(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003208
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】車両用表示装置
(51)【国際特許分類】
B60K 35/00 20240101AFI20241226BHJP
【FI】
B60K35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103745
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本崎 正規
(72)【発明者】
【氏名】大森 慎介
(72)【発明者】
【氏名】カール ドゥジャルダン
【テーマコード(参考)】
3D344
【Fターム(参考)】
3D344AA16
3D344AA21
3D344AA26
3D344AC28
3D344AD01
3D344AD05
(57)【要約】
【課題】情報の視認性及び操作性の両立を図ることができる車両用表示装置を得る。
【解決手段】両用表示装置は、運転者が把持して操舵するステアリング12とインストルメントパネル16との間に配置されてステアリング12よりも左右両側まで延在されると共に、運転席と対向する面が表示面32とされた本体部30と、本体部30の上縁に設けられ、車両幅方向を長手方向とする長尺状の操作スイッチ34R、34Lと、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者が把持して操舵するステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されて前記ステアリングよりも左右両側まで延在されると共に、運転席と対向する面が表示面とされた本体部と、
前記本体部の上縁に設けられ、車両幅方向を長手方向とする長尺状の操作スイッチと、
を有する車両用表示装置。
【請求項2】
前記本体部は、前記ステアリングにおける右側部分の車両前方に位置して平面視で車両右側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の右側表示部と、前記ステアリングにおける左側部分の車両前方に位置して平面視で車両左側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の左側表示部と、を含んで構成されており、
前記操作スイッチは、前記右側表示部の上縁と前記左側表示部の上縁とにそれぞれ設けられている、請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面は、乗員が触れることで操作可能なタッチパネルを備えている、請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記タッチパネルは、前記ステアリングよりも左右両側に延在された部分のみに設けられている、請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記タッチパネルは、前記表示面の全域に設けられており、
前記右側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目が表示され、
前記右側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目が表示される、請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面とは反対側の面には、指掛部が設けられている、請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
前記本体部の下端部は、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも上方に位置している、請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記本体部の下端部における車両幅方向中央部は、車両後方側から見て前記ステアリングの下端よりも上方に位置している、請求項7に記載の車両用表示装置。
【請求項9】
前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分は、前記右側表示部及び前記左側表示部に対して車両前方側へ凹んでいる、請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項10】
前記本体部は、前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分がくり抜かれている、請求項2に記載の車両用表示装置。
【請求項11】
前記本体部は、前記ステアリングとは独立して上下方向の位置を調整可能に構成されている、請求項1~10の何れか1項に記載の車両用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インストルメントパネルにおける計器部とドアトリムとの間の部位に側壁部を設けることで、空調装置の吹出口が乗員から見えないように遮蔽した構造が開示されている。また、特許文献1では、側壁部に表示装置が設けられている。一方、特許文献2には、ステアリングの車両前方に設けられたセンタ表示部と、センタ表示部の左右両側に設けられたサイド表示部とを備えた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-124951号公報
