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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028346
(43)【公開日】2025-02-28
(54)【発明の名称】券売機
(51)【国際特許分類】
   G07B 1/00 20060101AFI20250220BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20250220BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
G07B1/00 E
G07G1/01 301D
G07G1/12 321L
G07G1/12 361C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024225014
(22)【出願日】2024-12-20
(62)【分割の表示】P 2020160980の分割
【原出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100094226
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100087066
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 隆
(72)【発明者】
【氏名】杉森 由希子
(72)【発明者】
【氏名】安部 俊孝
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 友紀
(57)【要約】
【課題】顧客の手間を軽減させることができる券売機を提供すること。
【解決手段】クーポン情報を記憶する記憶部(RAM45など)と、クーポン情報を取得する取得手段(モバイル端末処理部25)と、取得手段によりクーポン情報を取得したとき、クーポン情報(特定商品用クーポン、グルーピング商品用クーポン、複数商品用クーポン、割引又は値引用クーポンなど)に応じて画面表示(特定商品表示画面G2,G3,G5、商品選択画面G4、グルーピング商品選択画面G6、複数商品選択画面G7、商品選択画面G8、G9)を行う制御手段(CPU41)とを有する券売機1である。クーポン情報の対象となる商品に対してトッピング(オプション具材)が選択可能な場合は、画面上にトッピング選択欄G103を合わせて表示する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
客の操作に応じて選択された商品の精算処理を行う券売機において、
クーポン情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によりクーポン情報を取得したとき、当該クーポン情報の種類に応じて画面表示を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類に応じて、商品登録リストに商品の登録を行う際、
当該クーポン情報の対象となる商品に対してオプション具材が選択可能な場合は、当該登録を行う商品を表示する画面上にオプション具材の選択肢を合わせて表示する
ことを特徴とする券売機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類に応じて、前記商品登録リストに登録する商品の画像を、クーポンが適用されたことを示す情報と共に表示することを特徴とする請求項1に記載の券売機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類が、商品が組み分けされたクーポン情報の場合、客の操作に応じて選択できる対象となる商品を商品選択画面に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の券売機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類が付加情報である場合、前記付加情報の対象となる商品を商品選択画面に表示することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の券売機。
【請求項5】
前記券売機はクーポン情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得されたクーポン情報と前記記憶部に記憶されるクーポン情報を比較して、当該クーポン情報の種類に応じて画面表示を制御する
ことを特徴とする請求項1乃至4の内の何れかに記載の券売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、券売機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、顧客が券売機を使用する際、商品の割引などに使用されるクーポンを券売機に読み取らせて利用することが多くなっているが、その処理に手間と時間が掛かっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-132412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、顧客の手間を軽減させることができる券売機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、客の操作に応じて選択された商品の精算処理を行う券売機において、クーポン情報を取得する取得手段と、前記取得手段によりクーポン情報を取得したとき、当該クーポン情報の種類に応じて画面表示を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類に応じて、商品登録リストに商品の登録を行う際、当該クーポン情報の対象となる商品に対してオプション具材が選択可能な場合は、当該登録を行う商品を表示する画面上にオプション具材の選択肢を合わせて表示することを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】券売機1及び携帯端末100の斜視図である。
