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特開2025-30273データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030273
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20250228BHJP
【FI】
G06F16/90 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023135426
(22)【出願日】2023-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175DA05
5B175EA01
5B175FA01
5B175HA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザ入力に対して適切に応答するデータ処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】データ処理システム10において、データ処理装置は、入力データとして作成文章を受け付けると、その内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとしてデータ生成モデルに入力し、第1特定処理の結果を取得し、入力データが検索クエリである場合、該クエリと、そこから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデルに入力し、第2特定処理の結果を取得し、第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデルに入力し、第3特定処理の結果を取得し、さらに関心情報を取得した場合、第3特定処理結果と前記作成文章を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ入力を示す入力データを取得する取得部と、
前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、
前記特定処理の結果を電子機器に出力する出力部と、を含み、
前記取得部は、
前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、
前記処理部は、
前記取得部が取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、
生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、
前記取得部が前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、
生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、
前記出力部は、
前記処理部が生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、前記取得部が要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する、
データ処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、
生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章と、前記第1ユーザとを関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記電子機器に出力された要旨に関連付いた前記作成文章を作成した前記第1ユーザ、及び前記電子機器に出力された前記作成文章を作成した前記第1ユーザに対して報酬を付与する付与部を備える、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨の対を学習データとして前記生成モデルをファインチューニングする、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記記憶部に記憶された複数の前記作成文章の類似度が所定値以上、かつ複数の前記作成文章をそれぞれ作成した前記第1ユーザが異なる場合、複数の前記作成文章の中で前記取得部が最初に取得した前記作成文章を作成した前記第1ユーザである当初ユーザに対して、類似する前記作成文章の存在を通知する通知部を備え、
前記処理部は、前記取得部が前記入力データとして前記当初ユーザからの削除指示を取得した場合、前記当初ユーザが作成した前記作成文章に類似する他の前記第1ユーザが作成した前記作成文章を前記記憶部から削除する、
請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記検索クエリと、前記第2ユーザによる前記作成文章の閲覧履歴と、前記検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを前記第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成する、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記入力データとして前記第2ユーザの属性を示すユーザ情報を取得し、
前記出力部は、前記処理部が生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧の中に、前記ユーザ情報によって示される前記第2ユーザの属性に適さない不適要旨が含まれる場合、前記不適要旨を除いた要旨の一覧を前記電子機器に出力する、
請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
ユーザ入力を示す入力データを取得し、
前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行い、
前記特定処理の結果を電子機器に出力し、
前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、
取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、
生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、
前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、
生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、
生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する、
処理をコンピュータが実行するデータ処理方法。
【請求項8】
ユーザ入力を示す入力データを取得し、
前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行い、
前記特定処理の結果を電子機器に出力し、
前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、
取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、
