(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030837
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】画像形成システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20250228BHJP
G03G 21/14 20060101ALI20250228BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20250228BHJP
B65H 7/02 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
G03G21/00 370
G03G21/14
B41J29/38 201
B65H7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023136484
(22)【出願日】2023-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 拓
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
3F048
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ06
2C061HK23
2C061HN08
2C061HN15
2H270KA56
2H270KA57
2H270LA19
2H270LA22
2H270LC10
2H270LD03
2H270LD08
2H270MC55
2H270MC61
2H270MD15
2H270NB22
2H270QA44
2H270RB05
2H270RB09
2H270ZC03
2H270ZC04
3F048AA01
3F048AB01
3F048AC02
3F048BA26
3F048BB03
3F048DC15
3F048EB22
3F048EB28
(57)【要約】
【課題】画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができるようにする。
【解決手段】連続記録媒体に画像形成する画像形成システムであって、連続記録媒体を搬送する搬送部14,27,43,54と、連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部25と、連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部42と、連続記録媒体を巻回する巻取部52と、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合に、先行する印刷ジョブの連続記録媒体上の最終画像の停止位置が画像読取部42と巻取部52との間の第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御し、一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、最終画像の停止位置が第1停止位置A1よりも巻取部52に近い第2停止位置A2になるように前記搬送を制御する制御部(第2制御部21)を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続記録媒体に画像形成する画像形成システムであって、
前記連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
前記画像形成システム内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置よりも前記巻取部に近い第2停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部と、
を備える画像形成システム。
【請求項2】
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷するか否かを判定する第1判定部を備える請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第1設定部を備える請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第1判定部は、複数の印刷ジョブが予約されている場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記第1判定部は、プルーフ印刷ジョブを実行する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記第1判定部は、調整印刷ジョブを実行する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記第1判定部は、実行中の印刷ジョブを一時停止する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記第1判定部は、実行中の印刷ジョブを中断する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ前記画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項10】
連続記録媒体に画像形成する画像形成システムであって、
前記連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部と、
を備える画像形成システム。
【請求項11】
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを判定する第2判定部を備える請求項10に記載の画像形成システム。
【請求項12】
印刷ジョブの実行中における画像補正を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第2設定部を備え、
前記第2判定部は、前記第2設定部により前記画像補正を実施することが設定されている場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する請求項11に記載の画像形成システム。
【請求項13】
前記第2判定部は、調整印刷ジョブを実行する場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する請求項11に記載の画像形成システム。
【請求項14】
前記連続記録媒体上に形成された画像を検査する画像検査を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第3設定部を備え、
前記第2判定部は、前記第3設定部により前記画像検査を実施することが設定されている場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する請求項11に記載の画像形成システム。
【請求項15】
連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
を備える画像形成システムのコンピューターを、
前記画像形成システム内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置よりも前記巻取部に近い第2停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部として機能させるプログラム。
【請求項16】
連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
を備える画像形成システムのコンピューターを、
