(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030386
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】給気装置
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0053 20190101AFI20250228BHJP
F04D 29/44 20060101ALI20250228BHJP
F24F 7/00 20210101ALI20250228BHJP
【FI】
F24F1/0053
F04D29/44 P
F04D29/44 K
F24F7/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023135634
(22)【出願日】2023-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】714006510
【氏名又は名称】株式会社マーベックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】元林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】兼岩 進治
(72)【発明者】
【氏名】武市 久史
(72)【発明者】
【氏名】村上 智啓
【テーマコード(参考)】
3H130
3L056
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB02
3H130AB12
3H130AB26
3H130AB42
3H130AC11
3H130BA96A
3H130CA02
3H130CA28
3H130CB00
3H130EA04A
3H130EA07A
3H130EB01A
3H130EB05A
3L056BA05
(57)【要約】
【課題】ユーザがハウジングの内部および回転翼を容易に清掃できる構造を有する給気装置を提供する。
【解決手段】家屋の床下空間に設けられる給気装置であって、給気装置は、回転駆動軸に着脱可能に接続された回転翼を有する送風機と、送風機を収容するハウジングとを備え、ハウジングは、回転翼を出し入れ可能な開口部を有するハウジング本体と、ハウジング本体の開口部を部分的に覆うようにハウジング本体に取付可能であり、ハウジング本体に対して着脱可能である蓋部とを備え、蓋部は、回転駆動軸の延長線上に位置する回転中心を有し、蓋部およびハウジング本体は、蓋部が開口部を部分的に覆った状態で、蓋部が回転中心周りに回転操作されることにより、蓋部がハウジング本体に着脱されるように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家屋の床下空間に設けられる給気装置であって、
前記給気装置は、
回転駆動軸に着脱可能に接続された回転翼を有する送風機と、
前記送風機を収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングは、
前記回転翼を出し入れ可能な開口部を有するハウジング本体と、
前記ハウジング本体の前記開口部を部分的に覆うように前記ハウジング本体に取付可能であり、前記ハウジング本体に対して着脱可能である蓋部とを備え、
前記蓋部は、前記回転駆動軸の延長線上に位置する回転中心を有し、
前記蓋部および前記ハウジング本体は、前記蓋部が前記開口部を部分的に覆った状態で、前記蓋部が前記回転中心周りに回転操作されることにより、前記蓋部が前記ハウジング本体に着脱されるように構成されている、
給気装置。
【請求項2】
前記蓋部は、前記蓋部の回転方向における複数の位置にリブを有し、
前記リブは、前記蓋部が前記回転中心周りに回転操作される際に、ユーザの指先を引っ掛けることが可能であり、前記指先から回転操作力を受けることが可能に構成されている、
請求項1に記載の給気装置。
【請求項3】
前記蓋部は、前記床下空間内の空調空気を前記回転翼へ送ることが可能な吸気口を有し、
複数の前記リブは、前記吸気口の周囲に設けられている、
請求項2に記載の給気装置。
【請求項4】
前記蓋部および前記ハウジング本体は、前記蓋部が前記回転中心周りに所定の回転角度で回転操作されることにより、前記蓋部が前記ハウジング本体に着脱されるように構成され、
前記所定の回転角度は、0°より大きく45°以下の角度である、
請求項1に記載の給気装置。
【請求項5】
前記ハウジング本体は、前記給気装置を持ち上げるための把持部を有し、
前記把持部は、前記ハウジングの上部に設けられ、
前記把持部は、
ユーザの指を挿入可能な開口部と、
前記開口部に挿入された指が折り曲げられた状態で、前記指の腹で支持されることが可能な被支持部とを有している、
