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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030592
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 13/035 20060101AFI20250228BHJP
   H01H 31/04 20060101ALI20250228BHJP
   H01H 33/46 20060101ALI20250228BHJP
   H02B 13/075 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
H02B13/035 Z
H01H31/04
H01H33/46
H02B13/035 301H
H02B13/075
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023136033
(22)【出願日】2023-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】523380173
【氏名又は名称】ヒタチ・エナジー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HITACHI ENERGY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バヴェシュ アチャーリャア
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ リィヒェルト
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト スペーグラー
【テーマコード(参考)】
5G017
【Fターム(参考)】
5G017BB02
5G017BB04
(57)【要約】
【課題】
断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器の間に機械的なインターロック装置が設置されているものであっても、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器のスイッチ機能に影響を及ぼすことなく、両者が同時に閉じることを確実に防ぐことができること。
【解決手段】
本発明の開閉装置は、上記課題を解決するために、断路器と接地開閉器が接続部を介して電気的に接続され、前記断路器と前記接地開閉器のそれぞれに、開閉操作を遮断するインターロック装置を備えている開閉装置であって、
前記断路器の前記インターロック装置と前記接地開閉器の前記インターロック装置とが、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して接続されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断路器と接地開閉器が接続部を介して電気的に接続され、前記断路器と前記接地開閉器のそれぞれに、開閉操作を遮断するインターロック装置を備えている開閉装置であって、
前記断路器の前記インターロック装置と前記接地開閉器の前記インターロック装置とが、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して接続されていることを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉装置であって、
前記断路器は、U相断路器、V相断路器及びW相断路器から成り、一方、前記接地開閉器は、U相接地開閉器、V相接地開閉器及びW相接地開閉器から成り、
前記U相断路器、前記V相断路器及び前記W相断路器の3つの相は全て同一構成であると共に、互いに一列に配置され、
かつ、前記U相接地開閉器、前記V相接地開閉器及び前記W相接地開閉器の3つの相は、全て同一構成であると共に、互いに一列に配置されていることを特徴とする開閉装置。
【請求項3】
請求項2に記載の開閉装置であって、
前記断路器は断路器用操作器を、前記接地開閉器は接地開閉器用操作器を備えており、前記断路器及び前記接地開閉器は、それぞれ前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器を介して開閉操作が行われ、
前記断路器と前記接地開閉器との間には、機械的インターロック機構が設けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項4】
請求項3に記載の開閉装置であって、
前記断路器及び前記接地開閉器の3つの各相(U相、V相、W相)は、全て可動接点及び固定接点を備え、
前記断路器は、各相の前記可動接点が前記断路器用操作器で操作されて各相の前記固定接点との開閉操作が行われ、前記接地開閉器は、各相の前記可動接点が前記接地開閉器用操作器で操作されて各相の前記固定接点との開閉操作が行われることを特徴とする開閉装置。
【請求項5】
請求項4に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器と前記接地開閉器用操作器は、少なくとも1つの出力シャフトを有しており、前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器は、前記出力シャフトを介して各相の前記断路器及び各相の前記接地開閉器に、それぞれ取り付けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項6】
請求項5に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器からの前記出力シャフトのうちの1つは、前記U相断路器及び前記U相接地開閉器の位相のうちの1つに接続され、前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器からの第2の出力シャフトは、前記V相断路器及び前記V相接地開閉器に取り付けられた第1のギアボックスを介して前記V相断路器及び前記V相接地開閉器に運動を伝達する第1の伝達シャフトに接続され、
