122と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第2の決定手段と、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
サーバを、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第2の決定手段と、として機能させ、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とするプログラム。
【請求項3】
第1手段が、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2手段が、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する、制御部を備え、
前記第1の指示を行ったユーザに提供されたアイテムが特定のアイテムであった場合、以降において、前記特定のアイテムを提供されたユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となることを特徴とするサーバ。
【請求項5】
サーバを、
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段と、
ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段と、として機能させ、
前記第1の指示を行ったユーザに提供されたアイテムが特定のアイテムであった場合、以降において、前記特定のアイテムを提供されたユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
第1手段が、ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2手段が、ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップとを備え、
前記第1の指示を行ったユーザに提供されたアイテムが特定のアイテムであった場合、以降において、前記特定のアイテムを提供されたユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となることを特徴とする方法。
【請求項7】
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第2の決定手段と、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含み、
前記第1のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を通信端末に表示させると共に前記第2のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を前記通信端末に表示させることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
サーバを、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する第2の決定手段と、として機能させ、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含み、
前記第1のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を通信端末に表示させると共に前記第2のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を前記通信端末に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
第1手段が、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2手段が、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含み、
前記第1のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を通信端末に表示させると共に前記第2のグループに含まれる少なくとも一のアイテムのアイテム種類毎の情報を前記通信端末に表示させることを特徴とする方法。
【請求項10】
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する、制御部を備え、
所定数の連続する期間において、前記第1の指示を行ったユーザに、前記第1のグループから決定されたアイテムが提供された提供回数が所定回数以上である場合、以降において、前記第1の指示を行ったユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となり、
リセット要求に応じて、前記提供回数が変更されることを特徴とするサーバ。
【請求項11】
サーバを、
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段、
ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段、として機能させ、
所定数の連続する期間において、前記第1の指示を行ったユーザに、前記第1のグループから決定されたアイテムが提供された提供回数が所定回数以上である場合、以降において、前記第1の指示を行ったユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となり、
リセット要求に応じて、前記提供回数が変更されることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
第1手段が、ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記第1の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2手段が、ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記第2の指示を行ったユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、を備え、
