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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025029597
(43)【公開日】2025-03-06
(54)【発明の名称】包装袋及びその自動化生産装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/16 20060101AFI20250227BHJP
   B65D 81/03 20060101ALI20250227BHJP
【FI】
B65D30/16 K
B65D81/03 100A
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024138496
(22)【出願日】2024-08-20
(31)【優先権主張番号】112131380
(32)【優先日】2023-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】113131174
(32)【優先日】2024-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】522387582
【氏名又は名称】千釜事業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】廖 ▲ジュン▼皓
(72)【発明者】
【氏名】黄 宣富
【テーマコード(参考)】
3E064
3E066
【Fターム(参考)】
3E064AD12
3E064EA04
3E064EA18
3E064FA01
3E064GA02
3E064HA01
3E064HB02
3E064HB10
3E064HM03
3E064HU03
3E066AA51
3E066BA02
3E066CA01
3E066JA21
3E066KA04
3E066KA20
3E066MA01
3E066MA09
3E066NA60
(57)【要約】      (修正有)
【課題】空気が充填された状態にある空気柱の包装袋に入れる作業時間の短縮を図る。
【解決手段】本発明は、折り畳み手段、開口手段、横方向膜密封部及び垂直方向開口密封部を含み、前記折り畳み手段は、袋室膜層を折線に沿って折り畳むことにより、第二膜層端縁と第一膜層端縁との間に開口を定義し、前記開口手段は、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間における前記開口を開放し、物体が前記開口より置かれるようにし、前記横方向膜密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に第一横方向加熱密封辺及び第二横方向加熱密封辺を形成すると共に、前記垂直方向開口密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に垂直方向加熱密封辺を形成する、自動化生産装置を開示する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一横方向加熱密封辺、第二横方向加熱密封辺、垂直方向加熱密封辺、及び、折線を有し、前記袋室膜層が前記折線に沿って折り畳まれ、前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とが対向し、前記第一横方向加熱密封辺が前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とに連接され、前記第二横方向加熱密封辺が前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とに連接されると共に前記第一横方向加熱密封辺に対向し、前記第一横方向加熱密封辺、前記第二横方向加熱密封辺、前記垂直方向加熱密封辺、及び、前記折線は、共に、物体を収容するための収容空間を形成する、袋室膜層と、
前記袋室膜層に設置され、空気を充填されることにより、平らな状態から空気充填状態を形成する少なくとも一つの気室と、を含む、ことを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とをさらに有し、前記袋室膜層が前記折線に沿って折り畳まれた場合に、
前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁とが対向すると共に、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に開口が定義されており、
前記垂直方向加熱密封辺は、前記開口を閉鎖するように、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを、加熱密封するためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記袋室膜層は、横方向膜密封部により前記第一横方向加熱密封辺を形成し、前記物体が前記開口より前記收納空間内に進入し、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と隣接する箇所は、前記物体が前記收納空間内に進入する時に、アクチュエーターにより連動されることにより、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とが、垂直方向開口密封部により前記垂直方向加熱密封辺を形成すると共に、前記袋室膜層が、前記横方向膜密封部 により、前記第一横方向加熱密封辺と対向する箇所に、前記第二横方向加熱密封辺を形成する、ことを特徴とする請求項2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記袋室膜層を被覆する破壊袋層をさらに含み、
前記破壊袋層は、第一袋層辺縁と第二袋層辺縁とを有し、前記破壊袋層の両側が、それぞれ、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とに結合され、前記破壊袋層と前記袋室膜層とは、共に、前記折線に折り畳まれることにより、前記破壊袋層における前記第一袋層辺縁及び前記第二袋層辺縁が前記垂直方向加熱密封辺に結合される、ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項5】