【特許文献2】特開2021-62735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1及び特許文献2に記載された構造のように、インストルメントパネルよりも手前に表示部を設けることで、情報を視認しやすくなる。一方、インストルメントパネルに設けられた操作スイッチを操作する際に表示部が邪魔になる場合がある。この対策として、表示部自体に操作スイッチを設けることが考えられるが、操作性の観点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、情報の視認性及び操作性の両立を図ることができる車両用表示装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る車両用表示装置は、運転者が把持して操舵するステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されて前記ステアリングよりも左右両側まで延在されると共に、運転席と対向する面が表示面とされた本体部と、前記本体部の上縁に設けられ、車両幅方向を長手方向とする長尺状の操作スイッチと、を有する。
【0007】
請求項1に係る車両用表示装置では、ステアリングとインストルメントパネルとの間に本体部が配置されており、本体部は、ステアリングよりも左右両側まで延在されている。これにより、インストルメントパネルに情報を表示する構造と比較して、乗員が視線を大きく動かすことなく表示面に表示された表示内容を視認できる。また、本体部がステアリングよりも左右両側まで延在されているため、乗員が表示面を見る際にステアリングを把持した手が邪魔にならない。
【0008】
さらに、本体部の上縁には操作スイッチが設けられており、この操作スイッチは、車両幅方向を長手方向とする長尺状に形成されている。これにより、乗員が視線を前方に向けた状態でも操作スイッチを操作しやすい。
【0009】
請求項2に係る車両用表示装置は、請求項1において、前記本体部は、前記ステアリングにおける右側部分の車両前方に位置して平面視で車両右側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の右側表示部と、前記ステアリングにおける左側部分の車両前方に位置して平面視で車両左側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の左側表示部と、を含んで構成されており、前記操作スイッチは、前記右側表示部の上縁と前記左側表示部の上縁とにそれぞれ設けられている。
【0010】
請求項2に係る車両用表示装置では、右側表示部及び左側表示部にそれぞれ情報を表示できる。また、右側表示部及び左側表示部が板状であるため、最小限のスペースで表示部を配置することができる。さらに、操作スイッチは、右側表示部の上縁と左側表示部の上縁とにそれぞれ設けられているため、それぞれ異なる機能を割り当てることができる。
【0011】
請求項3に係る車両用表示装置は、請求項2において、前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面は、乗員が触れることで操作可能なタッチパネルを備えている。
【0012】
請求項3に係る車両用表示装置では、運転者がステアリングから大きく手を動かすことなく操作を行うことができる。
【0013】
請求項4に係る車両用表示装置は、請求項3において、前記タッチパネルは、前記ステアリングよりも左右両側に延在された部分のみに設けられている。
【0014】
請求項4に係る車両用表示装置では、右側表示部におけるステアリングよりも右側に延在された部分のみにタッチパネルが設けられているため、ステアリングを把持している状態で、右側表示部における他の部分に触れることによる誤操作を抑制できる。同様に、左側表示部におけるステアリングよりも左側に延在された部分のみにタッチパネルが設けられているため、ステアリングを把持している状態で、左側表示部における他の部分に触れることによる誤操作を抑制できる。
【0015】
請求項5に係る車両用表示装置は、請求項3において、前記タッチパネルは、前記表示面の全域に設けられており、前記右側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目が表示され、前記右側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目が表示される。
【0016】
請求項5に係る車両用表示装置では、右側表示部におけるステアリングよりも右側の領域及び左側表示部におけるステアリングよりも左側の領域に操作頻度が高い操作項目を表示することで、運転者が容易に操作項目をタッチすることができる。また、表示面の他の領域に比較的操作頻度が低い操作項目を表示しておくことで、操作項目が表示されない構成と比較して、乗員の利便性を向上できる。
【0017】
請求項6に係る車両用表示装置は、請求項3において、前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面とは反対側の面には、指掛部が設けられている。
【0018】
請求項6に係る車両用表示装置では、運転者がタッチパネルを操作するために右側表示部又は左側表示部を把持した状態で、指掛部に指をかけることができる。これにより、運転しながらであっても正確に操作を行うことができる。
