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特開2025-3000プログラム、情報処理装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003000
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20240101AFI20241226BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103423
(22)【出願日】2023-06-23
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年4月1日、令和5年4月13日、令和5年4月19日、令和5年4月25日、令和5年4月27日、令和5年5月8日、令和5年5月11日、令和5年5月15日、令和5年5月17日、令和5年5月26日、令和5年5月29日、令和5年5月30日、令和5年6月9日、令和5年6月13日及び令和5年6月16日に公開した公開先のリスト、公開した際に用いた資料(QRコードサンプル及び申請用紙サンプル)
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高原 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 琢也
(72)【発明者】
【氏名】山根木 明子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC01
5L050CC01
(57)【要約】
【課題】害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うこと。
【解決手段】プログラムは、第1特定手順と、第2特定手順と、抽出手順とをコンピュータに実行させる。第1特定手順は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。第2特定手順は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。抽出手順は、第2特定手順によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、当該複数の第2コードを特定する第1特定手順と;
前記複数の第2コードのいずれかに基づいて、前記申請書に関する識別情報を特定する第2特定手順と;
前記第2特定手順によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、前記申請書の内容を示す情報を抽出する抽出手順と;
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記第1特定手順は、
前記画像から、前記第1コードを特定し、
前記第2特定手順は、
前記第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1特定手順は、
前記画像に含まれる前記複数の第2コードの各々の位置に基づいて、前記画像を補正し、
前記第2特定手順は、
前記第1特定手順によって補正された画像に含まれる前記複数の第2コードのいずれかに基づいて、前記申請書に関する識別情報を特定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第2特定手順は、
前記申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を特定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第2特定手順は、
前記申請書に関する識別情報として、前記申請書の種別に関する情報を特定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第2特定手順は、
前記申請書に関する識別情報として、前記申請書の枚数に関する情報を特定する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記第1特定手順は、
前記第1コードと同一のコードである第3コードが貼付された検体用の袋であって、前記申請書とともに提出される検体用の袋を撮影した画像から、当該第3コードを特定し、
前記第2特定手順は、
前記第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定し、
前記抽出手順は、
前記第1コードが示す情報と、前記第3コードが示す情報とを対応付ける
請求項2に記載のプログラム。
【請求項8】
前記抽出手順は、
前記申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像を受付ける受付部と;
前記画像から、前記複数の第2コードを特定する第1特定部と;
前記複数の第2コードのいずれかに基づいて、前記申請書に関する識別情報を特定する第2特定部と;
前記第2特定部によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、前記申請書の内容を示す情報を抽出する抽出部と;
を具備する情報処理装置。
【請求項10】
前記第1特定部は、
前記画像から、前記第1コードを特定し、
前記第2特定部は、
前記第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1特定部は、
前記画像に含まれる前記複数の第2コードの各々の位置に基づいて、前記画像を補正し、
前記第2特定部は、
前記第1特定部によって補正された画像に含まれる前記複数の第2コードのいずれかに基づいて、前記申請書に関する識別情報を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第2特定部は、
前記申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第2特定部は、
前記申請書に関する識別情報として、前記申請書の種別に関する情報を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第2特定部は、
前記申請書に関する識別情報として、前記申請書の枚数に関する情報を特定する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記受付部は、
前記第1コードと同一のコードである第3コードが貼付された検体用の袋であって、前記申請書とともに提出される検体用の袋を撮影した画像を受付け、
前記第1特定部は、
前記画像から、前記第3コードを特定し、
前記第2特定部は、
前記第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定し、
前記抽出部は、
前記第1コードが示す情報と、前記第3コードが示す情報とを対応付ける
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記抽出部は、
前記申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項17】
端末装置と、情報処理装置とを具備するシステムであって、
前記端末装置は、
前記端末装置を利用する利用者の操作に応じて、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影する撮影部と;
前記撮影部によって撮影された画像を前記情報処理装置に送信する送信部と;
を具備し、
前記情報処理装置は、
前記画像を受付ける受付部と;
前記画像から、前記複数の第2コードを特定する第1特定部と;
前記複数の第2コードのいずれかに基づいて、前記申請書に関する識別情報を特定する第2特定部と;
前記第2特定部によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、前記申請書の内容を示す情報を抽出する抽出部と;
を具備するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プログラム、情報処理装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、猟師が、害獣を捕獲した場合に、所定の事項を紙の申請書に記入し、捕獲した害獣の一部として、例えば、害獣の尻尾とともに申請書を自治体へ提出する技術が知られている(下記特許文献1)。また、画像読取装置が、印刷媒体の周縁部に2次元コードを配置した印刷媒体を読取った後に、読取り結果に対してその歪等の補正を施すとともに、読取り画像の中から印刷媒体に相当する画像部分を切り出して記録保存等をする技術が知られている(下記特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-159589号公報
【特許文献2】特許第6288487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、害獣の捕獲に関する情報の管理が煩雑となる場合がある。また、上記特許文献2では、画像読取装置等の端末装置の操作を必要とするが、端末装置の操作が苦手な猟師も存在する。このように、紙の申請書を用いた申請において、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができるとは限らない。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができるプログラム、情報処理装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係るプログラムは、第1特定手順と、第2特定手順と、抽出手順とをコンピュータに実行させる。第1特定手順は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。第2特定手順は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。抽出手順は、第2特定手順によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る申請書の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るシールの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るアプリケーションのコンテンツ遷移の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るアプリケーションのコンテンツ遷移の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るデータ記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、変形例に係る情報処理装置が実行する情報処理の一例を示す図である。
