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特開2025-3115情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003115
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20241226BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20241226BHJP
【FI】
G16H80/00
G16H10/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103605
(22)【出願日】2023-06-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和 5年 2月24日に、YouTubeのウェブサイトにて公開されていた「始動 Next Innovator 2022」の動画配信にて公開 https://youtube.com/live/cafWthSl8Ig
(71)【出願人】
【識別番号】523241863
【氏名又は名称】株式会社セカンドハート
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】石田 幸広
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA00
5L099AA21
(57)【要約】
【課題】患者のフットケアを支援し、医療機関との連携を実現させることができる情報処理方法等を提供する。
【解決手段】情報処理方法は、ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、記憶した前記ユーザの観察情報を前記ユーザに関連する医療機関に提供する処理をコンピュータが実行する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を前記ユーザに関連する医療機関に提供する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記ユーザの足画像に基づいて、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定し、
推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザ又は前記医療機関に提供する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記ユーザに対して、糖尿病に関するコンテンツを閲覧可能に提供し、
前記ユーザにおける前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴を取得する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
仮想空間デバイスを通じて提供される糖尿病に関する仮想空間コンテンツの前記ユーザにおける閲覧履歴を取得し、
取得した前記仮想空間コンテンツの閲覧履歴と、前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴とを対応付けて前記ユーザ又は前記医療機関に提供する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記観察結果は、足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を医療機関に提供する
処理を実行する制御部を備える
情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報を受け付ける受付画面を表示し、
表示した前記受付画面を通じてユーザから観察情報を受け付け、
受け付けた前記観察情報と、前記ユーザの識別情報とを出力する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、慢性的な高血糖を主病態とする代謝障害が持続することによって、種々の合併症を引き起こす難治性の疾患である。糖尿病の合併症の一つに糖尿病足病変がある。糖尿病足病変は、糖尿病で動脈硬化が進行し下肢の血行が悪化した結果、足に潰瘍、壊疽等を生じさせる。糖尿病足病変の重症化は足切断のリスクを招く。そこで、糖尿病足病変を治療する技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、糖尿病性足部病症患者の壊死部位の皮膚を正常皮膚に回復させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許7216067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、糖尿病性足病変を予防、早期発見することについて考慮されていない。糖尿病足病変の重症化を防止するためには、糖尿病性足病変の予防、早期発見が重要である。糖尿病性足病変の予防、早期発見には、患者による足のケアが効果的である。また、医療機関にて患者によるケアの記録を把握することでより適切な診療につながる。患者のフットケアを支援し、医療機関との連携を実現させることができる技術が望まれる。
【0006】
本開示の目的は、患者のフットケアを支援し、医療機関との連携を実現させることができる情報処理方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、記憶した前記ユーザの観察情報を前記ユーザに関連する医療機関に提供する処理をコンピュータが実行する。