更に、前記第1の伝達シャフトよりは運動が小さな第2の伝達シャフトを介して前記W相断路器及び前記W相接地開閉器に伝達され、前記V相断路器及び前記V相接地開閉器の前記第1のギアボックスと前記W相断路器及び前記W相接地開閉器の第2のギアボックスとの間に接続された断路器用インターロック機構及び接地開閉器用インターロック機構を介して運動が伝達されることを特徴とする開閉装置。
【請求項7】
請求項6に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器が閉操作を行うと、前記断路器用インターロック機構が動作し、前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構との間を接続する前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して、前記接地開閉器用インターロック機構に動作が伝達されることを特徴とする開閉装置。
【請求項8】
請求項7に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構は、同一構成であり、かつ、前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルも同一構成であり、前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルは、前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構を接続していることを特徴とする開閉装置。
【請求項9】
請求項8に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構は断路器用インターロック装置を、前記接地開閉器用インターロック機構は接地開閉器用インターロック装置を備え、前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構は、両側に断路器用インターロック装置用及び接地開閉器用インターロック装置用カバーを備えていると共に、
前記断路器用インターロック装置用カバー及び前記接地開閉器用インターロック装置用カバーは、ねじを介して前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構に固定されていることを特徴とする開閉装置。
【請求項10】
請求項9に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構には、空気循環のための空気孔が設けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項11】
請求項10に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構は、それぞれが第1のプルレバーを有し、前記第1のプルレバーの近くに第2のプルレバーが配置され、
前記断路器用インターロック機構は、台形ナットを備えた台形スピンドルを有する断路器用インターロック機構から成り、前記台形スピンドルは、前側ベアリング及び後側ベアリングによって両端で支持されていると共に、前記台形ナットは、第1のプルレバー側に突出し、ローラが収容できるように円筒形状を成していることを特徴とする開閉装置。
【請求項12】
請求項11に記載の開閉装置であって、
前記台形スピンドルが回転すると、前記台形ナットが前記台形スピンドルの上を走行すると共に、前記台形ナットの回転運動を制限し、それを並進運動に移動させるためのガイドロッドが前記台形スピンドルの軸上に設けられ、前記台形ナット内に形成されたU字形溝内に挿入され、
前記ガイドロッドは、両端に設けられた2つのねじを介して前記断路器用インターロック機構内に取り付けられ、かつ、前記第2のプルレバー及びブロックレバーをそれぞれ保持するピボットピンは、その軸の周りの回転運動が可能なように設けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項13】
請求項12に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構の前記第2のプルレバーを固定する一端の前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルに設置された第1の端部ボルトと、前記接地開閉器用インターロック機構の前記第2のプルレバーを固定する他端の前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルに設置された第2の端部ボルトと、を有し、前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルの両側の前記第1及び第2の端部ボルトは、六角ナットを用いてレバーと固定されることを特徴とする開閉装置。
【請求項14】
請求項13に記載の開閉装置であって、
前記接地開閉器用インターロック機構の前記第2のプルレバーをブロック解除の位置に保つために、前記第2のプルレバーを前記接地開閉器用インターロック装置に向かって常に圧縮する螺旋ばねが設けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項15】
請求項14に記載の開閉装置であって、