請求項1に記載の給気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家屋等の建物の床下空間に空調装置の空調空気を取り込み、居室等の部屋の床上空間の空調を行う空調システムが提案されている(たとえば特許文献1を参照)。特許文献1には、床下空間に供給された空調空気を取り込み、取り込んだ空調空気を部屋の床上空間(室内空間)に供給する給気装置が開示されている。この給気装置は、床下空間に配置される。この給気装置は、回転翼を有する送風機と、送風機を収容するハウジングとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、床下空間には埃が浮遊している場合がある。この場合、ハウジングの内部および回転翼に埃が付着する可能性がある。ハウジングの内部および回転翼に付着する埃の量が多くなると、送風量が低下して給気性能が低下する可能性がある。また、給気装置は、清潔な空気を供給できるように、清掃されることが好ましい。このため、ユーザからは、ハウジングの内部および回転翼を容易に清掃できる構造の給気装置が求められている。しかしながら、特許文献1に記載の給気装置は、ユーザがハウジングの内部および回転翼を容易に清掃できる構造とはなっていない。
【0005】
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、ユーザがハウジングの内部および回転翼を容易に清掃できる構造を有する給気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の給気装置は、家屋の床下空間に設けられる給気装置であって、前記給気装置は、回転駆動軸に着脱可能に接続された回転翼を有する送風機と、前記送風機を収容するハウジングとを備え、前記ハウジングは、前記回転翼を出し入れ可能な開口部を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記開口部を部分的に覆うように前記ハウジング本体に取付可能であり、前記ハウジング本体に対して着脱可能である蓋部とを備え、前記蓋部は、前記回転駆動軸の延長線上に位置する回転中心を有し、前記蓋部および前記ハウジング本体は、前記蓋部が前記開口部を部分的に覆った状態で、前記蓋部が前記回転中心周りに回転操作されることにより、前記蓋部が前記ハウジング本体に着脱されるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザがハウジングの内部および回転翼を容易に清掃できる構造を有する給気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る給気装置の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示される給気装置を縦方向に沿って切断した断面図である。
【
図3】
図1に示される給気装置を分解した状態で示す斜視図である。
【
図4】
図3に示される蓋部を前側から見た正面図である。
【
図5】
図3に示される蓋部を後側から見た背面図である。
【
図6】
図4に示される蓋部を径方向に沿って切断した断面図である。
【
図7】
図3に示されるハウジングに対する蓋部の着脱について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る給気装置を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明に係る給気装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1~
図3に示される、本実施形態に係る給気装置1は、家屋の床下空間S1に設けられる給気装置である。本実施形態では、給気装置1は、全館空調方式の床下空調システムの構成要素の1つとして用いられる。全館空調方式の床下空調システムは、たとえば、家屋における1階の床下空間S1(
図2参照)に空調装置(エアーコンディショナー、図示せず)の空調空気(暖気または冷気)を取り込み、1階および2階の居室等の床上空間S2(
図2参照)の空調を行うシステムである。床下空調システムは、空調装置(図示せず)と、床下空間S1と、床上空間S2と、給気装置1とを備えている。床下空間S1と床上空間S2とは、床部FL(
図2参照)に形成された開口部OPを介して連通している。給気装置1は、床下空調システムにおいて、床下空間S1の空調空気を床上空間S2に供給する装置である。給気装置1は、床下空間S1内の空調空気を吸い込み、吸い込んだ空調空気を、開口部OPを通じて床上空間S2へ供給するように構成されている。
【0011】
なお、本明細書において、家屋の上下方向を「上下方向」(
図1に参照符号Xで示す方向)と称する。また、給気装置1において、給気装置1が屋内等に配置されたときに屋内等の上下方向Xに沿う方向を、給気装置1の「上下方向」(
図1に参照符号Xで示す方向)と称する(給気装置1が屋内等に配置されていない状態においても同様とする)。また、給気装置1における送風機2の回転駆動軸21に沿った方向を「前後方向」(
図2に参照符号Yで示す方向)と称する。また、給気装置1において、給気装置1の「上下方向」および「前後方向」と直交する方向を、給気装置1の「幅方向」(
図2に参照符号Zで示す方向)と称する。上下方向X、前後方向Y、および幅方向Zは、互いに直交する。
図1に示される例では、
図1における左斜め下側が「前後方向」の前側であり、
図1における右斜め上側が「前後方向」の後側である。
【0012】
図1~
図3に示されるように、給気装置1は、回転駆動軸21に着脱可能に接続された回転翼22を有する送風機2と、送風機2を収容するハウジング3とを備えている。