所定数の連続する期間において、前記第1の指示を行ったユーザに、前記第1のグループから決定されたアイテムが提供された提供回数が所定回数以上である場合、以降において、前記第1の指示を行ったユーザは、前記第1の指示及び前記第2の指示の中のいずれかの指示を選択することが可能となり、
リセット要求に応じて、前記提供回数が変更されることを特徴とする方法。
【請求項13】
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する、制御部を備え、
前記ユーザが前記第2の指示を行うことができない複数の連続する第1期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、前記複数の連続する第1期間より後の第2期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記第2期間内の第3期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、ことを特徴とするサーバ。
【請求項14】
サーバを、
ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段、
前記ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定する手段、として機能させ、
前記ユーザが前記第2の指示を行うことができない複数の連続する第1期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、前記複数の連続する第1期間より後の第2期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記第2期間内の第3期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、ことを特徴とするプログラム。
【請求項15】
第1手段が、ユーザからの第1の指示に応じて、複数のアイテムを含む第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2手段が、前記ユーザからの第2の指示に応じて、前記複数のアイテムとは異なる種類のアイテムを含む第2のグループおよび前記第1のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、を備え、
前記ユーザが前記第2の指示を行うことができない複数の連続する第1期間のそれぞれにおいて、前記ユーザに、前記第1の指示に応じて決定されたアイテムが提供された場合、前記複数の連続する第1期間より後の第2期間において、前記ユーザは引き続き前記第1の指示を行うことが可能であり、且つ、前記第2期間内の第3期間において、前記ユーザは更に前記第2の指示を行うことが可能となる、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願へのクロスリファレンス】
【0001】
本出願は、日本国特許出願2013-17594号(2013年1月31日出願)の優
先権を主張するものであり、当該出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ゲームを提供するサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプ
ログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、対戦ゲームサーバにおいて、ユーザ毎に記憶された複数枚の対戦カード等で
該ユーザのデッキを構成し、当該デッキの攻撃力及び防御力の合計値に基づき、複数のユ
ーザ間で勝敗を競う形式の対戦ゲームサーバがある(例えば特許文献1)。このような対
戦ゲームサーバにおいては、ユーザは対戦カードを取得する場合、対戦カードを購入する
、或いは対戦相手との対戦で勝利することにより入手する等の方法で取得していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-220984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の対戦ゲームサーバでは、対戦カード等の取得方法が限定的であり
、ゲームに対するユーザの興味を低下させてしまうことがあった。特に希少価値の高い対
戦カード等は取得するのが困難であるため、取得の可能性が全く無いという印象をユーザ
に与えてしまい、ゲームに対する興味を著しく低下させてしまうことがあった。
【0006】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、対戦カード等の取得方
法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲー
ムに対する興味を向上させることができるサーバ、通信システム、通信システムの制御方
法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係るサーバは、
希少価値の異なる複数種類を含む第1のグループからユーザに提供する少なくとも一の
アイテムのうちの一部のアイテムを決定する第1の決定手段と、
希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループから、前記第1の決定手段
によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを
決定する第2の決定手段と、を備え、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むこと
を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るサーバは、
リセット要求を受信した場合、前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数を変更す
ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るサーバは、
前記第1の決定手段によるアイテムの提供回数に基づき、前記第2の決定手段による決
定がロックされているか否かを示す画面情報を通信端末に送信する手段を備えることを特
徴とする。
【0010】
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の決定手段は、第1所定期間内において前記第1の決定手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定することを特