前記ピボットピンと前記接地開閉器用インターロック機構の前記第2のプルレバーとの間に、ギャップが設けられていることを特徴とする開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は開閉装置に係り、例えば、ガス絶縁開閉装置(GIS)において使用される断路器(DS)と接地開閉器(ES)又は高速動作接地開閉器(FAES)のそれぞれに、開閉操作を遮断するインターロック装置を備えているものに好適な開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス絶縁開閉装置では、内部にガスが充填された少なくとも1つの金属で囲まれた断路器が使用されている。この断路器は、電気装置を高電圧線から切り離して、負荷なしでの電気装置の安全な動作及び保守を確実にするために使用されている。
【0003】
また、安全性の観点から、より安全な操作及び保守を提供するために、少なくとも1つの接地開閉器又は高速動作接地開閉器が断路器と共に使用することができ、その結果、容量性電流又は誘導性電流が絶縁されている。
【0004】
ところで、地絡への位相を避けるために、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器は、同時に閉じることは許されない。
【0005】
通常、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器との間に、電気的なインターロック装置を設置し、このインターロック装置で、断路器用操作器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器用操作器を駆動するモータへの電流供給を遮断して、断路器用操作器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器用操作器をインターロックしている。
【0006】
例えば、特許文献1には、高速動作によってもインターロック装置に過大な応力が作用せず、長寿命な機械的インターロック機構を備えたことを目的とする電力用開閉装置が記載されている。
【0007】
この特許文献1に記載の電力用開閉装置には、上記目的を達成するために、相互に関連する少なくとも2個の開閉器のうち、一方の開閉器、例えば遮断器の開又は閉、若しくは開閉状態に関連して、他方の開閉器、例えば高速動作接地開閉器の開又は閉、若しくは開閉動作を機械的にインターロックするインターロック装置と、一方の前記開閉器の開閉駆動系及び他方の前記開閉器のインターロック装置を連結するための機械的連結機構を設け、前記開閉駆動系と前記機械的連結機構とを含む機構の途中に遊び係合部を設け、この遊び係合部に、前記開閉駆動系と前記機械的連結機構とを常時係合方向に附勢する附勢手段を設けたことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭60-17814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来技術では、付加的な安全性を提供し、間違った電気的及び手動的操作を回避するために、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器との間に、機械的なインターロック装置を設けることで、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器の両方を同時に閉じることができない。
【0010】
しかしながら、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器の間に、機械的なインターロック装置が必要であることを考慮すると、技術的及びガス絶縁開閉装置のベイレイアウトの観点から、全ての要件を満たすための新しいメカニズムを開発する必要がある。
【0011】
既存の断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器との間に、機械的なインターロック装置を導入するために、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器のスイッチ機能が影響を受けてはならないことも重要である。
【0012】
上記した特許文献1には、このような課題を解決するための解決策については、何も記載されていない。
【0013】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器の間に機械的なインターロック装置が設置されているものであっても、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器のスイッチ機能に影響を及ぼすことなく、両者が同時に閉じることを確実に防ぐことができる開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の開閉装置は、上記目的を達成するために、断路器と接地開閉器が接続部を介して電気的に接続され、前記断路器と前記接地開閉器のそれぞれに、開閉操作を遮断するインターロック装置を備えている開閉装置であって、
前記断路器の前記インターロック装置と前記接地開閉器の前記インターロック装置とが、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器の間に機械的なインターロック装置が設置されているものであっても、断路器と接地開閉器又は高速動作接地開閉器のスイッチ機能に影響を及ぼすことなく、両者が同時に閉じることを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の開閉装置の実施例1の概略構成を示す斜視図である。
図2図1における断路器及び接地開閉器の接続状態及び内部構造の概略を示す図である。
図3】本発明の開閉装置の実施例1に採用されている断路器用インターロック機構と接地開閉器用インターロック機構が、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルで接続されている状態を示す斜視図である。
図4】本発明の開閉装置の実施例1における断路器及び接地開閉器が開いている時の断路器用インターロック機構及び接地開閉器用インターロック機構の状態を示す図である。
