(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028493
(43)【公開日】2025-03-03
(54)【発明の名称】設備プレート及び照明システム
(51)【国際特許分類】
F21S 8/02 20060101AFI20250221BHJP
F21V 21/00 20060101ALI20250221BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20250221BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20250221BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20250221BHJP
【FI】
F21S8/02 420
F21V21/00 110
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023133341
(22)【出願日】2023-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大屋 智嗣
(72)【発明者】
【氏名】長尾 拓
(57)【要約】
【課題】固定用部材の設計、製造、管理、および設備プレートの組み立てに手間を必要とせず効率的な設備プレート及び照明システムを得ることを目的とする。
【解決手段】設備プレートは、プレート本体と、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、プレート本体に取り付けられる複数の設置用ベースと、を備え、プレート本体は、少なくとも1つの貫通孔から構成された少なくとも1つの設備機器設置部を有する本体主部と、側壁を構成する複数の本体側部と、を有し、複数の設置用ベースのそれぞれは、複数の本体側部の内、本体主部の対向する辺に位置する一対の本体側部の間に延びるように配置されており、複数の設置用ベースのそれぞれは、設備機器が取り付けられるベース主部と、側壁を構成する複数のベース側部と、を有し、複数の設置用ベースのそれぞれは、設備機器設置部の両側に配置されて、複数のベース側部の少なくとも1つと、複数の本体側部の少なくとも1つとが固定されるものである。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備機器をシステム天井に取り付けるための設備プレートであって、
上面側が開口した箱型の形状に形成されており、前記設備機器が配置されるプレート本体と、
前記設備機器が取り付けられる取付部材であって、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、前記プレート本体に取り付けられる複数の設置用ベースと、
を備え、
前記プレート本体は、
平面視で矩形の板状に形成されており、前記設備機器が配置される部分に少なくとも1つの貫通孔から構成された少なくとも1つの設備機器設置部を有する本体主部と、
前記本体主部の周縁に沿って上方に延びるように設けられた側壁を構成する複数の本体側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記複数の本体側部の内、前記本体主部の対向する辺に位置する一対の本体側部の間に延びるように配置されており、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
平面視で前記本体主部よりも小さい矩形の板状に形成されており、前記設備機器が取り付けられるベース主部と、
前記ベース主部の周縁に沿って下方に延びるように設けられた側壁を構成する複数のベース側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記設備機器設置部の両側に配置されて、前記複数のベース側部の少なくとも1つと、前記複数の本体側部の少なくとも1つとが固定される設備プレート。
【請求項2】
前記プレート本体は、
長尺状に形成されており、
前記複数の本体側部は、
前記プレート本体の長辺部分を構成する一対の本体長手側部と、
前記プレート本体の短辺部分を構成する一対の本体短手側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
長尺状に形成されており、
前記複数のベース側部は、
前記複数の設置用ベースのそれぞれの長辺部分を構成する一対のベース長手側部と、
前記複数の設置用ベースのそれぞれの短辺部分を構成する一対のベース短手側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記一対のベース短手側部の少なくとも一方と、前記一対の本体長手側部の少なくとも一方とが固定される請求項1に記載の設備プレート。
【請求項3】
前記一対のベース短手側部は、前記一対の本体長手側部の内側に配置されている請求項2に記載の設備プレート。
【請求項4】
前記ベース主部には、
前記設備機器を固定するための少なくとも1つのネジ孔が形成されている請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項5】
前記複数の設置用ベースの少なくとも1つは、
前記ベース主部と複数のベース側部の少なくとも1つとの角部分において凹んだ形状に形成された切り欠き部分であって、前記設備機器の一部又は前記設備機器を固定するための部材が配置される設備機器回転防止部を有する請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項6】
前記ベース主部は、
孔及び凹凸が形成されておらず平板状に形成された請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項7】
前記プレート本体には、
前記複数の設置用ベースを配置する位置を特定するための複数のガイドが設けられている請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項8】
前記複数の設置用ベースは、3つ以上の設置用ベースであり、
前記設備機器設置部は、前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースの間の部分に設けられている請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項9】
前記設備機器を前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の補助部材と、
前記複数の補助部材を前記設備機器に取り付けるための複数の第1固定具と、
前記複数の補助部材を前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の第2固定具と、
を更に備え、
前記複数の第1固定具によって前記設備機器に取り付けられる前記複数の補助部材のそれぞれは、
前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースに前記複数の第2固定具によって取り付けられ、隣り合う設置用ベースに架け渡されるように配置される請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項10】
前記設備機器を前記複数の設置用ベースに取り付けるためのホルダと、
前記ホルダを前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の固定具と、
を更に備え、
前記ホルダは、
前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースに前記複数の固定具によって取り付けられ、隣り合う設置用ベースに架け渡されるように配置され、
前記ホルダが、
前記本体主部と共に前記設備機器の一部を挟んで、前記設備機器の一部を前記本体主部に押し付けるように前記複数の設置用ベースに取り付けられる請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項11】
前記プレート本体の意匠面である下面側の表面には、前記設備機器を取り付ける際に、前記設備機器の向きを特定するための取付ガイドが設けられている請求項1又は2に記載の設備プレート。
【請求項12】
前記システム天井に取り付けられる照明システムであって、
請求項1又は2に記載の設備プレートと、
箱状に形成された器具本体及び前記器具本体に取り付けられる少なくとも1つの灯具を有する照明装置と、
を備え、
前記器具本体は、
前記少なくとも1つの灯具が取り付けられる少なくとも1つの枠体であって、箱状に形成された前記少なくとも1つの枠体を有しており、
前記設備プレートが、
前記器具本体の内部において、前記少なくとも1つの枠体に隣接して配置されている照明システム。
【請求項13】
前記器具本体は、
前記少なくとも1つの枠体として2つの枠体を有しており、
前記設備プレートは、
前記器具本体の内部において、前記2つの枠体の間の空間に配置されている請求項12に記載の照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システム天井用の設備プレートであって、非常灯等の設備機器を設置するための設備プレート及び照明システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、システム天井に設置される非常灯、スプリンクラー、及びスピーカー等の設備機器は、設備機器を設置するための設備取付用パネル等とも称される設備プレートに取り付けられた状態で設置される。設備プレートは、設備機器を設置するために、意匠面ではない裏面となる設備プレートの背面に、設備機器を固定するための固定用部材が取り付けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の設備プレートは、設備機器を設置するための一対の取付台あるいは他の形態の一対の取付台とを有しており、異なる仕様の設備機器に対応してこれらの取付台を使い分ける必要がある。また、特許文献1には、システム天井用の設備プレートにおいて、スピーカー用の一対の取付孔が、設備プレートの上面部と重なる場合あるいは上面部の近傍に位置する場合の実施例が開示されている。しかし、特許文献1のシステム天井用の設備プレートは、小型の設備機器を取り付ける場合等、この設置条件から外れる場合には対応できない。すなわち、従来の設備プレートは、設備機器の寸法に対応して異なる仕様(寸法)の固定用部材を準備する必要がある。そのため、特許文献1のシステム天井用の設備プレート等、従来の設備プレートは、固定用部材の設計、製造、管理、及び設備プレートの組み立てに手間を要し非効率である。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためのものであり、固定用部材の設計、製造、管理、および設備プレートの組み立てに手間を必要とせず効率的な設備プレート及び照明システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る設備プレートは、設備機器をシステム天井に取り付けるための設備プレートであって、上面側が開口した箱型の形状に形成されており、設備機器が配置されるプレート本体と、設備機器が取り付けられる取付部材であって、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、プレート本体に取り付けられる複数の設置用ベースと、を備え、プレート本体は、平面視で矩形の板状に形成されており、設備機器が配置される部分に少なくとも1つの貫通孔から構成された少なくとも1つの設備機器設置部を有する本体主部と、本体主部の周縁に沿って上方に延びるように設けられた側壁を構成する複数の本体側部と、を有し、複数の設置用ベースのそれぞれは、複数の本体側部の内、本体主部の対向する辺に位置する一対の本体側部の間に延びるように配置されており、複数の設置用ベースのそれぞれは、平面視で本体主部よりも小さい矩形の板状に形成されており、設備機器が取り付けられるベース主部と、ベース主部の周縁に沿って下方に延びるように設けられた側壁を構成する複数のベース側部と、を有し、複数の設置用ベースのそれぞれは、設備機器設置部の両側に配置されて、複数のベース側部の少なくとも1つと、複数の本体側部の少なくとも1つとが固定されるものである。
【0007】
本開示に係る照明システムは、システム天井に取り付けられる照明システムであって、上記構成の設備プレートと、箱状に形成された器具本体及び器具本体に取り付けられる少なくとも1つの灯具を有する照明装置と、を備え、器具本体は、少なくとも1つの灯具が取り付けられる少なくとも1つの枠体であって、箱状に形成された少なくとも1つの枠体を有しており、設備プレートが、器具本体の内部において、少なくとも1つの枠体に隣接して配置されているものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、設備プレートは、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、プレート本体に取り付けられる複数の設置用ベースを備える。複数の設置用ベースのそれぞれは、複数の本体側部の内、本体主部の対向する辺に位置する一対の本体側部の間に延びるように配置されている。複数の設置用ベースのそれぞれは、設備機器設置部の両側に配置されて、複数のベース側部の少なくとも1つと、複数の本体側部の少なくとも1つとが固定されるものである。設備プレートは、同じ構造の複数の設置用ベースを、設備機器設置部からの距離を変更して本体側部に固定することで、異なる寸法の設備機器の取り付けに対応できる。そのため、設備プレートは、固定用部材である設置用ベースを異なる寸法の設備機器毎に、設置用ベースの設計、製造及び管理する必要がなく、また、設置用ベースの固定位置を変えて固定するだけなので設備プレートの組み立てに手間を必要とせず効率的である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る照明システムの斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明装置の分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る設備プレートの斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る設備プレートの分解図である。
【
図5】実施の形態1に係る設備プレートの上面図である。
【
図6】実施の形態1に係る設備プレートの右側面図である。
【
図7】実施の形態1に係る設備プレートの正面図である。
【
図8】実施の形態1に係る設備プレートの斜視図である。
【
図9】実施の形態1に係る設備プレートの上面図である。
【
図10】実施の形態2に係る設備プレートの斜視図である。
【
図11】実施の形態2に係る設備プレートの平面図である。
【
図12】実施の形態3に係る設備プレートの斜視図である。
【
図13】実施の形態4に係る設備プレートの斜視図である。
【
図14】実施の形態4に係る設備プレートの上面図である。
【
図15】実施の形態4に係る設備プレートの下面図である。
【
図16】実施の形態4の変形例に係る設備プレートの下面図である。
【
図17】実施の形態5に係る設備プレートの斜視図である。
【
図18】実施の形態5に係る設備プレートの分解斜視図である。
【
図19】実施の形態6に係る設備プレートの斜視図である。
【
図20】実施の形態6に係る設備プレートの分解斜視図である。
【
図21】実施の形態7に係る設備プレートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態に係るシステム天井用の設備プレート及び照明システムについて図面等を参照しながら説明する。なお、明細書に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。また、
図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語あるいは向きを適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上用いる記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。方向あるいは向きを表す用語は、例えば、上、下、右、左、前、後、表、又は裏等がある。
【0011】
実施の形態1.