徴とする。
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の決定手段は、一定時間、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決
定することを特徴とする。
また、本発明に係るサーバは、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテム
を提供可能であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る通信システムは、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末はアイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループ
からユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
第2の決定手段により、前記ユーザが前記第1の決定手段により所定回数以上アイテ
ムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグループ
から、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定し、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むこ
とを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを一定時間、提供可能であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る通信システムは、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテム
を提供可能であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末がアイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1のグループ
からユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
第2の決定手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の決定手段により所定回数
以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2
のグループから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
を含み、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むこ
とを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを一定時間、提供可能であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る通信システムの制御方法は、
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定値以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテム
を提供可能であることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るプログラムは、
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムにおける通信端末として機能するコンピュータに、
アイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバの第1の決定手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第1
のグループからユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
前記サーバの第2の決定手段により、前記第1の抽選決定によるアイテムの提供回数が
所定回数以上のユーザに対する、希少価値の異なる複数種類のアイテムを含む第2のグル
ープから、前記ユーザに提供する少なくとも一のアイテムを決定するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも希少価値の高いアイテムを含むこと
を特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明におけるサーバ、通信システム、通信システムの制御方法、及びプログラムによ
れば、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード
等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態1に係る通信システムのブロック図である。
図2】本発明の実施の形態1に係るアイテムデータの例である。
図3】本発明の実施の形態1に係るアイテム提供情報データの例である。
図4】本発明の実施の形態1に係るアイテム取得要求画面の例である。
図5】本発明の実施の形態1に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施の形態2に係る通信システムのブロック図である。
図7】本発明の実施の形態2に係るアイテム提供情報データの例である。
図8】本発明の実施の形態2に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る通信システムのブロック図である。本発明の実施の
形態1に係る通信システムは、サーバ1(ゲームサーバ1)と通信端末2とを備える。
【0024】
サーバ1は、通信部10と、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0025】
通信部10は、通信端末2と無線又は有線の少なくとも一方により通信する。
【0026】
記憶部11は、通信端末2に提供するアイテム及びアイテム種類に係る情報を記憶する
。アイテムとは、ゲーム内で使用される各種の項目であって、例えば、ユーザのデッキを
構成する対戦カード、キャラクタ、武器、装備、装飾品、植物、食べ物等、どのようなも