前記袋室膜層は、袋室外面と袋室内面とを有し、前記袋室内面により前記収容空間を定義し、前記袋室外面と前記袋室内面とがそれぞれ前記袋室膜層の反対側に位置しており、
前記破壊袋層は、破壊袋外面と破壊袋内面とを有し、前記破壊袋内面と前記袋室外面とが対向し、前記破壊袋内面と前記破壊袋外面とがそれぞれ前記破壊袋層の反対側に位置しており、
前記包装袋は、身分識別情報を提供するための身分識別部品をさらに含み、
前記身分識別部品は、前記袋室外面、前記袋室内面、前記収容空間内、前記破壊袋外面、前記破壊袋内面、前記破壊袋内面と前記袋室外面との間、及び、前記物体のうちの少なくとも一つに選択的に設置される、ことを特徴とする請求項4に記載の包装袋。
【請求項6】
前記袋室膜層は、袋室外面と袋室内面とを有し、前記袋室内面により前記収容空間を定義し、前記袋室外面と前記袋室内面とがそれぞれ前記袋室膜層の反対側に位置しており、
前記包装袋は、身分識別情報を提供するための身分識別部品をさらに含み、
前記身分識別部品は、前記袋室外面、前記袋室内面、前記収容空間内及び前記物体のうちの少なくとも一つに選択的に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項7】
包装袋を生産するための自動化生産装置であって、
前記包装袋は、袋室膜層を含み、前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とを有し、
前記自動化生産装置は、
前記袋室膜層を折線に沿って折り畳み、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁とが対向すると共に、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に開口を定義するようにするための折り畳み手段と、
前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間における前記開口を開放して、物体が前記開口より置かれるようにするための開口手段と、を含む、ことを特徴とする包装袋を生産するための自動化生産装置。
【請求項8】
折り畳まれた前記袋室膜層に第一横方向加熱密封辺と第二横方向加熱密封辺とを形成するための横方向膜密封部と、
折り畳まれた前記袋室膜層に垂直方向加熱密封辺を形成するための垂直方向開口密封部と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の自動化生産装置。
【請求項9】
アクチュエーターをさらに含み、
前記アクチュエーターは、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と隣接する箇所に前記袋室膜層を連動し、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とが垂直方向開口密封部により前記垂直方向加熱密封辺を形成すると共に、前記袋室膜層が、前記横方向膜密封部により、前記第一横方向加熱密封辺と対向する箇所に、前記第二横方向加熱密封辺を形成するためのものである、ことを特徴とする請求項8に記載の自動化生産装置。
【請求項10】
前記横方向膜密封部と前記垂直方向開口密封部とは、連接することによりL状構成を形成する、ことを特徴とする請求項8に記載の自動化生産装置。
【請求項11】
前記横方向膜密封部は、前記垂直方向開口密封部と連接されない、ことを特徴とする請求項8に記載の自動化生産装置。
【請求項12】
第一横方向加熱密封辺、第二横方向加熱密封辺、垂直方向湾曲密封辺、第一折り部及び第二折り部を有し、前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とが対向し、前記第一折り部と前記第二折り部とが対向し、前記垂直方向湾曲密封辺が前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とに連接すると共に前記第一折り部と前記第二折り部との間に位置し、前記第一横方向加熱密封辺、前記第二横方向加熱密封辺、前記垂直方向湾曲密封辺、前記第一折り部及び前記第二折り部は、共に、物体を収容するための収容空間形成する、袋室膜層と、
前記袋室膜層に設置され、空気を充填されることにより、平らな状態から空気充填状態を形成することができる少なくとも一つの気室と、を含む、ことを特徴とする包装袋。
【請求項13】
前記袋室膜層は、袋室外面と袋室内面とを有し、前記袋室内面により前記収容空間を定義し、前記袋室外面と前記袋室内面とがそれぞれ前記袋室膜層の反対側に位置しており、
前記包装袋は、身分識別情報を提供するための身分識別部品をさらに含み、
前記身分識別部品は、前記袋室外面、前記袋室内面、前記収容空間内及び前記物体のうちの少なくとも一つに選択的に設置される、ことを特徴とする請求項12に記載の包装袋。
【請求項14】
前記袋室膜層を被覆する破壊袋層をさらに含み、
前記破壊袋層は、第一袋層辺縁と第二袋層辺縁とを有し、前記破壊袋層と前記袋室膜層とは、共に、前記第一折り部と前記第二折り部とに沿って折り畳まれることにより、前記破壊袋層における前記第一袋層辺縁及び前記第二袋層辺縁が前記垂直方向湾曲密封辺に結合される、ことを特徴とする請求項12に記載の包装袋。
【請求項15】
包装袋を生産するための自動化生産装置であって、
前記包装袋は、袋室膜層を含み、前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とを有し、
前記自動化生産装置は、折り畳み手段を含み、
前記折り畳み手段は、納合わせ部と、前記納合わせ部の一方側に連接される第一折り畳み翼部と、前記納合わせ部における前記第一折り畳み翼部と対向する他方側に連接される第二折り畳み翼部とを含み、
前記袋室膜層が前記折り畳み手段を通り抜ける場合には、前記第一折り畳み翼部が前記袋室膜層に第一折り部を形成させ、前記第二折り畳み翼部が前記袋室膜層に第二折り部を形成させ、前記納合わせ部が前記袋室膜層に物置空間を形成させると共に、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とが重なり合うようにする、ことを特徴とする包装袋を生産するための自動化生産装置。
【請求項16】
重なり合った前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを閉鎖することにより、前記袋室膜層の垂直方向湾曲密封辺を形成するための垂直方向開口密封部と、