[照明システム10]
図1は、実施の形態1に係る照明システム10の斜視図である。
図2は、実施の形態1に係る照明装置100の分解斜視図である。なお、
図1に示すバー部材300は、バー部材全体の一部を示している。
図1では、後述する設備プレート200の落下防止ワイヤ230の図示は省略している。また、
図2では、設備プレート200の図示を省略している。
【0012】
図1及び
図2において、Z軸方向は、照明システム10の上下方向を示し、X軸方向は、照明システム10の幅方向を示し、Y軸方向は、照明システム10の奥行方向を示すものとする。Z軸方向と、X軸方向と、Y軸方向とはそれぞれ直交する。また、「上側(上方)」は、Z1方向に対応し、「下側(下方)」は、Z2方向に対応している。また、「水平方向」は、X1方向、X2方向、Y1方向及びY2方向に対応している。なお、X1方向とX2方向とは逆方向であり、Y1方向とY2方向とは逆方向である。
【0013】
Y軸方向は、システム天井用の後述する設備プレート200の長手方向に平行であり、X軸方向は、システム天井用の設備プレート200の短手方向に平行である。X1方向、X2方向、Y1方向、Y2方向、Z1方向及びZ2方向は、照明システム10、照明装置100、及び天井用の設備プレート200が天井に取り付けられている状態における方向を示している。以下、図面を用いて、照明システム10及び照明装置100の構成について説明する。
【0014】
照明システム10は、いわゆるシステム天井に取り付けられる照明用のシステムである。システム天井とは、吊り天井の一種である。システム天井は、例えば、天井枠としてグリッド状に配置されたバー部材300と、このバー部材300に係合して載置される天井パネル(図示は省略)と、で構成される。システム天井は、照明器具あるいは空気調和機等の設備の取付けが容易にできる機能を有する。照明システム10は、システム天井が備えるバー部材300に取り付けられた状態で使用される。バー部材300は、格子状に形成されている。
【0015】
バー部材300は、複数の第1バー部材301と複数の第2バー部材302とを含んでいる。複数の第1バー部材301は、一定の間隔を空けて互いに平行に配置される。複数の第2バー部材302は、複数の第1バー部材301と交差するように一定の間隔を空けて互いに平行に配置される。複数の第1バー部材301及び複数の第2バー部材302は、長尺の板状に形成されている。
【0016】
バー部材300は、例えば、建物の天井に埋め込まれた複数の吊りボルトの各々と接合されている。複数の第1バー部材301と複数の第2バー部材302とが各々等しい間隔で平行に配置されることにより、バー部材300には、略正方形状の複数の空間が格子状に並ぶように形成される。なお、バー部材300は、照明システム10の必須の構成ではない。
【0017】
照明システム10は、箱状に形成された器具本体110及び器具本体110に取り付けられる少なくとも1つの灯具120を有する照明装置100と、システム天井用の設備プレート200と、を備える。
【0018】
照明装置100の器具本体110は、少なくとも1つの灯具120が取り付けられる少なくとも1つの枠体115であって、箱状に形成された少なくとも1つの枠体115を有している。照明システム10は、設備プレート200が、器具本体110の内部において、少なくとも1つの枠体115に隣接して配置されている。
【0019】
例えば、
図1及び
図2に示すように、照明装置100の器具本体110は2つの枠体115を有している。設備プレート200は、器具本体110の内部において、2つの枠体115の間の空間Sに配置されている。
【0020】
[照明装置100]
照明装置100は、システム天井に設置される照明装置の一例である。照明装置100は、光を室内等の空間に供給する装置である。照明装置100は、例えばシステム天井が備えるバー部材300に取り付けられた状態で使用される。なお、照明装置100は、他の固定部材(図示は省略)を用いて天井に取り付けられてもよい。
【0021】
図1に示すように、照明装置100は、バー部材300に固定される器具本体110と、器具本体110に着脱自在に装着される複数の灯具120と、を備えている。また、
図2に示すように、照明装置100は、器具本体110に設けられ、灯具120から照射される光を和らげる複数のルーバー130と、灯具120に給電して灯具120を点灯させる点灯装置140と、を備えている。
【0022】
器具本体110は、一例として直方体の箱状に形成されている。
図1及び
図2に示すように、器具本体110は、2つの枠本体111と、2つのフレーム112と、を含み、例えば、金属製の板材等を用いて構成されている。
図2に示すように、器具本体110の枠本体111は、灯具120の側部を囲む側面部111Aと、灯具120の上側に位置する天面部111Bとを含む。枠本体111は、一例として、側面部111Aと天面部111Bとが互いに直交するように設けられている。
【0023】
器具本体110は、枠本体111に2つのフレーム112が接続されている。器具本体110は、枠本体111の側面部111Aが形成されていない長手方向の両端部にそれぞれフレーム112の一部が設けられている。器具本体110は、2つの枠本体111が2つのフレーム112によって接続され一体の筺体を構成している。
【0024】
フレーム112は、X軸方向において、長尺の板状に形成されている。フレーム112は、枠本体111の側面部111Aが形成されていない長手方向の両端部の側面を構成する。フレーム112は、例えば側面部111A及び天面部111Bと直交するように形成されている。なお、
図1及び
図2では、フレーム112は、1つの部材で構成されているが、例えば、後述する枠体115の側面を構成する部材と、2つの枠本体111を接続する部材とに分割された複数の部材で構成されてもよい。
【0025】
器具本体110は、2つの枠体115を備えている。枠体115は、枠本体111と、フレーム112の一部とによって構成されている。枠体115は、X軸方向に向かい合う一対の側面部111Aと、Y軸方向に向かい合う一対のフレーム112と、天面部111Bとを含む。枠体115は、天面部111Bと、側面部111Aと、フレーム112とが互いに直交するように構成されている。
【0026】
枠体115は、枠本体111とフレーム112とにより下側の一面が開口した箱形状に形成されている。枠本体111の側面部111A及び器具本体110のフレーム112によって囲われる部分には、天面部111Bに対向する開口へ照射できるように灯具120が配置されている。すなわち、照明装置100は、枠体115の内部に灯具120が収容される。器具本体110は、2つの枠体115にそれぞれ灯具120を収容している。照明装置100は、器具本体110の内部に2つの灯具120を収容している。
【0027】
灯具120は、光を発するものである。灯具120は、Y軸方向において、長尺状に形成されている。照明装置100は、長尺状に形成された灯具120が点灯することによって室内等の照明空間に光を照射する。灯具120は、LED(Light Emitting Diode)等の光源が収容された光源部121と、光源部121から発せられる光を反射する反射板122と、を有している。なお、実施の形態では、光源部121の光源をLEDとして説明しているが、光源はLEDに限定されるものではない。例えば、灯具120は、有機EL、レーザ等を光源とした態様であってもよいし、放電灯、白熱灯等を光源とした態様であってもよい。
【0028】
枠体115の下面側には、矩形状の開口部116が形成されている。枠体115の下面側には、開口部116にルーバー130が取り付けられている。ルーバー130は、灯具120から照射される光の眩しさを和らげる。ルーバー130は、器具本体110の側面部111Aに取り付けられている。ルーバー130は、灯具120の下方に配置されている。
【0029】
ルーバー130は、枠体115に取り付けられる2つのルーバー連結片130aと、ルーバー連結片130aに設けられている複数のルーバー片130bとを備えている。ルーバー連結片130aとルーバー片130bとは例えば直交している。ルーバー連結片130aは、側面部111Aに取り付けられる。ルーバー片130bは、灯具120の長手方向に直交するX1方向及びX2方向に平行に設けられ、灯具120の長手方向(Y1方向及びY2方向)に並ぶように複数配置されている。ルーバー片130bは、光源部の光軸あるいはルーバー連結片130aに対する角度を変更できるように、2つのルーバー連結片130aに取り付けられるものであってもよい。
【0030】
なお、照明装置100は
図1等に示した形態以外のものであってもよい。例えば、照明装置100は、1つあるいは3つ以上の灯具120を着脱自在に取り付けられるものでもよい。また、照明装置100は、ルーバー130が取り付けられなくてもよいし、ルーバー130の代わりに他の光学要素が取り付けられてもよい。また、照明装置100は、器具本体110が枠体115を1つだけ備えるものでもよい。
【0031】
器具本体110には、空間Sが形成されている。空間Sは、器具本体110において2つの枠体115の間に形成されている。すなわち、空間Sは、器具本体110において2つの枠本体111の間に形成されている。空間Sは、2つの側面部111Aと、2つのフレーム112とによって囲まれて形成されている。器具本体110の空間Sは、上下方向に貫通している。
【0032】
なお、空間Sは、器具本体110に形成されていればよく、必ずしも2つの枠体115の間に形成されていなくてもよい。例えば、照明装置100は、器具本体110において1つの枠体115のみが形成されている場合、水平方向において、空間Sは枠体115に並んで形成されていてもよい。照明システム10は、器具本体110の空間Sに、システム天井用の設備プレート200が配置される。照明装置100は、長尺状に形成された2つの灯具120が間隔をあけて配置されており、2つの灯具120の間に設備プレート200が装着できるように構成されている。
