IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧

特開2025-30842画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図5
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図6
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図7
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図8
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図9
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図10
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図11
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図12
  • 特開-画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025030842
(43)【公開日】2025-03-07
(54)【発明の名称】画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20250228BHJP
   B65H 7/20 20060101ALI20250228BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250228BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20250228BHJP
【FI】
B41J29/38 204
B65H7/20
G03G21/00 384
H04N1/00 567M
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023136497
(22)【出願日】2023-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】梅田 史郎
(72)【発明者】
【氏名】木俣 明則
(72)【発明者】
【氏名】辻本 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】林 健一
(72)【発明者】
【氏名】神保 典幸
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
3F048
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS02
2C061HJ02
2C061HK07
2C061HM01
2C061HM03
2C061HN20
2H270LA76
2H270LC02
2H270MD14
2H270MD17
2H270PA14
2H270PA53
2H270PA83
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC06
3F048AA02
3F048AA04
3F048AA05
3F048AB01
3F048AC01
3F048BB02
3F048BB03
3F048BB08
3F048CA01
3F048CA02
3F048DC13
3F048DC14
3F048DC17
5C062AA05
5C062AB08
5C062AB22
5C062AB32
5C062AB40
5C062AC12
(57)【要約】
【課題】生産性を低下させることなく、記録媒体の継ぎ足しがあったことを検出できる画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、記録媒体を連続して搬送する搬送部71a、71bと、搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得部91、92と、取得部が取得した第1の数値情報と、第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御部100を備えている。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第1の数値情報と、前記第1の記録媒体より先に搬送された第2の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第2の数値情報とを比較し、前記第1の数値情報の前記第2の数値情報に対する変化率が所定の範囲内かどうかを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、第1の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第1の数値情報と、前記第1の記録媒体より先に搬送された第2の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第2の数値情報とを比較し、前記第1の数値情報と前記第2の数値情報との差が所定の範囲内かどうかを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の数値情報と前記第2の数値情報とを比較する際に、前記取得部が取得した第1の数値情報の概算情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報の概算情報とが一致するかどうかを判断する請求項1~3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
ジョブの1枚目の記録媒体について取得した第2の数値情報に基づいて記録媒体の種類を判断する第1の動作モードと、ジョブの2枚目以降の記録媒体について第1の数値情報を取得し、取得した第1の数値情報の第2の数値情報に対する変化量を取得する第2の動作モードを備え、
前記制御部は、
ジョブの1枚目の記録媒体について前記第1の動作モードにより判断した記録媒体の種類に基づいて、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対する搬送速度/画像形成条件を設定するとともに、前記第2の動作モードで取得した第1の数値情報の第2の数値情報に対する許容変化量を決定し、さらに
ジョブの2枚目以降の記録媒体に対して第2の動作モードで取得した第1の数値情報の前記変化量が前記許容変化量を超えた場合に、記録媒体の種類が変わったと判断し、所定のタイミングでの第1の動作モードの実施により第2の数値情報を取得して、記録媒体の種類を判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記第1の動作モードの実行タイミングを変更する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記許容変化量を変更する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1の動作モードで取得した第2の数値情報を基に設定した記録媒体の搬送速度に基づいて前記許容変化量を変更する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断し、そのまま記録媒体を搬送すると搬送速度/画像形成条件の変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて速度/画像形成条件を変更したのち搬送を再開する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断した場合、画質優先モードであれば、そのまま記録媒体を搬送しても搬送速度/画像形成条件の変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて搬送速度/画像形成条件を変更したのち搬送を再開し、間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先モードの場合、画像形成条件のみを変更する請求項5~8の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
【請求項12】
記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、あるいはMFP(Multi Function Peripheral)と称される多機能デジタル複合機等の画像形成装置に関する。この発明はさらに、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザーが画像形成装置を使用するオフィス環境などでは、ユーザーがランダムに給紙トレイに異種の記録媒体を継ぎ足すことがある。継ぎ足しが行われると給紙トレイの記録媒体の情報が最新でなくなってしまう。
【0003】
そこで、記録媒体が搬送される毎に紙種判定を行い、継ぎ足しによる紙種の変更を検出することが考えられる。
【0004】
また、初回の紙種の検知結果を基に、2回目以降の紙種の判定基準を、通紙に問題ない範囲で広げる画像形成装置も提案されている(例えば特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-12069号公報
【特許文献2】特開2021-031200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、紙種の判定にはそれなりのデータ数が必要であり、またこれらのデータから紙種を判定するには時間がかかる。例えばジョブの1枚目の紙種判定で高速度搬送が可能な記録媒体であると判定された結果、2枚目以降の記録媒体について高速度搬送が設定される場合がある。この場合、得られるデータ数が不足し、紙種判定を行うことができず、記録媒体の継ぎ足しを検出することができない恐れがある。また、継ぎ足しを検出するため、2枚目以降の記録媒体についての搬送速度を低下させると、生産性も低下してしまう。
【0007】
この問題は、特許文献1及び2に記載の画像形成装置のように、2回目以降の紙種の判定基準の範囲を広げるだけでは、解決することはできない。
【0008】
この発明の目的は、生産性を低下させることなく、記録媒体の継ぎ足しがあったことを検出できる画像形成装置、記録媒体に関する情報の処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成装置。
(2)前記制御部は、第1の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第1の数値情報と、前記第1の記録媒体より先に搬送された第2の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第2の数値情報とを比較し、前記第1の数値情報の前記第2の数値情報に対する変化率が所定の範囲内かどうかを判断する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記制御部は、第1の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第1の数値情報と、前記第1の記録媒体より先に搬送された第2の記録媒体に対して前記取得部が取得した前記第2の数値情報とを比較し、前記第1の数値情報と前記第2の数値情報との差が所定の範囲内かどうかを判断する前項1に記載の画像形成装置。
(4)前記制御部は、前記第1の数値情報と前記第2の数値情報とを比較する際に、前記取得部が取得した第1の数値情報の概算情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報の概算情報とが一致するかどうかを判断する前項1~3の何れかに記載の画像形成装置。
(5)ジョブの1枚目の記録媒体について取得した第2の数値情報に基づいて記録媒体の種類を判断する第1の動作モードと、ジョブの2枚目以降の記録媒体について第1の数値情報を取得し、取得した第1の数値情報の第2の数値情報に対する変化量を取得する第2の動作モードを備え、
前記制御部は、
ジョブの1枚目の記録媒体について前記第1の動作モードにより判断した記録媒体の種類に基づいて、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対する搬送速度/画像形成条件を設定するとともに、前記第2の動作モードで取得した第1の数値情報の第2の数値情報に対する許容変化量を決定し、さらに