図11図11は、変形例に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図12図12は、変形例に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下で説明する実施形態に係るプログラムは、第1特定手順と、第2特定手順と、抽出手順とをコンピュータに実行させる。第1特定手順は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。第2特定手順は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。抽出手順は、第2特定手順によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【0010】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第1特定手順は、画像から、第1コードを特定し、第2特定手順は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。
【0011】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第1特定手順は、画像に含まれる複数の第2コードの各々の位置に基づいて、画像を補正し、第2特定手順は、第1特定手順によって補正された画像に含まれる複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。
【0012】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第2特定手順は、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を特定する。
【0013】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第2特定手順は、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を特定する。
【0014】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第2特定手順は、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0015】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの第1特定手順は、第1コードと同一のコードである第3コードが貼付された検体用の袋であって、申請書とともに提出される検体用の袋を撮影した画像から、第3コードを特定し、第2特定手順は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定し、抽出手順は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける。
【0016】
また、以下で説明する実施形態に係るプログラムの抽出手順は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0017】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200は、受付部231と、第1特定部232と、第2特定部233と、抽出部234とを具備する。受付部231は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像を受付ける。第1特定部232は、画像から、複数の第2コードを特定する。第2特定部233は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。抽出部234は、第2特定部233によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【0018】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の第1特定部232は、画像から、第1コードを特定し、第2特定部233は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。
【0019】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の第1特定部232は、画像に含まれる複数の第2コードの各々の位置に基づいて、画像を補正し、第2特定部233は、第1特定部232によって補正された画像に含まれる複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。
【0020】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の第2特定部233は、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を特定する。
【0021】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の第2特定部233は、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を特定する。
【0022】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の第2特定部233は、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0023】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の受付部231は、第1コードと同一のコードである第3コードが貼付された検体用の袋であって、申請書とともに提出される検体用の袋を撮影した画像を受付け、第1特定部232は、画像から、第3コードを特定し、第2特定部233は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定し、抽出部234は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける。
【0024】
また、以下で説明する実施形態に係る情報処理装置200の抽出部234は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0025】
また、以下で説明する実施形態に係るシステム1は、端末装置10と、情報処理装置200とを具備する。端末装置10は、撮影部13と、送信部18とを具備する。撮影部13は、端末装置10を利用する利用者の操作に応じて、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影する。送信部18は、撮影部13によって撮影された画像を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、受付部231と、第1特定部232と、第2特定部233と、抽出部234を具備する。受付部231は、画像を受付ける。第1特定部232は、画像から、複数の第2コードを特定する。第2特定部233は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。抽出部234は、第2特定部233によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【0026】
以下に、本願に係るプログラム、情報処理装置及びシステムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置及びシステムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組合せることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0027】
[実施形態]
〔1.端末装置が実行する情報処理〕
図1を用いて、端末装置10が実行する情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る端末装置10が実行する情報処理の一例を示す図である。まず、図1を用いて、実施形態に係るシステム1の構成について説明する。図1に示すように、システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とを含む。端末装置10及び情報処理装置100は、所定のネットワークを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0028】
例えば、端末装置10及び情報処理装置100は、所定のネットワークとしてネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図1に示すシステム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0029】
