(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003265
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04L 51/48 20220101AFI20241226BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20241226BHJP
H04L 67/51 20220101ALI20241226BHJP
H04M 3/493 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
H04L51/48
G06Q50/00 300
H04L67/51
H04M3/493
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189612
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】P 2023103582
(32)【優先日】2023-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522412404
【氏名又は名称】株式会社インフォボックス
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】平沼 海統
【テーマコード(参考)】
5K201
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5K201BA17
5K201CB09
5L049CC00
5L050CC00
(57)【要約】
【課題】ユーザのビジネス連絡先情報に基づいて、他のユーザの所属組織に係る情報を獲得する情報処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、所定のコンタクト情報を保有するユーザから、前記ユーザと所定の関係性を有する他のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得するアクセス許可取得手段と、前記他のユーザに、所定のコミュニティサービスの提供を申し入れるメッセージを送信するメッセージ送信手段と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコンタクト情報を保有するユーザから、前記ユーザと所定の関係性を有する他のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得するアクセス許可取得手段と、
前記他のユーザに、所定のコミュニティサービスの提供を申し入れるメッセージを送信するメッセージ送信手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記アクセス許可取得手段は、前記他のユーザから、前記他のユーザと所定の関係性を有する別のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記他のユーザが指定した所定の条件に応じて、前記所定のコミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付けるサービス受入条件受付手段と、
前記所定の条件に応じて、前記所定のコミュニティサービスの提供プロセスを制御するサービス提供制御手段と、を更に備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他のユーザから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるプロダクト情報受付手段と、
前記所定のコミュニティサービスの提供を受け入れたユーザに前記プロダクトにかかる情報を提示するプロダクト情報提示手段と、を更に備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロダクト情報受付手段は、前記他のユーザが前記所定のコミュニティサービスを受け入れる際に、前記提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付ける、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記サービス提供制御手段は、前記所定のコミュニティサービスの受け入れ状況に基づいて、前記他のユーザに前記所定のコミュニティサービスへの受け入れを促す、
請求項3に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各ユーザの複数のアカウント情報を保存し、各ユーザに対してEメールサービスとインスタントメッセージサービスのクライアントアプリケーションを提供するシステムが提案されている(特許文献1参照)。また、第1のユーザに関連付けられた既存の連絡先リストをインポートし、第1のユーザのために、ソーシャルネットワークサービスに関連付けられたユーザアカウントのための第2の連絡先リストを作成するシステムが提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5060040号公報
【特許文献2】特表2016-532964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のネットワークシステムのように、複数のユーザの連絡先に関する情報がメールサービスやメッセージサービスで共有・管理されていても、ネットワークサービスを運営する事業者が新規ユーザを効率的に獲得するための仕組みにはなり難い。
【0005】