【0033】
点灯装置140は、灯具120に給電して灯具120を点灯させる。点灯装置140は、枠体115の内部に収容されている。点灯装置140は、枠体115の天面部111Bに取り付けられている。点灯装置140は、灯具120の上方に配置されており、下方に配置された灯具120によって下面側が覆われている。
【0034】
[設備プレート200]
図3は、実施の形態1に係る設備プレート200の斜視図である。
図4は、実施の形態1に係る設備プレート200の分解図である。
図5は、実施の形態1に係る設備プレート200の上面図である。
図6は、実施の形態1に係る設備プレート200の右側面図である。実施の形態1に係る設備プレート200の左側面は、
図6に示す右側面と同態様であるため図示を省略する。
図7は、実施の形態1に係る設備プレート200の正面図である。実施の形態1に係る設備プレート200の背面は、
図7に示す正面と同態様であるため図示を省略する。なお、
図5~
図7では、落下防止ワイヤ230の図示を省略している。
図1、及び
図3~
図7を用いて、設備プレート200について説明する。
【0035】
設備プレート200は、設備機器400をシステム天井に取り付けるための部材である。設備プレート200は、例えば、システム天井等の天井に取り付けられる板状の部材である。設備プレート200は、Y軸方向に沿って、長尺状に形成されている。設備プレート200は、設備機器400が設置されるトレー状の部材である。設備機器400は、例えば、非常灯、スプリンクラー、スピーカー、センサ、及びカメラ等の、照明空間においてある目的を達成するために必要な機器類である。
【0036】
設備プレート200は、例えば、照明装置100に装着される。なお、設備プレート200は、照明装置100に装着されるプレートに限定されず、バー部材300に架橋装着される等、他の装着方法による設備プレートも含む。
【0037】
設備プレート200は、1つのプレート本体210と、プレート本体210に取り付けられる複数の設置用ベース220と、を備える。設備プレート200は、設備プレート200が天井から落下することを防止する落下防止ワイヤ230を備えることが好ましい。なお、落下防止ワイヤ230は設備プレート200の必須の構成ではなく、設備プレート200が落下防止ワイヤ230を有していなくてもよい。また、設備プレート200は、設備プレート200が落下することを防止する落下防止ワイヤ230以外の構成を備えてもよい。
【0038】
プレート本体210には、設備機器400が配置される。プレート本体210は、上面側が開口した箱型の形状に構成されている。すなわち、プレート本体210は、トレー状に形成されている。プレート本体210は、例えば、金属製の板材を折り曲げて構成されている。プレート本体210を構成する板材の厚さ寸法は、概ね5mm以下である。プレート本体210を含む設備プレート200及び照明システム10は、プレート本体210の厚さ寸法を小さくすることによって、質量を小さくできる。
【0039】
プレート本体210は、金属以外の材料を含んでもよい。プレート本体210は、板材以外の材料を使用してもよい。プレート本体210は、全部又は一部が、樹脂材料、あるいは、セラミック材料等を含むものでもよい。プレート本体210は、金属板の折り曲げにより製造されるものに限定されるものではなく、例えば、押出成形、あるいは、三次元造形等の他の方法を用いて製造されたものでもよい。
【0040】
プレート本体210は、平面視で矩形状の本体主部211と、本体主部211の周縁において立ち上がるように設けられた本体側部212とを有する。より詳細には、本体主部211は、平面視で矩形の板状に形成されており、設備機器400が配置される部分に少なくとも1つの貫通孔から構成された少なくとも1つの設備機器設置部215を有する。また、本体側部212は、本体主部211の周縁に沿って上方に延びるように設けられた複数の側壁から構成される。
【0041】
本体主部211は、平面視で矩形の板状に形成されており、例えば、
図4及び
図5に示すように、Y軸方向に沿って、長尺状に構成されている。本体主部211は、表面である一方の面が意匠面となる。本体主部211における裏面であり、意匠面と反対側の他方の面の側には、設置用ベース220及び設備機器400の少なくとも一部が配置される。
【0042】
本体主部211には、設備機器400に対応した設備機器設置部215が設けられている。設備機器設置部215は、設備機器400を設置する設備プレート200に設けられる。設備プレート200は、設備プレート200の長手方向(Y軸方向)において、隣接する2つの設置用ベース220の間に設備機器設置部215が形成されている。設備プレート200は、設備プレート200の長手方向(Y軸方向)において、隣接する2つの設置用ベース220の間の設備機器設置部215に設備機器400が配置される。設備機器400は、例えば設備プレート200の意匠面である表面(下面)側から設備機器設置部215に取り付けられる。
【0043】
設備機器設置部215は、少なくとも1つの貫通孔で構成されている。設備機器設置部215は、1つの貫通孔で構成されてもよく、複数の貫通孔で構成されてもよい。設備機器設置部215は、設備機器400を設置する際に用いられ、あるいは、設備機器400の機能を発揮させる一部として用いられる。1つ以上の貫通孔から構成された設備機器設置部215は、設備プレート200の製造工程で形成されてもよいし、照明装置100への施工工程で追加的に形成されてもよい。
【0044】
設備機器設置部215を構成する貫通孔は、
図5に示すように、上面視(平面視)で円形に形成されている。なお、設備機器設置部215を構成する貫通孔は、平面視で円形に形成されているものに限定されるものではなく、例えば、平面視で多角形等、他の形状に形成されてもよい。
【0045】
本体側部212は、本体主部211の周縁に沿って設けられている。本体側部212は、本体主部211の周縁から上方に向かって延びるように設けられている。本体側部212は、プレート本体210の側壁を構成する。
【0046】
プレート本体210は、長尺状に形成されている。複数の本体側部212は、プレート本体210の長辺部分を構成する一対の本体長手側部212aと、プレート本体210の短辺部分を構成する一対の本体短手側部212bと、を有する。
【0047】
より詳細には、本体側部212は、本体主部211の長辺に沿って立ち上がるように設けられた一対の本体長手側部212aと、本体主部211の短辺に沿って立ち上がるように設けられた一対の本体短手側部212bと、を有する。本体長手側部212aは、本体主部211の長手方向に沿って形成されており、本体短手側部212bは、本体主部211の短手方向に沿って形成されている。
【0048】
図3及び
図5に示す、実施の形態1の設備プレート200では、2つの設置用ベース220は、本体長手側部212aに固定されている。本体長手側部212aは、照明空間側から視認される外観意匠部分ではないので、設置用ベース220の固定に用いても設備プレート200の意匠性は損なわれない。落下防止ワイヤ230は、例えば、本体短手側部212bに取り付けられる。一対の落下防止ワイヤ230は、設備プレート200において略対角線上に位置するように設けられている。
【0049】
本体長手側部212aの長手方向の寸法は、本体主部211の長手方向の寸法以下であることが好ましい。長尺状に形成された設備プレート200の長手方向において、本体長手側部212aの寸法は、本体主部211の寸法以下であることが好ましい。また、本体短手側部212bの短手方向の寸法は、本体主部211の短手方向の寸法以下であることが好ましい。長尺状に形成された設備プレート200の短手方向において、本体短手側部212bの寸法は、本体主部211の寸法以下であることが好ましい。
【0050】
設備プレート200は、例えば、2つで一組の設置用ベース220を備えている。
図3に示す実施の形態1の設備プレート200では、2つの設置用ベース220を使用する実施例を示すが、設備プレート200は、複数の設備機器400に対応して、3つ以上の設置用ベース220を使用してもよい。
【0051】
設置用ベース220は、設備機器400が取り付けられる取付部材である。設置用ベース220は、下面側が開口した箱形状に形成されており、プレート本体210に取り付けられる。設置用ベース220は、トレーを裏返したような形状である。設置用ベース220は、X軸方向に沿って、長尺状に構成されている。すなわち、設置用ベース220は、設備プレート200の短手方向に沿って、長尺状に形成されている。設置用ベース220は、従来使用されている設備機器を固定するための固定用部材に代わる部材であり、従来使用されている設備機器400を取り付けることができる取付部である。
【0052】
設置用ベース220は、天井パネル等の天井材への設置が可能な設備機器400の設置に要求される仕様を満たすように構成されており、天井パネル等の天井材を模した厚さの寸法で構成されている。
【0053】
複数の設置用ベース220のそれぞれは、複数の本体側部212の内、本体主部211の対向する辺に位置する一対の本体側部212の間に延びるように配置されている。複数の設置用ベース220のそれぞれは、複数の本体側部212の内、本体主部211の対向する辺に位置する一対の本体側部212の間に架け渡されるように設けられている。
【0054】
設置用ベース220は、プレート本体210において、設備プレート200の長手方向に沿って、複数箇所の取り付け位置を選択できる。すなわち、設備プレート200は、プレート本体210において、プレート本体210の長手方向に沿って設置用ベース220の取り付け位置を選択できる。設備プレート200は、プレート本体210において、プレート本体210の長手方向に沿って取り付け位置を選択できるため、異なる寸法等の異なる仕様の設備機器400の設置に対応することができる。
【0055】