図5】本発明の開閉装置の実施例1における断路器が閉状態のときの断路器用インターロック機構の状態と、接地開閉器が開状態のときの接地開閉器用インターロック機構の状態を示す図である。
図6】本発明の開閉装置の実施例1に採用される断路器用インターロック機構を示す断面図である。
図7】本発明の開閉装置の実施例1に採用される接地開閉器用インターロック機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図示した実施例に基づき本発明の開閉装置を説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
【実施例0018】
図1及び図2に、本発明の開閉装置の実施例1を示す。なお、本実施例では、接地開閉器は高速動作接地開閉器を含むものとし、高速動作接地開閉器を含む接地開閉器として説明し、高速動作接地開閉器の説明は省略する。
【0019】
図1に示すように、断路器12と接地開閉器11は、接続部18を介して互いに電気的に接続され、断路器12は、三相のU相断路器12a、V相断路器12b及びW相断路器12cから成り、一方、接地開閉器11は、三相のU相接地開閉器11a、V相接地開閉器11b及びW相接地開閉器11cから成っている。
【0020】
三相のU相断路器12a、V相断路器12b及びW相断路器12cの3つの相は全て同一構成であり、図1に示すように、互いに一列に配置されている。同様に、三相のU相接地開閉器11a、V相接地開閉器11b及びW相接地開閉器11cの3つの相は、全て同一構成であり、図1に示すように、互いに一列に配置されている。
【0021】
また、上述した断路器12と接地開閉器11の両方を、高電圧変電所内で、一定の距離で異なる向きに配置し、様々な接続モジュールを介して接続することができる。
【0022】
また、断路器12は断路器用操作器15を、接地開閉器11は接地開閉器用操作器16を備えており、断路器12及び接地開閉器11は、それぞれ断路器用操作器15及び接地開閉器用操作器16を介して開閉操作を行うことができる。
【0023】
また、断路器12と接地開閉器11との間には、機械的インターロック機構13が設けられている。各操作器(断路器用操作器15と接地開閉器用操作器16)は、少なくとも1つの出力シャフト(図示せず)を有しており、断路器用操作器15及び接地開閉器用操作器16は、例えば、U相断路器12a及びU相接地開閉器11aの位相に、出力シャフトを介してそれぞれ直接取り付けられている。
【0024】
これにより、断路器用操作器15及び接地開閉器用操作器16からの出力シャフトのうちの1つを、U相断路器12a及びU相接地開閉器11aに直接接続して、その操作運動を伝達することができる。断路器用操作器15からの第2の出力シャフトは、V相断路器12bに取り付けられた第1のギアボックス21を介してV相断路器12bに操作運動を伝達する第1の伝達シャフト17に接続されている。
【0025】
更に、断路器用操作器15の操作力は、第1の伝達シャフト17及び第1の伝達シャフト17よりも運動が小さな第2の伝達シャフト22を介して第1の伝達シャフト17伝達され、更に、V相断路器12bの第1のギアボックス21とW相断路器12cの第2のギアボックス23との間に接続された断路器用インターロック機構131を介してW相断路器12cの操作運動が伝達される。
【0026】
なお、接地開閉器11は、U相接地開閉器11a、V相接地開閉器11b及びW相接地開閉器11cの動作機構及びリンク機構の配置が、断路器12のU相断路器12a、V相断路器12b及びW相断路器12cと同じなので、断路器12と同様の方法で動作を伝達することができる。
【0027】
次に、断路器12から接地開閉器11への連動機能を説明する。
【0028】
断路器用操作器15が閉操作を行うと、断路器用インターロック機構131が動作し、断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´との間を接続する少なくとも1つの可撓性のあるボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132を介して、接地開閉器用インターロック機構131´に動作を伝達する。
【0029】
最後に、接地開閉器用インターロック機構131´は、閉動作を行うために、接地開閉器用操作器16の電気的及び手動操作を遮断する。接地開閉器用操作器16が閉動作(遮断)したため、図2に示すように、接地開閉器11の固定接点20´と可動接点19´は、接触することができない。
【0030】
即ち、断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´は、両方とも動作機構の閉動作時に開閉装置をブロックすることができ、逆もまた同様である。
【0031】
なお、可撓性のあるボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル133は、接地開閉器用インターロック機構131´から断路器用インターロック機構131に操作指令を送信する。
【0032】
図2に示すように、W相断路器12cとW相接地開閉器11cは接続部18を介して互いに接続され、W相断路器12cは相対向してW相の断路器用可動接点19及びW相の断路器用固定接点20を備え、W相接地開閉器11cは相対向してW相の接地開閉器用可動接点19´及びW相の接地開閉器用固定接点20´を備えている。
【0033】
そして、断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´は、2つのボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132、133を介して接続されている。
【0034】
上述したように、W相断路器12cは相対向してW相の断路器用可動接点19及びW相の断路器用固定接点20を備え、W相接地開閉器11cは相対向してW相の接地開閉器用可動接点19´及びW相の接地開閉器用固定接点20´を備えているが、これらは、更に、接地電位に接続され、常に0電位となっている。
