(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025029414
(43)【公開日】2025-03-06
(54)【発明の名称】再利用可能な軽量化付け睫毛
(51)【国際特許分類】
A41G 5/02 20060101AFI20250227BHJP
【FI】
A41G5/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023134038
(22)【出願日】2023-08-21
(71)【出願人】
【識別番号】510182825
【氏名又は名称】株式会社華美
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 健一
(57)【要約】 (修正有)
【課題】着脱が容易であって、軽量化が図られ、再利用可能な付け睫毛を提供する。
【解決手段】再利用可能な軽量化付け睫毛は、内眼角睫毛束と眼中央睫毛束と外眼角睫毛束とを含む。ベルベット毛4は、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされ、従来の丸睫毛に比べて重量が大幅に軽減され軽量化が図られ、それを付けるときの負荷が小さくなり使い心地がよく、しかも3つの辺のラジアンが等しいものとしてデザインされているため、貼り付ける際に対応する辺を探す必要がなく、睫毛支持体に自由に貼り付ければよく、シリコーンシートには一定の粘度があるため、シリコーンシートを使用することにより、従来のように接着剤を用いて付け睫毛を貼り付けるという煩雑な操作を省略することができ、シリコーンシート固有の粘着性により粘度が維持されることが多いため、本発明の付け睫毛は何度も着脱可能であるという特徴がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能な軽量化付け睫毛であって、
内眼角睫毛束(1)と、眼中央睫毛束(2)と、外眼角睫毛束(3)と、を含み、
前記内眼角睫毛束(1)、眼中央睫毛束(2)、及び外眼角睫毛束(3)は、いずれも2組設けられ、
各組の前記内眼角睫毛束(1)、眼中央睫毛束(2)、及び外眼角睫毛束(3)は、複数組のベルベット毛(4)を含み、
前記ベルベット毛(4)は、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされ、
複数組のベルベット毛(4)を一体に組み立てるための睫毛支持体(5)をさらに含み、前記ベルベット毛(4)の一端が接着剤で前記睫毛支持体(5)の表面に接着され、
前記ベルベット毛(4)の表面に接着された自己接着性シリコーンシート(6)をさらに含む、ことを特徴とする再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項2】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)と、茎部(402)と、先端部(403)と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項3】
前記睫毛支持体(5)は透明な人工軟質ゴムで製造される、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項4】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)から先端部(403)に向かって上向きに傾斜した角度を有し、カール状態を維持する、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項5】
前記ベルベット毛(4)の3つの辺のラジアンがいずれも内へ湾曲したものとして構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項6】
前記睫毛支持体(5)は、横断面が円形の形状であるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項7】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)から茎部(402)及び先端部(403)に向かうに従って直径が順次減少するように構成される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項8】
前記ベルベット毛(4)の根元部(401)は接着剤で前記睫毛支持体(5)の表面に接着される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項9】
前記シリコーンシート(6)は前記ベルベット毛(4)の茎部(402)に接着される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項10】
