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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028387
(43)【公開日】2025-03-03
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/393 20060101AFI20250221BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20250221BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250221BHJP
   B41J 25/20 20060101ALI20250221BHJP
   B41J 21/16 20060101ALI20250221BHJP
【FI】
B41J29/393 101
H04N1/00 567R
H04N1/00 002Z
G03G21/00 370
B41J25/20
B41J21/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023133183
(22)【出願日】2023-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】金 純杞
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR03
2C061AS02
2C061KK12
2C061KK18
2C061KK19
2C061KK26
2C187AC07
2C187AC08
2C187AG01
2C187BF11
2C187BH18
2C187CC08
2C187CD07
2H270KA55
2H270MD06
2H270PA26
2H270QA16
2H270QB18
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB05
5C062AB08
5C062AB20
5C062AB25
5C062AB34
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC55
5C062AC66
5C062AC71
(57)【要約】
【課題】人が目視で用紙の両面における印刷位置が一致しているか否かを容易に確認できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、第1位置合わせマークが両面に形成された第1テスト用紙を用いて印刷用紙の両面の印刷位置を調整する制御部と、第2テスト用紙の両面の重なる位置に第2位置合わせマークを形成する画像形成部と、を備え、所定の方法により前記第2テスト用紙の端部に前記第2位置合わせマークを当接可能とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1位置合わせマークが両面に形成された第1テスト用紙を用いて印刷用紙の両面の印刷位置を調整する制御部と、
第2テスト用紙の両面の重なる位置に第2位置合わせマークを形成する画像形成部と、
を備え、
所定の方法により前記第2テスト用紙の端部に前記第2位置合わせマークを当接可能とする
画像形成装置。
【請求項2】
前記第2テスト用紙は、矩形であり、
前記第2テスト用紙の四辺の端部に前記第2位置合わせマークを当接可能とする
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記所定の方法は、前記画像形成部が前記第2テスト用紙の端部に当接させて前記第2位置合わせマークを形成することである
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成部は、前記第2テスト用紙の端部より内側に前記第2位置合わせマークを形成し、
前記所定の方法は、前記第2位置合わせマークを横切るように前記第2テスト用紙が裁断されることである
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成部は、前記第2位置合わせマークを横切るように裁断線を形成する
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2位置合わせマークは、前記第2テスト用紙の端部に当接することで前記第2テスト用紙の側面から目視可能となる
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2位置合わせマークは、目盛りを示す
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1テスト用紙の両面に、前記第2位置合わせマークが形成されず、前記第1位置合わせマークが形成され、