のであってもよい。またアイテム種類とは、当該アイテムの希少価値の高さを表す数値、
アイテムのカテゴリを表す数値等である。以下、アイテム種類はアイテムの希少価値の高
さを表す数値であるものとして説明するが、これに限られない。
【0027】
具体的には記憶部11には、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112
が格納される。
【0028】
アイテムデータ111は、ユーザに提供するアイテムに係る画像等のデータを、アイテ
ム識別情報に対応付けて格納する。アイテム識別情報とは、本システムにおいてアイテム
を一意に特定するための識別子である。図2にアイテムデータ111の例を示す。図2
示すように、例えばアイテムデータは、アイテム識別情報“ITM001”、アイテム名
“アイテムA”、アイテム画像“アイテムA画像”、攻撃力“1000”、防御力“50
0”、アイテム種類“3”、アイテムグループ“Aグループ”を含む。攻撃力及び防御力
は、アイテムの強さに係るパラメータである。画像データは、JPEG、GIF、PNG
等、如何なる画像フォーマットであってもよい。アイテムグループは、複数のアイテムか
ら構成され、制御部12により、抽選で提供する一のアイテムを決定する際の抽選対象の
範囲を決定する。ここでBグループに含まれるアイテムの方が、Aグループに含まれるア
イテムよりも希少価値を高くする。
【0029】
アイテム提供情報データ112は、サーバ1が通信端末2にアイテムを提供した回数と
、提供したアイテムに係る情報をユーザ識別情報毎に蓄積する。具体的にはアイテム提供
情報データ112は、ユーザ識別情報と、アイテム提供回数と、提供済アイテム識別情報
を対応付けて蓄積する。ユーザ識別情報とは、本システムにおいてユーザを一意に特定す
るための識別子である。アイテム提供回数とは、サーバ1が各ユーザ識別情報に係る通信
端末2にアイテムを提供した回数である。提供済アイテム識別情報とは、サーバ1が各ユ
ーザ識別情報に係る通信端末2に提供したアイテムに係るアイテム識別情報である。図3
にアイテム提供情報データ112の例を示す。図3に示すように、アイテム提供情報デー
タ112は、例えばユーザ識別情報“UID001”、アイテム提供回数“50回”、提
供済アイテム識別情報“ITM002”、“ITM004”を含む。
【0030】
制御部12は、サーバ1に係る各種制御を行う。例えば制御部12は、通信端末2から
アイテム取得用画面の要求(以下、アイテム取得用画面要求)を受信する。アイテム取得
用画面とは、通信端末2がアイテム取得要求をサーバ1に送信するためのユーザインタフ
ェースである。アイテム取得用画面要求を受信した場合、制御部12は、アイテム取得用
画面に係るデータを、通信部10を介して通信端末2に送信する。好適にはアイテム取得
用画面要求は、通信端末2のユーザ識別情報を含む。
【0031】
また制御部12は、通信端末2からアイテム取得要求を受信すると、提供するアイテム
を抽選し、アイテムを提供する。具体的には制御部12は、第1の抽選手段121と、第
2の抽選手段122とを備える。制御部12は、通信端末2からのアイテム取得要求に応
じて、第1の抽選手段121又は第2の抽選手段122により、提供するアイテムを抽選
する。アイテム取得要求は、第1のアイテム取得要求と、第2のアイテム取得要求とがあ
る。制御部12が第1のアイテム取得要求を受信したと判定した場合、制御部12は、第
1の抽選手段121により、記憶部11のアイテムデータ111及びアイテム提供情報デ
ータ112を参照し、アイテムグループがAグループの中で提供済でないアイテムの中か
ら通信端末2に提供するアイテムを抽選する。そして制御部12は、通信端末2に当該ア
イテムを提供する。具体的には第1の抽選手段121は、アイテムデータ111に基づき
、提供するアイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部10を介
して通信端末2に送信する。制御部12は、通信端末2にアイテムを提供する度に、アイ
テム提供情報データ112のアイテム提供回数に1を加算する。また制御部12は、通信
端末2にアイテムを提供した場合、アイテム提供情報データ112に当該アイテムに係る
アイテム識別情報を、提供済アイテム識別情報として記録する。
【0032】
一方、サーバ1が第2のアイテム取得要求を受信した場合、制御部12は、第2の抽選
手段122により、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112を参照し、
アイテムグループがAグループ及びBグループの中で提供済でないアイテムの中から提供
するアイテムと抽選する。そして第2の抽選手段122は、通信端末2に当該アイテムを
提供する。具体的には第2の抽選手段122は、アイテムデータ111に基づき、提供す
るアイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部10を介して通信
端末2に送信する。
【0033】
ここで制御部12は、記憶部11のアイテム提供情報データ112のアイテム提供回数
が所定回数以上である場合、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の通信
端末2による送信が可能となるように制御する。具体的には制御部12は、通信端末2か
らアイテム取得用画面要求を受信した場合、アイテム取得用画面要求に含まれるユーザ識
別情報と、アイテム提供情報データ112とに基づき、通信端末2のユーザ識別情報に係
るアイテム提供回数を取得する。制御部12は、アイテム提供回数が所定回数以上である
か否かを判定する。そして制御部12は、アイテム提供回数が所定回数以上(例えば25
回以上)であると判定した場合(すなわち第1の抽選手段121によるアイテムの提供回
数が所定回数以上である場合)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求を
送信可能にする(第2のアイテム取得要求の送信のロックを解除する)。一方制御部12
は、アイテム提供回数が所定値未満であると判定した場合、アイテム取得用画面において
第2のアイテム取得要求の送信不可能にする(第2のアイテム取得要求の送信のロックを
する)。
【0034】
なお第1の抽選手段121及び第2の抽選手段122による抽出の仕方は、ランダムで
あってもよいし、所定のアルゴリズムに基づく抽選を行ってもよい。上述のように制御部