前記垂直方向開口密封部により、重なり合った前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを閉鎖した場合に、前記袋室膜層における第一横方向加熱密封辺と第二横方向加熱密封辺とを形成するための横方向膜密封部と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項15に記載の自動化生産装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋及びその自動化生産装置に関し、特に、量産に適用される包装袋及びその自動化生産装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、空気柱を有した包装袋は、内容物を包装する前に予め空気を充填しておくことにより、空気が充填された状態にある空気柱に備えられている緩衝の性能を用いて、袋内に包装されている内容物を保護することができる。特に、ネットワークで販売される商品を包装する場合には、空気柱による緩衝の性能を用いると、ネットワーク商品を運送する際に、衝突により破損されてしまうということを防ぐことができる。しかしながら、現在、人力により、内容物を、空気が充填された状態にある空気柱の包装袋に入れること、また、空気が充填された状態にある空気柱が包装袋の内部空間を圧縮することにより、内容物を、空気が充填された状態にある空気柱の包装袋に入れる作業時間を延ばしてしまう。
【0003】
それ以外に、電子消費が盛んで発展しているにつれ、物流量も日々高まり、包装袋により製品や文書を保護することに、追跡可能な機能及び盗難防止手段が欠如しているということも、業界において直面すべき主な問題の一つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するために、量産に適用されると共に物流をしている過程に追跡と盗難防止が可能になる包装袋及びその自動化生産装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明は、袋室膜層及び少なくとも一つの気室を含み、前記袋室膜層は、第一横方向加熱密封辺、第二横方向加熱密封辺、垂直方向加熱密封辺及び折線を有し、前記袋室膜層は、前記折線に沿って折り畳まれ、前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とが対向し、前記第一横方向加熱密封辺が前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とに連接され、前記第二横方向加熱密封辺が前記垂直方向加熱密封辺と前記折線とに連接されると共に前記第一横方向加熱密封辺と対向し、前記第一横方向加熱密封辺、前記第二横方向加熱密封辺、前記垂直方向加熱密封辺及び前記折線は、共に、物体を収容するための収容空間を形成する包装袋を提供する。前記少なくとも一つの気室は、前記袋室膜層に設置され、空気を充填されることにより、平らな状態から空気充填状態を形成する。
【0006】
一実施例に基づいて、前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とをさらに有し、前記袋室膜層が前記折線に沿って折り畳まれた場合に、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁とが対向すると共に、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に開口が定義されており、前記垂直方向加熱密封辺は、前記開口を閉鎖するように、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを加熱密封するためのものである。
【0007】
一実施例に基づいて、前記袋室膜層は、横方向膜密封部により前記第一横方向加熱密封辺を形成し、前記物体が前記開口より前記收納空間に進入し、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と隣接する箇所は、前記物体が前記收納空間内に進入する時に、アクチュエーターにより連動されることにより、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とが、垂直方向開口密封部により前記垂直方向加熱密封辺を形成すると共に、前記袋室膜層が、前記横方向膜密封部により、前記第一横方向加熱密封辺と対向する箇所に、前記第二横方向加熱密封辺を形成する。
【0008】
一実施例に基づいて、前記包装袋は、前記袋室膜層を被覆する破壊袋層を含み、前記破壊袋層は、第一袋層辺縁と第二袋層辺縁とを有し、前記破壊袋層の両側が、それぞれ、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とに結合され、前記破壊袋層と前記袋室膜層とは、共に、前記折線に沿って折り畳まれることにより、前記破壊袋層における前記第一袋層辺縁及び前記第二袋層辺縁が前記垂直方向加熱密封辺に結合される。
【0009】
一実施例に基づいて、前記袋室膜層は、袋室外面と袋室内面とを有し、前記袋室内面により前記収容空間を定義すると、前記袋室外面と前記袋室内面とがそれぞれ前記袋室膜層の反対側に位置しており、前記破壊袋層は、破壊袋外面と破壊袋内面とを有し、前記破壊袋内面と前記袋室外面とが対向し、前記破壊袋内面と前記破壊袋外面とがそれぞれ前記破壊袋層の反対側に位置しており、前記包装袋は、身分識別情報を提供するための身分識別部品をさらに含み、前記身分識別部品は、前記袋室外面、前記袋室内面、前記収容空間内、前記破壊袋外面、前記破壊袋内面、前記破壊袋内面と前記袋室外面との間及び前記物体のうちの少なくとも一つに選択的に設置される。
【0010】
一実施例に基づいて、前記袋室膜層は、袋室外面と袋室内面とを有し、前記袋室内面により前記収容空間を定義すると、前記袋室外面と前記袋室内面とがそれぞれ前記袋室膜層の反対側に位置しており、前記包装袋は、身分識別情報を提供するための身分識別部品をさらに含み、前記身分識別部品は、前記袋室外面、前記袋室内面、前記収容空間内及び前記物体のうちの少なくとも一つに選択的に設置される。
【0011】