端末装置10は、ブラウザ上で表示されるウェブページやアプリケーション上で表示されるコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、タブレット端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、カメラ等の撮影部を有する。図1の例では、端末装置10がタブレット端末である例を示す。
【0030】
情報処理装置100は、ネットワークNを介して、各種装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。図1の例では、情報処理装置100がクラウドシステムである例を示す。
【0031】
次に、図1を用いて、端末装置10が実行する情報処理について説明する。まず、前提について説明する。猟師H1が、猪や、狸や、鹿等の害獣を捕獲した場合に、害獣を獲得したことを、猟師H1が猟師に関する登録を行った自治体に申請する場合がある。ここで、自治体とは、例えば、市区町村の役所や、都道府県庁等である。
【0032】
図1の例では、猟師H1は、害獣を捕獲した場合に申請書PA1に必要事項を記入する。ここで、申請書PA1は、紙である。また、猟師H1は、捕獲した害獣の一部(例えば、害獣の尻尾等)を剥ぎ取り、検体用の袋PA2に害獣の一部を入れる。続いて、猟師H1は、申請書PA1と、検体用の袋PA2とを自治体に提出する。そして、自治体の職員U1(利用者の一例)は、申請書PA1と、検体用の袋PA2とを受領する。
【0033】
以下では、職員U1が端末装置10を用いて、申請書PA1及び検体用の袋PA2を撮影し、撮影した画像から申請に関する情報、申請書PA1に関する情報及び申請書PA1の内容を示す情報を抽出する例について説明する。なお、図1が示すステップは、便宜的に自然人が行う行動を含むものとする。
【0034】
図1に示す端末装置10は、アプリケーションAPを予めインストールしているものとする。ここで、アプリケーションAPは、撮影した画像から申請に関する識別情報、申請書PA1に関する識別情報及び申請書PA1の内容を示す情報を抽出する機能を有する。
【0035】
具体的には、アプリケーションAPは、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書PA1を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。続いて、アプリケーションAPは、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書PA1に関する識別情報を特定する。そして、アプリケーションAPは、特定した申請書PA1に関する識別情報に基づいて、申請書PA1の内容を示す情報を抽出する。以下では、アプリケーションAPが実行する処理を端末装置10が実行する処理として説明する。また、第1及び第2コードが、2次元コードである例について説明する。
【0036】
図1の例では、職員U1は、端末装置10を用いて、申請書PA1を撮影する(ステップS1)。ここで、申請書PA1について図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る申請書PA1の一例を示す図である。
【0037】
図2に示すように、申請書PA1は、「A市有害鳥獣捕獲調査票」という申請書の名称と、2次元コードCD11が付されたシールSE11を貼付する欄RC11と、各種記入事項の記入欄RC12と、害獣の写真を貼付する欄RC13と、申請書PA1の四隅に付された2次元コードCD121~CD124とを含む。
【0038】
図3を用いて、シールSE1について説明する。図3は、実施形態に係るシールSE1の一例を示す図である。猟師に対して、図3に示す配布書類L1が予め配布されるものとする。配布書類L1は、「2枚一組。それぞれ申請書と、検体提出用のビニール袋に貼付してください」といった注意書きと、2枚1組のシールSE21及びSE22とを含む。図3の例では、シールSE21は、2次元コードCD21や、「申請書に貼付」といった注意書きや、「10001」といった予め割り振られた番号や、「A」という予め割り振られたアルファベット等を含む。ここで、2次元コードCD21は、申請に関する識別情報を示す。例えば、申請に関する識別情報とは、予め割り振られている管理番号等である。
【0039】
また、シールSE22は、2次元コードCD22や、「ビニール袋に貼付」といった注意書きや、「10001」といった予め割り振られた番号や、「B」という予め割り振られたアルファベット等を含む。ここで、2次元コードCD22は、申請に関する識別情報を示す。かかる申請に関する識別情報とは、例えば、予め割り振られている管理番号等である。また、2次元コードCD22に基づく申請に関する識別情報は、2次元コードCD21に基づく申請に関する識別情報と同一の識別情報を示す。
【0040】
図2に戻り説明を続ける。図2に示すシールSE11は、2次元コードCD11や、「10001」といった予め割り振られた番号や、「A」という予め割り振られたアルファベット等を含む。ここで、2次元コードCD11は、申請に関する識別情報を示す。
【0041】
また、各種記入事項の記入欄RC12は、猟師H1に関する情報や、捕獲した害獣に関する情報等を記入する欄である。図2の例では、各種記入事項の記入欄RC12は、捕獲者登録番号や、捕獲者氏名や、捕獲年月日や、個体番号や、捕獲区画番号や、捕獲場所や、害獣の体長や、害獣の体重等を記入する欄を含む。また、各種記入事項の記入欄RC12は、鳥獣種別や、成獣又は幼獣であるかや、性別や、捕獲方法や、捕獲後処理方法等を記入する欄を含む。
【0042】
また、害獣の写真を貼付する欄RC13は、猟師H1が撮影した写真を貼付する欄である。また、申請書PA1の四隅に付された2次元コードCD121~CD124は、申請書に関する識別情報を示す。例えば、申請書に関する識別情報は、申請先の自治体を識別する識別情報や、申請書の種別に関する情報や、申請書の枚数に関する情報等である。
【0043】
より具体的な例を挙げると、申請先の自治体を識別する識別情報とは、予め割り振られている識別番号であって、自治体を識別する識別番号等である。また、申請書の種別に関する情報とは、自治体毎に使用する申請書のフォーマットに関する情報であって、猟師が記入する記入項目を示すフォーマットに関する情報等である。また、申請書の枚数に関する情報とは、自治体毎に使用する申請書の枚数に関する情報等である。
【0044】
図1に戻り説明を続ける。端末装置10は、第1コードを特定する(ステップS2)。ここで、第1コードは、図2に示すシールSE11に付された2次元コードCD11に対応する。また、第1コードは、図3に示すシールSE21に付された2次元コードCD21に対応する。例えば、端末装置10は、申請書PA1が撮影された際に、第1コードを特定する。
【0045】
そして、端末装置10は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する(ステップS3)。例えば、端末装置10は、申請書PA1が撮影された際に、第1コードを読取ることで、第1コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0046】
続いて、端末装置10は、複数の第2コードを特定する(ステップS4)。ここで、複数の第2コードの各々は、図2に示す申請書PA1の四隅に付された2次元コードCD121~CD124の各々に対応する。例えば、端末装置10は、申請書PA1の画像から、複数の第2コードを特定する。図2の例では、端末装置10は、申請書PA1の画像から、2次元コードCD121~CD124の各々を特定する。
【0047】
そして、端末装置10は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する(ステップS5)。例えば、端末装置10は、申請書PA1の画像から、複数の第2コードの各々を読取ることで、複数の第2コードのいずれかが示す申請書に関する識別情報を特定する。
【0048】
図2を用いて説明すると、例えば、2次元コードCD121が、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を示すものとする。また、2次元コードCD122が、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を示すものとする。また、2次元コードCD123が、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を示すものとする。この場合、端末装置10は、2次元コードCD121~CD124を読取ることで、申請先の自治体を識別する識別情報と、申請書の種別に関する情報と、申請書の枚数に関する情報とを特定する。
【0049】
より具体的な例を挙げると、端末装置10は、申請先の自治体を識別する識別情報として、予め割り振られている識別番号であって、自治体を識別する識別番号を特定する。また、端末装置10は、申請書の種別に関する情報として、自治体毎に使用する申請書のフォーマットに関する情報であって、猟師が記入する記入項目を示すフォーマットに関する情報を特定する。また、端末装置10は、申請書の枚数に関する情報として、自治体毎に使用する申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0050】
続いて、端末装置10は、申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する(ステップS6)。例えば、端末装置10は、申請書に関する識別情報に基づいて、OCR(Optical Character Recognition/Reader)等の従来技術を用いて、申請書の内容を示す情報を抽出する。そして、端末装置10は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0051】
