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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030344
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/24 20060101AFI20250228BHJP
   E06B 3/64 20060101ALI20250228BHJP
   E06B 3/70 20060101ALI20250228BHJP
   E06B 3/78 20060101ALI20250228BHJP
   E06B 5/00 20060101ALN20250228BHJP
   E06B 3/10 20060101ALN20250228BHJP
   E06B 3/12 20060101ALN20250228BHJP
【FI】
E06B3/24
E06B3/64
E06B3/70 C
E06B3/78
E06B5/00 B
E06B3/10
E06B3/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023135556
(22)【出願日】2023-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】523257716
【氏名又は名称】株式会社ミヤゼット
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮本 了輔
【テーマコード(参考)】
2E014
2E016
2E239
【Fターム(参考)】
2E014AA01
2E014AA02
2E014BA02
2E014BA03
2E014BA05
2E014BA08
2E014BB01
2E014BB06
2E016AA01
2E016BA01
2E016BA08
2E016CA01
2E016CB01
2E016CB02
2E016CC02
2E016DA05
2E016DB02
2E016DC03
2E016EA05
2E016HA01
2E016HA10
2E016JA03
2E016JA04
2E016JA19
2E016KA06
2E016LA01
2E016LB05
2E016LB09
2E016LC02
2E016MA06
2E016MA07
2E016MA08
2E239AB05
(57)【要約】
【課題】複数の板状部材を安定的に支持すると共に外観を良くすることができる技術を提供する。
【解決手段】建具は、第1板状部材と、第1板状部材に重ねられた第2板状部材と、第1板状部材と第2板状部材を支持するために第1板状部材の縁部と第2板状部材の縁部とを覆い、第1板状部材の縁部と第2板状部材の縁部とに沿って延びる第1縁部材と、第1縁部材を覆い、第1縁部材に沿って延びる第2縁部材と、を備えていてもよい。第1縁部材の剛性は、第1板状部材の剛性よりも高くかつ第2板状部材の剛性よりも高くてもよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1板状部材と、
前記第1板状部材に重ねられた第2板状部材と、
前記第1板状部材と前記第2板状部材を支持するために前記第1板状部材の縁部と前記第2板状部材の縁部とを覆い、前記第1板状部材の前記縁部と前記第2板状部材の前記縁部とに沿って延びる第1縁部材と、
前記第1縁部材を覆い、前記第1縁部材に沿って延びる第2縁部材と、を備え、
前記第1縁部材の剛性は、前記第1板状部材の剛性よりも高くかつ前記第2板状部材の剛性よりも高い、建具。
【請求項2】
前記第1縁部材は、金属製の部材である、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記第2縁部材は、木製の部材である、請求項1又は2に記載の建具。
【請求項4】
前記第1板状部材と前記第2板状部材は、透明な樹脂製の部材であり、
前記第1板状部材と前記第2板状部材の間にシート状部材が挟まれている、請求項1又は2に記載の建具。
【請求項5】
前記第1縁部材は、前記第1板状部材の長手方向に延びる前記縁部と、前記第2板状部材の長手方向に延びる前記縁部とを覆う、請求項1又は2に記載の建具。
【請求項6】
前記第2縁部材は、前記第1板状部材の表面に沿う方向において、前記第1縁部材の両端部を覆う、請求項1又は2に記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、建具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に採光扉が開示されている。特許文献1の採光扉は、左右の縦框及び上下の横框で囲われた枠体の内部に透光性部材を設けてなる採光扉であって、透光性部材が平板状を有する表裏2枚の透光板の面どうしを当接するように組み合わせてなる複層体からなり、複層体の当接面の所定箇所の一部に面状装飾体が挟持され、面状装飾体の挟持非挟持位置によって、面状装飾体の配置部分と非配置部分とが設けられていることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-24442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、2枚の透光板を安定的に支持することが難しい。本明細書は、複数の板状部材を安定的に支持すると共に外観を良くすることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本技術の第1の態様では、建具が、第1板状部材と、前記第1板状部材に重ねられた第2板状部材と、前記第1板状部材と前記第2板状部材を支持するために前記第1板状部材の縁部と前記第2板状部材の縁部とを覆い、前記第1板状部材の前記縁部と前記第2板状部材の前記縁部とに沿って延びる第1縁部材と、前記第1縁部材を覆い、前記第1縁部材に沿って延びる第2縁部材と、を備えていてもよい。前記第1縁部材の剛性は、前記第1板状部材の剛性よりも高くかつ前記第2板状部材の剛性よりも高くてもよい。