生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、
前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、
生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、
生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する、
処理をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、少なくとも一つのプロセッサにより遂行される、ペルソナチャットボット制御方法であって、ユーザ発話を受信するステップと、前記ユーザ発話を、チャットボットのキャラクターに関する説明と関連した指示文を含むプロンプトに追加するステップと前記プロンプトをエンコードするステップと、前記エンコードしたプロンプトを言語モデルに入力して、前記ユーザ発話に応答するチャットボット発話を生成するステップ、を含む、方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、ユーザ入力に対して適切に応答する上で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様のデータ処理装置は、ユーザ入力を示す入力データを取得する取得部と、前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行う処理部と、前記特定処理の結果を電子機器に出力する出力部と、を含み、前記取得部は、前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、前記処理部は、前記取得部が取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、前記取得部が前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、前記出力部は、前記処理部が生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、前記取得部が要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する。
【0006】
第2の態様のデータ処理装置は、第1の態様のデータ処理装置であって、前記処理部は、生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章と、前記第1ユーザとを関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記電子機器に出力された要旨に関連付いた前記作成文章を作成した前記第1ユーザ、及び前記電子機器に出力された前記作成文章を作成した前記第1ユーザに対して報酬を付与する付与部を備える。
【0007】
第3の態様のデータ処理装置は、第1又は第2の態様のデータ処理装置であって、前記処理部は、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨の対を学習データとして前記生成モデルをファインチューニングする。
【0008】
第4の態様のデータ処理装置は、第2又は第3の態様のデータ処理装置であって、前記記憶部に記憶された複数の前記作成文章の類似度が所定値以上、かつ複数の前記作成文章をそれぞれ作成した前記第1ユーザが異なる場合、複数の前記作成文章の中で前記取得部が最初に取得した前記作成文章を作成した前記第1ユーザである当初ユーザに対して、類似する前記作成文章の存在を通知する通知部を備え、前記処理部は、前記取得部が前記入力データとして前記当初ユーザからの削除指示を取得した場合、前記当初ユーザが作成した前記作成文章に類似する他の前記第1ユーザが作成した前記作成文章を前記記憶部から削除する。
【0009】
第5の態様のデータ処理装置は、第1から第4の何れかの態様のデータ処理装置であって、前記処理部は、前記検索クエリと、前記第2ユーザによる前記作成文章の閲覧履歴と、前記検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを前記第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成する。
【0010】
第6の態様のデータ処理装置は、第1から第5の何れかの態様のデータ処理装置であって、前記取得部は、前記入力データとして前記第2ユーザの属性を示すユーザ情報を取得し、前記出力部は、前記処理部が生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧の中に、前記ユーザ情報によって示される前記第2ユーザの属性に適さない不適要旨が含まれる場合、前記不適要旨を除いた要旨の一覧を前記電子機器に出力する。
【0011】
第7の態様のデータ処理方法は、ユーザ入力を示す入力データを取得し、前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行い、前記特定処理の結果を電子機器に出力し、前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する、処理をコンピュータが実行する。
【0012】
第8の態様のデータ処理プログラムは、ユーザ入力を示す入力データを取得し、前記入力データに応じた情報を生成する生成モデルを用いた特定処理を行い、前記特定処理の結果を電子機器に出力し、前記入力データとして第1ユーザが作成した文章である作成文章を取得し、取得した前記作成文章と、前記作成文章の内容によって解決可能な課題及び前記作成文章の要旨を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨を生成し、生成した前記第1プロンプトに対応する課題及び要旨と、前記作成文章とを関連付けて記憶部に記憶させ、前記入力データとして取得した検索クエリと、前記検索クエリから想定される第2ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第2プロンプトに対応する検索意図を生成し、生成した前記第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとして前記生成モデルに入力して、前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を生成し、生成した前記第3プロンプトに対応する要旨の一覧を前記電子機器に出力するとともに、要旨の一覧の中の所定要旨に対する前記第2ユーザの関心を示す前記入力データを取得した場合、前記所定要旨に関連付いた前記作成文章を前記電子機器に出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】データ処理システムの構成の一例を示す概念図である。
図2】データ処理装置及びスマートデバイスの要部機能の一例を示す概念図である。
図3】特定処理部の機能構成の例を示す第1のブロック図である。
図4】特定処理部が第1特定処理を行う動作に関する動作フローの一例である。
図5】特定処理部が第2特定処理及び第3特定処理を行う動作に関する動作フローの一例である。
