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特開2025-3048ソファ用備品、ソファ、備品付きソファ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003048
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ソファ用備品、ソファ、備品付きソファ
(51)【国際特許分類】
   A47C 17/02 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
A47C17/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103503
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】597021886
【氏名又は名称】株式会社馬場家具
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】馬場 万亀彦
(57)【要約】
【課題】 ソファの座面に差込溝や差込孔を開口しなくても設置でき、座面の上で移動させることもでき、荷重が掛かっても位置ずれし難いように設置することができるソファ用備品とソファと備品付きソファの提供。
【解決手段】 備品本体と、備品本体からその前方に突出されている支持脚を備えており、支持脚はソファのベースとその上に設置されている座クッションとの間に挟み込み可能であり、挟み込まれた状態で、ベースの周縁上方に突出しているベース突起に係止可能な係止部を備えており、備品本体は、支持脚がベースと座クッションとの間に挟み込まれると、座クッションの上面に設置されるようにした。支持脚は備品本体の横幅方向に長い係止バーを備えており、係止バーはソファのベース突起の内面に沿って配置することができ、内面に沿って配置するとベース突起に係止できる高さの係止部である。係止バーはソファのコーナーの上を跨いでコーナーを挟む両側面間に配置できる長さであり、長さ方向両端側に係止部がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソファに脱着可能に装着できるソファ用備品であり、
ソファはベースの上に座クッションが設置されており、
備品本体と、備品本体からその前方に突出されている支持脚を備えており、
支持脚はソファのベースと座クッションとの間に挟み込み可能であり、挟み込まれた状態で、ベースの周縁上方に突出しているベース突起に係止可能な係止部を備えており、
備品本体は、支持脚がベースと座クッションとの間に挟み込まれると、座クッションの上に設置される、
ことを特徴とするソファ用備品。
【請求項2】
請求項1記載のソファ用備品において、
支持脚は備品本体の横幅方向に長い係止バーを備えており、
係止バーの軸方向中央部はソファのベース突起に係止できる係止部であり、ベース突起の内面に沿って配置するとベース突起に係止する高さである、
ことを特徴とするソファ用備品。
【請求項3】
請求項1記載のソファ用備品において、
支持脚は備品本体の横幅方向に長い係止バーを備えており、
係止バーはソファのコーナーの上を跨いでコーナーを挟む両側面間に配置できる長さであり、長さ方向両端側に係止部があり、
係止部はベース突起に被さる凹状である、
ことを特徴とするソファ用備品。
【請求項4】
請求項1記載のソファ用備品において、
支持脚は備品本体の前方に突出している挟み込み部と、挟み込み部に固定された係止突起を備えており、
係止突起は挟み込み部の横幅方向両端側に突出しており、挟み込み部をソファのベースと座クッションの間に挟み込むと、ベース突起の内面に沿って配置することができ、その内面に係止できる高さである、
ことを特徴とするソファ用備品。
【請求項5】
ベースの上に座クッションを設置したソファであり、
ベースと座クッションの間にソファ用備品の支持脚を挟み込み可能な隙間があり、隙間はベースと座クッションの外周外側に開口しており、
ベースはその外周に凸条のベース突起があり、
ベース突起はそれより内側のベース上面よりも上方に突出して、ベース突起とその内側のベース上面との間に段差部がある、
ことを特徴とするソファ。
【請求項6】
ソファにソファ用備品が装着された備品付きソファであり、
ソファは請求項5記載のソファであり、
ソファ用備品は請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のソファ用備品であり、
ソファ用備品の支持脚がソファのベースと座クッションの間に挟み込まれ、支持脚の係止部がベース突起の内側に配置されて、又はベース突起の上に配置されて、ベース突起と係止している、
ことを特徴とする備品付きソファ。
【請求項7】
ソファにソファ用備品が装着された備品付きソファであり、
