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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028303
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】皮膚外用剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9761 20170101AFI20250220BHJP
   A61K 8/35 20060101ALI20250220BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20250220BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
A61K8/9761
A61K8/35
A61Q1/00
A61Q19/00
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024223830
(22)【出願日】2024-12-19
(62)【分割の表示】P 2020202388の分割
【原出願日】2020-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】110004484
【氏名又は名称】弁理士法人岩橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪狩 ゆりの
(72)【発明者】
【氏名】森下 薫
(57)【要約】
【課題】ハクシニン抽出物の臭いを抑制する皮膚外用剤組成物を提供すること。
【解決手段】皮膚外用剤組成物は、ハクシニン抽出物と、cis-ジャスモンと、を含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハクシニン抽出物と、
cis-ジャスモンと、
を含む、皮膚外用剤組成物。
【請求項2】
前記ハクシニン抽出物1質量部に対して、1×10-4質量部~30質量部の前記cis-ジャスモンを含む、請求項1に記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項3】
前記ハクシニン抽出物の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して0.2質量%~0.5質量%である、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項4】
美白剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、繊維芽細胞増殖促進剤、及び抗シワ剤からなる群から選択される少なくとも1つに適用される、請求項1から3のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハクシニン抽出物を含有する皮膚外用剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒノキ科クロベ(Thuja)属のコノテガシワ(an Oriental arbor-vitae,Thuja orientalis,Biota orientalis,Platycladus orientalis)の種子の抽出物は、ハクシニン(柏子仁、ハクシジン)と呼ばれ、生薬・漢方として利用されている(以下、本書においては「ハクシニン抽出物」と表記する)。また、ハクシニン抽出物は、植物性美白剤、コラーゲン産生促進剤等としても利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-223944号公報
【特許文献2】特開2011-168616号公報
【特許文献3】国際公開第2012/057123号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本開示の観点から与えられる。
【0005】
ハクシニン抽出物には不快な臭いが存在する。特許文献1~3に記載されたようなハクシニン抽出物を適用した皮膚外用剤は、特に、顔に塗布されることが想定される。ハクシニン抽出物含有皮膚外用剤を顔に塗布すると使用者は、ハクシニン抽出物が顔に存在する間、ハクシニン抽出物の不快な臭いを強くかつ長く感じることになる。
【0006】
そこで、ハクシニン抽出物の不快臭を抑制する手段が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1視点によれば、ハクシニン抽出物と、香料成分と、を含有する皮膚外用剤組成物が提供される。香料成分は、酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルγ-デカラクトン、リナロール、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチルシクロペンタ-γ-2-ベンゾピラン、エチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、エチルリナロール、16-ヒドロキシ-7-ヘキサデセン酸ラクトン、エチレンブラシレート、シクロペンタデセノライド、2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、γ-メチルベンゼン-1-ペンタノール、イソブチルメチルテトラヒドロピラノール、及びラズベリーケトンからなる群から選択される少なくとも1つを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の皮膚外用剤組成物によれば、ハクシニン抽出物の臭いに起因する不快さを低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
【0010】
上記第1視点の好ましい形態によれば、皮膚外用剤組成物は、ハクシニン抽出物1質量部に対して、1×10-4質量部~30質量部の前記香料成分を含む。
【0011】
上記第1視点の好ましい形態によれば、ハクシニン抽出物の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して0.2質量%~0.5質量%である。
【0012】
上記第1視点の好ましい形態によれば、皮膚外用剤組成物は美白剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、繊維芽細胞増殖促進剤、及び抗シワ剤からなる群から選択される少なくとも1つに適用される。
【0013】
以下の説明において、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレンの略記で、POE又はPOPの後ろのカッコ内の数字は当該化合物中におけるPOE基又はPOP基の平均付加モル数を表す。
【0014】
本開示において「実質量」とは、その化合物の添加による作用効果が生じ得る量をいう。
【0015】
