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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003200
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241226BHJP
   G06Q 50/16 20240101ALI20241226BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103734
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】宮本 翔音
(72)【発明者】
【氏名】生川 亮太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC20
5L049CC27
5L050CC20
5L050CC27
(57)【要約】
【課題】有益な物件との出会いを創出するために用いる情報の質を高めることができる端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置3は、物件に関するアンケートの質問項目に対する回答として、質問の内容に対する重要度を入力するための入力欄を表示する手段と、入力欄への入力内容に基づいて、重要度が同じ質問項目に対して優先順位を付けるための入力を受け付ける手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物件に関するアンケートの質問項目に対する回答として、質問の内容に対する重要度を入力するための入力欄を表示する手段と、
前記入力欄への入力内容に基づいて、前記重要度が同じ前記質問項目に対して優先順位を付けるための入力を受け付ける手段と、
を備える端末装置。
【請求項2】
前記入力欄への入力内容及び前記優先順位に基づいて物件を特定するための条件を提案する手段と、
前記条件を提案する手段により提案された前記条件に基づいて検索された物件を表示する手段と、
をさらに備える請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記優先順位を付ける前記質問項目の数を、予め定めた所定数までとする、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記優先順位を付ける前記質問項目は、前記重要度が同じ前記質問項目からなるグループのうち、前記重要度が最も高いグループに属する前記質問項目である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記質問項目には、物件に関連するライフスタイルに関する価値観を問うための質問項目が含まれる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記質問項目には、物件に関する希望条件を問うための質問項目が含まれる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記条件を提案する手段により提案された前記条件に対する修正を受け付ける手段を、さらに備え、
前記物件を表示する手段は、修正された前記条件に基づいて検索された物件を表示する、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項8】
コンピュータを、
物件に関するアンケートの質問項目に対する回答として、質問の内容に対する重要度を入力するための入力欄を表示する手段、
前記入力欄への入力内容に基づいて、前記重要度が同じ前記質問項目に対して優先順位を付けるための入力を受け付ける手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、賃貸物件などの不動産物件の情報を提供するサービスがある。例えば、下記特許文献1には、ユーザにより、住みたい地点やエリアが地図上で指定され、希望する物件の条件が入力されると、指定された地点やエリアにある物件のうち、入力された条件に合致する物件を提示するサービスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-73051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のサービスは、ユーザが入力した条件に合致する物件を提示するが、ユーザが入力する条件には偏りが生じやすい。したがって、ユーザが入力した条件では抽出できない物件の中に、ユーザが希望する物件が含まれることもある。この場合、ユーザは、有益な物件との出会いを逃すことになる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、有益な物件との出会いを創出するために用いる情報の質を高めることが可能な端末装置及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である端末装置は、物件に関するアンケートの質問項目に対する回答として、質問の内容に対する重要度を入力するための入力欄を表示する手段と、入力欄への入力内容に基づいて、重要度が同じ質問項目に対して優先順位を付けるための入力を受け付ける手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、有益な物件との出会いを創出するために用いる情報の質を高めることができる端末装置及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る端末装置を含む情報処理システムの構成を例示するブロック図である。
