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特開2025-28777人工知能ベースの務め推薦装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025028777
(43)【公開日】2025-03-03
(54)【発明の名称】人工知能ベースの務め推薦装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250221BHJP
   G06Q 10/063 20230101ALI20250221BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/063
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024135874
(22)【出願日】2024-08-16
(31)【優先権主張番号】10-2023-0108514
(32)【優先日】2023-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0135922
(32)【優先日】2023-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2024-0074511
(32)【優先日】2024-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2024-0092524
(32)【優先日】2024-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517245442
【氏名又は名称】デルタ ピーディーエス カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】517245383
【氏名又は名称】チェ,ジェ ホ
(71)【出願人】
【識別番号】522070570
【氏名又は名称】チェ,ソ ヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジェ ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ソ ヒョン
【テーマコード(参考)】
5L010
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】プロジェクト及び業務の効果的な実行を支援する人工知能ベースの務め推薦装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明による人工知能ベースの務め推薦装置は、メモリと、メモリに電気的に接続されたプロセッサを含み、プロセッサは、ユーザ端末から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信し、ユーザ要請に従って議事録を生成するか、または議事録を含む議事録リストを生成し、ユーザ端末から議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストをユーザ端末に提供する。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
前記メモリに電気的に接続されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは
ユーザ端末から議事録の生成又は照会に関するユーザ要請を受信し、
前記ユーザ要請に応じて前記議事録を生成するか、または前記議事録を含む議事録リストを生成し、
前記ユーザ端末から前記議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して前記議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストを前記ユーザ端末に提供するように構成されたことを特徴とする人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記議事録の生成に関するユーザ要請と共に、前記会議内容に関する業務参加者間の対話を録音した対話録音ファイルを前記ユーザ端末から受信し、
前記対話録音ファイルをテキストに変換して前記会議内容に関する対話テキストを生成し、
前記対話テキストの要約文と、前記推薦務め別選択オプションを含む議事録を生成することを特徴とする請求項1に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記対話録音ファイルを外部のSTT(Speech-To-Text)サーバに伝送し、前記STTサーバから前記対話テキストを受信することを特徴とする請求項2に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
業務参加者が参加中のチャットルームまたは議事録管理のための会議マップ上で前記業務参加者の内、いずれか1つの照会要請に従って前記議事録リストを生成することを特徴とする請求項1に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記議事録が一般議事録に該当する場合、前記議事録に前記推薦務めリストを追加して、前記議事録を務め議事録に変換することを特徴とする請求項1に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記務め議事録に含まれた特定の前記推薦務めに対してタスクが生成された場合、前記推薦務めリストから前記特定の前記推薦務めを除去することを特徴とする請求項5に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記推薦務めリストから前記推薦務めがすべて除去された場合、前記務め議事録を前記一般議事録に変換することを特徴とする請求項6に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記推薦務め別選択オプションを介してユーザ選択が入力された場合、当該推薦務めに関するタスク(task)を生成することを特徴とする請求項1に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記ユーザ選択を入力したユーザを前記タスクのタスク指示者に設定し、前記当該推薦務めを前記タスクのタスク内容に設定することを特徴とする請求項8に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記ユーザ選択を入力したユーザによって複数の選択オプションが選択された場合、当該推薦務めの各々に関するタスクを順次生成することを特徴とする請求項8に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記ユーザ端末から前記会議内容に関連付けられたユーザの音声ファイルを受信し、
前記音声ファイルの音声を認識して、テキストに変換されたスクリプトと要約メッセージを生成し、
前記要約メッセージを前記ユーザによって選択されたチャットルームの対話メッセージとして表示させることを特徴とする請求項1に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記ユーザ端末からストリーミング方式で入力された前記ユーザの音声をリアルタイムで受信して前記音声ファイルを生成することを特徴とする請求項11に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記音声ファイルを既に構築された音声認識モデルに入力して、前記スクリプトと前記要約メッセージをそれぞれ生成することを特徴とする請求項11に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記要約メッセージに関連付けられたタグ(tag)を生成して前記要約メッセージに結合し、
前記タグを介して前記要約メッセージの照会機能を提供することを特徴とする請求項11に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記対話メッセージごとにお気に入り機能を付与して貯蔵し、
お気に入りページを介して、前記お気に入り機能が付与された対話メッセージのリストを提供することを特徴とする請求項11に記載の人工知能ベースの務め推薦装置。
【請求項16】
メモリと、
前記メモリに電気的に接続されたプロセッサを含む務め推薦装置で実行される方法において、
前記方法は、前記プロセッサによって実行され、
ユーザ端末から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信する段階と
前記ユーザ要請に応じて前記議事録を生成するか、または前記議事録を含む議事録リストを生成する段階と、
前記ユーザ端末から前記議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して前記議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストを前記ユーザ端末に提供する段階と、を含む人工知能ベースの務め推薦方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、やるべきこと(以下、務めと称する)の推薦技術に関し、より具体的には、プロジェクトの進行過程で業務参加者間の会議内容を記録した議事録を生成するかまたは照会する過程で、議事録に関連する務めを自動的に推薦したり、タスク生成を支援してプロジェクト及び業務の効果的な実行を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、インターネットメッセンジャーは、ユーザ間の文字またはグラフィックを含むメッセージを伝達するアプリケーションに該当し、複数のユーザによって参加されるチャットルームで実現される。一実施形態において、インターネットメッセンジャーは、モバイル環境(例えば携帯電話)で実行されるモバイルメッセンジャーを含み、例えば、カカオトーク(KakaoTalk(登録商標))、ライン(LINE(登録商標))、ウィーチャット(WeChat(登録商標))、フェイスブックメッセンジャー(Facebook(登録商標) Messenger)などを含む。そして業務の管理と進行においてこのようなインターネットメッセンジャーが次第に多様に活用されている傾向である。
