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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003210
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】車両用入力装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20241226BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20241226BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20241226BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20241226BHJP
   B60W 50/10 20120101ALI20241226BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20241226BHJP
   G06F 3/0485 20220101ALI20241226BHJP
【FI】
B60R16/02 630L
B60R11/02 C
B60W60/00
B60W50/14
B60W50/10
G06F3/0488
G06F3/0485
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103747
(22)【出願日】2023-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】多賀 柊子
(72)【発明者】
【氏名】松本 謙太郎
(72)【発明者】
【氏名】高畠 元
【テーマコード(参考)】
3D020
3D241
5E555
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC02
3D020BD05
3D020BE03
3D241BA57
3D241DD12Z
5E555AA04
5E555AA09
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC08
5E555CA12
5E555CB16
5E555CB37
5E555CC26
5E555DB03
5E555DB53
5E555DC02
5E555DC19
5E555DC54
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】車載機器を快適にかつ直感的に制御可能な車両用入力装置を得る。
【解決手段】車室前部に所定の画像が表示される表示領域32R、33R、35R、32L、33L、35Lを備えており、表示領域にはタッチセンサが設けられている。また、タッチセンサから受信した信号に基づいて該画像を表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、該スライド動作に応じた信号を車載機器へ出力する。ここで、スライド動作に応じて画像が表示領域内で移動するため、乗員が画像の位置を見ながら直感的に車載機器を制御することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室前部に設けられ、所定の画像が表示されると共にタッチセンサが設けられた表示領域を備え、
前記タッチセンサから受信した信号に基づいて該画像を前記表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、該スライド動作に応じた信号を車載機器へ出力し、かつ、該スライド動作に応じて該画像を前記表示領域内で移動させる、車両用入力装置。
【請求項2】
前記表示領域は、ステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されている、請求項1に記載の車両用入力装置。
【請求項3】
前記表示領域は、車両前後方向を厚み方向として前記ステアリングよりも車両右側まで延在された板状の右側表示部と、前記ステアリングよりも車両左側まで延在された板状の左側表示部とにそれぞれ設けられており、
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示領域とは反対側の面には、指掛部が設けられている、請求項2に記載の車両用入力装置。
【請求項4】
前記表示領域は、車両後方側から見て前記ステアリングの外側から内側に亘って配置されており、
前記表示領域における前記ステアリングの外側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目を表示させ、
前記表示領域における前記ステアリングの内側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目を表示させる、請求項2に記載の車両用入力装置。
【請求項5】
前記表示領域における前記ステアリングのコラム部よりも車両幅方向外側の領域には、車両の走行に関する車載機器の情報を表示させる、請求項2に記載の車両用入力装置。
【請求項6】
前記表示領域における前記ステアリングのコラム部よりも車両幅方向内側の領域には、車両の走行以外に関する車載機器の情報を表示させる、請求項2に記載の車両用入力装置。
【請求項7】
前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域には、車両の現在のシフトポジションに関する内容を表示させ、車両の走行中は、車両の停止時に比べてトーンダウンさせる、請求項5に記載の車両用入力装置。