ジョブの2枚目以降の記録媒体に対して第2の動作モードで取得した第1の数値情報の前記変化量が前記許容変化量を超えた場合に、記録媒体の種類が変わったと判断し、所定のタイミングでの第1の動作モードの実施により第2の数値情報を取得して、記録媒体の種類を判断する前項1に記載の画像形成装置。
(6)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記第1の動作モードの実行タイミングを変更する前項5に記載の画像形成装置。
(7)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記許容変化量を変更する前項5に記載の画像形成装置。
(8)前記制御部は、前記第1の動作モードで取得した第2の数値情報を基に設定した記録媒体の搬送速度に基づいて前記許容変化量を変更する前項5に記載の画像形成装置。
(9)前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断し、そのまま記録媒体を搬送すると搬送速度/画像形成条件の変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて速度/画像形成条件を変更したのち搬送を再開する前項5に記載の画像形成装置。
(10)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断した場合、画質優先モードであれば、そのまま記録媒体を搬送しても搬送速度/画像形成条件の変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて搬送速度/画像形成条件を変更したのち搬送を再開し、間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先モードの場合、画像形成条件のみを変更する前項5~8の何れかに記載の画像形成装置。
(11)記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
(12)記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した第1の数値情報と、前記第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る画像形成装置及び記録媒体に関する情報の処理方法によれば、記録媒体を連続して搬送する搬送部により搬送される記録媒体に関する数値情報が取得される。取得された第1の数値情報と、第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とが比較される。このため、比較結果を基に、記録媒体が変更されたかどうか、つまり継ぎ足しの有無を検出することができる。第1の数値情報と第2の数値情報の比較は、データ数が少なくても可能である。また、第1及び第2の数値情報の取得と比較は、紙種の判定処理よりも処理速度が速い。このため、2枚目以降の記録媒体について、継ぎ足し検出のために速度を低下させることなく、つまり生産性を低下させることなく、継ぎ足しの有無を検出することができる。
【0011】
この発明に係るプログラムによれば、画像形成装置のコンピュータに、搬送される記録媒体に関する数値情報を取得し、取得した第1の数値情報と第1の数値情報よりも先に取得した第2の数値情報とを比較する処理を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】画像形成装置において、画像が印刷されるシートの搬送経路の一部を模式的に示した図である。
図2】(A)(B)は光学センサの説明図である。
図3】超音波センサの説明図である。
図4】画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図5】画像形成装置の制御部の機能構成を説明するためのブロック図である。
図6】1枚目に搬送される記録媒体の数値情報を検知取得する第1の検知モードと、1枚目より後の記録媒体の数値情報を検知取得する第2の検知モードについてのシーケンス例を示す図である。
図7】記録媒体の種類と坪量との関係を示す表である。
図8】記録媒体の種類と搬送速度との関係を示す表である。
図9】給紙速度とサンプルデータ数との関係を例示する表である。
図10】記録媒体の種類の切り替わり前後におけるプロセス速度とプロセス条件との関係を例示する表である。
図11】速度優先と画質優先の場合の変化率補正係数の一例を示す表である。
図12】本実施形態に係る画像形成装置の紙特性検知動作の一例を示すフローチャートである。
図13図12のフローチャートの続きである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1において、画像が印刷される記録媒体(以下、記録媒体をシートまたは用紙ともいう)の搬送経路の一部を模式的に示した図である。
【0015】
画像形成装置1としては、限定はされないが、複写機、プリンタ、あるいは多機能デジタル複合機であるMFP等が用いられる。
【0016】
図1において、画像形成装置1の下部には給紙部60が備えられ、この給紙部60には、上段の1段目給紙カセットである第1給紙トレイ60aと下段の2段目給紙カセットである第2給紙トレイ60bが配置されるとともに、第1給紙トレイ60aの給紙口8a及び第2給紙トレイ60bの給紙口8bと連通して、上下方向にシート搬送路8が形成されている。そして、第1給紙トレイ60aの給紙口8aまたは第2給紙トレイ60bの給紙口8bからシート搬送路8に給紙されたシートは、搬送ローラー(搬送部に相当)71a、71b等によって、シート搬送路8の上部位置に設置された一対のスキュー補正ローラー72まで、矢印Aで示すようにシート搬送路8を上方に搬送されるように構成されている。
【0017】
また、シート搬送路8を挟んで第1給紙トレイ60aの反対側には手差しトレイ(図示せず)が設けられ、手差しトレイにセットされたシートが手差し給紙口8cを介してシート搬送路8に供給される構成となっている。
【0018】
ユーザーは第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60b及び手差しトレイを画像形成装置1に対して開閉可能となっている。第1給紙トレイ60a及び第2給紙トレイ60bを開くとは、用紙交換や継ぎ足し等のために第1給紙トレイ(給紙カセット)60a及び第2給紙トレイ(給紙カセット)60bを装置本体から抜くことを意味し、手差しトレイを開くとは、手差しトレイからシートを取り去って不使用状態とすることを意味する。
【0019】
一方、第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60bを閉じるとは、第1給紙トレイ60a及び第2給紙トレイ60bを装置本体へ装着することを意味し、手差しトレイを閉じるとは、手差しトレイにシートをセットして使用状態とすることを意味する。
【0020】
また、第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60b及び手差しトレイを開くことを、給紙口8a、8b、8cを開くともいい、第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60b及び手差しトレイを閉じることを、給紙口8a、8b、8cを閉じるともいう。第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60bの開閉は、図示しないセンサで検知可能となっており、手差しトレイの開閉は手差しトレイにおけるシートの有無で検知可能になっている。
【0021】
スキュー補正ローラー72は、シート搬送路8を搬送されるシートのスキュー(傾き)を補正するためのローラーである。
【0022】
上段の第1給紙トレイ60aの給紙口8aとスキュー補正ローラー72の間において、シート搬送路8には、2つのメディア検知センサ91、92が搬送方向の上流側と下流側に配置されている。これらのメディア検知センサ91、92は、シートに関する情報の一例であるシートの物性値を検知するものである。上流側のメディア検知センサ91は、シートに照射した光を検知する光学センサであり、下流側のメディア検知センサ92は、シートに向けて出力された超音波を検知する超音波センサである。なお、光学センサ91が上流側に、超音波センサ92が下流側に配置されていても良い。
【0023】
図2(A)は、光学センサ91の説明図である。光学センサ91は、LED等の透過用光源91a及び反射用光源91bと、フォトダイオード等からなる受光素子91cで構成され、透過用光源91aから発光された光がシート搬送路8を搬送されるシートMを透過する透過光93の光量と、反射用光源91bから発光された光がシートMで反射される反射光94の光量を、物性値として受光素子91cで検知する。
【0024】
光学センサ91の透過用光源91a及び反射用光源91bはそれぞれ異なる複数の光源を備えていても良い。図2(B)は、このような複数の光源を備えている光学センサ91を示す。図2(B)の光学センサ91は、透過用光源91aとして、青色光源911aと赤外光源912aを備えている。一方、反射用光源91bとして、赤色光源911b、青色光源912b、紫色光源913b、及び赤外光源914bを備えている。
【0025】
この実施形態では、図2(B)の光学センサ91を用いている。そして、赤外波長の透過光:TIR、青波長の透過光:TB、紫外波長の反射光:RUV、赤外波長の反射光:RIR、紫波長の反射光:RV、赤色波長の反射光:RR等を受光素子91cで検知する。検知した透過光、反射光の出力値の組み合わせ演算結果から、後述する制御部100がシートMの種類(坪量、OHP、再生紙、コート紙等)を判別する。
【0026】
図3は超音波センサ92の説明図である。超音波センサ92は、シートMの通過方向に対しシート搬送路8を挟んで斜めに対向配置(図1参照)された一対の超音波発信部92aと超音波受信部92bを備えている。この超音波センサ92は、通過中のシートMに対して超音波発信部92aから超音波を発信し、シートMを透過した超音波を超音波受信部92bで受信する。そして、後述する制御部100が、シートMによる超音波の減衰量を基に1枚用紙か2枚重ね紙(封筒)かを判別することでシートに関する情報としてシート種を検知する。
【0027】
以下の説明では、光学センサ91の透過光と反射光の検知結果としての数値情報(受光量)、超音波センサ92の検知結果としての数値情報(受光量)を紙特性ともいう。この実施形態では、後述するように、紙特性の取得がシート毎に行われ、紙特性の変化量から継ぎ足しの有無検出が行われる。
【0028】
なお、この実施形態では、画像形成装置1はユーザー指定モードと自動検知モードを有しており、ユーザーが何れかのモードを選択できるようになっている。ユーザー指定モードはシート種をユーザーが指定するモードである。ユーザー指定モードが選択されると、メディア検知センサ91、92によるシートの物性値の検知(紙特性の取得)及びシート種の判別は行われない。自動検知モードが選択されると、メディア検知センサ91、92による紙特性の取得及びシート種の判別が行われる。
【0029】
図4は、画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像形成装置1は、制御部100、記憶装置110、画像読取装置120、操作パネル部50、画像形成部10、給紙部60、上述した光学センサ91、超音波センサ92を備え、さらにプリンタコントローラー150及びネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)160等を備え、互いにシステムバス175を介して接続されている。
【0030】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、S-RAM(Static Random Access Memory)103、NV-RAM(Non Volatile RAM)104及び時計IC105等を備えている。
【0031】
CPU101は、ROM102等に保存されている動作プログラムを実行することにより、画像形成装置1の全体を統括的に制御する。例えばコピー機能、プリンタ機能、スキャン機能等を実行可能に制御する。特にこの実施形態では、光学センサ91による光量検知や超音波センサ92による超音波の検知に基づくシートの物性値の検知を実行させる。そして、検知結果を基にシート種を判別し、印刷時には判別結果に基づいて、シート種に対応する画像形成条件を自動的に設定して印刷を実行する。また、光学センサ91や超音波センサ92により検知されたシートの物性値やシート種の判別結果等を記憶装置110に保存蓄積する。さらに、操作パネル部50や外部装置に出力する等の制御処理を実行する。