本開示の第1実施形態に係る皮膚外用剤組成物について説明する。本開示の皮膚外用剤組成物は、水性組成物、油性組成物、乳化物、及び非乳化物からなる群から選択される少なくとも1つとすることができる。
【0016】
第1実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、ハクシニン抽出物を含有する。ハクシニン抽出物は、例えば、美白成分、コラーゲン産生促進成分、ヒアルロン酸産生促進成分、繊維芽細胞増殖促進剤、及び抗シワ剤からなる群から選択される少なくとも1つとして使用することができる。
【0017】
ハクシニン抽出物(純分)の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して、0.2質量%以上であると好ましく、0.3質量%以上であるとより好ましい。ハクシニン抽出物(純分)の含有率が0.2質量%未満になると、ハクシニン抽出物の十分な作用(例えば美白作用、コラーゲン産生促進成分、ヒアルロン酸産生促進成分等)を発揮させることができない。ハクシニン抽出物の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して、1質量%以下、0.5質量%以下、又は0.3質量%以下とすることができる。
【0018】
第1実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、ハクシニン抽出物の臭いを抑制ないし防臭するための香料成分をさらに含有する。香料成分は、例えば、マスキング作用及び/又はハーモナイジング作用によってハクシニン抽出物の臭いを抑制することができる。本開示にいう防臭とは、感覚的な作用で、防臭したい臭い(以下「悪臭」と表する)を感知しないようにしたり、緩和したりすることである。本開示における防臭作用としては、マスキング作用(マスキング効果)及びハーモナイジング作用(ハーモナイジング効果)が考えられる。本開示において、マスキングとは、悪臭に対して、悪臭に勝る良い香り(香気、芳香)を競合させて、相対的に悪臭を防臭する(悪臭を解消又は緩和する)ことをいう。また、本開示において、ハーモナイジングとは、悪臭と調和する香りを悪臭に混合させて全体として匂いを調和させる(例えば、悪臭を香気・芳香に変換する)ことによって悪臭を防臭する(悪臭を解消又は緩和する)ことをいう。
【0019】
香料成分としては、例えば、表1に示す化合物の群から選択される少なくとも1つを挙げることができる。香料成分(1)~(7)は、ハクシニン臭に対してマスキング作用及びハーモナイジング作用の両方を有する。香料成分(8)~(17)は、ハクシニン臭に対してマスキング作用を有する。香料成分(1)~(6)は、ピーチ系及び/又はジャスミン系の香りを有する。ピーチ系及び/又はジャスミン系の香料成分は、ハクシニン抽出物の臭いに対する防臭成分として好ましい。
【0020】
【表1】
【0021】
香料成分は、ハクシニン抽出物(純分)1質量部に対して、1×10-4質量部以上であると好ましく、1×10-3質量部以上であるとより好ましい。香料成分は、ハクシニン抽出物1質量部に対して、5×10-3質量部以上、1×10-2質量部以上、又は5×10-2質量部以上とすることができる。香料成分が1×10-4質量部未満であるとハクシニン臭に対する十分な防臭効果を得ることができない。香料成分は、ハクシニン抽出物(純分)1質量部に対して、30質量部以下、20質量部以下、10質量部以下、5質量部以下、2質量部以下、1質量部以下、0.5質量部以下、又は1×10-1質量部以下とすることができる。
【0022】
香料成分の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して、1×10-4質量%以上、5×10-4質量%以上、1×10-3質量%以上、5×10-3質量%以上、1×10-2質量%以上、5×10-2質量%以上、1×10-1質量%以上、5×10-1質量%以上、又は1質量%以上とすることができる。香料成分の含有率は、皮膚外用剤組成物の質量に対して、30質量%以下、20質量%以下、10質量%以下、1質量%以下、1×10-1質量%以下、5×10-2質量%以下、1×10-2質量%以下、5×10-3質量%以下、又は1×10-3質量%以下とすることができる。
【0023】
本開示の皮膚外用剤組成物によれば、ハクシニン抽出物を配合しながらも、ハクシニン抽出物に起因する不快臭を抑制することができる。これにより、本開示の皮膚外用剤組成物を顔に適用しても、臭いに起因する使用者の感じる不快感を低減することができる。
【0024】
本開示の第2実施形態に係る防臭剤について説明する。本開示の防臭剤は、ハクシニン抽出物の臭いを防臭するための防臭剤である。本開示の防臭剤は、水性組成物、油性組成物、乳化物、及び非乳化物からなる群から選択される少なくとも1つとすることができる。
【0025】
第2実施形態に係る防臭剤は、ハクシニン臭に対して防臭作用を有する香料成分を含有する。香料成分としては、例えば、表1に示す化合物の群から選択される少なくとも1つを挙げることができる。
【0026】
香料成分の含有率は、防臭剤の質量に対して、0.01質量%以上であると好ましく、0.05質量%以上であるとより好ましく、0.1質量%以上であるとさらに好ましい。香料成分の含有率が0.01質量%未満であると、ハクシニン臭に対する十分な防臭効果を得ることができない。香料成分の含有率は、防臭剤の質量に対して、1質量%以下、0.5質量%以下、0.2質量%以下、又は0.1質量%以下とすることができる。
【0027】
第2実施形態に係る防臭剤によれば、ハクシニン抽出物の臭いを効果的に防臭することができる。
【0028】
第3実施形態として、ハクシニン臭の防臭方法である第2実施形態に係る防臭剤の適用方法について説明する。
【0029】
第3実施形態に係る方法は、ハクシニン抽出物を第1の領域に適用する第1の工程を含む。例えば、第1の工程は、ハクシニン抽出物含有組成物を皮膚に塗布する工程とすることができる。
【0030】
第3実施形態に係る方法は、第2実施形態に係る防臭剤を第2の領域に適用する第2の工程を含む。例えば、第2の工程は、第2実施形態に係る防臭剤を皮膚及び衣服の少なくとも一方とすることができる。第2の領域の少なくとも一部は、ハクシニン抽出物の臭いが及び範囲と重複することができる。ハクシニン抽出物と防臭剤を同一人物に適用する場合、第2の領域は第1の領域よりも鼻に近い領域とすることができる。
【0031】
第1の工程と第2の工程はいずれが先であってもよい。防臭効果の観点から、第1の工程を行った後に、第2の工程を行うと好ましい。
【0032】
第3の実施形態に係る方法によれば、第2実施形態に係る防臭剤を適用してハクシニン臭を防臭することができる。
【0033】
本開示の第1実施形態に係る皮膚外用剤組成物及び第2実施形態に係る防臭剤は、本開示の効果を阻害しない範囲において、他の成分、例えば、水、水溶性アルコール、油性成分、粉末、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、親水性非イオン性界面活性剤、親油性非イオン性界面活性剤、増粘剤、水溶性高分子、保湿剤、皮膜剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜含有することができる。
