(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025029730
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】電子商取引システム、商品説明文取得方法、商品説明文取得プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20250228BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023134516
(22)【出願日】2023-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シー チェンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】桂 慶介
(72)【発明者】
【氏名】高頭 光一
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB22
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】ユーザの出品作業の手間を軽減する。
【解決手段】ユーザが、商品名称や商品状態等を単語や一文節程度で表現した情報として入力することで、データ処理装置12(特定処理部290)での生成AI(ChatGPT)を利用して、出品する商品の商品説明文を生成し、かつ、ユーザの追加情報で、生成した商品説明を編集し、最終的に、ユーザが納得する商品説明文を生成するようにした。このため、ユーザの出品作業の手間を軽減することができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を出品する売り手と、出品された商品を購入する買い手との間で通信回線網を介して電子商取引サービスを実行する電子商取引システムであって、前記商品に関する商品説明文を付加して前記商品を出品する操作を実行する情報端末装置と、前記商品に関する商品説明文を生成する生成モデルを有するデータ処理装置と、を備え、
前記情報端末装置は、
商品の説明に必要な商品に関する商品情報を受け付ける情報受付部と、
前記情報受付部で受け付けた前記商品情報を、前記データ処理装置へ、前記商品説明文を生成するように通知する通知部と、
前記データ処理装置の前記生成モデルにより生成された、前記商品情報に基づく前記商品説明文を取得する取得部と、
を有する電子商取引システム。
【請求項2】
前記データ処理装置に対して、前記通知部から最初に通知される前記商品情報が、少なくとも商品名及び商品状態に関する初期情報である、請求項1記載の電子商取引システム。
【請求項3】
前記初期情報に続き、前記データ処理装置に対して、前記通知部から2回目以降に通知される前記商品情報が、取得した前記商品説明文の編集を指示するための追加情報である、請求項2記載の電子商取引システム。
【請求項4】
商品を出品する売り手と、出品された商品を購入する買い手との間で通信回線網を介して電子商取引サービスを実行する電子商取引システムであって、前記商品に関する商品説明文を付加して前記商品を出品する操作を実行する情報端末装置と、前記商品に関する商品説明文を生成する生成モデルを有するデータ処理装置と、を備えた商品説明文取得方法であって、
前記情報端末装置は、
商品の説明に必要な商品に関する商品情報を受け付け、
受け付けた前記商品情報を、前記データ処理装置へ、前記商品説明文を生成するように通知し、
前記データ処理装置の前記生成モデルにより生成された、前記商品情報に基づく前記商品説明文を取得する、
商品説明文取得方法。
【請求項5】
コンピュータを、
請求項1から請求項3の何れか1項記載の前記情報端末装置として動作させる、
商品説明文取得プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、電子商取引システム、商品説明文取得方法、商品説明文取得プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引サービスの1つに、オンライン上のフリーマーケットがある。フリーマーケットでは、特定のアプリケーション(以下、「フリマアプリ(flea market application)」という)をダウンロードして、電子商取引を実行する。
【0003】
フリマアプリは、主に個人のユーザ間(出品側と購入側)による商品の売買を行えるモバイルアプリケーションである。
【0004】
出品する商品をアピールするための商品説明(商品情報)が不可欠である。商品の説明には、キャッチコピー、本文、締めの言葉等が必要とされる。
【0005】
キャッチコピーは、興味を惹きつける役目を有する。
【0006】
本文は、商品の特徴やメリット、ストーリーなどを記載する役目を有する。
【0007】
締めの言葉は、最後まで読んでくれたからこそわかる嬉しい情報を盛り込む役目を有する。
【0008】
フリマアプリにおける、商品情報の関連技術として、特許文献1及び特許文献2が提案されている。
【0009】
特許文献1には、より利便性の高いオンラインフリーマーケットシステムが開示されている。
【0010】
