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特開2025-28733タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028733
(43)【公開日】2025-03-03
(54)【発明の名称】タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20250221BHJP
   A61N 1/36 20060101ALI20250221BHJP
【FI】
A61N5/06 Z
A61N1/36
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187059
(22)【出願日】2023-10-31
(31)【優先権主張番号】202322243377.7
(32)【優先日】2023-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202311148467.6
(32)【優先日】2023-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520117710
【氏名又は名称】深▲せん▼市予一電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】周 瑩
(72)【発明者】
【氏名】黄 文兵
【テーマコード(参考)】
4C053
4C082
【Fターム(参考)】
4C053JJ24
4C053JJ33
4C082PA01
4C082PE06
4C082PG05
4C082PG11
4C082PJ01
4C082PJ21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装置の多用化が図られ、しかも、美肌効率が向上する光源付き美肌用ミラーを提供する。
【解決手段】美肌用ミラー1000は、ハウジング100、主制御ボード50、光源アセンブリ、及び電源アセンブリとを含む。光源アセンブリは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を含み、フィルタ機能付き透明基板10を透過してフィルタリングされると、所定区間の波長帯域の光が得られて光出射面を透過して肌に照射される。これによって、様々な肌のトラブルを解決することができ、また、鏡面の大きな化粧鏡や美容鏡としても有用である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた主制御ボード、及び主制御ボードに電気的に接続された光源アセンブリ、電源アセンブリと、を含む、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーであって、
前記光源アセンブリは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を含み、
前記ハウジングの前面に大面積のウィンドウが形成されており、
前記ウィンドウを閉鎖して鏡面となる大面積の光出射面を形成する透明基板をさらに含み、
透明基板の表面にフィルタフィルムが一体的にコーティングされて、フィルタ機能付き透明基板が得られ、及び/又は、透明基板の内側にフィルタシートが取り付けられ、
タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、前記フィルタフィルム及び/又はフィルタシートを透過してフィルタリングされ、所定区間の波長帯域の光が得られて、前記光出射面を透過して肌に照射される、ことを特徴とする美肌用ミラー。
【請求項2】
透明ベースに光学コーティングを施すことで前記フィルタシートが形成されるか、又は、透明基板の表面に光学コーティングを施すことでフィルタ機能付き一体型透明基板が形成され、
単一区間の波長帯域のコーティングによって単一区間の波長帯域を透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成されるか、又は、多区間の波長帯域のコーティングによって多区間の波長帯域を同時に透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項3】
前記美肌用ミラーには、複数枚のフィルタシートが配置されており、前記複数枚のフィルタシートは、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源の光出射方向に交換可能に取り付けられ、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光をフィルタリングし、
フィルタシートは、透明基板を取り外すことによって交換されるか、又は、ハウジングにスロットが設けられて、抜き差しにより交換される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項4】
前記ハウジング内に温度センサがさらに設けられ、温度センサは、一端が前記透明基板に接続されて透明基板の温度を検出し、他端が主制御ボードに電気的に接続され、主制御ボードを介してタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源のパワー及びスイッチを制御し、透明基板の温度を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項5】
前記電源アセンブリは電池及び/又は電源インターフェースを含み、前記電源インターフェースに電源が接続されて給電を行い、
前記光源アセンブリは光反射部材をさらに含み、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源は光反射部材内に取り付けられ、
光反射部材の背面に放熱部材が設けられ、
放熱部材と光反射部材は、適合する形状を有し、密着して設けられることによって迅速な熱伝達を行うか、又は、前記放熱部材と前記光反射部材は一体構造とされ、
前記光反射部材にはブッシュが設けられ、ブッシュに貫通孔が設けられ、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はブッシュに挿入され、その電極がブッシュから後へ伸びて貫通孔を貫通し、主制御ボードに電気的に接続され、
ブッシュは、光反射部材内から背面へ突出し、前記放熱部材には、放熱部材を前記ブッシュに嵌め込むために、貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項6】
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、単一熱伝導性材料製の熱伝導素子、又は放熱フィンから選択される1種又は複数種の組み合わせであり、
前記ハウジング内に、主制御ボードをハウジング内のキャビティ内に閉じ込み、光源アセンブリから隔離させる遮熱板が設けられ、
遮熱板の中心には、前記ブッシュに嵌め込むための貫通孔が設けられ、
前記光反射部材及び光反射部材放熱部材は半球状のものである、ことを特徴とする請求項5に記載の美肌用ミラー。
【請求項7】
中間にある半導体粒子層と、両端にある冷面及び熱面と、を含む半導体冷却部材をさらに含み、
前記半導体冷却部材の冷面は前記透明基板に熱伝達可能に接続されて透明基板を冷却し、又は、前記透明基板は直接前記半導体冷却部材の冷面として機能し、
前記熱面には放熱部材が接続されており、
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、放熱フィン、又は単一熱伝導性材料製の熱伝導素子から選択される1種又は複数種の組み合わせである、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項8】
前記半導体冷却部材は、環状として、前記透明基板の背面に貼着されて、光出射面の周辺を冷却し、半導体冷却部材の環状の中間領域は、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が透過する貫通孔となり、又は、
前記半導体冷却部材の冷面は、全体として透明基板であり、前記ウィンドウを閉鎖して光出射面となり、前記半導体粒子層は環状に配列され、前記熱面は環状であり、環状に配列された前記半導体粒子層は透明基板の環状の縁部に溶接され、透明基板の冷面により前記大面積の光出射面が形成され、
前記放熱部材は、環状であり、熱面に合わせて接触して熱伝導を行い、
前記透明基板は、透明基板の縁部外に嵌着された保護リングをさらに含み、前記透明基板は保護リングを介してハウジングのウィンドウの縁部に組み立てられ、
前記ハウジングは、環状のフロントハウジングと、リアハウジングと、を含み、環状フロントハウジングはリアハウジングの先端の開口に接続され、前記ウィンドウを形成し、前記透明基板は環状フロントハウジング内に係止される、ことを特徴とする請求項7に記載の美肌用ミラー。
【請求項9】
化粧モードと光子美肌モードを有し、
化粧モードでは、前記美肌用ミラーは化粧鏡として機能し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオフにされ、
美肌モードでは、光タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオンにされ、
化粧鏡として機能する場合、前記フィルタシート又は前記フィルタフィルムは一方向透視性である、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項10】
前記美肌用ミラーは、全体として半球状又は四角形体であり、前記ウィンドウは四角形体の面積の最も大きい側面に設けられ、
前記ハウジングの前面は、ハウジングの面積の大きい又は面積の最も大きい側面又は断面であり、面積を大きくする原則に基づいて、前記ハウジングの前面に前記大面積のウィンドウが形成され、前記透明基板は前記ウィンドウを閉鎖して、前記大面積の光出射面を形成する、ことを特徴とする請求項9に記載の美肌用ミラー。
【請求項11】
1対以上のRF電極を含むRFアセンブリを含み、
前記1対以上のRF電極は、前記透明基板に取り付けられるか、又はRF付属ヘッドを介して前記ハウジングの前面に取り外し可能に接続され、
前記RF電極は、主制御ボード又はRF制御ボードに電気的に接続され、前記主制御ボード又はRF制御ボードは、RF電極がRF電流を発生させて肌に作用するように制御を行い、
前記RF付属ヘッドは電極固定ブラケットを含み、前記電極固定ブラケットに取り付け孔が設けられ、前記RF電極は取り付け孔内に取り付けられ、
前記RF電極の正負電極は、インターフェース又は電線を介して、RF制御ボード又は主制御ボードに電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項12】
前記電極固定ブラケットの縁部にフランジ又は凸起が設けられ、前記ウィンドウの縁部にスペーサー又は係合溝が設けられ、電極固定ブラケットのフランジ又は凸起はウィンドウの縁部に設けられたスペーサー又は係合溝に適合し、前記RF付属ヘッドが光出射面の外側に抜き差し可能に接続され、及び/又は、
前記電極固定ブラケットに磁石が取り付けられ、ハウジングの先端内に磁石が取り付けられ、磁気吸着により前記RF付属ヘッドは前記ハウジングの前面に吸着され、
前記電極固定ブラケットに1対の取り付け孔が設けられ、前記1対の取り付け孔は、螺旋状に周回され、互いに入れ子状に形成されており、この場合、1対の螺旋状RF電極は、互いに嵌め込まれるように螺旋状に周回された取り付け孔内に係止して取り付けられる、ことを特徴とする請求項11に記載の美肌用ミラー。
【請求項13】
タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は、透明カバーと、透明カバー内に取り付けられた発光材料と、を含み、前記透明カバー内は、真空とされるか、又は不活性ガス若しくはハロゲンガスで満たされ、
前記タングステンワイヤ光源の発光材料はタングステンワイヤであり、前記カーボンワイヤ光源の発光材料はカーボンワイヤであり、