上記問題を解決するために、本発明は、包装袋を生産するための自動化生産装置であって、前記包装袋は、袋室膜層を含み、前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とを有し、前記自動化生産装置は、折り畳み手段と開口手段とを含む、自動化生産装置をさらに提供する。前記折り畳み手段は、前記袋室膜層を折線に折り畳み、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁とが対向すると共に、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に開口を定義するようにするためのものである。前記開口手段は、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間における前記開口を開放して、物体が前記開口より置かれるようにするためのものである。
【0012】
一実施例に基づいて、前記自動化生産装置は、横方向膜密封部と垂直方向開口密封部とをさらに含み、前記横方向膜密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に第一横方向加熱密封辺と第二横方向加熱密封辺を形成するためのものであり、前記垂直方向開口密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に垂直方向加熱密封辺を形成するためのものである。
【0013】
一実施例に基づいて、前記自動化生産装置は、アクチュエーターをさらに含み、前記アクチュエーターは、前記袋室膜層における前記第一横方向加熱密封辺と隣接する箇所に前記袋室膜層を連動し、前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とが垂直方向開口密封部により前記垂直方向加熱密封辺を形成すると共に、前記袋室膜層が、前記横方向膜密封部により前記第一横方向加熱密封辺と対向する箇所に前記第二横方向加熱密封辺を形成するためのものである。
【0014】
一実施例に基づいて、前記横方向膜密封部と前記垂直方向開口密封部とは、連接することにより、L状構成を形成する。
【0015】
一実施例に基づいて、前記横方向膜密封部は、前記垂直方向開口密封部と連接されない。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明は、袋室膜層及び少なくとも一つの気室を含み、前記袋室膜層は、第一横方向加熱密封辺、第二横方向加熱密封辺、垂直方向湾曲密封辺、第一折り部及び第二折り部を有し、前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とが対向し、前記第一折り部と前記第二折り部とが対向し、前記垂直方向湾曲密封辺が前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とに連接すると共に前記第一折り部と前記第二折り部との間に位置しており、前記第一横方向加熱密封辺、前記第二横方向加熱密封辺、前記垂直方向湾曲密封辺、前記第一折り部及び前記第二折り部は、共に、物体を収容するための収容空間を形成し、前記少なくとも一つの気室は、前記袋室膜層に設置され、空気を充填されることにより、平らな状態から空気充填状態を形成することができる、包装袋をさらに提供する。
【0017】
一実施例に基づいて、前記包装袋は、前記袋室膜層を被覆する破壊袋層をさらに含み、前記破壊袋層は、第一袋層辺縁と第二袋層辺縁とを有し、前記破壊袋層と前記袋室膜層とは、共に、前記第一折り部と前記第二折り部とに沿って折り畳まれることにより、前記破壊袋層における前記第一袋層辺縁と前記第二袋層辺縁とが前記垂直方向湾曲密封辺に結合される。
【0018】
上記問題を解決するために、本発明は、包装袋を生産するための自動化生産装置であって、前記包装袋は、袋室膜層を含み、前記袋室膜層は、第一膜層端縁と第二膜層端縁とを有し、前記自動化生産装置は、折り畳み手段を含み、前記折り畳み手段は、納合わせ部、第一折り畳み翼部及び第二折り畳み翼部を含み、前記第一折り畳み翼部が前記納合わせ部の一方側に連接され、前記第二折り畳み翼部が前記納合わせ部における前記第一折り畳み翼部と対向する他方側に連接され、前記袋室膜層が前記折り畳み手段を通り抜ける場合には、前記第一折り畳み翼部が前記袋室膜層に第一折り部を形成させ、前記第二折り畳み翼部が前記袋室膜層に第二折り部を形成させ、前記納合わせ部が前記袋室膜層に物置空間を形成させると共に、前記第一膜層端縁及び前記第二膜層端縁が重なり合うようにする、自動化生産装置をさらに提供する。
【0019】
一実施例に基づいて、前記自動化生産装置は、垂直方向開口密封部と横方向膜密封部とを含み、前記垂直方向開口密封部は、重なり合った前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを閉鎖することにより、前記袋室膜層の垂直方向湾曲密封辺を形成するためのものであり、前記横方向膜密封部は、前記垂直方向開口密封部により、重なり合った前記第一膜層端縁と前記第二膜層端縁とを閉鎖した場合に、前記袋室膜層における第一横方向加熱密封辺と第二横方向加熱密封辺とを形成するためのものである。
【発明の効果】
【0020】
以上より、本発明に係る前記自動化生産装置の前記折り畳み手段は、前記袋室膜層を前記折線に折り畳み、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に前記開口を定義する。本発明に係る前記自動化生産装置の前記開口手段は、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間における前記開口を開放して、前記物体が前記開口より置かれるようにする。本発明に係る前記自動化生産装置の前記横方向膜密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とを形成する。また、本発明に係る前記自動化生産装置の前記垂直方向開口密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に垂直方向加熱密封辺を形成する。故に、本発明では、前記自動化生産装置により、前記物体を自動化的に包装して包装に掛かられる時間を省くことができる。なお、本発明に係る包装袋は、身分識別部品を有することができる。身分識別部品は、身分識別情報を提供することにより、包装袋につき、物流をしている過程において、識別、追跡及び統計、或いは、盗難防止という機能が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例に係る自動化生産装置が折り畳みをしている段階にある模式図である。