また、特許文献2では、所有する商品の相場価格の変動態様を利用者が把握することを目的として、利用者が所有する商品(例えば、ショッピングサービス、オークションサービス、フリーマーケットサービスなどにおいて利用者が購入した商品)に関する商品情報を取得する取得部と、取得部により取得された商品情報が示す商品の所定の期間内における相場価格(例えば、個人間取引における相場価格)の変動態様を示す態様情報を利用者に提供する提供部とを有することを特徴としている。
【0011】
ところで、商品説明文の作成は、出品側ユーザ(出品作業に慣れていない新規ユーザ、又は、商品説明文を含む出品の準備に手間を感じているユーザ)にとって、時間がかかる煩雑な作業となっている。
【0012】
ここで、商品説明文を簡潔明瞭に作成するための代替手段として、以下3種類が挙げられる。
【0013】
(代替手段1)
オンライン上で、商品説明文を書くときに便利なテンプレート等がご紹介されている。
【0014】
テンプレートの一例は、以下の段階により、商品を説明するように構成されている。
【0015】
「段階1」 商品の特徴を○○個挙げる
「段階2」 商品を開発・販売した理由を記載する
「段階3」 こだわりポイントを記載する
「段階4」 苦労したポイントを記載する
「段階5」 商品が使用されるシーンを例示する
「段階6」 メリットを記載する
「段階7」 商品の一言で表す説明を記載する
【0016】
(代替手段2)
出品する商品に付されているバーコード等の識別情報をスキャンして、出品する商品の参考となる(類似する)商品の情報を取得し、取得した情報に基づいて、商品説明文を作成する。
【0017】
(代替手段3)
出品代行業者に依頼する。出品代行業者に出品を依頼する場合は、出品作業から取引作業まで、一連の商取引業務を代行することが通例であるが、商品説明文を作成することのみを依頼することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】特開2008-204054号公報
【特許文献2】特開2022-082300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、上記代替手段1~代替手段3のような従来技術では、それぞれ以下のような課題がある。
【0020】
代替手段1では、最初から商品説明文を作成するよりは手間を省くことができるが、定型文のため、表現が固定的であり、出品する商品に合わせて定型文を編集(修正、削除、追加等)する必要がある。
【0021】
代替手段2では、そもそもバーコード等の識別情報が付されていない商品には利用できない。また、商品のカテゴリが限定され、出品する商品にいずれのカテゴリも当てはまらない場合がある。さらに、取得できるのは商品に関する基本的な情報に留まり、依然として、商品の説明文を作成するという煩雑な作業が必要となる。
【0022】
代替手段3では、代行手数料が発生すると共に、商品説明文の作成に代わり、代行業者との打ち合わせ(やりとり)という別の作業が発生するため、煩雑さを解消するには至っていない。
【0023】
本発明は上記事実を考慮し、ユーザの出品作業の手間を軽減することができる電子商取引システム、商品説明文取得方法、商品説明文取得プログラムを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本開示の技術に係る第1の態様は、商品を出品する売り手と、出品された商品を購入する買い手との間で通信回線網を介して電子商取引サービスを実行する電子商取引システムであって、前記商品に関する商品説明文を付加して前記商品を出品する操作を実行する情報端末装置と、前記商品に関する商品説明文を生成する生成モデルを有するデータ処理装置と、を備え、前記情報端末装置は、商品の説明に必要な商品に関する商品情報を受け付ける情報受付部と、前記情報受付部で受け付けた前記商品情報を、前記データ処理装置へ、前記商品説明文を生成するように通知する通知部と、前記データ処理装置の前記生成モデルにより生成された、前記商品情報に基づく前記商品説明文を取得する取得部と、を有している。
【0025】
前記第1の態様において、前記データ処理装置に対して、前記通知部から最初に通知される前記商品情報が、少なくとも商品名及び商品状態に関する初期情報であることを特徴としている。
【0026】
前記第1の態様において、前記初期情報に続き、前記データ処理装置に対して、前記通知部から2回目以降に通知される前記商品情報が、取得した前記商品説明文の編集を指示するための追加情報であることを特徴としている。
【0027】
本開示の技術に係る第2の態様は、商品を出品する売り手と、出品された商品を購入する買い手との間で通信回線網を介して電子商取引サービスを実行する電子商取引システムであって、前記商品に関する商品説明文を付加して前記商品を出品する操作を実行する情報端末装置と、前記商品に関する商品説明文を生成する生成モデルを有するデータ処理装置と、を備えた商品説明取得方法であって、前記情報端末装置は、商品の説明に必要な商品に関する商品情報を受け付け、受け付けた前記商品情報を、前記データ処理装置へ、前記商品説明文を生成するように通知し、前記データ処理装置の前記生成モデルにより生成された、前記商品情報に基づく前記商品説明文を取得する、ことを特徴としている。