前記タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は全スペクトル光を発生させる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美容・美肌器具の技術分野に関し、特にタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている美容器具のほとんどは、単一のIPL(Intense Pulsed Light)光源を用いて、脱毛、美白、肌の若返りなどの美容・美肌を行うものである。IPL光源は、エネルギーが大きいほど、その治療効果が顕著になる反面、程度が異なるが、熱傷や痛みをもたらすことがある。また、エネルギーが大きいほど、閃光の速度が遅くなり、ランプの寿命も短くなる。IPL光源は強いパルス光で、発光時間が短く、ピークエネルギーが高いため、スペクトルの連続性が良くない。皮膚の色と治療の需要の違い(例えば、シミ除去、美白、肌の若返り、皺取りなどの様々なニーズ)に対して、正確な波長帯域で治療を行う必要がある時(例えばDPL)、そのランプの光源の利用率は大幅に減少する。また、IPL光源から発生する光のうち、1200nm以上の近赤外スペクトルが少なく、近赤外帯を選択して美容を行うことができない。IPL光源から発生する光は、その波長帯域が少なく、光パワーも低く、各種の皮膚のトラブルを効率的で迅速に解決することができない。既存の美容器具も、単一のLED光源を用いて美肌を行う。しかし、LED光源も、光パワーが低いため、各種の皮膚のトラブルを効率的で迅速に解決することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願が解決しようとする技術的課題は、従来の美肌機器にIPL光源又はLED光源が使用されることにより、パワーが低くなり、波長帯域が少なく、複数の美肌を効率的かつ迅速に行うことができないという問題を解決するために、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の技術的課題を解決するために、本願は、下記技術案を採用する。
【0005】
ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた主制御ボード、及び主制御ボードに電気的に接続された光源アセンブリ、電源アセンブリと、を含む、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーであって、
前記光源アセンブリは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を含み、
前記ハウジングの前面に大面積のウィンドウが形成されており、
前記ウィンドウを閉鎖して鏡面となる大面積の光出射面を形成する透明基板をさらに含み、
透明基板の表面にフィルタフィルムが一体的にコーティングされて、フィルタ機能付き透明基板が得られ、及び/又は、透明基板の内側にフィルタシートが取り付けられ、
タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、前記フィルタフィルム及び/又はフィルタシートを透過してフィルタリングされ、所定区間の波長帯域の光が得られて、前記光出射面を透過して肌に照射される。
【0006】
いくつかの実施例では、透明ベースに光学コーティングを施すことで前記フィルタシートが形成されるか、又は、透明基板の表面に光学コーティングを施すことでフィルタ機能付き一体型透明基板が形成され、
単一区間の波長帯域のコーティングによって単一区間の波長帯域を透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成されるか、又は、多区間の波長帯域のコーティングによって多区間の波長帯域を同時に透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成される。
【0007】
いくつかの実施例では、前記美肌用ミラーには、複数枚のフィルタシートが配置されており、前記複数枚のフィルタシートは、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源の光出射方向に交換可能に取り付けられ、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光をフィルタリングし、
フィルタシートは、透明基板を取り外すことによって交換されるか、又は、ハウジングにスロットが設けられて、抜き差しにより交換される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ハウジング内に温度センサがさらに設けられ、温度センサは、一端が前記透明基板に接続されて透明基板の温度を検出し、他端が主制御ボードに電気的に接続され、主制御ボードを介してタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源のパワー及びスイッチを制御し、透明基板の温度を制御する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記電源アセンブリは電池及び/又は電源インターフェースを含み、前記電源インターフェースに電源が接続されて給電を行い、
前記光源アセンブリは光反射部材をさらに含み、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源は光反射部材内に取り付けられ、
光反射部材の背面に放熱部材が設けられ、
放熱部材と光反射部材は、適合する形状を有し、密着して設けられることによって迅速な熱伝達を行うか、又は、前記放熱部材と前記光反射部材は一体構造とされ、
前記光反射部材にはブッシュが設けられ、ブッシュに貫通孔が設けられ、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はブッシュに挿入され、その電極がブッシュから後へ伸びて貫通孔を貫通し、主制御ボードに電気的に接続され、
ブッシュは、光反射部材内から背面へ突出し、前記放熱部材には、放熱部材を前記ブッシュに嵌め込むために、貫通孔が設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、単一熱伝導性材料製の熱伝導素子、又は放熱フィンから選択される1種又は複数種の組み合わせであり、
前記ハウジング内に、主制御ボードをハウジング内のキャビティ内に閉じ込み、光源アセンブリから隔離させる遮熱板が設けられ、
遮熱板の中心には、前記ブッシュに嵌め込むための貫通孔が設けられ、
前記光反射部材及び光反射部材放熱部材は半球状のものである。
【0011】
いくつかの実施例では、前記美肌用ミラーは、中間にある半導体粒子層と、両端にある冷面及び熱面と、を含む半導体冷却部材をさらに含み、
前記半導体冷却部材の冷面は前記透明基板に熱伝達可能に接続されて透明基板を冷却し、又は、前記透明基板は直接前記半導体冷却部材の冷面として機能し、
前記熱面には放熱部材が接続されており、
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、放熱フィン、又は単一熱伝導性材料製の熱伝導素子から選択される1種又は複数種の組み合わせである。
【0012】
いくつかの実施例では、前記半導体冷却部材は、環状として、前記透明基板の背面に貼着されて、光出射面の周辺を冷却し、半導体冷却部材の環状の中間領域は、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が透過する貫通孔となり、又は、
前記半導体冷却部材の冷面は、全体として透明基板であり、前記ウィンドウを閉鎖して光出射面となり、前記半導体粒子層は環状に配列され、前記熱面は環状であり、環状に配列された前記半導体粒子層は透明基板の環状の縁部に溶接され、透明基板の冷面により前記大面積の光出射面が形成され、
前記放熱部材は、環状であり、熱面に合わせて接触して熱伝導を行い、
前記透明基板は、透明基板の縁部外に嵌着された保護リングをさらに含み、前記透明基板は保護リングを介してハウジングのウィンドウの縁部に組み立てられ、
前記ハウジングは、環状のフロントハウジングと、リアハウジングと、を含み、環状フロントハウジングはリアハウジングの先端の開口に接続され、前記ウィンドウを形成し、前記透明基板は環状フロントハウジング内に係止される。
【0013】
いくつかの実施例では、前記美肌用ミラーは、化粧モードと光子美肌モードを有し、
化粧モードでは、前記美肌用ミラーは化粧鏡として機能し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオフにされ、
美肌モードでは、光タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオンにされ、
化粧鏡として機能する場合、前記フィルタシート又は前記フィルタフィルムは一方向透視性である。
【0014】
いくつかの実施例では、前記美肌用ミラーは、全体として半球状又は四角形体であり、前記ウィンドウは四角形体の面積の最も大きい側面に設けられ、
前記ハウジングの前面は、ハウジングの面積の大きい又は面積の最も大きい側面又は断面であり、面積を大きくする原則に基づいて、前記ハウジングの前面に前記大面積のウィンドウが形成され、前記透明基板は前記ウィンドウを閉鎖して、前記大面積の光出射面を形成する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記美肌用ミラーは、1対以上のRF電極を含むRFアセンブリを含み、
前記1対以上のRF電極は、前記透明基板に取り付けられるか、又はRF付属ヘッドを介して前記ハウジングの前面に取り外し可能に接続され、
前記RF電極は、主制御ボード又はRF制御ボードに電気的に接続され、前記主制御ボード又はRF制御ボードは、RF電極がRF電流を発生させて肌に作用するように制御を行い、
前記RF付属ヘッドは電極固定ブラケットを含み、前記電極固定ブラケットに取り付け孔が設けられ、前記RF電極は取り付け孔内に取り付けられ、
前記RF電極の正負電極は、インターフェース又は電線を介して、RF制御ボード又は主制御ボードに電気的に接続される。
【0016】
いくつかの実施例では、前記電極固定ブラケットの縁部にフランジ又は凸起が設けられ、前記ウィンドウの縁部にスペーサー又は係合溝が設けられ、電極固定ブラケットのフランジ又は凸起はウィンドウの縁部に設けられたスペーサー又は係合溝に適合し、前記RF付属ヘッドが光出射面の外側に抜き差し可能に接続され、及び/又は、
前記電極固定ブラケットに磁石が取り付けられ、ハウジングの先端内に磁石が取り付けられ、磁気吸着により前記RF付属ヘッドは前記ハウジングの前面に吸着され、
前記電極固定ブラケットに1対の取り付け孔が設けられ、前記1対の取り付け孔は、螺旋状に周回され、互いに入れ子状に形成されており、この場合、1対の螺旋状RF電極は、互いに嵌め込まれるように螺旋状に周回された取り付け孔内に係止して取り付けられる。
【0017】
いくつかの実施例では、タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は、透明カバーと、透明カバー内に取り付けられた発光材料と、を含み、前記透明カバー内は、真空とされるか、又は不活性ガス若しくはハロゲンガスで満たされ、
前記タングステンワイヤ光源の発光材料はタングステンワイヤであり、前記カーボンワイヤ光源の発光材料はカーボンワイヤであり、
前記タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は全スペクトル光を発生させる。
【発明の効果】
【0018】
本願の有益な効果は以下のとおりである。