【0019】
請求項7に係る車両用表示装置は、請求項1において、前記本体部の下端部は、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも上方に位置している。
【0020】
請求項7に係る車両用表示装置では、本体部の下端部に乗員の膝部が当たるのを抑制できる。また、本体部の車両幅方向両端部は、車両幅方向中央部に対して上方に位置しているため、乗員が操作しやすい。
【0021】
請求項8に係る車両用表示装置は、請求項7において、前記本体部の下端部における車両幅方向中央部は、車両後方側から見て前記ステアリングの下端よりも上方に位置している。
【0022】
請求項8に係る車両用表示装置では、本体部の下端部における車両幅方向中央部がステアリングの下端よりも上方に位置しているため、乗員の膝部が当たるのを効果的に抑制できる。
【0023】
請求項9に係る車両用表示装置は、請求項2において、前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分は、前記右側表示部及び前記左側表示部に対して車両前方側へ凹んでいる。
【0024】
請求項9に係る車両用表示装置では、ステアリングを把持した乗員の手が本体部に当たるのを抑制できる。また、右側表示部及び左側表示部と凹んだ部分との間の段差を形成することで、本体部の剛性を向上できる。
【0025】
請求項10に係る車両用表示装置は、請求項2において、前記本体部は、前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分がくり抜かれている。
【0026】
請求項10に係る車両用表示装置では、ステアリングを把持した乗員の手が本体部に当たるのを抑制できる。また、本体部を軽量化することができる。
【0027】
請求項11に係る車両用表示装置は、請求項1~10の何れか1項において、前記本体部は、前記ステアリングとは独立して上下方向の位置を調整可能に構成されている。
【0028】
請求項11に係る車両用表示装置では、運転者の体格及び姿勢などに応じてステアリングに対する本体部の相対位置を調節できる。
【発明の効果】
【0029】
以上説明したように、本発明に係る車両用表示装置及び車両用シートによれば、情報の視認性及び操作性の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】実施形態に係るステアリングモジュールが適用された車両の運転席周辺を車両後方側から見た概略図である。
【
図2】
図1の運転席周辺を後斜め上方から見た概略図である。
【
図3】
図1のステアリングモジュールを拡大して車両後方側から見た拡大図である。
【
図4】
図1のステアリングモジュールを拡大して車両右斜め後方側から見た拡大図である。
【
図5】
図2の状態からステアリングが格納位置に移動した状態を示す図である。
【
図6】第1変形例に係るステアリングモジュールを車両後方側から見た図である。
【
図7】第2変形例に係るステアリングモジュールを車両後方側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
実施形態に係るステアリングモジュール10が適用された車両Vについて、図面を参照して説明する。なお、各図の矢印FR、矢印UP及び矢印LHはそれぞれ、車両前側、車両上側及び車両左側を示している。前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両幅方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
【0032】
図1に示されるように、車両Vにおける車室内の前部には、インストルメントパネル16が設けられている。インストルメントパネル16は、車両幅方向に延在されており、このインストルメントパネル16の車両左側にはステアリング12が設けられている。すなわち、本実施形態では一例として、左側にステアリング12が設けられた左ハンドル車とされており、運転席が車両左側に設定されているが、これに限定されない。例えば、車両右側にステアリング12を備えた右ハンドル車に適用してもよい。
【0033】
インストルメントパネル16の前端部にはウインドシールドガラス18が設けられている。ウインドシールドガラス18は、車両上下方向及び車両幅方向に延在されて車室内部と車室外部とを区画している。
【0034】
ウインドシールドガラス18の車両左側端部は、車両左側のフロントピラー20に固定されている。フロントピラー20は、車両上下方向に延在されており、このフロントピラー20の車両幅方向内側端部にはウインドシールドガラス18が固定されている。
【0035】
インストルメントパネル16よりも車両後方側には、車両用シート22が配設されている。車両用シート22は、乗員が着座する運転席である。なお、本実施形態に係る車両Vは、乗員が運転操作を行うことなく走行する自動運転モードが搭載された車両であり、手動運転の状態で所定の条件が満たされた場合に自動運転モードへの移行が許可されるように構成されている。ここで、車両用シート22の前方には、ステアリングモジュール10が設けられている。
【0036】
(ステアリングモジュール10)
図2は、運転席周辺を後斜め上方から見た概略図である。
図2に示されるように、ステアリングモジュール10は、乗員が把持して操舵するステアリング12と車両用表示装置14(以下、適宜「表示装置14」と称する場合がある。)とを含んで構成されている。