【0008】
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、ユーザの足を撮影した足画像及び足の状態に関する観察結果を含む観察情報を受け付ける受付画面を表示し、表示した前記受付画面を通じてユーザから観察情報を受け付け、受け付けた前記観察情報と、前記ユーザの識別情報とを出力する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、患者のフットケアを支援し、医療機関との連携を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の支援システムの構成例を示すブロック図である。
図2】支援装置、患者端末及び医療機関端末の構成例を示すブロック図である。
図3】ユーザDBに記憶される情報の内容例を示す図である。
図4】観察DBに記憶される情報の内容例を示す図である。
図5】支援システムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6】患者端末に表示される受付画面の一例を示す模式図である。
図7】第2実施形態の支援装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8】第3実施形態の支援装置、患者端末及び医療機関端末の構成例を示すブロック図である。
図9】推定モデルの概要を示す説明図である。
図10】第3実施形態の支援装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の支援システム100の構成例を示すブロック図である。支援システム100は、患者の適切な足のケアの実施を支援するシステムである。支援システム100は、支援装置1と、患者端末2と、医療機関端末3と、仮想空間デバイス4とを備える。支援装置1、患者端末2、医療機関端末3及び仮想空間デバイス4はそれぞれ、インターネット等のネットワークNに通信接続され、ネットワークNを介してデータの送受信が可能である。
【0013】
支援装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、量子コンピュータ等である。支援装置1は、患者の足のケアの実施を支援する支援サービスを提供する。支援装置1は、患者端末2を通じて、患者の足を撮影した足画像と、足の状態に関する観察結果とを含む観察情報を取得する。支援装置1は、取得した観察情報を蓄積すると共に、連携先の医療機関へ提供する。
【0014】
患者端末2は、撮影機能及び通信機能を有する情報処理端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。患者端末2は、ユーザの一例としての患者により使用される。本実施形態の患者は、糖尿病に罹患した糖尿病患者であって、糖尿病足病変の予防に取り組む者であるものとするが、支援システム100のユーザは糖尿病患者に限定されず、足のケアを行う者であれば広く利用可能である。
【0015】
医療機関端末3は、通信機能を有する情報処理端末であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。医療機関端末3は、例えば病院又は検査機関等の医療施設内に設置され、医師又は看護師等の医療従事者により使用される。上記医療施設とは、患者に関連する医療施設であり、例えば患者を担当する医療従事者の属する医療施設である。
【0016】
仮想空間デバイス4は、糖尿病に関する仮想空間コンテンツを患者に提供する。仮想空間デバイス4は、例えば医療施設内に設置され、患者が通院した際に利用可能である。仮想空間コンテンツとは、例えば、VR(Virtual Reality)、AR(Augmented Realty)、MR(Mixed Reality)等を含む仮想空間に係るコンテンツである。本実施形態では、仮想空間デバイス4がVRゴーグルであり、VR画像を利用者に提供するものとする。仮想空間デバイス4は、不図示のコンテンツ提供サーバを通じて仮想空間コンテンツを提供する構成であってもよい。
【0017】
患者端末2、医療機関端末3及び仮想空間デバイス4の数は2以上であってもよく、本システムを利用する患者及び医療従事者の数に応じて設定されてよい。仮想空間デバイス4は省略してもよい。
【0018】
図2は、支援装置1、患者端末2及び医療機関端末3の構成例を示すブロック図である。支援装置1は、制御部11、記憶部12及び通信部13を備える。支援装置1は、複数台のコンピュータで構成し分散処理する構成でもよく、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されていてもよく、クラウドサーバを用いて実現されていてもよい。本実施形態の支援装置1は、Webサーバ機能を有している。
【0019】
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える演算回路である。制御部11が備えるCPU又はGPUは、ROMや記憶部12に格納された各種コンピュータプログラムを実行し、上述したハードウェア各部の動作を制御する。なお支援装置1の各機能部は、ソフトウェア的に実現してもよく、ハードウェア(例えばFPGA又はASIC)的により実現されてもよく、それらの組合せによって実現されてもよい。
【0020】