本願では、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源が全スペクトル光を発生させ、フィルタフィルム又はフィルタシートと組み合わせることによって、より多くの区間の波長帯域の光が得られて肌に照射される。様々な波長帯域のフィルタシート又はフィルタフィルムによって、皮膚に対して美容修復や刺激再生を的確に行うことができ、また、鏡面の大きな化粧鏡や美容鏡としても有用である。このように、装置の多用化が図られ、しかも、美肌効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本願の第1実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図2】本願の第1実施例的タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図3】本願の第1実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの解体図である。
図4】本願の第2実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図5】本願の第2実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図6】本願の第3実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの解体図である。
図7】本願の第3実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの断面図である。
図8】本願の第3実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの透明基板の組み立て構造の概略図である。
図9】本願の第3実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの透明基板の入射光及び光出射方向の概略図である。
図10】本願の第4実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの断面図である。
図11】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの部分解体図である。
図12】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図13】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの各位置での断面図である。
図14】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーから透明基板を取り外してフィルタシートを交換するときの概略図である。
図15】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーから透明基板を取り外してフィルタシートを交換するときの概略図である。
図16】本願の第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの解体図である。
図17】本願の第6実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの斜視図である。
図18】本願の第6実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーにおいてフィルタシートを交換するときの概略図である。
図19】本願の第7実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの本体とRF付属ヘッドの組み立て構造の概略図である。
図20】本願の第7実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの本体とRF付属ヘッドの組み立て構造の概略図である。
図21】本願の第7実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの本体とRF付属ヘッドを組み立てたものの各角度での断面図である。
図22】本願の第7実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの本体とRF付属ヘッドを組み立てたものの各角度での断面図である。
図23】本願の第7実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーの解体図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本願の例示的な実施形態についてより詳細に説明する。本願の例示的な実施形態が図面に示されているが、本願は、本明細書に記載された実施形態に限定されるべきではなく、様々な形態で実施され得ることが理解されるべきである。むしろ、これらの実施形態は、本願をより完全に理解することを可能にし、本願の範囲を当業者に完全に伝えることを可能にするために提供される。
【0021】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明する目的のみであり、限定することを意図していないことが理解されるべきである。文脈で別途明示的に指摘されない限り、本明細書で使用される単数形「一」、「1つ」、及び「前記」は、複素数形を含むことを表すこともできる。用語「備える」、「含む」、「含有する」及び「有する」は、包含的であり、したがって、記載された特徴、ステップ、動作、素子、及び/又は構成要素の存在を示すが、1つ又は複数の他の特徴、ステップ、動作、素子、構成要素、及び/又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除するものではない。本明細書に記載された方法ステップ、プロセス、及び動作は、実行順序が明示的に示されていない限り、記載された又は示された特定の順序で実行される必要があるとは解釈されない。さらに、追加的又は代替的なステップが使用されてもよいことを理解されたい。
【0022】
複数の素子、構成要素、領域、層、及び/又はセグメントは、本明細書では、第1、第2などの用語を使用して説明されてもよいが、これらの素子、構成要素、領域、層、及び/又はセグメントは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの素子、構成要素、領域、層、又はセグメントを別の領域、層、又はセグメントから区別するためにのみ使用することができる。文脈で明示的に指摘されない限り、「第1」、「第2」などの用語及び他の数値用語は、本明細書に使用される場合、順序又は順番を暗示するものではない。したがって、以下で説明する素子、構成要素、領域、層、又はセグメントは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2素子、構成要素、領域、層、又はセグメントと称され得る。
【0023】
説明を容易にするために、図に示されているような1つの素子又は特徴の別の素子又は特徴に対する関係は、空間的な相対関係用語を使用して説明することができ、これらの相対関係用語は、例えば、「内部」、「外部」、「内側」、「外側」、「下面」、「下」、「上面」、「上」、「先端」、「後側」などである。このような空間的な相対関係用語は、図に示されている方位に加えて、使用中又は動作中の装置の異なる方位を含むことを意味する。例えば、図中の装置が反転された場合、「他の素子又は特徴の下面に」又は「他の素子又は特徴の下に」として記述された素子は、「他の素子又は特徴の上面に」又は「他の素子又は特徴の上に」となるように方向付けられる。したがって、例示的な用語「下にある」は、上方向及び下方向を含んでもよい。装置は、さらに(90度又は他の方向に回転)方向付けられてもよく、ここで使用される空間的な相対関係の説明は、それに応じて説明されてもよい。
【0024】
本願に開示される端点値の端点及び任意の値は、この正確な範囲又は値に限定されるものではなく、これらの範囲又は値は、これらの範囲又は値に近い値を含むものと理解されるべきである。数値範囲の場合、各範囲の端点値の間、各範囲の端点値と個々のポイント値の間、及び個々のポイント値の間は、互いに組み合わされて1つ又は複数の新しい数値範囲を得ることができ、これらの数値範囲は、本明細書で具体的に開示されているとみなされるべきである。
【0025】
本願は、内部光源としてタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を用いた光子美肌用ミラーに関する。ここで、タングステンワイヤ光源又は炭素繊維光源は、タングステンワイヤ又は炭素繊維をフィラメント、すなわち発光材料としており、フィラメントは透明カバー内に取り付けられ、通電すると発光する。フィラメントの高温での酸化を防止するために、カバー内部が真空に保持されるか、又は低圧の不活性ガス又はハロゲンガスで満たされる。タングステンワイヤ光源又は炭素繊維光源の透明カバー内には、ヨウ素や臭素などのハロゲンガスが充填されている場合、ハロゲンランプ(タングステンハロゲンランプとも呼ばれる)が得られる。タングステンワイヤ光源又は炭素繊維光源は白熱ランプの光源であり、白熱ランプの構造によって実装される。
【0026】
タングステンワイヤ及び/又は炭素繊維を発光材料であるフィラメントとする場合、光源の寿命を延ばすために、透明カバー内に不活性ガス又はハロゲンガスが所定の割合で充填されてもよく、タングステンワイヤ及び/又は炭素繊維光源のスペクトル分布は、ランプ内の気圧、ガスの割合を調整したり、電流パルスや供給電圧などを調整したりすることによって変化してもよい。
【0027】
タングステンワイヤ光源又は炭素繊維光源は、全スペクトルの特性及び常時点灯の特性を持つ。光源による全スペクトル光には、可視光と不可視光が含まれている。全スペクトル光がフィルタシートによりフィルタリングされると、所定の波長帯域の光が得られ、肌に美容や治療を施し、例えば、可視光500~600nmの波長帯域の光は表皮のメラニンを少なくすることができ、900~2500nm波長帯域の近赤外光は、真皮層や基底層に至り、刺激によりコラーゲンを再生したり、基底層を修復したりすることができる。
【0028】
図1~3に示すように、本願の第1実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー1000は、ハウジング100と、ハウジング100内に取り付けられた、透明基板10、フィルタシート11、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20、光反射部材21、光反射部材放熱部材22、温度センサアセンブリ30、遮熱板40、主制御ボード50、及び電池60と、を含む。
【0029】
タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー1000は、全体の形状が球状、半球状、四角形又は他の形状であってもよく、その先端に大きなウィンドウが設けられている。ハウジング100は、フロントハウジング110と、リアハウジング120と、を含む。ハウジング100は、全体として、球状、半球状(略半球状又は部分球状を含む)、四角形又は他の形状であってもよい。フロントハウジング110がリアハウジング120の先端に結合されることによって、上記の部品はフロントハウジング110とリアハウジング120との間又はハウジングの内部のキャビティに収容される。例示的には、フロントハウジング110は環状であり、リアハウジング120は、半球又は略半球状のケースであり、リアハウジングの先端が開口しており、環状フロントハウジング110はリアハウジング120の先端の開口の縁部に接続され、それによって、前記の大きなウィンドウが形成される。透明基板10が美肌用ミラーの先端の大きなウィンドウ上に覆われ、大きな光出射面が鏡面として形成される。
【0030】
透明基板10及びフィルタシート11は、フロントハウジング110によって固定して取り付けられ、これらの形状が適合する。透明基板10は、サファイア、石英、K9、ガラス、透明プラスチックや他の透光性材質などであってもよい。好ましくは、透明基板10には透明結晶が使用される。
【0031】