ソファは請求項5記載のソファであり、
ソファ用備品は請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のソファ用備品であり、
ソファ用備品の支持脚がソファのベースと座クッションの間に挟み込まれて、備品本体がソファの上に配置され、支持脚の係止部がソファのベース突起の内側に配置されてベース突起と係止している、
ことを特徴とする備品付きソファ。
【請求項8】
ソファにソファ用備品が装着された備品付きソファであり、
ソファは請求項5記載のソファであり、
ソファ用備品は請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のソファ用備品であり、
ソファ用備品の支持脚がソファのベースと座クッションの間に挟み込まれて、ソファ用備品の備品本体がソファのコーナーを跨いでコーナーの上に配置され、支持脚の係止部がソファのベース突起の上に被さってベース突起に係止している、
ことを特徴とする備品付きソファ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソファ用備品と、ソファと、備品付きソファに関する。
【背景技術】
【0002】
住環境の変化に伴い、ソファは室内の壁際に置かれるものから、リビングやダイニングの空間の中央に置かれるものになってきている。また、生活様式の変化により、リビングに集う家族も、全員が一緒にテレビを見るだけでなく、一人一人が携帯電話やタブレットを見ながら楽しむことが当たり前になっている。このような生活スタイルを反映して、ソファも、座る(着座する)人がテレビの方向を向いて並んで座るものよりも、自由な方向を向いて、自由な姿勢で過ごすことができるものになってきている。
【0003】
一例としては、背凭れも、肘掛けもなく、周方向どの方向からでも座面に座ることのできる平面状のベッドマットレスの座面の上に背凭れを設置して、自由に移動できるようにしたものがある。これは背凭れを座面に置くだけであるため、背凭れに凭れ掛かる(体重が掛かる)と位置ずれすることがあり、不安定である。安定させるためには、ある程度重くせざるを得ない。重くすると移動しにくくなる。
【0004】
他の例として、ベッドマットレスの座面に溝を切って、その溝に背凭れの支持棒を上から差し込むようにしたものがある(特許文献1)。これは、背凭れに凭れ掛かっても(体重が掛かっても)背凭れが位置ずれし難いという利点がある。しかし、これは溝切加工が面倒である。また、背凭れを移動可能とするためには溝を長くしたり、溝を座面の数箇所に切ったりしなければならない。また、溝が横長であるため、ベッドマットレスが柔らかいと支持棒がぐらついて背凭れが不安定になる。安定させるためには、ベッドマットレスを硬くしなければならず、硬くすると座り心地が損なわれる。溝を長くすると、溝の不使用部分が座面に露出するため、体裁(見栄え)が悪いとか、露呈している溝に足の指や手の指を差し込んで怪我をする恐れもある。
【0005】
特許文献2のような着座具もある。これは、基台ユニットの表面数箇所に差込孔をあけ、その差込孔にハイブロック体の差込ボスを差し込んで背凭れとしたり、ローブロック体の差込ボスを差し込んで肘掛けとしたりすることができるものである。特許文献2では、差込孔のある箇所にしか差込ボスを差し込むことができないため、ハイブロック体やローブロック体を基台ユニットの表面で移動するためには、差込孔を差込ボスの数よりも多く開口しなければならず、穴あけ加工が面倒になる。また、使用しない差込孔が基台ユニットの表面に露呈するため見栄えが良くないとか、露呈している差込孔に足の指や手の指を差し込んで怪我をする恐れもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2021-087773号公報
【特許文献2】特開2012-223484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の解決課題は、ソファの座面(上面)に差込溝や差込孔を開口しなくても装着(セット)することができ、座面の上で移動させる(場所を変える)こともでき、位置ずれし難いように装着できるソファ用備品と、そのソファ用備品を装着できるソファと、ソファ用備品を装着した備品付きソファを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のソファは、マットレス、マット、ソファ、ベッドマットレス等であり、ソファ用備品はソファ用の背凭れ、肘掛け、枕、クッション、板状のテーブル、書見台、ケース等であり、備品付きソファは前記ソファ用備品が設置されているソファである。
【0009】
本発明のソファ用備品は、備品本体に支持脚を設けたものである。支持脚には挟み込み部と係止部がある。挟み込み部はソファのべースとその上の座クッションとの間に挟み込むことができ、係止部は挟み込み部をベースと座クッションとの間に挟み込むと、ベース上面に突出している突起(ベース突起)に係止できるものである。