【請求項8】
アクセル操作及び操舵を自動で行う運転支援モードでの走行中の場合、前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域に先行車両との車間距離の設定に関する内容を表示させる、請求項7に記載の車両用入力装置。
【請求項9】
前記運転支援モードから手動運転に切り替えた際に、前記表示領域の内容をシフトポジションに関する内容に切り替える、請求項8に記載の車両用入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インストルメントパネルからステアリング側へ張り出した表示部を備えた構造が開示されている。特に、特許文献1には、車両の機能に関する情報が表示された状態でタッチ入力することで、車両の機能を制御することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0326851号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、乗員のタッチ操作によってタッチした部分とは別の部分に変更された情報が表示されるため、車載機器の変更状況を直感的に把握するには改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、車載機器を快適にかつ直感的に制御可能な車両用入力装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る車両用入力装置は、車室前部に設けられ、所定の画像が表示されると共にタッチセンサが設けられた表示領域を備え、前記タッチセンサから受信した信号に基づいて該画像を前記表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、該スライド動作に応じた信号を出力し、かつ、該スライド動作に応じて該画像を前記表示領域内で移動させる。
【0007】
請求項1に係る車両用入力装置では、車室前部に所定の画像が表示される表示領域を備えており、表示領域にはタッチセンサが設けられている。また、車両用入力装置は、タッチセンサから受信した信号に基づいて該画像を表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、該スライド動作に応じた信号を車載機器へ出力する。ここで、スライド動作に応じて画像が表示領域内で移動するため、乗員が画像の位置を見ながら直感的に車載機器を制御することができる。
【0008】
請求項2に係る車両用入力装置は、請求項1において、前記表示領域は、ステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されている。
【0009】
請求項2に係る車両用入力装置では、インストルメントパネルに表示領域を備えた構成と比較して、乗員が操作しやすい。
【0010】
請求項3に係る車両用入力装置は、請求項2において、前記表示領域は、車両前後方向を厚み方向として前記ステアリングよりも車両右側まで延在された板状の右側表示部と、前記ステアリングよりも車両左側まで延在された板状の左側表示部とにそれぞれ設けられており、前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示領域とは反対側の面には、指掛部が設けられている。
【0011】
請求項3に係る車両用入力装置では、指掛部に指を掛けながら表示領域を操作できるため、操作性を向上できる。
【0012】
請求項4に係る車両用入力装置は、請求項2において、前記表示領域は、車両後方側から見て前記ステアリングの外側から内側に亘って配置されており、前記表示領域における前記ステアリングの外側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目を表示させ、前記表示領域における前記ステアリングの内側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目を表示させる。
【0013】
請求項4に係る車両用入力装置では、乗員が操作しやすい位置に操作頻度が高い操作項目を表示させることで、快適性を向上できる。
【0014】
請求項5に係る車両用入力装置は、請求項2において、前記表示領域における前記ステアリングのコラム部よりも車両幅方向外側の領域には、車両の走行に関する車載機器の情報を表示させる。
【0015】
請求項5に係る車両用入力装置では、車両の走行に関する車載機器の情報をコラム部よりも車両幅方向外側の領域、すなわち助手席とは反対側に表示することで、助手席の乗員が誤って操作するのを抑制できる。
【0016】
請求項6に係る車両用入力装置は、請求項2において、前記表示領域における前記ステアリングのコラム部よりも車両幅方向内側の領域には、車両の走行以外に関する車載機器の情報を表示させる。
【0017】
請求項6に係る車両用入力装置では、車両の走行以外に関する車載機器の情報を助手席側に表示することで、助手席の乗員であっても容易に操作することができる。
【0018】
請求項7に係る車両用入力装置は、請求項5において、前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域には、車両の現在のシフトポジションに関する内容を表示させ、車両の走行中は、車両の停止時に比べてトーンダウンさせる。
【0019】