【0028】
本開示の技術に係る第3の態様は、コンピュータを、上記の前記情報端末装置として動作させる、商品説明文取得プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】データ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【
図2】データ処理装置及びスマートデバイスの要部機能の一例を示す概念図である。
【
図3】データ処理装置の特定処理部の機能構成を概略的に示す。
【
図4】スマートデバイスにおいて、特定処理部と連携した、商品説明文生成を作成するための各処理を実行するための機能ブロック図である。
【
図5】スマートデバイスにおいて、特定処理部と連携した、商品説明文生成を作成するための制御フローチャートである。
【
図6】フリマアプリ運用時に表示される表示画面であり、(A)は出品開始画面、(B)は商品登録画面、(C)は出品完了画面である。
【
図7】
図6(B)の商品登録画面の詳細画面である。
【
図8】商品説明文自動生成画面の初期状態を示す画面の正面図である。
【
図9】商品説明文自動生成画面の1回目の追加情報入力後の画面の正面図である。
【
図10】商品説明文自動生成画面の2回目の追加情報入力後の画面の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0031】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0032】
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、APU(Accelerated Processing Unit)、又はTPU(Tensor Processing Unit)等が挙げられる。
【0033】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0034】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0035】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0036】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0037】
(データ処理システム10の構成)
図1には、本実施の形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
【0038】
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。スマートデバイス14の一例としては、スマートフォンが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例である。
【0039】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0040】
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0041】
受付装置38は、タッチパネル38A及びマイクロフォン38B等を備えており、ユーザ入力を受け付ける。タッチパネル38Aは、指示体(例えば、ペン又は指等)の接触を検出することにより、指示体の接触によるユーザ入力を受け付ける。マイクロフォン38Bは、ユーザの音声を検出することにより、音声によるユーザ入力を受け付ける。制御部46Aは、タッチパネル38A及びマイクロフォン38Bによって受け付けたユーザ入力を示すデータをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が、ユーザ入力を示すデータを取得する。
【0042】
出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備えており、データを人物20が知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータを人物20に対して提示する。ディスプレイ40Aは、プロセッサ46からの指示に従ってテキスト及び画像等の可視情報を表示する。スピーカ40Bは、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。
【0043】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0044】
図2には、データ処理装置12及びスマートデバイス14の要部機能の一例が示されている。
【0045】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0046】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル60が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル60は、特定処理部290によって用いられる。
【0047】