そして、職員U1は、端末装置10を用いて、検体用の袋PA2を撮影する(ステップS7)。ここで、検体用の袋PA2には、申請書PA1に貼付したシールと一組のシールが貼付されているものとする。例えば、検体用の袋PA2には、図3に示すシールSE22が貼付される。
【0052】
続いて、端末装置10は、第3コードを特定する(ステップS8)。ここで、第3コードは、図3に示すシールSE22に付された2次元コードCD22に対応する。例えば、端末装置10は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを特定する。そして、端末装置10は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、端末装置10は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを読取ることで、第3コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0053】
そして、端末装置10は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける(ステップS9)。例えば、端末装置10は、第1コードが示す情報として、第1コードに基づく申請に関する情報と、第3コードが示す情報として、第3コードに基づく申請に関する情報とを対応付ける。
【0054】
続いて、端末装置10は、各種情報を情報処理装置100に送信する(ステップS10)。例えば、端末装置10は、申請に関する情報と、申請書に関する識別情報と、申請書の内容を示す情報とを対応付けた情報を情報処理装置100に送信する。ここで、申請に関する情報は、第1コードが示す情報と第3コードが示す情報とが対応付けられた情報である。
【0055】
また、端末装置10は、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とを情報処理装置100に送信する。そして、情報処理装置100は、受付けた各種情報を、情報処理装置100が有する所定の記憶部に記憶する。
【0056】
なお、上記実施形態では、端末装置10は、まず、第1コードを特定し、第1コードに基づいて申請に関する識別情報を特定し、次に、第2コードを特定し、第2コードに基づいて申請書に関する識別情報を特定する例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、第1コードと、第2コードとを読み込む順番は逆でもよい。より具体的な例を挙げると、端末装置10は、まず、第2コードを特定し、第2コードに基づいて申請書に関する識別情報を特定し、次に、第1コードを特定し、第1コードに基づいて申請に関する識別情報を特定してもよい。また、端末装置10は、第1コードと、第2コードとに対して、同時並行的に情報処理を実行してもよい。
【0057】
上記特許文献1では、猟師等の捕獲従事者がスマートフォン等の端末装置を利用して、クラウドサーバにデータをアップロードすることで、捕獲管理者に捕獲申請及び捕獲報告を行う方法があった。例えば、上記特許文献1では、害獣を捕獲した場合、紙の申請書に記入し、尻尾とともに自治体へ提出する。一方、捕獲従事者の属性によっては、端末装置の扱いに慣れていないことから、旧来の申請用紙を使用した捕獲申請及び捕獲報告の方法が採用される場合が多くあった。このため、捕獲管理者である自治体においては、端末装置での申請と、旧来の申請用紙での申請とが混在することとなり、業務が煩雑になるという問題があった。
【0058】
一方で、旧来の申請用紙を、スキャナーやカメラで撮影し、申請用紙に記載された申請内容を電子化することで、スマートフォンでの申請データとの統合を行うことが可能であると考えられる。しかしながら、上記特許文献2では、撮影された画像の歪を補正するに過ぎず、申請書の種別等を判別することができないため、申請書に記載された手書き情報を処理するには不向きである場合があった。このように、従来では、紙の申請書を用いた申請において、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができるとは限らなかった。
【0059】
そこで、アプリケーションAPは、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。そして、アプリケーションAPは、複数の第2コードのいずれかに基づいて申請書に関する識別情報を特定し、特定した申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。これにより、アプリケーションAPは、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができる。
【0060】
〔2.コンテンツ遷移の一例〕
図4図5を用いて、アプリケーションAPのコンテンツ遷移の一例について説明する。以下で説明するコンテンツは、端末装置10に表示されるものとして説明する。
【0061】
まず、図4を用いて、図1に示すステップS1~S6におけるアプリケーションAPのコンテンツの遷移例について説明する。図4は、実施形態に係るアプリケーションAPのコンテンツ遷移の一例を示す図である。
【0062】
例えば、端末装置10は、アプリケーションAP上でコンテンツC11を表示する。コンテンツC11は、アプリケーションAPのホーム画面である。図4の例では、コンテンツC11は、「コードフォルダ一覧」といったテキスト情報と、リスト化された各ファイルと、ボタンB111とを含む。ここで、リスト化された各ファイルは、申請書のフォーマットに関する情報が格納されている。
【0063】
ここで、職員U1がボタンB111を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC12を表示する(ステップS11)。図4の例では、コンテンツC12は、ボタンB121「申請書読取」と、ボタンB122「検体写真撮影」とを含む。
【0064】
ここで、職員U1がボタンB121を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC13を表示する(ステップS12)。コンテンツC13では、端末装置10が有する撮影部によって撮影された箇所が表示される。図4の例では、コンテンツC13として、撮影部によって撮影された申請書PA1のうち、第1コードが付されたシールが表示される。また、コンテンツC13には、第1コードが示す情報「未確定 HNT990000-10002G0」といった候補に関する情報が表示される。また、コンテンツC13は、ボタンB131「コード確定」と、ボタンB132「写真撮影」と、ボタンB133「保存して次へ」とを含む。
【0065】
ここで、職員U1がボタンB131を押下したものとする。この場合、端末装置10は、シールに付された第1コードを特定する。そして、端末装置10は、コンテンツC14を表示する(ステップS13)。コンテンツC14は、特定された第1コードが示す情報「HNT990000-10002G0」と、ボタンB141「コード変更」と、ボタンB142「写真撮影」と、ボタンB143「保存して次へ」とを含む。
【0066】
そして、職員U1が、申請書PA1の全体を撮影するように、端末装置10を操作したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC15を表示する(ステップS14)。このとき、職員U1は、申請書PA1の四隅に付された4つの第2コードの各々が画像内にすべて写るように撮影する。コンテンツC15は、特定された第1コードが示す情報「HNT990000-10002G0」と、ボタンB151「コード変更」と、ボタンB152「写真撮影」と、ボタンB153「保存して次へ」とを含む。
【0067】
ここで、職員U1がボタンB152を押下したものとする。この場合、端末装置10が有する撮影部は、申請書PA1を撮影する。
【0068】
続いて、端末装置10は、撮影した画像の補正を行う。具体的には、端末装置10は、撮影した画像に含まれる4つの第2コードの各々の位置に基づいて、画像に写る申請書PA1に生じる歪みを補正する。例えば、撮影した角度や、撮影の仕方等によって撮影した対象に傾きが生じる場合がある。そこで、端末装置10は、画像に写る申請書PA1に生じ得る傾き等の歪みを補正する。そして、端末装置10は、補正した画像に含まれる4つの第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。続いて、端末装置10は、申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。
【0069】
そして、端末装置10は、コンテンツC16を表示する(ステップS15)。コンテンツC16は、抽出した申請書の内容を示す情報と、ボタンB161「破棄」と、ボタンB162「更新して保存」とを含む。図4の例では、コンテンツC16には、申請書PA1の画像とともに、申請書の内容を示す情報として「捕獲者登録番号 961」といった情報が表示される。
【0070】
ここで、職員U1が端末装置10の画面をスクロールしたものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC17を表示する(ステップS16)。コンテンツC17は、抽出した申請書の内容を示す情報と、ボタンB171「破棄」と、ボタンB172「更新して保存」とを含む。図4の例では、コンテンツC17には、申請書の内容を示す情報として、「性別 オス」、「捕獲方法 わな」、「捕獲後処理方法 埋設」といった情報と、捕獲した害獣の写真とが表示される。
【0071】