図2】券売機1のシステム構成の一例を示す図である。
図3】携帯端末70のシステム構成の一例を示す図である。
図4】商品マスタテーブルの一例を示す図である。
図5】券売機1の動作の一例を示す動作フロー図である。
図6】クーポンマスタテーブルの一例を示す図である。
図7】商品選択画面G1の一例を示す図である。
図8】トッピング選択兼特定商品表示画面G10の一例を示す図である。
図9】特定商品表示画面G2の一例を示す図である。
図10】特定商品表示画面G3の一例を示す図である。
図11】商品選択画面G4の一例を示す図である。
図12】特定商品表示画面G5の一例を示す図である。
図13】グルーピング商品選択画面G6の一例を示す図である。
図14】複数商品選択画面G7の一例を示す図である。
図15】商品選択画面G8の一例を示す図である。
図16】商品選択画面G9の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる券売機(販売機、商品販売データ処理装置)1及び携帯端末100の斜視図である。券売機1は、例えば飲食店において客が商品(調理メニュー)に対応する食券を購入するために設置されるものである。また携帯端末100は、顧客が所有する携帯端末(例えばスマートフォン)であり、所望のアプリケーションソフトを入力しておくことで、前記券売機1へ非現金決済用の情報を入力させたり、決済を行ったりするのに用いられ、またクーポン情報を2次元コードなどのコード情報として表示するのに用いられるものである。
【0008】
図1に示すように、券売機1の正面上部には入力用のキー操作部となるタッチパネル11が設置されている。タッチパネル11には客が商品購入をはじめとする所定の操作を行うための画面が表示される。客はタッチパネル11に表示されている商品の絵やボタン等の画面を指でタッチ(押下)することで、所望の商品の食券を購入することができる。即ち、タッチパネル11は、表示手段であると同時に入力手段であり、また発券する商品を選択する選択手段でもある。
【0009】
券売機1の正面のタッチパネル11の側部(向かって左側の辺に沿う位置)の下部には、下記する紙片(媒体、以下「食券」という)を発行する発行口31が設けられている。発行口31の上部には、非現金決済処理部21が設置されている。非現金決済処理部21は、現金以外の決済処理全般(電子マネー決済やクレジット決済など)を行うものであり、カード処理部23とモバイル端末処理部25とを有している。カード処理部23は、ICカードを挿入して決済処理を行うICカード挿入部23aと、非接触カードをかざして決済処理を行う非接触カード読取部23bと、磁気カードを挿入して決済処理を行う磁気カード挿入部23cとを有している。モバイル端末処理部25は、下記する携帯端末(媒体)100のタッチパネル107に表示した各種二次元コードなどを読み込んで、非現金決済処理を行う決済手段であり、同時にクーポン情報を取得する取得手段(クーポン情報取得手段)である。
【0010】
また券売機1の正面のタッチパネル11の下部には、紙幣投入口13、紙幣排出口15、硬貨投入口17、硬貨排出口19等が設けられている。紙幣投入口13は入金に際して紙幣が投入され、紙幣排出口15からはお釣りや返金等の払い出し金の内の紙幣が排出される。硬貨投入口17は入金に際して硬貨が投入され、硬貨排出口19からは払い出し金の内の硬貨が排出される。
【0011】
図2は券売機1のシステム構成の一例を示す図である。同図に示す券売機1のシステム構成は、CPU41、フラッシュメモリ43、RAM45、タッチパネル11、通信部47、発行部(発行手段)49、非現金決済処理部21、紙幣処理部51、硬貨処理部53を備えている。
【0012】
CPU41は券売機1の処理動作全体を制御する制御手段である。RAM45は主記憶装置に該当するものであり、CPU41が演算処理を実行する際の作業領域として用いられる。またRAM45においては1回の入金に応じた入金金額、現在の残高などのデータを記憶する一時記憶エリアが設定される。RAM45には下記する商品マスタテーブルやクーポンマスタテーブルなどが記憶されている。
【0013】
フラッシュメモリ43は補助記憶装置に該当するものであり、CPU41が実行するプログラムの他、CPU41が演算処理に際して利用する各種の設定データ等が記憶される。なおフラッシュメモリ43に代えて、例えばハードディスクなどの他の記憶装置を用いても良い。
【0014】
タッチパネル11はCPU41の制御によって所定の画面を表示する表示手段である。またCPU41はタッチパネル11に対して行われた操作に応じて出力される操作信号に基づき所定の制御処理を実行する。このタッチパネル11は、発券する商品を選択操作する選択手段(操作手段)でもある。通信部47は外部との通信を実行する送受信手段であり、例えばネットワークまたは専用回線を経由して外部装置(管理装置等)と通信を行う機能を有する。有線、無線を問わない。
【0015】
発行部49はタッチパネル11で選択された商品の食券の発行を制御し、選択された商品についての必要な情報を食券の用紙に印刷し、印刷した食券を発行口31に排出する機構部を備えて構成されている。即ち、発行部49は、食券を排出する排出手段である。この発行部49によって発行される食券は、用紙幅方向にパーシャルカット(真中だけ残してその両サイドをカット)して発行される形態となっており、これによって発券された食券の受け皿を不要としている。
【0016】
紙幣処理部51は紙幣に関する処理全般を行う。具体的には、紙幣処理部51は紙幣の鑑定処理として、紙幣投入口13から投入された紙幣の種別を判定する。また紙幣処理部51は紙幣投入口13から投入された紙幣の金種毎に枚数をカウントする。また紙幣処理部51は釣銭の返却の際に、券売機1内部の紙幣収納庫に格納されている紙幣の内から必要な金種の紙幣を選別して必要枚数を紙幣排出口15に排出させる。