【0034】
水としては、化粧料、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。
【0035】
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0036】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
【0037】
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトール、デンプン分解糖還元アルコール等);グリコリド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0038】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D-エリトロ-ス、D-エリトルロ-ス、Dートレオ-ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L-アラビノ-ス、D-キシロ-ス、L-リキソ-ス、D-アラビノ-ス、D-リボ-ス、D-リブロ-ス、D-キシルロ-ス、L-キシルロ-ス等)、六炭糖(例えば、D-グルコ-ス、D-タロ-ス、D-プシコ-ス、D-ガラクト-ス、D-フルクト-ス、L-ガラクト-ス、L-マンノ-ス、D-タガト-ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト-ス、ヘプツロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボ-ス、6-デオキシ-L-ガラクト-ス、6-デオキシ-L-マンノ-ス等)、アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0039】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオース、ベルバスコース類等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0040】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0041】
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE-10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP-10)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0042】
油性成分としては、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油等を使用することができる。
【0043】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0044】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0045】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0046】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0047】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0048】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等を使用することができる。
【0049】
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0050】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム、シクロペンタシロキサン等のシリコーン化合物等が挙げられる。
【0051】
粉末は、化粧料用途等、一般に用い得るものであれば特に限定されるものではない。粉末としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、焼成雲母、焼成タルク、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、ガラス、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末、シリコーン樹脂粉末、シルクパウダー、ウールパウダー、ウレタンパウダー等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(γ-酸化鉄等)、無機黄色系顔料(黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等);ワックス粉末(例えば、カルナバワックス粉末等);デンプン粉末(例えば、トウモロコシデンプン粉末、コメデンプン粉末等)等を使用することができる。
【0052】
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N‐ステアロイル‐N‐メチルタウリンナトリウム、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等を使用することができる。
【0053】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);ジアルキルジメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム);塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0054】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0055】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POE-ソルビット脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック(登録商標)型(例えば、プルロニック(登録商標)等);POE・POP-アルキルエーテル(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0056】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0057】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、PVP(ポリビニルピロリドン)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸、タウレート系合成高分子、アクリレート系合成高分子等が挙げられる。