前記第2テスト用紙の両面に、前記第1位置合わせマークが形成されず、前記第2位置合わせマークが形成される
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1テスト用紙及び前記第2テスト用紙それぞれの両面に、前記第1位置合わせマーク及び前記第2位置合わせマークが形成される
請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、読取画像の画像データを生成する画像読取部を備え、画像読取部内に設けられている光源の光量を裏写り現象が発生する光量に調整し、原稿の片面画像と裏写り現象によって片面画像に映り込んでいる裏面画像との位置関係を測定する画像形成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-210886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
相対的に低坪量の用紙の表面と裏面とに画像を印刷した場合、人が、用紙の表面と裏面とで印刷位置が一致しているか否かを、用紙を透かして見ることにより、目視で確認する場合がある。しかし、相対的に高坪量の厚紙においては、人が、用紙の表面と裏面とで印刷位置が一致しているか否かを、用紙を透かして見ることにより、目視で確認することが困難である。特許文献1に開示された技術においては、画像読取部による読み取り処理における誤差に起因して、測定された位置関係に誤差が含まれるおそれがある。そのため、特許文献1に開示された技術においては、人が目視で確認した場合における印刷位置の確認結果とは異なる測定結果となるおそれがある。そこで、本開示の一態様は、人が目視で用紙の両面における印刷位置が一致しているか否かを容易に確認できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る画像形成装置は、第1位置合わせマークが両面に形成された第1テスト用紙を用いて印刷用紙の両面の印刷位置を調整する制御部と、第2テスト用紙の両面の重なる位置に第2位置合わせマークを形成する画像形成部と、を備え、所定の方法により前記第2テスト用紙の端部に前記第2位置合わせマークを当接可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】画像形成装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】第2テスト用紙の表面及び裏面に形成された第2位置合わせマークの一例を示す図である。
図3図2に例示する領域について図2に例示する方向Dから見た矢視拡大図である。
図4】第2テスト用紙の表面及び裏面に形成された裁断線の一例を示す図である。
図5】第2テスト用紙の表面及び裏面に第2位置合わせマークと交差して横切るように形成された裁断線の一例を示す図である。
図6図4に例示する裁断線に沿って裁断された第2テスト用紙の表面の一例を示す図である。
図7】原稿載置台に載置された原稿に重ねて第1テスト用紙が配置された状態の一例を示す図である。
図8図7に例示する状態において、第1テスト用紙上に第2テスト用紙が配置された状態の一例を示す図である。
図9】第一実施形態の変形例に係る第2テスト用紙の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第一実施形態)
図1図8を参照して、第一実施形態について説明する。なお、図面については、同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0008】
図1は、画像形成装置100の構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置100は、記憶部101と、操作部102と、表示部103と、画像読取部104と、画像形成部105と、画像出力部107と、制御部108とを備える。
【0009】
記憶部101は、各種データ、プログラム等を記録可能な記録媒体である。記憶部101は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等によって構成される。
【0010】
操作部102は、ユーザによる操作を受け付ける。例えば、操作部102は、画像形成装置100に搭載される機能を選択する操作、印刷枚数を指定する操作を受け付ける。操作部102は、タッチパネル、マウス、キーボード等により構成される。
【0011】
表示部103は、ユーザに提示する情報を表示する。例えば、表示部103は、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等により構成される。
【0012】
画像読取部104は、原稿載置台(不図示)に載置された原稿を読み取り、読み取られた原稿を示す画像データを生成する。
【0013】