【0017】
硬貨処理部53は硬貨に関する処理全般を行う。具体的には、硬貨処理部53は紙幣処理部51と同様、硬貨の鑑定処理、硬貨の金種毎の枚数カウント、券売機1の内部に収納された硬貨の内から必要な金種の硬貨を選別して硬貨排出口19から排出する等の動作を実行する。
【0018】
携帯端末100は、券売機1を利用する顧客がそれぞれ保持する携帯端末、例えばスマートフォン(多機能電話機)であり、前記券売機1との間で各種の情報のやり取りをするものである。図3は携帯端末70の機能ブロック図の一例を示す図である。同図に示すように、携帯端末100は、CPU101と、ROM103と、RAM105と、タッチパネル兼用表示部(入力兼表示部)107と、通信部109とを、バス111を介して接続して構成されている。CPU101は、ROM103に記憶された制御プログラムを実行することにより、携帯端末100の動作を制御する。ROM103は、前記制御プログラムや、タッチパネル兼用表示部107において表示される画像データ(画像フォーマット情報)等の各種情報を記憶する。RAM105は、種々の情報を一時記憶する。タッチパネル兼用表示部107は、液晶パネルのような種々の画像を表示する表示装置と、タッチパッドのような位置入力装置とを組み合わせた装置であり、携帯端末100を操作する顧客(携帯端末保持者)に対して情報を表示し、また画面上の表示を押下(タップ、ドラッグ、フリック等)することで入力を行う。通信部109は、外部の各種機器と通信するための通信インターフェースであり、例えば上記ネットワーク等を経由して外部装置(管理装置等)と通信を行う。
【0019】
図4はRAM45(またはフラッシュメモリ43)に記憶される商品マスタテーブルの一例を示す図である。同図に示すように、商品マスタテーブルは、各商品の商品コード(商品識別情報)、商品名、価格などの各種商品情報からなっている。
【0020】
図6はRAM45(またはフラッシュメモリ43)に記憶されるクーポンマスタテーブルの一例を示す図である。同図に示すように、クーポンマスタテーブルは、クーポン番号(クーポンコード)、クーポン名称、値引金額、割引率、クーポンタイプ、1伝票使用限度、対象商品コード、有効期限(開始)、有効期限(終了)、などのクーポン毎のデータ(クーポン情報)が記録されている。クーポンタイプとは、販売している商品そのもの(主商品)と、当該商品に付加するサービスなどとを分類分けするものであり、商品自体に対するクーポンには「1」、それ以外のクーポンには「2」を付している。1伝票使用限度は、当該クーポンを用いて何回サービスが受けられるかを示している。対象商品コードは、当該クーポンの対象となる商品であり、1つの商品の場合もあれば、複数の商品の場合もある。
【0021】
クーポンを使用する場合は、例えば携帯端末100のタッチパネル107に二次元コード(クーポン情報)を表示して、当該二次元コードを券売機1のモバイル端末処理部25にかざして読み取らせ、その内容を判読させる。そして読み取ったクーポンと記憶している(RAM45またはフラッシュメモリ43)クーポンマスタテーブルとを比較して対応するクーポンがある場合にはクーポンの種類に応じて券売機1の処理を異ならせる。
【0022】
次に、券売機1の動作の一例を説明する。図5は券売機1の動作の一例を示す動作フロー図である。同図に示すように、券売機1のCPU41は、そのタッチパネル11に、例えば図7に示すような通常の商品選択画面G1を表示させる(ステップ1-1)。同図に示す商品選択画面G1には、各種商品を表示し、何れかの商品表示部分を押下することで当該商品を選択できる商品表示欄G11や、選択した商品を一覧表示する選択商品表示欄G13や、お預かり金額や合計金額などを表示する金額表示欄G15や、会計を指示する会計ボタンG17などが表示されている。そして顧客(操作者)は、クーポンを使用しないで商品選択を行う場合や、各種クーポンを使用する場合などがあるので、以下各場合に分けて説明する。
【0023】
〔クーポンを使用しないで商品を選択する場合〕
クーポンを使用せず、前記通常の商品選択画面G1を用いてそのまま商品を選択する場合は、ステップ1-2の「N」からステップ1-11に移行する。そして、商品表示欄G11中の所望の商品表示部分を押下することで所望の1又は複数の商品を選択(ステップ1-11)した後、会計ボタンG17を押下する。これによって、選択した商品が券売機1のRAM45の商品登録リストに記憶・登録される(ステップ1-7)。そしてステップ1-8に移行し、精算処理を行う。精算処理は、図示しない精算画面が表示されるので、当該精算画面によって行う。精算が完了すると、紙片(この例の場合は食券)が発券される。
【0024】
なお、例えば券売機1に上記商品登録リストや下記するクーポン情報を記憶するための記憶部がなく、別途システム(券売機システム)上に設置した管理装置やネットワーク上にあるサーバなどに当該商品登録リストやクーポン情報を記憶するように構成されているような場合は、これら管理装置やサーバに上記商品登録リストや下記するクーポン情報を記憶する(以下の各場合も同様)。
【0025】
〔特定商品用クーポンを使用する場合(その1)〕
次に、上記商品選択画面G1を表示した状態で(ステップ1-1)、クーポンを使用する場合は、例えば携帯端末100のタッチパネル107に二次元コード(クーポン情報)を表示して、当該二次元コードを券売機1のモバイル端末処理部25にかざして読み取らせ、その内容を判読させ記憶する(ステップ1-2)。もちろんクーポン情報として読み込ませるのは、紙に印刷した二次元コードでも良いし、一次元コードなどの他の各種コードでもよい。また入力は、モバイル端末処理部25以外に設置したスキャナで行っても良いし、タッチパネル11に表示した画面を操作することなどで行っても良い。要は、クーポン情報を券売機1が入力する構成であればどのような構成であっても良い。
【0026】