請求項7に係る車両用入力装置では、走行中にトーンダウンさせることで、表示による煩わしさを抑制できる。すなわち、表示領域がインストルメントパネルよりも乗員に近いため、インストルメントパネルに表示するよりも乗員の目に入りやすい反面、表示領域を見ない場合には煩わしく感じる可能性がある。このため、走行中にトーンダウンさせて表示することで、乗員が煩わしさを感じることを抑制できる。
【0020】
請求項8に係る車両用入力装置は、請求項7において、アクセル操作及び操舵を自動で行う運転支援モードでの走行中の場合、前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域に先行車両との車間距離の設定に関する内容を表示させる。
【0021】
請求項8に係る車両用入力装置では、運転モードでの走行中に、先行車両との車間距離を容易に変更できる。なお、ここでいう「運転支援モード」とは、乗員が周辺状況に注意を払う必要がない自動運転モードを含む概念である。また、「運転支援モード」は、乗員がステアリングを把持することが義務付けられた運転支援モードを広く含む概念である。
【0022】
請求項9に係る車両用入力装置は、請求項8において、前記運転支援モードから手動運転に切り替えた際に、前記表示領域の内容をシフトポジションに関する内容に切り替える。
【0023】
請求項9に係る車両用入力装置では、運転支援モードと手動運転モードとで表示内容を自動的に変化させることで、利便性を向上できる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように、本発明に係る車両用入力装置及によれば、車載機器を快適にかつ直感的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態に係る車両用入力装置が適用された車両の運転席周辺を車両後方側から見た概略図である。
図2】運転席周辺を後斜め上方から見た概略図である。
図3】実施形態に係る車両用入力装置を拡大して車両後方側から見た要部拡大図であり、手動運転モードにて走行中の状態を示す図である。
図4】実施形態に係る車両用入力装置を拡大して車両後方側から見た要部拡大図であり、運転支援モードにて走行中の状態を示す図である。
図5】実施形態に係る車両用入力装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6】実施形態に係る車両用入力装置の機能構成を示すブロック図である。
図7】実施形態に係る車両用入力装置の表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8】変形例の車両用入力装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施形態に係る車両用入力装置14を備えたステアリングモジュール10について、図面を参照して説明する。なお、各図の矢印FR、矢印UP及び矢印LHはそれぞれ、車両前側、車両上側及び車両左側を示している。前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両幅方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
【0027】
図1に示されるように、車両Vにおける車室内の前部には、インストルメントパネル16が設けられている。インストルメントパネル16は、車両幅方向に延在されており、このインストルメントパネル16の車両左側にはステアリング12が設けられている。すなわち、本実施形態では一例として、左側にステアリング12が設けられた左ハンドル車とされており、運転席が車両左側に設定されているが、これに限定されない。例えば、車両右側にステアリング12を備えた右ハンドル車に適用してもよい。
【0028】
インストルメントパネル16の前端部にはウインドシールドガラス18が設けられている。ウインドシールドガラス18は、車両上下方向及び車両幅方向に延在されて車室内部と車室外部とを区画している。
【0029】
ウインドシールドガラス18の車両左側端部は、車両左側のフロントピラー20に固定されている。フロントピラー20は、車両上下方向に延在されており、このフロントピラー20の車両幅方向内側端部にはウインドシールドガラス18が固定されている。
【0030】
インストルメントパネル16よりも車両後方側には、車両用シート22が配設されている。車両用シート22は、乗員が着座する運転席である。なお、本実施形態に係る車両Vは、乗員が運転操作を行うことなく走行する自動運転モードと、手動運転モードとを切替可能に構成された車両であり、手動運転モードの状態で所定の条件が満たされた場合に自動運転モードへの移行が許可されるように構成されている。ここで、車両用シート22の前方には、ステアリングモジュール10が設けられている。
【0031】
(ステアリングモジュール10)
図2は、運転席周辺を後斜め上方から見た概略図である。図2に示されるように、ステアリングモジュール10は、乗員が把持して操舵するステアリング12と車両用入力装置14(以下、適宜「入力装置14」と称する場合がある。)とを含んで構成されている。なお、入力装置14は、乗員に対して情報を表示する表示装置としても機能している。
【0032】
ステアリングモジュール10は、インストルメントパネル16に取付けられたモジュールベース26を備えている。モジュールベース26は、平面視で車両後方から車両前方へ向かうにつれて狭幅となる形状に形成されており、モジュールベース26の前端部はインストルメントパネル16の上面に固定されている。
【0033】