12は、第1の抽選手段121により、所定のアイテムグループ(Aグループ)から希少
価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムをユーザに提供する。また制御
部12は、第2の抽選手段122により、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回
数が所定回数以上のユーザに対して、所定のアイテムグループ(Aグループ及びBグルー
プ)から希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供する。第2の抽選手段は、Aグルー
プ及びBグループに含まれるアイテムから提供するアイテムを抽選するため、第1の抽選
手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高くなる。
【0035】
図4(a)(b)にアイテム取得用画面の例を示す。図4(a)は、第2のアイテム取
得要求の送信がロックされている場合のアイテム取得用画面の例を示す。図4(a)に示
すように、アイテム取得用画面は、第1のアイテム取得要求を送信するためのボタン40
1aと、第2のアイテム取得要求を送信するためのボタン402aとを含む。図4(a)
においては、第2のアイテム取得要求の送信がロックされていることを、ボタン402a
に“(ロック中)”として表示する。通信端末2においてユーザがボタン402bを押下
しても第2のアイテム取得要求を送信できない。図4(b)は、第2のアイテム取得要求
の送信のロックが解除されている場合のアイテム取得用画面の例を示す。図4(b)に示
すように、ボタン402bには例えば“ガチャを回す”と表示され、第2のアイテム取得
要求が送信可能であることを示す。
【0036】
好適にはアイテム取得用画面は、Aグループに含まれるアイテムに係るアイテム種類毎
の残数情報403を含む。また好適にはアイテム取得用画面は、Aグループ及びBグルー
プに含まれるアイテムに係るアイテム種類毎の残数情報404を含む。サーバ1の制御部
12は、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112の提供済アイテム識別
情報に基づき、各アイテムグループにおいてユーザに提供可能なアイテムの残数を算出し
、残数情報403及び残数情報404を生成する。なお図4においては、アイテムデータ
111のアイテム種類が1~4のものをそれぞれN(ノーマル)、UN(アッパーノーマ
ル)、R(レア)、SR(スーパーレア)として表示している。またそれぞれ各アイテム
種類の残数は、35、23、12、5である。残数情報403及び残数情報404により
ユーザは、第1のアイテム取得要求及び第2のアイテム取得要求各々における提供可能性
のあるアイテムに係るアイテム種類を認知することができる。なおアイテム取得画面には
アイテム種類毎の残数情報403を含むとしたがこれに限られない。例えば残数情報40
3に加えて、あるいは残数情報403の代わりにアイテム種類毎のアイテムの取得個数の
情報をアイテム取得画面に表示してもよい。さらにアイテム取得画面にAグループ全体に
含まれるアイテムの総数、Bグループ全体に含まれるアイテムの総数を表示するようにし
てもよい。さらに、レア度に応じてアイテム種類毎の情報の表示を異ならせるようにして
もよい。例えば、各グループに含まれているアイテムのレア度が所定値以上の場合、画像
やアイテムに描かれているキャラクタの名前などをアイテム種類毎の情報として記載して
もよい。また、レア度が所定値未満のアイテムについては残数もしくは取得数のみをアイ
テム種類毎の情報として表示するようにしてもよい。
【0037】
また好適には、アイテム取得用画面は、アイテム取得要求に係る期限情報405を含む
。例えば図4では期限が“2013年12月31日”である。この場合、通信端末2は、
第1のアイテム取得要求及び第2のアイテム取得要求を当該期限まで送信でき、サーバ1
は当該期限までアイテム取得要求を受信して、アイテムを提供する。また好適には、アイ
テム取得用画面は、第1のアイテム取得要求に係るゲーム内通貨等情報406を含む。例
えばゲーム内通貨はリボンと呼ばれるものであり、リボンの数は、ゲーム内の所定のイベ
ントをクリアした場合に加算される。好適には第1のアイテム取得要求は、所定数のリボ
ンを対価に送信することができる。
【0038】
また好適には、アイテム取得用画面は、ロック解除までのアイテム提供回数に係る、ロ
ック解除情報407を含む。例えば図4ではロック解除情報407として“あと10回ま
わすとアンロック”と表示される。ロック解除情報407によりユーザは、第2のアイテ
ム取得要求を送信するために必要な、第1のアイテム取得要求の回数を認知することがで
きる。
【0039】
通信端末2は、通信部20と、表示部21と、操作部22と、制御部23とを備える。
【0040】
通信部20は、サーバ1と無線又は有線の少なくとも一方により通信をする。具体的に
は通信部20は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、サーバ1にアイテム取得用画
面要求を送信する。また通信部20は、サーバ1から当該要求に対するアイテム取得用画
面のデータを受信する。また通信部20は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、サ
ーバ1に第1のアイテム取得要求又は第2のアイテム取得要求を送信する。また通信部2
0は、サーバ1から第1のアイテム取得要求又は第2のアイテム取得要求に対するアイテ
ムの提供を受ける。
【0041】
表示部21は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等により構成され、サーバ1
により提供されるゲームに係る表示出力をする。例えば表示部21は、サーバ1から提供
されるアイテムに係るアイテム画像を表示する。また表示部21は、アイテム取得用画面
を表示する。
【0042】
操作部22は、ボタン、タッチパネル等により構成され、ゲームにおけるユーザからの
入力信号を受け付ける。そして操作部22は、ユーザから受け付けた入力信号を制御部2
3に送出する。
【0043】
制御部23は、通信端末2に係る各種制御を行う。例えば制御部23は、ユーザによる
操作部22の操作に基づき、アイテム取得用画面要求、第1のアイテム取得要求、又は第