【0013】
本実施形態では、給気装置1は、床下空調システムにおいて、床下空間S1(
図2参照)の空調空気を床上空間S2に供給する装置である。給気装置1は、床下空間S1内に配置される。具体的には、給気装置1のハウジング3は、床下空間S1内の空調空気を吸い込む吸気口(吸い込み口)33を備えている。また、ハウジング3は、床部FLに設けられた開口部OPに接続される給気口(吹き出し口)34を有している。
図1に示される例では、給気装置1は、給気口34を構成する給気側開口部341と、吸気側開口部341に着脱可能に取り付けられる格子状の給気グリル342とを備えている。なお、
図2および
図3においては、給気グリル342の図示を省略している。
【0014】
送風機2は、回転翼(羽根車)22の回転運動によって空気を移送する機器である。送風機2は、空調装置により床下空間S1(
図2参照)に供給された空調空気を吸い込み、吸い込んだ空調空気を床上空間S2に供給する機能を有する。本実施形態では、送風機2は、回転駆動軸21(
図2および
図3参照)を有するモータ23と、回転駆動軸21に着脱可能に接続される回転翼22とを備えている。モータ23は、たとえば電動モータである。送風機2は、床下空間S1に供給された空調空気を吸い込み、吸い込んだ空調空気を床上空間S2に供給できるのであれば、その種類および性能は特に限定されない。本実施形態では、送風機2は、シロッコファンである。この場合、送風機2は、筒状に配置された複数の羽根板221を有する回転翼22を備えている。
【0015】
送風機2は、モータ23の回転駆動による回転翼22の回転により、回転翼22の中心軸方向(前後方向Y)の前側から空調空気を取り入れるとともに、回転翼22の径方向外側へ空調空気を吹き出すように構成されている。したがって、本実施形態では、前後方向Yにおける回転翼22の前方に吸気口33が設けられている。また、回転翼22の外周に沿って後述のガイド部35が設けられている。ガイド部35は、回転翼22の外周から下方および側方へ吹き出された空調空気を、回転翼22の上方へ案内するように構成されている。また、回転翼22の上方に、給気口34が設けられている。
【0016】
回転駆動軸21に回転翼22を着脱可能に接続するための構成は、特に限定されない。本実施形態では、回転翼22の回転中心に設けられた軸挿通孔222に対して、回転駆動軸21が挿脱可能に構成されている。送風機2は、回転翼22の軸挿通孔222(
図3参照)に回転駆動軸21が挿通された状態で、回転翼22を回転駆動軸21に固定する固定部材24を備えている。固定部材24は、たとえば、回転駆動軸21の先端部に設けられた雄ねじ(図示せず)と螺合する雌ねじ(図示せず)を備えている。固定部材24を軸周りに回転させることにより、回転駆動軸21に対して固定部材24を着脱することができる。固定部材24を回転駆動軸21に対して着脱することにより、回転翼22を回転駆動軸21に対して着脱することができる。
【0017】
固定部材24に形成された雌ねじ、および、回転駆動軸21の先端部に設けられた雄ねじは、回転翼22の回転に伴う緩みが生じない向きに形成されている。具体的には、雄ねじおよび雌ねじは、その緩み方向が、回転翼22の回転方向とは反対方向となるように形成されている。
【0018】
また、本実施形態では、回転翼22が回転駆動軸21に対して軸周り方向に回転しないように構成されている。たとえば、回転駆動軸21において回転翼22が装着される部分の断面がD形状に形成されている。回転翼22の軸挿通孔222は、回転駆動軸21の断面形状に合わせてD形状に形成されている。これにより、回転駆動軸21に対する回転翼22の軸周り方向の回転を防止することができる。
【0019】
ハウジング3は、ハウジング本体31と、蓋部32とを備えている。ハウジング3は、送風機2を収容可能に構成されている。本実施形態では、ハウジング本体31は、送風機2が床下空間S1内の空調空気をハウジング3内に吸い込むための吸気口33を備えている。また、ハウジング本体31は、送風機2が吸い込んだ空調空気を床上空間S2へ供給する(上方へ吹き出す)ための給気口34を備えている。また、ハウジング本体31は、回転翼22の外周から下方および側方へ吹き出された空調空気を、回転翼22の上方へ案内するガイド部35(
図2参照)を備えている。ハウジング3は、送風機2を収容して保持することが可能であれば、その大きさおよび材質は特に限定されない。本実施形態では、ハウジング3は、合成樹脂により構成されている。なお、ハウジング3は、合成樹脂に代えて、金属等により構成されていてもよい。
【0020】
また、ハウジング本体31は、回転翼22を出し入れ可能な開口部311(
図3参照)を有している。これにより、ユーザがハウジング3の内部および回転翼22を容易に清掃することができる。具体的には、ユーザが開口部311を通じて回転翼22をハウジング3の外部へ取り出すことができる。これにより、ユーザは回転翼22を清掃することができる。また、回転翼22が取り出されたハウジング3の内部は、清掃の障害となり得る回転翼22が存在しない。しかも、ユーザは、開口部311を通じて手や清掃用具をハウジング3内へ挿入することができる。したがって、ユーザは、ハウジング3の内部を容易に清掃することができる。