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給紙装置、画像形成装置及び巻取装置を備える画像形成システムが知られている。当該給紙装置は、連続紙を送り出して画像形成装置に給紙する装置である。当該画像形成装置は、給紙装置から給紙された連続紙上に画像を形成する装置である。当該巻取装置は、画像形成装置から排紙された連続紙を巻回する装置である。
このような画像形成システムにおいて、印刷ジョブの画像形成処理が終了した後、連続紙上に形成された最終画像を停止させる位置を状況に応じて制御することが望まれる。
例えば、印刷ジョブが終了して、巻取装置により巻き取られた連続紙を後続の工程に搬出する場合、連続紙を搬出しやすくするため、最終画像の停止位置を巻取位置にすることが望まれる。一方、同じ連続紙に複数の印刷ジョブを続けて画像形成する場合には、印刷ジョブ間のヤレ紙を削減するため、最終画像の停止位置を画像形成部の通過直後にすることが望まれる。
【0003】
これに関して、特許文献1には、次の画像形成システムが記載されている。具体的には、画像形成システムは、ヤレ紙抑制モードの場合、定着部を通過した直後において連続紙上に形成した最終画像を停止させる。一方、画像形成システムは、ヤレ紙抑制モードでない場合、巻取装置において連続紙上に形成した最終画像を停止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、画像形成装置と巻取装置との間に画像読取装置を備える画像形成システムでは、以下の問題が生じる。具体的には、特許文献1のヤレ紙抑制モードで、定着部を通過した直後に連続紙上に形成した最終画像を停止させると、画像読取装置により連続紙上の最終画像を読み取れない。この場合に連続紙上の最終画像を読み取るには、当該最終画像を巻取装置において停止させる必要があるため、ヤレ紙抑制モードが機能せず、ヤレ紙を削減できない。
【0006】
本発明の課題は、画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができる画像形成システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成システムは、
連続記録媒体に画像形成する画像形成システムであって、
前記連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
前記画像形成システム内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置よりも前記巻取部に近い第2停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部と、
を備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷するか否かを判定する第1判定部を備える。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第1設定部を備える。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第1判定部は、複数の印刷ジョブが予約されている場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1判定部は、プルーフ印刷ジョブを実行する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1判定部は、調整印刷ジョブを実行する場合に、前記一の連続記録媒体に複数のジョブを印刷すると判定する。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1判定部は、実行中の印刷ジョブを一時停止する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第1判定部は、実行中の印刷ジョブを中断する場合に、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御部は、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、
前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ前記画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する。
【0016】
請求項10に記載の画像形成システムは、
連続記録媒体に画像形成する画像形成システムであって、
前記連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部と、
を備える。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成システムにおいて、
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを判定する第2判定部を備える。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成システムにおいて、
印刷ジョブの実行中における画像補正を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第2設定部を備え、
前記第2判定部は、前記第2設定部により前記画像補正を実施することが設定されている場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する。
【0019】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成システムにおいて、
前記第2判定部は、調整印刷ジョブを実行する場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する。
【0020】
請求項14に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成システムにおいて、
前記連続記録媒体上に形成された画像を検査する画像検査を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第3設定部を備え、
前記第2判定部は、前記第3設定部により前記画像検査を実施することが設定されている場合に、前記画像の読み取りを実施すると判定する。
【0021】
請求項15に記載のプログラムは、
連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
を備える画像形成システムのコンピューターを、
前記画像形成システム内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合に、先行する印刷ジョブの前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記第1停止位置よりも前記巻取部に近い第2停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部として機能させる。
【0022】
請求項16に記載のプログラムは、
連続記録媒体を搬送する搬送部と、
前記連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部と、
前記連続記録媒体を巻回する巻取部と、
を備える画像形成システムのコンピューターを、
前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像読取部と前記巻取部との間の第1停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御し、前記画像読取部による前記連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、前記連続記録媒体上の最終画像の停止位置が前記画像形成部と前記画像読取部との間の第3停止位置になるように前記搬送部による搬送を制御する制御部として機能させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができる画像形成システム及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明における画像形成システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明における画像形成システムの制御構成を示す機能ブロック図である。