【0003】
特に、プロジェクトの規模が徐々に大きくなり、プロジェクトの構造が複雑になるのにしたがって、単一プロジェクト内で業務参加者が同時に参加するチャットルームの数もまた増加している。業務参加者は、多数のチャットルームで分散して進行するコミュニケーション過程で関連した業務の流れを容易に把握することが難しいことがある。
【0004】
このため、プロジェクトに参加しているさまざまな参加者間のコミュニケーションを支援するためにさまざまなツールが開発されている。例えば、参加者間の会議内容を記録する議事録は、会議内容をまとめて貯蔵し、ユーザ間で共有して進行状況を容易に共有することができる。
【0005】
さらに、会議の内容に関連するさまざまなタスクが生成されて参加者間で共有され、タスクの生成と管理において業務効率性を改善させるための技術が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1182535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、プロジェクトの進行過程で業務参加者間の会議内容を記録した議事録を生成するかまたは照会する過程で、議事録に関連する務めを自動的に推薦したり、タスク生成を支援してプロジェクト及び業務の効果的な実行を支援する人工知能ベースの務め推薦装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による人工知能ベースの務め推薦装置は、メモリと、前記メモリに電気的に接続されたプロセッサを含み、前記プロセッサは、ユーザ端末から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信し、前記ユーザ要請に従って前記議事録を生成するか、または前記議事録を含む議事録リストを生成し、前記ユーザ端末から前記議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して前記議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストを前記ユーザ端末に提供するように実現される。
【0009】
前記プロセッサは、議事録の生成に関するユーザ要請と共に、前記会議内容に関する業務参加者間の対話を録音した対話録音ファイルを前記ユーザ端末から受信し、前記対話録音ファイルをテキストに変換して前記会議内容に関する対話テキストを生成し、前記対話テキストの要約文と前記推薦務め別選択オプションを含む議事録を生成することができる。
【0010】
前記プロセッサは、前記対話録音ファイルを外部のSTT(Speech-To-Text)サーバに伝送し、前記STTサーバから前記対話テキストを受信することができる。
【0011】
前記プロセッサは、業務参加者が参加中のチャットルームまたは議事録管理のための会議マップ上で業務参加者の内、いずれか1つの照会要請に従って前記議事録リストを生成することができる。
【0012】
前記プロセッサは、前記議事録が一般の議事録に該当する場合、前記議事録に前記推薦務めリストを追加して、前記議事録を務め議事録に変換することができる。
【0013】
前記プロセッサは、前記務め議事録に含まれた特定の推薦務めに対しタスクが生成された場合、前記推薦務めリストから前記特定の推薦務めを除去することができる。
【0014】
前記プロセッサは、前記推薦務めリストから前記推薦務めがすべて除去された場合、前記務め議事録を前記一般議事録に変換することができる。
【0015】
前記プロセッサは、前記推薦務め別選択オプションを介してユーザ選択が入力された場合、当該推薦務めに関するタスク(task)を生成することができる。
【0016】
前記プロセッサは、前記ユーザ選択を入力したユーザを前記タスクのタスク指示者に設定し、前記該当推薦務めを前記タスクのタスク内容に設定することができる。
【0017】
前記プロセッサは、前記ユーザ選択を入力したユーザによって複数の選択オプションが選択された場合、該当する推薦務めのそれぞれに関するタスクを順次生成することができる。
【0018】
前記プロセッサは、前記ユーザ端末から前記会議内容に関連付けられたユーザの音声ファイルを受信し、前記音声ファイルの音声を認識してテキストに変換されたスクリプトと要約メッセージを生成し、前記要約メッセージを前記ユーザによって選択されたチャットルームの対話メッセージとして表示することができる。
【0019】
前記プロセッサは、前記ユーザ端末からストリーミング方式で入力された前記ユーザの音声をリアルタイムで受信して前記音声ファイルを生成することができる。
【0020】
前記プロセッサは、前記音声ファイルを既に構築された音声認識モデルに入力して、前記スクリプトと前記要約メッセージをそれぞれ生成することができる。
【0021】
前記プロセッサは、前記要約メッセージに関連するタグ(tag)を生成して前記要約メッセージに結合し、前記タグを介して前記要約メッセージの照会機能を提供することができる。
【0022】
前記プロセッサは、前記対話メッセージごとにお気に入り機能を付与して貯蔵し、お気に入りページを介して前記お気に入り機能が付与された対話メッセージのリストを提供することができる。
【0023】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による人工知能ベースの務め推薦方法は、メモリと、前記メモリに電気的に接続されたプロセッサを含む務め推薦装置で実行される方法において、前記方法は前記プロセッサによって実行され、ユーザ端末から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信する段階と前記ユーザの要請に応じて前記議事録を生成するか、または前記議事録を含む議事録リストを生成する段階と、前記ユーザ端末から前記議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して前記議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストを前記ユーザ端末に提供する段階とを含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明は以下の効果を有する。ただし、特定の実施形態が以下の効果をすべて含むべきであるとか、または以下の効果のみを含むべきであるという意味ではなく、本発明の技術範囲はこれによって限定されると理解されるべきではない。
【0025】
本発明による人工知能ベースの務め推薦装置及び方法は、プロジェクトの進行過程で業務参加者間の会議内容を記録した議事録を生成するかまたは照会する過程で、議事録に関連する務めを自動に推薦するかまたはタスク生成を支援して、プロジェクト及び業務の効果的な実行を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明による務め推薦システムを説明する図である。
図2図1の務め推薦装置のシステム構成を説明する図である。
図3図2のプロセッサの機能的構成を説明する図である。
図4】本発明による人工知能ベースの務め推薦方法を説明するフローチャートである。
図5】本発明による議事録の一実施形態を説明する図である。
図6】本発明による議事録生成過程の一実施形態を説明する図である。
図7】本発明による対話メッセージ生成過程の一実施形態を説明する図である。
図8】本発明によるチャットルーム内関連機能提供過程の一実施形態を説明する図である。
図9】本発明によるタスク生成過程の一実施形態を説明する図である。
図10】本発明によるタスクの修正過程の一実施形態を説明する図である。
図11】本発明による一般議事録と務め議事録を説明する図である。
図12】本発明による推薦務めリスト更新過程の一実施形態を説明する図である。
図13】本発明によるチャットルーム内でユーザ音声に関する対話メッセージの共有過程を説明する図である。
図14】本発明による対話メッセージの詳細ビューページの一実施形態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に関する説明は、構造的ないし機能的説明のための実施形態に過ぎないので、本発明の技術範囲は、本明細書で説明された実施形態によって限定されるものと解釈されてはならない。すなわち、実施形態は、様々な変更が可能であり、種々の形態を有することができるので、本発明の技術範囲は、技術的思想を実現できる均等物等を含むものと理解されなければならない。また、本発明において提示された目的または効果は、特定の実施形態がこれを全部含むべきであるとか、そのような効果だけを含むべきであるという意味ではないので、本発明の技術範囲は、これによって限定されるものと理解されてはならない。
【0028】
一方、本明細書において述べられる用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0029】