【0021】
開口部311は、回転翼22を出し入れ可能であれば、その形状や大きさは特に限定されない。本実施形態では、開口部311は、回転翼22の直径よりやや大きな直径を有する円形状に形成されている。開口部311の大きさが大きい程、回転翼22の出し入れの容易性は高まる。しかしながら、開口部311の大きさが大きい程、蓋部32の大きさを大きくする必要がある。蓋部32の大きさが大きくなる程、蓋部32の重量も大きくなりやすい。したがって、回転翼22の出し入れの容易性と、蓋部32の大きさとの兼ね合いを考慮して、開口部311の大きさが適切に設定されることが好ましい。
【0022】
モータ23の回転駆動により回転翼22が回転すると、床下空間S1(
図2参照)内の空調空気は、吸気口33を通じて回転翼22の内側に取り入れられる。回転翼22の内側に取り入れられた空調空気は、回転翼22の径方向外側へ吹き出される。回転翼22の径方向外側へ吹き出された空調空気は、案内部35により回転翼22の上方へ案内され、給気口34を通じて給気装置1の上方へ吹き出される。給気装置1は、給気口34が床上空間S2に連通するように床部FLの開口部OPに接続された状態に配置される(
図2参照)。したがって、空調空気が給気口34および開口部OPを通じて床上空間S2へ供給される。
【0023】
図1に示されるように、蓋部32は、ハウジング本体31の開口部311を部分的に覆うようにハウジング本体31に取付可能に構成されている。また、蓋部32は、ハウジング本体31に対して着脱可能に構成されている。蓋部32がハウジング本体31に取付可能で、かつ、ハウジング本体31に対して着脱可能に構成されていることにより、給気装置1の安全性と、ハウジング3の内部および回転翼22の清掃の容易性とを両立させることができる。具体的には、蓋部32が、ハウジング本体31の開口部311を部分的に覆うようにハウジング本体31に取り付けられることにより、回転翼22の回転中等にユーザが誤って回転翼22に触れてしまう可能性を低減することができる。したがって、給気装置1の安全性を高めることができる。また、蓋部32がハウジング本体31から取り外されることにより、開口部311が開放される。したがって、ハウジング3の内部および回転翼22の清掃の容易性を高めることができる。
【0024】
本明細書において、「開口部311を部分的に覆うように」とは、開口部311の開口面積より小さい領域の開口が確保されるように、開口部311を覆うという意味である。開口部311の開口面積より小さい領域の開口が確保されるように開口部311を覆うことにより、上述した給気装置1の安全性を確保できるとともに、吸気口33を確保することができる。吸気口33は、床下空間S1内の空調空気を回転翼22へ送ることが可能な開口部である。したがって、蓋部32が、ハウジング本体31の開口部311を部分的に覆うことにより、給気装置1の安全性を確保しながら、床下空間S1内の空調空気を回転翼22へ送ることができる。「開口部311の開口面積より小さい領域の開口」の位置、大きさおよび形状は、給気装置1の安全性を確保しながら、床下空間S1内の空調空気を回転翼22へ送ることができるのであれば、特に限定されない。
【0025】
本実施形態では、蓋部32は、床下空間S1内の空調空気を回転翼22へ送ることが可能な吸気口33を有している(
図1、
図3~
図6参照)。吸気口33は、床下空間S1(
図2参照)とハウジング本体31の内部空間とを連通させる開口部である。回転翼22が回転することにより、床下空間S1内の空調空気が吸気口33を通じてハウジング本体31内に吸い込まれる。吸い込まれた空調空気は、給気口34を通じて床上空間S2へ供給される。吸気口33は、床下空間S1内の空調空気を回転翼22へ送ることが可能であれば、その形状および大きさは特に限定されない。本実施形態では、吸気口33は、ハウジング3の外部から回転駆動軸21に沿った方向(前後方向Y)から見て、回転翼22における複数の羽根板221が見えない位置、大きさおよび形状に形成されている(
図1参照)。これにより、吸気口33を通じて誤って手等がハウジング3内に入ったとしても、手等が羽根板221に接触する可能性を低減することができる。したがって、給気装置1の安全性をより確実に確保することができる。
【0026】
図3に示されるように、吸気口33は、回転駆動軸21の延長線上に位置している。より具体的には、吸気口33の中心は、回転駆動軸21の延長線上に位置している。これにより、吸気口33を通じてハウジング3内に入った空調空気は、回転翼22の径方向内側に集中的に流入することができる。したがって、回転翼22の回転による吸引力が空調空気に対して効率よく発揮され得る。
【0027】
図6に示されるように、吸気口33の周縁部332(吸気口33の内周から、径方向外側にある程度の幅を有する部分)は、吸気口33の中心軸方向における外側から内側に向かう空気の流れを整えること(整流)が可能な形状に構成されている。具体的には、吸気口33の周縁部332は、吸気口33の中心軸方向(前後方向Y)における外側から内側(前後方向Yにおける前側から後側、