図2】本発明の実施例に係る自動化生産装置が空気を充填している段階にある模式図である。
図3】本発明の実施例に係る自動化生産装置が包装をする段階にある模式図である。
図4】本発明の実施例に係る自動化生産装置が包装をしている段階にある正面図である。
図5A】本発明の実施例に係る自動化生産装置が加熱密封をすることに備える段階にある正面図である。
図5B】本発明の実施例に係る自動化生産装置が加熱密封をしている段階にある正面図である。
図6】本発明の実施例に係る包装袋を示す模式図である。
図7】本発明の他の一実施例に係る自動化生産装置が重なり合い段階にある模式図である。
図8】本発明の他の一実施例に係る自動化生産装置が包装をしている段階にある正面図である。
図9】本発明の他のもう一つの実施例に係る自動化生産装置を示す模式図である。
図10】本発明の他のもう一つの実施例に係る自動化生産装置を側面から示す模式図である。
図11A】本発明の他の実施例に係る包装袋を断面から示す模式図である。
図11B】本発明の他の実施例に係る包装袋を側面から示す模式図である。
図12A】本発明の他の実施例に係る自動化生産装置を示す模式図である。
図12B】本発明の他の実施例に係る自動化生産装置を側面から示す模式図である。
図13】本発明における一実施例に係る包装袋を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る上記にした記載及び他の技術内容、特徴及び効果は、以下に図面を参照しながら各実施例を詳しく説明することにより明確になるだろう。以下、実施例に言及する方向の表現、例えば、上、下、左、右、前又は後ろなどは、添付図面を参照した方向に過ぎない。故に、使用する方向の表現は、説明をするためのものであるが、本発明を制限するためのものではない。なお、下記の各実施例では、同じ又は類似な部品に同じ又は類似な符号を付す。
【0023】
なお、部品につき、他の部品の「上」にあり、又は、他の部品に「連接」されると呼ばれる場合には、それは、直接に他の部品にあり、この他の部品に直接連接され、又は、挿入された部品が両者間に存在しているとしてもよい。一方、部品につき、「直接」に他の部品「上」にあり、又は、他の部品に「直接連続される」と呼ばれる場合には、挿入された部品が両者間に存在しない。
【0024】
第1図乃至第6図を参照すると、第1図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が折り畳みをしている段階にある模式図、第2図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が空気を充填している段階にある模式図、第3図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が包装をしている段階にある模式図、第4図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が包装をしている段階にある正面図、第5A図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が加熱密封をすることに備える段階にある正面図、第5B図が本発明の実施例に係る自動化生産装置3000が加熱密封を行うことに備える段階にある正面図、第6図が本発明の実施例に係る包装袋1000を示す模式図である。
【0025】
第1図乃至第6図に示すように、本発明に係る自動化生産装置3000は、包装袋1000を生産するためのものである。包装袋1000は、袋室膜層1を含む。本実施例では、袋室膜層1は、少なくとも一つの気室2及び空気充填経路2’を有する。空気充填経路2’は、少なくとも一つの気室2に連通され、空気が少なくとも一つの気室2に進入することにより、少なくとも一つの気室2が第2図に示される平らな状態から第3図に示される空気充填状態に変わるようにするためのものである。本実施例では、袋室膜層1は、複数の気室2を有するが、本発明がその限りでなく、例えば、一つの気室2を有してもよく、実際のニーズに応じて定めてもよい。他の実施例では、袋室膜層1は、複数の気泡を含んでもよい。つまり、袋室膜層1は、気泡膜としてもよく、実際のニーズに応じて定めてもよい。
【0026】
袋室膜層1は、第一膜層端縁15と第二膜層端縁16とを有し、自動化生産装置3000は、折り畳み手段4、開口手段5、横方向膜密封部6、垂直方向開口密封部7及びアクチュエーター8を含む。第1図に示されるように、袋室膜層1は、袋室膜素材巻き取り筒1’より引き出され、第一ローラー群A1を通り抜けてから折り畳み手段4に送られる。折り畳み手段4は、三角形部材とさる。袋室膜層1は、第二ホイール組A2により送られ前記三角形部材(つまり、折り畳み手段4)を通り抜けると、前記三角形部材(つまり、折り畳み手段4)により、袋室膜層1を折線13に沿って折り畳み、第二膜層端縁16と第一膜層端縁15とが対向するようになる。このとき、前記三角形部材(つまり、折り畳み手段4)により折り畳まれ対向になる第二膜層端縁16と第一膜層端縁15との間には、開口17、及び、開口17と連通する収容空間14を定義する。
【0027】
第2図に示されるように、自動化生産装置3000は、空気充填装置9を含む。空気充填装置9は、モーター90、連動ホイール91及びノズル92を含み、モーター90は、連動ホイール91にカップリングされ、動力を連動ホイール91に出力することにより、連動ホイール91により袋室膜層1が移動するように連動するためのものである。視野によって、第2図に一つの連動ホイール91しか示されないが、実際に、当業者であれば、連動ホイール91が上下で押し合われた一対のホイールからなり、ホイールが上下で挟持することにより袋室膜層1を連動するとわかる。
【0028】
ノズル92は、空気充填経路2’内に設置される。また、ノズル92は、空気を排出するためのものである。ノズル92から排出した前記空気が気室2に進入する場合には、気室2が前記平らな状態から前記空気充填状態に変わるようにすることができる。本実施例に言及する空気充填装置9は、その詳しい技術ポイントについて、中華民国特許の出願番号である第112115425号という出願を参照してもよいので、ここで繰り返して説明しない。