スマートデバイス14では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム62が格納されている。受付出力プログラム62は、データ処理システム10によって特定処理プログラム56と併用される。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム62を読み出し、読み出した受付出力プログラム62をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム62に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0048】
次に、スマートデバイス14のコンピュータ36(主として、プロセッサ46)が、データ処理装置12の特定処理部290を利用して、フリマアプリ等において商品を出品するときの商品説明文の作成処理について説明する。
【0049】
プロセッサ46では、電子商品取引サービスをダウンロードして、電子商品取引を実行する機能を実行する。電子商品取引サービスは、例えば、フリマアプリであってよい。すなわち、プロセッサ46は、フリマアプリをダウンロードし、商品を電子的に売買する機能を実行してよい。ここで、フリマアプリを運用するに際して、ユーザは出品する商品に関する商品説明文を作成する必要がある。
【0050】
フリマアプリでは、出品する商品をアピールするための商品説明(商品情報)が不可欠である。一般的に、商品の説明には、キャッチコピー、本文、締めの言葉等が用いられるが、出品作業に慣れていない新規ユーザや、商品説明文を含む出品の準備に手間を感じているユーザ、スマートデバイス14の操作が不得手なユーザなどにとっては、商品の説明文を作成する作業は時間がかかる煩雑な作業と認識される場合がある。
【0051】
そこで、本発明の一実施形態は、スマートデバイス14にダウンロードされたフリマアプリの動作に連動し、スマートデバイス14側から提供された商品に関する情報(商品名、商品の状態を単語や一文節で表現した情報)に基づいて、データ処理装置12の特定処理部290において、ChatGPT等の生成AI(詳細後述)を利用して、商品説明文を生成することができる。
【0052】
(特定処理部290の概要)
特定処理部290は、
図3に例示するように、入力部292、処理部294、及び出力部296を備えている。
【0053】
入力部292は、スマートデバイス14に対してユーザが入力した情報(以下、「ユーザ入力」と称する場合がある。)を取得する。例えば、入力部292では、ユーザが出品する商品の商品名、商品の状態、商品の価格等の商品に関する情報を取得してよい。ここで、商品名、商品の状態、商品の価格等の商品に関する情報は、単語や一文節程度で表現された、説明文として一般的には認識されない程度の商品に関するテキスト情報であってよい。
【0054】
処理部294は、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。処理部294は、特定処理として、商品に関する情報に基づいて商品説明文を生成してよい。具体的には、例えば、処理部294は、特定処理として、単語や一文節程度で表現された、商品に関するテキスト情報に基づいて、商品説明文を生成してよい。
【0055】
出力部296は、特定処理の結果をスマートデバイス14に送信する。例えば、出力部296は、生成した商品説明文をスマートデバイス14に送信する。スマートデバイス14では、制御部46Aが、出力装置40に対して特定処理の結果を出力させる。
【0056】
データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT(インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>)等の生成AIが挙げられる。データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、種々のデータが入力されてよい。例えば、生成モデル58には、生成モデル58が特定処理を実行するための指示を含むプロンプトが入力されてよい。
【0057】
また、例えば、生成モデル58には、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等のデータが入力されてよい。データ生成モデル58は、プロンプトにより示される指示に従って入力されたデータに基づいて推論し、推論結果を音声データ及びテキストデータ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等であってよく、生成AIによって実現可能な手法であれば特にこれに限定されない。
【0058】
例えば、「○○を商品名とする商品において、商品状態が□△○のときの商品説明文を作成してください。」というプロンプトを生成し、データ生成モデル58に入力する。
【0059】
より詳細に説明すると、データ処理装置12の特定処理部290(処理部294)には、予め、フリマアプリの商品説明文生成用として、データ生成モデル58に送出するプロンプトのテンプレートが格納されている。
【0060】