記憶部12は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを備える。記憶部12は、制御部11が参照する各種コンピュータプログラム及びデータを記憶する。記憶部12は、支援装置1に接続された外部記憶装置であってもよい。本実施形態の記憶部12は、観察情報の取得に関する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム1P、ユーザDB(Data Base)121、及び観察DB122を記憶している。プログラム1Pは、制御部11に各処理を実行させると共に、Webサーバ機能を実現するプログラムを含む。
【0021】
通信部13は、ネットワークNを介した外部装置との通信を行う通信モジュールを備える。制御部11は、通信部13を介して患者端末2からの観察情報の受信、医療機関端末3への観察情報の送信等を行う。
【0022】
支援装置1の構成は上述の例に限定されず、例えば各種情報を表示するための表示部、ユーザの操作を受け付けるための操作部等を備えてもよい。
【0023】
患者端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、操作部25及び撮影部26を備える。
【0024】
制御部21は、一又は複数のCPU、GPU、ROM、RAM等を備える演算回路である。制御部11が備えるCPU又はGPUは、ROMや記憶部22に格納された各種コンピュータプログラムを実行し、上述したハードウェア各部の動作を制御する。なお患者端末2の各機能部は、ソフトウェア的に実現してもよく、ハードウェア的により実現されてもよく、それらの組合せによって実現されてもよい。
【0025】
記憶部22は、例えばフラッシュメモリ、SSD等の不揮発性メモリを備える。記憶部22は、制御部21が参照する各種コンピュータプログラム及びデータを記憶する。本実施形態の記憶部22は、観察情報の出力に関する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム2Pを記憶している。プログラム2PはWebブラウザ機能を含むとよい。プログラム2Pとしては、記憶部22に記憶してある汎用のWebブラウザプログラムが用いられてもよい。プログラム2Pは、Webブラウザを介して、支援装置1にアクセスし、観察情報の出力に係る処理を実行させる。なおプログラム2Pは、Webアプリケーションに限らず、予め患者端末2にインストールされるネイティブアプリケーションの形態により構成されてもよい。
【0026】
通信部23は、ネットワークNを介した外部装置との通信を行う通信モジュールを備える。制御部21は、通信部23を介して支援装置1との間で各種情報を送受信する。
【0027】
表示部24は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ装置を備える。表示部24は、制御部21からの指示に従い、観察情報を受け付けるための画面等の各種の情報を表示する。
【0028】
操作部25は、ユーザの操作を受け付けるインタフェースである。操作部25は、例えばキーボード、マウス、ディスプレイ内蔵のタッチパネルデバイス、スピーカ及びマイクロフォン等を備える。操作部25は、患者からの操作入力を受け付け、操作内容に応じた制御信号を制御部21へ送出する。
【0029】
撮影部26は、例えばカメラであり、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、又はCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを備える。撮影部26は、制御部21の制御指示に基づき静止画又は動画を撮影する。
【0030】
プログラム1P,2Pを含むコンピュータプログラム(コンピュータプログラム製品)は、当該コンピュータプログラムを読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体1A,2Aにより提供されてもよい。記憶部12,22は、不図示の読出装置によって記録媒体1A,2Aから読み出されたコンピュータプログラムを記憶する。記録媒体1A,2Aは、例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等である。また、通信ネットワークに接続されている外部サーバからコンピュータプログラムをダウンロードし、記憶部12,22に記憶させてもよい。プログラム1P,2Pは、単一のコンピュータプログラムでも複数のコンピュータプログラムにより構成されるものでもよく、また、単一のコンピュータ上で実行されても通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されてもよい。
【0031】
医療機関端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、表示部34及び操作部35を備える。記憶部32は、観察情報の表示に関する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶する。医療機関端末3のハードウェア構成は患者端末2と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0032】
図3は、ユーザDB121に記憶される情報の内容例を示す図である。ユーザDB121は、患者に関する情報を記憶するデータベースである。ユーザDB121には、例えば、患者識別情報、医療機関識別情報、アプリコンテンツ視聴履歴、及び仮想空間コンテンツ視聴履歴等の情報を紐付けたレコードが格納されている。
【0033】