モジュールベース26の後端部における車両幅方向中央には、ステアリング12を構成するコラム部24が設けられている。また、モジュールベース26の後端部における車両幅方向両端部には入力装置14が設けられている。入力装置14は、ステアリング12とインストルメントパネル16との間に配置されており、乗員に対して情報を表示する。
【0034】
(ステアリング12)
ステアリング12は、コラム部24、ベース部40、右把持部42R、左把持部42L、連結部44、右上辺部46R及び左上辺部46Lを含んで構成されている。
【0035】
コラム部24は、モジュールベース26を介してインストルメントパネル16から車両後方へ突出されている。ここで、コラム部24の先端部には、乗員を検知可能な図示しないセンサが設けられている。センサは、乗員の顔全体を検知するセンサ、瞳孔を検知するセンサ、視線方向を検知するセンサ、及び姿勢を検知するセンサなどを含む。
【0036】
また、コラム部24の先端部には、車両後方へ向けて送風可能な図示しない送風孔が設けられている。例えば、インストルメントパネル16よりも車両前方側に空調装置が設けられており、空調装置で温度調節された空気がコラム部24の内部を通って送風孔から運転席へ送風されるように構成されている。このように、コラム部24の先端部に送風孔を設けることで、インストルメントパネル16にレジスタを配置する必要が無くなり、車室内の意匠の自由度が向上する。また、インストルメントパネル16から送風する場合よりも乗員の近くから送風できる。
【0037】
ここで、本実施形態では一例として、コラム部24がモジュールベース26に対して上下方向に揺動可能に構成されている。換言すれば、本体部30は、ステアリング12とは独立して上下方向の位置を調整可能に構成されている。
【0038】
コラム部24にはベース部40が設けられている。ベース部40は、車両上下方向及び車両幅方向に延在されており、コラム部24の基端部と先端部との間の部分にベース部40が回動可能に取付けられている。
【0039】
ベース部40に対する右側には乗員が把持可能な右把持部42Rが配置されており、ベース部40に対する左側には乗員が把持可能な左把持部42Lが配置されている。右把持部42R及び左把持部42Lはそれぞれ、車両上下方向に沿って延在されており、ステアリング12の中央に対して左右対称の形状とされている。
【0040】
ベース部40の下端部、右把持部42Rの下端部、及び左把持部42Lの下端部は、連結部44によって車両幅方向に連結されている。連結部44は、コラム部24よりも下方に配置されて車両幅方向を長手方向とする長尺部材であり、連結部44の車両幅方向中央部は、車両幅方向両端部よりも車両前後方向に広幅に形成されている。
【0041】
一方、連結部44の車両幅方向中央部がベース部40の下端部に固定されている。なお、連結部44の車両幅方向中央部には、警音器のスイッチを設けてもよい。
【0042】
連結部44の車両幅方向両端部は、車両幅方向両側へ向かうにつれて徐々に上方に位置するように緩やかに湾曲されており、右把持部42R及び左把持部42Lと一体的に形成されている。
【0043】
右把持部42Rの上端部には、右上辺部46Rが設けられている。右上辺部46Rは、右把持部42Rの上端部から左側かつ前側へ斜めに延在されたステア右上部48Rと、ステア右上部48Rの端部からさらに車両前方へ延在されてベース部40の上端部に接続された右視線誘導部50Rとを含んで構成されている。
【0044】
また、左把持部42Lの上端部には、左上辺部46Lが設けられている。左上辺部46Lは、左把持部42Lの上端部から右側かつ前側へ斜めに延在されたステア左上部48Lと、ステア左上部48Lの端部からさらに車両前方へ延在されてベース部40の上端部に接続された左視線誘導部50Lとを含んで構成されている。
【0045】
ここで、右上辺部46Rと左側表示部30Lとの間には隙間が設けられており、この隙間からモジュールベース26の基端部分が視認できるように構成されている。このため、モジュールベース26における右上辺部46Rと左側表示部30Lとの間の領域にディスプレイなどの表示部を設けてもよい。
【0046】
図3に示されるように、右上辺部46Rに2つの右ステアリングスイッチ52Rが設けられている。2つの右ステアリングスイッチ52Rは、ステア右上部48Rにおける車両後方側の面に並んで設けられており、それぞれ異なる機能が割り当てられている。例えば、右ステアリングスイッチ52Rには、右方向指示器、ロービームとハイビームの切替え、音声入力装置の起動、などの機能が割り当てられてもよい。
【0047】
一方、左上辺部46Lには2つの左ステアリングスイッチ52Lが設けられている。2つの左ステアリングスイッチ52Lは、ステア左上部48Lにおける車両後方側の面に並んで設けられており、それぞれ異なる機能が割り当てられている。例えば、左ステアリングスイッチ52Lには、左方向指示器、ワイパの起動、アクティブクルーズコントロールの起動などの機能が割り当てられてもよい。
【0048】
本実施形態のステアリングモジュール10は以上のように構成されており、入力装置14とステアリング12とは車両前後方向に離間して配置されている。
【0049】
(車両用入力装置14)
図3は、ステアリングモジュール10を拡大して車両後方側から見た拡大図である。図3に示されるように、入力装置14は、本体部30を備えている。本体部30は、ステアリング12よりも左右両側(車両幅方向両側)まで延在されており、車両用シート22と対向する面に情報が表示されるように構成されている。
【0050】