図2】サーバ装置の物理的な構成を例示するブロック図である。
図3】端末装置の物理的な構成を例示するブロック図である。
図4】端末装置に表示される画面の一例である。
図5】端末装置に表示される画面の一例である。
図6】端末装置に表示される画面の一例である。
図7】端末装置に表示される画面の一例である。
図8】端末装置に表示される画面の一例である。
図9】端末装置に表示される画面の一例である。
図10】端末装置に表示される画面の一例である。
図11】端末装置に表示される画面の一例である。
図12】端末装置に表示される画面の一例である。
図13】端末装置に表示される画面の一例である。
図14】端末装置に表示される画面の一例である。
図15】端末装置に表示される画面の一例である。
図16】端末装置に表示される画面の一例である。
図17】端末装置に表示される画面の一例である。
図18】端末装置に表示される画面の一例である。
図19】端末装置に表示される画面の一例である。
図20】端末装置に表示される画面の一例である。
図21】端末装置に表示される画面の一例である。
図22】端末装置に表示される画面の一例である。
図23】端末装置に表示される画面の一例である。
図24】端末装置に表示される画面の一例である。
図25】端末装置に表示される画面の一例である。
図26】端末装置に表示される画面の一例である。
図27】端末装置に表示される画面の一例である。
図28】端末装置に表示される画面の一例である。
図29】端末装置に表示される画面の一例である。
図30】端末装置に表示される画面の一例である。
図31】端末装置に表示される画面の一例である。
図32】端末装置に表示される画面の一例である。
図33】端末装置に表示される画面の一例である。
図34】端末装置に表示される画面の一例である。
図35】端末装置に表示される画面の一例である。
図36】端末装置に表示される画面の一例である。
図37】端末装置に表示される画面の一例である。
図38】情報処理システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[情報処理システムの概要]
図1を参照して、実施形態に係る端末装置を含む情報処理システムの構成について説明する。情報処理システム1は、例えば、サーバ装置2と、端末装置3と、を備える。
【0011】
実施形態に係る情報処理システム1は、例えば、ユーザに対して実施するアンケートの質問項目への回答に基づいて、物件を特定するための条件をユーザに提案し、その提案した条件に基づいて検索した物件情報をユーザに提供するサービス(以下、「物件情報提供サービス」ともいう)を実現するシステムである。
【0012】
サーバ装置2は、例えば、ユーザに提供する物件情報を管理するコンピュータ装置である。端末装置3は、物件情報の提供を受けるユーザが使用するコンピュータ装置である。
【0013】
端末装置3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)、PC端末、その他の端末装置であってよい。
【0014】
端末装置3は、物件情報提供サービス用のアプリケーション(以下、「アプリ」ともいう。)をインストールすることが好ましいが、インストールしなくてもよい。
【0015】
物件情報提供サービス用のアプリを端末装置3にインストールした場合には、例えば、インストールしたアプリを実行することによって端末装置3に表示される画面を用いて、端末装置3とサーバ装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0016】
他方、物件情報提供サービス用のアプリを端末装置3にインストールしない場合には、例えば、端末装置3がサーバ装置2の特定サイトに接続することによって端末装置3に表示される画面を用いて、端末装置3とサーバ装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0017】
本実施形態では、例示的に、端末装置3がスマートフォンであり、物件情報提供サービス用のアプリを端末装置3にインストールしている場合について説明する。
【0018】
サーバ装置2及び端末装置3は、ネットワークNを介して相互に通信できるように構成される。ネットワークNは、例えば、移動体通信網、WiFi(Wireless Fidelity)、インターネット、企業内ネットワーク、LAN、専用線、電話回線、ブルートゥース(登録商標)、その他の通信回線、それらの組み合わせなどのいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0019】
[サーバ装置の構成]
図2に示すように、サーバ装置2は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ21と、通信インタフェース22と、記憶装置23とを備える。
【0020】
プロセッサ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサである。プロセッサ21は、記憶装置23に記憶されているプログラム231を実行することで、サーバ装置2の各種機能を実現する制御部211として動作する。
【0021】
通信インタフェース22は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置と通信する通信部として機能する。
【0022】
記憶装置23は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置23は、サーバ装置2の各種機能を実現するためのプログラム231及びそのプログラム231で使用される各種のデータ232などを記憶する記憶部として機能する。