設置用ベース220は、設備プレート200の長手方向に沿って、複数箇所の取り付け位置を選択できるので、本体主部211の範囲内であれば、設備機器400の配置領域を自由に決定できる。設備プレート200は、同様の機能により、2つの設置用ベース220の取り付けピッチを変更できるので、本体主部211の範囲内であれば、異なる寸法等の仕様の設備機器400に対応可能である。
図3~
図5等では、設備プレート200は、2つの設置用ベース220を使用する実施例を示しているが、3つ以上の複数の設置用ベース220を有し、2つ以上の複数の設備機器400を取り付けることができる。
【0056】
設置用ベース220は、例えば、金属製の板材を折り曲げて構成されている。設置用ベース220に用いられる板材の厚さの寸法は、5mm以下である。設置用ベース220の厚さの寸法を小さくすることによって、照明システム10は、設置用ベース220を含む設備プレート200及び照明装置100の質量を小さくできる。
【0057】
設置用ベース220は、金属以外の材料を含んでいてもよい。設置用ベース220は、板材以外の材料を使用してもよい。設置用ベース220は、全部又は一部が、樹脂材料、セラミック材料等を含むものでもよい。設置用ベース220は、金属板の折り曲げにより製造されるものに限定されるものではなく、例えば、押出成形、あるいは、三次元造形等の他の方法を用いて製造されたものでもよい。この場合、設置用ベース220は、概略直方体の形状に形成される。
【0058】
2つの設置用ベース220は、形状、寸法、及び材質が同じ仕様で構成されている。このため、2つの設置用ベース220は、同じ部材として管理できる。なお、設置用ベース220は、上述したように3つ以上でもよい。そのため、複数の設置用ベース220のそれぞれは、形状、寸法、及び材質が同じ仕様で構成されている。このため、複数の設置用ベース220は、同じ部材として管理できる。
【0059】
設置用ベース220は、下面側が開口した概略箱型の形状に構成されている。設置用ベース220は、ベース主部221と、ベース主部221の周縁において立ち上がるように設けられているベース側部222と、を有する。より詳細には、複数の設置用ベース220のそれぞれは、平面視で本体主部211よりも小さい矩形の板状に形成されており、設備機器400が取り付けられるベース主部221を有する。また、複数の設置用ベース220のそれぞれは、ベース主部221の周縁に沿って下方に延びるように設けられた側壁を構成する複数のベース側部222を有する。
【0060】
ベース主部221は、平面視で本体主部211よりも小さい矩形の板状に形成されており、例えば、
図4及び
図5に示すように、X軸方向に沿って、長尺状に構成されている。ベース主部221の長手方向の寸法は、照明装置100に対する設備プレート200の装着を妨げない範囲で、プレート本体210の短手方向の寸法よりも長い。
【0061】
ベース側部222は、ベース主部221の周縁に沿って設けられている。ベース側部222は、ベース主部221の周縁から下方に向かって延びるように設けられている。ベース側部222は、設置用ベース220の側壁を構成する。
【0062】
複数の設置用ベース220のそれぞれは、長尺状に形成されている。複数のベース側部222は、複数の設置用ベース220のそれぞれの長辺部分を構成する一対のベース長手側部222aと、複数の設置用ベース220のそれぞれの短辺部分を構成する一対のベース短手側部222bと、を有する。
【0063】
より詳細には、ベース側部222は、ベース主部221の長辺に沿って立ち上がるように設けられた一対のベース長手側部222aと、ベース主部221の短辺に沿って立ち上がるように設けられた一対のベース短手側部222bと、を有する。ベース長手側部222aは、設置用ベース220の短手方向における端部を構成し、ベース短手側部222bは、設置用ベース220の長手方向における端部を構成する。
【0064】
ベース主部221の長手方向において、ベース長手側部222aの寸法は、ベース主部221の寸法以下である。ベース主部221の長手方向におけるベース長手側部222aの寸法は、一対の本体短手側部212b同士の間隔の寸法以下である。ベース主部221の短手方向におけるベース短手側部222bの寸法は、ベース短手側部222bの本体長手側部212aに対する固定を妨げない範囲で任意である。また、上下方向(Z軸方向)におけるベース短手側部222bの寸法は、ベース短手側部222bの本体長手側部212aに対する固定を妨げない範囲で任意である。
【0065】
本体主部211の裏面を基準とした設置用ベース220の高さの寸法は、設備プレート200に取り付けられる設備機器400の機能等に基づく取付仕様に対応して決定される。なお、設置用ベース220の高さの寸法とは、例えば、上下方向(Z軸方向)における、本体主部211の裏面と、ベース主部221の上面との間の距離である。本体主部211の裏面を基準とした設置用ベース220の高さ寸法は、一般的に使用される天井パネルの厚さの寸法を勘案した場合には、例えば、10mm~50mmの範囲で設定される。なお、設備機器400の中に、取り付ける部分の厚さ寸法の範囲を1mm以上と規定したものが存在することを勘案すれば、設置用ベース220に用いられる板材の厚さの寸法は1mm以上、あるいは、設置用ベース220に用いられる板材の厚さ寸法とプレート本体210に用いられる板材の厚さ寸法との合計が1mm以上であることが好ましい。
【0066】
ベース長手側部222aは、ベース主部221の長手方向に沿って形成されており、ベース短手側部222bは、ベース主部221の短手方向に沿って形成されている。ベース長手側部222aは、プレート本体210の短手方向に沿って配置されており、ベース短手側部222bは、プレート本体210の長手方向に沿って配置されている。すなわち、ベース長手側部222aは、プレート本体210の本体短手側部212bに沿って配置されており、ベース短手側部222bは、プレート本体210の本体長手側部212aに沿って配置されている。
【0067】
一対のベース短手側部222bは、X軸方向において、プレート本体210の本体長手側部212aと対向するように配置される。一対のベース短手側部222bは、X軸方向において、本体長手側部212aの外側に配置される。
【0068】
設置用ベース220のそれぞれは、設備機器設置部215の両側に配置されて、複数のベース側部222の少なくとも1つと、複数の本体側部212の少なくとも1つとが固定される。より詳細には、複数の設置用ベース220のそれぞれは、一対のベース短手側部222bの少なくとも一方と、一対の本体長手側部212aの少なくとも一方とが固定される。
【0069】
実施の形態1に係る設備プレート200は、設備プレート200の意匠性が損なわれないように、本体長手側部212aの外側に配置される2つの設置用ベース220のそれぞれの端部となるベース短手側部222bが本体長手側部212aに固定される。設置用ベース220のベース短手側部222bは、ネジ固定、リベット固定、カシメ固定、溶接固定、接着固定、あるいは、係止固定等の方法を用いて本体長手側部212aに固定される。
【0070】
設置用ベース220を、プレート本体210の本体長手側部212aに固定することによって、設備プレート200の全体の剛性が向上し、形状安定性が向上する。すなわち、設備プレート200は、設備プレート200の自重、あるいは、設備機器400が取り付けられることによる、設備プレート200の変形を抑制することができる。そのため、設備プレート200は、設備プレート200に取り付けられた設備機器400が長期にわたって正しい設置姿勢を維持することができる。また、設備プレート200は、輸送中の振動、衝撃、あるいは、保管姿勢の影響による変形も抑制できる。
【0071】
設備プレート200のプレート本体210には、設備機器400が配置される。設備機器400は、設備プレート200の設備機器設置部215に配置される。設備機器400は、例えば、本体主部211に設けられた設備機器設置部215の貫通孔に挿入された状態で、設備プレート200に配置される。
【0072】
設備プレート200は、本体主部211に設けられた設備機器設置部215の貫通孔に照明空間側から設備機器400が挿入された状態で配置され、バネ等の係合部405を介して設備機器400が設置用ベース220に係合される。設備機器400は、バネ等の係合部405を有し、設備プレート200の意匠面である表面(下面)側から取り付けられる。この際、設置用ベース220は、バネ等の係合部405の係合対象である被係合部として機能する。換言すれば、設置用ベース220は、設備機器400の係合対象である被係合部として機能する。
【0073】
あるいは、設備プレート200は、設備プレート200の上面側に、設置用ベース220を用いて設備機器400を配置することができる。設備プレート200は、例えば、本体主部211に設けられた設備機器設置部215の複数の貫通孔の上方にスピーカー等の設備機器400が配置され、設備機器400が設置用ベース220に係合される。すなわち、設備機器400は、本体主部211に設けられた設備機器設置部215の貫通孔の上方であって、設備プレート200の裏面の側に配置される。
【0074】
設備機器400は、本体主部211の非意匠面である裏面(上面)の側から設備プレート200に設置され、ネジ固定、カシメ固定、溶接固定、接着固定、あるいは、係止固定等の方法を用いて設置用ベース220に固定される。この際、設置用ベース220は、ネジ等の締結対象、あるいは、設備機器400が載置される台座として機能する。なお、設置用ベース220は、設備機器400が配置されない設備プレート200に備えられていてもよい。
【0075】
2つのあるいは一組の設置用ベース220は、プレート本体210における意匠面である表面(下面)とは反対側の非意匠面である裏面(上面)に配置される。実施の形態1の設置用ベース220は、上述したように、設備プレート200の意匠性が損なわれないように、2つの設置用ベース220の端部となるベース短手側部222bが本体長手側部212aに固定される。