患者識別情報は、患者を識別する情報であり、例えば患者ID、患者パスワード等を含む。医療機関識別情報は、患者に関連する(紐付けられる)医療機関を識別する情報であり、例えば医療機関ID、医療機関パスワード、医療機関端末3の機器ID、IPアドレス等を含む。一患者に対応付けられる医療機関は1つに限らず複数であってもよい。患者識別情報及び医療機関識別情報は、例えば、患者が初めて支援システム100におけるサービスを用いる際に支援装置1にて提供される登録用の画面上において、患者が患者端末2を用いて登録操作を行うことによって収集される。
【0034】
アプリコンテンツ視聴履歴は、支援装置1によるWebサービスを通じて患者端末2へ提供される一又は複数のアプリコンテンツに対する患者の視聴状況を表す。アプリコンテンツ視聴履歴列には、例えば視聴済みであることを表す「済」、又は未視聴であることを表す「未」が格納される。アプリコンテンツ視聴履歴は、視聴済みである場合の視聴日時を含んでもよい。アプリコンテンツ視聴履歴は、患者端末2によるアプリコンテンツへのアクセス記録を取得することによって収集される。
【0035】
仮想空間コンテンツ視聴履歴は、仮想空間デバイス4を通じて提供される一又は複数の仮想空間コンテンツに対する患者の視聴状況を示す。アプリコンテンツ視聴履歴と同様に、仮想空間コンテンツ視聴履歴列には、例えば「済」又は「未」が格納される。支援装置1は、仮想空間デバイス4を用いて仮想空間コンテンツが視聴された場合、視聴した患者及び視聴された仮想空間コンテンツを示す情報を仮想空間デバイス4から受信することで、仮想空間コンテンツ視聴履歴を収集する。ユーザDB121の情報は随時更新されてもよい。
【0036】
図4は、観察DB122に記憶される情報の内容例を示す図である。観察DB122は、観察情報を記憶するデータベースである。観察DB122には、例えば、IDをキーに、患者識別情報、観察日、足画像、及び観察結果等の情報を紐付けたレコードが格納されている。
【0037】
患者識別情報は、観察情報に対応する患者を識別する情報である。ユーザDB121と観察DB122とは患者識別情報により関連付けが設定されている。観察日は、観察情報が観察された日を表す。足画像は、患者の足を撮影した画像である。足画像は、静止画又は動画のいずれであってもよい。観察結果は、患者自身による足の観察の結果を表す情報を含む。図4に示す例にて、観察結果は、複数の質問に対する回答にて表される。観察結果列には、質問毎に回答としての「はい」又は「いいえ」が格納される。観察結果の詳細は後述する。
【0038】
図5は、支援システム100が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。以下のフローチャートにおける処理は、支援装置1の記憶部12に記憶するプログラム1Pに従って制御部11によって実行され、患者端末2の記憶部22に記憶するプログラム2Pに従って制御部21によって実行され、医療機関端末3の記憶部32に記憶するプログラムに従って制御部31によって実行される。患者が患者端末2を用いてプログラム2Pを選択すると、支援装置1が提供するWebサービス内で以下の処理が開始される。
【0039】
患者端末2の制御部21は、例えば、患者の操作部25の操作に基づくアカウント情報を用いたログインを受け付けることにより、患者識別情報を取得する(ステップS11)。制御部21は、取得した患者識別情報を支援装置1へ送信する(ステップS12)。
【0040】
支援装置1の制御部11は、患者識別情報を患者端末2から受信する(ステップS13)。
【0041】
患者端末2の制御部21は、観察情報を受け付けるための受付画面を表示部24に表示する(ステップS14)。制御部21は、表示した受付画面を利用して、患者の操作部25の操作に基づいて、足画像及び観察結果を含む観察情報を受け付ける(ステップS15)。
【0042】
図6は、患者端末2に表示される受付画面240の一例を示す模式図である。患者は、足のケアの実施に際し、自身の足の状態を観察し、観察により得られた観察情報を受付画面240を通じて入力する。受付画面240は、例えば画面下部に設けられたメニューアイコンのうちの「観察」と表示されたアイコンの選択に応じて表示される。
【0043】
受付画面240は、足画像を受け付ける画像受付部241と、観察結果を受け付ける観察結果受付部242と、観察情報を登録する登録ボタン243とを含む。画像受付部241は、患者自身の足を撮影した足画像を受け付ける。画像受付部241は、例えば、撮影部26を制御して撮影部26により撮影された画像を読み込むことで足画像を受け付けもよく、記憶部22に記憶されている画像を読み出すことで足画像を受け付けもよい。足画像は、観察日に撮影した画像であって、足先から足首までを撮影範囲に含む画像であることが好ましい。
【0044】
観察結果受付部242は、観察日、及び足の状態に関する観察結果の入力を受け付ける。本実施形態では、足の状態に関する質問を予め設定しておき、上記質問への回答の形態により観察結果を受け付ける。図6に示す例にて、回答は選択肢形式で用意されている。支援装置1は、予め設定される質問及び各質問に対する回答の選択肢を記憶部22に記憶しておき、それら質問及び選択肢を観察結果受付部242に表示させる。
【0045】
観察結果を受け付けるための質問としては、糖尿病足病変の可能性を判定するための質問が含まれる。観察結果を受け付けるための質問としては、例えば、指先が冷えるか、痛みがあるか、肌が乾燥しているか、傷があるか、観察をおこなったか、洗浄をおこなったか、爪の長さは適切か、皮膚が角質化しているか(例えばウオノメ、タコ等ができているか)、亀裂や傷があるか、靴下を交換したか、運動をおこなったか等が挙げられる。