【0035】
断路器12及び接地開閉器11の3つの相(U相、V相、W相)は、全て可動接点及び固定接点を備え、3相の全てが同一の配置構成となっており、断路器12は、断路器用可動接点19が断路器用操作器15で操作されて断路器用固定接点20との開閉操作が行われ、接地開閉器11は、接地開閉器用可動接点19´が接地開閉器用操作器16で操作されて接地開閉器用固定接点20´との開閉操作が行われる。また、接続部18では、導体21を介して接地開閉器11と断路器12が電気的に接続され、3相の全てが同様に接続されている。
【0036】
図1に示した断路器用操作器15は、断路器用可動接点19と断路器用固定接点20との閉操作を行うと、U相断路器12a、V相断路器12b及びW相断路器12cの断路器用可動接点19の3つの全てに運動を伝達する。3つの全ての断路器用可動接点19は、3つの全ての相の断路器用固定接点20に向かって移動することができる。
【0037】
また、断路器12の上記した閉動作中は、3相のU相接地開閉器11a、V相接地開閉器11b及びW相接地開閉器11cの3つの相は、全て開状態のままである。W相断路器12cに接続された断路器用インターロック機構131は、断路器12の閉動作中にも動作し、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132を介して、W相接地開閉器11cに関連する接地開閉器用インターロック機構131´に動作が伝達される。
【0038】
接地開閉器用インターロック機構131´が動作するので、内部にブロッキング構成を有することになり、第1の伝達シャフト17´より運動が小さな第2の伝達シャフト22´(図1参照)及び更なる第1の伝達シャフト17´の移動をブロックすることができる。
【0039】
上述した第1の伝達シャフト17´は、作動する接地開閉器用操作器16に対してブロックされているので、接地開閉器用操作器16の内部のモータ(図示せず)が焼損しても、接地開閉器11の閉動作を行うことができず、3相全ての接地開閉器用可動接点19´は、接地開閉器用固定接点20´に向かって移動することができない。
【0040】
このように、本実施例における機械的インターロック機構13は、開閉装置をブロックすることができ、その逆も同様である。
【0041】
なお、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132及び133を備えた機械的インターロック機構13が設けられていない場合は、断路器12と接地開閉器11間の機械的インターロックはなく、断路器12及び接地開閉器11の両方が共に動作を行う可能性があり、電流が、接続部18の導体21を介して、断路器用可動接点19及び断路器用固定接点20から接地開閉器用可動接点19´及び接地開閉器用固定接点20´に流れてしまう。
【0042】
図3は、断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´が、2つの可撓性のあるボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132及び133で接続されている状態の詳細を示す。
【0043】
両方の断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´は、サイズ、形状及び内部構造が同一、即ち、同一構成である。また、両方のボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132及び133も同一構成であり、両方の断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´間に接続されている。
【0044】
断路器用インターロック機構131と接地開閉器用インターロック機構131´は、断路器用インターロック装置1311と接地開閉器用インターロック装置1311´を備え、断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´は、両側に断路器用インターロック装置用カバー1312及び接地開閉器用インターロック装置用カバー1312´を備えている。
【0045】
断路器用インターロック装置用カバー1312及び接地開閉器用インターロック装置用カバー1312´は、ねじ(図示せず)を介して断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´に固定されている。
【0046】
また、断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´のフランジ1313及び1313´側は、W相断路器12cの第2のギアボックス23及びW相接地開閉器11cの第2のギアボックス23´を、少なくとも2つのねじ(図示せず)を通して固定することで締結されている。
【0047】
また、断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´には、空気循環のための空気孔1310及び1310´が設けられており、これにより、内外の圧力差が回避され、機構の抵抗が低減される。
【0048】
図4は、断路器12及び接地開閉器11が開いている時の断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´の状態を示す。
【0049】
断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´は、構成が同一であり、それぞれが第1のプルレバー1314及び1315を有している。また、第2のプルレバー1316及び1317´が第1のプルレバー1314及び1315の近くに配置されている。
【0050】
また、断路器用インターロック機構131は、台形ナット1319を備えた台形スピンドル1318を有する断路器用インターロック装置1311から成る。台形スピンドル1318は、前側ベアリング1320及び後側ベアリング1327によって両端で支持されている。また、台形ナット1319は、第1のプルレバー1314側に突出し、ローラ1326が収容できるように円筒形状を成している。