本発明は、ユーザの保有するビジネス連絡先情報に基づいて、そのユーザと所定の関係性を有する他のユーザを効率的に獲得することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、所定のコンタクト情報を保有するユーザから、前記ユーザと所定の関係性を有する他のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得するアクセス許可取得手段と、前記他のユーザに、所定のコミュニティサービスの提供を申し入れるメッセージを送信するメッセージ送信手段と、を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る情報処理装置によれば、ユーザの保有するビジネス連絡先情報に基づいて、そのユーザと所定の関係性を有する他のユーザを効率的に獲得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態のコンタクト情報獲得システム100の全体構成を示す概念図である。
【
図2】実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバ1、ユーザ端末2及びユーザ端末3の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】管理サーバ1によるコンタクト情報獲得処理の第1の手順を示すフローチャートである。
【
図5】管理サーバ1によるコンタクト情報獲得処理の第2の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(システム構成)
以下、実施形態として、本発明に係る情報処理装置を含むコンタクト情報獲得システム100について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のコンタクト情報獲得システム100の全体構成を示す概念図である。
図1に示すように、コンタクト情報獲得システム100は、管理サーバ1、ユーザ端末2、ユーザ端末3-1~3-n、ユーザ端末4-1~4-nを備え、これらの端末がネットワークNを介して相互に接続されている。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
【0010】
管理サーバ1は、コンタクト情報獲得システム100の全体を管理する情報処理装置である。管理サーバ1は、後述する各端末から送信される各種の情報を取得し、対応する各種の処理を実行する。また、管理サーバ1は、各端末に向けて各種の情報を送信し、各端末において対応する処理を実行させる。管理サーバ1が提供するコミュニティサービスは、例えば、各種プロダクト(後述)を販売したい人、購入したい人のための会員制のネットワークサービスである。コミュニティサービスは、管理サーバ1を管理する事業者により運営される。
【0011】
ユーザ端末2、ユーザ端末3-1~3-n、ユーザ端末4-1~4-nは、管理サーバ1がコンタクト情報を獲得するためにアクセスするユーザが使用する端末である。ここで、「ユーザ」とは、コミュニティサービスに参加している人物及びコミュニティサービスに参加する前の人物である。すなわち、ユーザとは、コンタクト情報獲得システム100において、管理サーバ1との間で情報の送受信を行う人物であればよく、コミュニティサービスへ参加している人物だけでなく、コミュニティサービスに参加する前の人物を含む。以下の説明において、ユーザA、ユーザB、ユーザCを特に区別しない場合には、これらをまとめて「ユーザ」という。
【0012】
ユーザ端末2は、ユーザAが操作する情報処理装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等により構成される。ユーザ端末2は、コミュニティサービスを利用するための所定のアプリケーションプログラムの実行を可能とする。ユーザ端末2は、取得した各種の情報、ユーザの操作により入力された各種の情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、ユーザ端末2は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信することを可能とする。
【0013】
ユーザAは、所定のコンタクト情報を保有する人物である。
図1では、ユーザ端末2を1つのみ示しているが、ユーザ端末2は複数あってもよい。すなわち、ユーザAは複数存在していてもよい。ユーザAのコンタクト情報とは、ユーザAの保有するアドレス帳等に記載されたビジネス連絡先情報であり、例えば、フリーメールアカウント、ビジネスアカウントに保存されたメールアドレスである。
【0014】
ユーザ端末3-1~3-nは、ユーザBが操作する情報処理装置のグループであり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等により構成される。以下、ユーザ端末3-1~3-nを総称して「ユーザ端末3」ともいう。ユーザ端末3は、コミュニティサービスを利用するための所定のアプリケーションプログラムの実行を可能とする。ユーザ端末3は、取得した各種の情報、ユーザの操作により入力された各種の情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、ユーザ端末3は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信することを可能とする。
【0015】
ユーザBは、ユーザAと所定の関係性を有する他のユーザである。例えば、ユーザBは、ユーザAとビジネス上の付き合いのある人物である(会社の上司、同僚、営業先の担当者等)。ユーザBは、ユーザAのアドレス帳に保存されたメールアドレスと紐付けられている。ここでは、複数(n人)のユーザBが存在するものとして説明する。ユーザBは、それぞれ所属組織に係る情報を保有している。所属組織に係る情報とは、例えば、所属企業の会社名、住所、氏名、役職・部署、電話番号、勤務履歴等である。