2のアイテム取得要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する。
【0044】
次に、実施の形態1に係る通信システムについて、図5に示すフローチャートによりそ
の動作を説明する。
【0045】
はじめに通信端末2の制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、アイテ
ム取得用画面要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する(ステップS1)。
【0046】
次にサーバ1の制御部12は、通信端末2からアイテム取得用画面要求を受信した場合
、アイテム取得用画面要求に含まれるユーザ識別情報及びアイテム提供情報データ112
に基づき、通信端末2のユーザ識別情報に係るアイテム提供回数を取得する。そして制御
部12は、アイテム提供回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
アイテム提供回数が所定回数以上(例えば25回以上)であると判定した場合(ステップ
S2のはい)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の送信のロックを解
除する(ステップS3)。そして制御部12は、通信部10を介してアイテム取得用画面
に係るデータを通信端末2に送信する(ステップS5)。一方、ステップS2において制
御部12が、アイテム提供回数が所定値未満であると判定した場合(ステップS2のいい
え)、アイテム取得用画面において第2のアイテム取得要求の送信のロックし(ステップ
S4)、ステップS5に進み、アイテム取得用画面に係るデータを通信端末2に送信する
【0047】
続いて通信端末2の表示部21は、受信したアイテム取得用画面を表示する(ステップ
S6)。そして制御部23は、ユーザによる操作部22の操作に基づき、第1のアイテム
取得要求、又は第2のアイテム取得要求を、通信部20を介してサーバ1に送信する(ス
テップS7)。
【0048】
続いてサーバ1の制御部12は、通信端末2から受信したアイテム取得要求が、第1の
アイテム取得要求であるか、又は第2のアイテム取得要求であるかを判定する(ステップ
S8)。第1のアイテム取得要求であると判定した場合(ステップS8のはい)、制御部
12は、第1の抽選手段121により、記憶部11のアイテムデータ111及びアイテム
提供情報データ112を参照し、アイテムグループがAグループの中から提供済でないア
イテムの中から通信端末2に提供するアイテムを抽選する(ステップS9)。そして制御
部12は、通信端末2に当該アイテムを提供する(ステップS11)。
【0049】
一方、ステップS8において、第1のアイテム取得要求ではないと判定した場合(第2
のアイテム取得要求であると判定した場合)(ステップS8のいいえ)、制御部12は、
第2の抽選手段122により、アイテムデータ111及びアイテム提供情報データ112
を参照し、Aグループ及びBグループの中から提供済でないアイテムの中から提供するア
イテムと抽選する(ステップS10)。そしてステップS11において制御部12は、通
信端末2に当該アイテムを提供する。
【0050】
続いて制御部12は、提供したアイテムを提供済アイテム識別情報として記憶部11の
アイテム提供情報データ112に記録する。また制御部12は、第1の抽選手段121に
よりアイテムを抽選して提供した場合、記憶部11のアイテム提供情報データ112のア
イテム提供回数に1を加算する(ステップS12)。そして処理が終了する。
【0051】
このように本発明によれば、サーバ1の制御部12が第1の抽選手段121及び第2の
抽選手段122を備え、第2の抽選手段122は、第1の抽選手段121によるアイテム
の提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイ
テムを提供可能であるため、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やすことがで
きる。また第2の抽選手段122は第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の
高いアイテムを提供する可能性が高いため、希少価値等の高いカード等の取得予見性を高
め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0052】
なお好適には第1のアイテム取得要求は、一日一回無料で行うことができ、2回目以降
はゲーム内通貨等で送信することができる。なおこの場合さらに、サーバ1が、通信端末
2から任意のタイミングでリセット要求を受信可能なように構成してもよい。リセット要
求とは、概略としてアイテム提供情報データ112をリセットするための要求である。サ
ーバ1の制御部12は、通信端末2からリセット要求を受信した場合、当該通信端末2の
ユーザ識別情報に対応するアイテム提供回数を0にする。また制御部12は、提供済アイ
テム識別情報を削除する。このようにすることにより、例えば第1のアイテム取得要求に
より抽選するAグループのアイテムが無くなった場合において、Aグループの提供済アイ
テムに係る情報をリセットし、無料にてゲームを楽しみたいユーザのゲームに対する興味
を維持することができる。
【0053】
なお本実施の形態においては第2のアイテム取得要求の送信のロックが解除される条件
を、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上としたがこれに限ら
れず、ロックの解除の条件は任意の条件を設定可能である。例えば第1所定期間内(例え
ば30日間)において、第1の抽選手段121によるアイテムの提供回数が所定回数以上
である場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可
能としてもよい。また例えば、第1の抽選手段121によるアイテムの提供が所定日数(
例えば7日間)継続した場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122により
アイテムを提供可能としてもよい。さらに例えば、第1の抽選手段121により特定のア
イテム(当たりのアイテム)を提供した場合に、サーバ1の制御部12は、第2の抽選手
段122によりアイテムを提供可能としてもよい。このようにすることによりユーザのゲ
ームに対する興味を向上させることができる。