本実施例では、透明基板10は、面全体が透明結晶とされる。温度センサアセンブリ30により透明基板(透明結晶)10が一定の温度に制御される。面全体の透明結晶が美肌用ミラーの先端の大きなウィンドウ上に覆われ、大きな光出射面が鏡面として形成され、光出射面は美肌用ミラーの前面全体のサイズに近く、それによって、全身の大面積に亘って美肌を行うことが可能になり、迅速かつ効率的な使用が可能になる。
【0032】
フィルタシート11は、透明基板(透明結晶)の一方の側に貼着され、例示的には、フィルタシート11の形状は、透明結晶全体の形状に適合し、例えば、両方ともに円形である。フィルタシート11は、透明結晶の面全体に貼着され、例えば、透明結晶の内側面に貼り合わせられ、しかも、光反射部材21の光出射口を閉鎖し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21内に閉じ込む。
【0033】
本実施例のフィルタシート11は、個別に配置され、1つのシートが単一区間の波長帯域に対応するタイプ、1つのシートが多区間の波長帯域に対応するタイプ、1つのシートに領域別にコーティングを施すタイプ、マルチシートタイプなどを採用してもよい。フィルタシートは、従来の技術で製造されてもよく、例示的には、フィルタシート又は下記フィルタフィルムは、光学コーティングプロセスによって製造される。
【0034】
いくつかの実施例では、フィルタシート11は、コーティングプロセスによって透明ベースの表面に塗布層を形成することによって製造され、コーティングプロセスの例として、蒸着、イオンビームスパッタリング(IBS)、プラズマスパッタリング、原子層堆積(ALD)などが得られる。蒸着プロセスとは、蒸着に際して、真空室内のソース材料が加熱又は電子ビーム照射を受けて蒸発することである。蒸気が透明ベースの表面上に凝結され、均一な塗布層が形成される。イオンビームスパッタリング(IBS)プロセスでは、イオンビームが高エネルギー電場により加速され、このような加速度によりイオンが顕著な運動エネルギーを得て、イオンビームは、ソース材料に衝突すると、ターゲット材の原子を「スパッタリング」させ、このようにスパッタリングさせたターゲット材のイオン(原子はイオン化ゾーンによる影響のためイオンになる)も運動エネルギーを有し、透明ベースの表面と接触すると、緻密な膜が形成される。プラズマスパッタリングプロセスは、プラズマスパッタリングやマグネトロンスパッタリングなどの一連の技術の総称であり、プラズマ中のイオンが加速されてソース材料に入射され、緩いエネルギー源のイオンに衝突してから、透明ベース上にスパッタリングされ、均一な塗布層が形成される。原子層堆積プロセスでは、原子層堆積(ALD)用のソース材料はガスの形態として存在し、高温真空室において、気相前駆体が非オーバーラップパルスを通じて、透明ベースの表面に輸送、堆積され、塗布層が形成される。フィルタシート11の透明ベースは、支持及び光透過の作用を果たし、塗布層がフィルタフィルムとなり、透明ベースに一体(分離不可能)に取り付けられ、所定の波長帯域を透過させるフィルタ性能を得るために、多層コーティングも、複数種の材料を用いて複数種のプロセスによってコーティングしたものも可能である。
【0035】
いくつかの実施例では、透明ベース上には、上記のコーティングプロセスによって塗布層が形成される。単一区間の波長帯域コーティングによれば、単一区間の波長帯域を透過させる、単一のシートに単一区間の波長帯域を持つフィルタシート、例えば、500~1800nm、900~1800nm、500~600nm波長帯域を透過させる単一区間フィルタシートが得られ、又は、多区間の波長帯域コーティングによれば、多波長帯域を同時に透過させる多波長帯域フィルタシート、例えば二重区間の波長帯域コーティングにより得られた、500~600nm+900~1800nm波長帯域を透過させる双波長帯域フィルタシートが得られ、又は、透明ベース上に領域別にコーティングを施すことによって領域ごとに異なる波長帯域を透過させるマルチゾーンフィルタシートが得られ、例えば、領域別のコーティングにより得られたフィルタシートには、500~600nm波長帯域の光を透過させるAゾーンと、900~1800nm波長帯域の光を透過させるBゾーンとが存在する。
【0036】
フィルタシート11としては、従来技術によるフィルタシートが使用され得る。様々なフィルタシート11に切り替えることによって、皮膚の様々なトラブルに対応する様々な波長帯域による治療が可能とされる。
【0037】
いくつかの実施例では、光学コーティングプロセスによって、一方向透視性のフィルタシート又はフィルタフィルムが得られてもよく、例えば、一方面(例えば光源を向く面)は近赤外光を透過させるが、可視光をフィルタリングし、他方の面(例えば使用者を向く面)は光を反射する。本願の美肌用ミラーが化粧鏡として使用される場合、その内部に設けられたフィルタシート11又は透明基板上にコーティングされたフィルタフィルムは、一方向透視性を有し、すなわち、フィルタシート又はフィルタフィルムでは、一方の面は光を反射し、他方の面は不要な波長帯域をフィルタリングし、所定の波長帯域を透過させ、例えば、可視光を透過できないが、不可視光である近赤外線を透過可能である。フィルタシート(フィルム)が近赤外光を透過さ得る場合、可視光がフィルタシート(フィルム)を透過できず、好ましくは、760nm以上の波長帯域の光が透過可能である。
【0038】
美肌用ミラー1000には、光子美肌モードと化粧モードが設定されていてもよい。光子美肌モードがオンにされていない場合、化粧鏡として使用され得る。化粧鏡として使用される場合、鏡面の明瞭さが高く、皮膚がより確実に反映される。美肌用ミラーは、光子美肌モードでは、タングステンワイヤ光源又は炭素繊維光源を利用して、可視光と不可視光を含む全スペクトル光を発生させ、これらの光はフィルタシート11でフィルタリングされると、所定の波長帯域の光が得られて、肌に美容又は治療を施す。
【0039】
光学コーティングにより得られたフィルタシート又はフィルタフィルムでは、反射層のマイクロ状態での分子構造がより微細で、フィルムがより薄くかつ均一で、反射度がより高く、このため、化粧鏡として使用される場合は、明瞭さがより高い。
【0040】
本実施例では、光源として、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21内に取り付けて、光源アセンブリを構成し、光線を反射するとともに透明基板(透明結晶)10に放射する。光反射部材21は導熱性材料で製造されるもので、そのエッジがフロントハウジング110及びリアハウジング120の先端のエッジに適合し、前リアハウジングの間に係合されて固定される。例示的には、光反射部材は、(部分的に)球面であって、縁部がフロントハウジング110により係止され、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20は、内部のトップの中心に取り付けられ、光反射部材21のトップの中心にブッシュが形成されており、ブッシュに貫通孔が設けられ、ブッシュは光反射部材内から背面へ突出し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20はブッシュに挿入され、その電極がブッシュから後へ伸びて、主制御ボード50に挿着される。
【0041】
光反射部材の背面に放熱部材22が設けられ、放熱部材22は、形状が光反射部材21の形状及びフロントハウジング110とリアハウジング120の形状に適合し、光反射部材21の背面に密着して設けられ、熱伝達を効率的に行うか、又は、放熱部材22と光反射部材21は一体構造とされている。放熱部材22のエッジがフロントハウジング110に係止される。放熱部材22の内表面及び光反射部材の背面は、形状が適合し、例示的には、いずれも球状の表面であり、これらは、最大接触面積で配置され、互いに密着している。放熱部材22の中心に貫通孔が設けられ、光反射部材21のトップの中心に設けられたブッシュは、放熱部材22の中心の貫通孔を貫通して、放熱部材22を支持する。放熱部材22は、熱伝達構造であって、アルミニウム、銅、グラフェンなどの単一の導熱性材質で製造されてもよく、ヒートパイプ、ベイパーチャンバーVC、スーパーヒートパイプ、又はスーパーヒートプレート例えばALVC(アルミスーパーヒートパイプ又はアルミスーパーヒートプレート)などの相変化(蒸発及び凝結)を利用した部品であってもよい。
【0042】
遮熱板40は、光反射部材21及び放熱部材22の後側の外に取り付けられ、例示的には、遮熱板40の中心に貫通孔が設けられる。光反射部材21のトップの中心に設けられたブッシュは、放熱部材22の中心の貫通孔及び遮熱板40の中心の貫通孔を貫通してから、主制御ボードに当接し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20は、ブッシュに取り付けられると、その電極が遮熱板の貫通孔を貫通してから、主制御ボード50に電気的に接続される。遮熱板40は、形状がリアハウジング120の内壁の形状に適合し、リアハウジングの内壁に締り嵌めし、断熱性材料で製造されたものであってもよく、リアハウジング内のキャビティを前後に隔て、光源アセンブリと主制御ボード50を分離することで、主制御ボード50を保護する。例示的には、遮熱板40は、ディスク状である。
【0043】
主制御ボード50は、遮熱板40とリアハウジング120により画定されたキャビティ内に取り付けられ、主制御ボード50は、スイッチアセンブリに電気的に接続され、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20に電気的に接続され、温度センサアセンブリ30に電気的に接続され、電池60に電気的に接続され、電源インターフェース130に電気的に接続される。主制御ボード50には、機能のニーズに応じた回路及び機能モジュールが設けられており、これらの回路又は機能モジュールでは、対応する電子素子は、従来技術によって設置されてよいし、市販品として購入してもよい。例示的には、主制御ボード50には、電源モジュール、制御ユニット、RFモジュール、温度制御モジュールなどが設けられている。
【0044】
電池60は、電源インターフェース130を介して充電する充電式電池であってもよいし、交換可能な一次電池であってもよいし、また、電池60を設けずに、直接電源インターフェース130を介して外部電源に電気的に接続されて給電が行われてもよい。電池60も、遮熱板40とリアハウジング120とにより画定されたキャビティ内に取り付けられる。
【0045】
電源インターフェース130は、主制御ボードに電気的に接続され、ハウジング100の貫通孔を貫通して、外部電源に接続される。例示的には、電源インターフェース130はリアハウジング120に設けられる。
【0046】
ハウジング100には、スイッチアセンブリが設けられており、必要に応じて、電源オン/オフボタン、光源制御キー、モード設定キー、RFスイッチなどが設けられる。
【0047】
本実施例では、温度センサアセンブリ30は、温度センサPCBAであり、可撓性PCBAであってもよいが、それに限定されず、従来技術による他の温度センサであってもよい。温度センサアセンブリ30は、先端が透明基板に接触して、透明基板の温度を検出し、後端が主制御ボード50に電気的に接続されて、温度情報を主制御ボードの制御ユニットに伝動する。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20による光がフィルタシート11によってフィルタリングされて、透明基板10を透過して、皮膚に照射されると、温度センサアセンブリ30によって透明基板の温度が検出され、主制御ボード50によって制御タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20のパワー及びオン・オフが制御されて、温度区間の管理が行われ、これにより、長時間使用による皮膚の熱傷が回避される。
【0048】