テンプレートは、入力部292に入力された情報に基づいて選択される。例えば、商品名、商品情報を含む初期情報が入力された場合は、上記のように、「○○を商品名とする商品において、商品状態が□△○のときの商品説明文を作成してください」というプロンプトが生成され、既に生成された商品説明文を編集するための追加情報が入力された場合は「○○及び○□が強調されるように、商品説明文を編集して」というプロンプトが生成される。
【0061】
データ生成モデル58では、プロンプトが入力されると、商品説明文が生成され、特性処理部290へ出力される。
【0062】
図4は、スマートデバイス14において、特定処理部290(及びデータ生成モデル58)と連携した、商品説明文生成を作成するための各処理を実行するための機能ブロック図である。なお、
図4に示す各ブロックは、機能別に分類したものであり、スマートデバイス14のハード構成を限定するものではなく、一部又は全部が、コンピュータ36(プロセッサ46)において、ソフトウェアプログラムとして動作する機能であってもよい。
【0063】
スマートデバイス14のコンピュータ36の機能としてのフリマアプリ運用制御部100は、受付装置38に接続され、受付装置38の例えばタッチパネル38Aの操作に基づき処理が実行される。
【0064】
フリマアプリ運用制御部100には、表示制御部102が接続されている。表示制御部102では、フリマアプリ運用制御部100からの指示に基づき、表示画面格納部104から表示画面(一例として、
図6(A)に示す出品開始画面104A、
図6(B)に示す商品登録画面104B、及び
図6(C)に示す出品完了画面104C)を取り込み、取り込んだ画面を出力装置40のディスプレイ40Aに表示する。なお、
図6に示す出品開始画面104A、商品登録画面104B、及び出品完了画面104Cは一例であり、限定されるものではない。
【0065】
図6(A)に示す出品開始画面104Aでは、出品する商品の画像を撮影する機能を起動させることで、フリマアプリ運用制御部100では、スマートデバイス14に搭載されたカメラ42と連動し、ユーザが撮影した商品の画像(複数可)を取り込む。
【0066】
フリマアプリ運用制御部100は、商品の画像が取り込まれると、
図6(B)に示す商品登録画面104Bに切り替える。
【0067】
また、フリマアプリ運用制御部100では、商品説明文の作成において、データ処理装置12の特定処理部290に対して、ChatGPT等の生成AIを利用した、商品説明文の生成を指示する場合がある。
【0068】
すなわち、
図7は、
図6(B)の商品登録画面104Bの詳細画面104BXであり、商品説明文の生成に際し、テンプレート利用、バーコード出品、出品代行サービス、及び自動生成ChatGPTの何れかが選択可能であり、ここでは、自動生成ChatGPTが選択されたこととする。
【0069】
フリマアプリ運用制御部100は、商品説明情報通知部106に接続されている。また、商品説明情報通知部106は、受付装置38に接続されている。
【0070】
ここで、ChatGPT等の生成AIを利用した、商品説明文の生成を指示する場合、フリマアプリ運用制御部100は、商品説明情報通知部106に対して、受付装置38の入力操作で入力された商品に関する情報(初期情報、追加情報)の通知を指示する。
【0071】
商品説明情報通知部106では、当該通知の指示を受けて、情報(初期情報、追加情報)を、通信I/F44を介して特定処理部290へ通知する。
【0072】
なお、初期情報は、ユーザが売り手として、フリマアプリに出品するときに、必要最小限の情報であり、ここでは、出品する商品の商品名と、現状の商品の状態を含む。
【0073】
また、追加情報は、初期情報に基づき生成された商品説明文をユーザが確認して、当該商品に対して、強調した要件に基づいて商品説明文を編集する際の情報である。
【0074】
なお、編集した商品説明文に対して、さらに追加情報を入力することで、何度でも編集が可能である。
【0075】
特定処理部290では、スマートデバイス14から受けた情報(初期情報、追加情報)に基づき、予め格納されたテンプレートに当てはめることで生成されるプロンプト(例えば、初期情報の場合は、「○○を商品名とする商品において、商品状態が□△○のときの商品説明文を作成してください。」)をデータ生成モデル58へ送出することがトリガとなって、データ生成モデル58と連携して、商品説明文が生成される。
【0076】
通信I/F44は、商品説明文情報取得部108に接続されている。特定処理部290で生成された商品説明文は、通信I/F44を介して、商品説明文情報取得部108へ通知され、フリマアプリ運用制御部100へ送出される。
【0077】
フリマアプリ運用制御部100では、受領した商品説明文を、表示制御部102を介して出力装置40(ディスプレイ40A)に表示する。
【0078】
この表示を目視したユーザは、初期情報(商品名、商品状態)に対して、追加情報を入力し、再度、特定処理部290へ商品説明文の生成(再生成)を通知する。追加情報の通知は、複数回可能である。
【0079】
フリマアプリ運用制御部100では、初期情報の通知、及び0~複数回の追加情報の通知によって、ユーザが納得する商品説明文が完成した場合は、
図6(C)に示す出品完了画面104Cを表示して、出品を完了させる。
【0080】
次に、本実施の形態の作用を
図5のフローチャートに従い説明する。