図6】スマートデバイスのディスプレイに表示された第1の表示例である。
図7】スマートデバイスのディスプレイに表示された第2の表示例である。
図8】特定処理部の機能構成の例を示す第2のブロック図である。
図9】複数の感情がマッピングされる第1の感情マップを示す。
図10】複数の感情がマッピングされる第2の感情マップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムの実施形態の一例について説明する。
【0015】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
以下の実施形態において、符号付きのプロセッサ(以下、単に「プロセッサ」と称する)は、1つの演算装置であってもよいし、複数の演算装置の組み合わせであってもよい。また、プロセッサは、1種類の演算装置であってもよいし、複数種類の演算装置の組み合わせであってもよい。演算装置の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)、APU(Accelerated Processing Unit)、又はTPU(Tensor Processing Unit)等が挙げられる。
【0016】
以下の実施形態において、符号付きのRAM(Random Access Memory)は、一時的に情報が格納されるメモリであり、プロセッサによってワークメモリとして用いられる。
【0017】
以下の実施形態において、符号付きのストレージは、各種プログラム及び各種パラメータ等を記憶する1つ又は複数の不揮発性の記憶装置である。不揮発性の記憶装置の一例としては、フラッシュメモリ(SSD(Solid State Drive))、磁気ディスク(例えば、ハードディスク)、又は磁気テープ等が挙げられる。
【0018】
以下の実施形態において、符号付きの通信I/F(Interface)は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースである。通信I/Fは、複数のコンピュータ間での通信を司る。通信I/Fに対して適用される通信規格の一例としては、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格が挙げられる。
【0019】
以下の実施形態において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0020】
(第1の実施形態)
まず、実施形態に係るデータ処理システム10の第1の実施形態について説明する。
【0021】
図1には、実施形態に係るデータ処理システム10の構成の一例が示されている。
図1に示すように、データ処理システム10は、データ処理装置12及びスマートデバイス14を備えている。データ処理装置12の一例としては、サーバが挙げられる。スマートデバイス14の一例としては、スマートフォンが挙げられる。本実施形態において、データ処理装置12は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例であり、スマートデバイス14は、本開示の技術に係る「電子機器」の一例である。
【0022】
データ処理装置12は、コンピュータ22、データベース24、及び通信I/F26を備えている。コンピュータ22は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。コンピュータ22は、プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32を備えている。プロセッサ28、RAM30、及びストレージ32は、バス34に接続されている。また、データベース24及び通信I/F26も、バス34に接続されている。通信I/F26は、ネットワーク54に接続されている。ネットワーク54の一例としては、WAN(Wide Area Network)及び/又はLAN(Local Area Network)等が挙げられる。
【0023】
スマートデバイス14は、コンピュータ36、受付装置38、出力装置40、カメラ42、及び通信I/F44を備えている。コンピュータ36は、プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50を備えている。プロセッサ46、RAM48、及びストレージ50は、バス52に接続されている。また、受付装置38、出力装置40、及びカメラ42も、バス52に接続されている。
【0024】
受付装置38は、タッチパネル38A及びマイクロフォン38B等を備えており、ユーザ入力を受け付ける。タッチパネル38Aは、指示体(例えば、ペン又は指等)の接触を検出することにより、指示体の接触によるユーザ入力を受け付ける。マイクロフォン38Bは、ユーザの音声を検出することにより、音声によるユーザ入力を受け付ける。制御部46Aは、タッチパネル38A及びマイクロフォン38Bによって受け付けたユーザ入力を示す入力データをデータ処理装置12に送信する。データ処理装置12では、特定処理部290が、ユーザ入力を示す入力データを取得する。
【0025】
出力装置40は、ディスプレイ40A及びスピーカ40B等を備えており、データを人間のユーザが知覚可能な表現形(例えば、音声及び/又はテキスト)で出力することでデータをユーザに対して提示する。ディスプレイ40Aは、プロセッサ46からの指示に従ってテキスト及び画像等の可視情報を表示する。スピーカ40Bは、プロセッサ46からの指示に従って音声を出力する。カメラ42は、レンズ、絞り、及びシャッタ等の光学系と、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子とが搭載された小型デジタルカメラである。カメラ42には、位置データ45が格納されている。
【0026】
通信I/F44は、ネットワーク54に接続されている。通信I/F44及び通信I/F26は、ネットワーク54を介してプロセッサ46とプロセッサ28との間の各種情報の授受を司る。
【0027】
図2には、データ処理装置12及びスマートデバイス14の要部機能の一例が示されている。
【0028】
図2に示すように、データ処理装置12では、プロセッサ28によって特定処理が行われる。ストレージ32には、特定処理プログラム56が格納されている。特定処理プログラム56は、本開示の技術に係る「データ処理プログラム」の一例である。プロセッサ28は、ストレージ32から特定処理プログラム56を読み出し、読み出した特定処理プログラム56をRAM30上で実行する。特定処理は、プロセッサ28がRAM30上で実行する特定処理プログラム56に従って特定処理部290として動作することによって実現される。
【0029】
ストレージ32には、データ生成モデル58及び感情特定モデル60が格納されている。データ生成モデル58及び感情特定モデル60は、特定処理部290によって用いられる。
【0030】
スマートデバイス14では、プロセッサ46によって受付出力処理が行われる。ストレージ50には、受付出力プログラム62が格納されている。受付出力プログラム62は、データ処理システム10によって特定処理プログラム56と併用される。プロセッサ46は、ストレージ50から受付出力プログラム62を読み出し、読み出した受付出力プログラム62をRAM48上で実行する。受付出力処理は、プロセッサ46がRAM48上で実行する受付出力プログラム62に従って、制御部46Aとして動作することによって実現される。