具体的には、本体部30は、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央部に位置するセンタ部30Cと、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央に対して車両右側に配置された右側表示部30Rと、ステアリングモジュール10の車両幅方向中央に対して車両左側に配置された左側表示部30Lとを備えている。
【0051】
右側表示部30Rは、車両前後方向を厚み方向として略矩形板状に形成されており、ステアリング12における右側部分の車両前方に位置して平面視で車両右側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜している。また、左側表示部30Lは、右側表示部30Rに対して左右対称の形状とされている。すなわち、左側表示部30Lは、車両前後方向を厚み方向として略矩形板状に形成されており、ステアリング12における左側部分の車両前方に位置して平面視で車両左側へ向かうにつれて車両後方側へ傾斜している。
【0052】
ここで、右側表示部30Rにおいて運転席と対向する車両後方側の面には、所定の画像が表示される表示領域32R、33R、35Rが設定されている。また、左側表示部30Lにおいて運転席と対向する車両後方側の面には、所定の画像が表示される表示領域32L、33L、35Lが設定されている。各表示領域の説明は後述する。
【0053】
図2に示されるように、右側表示部30Rにおける車両前方側の面、及び左表示部30Lにおける車両前方側の面にはそれぞれ、指掛部31が設けられている。本実施形態では指掛部31の一例として、指を掛けるための凹部が形成されており、この凹部に指を引掛けることで入力装置14の操作性が向上するようになっている。
【0054】
図3に示されるように、本体部30の上縁には、右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lが設けられている。右操作スイッチ34Rは、右側表示部30Rの上縁に設けられており、車両幅方向を長手方向とした長尺状に形成されている。右操作スイッチ34R及び左操作スイッチ34Lは、入力装置14に表示された情報にかかわらずに操作できる機能を割り当てるのが好ましい。本実施形態では一例として、右操作スイッチ34Rには、ハザードランプの機能が割り当てられている。また、左操作スイッチ34Lには、ハイビームの機能が割り当てられているが、これに限定されない。
【0055】
次に、右側表示部30Rに設定された表示領域32R、33R、35Rと、左側表示部30Lに設定された表示領域32L、33L、35Lについて説明する。
【0056】
(手動運転モードにおける表示項目)
図3は、実施形態に係る入力装置14を拡大して車両後方側から見た要部拡大図であり、手動運転モードにて走行中の状態を示す図である。この図3に示されるように、右側表示部30Rの表示領域32Rは、ステアリング12のコラム部24よりも車両幅方向内側(車両右側)の領域であり、右側表示部30Rにおける最も右端に設定されている。そして、表示領域32Rには、車両Vの走行以外に関する車載機器の情報が表示されている。
【0057】
本実施形態では一例として、表示領域32Rには、エンターテイメント関連の車載機器に関する操作項目が表示されている。エンターテイメント関連の車載機器としては、音楽、テレビ、ラジオ及び動画配信サービスなどである。
【0058】
ここで、表示領域32Rに表示された操作項目は、乗員が右側表示部30Rを把持した状態で右手の指(親指)を上下方向なぞることで操作できるようになっている。具体的には、乗員が指を上から下へスライド動作することで、選択項目が移動する。同様に、乗員が指を下から上へスライド動作することで、選択項目が逆方向に移動する。
【0059】
表示領域32Rの左側には、表示領域32Rと隣接して表示領域33R及び表示領域35Rが設定されている。表示領域33Rは、上部に位置しており、空調関連の操作項目が表示されるようになっている。例えば、各座席の送風孔から送風する風量や温度を変化させることができる。また、表示領域35Rは、下部に位置しており、車両Vの情報が表示される。なお、表示領域32R、33R、35Rには他の表示を行ってもよい。また、表示領域33R、35Rは、ステアリング12の右把持部42Rよりも左側まで延在されてもよい。この場合、右側表示部30Rは、車両後方側から見てステアリング12の外側から内側に亘って配置されることとなる。また、右側表示部30Rにおけるステアリング12の外側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目を表示させ、右側表示部30Rにおけるステアリング12の内側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目を表示させるのが好ましい。
【0060】
表示領域33R及び表示領域35Rよりも車両左側(コラム部24側)には、表示領域36Rが設定されている。表示領域36Rには、比較的操作頻度が低い操作項目として、操作する必要が無い項目を表示してもよい。例えば、表示領域36Rには、警告表示やSNS(Social Networking Service)のメッセージなどのように乗員が操作する必要が無い項目が表示されてもよく、運転中に操作せず停車時にのみ操作する項目が表示されるようにしてもよい。このように、本実施形態では一例として、ステアリング12の外側に表示領域32R、33R、35Rが設定されており、ステアリング12の内側に表示領域36Rが設定されている。なお、ステアリング12の外側の表示領域のみを備えた構成としてもよい。
【0061】