【0016】
ユーザ端末4-1~4-nは、ユーザCが操作する情報処理装置のグループであり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等により構成される。以下、ユーザ端末4-1~4-nを総称して「ユーザ端末4」ともいう。ユーザ端末4は、コミュニティサービスを利用するための所定のアプリケーションプログラムの実行を可能とする。ユーザ端末4は、取得した各種の情報、ユーザの操作により入力された各種の情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、ユーザ端末4は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信することを可能とする。
【0017】
ユーザCは、ユーザBと所定の関係性を有する別のユーザである。例えば、ユーザCは、ユーザBとビジネス上の付き合いのある人物である(会社の上司、同僚、営業先の担当者等)。ユーザCは、ユーザBのアドレス帳に保存されたメールアドレスに紐付けられている。ここでは、複数(n人)のユーザCが存在するものとして説明する。ユーザCは、それぞれ所属組織に係る情報を保有している。所属組織に係る情報とは、例えば、所属企業の会社名、氏名、部署・役職、電話番号等である。なお、ユーザCは、各ユーザBにおいて所定の関係性を有する他のユーザであるが、ここでは、1人のユーザBとビジネス上の付き合いのある人物のグループとして説明する。
【0018】
(ハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、バス14、入出力インターフェース15、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20を備える。
【0019】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0020】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。バス14には、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0021】
入力部16は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等により構成され、各種情報を入力する。出力部17は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等により構成され、各種情報を画像、印刷物、音声等として出力する。
【0022】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワーク網(不図示)を介して、他の装置との間で通信を行う。
【0023】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等からなり、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0024】
図示していないが、ユーザ端末2~ユーザ端末4は、
図2に示す管理サーバ1と同様のハードウェア構成を有する。すなわち、ユーザ端末2~ユーザ端末4は、
図2に示すCPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インターフェース15、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20の各々を有する。
【0025】
(機能的構成)
図3は、管理サーバ1、ユーザ端末2及びユーザ端末3の機能的な構成を示すブロック図である。なお、
図1に示すユーザ端末4の構成は、ユーザ端末2及びユーザ端末3と同じであるため、
図3の図示と説明を省略する。
【0026】
図3において、管理サーバ1のCPU11は、コンタクト情報獲得システム100の動作、機能を統括的に制御するオペレーティングシステム、アプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、
図2に示す各ハードウェアと協働して、各種の機能を実現する。ユーザ端末2~ユーザ端末4の機能についても、それぞれのCPUがオペレーティングシステム、アプリケーションプログラムを読み出して実行することにより、
図2に示す各ハードウェアと協働して、各種の機能を実現する。
【0027】
管理サーバ1のCPU11は、コンタクト情報獲得システム100の動作を統括的に制御する処理において、アクセス許可取得部31、メッセージ送信部32、サービス受入条件受付部33、サービス提供制御部34、プロダクト情報受付部35、プロダクト情報提示部36、通信制御部37として機能する。
【0028】
アクセス許可取得部31は、所定のコンタクト情報を保有するユーザAから、ユーザAと所定の関係性を有するユーザB(他のユーザ)のコンタクト情報へのアクセス許可を取得する。アクセス許可取得部31は、例えば、フリーメールアカウントのAPI(Application Programming Interface)を介して、ユーザAがコンタクト情報のアクセス許可操作を行うためのURLを含むメッセージ(以下、「オプトインメール」ともいう)をユーザAに送信することにより、ユーザAからユーザBのコンタクト情報へのアクセス許可を取得する。或いは、アクセス許可取得部31は、ユーザAがフリーメールアカウントでコミュニティサービスにログインして、前記URLを含むLP(Landing Page)へアクセスしてきた際に、ユーザAからユーザBのコンタクト情報へのアクセス許可を取得してもよい。ユーザAは、コミュニティサービスの会員であってもよいし、会員でなくてもよい。アクセス許可取得部31は、ユーザAからユーザBのコンタクト情報のアクセス許可(オプトイン)を取得した場合、例えば、ユーザAのフリーメールアカウントを管理している事業者からユーザAのコンタクト情報に関するデータを取得する。