【0006】
この構成によれば、剛性が高い第1縁部材によって第1板状部材の縁部と第2板状部材の縁部とを支持することにより、第1板状部材と第2板状部材を安定的に支持することができる。また、第2縁部材によって第1縁部材を覆うことにより、建具の外観を良くすることができる。例えば、金属製の第1縁部材により第1板状部材と第2板状部材を安定的に支持することができると共に、金属製の第1縁部材を木製の第2縁部材で覆うことにより、外観としては和風の印象をユーザに与えることができ、建具の外観を良くすることができる。
【0007】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記第1縁部材が金属製の部材であってもよい。この構成によれば、第1板状部材と第2板状部材を強固に支持することができる。
【0008】
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、前記第2縁部材が木製の部材であってもよい。この構成によれば、木製の部材により和風の印象をユーザに与えることができ、建具の外観を良くすることができる。また、木製の部材により建具の断熱性を高めることができる。
【0009】
第4の態様では、上記第1から第3の態様のいずれか一つにおいて、前記第1板状部材と前記第2板状部材が、透明な樹脂製の部材であってもよい。前記第1板状部材と前記第2板状部材の間にシート状部材が挟まれていてもよい。
【0010】
この構成によれば、建具の断熱性と意匠性を高めることができる。また、樹脂製の板状部材は撓み易いが、剛性が高い第1縁部材によって撓みを抑制することができる。更に、2枚の板状部材の間に挟まれているシート状部材がずれることを抑制することができる。
【0011】
第5の態様では、上記第1から第4の態様のいずれか一つにおいて、前記第1縁部材が、前記第1板状部材の長手方向に延びる前記縁部と、前記第2板状部材の長手方向に延びる前記縁部とを覆っていてもよい。
【0012】
この構成によれば、板状部材の長手方向を支持することにより、板状部材の撓みを抑制することができ、板状部材を安定的に支持することができる。
【0013】
第6の態様では、上記第1から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記第2縁部材が、前記第1板状部材の表面に沿う方向において、前記第1縁部材の両端部を覆っていてもよい。この構成によれば、第2縁部材が第1縁部材から脱落することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例の建具の正面図。
図2】実施例の建具の断面図(図1のII-II断面図)。
図3図2の部分IIIの拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施例の建具2について図面を参照して説明する。図1から図3に示すように、実施例の建具2は、第1板状部材10と、第2板状部材12と、一対の第1縁部材30と、一対の第2縁部材40とを備えている。また、建具2は、一対の第3縁部材70を備えている。
【0016】
建具2は、例えば、戸、扉、襖、間仕切り等として用いられる。建具2は、例えば、開き戸(開き扉)、引き戸(引き扉)等として用いられてもよい。また、建具2は、家具の扉や戸等として用いられてもよい。
【0017】
第1板状部材10は、例えば、アクリル板、ABS板、硬質塩化ビニル板、ポリカーボネート板等の樹脂製の透明又は半透明の部材である。また、第1板状部材10は、ガラス板等であってもよい。第1板状部材10の材質は特に限定されない。第1板状部材10は、正面視した状態で、略四角形に構成されている。第1板状部材10は、正面視した状態で、例えば、長方形状や正方形状に構成されている。
【0018】
第1板状部材10は、第1板状部材10の長手方向に延びる一対の第1縁部14(即ち、長辺14)と、第1板状部材10の短手方向に延びる一対の第2縁部16(即ち、短辺16)とを備えている。第1縁部14の長さは、第2縁部16の長さよりも長い。第1縁部14の長さは、例えば、第2縁部16の長さの2倍以上の長さである。
【0019】
第2板状部材12は、例えば、アクリル板、ABS板、硬質塩化ビニル板、ポリカーボネート板等の樹脂製の透明又は半透明の部材である。また、第2板状部材12は、ガラス板等であってもよい。第2板状部材12の材質は、第1板状部材10の材質と同じ材質である。変形例では、第2板状部材12の材質は、第1板状部材10の材質と異なる材質であってもよい。第2板状部材12は、正面視した状態で、略四角形に構成されている。第2板状部材12は、正面視した状態で、例えば、長方形状や正方形状に構成されている。
【0020】
第2板状部材12は、第2板状部材12の長手方向に延びる一対の第1縁部14(即ち、長辺14)と、第2板状部材12の短手方向に延びる一対の第2縁部16(即ち、短辺16)とを備えている。第1縁部14の長さは、第2縁部16の長さよりも長い。第1縁部14の長さは、例えば、第2縁部16の長さの2倍以上の長さである。