ここで、職員U1がボタンB172を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC18を表示する(ステップS17)。端末装置10は、申請に関する識別情報と、申請書に関する識別情報とが対応付けられた情報を保存する。コンテンツC18では、申請に関する識別情報と、申請書に関する識別情報とが対応付けられた情報が表示される。また、コンテンツC18には、読取結果のリストRC181として、「読取結果1」、「読取結果2」、「読取結果3」が表示される。コンテンツC18は、ボタンB181「申請書読取」と、ボタンB182「検体写真撮影」とを含む。
【0072】
次に、図5を用いて、図1に示すステップS7~S9におけるアプリケーションAPのコンテンツの遷移例について説明する。図5は、実施形態に係るアプリケーションAPのコンテンツ遷移の一例を示す図である。
【0073】
例えば、端末装置10は、アプリケーションAP上でコンテンツC21を表示する。ここで、コンテンツC21は、図4に示すコンテンツC18と同一のコンテンツである。コンテンツC21では、申請に関する識別情報と、申請書に関する識別情報とが対応付けられた情報が表示される。また、コンテンツC21には、読取結果のリストRC211として、「読取結果1」、「読取結果2」、「読取結果3」が表示される。コンテンツC21は、ボタンB211「申請書読取」と、ボタンB212「検体写真撮影」とを含む。
【0074】
ここで、職員U1がボタンB212を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC22を表示する(ステップS21)。図5の例では、コンテンツC22では、撮影部によって撮影された箇所が表示される。図5の例では、コンテンツC22として、撮影部によって撮影された検体用の袋PA2のうち、第3コードが付されたシールが表示される。また、コンテンツC22には、第3コードが示す情報「未確定 HNT990000-10002G0」といった候補に関する情報が表示される。また、コンテンツC22は、ボタンB221「コード確定」と、ボタンB222「写真撮影」と、ボタンB223「保存して次へ」とを含む。
【0075】
ここで、職員U1がボタンB221を押下したものとする。この場合、端末装置10は、シールに付された第3コードを特定する。そして、端末装置10は、コンテンツC23を表示する(ステップS23)。コンテンツC23は、特定された第3コードが示す情報「HNT990000-10002G0」と、ボタンB231「コード変更」と、ボタンB232「写真撮影」と、ボタンB233「保存して次へ」とを含む。
【0076】
そして、職員U1が、検体用の袋PA2の全体を撮影するように、端末装置10を操作したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC24を表示する(ステップS23)。コンテンツC24は、特定された第3コードが示す情報「HNT990000-10002G0」と、ボタンB241「コード変更」と、ボタンB242「写真撮影」と、ボタンB243「保存して次へ」とを含む。
【0077】
ここで、職員U1がボタンB242を押下したものとする。この場合、端末装置10は、コンテンツC25を表示する(ステップS24)。端末装置10は、申請に関する識別情報と、申請書に関する識別情報とが対応付けられた情報を保存する。コンテンツC25では、申請に関する識別情報と、申請書に関する識別情報とが対応付けられた情報が表示される。また、コンテンツC25には、読取結果のリストRC251として、「読取結果1」、「読取結果2」、「読取結果3」が表示される。コンテンツC25は、ボタンB251「申請書読取」と、ボタンB252「検体写真撮影」とを含む。
【0078】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図6を用いて、端末装置10が有する機能構成の一例について説明する。図6は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図6に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、撮影部13と、入力部14と、出力部15と、制御部16とを有する。
【0079】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0080】
(記憶部12について)
記憶部12は、制御部16による制御を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0081】
(撮影部13について)
撮影部13は、例えば、カメラ等によって実現される。例えば、撮影部13は、利用者の操作に応じて、撮影対象を撮影する。
【0082】
(入力部14について)
入力部14は、利用者からの各種操作を受付ける。例えば、入力部14は、タッチパネル機能により、端末装置10が有する出力部15の表示面を介して利用者からの各種操作を受付ける。また、入力部14は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受付けてもよい。
【0083】
(出力部15について)
出力部15は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部15は、アプリケーションAP上で表示されたコンテンツを表示する。
【0084】
(制御部16について)
制御部16は、端末装置10の各種処理を実行する。制御部16は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部16が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部16が有する各機能部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0085】
図6に示すように、制御部16は、アプリケーション制御部17と、送信部18とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部16の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部16が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0086】
(アプリケーション制御部17について)
アプリケーション制御部17は、アプリケーションAPを制御する。例えば、アプリケーションAPは、第1特定手順と、第2特定手順と、抽出手順とをコンピュータに実行させる。
【0087】
第1特定手順は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定する。ここで、複数の第2コードの各々は、図2に示す申請書PA1の四隅に付された2次元コードCD121~CD124の各々に対応する。
【0088】
例えば、第1特定手順は、申請書の画像から、複数の第2コードを特定する。図2の例では、第1特定手順は、申請書PA1の画像から、2次元コードCD121~CD124の各々を特定する。
【0089】
また、第1特定手順は、第1コードを特定する。ここで、第1コードは、図2に示すシールSE11に付された2次元コードCD11に対応する。また、第1コードは、図3に示すシールSE21に付された2次元コードCD21に対応する。例えば、第1特定手順は、申請書が撮影された際に、第1コードを特定する。
【0090】
また、第1特定手順は、第3コードを特定する。ここで、第3コードは、図3に示すシールSE22に付された2次元コードCD22に対応する。例えば、第1特定手順は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを特定する。
【0091】
なお、第1特定手順は、画像の補正を行ってもよい。図4を用いて、画像の補正について説明する。例えば、第1特定手順は、撮影した画像に含まれる4つの第2コードの各々の位置に基づいて、画像に写る申請書PA1に生じる歪みを補正する。例えば、撮影した角度や、撮影の仕方等によって撮影した対象に傾きが生じる場合がある。そのため、第1特定手順は、画像に写る申請書PA1に生じ得る傾き等の歪みを補正する。この場合、第2特定手順は、補正した画像に含まれる4つの第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定してもよい。
【0092】
第2特定手順は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定手順は、申請書の画像から、複数の第2コードの各々を読取ることで、複数の第2コードのいずれかが示す申請書に関する識別情報を特定する。
【0093】
図2を用いて説明すると、例えば、2次元コードCD121が、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を示すものとする。また、2次元コードCD122が、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を示すものとする。また、2次元コードCD123が、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を示すものとする。この場合、第2特定手順は、2次元コードCD121~CD124を読取ることで、申請先の自治体を識別する識別情報と、申請書の種別に関する情報と、申請書の枚数に関する情報とを特定する。
【0094】
より具体的な例を挙げると、第2特定手順は、申請先の自治体を識別する識別情報として、予め割り振られている識別番号であって、自治体を識別する識別番号を特定する。また、第2特定手順は、申請書の種別に関する情報として、自治体毎に使用する申請書のフォーマットに関する情報であって、猟師が記入する記入項目を示すフォーマットに関する情報を特定する。また、第2特定手順は、申請書の枚数に関する情報として、自治体毎に使用する申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0095】