前記シリコーンシート(6)の両端はいずれも円弧状に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧の技術分野に属し、具体的には、再利用可能な軽量化付け睫毛に関する。
【背景技術】
【0002】
つけ睫毛は、目元の化粧品の一種で、芸術的なデザインとして目に使用され、睫毛が扇動するとエルフのような気質が得られ、特に透明なデザインは、睫毛の色を完全に顔に映している。ファッショナブルな女性の中でつけ睫毛を用いて目を美しくすることはとても人気がある。
【0003】
公開(公布)番号がCN210276048Uの中国特許には、付け睫毛が開示されており、この付け睫毛は、付け睫毛本体を含み、前記付け睫毛本体は付け睫毛支持体と付け睫毛根元部を含み、前記付け睫毛根元部の外面に複数の溝が分布しており、前記溝は、付け睫毛根元部の外面に円周方向に沿って横方向に配列される。この考案では、丸付け睫毛の根元部に溝が規則的に配列されることにより、接着剤吸収能力が高まり、付け睫毛への接着剤付着量が増大し、接着剤が各溝内に均一に分布しており、これによって、付け睫毛根元部が接着性がありすぎることが回避され、自体の睫毛と付け睫毛との粘着面積が大きくなり、自体の睫毛と付け睫毛との粘着力が大幅に高まり、付け睫毛が自体の睫毛にしっかりと接着され、付け睫毛の保持時間が効果的に長くなり、付け睫毛は、しっかりと接着しないことにより自ら落ちるのではなく、自体の睫毛とともに落ちる。
【0004】
公開(公布)番号がCN212545773Uの中国特許には、付け睫毛が開示されており、美容用品の技術分野に関し、付け睫毛が継がれにくく、脱落及び/又はズレが生じやすいなどの従来技術の課題を解決する。この付け睫毛は、本体と、接ぎ木部と、を含み、接ぎ木部は、本体の根元部に位置し、接着剤で人体固有の睫毛に接着され、また、接ぎ木部には、雄ネジ状溝である接着剤収容溝が設けられる。接ぎ木部に接着剤収容溝が設けられることによって、付け睫毛を継ぐときの接ぎ木部の接着剤収容量が効果的に増加し、また、接着剤収容溝が設けられることによって、接ぎ木部に付いた接着剤が集まって接着剤ビーズとなることが回避され、付け睫毛と人体固有の睫毛との間の接着面積が増大し、継がれた睫毛の強固さ及び安定性が向上し、また、接ぎ木部の付着及び/又は吸着能力が効果的に向上し、付け睫毛の接ぎ木難さが効果的に低下し得る。
【0005】
公開(公布)番号がCN210696119Uの中国特許には、付け睫毛が開示されており、前記付け睫毛は、複数本の睫毛から構成され、各睫毛は睫毛本体を含み、睫毛本体は、全体として円弧状に上へ延伸して、根元部が大きく先端部が小さくなる構造となり、睫毛本体の先端部には分岐した複数の分岐部が設けられ、分岐部の先端が集まって先細状になり、隣接する2つの分岐部が角をなし、睫毛本体の根元部は、4つを超える辺を有する規則的なパターンである。この考案では、付け睫毛の睫毛本体が円弧状に上へ延伸しており、これにより、複数本の付け睫毛を睫毛支持体に貼り付けるとカールが得られ、自然に生える睫毛によりフィットしており、マイクが自然になり、視覚的な存在感が向上し、また、睫毛本体の根元部が4つを超える辺を有する規則的なパターンであることにより、このような構造の付け睫毛は、より柔軟で、全体的により多く見える。
【0006】
従来技術及び上記の特許に記載の付け睫毛は、いずれも、一般的な丸毛、平糸等を用いて製造されるものであり、これらの製品には、重量が大きく、これを付けると視野がある程度影響を受け、使用する際には接着剤を塗布しなければならないので、これを付けるプロセスが煩雑であるという欠点が存在する。
【0007】
このため、従来技術に存在する問題を解決するために、着脱が容易であって、軽量化が図られ、再使用が可能である再利用可能な軽量化付け睫毛を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】CN210276048U
【特許文献2】CN212545773U
【特許文献3】CN210696119U
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、従来技術における付け睫毛は、いずれも、一般的な丸毛、平糸等を用いて製造されるものであり、これらの製品には、重量が大きく、これを付けると視野がある程度影響を受け、使用する際には接着剤を塗布しなければならないので、これを付けるプロセスが煩雑であるとい欠点が存在するという上記の背景技術に指摘された問題を解決するために、再利用可能な軽量化付け睫毛を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成させるために、本発明は、下記技術案を採用している。
【0011】
再利用可能な軽量化付け睫毛であって、
内眼角睫毛束と、眼中央睫毛束と、外眼角睫毛束と、を含み、
前記内眼角睫毛束、眼中央睫毛束、及び外眼角睫毛束は、いずれも2組設けられ、
各組の前記内眼角睫毛束、眼中央睫毛束、及び外眼角睫毛束は、複数組のベルベット毛を含み、