【0032】
ROM102は、CPU101が実行するプログラムやその他のデータを格納する。
【0033】
S-RAM103は、CPU101がプログラムを実行する際の作業領域となるものである。S-RAM103は、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に保存する。
【0034】
NV-RAM104は、バッテリでバックアップされた不揮発メモリである。NV-RAM104は、画像形成に係わる各種の設定や、表示部54の画素数や、表示部54に表示される各種画面のデータ等を記憶する。
【0035】
時計IC105は、時刻を計時すると共に、内部タイマーとして機能し処理時間の計測等を行う。
【0036】
記憶装置110は、ハードディスク等からなり、プログラムや各種データ等を保存する。特にこの実施形態では、光学センサ91や超音波センサ92により検知された紙特性(シート物性値)の検知結果やシート種の判別結果、さらには検知履歴等を蓄積する。記憶装置110はさらに、ジョブの一枚目のシートの紙特性に対する2枚目以降のシートの紙特性の許容変化量をデータベースとして記憶している。さらには、データベースとして変化率補正係数も記憶している。許容変化量や変化率補正係数については後述する。
【0037】
画像読取装置120は、スキャナ等を備え、プラテンガラス上にセットされた原稿を走査することによって読み取り、読み取った原稿を画像データに変換する。
【0038】
操作パネル部50は、ユーザーが画像形成装置1へジョブ等の指示や各種設定を行う際に用いられるものである。操作パネル部50は、リセットキー51、スタートキー52、ストップキー53、表示部54及びタッチパネル55等を備えている。
【0039】
リセットキー51は、設定をリセットする際に使用される。スタートキー52はスキャン等の開始操作に使用される。ストップキー53は動作を中断する場合等に押下される。
【0040】
表示部54は、例えば液晶表示装置からなりメッセージや各種の操作画面等を出力表示する。タッチパネル55は表示部54の画面上に形成され、ユーザーのタッチ操作を検出する。
【0041】
画像形成部10は、画像読取装置120で読み取られた原稿の画像データや、外部の端末装置3等から送信されたプリントデータから生成された複写画像を用紙上に印字する。画像形成部10は、印刷エンジン18と、画像が形成されたシートを加熱加圧して画像を定着させる定着部19等を備えている。印刷エンジン18は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写ベルト、転写ローラー等の画像形成用のハードウェア部品からなる。
【0042】
ネットワークI/F160は、ネットワーク4を介して外部装置との間でデータの送受信を行う通信手段として機能する。外部装置は、例えば外部のサーバー、クラウドシステム、ユーザーの情報端末装置のプリンタドライバ、他の画像形成装置等である。
【0043】
図5は、制御部100の機能構成を説明するためのブロック図である。制御部100は機能的に、メディア検知制御部100aと、シート種検知制御部100bと、画像形成制御部100cと、記憶部100dと、外部通信制御部100eを備えている。
【0044】
メディア検知制御部100aは、後述する第1の検知モードと第2の検知モードで、メディア検知センサである光学センサ91及び超音波センサ92を動作させてシートの物性等を検知させる。シート種検知制御部100bは光学センサ91及び超音波センサ92による検知結果を基にシート種を検知する。
【0045】
画像形成制御部100cは、シート種検知制御部100bで検知されたシート種を基に、各シート種に対応する画像形成条件で画像形成部10を制御し、シートに画像を印字する。
【0046】
記憶部100dは、光学センサ91及び超音波センサ92のシートの物性値の検知結果を一次的に保存する。記憶部100dはさらに、シート種検知制御部100bでのシート種の検知結果や、検知履歴等を一次的に保存する。記憶部100dに保存された情報は、図4の記憶装置110に転送され、蓄積更新される。
【0047】
外部通信制御部100eは、図4のネットワークI/F160に相当する。外部通信制御部100eは、外部サーバー、USB接続された管理用パーソナルコンピュータ、あるいは他の画像形成装置等で構成される外部装置3との間でデータの送受信を行う。記憶部100dに保存された情報を外部装置3に送信することも可能である。
【0048】
次に、画像形成装置1の動作を制御部100による制御を中心に説明する。
【0049】
この実施形態では、制御部100は、第1の検知モードと第2の検知モードで、シート搬送路8を搬送されるシートに対して、光学センサ91及び超音波センサ92によるシートの物性値の検知や、シート種の検知を行わせる。
【0050】
第1の検知モードは、1枚目に搬送されるシートに対して実施する。1枚目に搬送されるシートとは、第1または第2給紙トレイ60a、60bを開いて(トレイを抜いて)、シートの交換、補充、継ぎ足し等を行い、第1または第2給紙トレイ60a、60bを閉じた(トレイを挿した)後の最初に搬送されるシートでも良い。あるいは手差しトレイの場合は、シート有無検知が無から有になった後、即ち手差しトレイが閉じられた後の最初に搬送されるシートでも良い。あるいは画像形成装置1の電源OFF/ON、スリープ復帰などによりシート種の情報がリセットされて、シート種情報のない給紙口から最初に搬送されるシートでも良い。あるいは、メディア検知機能がOFFからONになって、給紙口から最初に搬送されるシートでも良い。あるいは、プリントジョブの1枚目に搬送されるシートでも良い。
【0051】
この1枚目のシートについての情報は不確定である。このため、第1の検知モードでは検知結果をプロセス条件(画像形成条件)に反映できるように、低速での搬送を実施する。また、詳細な検知を行うためシート面内のセンサ読み取り回数も増やす。これによりサンプルデータ数が増え精度アップを図る。第1の検知モードにより給紙トレイ内のシートの種類を確定し、確定したシート種に合わせたプロセス条件(画像形成条件)にて、定着温度や、転写電流を決定する。次シートからは搬送速度も適正条件を選択してプリントを実行する。
【0052】
また、メディア検知制御部100aは、メディア検知センサ91、92で検知された1枚目のシートの紙特性から判断したシート種に従い、2枚目以降のメディア検知センサ91、92にて取得した紙特性の許容変化量(閾値)を決定する。
【0053】
一方、第2の検知モードは、第1の検知モードでの1枚目のシート種の確定後、第1給紙トレイ60a、第2給紙トレイ60bまたは手差しトレイが開かれるまでの間に、1枚目のシートを除くシートに対して物性値の検知を行うモードである。第2の検知モードでの検知は、1枚目のシートを除く全てのシートに対して行われても良いし、例えば、1枚おき、5枚おきというように複数シート毎に行われても良いし、あるいは1枚目のシートを除くジョブの最初と最後に行われても良い。
【0054】
第2の検知モード時には、第1の検知モードでの検知により確定したシート種に応じた搬送速度になっている。このため、シート種によっては、第1の検知モード時よりも搬送速度が速くなるので、シートが各メディア検知センサ91、92に到達してからスキュー補正ローラー72に到達するまでの時間が短くなる。従って第1の検知モードよりも検知時間も短くなる。このため、メディア検知センサ91、92で得られる検知結果のサンプリング数が少なくなり、シート種の判定に必要な十分なサンプルデータが得られない。
【0055】
そこでこの実施形態では、メディア検知制御部100aは、メディア検知センサ91、92により検知された2枚目以降の紙特性の1枚目のシートについての紙特性からの変化量が、許容変化量の範囲内かどうかを判定する。許容変化量の範囲内であれば、メディア検知制御部100aはシート種は変化していない、つまりシートの継ぎ足しはないと判定する。許容変化量を超えると、シート種は変化している、つまりシートの継ぎ足しがあると判定する。
【0056】
図6に第1の検知モードと第2の検知モードについてのシーケンス例を示す。
【0057】
この例では第1給紙トレイ60aにシート種が厚紙2であるシートがセットされている。この状態から、第1給紙トレイ60aが開かれ、厚紙2の上に10枚の普通紙からなるシートが継ぎ足されたものとする。また、図6の「カセット動作」の信号に示すように例えば第1給紙トレイ60aの抜き挿し(開閉)がなされた後に、「印刷ジョブ」の信号に示すように各4シートからなる4つの印刷ジョブ(1)~(4)が実行されるものとする。
【0058】
図6の例では、第1給紙トレイ60aの抜き挿し(開閉)がなされた後の1枚目に第1給紙トレイ60aから給紙搬送されるシートに対し、第1の検知モードでの検知が行われる。換言すれば印刷ジョブ(1)の1枚目のシートについて第1の検知モードでの検知が行われる。前述したように、第1の検知モードでは検知結果をプロセス条件(画像形成条件)に反映できるように、低速での搬送を実施する。
【0059】
この実施形態では、第1の検知モードでは、第1給紙トレイ60aの給紙口から厚紙3の給紙速度でメディア検知センサ91、92まで搬送し紙特性を検知する。この紙特性に基づいてメディア検知制御部100aにてシート種を判断する。
【0060】
図7にシート種と坪量との関係を示す。メディア検知センサ91、92で検知された紙特性から坪量が求められ、シート種が判定される。例えば坪量が52~90の範囲では普通紙と判定される。この実施形態では、厚紙2の上に10枚の普通紙からなるシートが継ぎ足されている。このため、1枚目のシートは普通紙と判断される。スキュー補正ローラー72から下流は、判断されたシート種(ここでは普通紙)のプロセス速度でシートを搬送し、シート種に基づいた条件で画像形成を行う。1枚目のシートを厚紙3の給紙速度で搬送するのは、シート種が不定のためどのシート種でも給紙できるようにするためである。しかし、給紙可能な給紙速度であれば厚紙3の給紙速度以外でも良い。
【0061】
また、前述したように、メディア検知制御部100aは、1枚目のシートで判定したシート種に従って、2枚目以降のメディア検知センサ91、92にて取得した紙特性の許容変化量(閾値)を決める。
【0062】
2枚目のシート以降は、1枚目のシートのシート種に対応する給紙速度で、シートをメディア検知センサ91、92まで搬送する。
【0063】
図8にシート種と搬送速度との関係を示す。図8では普通紙、厚紙1、厚紙2、厚紙3、再生紙についての給紙速度とプロセス速度が示されている。給紙速度は給紙口8a、8b、8cからスキュー補正ローラー72までの搬送速度である。プロセス速度はスキュー補正ローラー72から画像形成をするまでの速度である。例えば、普通紙は給紙口8a、8b、8cからスキュー補正ローラ-72まで400mm/sの搬送速度で送り、スキュー補正ローラー72からは300mm/sの搬送速度で送る。給紙速度、プロセス速度ともに、厚紙3が最も遅く設定されている。厚紙3、厚紙2、厚紙1、普通紙の順で速くなっており、普通紙が最も速く設定されている。再生紙は普通紙と同じ速度に設定されている。
【0064】
メディア検知センサ91、92は第2の検知モードで紙特性を検知する。シートの搬送速度が速くなると、メディア検知センサ91、92でのサンプリング数が少なくなる。このため、1光源(LED)当たり得られるサンプリングデータ数が少なくなる。図9に給紙速度とサンプルデータ数との関係を例示する。図9では、給紙速度が最大値で160mm/s以下、最小値で121mm/s以下では、サンプルデータ数は9個/LEDである。給紙速度が最大値で180mm/s以上、最小値で161mm/s以上になると、サンプルデータ数が減少している。給紙速度が最大値で420mm/s以上、最小値で306mm/s以上になると、サンプルデータ数は4個となっている。
【0065】
これらの複数個のサンプルデータを例えば平均化して、シート種の判定に用いる。しかし、シートの搬送速度が速くなると、精度の高いシート種の判定に必要な個数のデータが得られない。このためメディア検知制御部100aは、2枚目以降のシートについては、メディア検知センサ91、92にて取得された数値情報である紙特性と、1枚目のシートについて取得された数値情報である紙特性を比較する。具体的には、メディア検知制御部100aは、取得された紙特性の数値の1枚目の紙特性の数値に対する変化量を演算する。そして、メディア検知制御部100aは、変化量が、1枚目のシート種に従って取得された紙特性の許容変化量の範囲内(所定の範囲内)かどうかを判断する。許容変化量の範囲内であれば、シート種は同じであると判断される。許容変化量の範囲内でなければ、継ぎ足しが行われ、シート種が異なると判断される。変化量は変化率であっても差分であっても良い。変化量が変化率である場合は、許容変化量も変化率で表される。変化量が差分の場合は許容変化量も差分で表される。