本実施例の美肌用ミラー1000では、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光がフィルタシート11を透過して、透明基板10を経て皮膚に恒温で密着して照射され、フィルタシート11によって所定区間の波長帯域の光波が得られ、この光波が皮膚に的確に作用し、美容・美肌の目的が達成される。例えば、光源による光は、500~600nm区間の波長帯域を透過させるフィルタシート11を経てから、光出射面から人体の表皮層に作用し、光源による光は、900~1800nm区間の波長帯域を透過させるフィルタシート11を経てから、光出射面から人体の基底層やメラノサイトなどに作用する。
【0049】
本実施例の美肌用ミラーは、装置の多用化が図られ、光子美肌モードと化粧モードを有し、化粧鏡及び大きなウィンドウを備える美容器具として実装され、それによって、消費者の使用コストを大幅に低下させ、使用時間を短縮させ、メンテナンスコストを削減させる。化粧モードでは、フィルタシート11には光学コーティングが使用されているので、スプレープロセスによる通常の鏡子と比べて、本実施例の美肌用ミラーは、化粧モードで使用される場合、その鏡面がより繊細になる。スプレープロセスよりも光学コーティングプロセスの分子構造がより微細であるので、鏡面の明瞭さがより高い。化粧モードでは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源がオフにされる。美肌モードでは、機能選択ボタンにより美肌モードが選択されたり、光源をオン・オフにすることによりタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20がオンにされたりすることができる。後者の場合、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光がフィルタシート11を透過して、所定の波長帯域の光が得られ、透明基板10を経て皮膚に密着して照射され、光出射面のサイズが美肌用ミラーの前面全体のサイズに近く、それによって、全身の大面積に亘って美肌を行うことが可能になり、迅速かつ効率的な使用が可能になる。
【0050】
図4~5に示すように、本願の第2実施例の美肌用ミラー1000では、第1実施例と比べて、第2実施例のフィルタシート11(透明ベースとベース上の塗布層とを含む)においては、透明ベースの代わりに透明基板(透明結晶)10が使用され、具体的には、透明基板(透明結晶)10の表面に一体(分離不可能)塗布層が光学コーティングプロセスにより形成され、フィルタ機能付き透明基板10が得られる点は異なる。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20による光がフィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板10を透過して、所定の波長帯域の光波が得られて肌に作用する。フィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板10は、透明基板10の表面に単一区間の波長帯域コーティング、多区間の波長帯域コーティング又は領域別コーティングを施すことによって得られてもよく、上記の光学コーティング方法を採用している。好ましくは、透明基板10と一体構造になるフィルタフィルムは、760nm以上の区間の波長帯域を透過させ、光源による光がフィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板10を透過して、760nm以上の区間の波長帯域の光が得られて、肌の表面に照射される。第1実施例と同様に、第2実施例の美肌用ミラー1000も、化粧モード(化粧鏡として機能)と光子美肌モードを有し、第2実施例では、第1実施例と同じ構造及び構成については、上記の第1実施例の説明を引用するため、ここでは詳しく説明しない。
【0051】
図6~9に示すように、本願の第3実施例の美肌用ミラーは、化粧鏡としての化粧モードと、光子美肌モードを有する。第1実施例と比べて、前記透明基板10の代わりに透明基板を有する半導体冷却部材10’が使用される点は異なる。半導体冷却部材は、熱電冷却器(Thermoelectric Cooler、TEC)、ヒートポンプ又はペルチェクーラー(Peltier cooler)とも呼ばれ、中間にある半導体粒子層12と、両端にある熱面13及び冷面15と、を含み、また、半導体冷却部材の回路を主制御ボード50に設けられたか、又は個別に設けられた制御ボードの制御ユニットに電気的に接続する1対の正負電極を含み、個別に設けられた制御ボードは主制御ボード50に電気的に接続される。ここで、熱面13及び/又は冷面15は、透明基板(例えば透明結晶)として設けられる。例示的には、冷面15は、透明基板を用い、美肌用ミラーの前面におけるウィンドウを閉鎖して、大きな鏡面となり、好ましくは、表面全体が透明結晶であり、肌に接触可能である。半導体冷却部材10’の熱面13及び半導体粒子層12は環状に設けられる。透明基板冷面15の縁部の環状テープに設けられる熱端回路(例えば導体)は、半導体粒子層の冷端に溶接され、かつ電気的に接続される。熱面13には、熱端回路(例えば導体)が設けられ、半導体粒子層の熱端に溶接され、電気的に接続されることで、半導体冷却部材の内部回路に連通し、正負電極を介して制御ユニットに電気的に接続される。環状熱面及び半導体粒子層の中間領域に対応する透明基板の冷面が光出射面となり、美肌用ミラーの前面全体に類似の大面積の光出射面として構成されてもよい。半導体冷却部材の熱面は、放熱部材16に接続されて、半導体冷却部材の熱面を放熱するものである。放熱部材16は、熱伝達構造であって、アルミニウム、銅、グラフェンなどの単一の導熱性材質で製造されてもよく、ヒートパイプ、ベイパーチャンバーVC、スーパーヒートパイプ、又はスーパーヒートプレート例えばALVC(アルミスーパーヒートパイプ又はアルミスーパーヒートプレート)などの相変化(蒸発及び凝結)を利用した部品であってもよい。本実施例では、放熱部材16は、環状であり、環状端面が半導体冷却部材の環状熱面13と熱伝達を迅速に行い、これらは互いに密着して設けられてもよい。環状放熱部材16は光反射部材の先端の外壁に嵌着され、互いに接触して導熱を行ってもよい。フィルタシート11は、形状が、半導体冷却部材の形状及び光反射部材の光出射口に適合し、本実施例では、フィルタシート11は個別に設けられ、形状が半導体冷却部材の形状に適合し、例えば、両方共に円形であり、フィルタシート11は、光反射部材21の光出射口を閉鎖し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21内に閉じ込む。フィルタシート11は透明基板の冷面15の内表面に接近する。フィルタシート11は、透明ベースに光学コーティングを施すことによって得られてもよく、透明ベースに多区間の波長帯域コーティングを施すことによって、多区間の波長帯域(例えば500~600nm+900~1800nmの2つの区間の波長帯域)を透過させるフィルタシートであってもよいし、単一区間の波長帯域フィルタシートに単一区間の波長帯域(例えば、500~1800nm又は900~1800nm又は500~600nm区間)を透過させた単一区間フィルタシートであってもよい。
【0052】
第3実施例では、透明基板冷面を有する半導体冷却部材10’は全体として円状であり、円のエッジが環状フロントハウジング110内に係止され、ハウジング100の先端にある大きなウィンドウが閉鎖され、大きな光出射面、すなわち大きな鏡面が形成される。温度センサアセンブリ30により透明基板冷面15が一定の温度に制御される。上記の実施例と同様に、本実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー1000は、ハウジング100と、ハウジング100内に取り付けられた、透明基板(透明基板冷面の半導体冷却部材を有する)10、フィルタシート11、放熱部材16、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20、光反射部材21、光反射部材放熱部材22、温度センサアセンブリ30、遮熱板40、主制御ボード50、及び電池60と、を含む。第3実施例では、前述実施例と同様な構造及び構成については、前述実施例を参照する。
【0053】
図10に示すように、本願の第4実施例の美肌用ミラー1000は、化粧モード(化粧鏡として)と、光子美肌モードを有する。第3実施例の美肌用ミラーと比べて、フィルタシート11は、個別に設けられるのではなく、光学コーティングプロセスにより透明基板冷面15の表面に塗布層を形成したものである点は異なる。例示的には、透明基板冷面15の内表面(光源を向く側)にフィルタ塗布層がコーティングされ、透明基板冷面15及びフィルタフィルムは一体構造となり、それによって、フィルタ機能付き透明基板半導体冷却部材10’が得られる。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20による光が、フィルタフィルムを一体化した透明基板半導体冷却部材10’を透過して、所定区間の波長帯域の光波が得られて、肌に照射される。フィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板半導体冷却部材10’は、単一区間の波長帯域コーティング又は多区間の波長帯域コーティングであってもよい。例示的には、フィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板半導体冷却部材10’は、760nm以上の区間の波長帯域を透過させるフィルタ機能を持ち、光源による光が、フィルタ機能(フィルタフィルム)付き透明基板半導体冷却部材10’を透過して、760nm以上の区間の波長帯域の光波が得られて、肌の表面に照射され、760nm以上の区間の波長帯域の光が得られて、肌の表面に照射される。第4実施例では、前述実施例と同様な構造及び構成については、前述各実施例を参照する。
【0054】
図11~16に示すように、本願の第5実施例の美肌用ミラー1000は、化粧モード(化粧鏡として)と、光子美肌モードを有する。第1実施例の構造を参照すると、本実施例では、美肌用ミラー1000のフィルタシート11は取り外して交換可能である点は異なる。透明基板10の外に保護リング17が嵌め込まれており、保護リング17は透明基板10の外縁部に嵌着されると、それと一体になってフロントハウジング110の環状の内側に組付けられる。保護リング17とフロントハウジング110との間には、磁気吸着、バックル、ネジなどの取り外し可能な嵌合構造が形成されてもよく、それによって、透明基板10は、保護リング17を介してフロントハウジング110に取り外し可能に取り付けられ、透明基板10は全体としてリアハウジング120の先端に結合され、大面積の光出射面が形成される。フィルタシート11は、フロントハウジング110の環状内側に取り外し可能に係止される。本実施例では、フィルタシート11の交換は、透明基板10を取り外すことによって行われ、フィルタシート11の交換が必要となる場合、まず、透明基板10を取り外し、次に、フィルタシート11を取り出し、別のフィルタシート11を装着し、最後に、保護リング17が嵌め込まれた透明基板10をハウジングの先端に装着する。本実施例では、フィルタシート11は個別に設けられる。フィルタシート11は、透明ベースに光学コーティングを施すことによって、所定区間の波長帯域に対するフィルタの特性を持ち、また、フィルタシートは従来技術の他の方式によって得られてもよい。複数のフィルタシート11には、異なる区間の波長帯域に対するフィルタ特性があるため、フィルタシート11を切り替えることによって、皮膚の様々なトラブルに対処する各種の波長帯域による治療が可能となる。例示的には、フィルタシート11は、NIR(近赤外光波)フィルタシートで、近赤外光波を透過できるが、不可視光を透過できず、高精度光フィルタシート、つまり、単一区間の波長帯域、例えば500~600nm又は500~650nmを透過させるものであってもよく、多区間の波長帯域フィルタシート、つまり、同一コーティング領域には2種以上の区間の波長帯域、例えば500~600と900~1800nmの2つの区間の波長帯域を透過させ、それによって、肌に作用する2種以上の区間の波長帯域の光波を得るものであってもよい。