「第1」、「第2」などの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであって、これらの用語によって技術範囲が限定されてはならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名され、同様に、第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及されたときには、その他の構成要素に直接連結されるか、中間に他の構成要素が存在し得ると理解されるべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いると言及されたときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。一方、構成要素等間の関係を説明する他の表現、すなわち、「~間に」と「すぐ~間に」、または「~に隣り合う」と「~に直接隣り合う」なども同様に解釈されなければならない。
【0031】
単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含むものと理解されなければならず、「含む」または「有する」などの用語は、実施された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しない。
【0032】
各ステップにおいて識別符号(例えば、a、b、cなど)は、説明の便宜のために使用されるものであって、識別符号は、各ステップの順序を説明するものではなく、各ステップは、文脈上明白に特定の順序を記載しない限り、明記された順序とは異なるように起こり得る。すなわち、各ステップは、明記された順序と同様に起こるか、実質的に同時に行われるか、反対の順序で行われ得る。
【0033】
本発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体にコンピュータ読み取り可能なコードとして実現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取ることができるデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などがある。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式にてコンピュータ読み取り可能なコードが格納され、実行され得る。
【0034】
本明細書で使用されるあらゆる用語は、異なるように定義されない限り、本発明が属する分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されることと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致すると解釈されなければならず、本明細書において明白に定義しない限り、理想的であるか、過度に形式的な意味を有するものと解釈されない。
【0035】
図1は、本発明による務め推薦システムを説明する図である。
【0036】
図1を参照すると、務め推薦システム100は、複数のユーザ端末110、務め推薦装置130、及びデータベース150を含む。
【0037】
ユーザ端末110は、ユーザによって運用されるコンピューティング装置に該当する。例えば、ユーザ端末110は、デスクトップPC、ノートブックPC、タブレットPC、またはスマートフォンなどで実現されるが、必ずしもこれに限定されず、様々な装置で実現され得る。
【0038】
ユーザ端末110は1つ以上であり、この場合、第1ユーザ端末110a、第2ユーザ端末110b、及び第3ユーザ端末110cの内、いずれか1つであるか、その内の1つ以上を含み得る。便宜上、第1ユーザが使用するユーザ端末110は第1ユーザ端末110a、第2ユーザが使用するユーザ端末110は第2ユーザ端末110b、第3ユーザが使用するユーザ端末110は、第3ユーザ端末110cなどと称する。
【0039】
本発明の実施形態において、複数のユーザは1つ以上のユーザグループに含まれる。1つ以上のユーザグループは、第1ユーザグループ、第2ユーザグループ、及び第3ユーザグループなどと称される。一方、1つのユーザは、1つ以上のユーザグループに同時に含まれ得る。
【0040】
さらに、複数のユーザは、共同のプロジェクトまたは業務に参加する業務参加者に対応する。例えば、業務参加者は、業務を指示する業務指示者、業務を実行する業務実行者、業務に関連する業務関連者などを含む。
【0041】
この時、1つのプロジェクト全体が存在し、プロジェクト全体は独立して進行する複数の業務プロジェクトを含むことができる。また、プロジェクト全体または業務プロジェクトに関連して、プラン(plan)、カード(card)、ノート(note)、タスク(task)などが生成されて貯蔵される。
【0042】
ここで、プラン(plan)は特定の目標を達成するために樹立された業務計画に該当し、カード(card)は一連の業務に関する管理カードに該当し、ノート(note)は業務に関連する内容を貯蔵する業務記録に該当し、タスク(task)はプラン、カード、またはノートに従って生成されて処理される様々な単位業務に対応する。
【0043】
さらに、プラン、カード、ノート、またはタスクの処理過程において、ユーザ間でメッセージ、ファイル、写真(または画像)などのオブジェクトを共有することができ、ユーザ間の対話とオブジェクト共有のためのチャットルームを提供することができる。このとき、チャットルームを通じて共有されるメッセージには、日常的な内容に関する対話メッセージと、業務内容に関する業務メッセージが含まれ得る。
【0044】
一実施形態において、ユーザ端末110の内、少なくとも1つはモバイル端末であり、務め推薦装置130とセルラー通信またはWi-Fi通信を介して接続される。別の実施形態において、ユーザ端末110の内、少なくとも1つはデスクトップPCであり、務め推薦装置130とインターネットを介して接続される。
【0045】
務め推薦装置130は、少なくとも1つのユーザ端末110とネットワークを介して接続されるコンピューティング装置に該当する。一実施形態において、務め推薦装置130は、1つのユーザに関連付けられた他のユーザが、メンバーすなわち業務参加者として含まれる少なくとも1つ以上のユーザグループを管理することができる。
【0046】
一実施形態において、務め推薦装置130は、ユーザ端末110にインストールされた専用エージェントを介してユーザ端末110と接続される。ここで、専用エージェントは、ユーザ端末110にインストールされると、ユーザ端末110の承認下で、ユーザ端末110と務め推薦装置130を相互連動させることができるソフトウェアであるエージェントプログラムに該当する。
【0047】
一方、ここで説明する務め推薦装置130とユーザ端末110間の接続及び結合は、1つの一実施形態に該当し、様々な動作及び実現環境に応じて、通常の範囲内で様々な形態に変更されて適用され得る。
【0048】
データベース150は、務め推薦装置130の動作過程で必要な様々な情報を貯蔵する貯蔵装置に該当する。例えば、データベース150は、会議内容を録音した対話録音ファイルや、ユーザの音声を録音した音声ファイルなどを貯蔵したり、または音声認識を通じて変換されたテキスト情報を貯蔵することができるが、必ずしもこれに限定されない。務め推薦装置130が本発明による人工知能ベースの務め推薦方法を実行する過程で様々な形態で収集または加工された情報を貯蔵することができる。
【0049】
さらに、図1において、データベース150は、務め推薦装置130に含まれた論理的な貯蔵装置として示されているが、必ずしもこれに限定されず、務め推薦装置130とは独立的な装置として実現され得る。
【0050】
図2は、図1の務め推薦装置のシステム構成を説明する図である。
【0051】
図2を参照すると、務め推薦装置130は、プロセッサ210、メモリ230、ユーザ入出力部250、及びネットワーク入出力部270を含む。
【0052】
プロセッサ210は、本発明による人工知能ベースの務め推薦プロシージャを実行し、このような過程で読み取られるかまたは書き込まれるメモリ230を管理し、メモリ230にある揮発性メモリと不揮発性メモリ間の同期化時間をスケジュールする。
【0053】
プロセッサ210は、務め推薦装置130の動作全体を制御し、メモリ230、ユーザ入出力部250、及びネットワーク入出力部270と電気的に接続され、それらの間のデータフローを制御する。プロセッサ210は、務め推薦装置130のCPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)で実現される。
【0054】
メモリ230は、SSD(Solid State Disk)またはHDD(Hard Disk Drive)のような不揮発性メモリとして実現され、務め推薦装置130に必要なデータ全体を貯蔵するのに使用される補助記憶装置を含み、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリで実現された主記憶装置を含む。このように、メモリ230は、揮発性及び不揮発性メモリで実現され、もし不揮発性メモリで実現されると、ハイパーリンクを介して接続されるように実現され得る。
【0055】
ユーザ入出力部250は、ユーザ入力を受信するための環境と、ユーザに特定の情報を出力するための環境を含み、例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド、グラフィックタブレット、スキャナ、タッチスクリーン、キーボード、またはポインティング装置のようなアダプタを含むかまたはそれに接続される入力装置、及びモニタまたはタッチスクリーンのようなアダプタを含む出力装置を含む。一実施形態において、ユーザ入出力部250は、遠隔接続を介して接続されるコンピューティング装置に該当し、この場合、務め推薦装置130はサーバとしての役割を果たす。
【0056】
