(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030681
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】橋梁用の伸縮装置及びその施工方法
(51)【国際特許分類】
E01C 11/02 20060101AFI20250228BHJP
E01D 19/06 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
E01C11/02 B
E01D19/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023136185
(22)【出願日】2023-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】523322667
【氏名又は名称】MFJ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】有本 誠
【テーマコード(参考)】
2D051
2D059
【Fターム(参考)】
2D051AF01
2D051AG01
2D051AG11
2D051FA30
2D059GG45
(57)【要約】
【課題】優れた強度を発生させる橋梁用の伸縮装置を提供する。
【解決手段】橋梁用の伸縮装置1は、遊間3を形成する一対の橋梁の部分2,2に遊間3を跨ぐように設けられる埋設空間6と、遊間3を塞ぐ緩衝材4とを備える。超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間6の深さdより短い高さhを持つように予め柱状に成形されて、埋設空間6の底面中央領域に第1の絶縁シート9aを介して設置されるブロック体10aと、埋設空間6に設置されたブロック体10aの上面部分を覆う第2の絶縁シート9bと、ブロック体10aが設置された埋設空間6に、ブロック体10aの上面と面一となるように充填された後に硬化される、第1充填層10b,10bと、埋設空間6内でブロック体10a及び第1充填層10b上に積層された後に硬化される、第2充填層10cとを更に備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
橋梁の遊間に設置される橋梁用の伸縮装置であって、
遊間を形成する一対の橋梁の部分に当該遊間を跨ぐように設けられる埋設空間と、遊間を弾性変形自在に塞ぐ緩衝材とを備えるものにおいて、
超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間の深さより短い高さを持つように予め柱状に成形されて、埋設空間の底面中央領域に第1の絶縁シートを介して設置されるブロック体と、
埋設空間に設置されたブロック体の上面部分を覆う第2の絶縁シートと、
ブロック体が設置された埋設空間に、当該ブロック体の上面と面一となるように充填された後に硬化される、超速硬化樹脂を主成分とする第1充填層と、
埋設空間内でブロック体及び第1充填層上に積層された後に硬化される、超速硬化樹脂を主成分とする第2充填層とを更に備えることを特徴とする橋梁用の伸縮装置。
【請求項2】
前記第1充填層は、前記ブロック体と同じ超速硬化樹脂が主成分であり、前記第1充填層及び前記第2充填層が同じ成分であることを特徴とする請求項1記載の橋梁用の伸縮装置。
【請求項3】
橋梁の遊間に設置される橋梁用の伸縮装置の施工方法であって、
遊間を形成する一対の橋梁の部分に、当該遊間を跨ぐように埋設空間を設けるとともに、遊間を弾性変形自在に塞ぐ緩衝材を設ける工程を含むものにおいて、
超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間の深さより短い高さを有する柱状のブロック体を予め成形する工程と、
ブロック体を埋設空間の底面中央領域に第1の絶縁シートを介して設置する工程と、
ブロック体が設置された埋設空間に、当該ブロック体の上面と面一となるように超速硬化樹脂を主成分とする第1充填材を充填して、ブロック体の上面部分を覆うように第2の絶縁シートを設ける工程と、
埋設空間内のブロック体及び第1充填材上に、超速硬化樹脂を主成分とする第2充填材を積層する工程とを更に含むことを特徴とする橋梁用の伸縮装置の施工方法。
【請求項4】
前記第1充填材は、前記ブロック体と同じ超速硬化樹脂が主成分であり、前記第1充填材及び前記第2充填材が同じ成分であることを特徴とする請求項3記載の橋梁用の伸縮装置の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の遊間に設置される橋梁用の伸縮装置及びその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の伸縮装置として、遊間を形成する一対の橋梁の部分に当該遊間を跨ぐように設けられる埋設空間と、遊間を弾性変形自在に塞ぐ緩衝材とを備えるものが例えば特許文献1で知られている。このものでは、遊間を形成する一対の橋梁の部分に、当該遊間を跨ぐように埋設空間が設けられ、当該埋設空間に橋梁の部分の上面と面一となるように充填剤が充填された後に、硬化される。そして、埋設空間に充填材が充填された後には、当該充填材の上面がアスファルト合材からなる舗装体で被覆される。