【0023】
各種のデータ232には、例えば、物件に関する情報や、ユーザに関する情報、アンケートに関する情報などを構成するデータが含まれる。
【0024】
[端末装置の構成]
図3に示すように、端末装置3は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ31と、通信インタフェース32と、記憶装置33と、入力装置34と、表示装置35とを備える。
【0025】
プロセッサ31は、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサである。プロセッサ31は、記憶装置33に記憶されているプログラム331を実行することで、端末装置3の各種機能を実現する制御部311として機能する。
【0026】
制御部311は、端末装置3を操作するユーザの指示に従って、例えば、各種の画面を表示装置35に表示させる機能や、各種の画面に入力された内容を受け付ける機能、サーバ装置2との間で情報をやり取りする機能などを実現する。各種の画面については後述する。
【0027】
なお、物件情報提供サービス用のアプリが端末装置3にインストールされていない場合には、サーバ装置2の特定サイトに接続して各種の画面を表示させ、各種の画面に入力された内容を受け付けることにしてもよい。
【0028】
通信インタフェース32は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置と通信する通信部として機能する。
【0029】
記憶装置33は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置33は、端末装置3の各種機能を実現するためのプログラム331及びそのプログラム331で使用される各種のデータなどを記憶する記憶部として機能する。
【0030】
入力装置34は、ユーザからの入力を受け付ける入力部として機能する。入力装置34として、例えば、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、マウス、マイクなどを用いることができる。
【0031】
表示装置35は、画像や画面などを表示する表示部として機能する。表示装置35として、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどを用いることができる。
【0032】
[端末装置に表示される画面]
図面を参照し、端末装置3に表示される各種の画面について、以下の(1)乃至(14)において順に説明する。
【0033】
(1)初期用の導線を含む画面
図4は、後述するMYカルテをまだ登録していないユーザに対して表示されるトップ画面の一例である。図5は、MYカルテをまだ登録していないユーザに対して表示される物件一覧画面の一例である。MYカルテは、ユーザがアンケートに回答することで作成される診断情報であり、ユーザに有益な物件情報を提供するための検索条件などを含む情報である。
【0034】
図4の下部に設けられたバナー4a又は図5の下部に設けられたバナー5aを押下(タップやクリックなどを含む。以下同様。)すると、後述する図8のチュートリアル画面に遷移する。換言すると、バナー4a及びバナー5aには、チュートリアル画面に遷移するための初期用の導線(リンク)が埋め込まれている。
【0035】
バナー4a及びバナー5aには、例えば、“質問に答えるだけでかんたん!”や“あなたにぴったりな街と住まいに出会える”、“診断を始める”などのユーザをアンケートに誘導するためのメッセージが表示されている。
【0036】
(2)再来用の導線を含む画面
図6は、MYカルテを既に登録しているユーザに対して表示されるトップ画面の一例である。図7は、MYカルテを既に登録しているユーザに対して表示される物件一覧画面の一例である。
【0037】
図6の下部に表示されるボタン6a又は図7の下部に表示されるボタン7aを押下すると、後述する図31のMYカルテ画面に遷移する。換言すると、ボタン6a及びボタン7aには、MYカルテ画面に遷移するための再来用の導線が埋め込まれている。
【0038】
ボタン6a及びボタン7aには、例えば、“MYカルテに基づくおすすめ物件”などのユーザをMYカルテに誘導するためのメッセージが表示されている。
【0039】
(3)チュートリアル画面
図8は、MYカルテをまだ登録していないユーザに対して表示されるチュートリアル画面の一例である。
【0040】
図8の中央部に表示される“さっそく診断を始める”ボタン8aを押下すると、後述する図9乃至図30のアンケート画面に遷移する。
【0041】
(4)プロフィール入力画面(アンケート画面)
図9乃至図14は、ユーザのプロフィールに関する項目をアンケート形式でユーザに登録させるための画面である。
【0042】
図9には、ユーザの年齢を問うためのアンケートブロック9aが表示されている。アンケートブロックは、アンケートの質問項目ごとに、その質問項目の質問及び回答群を囲むように形成されるブロックである。アンケートブロック9aには、年齢を問うための質問として、“年齢を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“20代”、“30代”、“40代”、“50代”、“60代以上”、“回答しない”が設けられている。
【0043】
図10には、ユーザの入居予定人数を問うためのアンケートブロック10aが表示されている。このアンケートブロック10aには、入居予定人数を問うための質問として、“入居予定人数を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“1人”、“2人”、“3人”、“4人”、“5人以上”が設けられている。