画像形成部105は、画像読取部104によって生成された画像データに基づいて画像を用紙に形成する。具体的には、画像形成部105は、色材を記録媒体に付着させて、画像読取部104によって生成された画像データに基づく画像を用紙に形成する。例えば、画像形成部105は、電子写真方式を利用したレーザプリンタ、又はインクジェット方式を利用したインクジェットプリンタで構成できる。画像形成部105は、レーザプリンタで構成される場合、色材であるトナーを用紙に付着させて画像を用紙に形成する。また、画像形成部105は、インクジェットプリンタで構成される場合、色材であるインクを用紙に付着させて画像を用紙に形成する。
【0014】
さらに、画像形成部105は、第2テスト用紙の両面の重なる位置に第2位置合わせマーク211及び212を形成する。画像形成装置100においては、所定の方法により第2テスト用紙の端部に第2位置合わせマーク211及び212を当接可能とする。例えば、所定の方法は、画像形成部105が第2テスト用紙の端部に当接させて第2位置合わせマークを形成することである。または、所定の方法は、第2位置合わせマーク211及び212を横切るように第2テスト用紙が裁断されることであってもよい。
【0015】
用紙搬送部106は、画像形成部105によって画像が形成された用紙を搬送する。用紙搬送部106は、用紙を搬送するためのローラーにより構成される。
【0016】
画像出力部107は、画像形成部105によって画像が形成された用紙を排紙口(不図示)から出力する。
【0017】
制御部108は、記憶部101に記憶されるプログラムに従って、各種処理を実行する。例えば、制御部108は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される。
【0018】
制御部108は、第1位置合わせマークが両面に形成された第1テスト用紙を用いて印刷用紙の両面の印刷位置を調整する。例えば、画像読取部104が、原稿載置台(不図示)に載置された第1テスト用紙の両面を読み取ることで、制御部108は、第1テスト用紙の両面について第1位置合わせマークの位置を取得する。そして、制御部108は、第1テスト用紙の両面について取得された第1位置合わせマークの位置に基づいて、印刷用紙の両面の印刷位置を調整する。
【0019】
図2は、第2テスト用紙の表面201に形成された第2位置合わせマーク211、及び第2テスト用紙の裏面202に形成された第2位置合わせマーク212の一例を示す図である。なお、図2においては、第2テスト用紙の表面201に形成された複数の第2位置合わせマーク211をそれぞれ識別するために、説明の便宜上A~N、及び1~14との文字を付して記載する。同様に、図2においては、第2テスト用紙の裏面202に形成された複数の第2位置合わせマーク212をそれぞれ識別するために、説明の便宜上A´~N´、及び1´~14´との文字を付して記載する。
【0020】
画像形成部105は、第2テスト用紙の両面の重なる位置に第2位置合わせマーク211及び212を形成する。例えば、表面201及び裏面202においては、裏面A~N、及び1~14の第2位置合わせマーク211と、A´~N´、及び1´~14´の第2位置合わせマーク211とはそれぞれ重なる位置に形成される。
【0021】
第2テスト用紙は、矩形であり、第2テスト用紙の四辺の端部に第2位置合わせマーク211及び212を当接可能とする。例えば、画像形成部105は、表面201の端部に当接させて第2位置合わせマーク211を形成する。同様に、画像形成部105は、裏面202の端部に当接させて第2位置合わせマーク212を形成する。画像形成部105が、第2テスト用紙の端部に当接させて第2位置合わせマーク211及び212を形成することにより、第2テスト用紙の端部に第2位置合わせマークを当接可能となる。
【0022】
図3は、図2に例示する領域203について図2に例示する方向Dから見た矢視拡大図である。
【0023】
図3に例示する通り、表面201の端部に第2位置合わせマーク211が当接し、且つ裏面202の端部に第2位置合わせマーク212が当接することで、第2テスト用紙の側面から第2位置合わせマーク211及び212を目視可能となる。つまり、第2位置合わせマーク211及び212が、第2テスト用紙の端部に当接することで第2テスト用紙の側面から目視可能となる。これにより、人は、画像形成装置100によって出力される第2テスト用紙を側面から目視して、表面201に形成された第2位置合わせマーク211の位置と、裏面202に形成された第2位置合わせマーク212の位置とがずれているか否かを確認できる。または、人は、第2テスト用紙を側面から目視する際には、第2テスト用紙の角度を素早く変えてさらに逆の角度に変え往復させて残像現象を利用して第2位置合わせマーク211及び212のずれ又は重なりを確認してもよい。
【0024】