【0066】
変化量を求める紙特性の項目の一例としては、光学センサ91の透過用の青色光源911a、赤外光源912aの透過受光量と、反射用の赤色光源911b、青色光源912b、紫色光源913b、赤外光源914bの反射受光量の組み合わせがある。例えば、紫外波長の反射光RUVと赤外波長の反射光RIRの受光量の比であるRUV/RIR、紫波長の反射光RVと赤外波長の反射光RIRの受光量の比であるRV/RIRが挙げられる。さらには、赤色波長の反射光RRと赤外波長の反射光RIRの受光量の比であるRR/RIR、赤外波長の透過光TIRと、青波長の透過光TBの受光量の差である(TIR-TB)を挙げられる。
【0067】
メディア検知制御部100aは、2枚目以降の各シートについて、例えばRUV/RIR、RV/RIR、RR/RIR、(TIR-TB)を取得する。1枚目のシートについてもRUV/RIR、RV/RIR、RR/RIR、(TIR-TB)を取得する。何れの値も、複数のサンプルデータを平均化した概算情報として取得される。そして、メディア検知制御部100aは、各項目について、取得した2枚目以降の各シートの数値と、1枚目のシートの数値を比較する。2枚目以降のシート種が1枚目のシート種と同一の場合、何れの項目についても、取得した数値は概算で一致する。つまり、変化率はほぼ1であり、差分の場合はほぼ0となる。変化率が許容範囲を超える(逸脱する)場合は、シート種が変更された(継ぎ足しがあった)と判定される。この場合、メディア検知制御部100aは、RUV/RIR、RV/RIR、RR/RIR、(TIR-TB)の全ての項目について許容範囲を超える場合に、シート種が変更されたと判定しても良い。あるいは、全てではなく、所定の項目について許容範囲を超える場合に、シート種が変更されたと判定しても良い。メディア検知制御部100aは、予め設定された判定方法に従って判定すればよい。
【0068】
このような第2の検知モードでの検知が、図6の印刷ジョブ(1)における2~4枚目シートについて行われる。
【0069】
図6の例では、印刷ジョブ(2)の段階ではシート種は変化していないから、メディア検知センサ91、92は第2の検知モードで動作する。
【0070】
印刷ジョブ(3)についても同様に、第2の検知モードで動作するが、3枚目(第1給紙トレイ60aの開閉から積算して11枚目)では継ぎ足しにより異なるシート種のシートが給紙される。このため、紙特性の変化量が許容変化量の範囲から外れるから、メディア検知制御部100aはシート種が異なっていると判定する。
【0071】
しかし、この実施形態では、生産性維持のため印刷ジョブ(3)の残りの印刷は搬送速度を維持して行われる。ただし、プロセス条件は、変化量から推定されるシート種に応じて切り替えられる。
【0072】
図10に、シート種の切り替わり前後におけるプロセス速度とプロセス条件(この例では定着温度と転写電圧)との関係を一例として示す。例えば、シート種が普通紙から厚紙2に切り替わったと推定される場合は、プロセス速度は普通紙の速度を維持しつつ、定着の温調制御は180℃から230℃に変更する。また、転写電圧設定は1400Vから1900Vに変更する。何れの場合もプロセス速度は切り替わりの前後で同じである。
【0073】
このようにプロセス条件を変更することで、プロセス速度が厚紙2に最適な条件でなくとも、画像品質の低下を抑えることができる。
【0074】
図6の印刷ジョブ(4)の1枚目のシートに対しては、第1の検知モードでの検知を行いシート種を厚紙2と判断する。また、印刷ジョブ(4)の2枚目以降については、第1の検知モードで検知した厚紙2に対応する給紙速度で搬送し、第2の検知モードでの検知動作を行う。
【0075】
また、この実施形態では、外部装置からのジョブ送信時に当該ジョブに対し、外部装置のプリンタドライバ等により、通紙モードとして速度優先または画質優先の設定が可能となっている。
【0076】
画質優先が設定されている場合、第2の検知モードでシート種が異なると判断されると、搬送中のシートの搬送速度を厚紙3の搬送速度に低下させる。そして、第1の検知モードにて紙特性の取得を行い、シート種を決定しても良い。シートをスキュー補正ローラー72にて待機させたのちは、決定されたシート種に従った搬送速度に変更して搬送し、画像形成、排紙を行う。この第1の検知モードで検知され判定されたシート種が、次のシート以降の基準値となる。このため、このシート種に対応する搬送速度でシートが搬送され、シート毎に第2の検知モードで紙特性が取得される。
【0077】
また、画質優先の場合に、第2の検知モードでシート種が異なると判断される許容変化量の範囲を変更しても良い。具体的には、紙特性の小さな変化量でシート種が異なっていると判断されるように、許容変化量の範囲を規定する閾値を変更する。これによって、より高精度なシート種判別を行うことができ、より良好な画質を確保できる。許容変化量の範囲を変更するのではなく、紙特性の小さな変化量でシート種が異なっていると判断されるように、検知した紙特性の変化量を変更しても良い。あるいは、速度優先の場合には、変化量が大きくても第1の検知モードに移行しないように、許容変化量の範囲を緩くなる方向に変更しても良い。許容変化量の範囲を変更するのではなく、検知した紙特性の変化量を変更しても良い。
【0078】
許容変化量の範囲の変更については、画質優先か速度優先かによって、変更後の許容変化量そのものをテーブルに設定しても良い。あるいは、基準となる許容変化量をテーブルに設定しておいて、画質優先か速度優先かによって、基準となる許容変化量に乗じる補正係数を別のテーブルに設定しても良い。基準となる許容変化量としては、画質優先の場合の許容変化量を設定しておき、速度優先の場合に許容変化量を変更しても良い。あるいは逆に、基準となる許容変化量として速度優先の場合の許容変化量を設定しておき、画質優先の場合に許容変化量を変更しても良い。図11に、速度優先と画質優先の場合の変化率補正係数の一例を示す。坪量、RUV/RIR、RV/RIR、RR/RIR、(TIR-TB)について、変化率補正係数がそれぞれ規定されている。また、演算式により補正係数を算出しても良い。なお、図11に坪量が示されているのは、シートの搬送速度が遅い場合はデータサンプル数が多く坪量の算出まで行うことが可能な場合があるためである。
【0079】
また、第2の検知モードでシート種が異なると判断するための許容変化量の変更は、画質優先か速度優先かに限定されない。例えば、第1の検知モードで判別されたシート種に応じて、変更しても良い。
【0080】
例えばシート種がコート紙である場合は、一般的に高画質を求められることが多いため、紙特性の小さな変化量でシート種が異なっていると判断されるように、許容変化量の範囲を変更する。一方、シート種が普通紙である場合は、画質より速度が優先される可能性が高いため、変化量が大きくても第1の検知モードに移行しないように変更する。第1の検知モードで判別されたシート種に応じて許容変化量の範囲を変更することで、より高精度な紙種変化を検知可能となる。この場合も、第1の検知モードで判別されたシート種に応じて、変更後の許容変化量の範囲そのものをテーブルに設定しても良い。あるいは、基準となる許容変化量をテーブルに設定しておいて、第1の検知モードで判別されたシート種に応じて、乗じる補正係数を別のテーブルに設定しても良い。あるいは、演算式により補正係数を算出しても良い。
【0081】
また、基準となる許容変化量としては、所定のシート種の場合の許容変化量を設定しておき、シート種に応じて許容変化量を増減しても良い。
【0082】
また、第2の検知モードでシート種が異なると判断するための許容変化量の範囲の変更は、第2の検知モードでのシートの搬送速度が速い場合と遅い場合とで行われても良い。搬送速度が遅い場合はサンプルデータ数が多いため、より正確な変化量を求めることができる。このため、紙特性の小さな変化量でシート種が異なっていると判断されるように、許容変化量を変更する。一方、搬送速度が速い場合は、変化量が大きくても第1の検知モードに移行しないように、許容変化量を緩くなる方向に変更しても良い。この場合も、第2の検知モードでの搬送速度に応じて、変更後の許容変化量そのものをテーブルに設定しても良い。あるいは、基準となる許容変化量の範囲をテーブルに設定しておいて、第2の検知モードでの搬送速度に応じて、許容変化量に乗じる補正係数を別のテーブルに設定しても良い。あるいは、演算式により補正係数を算出しても良い。
【0083】
また、基準となる許容変化量としては、搬送速度が速い場合の許容変化量を設定しておき、搬送速度に応じて許容変化量を増減しても良い。図9に搬送速度に応じた補正係数の一例を示す。
【0084】
また、複数の補正係数が該当する場合、基準となる許容変化量にそれぞれの補正係数を乗算して許容変化量を算出しても良い。
【0085】
図12及び図13は、本実施形態に係る画像形成装置1の紙特性検知動作の一例を示すフローチャートである。図13図12のフローチャートの続きである。この紙特性検知動作は、画像形成装置1の制御部100のCPU101がROM102等に格納された動作プログラムに従って動作することにより実行される。なお、この実施形態では、第1給紙トレイ60aからシートが給紙されるものとする。
【0086】
ステップS01でプリント指示を待つ(ステップS01でNO)。プリント指示を受け付けると(ステップS01でYES)、ステップS02で、給紙口にシート種の情報が有るかどうかを調べる。この例では、第1給紙トレイ60aが開閉されているため給紙口にシート種情報が無い(ステップS02でNO)。このため、ステップS03で、1ジョブ目の1枚目のシートは、第1給紙トレイ60aから厚紙3の給紙速度でメディア検知センサ91、92まで送り、紙特性を検知(取得)する(第1の検知モード)。そして、取得した紙特性を、記憶装置110の紙種/変化量データベース(紙種/変化量DB)の情報と比較することによりシート種を判断する。
【0087】
ステップS04では、スキュー補正ローラー72から下流は、判断されたシート種のプロセス速度で用紙を搬送し、シート種に基づいた条件で画像形成を行う。給紙口にシート種の情報がある場合は(ステップS02でYES)、ステップS04に進み、シート種に応じた速度、プロセス条件を設定し画像形成を行う。
【0088】
次いでステップS05で、2枚目以降のメディア検知センサ91、92にて取得した紙特性の変化量の基準となる許容変化量を、紙種/変化量データベースから取得する。さらにステップS06で、メディアセンサ91、92にて検知された1枚目のシートの紙特性から判断したシート種に従い、2枚目以降の紙特性の変化率補正係数を、記憶装置110の変化量補正値データベースから取得する。さらに、ステップS07で、通紙モード(画質優先か速度優先か)に応じた変化率補正値を、変化量補正値データベースから取得する。
【0089】
ステップS08では、2枚目以降の許容変化量を演算する。具体的には、データベースから取得した基準となる許容変化量に、シート種、通紙モードについての変化率補正係数をそれぞれ乗算する。そして得られた値を、2枚目以降の許容変化量として設定する。
【0090】
次に、ステップS09で、2枚目以降のシートは、1枚目のシートに対して判定されたシート種に対応する給紙速度でスキュー補正ローラー72まで搬送する。搬送中に、メディア検知センサ91、92で紙特性を検知する(第2の検知モード)。
【0091】
前述したように、搬送速度が速くなるとメディア検知センサ91、92でのサンプリング数が少なくなるためメディア判定に必用なデータが得られない。このため図13のステップS10で、メディア検知センサ91、92で検知された2枚目のシートの紙特性の、1枚目のシートの紙特性に対する変化量が、ステップS08で設定された許容変化量より大きいかどうかを判断する。2枚目のシートの紙特性の、1枚目のシートの紙特性に対する変化量は、2枚目のシートの紙特性と1枚目のシートの紙特性の比率、つまり2枚目のシートの紙特性÷1枚目のシートの紙特性、であっても良い。あるいは、2枚目のシートの紙特性と1枚目のシートの紙特性の差分であっても良い。許容変化量も比率、差分に対応する値を用意しておけば良い。
【0092】
ステップS10で、2枚目のシートの紙特性の、1枚目のシートの紙特性に対する変化量が、許容変化量よりも大きくなければ(ステップS10でNO)、ステップS16に進む。
【0093】