【0044】
図11には、入居予定人数のうち子供の人数を問うためのアンケートブロック11aが表示されている。このアンケートブロック11aには、入居予定人数のうち子供の人数を問うための質問として、“うち、お子様の人数を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“0人”、“1人”、“2人”、“3人”、“4人以上”が設けられている。
【0045】
図12には、ユーザの世帯年収を問うためのアンケートブロック12aが表示されている。このアンケートブロック12aには、世帯年収を問うための質問として、“世帯年収を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“400万未満”、“400~600万未満”、“600~800万未満”、“800~1000万未満”、“1000~1200万未満”、“1200~1500万未満”、“1500~2000万未満”、“2000万以上”、“回答しない”が設けられている。
【0046】
図13には、ユーザが今回探している物件タイプを問うためのアンケートブロック13aが表示されている。このアンケートブロック13aには、今回探している物件タイプを問うための質問として、“今回お探しの物件タイプをすべて教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“新築マンション”、“賃貸”、“中古マンション”、“中古一戸建て”、“土地”、“注文住宅”が設けられている。
【0047】
図14には、ユーザが今回の住まい探しで見学した物件数を問うためのアンケートブロック14aが表示されている。このアンケートブロック14aには、今回の住まい探しで見学した物件数を問うための質問として、“今回の住まい探しで見学した物件数を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“1度もない”、“3~4件”、“1~2件”、“5件以上”が設けられている。
【0048】
(5)希望条件入力画面(アンケート画面)
図15乃至図19は、ユーザの希望条件に関する項目をアンケート形式でユーザに登録させるための画面である。
【0049】
図15には、ユーザの住みたいエリアを問うためのアンケートブロック15aが表示されている。このアンケートブロック15aには、住みたいエリアを問うための質問として、“住みたいエリアを教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“北海道”、“東北”、“関東”、“甲信越・北陸”、“東海”、“関西”、“四国”、“中国”、“九州・沖縄”が設けられている。
【0050】
図16には、ユーザの住みたい都道府県を問うためのアンケートブロック16aが表示されている。このアンケートブロック16aは、図15のアンケートブロック15aで“関東”を選択した場合の例示である。図16のアンケートブロック16aには、住みたい都道府県を問うための質問として、“住みたい都道府県をすべて教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“東京”、“神奈川”、“埼玉”、“千葉”、“茨木”、“群馬”、“栃木”が設けられている。
【0051】
図17には、ユーザの利用したい移動手段を問うためのアンケートブロック17aが表示されている。このアンケートブロック17aには、利用したい移動手段を問うための質問として、“利用したい移動手段をすべて教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“電車”、“バス”、“自転車”、“車”、“バイク”、“その他”が設けられている。
【0052】
図18には、ユーザの入居時期を問うためのアンケートブロック18aが表示されている。このアンケートブロック18aには、入居時期を問うための質問として、“入居時期を教えてください”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“すぐにでも”、“3ヶ月以内”、“6ヶ月以内”、“良い物件があれば”、“わからない”が設けられている。
【0053】
図19には、ユーザのペットの飼育状況を問うためのアンケートブロック19aが表示されている。このアンケートブロック19aには、ペットの飼育状況を問うための質問として、“ペットを飼っていますか”が表示され、その質問に対する回答の選択肢として、“飼っている・買う予定”、“飼っていない”が設けられている。
【0054】
(6)価値観入力画面(アンケート画面)
図20乃至図29は、ユーザが重視すること(価値観)に関する項目をアンケート形式でユーザに登録させるための画面である。
【0055】
図20には、地域の発展性や将来性についてユーザがどの程度重視するのか(重要度)を問うためのアンケートブロック20aが表示されている。このアンケートブロック20aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“地域の発展性や将来性”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間に位置する選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0056】
図21は、閑静な街で自然が豊富なことについてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック21aが表示されている。このアンケートブロック21aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“閑静な街で自然が豊富”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0057】