次に、ステップ1-2において、券売機1のCPU41は、読み込んだクーポン情報がどのようなサービス内容のクーポン情報であるかを、前記クーポンマスタテーブルを参照することで確認する。
【0027】
確認したクーポンのサービス内容が、特定商品用のクーポンであり、且つ有効期限等の他の各種条件も満たしている場合は、ステップ1-3の「Y」を介してステップ1-4に移行する。ここで言う特定商品用のクーポンとは、特定の商品のみに適用されるサービスであり、例えば特定の商品を特定の価格で提供するサービスなどである。この例では、「塩ラーメン」に対して特別価格「600円」(100円値引)で提供するサービスが当該クーポンであるとしている。
【0028】
ステップ1-4では、読み込んだクーポン情報の対象となる商品に対して、さらにトッピング(オプション具材)が選択可能であるか否かを判断し、選択可能な場合はステップ1-5に移行して図8に示すトッピング選択兼特定商品表示画面G10を表示する。
【0029】
同図に示すトッピング選択兼特定商品表示画面G10には、商品名G21や、商品画像G23や、商品内容表示欄G24や、お預かり金額や合計金額などを表示する金額表示欄G27や、商品選択の決定及び会計を指示する決定ボタンG29などが表示されている。商品名G21と商品画像G23を合わせて商品画面といい、商品内容表示欄G24と金額表示欄G27を合わせて登録内容表示画面という。
【0030】
商品名G21の上側には、クーポンが適用されたことを示すクーポン適用表示欄G101として「商品クーポンが適用されています」の文言が表示されている。これによって、この商品の取引にはクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができる。
【0031】
商品画像G23の下側には、トッピング選択欄(オプション具材選択欄)G103が表示されている。この例の場合は、「味玉+100」、「メンマ+80」、「海苔+50」の3つのトッピング選択ボタンG103a,G103b,G103cが表示されている。
【0032】
商品内容表示欄G24と金額表示欄G27には、それぞれクーポン適用による変更内容表示欄G105,107が表示されている。この例の場合、クーポンの適用によって変更されるのは、商品の金額なので、「¥700⇒¥600」のように、クーポン適用前の購入金額からクーポン適用後の購入金額に変更されたことが容易に認識できる表示を行っている。これによって、クーポンによりどの程度金額が安くなっているのかを、顧客(操作者)は容易に知ることができる。
【0033】
以上説明したようにトッピング選択兼特定商品表示画面G10を表示することで、商品「塩ラーメン」をクーポンの適用によって購入しようとしていること、及びクーポンの内容は合計金額がクーポンを適用したことにより変更されていること、さらにトッピングを選択できることを、1つの画面で券売機1の操作者に容易に知らせることができる。
【0034】
そして、トッピングを選択する場合は、「味玉+100」、「メンマ+80」、「海苔+50」の3つのトッピング選択ボタンG103a,G103b,G103cの内の1又は複数のボタンを押下して選択(注文)した後に、決定ボタンG29を押下し、一方トッピングを選択しない場合は、そのまま決定ボタンG29を押下する。なお、トッピングを選択した場合は、商品内容表示欄G24に選択されたトッピングの内容が表示され、金額表示欄G27の商品合計金額が変更され、また変更内容表示欄G105,107の金額表示もそれぞれ変更される。
【0035】
そして、上述のようにして決定ボタンG29が押下されると、当該商品および選択したトッピングが上記商品登録リストに商品登録される(ステップ1-7)。そしてステップ1-8に移行し、上記と同様の精算処理が行われ、食券が発券される。
【0036】
このトッピング選択兼特定商品表示画面G10を用いることとすれば、クーポンを読み込むだけでトッピングの選択が可能になり、またトッピングが必要な場合はそれを選択し、不必要な場合はそのまま(いきなり)商品登録が終了するので、クーポンに係る商品を選択する操作などが不要になり、顧客による操作が容易になる。
【0037】
ところで、上記例では、特定商品用のクーポンとして、特定の商品の金額が割り引かれる例を示したが、例えば、特定の商品に付随する商品(例えば餃子1皿)が提供されるなど、他の各種クーポンであっても良い。この場合は、上記商品内容表示欄G24と金額表示欄G27にそれぞれ表示されるクーポン適用による変更内容表示欄G105,107には、例えば「餃子1皿サービス」のようなクーポン内容が容易に認識できる表示が行われる。即ちこれによって、クーポンにより何か商品が追加されたことを、顧客(操作者)が容易に知ることができる。
【0038】
〔特定商品用クーポンを使用する場合(その2)〕
一方、ステップ1-4において、トッピングが選択できない商品の場合は、ステップ1-6に移行して図9に示す特定商品表示画面G2を表示する。この例で示す特定商品用のクーポンは、「ホイコーロー定食」に対して特別価格「600円」(80円値引)で提供するサービスである。同図に示す特定商品表示画面G2において、前記図8に示すトッピング選択兼特定商品表示画面G10と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記トッピング選択兼特定商品表示画面G10と同じである。
【0039】
同図に示す特定商品表示画面G2において、上記トッピング選択兼特定商品表示画面G10と相違する点は、商品内容表示欄G24の代わりに、セット内容表示欄G25を設けた点と、トッピング選択兼特定商品表示画面G10中に表示していたトッピング選択欄G103を表示しないようにした点である。セット内容表示欄G25は商品内容表示欄G24と同等の欄であり、セット内容表示欄G25を商品内容表示欄G25と表現しても良い。この特定商品表示画面G2を表示することで、「ホイコーロー定食」が特別価格で提供されることを、券売機1の操作者に容易に知らせることができる。
【0040】