【0054】
またサーバ1の制御部12は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能な期間
を一定期間(例えば1日間)に限定してもよい。
【0055】
なお、第2の抽選手段122は、Aグループ及びBグループからアイテムを抽選すると
したがこれに限られず、第2の抽選手段122は、Bグループのみからアイテムを抽選す
るようにしてもよい。このようにすることにより、第2の抽選手段122がAグループよ
り希少価値の高いアイテムを含むBグループのみからアイテムを抽選するため、より希少
価値等の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができ
る。
【0056】
なお、本実施の形態1においては、アイテムグループをAグループとBグループの2つ
としたがこれに限られず、3以上のグループが存在してもよい。例えば3つのグループが
存在する場合、サーバ1の制御部12はさらに第3の抽選手段を備える。そしてアイテム
提供回数が第2の所定の回数以上となった場合に、第3の抽選手段により、Cグループ(
及びAグループ及びBグループ)からアイテムを抽選する。なおこの場合、Cグループは
、Bグループよりも希少価値の高いアイテムを含む。このようにすることにより、対戦カ
ード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見
性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0057】
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について説明をする。図6は本発明の実施の形態2の通
信システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の構成については同一の
符号を付し、説明は省略する。実施の形態2に係る通信システムは、実施の形態1にかか
る構成と比較して、サーバ1の記憶部11のアイテム提供情報データ113に格納される
情報が実施の形態1と相違する。
【0058】
アイテム提供情報データ113は、概略として、第2の抽選手段によりアイテムを提供
した回数(以下、第2アイテム提供回数という。)も格納する。図7にアイテム提供情報
データ113の例を示す。図7に示すように、アイテム提供情報データ113には、例え
ばユーザ識別情報“UID001”、アイテム提供回数“50回”、第2アイテム提供回
数“10回”、提供済アイテム識別情報“ITM004”を含む。
【0059】
そして実施の形態2に係るサーバ1の制御部12は、第2アイテム提供回数に基づき、
第2のアイテム取得要求の送信をロック、またはロック解除のままにする。具体的には制
御部12は、第2所定期間内(例えば5日間)において、第2の抽選手段122によるア
イテムの提供回数が所定回数以上(例えば5回以上)である場合に、サーバ1の制御部1
2は、第2の抽選手段122によりアイテムを提供可能とする。
【0060】
次に、実施の形態2に係る通信システムについて、図8に示すフローチャートによりそ
の動作を説明する。実施の形態1と同一の動作については同一の符号を付し、説明は省略
する。
【0061】
実施の形態2に係る通信システムは、ステップS1の次に、サーバ1の制御部12が、
アイテム提供回数が所定回数以上であり、かつ第2所定期間内において第2アイテム提供
回数が所定回数以上であるか否かを判定する(ステップS21)。アイテム提供回数が所
定回数以上であり、かつ第2所定期間内において第2アイテム提供回数が所定回数以上で
あると判定した場合(ステップS21のはい)、ステップS3に進み第2のアイテム取得
要求のロックを解除する。そうでない場合(ステップS21のいいえ)、ステップS4に
進み第2のアイテム取得要求をロックする。続くステップS5~ステップS11は実施の
形態1と同一の動作をする。
【0062】
ステップS10に続いて、サーバ1の制御部12は、提供したアイテムを提供済アイテ
ム識別情報として記憶部11のアイテム提供情報データ113に記録する。また制御部1
2は、第1の抽選手段121によりアイテムを抽選して提供した場合、記憶部11のアイ
テム提供情報データ113のアイテム提供回数に1を加算する。さらに制御部12は、第
2の抽選手段122によりアイテムを提供した場合、第2アイテム提供回数に1を加算す
る(ステップS22)。そして処理が終了する。
【0063】
このように実施の形態2にかかる通信システムによれば、サーバ1が第2アイテム提供
回数に応じて第2アイテム取得要求の送信に係るロックの制御をすることにより、対戦カ
ード等の取得方法のバリエーションを増やし、また希少価値等の高いカード等の取得予見
性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0064】
ここで、サーバ1又は通信端末2として機能させるために、コンピュータを好適に用い
ることができ、そのようなコンピュータは、サーバ1又は通信端末2の各機能を実現する
処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コン
ピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出して実行させる
ことで実現することができる。
【0065】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正
は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれ
る機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つ
に組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0066】
例えば、上記実施形態1及び2では、アイテムデータ111及びアイテム提供情報デー
タ112がサーバ1の記憶部11に格納され、制御部12が第1の抽選手段121及び第
2の抽選手段122として機能する例について説明したが、これに限られるものではない
。例えば、アイテムデータ111と、アイテム提供情報データ112と、第1の抽選手段
121と、第2の抽選手段122とがサーバ1及び通信端末2のいずれに設けられるよう
にしてもよい。またゲーム処理の負荷、サーバ1及び通信端末2の性能等を考慮して、ア
