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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003165
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】テープ
(51)【国際特許分類】
   B29C 63/08 20060101AFI20241226BHJP
【FI】
B29C63/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103685
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】397039229
【氏名又は名称】田村 昭次
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】弁理士法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】田村 昭次
【テーマコード(参考)】
4F211
【Fターム(参考)】
4F211AA15
4F211AD12
4F211AG08
4F211AR12
4F211SA05
4F211SC01
4F211SD01
(57)【要約】
【課題】
テープ部材を引き出しつつ壁と管との間の隙間に入り込むことで、その菅類に巻き付けることができるテープを提供する。
【解決手段】
テープは、帯状のテープ部材からなり、テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第2部とを接するように配置したというものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状のテープ部材からなり、
前記テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、
前記テープ部材を折り返す第2端部と、
前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、
前記第1部に対向するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第2部と、を有し、
前記第1部と前記第2部とを接するように配置したテープ。
【請求項2】
帯状のテープ部材からなり、
前記テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、
前記テープ部材を折り返す第2端部と、
前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、
前記第1部に対向するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第2部と、を有し、
前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とを周回するように前記テープ部材を配置するとともに、前記第1部と前記第2部とを接するように配置したテープ。
【請求項3】
帯状のテープ部材からなり、
前記テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、
前記テープ部材を折り返す第2端部と、
前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、
前記第1部に対向するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第2部と、を有し、
前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とを周回するように前記テープ部材を巻き付け、当該テープ部材をさらに前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とに、重ねて複数回巻き付けるとともに、前記第1部と前記第2部とを接するように配置したテープ。
【請求項4】
芯となる芯部と、
帯状のテープ部材からなり、
前記テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、
前記テープ部材を折り返す第2端部と、
前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、
前記第1部に対向するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第2部と、を有し、
前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とを周回するように前記テープ部材を配置するとともに、前記第1部と前記芯部と前記第2部とを重ねて接するように配置したテープ。
【請求項5】
芯となる芯部と、
帯状のテープ部材からなり、
前記テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、
前記テープ部材を折り返す第2端部と、
前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、
前記第1部に対向するとともに前記第1端部と前記第2端部との間に配置する第2部と、を有し、
前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とを周回するように前記テープ部材を巻き付け、当該テープ部材をさらに前記第1部と前記第1端部と前記第2部と前記第2端部とに、重ねて複数回巻き付けるとともに、前記第1部と前記芯部と前記第2部とを重ねて接するように配置したテープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部材に貼り付けるテープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガス管あるいは水道管の設置工事あるいは更新工事の際に、それらの管に帯状のテープを巻き付ける場合がある。また、水道菅の凍結防止のために断熱材をその水道管に巻き付けその上からテープを巻き付ける場合がある。