【0029】
第3図に示されるように、袋室膜層1は、空気充填装置9のノズル92により、前記空気を気室2に充填すると、袋室膜層1が空気を充填した状態にある気室2と共に第三ホイール組A3により送られて開口手段5を通り抜け、折り畳み状態になる袋室膜層1が開口手段5を通り抜ける過程に、袋室膜層1における折り畳み状態にあり互いに対向する第一膜層端縁15と第二膜層端縁16とが、それぞれ、開口手段5により、互いに離れる方向に導かれる。故に、そもそも折り畳み状態にある袋室膜層1の開口17は、開口手段5により開かれる。このとき、開かれた開口17は、物体2000が袋室膜層1における収容空間14内に置かれるようになる。
【0030】
本実施例では、開口手段5は、その数が二つとされ、左右対向であるが、本発明がその限りでない。例えば、開口手段5は、底板と二つのリブを有した基座とされてもよい。前記二つのリブは、前記底板に突出する。そして、折り畳み状態になる袋室膜層1が前記基座(つまり、開口手段5)を通り抜ける過程では、袋室膜層1における折り畳み状態にあり互いに対向する第一膜層端縁15と第二膜層端縁16とが、それぞれ、前記基座における前記二つのリブにより、互いに離れる方向に導かれることにより、そもそも折り畳み状態にある袋室膜層1の開口17が前記基座により開かれる。この時、開かれた開口17は、物体2000が袋室膜層1における収容空間14内に置かれるようになる。
【0031】
横方向膜密封部6は、折り畳まれた袋室膜層1に第一横方向加熱密封辺10を形成するためのものである。第一横方向加熱密封辺10は、物体2000に底部受けを提供して、物体2000を袋室膜層1における収容空間14内に入れるときに位置を制限できる以外に、第一横方向加熱密封辺10も、アクチュエーター8に、力を掛ける箇所を提供し、アクチュエーター8により袋室膜層1が移動するように駆動することができる。さらに、物体2000を袋室膜層1における収容空間14内に置いた場合に(第4図に示されるように)、アクチュエーター8は、袋室膜層1における第一横方向加熱密封辺10と隣接する箇所に、袋室膜層1を連動するためのものである。本実施例では、アクチュエーター8は、第一横方向加熱密封辺10を挟持して袋室膜層1を連動することにより、袋室膜層1を物体2000と共に第4図示される位置から第5図に示される位置まで連動する。
【0032】
袋室膜層1を物体2000と共にアクチュエーター8により第5図に示される位置まで連動する場合には、横方向膜密封部6と垂直方向開口密封部7とが共に袋室膜層1へ寄せる。それにより、横方向膜密封部6は、會在袋室膜層1における第一横方向加熱密封辺10と対向する箇所に、第二横方向加熱密封辺11を形成すると共に、袋室膜層1における第一膜層端縁15と第二膜層端縁16が垂直方向開口密封部7により垂直方向加熱密封辺12を形成する(第5B図及び第6図に示される)ことにより、開口17を閉鎖する。そして、折り畳み手段4による折り畳みを経て折線13を形成し、横方向膜密封部6により第一横方向加熱密封辺10と第二横方向加熱密封辺11を形成し、垂直方向開口密封部7により垂直方向加熱密封辺12を形成し、収容空間14における四つ側を閉鎖することにより、物体2000を袋室膜層1における内部にある収容空間14内に包装する。
【0033】
第3図、第4図、第5A図及び第5B図に示されるように、横方向膜密封部6と垂直方向開口密封部7とは、連接することによりL状構成を形成する。しかし、本発明は、それの限りでなく、例えば、横方向膜密封部6が垂直方向開口密封部7と連接してなくてもよい。上記の何者を採用するとよいかについては、実際のニーズに応じて定めてもよい。
【0034】
第7図及び第8図を参照すると、第7図が本発明の他の一実施例に係る自動化生産装置3000’が重なり合い段階にある模式図、第8図が本発明の他の一実施例に係る自動化生産装置3000’包装をしている段階にある正面図である。上記包装袋1000と異なるところは、本実施例に係る包装袋1000’に破壊袋層3をさらに含む。破壊袋層3は、袋室膜層1の外側を被覆する。破壊袋層3は、第一袋層辺縁30と第二袋層辺縁31とを含む。製造をする過程においては、まず、破壊袋層3を提供する。そのうち、破壊袋層3は、破壊袋素材巻き取り筒3’から引き出されながら、平らに持つように素材整合ローラー群A4の間を通り抜ける。次に、破壊袋層3が袋室膜層1に重なり合うようにする。そのうち、袋室膜層1は、袋室膜素材巻き取り筒1’から引き出されながら、同様に平らに持つように素材整合ローラー群A5の間を通り抜ける。次に、破壊袋層3と袋室膜層1とは、重なり合いローラー群A6の間を同時に通り抜ける。それにより、破壊袋層3と袋室膜層1との重なり合いが済む。
【0035】
同様に、自動化生産装置3000’は、開口手段5、横方向膜密封部6、垂直方向開口密封部7及びアクチュエーター8をさらに含む。重なり合った破壊袋層3と袋室膜層1が、それからの製造プロセスにおいて、自動化生産装置3000’における開口手段5、横方向膜密封部6、垂直方向開口密封部7及びアクチュエーター8と作用する作用原理については、上記実施例において、袋室膜層1が自動化生産装置3000における開口手段5、横方向膜密封部6、垂直方向開口密封部7及びアクチュエーター8と作用する作用原理と同じであるので、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。そして、本実施例に係る包装袋の破壊袋層3は、両側が、それぞれ、袋室膜層1における第一横方向加熱密封辺10及び第二横方向加熱密封辺11と結合されると共に、破壊袋層3と袋室膜層1とが、共に折線13に沿って折り畳まれることにより、破壊袋層3における第一袋層辺縁30と第二袋層辺縁31とが袋室膜層1における垂直方向加熱密封辺12に結合される。言い換えると、本実施例に係る包装袋は、袋室膜層1の外側に破壊袋層3をさらに加えて、物体2000を、折線13、第一横方向加熱密封辺10、第二横方向加熱密封辺11及び垂直方向加熱密封辺12により閉鎖された収容空間14内に包装する。
【0036】