【0037】
ステアリングモジュール10は、インストルメントパネル16に取付けられたモジュールベース26を備えている。モジュールベース26は、平面視で車両後方から車両前方へ向かうにつれて狭幅となる形状に形成されており、モジュールベース26の前端部はインストルメントパネル16の上面に固定されている。
【0038】
モジュールベース26の後端部における車両幅方向中央には、ステアリング12を構成するコラム部24が設けられている。また、モジュールベース26の後端部における車両幅方向両端部には表示装置14が設けられている。表示装置14は、ステアリング12とインストルメントパネル16との間に配置されており、乗員に対して情報を表示する。
【0039】
(車両用表示装置14)
図3は、ステアリングモジュール10を拡大して車両後方側から見た拡大図である。
図3に示されるように、表示装置14は、本体部30を備えている。本体部30は、ステアリング12よりも左右両側(車両幅方向両側)まで延在されており、車両用シート22と対向する面に情報が表示されるように構成されている。
【0040】
具体的には、本体部30は、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央部に位置するセンタ部30Cと、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央に対して車両右側に配置された右側表示部30Rと、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央に対して車両左側に配置された左側表示部30Lとを備えている。
【0041】
右側表示部30Rは、略矩形板状に形成されており、ステアリング12における右側部分の車両前方に位置して平面視で車両右側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜している。また、左側表示部30Lは、右側表示部30Rに対して左右対称の形状とされている。すなわち、左側表示部30Lは、略矩形板状に形成されており、ステアリング12における左側部分の車両前方に位置して平面視で車両左側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜している(
図2参照)。
【0042】
ここで、右側表示部30Rにおいて運転席と対向する車両後方側の面が電子的な右表示面32Rとなっており、左側表示部30Lにおいて運転席と対向する車両後方側の面が電子的な左表示面32Lとなっている。なお、以下の説明において、右表示面32Rと左表示面32Lとを区別せず用いる場合、単に「表示面32」と称する場合がある。
【0043】
表示面32は、乗員が触れることで操作可能案タッチパネルを備えている。このため、表示装置14は、乗員が表示面32に表示された画像などをタッチすることで、画像に対応した機能を選択できるように構成されている。
【0044】
また、本実施形態では一例として、表示面32の全域にタッチパネルが設けられている。すなわち、右側表示部30Rにおける車両後方側の面の全域に情報が表示されるようになっており、右側表示部30Rに表示された画像を乗員が適宜操作できる。右側表示部30Rと同様に、左側表示部30Lにおける車両後方側の面の全域に情報が表示されるようになっており、右側表示部30Rに表示された画像を乗員が適宜操作できる。
【0045】
ここで、特に右側表示部30Rにおけるステアリングよりも右側の領域PRと、左側表示部30Lにおけるステアリング12よりも左側の領域PLには、比較的操作頻度が高い操作項目が表示されるようになっている。
【0046】
例えば、領域PRには、空調装置、音楽再生及びエンターテイメント関連の操作に関する情報が表示され、乗員が右側表示部30Rを掴んで右手の指で領域PRに表示された画像を選択できるように構成されている。また、領域PLには、アクティブクルーズコントロール及び運転モードの切替えなどの運転支援機能に関する情報が表示され、乗員が左側表示部30Lを掴んで左手の指で領域PLに表示された画像を選択できるように構成されている。
【0047】
一方、右側表示部30Rにおけるステアリング12よりも左側の領域、及び左側表示部30Lにおけるステアリング12よりも右側の領域は、乗員が操作しにくい領域であるため、比較的操作頻度が低い操作項目が表示される。例えば、車両Vに停車中に行うナビゲーションシステムの設定項目などが表示される構成としてもよい。また、比較的操作頻度が低い操作項目として、操作する必要が無い項目を表示してもよい。例えば、警告表示やSNS(Social Networking Service)のメッセージなどのように乗員が操作する必要が無い項目が表示されてもよく、運転中に操作せず停車時にのみ操作する項目が表示されるようにしてもよい。
【0048】
なお、本実施形態では表示面32の全面にタッチパネルを設けたが、これに限定されず、領域PR及び領域PLのみにタッチパネルを設けた構成でもよい。この場合、ステアリング12を操作している乗員の手が表示面32に触れても反応せずに済む。具体的には、右側表示部30Rにおけるステアリング12よりも右側に延在された部分のみにタッチパネルが設けられているため、ステアリング12を把持している状態で右側表示部30Rにおける他の部分に触れることによる誤操作を抑制できる。同様に、左側表示部30Lにおけるステアリング12よりも左側に延在された部分のみにタッチパネルが設けられているため、ステアリング12を把持している状態で、左側表示部30Lにおける他の部分に触れることによる誤操作を抑制できる。