【0058】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0059】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0060】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0061】
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0062】
皮膜剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
【0063】
油溶性紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、サリチル酸エチルヘキシル、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート、ホモサレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン;2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(オクトクレリン);2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-(1,3,5)-トリアジン、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等)等が挙げられる。
【0064】
水溶性紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩等)、ベンジリデンショウノウ系紫外線吸収剤(ベンジリデンショウノウスルホン酸、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸等)、フェニルベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤(フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等)等が挙げられる。
【0065】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0066】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0067】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0068】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0069】
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0070】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0071】
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0072】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキョウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
【0073】
さらに、本開示の組成物は、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、も適宜含有することができる。
【0074】
本開示の皮膚外用剤組成物及び防臭剤の製造方法について説明する。本開示の皮膚外用剤組成物及び防臭剤は特定の方法に限定されることなく、一般に公知の方法によって作製することができる。例えば、上記各成分を混合することによって皮膚外用剤組成物及び防臭剤を作製することができる。
【0075】
ハクシニン抽出物は、例えば、特許文献1(特開2007-223944号公報)、特許文献2(特開2011-168616号公報)及び特許文献3(国際公開第2012/057123号)のいずれかに記載の方法によって得ることができる。特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載の事項は、援用をもって本明細書に繰り込み記載されていることとする。
【0076】
本開示の皮膚外用剤組成物及び防臭剤は組成等によって直接特定することが困難であるか、又はおよそ実際的ではない場合がある。このような場合には、本開示の皮膚外用剤組成物及び防臭剤は、その製造方法によって特定することが許されるべきものである。
【実施例0077】
[試験例1~17]
表1に示す香料成分がハクシニン抽出物に対する防臭効果を有するかについて試験した。
【0078】
ハクシニン抽出物を0.3質量%含有する化粧料を作製した。表2に、化粧料の組成を示す。表2に示す含有率の単位は質量%である。各試験例に係る化粧料は、それぞれ、表3に示す香料成分を1つ含有している。各試験例に係る化粧料の香りが同じ強さになるように各香料成分の濃度を調整して、各香料成分でこの化粧料を賦香し、専門パネル3人が、瓶口における香り立ちにより各香料成分のマスキング効果及びハーモナイジング効果を官能評価した。点数は合議の下、決定した。以下に、マスキング効果及びハーモナイジング効果の評価基準を示す。表3に、表1に示す香料成分の評価結果を示す。表3に示す香料成分の添加量は、ハクシニン抽出物1質量部に対する質量比である。ハクシニン抽出物は特許文献3に記載の方法によって製造された抽出物を使用した。
【0079】
[マスキング効果]
5点:香料成分の臭いを強く感じた;
4点:ハクシニン抽出物の臭いを感じなかった;
3点:ハクシニン抽出物の臭いを少し感じた;
2点:ハクシニン抽出物の臭いをやや強く感じた;
1点:ハクシニン抽出物の臭いを強く感じた;
0点:ハクシニン抽出物の臭いがほとんど消えていなかった。
【0080】
[ハーモナイジング効果]
+2点:ハクシニン抽出物の臭いと調和して良い香りとなった;
+1点:ハクシニン抽出物の臭いと調和して不快感は消失した;
0点:ハクシニン臭の不快感に変化はなかった
-1点:ハクシニン臭よりも不快感が強くなった;
-2点:ハクシニン臭よりも悪臭となった。
【0081】
香料成分(1)~(6)のマスキング効果についてみると、香料成分(1)~(6)は、ハクシニン臭に対するマスキング効果を有することが確認された。特に、香料成分(1)及び(2)はマスキング効果が高かった。
【0082】
香料成分(1)~(6)のハーモナイジング効果についてみると、いずれもハクシニン臭の不快さを軽減できることが確認された。
【0083】
これより、香料成分(1)~(6)は、マスキング効果とハーモナイジング効果の両方を有していることが確認され、ハクシニン臭に対する防臭効果を有すると考えられる。
【0084】
香料成分(1)~(6)は、ピーチ系及び/又はジャスミン系の香りを有する。したがって、ピーチ系及び/又はジャスミン系の香りを有する成分は、ハクシニン臭に対する防臭効果を有すると考えられる。
【0085】