図6における左側から右側)へ突出し、かつ、中心軸方向に沿った断面が吸気口33の中心軸331(前後方向Yに延びる軸)に向かって凸となるように湾曲した形状を有している。すなわち、吸気口33の周縁部332は、整流部としてのベルマウスの機能を有するように構成されている。これにより、吸気口33の周縁部332は、床下空間S1内の空調空気を整流することができるため、整流された空調空気を回転翼22へ送ることができる。整流された空調空気を回転翼22へ送ることにより、回転翼22による送風効率を高めることができる。したがって、床上空間S2の空調効率を高めることができる。
【0028】
蓋部32は、回転駆動軸21の延長線上に位置する回転中心321(
図1、
図4および
図5参照)を有している。蓋部32が、回転駆動軸21の延長線上に位置する回転中心321を有することにより、後述のように蓋部32を回転させて着脱することができるとともに、上下方向Xおよび幅方向Zにおいて、蓋部32の位置が回転翼22の位置と一致する。また、蓋部32をハウジング本体31から取り外した状態において、上下方向Xおよび幅方向Zにおける開口部311の位置が回転翼22の位置と一致する。これにより、ユーザは、開口部311を通じて回転翼22を容易に取り出すことができる。また、ユーザは、取り出された回転翼22を、開口部311を通じてハウジング3内の元の位置に容易に戻すことができる。本実施形態では、蓋部32は外周が円形状に形成されている。また、開口部311は、蓋部32の外周の形状および大きさに合わせて円形状に形成されている。したがって、ユーザは、蓋部32を開口部311の内周に沿ってスライドさせながら、回転中心321周りに回転させることができる。
【0029】
蓋部32およびハウジング本体31は、蓋部32が開口部311を部分的に覆った状態で、蓋部32が回転中心321周りに回転操作されることにより、蓋部32がハウジング本体31に着脱されるように構成されている(
図1、
図3および
図7参照)。これにより、ユーザは、蓋部32を回転中心321周りに回転操作するだけで、蓋部32をハウジング本体31に対して容易に着脱させることができる。本実施形態では、蓋部32およびハウジング本体31は、上記の回転操作によって互いに着脱可能となるように着脱機構4(
図7参照)を備えている。着脱機構4は、蓋部32の回転操作によって蓋部32をハウジング本体31に対して着脱できるのであれば、その構成は特に限定されない。本実施形態では、着脱機構4は、蓋部32に設けられた係合部41と、ハウジング本体31に設けられた被係合部42とを備えている。係合部41および被係合部42は、蓋部32の回転操作により互いに係脱するように構成されている。具体的には、係合部41および被係合部42は、蓋部32を回転中心321周りに第1の方向(たとえば、前後方向Yの前側から見て時計回り、
図4参照)に回転させることにより互いに係合するように構成されている。また、係合部41および被係合部42は、蓋部32を回転中心321周りに第1の方向とは反対の第2の方向(たとえば、前後方向Yの前側から見て反時計回り、
図4参照)に回転させることにより互いの係合が解除されるように構成されている。
【0030】
図5に示される例では、係合部41は、蓋部32の外周に沿って並び、かつ、互いに間隔をあけて複数の位置に設けられている。
図5に示される例では、3つの係合部41が設けられている。
図6および
図7に示されるように、係合部41は、前後方向Yに沿ってハウジング本体31側に突出するように形成されている。具体的には、係合部41は、前後方向Yに沿ってハウジング本体31側に突出する第1の延出部411と、延出部411の先端部から蓋部32の径方向外側に延出する第2の延出部412とを備えている。第1の延出部411および第2の延出部412により、蓋部32の周方向から見てL字状の係合部41が構成されている。
【0031】
図3に示される例では、被係合部42は、ハウジング本体31における開口部311の内周に沿って並び、かつ、互いに間隔をあけて複数の位置に設けられている。
図3に示される例では、3つの被係合部42が設けられている。
図3および
図7に示されるように、被係合部42は、開口部311の内周に沿って延びるように形成されている。具体的には、被係合部42は、開口部311の内周部を径方向外側に向かって切り欠くように形成された第1の切欠部421(
図7参照)と、前後方向Yにおける第1の切欠部421の後側の端部から開口部311の周方向に沿って延びる第2の切欠部422とを備えている。第1の切欠部421および第2の切欠部422により、開口部311の径方向内側から見てL字状の被係合部42が構成されている(
図7参照)。また、
図7に示される例では、第2の切欠部422は、中途部から先端部に向かって次第に切欠きの深さが浅くなるように形成されている(以下、浅くなっている部分をテーパ部423とも称する)。第2の切欠部422の底面は、テーパ部423において前後方向Yに傾斜している。
【0032】
図3および
図7に示される例では、ハウジング本体31に対して蓋部32が取り外されている状態において、以下のように蓋部32を操作することにより、蓋部32をハウジング本体31に取り付けることができる。まず、蓋部32をハウジング本体31に近づけて、蓋部32の係合部41をハウジング本体31の被係合部42の第1の切欠部421に挿入する(