【0049】
ここで、
図2に示されるように、右側表示部30R及び左側表示部30Lにおける表示面32とは反対側の面には、指掛部31が設けられている。本実施形態では指掛部31の一例として、指を掛けるための凸部が形成されており、この凸部に指を引掛けることで表示面32の操作性が向上するようになっている。なお、指掛部として、指を掛けるために一般面より凹んだ凹部を設けてもよい。
【0050】
本体部30の上縁には、右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lが設けられている。右操作スイッチ34Rは、右側表示部30Rの上縁に設けられており、車両幅方向を長手方向とした長尺状に形成されている。右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lは、表示装置14に表示された情報にかかわらずに操作できる機能を割り当てるのが好ましい。本実施形態では一例として、右操作スイッチ34Rには、ハザードランプの機能が割り当てられている。また、左操作スイッチ34Lには、ハイビームの機能が割り当てられているが、これに限定されない。
【0051】
本体部30のセンタ部30Cにおける下端部は、右側表示部30Rの下端部及び左側表示部30Lの下端部よりも上方に位置している。具体的には、センタ部30Cは、右側表示部30R及び左側表示部30Lよりも車両前方に位置しており、センタ部30Cの下端部は、車両後方側から見てステアリング12の下端よりも上方に位置している。また、右側表示部30Rの下縁とセンタ部30Cの下縁と左側表示部30Lの下縁とが連続するように滑らかな曲面によって繋がれている。
【0052】
(ステアリング12)
ステアリング12は、コラム部24、ベース部40、右把持部42R、左把持部42L、連結部44、右上辺部46R及び左上辺部46Lを含んで構成されている。
【0053】
図2に示されるように、コラム部24は、モジュールベース26を介してインストルメントパネル16から車両後方へ突出されている。ここで、コラム部24の先端部には、乗員を検知可能な図示しないセンサが設けられている。センサは、乗員の顔全体を検知するセンサ、瞳孔を検知するセンサ、視線方向を検知するセンサ、及び姿勢を検知するセンサなどを含む。
【0054】
また、コラム部24の先端部には、車両後方へ向けて送風可能な図示しない送風孔が設けられている。例えば、インストルメントパネル16よりも車両前方側に空調装置が設けられており、空調装置で温度調節された空気がコラム部24の内部を通って送風孔から運転席へ送風されるように構成されている。このように、コラム部24の先端部に送風孔を設けることで、インストルメントパネル16にレジスタを配置する必要が無くなり、車室内の意匠の自由度が向上する。また、インストルメントパネル16から送風する場合よりも乗員の近くから送風できる。
【0055】
ここで、本実施形態では一例として、コラム部24がモジュールベース26に対して上下方向に揺動可能に構成されている。換言すれば、本体部30は、ステアリング12とは独立して上下方向の位置を調整可能に構成されている。
【0056】
図3に示されるように、コラム部24にはベース部40が設けられている。ベース部40は、車両上下方向及び車両幅方向に延在されており、コラム部24の基端部と先端部との間の部分にベース部40が回動可能に取付けられている。
【0057】
ベース部40に対する右側には乗員が把持可能な右把持部42Rが配置されており、ベース部40に対する左側には乗員が把持可能な左把持部42Lが配置されている。右把持部42R及び左把持部42Lはそれぞれ、車両上下方向に沿って延在されており、ステアリング12の中央に対して左右対称の形状とされている。
【0058】
ベース部40の下端部、右把持部42Rの下端部、及び左把持部42Lの下端部は、連結部44によって車両幅方向に連結されている。連結部44は、コラム部24よりも下方に配置されて車両幅方向を長手方向とする長尺部材であり、連結部44の車両幅方向中央部は、車両幅方向両端部よりも車両前後方向に広幅に形成されている。
【0059】
一方、ベース部40の下端部から車両前方側へ取付片40Aが延出されており、連結部44の車両幅方向中央部がこの取付片40Aに固定されている。なお、連結部44の車両幅方向中央部には、警音器のスイッチを設けてもよい。
【0060】
連結部44の車両幅方向両端部は、車両幅方向両側へ向かうにつれて徐々に上方に位置するように緩やかに湾曲されており、右把持部42R及び左把持部42Lと一体的に形成されている。
【0061】
右把持部42Rの上端部には、右上辺部46Rが設けられている。右上辺部46Rは、右把持部42Rの上端部から左側かつ前側へ斜めに延在されたステア右上部48Rと、ステア右上部48Rの端部からさらに車両前方へ延在されてベース部40の上端部に接続された右視線誘導部50Rとを含んで構成されている。
【0062】
また、左把持部42Lの上端部には、左上辺部46Lが設けられている。左上辺部46Lは、左把持部42Lの上端部から右側かつ前側へ斜めに延在されたステア左上部48Lと、ステア左上部48Lの端部からさらに車両前方へ延在されてベース部40の上端部に接続された左視線誘導部50Lとを含んで構成されている。