ここで、アンケートブロック21aの上方に、一つ前の質問に対応するアンケートブロック20aの一部が表示されている。図21の表示状態は、一つ前のアンケートブロック20aで選択肢のいずれかが選択されたときに、そのアンケートブロック20aの表示位置が上方にずれ、次の質問に対応するアンケートブロック21aが新たに表示された状態を例示するものである。この状態で、一部が表示されているアンケートブロック20aを例えばタップすると、タップしたアンケートブロック20aの表示位置が下方にずれて全体が表示される。つまり、図20の表示状態に戻る。
【0058】
これにより、前の質問のアンケートブロックに簡単に戻ることができるため、質問や回答した内容に対するユーザの振り返りを、視覚的にわかりやすくサポートすることができる。
【0059】
なお、アンケートブロックをずらす方向は、上方であることに限定されず、左方、右方又は下方であってもよい。また、アンケートブロックをずらす機能を適用するのは、(6)の価値観入力画面群に限定されず、上記(4)のプロフィール入力画面群や上記(5)の希望条件入力画面群に適用してもよい。
【0060】
図22は、日常的な買い物の利便性についてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック22aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック21aの一部と、が表示されている。アンケートブロック22aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“日常的な買い物の利便性”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0061】
図23は、物価・住居費などの安さについてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック23aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック22aの一部と、が表示されている。アンケートブロック23aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“物価・住居費などの安さ”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0062】
図24は、街の施設の充実度についてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック24aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック23aの一部と、が表示されている。アンケートブロック24aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“街の施設の充実度”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0063】
図25は、自治体サービスの充実度についてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック25aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック24aの一部と、が表示されている。アンケートブロック25aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“自治体サービスの充実度”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0064】
図26は、電車・バスの移動のしやすさについてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック26aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック25aの一部と、が表示されている。アンケートブロック26aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“電車・バスの移動のしやすさ”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0065】
図27は、子育て・教育環境の充実度についてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック27aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック26aの一部と、が表示されている。アンケートブロック27aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“子育て・教育環境の充実度”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0066】
図28は、災害・防犯対策の充実度についてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック28aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック27aの一部と、が表示されている。アンケートブロック28aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“災害・防犯対策の充実度”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0067】