【0055】
第5実施例のタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラー1000は、ハウジング100と、ハウジング100内に取り付けられた透明基板10、フィルタシート11、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20、光反射部材21、光反射部材放熱部材22、温度センサアセンブリ30、遮熱板40、主制御ボード50、及び電池60と、を含む。ハウジング100は、互いに結合されたフロントハウジング110及びリアハウジング120を含む。透明基板10は、全体が透明結晶であって、その縁部に保護リング17が嵌め込まれており、締まりばめ及び凸起と凹溝の嵌合構造により、保護リング17が透明基板10に嵌着される。温度センサアセンブリ30によって透明基板(透明結晶)10が一定の温度に制御される。透明基板10は全体として大面積の光出射面を提供する。フィルタシート11は、透明基板10の内側に設けられ、環状フロントハウジング110によって取り外し可能に固定されるが、リアハウジング120によって取り外し可能に固定されてもよい。例示的には、フィルタシート11は、透明基板10の内側面に貼り合わせられ、かつ、光反射部材21の光出射口を閉鎖して、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21に閉じ込み、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、フィルタシート11及び透明基板10を透過して、肌に作用する。光反射部材の背面に放熱部材22が設けられる。第5実施例では、前述実施例と同様な構造及び構成については、上記の実施例を参照する。
【0056】
図17~18に示すように、本願の第6実施例の美肌用ミラー1000は、化粧鏡としての化粧モードと、光子美肌モードを有し、交換可能なフィルタシート11の構造として構成され、フィルタシート11はハウジング100の側面から挿し抜き可能に交換される。ハウジング100内部におけるフィルタシート11の位置に対応して、ハウジング100の任意の側面にフィルタシートスロット150が設けられる。フィルタシート11はサポート111に固定される。フィルタシート11及びサポート111は、形状がスロット150に適合し、スロット150に挿入され、フィルタシート11を挿し抜くことを容易にするために、サポート111はスロット150の外に突出してもよい。フィルタシート11は個別に設けられる。フィルタシート11は、透明ベースに光学コーティングを施すことによって、所定区間の波長帯域を透過させるフィルタ特徴を持つようになってもよく、複数枚のフィルタシート11には、異なる区間の波長帯域があり、フィルタシート11を切り替えることで皮膚の様々なトラブルに対応する様々な波長帯域による治療が可能とされる。本実施例では、ハウジング100は、四角形として構成されているが、四角形に限定されるわけではない。ハウジングの先端には、透明基板10を取り付けるためのウィンドウが設けられており、透明基板10の縁部がハウジング110の先端のウィンドウの縁部に係止され、大きな光出射面が提供される。ハウジングの内部には、フィルタシート11、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20、光反射部材21、光反射部材放熱部材22、温度センサアセンブリ30、遮熱板40、主制御ボード50、及び電池60が取り付けられている。例示的には、フィルタシート11は、透明基板の内側面に貼り合わせられており、光反射部材21の光出射口を閉鎖して、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21に閉じ込み、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20による光が、フィルタシート11及び透明基板10を透過して、肌に作用する。光反射部材の背面に放熱部材22が設けられ、温度センサアセンブリ30及び主制御ボード50は、肌と接触する透明基板の表面の温度を制御する。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20がフィルタシート11及び透明基板(透明結晶)10を通じて皮膚に照射すると、温度センサアセンブリ30によって透明基板の温度が検出され、主制御ボード50によってタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20のパワー及びオン・オフが制御されて、温度区間の管理が行われ、これにより、長時間使用による皮膚の熱傷が回避される。透明基板10は、全体として透明結晶であるか、又は上記の実施例における透明基板冷面15を有する半導体冷却部材10’であってもよい。第6実施例では、前述実施例と同様な構造及び構成については、上記の実施例を参照する。
【0057】
図19~23に示すように、本願の第7実施例の美肌用ミラー1000は、化粧モード(化粧鏡として機能する)、光子美肌モード及びRF美肌モードを有し、美肌用ミラーの本体の先端にRF付属ヘッド80が取り付けられている。RF付属ヘッド80はRF電極82を含み、例示的には、RF付属ヘッド80は、美肌用ミラーの主体に接触して接続されるか、又はピン/インサートをもって接続される。美肌用ミラー1000は、ハウジング100と、ハウジング100内に取り付けられた、透明基板10、フィルタシート11、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20、光反射部材21、光反射部材放熱部材22、温度センサアセンブリ30、遮熱板40、主制御ボード50、及び電池60と、を含む。透明基板10は、全体が透明結晶であって、その縁部に保護リング17が嵌め込まれており、締まり嵌め及び凸起と凹溝の嵌合構造により、保護リング17が透明基板10に嵌着されてもよい。透明結晶は全体として大面積の光出射面を提供する。温度センサアセンブリ30によって透明結晶が一定の温度に制御される。フィルタシート11は、透明結晶の一方の側に設けられ、環状フロントハウジング110又はリアハウジング120を介して取り付けられる。例示的には、フィルタシート11は透明基板(透明結晶)10の内側面に貼り合わせられ、かつ、光反射部材21の光出射口を閉鎖して、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20を光反射部材21に閉じ込む。光反射部材の背面に放熱部材22が設けられている。遮熱板40はリアハウジング120内のキャビティを前後に分離し、主制御ボード50及び電池60は、遮熱板40により閉鎖されたリアハウジング120のキャビティ内に取り付けられる。
【0058】
主制御ボード50は美肌用ミラー1000を作動制御する。主制御ボード50には、制御ユニットが統合されているに加えて、DC電源モジュール、光源制御モジュール等の関連機能モジュールが設けられている。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源20及び電池60は、主制御ボード50に電気的に接続される。電源インターフェース130は主制御ボード50の電源モジュールに電気的に接続され、電源コードを介して外部電源に接続され、電源を提供する。電池60が設けられておらず、電源インターフェースを介して電源に直接接続されて給電が行われてもよい。
【0059】
ハウジング100内には、RF制御ボードが取り付けられていてもよく、RF制御ボードには、制御モジュール、DC電源モジュール、RF駆動モジュールなどの機能モジュールが設けられている。RF制御ボードが個別に設けられる場合、RF制御ボードは主制御ボード50に電気的に接続され、RF制御ボードのDC電源モジュールは、主制御ボード50の電源モジュールによって分流して給電される。別の実施例では、RF制御ボードは主制御ボード50に統合され、その場合、制御モジュール、DC電源モジュール、RF駆動モジュールなどの機能モジュールは主制御ボード50に統合される。
【0060】
RF付属ヘッド80は、電極固定ブラケット81と、電極固定ブラケット81を通じて取り付けられた1対以上のRF電極82とを含み、各対のRF電極82の末端に正負電極83が設けられ、正負電極83は、電線85を介してRF制御ボード又は主制御ボード50に電気的に接続される。RF付属ヘッド80は、差し込みや結合など、又は磁気吸着により、美肌用ミラー1000の先端に取り外し可能に接続される。例示的には、固定ブラケット81には、複数の磁石84が取り付けられていてもよく、このような場合、美肌用ミラーのハウジングの先端、例えばフロントハウジング110内には、複数の磁石84が取り付けられており、RF付属ヘッド80と美肌用ミラーは磁気吸着される。固定ブラケット81は、全体の形状がハウジング100のウィンドウや透明基板10の形状に適合し、ハウジング100のウィンドウや透明基板10の外に組み立てられている。固定ブラケット81には、取り付け孔810が設けられ、RF電極82は、取り付け孔810に適合して、取り付け孔810内に嵌め込まれる。例示的には、固定ブラケット81の周辺にフランジ又は凸起が形成され、フロントハウジング110と透明基板10の縁部との間にスペーサー又は係合溝が形成され、固定ブラケット81のフランジ又は凸起は、フロントハウジングと透明基板の縁部とのスペーサー又は係合溝に挿着嵌合され、また、このスペーサー又は係合溝から抜かれてRF付属ヘッド80を取り外してもよい。固定ブラケット81のフランジにノッチが形成され、RF電極の正負電極83はノッチを貫通して、美肌用ミラー本体の内部の主制御ボード又は個別のRF制御ボードに電気的に接続される。
【0061】
例示的には、固定ブラケット81は、全体としてディスクであり(これに限定されない)、円状透明基板及び環状フロントハウジング110に適合する。固定ブラケット81には、螺旋状に周回される取り付け孔810が設けられ、1対の螺旋状RF電極82は、互いに嵌め込まれるように、螺旋状に周回される取り付け孔810内に係止され、1対のRF電極82のそれぞれの一端に1対の正負電極83が形成され、正負電極は曲げられて透明基板10の縁部と環状フロントハウジング110との間のスペーサーや貫通孔に挿入され、電線85を介してハウジングの内壁に配線されてから、主制御ボード50(又はRF制御ボード)に電気的に接続される。RF電極82は、長尺状又はカラム状又は任意の適切な形状であってもよく、固定ブラケット81の取り付け孔に取り付けられてRF電極点となり、皮膚に接触し、RF電極82と光出射面は積層可能に設けられるか、又は光出射面の周辺に設けられる。RF制御ボード又は主制御ボード50は、DC電源モジュールを制御することで、対応するギアに必要な電圧をRF駆動モジュールに与え、RF駆動モジュールは、昇圧トランスによってDC電源電圧を高電圧正弦波に変換して制御モジュールに出力し、出力制御モジュールは、RF電極82によってRF電流を出力して使用者の肌に作用させ、皮膚に対してRF治療やRF美容を施す。
【0062】
第7実施例では、透明基板10は、完全な透明結晶、又は上記の実施例における透明基板冷面15を有する半導体冷却部材10’であってもよい。本実施例では、前述実施例と同様な構造及び構成については、上記の実施例を参照する。
【0063】
以上の各実施例の美肌用ミラー1000の各部品を互いに組み合わせたり置換したりすることによって、様々な実施例における美肌用ミラーが得られる。
【0064】
本願の実施例の美肌用ミラー1000では、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、フィルタシート/フィルタフィルムを透過して、透明基板を経て皮膚に恒温で密着して照射され、様々な区間の波長帯域の光波を皮膚の表皮層、基底層、メラノサイト、真皮組織に的確に作用させて、美容・美肌の目的を達成させる。例示的には、出射光は、人体の表皮層に作用する500~600nm区間の波長帯域を持ち、人体の基底層やメラノサイトなどに作用する900~1800nm波長帯域の光波を持つ。