香料成分(7)~(17)のマスキング効果についてみると、香料成分(7)~(17)は、ハクシニン臭に対するマスキング効果を有することが確認された。特に、香料成分(7)~(9)はマスキング効果が高かった。
【0086】
香料成分(7)~(17)のハーモナイジング効果についてみると、いずれの成分もハーモナイジング効果に悪影響はないことが確認された。特に、香料成分(7)はハクシニン臭の不快さを軽減することが確認された。
【0087】
これより、香料成分(7)~(17)もハクシニン臭に対する防臭効果を有すると考えられる。
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
本発明の皮膚外用剤組成物、防臭剤及びハクシニン臭の防臭方法は、上記実施形態及び実施例に基づいて説明されているが、上記実施形態及び実施例に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、各開示要素(請求の範囲、明細書及び図面に記載の要素を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができる。また、本発明の請求の範囲の範囲内において、各開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
【0091】
本発明のさらなる課題、目的及び形態(変更形態含む)は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
【0092】
本書に記載した数値範囲については、別段の記載のない場合であっても、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし範囲が本書に具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
【0093】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。各付記は、特許請求の範囲に記載の各請求項と組み合わせることもできる。
[付記1]
ハクシニン抽出物と、
ピーチ系及びジャスミン系の少なくとも一方の香りを有する香料成分と、を含有する、皮膚外用剤組成物。
[付記2]
ピーチ系及びジャスミン系の少なくとも一方の香りを有する香料成分は、酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、及びメチルγ-デカラクトンからなる群から選択される少なくとも1つである、付記に記載の皮膚外用剤組成物。
[付記3]
ハクシニン抽出物と、
酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルγ-デカラクトン、及びリナロールからなる群から選択される少なくとも1つを含む香料成分と、を含む、皮膚外用剤組成物。
[付記4]
ハクシニン抽出物の臭いを防臭するための防臭剤であり、
ピーチ系及びジャスミン系の少なくとも一方の香りを有する香料成分と、を含有する、防臭剤。
[付記5]
ピーチ系及びジャスミン系の少なくとも一方の香りを有する香料成分は、酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、及びメチルγ-デカラクトンからなる群から選択される少なくとも1つである、付記に記載の防臭剤。
[付記6]
ハクシニン抽出物の臭いを防臭するための防臭剤であり、
酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルγ-デカラクトン、及びリナロールからなる群から選択される少なくとも1つを含む香料成分、を含む、防臭剤。
[付記7]
ハクシニン抽出物の臭いを防臭するための防臭剤であり、
香料成分を含有し、
前記香料成分は、酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルγ-デカラクトン、リナロール、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチルシクロペンタ-γ-2-ベンゾピラン、エチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、エチルリナロール、16-ヒドロキシ-7-ヘキサデセン酸ラクトン、エチレンブラシレート、シクロペンタデセノライド、2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、γ-メチルベンゼン-1-ペンタノール、イソブチルメチルテトラヒドロピラノール、及びラズベリーケトンからなる群から選択される少なくとも1つを含む、防臭剤。
[付記8]
酢酸リナリル、cis-ジャスモン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、γ-ウンデカラクトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルγ-デカラクトン、リナロール、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチルシクロペンタ-γ-2-ベンゾピラン、エチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、エチルリナロール、16-ヒドロキシ-7-ヘキサデセン酸ラクトン、エチレンブラシレート、シクロペンタデセノライド、2,6-ジメチル-7-オクテン-2-オール、γ-メチルベンゼン-1-ペンタノール、イソブチルメチルテトラヒドロピラノール、及びラズベリーケトンからなる群から選択される少なくとも1つを、ハクシニン抽出物の臭いを防臭するための防臭成分として使用する使用方法。
[付記9]
本開示の皮膚外用剤組成物を美白剤、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤、繊維芽細胞増殖促進剤、及び抗シワ剤からなる群から選択される少なくとも1つして使用する、皮膚外用剤組成物の使用方法。
[付記10]
ハクシニン抽出物を第1の領域に適用する第1の工程と、
本開示の防臭剤を第2の領域に適用する第2の工程と、を含み、
前記第2の領域の少なくとも一部は、前記ハクシニン抽出物の臭いが及ぶ範囲と重複している、ハクシニン臭の防臭方法。
[付記11]
前記第1の工程において、前記ハクシニン抽出物を皮膚に適用する、付記に記載の方法。
[付記12]
前記第2の工程において、前記防臭剤を皮膚に適用する、付記に記載の方法。
[付記13]
前記第1の工程を行った後に前記第2の工程を行う、付記に記載の方法。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本開示の皮膚外用剤組成物、防臭剤、及びハクシニン臭の防臭方法は、例えば、肌に適用する化粧料、洗浄料等に適用することができる。例えば、本開示の皮膚外用剤組成物は、デオドラント剤、制汗剤、防臭剤、日焼け止め化粧料、スキンケア剤、メイクアップ化粧料、整髪剤、育毛剤、発毛剤、スカルプケア剤、洗浄料、治療薬等に適用することができる。