【
図4】調整印刷ジョブにより記録媒体に形成された補正パッチの一例を示す図である。
【
図5】記録媒体に形成されたジョブ画像及び補正パッチの一例を示す図である。
【
図6】変形例の停止位置制御処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0026】
本実施形態における画像形成システムの構成について説明する。
【0027】
(1.画像形成システムの構成)
図1は、画像形成システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、画像形成システム1の制御構成を示す機能ブロック図である。
【0028】
画像形成システム1は、連続紙や連続したフィルム等である記録媒体PM(連続記録媒体)を使用し、この記録媒体PM上に画像を形成するシステムである。
図1に示すように、画像形成システム1は、記録媒体PMの搬送方向に沿って上流側から、給紙装置10、画像形成装置20、画像読取装置40及び巻取装置50を備える。
【0029】
(1-1.給紙装置の構成)
給紙装置10は、記録媒体PMを画像形成装置20に給紙する。
給紙装置10は、第1制御部11と、給紙部12と、給紙調整部13と、搬送部14と、通信部15を備える。
【0030】
第1制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。
第1制御部11のCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って給紙装置10の各部を統括制御する。
【0031】
給紙部12は、給紙部12の筐体内において、例えば、
図1に示すように、ロール状の記録媒体PMを支持軸121に巻回して回転可能に保持する。給紙部12は、支持軸121に巻回した記録媒体PMを、複数のローラーを経由して、一定の速度で給紙調整部13に搬送する。当該複数のローラーは、例えば、繰り出しローラー、給紙ローラーである。
図1には、一の記録媒体PMしか示していないが、給紙部12は、複数の連続した記録媒体を保持していてもよい。
【0032】
給紙調整部13は、記録媒体PMの搬送方向において、給紙部12の下流側、且つ、画像形成装置20の上流側に位置する。
給紙調整部13は、給紙部12から搬送された記録媒体PMを、画像形成装置20に搬送する。給紙調整部13は、給紙部12での記録媒体PMの搬送速度と、画像形成装置20での記録媒体PMの搬送速度との速度差を吸収する。具体的には、給紙調整部13は、
図1に示すように記録媒体PMをたるませて保持し、画像形成装置20への記録媒体PMの給紙を調整する。
【0033】
搬送部14は、給紙部12から画像形成装置20までを接続する搬送経路141を備え、用紙を搬送する。
【0034】
通信部15は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードを備える。通信部15は、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された画像形成装置20等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。
【0035】
(1-2.画像形成装置の構成)
画像形成装置20は、記録媒体PMに画像を形成する。画像形成装置20は、記録媒体PMの搬送方向において、給紙調整部13の下流側、且つ画像読取装置40の上流側に位置する。
【0036】
図2に示すように、画像形成装置20は、第2制御部21と、操作部22と、表示部23と、原稿読取部24と、画像形成部25と、定着部26と、搬送部27と、冷却部28と、記憶部29と、画像処理部30と、通信部31を備える。
【0037】
第2制御部21は、例えば、CPU、RAM等を備える。
第2制御部21のCPUは、記憶部29に記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置20の各部を含む画像形成システム1全体を統括制御する。
【0038】
第2制御部21は、例えば、外部装置から送信された印刷ジョブや画像データを受信するように通信部31を制御する。第2制御部21は、当該受信した印刷ジョブや画像データに基づいて記録媒体PMに画像を形成するように、画像形成部25を制御する。
【0039】
操作部22は、表示部23の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備える。
操作部22は、ユーザーの操作に基づく操作信号を第2制御部21に出力する。
【0040】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)等を備える。
表示部23は、第2制御部21から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
【0041】
原稿読取部24は、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り部)と、CCD(Charge Coupled Device)等の読取部とを備える。
原稿読取部24は、操作部22により受け付けられた設定情報に基づいて原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。具体的には、原稿読取部24は、ADFの原稿トレイに載置された原稿を読取個所であるコンタクトガラスに搬送する。または、ユーザーが原稿をプラテンガラスに載置する。次に、原稿読取部24は、読取部により原稿の片面または両面の画像を読み取り、その画像データを生成する。
【0042】
画像形成部25は、電子写真方式によってトナー像を形成し、記録媒体PMに転写する。
画像形成部25は、
図1に示すように、像担持体としての感光体ドラム(Y、M、C、K)、中間転写ベルトB、及び転写ローラーT等を備える。
中間転写ベルトBは、無端ベルトである。画像形成部25は、中間転写ベルトBを複数のローラーにより巻回し、走行可能に支持する。
転写ローラーTは、中間転写ベルトBに押圧されて従回転する。
【0043】
画像形成部25は、感光体ドラム(Y、M、C、K)を一様に帯電する。その後、画像形成部25は、各色の画像データに基づいてレーザービームにより感光体ドラムを走査露光し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。次に、画像形成部25は、感光体ドラム上の静電潜像に、現像器により各色のトナーを付着させて各色のトナー像を形成し、中間転写ベルトB上に逐次転写する(一次転写)。これにより、画像形成部25は、各色(Y、M、C、K)の層が重畳したトナー像(カラー画像)を中間転写ベルトB上に形成する。次に、画像形成部25は、トナーと逆極性のバイアス(電圧)を転写ローラーTに印加する。これにより、画像形成部25は、中間転写ベルトB上に形成されたトナー像を記録媒体PM上に転写する(二次転写)。
【0044】
定着部26は、記録媒体PM上に二次転写されたトナー像を定着させる。
定着部26は、
図1に示すように、記録媒体PMを挟持するための、加熱ローラー261及び加圧ローラー262からなる一対のローラーを備える。
定着部26は、加熱源としてのヒーターにより加熱ローラー261を所定の温度に加熱する。
定着部26は、図示しない弾性部材により加圧ローラー262を加熱ローラー261に向かって付勢する。