第9図及び第10図を参照すると、第9図が本発明における他の一実施例に係る自動化生産装置3000’’を示す模式図、第10図が本発明における他の一実施例に係る自動化生産装置3000’’を側面から示す模式図である。自動化生産装置3000’’は、第一折り畳み手段4’、第二折り畳み手段4’’、第一駆動ホイール群A7、第二駆動ホイール群A8及びノズル92を含む。第一駆動ホイール群A7は、袋室膜層1を駆動することにより、袋室膜層1が第一線速度V1で第一折り畳み手段4’を通り抜けると共に、袋室膜層1が第一折り畳み手段4’を通り抜けているときに第一折り畳み手段4’により折り畳まれる。第二駆動ホイール群A8は、破壊袋層3を駆動することにより、破壊袋層3が第二線速度V2で第二折り畳み手段4’’を通り抜けると共に、破壊袋層3が第二折り畳み手段4’’を通り抜けているときに、第二折り畳み手段4’’により折り畳まれる。ノズル92は、横方向膜密封部6又は垂直方向開口密封部7の前に設置されると共に、袋室膜層1に空気を充填するためのものである。空気を充填する過程は、上記の実施例のほうと同じであるので、ここで繰り返して説明しない。
【0037】
なお、ノズル92により袋室膜層1に空気を充填した場合には、袋室膜層1における袋室膜層1の走行方向(つまり、袋室膜層1の長さ方向)の長さが、気室の膨張により短縮になる。この実施例では、第一駆動ホイール群A7により駆動される破壊袋層3の第一線速度V1は、第二駆動ホイール群A8により駆動される袋室膜層1の第二線速度V2よりも小さい。第一線速度V1と第二線速度V2との速度差により、袋室膜層1について、空気を充填した場合に気室の膨脹により短縮された破壊袋層3との長さ差を補うことができる。つまり、袋室膜層1の第一線速度V1と破壊袋層3の第二線速度V2との差の値は、実質的に、気室の膨脹により発生した長さの短縮速度率と等しい。そして、本発明では、引き続き、破壊袋層3と、空気を充填した袋室膜層1とについて、第一横方向加熱密封辺10及び第二横方向加熱密封辺11を固定する際に、袋室膜層1に空気を充填した場合に気室の膨脹により破壊袋層3との長さ差を短縮させることにより、破壊袋層3の表面にうねりが発生してしまうという問題を防ぐことができる。
【0038】
第11A図及び第11B図を参照すると、第11図が本発明におけるさらなる一実施例に係る包装袋1000’’を断面から示す模式図、第11B図が本発明におけるさらなる一実施例に係る包装袋1000’’を側面から示す模式図である。包装袋1000’’が上記包装袋1000と主な異なるところは、包装袋1000’’の袋室膜層1が、第一横方向加熱密封辺10、第二横方向加熱密封辺11、垂直方向湾曲密封辺18、第一折り部19及び第二折り部19’を有し、第一横方向加熱密封辺10と第二横方向加熱密封辺11とが対向し、第一折り部19と第二折り部19’とが対向し、垂直方向湾曲密封辺18が第一横方向加熱密封辺10と第二横方向加熱密封辺11とに連接されると共に第一折り部19と第二折り部19’との間に位置しており、第一横方向加熱密封辺10、第二横方向加熱密封辺11、垂直方向湾曲密封辺18、第一折り部19及び第二折り部19’は、共に、物体2000を収容するための収容空間14を形成する。
【0039】
第12A図及び第12B図を参照すると、第12A図が本発明におけるさらなる一実施例に係る自動化生産装置3000’’’を示す模式図、第12B図が本発明におけるさらなる一実施例に係る自動化生産装置3000’’’を側面から示す模式図である。自動化生産装置3000’’’は、第11図に示される包装袋1000’’を生産するためものである。包装袋1000’’は、折り畳み手段4’’’、垂直方向開口密封部7’及び横方向膜密封部6’を含み、折り畳み手段4’’’は、納合わせ部40、第一折り畳み翼部41及び第二折り畳み翼部42を含み、第一折り畳み翼部41が納合わせ部40の一方側に連接され、第二折り畳み翼部42が納合わせ部40における第一折り畳み翼部41と対向する他方側に連接される。
【0040】
袋室膜層1が折り畳み手段4’’’を通り抜ける場合に、袋室膜層1の前記側が第一折り畳み翼部41を通り抜けることになる。そのとき、第一折り畳み翼部41は、袋室膜層1の前記側に包装袋1000’’の第一折り部19を形成する。一方、袋室膜層1の前記他方側が第二折り畳み翼部42を通り抜けることになる。そのとき、第二折り畳み翼部42は、袋室膜層1の前記他方側に包装袋1000’’の第二折り部19’を形成する。袋室膜層1は、前記側と前記他方側と連接する中央部分が納合わせ部40を通り抜けることになる。このとき、納合わせ部40は、袋室膜層1における中央部分に物置空間14’を形成して、物体2000を置くようにすると共に、納合わせ部40により、袋室膜層1における第一膜層端縁15と第二膜層端縁16が重なり合うようにする。
【0041】
さらに、垂直方向開口密封部7’は、重なり合った第一膜層端縁15と第二膜層端縁16とを閉鎖することにより、袋室膜層1の垂直方向湾曲密封辺18を形成する。垂直方向開口密封部7’により重なり合った第一膜層端縁15と第二膜層端縁16とを閉鎖した場合には、横方向膜密封部6’が、下へ押して加熱密封を行うことにより、袋室膜層1の第一横方向加熱密封辺10と第二横方向加熱密封辺11とを形成する。そして、袋室膜層1における垂直方向湾曲密封辺18、第一膜層端縁15及び第二膜層端縁16は、物体2000を収容空間14内に密封することができる。
【0042】
第13図は、本発明における他の一実施例に係る包装袋1000’’’を示す模式図である。包装袋1000’’’と上記包装袋1000’’とが主な異なるところは、本実施例に係る包装袋1000’’’が破壊袋層3をさらに含む。破壊袋層3は、袋室膜層1の外側を被覆する。破壊袋層3と袋室膜層1とは、共に、第一折り部19と第二折り部19’とに沿って折り畳まれることにより、破壊袋層3における第一袋層辺縁及び第二袋層辺縁が垂直方向湾曲密封辺18に結合される。
【0043】