【0063】
ここで、右上辺部46Rと左側表示部30Lとの間には隙間が設けられており、この隙間からモジュールベース26の基端部分が視認できるように構成されている。このため、モジュールベース26における右上辺部46Rと左側表示部30Lとの間の領域にディスプレイなどの表示部を設けてもよい。
【0064】
右上辺部46R及び左上辺部46Lの少なくとも一方には、ステアリングスイッチが設けられている。本実施形態では一例として、右上辺部46Rに2つの右ステアリングスイッチ52Rが設けられている。2つの右ステアリングスイッチ52Rは、ステア右上部48Rにおける車両後方側の面に並んで設けられており、それぞれ異なる機能が割り当てられている。例えば、右ステアリングスイッチ52Rには、右方向指示器、ロービームとハイビームの切替え、音声入力装置の起動、などの機能が割り当てられてもよい。
【0065】
一方、左上辺部46Lには2つの左ステアリングスイッチ52Lが設けられている。2つの左ステアリングスイッチ52Lは、ステア左上部48Lにおける車両後方側の面に並んで設けられており、それぞれ異なる機能が割り当てられている。例えば、左ステアリングスイッチ52Lには、左方向指示器、ワイパの起動、アクティブクルーズコントロールの起動などの機能が割り当てられてもよい。
【0066】
本実施形態のステアリングモジュール10は以上のように構成されており、表示装置14とステアリング12とは車両前後方向に離間して配置されている。
【0067】
図4は、
図1のステアリングモジュール10を拡大して車両右斜め後方側から見た拡大図である。
図4に示されるように、ステアリング12の右把持部42Rと表示装置14の右側表示部30Rとの間には、乗員が右把持部42Rを把持した状態でも乗員の手が右側表示部30Rに触れない程度の隙間が設けられている。
【0068】
右把持部42Rと右側表示部30Rとの間隔は、5[cm]以上で30[cm]以内であると好ましく、7[cm]以上で20[cm]以内であるとより好ましい。なお、ステアリング12の左把持部42Lと表示装置14の左側表示部30Lとの間には、右側と同程度の隙間が設けられている。
【0069】
また、本実施形態のステアリングモジュール10は、ステアリング12が収納可能に構成されている。例えば、車両Vの運転モードが自動運転モードに移行された後、しばらくの間、手動運転モードへの移行が予定されていない場合、ステアリング12が格納される。
【0070】
図5は、
図2の状態からステアリング12が格納位置に移動した状態を示す図である。また、
図5において、ステアリング12が使用位置にある状態を二点鎖線で描いており、ステアリング12が格納位置にある状態を実線で描いている。
【0071】
図5に示されるように、ステアリング12は、表示装置14に対して車両前後方向に相対移動可能に構成されている。例えば、表示装置14のコラム部24がモジュールベース26に挿通された状態でロックされる構成とし、ロック状態を解除することで、コラム部24がモジュールベース26に対して相対移動可能な状態に移行させてもよい。
【0072】
図5の二点鎖線で示すように、使用位置では、ベース部40及びコラム部24は、乗員が操舵可能で車両用表示装置14とステアリング12の右把持部42R及び左把持部42Lとが車両前後方向に離間している。一方、実線で示すように、ステアリング12が車両前方側へ移動した格納位置では、表示装置14に右把持部42R及び左把持部42Lが接している。
【0073】
具体的には、本実施形態では、平面視で右側表示部30Rの角度とステア右上部48Rの角度とが略同じ角度となっており、左側表示部30Lの角度とステア左上部48Lの角度とが略同じ角度となっている。このため、格納位置では、ステアリング12における右把持部42R及びステア右上部48Rが右側表示部30Rの表示面32Rに接した状態となり、左把持部42L及びステア左上部48Lが左側表示部30Lの表示面32Lに接した状態となる。
【0074】
さらに、本実施形態のステアリングモジュール10は、右把持部42R、左把持部42L、連結部44、右上辺部46R及び左上辺部46Lの少なくとも1つの内部に光源が設けられており、乗員が右把持部42R及び左把持部42Lを把持すべき際に光源を発光させるように構成されている。
【0075】
特に、本実施形態では、ステアリング12の表皮の質感は一般的な合成皮革の質感となっており、内部が視認できない材質で形成されている。そして、光源が発光すると、光が表皮を透過することで表皮の表面が光っているように視認される。
【0076】
(作用)
次に、本実施形態に係るステアリングモジュール10の作用を説明する。
【0077】
図2に示されるように、本実施形態のステアリングモジュール10では、ステアリング12とインストルメントパネル16との間に表示装置14の本体部30が配置されており、本体部30は、ステアリング12よりも左右両側まで延在されている。これにより、インストルメントパネル16に表示部が設けられた構造と比較して、乗員が視線を大きく動かすことなく表示面32に表示された表示内容を視認できる。また、本体部30がステアリング12よりも左右両側まで延在されているため、乗員が表示面32を見る際にステアリングを把持した手が邪魔にならない。
【0078】
さらに、本実施形態の表示装置14では、本体部30の上縁に右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lが設けられており、これらの操作スイッチは、車両幅方向を長手方向とする長尺状に形成されている。これにより、乗員が視線を前方に向けたい状態でも操作スイッチを操作しやすい。