さらに、第2位置合わせマーク211及び212は、目盛りを示す。これにより、人は、第2テスト用紙の表面201と裏面202とにおける第2位置合わせマーク211及び212の位置のずれ量を確認できる。
【0025】
以上より、画像形成部105が、第2テスト用紙の両面に端部に当接させて第2位置合わせマーク211及び212を形成することで、第2テスト用紙が高坪量の厚紙であり、人が、第2テスト用紙を折り曲げることができない場合、または透かして表裏の印刷位置ずれを確認できない場合においても、人が、第2テスト用紙の表面201の第2位置合わせマーク211の位置と、第2テスト用紙の裏面202の第2位置合わせマーク212の位置とがずれているか否かを確認できる。これにより、画像形成装置100は、人に目視で用紙の両面における印刷位置が一致しているか否かを容易に確認させることができる。
【0026】
図4は、第2テスト用紙の表面401に形成された裁断線411及び第2テスト用紙の裏面402に形成された裁断線412の一例を示す図である。
【0027】
図4に例示する通り、画像形成部105は、第2テスト用紙の端部より内側に第2位置合わせマーク211及び212を形成してもよい。具体的には、画像形成部105は、表面401において、表面401の端部よりも内側に第2位置合わせマーク211を形成する。同様に、画像形成部105は、裏面402において、裏面402の端部よりも内側に第2位置合わせマーク212を形成する。これにより、表面401及び裏面402において、第2位置合わせマーク211及び第2位置合わせマーク212の周囲に印刷されない余白部分が設けられる。
【0028】
表面401及び裏面402において、第2位置合わせマーク211及び第2位置合わせマーク212の周囲に印刷されない余白部分が設けられていない場合、画像形成部105は、第2テスト用紙の端部に至る部分に色材を付着させる必要がある。その場合、用紙搬送部106が、色材が付着した第2テスト用紙を搬送するときに、用紙搬送部106を構成するローラーにおいて、搬送される第2テスト用紙に接しない部分に色材が付着するおそれがある。
【0029】
しかし、表面401及び裏面402において、第2位置合わせマーク211及び第2位置合わせマーク212の周囲に印刷されない余白部分が設けられている場合、画像形成部105は、第2テスト用紙の端部に至る部分には色材を付着させない。そのため、用紙搬送部106は、用紙搬送部106を構成するローラーにおいて、搬送される第2テスト用紙に接しない部分に色材が付着することなく、色材が付着した第2テスト用紙を搬送できる。
【0030】
画像形成部105は、第2テスト用紙の端部に平行且つ第2位置合わせマーク211の端点に当接させて裁断線411を形成する。同様に、画像形成部105は、第2位置合わせマーク212を横切るように裁断線412を形成する。つまり、画像形成部105は、第2テスト用紙の端部に平行且つ第2位置合わせマーク212の端点に当接させて裁断線412を形成する。
【0031】
そして、第2位置合わせマーク211及び212を横切るように第2テスト用紙が裁断されることにより、第2テスト用紙の端部に第2位置合わせマークを当接可能となる。具体的には、第2テスト用紙が、裁断線411及び裁断線412に沿って第2テスト用紙の端部に平行に裁断された場合、裁断された第2テスト用紙においては、表面401の端部に当接して第2位置合わせマーク211が形成され、且つ裏面402の端部に当接して第2位置合わせマーク212が形成される。
【0032】
図5は、第2テスト用紙の表面501に形成された裁断線411、及び第2テスト用紙の裏面502に形成された裁断線412の一例を示す図である。図5に例示する裁断線411と、図4に例示する裁断線411との相違点は、図5に例示する裁断線411が、第2テスト用紙の表面401に形成された第2位置合わせマーク211と交差して横切るように形成される点にある。同様に、図5に例示する裁断線412と、図4に例示する裁断線412との相違点は、図5に例示する裁断線411が、第2テスト用紙の裏面402に形成された第2位置合わせマーク212と交差して横切るように形成される点にある。
【0033】
図6は、図5に例示する裁断線411及び裁断線412に沿って裁断された第2テスト用紙の表面501の一例を示す図である。図6に例示する通り、第2テスト用紙が、図4に例示する裁断線411及び裁断線412に沿って裁断されることで、裁断された第2テスト用紙の表面501においては端部に当接して第2位置合わせマーク211が形成される。これにより、画像形成装置100は、人に、裁断された第2テスト用紙を側面から目視により、第2テスト用紙の表面501の第2位置合わせマーク211の位置と、第2テスト用紙の裏面502の第2位置合わせマーク212の位置とがずれているか否かを確認させることができる。
【0034】
図7図8を参照して、原稿載置台701に載置された第1テスト用紙703を用いて印刷位置を調整する処理について説明する。