【0031】
ここで、スマートデバイス14には、投稿ユーザが作成した文章である作成文章を投稿可能であり、かつ当該作成文章を閲覧ユーザとして閲覧可能なアプリケーション(以下、「特定アプリ」)がインストールされている。スマートデバイス14のユーザのうち、作成文章を投稿する投稿ユーザは、特定アプリを実行し、所定の操作を行うことで作成文章を投稿することができる。また、スマートデバイス14のユーザのうち、作成文章を閲覧する閲覧ユーザは、特定アプリを実行し、所定の操作を行うことで作成文章を閲覧することができる。作成文章は、説明文、論説文、及び評論文等の説明的文章と、物語文、随筆文、及び詩歌等の文学的文章とを含む。投稿ユーザは、本開示の技術に係る「第1ユーザ」の一例であり、閲覧ユーザは、本開示の技術に係る「第2ユーザ」の一例である。
【0032】
また、データ処理装置12は、投稿ユーザによって投稿された作成文章をデータベース24に記憶する。そして、データ処理装置12は、特定アプリに入力された検索クエリに基づく作成文章をデータベース24から取得し、当該検索クエリを入力した閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。データベース24は、本開示の技術に係る「記憶部」の一例である。
【0033】
次に、データ処理装置12がユーザ入力を示す入力データに応じた情報を生成する特定処理を行う際の、特定処理部290の処理について説明する。図3は、特定処理部290の機能構成の例を示す第1のブロック図である。
【0034】
特定処理部290は、図3に示すように、取得部290A、処理部290B、出力部290C、及び付与部290Dを備えている。
【0035】
取得部290Aは、スマートデバイス14で受け付けたユーザ入力を示す入力データを取得する。具体的には、取得部290Aは、スマートデバイス14で受け付けたユーザのテキスト入力及び音声入力等に基づく入力データを取得する。また、取得部290Aは、入力データとして投稿ユーザが作成した作成文章を取得する。
【0036】
処理部290Bは、データ生成モデル58を用いた特定処理を行う。データ生成モデル58は、いわゆる生成AI(Artificial Intelligence)である。データ生成モデル58の一例としては、ChatGPT等の生成AIが挙げられる。なお、ChatGPTは、例えば、インターネット検索<URL: https://openai.com/blog/chatgpt>及びインターネット検索<URL: https://aismiley.co.jp/ai_news/chatgpt-tsukattemita/>等に開示される通り公知であるため、その詳細な説明を省略する。
【0037】
データ生成モデル58は、ニューラルネットワークに対して深層学習を行わせることによって得られる。データ生成モデル58には、指示を含むプロンプトが入力され、かつ、音声を示す音声データ、テキストを示すテキストデータ、及び画像を示す画像データ等の推論用データが入力される。データ生成モデル58は、入力された推論用データをプロンプトにより示される指示に従って推論し、推論結果を音声データ、テキストデータ、及び画像データ等のデータ形式で出力する。ここで、推論とは、例えば、分析、分類、予測、及び/又は要約等を指す。データ生成モデル58は、本開示の技術に係る「生成モデル」の一例である。
【0038】
また、上記の特定処理は、入力データに応じた情報として作成文章の内容によって解決可能な課題及び作成文章の要旨を生成する第1特定処理、当該情報として検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を生成する第2特定処理、及び当該検索意図に対応する課題に関連付いた要旨の一覧を生成する第3特定処理を含んで構成されている。上記の課題は、疲れが取れる、痛みが和らぐ、体重が減る、及び筋肉が付く等の人間が抱える所定の問題を解決し得るものである。上記の要旨は、作成文章のタイトル及び要約の少なくとも一方を含む。以下では、一例として、作成文章の要旨を「作成文章のタイトル」として説明する。
【0039】
そして、処理部290Bは、取得部290Aが取得した作成文章と、当該作成文章の内容によって解決可能な課題及び当該作成文章のタイトルを生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第1プロンプトに対応する課題及びタイトルを生成する。
【0040】
また、処理部290Bは、生成した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルと、当該課題及びタイトルの基となった作成文章と、当該作成文章を作成した投稿ユーザとを関連付けてデータベース24に記憶させる。これにより、各作成文章が、それぞれの課題及びタイトルと、各作成文章を作成した投稿ユーザと紐付けられる。そして、処理部290Bは、生成した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルの対を学習データとしてデータ生成モデル58をファインチューニングする。例えば、処理部290Bは、インターネット検索<URL: https://www.brainpad.co.jp/doors/knowledge/01_chatgpt_fine_tuning_internal_documents/>及びインターネット検索<URL: https://di-acc2.com/programming/python/25924/>等に開示される公知の手法を適宜用いて、データ生成モデル58をファインチューニングする。
【0041】
また、処理部290Bは、取得部290Aが入力データとして取得した検索クエリと、検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第2プロンプトに対応する検索意図を生成する。検索クエリは、閲覧ユーザが特定アプリに入力した語句であり、本実施形態では、検索クエリを「文章」とする。検索意図は、疲れを取りたい、痛みを和らげたい、体重を減らしたい、及び筋肉を付けたい等の検索クエリから想定される閲覧ユーザの目的である。
【0042】
また、処理部290Bは、生成した第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第3プロンプトに対応するタイトルの一覧を生成する。検索意図に対応する課題は、例えば、検索意図が「疲れを取りたい」である場合は「疲れが取れる」のように、閲覧ユーザの目的を解決し得るものが課題となる。
【0043】
出力部290Cは、特定処理の結果をスマートデバイス14に出力する。具体的には、出力部290Cは、処理部290Bが生成した第3プロンプトに対応するタイトルの一覧をスマートデバイス14に出力する。これにより、当該スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、当該タイトルの一覧が表示される。また、出力部290Cは、取得部290Aが当該タイトルの一覧の中の所定タイトルに対する閲覧ユーザの関心を示す入力データ(以下、「関心情報」)を取得した場合、所定タイトルに関連付いた作成文章をスマートデバイス14に出力する。これにより、当該スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、当該作成文章が表示される。なお、関心情報は、所定タイトルと、「もっと知りたい」及び「詳しく教えて」等の予め定めた関心を示す語句とが入力された入力データである。タイトルの一覧は、本開示の技術に係る「要旨の一覧」の一例であり、所定タイトルは、本開示の技術に係る「所定要旨」の一例である。