変化量が許容変化量よりも大きい場合(ステップS10でYES)、ステップS11で、給紙口シート情報削除フラグを立てる。次に、ステップS12で、画質優先モードかどうかを調べる。画質優先モードでなければ(ステップS12でNO)、ステップS13で、プロセス条件のみを、変更されたと推定されるシート種に対応するプロセス条件に変更する。プロセス速度は変更しない。
【0094】
ただし、ステップS14で、プロセス条件変更が間に合うかどうかを判断する。間に合えば(ステップS14でYES)、ステップS16に進む。間に合わなければ(ステップS14でNO)、シートの搬送を一旦待機させ、ステップS15で搬送速度及びプロセス条件を、変更されたと推定されるシート種に対応して変更する。その後搬送を再開して、ステップS16に進む。
【0095】
ステップS12で、画質優先モードであれば(ステップS12でYES)、ステップS15で搬送速度及びプロセス条件を、変更されたと推定されるシート種に対応して変更する。そして、ステップと16に進む。この場合、搬送速度及びプロセス条件の変更が間に合わないと判断された場合は、シートの搬送を一旦待機させて変更する。
【0096】
ステップS16では画像形成動作を実行したのち、ステップS17で、ジョブが終了したかどうかを判断する。ジョブが終了していなければ(ステップS17でNO)、図12のステップS09に戻る。ジョブが終了していれば(ステップS17でYES)、ステップS18で、給紙口シート情報削除フラグがあるかどうかを調べる。あれば(ステップS18でYES)、ステップS19で、給紙口シート情報を削除したのち、動作を終了する。給紙口シート情報削除フラグがなければ(ステップS18でNO)、そのまま処理を終了する。
【符号の説明】
【0097】
1 画像形成装置
3 外部装置
4 ネットワーク
10 画像形成部
50 操作パネル部
54 表示部
60 給紙部
60a 第1給紙トレイ(1段目給紙カセット)
60b 第2給紙トレイ(1段目給紙カセット)
71a、71b 搬送ローラー(シート搬送部)
72 スキュー補正ローラー
91 光学センサ(取得部)
91a、911a、912a 透過用光源
91b、911b、912b、913b、914b 反射用光源
91c 受光検知素子
92 超音波センサ(取得部)
91a 超音波送信部
91b 超音波受信部
100 制御部
100a メディア検知制御部
100b シート種検知制御部
100c 画像形成制御部
100d 記憶部
100e 外部通信制御部
110 記憶装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記取得部は、第1ジョブの実行中において前記第1情報及び前記第2情報を取得し、
前記制御部は、前記第1ジョブの実行中に取得された前記第1情報及び前記第2情報を比較する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記取得部は、光源と前記光源からの光を受光する受光部を備え、
前記取得部は、同一の記録媒体において、前記受光部からの受光量を複数回数取得し、
前記制御部は、前記取得部が複数回数取得した前記第2情報と前記第2情報が取得した前記複数回数より少ない回数取得した前記第1情報とを比較する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記受光量は、透過受光量及び反射受光量のうち少なくとも1つである、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報を第1の検知モードで取得するかまたは前記第1の検知モードとは異なる第2の検知モードで取得するかを制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2の検知モードは複数のモードを有する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1の検知モードは、記録媒体を第1搬送速度で搬送するモードであり、
前記第2の検知モードは、記録媒体を前記第1搬送速度より早い第2搬送速度で搬送するモードである、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1搬送速度は、第1記録媒体を搬送する速度であり、
前記第2搬送速度は、前記第1記録媒体の厚さより薄い第2記録媒体を搬送する速度である、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1の検知モードは、前記第2情報を第1読取回数で取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、前記第1情報を第1読取回数より少ない第2読取回数で取得するモードである、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1の検知モードは、前記第2情報を第1精度で取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、前記第1情報を第1精度より低い第2読取精度で取得するモードである、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第1の検知モードは、ジョブの1枚目の記録媒体について前記第2情報を取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、ジョブの2枚目以降の記録媒体について前記第1情報を取得するモードである、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報に基づいて、記録媒体の種類を判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記判定される記録媒体の種類によらず、前記第1情報と前記第2情報を比較することにより記録媒体の種類が変わったか判断する、請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記搬送された記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報とをそれぞれ対応する情報毎に比較し、前記比較した結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを決定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報に基づいて坪量及び記録媒体の種類の少なくとも1つを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項16】
記制御部は、前記第2情報に対応する前記第1情報の前記第2情報に対する変化率が所定の範囲内かどうかを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報との差が所定の範囲内かどうかを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記取得部が取得した第1情報の概算情報と、前記第1情報よりも先に取得した第2情報の概算情報とが一致するかどうかを判断する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記第2情報の概算情報は、前記取得部が複数回数取得した前記第2情報の平均であり、
前記第1情報の概算情報は、前記取得部が取得した前記複数回数より少ない回数取得した前記第1情報の平均である、請求項18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
記制御部は、ジョブの1枚目の記録媒体について前記第1の検知モードにより判断した記録媒体の種類に基づいて、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを設定するとともに、前記第2の検知モードで取得した第1情報の第2情報に対する許容変化量を決定する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対して第2の検知モードで取得した第1情報の前記変化量が前記許容変化量を超えた場合に、記録媒体の種類が変わったと判断し、所定のタイミングでの第1の検知モードの実施により第2情報を取得して、記録媒体の種類を判断する請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項22】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記第1の検知モードの実行タイミングを変更する請求項に記載の画像形成装置。
【請求項23】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記許容変化量を変更する請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項24】
前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した第2情報を基に設定した記録媒体の搬送速度に基づいて前記許容変化量を変更する請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項25】
前記制御部は、記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項26】
前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断し、そのまま記録媒体を搬送すると画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つの変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを変更したのち搬送を再開する請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項27】
画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断した場合、画質優先モードであれば、そのまま記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つの変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを変更したのち搬送を再開し、間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先モードであれば、画像形成条件のみを変更する請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項28】
記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
【請求項29】
記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項30】
記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした第2情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成装置。
(2)前記取得部は、第1ジョブの実行中において前記第1情報及び前記第2情報を取得し、
前記制御部は、前記第1ジョブの実行中に取得された前記第1情報及び前記第2情報を比較する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記取得部は、光源と前記光源からの光を受光する受光部を備え、
前記取得部は、同一の記録媒体において、前記受光部からの受光量を複数回数取得し、
前記制御部は、前記取得部が複数回数取得した前記第2情報と前記第2情報が取得した前記複数回数より少ない回数取得した前記第1情報とを比較する、前項1に記載の画像形成装置。
(4)前記受光量は、透過受光量及び反射受光量のうち少なくとも1つである、前項3に記載の画像形成装置。
(5)前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報を第1の検知モードで取得するかまたは前記第1の検知モードとは異なる第2の検知モードで取得するかを制御する、前項1に記載の画像形成装置。
(6)前記第2の検知モードは複数のモードを有する、前項5に記載の画像形成装置。
(7)前記第1の検知モードは、記録媒体を第1搬送速度で搬送するモードであり、