【0003】
このような伸縮装置は、通常、経年劣化等を考慮して定期的に交換作業が行われ、その交換作業時には、車両の通行規制が必要となる。そのため、車両の規制時間を可及的に短くできることが望まれる。このような場合、施工時間を短くするために、充填材として超速硬化樹脂(例えばポリウレア樹脂等)を主成分とする充填材を用いることが考えられる。然し、充填材を埋設空間に一層となるように充填して硬化させたものでは、十分な強度(伸び率・圧縮率)が得られないということが判明した。しかも、充填材の硬化後にその上面を舗装体で被覆する工程もまた、施工時間を短くすることの障害になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、優れた強度を発生させることができる橋梁用の伸縮装置及びその施工方法を提供することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、橋梁の遊間に設置される本発明の橋梁用の伸縮装置は、遊間を形成する一対の橋梁の部分に当該遊間を跨ぐように設けられる埋設空間と、遊間を弾性変形自在に塞ぐ緩衝材とを備え、超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間の深さより短い高さを持つように予め柱状に成形されて、埋設空間の底面中央領域に第1の絶縁シートを介して設置されるブロック体と、埋設空間に設置されたブロック体の上面部分を覆う第2の絶縁シートと、ブロック体が設置された埋設空間に、当該ブロック体の上面と面一となるように充填された後に硬化される、超速硬化樹脂を主成分とする第1充填層と、埋設空間内でブロック体及び第1充填層上に積層された後に硬化される、超速硬化樹脂を主成分とする第2充填層とを更に備えることを特徴とする。なお、本発明にいう「橋梁の部分」は、床版を意味する。
【0007】
また、上記課題を解決するために、橋梁の遊間に設置される本発明の橋梁用の伸縮装置の施工方法は、遊間を形成する一対の橋梁の部分に、当該遊間を跨ぐように埋設空間を設けるとともに、遊間を弾性変形自在に塞ぐ緩衝材を設ける工程を含み、超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間の深さより短い高さを有する柱状のブロック体を予め成形する工程と、ブロック体を埋設空間の底面中央領域に第1の絶縁シートを介して設置する工程と、ブロック体が設置された埋設空間に、当該ブロック体の上面と面一となるように超速硬化樹脂を主成分とする第1充填材を充填して、ブロック体の上面部分を覆うように第2の絶縁シートを設ける工程と、埋設空間内のブロック体及び第1充填材上に、超速硬化樹脂を主成分とする第2充填材を積層する工程とを更に含むことを特徴とする。
【0008】
本発明においては、第1充填層は、ブロック体と同じ超速硬化樹脂が主成分であり、第1充填層及び第2充填層が同じ成分であり、また、第1充填材は、ブロック体と同じ超速硬化樹脂が主成分であり、第1充填材及び第2充填材が同じ成分であることが好ましい。また、本発明の「超速硬化樹脂」は、主剤と硬化剤とを混錬した後、常温にて短時間(例えば、4~5時間)で硬化する樹脂(例えば、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カチオン性アクリル樹脂、モルタル等)を意味する。
【0009】
ここで、本願発明者らの鋭意研究の結果、次のことを知見するのに至った。即ち、超速硬化樹脂を主成分とする充填剤を、埋設空間に複数層となるように積層して硬化させたものは、上記従来例のもの(言い換えると、充填剤を埋設空間に一層となるように充填して硬化させたもの)と比較して、伸び率及び圧縮率が飛躍的に向上することを知見するのに至った。このような知見を基に、本発明では、短時間での伸縮装置の施工性を考慮して、超速硬化樹脂を主成分とする柱状のブロック体を準備し、これを埋設空間の底面中央領域に第1の絶縁シートを介して設置した後、当該ブロック体の上面と面一となるように埋設空間に第1充填材を充填して第1充填層とする。そして、ブロック体の上面部分を第2の絶縁シートで覆った後に第2充填材を積層して第2充填層とする。これにより、上記従来例のものと比較して、飛躍的に高い伸び率及び圧縮率を持つ伸縮装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態の橋梁用の伸縮装置を模式的に説明する断面図。
【