一方、左側表示部30Lの表示領域32Lは、ステアリング12よりも車両幅方向外側(車両左側)の領域であり、左側表示部30Lにおける最も左端に設定されている。そして、表示領域32Lには、車両Vの走行に関する車載機器の情報が表示されている。
【0062】
本実施形態では一例として、表示領域32Lには、シフトポジションに関する操作項目が表示されている。具体的には、シフトポジションをドライブ(前進)とリバース(後退)とで切替可能な操作項目が表示されている。
【0063】
ここで、表示領域32Lに表示された操作項目は、所定の条件を満たした場合に、乗員が左側表示部30Lを把持した状態で左手の指(親指)を上下方向なぞることで操作できるようになっている。具体的には、ドライブの位置から乗員が指を上から下へスライド動作することで、選択項目がリバースに移動する。同様に、リバースの位置から乗員が指を下から上へスライド動作することで、選択項目がドライブに移動する。また、本実施形態では一例として、車両Vの走行中は、車両Vの停止時に比べてトーンダウンして表示される。
【0064】
表示領域32Lの右側には、表示領域32Lと隣接して表示領域33L及び表示領域35Lが設定されている。表示領域33Lは、上部に位置しており、運転モード切換の操作項目が表示されるようになっている。例えば、表示領域33Lを操作することで、運転モードを低燃費(低電費)のエコモードから、アクセル操作性が向上したスポーツモードへ切り替えることができるように構成されている。
【0065】
表示領域35Lは、下部に位置しており、ドアの操作項目が表示される。具体的には、乗員が表示領域35Lを操作することで、車両Vに設けられた各ドアのロック及びロック解除を行うことができるように構成されている。
【0066】
表示領域33L及び表示領域35Lよりも車両右側(コラム部24側)には、表示領域36Lが設定されている。表示領域36Lには、比較的操作頻度が低い操作項目として、操作する必要が無い項目を表示してもよい。例えば、表示領域36Lには、表示領域36Rと同様に表示が行われてもよい。このように、本実施形態では一例として、ステアリング12の外側に表示領域32L、33L、35Lが設定されており、ステアリング12の内側に表示領域36Lが設定されている。なお、ステアリング12の外側の表示領域のみを備えた構成としてもよい。
【0067】
(自動運転モードにおける表示項目)
【0068】
図4は、実施形態に係る入力装置14を拡大して車両後方側から見た要部拡大図であり、運転支援モードにて走行中の状態を示す図である。この図4に示されるように、右側表示部30Rの表示領域32R、33R、35Rはそれぞれ、図3と同様の内容が表示されている。また、左側表示部30Lの表示領域33L、35Lについても図3と同様の内容が表示されている。
【0069】
左側表示部30Lの表示領域32Lには、先行車両と自車両との車間距離の設定に関する内容を表示させる。本実施形態では一例として、表示領域32Lの上部に先行車両を模した画像が表示されており、表示領域32Lの下部に自車両を模した画像が表示されている。そして、乗員が左側表示部30Lを把持した状態で自車両を模した画像を上下にスライドさせることで、スライド動作に応じて車間距離を変更できるように構成されている。
【0070】
(入力装置14のハードウェア構成)
図5に示されるように、入力装置14は、制御部60を備えている。制御部60は、CPU62、ROM64、RAM66、ストレージ68、通信インターフェース(通信I/F)70及び入出力インターフェース(入出力I/F)72を含んで構成されている。各構成は、内部バス64を介して相互に通信可能に接続されている。
【0071】
CPU62は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU62は、ROM64又はストレージ68からプログラムを読み出し、RAM66を作業領域としてプログラムを実行する。また、CPU62は、ROM64又はストレージ68に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御および各種の演算処理を行う。
【0072】
ROM64は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM66は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ68は、HDD又はSSDにより構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する非一時的記録媒体である。
【0073】
通信I/F70は、サーバ及び他の機器と通信するためのーフェースであり、たとえば、CAN(Controller Area Network)、イーサネット(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fi(登録商標)などの規格が用いられる。
【0074】
入出力I/F72には、右側表示部30R、左側表示部30L、空調装置74及び自動運転ECU(Electronic control unit)76が接続されている。また、右側表示部30RにはタッチセンサTSRが設けられており、左側表示部30LにはタッチセンサTSLが設けられている。タッチセンサTSRは、右側表示部30Rに触れた乗員の指の位置などを検知できるように構成されており、タッチセンサTSLは、左側表示部30Lに触れた乗員の指の位置などを検知できるように構成されている。
【0075】