定着部26は、トナー像が転写された記録媒体PMを、加熱ローラー261と加圧ローラー262とのニップ部に通すことにより熱と圧力を加え、トナー像を溶融定着させる。
【0045】
搬送部27は、画像形成装置20内部における記録媒体PMの搬送機構である。搬送部27は、例えば、複数のローラーによって、給紙調整部13から搬送された記録媒体PMを、画像形成部25、定着部26、冷却部28に順に搬送させ、排紙する。
【0046】
冷却部28は、記録媒体PMの搬送方向において、定着部26の下流側、且つ画像読取装置40の上流側に位置する。
冷却部28は、ファン等を備え、定着部26で加熱された記録媒体PMを冷却する。これにより、熱による記録媒体PMの膨張、トナーの色味変化等に伴う画像読取装置40における読取特性の変化を防ぐことができる。
【0047】
記憶部29は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等を備える。
記憶部29は、第2制御部21が実行するシステムプログラムや処理プログラムを始めとする各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータを記憶している。
【0048】
画像処理部30は、記憶部29に記憶された画像データ、原稿読取部24により原稿から画像を読み取って得られた画像データ、外部装置から入力された画像データに必要な画像処理を行う。次に、画像処理部30は、画像処理後の画像データを画像形成部25に送信する。
当該画像処理は、階調処理、中間調処理、色変換処理等を含む。階調処理は、画像データの各画素の階調値を、用紙上に形成された画像の濃度特性が目標の濃度特性と一致するように補正された階調値に変換する処理である。中間調処理は、誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理等である。色変換処理は、RGBの各階調値をCMYKの各階調値に変換する処理である。
【0049】
通信部31は、例えばLANカード等の通信制御カードを備える。通信部31は、LAN、WAN等の通信ネットワークに接続された給紙装置10、画像読取装置40、巻取装置50等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。
【0050】
画像形成装置20は、画像形成機能に加え、コピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等を有するMFP(Multi-Function Peripheral)であってもよい。
【0051】
(1-3.画像読取装置の構成)
画像読取装置40は、画像形成装置20の用紙搬送方向下流側、且つ巻取装置50の用紙搬送方向上流側に位置する。
画像読取装置40は、画像形成装置20から搬送された用紙を読み取り、得られた読取画像のデータを画像形成装置20の第2制御部21に出力する。
画像読取装置40は、第3制御部41と、画像読取部42と、搬送部43と、通信部44を備える。
【0052】
第3制御部41は、CPU、ROM、RAMを備える。
第3制御部41のCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像読取装置40の各部を統括制御する。
例えば、第3制御部41は、画像形成装置20から搬送されてきた用紙を画像読取部42により読み取らせ、得られた読取画像のデータを第2制御部21に出力する。次に、第3制御部41は、読み取り済みの用紙を搬送部43により巻取装置50に搬送する。
【0053】
画像読取部42は、画像形成装置20により画像を形成した用紙面を読み取って、R、G及びBの各色の画素値を有するビットマップ形式の読取画像データを生成する。
画像読取部42は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等のセンサーが1次元に配置されたラインセンサー、2次元に配置されたエリアセンサー等である。
【0054】
搬送部43は、複数のローラー対を備え、画像形成装置20から搬送された用紙を画像読取部42に搬送する。次に、搬送部43は、画像読取部42により読み取られた用紙を巻取装置50に搬送する。
【0055】
通信部44は、例えばLANカード等の通信制御カードを備える。通信部44は、LAN、WAN等の通信ネットワークに接続された画像形成装置20等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。
【0056】
(1-4.巻取装置の構成)
巻取装置50は、記録媒体PMの搬送方向において、画像読取装置40の下流側に位置する。
巻取装置50は、第4制御部51と、巻取部52と、巻取調整部53と、搬送部54と、通信部55を備える。
【0057】
第4制御部51は、CPU、ROM、RAMを備える。
第4制御部51のCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って巻取装置50の各部を統括制御する。
【0058】
巻取調整部53は、記録媒体PMの搬送方向において、画像読取装置40の下流側、且つ、巻取部52の上流側に位置する。
巻取調整部53は、画像読取装置40から搬送された記録媒体PMを、巻取部52に搬送する。巻取調整部53は、画像読取装置40での記録媒体PMの搬送速度と、巻取部52での記録媒体PMの搬送速度との速度差を吸収する。具体的には、巻取調整部53は、
図1に示すように記録媒体PMをたるませて保持し、画像読取装置40からの記録媒体PMの排紙を調整する。
【0059】
巻取部52は、巻取部52の筐体内において、例えば、
図1に示すとおり、記録媒体PMを支持軸521に巻回してロール状に保持する。巻取部52は、巻取調整部53から搬送されてきた記録媒体PMを、複数のローラーを経由して、一定の速度で支持軸521に巻き取る。当該複数のローラーは、例えば、繰り出しローラー、排紙ローラーである。
【0060】
搬送部54は、画像読取装置40から巻取部52までを接続する搬送経路541を備え、用紙を搬送する。
【0061】
通信部55は、例えばLANカード等の通信制御カードを備える。通信部55は、LAN、WAN等の通信ネットワークに接続された画像形成装置20等の外部装置との間で各種データの送受信を行う。
【0062】
(2.画像形成システムの動作)
次に、本実施形態における画像形成システム1の動作について説明する。
【0063】
画像形成装置20の第2制御部21は、印刷ジョブの開始時及び終了時において各種調整動作を実施する。
当該調整動作は、例えば、トナーリフレッシュ調整、カラーレジストレーション調整等である。トナーリフレッシュ調整は、現像器内の劣化したトナーを入れ替える調整である。カラーレジストレーション調整は、YMCKの色ずれを補正する調整である。
【0064】
印刷ジョブのジョブ画像のカラー、カバレッジ等は、印刷ジョブによって異なる。そのため、第2制御部21は、それぞれの印刷ジョブ間において、それぞれの印刷ジョブに応じた画像形成制御及び記録媒体PMの搬送制御を実施する。
当該画像形成制御は、例えば、ジョブ画像カラーに応じて駆動させる感光体ドラムを切り替える制御である。例えば、カラー印刷の場合、第2制御部21は、YMCKの感光体ドラムを駆動させる。モノクロ印刷の場合、第2制御部21は、Kのみの感光体ドラムを駆動させる。
当該記録媒体PMの搬送制御は、例えば、ジョブ画像のカバレッジに応じた画像形成の速度、及び記録媒体PMの搬送速度の制御である。例えば、ジョブ画像が低カバレッジの場合、第2制御部21は、画像形成の速度及び記録媒体PMの搬送速度を所定値より高速にする。ジョブ画像が高カバレッジの場合、第2制御部21は、画像形成の速度及び記録媒体PMの搬送速度を所定値以下にする。
【0065】
上記各種調整動作、画像形成制御、及び記録媒体PMの搬送制御を実行するため、第2制御部21は、次の処理を行う。具体的には、当該処理は、一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを続けて印刷する場合に、それぞれの印刷ジョブ間において記録媒体PMの搬送を停止する処理である。