【0051】
また、台形スピンドル1318が回転すると、台形ナット1319が、台形スピンドル1318の上を走行することができるようになっている。台形ナット1319の回転運動を制限し、それを並進運動に移すために、ガイドロッド1322が台形スピンドル1318の軸上に設けられ、台形ナット1319内のU字形溝13191(図6参照)内に挿入される。このガイドロッド1322は、両端に設けられた2つのねじ(図示せず)を介して断路器用インターロック装置1311内に取り付けられている。
【0052】
また、ピボットピン1323は、第2のプルレバー1316及びブロックレバー1317(図6参照)をそれぞれ保持し、その軸の周りの回転運動が可能なように設けられている。
【0053】
また、動作を伝達し、インターロック機能を達成するために、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316と接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´との間に、上記したボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132が設けられている。
【0054】
また、断路器用インターロック機構131の第2のプルレバー1316を固定する一端のボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132に設けられた第1の端部ボルト1321と、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´を固定する他端のボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132に設けられた第2の端部ボルト1321´と、を有する。このボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132の両側の第1及び第2の端部ボルト1321及び1321´は、六角ナットを用いて関連するレバーを固定することができる。
【0055】
また、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´をブロック解除の位置に保つために、第2のプルレバー1317´を接地開閉器用インターロック装置13111´に向かって常に圧縮する螺旋ばね1324が設けられている。
【0056】
図5に、断路器12と接地開閉器11との連動機構を示す。即ち、図5は、断路器12が閉状態のときの断路器用インターロック機構131の状態と、接地開閉器11が開状態のときの接地開閉器用インターロック機構131´の状態を示す。
【0057】
先ず、図1に示す断路器用操作器15に閉指令が与えられると、台形スピンドル1318が回転し、台形ナット1319が台形スピンドル1318の中央にある開位置から断路器用インターロック機構131のフランジ1313の反対側(図5の上側)に向かって移動する。すると台形ナット1319内に設けられたローラ1326が回転し、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316に形成されている傾斜面13161上を走行し、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316を押すことで時計回り方向に回転する。
【0058】
更に、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316が回転すると、弓形のボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132の第1の端部ボルト1321を引っ張り、弓形のボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132が引っ張られる。
【0059】
このため、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´も、それに接続されたボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132の第2の端部ボルト1321´から引っ張られる。
【0060】
この状態において、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´は、断路器用インターロック装置13111に平行であり、これは、レバーの遮断位置となる。
【0061】
また、螺旋ばね1324は、図5に示すように圧縮され、螺旋ばね1324はボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル132内に組み立てられ、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´と断路器用インターロック装置1311との間に配置される。
【0062】
この状態で、図1に示す接地開閉器用操作器16に閉指令が与えられると、接地開閉器用インターロック機構131´の台形スピンドル1318´を回転させようとし、更に、台形ナット1319´を接地開閉器用インターロック機構131´のフランジ1313´とは反対側に向かって移動させようとする。
【0063】
しかしながら、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´は、ブロック位置にあり台形ナット表面13211´が接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー表面13171´に接触すると、台形ナット1319´が接地開閉器用インターロック機構131´のフランジ1313´の反対側に向かって移動することを可能にしない。