【0081】
図5は、スマートデバイス14のコンピュータ36で実行されるフリマアプリ運用制御の流れを示すフローチャートである。データ処理装置12の特定処理部290は、このフリマプリ運用制御(
図5のフローチャート)の制御の一環として、商品説明文の生成の際に、スマートデバイス14からデータ処理装置12へ、出品する商品名と商品の状態が送信されると、プロンプト(例、「○○を商品名とする商品において、商品状態が□△○のときの商品説明文を作成して」)がトリガとなって、商品説明文が生成される。
【0082】
ステップ150では、スマートデバイス14のディスプレイ40Aに、出品開始画面104A(
図6(A)参照)を表示し、ユーザの入力操作の待機状態として、ステップ152へ移行する。
【0083】
ステップ152では、ユーザによる出品開始操作があったと判定(肯定判定)されると、ステップ154へ移行して、フリマアプリ運用制御部100は、カメラ機能と連携し、ユーザに対して、例えばメッセージ等で商品の撮影を促し、商品の撮影を実行させる。
【0084】
次のステップ156では、撮影情報を取得したか否かを判断し、肯定判定されると、ステップ158へ移行して、
図6(B)に示す商品登録画面104B(詳細画像は、
図7に示す商品登録画面104BX参照)を表示する。
【0085】
次のステップ160では、初期情報を受け付けたか否かを判断し、肯定判定されると、ステップ162へ移行して、商品説明文の作成手段の選択要求を行う。具体的には、商品登録画面104BX(
図7参照)内に、選択要素(テンプレート利用、バーコード利用、出品代行サービス、及び自動作成(ChatGPT))の選択アイコンを表示して、ユーザの選択を促す。
【0086】
次のステップ164では、選択した手段を特定する。このステップ164で、作成手段として、テンプレート利用、バーコード利用、及び出品代行サービスが選択された場合は、ステップ166へ移行して、選択した各々の作成手段に基づき、商品説明文の作成処理を実行し、ステップ184へ移行する。ステップ184以降の説明は後述する。
【0087】
また、ステップ164で、選択要素が、自動作成(ChatGPT)の場合は、ステップ168へ移行する。
【0088】
ステップ168では、初期情報(商品名、商品状態等)をデータ処理装置12の特定処理部290へ送信する。
【0089】
この送信を受けた特定処理部290では、スマートデバイス14から受けた情報(初期情報、又は追加情報)に基づき生成されるプロンプトがトリガとなって、商品説明文が生成される。例えば、初期情報のプロンプトの場合は、「○○を商品名とする商品において、商品状態が□△○のときの商品説明文を作成してください。」がトリガとなる。データ処理装置12は、特定処理部290で生成した商品説明文を、スマートデバイス14へ送出する。
【0090】
次のステップ170では、商品説明文を取得したか否かを判断する。このステップ170で否定判定された場合は、ステップ172へ移行して、商品説明文を作成中である旨のメッセージを表示し、ステップ170へ戻り、ステップ170で肯定判定されるまで、ステップ170、ステップ172を繰り返す。なお、メッセージ表示中の場合は、当該表示を継続する。
【0091】
ここで、ステップ170で肯定判定されると、ステップ174へ移行して、商品説明文を作成中である旨のメッセージ表示を終了し、代わりに、追加情報入力案内を表示して、ステップ176へ移行する。
【0092】
ステップ176では、商品説明文を表示する。商品説明文の表示は、
図8~
図10に示される如く、作成順(初期の商品説明文及び編集後の商品説明文)にスクロール表示する。
【0093】
次のステップ178では、追加情報を受け付けたか否かを判断する。このステップ178で否定判定された場合は、ステップ180へ移行して、作成完了か(すなわち、追加情報を入力せずに、実行キー114が操作されたか否か)を判断し、否定判定された場合は、ステップ178へ戻り、ステップ178又はステップ180の何れかで肯定判定されるまで、ステップ178、ステップ180を繰り返す。
【0094】
ここで、ステップ178で肯定判定された場合は、ステップ182へ移行して、追加情報をデータ処理装置12の特定処理部290へ送信し、ステップ170へ戻り、上記工程を繰り返す。
【0095】
また、ステップ180で肯定判定された場合は、ステップ184へ移行して、出品完了画面104C(
図6(C)参照)を表示し、次いで、ステップ186へ移行して、出品指示操作があったか否かを判断する。このステップ186で肯定判定されると、ステップ188へ移行して、出品処理を実行し、このルーチンは終了する。
【実施例0096】
[フリマアプリの運用例]
以下に、
図5のフローチャートに基づく、フリマアプリの運用例として、ChatGPT等の生成AIを利用した、商品説明文の生成を指示したときの、スマートデバイス14のディスプレイ40Aにおける、表示画像の遷移状態を説明する。
【0097】
データ処理装置12における特定処理部290の処理の結果(すなわち、商品説明文)は、特定処理部290の出力部296を介して、スマートデバイス14に送出され、フリマアプリ運用制御部100の指示で表示される、商品登録画面104B(104BX)のサブ画面としての商品説明文自動生成画面110(