【0066】
第2制御部21は、
図3に示す停止位置制御処理を実行することにより、印刷ジョブ間において、記録媒体PMに形成された最終画像を停止する位置を制御する。
【0067】
(停止位置制御処理)
第2制御部21は、印刷ジョブを開始する(ステップS1)。
ステップS1において、第2制御部21は、通信部31を介して外部装置から取得した印刷ジョブを実行する。
または、ステップS1において、第2制御部21は、ユーザーにより操作部22を介して入力された印刷ジョブを実行する。
または、ステップS1において、第2制御部21は、記憶部29に予め記憶された印刷ジョブを実行する。
【0068】
次に、第2制御部21は、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを判定する(ステップS2)。第2制御部21は、第1判定部として機能する。
【0069】
第2制御部21は、ステップS2を実行する前に、操作部22または通信部31を介して、ユーザーによる次の指示を取得してもよい。具体的には、当該指示は、画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを設定する指示である。
この場合、第2制御部21は、上記ユーザーによる指示に基づいて、一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷する否かを設定する。第2制御部21は、第1設定部として機能する。
この場合、ステップS2において、第2制御部21は、第1設定部による設定に基づいて、一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを判定する。
【0070】
ステップS2において、第2制御部21は、次の場合に画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷すると判定してもよい。
具体的には、この場合は、画像形成システム1が実行する印刷ジョブとして、複数の印刷ジョブが予約されている場合である。
つまり、第1判定部としての第2制御部21は、複数の印刷ジョブが予約されている場合に、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0071】
ステップS2において、第2制御部21は、次の場合に画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷すると判定してもよい。
具体的には、この場合は、第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブがプルーフ印刷ジョブである場合である。
つまり、第1判定部としての第2制御部21は、プルーフ印刷ジョブを実行する場合に、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
当該プルーフ印刷(試し印刷)は、ユーザーが記録媒体PM上に形成された画像を確認するために、本番の画像形成に先行して実行される画像形成動作である。
【0072】
ステップS2において、第2制御部21は、次の場合に画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷すると判定してもよい。
具体的には、この場合は、第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブが調整印刷ジョブである場合である。
つまり、第1判定部としての第2制御部21は、調整印刷ジョブを実行する場合に、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
当該調整印刷ジョブは、記録媒体PM上に形成される画像における濃度、階調等を補正するために、本番の画像形成に先行して実行される画像形成動作である。第2制御部21は、印刷調整ジョブを実行することにより、例えば、記録媒体PMの材質の違い、画像形成システム1の周囲環境の変化等に伴い発生する色変動を抑制できる。第2制御部21は、印刷調整ジョブを、印刷対象の記録媒体PMの変更時、画像形成システム1の起動時等に実行する。
【0073】
第2制御部21は、調整印刷ジョブにおいて、記録媒体PMに補正パッチを形成する。当該補正パッチは、例えば、
図4に示す濃度補正パッチP1及び/または階調補正パッチP2である。
次に、第2制御部21は、記録媒体PM上に形成された補正パッチの画像読取装置40による読み取り結果である読取画像データを取得する。次に、第2制御部21は、取得した読取画像データに基づいて、濃度補正及び/または階調補正を行う。
【0074】
ステップS2において、第2制御部21は、次の場合に画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷すると判定してもよい。
具体的には、この場合は、第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブが一時停止された場合である。
つまり、第1判定部としての第2制御部21は、実行中の印刷ジョブを一時停止する場合に、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0075】
例えば、第2制御部21は、ステップS1で実行した印刷ジョブの実行中に、現像器内のトナーの劣化を検知した場合、当該印刷ジョブを一時停止する。例えば、記録媒体PMの搬送距離及び/または画像形成部25により形成する画像のカバレッジに所定の閾値を設ける。記録媒体PMの搬送距離及び/または画像形成部25により形成した画像のカバレッジが当該閾値を超えた場合、第2制御部21は、トナーが劣化したと判断する。
次に、第2制御部21は、トナーリフレッシュ調整を実施する。次に、第2制御部21は、一時停止した印刷ジョブを再開する。
【0076】
ステップS2において、第2制御部21は、次の場合に画像形成システム1内に保持されている一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷すると判定してもよい。
具体的には、この場合は、第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブが中断された場合である。
つまり、第1判定部としての第2制御部21は、実行中の印刷ジョブを中断する場合に、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
【0077】
例えば、第2制御部21は、ユーザーにより操作部22が有する印刷停止ボタンが押下された場合、ステップS1で開始した印刷ジョブを中断する。
次に、第2制御部21は、ユーザーにより操作部22が有する印刷再開ボタンが押下された場合、中断した印刷ジョブを再開する。
【0078】
画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷する場合(ステップS2;YES)を説明する。この場合、第2制御部21は、ステップS1で開始した印刷ジョブの記録媒体PMに形成された最終画像を
図1に示す第1停止位置A1に停止させる(ステップS3)。当該第1停止位置A1は、画像読取部42と巻取部52との間である。
つまり、第2制御部21は、次の場合に、先行する印刷ジョブの連続記録媒体(記録媒体PM)上の最終画像の停止位置が画像読取部42と巻取部52との間の第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合である。第2制御部21は、制御部として機能する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに印刷する複数の印刷ジョブ間においてヤレ紙の発生を抑制できる。
【0079】