また、第2特定手順は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定手順は、申請書が撮影された際に、第1コードを読取ることで、第1コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0096】
また、第2特定手順は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定手順は、検体用の袋が撮影された際に、第3コードを読取ることで、第3コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0097】
抽出手順は、第2特定手順によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。例えば、抽出手順は、申請書に関する識別情報に基づいて、OCR等の従来技術を用いて、申請書の内容を示す情報を抽出する。そして、抽出手順は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0098】
また、抽出手順は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける。例えば、抽出手順は、第1コードが示す情報として、第1コードに基づく申請に関する情報と、第3コードが示す情報として、第3コードに基づく申請に関する情報とを対応付ける。
【0099】
(送信部18について)
送信部18は、各種情報を送信する。具体的には、送信部18は、各種情報を情報処理装置100に送信する。例えば、送信部18は、申請に関する情報と、申請書に関する識別情報と、申請書の内容を示す情報とを対応付けた情報を情報処理装置100に送信する。ここで、申請に関する情報は、第1コードが示す情報と第3コードが示す情報とが対応付けられた情報である。また、送信部18は、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とを情報処理装置100に送信する。
【0100】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図7を用いて、情報処理装置100が有する機能構成の一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図7に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0101】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。
【0102】
(記憶部120について)
記憶部120は、制御部130による制御を実現するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120には、データ記憶部121を有する。
【0103】
(データ記憶部121について)
データ記憶部121は、猟師によって申請された各種情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係るデータ記憶部の一例を示す図である。図8に示した例では、データ記憶部121は、「データID(Identifier)」、「申請に関する識別情報」、「申請書に関する識別情報」、「申請書の内容」といった項目を有する。
【0104】
「データID」は、データセットを識別する識別子である。「申請に関する識別情報」は、「データID」に対応付けられた申請に関する識別情報である。例えば、申請に関する識別情報は、予め割り振られている管理番号等である。
【0105】
「申請書に関する識別情報」は、「データID」に対応付けられた申請書に関する識別情報である。例えば、申請書に関する識別情報は、申請先の自治体を識別する識別情報や、申請書の種別に関する情報や、申請書の枚数に関する情報等である。
【0106】
「申請書の内容」は、「データID」に対応付けられた申請書の内容を示す情報である。例えば、申請書の内容を示す情報には、申請書に記入された情報等が文字情報として格納される。また、「申請書の内容」には、撮影された申請書の画像や、検体用の袋の画像等が対応付けられて記憶されていてもよい。
【0107】
例えば、図8では、データIDによって識別された「D1」は、申請に関する識別情報が「A1」であり、申請書に関する識別情報が「AG1」であり、申請書の内容が「AI1」である。
【0108】
なお、図8に示した例では、申請に関する識別情報等を、「A1」等の抽象的な符号で表現したが、申請に関する識別情報等は、数値や、文字列や、申請に関する識別情報等を示す各種情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0109】
(制御部130について)
制御部130は、情報処理装置100の各種処理を実行する。制御部130は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部130が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OSやアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部130が有する各機能部は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0110】
図7に示すように、制御部130は、受付部131を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部130の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0111】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。例えば、受付部131は、端末装置10から、各種情報を受付ける。受付部131は、受付けた各種情報をデータ記憶部121に記憶する。
【0112】
〔5.処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置10が実行する情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0113】
図9に示すように、撮影部13は、利用者の操作に応じて、申請書を撮影する(ステップS101)。具体的には、撮影部13は、利用者の操作に応じて申請書を撮影していない場合(ステップS101;No)、利用者の操作を受付けるまで待機する。
【0114】
一方、アプリケーション制御部17は、撮影部13が利用者の操作に応じて申請書を撮影した場合(ステップS101;Yes)、撮影部13が撮影した画像から、第1コードを特定する(ステップS102)。続いて、アプリケーション制御部17は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する(ステップS103)。
【0115】
そして、アプリケーション制御部17は、撮影部13が撮影した画像から、複数の第2コードを特定する(ステップS104)。続いて、アプリケーション制御部17は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する(ステップS105)。そして 、アプリケーション制御部17は、申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する(ステップS106)。
【0116】
そして、撮影部13は、利用者の操作に応じて、検体用の袋を撮影する(ステップS107)。具体的には、撮影部13は、利用者の操作に応じて検体用の袋を撮影していない場合(ステップS107;No)、処理を終了する。
【0117】
一方、アプリケーション制御部17は、撮影部13が利用者の操作に応じて検体用の袋を撮影した場合(ステップS107;Yes)、撮影部13が撮影した画像から、第3コードを特定する(ステップS108)。続いて、アプリケーション制御部17は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける(ステップS109)。
【0118】
そして、送信部18は、各種情報を送信する(ステップS110)。なお、上記例では、撮影部13が、利用者の操作に応じて検体用の袋を撮影していない場合、処理を終了する例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、撮影部13が、利用者の操作に応じて検体用の袋を撮影していない場合、ステップS107の前に戻ってもよい。
【0119】
〔6.変形例〕
上述したアプリケーションAPは、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。
【0120】
〔6-1.情報処理装置が情報処理を実行する場合〕
上記実施形態では、端末装置10が、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像から、複数の第2コードを特定し、複数の第2コードのいずれかに基づいて特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する例を示したが、これに限定されない。例えば、情報処理装置100が、上記情報処理を実行してもよい。
【0121】
〔6-1-1.情報処理装置が実行する情報処理〕