【0044】
付与部290Dは、スマートデバイス14に出力されたタイトルに関連付いた作成文章を作成した投稿ユーザ、及びスマートデバイス14に出力された作成文章を作成した投稿ユーザに対して報酬を付与する。具体的には、付与部290Dは、上記の投稿ユーザに閲覧数に応じた金銭的報酬を付与する。また、報酬の付与タイミング及び付与方法等は特に限定されないが、例えば、付与部290Dは、所定の周期で投稿ユーザの銀行口座に閲覧数に応じた金額を入金する。
【0045】
図4は、特定処理部290が作成文章の内容によって解決可能な課題及び作成文章のタイトルを生成する第1特定処理を行う動作に関する動作フローの一例を概略的に示す。図4に示す動作フローは、特定処理部290がストレージ32から特定処理プログラム56を読み出して、RAM30に展開して実行することにより行われる。図4に示す動作フローは、例えば、一定時間の経過毎に、繰り返し自動的に実行される。
【0046】
図4に示すステップS10において、特定処理部290は、スマートデバイス14で受け付けたユーザ入力を示す入力データを取得する。そして、特定処理部290は、ステップS11に進む。
【0047】
ステップS11において、特定処理部290は、ステップS10で取得した入力データが第1トリガ条件を満たすか否かを判定する。ここで、特定処理部290は、第1トリガ条件を満たすと判定した場合(ステップS11:YES)、ステップS12に進む。一方、特定処理部290は、第1トリガ条件を満たさないと判定した場合(ステップS11:NO)、図4に示す動作フローを終了する。一例として、特定処理部290は、ステップS10で取得した入力データが作成文章である場合、第1トリガ条件を満たすと判定する。
【0048】
ステップS12において、特定処理部290は、ステップS10で取得した作成文章と、作成文章の内容によって解決可能な課題及び作成文章のタイトルを生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、第1特定処理の結果を取得する。例えば、特定処理部290は、作成文章として「身体の疲れを取る方法について説明します。まずは、・・・(略)」とのテキストデータを取得したものとする。この場合、特定処理部290は、「以下の文章の内容によって解決可能な課題及び当該文章のタイトルを生成してください。文章:身体の疲れを取る方法について説明します。まずは、・・・(略)」というテキストを第1プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力する。ここでは、特定処理部290は、第1特定処理の結果として第1プロンプトに対応する課題及びタイトルを取得する。そして、特定処理部290は、ステップS13に進む。
【0049】
ステップS13において、特定処理部290は、各種情報を保存する。具体的には、特定処理部290は、ステップS12で取得した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルと、ステップS10で取得した作成文章と、当該作成文章を作成した投稿ユーザとを関連付けてデータベース24に記憶させる。そして、特定処理部290は、ステップS14に進む。
【0050】
ステップS14において、特定処理部290は、ステップS12で取得した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルの対を学習データとしてデータ生成モデル58をファインチューニングする。そして、特定処理部290は、図4に示す動作フローを終了する。
【0051】
図5は、特定処理部290が閲覧ユーザの検索意図を生成する第2特定処理及び当該検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を生成する第3特定処理を行う動作に関する動作フローの一例を概略的に示す。図5に示す動作フローは、特定処理部290がストレージ32から特定処理プログラム56を読み出して、RAM30に展開して実行することにより行われる。図5に示す動作フローは、例えば、一定時間の経過毎に、繰り返し自動的に実行される。
【0052】
図5に示すステップS20において、特定処理部290は、スマートデバイス14で受け付けたユーザ入力を示す入力データを取得する。そして、特定処理部290は、ステップS21に進む。
【0053】
ステップS21において、特定処理部290は、ステップS20で取得した入力データが第2トリガ条件を満たすか否かを判定する。ここで、特定処理部290は、第2トリガ条件を満たすと判定した場合(ステップS21:YES)、ステップS22に進む。一方、特定処理部290は、第2トリガ条件を満たさないと判定した場合(ステップS21:NO)、図5に示す動作フローを終了する。一例として、特定処理部290は、ステップS20で取得した入力データが検索クエリである場合、第2トリガ条件を満たすと判定する。
【0054】
ステップS22において、特定処理部290は、ステップS20で取得した検索クエリと、当該検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、第2特定処理の結果を取得する。例えば、特定処理部290は、検索クエリとして「最近、疲れが取れなくて困っています。」とのテキストデータを取得したものとする。この場合、特定処理部290は、「以下の検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を抽出してください。検索クエリ:最近、疲れが取れなくて困っています。」というテキストを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力する。ここでは、特定処理部290は、第2特定処理の結果として第2プロンプトに対応する検索意図を取得する。そして、特定処理部290は、ステップS23に進む。
【0055】
ステップS23において、特定処理部290は、ステップS22で取得した第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、第3特定処理の結果を取得する。例えば、特定処理部290は、ステップS22で第2プロンプトに対応する検索意図として「疲れを取りたい」とのテキストデータを取得したものとする。この場合、特定処理部290は、「以下の検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を抽出してください。検索意図:疲れを取りたい」というテキストを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力する。ここでは、特定処理部290は、第3特定処理の結果として第3プロンプトに対応するタイトルの一覧を取得する。そして、特定処理部290は、ステップS24に進む。