ネットワーク入出力部270は、ネットワークを介してユーザ端末110と接続するための通信環境を提供し、例えば、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びVAN(Value Added Network)などの通信のためのアダプタを含む。また、ネットワーク入出力部270は、データの無線伝送のためにWiFi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)などの近距離通信機能または4G以上の無線通信機能を提供するように実現される。
【0057】
図3は、図2のプロセッサの機能的構成を説明する図である。
【0058】
図3を参照すると、務め推薦装置130は、プロセッサ210を介して本発明による人工知能ベースの務め推薦方法を実行する。このために、プロセッサ210は、ユーザ要請受信部310、ユーザ要請処理部330、務め推薦部350、タスク管理部370、及び制御部(図3に図示せず)を含む。
【0059】
このとき、本発明の実施形態は、上記の機能的構成を同時に全て含むのではなく、各々の実施形態にしたがって上記の構成の内、一部を省略したり、上記の構成の内、一部または全部を選択的に含んで実現され得る。さらに、本発明の一実施形態は、上記の構成の内、一部を選択的に含む独立したモジュールとして実現され、各モジュール間の連動を通じて本発明による人工知能ベースの務め推薦方法を実行し得る。以下、各構成の動作を具体的に説明する。
【0060】
ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信する。ここで、議事録は、業務参加者間で行われた会議の間に議論された会議内容を記録する業務記録に該当し、プロジェクト全体または業務プロジェクトに関連して生成されるノート(note)の一種に該当する。また、ユーザ要請は、ユーザが議事録に関してシステムに実行するように要請する命令または情報に該当し、ユーザ端末110上でユーザ(例えば、業務参加者)によって生成される。すなわちユーザ要請は、議事録生成要請、議事録照会要請、議事録削除要請、議事録修正要請などを含む。ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110から入力されたユーザ要請を受信して解釈した後、当該要請に関連した一連の動作が実行されるように支援する。ユーザ要請受信部310は、ユーザ要請を解析して、ユーザ要請の種類、対象議事録、要請された業務などを決定する。
【0061】
また、ユーザ要請受信部310は、ユーザ要請を処理するために独立したモジュールと連動して動作することができる。例えば、議事録生成要請の場合、ユーザ要請受信部310は、議事録生成モジュールを呼び出して議事録生成動作を開始する。議事録照会要請の場合、ユーザ要請受信部310は、議事録照会モジュールを呼び出して議事録照会動作を開始する。ユーザ要請受信部310は、議事録の生成または照会に関する要請を入力することができるインターフェースをユーザ端末110に提供し、当該インターフェースはユーザ端末110上で動作するアプリケーションを介して実現される。
【0062】
一実施形態において、ユーザ要請受信部310は、議事録生成に関するユーザ要請と共に、会議内容に関する業務参加者間の対話を録音した対話録音ファイルをユーザ端末110から受信することができる。特に、ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110と連動して会議内容に関する業務参加者間の対話を録音した対話録音ファイルをユーザ端末110から受信することができる。このとき、対話録音ファイルは、会議に参加した業務参加者間の対話音声を録音したファイルに該当し、ユーザ端末110に含まれた録音機能を活用して録音される。ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110から対話録音ファイルを直接受信するか、またはユーザ端末110からリアルタイムに伝送された対話内容を録音して対話録音ファイルを生成する。
【0063】
一実施形態において、ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110から会議内容に関連するユーザの音声ファイルを受信することができる。ここで、音声ファイルは、ユーザの音声を録音したファイルに該当し、ユーザ端末110に含まれた録音機能を活用して録音される。ユーザは、ユーザ端末110を介して直接音声を録音して音声ファイルを生成し、ユーザ端末110に貯蔵された様々な音声ファイルの内、いずれか1つを選択して伝送することができる。
【0064】
また、ユーザ要請受信部310は、ユーザ端末110からストリーミング方式で入力されたユーザの音声をリアルタイムで受信して音声ファイルを直接生成することができる。すなわち、ユーザはスマートフォン、タブレット、PCなどの音声録音機能を備えたユーザ端末110上で自分の音声を直接録音し、ユーザ要請受信部310はユーザ端末110と連動して録音されるユーザ音声をストリーミング方式でリアルタイム受信して、WAV、MP3などの音声データ形式のファイルを生成する。このとき、ユーザ要請受信部310は、リアルタイムで受信した音声データを圧縮して音声ファイルの貯蔵空間を節約し、ネットワーク状態などを考慮して圧縮方式を決定する。
【0065】
ユーザ要請処理部330は、ユーザ要請に応じて議事録を生成したり、議事録を含む議事録リストを生成する。具体的に、ユーザ要請処理部330は、議事録生成要請に応じて会議内容を記録した議事録を生成することができる。このとき、議事録は、会議に参加した業務参加者によって手動で生成されるか、または会議内容を録音したファイルに基づいて人工知能によって自動で生成され、生成された議事録はデータベース150に貯蔵されて管理される。また、ユーザ要請処理部330は、議事録照会要請に応じて議事録を照会して、1つ以上の議事録に関するリストを照会結果として生成することができる。すなわち、議事録リストは、照会結果として生成される議事録のリストに該当する。
【0066】
さらに具体的に、ユーザ要請処理部330は、議事録生成要請に応じて対話録音ファイルが受信された場合、対話録音ファイルをテキストに変換して会議内容に関する対話テキストを生成した後、対話テキストの要約文と推薦務め別選択オプションを含む議事録を生成する。ユーザ要請処理部330は、STT(Speech-To-Text)アルゴリズムまたは音声認識モデルを活用して対話録音ファイルから業務参加者の音声を認識することができ、その音声から各業務参加者の対話を識別して対話形式のテキストを対話テキストとして生成する。このとき、対話テキストは、業務参加者間の会議の間に録音された対話内容をテキストに変換して生成されるテキストファイルに該当し、必要に応じて外部のSTT(Speech-To-Text)サーバを介して生成される。
【0067】
さらに、対話テキストをテキスト要約モデルの入力データとして使用し、テキスト要約モデルは、対話テキストを要約した要約文を出力として生成することができる。ここで、テキスト要約モデルは、テキストまたはテキストファイルを入力として受信して該当テキストまたはテキストファイルを要約する要約文を生成する言語モデル(language model)に該当する。さらに、テキスト要約モデルは、会議内容に関する要約文を生成しながら、会議内容に関連する推薦務めを一緒に生成するように設計され得る。
【0068】
例えば、テキスト要約モデルはChatGPTとして実現される。ChatGPTは超巨大言語モデルとして対話型人工知能チャットボットに該当する。特に、GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略語で、マシンラーニング(機械学習)を通じて膨大なデータを事前学習(Pre-trained)して文章を生成(Generative)する生成AIに該当する。この場合、テキスト要約モデルは、入力及び出力のデータ形式と構造を設定することによって、要約文と推薦務めの内、少なくとも1つを選択的に生成することができる。
【0069】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、対話録音ファイルを外部のSTT(Speech-To-Text)サーバに伝送し、STTサーバから対話テキストを受信することができる。例えば、外部のSTTサーバは、クローバー(CLOVA Speech)サーバ、多言語音声認識をサポートするウィスパー(Whisper)サーバなどを含み得る。すなわち、ユーザ要請処理部330は、自動音声認識(Automatic Speech Recognition、ASR)サービスを提供する外部のSTTサーバを介して業務参加者間の会議内容に関する対話テキストを生成することができる。
【0070】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、議事録生成要請の位置に応じて、業務参加者が参加しているチャットルームまたは議事録管理のための会議マップに議事録を挿入することができる。ここで、会議マップは、議事録管理のための専用管理ツールに該当する。また、議事録生成要請に応じてチャットルームに議事録が生成され挿入された場合、議事録生成に関するメッセージがチャットルームを介して共有され、業務参加者はそのメッセージを直接選択してその議事録にアクセスしたり、議事録ファイルをダウンロードしたりすることができる。また、議事録生成要請に応じて会議マップに議事録が生成され挿入された場合、専用インターフェースを介して議事録に関する照会、修正及び削除などの様々な機能が実行される。一方、会議マップまたはチャットルーム内に挿入された議事録は、会議マップまたはチャットルームに関連付けられた独立したメモリ領域を介して貯蔵及び管理される。