【0035】
図7は、原稿載置台701に載置された原稿702に重ねて第1テスト用紙703が配置された状態の一例を示す図である。原稿載置台701には、原稿のサイズごとに、原稿を載置する位置を示す原稿位置指標が示される。第1テスト用紙602の両面の四隅と、第1テスト用紙602の両面の端部より内側とに、第1位置合わせマーク711が形成されている。つまり、第1テスト用紙の両面に、第2位置合わせマークが形成されず、第1位置合わせマーク711が形成される。
【0036】
人は、原稿載置台701の左上の隅に示される原稿位置指標に、第1テスト用紙703の左上の角が重なるように、第1テスト用紙703を配置する。そして、画像読取部104が、第1テスト用紙703に形成された第1位置合わせマーク711を読み取り、制御部108は、読み取られた第1位置合わせマーク711の位置に基づいて、画像形成部105によって印刷用紙に画像が形成される印刷位置を調整する。そして、制御部108は、印刷位置を調整した結果を表示部108に表示させる。これにより、画像形成装置100は、印刷位置を調整するとともに、印刷位置を調整した結果をユーザに提示できる。
【0037】
図8は、図7に例示するように、原稿702上に第1テスト用紙703が配置された状態において、第1テスト用紙703上に第2テスト用紙801が配置された状態の一例を示す図である。第2テスト用紙801の両面には、第1位置合わせマークが形成されず、第2位置合わせマーク811が形成される。つまり、本実施形態において、第1テスト用紙と第2テスト用紙とは、互いに異なる用紙である。人は、第2テスト用紙801の両面に形成された第2位置合わせマーク811と、原稿載置台701に形成された原稿位置指標とを合わせるように、第2テスト用紙801を配置する。
【0038】
以上より、画像形成装置100は、第1テスト用紙を用いて、印刷位置を調整するとともに、前記第2テスト用紙の両面の端部に第2位置合わせマークを形成可能とすることで、人に目視で用紙の両面における印刷位置が一致しているか否かを容易に確認させることができる。
【0039】
(変形例)
本実施形態に係る画像形成装置100の変形例として、一枚のテスト用紙の両面に、第1位置合わせマークと、第2位置合わせマークとが形成されてもよい。つまり、第1テスト用紙及び第2テスト用紙それぞれの両面に、第1位置合わせマーク及び第2位置合わせマークが形成されてもよい。
【0040】
図9は、本変形例に係る第2テスト用紙の一例を示す図である。図9に例示する第2テスト用紙の表面901の四隅と、表面901の端部より内側とに、第1位置合わせマーク911が形成されている。さらに、第2テスト用紙の表面901の四辺の端部に、第2位置合わせマーク211が形成されている。さらに、表面901と同様に、図9に例示する第2テスト用紙の裏面902には、第1位置合わせマーク912と、第2位置合わせマーク212とが形成されている。これにより、本変形例に係る画像形成装置100においては、一種類のテスト用紙を用いて、制御部108が第1位置合わせマーク911及び912によって印刷位置を調整するとともに、人が目視で第2テスト用紙の両面における印刷位置が一致しているか否かを容易に確認できる。
【0041】
上記実施形態で実行される各処理は、各実施形態で例示した処理態様に限定されない。上述した機能ブロックは、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)、又はCPUを用いたソフトウェアの何れを用いて実現してもよい。上記実施形態で実行される各処理は、複数のコンピュータで実行されてもよい。例えば、画像形成装置100で実行される処理は、他のコンピュータで一部の処理が実行されてもよいし、複数のコンピュータで全ての処理が分担して実行されてもよい。
【0042】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。本開示は、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0043】
100 画像形成装置、101 記憶部、102 操作部、103 表示部、104 画像読取部、105 画像形成部、106 用紙搬送部、107 画像出力部、108 制御部、201 表面、202 裏面、203 領域、211 第2位置合わせマーク、212 第2位置合わせマーク、401 表面、402 裏面、411 裁断線、412 裁断線、501 表面、502 裏面、602 第1テスト用紙、701 原稿載置台、702 原稿、703 第1テスト用紙、711 第1位置合わせマーク、801 第2テスト用紙、811 第2位置合わせマーク、901 表面、902 裏面、911 第1位置合わせマーク、912 第1位置合わせマーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9