【0076】
図4に示すように、プレート本体210には、複数の設置用ベース220を配置する位置を特定するための複数のガイド213が設けられてもよい。設置用ベース220をプレート本体210の本体長手側部212aに固定する際の、設置用ベース220の位置決めのために、本体長手側部212aには、設置用ベース220を配置する位置を特定する位置決め用の複数のガイド213が設けられてもよい。
【0077】
設備プレート200は、使用状態で外観意匠部分に配置されない本体長手側部212aにガイド213を設けても、設備プレート200の意匠性に影響はない。なお、ガイド213は、意匠性に影響がない方法で設けられる場合に、
図4に示すように、プレート本体210の裏面(上面)に付してもよい。
【0078】
複数のガイド213のそれぞれは、単に位置を表記するものでもよいし、設置用ベース220を仮保持する機能を有するものでもよい。ガイド213は、例えば、印刷、塗装、刻印等の方法を用いてプレート本体210に付すことができる。設置用ベース220を仮保持する機能を有するガイド213は、例えば凸状あるいは凹状に形成されている。本体長手側部212aあるいは本体主部211に、切り起こし、切りしぼり、しぼり等の加工を施すことによってガイド213を形成することで、ガイド213は、設置用ベース220を仮保持する機能を有してもよい。
【0079】
図8は、実施の形態1に係る設備プレート200の斜視図である。
図9は、実施の形態1に係る設備プレート200の上面図である。
図8及び
図9を用いて、設置用ベース220の構成について更に説明する。
【0080】
複数の設置用ベース220の少なくとも1つは、ベース主部221と複数のベース側部222の少なくとも1つとの角部分において凹んだ形状に形成された設備機器回転防止部225を有してもよい。設備機器回転防止部225は、設置用ベース220に設けられた切り欠き部であって、設備機器400の一部又は設備機器400を固定するための部材が配置される部分である。
【0081】
設置用ベース220は、ベース主部221と複数のベース側部222の少なくとも1つとの角部分が切り欠かれた切り欠き部である少なくとも1つの設備機器回転防止部225を備えてもよい。設備機器回転防止部225は、ベース長手側部222aとベース主部221とによる角部分に形成されている。設備機器回転防止部225は、ベース長手側部222aとベース主部221との長手方向に沿って形成されている。設備機器回転防止部225は、設置用ベース220の内側に凹むように形成されている。
【0082】
実施の形態1に係る設備プレート200では、例えば、
図8及び
図9に示すように、2つの設置用ベース220は、それぞれ2つの設備機器回転防止部225である切り欠き部を備えている。なお、設置用ベース220は、少なくとも1つの設備機器回転防止部225を有していればよく、複数の設備機器回転防止部225を有していてもよい。
【0083】
設備プレート200は、上述したように照明空間側から本体主部211に設けられた設備機器設置部215の貫通孔に設備機器400が挿入されて配置される場合がある。このような場合、設備機器400は、バネ等の係合部405を用いて設置用ベース220に係合されて配置される。設備プレート200は、バネ等の係合部405が設備機器回転防止部225と係り合うことによって、設備機器400の回転を防止できる。
【0084】
また、本体主部211の裏面(上面)の側から、設置用ベース220に設備機器400を固定する場合には、設備機器400に設備機器回転防止部225と係り合う係合部405を設けることによって、設備プレート200は、設備機器400の回転を防止できる。
【0085】
切り欠き部である設備機器回転防止部225は、設置用ベース220において、大きさあるいは寸法等の仕様が異なる設備機器400の取り付けに対応して設けられることが好ましい。この際、施工業者等の作業者が、設備機器回転防止部225の用途及び設備機器回転防止部225に対応する設備機器400を把握できるように、設置用ベース220に識別用の印を付すことが好ましい。
【0086】
識別用の印は、印刷、塗装、刻印等の方法を用いて付すことができる。設置用ベース220は、設備機器回転防止部225を有していても、設置用ベース220は、設備プレート200の意匠面等の外観部分に配置されることはないため、設備プレート200の意匠に影響はない。なお、識別用の印は、意匠性に影響がない方法で設けられる場合に、プレート本体210の裏面(上面)に付してもよい。
【0087】
設置用ベース220は、少なくとも1つのネジ孔226を備えてもよい。例えば、実施の形態1に係る設備プレート200では、
図8及び
図9に示すように、2つの設置用ベース220は、それぞれ7つのネジ孔226を備えている。ネジ孔226は、1つでもよく、複数でもよい。設置用ベース220のベース主部221には、設備機器400を固定するための少なくとも1つのネジ孔226が形成されている。
【0088】
ネジ孔226は、設備機器400の設置のために用いられる。設備機器400は、ネジ等の固定部材をネジ孔226に締め付けることで、直接、設置用ベース220に固定されてもよく、他の固定部材を介して間接的に設置用ベース220に固定されてもよい。
【0089】
ネジ孔226は、設置用ベース220において、大きさあるいは寸法等の仕様が異なる設備機器400の取り付けに対応して設けられることが好ましい。この際、施工業者等の使用者が、ネジ孔226の用途及びネジ孔226に対応する設備機器400を把握できるように、設置用ベース220に識別用の印を付すことが好ましい。
【0090】
識別用の印は、印刷、塗装、刻印等の方法を用いて付すことができる。設置用ベース220は、ネジ孔226を有していても、設置用ベース220は、設備プレート200の外観部分に配置されることはないため、設備プレート200の意匠に影響はない。なお、識別用の印は、意匠性に影響がない方法であれば、プレート本体210の上面(裏面)に付してもよい。
【0091】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
設備プレート200は、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、プレート本体210に取り付けられる複数の設置用ベース220を備える。複数の設置用ベース220のそれぞれは、複数の本体側部212の内、本体主部211の対向する辺に位置する一対の本体側部212の間に延びるように配置されている。複数の設置用ベース220のそれぞれは、設備機器設置部215の両側に配置されて、複数のベース側部222の少なくとも1つと、複数の本体側部212の少なくとも1つとが固定されるものである。
【0092】
設備プレート200は、同じ構造の複数の設置用ベース220を、設備機器設置部215からの距離を変更して本体側部212に固定することで、異なる寸法の設備機器400の取り付けに対応できる。そのため、設備プレート200は、固定用部材である設置用ベース220を異なる寸法の設備機器400毎に、設置用ベース220の設計、製造及び管理する必要がない。また、設備プレート200は、異なる寸法の設備機器400毎に設置用ベース220の固定位置を変えるだけなので設備プレート200の組み立てに手間を必要とせず効率的である。同じ仕様(形状、寸法、材質)の設置用ベース220は、同じ部材として管理できる。設備プレート200は、複数の同じ仕様の設置用ベース220を用いることによって、多種多様な設備機器400の設置に対応可能な設備プレートを提供できる。
【0093】
従来の設備プレートは、設備機器の寸法に対応して異なる仕様(寸法)の固定用部材を準備する必要がある。設備機器の寸法に対応して異なる仕様(寸法)の固定用部材を準備する場合、設備プレートは、固定用部材の資材コスト、製造コスト、管理コスト、組み立てコスト等のコストを抑制する際の障害にもなる。これに対し、設備プレート200は、同じ仕様(寸法)の設置用ベース220を用いるものであり、異なる仕様(寸法)の固定用部材を準備する必要がない。そのため、設備プレート200は、異なる仕様(寸法)の固定用部材を準備する場合と比較して、資材コスト、製造コスト、管理コスト、組み立てコスト等のコストを抑制できる。
【0094】
また、複数の設置用ベース220のそれぞれは、一対のベース短手側部222bの少なくとも一方と、一対の本体長手側部212aの少なくとも一方とが固定される。設備プレート200は、設置用ベース220をプレート本体210の本体長手側部212aに固定することによって、設備プレート200全体の剛性が向上し、形状安定性が向上する。すなわち、設備プレート200は、設備プレート200の自重、あるいは、設備機器400が取り付けられることによる、設備プレート200の変形を抑制することができる。そのため、設備プレート200に取り付けられた設備機器400は、長期にわたって正しい設置姿勢を維持することができる。また、設備プレート200は、上記構成によって、輸送中の振動、衝撃、あるいは、保管姿勢の影響による変形も抑制できる。
【0095】
また、ベース主部221には、設備機器400を固定するための少なくとも1つのネジ孔226が形成されている。設備プレート200は、ベース主部221にネジ孔226が形成されていることで、ネジ孔226が設けられていない場合と比較して、設備機器400の位置決めが容易となり、また、設備機器400の取り付けが容易となる。なお、ネジ孔226を用いた設備機器400の固定については後述の実施の形態で改めて説明する。設備機器400は、設置用ベース220に直接取り付けられてもよく、補助部材等を用いて間接的に取り付けられてもよい。
【0096】
また、プレート本体210には、複数の設置用ベース220を配置する位置を特定するための複数のガイド213が設けられていてもよい。設備プレート200は、複数のガイド213を有していることで、複数のガイド213を有していない場合を比較して、設置用ベース220の位置決めが容易となり、組み立てが効率的になる。