そして、特定商品表示画面G2において、決定ボタンG29を押下すると、当該商品が上記商品登録リストに商品登録される(ステップ1-7)。そしてステップ1-8に移行し、上記と同様の精算処理が行われ、食券が発券される。
【0041】
この特定商品表示画面G2を用いることとすれば、クーポンを読み込むだけでそのまま(いきなり)商品登録が終了するので、商品を選択する操作などが不要になり、顧客による操作が容易になる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引にはクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができ、また変更内容表示欄G105,107を表示するので、クーポン適用前の購入金額からクーポン適用後の購入金額に変更されたことを顧客に確実に認識させることができる。
【0042】
〔特定商品用クーポンを使用する場合(その3)〕
上記図9に示す特定商品表示画面G2に代えて、図10に示すような特定商品表示画面G3を表示しても良い。同図に示す特定商品表示画面G3において、前記図9に示す特定商品表示画面G2と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記特定商品表示画面G2と同じである。
【0043】
この特定商品表示画面G3において、上記特定商品表示画面G2と相違する点は、画面中に、商品内容選択欄G31を設け、構成商品のサイズを変更できるようにした点である。この例に係る商品内容選択欄G31は、定食の構成商品の一つであるライスの量(サイズ)を選択できる欄であり、ライスの量の選択ができる旨の文字表示部G311と、ライスの画像G313と、「大」「中」「小」の選択ボタンG315とを有して構成されている。各選択ボタンG315の下部には、当該選択によって増減する料金が表示されている。そして何れかの選択ボタンG315を押下すれば、所望のライスの量を選択できる。またこのとき、押下した選択ボタンG315の種類(金額)に応じて、前記セット内容表示欄G25、金額表示欄G27、変更内容表示欄G105,107中の各金額表示を変更しても良い。
【0044】
そして当該選択を行った後に、決定ボタンG29を押下すれば、商品登録が行われる(ステップ1-7)。次にステップ1-8に移行し、上記と同様の精算処理を行えば、食券が発券される。
【0045】
なお、事前に携帯端末100でクーポン情報を表示して、予め、定食の構成商品の一つであるライスの量(サイズ)を選択できるクーポンの場合、それを券売機1のモバイル端末処理部25にかざして読み取らせたとき、ライスの量が選択された状態でセット内容表示欄G25と金額表示欄G27を合わせて登録内容表示画面に表示することもできる。
【0046】
この特定商品表示画面G3を用いることとすれば、クーポンを読み込むだけでそのまま特定商品の選択が行えるばかりか、その内容の変更も容易に行うことができる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引にはクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができ、また変更内容表示欄G105,107を表示するので、クーポン適用前の購入金額からクーポン適用後の購入金額に変更されたことを顧客に確実に認識させることができる。
【0047】
〔特定商品用クーポンを使用する場合(その4)〕
上記(その1),(その2),(その3)の説明では、トッピング選択兼特定商品表示画面G10中又は特定商品表示画面G2中又は特定商品表示画面G3中の決定ボタンG29を押下すれば、即座にステップ1-8の精算画面に移行する例を示しているが、決定ボタンG29を押下すると、図11に示す通常の商品選択画面G4を表示し、これによって引き続き他の各種商品を選択できるように構成しても良い。商品選択画面G4は前記図7に示す商品選択画面G1と同様の画面なので、商品選択画面G1と同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。商品選択画面G4においては、前記決定ボタンG29の押下によって選択が行われた「ホイコーロー定食」を、その選択商品表示欄G13に表示し、これに伴って金額表示欄G15の合計金額を表示している。またこの商品選択画面G4においても、その上部にクーポンが適用されていることを示すクーポン適用表示欄G101として「商品クーポンが適用されています」の文言が表示され、また選択商品表示欄G13と金額表示欄G15には、それぞれクーポン適用による変更内容表示欄G105,107が表示されている。
【0048】
この商品選択画面G4を用いることとすれば、クーポンを読み込むだけで特定商品の選択が行えるばかりか、そのまま引き続いて別の商品も選択していくことができる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引にはクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができ、また変更内容表示欄G105,107を表示するので、クーポン適用前の購入金額からクーポン適用後の購入金額に変更されたことを顧客に確実に認識させることができる。
【0049】
〔特定商品用クーポンを使用する場合(その5)〕
上記特定商品表示画面G2、G3では、1つの商品画像G23中に、当該商品(この例の場合は定食を構成する各構成商品)を表示したが、セット商品(この例ではハンバーガーセット)の場合は、図12に示す特定商品表示画面G5のように、セットを構成する各構成商品を別々の商品画像G231,G232,G233としてそれぞれ独立に表示しても良い。なおこの特定商品表示画面G5において、前記特定商品表示画面G2と同一又は相当部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