【0079】
さらにまた、本実施形態の表示装置14では、右側表示部30R及び左側表示部30Lが板状であるため、最小限のスペースで表示部を配置することができる。また、右操作スイッチ34Rは右側表示部30Rの上縁に設けられており、左操作スイッチ34Lは左側表示部30Lの上縁に設けられているため、それぞれ異なる機能を割り当てることができる。
【0080】
また、本実施形態の表示装置14では、表示面32にタッチパネルが設けられているため、乗員がステアリング12から大きく手を動かすことなく操作を行うことができる。
【0081】
さらに、本実施形態の表示装置14では、右側表示部30Rにおけるステアリング12よりも右側の領域及び左側表示部30Lにおけるステアリング12よりも左側の領域に操作頻度が高い操作項目を表示することで、乗員が容易に操作項目をタッチすることができる。また、表示面の他の領域に比較的操作頻度が低い操作項目を表示しておくことで、操作項目が表示されない構成と比較して、乗員の利便性を向上できる。
【0082】
さらに、本実施形態の表示装置14では、乗員がタッチパネルを操作するために右側表示部又は左側表示部を把持した状態で、指掛部に指をかけることができる。これにより、運転しながらであっても正確に操作を行うことができる。
【0083】
さらにまた、本実施形態の表示装置14では、本体部30の下端部における車両幅方向中央部がステアリング12の下端よりも上方に位置しているため、本体部30の下端部に乗員の膝部が当たるのを抑制できる。また、本体部30の車両幅方向両端部は、車両幅方向中央部に対して上方に位置しているため、乗員がステアリング12から大きく手を動かすことなく操作でき、操作しやすい。
【0084】
また、本実施形態の表示装置14では、コラム部24がモジュールベース26に対して上下方向に揺動可能に構成されているため、乗員の体格及び姿勢などに応じてステアリング12に対する本体部30の相対位置を調節できる。
【0085】
また、
図3に示されるように、本実施形態のステアリング12では、右把持部42R及び左把持部42Lの下端部が連結部44によってベース部40の下端部に接続されており、右上辺部46R及び左上辺部46Lは、ベース部40の上端部に接続されている。このように、ステアリング12の上部と下部がそれぞれベース部40に接続された構成であるため、ステアリング12の上部及び下部の一方のみがコラムなどに固定された片持ちの構造と比較して、ステアリング12が変形しにくい。
【0086】
さらに、本実施形態のステアリング12では、右上辺部46Rに右ステアリングスイッチ52Rが設けられており、左上辺部46Lに左ステアリングスイッチ52Lが設けられているため、乗員がステアリング12を把持した状態でステアリングスイッチを操作できる。
【0087】
さらにまた、本実施形態のステアリング12では、ベース部40がコラム部24に対して回動可能に取り付けられているため、コラム部24を回動させることなくステアリング12を操舵できる。特に、本実施形態では、コラム部24の先端部に乗員を検知可能なセンサが設けられているため、ステアリング12が操作されている状態でもセンサは回動せず、センサの検知精度を良好に維持できる。
【0088】
また、本実施形態のステアリング12では、コラム部24の先端部に送風孔を設けることで、インストルメントパネル16に設けた送風孔から乗員へ送風する構成と比較して、より乗員に近い位置から送風できる。
【0089】
さらに、本実施形態のステアリング12では、
図5に示されるように、車両前方側の格納位置まで移動できるように構成されているため、自動運転時など乗員による操舵を必要としない場合にベース部40及びコラム部24を格納位置に移動させて運転席周辺の空間を広く確保できる。
【0090】
以上、本実施形態に係るステアリングモジュール10について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。本実施形態では、
図3に示されるように、車両後方側から見てステアリング12の内側の領域まで表示面32が設けられているが、これに限定されない。例えば、
図6に示される第1変形例、及び
図7に示される第2変形例の構造を採用してもよい。
【0091】
(第1変形例)
図6は、第1変形例に係るステアリングモジュール10を車両後方側から見た図である。
図6に示されるように、本変形例では、右側表示部30Rと左側表示部30Lとの間の部分は、右側表示部30R及び左側表示部30Lに対して車両前方側へ凹んでいる。
【0092】
具体的には、右側表示部30Rにおける表示面32Rを除く部分が表示面32Rよりも車両前方側に位置しており、表示面32Rとの間に段差部60Rが形成されている。同様に、左側表示部30Lにおける表示面32Lを除く部分が表示面32Lよりも車両前方側に位置しており、表示面32Lとの間に段差部60Lが形成されている。
【0093】
段差部60R及び段差部60Lによって、右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lは、先端側よりも基端側が狭幅となっているが、これに限定されな。すなわち、本体部30の上縁のみ段差部を設けずに先端側と基端側とで同じ幅に形成してもよい。この場合、右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lの幅を先端側と基端側とで同じ幅にできる。