【0003】
そのような場合に、例えば特開2000-309758号に開示されているフィルム状基材をロール状に巻回してなるフィルム巻回体において、該フィルム巻回体は、その少なくとも一方の幅方向端面に粘着加工部を有することを特徴とするフィルム巻回体を使用することができる。
【0004】
上記フィルム巻回体としてのテープは、例えばガス管あるいは水道管等の各種配管の外周部に巻き付けて使用するというものであり、ガス管あるいは水道管、電気コードやアンテナコード、インターネット回線の配線を束ねて配置した管などの菅類Tに、保護テープや、断熱テープ、配管化粧テープ類のテープを使用できるというものである。
【0005】
しかしながら、図7に示すように、上述の菅類Tを設置した場所は、壁Wに近接した位置に配置されている場合があり、そのような場所に配置されている菅類Tに上述のテープを巻き付けるのは容易ではない。
【0006】
すなわち、市販されているテープは上述のフィルム巻回体のように円筒状を呈しているために、その直径が大きく、その菅類Tと壁Wとの間の隙間Sに入り込むことができない。したがって、そのフィルム巻回体のように筒状の芯に巻かれているテープ部材を引き出しつつその菅類Tに巻き付けることができない。
【0007】
その場合は、必要に応じて筒状の芯に巻かれているテープ部材を引き出し、適当な長さに切断したうえで使用することになる。しかしながらそのような作業は、極めて煩雑であり、そのような菅類にテープ部材をまきつける作業業が極めて不便でありそれらの設置工事あるいは更新工事の遅延を引き起こす場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000-309758号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記の実情に鑑みてなされたもので、その課題は、テープ部材を引き出しつつ壁と管との間の隙間に入り込むことで、その菅類に巻き付けることができるテープを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題を解決するため、第1観点におけるテープは、帯状のテープ部材からなり、
テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第2部とを接するように配置したというものである。
【0011】
前記の課題を解決するため、第2観点におけるテープは、帯状のテープ部材からなり、テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第1端部と第2部と第2端部とを周回するようにテープ部材を配置するとともに、第1部と第2部とを接するように配置したというものである。
【0012】
前記の課題を解決するため、第3観点におけるテープは、帯状のテープ部材からなり、テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第1端部と第2部と第2端部とを周回するようにテープ部材を巻き付け、当該テープ部材をさらに第1部と第1端部と第2部と第2端部とに、重ねて複数回巻き付けるとともに、第1部と第2部とを接するように配置したというものである。
【0013】
前記の課題を解決するため、第4観点におけるテープは、芯となる芯部と、帯状のテープ部材からなり、テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第1端部と第2部と第2端部とを周回するようにテープ部材を配置するとともに、第1部と芯部と第2部とを重ねて接するように配置したというものである。
【0014】
前記の課題を解決するため、第5観点におけるテープは、芯となる芯部と、帯状のテープ部材からなり、テープ部材は、少なくとも、当該テープ部材を折り返す第1端部と、テープ部材を折り返す第2端部と、第1端部と前記第2端部との間に配置する第1部と、第1部に対向するとともに第1端部と第2端部との間に配置する第2部と、を有し、第1部と第1端部と第2部と第2端部とを周回するようにテープ部材を巻き付け、当該テープ部材をさらに第1部と第1端部と第2部と第2端部とに、重ねて複数回巻き付けるとともに、第1部と芯部と第2部とを重ねて接するように配置したというものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、テープ部材を引き出しつつ壁と管との間の隙間に入り込むことで、その菅類に巻き付けることができるテープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施例におけるテープの正面図。
図2】第1実施例におけるテープの側面図。
図3】Aは、図2の第1端部の拡大側面図、Aは、図2の第2端部の拡大側面図。
図4】第2実施例におけるテープの正面図
図5】第2実施例におけるテープの側面図。
図6】Aは、図5の第1端部の拡大側面図、Aは、図5の第2端部の拡大側面図。
図7】Aは、テープを管に巻き付け始めた状態を示した側面使用状態図。Bは、Aの平面状態図。
図8】Aは、テープを管に巻き付け終えようとする状態を示した側面使用状態図。Bは、Aの平面状態図。
【0017】
以下図示の実施形態を参照して第1実施例におけるテープ10について説明する。第1実施例におけるテープ10は、帯状を呈するテープ部材20からなるものであって、少なくとも1回以上巻回したものが好ましい。また、テープ部材20は、図示しない粘着する粘着部を有することが好ましく、防蝕テープと呼ばれるものが好ましい。また、いわゆる塩ビテープなどの合成樹脂製のテープ部材20あるいは紙製またはアルミニウム、銅、ステンレスなどの金属製のテープ部材20でも好ましい。
【0018】