図10を用いて、情報処理装置200が実行する情報処理について説明する。図10は、変形例に係る情報処理装置200が実行する情報処理の一例を示す図である。まず、図10を用いて、実施形態に係るシステム2の構成について説明する。図10に示すように、システム2は、端末装置10と、情報処理装置200とを含む。端末装置10及び情報処理装置200は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図10に示すシステム2には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置200が含まれてもよい。
【0122】
情報処理装置200は、ネットワークNを介して、各種装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置200は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。図10の例では、情報処理装置200がクラウドシステムである例を示す。
【0123】
以下では、職員U1が撮影した画像から申請に関する情報、申請書に関する情報及び申請書の内容を示す情報を抽出する例について説明する。なお、図10が示すステップは、便宜的に自然人が行う行動を含むものとする。
【0124】
また、以下では、端末装置10が、職員U1が申請書PA1と検体用の袋PA2とをそれぞれ撮影した各画像を情報処理装置200に送信する例について説明する。
【0125】
図1の例では、職員U1は、端末装置10を用いて、申請書PA1を撮影する(ステップS31)。また、職員U1は、端末装置10を用いて、検体用の袋PA2を撮影する(ステップS32)。
【0126】
続いて、情報処理装置200は、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とを受付ける(ステップS33)。そして、情報処理装置200は、第1コードを特定する(ステップS34)。例えば、情報処理装置200は、申請書PA1が撮影された際に、第1コードを特定する。
【0127】
続いて、情報処理装置200は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する(ステップS35)。例えば、情報処理装置200は、申請書PA1が撮影された際に、第1コードを読取ることで、第1コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0128】
そして、情報処理装置200は、複数の第2コードを特定する(ステップS36)。図2の例では、情報処理装置200は、申請書PA1の画像から、2次元コードCD121~CD124の各々を特定する。
【0129】
続いて、情報処理装置200は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する(ステップS37)。例えば、情報処理装置200は、申請書PA1の画像から、複数の第2コードの各々を読取ることで、複数の第2コードのいずれかが示す申請書に関する識別情報を特定する。
【0130】
図2を用いて説明すると、例えば、2次元コードCD121が、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を示すものとする。また、2次元コードCD122が、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を示すものとする。また、2次元コードCD123が、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を示すものとする。この場合、情報処理装置200は、2次元コードCD121~CD124を読取ることで、申請先の自治体を識別する識別情報と、申請書の種別に関する情報と、申請書の枚数に関する情報とを特定する。
【0131】
より具体的な例を挙げると、情報処理装置200は、申請先の自治体を識別する識別情報として、予め割り振られている識別番号であって、自治体を識別する識別番号を特定する。また、情報処理装置200は、申請書の種別に関する情報として、自治体毎に使用する申請書のフォーマットに関する情報であって、猟師が記入する記入項目を示すフォーマットに関する情報を特定する。また、情報処理装置200は、申請書の枚数に関する情報として、自治体毎に使用する申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0132】
そして、情報処理装置200は、申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する(ステップS38)。例えば、情報処理装置200は、申請書に関する識別情報に基づいて、OCR等の従来技術を用いて、申請書の内容を示す情報を抽出する。そして、情報処理装置200は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0133】
続いて、情報処理装置200は、第3コードを特定する(ステップS39)。例えば、情報処理装置200は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを特定する。そして、情報処理装置200は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、情報処理装置200は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを読取ることで、第3コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0134】
そして、情報処理装置200は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける(ステップS40)。例えば、情報処理装置200は、第1コードが示す情報として、第1コードに基づく申請に関する情報と、第3コードが示す情報として、第3コードに基づく申請に関する情報とを対応付ける。そして、情報処理装置200は、第1コードが示す情報と第3コードが示す情報とを対応付けた情報を、データ記憶部121に記憶する。また、情報処理装置200は、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とをデータ記憶部121に記憶する。このように、情報処理装置200は、害獣の捕獲に関する情報の管理を効率的に行うことができる。
【0135】
〔6-1-2.情報処理装置の構成〕
次に、図11を用いて、情報処理装置200が有する機能構成の一例について説明する。図11は、変形例に係る情報処理装置200の構成例を示す図である。図11に示すように、情報処理装置200は、通信部110と、記憶部120と、制御部230とを有する。
【0136】
(制御部230について)
制御部230は、情報処理装置200の各種処理を実行する。制御部230は、プロセッサやメモリを備えた制御回路により実現できる。制御部230が有する各機能部は、例えば、プロセッサによって内部メモリから読み込まれたプログラムに記述された命令が、内部メモリを作業領域として実行されることにより実現される。プロセッサが内部メモリから読み込むプログラムには、OSやアプリケーションプログラムが含まれる。また、制御部230が有する各機能部は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0137】
図11に示すように、制御部230は、受付部231と、第1特定部232と、第2特定部233と、抽出部234とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部230の内部構成は、図11に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図11に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0138】
(受付部231について)
受付部231は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部231は、猟師が害獣を捕獲したことを申請するために使用される申請書であって、第1コードと、複数の第2コードとを含む申請書を撮影した画像を受付ける、
【0139】
例えば、受付部231は、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とを端末装置10から受付ける。そして、受付部231は、受付けた各画像をデータ記憶部121に記憶する。
【0140】
(第1特定部232について)
第1特定部232は、受付部231によって受付けられた画像から、複数の第2コードを特定する。ここで、複数の第2コードの各々は、図2に示す申請書PA1の四隅に付された2次元コードCD121~CD124の各々に対応する。
【0141】
例えば、第1特定部232は、申請書が撮影された際に、複数の第2コードを特定する。図2の例では、第1特定部232は、申請書PA1が撮影された際に、2次元コードCD121~CD124の各々を特定する。
【0142】
また、第1特定部232は、第1コードを特定する。例えば、第1特定部232は、申請書が撮影された際に、第1コードを特定する。
【0143】
また、第1特定部232は、第3コードを特定する。例えば、第1特定部232は、検体用の袋PA2が撮影された際に、第3コードを特定する。
【0144】
なお、第1特定部232は、画像の補正を行ってもよい。図4を用いて、画像の補正について説明する。例えば、第1特定部232は、撮影した画像に含まれる4つの第2コードの各々の位置に基づいて、画像に写る申請書PA1に生じる歪みを補正する。例えば、撮影した角度や、撮影の仕方等によって撮影した対象に傾きが生じる場合がある。そのため、第1特定部232は、画像に写る申請書PA1に生じ得る傾き等の歪みを補正する。この場合、第2特定部233は、補正した画像に含まれる4つの第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定してもよい。
【0145】
(第2特定部233について)