前記ベルベット毛は、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされ、
複数組のベルベット毛を一体に組み立てるための睫毛支持体をさらに含み、前記ベルベット毛の一端が接着剤で前記睫毛支持体の表面に接着され、
前記ベルベット毛の表面に接着された自己接着性シリコーンシートをさらに含む。
【0012】
好ましくは、前記ベルベット毛は、根元部と、茎部と、先端部と、を含む。
好ましくは、前記睫毛支持体は透明な人工軟質ゴムで製造される。
【0013】
好ましくは、前記ベルベット毛は、根元部から先端部に向かって上向きに傾斜した角度を有し、カール状態を維持する。
【0014】
好ましくは、前記ベルベット毛の3つの辺のラジアンがいずれも内へ湾曲したものとして構成される。
【0015】
好ましくは、前記睫毛支持体は、横断面が円形の形状であるように構成されている。
【0016】
好ましくは、前記ベルベット毛は、根元部から茎部及び先端部に向かうに従って直径が順次減少するように構成される。
【0017】
好ましくは、前記ベルベット毛の根元部は接着剤で前記睫毛支持体の表面に接着される。
【0018】
好ましくは、前記シリコーンシートは前記ベルベット毛の茎部に接着される。
【0019】
好ましくは、前記シリコーンシートの両端はいずれも円弧状に設けられる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の技術的効果及び利点
本発明による再利用可能な軽量化付け睫毛は、従来技術と比べて、以下の利点がある。
本発明で開示された付け睫毛は、毛が、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされ、従来の丸睫毛に比べて、重量が大幅に軽減され、軽量化が図られ、それを付けるときの負荷が小さくなり、使い心地がよく、また、3つの辺のラジアンが等しいものとしてデザインされているため、貼り付ける際に対応する辺を探す必要がなく、睫毛支持体に自由に貼り付ければよく、シリコーンシートには一定の粘度があるため、シリコーンシートを使用することにより、従来のように接着剤を用いて付け睫毛を貼り付けるという煩雑な操作を省略することができ、シリコーンシート固有の粘着性により粘度が維持されることが多いため、本発明の付け睫毛は、何度も着脱可能であるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施例におけるベルベット毛の構造概略図である。
【
図2】本発明の実施例におけるベルベット毛と従来の丸付け睫毛との構造を比較した概略図である。
【
図3】本発明の実施例におけるベルベット毛と睫毛支持体とが一体に接着されたときの構造概略図である。
【
図4】本発明の実施例における内眼角睫毛束、眼中央睫毛束、及び外眼角睫毛束の着用時の構造概略図である。
【
図5】本発明の実施例におけるシリコーンシートの構造概略図である。
【
図6】本発明の実施例におけるシリコーンシートとベルベット毛が一体に接着されたときの構造概略図である。
【
図7】本発明の実施例における再利用可能な軽量化付け睫毛の着用プロセスの概略図である。
【
図8】本発明の実施例におけるベルベット毛と従来の毛とを比較した断面構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術案について明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。ここで説明される特定実施例は、本発明を解釈するために過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他のすべての実施例は、本発明の特許範囲に属する。
【0023】
図1~
図8に示すように、本発明は、内眼角睫毛束1と、眼中央睫毛束2と、外眼角睫毛束3と、を含み、内眼角睫毛束1、眼中央睫毛束2、及び外眼角睫毛束3は、いずれも2組設けられる、再利用可能な軽量化付け睫毛を開示する。
【0024】
具体的には、
図4に示すように、目の領域ごとに、長さの異なる内眼角睫毛束1、眼中央睫毛束2、及び外眼角睫毛束3が製造されて、目の内眼角、眼中央や外眼角に付けられる。
【0025】
各組の内眼角睫毛束1、眼中央睫毛束2、及び外眼角睫毛束3は、複数組のベルベット毛4を含み、ベルベット毛4は、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされている。
【0026】
図1及び
図2に示すように、
図1は、本実施例におけるベルベット毛4の構造概略図であり、そのベルベット毛4は、3つの辺のラジアンが等しい帆状糸として構成され、3つの辺のラジアンが等しい帆状糸には、以下の利点がある。円弧状に設計されることにより、生産において付け睫毛底部の支持体と接着するときの接触面積が大きくなり、また、これらはぴったりフィットして粘着することができる、3つの辺のラジアンが等しいものとしてデザインされているため、接着する際には、対応する辺を探すことなく、自由に接着することが可能になり、生産効率が向上する。