第1停止位置A1は、記録媒体PMの搬送方向において画像読取部42の下流であるため、画像読取部42により記録媒体PM上の最終画像を読み取ることができる。
これにより、第2制御部21は、記録媒体PM上の最終画像の読み取り結果である読取画像データに基づいて、濃度補正、階調補正等を実施できる。
【0080】
図5に、記録媒体PM上に形成された先行の印刷ジョブのジョブ画像B1、後続の印刷ジョブのジョブ画像B2及び補正パッチP3の一例を示す。
第2制御部21は、
図5に示すように、先行の印刷ジョブ及び後続の印刷ジョブにおいて、ジョブ画像の主走査方向両端側に補正パッチを形成する。
図5に示す例において、第2制御部21は、記録媒体PM上の補正パッチP3を含む最終画像の画像読取部42による読み取り結果である読取画像データを取得する。次に、第2制御部21は、取得した読取画像データに基づいて、濃度補正、階調補正等を実施して、後続の印刷ジョブのジョブ画像B2を形成する。
【0081】
第2制御部21は、当該最終画像の読み取り結果である読取画像データに基づいて、当該最終画像の画像検査を実施できる。第2制御部21は、画像読取部42による読取画像データと、元の印刷画像データとを比較することで、形成された最終画像の汚れや位置ずれ等の異常を検知する。第2制御部21は、元の印刷画像データの代わりに、予め登録された基準画像データを用いてもよい。
【0082】
第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブがプルーフ印刷ジョブである場合を説明する。この場合、ステップS3において、第2制御部21は、記録媒体PMに形成されたプルーフ印刷ジョブの最終画像を第1停止位置A1に停止させる。
図1に示す例において、第1停止位置A1は、ユーザーが目視で記録媒体PM上の画像を確認できる位置である。
【0083】
第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブが調整印刷ジョブである場合を説明する。この場合、ステップS3において、第2制御部21は、記録媒体PMに形成された調整印刷ジョブの最終画像を第1停止位置A1に停止させる。
【0084】
第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブを一時停止する場合を説明する。この場合、ステップS3において、第2制御部21は、印刷ジョブを一時停止する前に記録媒体PMに形成された画像における最終画像を第1停止位置A1に停止させる。
【0085】
第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブを中断する場合を説明する。この場合、ステップS3において、第2制御部21は、印刷ジョブを中断する前に記録媒体PMに形成された画像における最終画像を第1停止位置A1に停止させる。
【0086】
次に、第2制御部21は、本処理をステップS1に移行する。
第2制御部21は、2回目のステップS1において、後続の印刷ジョブを開始する。
【0087】
第2制御部21が1回目のステップS1で開始した印刷ジョブがプルーフ印刷ジョブ、または調整印刷ジョブである場合を説明する。この場合、第2制御部21は、2回目のステップS1において、本番の印刷ジョブを開始する。
【0088】
第2制御部21が1回目のステップS1で開始した印刷ジョブを一時停止した場合を説明する。この場合、第2制御部21は、2回目のステップS1において、印刷ジョブを一時停止する前に記録媒体PMに形成された画像の次の画像から印刷を開始する。
【0089】
第2制御部21が1回目のステップS1で開始した印刷ジョブを中断した場合を説明する。この場合、第2制御部21は、2回目のステップS1において、印刷ジョブを中断する前に記録媒体PMに形成された画像の次の画像から印刷を開始する。
【0090】
画像形成システム1内に保持している記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷しない場合(ステップS2;NO)を説明する。つまり、画像形成システム1内に保持している記録媒体PMに単一の印刷ジョブのみを印刷する場合である。この場合、第2制御部21は、ステップS1で開始した印刷ジョブの記録媒体PMに形成された最終画像を
図1に示す第2停止位置A2に停止させる(ステップS4)。当該第2停止位置A2は、第1停止位置A1よりも巻取部52に近い位置である。例えば、当該第2停止位置A2は、記録媒体PMが支持軸521に巻き取られる巻き取り完了位置である。
つまり、制御部としての第2制御部21は、次の場合に、先行する印刷ジョブの連続記録媒体(記録媒体PM)上の最終画像の停止位置が第1停止位置A1よりも巻取部52に近い第2停止位置A2になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合である。
【0091】
印刷ジョブ終了後の加工、納品等の後続の工程において、巻取装置50で巻回した記録媒体PMを搬出する場合を説明する。この場合、記録媒体PM上の最終画像を第2停止位置A2に停止させることにより、記録媒体PMを巻取装置50から容易に搬出できる。
第2停止位置A2は、記録媒体PMの搬送方向において画像読取部42の下流であるため、画像読取部42により記録媒体PM上の最終画像を読み取ることができる。
これにより、第2制御部21は、記録媒体PM上の最終画像の読み取り結果である読取画像データに基づいて、濃度補正、階調補正等を実施できる。
次に、第2制御部21は、本処理を終了する。
【0092】
[変形例]
次に、上記実施形態の変形例の画像形成システム1について説明する。以下では、上記実施形態と異なる点を主に説明する。
本変形例の画像形成システム1は、上記実施形態の画像形成システム1と同様の構成である。
図6に、本変形例の停止位置制御処理のフローチャートを示す。
【0093】
本変形例において、第2制御部21は、操作部22または通信部31を介して、ユーザーによる次の指示を取得する。具体的には、当該指示は、印刷ジョブの実行中における画像補正を実施するか否かを設定する指示である。
例えば、印刷ジョブが長時間または長距離連続印刷である場合、ユーザーは、画像補正を実施すること設定する。
例えば、印刷ジョブにおいて記録媒体PMの全面にジョブ画像を印刷する場合、ユーザーは、画像補正を実施しないこと設定する。
第2制御部21は、上記ユーザーによる指示に基づいて、印刷ジョブの実行中における画像補正を実施するか否かを設定する。第2制御部21は、第2設定部として機能する。
【0094】
本変形例において、第2制御部21は、操作部22または通信部31を介して、ユーザーによる次の指示を取得する。具体的には、当該指示は、記録媒体PM上に形成された画像を検査する画像検査を実施するか否かを設定する指示である。
第2制御部21は、上記ユーザーによる指示に基づいて、記録媒体PM上に形成された画像を検査する画像検査を実施するか否かを設定する。第2制御部21は、第3設定部として機能する。
【0095】
(変形例の停止位置制御処理)
第2制御部21は、上記実施形態の停止位置制御処理ステップS1,S2と同様のステップS11,S12を実施する。
【0096】
画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷する場合(ステップS12;YES)を説明する。この場合、第2制御部21は、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを判定する(ステップS13)。第2制御部21は、第2判定部として機能する。
【0097】
第2設定部としての第2制御部21が、印刷ジョブの実行中における画像補正を実施することを設定している場合を説明する。この場合、ステップS13において、第2制御部21は、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施すると判定する。