第2特定部233は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定部233は、申請書の画像から、複数の第2コードの各々を読取ることで、複数の第2コードのいずれかが示す申請書に関する識別情報を特定する。
【0146】
図2を用いて説明すると、例えば、2次元コードCD121が、申請書に関する識別情報として、申請先の自治体を識別する識別情報を示すものとする。また、2次元コードCD122が、申請書に関する識別情報として、申請書の種別に関する情報を示すものとする。また、2次元コードCD123が、申請書に関する識別情報として、申請書の枚数に関する情報を示すものとする。この場合、第2特定部233は、2次元コードCD121~CD124を読取ることで、申請先の自治体を識別する識別情報と、申請書の種別に関する情報と、申請書の枚数に関する情報とを特定する。
【0147】
より具体的な例を挙げると、第2特定部233は、申請先の自治体を識別する識別情報として、予め割り振られている識別番号であって、自治体を識別する識別番号を特定する。また、第2特定部233は、申請書の種別に関する情報として、自治体毎に使用する申請書のフォーマットに関する情報であって、猟師が記入する記入項目を示すフォーマットに関する情報を特定する。また、第2特定部233は、申請書の枚数に関する情報として、自治体毎に使用する申請書の枚数に関する情報を特定する。
【0148】
また、第2特定部233は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定部233は、申請書が撮影された際に、第1コードを読取ることで、第1コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0149】
また、第2特定部233は、第3コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する。例えば、第2特定部233は、検体用の袋が撮影された際に、第3コードを読取ることで、第3コードが示す申請に関する識別情報を特定する。
【0150】
(抽出部234について)
抽出部234は、第2特定部233によって特定された申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する。例えば、抽出部234は、申請書に関する識別情報に基づいて、OCR等の従来技術を用いて、申請書の内容を示す情報を抽出する。そして、抽出部234は、申請書の内容を示す情報を文字情報に変換する。
【0151】
また、抽出部234は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける。例えば、抽出部234は、第1コードが示す情報として、第1コードに基づく申請に関する情報と、第3コードが示す情報として、第3コードに基づく申請に関する情報とを対応付ける。そして、抽出部234は、第1コードが示す情報と第3コードが示す情報とを対応付けた情報を、データ記憶部121に記憶する。
【0152】
〔6-1-3.処理手順〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る情報処理装置200が実行する情報処理の手順について説明する。図12は、変形例に係る情報処理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0153】
図12に示すように、受付部231は、申請書の画像と、検体用の袋の画像とを受付ける(ステップS201)。具体的には、受付部231は、申請書の画像と、検体用の袋の画像とを受付けていない場合(ステップS201;No)、申請書の画像と、検体用の袋の画像とを受付けるまで待機する。
【0154】
一方、第1特定部232は、受付部231が申請書の画像と、検体用の袋の画像とを受付けた場合(ステップS201;Yes)、申請書の画像から、第1コードを特定する(ステップS202)。続いて、第1特定部232は、第1コードに基づいて、申請に関する識別情報を特定する(ステップS203)。
【0155】
そして、第2特定部233は、申請書の画像から、複数の第2コードを特定する(ステップS204)。続いて、第2特定部233は、複数の第2コードのいずれかに基づいて、申請書に関する識別情報を特定する(ステップS205)。そして 、抽出部234は、申請書に関する識別情報に基づいて、申請書の内容を示す情報を抽出する(ステップS206)。
【0156】
そして、第1特定部232は、検体用の袋の画像から、第3コードを特定する(ステップS207)。続いて、抽出部234は、第1コードが示す情報と、第3コードが示す情報とを対応付ける(ステップS208)。
【0157】
なお、上記変形例では、端末装置10が、職員U1が申請書PA1と検体用の袋PA2とをそれぞれ撮影した各画像を情報処理装置200に送信する例について説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、申請書PA1の画像と、検体用の袋PA2の画像とを別々に送信してもよい。具体的には、端末装置10は、申請書PA1の画像を情報処理装置200に送信した後、所定の期間後に、検体用の袋PA2の画像を情報処理装置200に送信してもよい。
【0158】
〔6-2.コード〕
上記実施形態では、第1及び第2コードが、2次元コードである例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1及び第2コードは、如何なるコードであってもよい。例えば、第1及び第2コードは、1次元コード等であってもよい。
【0159】
〔6-3.申請書の提供〕
さらに、情報処理装置100は、各自治体に対して、申請書に関する情報を提供してもよい。一般に、自治体毎に申請書のフォーマットが異なる。そのため、例えば、情報処理装置100を管理する事業者が、各種フォーマットの申請書を自治体に対して提供することで、異なるフォーマットの申請書であっても一元的に管理することが可能となる。
【0160】
例えば、情報処理装置100は、自治体に対して、統一されたフォーマットの申請書に関する情報を提供してもよい。また、情報処理装置100は、図4に示すようなリスト化された各ファイルのうちから、自治体によって選択されたフォーマットの申請書に関する情報を提供してもよい。
【0161】
このような場合、情報処理装置100は、上記申請書を提供した自治体から、所定の報酬を受付けてもよい。また、情報処理装置100は、上記申請書を提供した自治体から、所定のフォーマットの申請書を新たに作成してほしい等の要求を受付けてもよい。この場合、情報処理装置100は、かかる要求元の自治体から、所定の報酬を受付けてもよい。
【0162】
〔6-4.申請書の不備の検出〕
さらに、アプリケーションAPは、申請書に関する所定の不備に関する情報を検出してもよい。ここで、所定の不備に関する情報とは、例えば、申請書にシールが貼っていないことや、猟師の氏名が記入されていない等の申請書の記入欄に記入漏れがあることや、その他書類上の不備等である。
【0163】
また、所定の不備に関する情報とは、例えば、害獣の写真に関する不備等である。例えば、申請書に貼付する写真では、害獣の頭が右向きにして撮影するという規則があるものとする。この場合、アプリケーションAPは、画像に含まれる害獣の頭が右向きではないとき、申請書に関する所定の不備に関する情報を検出してもよい。
【0164】
例えば、アプリケーションAPは、申請書に関する所定の不備に関する情報を検出し、不備の検出結果を表示してもよい。
【0165】
〔6-5.スコア〕
さらに、アプリケーションAPは、申請書の内容を示す情報を読取れた度合いを示すスコアを表示してもよい。また、アプリケーションAPは、スコアが所定の閾値未満である場合には、「申請書がうまく読み取れませんでした。」といったエラーメッセージを表示してもよい。この場合、アプリケーションAPは、申請書の内容を示す情報のうち、読取れなかった箇所について強調表示の態様で表示してもよい。
【0166】
〔6-6.付加情報〕
さらに、第2コードには、付加的な情報が記憶されていてもよい。例えば、第2コードには、猟師を識別する識別情報がさらに記憶されていてもよい。また、第2コードには、申請書の有効期限に関する情報がさらに記憶されていてもよい。
【0167】
〔6-7.申請書が複数枚の場合〕
さらに、アプリケーションAPは、申請書が複数枚である場合、申請書の内容を示す情報を抽出する処理を複数回、実行してもよい。例えば、申請書に関する識別情報のうち、申請書の枚数に関する情報が2枚であるものとする。この場合、アプリケーションAPは、申請書の内容を示す情報を抽出する処理を2回、実行してもよい。
【0168】
図4を用いて、申請書の枚数が2枚である場合の例を説明する。まず、アプリケーションAPは、申請書の1枚目において、ステップS11~S16が示す情報処理を実行する。そして、アプリケーションAPは、申請書の2枚目において、ステップS15~S16が示す情報処理を実行する。このように、アプリケーションAPは、複数枚の申請書であっても、各申請書の内容を示す情報を抽出することができる。
【0169】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0170】
N ネットワーク
1 システム
2 システム
10 端末装置
11 通信部
12 記憶部
13 撮影部
14 入力部
15 出力部
16 制御部
17 アプリケーション制御部
18 送信部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 データ記憶部
130 制御部
131 受付部
200 情報処理装置
230 制御部
231 受付部
232 第1特定部
233 第2特定部
234 抽出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12