【0071】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、業務参加者が参加しているチャットルームまたは議事録管理のための会議マップ上で業務参加者の内、いずれか1つの照会要請に従って議事録リストを生成することができる。ユーザ要請処理部330は、議事録照会が可能な位置別に議事録照会要請を入力することができるインターフェースを提供し、当該インターフェースはユーザ端末110上で動作するアプリケーションを介して実現される。例えば、業務参加者はチャットルーム内のメニューを介して議事録照会機能を活性化することができ、会議マップ上で提供される専用インターフェースを介して議事録照会機能を活性化することができる。
【0072】
また、議事録照会要請に応じてチャットルーム内で議事録が照会された場合、照会結果として生成された議事録リストがチャットルームを通じて共有され、業務参加者は、議事録リスト上で特定の議事録を直接選択してその議事録にアクセスしたり、議事録ファイルをダウンロードすることができる。この場合、議事録リストはチャットルーム内でメッセージ形態で表示され、会議マップ上では別々のインターフェースを介して独立的に表示される。リスト形態で提供される議事録リストには、議事録が生成された時点により整列されて表示され、視点以外の様々な基準に従って整列される。
【0073】
また、議事録照会要請に応じて会議マップ上で議事録が照会された場合、専用インターフェース(Interface)を介して議事録リストと共に各議事録に関する確認、修正及び削除などの様々な機能が実行され得る。一方、会議マップまたはチャットルーム内で照会された議事録リストは、一時的に生成され共有された後に削除され、必要に応じて会議マップまたはチャットルームに関連付けられた独立したメモリ領域を介して選択的に貯蔵されて管理される。
【0074】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、議事録の類型別に独立した照会結果を生成することができる。例えば、ユーザ要請処理部330は、議事録照会要請に応答して一般議事録と務め議事録を区分して照会結果を生成することができ、この場合、一般議事録と務め議事録に関する議事録リストが独立的に生成される。ここで、一般議事録は、通常の会議内容を記録した議事録に該当し、務め議事録は、通常の会議内容と共に、1つ以上の推薦務めを含んで生成された議事録に該当する。
【0075】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、ユーザ端末110から会議内容に関連するユーザの音声ファイルを受信した場合、音声ファイルの音声を認識してテキストに変換されたスクリプト(script)と要約メッセージを生成した後、要約メッセージをユーザによって選択されたチャットルームの対話メッセージとして表示することができる。すなわち、ユーザ要請処理部330は、ユーザの音声から認識されたスクリプトを要約して生成される要約メッセージを、当該ユーザが参加しているチャットルームに対話メッセージとして共有することができる。また、ここで対話メッセージは、チャットルーム内で共有されるメッセージとしてボイスメモ(voice memo)として定義される。
【0076】
このとき、チャットルーム内に参加している他のユーザは、当該対話メッセージを当該ユーザによって入力されたメッセージとして認識することができる。これにより、ユーザは、チャットルーム内で別のメッセージを入力することなく、音声で録音された内容を対話メッセージ(またはボイスメモ)を介してチャットルームの他のユーザに容易に伝達することができる。ユーザ要請処理部330は、基本的に要約メッセージのテキストを対話メッセージ形態に変換してチャットルームに共有することができ、必要に応じて要約メッセージの内容に関連した画像または動画などを対話メッセージと共に表示する。
【0077】
より具体的に、ユーザ要請処理部330は、様々な音声認識アルゴリズムを用いて音声ファイルに貯蔵された音声データを分析した後、テキストに変換する動作を実行する。例えば、音声認識過程は、音声信号を周波数及び強度などの要素に分解する音声分析過程と、学習されたモデルを活用して音声信号を解析する音声解析過程、そしてモデルを通じて抽出された音声をテキストに変換する音声変換過程を含む。ここで、スクリプトは、音声ファイルに貯蔵されたユーザの音声内容をテキストに変換した結果に該当し、要約メッセージは、スクリプトの核心内容を簡潔に要約した結果に該当する。
【0078】
したがって、スクリプトと要約メッセージはテキスト形態のデータとして表現され、該当ユーザまたは音声ファイルと関連付けて貯蔵され管理される。例えば、特定ユーザに関連する音声ファイルが選択的に照会されるか、または特定音声ファイルに関連するスクリプトまたは要約メッセージが選択的に照会される。
【0079】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、音声ファイルを既に構築された音声認識モデルに入力してスクリプトと要約メッセージをそれぞれ生成することができる。ユーザ要請処理部330は、音声認識モデルのみを用いて音声ファイルからスクリプトと要約メッセージのすべてを生成することができる。このために、音声認識モデルは、音声ファイルを入力データとして受信してスクリプトと要約メッセージを含む出力データを生成するように学習されて構築される。この場合、音声認識モデルは1つのモデルで実現され、必要に応じて複数のサブモデルを含んで実現され得る。例えば、音声認識モデルは、音声ファイルからスクリプトを生成する第1モデルと、スクリプトから要約メッセージを生成する第2モデルを含んで実現され、第1モデルの出力が第2モデルの入力に接続される構造で実現される。
【0080】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、チャットルームのチャットルーム参加者から対話メッセージの選択を受信する場合、対話メッセージに関連するインターフェースを表示する。すなわち、チャットルームに参加している各ユーザは共有された対話メッセージを直接選択することができ、ユーザ要請処理部330は、対話メッセージ別に各ユーザの選択が検出されると、その対話メッセージに関連した機能を別々のインターフェースを通じて提供することができる。インターフェースには、基本的にメッセージのコピー、削除、及び共有などの基本機能が含まれる。
【0081】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、要約メッセージまたは対話メッセージをデータベース150に貯蔵して管理する。ユーザ要請処理部330は、各メッセージを識別する固有識別子を割り当て、各メッセージが生成された日時、各メッセージに関連した音声ファイルやスクリプト情報、それとメッセージの内容(すなわちテキスト)を相互に関連付けてデータベース150に貯蔵する。また、ユーザ要請処理部330は、各メッセージに関連して生成されたタグ(tag)、カテゴリ(category)などの追加情報を共に貯蔵して管理する。ユーザ要請処理部330は、各メッセージの管理のための管理機能として、検索、削除、修正、整列、及びフィルタリングなどの機能を提供する。
【0082】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、要約メッセージに関連したタグ(tag)を生成して要約メッセージに結合し、タグを介して要約メッセージの照会機能を提供する。ユーザ要請処理部330は、タグ生成のために各メッセージの内容を分析して核心キーワード等を抽出し、抽出された情報に基づいて関連タグを生成した後、当該メッセージに結合する動作を行う。このとき、タグの種類は、各メッセージの主題を示す主題タグ、各メッセージに登場する人物、場所、及び物事などを示すエンティティタグ(entity tag)、各メッセージの内容を簡単に説明する説明タグなどを含む。また、ユーザ要請処理部330は、タグ付きのメッセージをタグで検索することができ、特定のタグを用いて検索結果をフィルタリングしたり、ユーザが関心のあるタグに基づいてメッセージを推薦するなどの動作を行う。
【0083】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、対話メッセージの詳細ビューページを介してそのメッセージに関連した音声ファイル、スクリプト、及び要約メッセージの内、少なくとも1つを提供する過程で、ユーザによって設定された非公開設定に従って該当音声ファイル、スクリプト、または要約メッセージに対する他のユーザの照会を遮断する。ユーザ要請処理部330は、音声ファイルに関連して生成され、チャットルーム内で共有される各対話メッセージに対して詳細ビュー機能を提供し、チャットルーム内で当該対話メッセージの詳細内容を表示するための詳細ビューページを提供する。
【0084】
例えば、ユーザaは、自分の音声が録音された音声ファイルを介してテキスト形式の対話メッセージを、チャットルームを介して共有することができる。また、ユーザは、対話メッセージの設定情報として、該当対話メッセージに関連付けられた音声ファイル、スクリプト、または要約メッセージなどの公開有無を設定することができる。つまり、ユーザaが対話メッセージmに対して該当対話メッセージに関連付けられた音声ファイルを非公開に設定した場合、そのユーザaは音声ファイル、スクリプト、及び要約メッセージをすべて照会できる反面、他のユーザbは非公開に設定された音声ファイルを除外したスクリプト及び要約メッセージのみを照会できる。