図29は、地域のイメージについてユーザがどの程度重視するのかを問うためのアンケートブロック29aと、一つ前の質問に対応するアンケートブロック28aの一部と、が表示されている。アンケートブロック29aには、ユーザが重視することを問うための質問として、“地域イメージ”が表示されている。その質問に対する回答の選択肢として、“重視しない”から“とても重視する”までの5段階の選択肢が設けられ、その5段階の中間の選択肢として、“平均ぐらいが良い”が設けられている。
【0068】
(7)優先順位設定画面(アンケート画面)
図30は、価値観入力画面(図20乃至図29)で入力された価値観のうち、最も高い価値観が入力された複数の項目に対して優先順位を設定するための画面である。図30では、“地域の発展性や将来性”の項目30a、“閑静な街で自然が豊富”の項目30b及び“日常的な買い物の利便性”の項目30cの3項目が、最も高い価値観が入力された項目に該当し、優先順位を設定する項目として表示されている。同図では、“地域の発展性や将来性”の項目30aに優先順位“1”が設定され、“閑静な街で自然が豊富”の項目30bに優先順位“2”が設定され、“日常的な買い物の利便性”の項目30cに優先順位“3”が設定されている。その他の項目30d~30hは、優先順位を設定できない形式で表示されている。
【0069】
ここで、同じ価値観が入力された項目のうち、上位の所定数のみに優先順位を設定できるようにしてもよい。例えば、最も高い価値観が入力された項目が5項目ある場合に、そのうちの上位3項目に対して優先順位を設定できるようにしてもよい。また、優先順位を設定する対象は、最も高い価値観が入力された項目に限定されず、同等の価値観が入力された項目同士でグループを形成し、それぞれのグループごとに優先順位を設定してもよい。
【0070】
図30の下部に設けられた“MYカルテ結果をみる”ボタン30iを押下すると、図31のMYカルテ画面に遷移する。
【0071】
(8)MYカルテ画面
図31は、ユーザに有益な物件情報を提供するための検索条件(物件を特定するための条件)を、ユーザに提案する画面である。この検索条件は、上述した各アンケート画面での回答内容に基づいて、ユーザごとに生成される。図31には、ユーザに提案する検索条件の内容として、例示的に、エリア欄31a、価格欄31b、及び間取り欄31cが表示されている。ユーザは、各欄で提案された検索条件の内容を任意に修正することができる。図31の下部に設けられた“おすすめ物件をみる”ボタン31dを押下すると、図32の物件一覧画面に遷移する。
【0072】
(9)物件一覧画面
図32は、MYカルテ画面の各欄31a~31cで提案された検索条件に合致する物件を一覧表示する画面である。同図の物件一覧には、抽出された複数の物件のうちの2件の物件に対する表示欄32c、32dが表示されている。各物件の表示欄32c、32dには、MYカルテの検索条件とのマッチ度を示すインジケータ32ci、32diが表示される。表示欄32c、32dのいずれかを例えばタップすると、後述する図33の物件詳細画面に遷移する。
【0073】
物件一覧の上部には、一覧表示する物件を絞り込む欄32bが設けられており、絞り込みの条件として、例えば、“今週の新着”、“発展性・将来性”、“閑静さ・自然”などが設けられている。また、絞り込む欄32bの上部には、診断のやり直しを指示するための領域32aが設けられており、この領域32aを例えばタップすると、上述した図9に遷移し、各アンケート画面で再度回答を入力することが可能となる。このとき、各アンケート画面には、前に入力された回答が初期表示される。ユーザは、初期表示された回答を修正して再度診断を受けることができる。
【0074】
(10)物件詳細画面
図33は、図32の物件一覧画面で選択された物件の詳細情報を表示する画面である。物件詳細画面には、例示的に、“TOP”タブ33a、“価格・間取り”タブ、“取材レポ”タブ、“画像”タブ、“モデルルーム”タブが、設けられている。同図では、例示的に、“TOP”タブ33aが選択されている。物件詳細画面の下部には、“資料請求(無料)”ボタン33bと、“見学予約(無料)”ボタン33cとが設けられている。“資料請求(無料)”ボタン33bを押下すると、図34の資料請求申込画面に遷移する。“見学予約(無料)”ボタン33cを押下すると、図36の予約申込画面に遷移する。
【0075】
(11)資料請求申込画面
図34は、物件に関する資料を請求するための画面である。この画面で資料請求に必要な氏名などの情報を入力して資料を請求すると、図35の資料請求完了画面に遷移する。
【0076】
(12)資料請求完了画面
図35は、資料請求が完了したときに表示される画面である。この画面には、例えば、ユーザのメールアドレスと、このメールアドレス宛に受付完了メールを送付した旨のメッセージとが表示される。
【0077】
(13)見学予約申込画面
図36は、物件の見学予約を申し込むための画面である。この画面には、例えば、見学を予約する物件の情報を表示する欄36aと、見学を希望する日程を選択する欄36bとが表示される。日程を選択する欄36bには、カレンダーが表示され、日程ごとに予約状況が表示される。ユーザが予約の空き状況に基づいて予約を申し込むと、図37の見学予約完了画面に遷移する。
【0078】
(14)見学予約完了画面
図37は、物件の見学予約が完了したときに表示される画面である。この画面には、例えば、ユーザのメールアドレス宛に受付完了メールを送付した旨のメッセージが表示される。
【0079】