【0029】
メッセージ送信部32は、ユーザAからアクセス許可を取得したユーザBに対して、コミュニティサービスの提供を申し入れるメッセージ(以下、「招待メール」ともいう)を送信する。「コミュニティサービスの提供を申し入れる」とは、ユーザBに対して、コミュニティサービスへ入会して会員になることを勧誘することをいう。
【0030】
メッセージ送信部32は、招待メールに対してユーザBから入会登録情報を受信した場合、ユーザBに関する情報をコミュニティサービス情報DB42に記憶させる。ユーザBに関する情報には、ユーザBの所属組織に係る情報(例えば、所属企業の会社名、氏名、部署・役職、電話番号等)が含まれる。また、サービス受入条件受付部33は、招待メールを受信したユーザBが指定した所定の入会条件(後述)に応じて、コミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付ける。
【0031】
ユーザBは、コミュニティサービスに関心はあるが、今すぐ入会することを希望していない場合、入会条件(例えば、所定期間後に入会する)を指定して送信する。ユーザBは、招待メールに含まれるURLを通じて入会条件を送信することができる。サービス受入条件受付部33は、ユーザBから指定された所定の入会条件に応じたコミュニティサービスの提供プロセスを、コミュニティサービスへの受け入れ選択として受け付ける。なお、「入会条件」とは、入会を前提として指定される条件であるが、入会を検討することを含む条件として指定されることもある。
【0032】
サービス提供制御部34は、サービス受入条件受付部33で受け付けられた所定の入会条件に応じて、コミュニティサービスの提供プロセスを制御する。例えば、サービス提供制御部34は、提供プロセスとして、招待メールを送信してから所定期間後にユーザBにリマインドメールを送信したり、招待メールを送信してから所定期間、ユーザBからの受け入れメッセージの受信を待機したりする(その間、リマインドメールの送信は停止する)。なお、リマインドメールは、招待メールと同じであってもよい。
【0033】
サービス提供制御部34は、コミュニティサービスの受け入れ状況に基づいて、ユーザBにコミュニティサービスへの受け入れを促す処理を行うことができる。コミュニティサービスの受け入れ状況とは、例えば、コミュニティサービスの会員数が挙げられるが、コミュニティサービスにおいて、プロダクトの売買が成立した件数等に関する情報が含まれてもよい。サービス提供制御部34は、ユーザBに送信する招待メール(リマインドメールの場合を含む)に、コミュニティサービスの受け入れ状況に関する情報を含ませる処理を行うことができる。
【0034】
プロダクト情報受付部35は、ユーザBから、提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けて、プロダクト情報DB44に登録する。「プロダクトにかかる情報」とは、ユーザBが購入を希望する製品、商品、データ、ソフトウェア、アプリ、コンテンツ等に関する情報であり、有形、無形を問わない。
【0035】
プロダクト情報受付部35は、ユーザBがコミュニティサービスを受け入れる際に、提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付ける。このように、ユーザBがコミュニティサービスへ入会することを条件として、ユーザBから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けることにより、コミュニティサービスへの受け入れユーザ数を増加させることができる。一方、ユーザBがコミュニティサービスへ入会することを条件とせずに、ユーザBから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるようにすることもできる。プロダクト情報受付部35が提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるのは、ユーザBに限らず、ユーザAを含む他のユーザでもよい。
【0036】
プロダクト情報提示部36、コミュニティサービスの提供を受け入れたユーザ(会員ユーザ)に、プロダクトにかかる情報を提示する。プロダクト情報提示部36は、会員ユーザから受け付けたプロダクトにかかる情報を、他の会員ユーザが閲覧できるようにプロダクト情報DB44を管理する。
【0037】
通信制御部37は、通信部19と通信部29(ユーザ端末2)とを介して、ユーザ端末2との間で行われる通信を制御する。また、通信制御部37は、通信部19と通信部39(ユーザ端末3)とを介して、ユーザ端末3との間で行われる通信を制御する。
【0038】
管理サーバ1の記憶部18は、コンタクト情報DB(データベース)41、コミュニティサービス情報DB42、サービス受け入れ情報DB43、プロダクト情報DB44を備える。
【0039】
コンタクト情報DB41は、ユーザのフリーメールアカウント、ビジネスアカウントに保存されたメールアドレス、ユーザのオプトインにより取得したコンタクト情報に関するデータ等を記憶する。
コミュニティサービス情報DB42は、管理サーバ1が提供するコミュニティサービスに関する情報、コミュニティサービスに入会したユーザに関する情報等を記憶する。
【0040】