【0085】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、対話メッセージの詳細ビューページを介してメッセージの詳細内容を提供する過程でメッセージ翻訳機能を選択的に提供する。ユーザ要請処理部330は、詳細ビューページのための別々の独立されたインターフェースを提供する。すなわち、ユーザ要請処理部330は、詳細ビューページのためのインターフェース内で様々な機能の内の一つとしてメッセージ翻訳機能を提供する。このために、インターフェースは翻訳エンジンと連動して動作するように実現される。ユーザは、メッセージ翻訳機能を選択することによって、対話メッセージの翻訳内容の提供を受けることができる。ユーザ要請処理部330は、インターフェースを介して各対話メッセージと翻訳内容を共に提供し、特定の対話メッセージを翻訳内容に置き換えて表示することもできる。一方、ユーザ要請処理部330は、要約メッセージに対しても同様の機能を提供することができる。
【0086】
一実施形態において、ユーザ要請処理部330は、対話メッセージごとにお気に入り機能を付与して貯蔵し、お気に入りページを介してお気に入り機能が付与された対話メッセージのリストを提供することができる。ここで、お気に入りページは、お気に入り機能に関連した詳細な動作及び機能を提供する専用インターフェースに該当する。お気に入りページはチャットルーム内で提供されるか、またはチャットルームの外部から独立的なインターフェースを介して提供される。例えば、お気に入りページでは、各チャットルームごとに、またはチャットルーム全体でお気に入り機能が付与された対話メッセージのリストを提供することができる。
【0087】
一方、お気に入り機能は、ユーザが重要とするかまたは頻繁に使用する対話メッセージを別々のリストに追加して、容易に照会し管理することができるように支援する機能に該当する。すなわち、ユーザは、自分が生成した対話メッセージは勿論、チャットルームを通じて共有される他のユーザが生成した対話メッセージに対してもお気に入り機能を付与することができる。
【0088】
例えば、ユーザ要請処理部330は、対話メッセージ別に詳細ビューページからお気に入りメニューを提供することができ、ユーザはお気に入りメニューを選択して該当対話メッセージをお気に入りリストに追加することができる。ユーザ要請処理部330は、お気に入りリストをユーザアカウントに関連付けて貯蔵する。ユーザ要請処理部330は、様々なインターフェースを介してお気に入りのリストをユーザ端末110に提供することができる。
【0089】
また、ユーザ要請処理部330は、最近追加された順番、タイトル順、日付順など様々な基準に従ってお気に入りリストを整列し、お気に入りリストからユーザが所望する対話メッセージを選択的に除去することができる。ユーザ要請処理部330は、各チャットルームごとに、またはチャットルーム全体で別々のお気に入りリストを介して重要な対話メッセージを管理する。ユーザ要請処理部330は、お気に入りリストを他のユーザと共有できる機能を提供し、お気に入りリストに対するタグ機能を提供し、お気に入りリストに追加された対話メッセージが更新されるときユーザに通知を提供する。
【0090】
務め推薦部350は、ユーザ端末110から議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストをユーザ端末110に提供することができる。務め推薦部350は、ユーザ端末110から務め推薦要請に関する信号を受信し、務め推薦要請の受信に応じて応答動作を開始する。
【0091】
この場合、務め推薦のための人工知能モデルは、会議内容に関するテキストを入力として受信し、推薦務めを出力として生成するディープラーニング(深層学習)モデルとして実現されるが、必ずしもこれに限定されない。また、人工知能モデルは、推薦務めを貯蔵する務めテーブルと連動して構築され、この場合、人工知能モデルは、テーブルのインデックス情報を推薦務め情報として生成する。すなわち、務め推薦部350は、人工知能モデルによって出力されたインデックス情報に基づいて務めテーブルを照会して推薦務めを生成する。
【0092】
また、務め推薦部350は、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストを生成してユーザ端末110に提供することができる。ここで、選択オプションは、1つ以上の推薦務めのそれぞれに対して、ユーザの選択に従って活性化される機能に該当する。例えば、選択オプションはチェックボックス(checkbox)などで実現される。言い換えれば、推薦務めリストは、推薦務めリストに該当し、推薦務めと選択オプションとの間のペアの集合として表される。ユーザは、推薦務めリスト上で各選択オプションを通じて推薦務めを個別に選択することができる。務め推薦部350は、務め推薦要請に対する応答として推薦務めリストを生成してユーザ端末110に提供し、推薦務めリストは、ユーザ端末110上で実施される専用インターフェースを介して表示される。
【0093】
一実施形態において、務め推薦部350は、議事録が一般議事録に該当する場合、当該議事録に推薦務めリストを追加して、当該議事録を務め議事録に変換することができる。ここで、一般議事録は、推薦務めを含まない議事録に該当し、務め議事録は、推薦務めを含む議事録に該当する。すなわち、議事録は基本的に一般議事録である状態で生成され、ユーザ(例えば、業務参加者)の務め推薦要請に応じて推薦務めが生成された場合、推薦務めは議事録と別個のオブジェクトとして生成されて管理される。このとき、務め推薦部350は、必要に応じて生成された推薦務めリストを議事録に追加し、議事録に推薦務めリストを追加した結果、一般議事録が務め議事録に変換される。務め推薦部350は、ユーザの要請を受信するか、またはあらかじめ設定された条件が満たされた場合に一般議事録を務め議事録に変換する動作を実行する。
【0094】
一実施形態において、務め推薦部350は、務め議事録に含まれた特定の推薦務めに対してタスクが生成された場合、推薦務めリストから特定の推薦務めを除去する。例えば、議事録Aに推薦務めaとbが含まれた場合において、ユーザ(例えば、業務参加者)により推薦務めbのタスクが生成された場合、議事録Aから推薦務めbが除去される。以後、議事録Aを照会する場合、議事録Aと共に推薦務めaのみが照会される。一方、務め推薦部350は、務め議事録に関するタスクが生成された場合でも、当該推薦務めをそのまま維持することができる。すなわち、上記の例において、推薦務めbのタスクが生成された場合でも、議事録Aには依然として推薦務めaとbが含まれた状態に維持され、議事録Aを照会するときに推薦務めaとbも一緒に照会される。
【0095】
一実施形態において、務め推薦部350は、推薦務めリストから推薦務めがすべて除去された場合、務め議事録を一般議事録に変換する。例えば、議事録Aに対して推薦務めa及びbが含まれた場合、ユーザ(例えば、業務参加者)によって推薦務めbのタスクが生成されると、議事録Aから推薦務めbが除去される。以後、ユーザにより推薦務めaのタスクが生成されると、議事録Aから推薦務めaが除去される。結果的に、議事録Aに含まれた推薦務めが存在しない場合、議事録Aは一般議事録に自動変換される。
【0096】
一実施形態において、務め推薦部350は、特定の議事録が務め議事録である状態で、務め推薦要請に応じて新規の推薦務めリストが生成された場合、特定の議事録に含まれた既存の推薦務めリストを新規の推薦務めリストに更新する。特定の議事録に関連付けられた推薦務めは、会議の内容が修正されたり時間が経過したりするなどの条件変化により、務め推薦の要請時に変わることがあり、務め推薦部350は新規の推薦務めリストが生成された場合、務め議事録が含んでいる既存の推薦務めリストを新しいリストに更新する。すなわち、ユーザ(例えば、業務参加者)は、特定の議事録に対して推薦務めが既に存在する場合でも、務め推薦を追加要請することができ、務め推薦部350は、追加の要請に応じて推薦務めが存在する議事録に対して新しい推薦務めを生成する。
【0097】
タスク管理部370は、推薦務め別選択オプションを介してユーザ選択が入力された場合、当該推薦務めに関連するタスク(task)を生成する。ユーザは、インターフェースを介して提供された推薦務めリスト上で活性化された選択オプションを選択して、推薦務めに関するタスクの生成を要請する。タスク管理部370は、選択オプションを介してユーザの選択が入力された推薦務めに関連するタスク生成動作を開始する。
【0098】
一実施形態において、タスク管理部370は、推薦務め別選択オプションに対するユーザ選択を入力したユーザを該当タスクのタスク指示者に設定し、当該推薦務めをタスクのタスク内容に設定する。タスクは、様々な業務関連項目を含めて生成することができる。例えば、タスクは、タスクを生成したタスク指示者、タスク内容などを含んで生成される。タスク管理部370は、タスクの生成を要請したユーザをタスク指示者に自動設定し、該当推薦務めをタスク内容に自動設定する。
【0099】
一実施形態において、タスク管理部370は、タスクが生成された場合、タスク生成を要請したユーザにタスク内容に対する修正権限を付与する。言い換えれば、タスクは、生成時点以後にもタスク生成者によって他の項目が追加入力されて更新される。例えば、タスク生成者は、タスクが生成された後にタスク関連業務を処理するタスク実行者を入力するか、またはタスクが実行されるべきタスクの締め切り日を入力することができる。
【0100】
一実施形態において、タスク管理部370は、ユーザによって複数の選択オプションが選択された場合に、該当推薦務めのそれぞれに関するタスクを順次生成する。タスク生成者は、1つの議事録に複数の推薦務めが存在する場合、各推薦務めの選択オプションを選択して、推薦務め別のタスクを生成する。この場合、選択オプションに対するタスク生成者の選択順序に従って、該当タスクが順次生成される。また、タスク管理部370は、推薦務めに加えて、タスク生成者から直接タスク内容の入力を受けてタスクを生成し、これにより、1つの議事録に関連した複数のタスクが順次生成される。
【0101】