自動運転ECU76には、車両Vのスロットル開度を変更するスロットルACT78、車両Vの制動装置が発生する制動力を変更するブレーキACT80、及び車両Vの操舵装置による操舵量を変更する操舵ACT82が接続されている。自動運転ECU76は、乗員による運転操作を伴わずに車両Vを自動的に走行させる自動運転処理を行うECUである。
【0076】
(入力装置14の機能構成)
入力装置14は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。入力装置14が実現する機能構成について図6を参照して説明する。
【0077】
図6に示されるように、入力装置14は、機能構成として、運転モード取得部84、車速取得部86、スライド動作検知部88、画像表示部90及び出力部92を含んで構成されている。なお、各機能構成は、CPU62がROM64又はストレージ68に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0078】
運転モード取得部84は、車両Vの運転モードを取得する。具体的には、運転モード取得部84は、乗員によって車両Vが運転されている場合、運転モードを手動運転モードとして取得し、乗員によって車両Vが運転されていない場合、運転モードを自動運転モードとして取得する。なお、運転支援モードが作動している場合、運転モードを自動運転モードとして取得する。
【0079】
車速取得部86は、車両Vに搭載された図示しない速度センサからの信号に基づいて車両Vの速度を取得する。
【0080】
スライド動作検知部88は、右側表示部30R及び左側表示部30Lにおいてスライド動作が行われたことを検知する。
【0081】
画像表示部90は、右側表示部30R及び左側表示部30Lに所定の画像を表示する。本実施形態では一例として、画像表示部90は、運転モードが手動運転モードである場合、表示領域32Lにシフトポジションに関する操作項目を表示し、運転モードが自動運転モードである場合、表示領域32Lに車間距離に関する操作項目を表示する。
【0082】
また、画像表示部90は、スライド動作が検知された場合、該スライド動作に応じて画像を表示領域内で移動させる。例えば、図3において、表示領域32Lに表示された自車両を模した画像をスライド動作に応じて移動させる。具体的には、乗員が指でスライドさせた距離だけ画像をスライドさせた方向に移動させる。
【0083】
さらに、画像表示部90は、自動運転モードから手動運転に切り替わった際に、表示領域の内容をシフトポジションに関する内容に切り替える。すなわち、図4の状態から図3の状態へ移行する。
【0084】
さらにまた、画像表示部90は、手動運転モードにおいて、車速が0よりも大きい場合、すなわち走行している状態では、表示領域32Lをトーンダウンさせる。
【0085】
出力部92は、スライド動作に応じた信号を出力する。例えば、図3において、乗員のスライド動作によって車両の画像がRの位置された場合、シフトポジションをリバースに切替えるための信号が出力される。
【0086】
(作用)
次に、本実施形態に係る入力装置14の作用を説明する。
【0087】
本実施形態の入力装置14による表示処理の一例について、図6に示されるフローチャートを用いて説明する。これらの表示処理は、CPU62がROM64又はストレージ68から表示プログラムを読み出して、RAM66に展開して実行することによって実行される。
【0088】
(表示処理の一例)
CPU62は、ステップS102で車両Vの運転モードを取得する。具体的には、CPU62は、運転モード取得部84の機能によって、運転モードが手動運転モード又は自動運転モードのどちらであるかについての情報を取得する。
【0089】
CPU62は、ステップS104で運転モードが自動運転モードであるか否かについて判定する。CPU62は、車両Vの運転モードが自動運転モードである場合、ステップS106の処理へ移行し、車両Vの運転モードが手動運転モードである場合、ステップS108の処理へ移行する。
【0090】
CPU62は、ステップS106で入力装置14に車間距離を表示する。具体的には、CPU62は、画像表示部90の機能によって、図4の表示領域32Lのように、先行車両と自車両との車間距離の設定に関する内容を表示させる。そして、表示処理を終了させる。
【0091】
一方、車両Vが手動運転モードで走行している場合、CPU62は、ステップS108で車両Vの車速が0であるか否かについて判定する。具体的には、CPU62は、車速取得部86の機能によって車両Vの車速を取得し、車速が0である場合、すなわち、車両Vが停止している場合、ステップS110の処理へ移行する。また、車速が0ではない場合、すなわち、車両Vが走行している場合、ステップS112の処理へ移行する。
【0092】
車両Vが停止している場合、CPU62は、ステップS110で入力装置14にシフトポジションに関する情報を表示する。具体的には、CPU62は、画像表示部90の機能によって、図3の表示領域32Lのように、先シフトポジションに関する内容を表示させる。そして、表示処理を終了させる。
【0093】
一方、車両Vが走行している場合、CPU62は、ステップS112で入力装置14にシフトポジションに関する情報をトーンダウンして表示する。具体的には、CPU62は、画像表示部90の機能によって、図3の表示領域32Lに表示された内容よりもトーンダウンした状態でシフトポジションに関する情報の表示を行う。そして、表示処理を終了させる。
【0094】