【0065】
本願の実施例の美肌用ミラーは、化粧鏡+大きなウィンドウ付きの美容器具としての多用化が図られ、消費者の使用コストを大幅に削減させ、使用時間を短縮させ、メンテナンスコストを下げる。
【0066】
本願の実施例の美肌用ミラーの化粧モードでは、フィルタシート又はフィルタフィルムは、光学コーティングによって鏡面効果を達成させ、スプレープロセスを用いた通常の鏡と比べて、鏡面がより繊細になる。光学コーティングプロセスは、スプレープロセスよりも、分子構造がより微細であるので、本願の光学コーティングフィルタシート又はフィルタフィルムを一体化した透明基板による鏡面が形成され、その明瞭さがより高くなる。
【0067】
本願の実施例の美肌用ミラーの美肌モードでは、光出射面のサイズが美肌用ミラーの前面(鏡面全体)のサイズに近く、それによって、全身の大面積に亘って美肌を行うことが可能になり、迅速かつ効率的な使用が可能になる。
【0068】
本願の実施例の美肌用ミラーには、光源としては、全波長帯域光源であって、スペクトル範囲が広く、フィルタリングされて得られた近赤外光が人体の皮膚、血管、真皮組織、コラーゲン、弾性繊維のいずれにも修復や活性化作用が高いタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源が使用されている。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を用いて、様々な波長帯域のフィルタシートによって皮膚に対して的確な美容修復を行うことができる。したがって、本願の美肌用ミラーには、効率が高く、迅速でかつ簡便な特徴がある。
【0069】
本願の実施例の美肌用ミラーでは、フィルタシートは、単一シートが単一区間の波長帯域に対応するタイプ、又は単一シートが多区間の波長帯域式に対応するタイプ、又はマルチシートのタイプや単一シートにマルチゾーンを持つタイプ、又は透明基板(例えば透明結晶)とコーティングを一体かしたタイプである。タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による全スペクトル光が、フィルタリングされると、より多くの区間の波長帯域の光が得られ、その光波が皮膚の表皮層、基底層、メラノサイト、真皮組織に的確に作用し、美容・美肌の目的を達成させる。
【0070】
本願の実施例の美肌用ミラーでは、温度センサは透明基板の温度を一定の温度に制御し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光がフィルタシート/フィルタフィルム及び透明基板を透過して皮膚に照射されると、温度検知装置によって透明基板の温度が検出され、主制御ボード50によってタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源のパワー及びオン・オフが制御され、温度区間の管理が行われ、これにより、長時間使用による皮膚の熱傷が回避される。
【0071】
本願の実施例の美肌用ミラーでは、能動的温度制御が使用され、また、半導体冷却部材により冷却が行われて、透明基板の温度が所定の範囲に制御される。
【0072】
本願の実施例の美肌用ミラーでは、RFが補助的に使用され、例えば、NIR+RFにより、各種光波長帯域+RF治療が実現される。
【0073】
本願の以下の実施例の美肌用ミラーについては、その使い方は以下の通りである。
化粧鏡として使用される場合、手で持ったりテーブルに置いて使用されたりする。
美容モードで使用される場合、機械を手で持って、その透明基板の外面を皮膚に密着して使用する。
【0074】
本願の実施例が示され、説明されているが、当業者にとって、これらの実施例は、本願の原理及び精神から逸脱することなく、様々な変更、修正、置換及び変形が可能であり、本願の保護範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等な範囲によって限定されることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた主制御ボード、及び主制御ボードに電気的に接続された光源アセンブリ、電源アセンブリと、を含む、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーであって、
前記光源アセンブリは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を含み、
前記ハウジングの前面にィンドウが形成されており、
前記ウィンドウを閉鎖して鏡面となる出射面を形成する透明基板をさらに含み、
透明基板の表面にフィルタフィルムが一体的にコーティングされて、フィルタ機能付き透明基板が得られ、及び/又は、透明基板の内側にフィルタシートが取り付けられ、
タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、前記フィルタフィルム及び/又はフィルタシートを透過してフィルタリングされ、所定区間の波長帯域の光が得られて、前記光出射面を透過して肌に照射され
前記ハウジングは、環状のフロントハウジングと、リアハウジングと、を含み、前記フロントハウジングは前記リアハウジングの先端の開口に接続され、前記ウィンドウを形成し、前記光出射面は、前記美肌用ミラーの前面全体のうち前記フロントハウジングを除くサイズを実質的に有することを特徴とする美肌用ミラー。
【請求項2】
透明ベースに光学コーティングを施すことで前記フィルタシートが形成されるか、又は、透明基板の表面に光学コーティングを施すことでフィルタ機能付き一体型透明基板が形成され、
単一区間の波長帯域のコーティングによって単一区間の波長帯域を透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成されるか、又は、多区間の波長帯域のコーティングによって多区間の波長帯域を同時に透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項3】
前記美肌用ミラーには、複数枚のフィルタシートが配置されており、前記複数枚のフィルタシートは、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源の光出射方向に交換可能に取り付けられ、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光をフィルタリングし、
フィルタシートは、透明基板を取り外すことによって交換されるか、又は、ハウジングにスロットが設けられて、抜き差しにより交換される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項4】
前記ハウジング内に温度センサがさらに設けられ、温度センサは、一端が前記透明基板に接続されて透明基板の温度を検出し、他端が主制御ボードに電気的に接続され、主制御ボードを介してタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源のパワー及びスイッチを制御し、透明基板の温度を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項5】
前記電源アセンブリは電池及び/又は電源インターフェースを含み、前記電源インターフェースに電源が接続されて給電を行い、
前記光源アセンブリは光反射部材をさらに含み、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源は光反射部材内に取り付けられ、
光反射部材の背面に放熱部材が設けられ、
放熱部材と光反射部材は、適合する形状を有し、密着して設けられることによって迅速な熱伝達を行うか、又は、前記放熱部材と前記光反射部材は一体構造とされ、
前記光反射部材にはブッシュが設けられ、ブッシュに貫通孔が設けられ、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はブッシュに挿入され、その電極がブッシュから後へ伸びて貫通孔を貫通し、主制御ボードに電気的に接続され、
ブッシュは、光反射部材内から背面へ突出し、前記放熱部材には、放熱部材を前記ブッシュに嵌め込むために、貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項6】
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、単一熱伝導性材料製の熱伝導素子、又は放熱フィンから選択される1種又は複数種の組み合わせであり、
前記ハウジング内に、主制御ボードをハウジング内のキャビティ内に閉じ込み、光源アセンブリから隔離させる遮熱板が設けられ、
遮熱板の中心には、前記ブッシュに嵌め込むための貫通孔が設けられ、
前記光反射部材及び光反射部材放熱部材は半球状のものである、ことを特徴とする請求項5に記載の美肌用ミラー。
【請求項7】
中間にある半導体粒子層と、両端にある冷面及び熱面と、を含む半導体冷却部材をさらに含み、
前記半導体冷却部材の冷面は前記透明基板に熱伝達可能に接続されて透明基板を冷却し、又は、前記透明基板は直接前記半導体冷却部材の冷面として機能し、
前記熱面には放熱部材が接続されており、
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、放熱フィン、又は単一熱伝導性材料製の熱伝導素子から選択される1種又は複数種の組み合わせである、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項8】
前記半導体冷却部材は、環状として、前記透明基板の背面に貼着されて、光出射面の周辺を冷却し、半導体冷却部材の環状の中間領域は、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が透過する貫通孔となり、又は、
前記半導体冷却部材の冷面は、全体として透明基板であり、前記ウィンドウを閉鎖して光出射面となり、前記半導体粒子層は環状に配列され、前記熱面は環状であり、環状に配列された前記半導体粒子層は透明基板の環状の縁部に溶接され、透明基板の冷面により前記出射面が形成され、
前記放熱部材は、環状であり、熱面に合わせて接触して熱伝導を行い、
前記透明基板は、透明基板の縁部外に嵌着された保護リングをさらに含み、前記透明基板は保護リングを介してハウジングのウィンドウの縁部に組み立てられ、
記透明基板は前記フロントハウジング内に係止される、ことを特徴とする請求項7に記載の美肌用ミラー。
【請求項9】
化粧モードと光子美肌モードを有し、
化粧モードでは、前記美肌用ミラーは化粧鏡として機能し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオフにされ、
美肌モードでは、光タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオンにされ、
化粧鏡として機能する場合、前記フィルタシート又は前記フィルタフィルムは一方向透視性である、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項10】
前記美肌用ミラーは、全体として半球状又は四角形体であり、前記ウィンドウは四角形体の面積の最も大きい側面に設けられ、
前記ハウジングの前面は、ハウジングの面積の大きい又は面積の最も大きい側面又は断面であり、面積を大きくする原則に基づいて、前記ハウジングの前面に前記ィンドウが形成され、前記透明基板は前記ウィンドウを閉鎖して、前記出射面を形成する、ことを特徴とする請求項9に記載の美肌用ミラー。
【請求項11】
1対以上のRF電極を含むRFアセンブリを含み、
前記1対以上のRF電極は、前記透明基板に取り付けられるか、又はRF付属ヘッドを介して前記ハウジングの前面に取り外し可能に接続され、