一実施形態において、タスク管理部370は、該当推薦務めに関するタスクが生成された場合、推薦務めリストの残りの推薦務めが特定の議事録に追加されて、特定の議事録が務め議事録に変換されるようにする。基本的に、務め推薦要請に従って推薦務めリストが提供される場合、業務参加者は推薦務めを選択してタスクを生成し、タスクが生成されなかった残りの務めは貯蔵されずに除去される。これとは異なり、タスク管理部370は、務め推薦部350と連動して特定推薦務めに関するタスクが生成された場合、推薦務めリストの残りの推薦務めが特定の議事録に追加され、特定の議事録が務め議事録に変換されるようにすることができる。すなわち、タスク管理部370は、タスク生成が完了すると、務め推薦部350にタスク生成完了信号を伝達し、務め推薦部350は、推薦務めリストにある推薦務めを議事録に追加し、一般議事録を務め議事録に変換する動作を行う。
【0102】
制御部(図3には図示せず)は、務め推薦装置130の全体的な動作を制御し、ユーザ要請受信部310、ユーザ要請処理部330、務め推薦部350、及びタスク管理部370の間の制御フローまたはデータフローを管理する。
【0103】
図4は、本発明による人工知能ベースの務め推薦方法を説明するフローチャートである。
【0104】
図4を参照すると、務め推薦装置130は、プロセッサ210を介してユーザ端末110から議事録の生成または照会に関するユーザ要請を受信する(ステップS410)。務め推薦装置130は、プロセッサ210を介してユーザの要請に応じて議事録を生成するか、議事録を含む議事録リストを生成する(ステップS430)。
【0105】
また、務め推薦装置130は、プロセッサ210を介してユーザ端末110から議事録に関する務め推薦要請を受信した場合、人工知能モデルを介して議事録の会議内容に関する推薦務めを生成し、推薦務め別選択オプションを含む推薦務めリストをユーザ端末110に提供する(ステップS450及びS470)。
【0106】
一実施形態において、務め推薦装置130は、推薦務め別選択オプションを介してユーザ選択が入力された場合、その推薦務めに関連するタスク(task)を生成する。このとき、タスクの生成動作は、プロセッサ210のタスク管理部370を介して実行される。
【0107】
図5は、本発明による議事録の一実施形態を説明する図である。
【0108】
図5を参照すると、務め推薦装置130は、議事録照会要請に応じて、業務参加者間の会議内容550を記録した議事録510を照会して提供する。このとき、議事録510は、業務参加者によって手動で生成されるか、または人工知能モデルによって自動に生成される。
【0109】
一実施形態において、議事録510は図5に示すように、人工知能モデルが自動に要約した会議内容550と、人工知能モデルによって推薦された推薦務め560を含んで生成され、さまざまな項目を含み得る。例えば、議事録510は、生成者520、会議日時530、貯蔵位置540、会議内容550、推薦務め560などを含む。
【0110】
生成者520は、議事録を生成したユーザに該当し、会議に参加した業務参加者の内のいずれか1つ(ひとり)に該当する。生成者情報は、議事録生成要請に応じて自動に決定される。会議日時530は、会議が行われた時点として日付、曜日、時間などを含み、議事録生成要請時点に基づいて自動に決定される。
【0111】
また、貯蔵位置540は、議事録510が生成されて貯蔵される位置に該当する。例えば、貯蔵位置540は、ユーザ端末110または務め推薦装置130内の実際に議事録が貯蔵されたスペース(例えばフォルダ名など)に関する情報に該当し、場合によっては議事録510にアクセス可能なリンク(link)情報で表される。
【0112】
また、会議内容550は、人工知能モデルが自動に要約した会議内容の要約文に該当し、会議内容を録音した対話録音ファイルから音声認識を通じて生成されるテキスト情報に該当する。推薦務め560は、人工知能モデルによって自動に推薦された務め情報に該当し、会議内容に関連する業務情報を含む。推薦務め560は、1つ以上の詳細務め570と選択オプション580を含んで生成される。詳細務め570は、務めのタイトルや務めの目的などが簡略にテキストで表現される。選択オプション580は、詳細務め570ごとに独立的に生成され、チェックボックス(checkbox)、ラジオボタン(radio button)などの様々な方式で実現される。
【0113】
また、議事録510には、会議名や会議参加者情報などを含めることができ、様々な議事録メニューを含むことができる。例えば、議事録メニューには、タスク生成予約メニュー、共有リンク生成メニュー、ファイル、画像、画像などのアップロードメニューなどが含まれる。この時、議事録メニューは、議事録生成以後に議事録を照会する場合、議事録と共に提供される。
【0114】
タスク生成予約メニューは、議事録生成後にアクセス権を有する業務参加者によって特定の時点に基づいてタスク生成を予約する機能に該当する。すなわち、A時点に対してタスク生成が予約された場合、A時点で予約した業務参加者にタスク生成のための通知またはリマインダが提供される。共有リンク生成メニューは、議事録を共有するためのリンクとして、外部から議事録に直接アクセス可能な共有リンクを生成する機能に該当する。アップロードメニューは、会議内容に関連したファイルや画像などを議事録生成以後に議事録に追加できる機能に該当する。
【0115】
図6は、本発明による議事録生成過程の一実施形態を説明する図である。
【0116】
図6を参照すると、務め推薦装置130は、人工知能モデル630を介して会議内容に関する要約文と推薦務めをそれぞれ生成する。務め推薦装置130は、議事録の生成に関するユーザ要請と共に、業務参加者間の会議内容を録音した対話録音ファイルを受信し、対話録音ファイルをテキストに変換して会議内容に関する対話テキスト610を生成する。
【0117】
務め推薦装置130は、対話テキスト610を人工知能モデル630に入力として提供し、人工知能モデル630の出力から要約文と推薦務めを生成する。この時、人工知能モデルは、テキストに関する入力を受信してテキストに関する出力を生成する言語モデル(language model)に基づいて事前に構築される。人工知能モデルの出力は、特定サイズの次元を有する出力ベクトル650の形で生成され、務め推薦装置130は、出力ベクトル650の各成分データを用いて要約文と1つ以上の務めを生成する。さらに、人工知能モデルの入力もまた、対話テキスト610から抽出されたベクトル形態のデータに変換され得る。
【0118】
図7は、本発明による対話メッセージ生成過程の一実施形態を説明する図である。
【0119】
図7を参照すると、務め推薦装置130は、ユーザ端末110上で録音されたユーザAの音声ファイル710を受信する。務め推薦装置130は、音声ファイル710の音声を認識してテキストに変換されたスクリプトと要約メッセージを生成する。このとき、要約メッセージはスクリプトに基づいて生成され、事前に構築された音声認識モデル730を介して生成される。すなわち、音声認識モデル730は、スクリプトを入力として受信して、該当テキストの内容を要約した要約メッセージを出力するように設計される。務め推薦装置130は、要約メッセージをユーザの選択に関連するチャットルーム750内で対話メッセージとして表示する。
【0120】
また、務め推薦装置130は、ユーザAの音声ファイル710に関連付けられたスクリプト、要約メッセージ、及び対話メッセージをデータベース150に貯蔵して管理する。務め推薦装置130は、チャットルーム750内で対話メッセージが選択されると、データベース150を照会して該当対話メッセージに接続された音声ファイル、スクリプト、及び要約メッセージなどを提供する。
【0121】
図8は、本発明によるチャットルーム内関連機能提供過程の一実施形態を説明する図である。
【0122】
図8を参照すると、務め推薦装置130は、チャットルームのチャットルーム参加者から対話メッセージの選択を受信する場合、該当対話メッセージに関連するインターフェースを表示する。この場合、該当インターフェースには、該当対話メッセージに関連する機能が含まれる。例えば、(1)音声ファイルを聴き、(2)スクリプトビュー、(3)メッセージビュー、(4)タスク(task)生成などの機能がインターフェースを通じて提供され、ユーザは特定の機能を選択して該当コンテンツにアクセスすることができる。務め推薦装置130は、データベース150にアクセスしてユーザの選択に関連したデータを照会した後、ユーザ端末110を介して提供する。
【0123】
また、務め推薦装置130は、チャットルームに参加中のユーザであっても、当該対話メッセージへのアクセス権がない場合、インターフェースの提供を制限する。すなわち、務め推薦装置130は、アクセス権のないユーザによって対話メッセージが選択された場合、メッセージ選択に応じたインターフェース提供動作を実行しない。このために、務め推薦装置130は、チャットルームを介して要約メッセージに関連した対話メッセージを表示する場合、該当対話メッセージに対してアクセス権を設定する。
【0124】
すなわち、務め推薦装置130は、ユーザの音声ファイルを介して抽出された要約メッセージをチャットルーム内で対話メッセージとして表示する場合、ユーザによって予め設定されたアクセス権を付与する。例えば、ユーザが自分の音声を録音してチャットルームを介して対話メッセージとして共有する場合、チャットルーム内の他のユーザへのアクセスを制限するように設定することができ、務め推薦装置130は、該当対話メッセージをチャットルームに表示しながら他のユーザのアクセス権を解除することができる。
【0125】
図9は、本発明によるタスク生成過程の一実施形態を説明する図である。
【0126】