以上のように、本実施形態の入力装置14では、車室前部に所定の画像が表示される表示領域32R、33R、35R、32L、33L、35Lを備えており、これらの表示領域にはタッチセンサTSR及びタッチセンサTSLが設けられている。また、車両用入力装置14は、タッチセンサTSR及びタッチセンサTSLから受信した信号に基づいて画像を表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、スライド動作に応じた信号を車載機器へ出力する。ここで、スライド動作に応じて画像が表示領域内で移動するため、乗員が画像の位置を見ながら直感的に車載機器を制御することができる。
【0095】
特に、本実施形態では、ステアリング12とインストルメントパネル16との間に入力装置14が設けられているため、インストルメントパネル16に表示領域を備えた構成と比較して、乗員が操作しやすい。
【0096】
また、本実施形態では、指掛部31に指を掛けながら表示領域を操作できるため、操作性を向上できる。さらに、本実施形態では、乗員が操作しやすい位置に操作頻度が高い操作項目を表示させることで、快適性を向上できる。
【0097】
さらにまた、本実施形態では、車両の走行に関する車載機器の情報をステアリング12よりも車両左側の領域、すなわち助手席とは反対側に表示することで、助手席の乗員が誤って操作するのを抑制できる。
【0098】
また、本実施形態では、車両Vの走行以外に関する車載機器の情報をステアリング12よりも車両右側の領域、すなわち助手席側に表示することで、助手席の乗員であっても容易に操作することができる。
【0099】
さらに、本実施形態では、車両Vの走行中に表示をトーンダウンさせることで、表示による煩わしさを抑制できる。
【0100】
以上、本実施形態に係る入力装置14について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。本実施形態では、図2に示されるように、指掛部31の一例として、指を掛けるための凹部が形成された構造としたが、これに限定されない。例えば、図8に示される変形例の構造を採用してもよい。
【0101】
(変形例)
図8は、変形例に係る車両用入力装置14示す図である。図8に示されるように、本変形例では、指掛部31は、右側表示部30Rの前面及び左側表示部30Lの前面からそれぞれ車両前方側へ突出して形成されている。
【0102】
本変形例では、右側表示部30R及び左側表示部30Lの厚みを薄くすることなく、乗員が指をかけることが可能となる。なお、指掛部31の形状は特に限定されない。例えば、平面視で略半円状に形成してもよく、多角形状に形成してもよい。
【0103】
また、図3及び図4に図示した表示例は、あくまで一例であり、他の画像を表示してもよい。
【0104】
上記実施形態に関して、以下の付記を開示する。
【0105】
(付記1)
車室前部に設けられ、所定の画像が表示されると共にタッチセンサが設けられた表示領域を備え、
前記タッチセンサから受信した信号に基づいて該画像を前記表示領域内でスライドさせるスライド動作を検知した際に、該スライド動作に応じた信号を車載機器へ出力し、かつ、該スライド動作に応じて該画像を前記表示領域内で移動させる、車両用入力装置。
(付記2)
前記表示領域は、ステアリングとインストルメントパネルとの間に配置されている、付記1に記載の車両用入力装置。
(付記3)
前記表示領域は、車両前後方向を厚み方向として前記ステアリングよりも車両右側まで延在された板状の右側表示部と、前記ステアリングよりも車両左側まで延在された板状の左側表示部とにそれぞれ設けられており、
前記右側表示部及び前記左側表示部における前記表示領域とは反対側の面には、指掛部が設けられている、付記2に記載の車両用入力装置。
(付記4)
前記表示領域は、車両後方側から見て前記ステアリングの外側から内側に亘って配置されており、
前記表示領域における前記ステアリングの外側の領域には、比較的操作頻度が高い操作項目を表示させ、
前記表示領域における前記ステアリングの内側の領域には、比較的操作頻度が低い操作項目を表示させる、付記2又は付記3に記載の車両用入力装置。
(付記5)
前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域には、車両の走行に関する車載機器の情報を表示させる、付記2~付記4の何れか1に記載の車両用入力装置。
(付記6)
前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向内側の領域には、車両の走行以外に関する車載機器の情報を表示させる、付記2~付記5の何れか1に記載の車両用入力装置。
(付記7)
前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域には、車両の現在のシフトポジションに関する内容を表示させ、車両の走行中は、車両の停止時に比べてトーンダウンさせる、付記5に記載の車両用入力装置。
(付記8)
アクセル操作及び操舵を自動で行う運転支援モードでの走行中の場合、前記表示領域における前記ステアリングよりも車両幅方向外側の領域に先行車両との車間距離の設定に関する内容を表示させる、付記7に記載の車両用入力装置。
(付記9)
前記運転支援モードから手動運転に切り替えた際に、前記表示領域の内容をシフトポジションに関する内容に切り替える、付記8に記載の車両用入力装置。
【符号の説明】
【0106】
12 ステアリング
14 車両用入力装置
16 インストルメントパネル
30R 右側表示部
30L 左側表示部
31 指掛部
32R、33R、35R 表示領域
32L、33L、35L 表示領域
TSR、TSL タッチセンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8