前記第2の検知モードは、記録媒体を前記第1搬送速度より早い第2搬送速度で搬送するモードである、前項5に記載の画像形成装置。
(8)前記第1搬送速度は、第1記録媒体を搬送する速度であり、
前記第2搬送速度は、前記第1記録媒体の厚さより薄い第2記録媒体を搬送する速度である、前項7に記載の画像形成装置。
(9)前記第1の検知モードは、前記第2情報を第1読取回数で取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、前記第1情報を第1読取回数より少ない第2読取回数で取得するモードである、前項5に記載の画像形成装置。
(10)前記第1の検知モードは、前記第2情報を第1精度で取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、前記第1情報を第1精度より低い第2読取精度で取得するモードである、前項5に記載の画像形成装置。
(11)前記第1の検知モードは、ジョブの1枚目の記録媒体について前記第2情報を取得するモードであり、
前記第2の検知モードは、ジョブの2枚目以降の記録媒体について前記第1情報を取得するモードである、前項5に記載の画像形成装置。
(12)前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報に基づいて、記録媒体の種類を判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(13)前記制御部は、前記判定される記録媒体の種類によらず、前記第1情報と前記第2情報を比較することにより記録媒体の種類が変わったか判断する、前項12に記載の画像形成装置。
(14)前記搬送された記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報とをそれぞれ対応する情報毎に比較し、前記比較した結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを決定する、前項1に記載の画像形成装置。
(15)前記制御部は、前記記録媒体の特性に関する情報に基づいて坪量及び記録媒体の種類の少なくとも1つを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(16)前記制御部は、前記第2情報に対応する前記第1情報の前記第2情報に対する変化率が所定の範囲内かどうかを判断する前項1に記載の画像形成装置。
(17)前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報との差が所定の範囲内かどうかを判断する前項1に記載の画像形成装置。
(18)前記制御部は、前記取得部が取得した第1情報の概算情報と、前記第1情報よりも先に取得した第2情報の概算情報とが一致するかどうかを判断する前項1に記載の画像形成装置。
(19)前記第2情報の概算情報は、前記取得部が複数回数取得した前記第2情報の平均であり、
前記第1情報の概算情報は、前記取得部が取得した前記複数回数より少ない回数取得した前記第1情報の平均である、前項18に記載の画像形成装置。
(20)前記制御部は、ジョブの1枚目の記録媒体について前記第1の検知モードにより判断した記録媒体の種類に基づいて、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを設定するとともに、前記第2の検知モードで取得した第1情報の第2情報に対する許容変化量を決定する、前項5に記載の画像形成装置。
(21)前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体に対して第2の検知モードで取得した第1情報の前記変化量が前記許容変化量を超えた場合に、記録媒体の種類が変わったと判断し、所定のタイミングでの第1の検知モードの実施により第2情報を取得して、記録媒体の種類を判断する前項20に記載の画像形成装置。
(22)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記第1の検知モードの実行タイミングを変更する前項に記載の画像形成装置。
(23)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、画質優先モードと速度優先モードで前記許容変化量を変更する前項20に記載の画像形成装置。
(24)前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した第2情報を基に設定した記録媒体の搬送速度に基づいて前記許容変化量を変更する前項20に記載の画像形成装置。
(25)前記制御部は、記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、前項20に記載の画像形成装置。
(26)前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断し、そのまま記録媒体を搬送すると画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つの変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを変更したのち搬送を再開する前項20に記載の画像形成装置。
(27)画質優先モードと速度優先モードを備え、前記制御部は、ジョブの2枚目以降の記録媒体の種類が変わったと判断した場合、画質優先モードであれば、そのまま記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つの変更が間に合わないと判断した場合は、記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度の少なくとも1つを変更したのち搬送を再開し、間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先モードであれば、画像形成条件のみを変更する前項20に記載の画像形成装置。
(28)記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
(29)記録媒体を連続して搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした2情報とを比較する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
(30)記録媒体を連続して搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した記録媒体の特性に関する第1情報と、前記取得部が前記第1情報よりも先に取得し前記第1情報よりもデータ数を増やした第2情報とを比較する制御部と、
を備える画像形成システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、請求項に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記受光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、請求項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、検知した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1搬送速度を決定する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記検知した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1の記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、請求項7に記載の画像形成装置
【請求項9】
前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率が所定の範囲内かどうかに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との差分を演算し、当該差分が所定の範囲内かどうかに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3の記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項18】
第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する請求項17に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記第1通紙モードと前記第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する請求項18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項22】
記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項24】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、
前記第1通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
前記第2通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項23に記載の画像形成装置。
【請求項25】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、 そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する請求項23に記載の画像形成装置。
【請求項26】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、
前記第1通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
前記第2通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する請求項23に記載の画像形成装置。
【請求項27】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
【請求項28】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項29】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成装置。
(2)前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、前項に記載の画像形成装置。
)前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
)前記受光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、前項に記載の画像形成装置。
(6)前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、検知した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1搬送速度を決定する、前項6に記載の画像形成装置。
(8)複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記検知した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1の記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、前項7に記載の画像形成装置。
(9)前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、前項8に記載の画像形成装置。
(10)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項7に記載の画像形成装置。
(11)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
(12)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率が所定の範囲内かどうかに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
