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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028775
(43)【公開日】2025-03-03
(54)【発明の名称】コネクタ端子およびコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/187 20060101AFI20250221BHJP
   H01R 13/11 20060101ALI20250221BHJP
【FI】
H01R13/187 B
H01R13/11 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024135531
(22)【出願日】2024-08-15
(31)【優先権主張番号】202311052886.X
(32)【優先日】2023-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーヂョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイドォン ヂァン
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェン ジェリー ヂァン
(72)【発明者】
【氏名】シゥン ファン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】弾性コンタクトの第1の環状端は、端子本体の嵌合部の一端に固定されており、それによって弾性コンタクトが端子本体から分離することを効果的に防止する構造を提供する。
【解決手段】コネクタ端子は、端子本体1と、弾性コンタクト2とを備え、端子本体は、中空円筒形状であり相手側端子と嵌合するのに使用される嵌合部11を含む。弾性コンタクト2は、互いに軸線方向の反対側にある第1の環状端21および第2の環状端22を含む1対の環状端、1対の環状端の間に接続されており1対の環状端の周方向に間隔をあけて分布されている複数の第1の弾性アーム231、ならびに第1の環状端に接続されており嵌合部の一端に固定されている固定翼24を含む。弾性コンタクトは、嵌合部に挿入されており、第1の弾性アームは、嵌合部に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ端子であって、
端子本体(1)であり、
中空円筒形状であり相手側端子と嵌合するのに使用される嵌合部(11)を含む、端子本体(1)と、
弾性コンタクト(2)であり、
互いに軸線方向の反対側にある第1の環状端(21)および第2の環状端(22)を含む1対の環状端(21、22)、
前記1対の環状端(21、22)の間に接続されており前記1対の環状端(21、22)の周方向に間隔をあけて分布されている複数の第1の弾性アーム(231)、ならびに
前記第1の環状端(21)に接続されており前記嵌合部(11)の一端に固定されている固定翼(24)、
を含む、弾性コンタクト(2)とを備え、
前記弾性コンタクト(2)は、前記嵌合部(11)に挿入されており、前記第1の弾性アーム(231)は、前記嵌合部(11)に挿入される前記相手側端子との電気的接触に使用される、コネクタ端子。
【請求項2】
前記固定翼(24)は、前記第1の環状端(21)に対して外側に屈曲されている屈曲部(24a)を有し、前記屈曲部(24a)は、前記嵌合部(11)の一端にリベット止めまたは溶接されている、請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項3】
前記弾性コンタクト(2)は、前記第1の環状端(21)の前記周方向に離隔されている複数の固定翼(24)を含む、請求項2に記載のコネクタ端子。
【請求項4】
前記第1の環状端(21)は、その軸線方向において互いに反対側にある第1の周縁および第2の周縁を有し、前記第1の弾性アーム(231)は、前記第1の環状端(21)の前記第1の周縁に接続されており、前記固定翼(24)は、前記第1の環状端(21)の前記第2の周縁に接続されている、請求項3に記載のコネクタ端子。
【請求項5】
複数のスロット(14)が、前記嵌合部(11)の一端の端面(13)に形成されており、前記複数のスロット(14)は、前記嵌合部(11)の周方向に離隔されており、
前記弾性コンタクト(2)の複数の固定翼(24)の前記屈曲部(24a)は、前記複数のスロット(14)にそれぞれ配置され、かつ固定されている、請求項3に記載のコネクタ端子。
【請求項6】
2つのリベット止め部(11a)が、前記スロット(14)の2つの内壁にそれぞれ形成されており、前記リベット止め部(11a)は、前記屈曲部(24a)の側縁にそれぞれリベット止めされており、従って前記屈曲部(24a)は、前記スロット(14)に固定されている、請求項5に記載のコネクタ端子。
【請求項7】
前記固定翼(24)は、前記屈曲部(24a)と前記第1の環状端(21)との間に接続されている接続部(24b)も有し、
前記接続部(24b)は、円弧状であり、前記第1の環状端(21)の前記軸線方向に沿って延在し、前記接続部(24b)の内面が、前記第1の環状端(21)の内面と面一である、請求項3に記載のコネクタ端子。
【請求項8】
前記固定翼(24)の前記屈曲部(24a)は、前記接続部(24b)に対して垂直に屈曲しており、従って前記屈曲部(24a)は、前記第1の環状端(21)の前記軸線方向に対して垂直である、請求項7に記載のコネクタ端子。
【請求項9】
前記弾性コンタクト(2)の前記第2の環状端(22)は、前記嵌合部(11)の内周面で摺動可能に支持されており、