ところで、特定商品用クーポンを使用する場合、商品選択画面G1を表示した状態(ステップ1-1)から精算処理(ステップ1-8)が行われるまでに、券売機1のモバイル端末処理部25に特定商品用クーポンをかざして読み取らせると、それまで開いていた画面を一時的に保存して、特定商品表示画面G2などを表示するようにしても良い。これによって、どのような画面表示状態においてもスムーズに当該クーポン情報を表示して商品登録することができる。
【0051】
上記〔特定商品用クーポンを使用する場合(その1)~(その5)〕で説明したように、クーポン情報が、特定商品に対するものであるような場合、クーポン情報を読み込むだけで、そのまま当該特定商品の商品登録を行うことができる。即ち、クーポン情報を読み込むだけで、商品登録ができるので、当該クーポン情報への対応を容易且つスムーズに行うことができる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引にはクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができ、また変更内容表示欄G105,107を表示するので、クーポン適用前のサービス内容からクーポン適用後のサービス内容に変更されたことを顧客に確実に認識させることができる。
【0052】
〔グルーピング商品用クーポンを使用する場合〕
ステップ1-2において、読み込んだクーポン情報のサービス内容が、グルーピング商品をサービスするクーポンであり、且つ有効期限等の他の各種条件も満たしている場合は、ステップ1-3の「N」からステップ1-9の「Y」を介してステップ1-10に移行し、図13に示すグルーピング商品選択画面G6を表示する。ここで言うグルーピング商品とは、飲み物やデザートなどの、組み分けされた商品群をいう。従ってグルーピング商品用クーポンとは、例えばドリンク無料券(半額券)やデザート無料券(半額券)などをいい、この例では、「デザート」をグルーピング商品としている。また言い換えれば、グルーピング商品選択画面G6は、グルーピング商品用クーポンが適用される商品しか表示しない画面である。グルーピング商品は、他の主商品に紐付く商品ではなく、単独で購入可能な商品である。
【0053】
同図に示すグルーピング商品選択画面G6には、サービス内容表示欄G61や、選択用商品表示欄G63や、商品選択の決定及び会計を指示する決定ボタンG65や、デザートクーポンが適用されることを示すクーポン適用表示欄G101として「デザートクーポンが適用されています」の文言などが表示されている。このグルーピング商品選択画面G6を表示することで、サービスの対象となる複数の商品(この例ではデザート)が提供されることを、券売機1の操作者に容易に知らせることができる。
【0054】
そして、グルーピング商品選択画面G6において、選択用商品表示欄G63中の所望の商品を押下して選択し(ステップ1-11)、次に決定ボタンG65を押下して当該選択した商品を商品登録リストに登録すると(ステップ1-7)、ステップ1-8に移行し、上記と同様の精算処理が行われ、食券が発券される(この例の場合はデザート無料券なので、精算処理が省略され、直接食券が発券される。一方、例えば、半額券の場合は、精算処理が行われ、食券が発券される)。
【0055】
このグルーピング商品選択画面G6を用いれば、クーポンを読み込むだけで、選択できる商品が表示され、特別な操作を行うことなく、サービスの対象となる商品の選択が可能になる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引にはデザートクーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができる。
【0056】
〔複数商品用クーポンを使用する場合〕
ステップ1-2において、読み込んだクーポン情報のサービス内容が、複数商品に適用可能なクーポンであり、且つ有効期限等の他の各種条件も満たしている場合は、ステップ1-3の「N」とステップ1-9の「N」からステップ1-12の「Y」を介してステップ1-13に移行し、図14に示す複数商品選択画面G7を表示する。ここで言う複数商品用クーポンとは、所定の複数の商品(同一種類の商品や、同一の構成商品を有する商品など)に対して適用可能なサービスであり、例えば当該複数の商品に共通の具材に対するサービス(例えば大盛りなど)や、商品中の所定の構成商品に対するサービス(例えば小鉢の変更や追加)などをいう。このサービスは、単独で購買できる主商品に紐付く(付加できる)サービス(オプション)であり、付加情報という。この例では、「各種ラーメン」に対して「麺を大盛りにする」サービスが当該クーポン情報(付加情報)であるとしている。また言い換えれば、複数商品選択画面G7は、複数商品用クーポンが適用される商品しか表示しない画面である。
【0057】
同図に示す複数商品選択画面G7には、サービス内容表示欄G71や、選択用商品表示欄G73や、商品選択の決定及び会計を指示する決定ボタンG75や、麺類大盛クーポンが適用されることを示すクーポン適用表示欄G101として「麺類大盛クーポンが適用されています」の文言などが表示されている。この複数商品選択画面G7を表示することで、サービスが適用可能な複数の商品(この例では各種ラーメン)が「麺大盛り」で提供されることを、券売機1の操作者に容易に知らせることができる。
【0058】
そして、複数商品選択画面G7において、選択用商品表示欄G73中の所望の商品を押下して選択し(ステップ1-11)、次に決定ボタンG75を押下して商品登録リストに登録すると(ステップ1-7)、ステップ1-8に移行し、上記と同様の精算処理が行われ、食券が発券される。
【0059】
この複数商品選択画面G7を用いることとすれば、クーポンを読み込むだけで、特別な操作を行うことなく、サービスの対象となる複数の商品が選択可能に表示され、容易に選択し精算・発券することができる。またクーポン適用表示欄G101を表示するので、この取引には麺類大盛クーポンが適用されているということを顧客に確実に認識させることができる。
【0060】
〔割引又は値引クーポンを使用する場合〕