【0097】
また、複数の設置用ベース220の少なくとも1つは、ベース主部221と複数のベース側部222の少なくとも1つとの角部分において設備機器400の一部又は設部機器を固定するための部材が配置される設備機器回転防止部225を有する。設備プレート200は、設備機器400の一部又は設備機器400を固定するためのバネ等が設備機器回転防止部225と係り合うことによって、設備機器400の回転を防止できる。
【0098】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0099】
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る設備プレート200の斜視図である。
図11は、実施の形態2に係る設備プレート200の平面図である。
図10及び
図11を用いて、実施の形態2に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態2に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0100】
実施の形態2に係る設備プレート200は、設置用ベース220に切り欠き部である設備機器回転防止部225及びネジ孔226を有していない。設備プレート200は、
図10及び
図11に示すように、設備機器回転防止部225及びネジ孔226を備えていなくてもよい。実施の形態2に係る設備プレート200において、設置用ベース220のベース主部221は、孔及び凹凸が形成されていない平板状に形成されている。
【0101】
設備機器400は、バネ等の係合部405を用いて設置用ベース220に係合させたり、ネジ等の固定部材を用いて設置用ベース220に固定させたりする方法の他に、磁力あるいは接着部材を用いて設置用ベース220に固定させる方法も考えられる。このような方法を前提とする場合には、設置用ベース220に設備機器回転防止部225及びネジ孔226といった加工は不要である。
【0102】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
実施の形態2に係る設備プレート200のベース主部221は、孔及び凹凸が形成されておらず平板状に形成されている。設備機器400は、バネ等を用いて設置用ベース220に係合させたり、ネジ等の固定部材を用いて設置用ベース220に固定させたりする方法の他に、磁力あるいは接着部材を用いて設置用ベース220に固定される方法も考えられる。このような方法を前提とする場合、設置用ベース220は、設備機器回転防止部225及びネジ孔226といった加工は不要であり、設備機器回転防止部225及びネジ孔226を形成する場合と比較して、製造コスト等を抑制できる。
【0103】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0104】
また、実施の形態2に係る設備プレート200は、実施の形態1に係る設備プレート200と同じ構成を有する部分については同じ効果を発揮させることができる。
【0105】
実施の形態3.
図12は、実施の形態3に係る設備プレート200の斜視図である。
図12を用いて、実施の形態3に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態3に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1又は実施の形態2に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1及び実施の形態2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0106】
設備プレート200は、
図12に示すように、形状、大きさ、あるいは、機能等の異なる仕様の複数の設備機器400を設置するために、3つ以上の設置用ベース220を備えてもよい。設備プレート200は、設備プレート200の長手方向(Y軸方向)において、隣接する2つの設置用ベース220の間に設備機器設置部215が形成されている。複数の設置用ベース220は、3つ以上の設置用ベース220であり、設備機器設置部215は、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220の間の部分に設けられている。設備プレート200は、設備プレート200の長手方向(Y軸方向)において、隣接する2つの設置用ベース220の間の設備機器設置部215に設備機器400が配置される。
【0107】
設備プレート200は、
図12に示すように、設備機器400の異なる取付方法に対応している。設備機器400は、バネ等の係合部405を有し、設備プレート200の意匠面である表面(下面)側から設置用ベース220に取り付けられる。あるいは、設備機器400は、非意匠面である裏面(上面)側から固定具406を用いて設置用ベース220に固定される。
【0108】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
複数の設置用ベース220は、3つ以上の設置用ベース220であり、設備機器設置部215は、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220の間の部分に設けられている。設備プレート200は、上記の構成によって、複数の設備機器400を配置することができる。
【0109】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0110】
また、実施の形態3に係る設備プレート200は、実施の形態1又は実施の形態2に係る設備プレート200と同じ構成を有する部分については同じ効果を発揮させることができる。
【0111】
実施の形態4.
図13は、実施の形態4に係る設備プレートの斜視図である。
図14は、実施の形態4に係る設備プレートの上面図である。
図15は、実施の形態4に係る設備プレートの下面図である。
図16は、実施の形態4の変形例に係る設備プレートの下面図である。
図13~
図14を用いて、実施の形態4に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態4に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1~実施の形態3に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1~実施の形態3と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0112】
図13に示すように、プレート本体210の意匠面である表面(下面)には、設備プレート200に設備機器400を取り付ける際に、設備機器400の向きを特定する目的で取付ガイド216が設けられている。
【0113】
図14に示すように、取付ガイド216は、設備機器設置部215の貫通孔の一部が広がるように切り欠かれた切り欠き部として形成されている。取付ガイド216は、設置用ベース220あるいは設備機器回転防止部225の位置が把握できるように1つ以上設けられる。
【0114】
取付ガイド216の位置にバネ等の係合部405の位置を合わせた状態で、設備機器400を設備機器設置部215の貫通孔に挿入することによって、バネ等の係合部405は確実に設置用ベース220あるいは設備機器回転防止部225と係合される。
【0115】
取付ガイド216は、領域A(破線内)において、設備機器設置部215の貫通孔以外の部分に設けられる。領域A(破線内)は、設備機器400が取り付けられた状態で、設備機器400の外観部402に覆われる領域である。取付ガイド216は、照明システム10の使用時に、設備機器400の外観部402によって覆われるため、設備機器設置部215の貫通孔と共に照明空間側からは視認できない。そのため、取付ガイド216は、照明システム10の使用時に、設備機器設置部215の貫通孔と共に意匠性に影響を及ぼすことがない。なお、領域Aには、取付ガイド216の他に、設備プレート200、設備機器400あるいは設備機器400の取り付けに関連する情報を表記しても構わない。
【0116】
取付ガイド216は、切り欠き部として形成されるものの他、例えば、
図16に示すように、印刷、塗装、刻印等の方法を用いて、領域A(破線内)に付すことができる。取付ガイド216は、設備機器400の取り付けを妨げない範囲で、凸状あるいは凹状に形成されてもよい。取付ガイド216は、例えば、切り起こし、切りしぼり、しぼり等の加工を施すことによって形成することができる。
【0117】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
プレート本体210の意匠面である下面側の表面には、設備機器400を取り付ける際に、設備機器400の向きを特定するための取付ガイド216が設けられている。
【0118】
施工業者等の作業者が、プレート本体210の意匠面である表面(下面)側から設備機器400をプレート本体210に取り付ける際に、作業者は、設置用ベース220あるいは設備機器回転防止部225の位置を特定しにくい。
【0119】
取付ガイド216は、設備機器400を、バネ等の係合部405が設置用ベース220と確実に係合される向きで、本体主部211に設けられた設備機器設置部215の貫通孔に照明空間側から挿入し、設備プレート200に取り付けることに貢献する。そのため、取付ガイド216は、設備プレート200及び照明システム10の施工品質及び施工効率を向上させる。
【0120】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0121】
また、実施の形態4に係る設備プレート200は、実施の形態1~実施の形態3に係る設備プレート200と同じ構成を有する部分については同じ効果を発揮させることができる。
【0122】
実施の形態5.