前記第1の弾性アーム(231)が弾性変形するとき、前記第2の環状端(22)は、前記嵌合部(11)の前記軸線方向に沿って移動する、請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項10】
制限突出部(11b)が、前記嵌合部(11)の前記内周面に形成されており、前記制限突出部(11b)は、前記第2の環状端(22)の軸線方向移動距離および前記第1の弾性アーム(231)の弾性変形を制限するように前記第2の環状端(22)の端面に当接するのに適している、請求項9に記載のコネクタ端子。
【請求項11】
複数の制限突出部(11b)が、前記嵌合部(11)の前記内周面に形成されており、前記複数の制限突出部(11b)は、前記嵌合部(11)の前記周方向に離隔されている、請求項10に記載のコネクタ端子。
【請求項12】
前記第1の環状端(21)および前記第2の環状端(22)のそれぞれは、前記第1の環状端(21)および前記第2の環状端(22)の径方向への弾性変形を可能とするために、切欠を有するC字形状リングに形成されている、請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項13】
前記端子本体(1)は、
ケーブルに圧着して前記ケーブルと電気的に接続するために前記嵌合部(11)の他端に接続されている圧着部(12)をさらに含む、請求項1に記載のコネクタ端子。
【請求項14】
前記弾性コンタクト(2)は、
第2の弾性アーム(232)であって、前記第2の弾性アーム(232)の一端は、前記第1の環状端(21)と接続されており、他端は、吊られており、かつ前記第2の環状端(22)と隣接する、第2の弾性アーム(232)、をさらに含み、
前記第2の弾性アーム(232)は、前記嵌合部(11)に挿入される前記相手側端子との電気的接触に使用される、請求項1から13のいずれか一項に記載のコネクタ端子。
【請求項15】
前記弾性コンタクト(2)は、複数の第2の弾性アーム(232)を含み、前記複数の第2の弾性アーム(232)は、前記1対の環状端(21、22)の前記周方向に離隔されており、前記複数の第1の弾性アーム(231)および前記複数の第2の弾性アーム(232)は、前記周方向に交互に配置されている、請求項14に記載のコネクタ端子。
【請求項16】
前記第1の弾性アーム(231)は、前記相手側端子との電気的接触のための第1の電気接点(231a)を有し、前記第2の弾性アーム(232)は、前記相手側端子との電気的接触のための第2の電気接点(232a)を有し、前記第1の電気接点(231a)および前記第2の電気接点(232a)は、前記軸線方向に所定距離をあけて離隔されている、請求項14に記載のコネクタ端子。
【請求項17】
前記端子本体(1)および前記弾性コンタクト(2)のそれぞれは、一体プレス品である、請求項14に記載のコネクタ端子。
【請求項18】
コネクタであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに設置されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の前記コネクタ端子と、を備える、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2023年8月18日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202311052886.X号の利益を主張するものであり、その全体の開示内容が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、コネクタ端子、およびコネクタ端子を備えるコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
先行技術において、充電ガンのコネクタまたは充電台(充電座、charging seat)のコネクタは、典型的には、ハウジング、およびハウジングに設置されている端子を含む。端子は、典型的には、端子本体、および端子本体に挿入されている弾性コンタクトを含む。弾性コンタクトは、端子本体に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。先行技術では、端子本体において弾性コンタクトを位置決めするために、通常は、第1の位置決め突出部および第2の位置決め突出部が、端子本体の内周面に形成されており、端子本体の軸線方向において互いに反対側にある。第1の位置決め突出部および第2の位置決め突出部は、弾性コンタクトを軸線方向に位置決めするために、弾性コンタクトの2つの端部にそれぞれ当接するのに適している。
しかし、弾性コンタクトの弾性変形を可能とするために、通常、第1の位置決め突出部と第2の位置決め突出部との間の軸線方向の距離が弾性コンタクトの2つの端面の間の距離よりわずかに大きいことで、弾性コンタクトは、端子本体において軸線方向に移動できる。これは、特に相手側端子が斜めに挿入される際に、弾性コンタクトおよび端子本体間に分離のリスクをもたらし、弾性コンタクトを端子本体から分離させやすくするおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の欠点の少なくとも1つの局面を克服または緩和するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、コネクタ端子が提供される。コネクタ端子は、端子本体と、弾性コンタクトとを備える。端子本体は、中空円筒形状であり相手側端子と嵌合するのに使用される嵌合部を含む。弾性コンタクトは、互いに軸線方向の反対側にある第1の環状端および第2の環状端を含む1対の環状端、1対の環状端の間に接続されており1対の環状端の周方向に間隔をあけて分布されている複数の第1の弾性アーム、ならびに第1の環状端に接続されており嵌合部の一端に固定されている固定翼、を含む。弾性コンタクトは、嵌合部に挿入されており、第1の弾性アームは、嵌合部に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【0006】