テープ10は、帯状を呈するテープ部材20を折り返す第1端部30と、そのテープ部材20を折り返す第2端部40と、を有する。また、テープ10は、その第1端部30と第2端部40との間に配置する第1部50と、第2端部40と第1端部30との間に配置する第2部60と、を有する。またテープ10における第1部50と第2部60は互いに対向する位置に配置されるとともに、その第1部50と第2部60が接するように配置されている。第1部50と第2部60は、側面視において直線状を呈していてもよい。なお、第1部50は、帯状を呈するテープ部材20の巻始めとなるスタート部P1を有していてもよい。
【0019】
すなわち、テープ部材20を、巻始めとなるスタート部P1から第1部50を配置し、折り返す第1端部30を構成し、そのテープ部材20におけるその第1端部30から、第2部60を配置し、そのテープ部材20を折り返して第2端部40を構成するとともに、第2端部40から、第1部50の上に重なるようにテープ部材20を巻回する。このように、テープ10は、テープ部材20を、第1部50、第1端部30、第2部60、第2端部40において、すくなくとも1回巻回したものが好ましい。
【0020】
また、さらに、これらを少なくとも一回以上巻回することも好ましく、これらを複数回繰り返すことも好ましい。すなわち、テープ10は、そのテープ部材20を、巻始めとなるスタート部P1から巻き始め、第1部50から第1端部30にかけて配置し、さらに第1端部30から、第2部60にかけて配置するとともに第2端部40に配置し、そのスタート部P1と重なり、再びその第1部50に重なるように配置する。また、そのテープ部材20を再び、その第1端部30から、第2部60にかけてそれらに重なるように配置するとともに、さらにその第2端部40に重なるように配置する。またそのテープ部材20をさらに、重なるようにその第1部50に配置するとともにその重なるように配置した第1部50から第1端部30に重なるように配置するとともに、さらに第2部60にかけてさらに重なるように配置し、その第2部60に重なった状態から、再び一度重なったその第2端部40にさらに重なるように配置する。このようにしてテープ部材20を複数回繰り返すことで、そのテープ部材20を複数回巻回したテープ10を構成することも好ましい。なお、第1実施例においては巻始めとなるスタート部P1は、第2端部40の近傍に配置しているが、第1端部30と第2端部40の間であってもよい。
【0021】
すなわち、テープ10は、第1部50と、第1端部30と、第2部60と第2端部40とを周回するようにそのテープ部材20を巻き付け、当該テープ部材20をさらにその第1部50と、第1端部30と、第2部60と第2端部40とに、重ねて複数回巻き付けることで構成することができる。
【0022】
また、テープ部材20を複数回巻回したテープ10における第1部50と第2部60は互いに対向する位置に配置されるとともに、その第1部50と第2部60が接するように配置されている。すなわち、テープ10における第1部50と第2部60にそれぞれ巻回されたテープ部材20が重なるように巻回されそれらが積層されるように配置されているが、その場合において最も内側に配置された第1部50と第2部60が接するように配置されている。この場合に、第1部50と第2部60の図示しない粘着部同士が接するように構成することもできる。このように構成することで、第1実施例におけるテープ10を構成することができる。なお、テープ部材20は、幅75ミリメートル、50ミリメートル、25ミリメートルであって、長さは10メートルのものが好ましい。そのテープ部材20を複数回巻回したテープ10を構成することができるからである。この場合例えば、テープ10のサイズは、幅75ミリメートルのものは、長さが200ミリメートルから250ミリメートルのものが好ましく、230ミリメートルのものが好ましい。また、幅50ミリメートルのものは、長さが130ミリメートルから170ミリメートルのものが好ましく、150ミリメートルのものが好ましい。また、幅50ミリメートルのものは、長さが170ミリメートルから230ミリメートルのものが好ましく、200ミリメートルのものが好ましい。また、幅25ミリメートルのものは、長さが100ミリメートルから150ミリメートルのものでも好ましい。なお、第1部50と第2部60が接するように配置するとは、その全部が接することのみならずその一部が接することも含まれる趣旨である。
【0023】
上記構成の第1実施例におけるテープ10は、正面視矩形状を呈しその厚さC1を30ミリメートル以下にすることが好ましい。すなわち第1部50および第2部60に積層されたテープ部材20の合計の厚さC1を30ミリメートル以下にすることが好ましい。菅類Tと壁Wの間の隙間Sに、第1実施例におけるテープ10を差し入れることができるので、テープ部材20を引き出しつつそのその菅類Tに巻き付けることができるのである。
【0024】
次に、第2実施例におけるテープ12について説明する。第2実施例におけるテープ12は、帯状を呈するテープ部材120からなるものであって、少なくとも1回以上巻回したものが好ましい。また、テープ部材120は、図示しない粘着する粘着部を有することが好ましく、いわゆる塩ビテープなどの合成樹脂製あるいは紙製またはアルミニウム,銅などの金属製のテープ部材120が好ましい。
【0025】
テープ12は、帯状を呈するテープ部材120を折り返す第1端部130と、そのテープ部材120を折り返す第2端部140と、を有する。また、テープ12は、その第1端部130と第2端部140との間に配置する第1部150と、第1端部130と第2端部140との間に配置する第2部160と、を有する。また、テープ12は、芯となる芯部200を有する。また、第1部150と第2部160は互いに対向する位置に配置されるとともに、その第1部150と第2部160との間に、その芯部200が配置され、その第1部150と第2部160とをその芯部200を介して接するように配置されている。すなわち、芯部200は、第1部150と第2部160に挟まれるように配置されているのである。芯部200は、厚紙、樹脂製の板が好ましい。また、第1部150は、帯状を呈するテープ部材20の巻始めとなるスタート部P2を有していてもよい。なお、第1部150と第2部160がその芯部200を介して接するように配置されているとは、その全部が接することのみならずその一部が接することも含まれる趣旨である。