【0046】
患者は、操作部15により、観察日を指定するとともに、各質問に対応付けられる回答の選択肢の中から観察日の足の状態にあてはまる選択肢を選択することにより、観察結果を入力することができる。足画像の登録及び全ての項目に対する回答の入力が行われた後、登録ボタン243を患者が選択することにより、制御部21にて、足画像及び観察結果を含む観察情報が受け付けられる。
【0047】
図5に戻り説明を続ける。制御部21は、受け付けた足画像及び観察結果を含む観察情報を支援装置1へ送信する(ステップS16)。
【0048】
支援装置1の制御部11は、観察情報を患者端末2から受信する(ステップS17)。制御部11は、受信した観察情報と、患者識別情報とを対応付けて観察DB122に記憶する(ステップS18)。
【0049】
制御部11は、ユーザDB121に記憶する情報に基づいて、取得した患者識別情報にて識別される患者に関連付けられる医療機関識別情報を特定する(ステップS19)。制御部11は、取得した患者の観察情報及び患者識別情報を、特定した医療機関識別情報にて識別される医療機関、すなわち患者に関連付けられる医療機関の医療機関端末3へ送信する(ステップS20)。なお、医療機関端末3へ送信される患者識別情報は、ステップS11にて取得した患者識別情報と同一のものに限らず、観察情報に対応する患者を識別し得る情報であればよい。制御部11は、例えば、支援装置1と医療機関端末3との間で共通的に保持される患者情報(例えば、医療機関ごとに発行される患者番号)を医療機関端末3へ送信してもよい。
【0050】
医療機関端末3の制御部31は、観察情報及び患者識別情報を支援装置1から受信する(ステップS21)。制御部31は、受信した観察情報及び患者識別情報を表示部34に表示する(ステップS22)。医療従事者は、表示部34を通じて患者の足の状態を把握することができる。
【0051】
上述の処理において、支援装置1は、患者から観察情報を取得した場合、患者へポイントを発行してもよい。
【0052】
上述の処理によれば、本システムを利用することで、患者による効率的且つ効果的な足の観察が実施可能となり、患者のフットケアを好適に支援し得る。患者は、糖尿病足病変の可能性の判定に必要な観察項目が受付画面に表示されることで、専門知識を有さない患者であっても適切な観察が可能となる。
【0053】
観察情報を医療機関に提供することで、医療機関にて患者によるケアの記録を把握することができ、医療機関との連携が実現される。患者が自己観察を行う度、上述の登録作業を行うことで、患者の通院時以外においても医療従事者が患者の足の状態を把握することができるため、糖尿病性足病変の予防、早期発見につながり、足切断のリスクを低減することができる。患者の自己観察結果を紙のチェックシートに記入した場合、後日医療機関へチェックシートが提出されても、医療機関の有する患者データに反映されないおそれがある。本実施形態によれば、患者の観察情報が確実に医療機関へ提供されるため、患者のフットケアの効果の向上を図ることができる。
【0054】
上述の処理において、医療機関端末3へ観察情報を提供するタイミングは限定されず、支援装置1は新たな観察情報を取得する度、医療機関端末3へ送信してもよく、予め設定される送信タイミングで観察情報を送信してもよい。支援装置1は、任意のタイミングで医療機関端末3から送信される表示要求を受け付け、受け付けた表示要求に応じて観察情報を送信してもよい。支援装置1は、特定の期間又は日数に係る観察情報をまとめて医療機関端末3へ提供してもよい。医療従事者の任意のタイミングで、任意の量の観察情報を取得可能にすることで、本システムの利便性が向上する。
【0055】
支援装置1は、医療機関端末3へ観察情報を出力した後、出力した観察情報に対する医療従事者からの対応情報を取得してもよい。対応情報は、例えば観察情報を確認した旨の通知、観察情報に対するコメント等を含む。支援装置1は、取得した対応情報を患者端末2へ送信する。上記構成によれば、セルフケアに対する医療従事者からの反応を把握することができ、患者のセルフケアに対するモチベーションが高まる。なお、支援装置1は、任意のタイミングで患者端末2から送信される表示要求に応じて、過去の観察情報を患者端末2へ送信してもよい。
【0056】
支援装置1は、医療機関端末3によりアクセス可能な電子カルテシステム(不図示)と連携することで、観察情報を医療機関へ提供してもよい。電子カルテシステムとは、患者の診療記録などを電子的に記録・保存・管理するシステムである。医療従事者は、医療機関端末3を用いて電子カルテシステムにアクセスし、医療機関で行った患者の診療内容を電子カルテに記録することができる。支援装置1は、例えば患者の観察情報を電子カルテシステムにアップロードする。電子カルテシステムは、患者識別情報に基づいて、患者の診療記録と、観察情報とを対応付けて保存する。上記構成によれば、診療記録と観察情報とを合わせて確認することができ、より適切な診療につながり、利便性が向上する。
【0057】
(第2実施形態)
第2実施形態の支援システム100は、患者に対し、糖尿病に関する各種コンテンツを提供する。図7は、第2実施形態の支援装置1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0058】