図9を参照すると、務め推薦装置130は、推薦務めを含むか否かに応じて、一般議事録または務め議事録910を区分して照会し、照会結果を生成する。一般議事録とは異なり、務め議事録910は、議事録内の会議の内容に関連した推薦務めリスト970を含む。すなわち、業務参加者は、議事録を照会した結果として提供された議事録リスト上で特定の議事録を選択して詳細項目を確認することができ、議事録に含まれた推薦務めの一部を選択して関連タスクを生成することができる。ここで、タスクはプロジェクトに関連する業務の最小単位に該当する。
【0127】
具体的に、業務参加者に提供される議事録の詳細項目には、会議内容の要約文と会議内容に関する推薦務めが含まれ、推薦務めについては個別に選択可能な選択オプション930が含まれる。このとき、務め推薦装置130は、業務参加者に応じて推薦務め別に活性化状態を変更して提供する。例えば、務め推薦装置130は、業務参加者に通常の権限があるか、または当該推薦務めの優先順位が高い場合、選択オプション930を活性化して提供する。すなわち、選択オプション930の活性化状態は、業務参加者によって選択可能な状態に該当する。
【0128】
図9において、業務参加者(USER1)によって務め#1と務め#2がそれぞれ選択された場合、該当選択オプション930は「選択」状態に変換され、務め推薦装置130は該当務めにマッチングされたタスク(Task 1とTask 2)を生成する。このとき、タスク2(Task 2)は、推薦務めの内、務め#2に対応して生成されたタスク950に該当する。該当タスク950は、一部項目が空白である臨時の状態のタスクに該当する。
【0129】
この場合、該当タスク950が生成されると、タスク指示者は、当該タスクの生成を要請した「USER1」に自動設定され、タスク内容は、USER1によって選択された「務め#2」の内容に自動設定される。また、該当タスク950は、タスク指示者とタスク内容以外の残りの項目に関する情報を空白(empty)の状態で含めて生成された後貯蔵され、その後、業務参加者(USER1)により該当項目が入力される。
【0130】
一方、該当タスク950は、業務参加者の追加入力を通じて全ての項目が入力された状態で生成されて貯蔵され、業務参加者の選択的な入力に応じて一部の項目が空白の状態で生成されて貯蔵されることは勿論である。
【0131】
図10は、本発明によるタスクの修正過程の一実施形態を説明する図である。
【0132】
図10を参照すると、務め推薦装置130は、議事録に含まれた推薦務め別に業務参加者の選択に応じてタスク950を生成することができる。このとき、務め推薦装置130は、タスク950を生成した業務参加者にタスク修正権限を付与する。
【0133】
図10の場合、タスク950は、図9の推薦「務め#2」のタスク生成を要請した業務参加者「USER1」がタスク指示者に設定され、選択された「務め#2」の内容がタスク内容に設定された状態で生成される。その後、務め推薦装置130は、入力インターフェース1010、1030を介して修正権限がある業務参加者「USER1」から空白状態の項目に対する入力を受信して該当タスク950を更新する。
【0134】
例えば、タスク実行者が、第1入力インターフェース1010上で業務参加者「USER1」によって選択された他の業務参加者「USER4」に設定され、タスク期限は第2入力インターフェース1030上で業務参加者「USER1」によって入力された「00.05.05」に設定される。すなわち、務め推薦装置130は、業務参加者によって残りの情報が入力された場合、該当タスク950を更新する。
【0135】
図11は、本発明による一般議事録と務め議事録を説明する図である。
【0136】
図11を参照すると、務め推薦装置130は、一般議事録1110に推薦務めリスト1130を追加して、務め議事録1150に変換することができる。一般議事録1110は、推薦務めを含まない議事録に該当し、務め議事録1150は、推薦務めを含む議事録に該当する。すなわち、務め推薦装置130は、基本的に推薦務めを含まない一般議事録1110を生成して貯蔵する。務め推薦装置130は、業務参加者が要請するか、または特定の条件を満たす場合に、一般議事録1110に推薦務めリスト1130を追加することによって、務め議事録1150に変換する。この場合、業務参加者は、議事録に対する照会結果を介して、議事録に関連した推薦務めも一緒に確認することができ、必要に応じて推薦務めを選択して推薦務めに関連したタスクを容易に生成することができる。
【0137】
図12は、本発明による推薦務めリスト更新過程の一実施形態を説明する図である。
【0138】
図12を参照すると、推薦務め装置130は、務め議事録に含まれた推薦務めリスト1210上で特定の推薦務めに対して業務参加者の選択に応じてタスクが生成された場合、推薦務めリスト1210から特定の推薦務めを除去する。例えば、図12において、推薦務めリスト1210に務め#1、務め#2、及び務め#3などが含まれた場合、業務参加者「USER1」は務め#1の選択オプションを選択して務め#1の第1タスク1231を生成する。推薦務め装置130は、務め#1に対する第1タスク1231の生成が完了した場合、推薦務めリスト1210から務め#1を除去する。
【0139】
また、業務参加者「USER1」は務め#2の選択オプションを選択して、務め#2の第2タスク1233を生成する。推薦務め装置130は、務め#2に対する第2タスク1233の生成が完了したときに、務め#2を推薦務めリスト1210から除去する。もし務め#3を含む残りの推薦務めの順次タスク生成により推薦務めリスト1210から推薦務めがすべて除去された場合、推薦務め装置130は、務め議事録を一般議事録に変換する。
【0140】
図13は、本発明によるチャットルーム内でユーザ音声に関する対話メッセージの共有過程を説明する図である。
【0141】
図13を参照すると、務め推薦装置130は、ユーザの音声ファイルから生成された対話メッセージ1310を、チャットルーム1300を介して共有する。一実施形態において、ユーザの音声を認識した結果として生成される対話メッセージ1310は、チャットルーム1300内で「ボイスメモ」として表示される。すなわち、ボイスメモは、ユーザの音声をテキスト形態に変換して要約した結果を含み、チャットルーム1300内で対話メッセージ1310の形で表示される。
【0142】
さらに、務め推薦装置130は、チャットルーム1300を介して対話メッセージ1310を表示しながら、対話メッセージ1310の詳細ビューページを提供することができる。このために、務め推薦装置130は、対話メッセージ1310と共に詳細ビューメニュー1330を提供する。
【0143】
すなわち、ユーザは、対話メッセージ1310の詳細ビューメニュー1330を選択(例えば、click)することによって、該当対話メッセージ1310の詳細を提供する詳細ビューページにアクセスすることができる。例えば、対話メッセージ1310の詳細ビューページでは、該当対話メッセージ1310に関連した音声ファイル、スクリプト、及び要約メッセージの内、少なくとも1つが提供される。この時、詳細ビューページを介して提供される音声ファイル、スクリプト、または要約メッセージは、該当対話メッセージ1310を生成したユーザによって設定された非公開設定に応じて他のユーザのアクセスが制限され得る。
【0144】
図14は、本発明による対話メッセージの詳細ビューページの一実施形態を説明する図である。
【0145】
図14を参照すると、務め推薦装置130は、対話メッセージの詳細ビューページ1400を提供することができる。一実施形態において、ユーザ音声に基づいて生成された対話メッセージはボイスメモとして定義され、ここではボイスメモを中心に説明する。
【0146】
より具体的に、ボイスメモの詳細ビューページ1400は、ユーザがチャットルーム内の対話メッセージを選択することによってアクセスされる。詳細ビューページ1400は、該当ボイスメモに関連した詳細を提供する。例えば、詳細ビューページ1400には、該当ボイスメモのタイトル(例えば、ボイスメモ#1)、生成日時、生成者などが表示される。さらに、詳細ビューページ1400は、該当ボイスメモに関連したユーザの音声ファイル1410、要約メッセージ1430、及びスクリプト1450などが表示される。
【0147】
ユーザは、詳細ビューページ1400に表示された音声ファイル1410を選択してファイル自体をダウンロードし、要約メッセージ1430とスクリプト1450の全内容を確認することができる。もしスクリプト1450の全長が長い場合、スクリプト1450は「ボイスメモ録音.txt」のようにファイル形態に変換され、詳細ビューページ1400に添付される。さらに、該当ボイスメモの生成者によって非公開に設定された場合、アクセス権がない他のユーザは、非公開設定された音声ファイル1410のファイルのダウンロードが制限され、非公開設定された要約メッセージ1430の表示が制限され、非公開設定されたスクリプト1450に関する添付ファイルのダウンロードが制限される。
【0148】
以上において、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に変更できることが理解される。
【符号の説明】
【0149】
100:務め推薦システム
110:ユーザ端末
130:務め推薦装置
150:データベース
210:プロセッサ
510:議事録
610:対話テキスト
630:人工知能モデル
650:出力ベクトル
730:音声認識モデル
750、1300:チャットルーム
910:務め議事録
930:選択オプション
950:タスク
970:推薦するタスクリスト
1010:第1入力インターフェース
1030:第2入力インターフェース
1110:一般議事録
1130、1210:推薦務めリスト
1150:務め議事録
1231:第1タスク
1233:第2タスク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14