図2】本実施形態の橋梁用の伸縮装置の施工方法を模式的に説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、一対の橋梁の部分をその上面に舗装体が敷設された並設する床版とし、本発明の実施形態の橋梁用の伸縮装置1について説明する(以下、単に「伸縮装置1」という)。
図1を参照して、伸縮装置1は、並設する床版2,2の間に遊間3が形成され、遊間3には弾性変形自在に塞ぐ緩衝材4が設けられている。なお、緩衝材4は、遊間3の幅に応じて材料や形状等が適宜選択される。緩衝材4としては、例えばポリウレタン樹脂製で円柱状や角状のバックアップ材等を用いることができる。
【0012】
また、各床版2,2の上面には、基層5aと表層5bとを有する舗装体5が敷設されている。そして、床版2,2及び舗装体5,5には、遊間3を跨ぐように設けられる埋設空間6が形成されている。なお、舗装体5としては、公知のアスファルト合材やコンクリート等を用いることができるため、これ以上の説明は省略する。以下においては、遊間3を挟んで並設される床版2,2の並設方向(
図1の左右方向)をX軸方向、X軸方向に直交する床版2,2の路幅方向(
図1の紙面直交方向)をY軸方向とする。
【0013】
埋設空間6は、舗装体5の上面から所定の深さd(例えば12cm)を有するとともに、X軸方向とY軸方向とに夫々のびる各側壁で画成される断面矩形の形状である。埋設空間6の底面には、遊間3を跨ぐように遊間プレート7が敷設される。遊間プレート7は、Y軸方向に所定の間隔を存して複数本設けられるアンカーボルト8により一方の床版2に固定される。また、特に図示して説明しないが、遊間プレート7と埋設空間6の底面との間には、緩衝材4の下方への水漏れや緩衝材4の落下を防止するための遮水シートが設けられ、遮水シートのX軸方向の端部は、各アンカーボルト8により一方の床版2に固定されている。遊間プレート7、アンカーボルト8及び遮水シートとしては、公知のものを利用できるため、これ以上の説明は省略する。
【0014】
そして、埋設空間6内には、埋設空間6底面のX軸方向中央領域に第1の絶縁シート9aを介して設置されるブロック体10aと、ブロック体10aと同じ厚さを有する第1充填層10b,10bと、ブロック体10a及び第1充填層10b,10b上に積層される第2充填層10cとが設けられている。また、ブロック体10aと第2充填層10cとの間には、ブロック体10aの上面部分を覆うように第2の絶縁シート9bが設けられている。なお、第1及び第2の絶縁シート9a,9bとしては、市販のアスファルトフェルト製のものを用いることができるため、詳細な説明は省略する。
【0015】
ブロック体10aは、後述の超速硬化樹脂を主成分とし、埋設空間6の深さdより短い高さh(例えば4cm~6cm)を持つ直方体形状に予め成形される。第1充填層10b,10bは、後述の第1充填材が、ブロック体10aの各側面と埋設空間6の各側面との間に充填されて硬化したものであり、第1充填層10b,10bの上面はブロック体10aの上面と面一となっている。また、第2充填層10cは、後述の第2充填材が、ブロック体10a及び第1充填層10b,10b上に、所定の厚さt(例えば4cm~6cm)で積層されて硬化したものである。また、第2充填層10cの上面には、充填材の剥離を防止するためのコーティング材11が、舗装体5の上面と面一となるように被覆されている。なお、コーティング材11としては、超速硬化樹脂及び摩耗材の混合物を用いることができる。
【0016】
本実施形態では、ブロック体10aを形成する充填材、第1充填層10b及び第2充填層10cを形成する第1及び第2充填材は、全て同じ成分であり、主成分である超速硬化樹脂及び骨材の混合物を用いることができる。超速硬化樹脂としては、例えば、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カチオン性アクリル樹脂、モルタル等を用いることができ、各充填材の全体の容積に対する超速硬化樹脂の容積率は、40%~50%の範囲に設定される。また、骨材としては、砕石と砂とを含むものを用いることができる。砕石としては、例えば砕石6号(5~13mm)と砕石7号(2.5~5mm)とを混合したものを用いることができる。また、砂としては、粗砂(0.075~3mm)と細砂(0.02~0.2mm)とを混合したものを用いることができる。なお、各充填材には、超速硬化樹脂及び骨材の他に、ビニロン繊維等が含まれていてもよい。以下、ブロック体10aを形成する充填材、第1及び第2充填材が同じ成分を有する場合を例に、本実施形態の伸縮装置1の施工方法を説明する。
【0017】
先ず、各床版2,2及び各床版2の上面に敷設された舗装体5(基層5a及び表層5b)が掘削され、