[情報処理システムの動作]
図38を参照し、実施形態における情報処理システム1の動作について説明する。
【0080】
最初に、ユーザが端末装置3を操作して物件情報提供サービス用のアプリを起動し、ログインすると、制御部311は、ユーザのMYカルテが登録済みであるかどうかを判定する(ステップS101)。この判定がYESである場合(ステップS101;YES)に、制御部311は、再来用の導線を含むトップ画面(図6)をディスプレイに表示させ(ステップS103)、後述するステップS110に処理を移行する。
【0081】
他方、上記ステップS101の判定において、MYカルテが登録済みではないと判定された場合(ステップS101;NO)に、制御部311は、初期用の導線を含むトップ画面(図4)をディスプレイに表示させる(ステップS102)。
【0082】
続いて、制御部311は、例えば、図4の下部に設けられたバナー4aが押下されると、チュートリアル画面(図8)を表示させる(ステップS104)。
【0083】
続いて、制御部311は、チュートリアル画面の“さっそく診断を始める”ボタン8aが押下されると、プロフィール入力画面(図9乃至図14)を順次表示させる(ステップS105)
【0084】
続いて、プロフィール入力画面への入力が終了すると、制御部311は、希望条件入力画面(図15乃至図19)を順次表示させる(ステップS106)。
【0085】
続いて、希望条件入力画面への入力が終了すると、制御部311は、価値観入力画面(図20乃至図29)を順次表示させる(ステップS107)。
【0086】
続いて、価値観入力画面への入力が終了すると、制御部311は、優先順位設定画面(図30)をディスプレイに表示させる(ステップS108)。
【0087】
続いて、優先順位設定画面で優先順位が設定され、同画面の“MYカルテ結果をみる”ボタン30iが押下されると、制御部311は、MYカルテ画面(図31)をディスプレイに表示させる(ステップS109)。このとき、MYカルテ画面に表示させる検索条件を、サーバ装置2から取得することが好ましい。
【0088】
続いて、MYカルテ画面の“おすすめ物件をみる”ボタン31dが押下されると、制御部311は、物件一覧画面(図32)をディスプレイに表示させる(ステップS110)。このとき、物件一覧画面に表示させる物件情報を、サーバ装置2から取得することが好ましい。
【0089】
ここで、物件一覧画面において、診断のやり直しを指示するための領域32aがタップされた場合には、上述したステップS105に処理を戻す。これにより、各アンケート画面で回答を修正し、再度診断を受けることが可能となる。
【0090】
続いて、物件一覧画面でいずれかの物件が選択されると、制御部311は、選択された物件の物件詳細画面(図33)をディスプレイに表示させる(ステップS111)。
【0091】
続いて、物件詳細画面において、“資料請求(無料)”ボタン33bが押下される(ステップS112;資料請求)と、制御部311は、資料請求申込画面(図34)をディスプレイに表示させる(ステップS113)。
【0092】
続いて、資料請求申込画面で資料が請求されると、制御部311は、資料請求完了画面(図35)をディスプレイに表示させる(ステップS114)。そして、本動作を終了する。
【0093】
他方、物件詳細画面において、“見学予約(無料)”ボタン33cが押下される(ステップS112;見学予約)と、制御部311は、見学予約申込画面(図36)をディスプレイに表示させる(ステップS115)。
【0094】
続いて、見学予約申込画面で予約が申し込まれると、制御部311は、見学予約完了画面(図37)をディスプレイに表示させる(ステップS116)。そして、本動作を終了する。
【0095】
上述したように、実施形態に係る端末装置3を含む情報処理システム1によれば、物件に関するアンケートの質問項目に対する回答として、質問の内容に対する重要度を入力するための入力欄を表示し、その入力欄への入力内容に基づいて、重要度が同じ質問項目に対して優先順位を付けるための入力を受け付けることができる。さらに、入力欄への入力内容と優先順位とに基づいて物件を特定するための条件を提案し、提案した条件に基づいて検索された物件を表示することができる。
【0096】
これにより、ライフスタイルなどの価値観に対するユーザの重要度を問うための物件に関するアンケートへの回答内容が、同じ重要度であっても、優先順位を付けて差別化することができ、その優先順位に基づいて、物件を特定するための条件をユーザに提案し、その条件に合致する物件をユーザに提示することが可能となる。したがって、ユーザが有益な物件と出会う機会を創出するために用いる情報の質を高めることが可能となる。
【0097】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0098】
また、上述した実施形態におけるプログラムは、CD、DVDなどの光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、又は通信ネットワークなどを介してサーバ装置(媒体)からダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0099】
1…情報処理システム、2…サーバ装置、3…端末装置、21…プロセッサ、22…通信インタフェース、23…記憶装置、31…プロセッサ、32…通信インタフェース、33…記憶装置、34…入力装置、35…表示装置、211…制御部、231…プログラム、232…データ、311…制御部、331…プログラム、N…ネットワーク
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