【0094】
本変形例では、ステアリング12を把持した乗員の手が本体部30に当たるのを抑制できる。また、右側表示部30R及び左側表示部30Lと凹んだ部分との間の段差部60R、60Lを形成することで、本体部30の剛性を向上できる。
【0095】
(第2変形例)
図7は、第2変形例に係るステアリングモジュールを車両後方側から見た図である。
図7に示されるように、本変形例では、本体部30は、右側表示部30Rと左側表示部30Lとの間の部分がくり抜かれている。
【0096】
具体的には、右側表示部30Rにおける表示面32Rを除く部分がくり抜かれた形状になっており、右側表示部30Rの厚み方向に貫通する貫通部62Rが形成されている。同様に、左側表示部30Lにおける表示面32Lを除く部分がくり抜かれた形状になっており、左側表示部30Lの厚み方向に貫通する貫通部62Lが形成されている。
【0097】
本変形例では、ステアリング12を把持した乗員の手が本体部30に当たるのを抑制できる。また、本体部30の一部をくり抜いた形状とすることで、本体部30を軽量化することができる。さらに、貫通部62R、62Lを通じて乗員が表示装置14の車両前方側を視認することができる。なお、右側表示部30Rにおける表示面32Rを除く部分、左側表示部30Lにおける表示面32Lを除く部分は、くり抜かなくとも表示面32R、32Lよりも厚み方向に薄くするだけでも良い。
【0098】
また、上記実施形態及び変形例では、右上辺部46Rに2つの右ステアリングスイッチ52Rを設け、左上辺部46Lに2つの左ステアリングスイッチ52Lを設けたが、これに限定されない。例えば、右上辺部46R及び左上辺部46Lの一方のみにステアリングスイッチを設けてもよい。また、ステアリングスイッチを備えない構造を採用してもよい。
【0099】
上記実施形態に関して、以下の付記を開示する。
【0100】
(付記1)
運転者が把持して操舵するステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されて前記ステアリングよりも左右両側まで延在されると共に、運転席と対向する面が表示面とされた本体部と、
前記本体部の上縁に設けられ、車両幅方向を長手方向とする長尺状の操作スイッチと、
を有する車両用表示装置。
(付記2)
前記本体部は、前記ステアリングにおける右側部分の車両前方に位置して平面視で車両右側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の右側表示部と、前記ステアリングにおける左側部分の車両前方に位置して平面視で車両左側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜した板状の左側表示部と、を含んで構成されており、
前記操作スイッチは、前記右側表示部の上縁と前記左側表示部の上縁とにそれぞれ設けられている、付記1に記載の車両用表示装置。
(付記3)
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面は、乗員が触れることで操作可能なタッチパネルを備えている、付記2に記載の車両用表示装置。
(付記4)
前記タッチパネルは、前記ステアリングよりも左右両側に延在された部分のみに設けられている、付記3に記載の車両用表示装置。
(付記5)
前記タッチパネルは、前記表示面の全域に設けられており、
前記右側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目が表示され、
前記右側表示部における前記ステアリングよりも左側の領域、及び前記左側表示部における前記ステアリングよりも右側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目が表示される、付記3に記載の車両用表示装置。
(付記6)
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示面とは反対側の面には、指掛部が設けられている、付記3~付記5の何れか1に記載の車両用表示装置。
(付記7)
前記本体部の下端部は、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも上方に位置している、付記2~付記6の何れか1に記載の車両用表示装置。
(付記8)
前記本体部の下端部における車両幅方向中央部は、車両後方側から見て前記ステアリングの下端よりも上方に位置している、付記7に記載の車両用表示装置。
(付記9)
前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分は、前記右側表示部及び前記左側表示部に対して車両前方側へ凹んでいる、付記2~付記8の何れか1に記載の車両用表示装置。
(付記10)
前記本体部は、前記右側表示部と前記左側表示部との間の部分がくり抜かれている、付記2~付記9の何れか1に記載の車両用表示装置。
(付記11)
前記本体部は、前記ステアリングとは独立して上下方向の位置を調整可能に構成されている、付記1~付記10の何れか1項に記載の車両用表示装置。
【符号の説明】
【0101】
12 ステアリング
14 車両用表示装置
16 インストルメントパネル
30 本体部
30R 右側表示部
30L 左側表示部
31 指掛部
32 表示面
34R 右操作スイッチ
34L 左操作スイッチ