なお、包装袋1000又は包装袋1000’’は、身分識別部品(不図示)をさらに含んでもよい。前記身分識別部品は、袋室膜層1にける外面、袋室膜層1における外面と反対する内面、収容空間14、及び、物体2000のうちの少なくとも一つに設置されてもよいが、実際のニーズに応じてされてもよい。実務では、前記身分識別部品が、RFID(radio frequency identification)タグ、QRコード(QR code)又はバーコード(bar code)とされてもよい。また、前記身分識別部品は、貼り付けという形態により袋室膜層1における外面又は内面、物体2000に設置されてもよいし、収容空間14内に置かれてもよい。そして、前記身分識別部品は、身分識別情報を提供することにより、包装袋1000や包装袋1000’’について、物流をしている過程に、識別、追蹤及び統計が可能である。又は、前記身分識別部品は、さらに、盗難防止という機能を発生することができる。例えば、識別機能をまだ削除しなかった前記身分識別部品を有する包装袋1000や包装袋1000’’がリーダーに近づく場合には、リーダーが警告を発生することにより、盗難防止という機能を達成することができる。或いは、前記身分識別部品は、包装袋1000や包装袋1000’’に識別身分を与えることにより、管理システムにおいて、予め前記識別身分について通過許可又は通過不許可旨を設置しておくことができる。そして、通過が許可された前記身分識別部品を有した包装袋1000や包装袋1000’’がリーダーに近づく場合には、送信してくれた前記識別身分を読んだことに基づいて前記識別身分について通過許可と管理システムが判断するので、リーダーが警告を発生しない。一方、通過が許可された前記身分識別部品を有さない包装袋1000や包装袋1000’’がリーダーに近づく場合には、送信してくれた前記識別身分を読んだことに基づいて前記識別身分について通過不許可と管理システムが判断するので、リーダーが警告を発生する。それにより、盗難防止という機能を達成することができる。
【0044】
なお、包装袋1000’や包装袋1000’’’は、身分識別部品(不図示)をさらに含んでもよい。前記身分識別部品は、破壊袋層3における外面、破壊袋層3における外面と反対する内面、袋室膜層1における外面、袋室膜層1における外面と反対する内面、破壊袋層3における内面と袋室膜層1における内面との間、収容空間14、及び、物体2000のうちの少なくとも一つに設置されてもよいが、実際のニーズに応じて定めてもよい。実務では、前記身分識別部品がRFID(radio frequency identification)タグ、QRコード(QR code)又はバーコード(bar code)とされてもよい。また、前記身分識別部品は、貼り付けという形態で破壊袋層3における外面又は内面、袋室膜層1における外面又は内面、及び、物体2000に設置されてもよいし、破壊袋層3における内面と袋室膜層1における内面との間、或いは、収容空間14に設置されてもよい。そして、前記身分識別部品は、身分識別情報を提供することにより、包装袋1000’や包装袋1000’’’について、物流をしている過程に、識別、追蹤及び統計が可能である。また、前記身分識別部品は、盗難防止という機能を発生することができる。例えば、識別機能をまだ削除しなかった前記身分識別部品を有する包装袋1000’や包装袋1000’’’がリーダーに近づく場合には、リーダーが警告を発生することにより、盗難防止という機能を達成することができる。また、前記身分識別部品は、包装袋1000’や包装袋1000’’’に識別身分を与えることにより、管理システムにおいて、予め前記識別身分について通過許可又は通過不許可旨を設置しておくことができる。そして、通過が許可された前記身分識別部品を有した包装袋1000’や包装袋1000’’’がリーダーに近づく場合には、送信してくれた前記識別身分を読んだことにより、前記識別身分について許可通過と管理システムが判断するので、リーダーが警告を発生しない。一方、通過が許可された前記身分識別部品を有さない包装袋1000’や包装袋1000’’’がリーダーに近づく場合には、送信してくれた前記識別身分を読んだことに基づいて前記識別身分について通過不許可と管理システムが判断するので、リーダーが警告を発生する。それにより、盗難防止という機能を達成することができる。
【0045】
従来技術に比べると、本発明に係る前記自動化生産装置の前記折り畳み手段は、前記袋室膜層を前記折線に折り畳み、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間に前記開口を定義する。本発明に係る前記自動化生産装置の前記開口手段は、前記第二膜層端縁と前記第一膜層端縁との間における前記開口を開放して、前記物体が前記開口より置かれるようにする。本発明に係る前記自動化生産装置の前記横方向膜密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に前記第一横方向加熱密封辺と前記第二横方向加熱密封辺とを形成する。本発明に係る前記自動化生産装置の前記垂直方向開口密封部は、折り畳まれた前記袋室膜層に垂直方向加熱密封辺を形成する。故に、本発明では、前記自動化生産装置により、前記物体を自動化的に包装して、包装に掛かられる時間を省くことができる。なお、本発明に係る包装袋は、身分識別部品を有することができる。身分識別部品は、身分識別情報を提供することにより、包装袋につき、物流をしている過程において、識別、追蹤及び統計、或いは、盗難防止という機能が可能である。
【0046】
以上に説明したのは、本発明における好ましい実施可能実施例に過ぎず、本発明の明細書と共に特許請求の範囲を適用してなされる均等置換があれば、いずれも、本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0047】
3000、3000’、3000’’、3000’’’ 自動化生産装置
2000 物体
1000、1000’、1000’’、1000’’’ 包装袋
1 袋室膜層
10 第一横方向加熱密封辺
11 第二横方向加熱密封辺
12 垂直方向加熱密封辺
13 折線
14 収容空間
14’ 物置空間
15 第一膜層端縁
16 第二膜層端縁
17 開口
18 垂直方向湾曲密封辺
19 第一折り部
19’ 第二折り部
1’ 袋室膜素材巻き取り筒
2 気室
2’ 空気充填経路
3 破壊袋層
30 第一袋層辺縁
31 第二袋層辺縁
3’ 破壊袋素材巻き取り筒
4、4’’’ 折り畳み手段
40 納合わせ部
41 第一折り畳み翼部
42 第二折り畳み翼部
4’ 第一折り畳み手段
4’’ 第二折り畳み手段
5 開口手段
6、6’ 横方向膜密封部
7、7’ 垂直方向開口密封部
8 アクチュエーター
9 空気充填装置
90 モーター
91 連動ホイール
92 ノズル
A1 第一ローラー群
A2 第二ローラー群
A3 第三ローラー群
A4、A5 素材整合ローラー群
A6 重なり合いローラー群
A7 第一駆動ホイール群
A8 第二駆動ホイール群
V1 第一線速度
V2 第二線速度
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
【外国語明細書】