【0027】
また、それぞれの辺が内へ湾曲した凹円弧状であるため、これを付けた後も視線を妨げることはなく、従来の製品と比べて、視野が広がる。
【0028】
さらに、
図2は、本実施例におけるベルベット毛4と従来の丸毛とを比較した概略図であり、2種類の原料糸の横断面に基づいて体積及び重量を算出した結果、本発明の実施例で開示されたベルベット毛4は、従来の丸毛よりも重量が50%以上軽くなり、軽量化が図られ、それを付けるときの負荷が小さくなり、使い心地がよくなる。
【0029】
図8に示すように、
図8では、a1は、本実施例におけるベルベット毛4の中心線から縁部までの長さであり、a2は、従来の付け睫毛の直径であり、a1:a2=1:6.13であり、本実施例におけるベルベット毛4は、従来の丸毛よりも、横断面の面積が約50%以上減少し、重量が50%以上軽くなる。
【0030】
ベルベット毛4は、根元部401から先端部403に向かって上向きに傾斜した角度を有し、カール状態を維持する。
【0031】
なお、複数組のベルベット毛4を一体に組み立てるための睫毛支持体5をさらに含み、睫毛支持体5は、透明な人工軟質ゴムで製造され、睫毛支持体5の横断面が円形の形状に設けられ、ベルベット毛4の一端は接着剤で睫毛支持体5の表面に接着される。
【0032】
好ましくは、ベルベット毛4は、根元部401と、茎部402と、先端部403と、を含み、ベルベット毛4は、直径が、根元部401から茎部402及び先端部403に向かうに従って順次減少するように構成されており、ベルベット毛4の根元部401は、接着剤で睫毛支持体5の表面に接着される。ベルベット毛4は、付け睫毛を生産する際には、睫毛支持体5の表面に貼り付けるだけでよい。
図3に示すように、3つの辺のラジアンが等しいものとしてデザインされているため、貼り付ける際に対応する辺を探す必要がなく、自由に貼り付ければよく、簡単に生産することができる。
【0033】
さらに、ベルベット毛4の3つの辺は、いずれも内へ湾曲した円弧状に構成されている。
【0034】
さらに、
図5及び
図6に示すように、ベルベット毛4の表面に接着された自己接着性シリコーンシート6を含み、シリコーンシート6は、ベルベット毛4の茎部402に接着され、シリコーンシート6の両端はいずれも円弧状に設けられる。
【0035】
具体的には、粘性を持つシリコーンシート6はベルベット毛4の表面に配置される。このシリコーンシートを使用することにより、従来のように接着剤を用いて付け睫毛を貼り付けるという煩雑な操作を省略することができる。粘性を持つシリコーンシートは、係合溝による位置決めを必要とせずに、付け睫毛の任意の部位に配置されてもよく、また、シリコーンシート自体に粘性があることから、磁性材料などによる吸着固定も不要である。
なお、
図7に示すように、本実施例で開示された再利用可能な軽量化付け睫毛を付ける際には、ピンセットや手で付け睫毛を剥がし、人体固有の睫毛の下方に貼り付ければよく、同様に、付け睫毛を外す際には、ピンセットや手で付け睫毛を把握して剥がせばよい。
【0036】
別のいくつかの実施例では、上記の接着剤は、付け睫毛を付けるときに使用される専用の天然付け睫毛接着剤を用いてもよく、この天然付け睫毛接着剤は、天然ラテックス55~65質量部と、水35~40質量部と、アンモニア0.1質量部と、水酸化カリウム0.4~0.6質量部と、テトラメチルチウラモ ジスルフィド0.4~0.6質量部と、酸化亜鉛0.4~0.6質量部と、エチレングリコール1~8質量部と、カーボンブラック1~6質量部と、調合液30~50質量部と、を含み、前記調合液は、プロピレングリコール2~3%と、酸化鉄30~50%と、スチレン・アクリル酸(エステル)共重合体20~35%と、エチルヘキシルグリセリン0.08~0.09%と、カプリリルグリコール0.23~0.24%と、フェノキシエタノール0.26~0.27%と、残量の水と、を含む。
好ましくは、上記の天然付け睫毛接着剤の製造方法は、以下のステップを含む。
(1)、処方量の天然ラテックス、水、アンモニア、水酸化カリウム、テトラメチルグリコールジスルフィド、酸化亜鉛、エチレングリコールを容器に順次加え、均一に混合して、多機能天然付け睫毛接着剤を得る。
(2)、上記の多機能天然付け睫毛接着剤中に処方量のカーボンブラックを加え、均一に撹拌する。
(3)、調合液を添加し、以下の(31)と(32)を含む。
(31)、調合液の調製
調合液の処方量で、容器に適量の水、プロピレングリコール、酸化鉄、スチレン・アクリル共重合体、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、フェノキシエタノールを加え、20~30℃で60分間撹拌した後、8時間静置し、調合液を得る。
(32)、処方量の調合液を多機能天然付け睫毛接着剤に加えた後、20~30℃で20~60分間撹拌し、圧力フィルタで濾過すると、多機能天然付け睫毛接着剤を得る。