図17は、実施の形態5に係る設備プレート200の斜視図である。
図18は、実施の形態5に係る設備プレート200の分解斜視図である。
図17及び
図18では、落下防止ワイヤ230の図示を省略している。
図17及び
図18を用いて、実施の形態5に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態5に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1~実施の形態4に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1~実施の形態4と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0123】
実施の形態5に係る設備プレート200は、接続部材である補助部材500に取り付けられた設備機器400を、設置用ベース220に取り付ける形態である。
【0124】
実施の形態5に係る設備プレート200は、設備機器400を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の補助部材500を備える。また、実施の形態5に係る設備プレート200は、複数の補助部材500を設備機器400に取り付けるための複数の第1固定具550と、複数の補助部材500を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の第2固定具560と、を備える。
【0125】
補助部材500は、一例として長板状の部材である。補助部材500は、側面視でU字状に形成されており、両端に対して中央部分が凹んだ形状に形成されている。ここで、設備機器400は、フランジ状に形成されている部分であるフランジ部403を含む。補助部材500は、設備機器400のフランジ部403に取り付けられる第1取付部501と、設置用ベース220のベース主部221に取り付けられる2つの第2取付部502と、第1取付部501と第2取付部502との段差を構成する段差部503とを有する。
【0126】
第1取付部501、第2取付部502及び段差部503は、板状に形成されている。第2取付部502は、第1取付部501の長手方向の両端側に位置するように設けられている。第1取付部501と第2取付部502との間には、段差部503が設けられている。段差部503は、上下方向に延びるように形成されている。第1取付部501は、第2取付部502に対して下方に位置するように形成されている。
【0127】
補助部材500は、例えば、金属製の板材を折り曲げて構成されている。補助部材500は、金属以外の材料を含んでもよい。補助部材500は、板材以外の材料を使用してもよい。補助部材500は、全部又は一部が、樹脂材料、あるいは、セラミック材料等を含むものでもよい。補助部材500は、金属板の折り曲げにより製造されるものに限定されるものではなく、例えば、押出成形、あるいは、三次元造形等の他の方法を用いて製造されたものでもよい。
【0128】
第1固定具550は、設備機器400を補助部材500に取り付けるための固定部材であり、例えば、ネジ、ボルト、あるいは、リベット等である。第2固定具560は、ホルダ600を設置用ベース220に取り付けるための固定部材であり、例えば、ネジ、ボルト、あるいは、リベット等である。
【0129】
設備機器400は、ネジ等の第1固定具550を用いてアタッチメントである補助部材500の第1取付部501に取り付けられる。複数の第1固定具550によって設備機器400に取り付けられる複数の補助部材500のそれぞれは、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に複数の第2固定具560によって取り付けられる。複数の補助部材500のそれぞれは、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に取り付けられ、隣り合う設置用ベース220に架け渡されるように配置される。
【0130】
設備機器400が取り付けられた補助部材500は、ネジ等の第2固定具560を用いて第2取付部502が設置用ベース220のベース主部221に取り付けられる。なお、2つの設置用ベース220には、それぞれ2つのネジ孔226が形成されている。
【0131】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
また、設備プレート200は、設備機器400を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の補助部材500を備える。また、実施の形態5に係る設備プレート200は、複数の補助部材500を設備機器400に取り付けるための複数の第1固定具550と、複数の補助部材500を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の第2固定具560と、を備える。複数の第1固定具550によって設備機器400に取り付けられる複数の補助部材500のそれぞれは、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に複数の第2固定具560によって取り付けられる。複数の補助部材500のそれぞれは、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に取り付けられ、隣り合う設置用ベース220に架け渡されるように配置される。
【0132】
実施の形態5に係る設備プレート200は、補助部材500を有することで、補助部材500を有していない場合と比較して、設備機器400の形状に合わせて設置用ベース220に取り付けることができる。実施の形態5に係る設備プレート200は、補助部材500を有することで、補助部材500を有していない場合と比較して、設置用ベース220の取り付け位置を更に精密にすることができる。また、実施の形態5に係る設備プレート200は、補助部材500を有することで、上下方向において、設備機器400と、プレート本体210の本体主部211との間の距離を細かく調整できる。
【0133】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0134】
また、実施の形態5に係る設備プレート200は、実施の形態1~実施の形態4に係る設備プレート200と同じ構成を有する部分については同じ効果を発揮させることができる。
【0135】
実施の形態6.
図19は、実施の形態6に係る設備プレート200の斜視図である。
図20は、実施の形態6に係る設備プレート200の分解斜視図である。
図19及び
図20では、落下防止ワイヤ230の図示を省略している。
図19及び
図20を用いて、実施の形態6に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態6に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1~実施の形態5に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1~実施の形態5と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0136】
実施の形態6に係る設備プレート200は、保持部材であるホルダ600を用いて、設備機器400をプレート本体210に押し付けるように取り付ける形態である。実施の形態6に係る設備プレート200は、設備機器400を複数の設置用ベース220に取り付けるためのホルダ600と、ホルダ600を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の固定具610と、を備える。
【0137】
ホルダ600は、一例として板状の部材である。ホルダ600は、側面視でU字状に形成されており、両端に対して中央部分が凹んだ形状に形成されている。ここで、設備機器400は、フランジ状に形成されている部分であるフランジ部403を含む。ホルダ600は、設備機器400のフランジ部403と当接する中央取付部601と、設置用ベース220のベース主部221に取り付けられる2つの端部取付部602と、中央取付部601と端部取付部602との段差を構成するホルダ段差部603とを有する。
【0138】
中央取付部601、端部取付部602及びホルダ段差部603は、板状に形成されている。端部取付部602は、中央取付部601の両端に位置するように設けられている。中央取付部601と端部取付部602との間には、ホルダ段差部603が設けられている。ホルダ段差部603は、上下方向に延びるように形成されている。中央取付部601は、端部取付部602に対して下方に位置するように形成されている。中央取付部601は、貫通孔を構成するホルダ貫通孔部605を有する。
【0139】
ホルダ600は、例えば、板金であり、金属製の板材を折り曲げて構成されている。ホルダ600は、金属以外の材料を含んでもよい。ホルダ600は、板材以外の材料を使用してもよい。ホルダ600は、全部又は一部が、樹脂材料、あるいは、セラミック材料等を含むものでもよい。ホルダ600は、金属板の折り曲げにより製造されるものに限定されるものではなく、例えば、押出成形、あるいは、三次元造形等の他の方法を用いて製造されたものでもよい。
【0140】
固定具610は、ホルダ600を設置用ベース220に取り付けるための固定部材であり、例えば、ネジ、ボルト、あるいは、リベット等である。
【0141】
設備機器400は、プレート本体210における2つの設置用ベース220の間の設備機器設置部215等の所定の位置に配置される。設備機器400の上方から、ホルダ600が設置用ベース220に取り付けられる。この際、ホルダ600のホルダ貫通孔部605には、設備機器400が挿入され、ホルダ600の中央取付部601の下面は、設備機器400のフランジ部403の上面と当接する。
【0142】
ホルダ600は、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に複数の固定具610によって取り付けられ、隣り合う設置用ベース220に架け渡されるように配置される。設備機器400をプレート本体210における2つの設置用ベース220の間の設備機器設置部215に配置した状態で、ホルダ貫通孔部605に設備機器400を挿通させたホルダ600が、ネジ等の固定具610を用いて設置用ベース220に取り付けられる。この際、ホルダ600の端部取付部602が、固定具610によって設置用ベース220のベース主部221に取り付けられる。2つの設置用ベース220には、それぞれ1つのネジ孔226が形成されている。
【0143】
ホルダ600が、本体主部211と共に設備機器400の一部であるフランジ部403を挟んで、設備機器400の一部であるフランジ部403を本体主部211に押し付けるようにして複数の設置用ベース220に取り付けられる。設備機器400のフランジ部403は、ホルダ600の中央取付部601とプレート本体210の本体主部211とに挟まれた状態でホルダ600とプレート本体210とに押圧される。
【0144】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
また、設備プレート200は、設備機器400を複数の設置用ベース220に取り付けるためのホルダ600と、ホルダ600を複数の設置用ベース220に取り付けるための複数の固定具610と、を備える。ホルダ600は、複数の設置用ベース220の内、隣り合う設置用ベース220に複数の固定具610によって取り付けられ、隣り合う設置用ベース220に架け渡されるように配置される。ホルダ600が、本体主部211と共に設備機器400の一部であるフランジ部403を挟んで、設備機器400の一部であるフランジ部403を本体主部211に押し付けるようにして複数の設置用ベース220に取り付けられる。
【0145】
実施の形態6に係る設備プレート200は、補助部材500を有することで、補助部材500を有していない場合と比較して、設備機器400の形状に合わせて設置用ベース220に取り付けることができる。実施の形態6に係る設備プレート200は、補助部材500を有することで、補助部材500を有していない場合と比較して、設置用ベース220の取り付け位置を更に精密にすることができる。
【0146】
また、照明システム10は、設備プレート200を備えているため、設備プレート200と同様の効果を発揮させることができる。
【0147】
また、実施の形態6に係る設備プレート200は、実施の形態1~実施の形態5に係る設備プレート200と同じ構成を有する部分については同じ効果を発揮させることができる。
【0148】
実施の形態7.