【0021】
第1板状部材10と第2板状部材12は、互いに表面が向かい合わされた状態で重ね合わされている。第1板状部材10と第2板状部材12が組み合わされて積層体を構成している。第1板状部材10と第2板状部材12の積層体は、一対の第1縁部材30により挟まれている。一対の第1縁部材30は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において対向する。
【0022】
第1板状部材10と第2板状部材12の間にはシート状部材50が配置されている。シート状部材50は、第1板状部材10と第2板状部材12に挟まれている。シート状部材50は、例えば、和紙、洋紙、板紙、上質紙等である。シート状部材50は、例えば、樹脂製や金属製等の薄いフィルムであってもよい。シート状部材50の材質は特に限定されない。シート状部材50の厚さは、第1板状部材10の厚さ及び第2板状部材12の厚さのそれぞれよりも薄い。なお、シート状部材50の面積は特に限定されない。例えば、第1板状部材10と第2板状部材12の全面にわたりシート状部材50が配置されていてもよい。また、第1板状部材10と第2板状部材12の一部にわたりシート状部材50が配置されていてもよい。
【0023】
第1縁部材30は、第1板状部材10と第2板状部材12を支持する部材である。第1縁部材30は、例えば、アルミニウム合金製、銅合金製、鋼製等の金属製の部材である。また、第1縁部材30は、樹脂製の部材であってもよい。第1縁部材30の材質は特に限定されない。第1縁部材30の剛性は、第1板状部材10の剛性及び第2板状部材12の剛性のそれぞれよりも高い。また、第1縁部材30の剛性は、第2縁部材40の剛性よりも高い。
【0024】
第1縁部材30は、第1板状部材10の第1縁部14と、第2板状部材12の第1縁部14とを覆っている。第1縁部材30は、第1板状部材10の第1縁部14と、第2板状部材12の第1縁部14とに沿って延びている。第1縁部材30は、第1板状部材10の第1縁部14と、第2板状部材12の第1縁部14とを支持している。第1縁部材30は、第1板状部材10と第2板状部材12の長手方向に延びている。第1縁部材30は、例えば、第1縁部14の長さの全体にわたり延びている。変形例では、第1縁部材30は、第1縁部14の長さの一部にわたり延びていてもよい。第1縁部材30は、第1縁部14の長さの半分以上にわたり延びていることが好ましい。
【0025】
第1縁部材30は、断面視した状態で、略コの字状の部材である。第1縁部材30は、凹部32を備えている。凹部32は、第1縁部材30の長手方向に溝状に延びている。第1縁部材30の凹部32に第1板状部材10の第1縁部14及び第2板状部材12の第1縁部14が挿入されている。
【0026】
また、第1縁部材30は、内側部33と外側部34を備えている。第1縁部材30の内側部33は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第1縁部材30の外側部34よりも内側(即ち、短手方向に対向する第1縁部材30側)に位置している。第1縁部材30の外側部34は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第1縁部材30の内側部33よりも外側(即ち、短手方向に対向する第1縁部材30と反対側)に位置している。
【0027】
第1縁部材30は、締結具60によって第1板状部材10と第2板状部材12の積層体に締結されている。締結具60は、例えば、ネジやボルト等である。締結具60は、第1縁部材30に挿入され、第1板状部材10の表面又は第2板状部材12の表面に接触する。締結具60は、第1縁部材30の内側部33に挿入される。締結具60は、第1板状部材10の表面又は第2板状部材12の表面と直交する方向に挿入される。
【0028】
第2縁部材40は、例えば、木製や樹脂製の部材である。第2縁部材40の材質は特に限定されない。第2縁部材40の剛性は、第1縁部材30の剛性よりも低い。第2縁部材40は、第1縁部材30を覆っている。第2縁部材40は、第1縁部材30に沿って延びている。第2縁部材40は、第1板状部材10と第2板状部材12の長手方向に延びている。第2縁部材40は、第1縁部材30の長手方向の全体を覆っている。変形例では、第2縁部材40は、第1縁部材30の長手方向の一部のみを覆っていてもよい。一対の第2縁部材40は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において対向している。
【0029】
第2縁部材40は、挿入部42を備えている。挿入部42は、第2縁部材40の長手方向に延びている。第2縁部材40の挿入部42に第1縁部材30が挿入されている。挿入部42は、第1縁部材30の幅及び高さと略同じ幅及び高さを有している。
【0030】
また、第2縁部材40は、内側部43と、外側部44と、中間部45とを備えている。第2縁部材40の内側部43は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第2縁部材40の外側部44よりも内側(即ち、短手方向に対向する第2縁部材40側)に位置している。第2縁部材40の内側部43は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第1縁部材30の内側部33よりも内側に位置している。第2縁部材40の内側部43は、第1縁部材30の内側部33を覆っている。また、第2縁部材40の内側部33は、第1板状部材10と第2板状部材12の厚み方向において、第1板状部材10と第2板状部材12を覆っている。