(13)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記比率として前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との差分を演算し、当該差分が所定の範囲内かどうかに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
(14)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項10に記載の画像形成装置。
(15)前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項14に記載の画像形成装置。
(16)前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
(17)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3の記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、前項7に記載の画像形成装置。
18第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する前項17に記載の画像形成装置。
19前記第1通紙モードと前記第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する前項18に記載の画像形成装置。
20)前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する前項15に記載の画像形成装置。
21前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、前項15に記載の画像形成装置。
(22)記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(23)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、前項22に記載の画像形成装置。
(24)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定した場合、
前記第1通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
前記第2通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項23に記載の画像形成装置。
(25)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、
そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する前項23に記載の画像形成装置。
(26)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なることを判定したとき、
前記第1通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
前記第2通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する前項23に記載の画像形成装置。
27第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
28第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
29第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりもデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とが異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、
画像形成装置。
【請求項2】
前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
記光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、判定した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1搬送速度を決定する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記判定した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率に基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項10から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項17】
第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する請求項に記載の画像形成装置。
【請求項18】
第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項21】
記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、請求項21に記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
画質優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
速度優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項24】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項25】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
画質優先の通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先の通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項26】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
【請求項27】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項28】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、
画像形成装置。
(2)前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、前項2に記載の画像形成装置。
(4)前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)前記光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、前項4に記載の画像形成装置。
(6)前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、判定した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1搬送速度を決定する、前項6に記載の画像形成装置。
(8)複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記判定した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、前項7に記載の画像形成装置。
(9)前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、前項8に記載の画像形成装置。
10)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項に記載の画像形成装置。
11)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項に記載の画像形成装置。
(12)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率に基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項に記載の画像形成装置。
13)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項10から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
14)前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項13に記載の画像形成装置。
15)前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
16)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、前項7に記載の画像形成装置。
17)第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する前項に記載の画像形成装置。
18)第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する前項15に記載の画像形成装置。
19)前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する前項15に記載の画像形成装置。
20)前記制御部は、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、前項15に記載の画像形成装置。
21)記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項1に記載の画像形成装置。
22)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、前項21に記載の画像形成装置。
23)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
画質優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
速度優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項22に記載の画像形成装置。
24)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する前項22に記載の画像形成装置。
25)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
画質優先の通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先の通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する前項22に記載の画像形成装置。
26)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
27)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
28)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。
【手続補正書】
【提出日】2025-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、
画像形成装置。
【請求項2】
前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、判定した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1の搬送速度を決定する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記判定した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2の搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率に基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項10から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項17】