【0064】
この状況では、接地開閉器用操作器16のモータが、台形ナット1319´がブロックされ、接地開閉器用インターロック機構131´の台形スピンドル1318´のさらなる回転運動をブロックするので、モータによる閉動作を行うための最大トルクを発生する。
【0065】
接地開閉器用操作器16のモータは、最大トルクを発生することができ、それは、第2の端部ボルト1321´を介して接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´上で伝達することができ、更に、ピボットピン1323´上で、それと組み立てられた接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´と同じ力が伝達され、その軸の周りで回転することができる。
【0066】
上述のより高い力を接地開閉器用インターロック装置1311´に伝達するために、図7に示すように、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー表面13171´と接地開閉器用インターロック装置1311´の表面13112´との間には、ストップ部分が設けられている。
【0067】
上述の接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー表面13171´と接地開閉器用インターロック装置1311´の表面13112´との間の接触を確実にするために、ピボットピン1323´と接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´との間に、ギャップ1317aが設けられている。
【0068】
図5に示すインターロック中において、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´は、接地開閉器用インターロック装置1311´の表面13112´に接触するまで、接地開閉器用インターロック機構131´のフランジ1313´の反対方向に向かって少しスライドし、接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´内にストップ部分を有することにより、ピボットピン1323´は接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´には接触しない。
【0069】
従って、ピボットピン1323´と接地開閉器用インターロック機構131´の第2のプルレバー1317´との間には、常にギャップ1317aが存在する。
【0070】
また、接地開閉器用インターロック機構131´が完全に加熱されて焼損した場合でも、接地開閉器11を閉じることはできない。
【0071】
なぜなら、断路器12から接地開閉器11へのインターロック機構について上述したが、接地開閉器11から断路器12へのインターロックは、断路器用インターロック機構131及び接地開閉器用インターロック機構131´が同一構成であるため、断路器12から接地開閉器11へのインターロック機構と同様に機能する。
【0072】
図6に、断路器用インターロック機構131の断面を示す。
【0073】
図6に示すように、断路器用インターロック機構131は、断路器用インターロック装置1311内に設けられたピボットピン1323を有し、このピボットピン1323の軸を基準にして、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316及び第2のプルレバー1317を引っ張るように回転運動をする。
【0074】
そして、摩擦を低減し、断路器用インターロック装置1311の第2のプルレバー1316及び第2のプルレバー1317の表面と断路器用インターロック装置1311の表面との間の摩耗を回避するために、ピボットピン1323内にスラストワッシャ1328が設けられている。また、断路器用インターロック機構131の全面と両側には、防塵及び水侵入を保護する保護シールリング1325が設けられている。接地開閉器用インターロック機構131´も同様である。
【0075】
従って、本実施例によれば、断路器12と接地開閉器(高速動作接地開閉器を含む)11の間に機械的なインターロック装置が設置されているものであっても、断路器12と接地開閉器11のスイッチ機能に影響を及ぼすことなく、両者が同時に閉じることを確実に防ぐことができる。
【0076】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0077】
11…接地開閉器、11a…U相接地開閉器、11b…V相接地開閉器、11c…W相接地開閉器、12…断路器、12a…U相断路器、12b…V相断路器、12c…W相断路器、13…機械的インターロック機構、15…断路器用操作器、16…接地開閉器用操作器、17、17´…第1の伝達シャフト、18…接続部、19…断路器の可動接点、19´…接地開閉器の可動接点、20…断路器の固定接点、20´…接地開閉器の固定接点、21…第1のギアボックス、22、22´…第2の伝達シャフト、23、23´…第2のギアボックス、24…第4の追加分岐母線、25…第5の追加分岐母線、26…第6の追加分岐母線、131…断路器用インターロック機構、131´…接地開閉器用インターロック機構、132、133…ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブル、1310、1310´…空気孔、1311…断路器用インターロック装置、1311´…接地開閉器用インターロック装置、1312…断路器用インターロック装置用カバー、1312´…接地開閉器用インターロック装置用カバー、1313…断路器用インターロック機構のフランジ、1313´…接地開閉器用インターロック機構のフランジ、1314、1315…第1のプルレバー、1316、1317´…第2のプルレバー、1317…ブロックレバー、1317a…ギャップ、1318、1318´…台形スピンドル、