【0056】
ステップS24において、特定処理部290は、第3特定処理の結果を閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。具体的には、特定処理部290は、ステップS23で取得した第3プロンプトに対応するタイトルの一覧を閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。これにより、当該スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、当該タイトルの一覧が表示される。そして、特定処理部290は、ステップS25に進む。
【0057】
ステップS25において、特定処理部290は、関心情報を取得したか否かを判定する。ここで、特定処理部290は、関心情報を取得したと判定した場合(ステップS25:YES)、ステップS26に進む。一方、特定処理部290は、関心情報を取得していないと判定した場合(ステップS25:NO)、図5に示す動作フローを終了する。
【0058】
ステップS26において、特定処理部290は、所定タイトルに関連付いた作成文章をデータベース24から取得して閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。これにより、当該スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、当該作成文章が表示される。そして、特定処理部290は、図5に示す動作フローを終了する。
【0059】
次に、図6及び図7を用いて、閲覧ユーザのスマートデバイス14のディスプレイ40Aに表示された特定処理の結果を説明する。具体的には、図6及び図7に示す表示例は、当該スマートデバイス14で実行中の特定アプリの画面を示している。
【0060】
図6に示すように、ディスプレイ40Aには、ユーザ入力100、AI応答101、及びユーザ入力102が表示されている。
【0061】
ユーザ入力100は、閲覧ユーザによるテキスト入力を受け付けた「最近、疲れが取れなくて困っています。」との文章を示している。ここで、スマートデバイス14の制御部46Aは、当該ユーザ入力100を示す入力データをデータ処理装置12に送信する。
【0062】
AI応答101は、データ生成モデル58から出力されたテキストデータを示している。ここで、データ処理装置12の特定処理部290は、スマートデバイス14から送信されたユーザ入力100を示す入力データを取得する。次に、特定処理部290は、当該入力データとして取得した検索クエリと、当該検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、第2特定処理の結果を取得する。次に、特定処理部290は、第2特定処理の結果として取得した第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力し、データ生成モデル58の出力に基づいて、第3特定処理の結果を取得する。そして、特定処理部290は、第3特定処理の結果として取得した第3プロンプトに対応するタイトルの一覧をスマートデバイス14に出力する。これにより、スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、AI応答101として当該タイトルの一覧が表示される。具体的には、図6には、AI応答101として「あなたにおすすめの文章のタイトルを3つご紹介します。1.疲れにくい身体の作り方 2.疲れが取れる睡眠法 3.スタミナ満点のレシピ」との当該タイトルの一覧が表示されている。
【0063】
ユーザ入力102は、閲覧ユーザによるテキスト入力を受け付けた「2.疲れが取れる睡眠法について詳しく知りたい。」との文章を示している。ここで、スマートデバイス14の制御部46Aは、当該ユーザ入力102を示す入力データをデータ処理装置12に送信する。
【0064】
図7に示すように、ディスプレイ40Aには、AI応答103が表示されている。
AI応答103は、データ生成モデル58から出力されたテキストデータを示している。ここで、データ処理装置12の特定処理部290は、スマートデバイス14から送信されたユーザ入力102を示す入力データを取得する。次に、特定処理部290は、当該入力データに基づいて、関心情報を取得したと判定する。この場合、特定処理部290は、所定タイトルである「疲れが取れる睡眠法」に関連付いた作成文章をデータベース24から取得して閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。これにより、当該スマートデバイス14のディスプレイ40Aには、AI応答103として当該作成文章が表示される。具体的には、図7には、AI応答103として「身体の疲れを取る方法について説明します。まずは、・・・(略)」との当該作成文章が表示されている。
【0065】
以上説明したように、データ処理装置12では、特定処理部290は、取得した作成文章と、作成文章の内容によって解決可能な課題及び作成文章のタイトルを生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第1プロンプトに対応する課題及びタイトルを生成する。また、特定処理部290は、生成した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルと、作成文章と、当該作成文章を作成した投稿ユーザとを関連付けてデータベース24に記憶させる。また、特定処理部290は、取得した検索クエリと、検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第2プロンプトに対応する検索意図を生成する。また、特定処理部290は、生成した第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第3プロンプトに対応するタイトルの一覧を生成する。そして、特定処理部290は、第3プロンプトに対応するタイトルの一覧をスマートデバイス14に出力するとともに、関心情報を取得した場合、所定タイトルに関連付いた作成文章をスマートデバイス14に出力する。
【0066】
上記構成により、データ処理装置12では、閲覧ユーザの検索意図に対応する課題に関連付いたタイトルの一覧をスマートデバイス14に出力することができる。また、データ処理装置12では、当該タイトルの一覧の中から閲覧ユーザが関心を示した作成文章をスマートデバイス14に出力することができる。これにより、データ処理装置12によれば、ユーザ入力に対して適切に応答して、閲覧ユーザに適したタイトルの一覧及び作成文章を当該閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力することができる。
【0067】
また、データ処理装置12では、特定処理部290は、閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力されたタイトルに関連付いた作成文章を作成した投稿ユーザ、及び当該スマートデバイス14に出力された作成文章を作成した投稿ユーザに対して報酬を付与する。これにより、データ処理装置12によれば、投稿ユーザが作成文章を作成する意欲を高めることができる。
【0068】