図8~
図10参照)に表示される。
【0098】
フリマアプリ運用制御部100では、前述したように、商品を出品するための手順に応じて、複数の画面(
図6に示す出品開始画面104A、商品登録画面104B、及び出品完了画面104C)に切り替わるようになっている。
【0099】
まず、フリマアプリを立ち上げると、出品開始画面104Aが表示され、当該出品開始画面104Aにおいて出品する商品のカテゴリを特定し(複数のカテゴリアイコンの選択操作)、出品する商品の画像を撮影する(カメラアイコンのタッチ操作)。
【0100】
カメラアイコンがタッチされると、自動的にカメラアプリが起動して撮影可能状態となり、撮影が完了すると、商品登録画面104Bへ移行する。
【0101】
商品登録画面104Bでは、撮影された画像を特定する画像アイコン(複数可)と、必要最小限の情報として、商品名と、商品状態を入力する画面が表示されている。
【0102】
画像アイコンをタッチ操作することで、ユーザが撮影した画像の表示切り替えることができる。
【0103】
商品名又は商品状態を入力する画面をタッチすると、タッチした領域への文字入力が可能となり、ユーザは文字情報を入力する。入力される文字情報は、例えば、説明文として一般的には認識されない程度の商品に関するテキスト情報であってよい。
【0104】
例えば、入力される文字情報は、単語又は一文節程度のテキストにより構成される情報であってよい。すなわち、ユーザは、例えば、商品名としては、「スマートフォン○○7」と入力し、商品状態としては、「目立った傷や汚れ無し」と入力すればよい。
【0105】
ここで、商品登録画面104BX(
図7参照)では、ユーザが商品名と商品状態を入力すると、複数の商品説明文作成のための機能アイコン(「テンプレート利用」、「バーコード出品」、及び、「出品代行サービス」)の表示に加え、本実施の形態では、商品説明文作成のための機能アイコンとして、「商品説明文自動生成」が追加されている。
【0106】
商品登録画面104Bにおいて、「商品説明文自動生成」の機能アイコンを選択すると、
図8~
図10に示すような、商品説明文自動生成画面110が表示される。
図8~
図10は、所謂スクロール画面であり、
図8→
図9→
図10の順に表示がスクロールされるようになっている。
【0107】
(
図8の画面説明)
図8は商品説明文自動生成画面110の初期状態であり、初期入力欄110Aに入力された商品名と商品状態とに基づいて、商品説明文欄110Bに、初期の商品説明文が生成されて表示される。
【0108】
『初期入力欄110Aの表示例』
商品名:スマートフォン○○7
商品状態:目立った傷や汚れ無し
【0109】
『商品説明文欄110Bの表示例』
[商品説明]
この商品は、スマートフォン○○7です。高性能なスマートフォンでありながら、スタイリッシュなデザインが特徴です。
[商品の状態・詳細]
このスマートフォン○○7は、目立った傷や汚れがなく、美しい状態を保っています。大切に扱われていたことがうかがえます。また、カメラ性能やバッテリーの持ちなども優れているため、特に写真や動画を撮影することが多い方におすすめです。
[ハッシュタグ]
#スマートフォン○○7#スマートフォン#カメラ性能
【0110】
(
図9の画面説明)
図8において、初期の商品説明文が表示された状態で、追加情報入力欄112に追加情報が与えられて、実行キー114が操作されると、新たな商品説明文が生成される。
【0111】
ここでは、追加情報入力欄112に、「レモングラス色、128GB、付属品は全部揃っている」と入力され、実行キー114Dが操作されると、新たな商品説明文の生成処理の待機状態後、
図9の表示に切り替わる。すなわち、
図9に示すように、商品説明文自動生成画面110がスクロールされる。
【0112】
図9は、商品説明文自動生成画面110の1回目の追加情報入力後の画面であり、当該画面の最上段の継続表示欄110Eには、既に生成されている商品説明文が表示され、中段の追加情報表示欄110Fには、
図8の追加情報入力欄110Cに入力された追加情報が表示され、かつ、下段の商品説明文欄110Gに、1回目の追加情報が加味されて編集(1回目)された商品説明文が表示される。
【0113】
『追加情報表示欄110Fの表示例』
レモングラス色、128GB、付属品は全部揃っている
『商品説明文欄110Gの表示例』
[商品説明]
この商品は、美しいレモングラス色が魅力のスマートフォン○○7です。128GBの大容量ストレージを搭載し、付属品もそろっています。
[商品の状態・詳細]
このスマートフォン○○7は、目立った傷や汚れがなく、美しい状態を保っています。大容量ストレージを搭載しているため、大量の写真や動画を保存しても不自由しません。本体だけでなく、全ての付属品も揃っており、すぐに使い始めることができます。
[ハッシュタグ]
#スマートフォン○○7#スマートフォン#大容量ストレージ#美しいカラー
【0114】
(
図10の画面説明)
図9において、1回目の編集後の商品説明文が表示された状態で、追加情報入力欄112に追加情報が与えられて、実行キー114が操作されると、新たな商品説明文が生成される。ここでは、追加情報入力欄112に、「顧客ペルソナ:20代、大学生、写真撮影が好き」、「文章のスタイル:ギャルっぽく、可愛く、絵文字使用」と入力され、実行キー114は操作されると、新たな商品説明文の生成処理の待機状態後、