支援装置1の制御部11は、糖尿病に関するアプリコンテンツを患者端末2に提供する(ステップS31)。アプリコンテンツは、任意のタイミングで患者により閲覧可能に提供されてもよい。患者は、例えば、操作部25の操作により、図6に例示した画面下部に設けられたメニューアイコンのうちの「コンテンツ」と表示されたアイコンを選択することで、コンテンツ視聴画面を表示させ、支援装置1から提供されるアプリコンテンツを閲覧することができる。複数のアプリコンテンツが用意されている場合には、患者の操作部25の操作に基づき、閲覧を希望するアプリコンテンツの選択が受け付け可能に構成されてもよい。
【0059】
制御部11は、患者におけるアプリコンテンツの閲覧履歴を取得する(ステップS32)。制御部11は、例えば、患者端末2から受け付けたアプリコンテンツ要求に基づいて、アプリコンテンツを要求した患者の患者識別情報及び要求されたアプリコンテンツの種類を特定する。制御部11は、取得したアプリコンテンツの閲覧履歴を、患者識別情報に対応付けてユーザDB121に記憶する(ステップS33)。
【0060】
制御部11は、仮想空間デバイス4を通じて、患者における仮想空間コンテンツの閲覧履歴を取得する(ステップS34)。仮想空間デバイス4は、仮想空間コンテンツの提供に際し、仮想空間コンテンツを閲覧する患者の患者識別情報の入力及び閲覧を希望する仮想空間コンテンツの選択を受け付け、受け付けた患者識別情報及び仮想空間コンテンツの種類を支援装置1へ送信する。制御部11は、取得した仮想空間コンテンツの閲覧履歴を、患者識別情報に対応付けてユーザDB121に記憶する(ステップS35)。
【0061】
制御部11は、ユーザDB121に記憶する情報に基づいて、患者におけるアプリコンテンツ及び仮想空間コンテンツの閲覧履歴を読み出し、読み出した視聴履歴を、患者識別情報にて識別される患者の患者端末2に送信する(ステップS36)。閲覧履歴は、例えばコンテンツの閲覧日、閲覧したコンテンツの種類等を含む。患者端末2は、支援装置1から視聴履歴を受信し、受信した視聴履歴を、例えば履歴表示画面に表示させる。なお履歴情報は、患者に関連する医療機関端末3へ送信され、医療機関端末3に表示されてもよい。
【0062】
支援システム100は、アプリコンテンツ及び仮想空間コンテンツのいずれか一方のみを提供する構成であってもよい。この場合、支援装置1は、いずれか一方のコンテンツの視聴履歴を収集、提供するものであってよい。支援装置1は、視聴履歴に基づいて、視聴実績が所定基準を満たさない患者へ視聴を促すメッセージを送信する、視聴実績が所定基準を満たした患者へポイントを発行する等の処理を行ってもよい。
【0063】
本実施形態によれば、糖尿病に関するコンテンツを患者に提供することができ、患者の糖尿病の理解を高めることができる。例えば、足の観察方法を表すコンテンツを提供することで、より正しい足の観察が可能となり、本システムの効果が向上される。閲覧履歴を患者又は医療機関へ提供することで、閲覧状況を明確に把握し、閲覧状況に応じたサービスや指導が可能となる。仮想空間デバイス4を通じて仮想空間コンテンツを提供することで、コンテンツの視聴体験の効果がより高まる。アプリコンテンツ及び仮想空間コンテンツの両方を提供することで、多様なコンテンツの閲覧が可能となる。
【0064】
(第3実施形態)
第3実施形態の支援システム100は、観察情報に基づき糖尿病足病変の可能性を推定する。図8は、第3実施形態の支援装置1、患者端末2及び医療機関端末3の構成例を示すブロック図である。第3実施形態における支援装置1の記憶部12には、推定モデル123が記憶されている。推定モデル123は、所定の訓練データを学習済みの機械学習モデルである。推定モデル123は、人工知能ソフトウェアの一部を構成するプログラムモジュールとしての利用が想定される。
【0065】
図9は、推定モデル123の概要を示す説明図である。推定モデル123は、患者の足画像を入力として、当該患者における糖尿病足病変の可能性の有無を示す情報を出力する。推定モデル123は、例えばニューラルネットワークの一種であるCNN(Convolutional Neural Network)である。推定モデル123は、足画像が入力される入力層と、糖尿病足病変の可能性の有無を出力する出力層と、中間層(隠れ層)とを備える。中間層は、畳み込み層、プーリング層及び全結合層等を含んでもよい。中間層は、画像の特徴量を抽出する複数のノードを有し、各種パラメータを用いて抽出された特徴量を出力層に受け渡す。入力層に足画像が入力された場合、学習済みパラメータによって中間層で演算が行なわれ、出力層から、糖尿病足病変の可能性の有無の分類結果を示す出力情報が出力される。
【0066】
推定モデル123は、足画像に対し、糖尿病足病変の可能性の有無を示すラベルが対応付けられた訓練データを用意し、当該訓練データを用いて未学習のニューラルネットワークを機械学習させることにより生成することができる。正解のラベルとしては、例えば熟練の医師による判断結果を用いる。
【0067】
支援装置1は、訓練データに含まれる複数の足画像を学習前のニューラルネットワークモデルの入力層に入力し、中間層での演算処理を経て、出力層から出力される可能性の有無を取得する。支援装置1は、出力層から出力された糖尿病足病変の可能性の有無と、訓練データに含まれる糖尿病足病変の可能性の有無とを比較し、出力層から出力される糖尿病足病変の可能性の有無が正解値に近づくように、例えば誤差逆伝播法を用いてニューロン間の重み等のパラメータを最適化する。なお推定モデル123は、外部装置にて構築され、支援装置1にデプロイされてもよい。
【0068】
推定モデル123は、観察結果をさらに入力要素とする構成であってもよい。推定モデル123の入力層へは、時系列的に取得された複数の足画像、時系列的に取得された観察結果が入力されてもよい。