本発明の例示的実施形態によれば、固定翼は、第1の環状端に対して外側に屈曲されている屈曲部を有し、屈曲部は、嵌合部の一端にリベット止めまたは溶接されている。
【0007】
本発明の他の例示的実施形態によれば、弾性コンタクトは、第1の環状端の周方向に離隔されている複数の固定翼を含む。
【0008】
本発明の他の例示的実施形態によれば、第1の環状端は、その軸線方向において互いに反対側にある第1の周縁および第2の周縁を有し、第1の弾性アームは、第1の環状端の第1の周縁に接続されており、固定翼は、第1の環状端の第2の周縁に接続されている。
【0009】
本発明の他の例示的実施形態によれば、複数のスロットが、嵌合部の一端の端面に形成されており、複数のスロットは、嵌合部の周方向に離隔されており、弾性コンタクトの複数の固定翼の屈曲部は、複数のスロットにそれぞれ配置され、かつ固定されている。
【0010】
本発明の他の例示的実施形態によれば、2つのリベット止め部が、スロットの2つの内壁にそれぞれ形成されており、リベット止め部は、屈曲部の側縁にそれぞれリベット止めされており、従って屈曲部は、スロットに固定されている。
【0011】
本発明の他の例示的実施形態によれば、固定翼は、屈曲部と第1の環状端との間に接続されている接続部も有し、接続部は、円弧状であり、第1の環状端の軸線方向に沿って延在し、接続部の内面が、第1の環状端の内面と面一である。
【0012】
本発明の他の例示的実施形態によれば、固定翼の屈曲部は、接続部に対して垂直に屈曲しており、従って屈曲部は、第1の環状端の軸線方向に対して垂直である。
【0013】
本発明の他の例示的実施形態によれば、弾性コンタクトの第2の環状端は、嵌合部の内周面で摺動可能に支持されており、第1の弾性アームが弾性変形するとき、第2の環状端は、嵌合部の軸線方向に沿って移動する。
【0014】
本発明の他の例示的実施形態によれば、制限突出部が、嵌合部の内周面に形成されており、制限突出部は、第2の環状端の軸線方向移動距離および第1の弾性アームの弾性変形を制限するように第2の環状端の端面に当接するのに適している。
【0015】
本発明の他の例示的実施形態によれば、複数の制限突出部が、嵌合部の内周面に形成されており、複数の制限突出部は、嵌合部の周方向に離隔されている。
【0016】
本発明の他の例示的実施形態によれば、第1の環状端および第2の環状端のそれぞれは、第1の環状端および第2の環状端の径方向への弾性変形を可能とするために、切欠を有するC字形状リングに形成されている。
【0017】
本発明の他の例示的実施形態によれば、端子本体は、ケーブルに圧着してケーブルと電気的に接続するために嵌合部の他端に接続されている圧着部をさらに含む。
【0018】
本発明の他の例示的実施形態によれば、弾性コンタクトは、第2の弾性アームをさらに含む。第2の弾性アームの一端は、第1の環状端と接続されており、他端は、吊られており、かつ第2の環状端と隣接する。第2の弾性アームは、嵌合部に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【0019】
本発明の他の例示的実施形態によれば、弾性コンタクトは、複数の第2の弾性アームを含み、複数の第2の弾性アームは、1対の環状端の周方向に離隔されており、複数の第1の弾性アームおよび複数の第2の弾性アームは、周方向に交互に配置されている。
【0020】
本発明の他の例示的実施形態によれば、第1の弾性アームは、相手側端子との電気的接触のための第1の電気接点を有し、第2の弾性アームは、相手側端子との電気的接触のための第2の電気接点を有し、第1の電気接点および第2の電気接点は、軸線方向に所定距離をあけて離隔されている。
【0021】
本発明の他の例示的実施形態によれば、端子本体および弾性コンタクトのそれぞれは、一体プレス品(一体プレス片、一体型打加工品、一体型打加工片、integral stamped piece)である。
【0022】
本発明の他の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、ハウジングと、ハウジングに設置されている上記のコネクタ端子と、を備える。
【0023】
本発明の前述の例示的実施形態において、弾性コンタクトの第1の環状端は、端子本体の嵌合部の一端に固定されており、それによって弾性コンタクトが端子本体から分離することを効果的に防止する。
【0024】
本発明の上記および他の特徴は、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、さらに明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の例示的斜視図である。
図2】本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の軸線方向断面図である。
図3】本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の例示的分解図である。