図7における一点鎖線の被係合部42側への矢印を参照)。次いで、蓋部32を回転中心321周りに回転操作する(
図7における一点鎖線の被係合部42側への矢印を参照)。回転方向は、第1の方向(たとえば、前後方向Yの前側から見て時計回り)である。回転操作は、係合部41の第2の延出部412を第2の切欠部422のテーパ部423まで進入させる。これにより、第2の延出部412の底面と第2の延出部412との接触圧が高くなり、第2の延出部412の底面と第2の延出部412とが密着する。したがって、係合部41と被係合部42とが互いに係合する。これにより、蓋部32がハウジング本体31に取り付けられる。ハウジング本体31から蓋部32を取り外す場合には、ハウジング本体31に対して蓋部32を取り付ける上述の操作と逆の操作を行えばよい。
【0033】
なお、本実施形態では、
図1、
図3および
図4に示されるように、蓋部32は、蓋部32の回転方向における複数の位置にリブ322を有することが好ましい。リブ322は、蓋部32が回転中心321周りに回転操作される際に、ユーザの指先を引っ掛けることが可能であり、指先から回転操作力を受けることが可能に構成されている。具体的には、各リブ322は、蓋部32の径方向に沿って延びるように設けられている。蓋部32がこのようなリブ322を有することにより、ユーザは指先をリブ322に引っ掛けて、指先からリブ322に対して回転操作力を与えることができる。これにより、ユーザは蓋部32を容易に回転操作することができる。本実施形態では、複数のリブ322は、蓋部32の外周に沿った位置に設けられている。これにより、ユーザは蓋部32の回転中心321から遠い位置において回転操作力を加えることになる。したがって、ユーザは小さい回転操作力で蓋部32を回転させることができる。また、蓋部32の回転方向における複数の位置にリブ322が設けられていることにより、蓋部32の剛性を高めることができる。したがって、気温や湿度等による蓋部32の変形を抑制することができる。これにより、係合部41と被係合部42との係合および係合解除を行いにくくなるのを抑制することができる。したがって、気温や湿度等によらず、ハウジング本体31に対する蓋部32の着脱を容易に行うことができる。
【0034】
また、本実施形態では、リブ322は、蓋部32に設けられた凹部323内に設けられている。具体的には、凹部323は、蓋部32の外側(
図1、
図3、
図4に示される例では前後方向Yにおける前側)の面に設けられている。たとえば、凹部323は、蓋部32の回転方向に沿って円環状かつ溝状に設けられている。また、凹部323は、ユーザの指先を挿入可能な深さおよび大きさを有している。リブ322は、凹部323内を複数の区画に仕切るように設けられている。たとえば、リブ322は、円環状かつ溝状に形成された凹部323の内側の空間を、円環の周方向において複数の区画に仕切るように設けられている。リブ322が蓋部32に設けられた凹部323内に設けられていることにより、ユーザの指先が凹部323内に挿入された状態で、指先からリブ322に対して回転操作力を与えることができる。これにより、リブ322に対して回転操作力を与える際に、ユーザの指先が凹部323内に保持されるため、ユーザは蓋部32をより確実に回転操作することができる。
【0035】
また、本実施形態では、複数のリブ322は、吸気口33の周囲に設けられていることが好ましい。これにより、吸気口33の外周に沿って蓋部32を回転させて、蓋部32を容易に着脱させることができる。
【0036】
本実施形態では、蓋部32およびハウジング本体31は、蓋部32が回転中心321周りに所定の回転角度で回転操作されることにより、蓋部32がハウジング本体31に着脱されるように構成されていることが好ましい。所定の回転角度は、0°より大きく45°以下の角度であることが好ましい。この場合、ユーザは少しの回転角度で回転操作を行うことにより、蓋部32をハウジング本体31に対して着脱することができる。したがって、ユーザはより容易に蓋部32の着脱を行うことができる。なお、所定の回転角度は、より好ましくは5°~40°であり、さらに好ましくは10°~30°である。所定の回転角度が5°~40°または10°~30°であることにより、ユーザは蓋部32を確実に回転操作したという感覚を認識しやすい。したがって、ユーザによる蓋部32の回転操作の容易性と、回転操作を確実に行ったという感覚とを両立させることができる。
【0037】
本実施形態では、ハウジング本体31は、給気装置1を持ち上げるための把持部5を有していることが好ましい(
図1および
図3参照)。さらに、把持部5は、ハウジング3の上部に設けられていることが好ましい。ハウジング本体31が、給気装置1を持ち上げるための把持部5をハウジング3の上部に有していることにより、ユーザは把持部5を把持することにより、給気装置1を容易に持ち上げることができる。特に、給気装置1が床下空間S1に配置され、ハウジング3の上部が床部FLの開口部OPから見えている場合において、ユーザはハウジング3の上部に設けられた把持部5を把持することにより、給気装置1を床下空間S1から床上空間S2へ容易に持ち上げることができる。給気装置1を床上空間S2へ持ち上げることにより、ハウジング本体31から蓋部32を容易に取り外すことができる。そして、蓋部32を取り外した状態で、回転翼22を回転駆動軸21から取り外すことができる。したがって、床上空間S2において、蓋部32の取り外し作業、および回転翼22の取り外し作業を容易に行うことができる。