つまり、第2判定部としての第2制御部21は、第2設定部として印刷ジョブの実行中における画像補正を実施することを設定している場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
【0098】
第2制御部21がステップS1で開始した印刷ジョブが調整印刷ジョブである場合を説明する。この場合、ステップS13において、第2制御部21は、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施すると判定する。
つまり、第2判定部としての第2制御部21は、調整印刷ジョブを実行する場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
【0099】
第3設定部としての第2制御部21が、画像検査を実施することを設定している場合を説明する。この場合、ステップS13において、第2制御部21は、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施すると判定する。
つまり、第2判定部としての第2制御部21は、第3設定部として画像検査を実施することを設定している場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
【0100】
画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施する場合(ステップS13;YES)を説明する。この場合、第2制御部21は、ステップS1で開始した印刷ジョブの記録媒体PMに形成された最終画像を第1停止位置A1に停止させる(ステップS14)。
つまり、制御部としての第2制御部21は、次の場合に、連続記録媒体(記録媒体PM)上の最終画像の停止位置が画像読取部42と巻取部52との間の第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ画像読取部42による連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合である。
【0101】
画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施しない場合(ステップS13;NO)を説明する。この場合、第2制御部21は、ステップS1で開始した印刷ジョブの記録媒体PMに形成された最終画像を
図1に示す第3停止位置A3に停止させる(ステップS15)。当該第3停止位置A3は、画像形成部25と画像読取部42との間である。
つまり、制御部としての第2制御部21は、次の場合に、連続記録媒体(記録媒体PM)上の最終画像の停止位置が画像形成部25と画像読取部42との間の第3停止位置A3になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ画像読取部42による連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合である。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに印刷する複数の印刷ジョブ間において、最終画像を第1停止位置A1に停止させる場合よりもヤレ紙の発生を抑制できる。
【0102】
ステップS14またはS15後、第2制御部21は、本処理をステップS11に移行する。
【0103】
画像形成システム1内に保持している記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷しない場合(ステップS12;NO)を説明する。つまり、画像形成システム1内に保持している記録媒体PMに単一の印刷ジョブのみを印刷する場合である。この場合、第2制御部21は、上記実施形態の停止位置制御処理ステップS4と同様のステップS16を実施し、本処理を終了する。
【0104】
上記変形例の停止位置制御処理において、第2制御部21は、ステップS12,S16を省いてもよい。
【0105】
(3.効果)
以上のように、本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体(記録媒体PM)に画像形成する画像形成システム1である。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体を搬送する搬送部14,27,43,54を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部25を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部42を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体を巻回する巻取部52を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、制御部(第2制御部21)を備える。
制御部は、次の場合に、先行する印刷ジョブの連続記録媒体上の最終画像の停止位置が画像読取部42と巻取部52との間の第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像形成システム1内に保持している一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合である。
制御部は、次の場合に、連続記録媒体上の最終画像の停止位置が第1停止位置A1よりも巻取部52に近い第2停止位置A2になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷しない場合である。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷する場合に、最終画像を第2停止位置A2に停止させるよりもヤレ紙の発生を抑制できる。さらに、記録媒体PM上の最終画像の読み取り結果である読取画像データに基づいて、濃度補正、階調補正等を実施できる。
画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷しない場合に、記録媒体PMを巻取装置50から容易に搬出できる。
したがって、画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができる。
【0106】
本実施形態の画像形成システム1は、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷するか否かを判定する第1判定部(第2制御部21)を備える。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを自動的に判定できる。
【0107】
本実施形態の画像形成システム1は、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第1設定部(第2制御部21)を備える。
これにより、ユーザーは、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを設定できる。
【0108】
本実施形態の画像形成システム1において、第1判定部(第2制御部21)は、複数の印刷ジョブが予約されている場合に、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを容易に判定できる。
【0109】
本実施形態の画像形成システム1において、第1判定部(第2制御部21)は、プルーフ印刷ジョブを実行する場合に、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを容易に判定できる。
【0110】
本実施形態の画像形成システム1において、第1判定部(第2制御部21)は、調整印刷ジョブを実行する場合に、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数のジョブを印刷すると判定する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを容易に判定できる。