【0069】
推定モデル123の出力層は、糖尿病足病変の可能性を有り又は無しで推定するものに限らず、例えば可能性の高さに応じて複数に分類される可能性レベルを出力してもよく、可能性を百分率で示す数値を出力してもよい。推定モデル123の出力層は、足画像に含まれる病変部を検出するよう構成されてもよい。この場合、支援装置1は、推定モデル123による病変部の検出結果に基づいて、糖尿病足病変の可能性を導出することができる。例えば足画像から病変部が検出された場合、糖尿病足病変の可能性が有ると判定できる。
【0070】
推定モデル123の構成は上述の例に限らず、足画像に対し糖尿病足病変の可能性を識別可能であればよい。推定モデル123は、例えばRNN(Recurrent Neural Network)、Transformer、SVM(Support Vector Machine)、決定木等、その他の学習アルゴリズムで構築されたモデルであってもよい。推定モデル123は、機械学習モデルに限られず、ルールベースの手法や各種画像解析手法によって糖尿病足病変の可能性を推定するものであってもよい。
【0071】
図10は、第3実施形態の支援装置1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。支援装置1の制御部11は、患者端末2から足画像を取得した場合、取得した足画像を推定モデル123に入力する(ステップS41)。制御部11は、推定モデル123から出力される糖尿病足病変の可能性を取得する(ステップS42)。
【0072】
制御部11は、取得した糖尿病足病変の可能性を、足画像に対応付けられる患者識別情報にて識別される患者の患者端末2へ送信する(ステップS43)。患者端末2は、支援装置1から糖尿病足病変の可能性を受信し、受信した糖尿病足病変の可能性を表示部24に表示する。糖尿病足病変の可能性は、プログラム2Pに基づき表示される画面を通じて出力されてもよく、メール機能やプッシュ通知機能等を用いて出力されてもよい。なお糖尿病足病変の可能性は、患者に関連する医療機関端末3へ送信され、医療機関端末3に表示されてもよい。
【0073】
上述の処理において、支援装置1は、糖尿病足病変の可能性が有る又は可能性の高さが所定値以上である場合にのみ、糖尿病足病変の可能性の推定結果を患者端末2又は医療機関端末3へ出力してもよい。上記構成によれば、推定結果の出力がアラート機能を有するため、糖尿病足病変の可能性をより確実且つ早期に報知することができる。
【0074】
支援装置1は、糖尿病足病変の可能性が有ると推定した場合、推定結果に加えて、糖尿病足病変の進行予防に効果的なコンテンツの視聴を促すメッセージ、糖尿病足病変の進行予防に効果的な商品の案内、早期通院を促すメッセージ等を出力してもよい。
【0075】
本実施形態によれば、観察情報に基づき糖尿病足病変の可能性を推定することができるため、患者のセルフケアの効果を高め、本システムの利用価値が高まる。推定モデル123を用いて、足画像に基づいて糖尿病足病変の可能性を推定可能なため、観察情報の活用性を高め、複雑な検査を行うことなく糖尿病足病変の可能性を推定することができる。
【0076】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
各実施形態に示すシーケンスは限定されるものではなく、矛盾の無い範囲で、各処理手順はその順序を変更して実行されてもよく、また並行して複数の処理が実行されてもよい。各処理の処理主体は限定されるものではなく、矛盾の無い範囲で、各装置の処理を他の装置が実行してもよい。
【0077】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
【符号の説明】
【0078】
100 支援システム、1 支援装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、1P プログラム、1A 記録媒体、123 推定モデル、2 患者端末、21 制御部、22 記憶部、23 通信部、24 表示部、25 操作部、26 撮影部、2P プログラム、2A 記録媒体、3 医療機関端末、31 制御部、32 記憶部、33 通信部、34 表示部、35 操作部、4 仮想空間デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を前記ユーザに関連する医療機関に提供し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定し、
推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
ユーザの足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む観察情報を入力した場合に、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を出力する学習モデルに、取得した前記ユーザの観察情報を入力することにより、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記ユーザに対して、糖尿病に関するコンテンツを閲覧可能に提供し、
前記ユーザにおける前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴を取得する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