図10の表示に切り替わる。すなわち、
図10に示すように、商品説明文自動生成画面110がスクロールされる。
【0115】
図10は、商品説明文自動生成画面110の2回目の追加情報入力後の画面であり、当該画面の最上段の継続表示欄110Hには、既に生成されている商品説明文が表示され、中段の追加情報表示欄110Iには、
図9の追加情報入力欄112に入力された追加情報が表示され、かつ、下段の商品説明文欄110Jに、2回目の追加情報が加味されて編集(2回目)された商品説明文が表示される。なお、文章中に記載の記号「*」は、絵文字を表す。
【0116】
『追加情報表示欄110Iの表示例』
顧客ペルソナ:20代、大学生、写真撮影が好き
文章のスタイル:ギャルっぽく、可愛く、絵文字使用
『商品説明文欄110Jの表示例』
[商品説明]
このアイテムは、超かわいいレモングラス色が魅力的なスマートフォン○○7**写真*を撮るのが好きな大学生のあなたにぴったりです*
[商品の状態・詳細]
このスマートフォン○○7は、目立った傷や汚れがなく、美しい状態をキープしています*大容量の写真を保存するのに必要な128GBの大容量ストレージも備えており、撮影した写真もたっぷり保存できます*付属品も全て揃っているので、直ぐに使えちゃうよ*
[ハッシュタグ]
#スマートフォン○○7#スマーホ#大学生#カメラ好き#レモングラス#写真撮影*
【0117】
この2回目の編集後の商品説明文が表示された状態で、さらに追加情報入力欄112に追加情報を与えて実行キー114を操作すれば、3回目の編集が実行される。
【0118】
一方、追加情報入力欄112に何も入力せずに実行キー114が操作されると、編集が完了したと判断して、
図6(C)に示す出品完了画面104Cに切り替わる。
【0119】
以上説明したように、本実施の形態のスマートデバイス14に搭載されたフリマアプリでは、ユーザが、商品名称や商品状態等を単語や一文節程度で表現した情報として入力することで、データ処理装置12(特定処理部290)での生成AI(ChatGPT)を利用して、出品する商品の商品説明文を生成し、かつ、ユーザの追加情報で、生成した商品説明を編集し、最終的に、ユーザが納得する商品説明文を生成するようにした。このため、ユーザの出品作業の手間を軽減することができる。
【0120】
なお、本実施の形態では、商品説明文を生成する場合のプロンプトとして、ユーザが入力した商品名、商品状態、及び追加情報としているが、カメラ42で撮影した画像を解析し、商品状態を把握して文章化し、商品説明文を生成するプロンプトとしてもよい。
【0121】
また、商品説明文を生成する際、図示は省略したが、商品のメーカーや型番等が既知の場合は、当該商品のメーカーサイトへアクセスして、ユーザが提示したプロンプト以外の情報を入手して、商品説明文に反映させるようしてもよい。
【0122】
この商品に関するメーカーサイトへのアクセスは、ユーザが基本情報や追加情報として指示してもよいし、特定処理部290側で自動的に行うようにしてもよい。さらには、特定処理部290から、スマートデバイス14に対して(ユーザに対して)、様々なアングルの商品の撮影画像を要求してもよい。
【0123】
また、出品する商品に限らず、類似商品の情報を取得して、出品する商品と類似商品との比較を、商品説明文の1つとしてもよい。
【0124】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0125】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0126】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0127】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0128】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0129】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0130】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0131】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0132】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0133】
例えば、上記実施形態において、電子商取引サービスとして、スマートデバイス14にフリマアプリをダウンロードして、当該フリマアプリの処理の一つして、商品説明文の生成(依頼、受取)を行うようしたが、例えば、フリマアプリの処理とは別に、ユーザがブラウザを立ち上げて、ブラウザサイトを介して商品説明文の生成を行い、受け取った商品説明文をフリマアプリに反映させるようにしてもよい。
【0134】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。