図2(a)に示すように、遊間3を跨ぐように埋設空間6が設けられる。次に、遊間3に緩衝材4が設けられるとともに、埋設空間6の底面に遮水シート(図示省略)及び遊間プレート7が敷設される。遮水シート及び遊間プレート7はアンカーボルト8により一方の床版2に固定される(
図2(b)参照)。
【0018】
そして、
図2(c)に示すように、予め充填材を硬化させて直方体形状に成形したブロック体10aが、第1の絶縁シート9aを介して埋設空間6の底面中央領域に設置される。その後、ブロック体10aの各側面と埋設空間6の各側面との間に、第1充填材がブロック体10aの上面と面一となるように充填されて、第1充填層10b,10bが形成される。この時、ブロック体10aの上面部分を覆うように第2の絶縁シート9bが設置される(
図2(d)参照)。
【0019】
充填された第1充填材が硬化した後、ブロック体10a及び第1充填層10b,10b上に、第2充填材が所定の厚さとなるように積層されて、第2充填層10cが形成される(
図2(e)参照)。積層された第2充填材が硬化した後、第2充填層10cの上面がコーティング材11で被覆される(
図2(f)参照)。
【0020】
以上によれば、短時間での伸縮装置1の施工性を考慮して、超速硬化樹脂を主成分とする直方体形状のブロック体10aを成形し、これを埋設空間6の底面中央領域に第1の絶縁シート9aを介して設置した後、ブロック体10aの上面と面一となるように埋設空間6に第1充填材を充填して第1充填層10b,10bとする。そして、ブロック体10aの上面部分を第2の絶縁シート9bで覆った後に第2充填材を積層して第2充填層10cとする。これにより、上記従来例のものと比較して、飛躍的に高い伸び率及び圧縮率を持つ伸縮装置1とすることができる。
【0021】
次に、上記効果を確認するために、以下の実験を行った。先ず、ブロック体10aを形成する充填材、第1及び第2充填材が同じ成分であるものとし、超速硬化樹脂としてポリウレア樹脂を主材料とする充填材を調製した。即ち、混錬用ミキサーを用い、市販のポリウレア樹脂の主剤に、骨材を混錬した。骨材としては、砕石6号(5~13mm)、砕石7号(2.5~5mm)及び粗砂(0.075~3mm)を予め混合したものを用い、更に市販のビニロン繊維をポリウレア樹脂に対して2%の重量比で添加して混錬した。この混練したものに、ポリウレア樹脂の硬化剤を適量混合して、ポリウレア樹脂(主剤及び硬化剤)及び骨材の容積に対するポリウレア樹脂の容積率が40%となるようにした。
【0022】
次に、上記充填材を用いて直方体形状(幅20cm、長さ15cm、高さ6cm)のブロック体10aを予め成形し、このブロック体10aの上面及び底面に市販のアスファルトフェルト製の絶縁シート9a,9bを設けたものを鋼製の型枠(幅40cm、長さ15cm、高さ12cm)内の底面幅方向中央に載置した。そして、上記充填材を上記型枠の側壁とブロック体10aとの間の空間にブロック体10aの高さと同じ厚さとなるように充填し、第1充填層10b,10bを得た。その後、上記充填材をブロック体10a及び第1充填層10b,10b上に、上記型枠の上端まで(即ち、厚さ6cm程)積層して所定時間(約2時間)経過させて、第2充填層10cが硬化した後、脱型させて、発明品を得た。
【0023】
このようにして得た発明品に対して引張試験を行ったところ、発明品は、十分な伸縮性があり、伸び率が10%までは破断やひび割れが発生しないことが確認できた。また、上記発明品に対して圧縮試験を行ったところ、発明品の沈降量は、アスファルト製の圧縮試験用試験体と同程度(1mm以下)であり、車両の輪荷重が作用しても車両走行に支障がない圧縮強度を確保できることが確認できた。
【0024】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術思想の範囲を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。上記実施形態では、床版2,2の上面に舗装体5が敷設されたものを例に説明したが、舗装体が敷設されていない床版にも本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、ブロック体10aを形成する充填材、第1及び第2充填材が同じ成分であるものを例に説明したが、各充填材は異なる成分であってもよい。また、上記実施形態では、超速硬化樹脂としてポリウレア樹脂を用いるものを例に説明したが、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カチオン性アクリル樹脂、モルタル等を用いる場合にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0025】
d…埋設空間の深さ、h1…ブロック体の高さ、1…伸縮装置、2…床版(橋梁の部分)、3…遊間、4…緩衝材、5…舗装体(橋梁の部分)、6…埋設空間、9a,9b…絶縁シート、10a…ブロック体、10b…第1充填層、10c…第2充填層。