また、データ処理装置12では、特定処理部290は、生成した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルの対を学習データとしてデータ生成モデル58をファインチューニングする。これにより、データ処理装置12によれば、ファインチューニングを行わない場合に比べて、第1プロンプトに対応する課題及びタイトルを精度良く生成することができる。
【0069】
(第2の実施形態)
次に、実施形態に係るデータ処理システム10の第2の実施形態について、上記実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
【0070】
図8は、特定処理部290の機能構成の例を示す第2のブロック図である。特定処理部290は、図8に示すように、取得部290A、処理部290B、出力部290C、付与部290D、及び通知部290Eを備えている。
【0071】
通知部290Eは、データベース24に記憶された複数の作成文章の類似度が所定値以上、かつ複数の作成文章をそれぞれ作成した投稿ユーザが異なる場合、複数の作成文章の中で取得部290Aが最初に取得した作成文章を作成した投稿ユーザである当初ユーザに対して、類似する作成文章の存在を通知する。
【0072】
通知部290Eは、定期的にデータベース24に記憶された複数の作成文章を取得して、類似度が所定値以上の複数の作成文章の抽出を行う。一例として、通知部290Eは、当該類似度としてコサイン類似度を用いて、複数の作成文章がどれだけ似ているかを判定する。そして、通知部290Eは、コサイン類似度が所定値以上の複数の作成文章をそれぞれ作成した投稿ユーザが異なる場合には、当初ユーザのスマートデバイス14に類似する作成文章の存在を通知する。
【0073】
取得部290Aは、入力データとして当初ユーザからの削除指示を取得する。例えば、当初ユーザは、スマートデバイス14を介して「類似する作成文章を削除してください」とのテキストデータを削除指示としてデータ処理装置12に送信する。
【0074】
処理部290Bは、取得部290Aが当初ユーザからの削除指示を取得した場合、当初ユーザが作成した作成文章に類似する他の投稿ユーザが作成した作成文章をデータベース24から削除する。
【0075】
上記構成により、データ処理装置12では、当初ユーザが作成した作成文章を模倣したと想定される他の投稿ユーザが作成した作成文章が閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力されることを抑制することができる。
【0076】
(第3の実施形態)
次に、実施形態に係るデータ処理システム10の第3の実施形態について、上記実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
【0077】
第3の実施形態に係る特定処理部290の機能構成は、一例として、第2の実施形態と同様の図8に示す機能構成である。
【0078】
取得部290Aは、入力データとして閲覧ユーザによる作成文章の閲覧履歴を取得する。取得部290Aは、取得した閲覧履歴を閲覧ユーザに紐付けてデータベース24に記憶する。
【0079】
処理部290Bは、取得部290Aが入力データとして取得した検索クエリと、データベース24に記憶された当該入力データを入力した閲覧ユーザによる作成文章の閲覧履歴と、検索クエリから想定される閲覧ユーザの検索意図を問い合わせる指示とを含んだプロンプトを第2プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第2プロンプトに対応する検索意図を生成する。
【0080】
上記構成により、データ処理装置12では、閲覧ユーザによる作成文章の閲覧履歴を踏まえた検索意図を生成することができる。これにより、データ処理装置12によれば、閲覧ユーザによる作成文章の閲覧履歴をデータ生成モデル58に入力しない場合に比べて、閲覧ユーザの検索意図を精度良く生成することができる。
【0081】
(第4の実施形態)
次に、実施形態に係るデータ処理システム10の第4の実施形態について、上記実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
【0082】
第4の実施形態に係る特定処理部290の機能構成は、一例として、第2の実施形態と同様の図8に示す機能構成である。
【0083】
取得部290Aは、入力データとして閲覧ユーザの属性を示すユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、閲覧ユーザにより予め入力された、閲覧ユーザの年齢、性別、趣味、特技、及び職業等の情報である。
【0084】
出力部290Cは、処理部290Bが生成した第3プロンプトに対応するタイトルの一覧の中に、ユーザ情報によって示される閲覧ユーザの属性に適さない不適タイトルが含まれる場合、不適タイトルを除いたタイトルの一覧を閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。不適タイトルは、閲覧ユーザの属性(例:年齢又は性別等)毎に、不適切であると想定される用語を含んだタイトルである。閲覧ユーザの属性毎に不適タイトルとなる用語は、例えば、人の手によって予めデータ処理装置12に設定されている。不適タイトルは、本開示の技術に係る「不適要旨」の一例である。
【0085】
例えば、第3プロンプトに対応するタイトルの一覧が5つあり、この5つのタイトルの中にユーザ情報によって示される閲覧ユーザの属性に適さない不適タイトルが2つある場合、出力部290Cは、2つの不適タイトルを除いた3つのタイトルの一覧を閲覧ユーザのスマートデバイス14に出力する。
【0086】
上記構成により、データ処理装置12では、閲覧ユーザの属性に応じて、閲覧ユーザが閲覧可能となる作成文章をフィルタリングすることができる。
【0087】
(その他)
上記実施形態では、作成文章の要旨を「作成文章のタイトル」として説明したが、上述の通り、作成文章の要旨は作成文章のタイトル及び要約の少なくとも一方を含めばよい。そのため、上記実施形態において、作成文章の要旨を「作成文章の要約」とすることも、作成文章の要旨を「作成文章のタイトル及び要約」とすることも可能である。
【0088】
仮に、作成文章の要旨を「作成文章のタイトル及び要約」とした場合は、特定処理部290は特定処理を以下のように行う。この場合、特定処理部290は、取得した作成文章と、当該作成文章の内容によって解決可能な課題並びに当該作成文章のタイトル及び要約を生成する指示とを含んだプロンプトを第1プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第1プロンプトに対応する課題並びに当該タイトル及び要約を生成する。また、特定処理部290は、生成した第1プロンプトに対応する課題並びに当該タイトル及び要約と、当該課題並びに当該タイトル及び要約の基となった作成文章と、当該作成文章を作成した投稿ユーザとを関連付けてデータベース24に記憶させる。また、特定処理部290は、生成した第1プロンプトに対応する課題及びタイトルの対と、生成した第1プロンプトに対応する課題及び要約の対とを学習データとしてデータ生成モデル58をファインチューニングする。また、特定処理部290は、生成した第2プロンプトに対応する検索意図に対応する課題に関連付いたタイトル又は要約の一覧を問い合わせる指示を含んだプロンプトを第3プロンプトとしてデータ生成モデル58に入力して、第3プロンプトに対応するタイトル又は要約の一覧を生成する。そして、特定処理部290は、生成した第3プロンプトに対応するタイトル又は要約の一覧をスマートデバイス14に出力する。