【0038】
さらに、把持部5は、ユーザの指を挿入可能な開口部51(
図1参照)と、開口部51に挿入された指が折り曲げられた状態で、指の腹で支持されることが可能な被支持部52とを有していることが好ましい。把持部5がこのような開口部51および被支持部52を有することにより、ユーザは、指を開口部51に挿入し、挿入された指の腹で被支持部52を支持することができる。したがって、ユーザは、より容易かつ確実に把持部5を把持することができる。これにより、給気装置1を持ち上げているときに、誤って給気装置1を落下させてしまう可能性を、簡単な構成で低減することができる。被支持部52は、開口部51に挿入された指が折り曲げられた状態で、指の腹で支持されることが可能であれば、その構成は特に限定されない。本実施形態では、被支持部52は、ハウジング本体31において開口部51が形成されている上部の裏面である。ハウジング本体31において開口部51が形成されている上部は板状に構成されている。したがって、被支持部52は、ハウジング本体31における板状の上部の裏面(下面)である。被支持部52は、被支持部52に対して指の腹が滑るのを防止する滑り止め機能を有していることが好ましい。たとえば、被支持部52は、指の腹との摩擦力を高める凹凸部を有していることが好ましい。被支持部52がこのような凹凸部を有することにより、被支持部52に対する指の腹の滑りを防止することができる。したがって、給気装置1を持ち上げているときに、誤って給気装置1を落下させてしまう可能性を、より低減することができる。
【0039】
また、
図1に示される例では、把持部5は、ユーザの複数の指(たとえば、手の人差指、中指、薬指および小指のうち、2本~4本の指)を挿入可能な開口部51と、開口部51に挿入された複数の指が折り曲げられた状態で、複数の指の腹で支持されることが可能な被支持部52とを有している。把持部5がこのような開口部51および被支持部52を有することにより、ユーザは、複数の指を開口部51に挿入し、挿入された複数の指の腹で被支持部52を支持することができる。したがって、給気装置1の持ち上げの容易性および確実性をさらに向上させることができる。さらに、把持部5は、ユーザの手の親指が当接な当接部53を有している。本実施形態では、当接部53は、ハウジング本体31において開口部51が形成されている上部の表面(上面)である。把持部5が、当接部53を有することにより、親指と他の指(たとえば、手の人差指、中指、薬指および小指)との間で、ハウジング本体31における板状の上部を挟み込むことができる。したがって、給気装置1の持ち上げの容易性および確実性をさらに向上させることができる。
【0040】
また、本実施形態では、把持部5は、ユーザの片方の手(両手のうちの一方の手)で給気装置1を持ち上げることが可能な位置に設けられている。具体的には、把持部5は、ユーザが把持部5を片方の手で把持して給気装置1を持ち上げた際に、給気装置1の姿勢が持ち上げる前の状態から変化しにくい(姿勢が一定に保たれやすい)位置に設けられている。たとえば、把持部5が給気装置1の重心の上方(たとえば、重心の真上または真上付近)に設けられている。これにより、ユーザが把持部5を把持して給気装置1を持ち上げる際に、給気装置1の姿勢が一定に保たれる。したがって、給気装置1を持ち上げる際に給気装置1がふらつくようなことがなく、給気装置1の持ち上げの容易性および確実性をさらに向上させることができる。
【0041】
本実施形態では、ハウジング本体31は、その上部に、水平方向に沿って外側へ延出するフランジ部312(
図1~
図3参照)を備えている。ハウジング本体31が床部FL(
図2参照)の開口部OPに上側から挿入された場合に、フランジ部312は開口部OPの周縁の上面に支持されるように構成されている。これにより、給気装置1は、床部FLの開口部OPの周縁に吊り下げられるように支持される。
【0042】
本実施形態では、給気装置1は、ハウジング本体31の上部に、電源スイッチおよび風量調節スイッチを含むスイッチ類6(
図1参照)が設けられている。スイッチ類6を操作することにより、送風機2の電源のオン、オフ、および、送風機2の風量を調節することができる。
図1に示される例では、スイッチ類6は、上下方向Xにおいて、吸気グリル342と送風機2との間に設けられている。スイッチ類6を操作する際には、吸気グリル342を取り外して、スイッチ類6を露出させることにより、操作することができる。
【0043】
次に、本実施形態に係る給気装置1の使用方法の一例について、
図1~
図7を参照して説明する。具体的には、給気装置1のハウジング3の内部および回転翼を清掃する方法について説明する。なお、給気装置1による空調空気の給気動作自体は公知であるので、その説明を省略する。以下では、床下空間S1に給気装置1が配置されている場合を想定する。給気装置1は、上部が床部FLの開口部OPの周縁に引っ掛けられた状態で、床下空間S1内に吊り下げられている。