【0010】
本発明のソファは、ベースの上に座クッションを備えたものであり、ベースと座クッションの間にソファ用備品の支持脚を挟み込み可能な空間(隙間)がある。ベースはその外周にベース突起があり、ベース突起はそれより内側のベース上面よりも一段高くなっており、前記隙間に挟み込まれたソファ用備品の支持脚の係止部を係止できる形状と高さである。
【0011】
本発明の備品付きソファは、ソファのベースとその上の座クッションとの間に、ソファ用備品の支持脚が挟み込まれて、ソファ用備品の備品本体が、座クッションの上に設置されたものである。支持脚は、その係止部がベース突起に係止して不用意に抜けないようにしてある。ソファ用備品はその支持脚をソファの外周に沿って設置して、支持脚の係止部をベース突起に係止させることも、支持脚をソファのコーナーの上に跨がせて設置し、その支持脚の係止部をベース突起の上に被せて係止させることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のソファ用備品は次のような効果がある。
(1)支持脚をソファのべースと座クッションとの間に挟み込むことができるため、ソファの上面に差込溝や差込孔をあける必要がない。また、ソファへの挟み込み箇所を変えて移動させることもできる。
(2)支持脚をソファのべースと座クッションとの間に挟み込むと、支持脚の係止部がソファの突起に係止するため、ソファ用備品は自立し易くなり、荷重が掛かっても位置ずれし難くなる。
【0013】
本発明のソファは次のような効果がある。
(1)ベースとその上の座クッションとの間に、ソファ用備品の支持脚を差し込み可能であるため、座クッションの上面に差込溝や差込孔をあけておかなくとも、支持脚をソファの横から差し込んで挟み込むことができる。
(2)隙間がベースと座クッションの間の周囲(周面)にあるため、隙間への支持脚の差し込み箇所の変更が容易であり、座面の上のソファ用備品を移動し易い。
(3)ソファ用備品の支持脚がベースと座クッションとの間に挟み込まれ、また、支持脚の係止部がソファのベース突起に係止するため、ソファ用備品は自立し易くなり、荷重が掛かっても位置ずれし難くなる。このため、ソファ用備品を安定させるために座クッションを硬くする必要がなく、座クッションの座り心地が損なわれない。
【0014】
本発明の備品付きソファは次のような効果がある。
(1)ソファのベースと座クッションとの間に、ソファ用備品の支持脚が挟み込まれているため、ソファ用備品が安定する。また、支持脚が挟み込まれているだけであり、ソファの側面から出し入れができるので、ソファ用備品の移動が容易である。
(2)ソファ用備品をソファのベースの側面に沿って装着することも、ソファのコーナーに装着することもできるため、多用途の使い方ができる。
(3)ソファ用備品の支持脚がベース突起に係止しているため、ソファ用備品が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の備品付きソファの一例を示す斜視図。
図2】本発明の備品付きソファの一例を示す平面図。
図3】(a)は本発明のソファ用備品をソファの側面に装着した状態の背面側説明図、(b)は(a)の支持脚とベース突起との係止状態の断面図。
図4】(a)は本発明のソファ用備品をソファのコーナーに装着した状態の背面側説明図、(b)は(a)の支持脚とベース突起との係止状態の断面図。
図5】本発明のソファ用備品の支持脚のL字バーを三本にした例の背面側斜視図。
図6】(a)~(d)は本発明のソファ用備品の支持脚の異なる例の正面側の説明図。
図7】(a)は本発明のソファ用備品の支持脚のバーを平板状にした例の背面側斜視図、(b)は(a)の支持脚をソファのベース突起に係止した状態の断面図。
図8】(a)は本発明の備品付きソファの他例を示す斜視図、(b)は(a)におけるテーブルの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明のソファ用備品、ソファ、備品付きソファの実施形態の一例を図1図8(a)(b)を参照して説明する。
【0017】
(ソファ用備品の実施形態)
ソファ用備品1は、図1図8(a)(b)のようにソファ2に装着(セット)できるものである。ソファ用備品1には各種形状、構造のものがあるが、いずれの場合も、図1図8(a)(b)のように備品本体3の下に支持脚4を備えている。
【0018】
[備品本体]
図1図7(a)の備品本体3は汎用の背凭れであり、クッション材製である。これら備品本体3は側面視略三角形であるが、その形状は図3(a)のように側面視三角形の背面クッション3aの前面に四角形の前クッション3bを備えたものであってもよい。
【0019】
備品本体3は肘掛け、枕等であってもよい、これらの場合も、形状、構造、材質等は用途に合わせて任意に選択可能であるが、クッション材製が適する。