【0031】
第2縁部材40の外側部44は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第2縁部材40の内側部43よりも外側(即ち、短手方向に対向する第2縁部材40と反対側)に位置している。第2縁部材40の外側部44は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向において、第1縁部材30の外側部34よりも外側に位置している。第2縁部材40の外側部44は、第1縁部材30の外側部34を覆っている。
【0032】
第2縁部材40の中間部45は、第2縁部材40の内側部43と外側部44の間に位置している。中間部45は、建具2の正面側又は背面側に位置する。第2縁部材40の中間部45は、第1板状部材10と第2板状部材12の厚み方向において、第1縁部材30を覆っている。
【0033】
第2縁部材40は、第1板状部材10と第2板状部材12の表面に沿う方向において、内側部43と外側部44によって第1縁部材30の両端部を覆っている。第2縁部材40は、第1板状部材10と第2板状部材12の表面と直交する方向において、一対の中間部45、45によって第1縁部材30の両端部を覆っている。
【0034】
第3縁部材70は、例えば、木製や樹脂製の部材である。第3縁部材70は、第1板状部材10の第2縁部16と、第2板状部材12の第2縁部16とを覆っている。第3縁部材70は、第1板状部材10の第2縁部16と、第2板状部材12の第2縁部16とに沿って延びている。第3縁部材70は、第1板状部材10と第2板状部材12の短手方向に延びている。一対の第3縁部材70は、第1板状部材10と第2板状部材12の長手方向において対向している。
【0035】
(効果)
以上、実施例の建具2について説明した。以上の説明から明らかなように、実施例の建具2は、第1縁部材30と第2縁部材40を備えている。第1縁部材30は、第1板状部材10と第2板状部材12を支持するために第1板状部材10の第1縁部14と第2板状部材12の第1縁部14とを覆い、第1板状部材10の第1縁部14と第2板状部材12の第1縁部14とに沿って延びている。第2縁部材40は、第1縁部材30を覆い、第1縁部材30に沿って延びている。第1縁部材30の剛性は、第1板状部材10の剛性よりも高くかつ第2板状部材12の剛性よりも高い。
【0036】
この構成によれば、剛性が高い第1縁部材30によって第1板状部材10の第1縁部14と第2板状部材12の第1縁部14とを支持することにより、第1板状部材10と第2板状部材12を安定的に支持することができる。また、第2縁部材40によって第1縁部材30を覆うことにより、建具2の外観を良くすることができる。
【0037】
例えば、第1縁部材30が金属製の部材であることにより、第1板状部材10と第2板状部材12を強固に支持することができる。また、第2縁部材40が木製の部材であることにより、和風の印象をユーザに与えることができ、建具2の外観を良くすることができる。また、木製の部材により建具2の断熱性を高めることができる。
【0038】
第1板状部材10と第2板状部材12は、透明な樹脂製の部材であってもよい。第1板状部材10と第2板状部材12の間にシート状部材50が挟まれていてもよい。この構成によれば、建具2の断熱性と意匠性を高めることができる。また、樹脂製の板状部材は撓み易いが、剛性が高い第1縁部材30によって撓みを抑制することができる。更に、2枚の板状部材10、12の間に挟まれているシート状部材50がずれることを抑制することができる。
【0039】
第1縁部材30は、第1板状部材10の長手方向に延びる第1縁部14と、第2板状部材12の長手方向に延びる第1縁部14とを覆っている。この構成によれば、板状部材10、12の長手方向を支持することにより、板状部材10、12の撓みを抑制することができ、板状部材10、12を安定的に支持することができる。
【0040】
第2縁部材40は、第1板状部材10の表面に沿う方向において、第1縁部材30の両端部を覆っている。この構成によれば、第2縁部材40が第1縁部材30から脱落することを抑制することができる。
【0041】
(変形例)
(1)上記の実施例では、第1板状部材10の短手方向に延びる第2縁部16と、第2板状部材12の短手方向に延びる第2縁部16とが、第3縁部材70により覆われており、第1縁部材30により覆われていなかったが、この構成に限定されない。変形例では、第1板状部材10の短手方向に延びる第2縁部16と、第2板状部材12の短手方向に延びる第2縁部16とが、第1縁部材30により覆われていてもよい。また、第2縁部16を覆う第1縁部材30は、第2縁部材40により覆われていてもよい。
【0042】
(2)上記の実施例では、第1縁部材30が2枚の板状部材10、12を支持する構成であったが、この構成に限定されない。変形例では、第1縁部材30が3枚以上の板状部材を支持する構成であってもよい。
【0043】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0044】
2:建具、10:第1板状部材、12:第2板状部材、14:第1縁部、16:第2縁部、30:第1縁部材、32:凹部、33:内側部、34:外側部、40:第2縁部材、42:挿入部、43:内側部、44:外側部、45:中間部、50:シート状部材、60:締結具、70:第3縁部材
図1
図2
図3