【0044】
まず、給気グリル342が給気側開口部341から取り外される(
図1参照)。これにより、把手部5の開口部51が露出する(
図1および
図2参照)。次いで、ユーザの指が把持部5の開口部51に挿入され、挿入された指が折り曲げられて、指の腹で被支持部52が支持される。次いで、ユーザの指の腹により被支持部52が支持された状態で、給気装置1が床下空間S1から床上空間S2へ持ち上げられる。
【0045】
次いで、給気装置1が床部FL等の上に載置される。次いで、ユーザの指先が蓋部32のリブ322(
図1、
図4参照)に引っ掛けられて、指先からリブ322に対して回転操作力が与えられる。これにより、蓋部32が回転中心321(
図3~
図5参照)周りに回転し、蓋部32の係合部41とハウジング本体31の被係合部42との係合が解除される(
図7における一点鎖線の係合部41側への矢印を参照)。次いで、リブ322や吸気口33の内周部(
図1、
図3~
図6参照)がユーザにより把持されて、蓋部32がハウジング本体31から取り外される。これにより、開口部311が開放される。
【0046】
次いで、ユーザの手が、開口部311を通じてハウジング本体31内に挿入される。次いで、固定部材24がユーザに把持されて、固定部材24が回転駆動軸21の軸周りに回転操作される。これにより、固定部材24が回転駆動軸21から取り外される(
図3参照)。次いで、回転翼22がユーザに把持されて、回転翼22が回転駆動軸21から取り外される。取り外された回転翼22は、開口部311を通じてハウジング本体31から取り出される。
【0047】
次いで、取り出された回転翼22が公知の洗浄方法により洗浄される。また、回転翼22が取り出されたハウジング本体31内が公知の洗浄方法により洗浄される。ハウジング本体31内が洗浄される際、ユーザの手や清掃用具が開口部311を通じてハウジング31内に挿入される。これにより、ハウジング本体31の内部を容易に清掃することができる。
【0048】
回転翼22およびハウジング本体31の内部の清掃終了後、回転翼22がハウジング本体31内に戻されて回転駆動軸21に取り付けられる(
図3参照)。具体的には、回転翼22が開口部311を通じてハウジング本体31の内部に挿入される。挿入された回転翼22は、回転駆動軸21に固定部材24を用いて取り付けられる。次いで、蓋部32が開口部311を部分的に覆うように配置される。次いで、蓋部32を回転中心321周りに回転操作される。これにより、蓋部32の係合部41とハウジング本体31の被係合部42とが互いに係合する(
図1、
図7参照)。したがって、蓋部32がハウジング本体に取り付けられる。
【0049】
次いで、ユーザの指が把持部5の開口部51(
図1参照)に挿入され、挿入された指が折り曲げられて、指の腹で被支持部52が支持される。次いで、ユーザの指の腹により被支持部52が支持された状態で持ち上げられ、給気装置1が床上空間S2から床下空間S1へ降ろされる(
図2参照)。給気装置1は、床部FLの開口部OPの周縁に引っ掛けられた状態で、床下空間S1内に吊り下げられる。次いで、給気グリル342が給気側開口部341に取り付けられる。これにより、給気装置1は元の状態に復帰することができる。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る給気装置1によれば、ユーザは、蓋部32を回転中心321周りに回転操作するだけで、蓋部32をハウジング本体31に対して容易に着脱させることができる。しかも、蓋部32をハウジング本体31に対して着脱させる際、ドライバ等の工具を用いる必要がない。また、ユーザは、蓋部32がハウジング本体31から取り外されることにより開放された開口部311を通じて回転駆動軸21から回転翼22を取り外すことができる。さらに、ユーザは、回転駆動軸21から取り外された回転翼22を、開口部311を通じてハウジング本体31から取り出すことができる。したがって、ユーザは、回転翼22を容易に清掃することができる。また、ユーザは、回転翼22が取り出された状態のハウジング3の内部に、開口部311を通じて手や清掃用具を挿入することにより、ハウジング3の内部を容易に清掃することができる。回転翼22およびハウジング3の内部が清掃されることにより、給気装置1における給気性能の低下を抑制することができる。また、給気装置1は、清潔な空気を供給する性能を維持することができる。
【符号の説明】
【0051】
1 給気装置
2 送風機
21 回転駆動軸
22 回転翼
221 羽根板
222 軸挿通孔
23 モータ
24 固定部材
3 ハウジング
31 ハウジング本体
311 開口部
312 フランジ部
32 蓋部
321 回転中心
322 リブ
323 凹部
33 吸気口(吸い込み口)
331 吸気口の中心軸
332 周縁部
34 給気口(吹き出し口)
341 給気側開口部
342 給気グリル
35 ガイド部
4 着脱機構
41 係合部
411 第1の延出部
412 第2の延出部
42 被係合部
421 第1の切欠部
422 第2の切欠部
423 テーパ部
5 把持部
51 開口部
52 被支持部
53 当接部
6 スイッチ類
FL 床部
S1 床下空間
S2 床上空間
X 上下方向
Y 前後方向
Z 幅方向