サービス受け入れ情報DB43は、サービス受入条件受付部33で受け付けた、ユーザBのコミュニティサービスへの受け入れ選択に関する情報を記憶する。
プロダクト情報DB44は、プロダクト情報受付部35で受け付けた、ユーザが提供を希望するプロダクトにかかる情報を記憶する。
【0041】
図3に示すように、ユーザ端末2は、CPU51、通信部29を備える。CPU51は、ユーザ端末2の動作を統括的に制御する処理において、情報処理部52、表示制御部53、通信制御部54として機能する。情報処理部52は、通信部29から取得したデータや指示に基づいて各種の情報処理(演算)を行い、通信制御部54へ出力する。表示制御部53は、ユーザ端末2の出力部であるディスプレイ(不図示)の表示を制御する。通信制御部54は、情報処理部52から出力された処理結果を、通信部29を介して管理サーバ1へ送信する。通信部29は、管理サーバ1の通信部19と協働して、データや指示の送受信を行う。
【0042】
ユーザ端末3は、CPU61、通信部39を備える。CPU61は、ユーザ端末3の動作を統括的に制御する処理において、情報処理部62、表示制御部63、通信制御部64として機能する。情報処理部62は、通信部39から取得したデータや指示に基づいて各種の情報処理(演算)を行い、通信制御部64へ出力する。表示制御部63は、ユーザ端末3の出力部であるディスプレイ(不図示)の表示を制御する。通信制御部64は、情報処理部62から出力された処理結果を、通信部39を介して管理サーバ1へ送信する。通信部39は、管理サーバ1の通信部19と協働して、データや指示の送受信を行う。
【0043】
(処理内容)
図4は、管理サーバ1によるコンタクト情報獲得処理の第1の手順を示すフローチャートである。
図4においては、ユーザAのオプトインによりユーザB(他のユーザ)へコミュニティサービスへの招待メールを送信するまでの手順を示している。また、
図1に示すように、ユーザBのユーザ端末3は、ユーザ端末3-1~3-nとして複数存在することを前提としているが、
図4では、ユーザBのユーザ端末3を1つ示して説明する。各ユーザ端末3に対する管理サーバ1の処理は、実質的に同じである。
【0044】
ステップS11において、アクセス許可取得部31(管理サーバ1)は、ユーザAのユーザ端末2に、ユーザB(他のユーザ)のコンタクト情報へのアクセス許可を得るためのオプトインメールを送信する。ユーザAにユーザBのコンタクト情報へのアクセス許可を得るタイミングは、上記オプトインメールの送信に限らず、例えば、ユーザAがコミュニティサービスにアクセスしてきたタイミングであってもよい。なお、オプトインメールを送信する時点において、ユーザAは、コミュニティサービスの会員であってもよいし、会員でなくてもよい。
【0045】
ステップS12において、ユーザA(ユーザ端末2)は、オプトインメールに含まれるURLを通じてアクセス許可を送信する。なお、ここでは、ユーザAがアクセス許可を送信した例について説明するが、ユーザAがアクセス許可を送信しないこともある。その場合、アクセス許可取得部31は、例えば、所定期間の経過後に再びオプトインメールを送信したり、オプトインメールを含む各種メールの送信を停止したりする等の対応を行う。なお、ユーザAがアクセス許可に同意しない意思を示した場合、すなわち、ユーザAからアクセス不許可を受信した時点でユーザAに対するコンタクト情報獲得の処理を終了してもよい。
【0046】
ステップS13において、メッセージ送信部32(管理サーバ1)は、ユーザAからアクセス許可を取得したユーザBのユーザ端末3に対して、コミュニティサービスの提供を申し入れる招待メールを送信する。この招待メールは、実際にはユーザAのアドレス帳等に記載されている複数のユーザBに送信される。
【0047】
ステップS14において、招待メールを受信したユーザBが、コミュニティサービスへの入会を希望する場合、招待メールに含まれるURLを通じて必要事項を入力した後、入会登録情報を送信する。この際、ユーザBは、自身が提供を希望するプロダクトにかかる情報を入力することができる。
【0048】
ステップS15において、サービス受入条件受付部33は、入会登録情報を受信したユーザBに関する情報をコミュニティサービス情報DB42(
図3参照)に記憶させて、ユーザBの入会登録を完了させる。また、プロダクト情報受付部35は、ユーザBの入会登録情報に、提供を希望するプロダクトにかかる情報が含まれる場合、入会したユーザBから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けて、プロダクト情報DB44(
図3参照)に登録する。プロダクト情報DB44に登録されたプロダクトにかかる情報は、他の会員ユーザによる閲覧が可能となる。なお、先に説明したように、招待メールは、複数のユーザBに送信される。そのため、サービス受入条件受付部33は、入会登録情報を受信したそれぞれのユーザBについて入会登録を完了させる。
【0049】
次に、
図4において、ユーザBのオプトインによりユーザCにコミュニティサービスへの招待メールを送信する実施形態について説明する。なお、管理サーバ1によるコンタクト情報獲得処理としては、少なくとも上述したステップS11~S15が実行されればよく、ステップS16以降の処理を行うか否かは任意である。
【0050】
ステップS16において、アクセス許可取得部31(管理サーバ1)は、ユーザBのユーザ端末3に、ユーザC(別のユーザ)のコンタクト情報へのアクセス許可を得るためのオプトインメールを送信する。ユーザBにユーザCのコンタクト情報へのアクセス許可を得るタイミングは、上記オプトインメールの送信に限らず、例えば、ユーザBがコミュニティサービスにアクセスしてきたタイミングであってもよい。なお、オプトインメールを送信する時点において、ユーザBは、コミュニティサービスの会員であってもよいし、会員でなくてもよい。