仮想空間デバイスを通じて提供される糖尿病に関する仮想空間コンテンツの前記ユーザにおける閲覧履歴を取得し、
取得した前記仮想空間コンテンツの閲覧履歴と、前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴とを対応付けて前記ユーザ又は前記医療機関に提供する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記糖尿病足病変の可能性が有る又は可能性の高さが所定値以上である場合、推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項6】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を医療機関に提供し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定し、
推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
処理を実行する制御部を備える
情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報を受け付ける受付画面を表示し、
表示した前記受付画面を通じてユーザから観察情報を受け付け、
受け付けた前記観察情報と、前記ユーザの識別情報とを出力し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて推定された、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を取得し、
取得した前記糖尿病足病変の可能性を表示する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を前記ユーザに関連する医療機関に提供し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて、ユーザの足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む観察情報を入力した場合に、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を出力する学習モデルに、取得した前記ユーザの観察情報を入力することにより、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定し、
推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記ユーザに対して、糖尿病に関するコンテンツを閲覧可能に提供し、
前記ユーザにおける前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴を取得する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
仮想空間デバイスを通じて提供される糖尿病に関する仮想空間コンテンツの前記ユーザにおける閲覧履歴を取得し、
取得した前記仮想空間コンテンツの閲覧履歴と、前記糖尿病に関するコンテンツの閲覧履歴とを対応付けて前記ユーザ又は前記医療機関に提供する
請求項に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記糖尿病足病変の可能性が有る又は可能性の高さが所定値以上である場合、推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報と、前記ユーザの識別情報とを取得し、
取得した前記ユーザの観察情報と識別情報と対応付けて記憶し、
記憶した前記ユーザの観察情報を医療機関に提供し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて、ユーザの足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む観察情報を入力した場合に、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を出力する学習モデルに、取得した前記ユーザの観察情報を入力することにより、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を推定し、
推定した前記糖尿病足病変の可能性を前記ユーザに提供する
処理を実行する制御部を備える
情報処理装置。
【請求項6】
ユーザの足を撮影した足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む足の状態に関する観察結果を含む観察情報を受け付ける受付画面を表示し、
表示した前記受付画面を通じてユーザから観察情報を受け付け、
受け付けた前記観察情報と、前記ユーザの識別情報とを出力し、
前記ユーザの足画像及び前記爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む前記ユーザの観察情報に基づいて、ユーザの足画像及び爪の長さに関する項目を含む足の状態に関する複数の観察項目に対する回答を含む観察結果を含む観察情報を入力した場合に、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を出力する学習モデルに、取得した前記ユーザの観察情報を入力することにより推定された、前記ユーザにおける糖尿病足病変の可能性を取得し、
取得した前記糖尿病足病変の可能性を表示する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。