【0037】
上記の天然接着剤は、天然ラテックスを精密に加工したものであり、抗アレルギーができ、粘着力が高く、有害物質がなく、人体の皮膚の発汗時に水分の一部を吸収して皮膚の毛穴の詰まりを回避し、また、除去されやすく、お肌に塗っても、付け睫毛の支持体につけても、軽くこすったり、角をつまんだりして軽く剥がしたりするだけでよい。接着剤により付け睫毛を外すときに付け睫毛を壊す心配もなく、使い捨ての接ぎ睫毛接着剤としても使える。
【0038】
上記の接着剤は、低温に弱く、氷点下で出荷や正常な使用ができず、凍ると再使用できず廃棄するしなかいという従来のすべての天然ラテックス類付け睫毛接着剤の欠点を解決し、氷点下18℃でも正常に使用することができ、たとえ温度が更に低く凍っても、融解した後に依然として正常に使用することができ、また、酸化鉄が含まれているの、磁石やマグネット型の付け睫毛と吸着することで、着脱やクリーニングを容易にし、軽くこすったり、はがしたりするだけでよい。
【0039】
なお、以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、前述実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、前述各実施例に記載の技術案を修正したり、その技術的特徴の一部を同等で置換したりすることができ、本発明の趣旨及び原則を逸脱することなく行われる全ての修正、等同置換や改良などは本発明の特許範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0040】
1 内眼角睫毛束
2 眼中央睫毛束
3 外眼角睫毛束
4 ベルベット毛
401 根元部
402 茎部
403 先端部
5 睫毛支持体
6 シリコーンシート
【手続補正書】
【提出日】2024-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能な軽量化付け睫毛であって、
内眼角睫毛束(1)と、眼中央睫毛束(2)と、外眼角睫毛束(3)と、を含み、
前記内眼角睫毛束(1)、眼中央睫毛束(2)、及び外眼角睫毛束(3)は、いずれも2組設けられ、
各組の前記内眼角睫毛束(1)、眼中央睫毛束(2)、及び外眼角睫毛束(3)は、複数組のベルベット毛(4)を含み、
前記ベルベット毛(4)は、3つの辺が同一ラジアンで湾曲した帆状の毛としてデザインされ、
複数組のベルベット毛(4)を一体に組み立てるための睫毛支持体(5)をさらに含み、前記ベルベット毛(4)の一端が接着剤で前記睫毛支持体(5)の表面に接着され、
前記ベルベット毛(4)の表面に接着された自己接着性シリコーンシート(6)をさらに含み、
前記ベルベット毛(4)の3つの辺のラジアンがいずれも内へ湾曲したものとして構成される、ことを特徴とする再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項2】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)と、茎部(402)と、先端部(403)と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項3】
前記睫毛支持体(5)は透明な人工軟質ゴムで製造される、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項4】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)から先端部(403)に向かって上向きに傾斜した角度を有し、カール状態を維持する、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項5】
前記睫毛支持体(5)は、横断面が円形の形状であるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項6】
前記ベルベット毛(4)は、根元部(401)から茎部(402)及び先端部(403)に向かうに従って直径が順次減少するように構成される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項7】
前記ベルベット毛(4)の根元部(401)は接着剤で前記睫毛支持体(5)の表面に接着される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項8】
前記シリコーンシート(6)は前記ベルベット毛(4)の茎部(402)に接着される、ことを特徴とする請求項2に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。
【請求項9】
前記シリコーンシート(6)の両端はいずれも円弧状に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の再利用可能な軽量化付け睫毛。