図21は、実施の形態7に係る設備プレート200の斜視図である。
図21を用いて、実施の形態7に係る設備プレート200について説明する。なお、実施の形態7に係る設備プレート200は、以下に説明する構成以外の他の構成については実施の形態1~実施の形態6に係る設備プレート200と同様である。なお、実施の形態1~実施の形態6と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0149】
図21の破線Bの範囲に示すように、実施の形態7の設備プレート200では、一対のベース短手側部222bは、一対の本体長手側部212aの内側に配置されている。一対のベース短手側部222bは、少なくとも一方のベース短手側部222bが本体長手側部212aの内側に配置されてもよい。一対のベース短手側部222bは、一方のベース短手側部222bが本体長手側部212aの内側に、他方のベース短手側部222bが本体長手側部212aの外側に配置されてもよい。
【0150】
[設備プレート200及び照明システム10の作用効果]
一対のベース短手側部222bは、一対の本体長手側部212aの内側に配置されている。設備プレート200は、当該構成を備えていることによって、設置用ベース220の使用材料を削減でき、設置用ベース220の小型化及び軽量化に貢献できる。
【0151】
また、設備プレート200は、当該構成を備えていることによって、設備プレート200のX軸方向(短手方向)の寸法を設置用ベース220の板厚×2の厚さ相当分小さくすることができ、設備プレート200の小型化及び軽量化に貢献できる。そのため、設備プレート200は、当該構成を備えていることによって、設備プレート200の取り付けを含む施工性の向上、及び設備プレート200の輸送効率の向上にも貢献する。
【0152】
また、設備プレート200は、一対のベース短手側部222bが本体長手側部212aの内側に配置されていることによって、照明装置100の器具本体110への設備プレート200の装着性を妨げない。また、設備プレート200は、当該構成を備えていることによって、設備プレート200及び照明装置100の意匠性を妨げない。また、設備プレート200は、当該構成を備えていることによって、設置用ベース220の高さ寸法のバリエーションの対応が容易になる。
【0153】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0154】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0155】
(付記1)
設備機器をシステム天井に取り付けるための設備プレートであって、
上面側が開口した箱型の形状に形成されており、前記設備機器が配置されるプレート本体と、
前記設備機器が取り付けられる取付部材であって、下面側が開口した箱型の形状に形成されており、前記プレート本体に取り付けられる複数の設置用ベースと、
を備え、
前記プレート本体は、
平面視で矩形の板状に形成されており、前記設備機器が配置される部分に少なくとも1つの貫通孔から構成された少なくとも1つの設備機器設置部を有する本体主部と、
前記本体主部の周縁に沿って上方に延びるように設けられた側壁を構成する複数の本体側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記複数の本体側部の内、前記本体主部の対向する辺に位置する一対の本体側部の間に延びるように配置されており、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
平面視で前記本体主部よりも小さい矩形の板状に形成されており、前記設備機器が取り付けられるベース主部と、
前記ベース主部の周縁に沿って下方に延びるように設けられた側壁を構成する複数のベース側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記設備機器設置部の両側に配置されて、前記複数のベース側部の少なくとも1つと、前記複数の本体側部の少なくとも1つとが固定される設備プレート。
(付記2)
前記プレート本体は、
長尺状に形成されており、
前記複数の本体側部は、
前記プレート本体の長辺部分を構成する一対の本体長手側部と、
前記プレート本体の短辺部分を構成する一対の本体短手側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
長尺状に形成されており、
前記複数のベース側部は、
前記複数の設置用ベースのそれぞれの長辺部分を構成する一対のベース長手側部と、
前記複数の設置用ベースのそれぞれの短辺部分を構成する一対のベース短手側部と、
を有し、
前記複数の設置用ベースのそれぞれは、
前記一対のベース短手側部の少なくとも一方と、前記一対の本体長手側部の少なくとも一方とが固定される付記1に記載の設備プレート。
(付記3)
前記一対のベース短手側部は、前記一対の本体長手側部の内側に配置されている付記2に記載の設備プレート。
(付記4)
前記ベース主部には、
前記設備機器を固定するための少なくとも1つのネジ孔が形成されている付記1~3のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記5)
前記複数の設置用ベースの少なくとも1つは、
前記ベース主部と複数のベース側部の少なくとも1つとの角部分において凹んだ形状に形成された切り欠き部分であって、前記設備機器の一部又は前記設部機器を固定するための部材が配置される設備機器回転防止部を有する付記1~4のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記6)
前記ベース主部は、
孔及び凹凸が形成されておらず平板状に形成された付記1又は2に記載の設備プレート。
(付記7)
前記プレート本体には、
前記複数の設置用ベースを配置する位置を特定するための複数のガイドが設けられている付記1~6のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記8)
前記複数の設置用ベースは、3つ以上の設置用ベースであり、
前記設備機器設置部は、前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースの間の部分に設けられている付記1~7のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記9)
前記設備機器を前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の補助部材と、
前記複数の補助部材を前記設備機器に取り付けるための複数の第1固定具と、
前記複数の補助部材を前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の第2固定具と、
を更に備え、
前記複数の第1固定具によって前記設備機器に取り付けられる前記複数の補助部材のそれぞれは、
前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースに前記複数の第2固定具によって取り付けられ、隣り合う設置用ベースに架け渡されるように配置される付記1~8のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記10)
前記設備機器を前記複数の設置用ベースに取り付けるためのホルダと、
前記ホルダを前記複数の設置用ベースに取り付けるための複数の固定具と、
を更に備え、
前記ホルダは、
前記複数の設置用ベースの内、隣り合う設置用ベースに前記複数の固定具によって取り付けられ、隣り合う設置用ベースに架け渡されるように配置され、
前記ホルダが、
前記本体主部と共に前記設備機器の一部を挟んで、前記設備機器の一部を前記本体主部に押し付けるように前記複数の設置用ベースに取り付けられる付記1~9のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記11)
前記プレート本体の意匠面である下面側の表面には、前記設備機器を取り付ける際に、前記設備機器の向きを特定するための取付ガイドが設けられている付記1~10のいずれか1つに記載の設備プレート。
(付記12)
システム天井に取り付けられる照明システムであって、
付記1~11のいずれか1つに記載の設備プレートと、
箱状に形成された器具本体及び前記器具本体に取り付けられる少なくとも1つの灯具を有する照明装置と、
を備え、
前記器具本体は、
前記少なくとも1つの灯具が取り付けられる少なくとも1つの枠体であって、箱状に形成された前記少なくとも1つの枠体を有しており、
前記設備プレートが、
前記器具本体の内部において、前記少なくとも1つの枠体に隣接して配置されている照明システム。
(付記13)
前記器具本体は、
前記少なくとも1つの枠体として2つの枠体を有しており、
前記設備プレートは、
前記器具本体の内部において、前記2つの枠体の間の空間に配置されている付記12に記載の照明システム。
【符号の説明】
【0156】
10 照明システム、100 照明装置、110 器具本体、111 枠本体、111A 側面部、111B 天面部、112 フレーム、115 枠体、116 開口部、120 灯具、121 光源部、122 反射板、130 ルーバー、130a ルーバー連結片、130b ルーバー片、140 点灯装置、200 設備プレート、210 プレート本体、211 本体主部、212 本体側部、212a 本体長手側部、212b 本体短手側部、213 ガイド、215 設備機器設置部、216 取付ガイド、220 設置用ベース、221 ベース主部、222 ベース側部、222a ベース長手側部、222b ベース短手側部、225 設備機器回転防止部、226 ネジ孔、230 落下防止ワイヤ、300 バー部材、301 第1バー部材、302 第2バー部材、400 設備機器、401 本体部、402 外観部、403 フランジ部、405 係合部、406 固定具、500 補助部材、501 第1取付部、502 第2取付部、503 段差部、550 第1固定具、560 第2固定具、600 ホルダ、601 中央取付部、602 端部取付部、603 ホルダ段差部、605 ホルダ貫通孔部、610 固定具、S 空間。