【0111】
本実施形態の画像形成システム1において、第1判定部(第2制御部21)は、実行中の印刷ジョブを一時停止する場合に、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを容易に判定できる。
【0112】
本実施形態の画像形成システム1において、第1判定部(第2制御部21)は、実行中の印刷ジョブを中断する場合に、一の連続記録媒体(記録媒体PM)に複数の印刷ジョブを印刷すると判定する。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷するか否かを容易に判定できる。
【0113】
本実施形態の画像形成システム1において、制御部(第2制御部21)は、次の場合に、先行する印刷ジョブの連続記録媒体(記録媒体PM)上の最終画像の停止位置が第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ画像読取部42による連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合である。
制御部は、次の場合に、連続記録媒体上の最終画像の停止位置が画像形成部25と画像読取部42との間の第3停止位置A3になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、一の連続記録媒体に複数の印刷ジョブを印刷する場合であって、且つ画像の読み取りを実施しない場合である。
これにより、画像形成システム1内に保持している一の記録媒体PMに複数の印刷ジョブを印刷する場合に、最終画像を第2停止位置A2に停止させるよりもヤレ紙の発生を抑制できる。さらに、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、最終画像を第1停止位置A1に停止させるよりもさらにヤレ紙の発生を抑制できる。画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施する場合に、記録媒体PM上の最終画像の読み取り結果である読取画像データに基づいて、濃度補正、階調補正等を実施できる。
したがって、画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができる。
【0114】
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体(記録媒体PM)に画像形成する画像形成システム1である。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体を搬送する搬送部14,27,43,54を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体上に画像を形成する画像形成部25を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体上に形成された画像を読み取る画像読取部42を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体を巻回する巻取部52を備える。
本実施形態の画像形成システム1は、制御部(第2制御部21)を備える。
制御部は、次の場合に、連続記録媒体上の最終画像の停止位置が画像読取部42と巻取部52との間の第1停止位置A1になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像読取部42による連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施する場合である。
制御部は、次の場合に、連続記録媒体上の最終画像の停止位置が画像形成部25と画像読取部42との間の第3停止位置A3になるように搬送部14,27,43,54による搬送を制御する。具体的には、この場合は、画像読取部42による連続記録媒体上に形成された画像の読み取りを実施しない場合である。
これにより、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施しない場合に、最終画像を第1停止位置A1に停止させるよりもさらにヤレ紙の発生を抑制できる。
したがって、画像読取装置を備えた場合であっても、ヤレ紙を削減することができる。
【0115】
本実施形態の画像形成システム1は、画像読取部42による連続記録媒体(記録媒体PM)上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを判定する第2判定部(第2制御部21)を備える。
これにより、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを自動的に判定できる。
【0116】
本実施形態の画像形成システム1は、印刷ジョブの実行中における画像補正を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第2設定部(第2制御部21)を備える。
第2判定部(第2制御部21)は、第2設定部により画像補正を実施することが設定されている場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
これにより、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを容易に判定できる。
【0117】
本実施形態の画像形成システム1において、第2判定部(第2制御部21)は、調整印刷ジョブを実行する場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
これにより、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを容易に判定できる。
【0118】
本実施形態の画像形成システム1は、連続記録媒体(記録媒体PM)上に形成された画像を検査する画像検査を実施するか否かをユーザーの指示に基づいて設定する第3設定部(第2制御部21)を備える。
第2判定部(第2制御部21)は、第3設定部により画像検査を実施することが設定されている場合に、画像の読み取りを実施すると判定する。
これにより、画像読取部42による記録媒体PM上に形成された画像の読み取りを実施するか否かを容易に判定できる。
【0119】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述したものに限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、第2制御部21が、制御部、第1判定部、第2判定部、第1設定部、第2設定部、及び第3設定部として機能するとしたがこれに限らない。第1制御部11、第3制御部41、または第4制御部51が制御部、第1判定部、第2判定部、第1設定部、第2設定部、及び第3設定部として機能してもよい。
【符号の説明】
【0120】
1 画像形成システム
10 給紙装置
11 第1制御部
12 給紙部
121 支持軸
13 給紙調整部
14 搬送部
15 通信部
20 画像形成装置
21 第2制御部(制御部、第1判定部、第2判定部、第1設定部、第2設定部、第3設定部)
22 操作部
23 表示部
24 原稿読取部
25 画像形成部
26 定着部
261 加熱ローラー
262 加圧ローラー
27 搬送部
28 冷却部
29 記憶部
30 画像処理部
31 通信部
40 画像読取装置
41 第3制御部
42 画像読取部
43 搬送部
44 通信部
50 巻取装置
51 第4制御部
52 巻取部
521 支持軸
53 巻取調整部
A1 第1停止位置
A2 第2停止位置
A3 第3停止位置
P1 濃度補正パッチ
P2 階調補正パッチ
P3 補正パッチ
PM 記録媒体