1319、1319´…台形ナット、1320…前側ベアリング、1321…第1の端部ボルト、1321´…第2の端部ボルト、1322…ガイドロッド、1323、1323´…ピボットピン、1324…螺旋ばね、1325…保護シールリング、1326…ローラ、1327…後側ベアリング、13111…断路器用インターロック装置、13111´…接地開閉器用インターロック装置、1312…断路器用インターロック装置用カバー、1312´…接地開閉器用インターロック装置、13112´…接地開閉器用インターロック装置の表面、13171´…第2のプレレバー表面、13191…U字形溝、13211´…台形ナット表面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断路器と接地開閉器が接続部を介して電気的に接続され、前記断路器と前記接地開閉器のそれぞれに、開閉操作を遮断するインターロック装置を備えている開閉装置であって、
前記断路器の前記インターロック装置と前記接地開閉器の前記インターロック装置とが、ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して接続されており、
前記断路器は、U相断路器、V相断路器及びW相断路器から成り、一方、前記接地開閉器は、U相接地開閉器、V相接地開閉器及びW相接地開閉器から成り、
前記U相断路器、前記V相断路器及び前記W相断路器の3つの相は全て同一構成であると共に、互いに一列に配置され、
かつ、前記U相接地開閉器、前記V相接地開閉器及び前記W相接地開閉器の3つの相は、全て同一構成であると共に、互いに一列に配置されており、
前記断路器は断路器用操作器を、前記接地開閉器は接地開閉器用操作器を備えており、前記断路器及び前記接地開閉器は、それぞれ前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器を介して開閉操作が行われ、
前記断路器と前記接地開閉器との間には、機械的インターロック機構が設けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器及び前記接地開閉器の3つの各相(U相、V相、W相)は、全て可動接点及び固定接点を備え、
前記断路器は、各相の前記可動接点が前記断路器用操作器で操作されて各相の前記固定接点との開閉操作が行われ、前記接地開閉器は、各相の前記可動接点が前記接地開閉器用操作器で操作されて各相の前記固定接点との開閉操作が行われることを特徴とする開閉装置。
【請求項3】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器と前記接地開閉器用操作器は、少なくとも1つの出力シャフトを有しており、前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器は、前記出力シャフトを介して各相の前記断路器及び各相の前記接地開閉器に、それぞれ取り付けられていることを特徴とする開閉装置。
【請求項4】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器からの前記出力シャフトのうちの1つは、前記U相断路器及び前記U相接地開閉器の位相のうちの1つに接続され、前記断路器用操作器及び前記接地開閉器用操作器からの第2の出力シャフトは、前記V相断路器及び前記V相接地開閉器に取り付けられた第1のギアボックスを介して前記V相断路器及び前記V相接地開閉器に運動を伝達する第1の伝達シャフトに接続され、
更に、前記第1の伝達シャフトよりは運動が小さな第2の伝達シャフトを介して前記W相断路器及び前記W相接地開閉器に伝達され、前記V相断路器及び前記V相接地開閉器の前記第1のギアボックスと前記W相断路器及び前記W相接地開閉器の第2のギアボックスとの間に接続された断路器用インターロック機構及び接地開閉器用インターロック機構を介して運動が伝達されることを特徴とする開閉装置。
【請求項5】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用操作器が閉操作を行うと、前記断路器用インターロック機構が動作し、前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構との間を接続する前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルを介して、前記接地開閉器用インターロック機構に動作が伝達されることを特徴とする開閉装置。
【請求項6】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構は、同一構成であり、かつ、前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルも同一構成であり、前記ボーデンプルケーブル又はプッシュケーブルは、前記断路器用インターロック機構と前記接地開閉器用インターロック機構を接続していることを特徴とする開閉装置。
【請求項7】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構は断路器用インターロック装置を、前記接地開閉器用インターロック機構は接地開閉器用インターロック装置を備え、前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構は、両側に断路器用インターロック装置用及び接地開閉器用インターロック装置用カバーを備えていると共に、
前記断路器用インターロック装置用カバー及び前記接地開閉器用インターロック装置用カバーは、ねじを介して前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構に固定されていることを特徴とする開閉装置。
【請求項8】
請求項に記載の開閉装置であって、
前記断路器用インターロック機構及び前記接地開閉器用インターロック機構には、空気循環のための空気孔が設けられていることを特徴とする開閉装置。