【0089】
なお、感情特定モデル60は、特定のマッピングに従い、ユーザの感情を決定してよい。具体的には、感情特定モデル60は、特定のマッピングである感情マップ(図9参照)に従い、ユーザの感情を決定してよい。
【0090】
図9は、複数の感情がマッピングされる感情マップ400を示す図である。感情マップ400において、感情は、中心から放射状に同心円に配置されている。同心円の中心に近いほど、原始的状態の感情が配置されている。同心円のより外側には、心境から生まれる状態や行動を表す感情が配置されている。感情とは、情動や心的状態も含む概念である。同心円の左側には、概して脳内で起きる反応から生成される感情が配置されている。同心円の右側には概して、状況判断で誘導される感情が配置されている。同心円の上方向及び下方向には、概して脳内で起きる反応から生成され、かつ、状況判断で誘導される感情が配置されている。また、同心円の上側には、「快」の感情が配置され、下側には、「不快」の感情が配置されている。このように、感情マップ400では、感情が生まれる構造に基づいて複数の感情がマッピングされており、同時に生じやすい感情が、近くにマッピングされている。
【0091】
これらの感情は、感情マップ400の3時の方向に分布しており、普段は安心と不安のあたりを行き来する。感情マップ400の右半分では、内部的な感覚よりも状況認識の方が優位に立つため、落ち着いた印象になる。
【0092】
感情マップ400の内側は心の中、感情マップ400の外側は行動を表すため、感情マップ400の外側に行くほど、感情が目に見える(行動に表れる)ようになる。
【0093】
ここで、人の感情は、姿勢や血糖値のような様々なバランスを基礎としており、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示す。ロボットや自動車やバイク等においても、姿勢やバッテリー残量のような様々なバランスを基礎として、それらのバランスが理想から遠ざかると不快、理想に近づくと快という状態を示すように感情を作ることができる。感情マップは、例えば、光吉博士の感情地図(音声感情認識及び情動の脳生理信号分析システムに関する研究、徳島大学、博士論文:https://ci.nii.ac.jp/naid/500000375379)に基づいて生成されてよい。感情地図の左半分には、感覚が優位にたつ「反応」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。また、感情地図の右半分には、状況認識が優位にたつ「状況」と呼ばれる領域に属する感情が並ぶ。
【0094】
感情マップでは学習を促す感情が2つ定義される。1つは、状況側にあるネガティブな「懺悔」や「反省」の真ん中周辺の感情である。つまり、「もう2度とこんな想いはしたくない」「もう叱られたくない」というネガティブな感情がロボットに生じたときである。もう1つは、反応側にあるポジティブな「欲」のあたりの感情である。つまり、「もっと欲しい」「もっと知りたい」というポジティブな気持ちのときである。
【0095】
感情特定モデル60は、ユーザ入力を、予め学習されたニューラルネットワークに入力し、感情マップ400に示す各感情を示す感情値を取得し、ユーザの感情を決定する。このニューラルネットワークは、ユーザ入力と、感情マップ400に示す各感情を示す感情値との組み合わせである複数の学習データに基づいて予め学習されたものである。また、このニューラルネットワークは、図10に示す感情マップ900のように、近くに配置されている感情同士は、近い値を持つように学習される。図10では、「安心」、「安穏」、「心強い」という複数の感情が、近い感情値となる例を示している。
【0096】
上記実施形態では、1台のコンピュータ22によって特定処理が行われる形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されず、コンピュータ22を含めた複数のコンピュータによる特定処理に対する分散処理が行われるようにしてもよい。
【0097】
上記実施形態では、ストレージ32に特定処理プログラム56が格納されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、特定処理プログラム56がUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型のコンピュータ読み取り可能な非一時的格納媒体に格納されていてもよい。非一時的格納媒体に格納されている特定処理プログラム56は、データ処理装置12のコンピュータ22にインストールされる。プロセッサ28は、特定処理プログラム56に従って特定処理を実行する。
【0098】
また、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56を格納させておき、データ処理装置12の要求に応じて特定処理プログラム56がダウンロードされ、コンピュータ22にインストールされるようにしてもよい。
【0099】
なお、ネットワーク54を介してデータ処理装置12に接続されるサーバ等の格納装置に特定処理プログラム56の全てを格納させておいたり、ストレージ32に特定処理プログラム56の全てを記憶させたりしておく必要はなく、特定処理プログラム56の一部を格納させておいてもよい。
【0100】
特定処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで特定処理を実行する。
【0101】
特定処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、特定処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0102】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、特定処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、特定処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、特定処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0103】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の特定処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0104】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0105】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0106】
10 データ処理システム
12 データ処理装置
14 スマートデバイス

図1
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図10