ステップ1-2において、読み込んだクーポン情報のサービス内容が、割引又は値引用のクーポンであり、且つ有効期限等の他の各種条件も満たしている場合は、ステップ1-3の「N」とステップ1-9の「N」とステップ1-12の「N」とステップ1-14の「Y」からステップ1-15に移行し、図15に示す通常の商品選択画面(割引用商品選択画面)G8または図16に示す通常の商品選択画面(値引用商品選択画面)G9を表示する。ここで言う割引用のクーポンは、選択した1又は複数の商品全体に対して所定の割引率で割り引くサービスであり、またここで言う値引用のクーポンとは、選択した1又は複数の商品全体に対して所定の金額を値引くサービスをいうものとする。両図に示す商品選択画面G8またはG9において、前記図7に示す商品選択画面G1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図7に示す商品選択画面G1と同じである。
【0061】
商品選択画面G8は、割引用商品選択画面であり、前記商品選択画面G1の上部に、クーポン割引内容表示欄G81を表示し、これによってこの商品選択画面G8を用いて選択した各種商品の合計金額に対して所定の割引率で割り引きのサービスが受けられることを、券売機1の操作者に容易に知らせることができる。また商品選択画面G9は、値引用商品選択画面であり、前記商品選択画面G1の上部に、クーポン値引内容表示欄G91を表示し、これによってこの商品選択画面G9を用いて選択した各種商品の合計金額に対して所定の値引額で値引きのサービスが受けられることを、券売機1の操作者に容易に知らせることができる。
【0062】
そして、商品選択画面G8またはG9において、それらの商品表示欄G11などを操作することで、1又は複数の商品の選択を行う(ステップ1-11)。そして商品の選択が終了した場合は、会計ボタンG17が押下される。これによって選択した商品が商品登録リストに登録され(ステップ1-7)、上記と同様の精算処理が行われ(ステップ1-8)、食券が発券される。
【0063】
〔クーポン使用条件を満たしていないクーポンが読み込まれた場合〕
券売機1に読み込ませたクーポン情報が、クーポン使用条件を満たしておらず、使用できない場合、例えばクーポン対象店舗でない場合や、クーポン有効期限を徒過していた場合などは、ステップ1-3の「N」とステップ1-9の「N」とステップ1-12の「N」とステップ1-14の「N」からステップ1-11に移行し、前記ステップ1-1で表示した商品選択画面G1をそのまま用いて商品選択が行われる(ステップ1-11)。なおこのとき、当該クーポンがクーポン条件を満たさないことを例えば商品選択画面G1上に表示して、顧客に知らせることが好適である。これによって選択した商品が商品登録リストに登録され(ステップ1-7)、上記と同様の精算処理が行われ(ステップ1-8)、食券が発券される。
【0064】
以上説明したように、上記券売機1によれば、券売機1がクーポン情報を読み込むと、即座にクーポン情報に応じた異なる画面(画像)を表示し、各クーポン情報に応じた処理を進めることができるので、顧客の手間を軽減させることができ、各クーポン情報への対応を容易且つスムーズに行うことができる。
【0065】
《実施形態の総括》
[技術分野]
本発明は、券売機に関するものである。
[背景技術]
近年、顧客が券売機を使用する際、商品の割引などに使用されるクーポンを券売機のスキャナに読み取らせて利用することが多くなっている。
しかし、従来クーポンを利用するために、例えばスマートホンなどの携帯端末に二次元コードを表示して、当該携帯端末を券売機のスキャナにかざして読み取らせた後も、クーポンを適用した商品の選択・登録、オプションやトッピングを選択、商品とオプション等の組み合わせを確認して、最終的に精算処理に行くまでいくつかの処理や画面遷移が必要で、顧客にとっては手間と時間が掛かっていた。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2014-132412号公報
【0066】
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、顧客の手間を軽減させることができる券売機を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明は、客の操作に応じて選択された商品の精算処理を行う券売機において、クーポン情報を取得する取得手段と、前記取得手段によりクーポン情報を取得したとき、当該クーポン情報の種類に応じて画面表示を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類に応じて、商品登録リストに商品の登録を行う際、当該クーポン情報の対象となる商品に対してオプション具材が選択可能な場合は、当該登録を行う商品を表示する画面上にオプション具材の選択肢を合わせて表示することを特徴としている。
クーポン情報とは、例えばクーポンマスタテーブルに記憶されたクーポン毎に予め記憶された情報であり、例えば、値引金額、割引率、有効期限などの各種情報である。
クーポン情報を取得すると、当該クーポン情報に応じて異なる画面を表示するので、各クーポン情報への対応を容易且つスムーズに行うことができる。
また、クーポン情報を読み込むだけでトッピングの選択が可能になり、またトッピングが必要な場合はそれを選択し、不必要な場合はそのまま(いきなり)商品登録が終了するので、商品を選択する操作などが不要になり、顧客による当該クーポン情報への対応(操作)を容易且つスムーズに行うことができる。
【0067】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類に応じて、前記商品登録リストに登録する商品の画像を、クーポンが適用されたことを示す情報と共に表示することを特徴としている。