第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項18】
第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1記録媒体の搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記制御部は、前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項21】
記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、請求項21に記載の画像形成装置。
【請求項23】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
画質優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
速度優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項24】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項25】
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
画質優先の通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先の通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する請求項22に記載の画像形成装置。
【請求項26】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
【請求項27】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項28】
第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、
画像形成装置。
(2)前記取得部は、一のジョブの実行中において前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記一のジョブの実行中に取得された前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記第2記録媒体は前記一のジョブの1枚目の記録媒体であり、
前記第1記録媒体は前記一のジョブの2枚目以降の記録媒体である、前項2に記載の画像形成装置。
(4)前記取得部は、
光源と、
前記光源の光に対する記録媒体からの光量を検知する受光部を備え、
前記受光部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報として、前記第1記録媒体についての前記光量を取得し、
前記第2記録媒体の特性に関する情報として、前記第2記録媒体についての前記光量を取得し、
前記制御部は、取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)前記光量は、記録媒体からの透過光の光量及び反射光の光量のうち少なくとも1つである、前項4に記載の画像形成装置。
(6)前記搬送部が記録媒体を第2の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第2の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第1の検知モードと、
前記搬送部が記録媒体を前記第2の搬送速度よりも速い第1の搬送速度で搬送し、前記取得部が当該第1の搬送速度で搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する第2の検知モードを備え、
前記制御部は、前記第2の検知モードで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記第1の検知モードで取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、前記第1の検知モードにおいて取得した前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第2記録媒体の種類を判定し、判定した当該第2記録媒体の種類に基づいて、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための前記第1の搬送速度を決定する、前項6に記載の画像形成装置。
(8)複数の記録媒体の種類それぞれに搬送速度が対応づけされており、
前記制御部は、前記複数の搬送速度のうちから、前記判定した第2記録媒体の種類に対応する前記搬送速度を、前記第2の検知モードにおいて前記第1記録媒体を搬送するための第1の搬送速度として決定する、前項7に記載の画像形成装置。
(9)前記複数の記録媒体の種類は厚紙を含み、
前記第1の検知モードにおいて前記第2記録媒体を搬送する前記第2の搬送速度は、前記複数の記録媒体の種類に対応づけられた前記搬送速度のうち、厚紙に対応づけられた搬送速度である、前項8に記載の画像形成装置。
(10)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との変化量を演算し、演算された当該変化量に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(11)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較をすることにより、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比率を演算し、演算された当該比率に基づいて前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(12)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する変化率を演算し、当該変化率に基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項1に記載の画像形成装置。
(13)前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項10から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
(14)前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第1記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報は当該第2記録媒体の特性に関する情報に基づく平均値であり、
前記制御部は、前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較において、前記第1記録媒体の特性に関する情報の概算情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報の概算情報とを比較する、前項13に記載の画像形成装置。
(15)前記制御部は、
前記第1記録媒体の特性に関する情報と前記第2記録媒体の特性に関する情報との比較に用いる許容変化量を取得し、
当該許容変化量と、前記第2記録媒体の特性に関する情報に対する前記第1記録媒体の特性に関する情報の変化量とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する、前項10に記載の画像形成装置。
(16)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
前記第1記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第3記録媒体について、前記取得部に、前記第1の検知モードで前記第3記録媒体の特性に関する情報を取得させ、
前記第3記録媒体の特性に関する情報に基づいて前記第3記録媒体の種類を判定し、検知した当該第3記録媒体の種類に基づいて、前記第3記録媒体よりも後に前記搬送部が搬送する第4記録媒体の搬送速度を決定する、前項7に記載の画像形成装置。
(17)第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した後に、前記第1の検知モードを実行するタイミングを変更する前項6に記載の画像形成装置。
(18)第1通紙モードと第2通紙モードを備え、前記制御部は、前記第1通紙モードと前記第2通紙モードとで前記許容変化量を変更する前項15に記載の画像形成装置。
(19)前記制御部は、前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて決定した前記第1記録媒体の搬送速度に基づいて、前記許容変化量を変更する前項15に記載の画像形成装置。
(20)前記制御部は、前記第2記録媒体の特性に関する情報に基づいて検知した第2記録媒体の種類に基づいて前記許容変化量を変更する、前項15に記載の画像形成装置。
(21)記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに有し、
前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項1に記載の画像形成装置。
(22)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
さらに、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する搬送速度を決定する、前項21に記載の画像形成装置。
(23)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定した場合、
画質優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件および搬送速度を決定し、
速度優先の通紙モードであれば、前記画像形成部における前記第1記録媒体に対する画像形成条件を決定する、前項22に記載の画像形成装置。
(24)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
そのまま前記第1記録媒体を搬送すると、当該第1記録媒体についての画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開する前項22に記載の画像形成装置。
(25)前記制御部は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なることを判定したとき、
画質優先の通紙モードであれば、
そのまま前記第1記録媒体を搬送しても画像形成条件および搬送速度の変更が間に合わないと判断した場合は、前記第1記録媒体を一旦待機させて画像形成条件および搬送速度を変更したのち搬送を再開し、
間に合うと判断した場合はそのまま搬送し、
速度優先の通紙モードであれば、画像形成条件のみを変更する前項22に記載の画像形成装置。
(26)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置が、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行する記録媒体に関する情報の処理方法。
(27)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部を備えた画像形成装置のコンピュータに、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得ステップにおいて取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
(28)第1記録媒体を搬送し、前記第1記録媒体より先に第2記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体の特性に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報と、前記取得部が取得した前記第1記録媒体の特性に関する情報よりも一の特性あたりのサンプルデータ数が多い前記第2記録媒体の特性に関する情報とに基づいて、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体の種類が異なるか否かを判定する制御部と、
を備える、画像形成システム。