イテムデータ111と、アイテム提供情報データ112と、第1の抽選手段121と、第
2の抽選手段122の全てがサーバ1にのみ設けられるようにしてもよいし、又は通信端
末2にのみ設けられるようにしてもよい。以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の
範囲に記載された発明を付記する。
[1]
抽選により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテムをユーザに
提供可能な第1の抽選手段と、
前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選に
より希少価値の異なる複数種類のアイテムを提供可能であって、前記第1の抽選手段で提
供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能性が高い第2の抽選手段と
、を備えることを特徴とするサーバ。
[2]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[1]に記載のサーバ。
[3]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のサーバ。
[4]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載のサーバ

[5]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムであって、
前記通信端末はアイテム取得要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテ
ムを抽選して前記通信端末に提供し、
第2の抽選手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の抽選手段により所定回数
以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一
部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供し、
前記第2の抽選手段は、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高
いアイテムを提供する可能性が高いことを特徴とする通信システム。
[6]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[5]に記載の通信システム。
[7]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[5]又は[6]に記載の通信システ
ム。
[8]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[5]乃至[7]のいずれか一項に記載の通信シ
ステム。
[9]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムの制御方法であって、
前記通信端末がアイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、
第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一部のアイテ
ムを抽選して前記通信端末に提供するステップと、
第2の抽選手段により、前記通信端末のユーザが前記第1の抽選手段により所定回数
以上アイテムの提供を受けている場合、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちの一
部のアイテムを抽選して前記通信端末に提供するステップと、を含み、
前記第2の抽選手段は、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高
いアイテムを提供する可能性が高いことを特徴とする通信システムの制御方法。
[10]
前記第2の抽選手段は、第1所定期間内において前記第1の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[9]に記載の通信システムの制御方法。
[11]
前記第2の抽選手段は、ユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを一定時間、提供可能であることを特徴とする、[9]又は[10]に記載の通信シス
テムの制御方法。
[12]
前記第2の抽選手段は、第2所定期間内において前記第2の抽選手段によるアイテムの
提供回数が所定回数以上のユーザに対して抽選により希少価値の異なる複数種類のアイテ
ムを提供可能であることを特徴とする、[9]乃至[11]のいずれか一項に記載の通信
システムの制御方法。
[13]
サーバと通信端末とを備え、前記通信端末からの要求に応じて前記サーバが前記通信端
末にアイテムを提供する通信システムにおける通信端末として機能するコンピュータに、
アイテム取得要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバの第1の抽選手段により、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちから
抽選された一部のアイテムの提供を受けるステップと、
前記サーバの第2の抽選手段により、前記第1の抽選手段によるアイテムの提供回数が
所定回数以上のユーザに対する、希少価値の異なる複数種類のアイテムのうちから抽選さ
れた一部のアイテムの提供を受けるステップと、を実行させるためのプログラムであって
、前記第1の抽選手段で提供可能なアイテムより希少価値の高いアイテムを提供する可能
性が高いことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0067】
1 サーバ(ゲームサーバ)
10 通信部
11 記憶部
111 アイテムデータ
112、113 アイテム提供情報データ
113 アイテム提供情報データ
12 制御部
121 第1の抽選手段
122 第2の抽選手段
2 通信端末
20 通信部
21 表示部
22 操作部
23 制御部
401a、401b、402a、402b ボタン
403、404 残数情報
405 期限情報
406 ゲーム内通貨等情報
407 ロック解除情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8