【0026】
すなわち、テープ部材120を、巻始めとなるスタート部P2から第1部150を配置し、折り返す第1端部130を構成し、そのテープ部材120におけるその第1端部130から、第2部160を配置し、そのテープ部材120を折り返して第2端部140を構成するとともに、第2端部140から、第1部150の上に重なるようにテープ部材120を巻回する。このように、テープ12は、テープ部材120を、第1部150、第1端部130、第2部160、第2端部140において、すくなくとも1回巻回したものが好ましい。
【0027】
また、さらに、これらを少なくとも一回以上巻回することも好ましく、これらを複数回繰り返すことも好ましい。すなわち、テープ12は、そのテープ部材120を、巻始めとなるスタート部P2から巻き始め、第1部150から第1端部130にかけて配置し、さらに第1端部130から、第2部160にかけて配置するとともに第2端部140に配置し、そのスタート部P2に重なり、再びその第1部150に重なるように配置する。また、そのテープ部材120を再び、その第1端部130から、第2部160にかけてそれらに重なるように配置するとともに、さらにその第2端部140に重なるように配置する。またそのテープ部材120をさらに、重なるようにその第1部150に配置するとともにその重なるように配置した第1部150から第1端部130に重なるように配置するとともに、さらに第2部160にかけてさらに重なるように配置し、その第2部160に重なった状態から、再び一度重なったその第2端部140にさらに重なるように配置する。このようにしてテープ部材120を複数回繰り返すことで、そのテープ部材120を複数回巻回したテープ12を構成することも好ましい。なお、第2実施例においては巻始めとなるスタート部P2は、第2端部140の近傍に配置しているが、第1端部130と第2端部140の間であってもよい。
【0028】
すなわち、テープ12は、第1部150と第1端部130と第2部160と第2端部140とを周回するようにそのテープ部材120を巻き付け、当該テープ部材120をさらにその第1部150と第1端部130と第2部160と第2端部140とに、重ねて複数回巻き付けることで構成することができる。
【0029】
また、テープ12においても、その第1部150と第2部160にそれぞれ重なるようにテープ部材120が巻回されそれらが積層されるように配置されている。また、テープ部材120を複数回巻回したテープ12における第1部150と第2部160は互いに対向する位置に配置されるとともに、その第1部150と芯部200と第2部160とを重ねて接するように配置されている。すなわち、第1部150と第2部160との間に、その芯となる芯部200が配置されている。なお、この場合に、第1部150と第2部160の図示しない粘着部が芯部200と接するように構成することもできる。
【0030】
なお、その場合において最も内側に配置された第1部150と第2部160がその芯部200を介して接するように配置されている。すなわち、芯部200は、第1部150と第2部160に挟まれるように配置されている。このように構成することで、第2実施例におけるテープ12を構成することができる。また、芯部200を有することで、テープ12は一定の剛性を保つことができる。なお、テープ部材120は、幅75ミリメートル、50ミリメートル、25ミリメートルであって、長さは10メートルのものが好ましい。そのテープ部材20を複数回巻回したテープ12を構成することができるからである。この場合例えば、テープ12のサイズは、幅75ミリメートルのものは、長さが200ミリメートルから250ミリメートルのものが好ましく、230ミリメートルのものが好ましい。また、幅50ミリメートルのものは、長さが130ミリメートルから170ミリメートルのものが好ましく、150ミリメートルのものが好ましい。また、幅50ミリメートルのものは、長さが170ミリメートルから230ミリメートルのものでも好ましく、200ミリメートルのものが好ましい。また、幅25ミリメートルのものは、長さが100ミリメートルから150ミリメートルのものが好ましい。
【0031】
上記構成の第2実施例におけるテープ12は、正面視矩形状を呈しその厚さC2を30ミリメートル以下にすることが好ましい。すなわち第1部150および第2部160に積層されたテープ部材120の厚さC2を30ミリメートル以下にすることが好ましい。菅類Tと壁Wの間の隙間Sに、第2実施例におけるテープ12を差し入れることができるので、テープ部材120を引き出しつつその菅類Tに巻き付けることができる。
【0032】
第1実施例におけるテープ10を使用する方法について説明する。図7ABにおいて、菅類Tは、壁Wと、隙間Sを有するように配置されている。この場合において、テープ部材20を菅類Tに貼り付けつつテープ10を隙間Sに入り込むように巻きつける。この場合、図示しない粘着部を菅類Tに貼り付けつつテープ10を隙間Sに入り込むように巻きつけることも好ましい。上記の通り、テープ10の厚さC1を30ミリメートル以下に構成することで、テープ10はその隙間Sに入り込むことができるので、従来のロール状のテープと相違し、途中で切断することなく一連のテープ10を菅類Tに巻き付けることができる(図8A、B参照)。したがって作業効率の向上を図ることができる。なお、図示しないが、第2実施例におけるテープ12も同様に使用することができる。さらに、第2実施例におけるテープ12は、芯部200を有しているので、一定の剛性を有し、撓む恐れが少なく、巻きつけ作業に好適である。
【符号の説明】
【0033】
10 第1実施例におけるテープ
12 第2実施例におけるテープ
20 120 テープ部材
30 130 第1端部
40 140 第2端部
50 150 第1部
60 160 第2部
200 芯部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8