図4】弾性コンタクトがまだ端子本体に設置されていない、本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の軸線方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の例示的実施形態が、添付の図面を参照して以下に詳細に説明され、同一の参照符号は同一の要素を意味する。但し、本開示は多数の異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全で完成したものとなり、本開示の概念を当業者に完全に伝達するように、提供される。
【0027】
以下の詳細な説明においては、説明の都合上、開示される実施形態の完全な理解をもたらすために多数の具体的詳細が記載される。しかし、1つまたは複数の実施形態は、これらの具体的詳細がなくとも実施できることが明らかになるであろう。他の例において、よく知られている構造体およびデバイスは、図面を簡略化するために概略的に示されている。
【0028】
本発明の一態様によれば、コネクタ端子が提供される。コネクタ端子は、端子本体と、弾性コンタクトとを備える。端子本体は、中空円筒形状であり相手側端子と嵌合するのに使用される嵌合部を含む。弾性コンタクトは、互いに軸線方向の反対側にある第1の環状端および第2の環状端を含む1対の環状端、1対の環状端の間に接続されており1対の環状端の周方向に間隔をあけて分布されている複数の第1の弾性アーム、ならびに第1の環状端に接続されており嵌合部の一端に固定されている固定翼、を含む。弾性コンタクトは、嵌合部に挿入されており、第1の弾性アームは、嵌合部に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【0029】
本発明の他の態様によれば、コネクタが提供される。コネクタは、ハウジングと、ハウジングに設置されている上記のコネクタ端子とを備える。
【0030】
図1は、本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の例示的斜視図を示す。図2は、本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の軸線方向断面図を示す。図3は、本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の例示的分解図を示す。図4は、弾性コンタクト2がまだ端子本体1に設置されていない、本発明の例示的実施形態によるコネクタ端子の軸線方向断面図を示す。
【0031】
図1図4に示されるように、本発明の例示的実施形態において、コネクタ端子が開示される。コネクタ端子は、端子本体1、および弾性コンタクト2を含む。端子本体1は、中空円筒形状であり相手側コネクタ(図示せず)の相手側端子(図示せず)と嵌合するのに使用される嵌合部11を含む。弾性コンタクト2は、1対の環状端21および22と、複数の第1の弾性アーム231と、固定翼24と、を含む。1対の環状端21および22は、互いに軸線方向の反対側にある第1の環状端21および第2の環状端22を含む。複数の第1の弾性アーム231は、1対の環状端21および22の間に接続されており、1対の環状端21および22の周方向に間隔をあけて分布されている。固定翼24は、第1の環状端21に接続されており、嵌合部11の一端に固定されている。弾性コンタクト2は、嵌合部11に挿入されており、第1の弾性アーム231は、嵌合部11に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【0032】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、固定翼24は、第1の環状端21に対して外側に屈曲されている屈曲部24aを有し、屈曲部24aは、嵌合部11の一端にリベット止めまたは溶接されている。
【0033】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、弾性コンタクト2は、第1の環状端21の周方向に離隔されている複数の固定翼24を備える。
【0034】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、第1の環状端21は、その軸線方向において互いに反対側にある第1の周縁および第2の周縁を有し、第1の弾性アーム231は、第1の環状端21の第1の周縁に接続されており、固定翼24は、第1の環状端21の第2の周縁に接続されている。
【0035】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、複数のスロット14が、嵌合部11の一端の端面13に形成されており、複数のスロット14は、嵌合部11の周方向に離隔されている。弾性コンタクト2の複数の固定翼24の屈曲部24aは、複数のスロット14にそれぞれ配置され、かつ固定されている。
【0036】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、2つのリベット止め部11aが、スロット14の2つの内壁にそれぞれ形成されている。リベット止め部11aは、屈曲部24aの側縁にそれぞれリベット止めされており、従って屈曲部24aは、スロット14に固定されている。
【0037】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、固定翼24は、屈曲部24aと第1の環状端21との間に接続されている接続部24bも有する。接続部24bは、円弧状板形状であり、第1の環状端21の軸線方向に沿って延在する。接続部24bの内面は、第1の環状端21の内面と面一である。