【0020】
図8(a)の平板状の備品本体3はテーブルである。この備品本体3は四角形の板状であるが、形状、構造等は図示した以外であってもよく、材質は用途に合わせて木材、樹脂、弾性材、皮革、合成樹脂等、任意に選択可能である。
【0021】
備品本体3は、図示しないが、眼鏡、リモコン、筆記具等を出し入れ可能な箱状、引き出し状といった各種形状、構造のケース等であってもよい。
【0022】
[支持脚]
支持脚4は備品本体3の下部に取り付けられて備品本体3の前方に突出している。この支持脚4は図3(a)のように、丸棒、丸パイプ等の一本のバー5を折り曲げて形成された前方バー5a、側方バー5b、縦バー5cを備えており、縦バー5cの立ち上がり部分(湾曲部)7(図3(a)(b))の間を係止バー8で連結してある。前方バー5aと側方バー5bを挟み込み部6としてある。この挟み込み部6をソファ2のベース9と座クッション10との間に挟み込むと、座クッション10の上に着座した人の重みで押さえられて備品本体3が安定する。
【0023】
[係止バー]
係止バー8は図4(a)、図8(b)のように、ソファ2のコーナー11を跨ぐことができる長さであり、長手方向両端側に係止部12(図6(b))を備えている。係止部12は立ち上がって凹状になっており、立ち上がりの高さは、ソファ2のコーナー11を挟む長辺側の側面2aと短辺側の側面2bの周縁に形成されている突起(ベース突起)13の上に被せることができるようにしてある。
【0024】
係止バー8はその長手方向中間部が係止部12となることもある。支持脚4の挟み込み部6は、図3(a)、図8(a)のように、ソファ2の外側から、ベース9と座クッション10の長辺側の側面2a又は短辺側の側面2bに差し込んで挟み込むこともできる。この場合は、係止バー8の長手方向中間部が、図3(b)のように、ベース突起13の内側の段差部17に配置されてベース突起13の内面13aに係止する。即ち、係止バー8の長手方向中間部が係止部12となる。
【0025】
支持脚4には各種形状のものがある。図5の支持脚4は、備品本体3の下部から前方に、側面視L字状のバー(L字バー)20を三本平行に突出させてある。この支持脚4は三本のL字バー20の前方突出部20aを挟み込み部6とし、各L字バー20の湾曲部7の間を係止バー8で連結し、係止バー8の両端側を立ち上げて係止部12としてある。三本のL字バー20の前方突出部20aの先端は図3(a)と同様に前方バー(図示せず)で連結することもできる。この場合は、三本の前方バーと三本の前方突出部20aが挟み込み部6となる。
【0026】
図6(a)の支持脚4は二本のL字バーを備品本体3に取り付けたものである。図6(b)の支持脚4は図3(a)の支持脚4と同じ形状である。
【0027】
図6(c)の支持脚4は基本的には図6(a)の支持脚4と同じ形状であるが、異なるのは、二本のL字バー20を平板にしたことである。
【0028】
図6(d)の支持脚4は、基本的には図6(b)の支持脚4と同じ形状であるが、異なるのは、二本のバー5と前方バー5aを平板にしたことである。
【0029】
図7(a)の支持脚4は、備品本体3の背面下部から、側面視L字状で平板状のバー5を一本突出させ、バー5の前方突出部21の先端に横長の補助材16を設けてある。この前方突出部21と補助材16により挟み込み部6を構成し、前方突出部21の裏面に係止突起18を固定したものである。係止突起18は丸棒であり、前方突出部21の横幅よりも横長にして、前方突出部21の横幅方向両端から両外側に突出させてある。係止突起18は、挟み込み部6を図1のようにソファ2の長辺側の側面2aからベース9と座クッション10の間に差し込むと、図3(a)の係止バー8の長手方向中央部と同様に、ベース突起13に係止する係止部12となる。バー5、係止突起18は角棒、丸パイプ、角パイプ、その他の形状であってもよい。
【0030】
備品本体3が肘掛け、枕、ケース等の場合も、図3(a)(b)の場合と同様の支持脚4とすることができる。支持脚4の高さは用途に応じて任意に設計することができる。
【0031】
図8(a)の支持脚4は備品本体(テーブル)3の底面に取り付けたものであり、図8(b)のように、一本のバー5を曲げて前方バー5a、側方バー5b、縦バー5c、取り付けバー19を形成し、二本の縦バー5cの湾曲部7の間を係止バー8で連結し、係止バー8の両端側に凹状の係止部12を設けてある。この支持脚4は取付けバー19を備品本体3の底面に取り付けて縦バー5cを下方に突出させ、先方に突出する側方バー5bと前方バー5aを挟み込み部6としてある。
【0032】
(ソファの実施形態)