前記RF電極は、主制御ボード又はRF制御ボードに電気的に接続され、前記主制御ボード又はRF制御ボードは、RF電極がRF電流を発生させて肌に作用するように制御を行い、
前記RF付属ヘッドは電極固定ブラケットを含み、前記電極固定ブラケットに取り付け孔が設けられ、前記RF電極は取り付け孔内に取り付けられ、
前記RF電極の正負電極は、インターフェース又は電線を介して、RF制御ボード又は主制御ボードに電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項12】
前記電極固定ブラケットの縁部にフランジ又は凸起が設けられ、前記ウィンドウの縁部にスペーサー又は係合溝が設けられ、電極固定ブラケットのフランジ又は凸起はウィンドウの縁部に設けられたスペーサー又は係合溝に適合し、前記RF付属ヘッドが光出射面の外側に抜き差し可能に接続され、及び/又は、
前記電極固定ブラケットに磁石が取り付けられ、ハウジングの先端内に磁石が取り付けられ、磁気吸着により前記RF付属ヘッドは前記ハウジングの前面に吸着され、
前記電極固定ブラケットに1対の取り付け孔が設けられ、前記1対の取り付け孔は、螺旋状に周回され、互いに入れ子状に形成されており、この場合、1対の螺旋状RF電極は、互いに嵌め込まれるように螺旋状に周回された取り付け孔内に係止して取り付けられる、ことを特徴とする請求項11に記載の美肌用ミラー。
【請求項13】
タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は、透明カバーと、透明カバー内に取り付けられた発光材料と、を含み、前記透明カバー内は、真空とされるか、又は不活性ガス若しくはハロゲンガスで満たされ、
前記タングステンワイヤ光源の発光材料はタングステンワイヤであり、前記カーボンワイヤ光源の発光材料はカーボンワイヤであり、
前記タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は全スペクトル光を発生させる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【手続補正書】
【提出日】2024-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた主制御ボード、及び主制御ボードに電気的に接続された光源アセンブリ、電源アセンブリと、を含む、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源付き美肌用ミラーであって、
前記光源アセンブリは、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源を含み、
前記ハウジングの前面にウィンドウが形成されており、
前記ウィンドウを閉鎖して鏡面となる光出射面を形成する透明基板をさらに含み、
透明基板の表面にフィルタフィルムが一体的にコーティングされて、フィルタ機能付き透明基板が得られ、及び/又は、透明基板の内側にフィルタシートが取り付けられ、
タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が、前記フィルタフィルム及び/又はフィルタシートを透過してフィルタリングされ、所定区間の波長帯域の光が得られて、前記光出射面を透過して肌に照射され、
前記ハウジングは、環状のフロントハウジングと、半球又は略半球状のリアハウジングと、を含み、前記フロントハウジングは前記リアハウジングの先端の開口に接続され、前記ウィンドウを形成し、前記光出射面は、前記美肌用ミラーの前面全体のうち前記フロントハウジングを除くサイズを実質的に有し、
前記電源アセンブリは電池及び/又は電源インターフェースを含み、前記電源インターフェースに電源が接続されて給電を行い、
前記光源アセンブリは光反射部材をさらに含み、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源は光反射部材内に取り付けられ、
光反射部材の背面に放熱部材が設けられ、
放熱部材と光反射部材は、適合する形状を有し、密着して設けられることによって迅速な熱伝達を行うか、又は、前記放熱部材と前記光反射部材は一体構造とされ、
前記光反射部材にはブッシュが設けられ、ブッシュに貫通孔が設けられ、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はブッシュに挿入され、その電極がブッシュから後へ伸びて貫通孔を貫通し、主制御ボードに電気的に接続され、
ブッシュは、光反射部材内から背面へ突出し、前記放熱部材には、放熱部材を前記ブッシュに嵌め込むために、貫通孔が設けられ、
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、単一熱伝導性材料製の熱伝導素子、又は放熱フィンから選択される1種又は複数種の組み合わせであり、
前記ハウジング内で前記光反射部材及び前記放熱部材の後側の外に取り付けられ、主制御ボードをハウジング内のキャビティ内に閉じ込み、光源アセンブリから隔離させる遮熱板が設けられ、
遮熱板の中心には、前記ブッシュに嵌め込むための貫通孔が設けられ、
前記光反射部材、光反射部及び材放熱部材は半球状のものであり、
前記主制御ボード及び電源アセンブリは、前記遮熱板と前記リアハウジングにより画定されたキャビティ内に取り付けられることを特徴とする美肌用ミラー。
【請求項2】
透明ベースに光学コーティングを施すことで前記フィルタシートが形成されるか、又は、透明基板の表面に光学コーティングを施すことでフィルタ機能付き一体型透明基板が形成され、
単一区間の波長帯域のコーティングによって単一区間の波長帯域を透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成されるか、又は、多区間の波長帯域のコーティングによって多区間の波長帯域を同時に透過させる前記フィルタシート又はフィルタフィルムが形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項3】
前記美肌用ミラーには、複数枚のフィルタシートが配置されており、前記複数枚のフィルタシートは、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源の光出射方向に交換可能に取り付けられ、前記タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光をフィルタリングし、
フィルタシートは、透明基板を取り外すことによって交換されるか、又は、ハウジングにスロットが設けられて、抜き差しにより交換される、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項4】
前記ハウジング内に温度センサがさらに設けられ、温度センサは、一端が前記透明基板に接続されて透明基板の温度を検出し、他端が主制御ボードに電気的に接続され、主制御ボードを介してタングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源のパワー及びスイッチを制御し、透明基板の温度を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項5】
中間にある半導体粒子層と、両端にある冷面及び熱面と、を含む半導体冷却部材をさらに含み、
前記半導体冷却部材の冷面は前記透明基板に熱伝達可能に接続されて透明基板を冷却し、又は、前記透明基板は直接前記半導体冷却部材の冷面として機能し、
前記熱面には放熱部材が接続されており、
前記放熱部材は、ヒートパイプ、ベイパーチャンバー、スーパーヒートパイプ、スーパーヒートプレート、放熱フィン、又は単一熱伝導性材料製の熱伝導素子から選択される1種又は複数種の組み合わせである、ことを特徴とする請求項1に記載の美肌用ミラー。
【請求項6】
前記半導体冷却部材は、環状として、前記透明基板の背面に貼着されて、光出射面の周辺を冷却し、半導体冷却部材の環状の中間領域は、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源による光が透過する貫通孔となり、又は、
前記半導体冷却部材の冷面は、全体として透明基板であり、前記ウィンドウを閉鎖して光出射面となり、前記半導体粒子層は環状に配列され、前記熱面は環状であり、環状に配列された前記半導体粒子層は透明基板の環状の縁部に溶接され、透明基板の冷面により前記光出射面が形成され、
前記放熱部材は、環状であり、熱面に合わせて接触して熱伝導を行い、
前記透明基板は、透明基板の縁部外に嵌着された保護リングをさらに含み、前記透明基板は保護リングを介してハウジングのウィンドウの縁部に組み立てられ、
前記透明基板は前記フロントハウジング内に係止される、ことを特徴とする請求項に記載の美肌用ミラー。
【請求項7】
化粧モードと光子美肌モードを有し、
化粧モードでは、前記美肌用ミラーは化粧鏡として機能し、タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオフにされ、
美肌モードでは、光タングステンワイヤ又はカーボンワイヤ光源はオンにされ、
化粧鏡として機能する場合、前記フィルタシート又は前記フィルタフィルムは一方向透視性である、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項8】
前記美肌用ミラーは、全体として半球状又は四角形体であり、前記ウィンドウは四角形体の面積の最も大きい側面に設けられ、
前記ハウジングの前面は、ハウジングの面積の大きい又は面積の最も大きい側面又は断面であり、面積を大きくする原則に基づいて、前記ハウジングの前面に前記ウィンドウが形成され、前記透明基板は前記ウィンドウを閉鎖して、前記光出射面を形成する、ことを特徴とする請求項に記載の美肌用ミラー。
【請求項9】
1対以上のRF電極を含むRFアセンブリを含み、
前記1対以上のRF電極は、前記透明基板に取り付けられるか、又はRF付属ヘッドを介して前記ハウジングの前面に取り外し可能に接続され、
前記RF電極は、主制御ボード又はRF制御ボードに電気的に接続され、前記主制御ボード又はRF制御ボードは、RF電極がRF電流を発生させて肌に作用するように制御を行い、
前記RF付属ヘッドは電極固定ブラケットを含み、前記電極固定ブラケットに取り付け孔が設けられ、前記RF電極は取り付け孔内に取り付けられ、
前記RF電極の正負電極は、インターフェース又は電線を介して、RF制御ボード又は主制御ボードに電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。
【請求項10】
前記電極固定ブラケットの縁部にフランジ又は凸起が設けられ、前記ウィンドウの縁部にスペーサー又は係合溝が設けられ、電極固定ブラケットのフランジ又は凸起はウィンドウの縁部に設けられたスペーサー又は係合溝に適合し、前記RF付属ヘッドが光出射面の外側に抜き差し可能に接続され、及び/又は、
前記電極固定ブラケットに磁石が取り付けられ、ハウジングの先端内に磁石が取り付けられ、磁気吸着により前記RF付属ヘッドは前記ハウジングの前面に吸着され、
前記電極固定ブラケットに1対の取り付け孔が設けられ、前記1対の取り付け孔は、螺旋状に周回され、互いに入れ子状に形成されており、この場合、1対の螺旋状RF電極は、互いに嵌め込まれるように螺旋状に周回された取り付け孔内に係止して取り付けられる、ことを特徴とする請求項に記載の美肌用ミラー。
【請求項11】
タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は、透明カバーと、透明カバー内に取り付けられた発光材料と、を含み、前記透明カバー内は、真空とされるか、又は不活性ガス若しくはハロゲンガスで満たされ、
前記タングステンワイヤ光源の発光材料はタングステンワイヤであり、前記カーボンワイヤ光源の発光材料はカーボンワイヤであり、
前記タングステンワイヤ光源又はカーボンワイヤ光源は全スペクトル光を発生させる、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の美肌用ミラー。