【0038】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、固定翼24の屈曲部24aは、接続部24bに対して垂直に屈曲しており、従って屈曲部24aは、第1の環状端21の軸線方向に対して垂直である。
【0039】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、弾性コンタクト2の第2の環状端22は、嵌合部11の内周面で摺動可能に支持されている。第1の弾性アーム231が弾性変形するとき、第2の環状端22は、嵌合部11の軸線方向に沿って移動する。
【0040】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、制限突出部11bが、嵌合部11の内周面に形成されている。制限突出部11bは、第2の環状端22の軸線方向移動距離および第1の弾性アーム231の弾性変形量を制限するように第2の環状端22の端面に当接するのに適している。
【0041】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、複数の制限突出部11bが、嵌合部11の内周面に形成されており、複数の制限突出部11bは、嵌合部11の周方向に離隔されており、第2の環状端22の端面に同時に当接するのに適している。
【0042】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、第1の環状端21および第2の環状端22のそれぞれは、第1の環状端21および第2の環状端22の径方向への弾性変形を可能とするために、切欠を有するC字形状リングに形成されている。
【0043】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、端子本体1は、ケーブルに圧着してケーブルと電気的に接続するために嵌合部11の他端に接続されている圧着部12をさらに含む。
【0044】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、弾性コンタクト2は、第2の弾性アーム232をさらに備える。第2の弾性アーム232の一端は、第1の環状端21と接続されており、他端は、吊られており、かつ第2の環状端22と隣接する。第2の弾性アーム232は、嵌合部11に挿入される相手側端子との電気的接触に使用される。
【0045】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、弾性コンタクト2は、複数の第2の弾性アーム232を備え、複数の第2の弾性アーム232は、1対の環状端21および22の周方向に離隔されており、複数の第1の弾性アーム231および複数の第2の弾性アーム232は、周方向に交互に配置されている。
【0046】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、第1の弾性アーム231は、相手側端子との電気的接触のための第1の電気接点231aを有し、第2の弾性アーム232は、相手側端子との電気的接触のための第2の電気接点232aを有し、第1の電気接点231aおよび第2の電気接点232aは、軸線方向に所定距離をあけて離隔されている。
【0047】
図1図4に示されるように、例示される実施形態において、端子本体1および弾性コンタクト2のそれぞれは一体プレス品である。これにより、製造コストを削減し、製造効率を向上することができる。
【0048】
図1図4に示されるように、本発明の他の例示的実施形態においては、コネクタも開示される。コネクタは、ハウジングと、前述のコネクタ端子とを含む。コネクタ端子はハウジングに設置されている。
【0049】
図1図4に示されるように、本発明の例示的実施形態において、前述のコネクタ端子およびコネクタは、充電ガンまたは充電台に使用することができる。
【0050】
上記の実施形態は、限定ではなく例示が意図されていることが、当業者には理解されよう。例えば、当業者によって上記の実施形態に多数の変更が行われてもよく、異なる実施形態に記載される様々な特徴が、構成上または原理上相反することなく、互いに自由に組み合わせられてもよい。
【0051】
いくつかの例示的実施形態が示され説明されてきたが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく様々な変形または変更がこれらの実施形態に行われてもよく、本開示の範囲は特許請求の範囲およびそれらの均等物で定義されることが、当業者によって理解されよう。
【0052】
本明細書で使用するように、単数形で記載され、単語「a(1つの)」または「an(1つの)」に続く要素は、そのような除外が明示的に述べられていない限り、複数の前記要素またはステップを除外するものではないと理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同様に組み込む追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図しない。また、異なることが明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素または複数の要素を「備える(comprising)」かまたは「有する(having)」実施形態は、その特性を有さないそのような追加的要素を含んでもよい。
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】