本発明のソファ2は、マットレス、マット、ベッドマットレス、ソファ、座椅子等であり、人が着座できるものであり、クッション材製である。図1のソファ2はベース9の上に座クッション10を設置してある。ベース9はその外周縁の全周(略全周を含む)にベース突起13(図3(a)(b))がある。ベース突起13はそれより内側のベース上面14よりも一段高くなっており、ベース突起13とベース上面14との間には段差部17がある。ベース9と座クッション10の間の外周全域にはソファ用備品1の支持脚4の挟み込み部6を差し込み可能な空間(隙間)Sがある。挟み込み部6は外周の隙間Sのどの箇所からでも差し込むことができる。図1のベース9、座クッション10は四角形であるが、その形状は円形、その他の任意形状であってもよい。
【0033】
図3(b)、図4(b)、図7(b)のベース突起13は断面形状が多少横長の土手状の凸条であり、ベース9と座クッション10の間に挟み込んだ係止バー8の凹状の係止部12を被せることができる程度の高さ(例えば数mm~数10mm程度)と形状である。形状、高さは任意に設計可能であり、ベース突起13に被せた係止部12が安定する形状、高さが望ましい。
【0034】
(備品付きソファの実施形態)
本発明の備品付きソファは図1図2図8(a)(b)のように、本発明のソファ2に本発明のソファ用備品1を装着したものである。図1図2では、一つのソファ2の長辺側の側面2aと、コーナー11の上との双方にソファ用備品(背凭れ)1を装着してある。図8(a)では一つのソファ2の長辺側の側面2aに二つのソファ用備品(背凭れとテーブル)1を装着してある。図8(b)では一つのソファ2のコーナーにソファ用備品(テーブル)1を装着してある。
【0035】
長辺側の側面2aに装着したソファ用備品1は、ソファ2の長辺側の側面2aのベース9とその上の座クッション10との間に、支持脚4の挟み込み部6を差し込んで、挟み込み部6をベース9と座クッション10との間に挟み込んである。この場合、支持脚4の係止バー8を図3(a)(b)のように、ベース突起13より内側の段差部17に配置して、係止バー8の中間部(係止部)12をベース突起13の内面13aに係止できるようにしてある。この構造とすることにより、ソファ用備品1に凭れ掛かってもソファ用備品1が外側に位置ずれし難くなる。
【0036】
コーナー11の上に装着したソファ用備品1は、ソファ2のコーナー11を挟む図1の長辺側の側面2aと短辺側の側面2bから、支持脚4の挟み込み部6を差し込んである。この場合、支持脚4の係止バー8を図4(a)(b)、図8(b)のように、コーナー11の上を跨いで配置し、係止バー8の係止部12がベース9のベース突起13の上に被さって係止されている。このため、ソファ用備品1に凭れ掛かってもソファ用備品1が外側に位置ずれし難くなるようにしてある。
【0037】
図1のようにソファ2の長辺側の側面2aに装着したソファ用備品1も、ソファ2のコーナー11に装着したソファ用備品1も、ソファ用備品1の係止部(係止バー8の長手方向中央部)12とべース突起13との係止を解除して、支持脚4をソファ2のべース9と座クッション10との間から引き抜くことができる。引き抜いたソファ用備品1の支持脚4の挟み込み部6を、ソファ2のべース9と座クッション10との間の他の箇所に差し込むことによって、ソファ用備品1をソファ2の他の箇所に移動させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明におけるソファ用備品1は背凭れ、肘掛け、枕、テーブル以外のものであってもよい。ソファ用備品1の備品本体3、支持脚4の形状、構造、材質等も、本発明の課題を解決可能な範囲で設計変更可能である。本発明におけるソファ2の形状、サイズ等も本発明の課題を解決可能な範囲で設計変更可能であり、例えば、床面に設置する支持脚があってもなくてもよい。ソファ2は平面視正方形、円形、楕円形、その他の任意形状とすることもできる。図1の長方形のソファの場合は側面が長辺側の側面2aと短辺側の側面2bとなるが、正方形の場合は、側面2a、2bは同じ長さの側面となる。また図1の長方形のソファの場合はコーナー11があるが、ソファが平面視円形或いは楕円形の場合は、支持脚を差し込みできる二方向の側面で挟まれる箇所が図1のコーナー11に相当する。
【符号の説明】
【0039】
1 ソファ用備品
2 ソファ
2a (ソファの長辺側の)側面
2b (ソファの短辺側の)側面
3 備品本体
3a (備品本体の)背面クッション
3b (備品本体の)前クッション
4 支持脚
5 バー
5a 前方バー
5b 側方バー
5c 縦バー
6 挟み込み部
7 (脚バーの)湾曲部
8 係止バー
9 (ソファの)ベース
10 (ソファの)座クッション
11 (ソファの)コーナー
12 係止部
13 ベース突起
13a (ベース突起の)内面
14 ベース上面
16 補助材
17 段差部
18 係止突起
19 取付けバー
20 L字バー
20a 前方突出部
21 前方突出部
S 空間(隙間)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8