クーポン情報を読み込むだけで、商品登録を行うとともに、当該商品の画像も表示し、さらに当該画像にクーポンが適用されたことを示す情報も表示するので、商品登録を容易且つスムーズに行えるばかりか、登録しようとする商品の顧客による確認及び当該商品がクーポン適用商品であることの顧客による確認も容易に行うことができる。
【0068】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類が、商品が組み分けされたクーポン情報の場合、客の操作に応じて選択できる対象となる商品を商品選択画面に表示することを特徴としている。
商品が組み分け(グルーピング)されたクーポン情報とは、例えばドリンククーポンやデザートクーポンなどのように、所定種類の商品群がグルーピングされ、当該グループ内から所望の商品を選択できるクーポン情報をいう。
これによって、当該クーポン情報を読み込むだけで商品選択画面が表示され、客は容易にグルーピングされた商品の中から所望の商品を選択することができる。
【0069】
また本発明は、上記特徴に加え、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記クーポン情報の種類が付加情報である場合、前記付加情報の対象となる商品を商品選択画面に表示することを特徴としている。
付加情報とは、ある特定の商品(単独で購買できる商品、主商品)にのみ付加できるオプションのことであり、例えば、ラーメンの大盛り、定食におけるご飯の大盛り、付属商品(小鉢など)の追加・変更などのオプションをいう。
これによって、当該クーポン情報を読み込むだけで、付加情報の対象となる商品(主商品、例えば各種ラーメンや各種定食)が商品選択画面に表示され、客は容易に付加情報を適用したい商品を選択することができる。
【0070】
また本発明は、上記特徴に加え、前記券売機はクーポン情報を記憶する記憶部を有し、前記制御手段は、前記取得手段により取得されたクーポン情報と前記記憶部に記憶されるクーポン情報を比較して、当該クーポン情報の種類に応じて画面表示を制御することを特徴としている。
【0071】
なお、上述の券売機1としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムとしての券売機1に読み込ませ、実行することにより、上記の券売機1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0072】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの構成であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0073】
1 券売機 11 タッチパネル
13 紙幣投入口 15 紙幣排出口
17 硬貨投入口 19 硬貨排出口
21 非現金決済処理部 23 カード処理部
23a ICカード挿入部 23b 非接触カード読取部
23c 磁気カード挿入部 25 モバイル端末処理部
31 発行口 41 CPU
43 フラッシュメモリ 45 RAM
47 通信部 49 発行部(発行手段)
51 紙幣処理部 53 硬貨処理部
100 携帯端末 101 CPU
103 ROM 105 RAM
107 タッチパネル兼用表示部(入力兼表示部) 109 通信部
111 バス G1 商品選択画面
G11 商品表示欄 G13 選択商品表示欄
G15 金額表示欄 G17 会計ボタン
G2 特定商品表示画面 G21 商品名
G23 商品画像 G25 セット内容表示欄
G27 金額表示欄 G29 決定ボタン
G3 特定商品表示画面 G31 商品内容選択欄
G313 画像 G315 選択ボタン
G4 商品選択画面 G43 商品画像
G43-1,2,3 商品画像 G49 決定ボタン
G5 特定商品表示画面 G6 グルーピング商品選択画面(商品選択画面)
G61 サービス内容表示欄 G63 選択用商品表示欄
G65 決定ボタン G7 複数商品選択画面(商品選択画面)
G71 サービス内容表示欄 G73 選択用商品表示欄
G75 決定ボタン G8 商品選択画面
G81 クーポン割引内容表示欄 G9 商品選択画面
G91 クーポン値引内容表示欄 G10 トッピング選択兼特定商品表示画面
G24 商品内容表示欄 G101 クーポン適用表示欄
G103 トッピング選択欄(オプション具材選択欄)
G103a,G103b,G103c トッピング選択ボタン
G105 変更内容表示欄 G107 変更内容表示欄
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2025-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は、客の操作に応じて選択された商品の精算処理を行う券売機において、コード情報よりクーポン情報を取得する取得手段を有し前記取得手段で取得したクーポン情報が特定商品に関するクーポン情報であり、且つ当該特定商品の商品登録が決定された場合は、他の商品を選択する商品選択画面に移行せず前記特定商品の精算画面へ移行することを特徴としている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
客の操作に応じて選択された商品の精算処理を行う券売機において、
コード情報よりクーポン情報を取得する取得手段を有し
前記取得手段で取得したクーポン情報が特定商品に関するクーポン情報であり、且つ当該特定商品の商品登録が決定された場合は、他の商品を選択する商品選択画面に移行せず前記特定商品の精算画面へ移行する
ことを特徴とする券売機。
【請求項2】
前記取得手段は、情報端末からコード情報の取得が可能であって、当該情報端末から取得したコード情報にかかるクーポン情報が複数の構成商品を有する特定商品に関するクーポン情報であり、且つ当該クーポン情報において前記特定商品を構成する何れかの構成商品の商品内容が指定されている場合は、当該構成商品の商品内容が指定された状態で前記特定商品の商品登録が決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の券売機。