【0051】
ステップS17において、ユーザB(ユーザ端末3)は、オプトインメールに含まれるURLを通じてアクセス許可を送信する。なお、ユーザBがアクセス許可を送信しない場合、アクセス許可取得部31は、例えば、所定期間の経過後に再びオプトインメールを送信したり、オプトインメールを含む各種メールの送信を停止したりする等の対応を行う。なお、ユーザBがアクセス許可に同意しない意思を示した場合、すなわち、ユーザBからアクセス不許可を受信した場合、その時点でユーザBに対するコンタクト情報獲得の処理を終了してもよい。
【0052】
ステップS18において、メッセージ送信部32(管理サーバ1)は、ユーザBからアクセス許可を取得したユーザCのユーザ端末4に、コミュニティサービスの提供を申し入れる招待メールを送信する。この招待メールは、ユーザBのアドレス帳等に記載されている複数のユーザCに送信される。
【0053】
ステップS19において、招待メールを受信したユーザCが、コミュニティサービスへの入会を希望する場合、招待メールに含まれるURLを通じて必要事項を入力した後、入会登録情報を送信する。
【0054】
ステップS20において、サービス受入条件受付部33は、入会登録情報を受信したユーザCに関する情報をコミュニティサービス情報DB42に記憶させて、ユーザCの入会登録を完了させる。先に説明したように、招待メールは、複数のユーザCに送信される。そのため、サービス受入条件受付部33は、入会登録情報を受信したそれぞれのユーザCについて入会登録を完了させる。
【0055】
なお、アクセス許可取得部31(管理サーバ1)は、ユーザCのユーザ端末4に、別のユーザ(ユーザCと所定の関係性を有するユーザ)のコンタクト情報へのアクセス許可を得るためのオプトインメールを送信し、そのオプトインメールのアクセス許可に基づいて別のユーザのユーザ端末に招待メールを送信するようにしてもよい。このように、特定のユーザからのアクセス許可に基づいて更に別のユーザのユーザ端末に招待メールを送信する処理を階層的に繰り返すことにより、コミュニティサービスへの受け入れユーザ数を累進的に増加させることができる。
【0056】
図5は、管理サーバ1によるコンタクト情報獲得処理の第2の手順を示すフローチャートである。
図5に示すコンタクト情報獲得処理の第2の手順では、ユーザによるコミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付ける処理を行うことが第1の手順と相違する。そのため、第1の手順と重複する説明を省略する。
図5において、ステップS11~S13までの処理は、
図4と同じであるため、説明を省略する。
【0057】
図5に示すステップS21において、ユーザBは、コミュニティサービスに関心はあるが、今すぐ入会することを希望していない場合、例えば、招待メールに含まれるURLを通じて入会条件を指定して送信する。ここでは、入会条件として、所定期間後にリマインドメールの送信を要求することが指定されたものとする。サービス受入条件受付部33は、招待メールを受信したユーザBが指定した所定の条件に応じて、コミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付ける。
【0058】
ステップS22において、サービス提供制御部34は、サービス受入条件受付部33で受け付けられた所定の入会条件に応じて、コミュニティサービスの提供プロセスを制御する。サービス提供制御部34は、コミュニティサービスの提供プロセスとして、例えば、招待メールを送信してから所定期間後にユーザBにリマインドメールを送信する。ここでは、招待メールと同じメールをリマインドメールとする。
【0059】
なお、ステップS22において、サービス提供制御部34は、ユーザBに送信するリマインドメールにコミュニティサービスの受け入れ状況に関する情報を含ませる処理を行うことができる。なお、ステップS22において、サービス提供制御部34がコミュニティサービスの提供プロセスを制御する処理としては、サービス受入条件受付部33で受け付けられた所定の入会条件に応じた処理であればよく、ユーザBに送信するリマインドメールにコミュニティサービスの受け入れ状況に関する情報を含ませる処理を行うか否かは任意である。例えば、リマインドメールを1回送信したユーザについて、2回目に送信するリマインドメールに、コミュニティサービスの受け入れ状況に関する情報を含ませる処理を行ってもよい。
【0060】
ステップS23において、リマインドメール(招待メール)を受信したユーザBは、コミュニティサービスへの入会を希望する場合に、招待メールに含まれるURLを通じて必要事項を入力した後、入会登録情報を送信する。この後の処理は、
図4のステップS15以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
【0061】
(実施形態の効果)
上述の実施形態によれば、ビジネス連絡先情報(コンタクト情報)を保有するユーザから、他のユーザのビジネス連絡先情報へのアクセス許可を取得することにより、そのビジネス連絡先情報に紐付けられた他のユーザにコミュニティサービスの提供を申し入れることができる。これにより、ユーザの保有するビジネス連絡先情報に基づいて、そのユーザと所定の関係性を有する他のユーザを効率的に獲得することができる。
【0062】
また、上述の実施形態によれば、他のユーザから、他のユーザと所定の関係性を有する別のユーザのビジネス連絡先情報へのアクセス許可を取得することもできる。これにより、コミュニティサービスへの受け入れユーザ数をより増加させることができる。
【0063】
また、上述の実施形態によれば、招待メールを受信したユーザが指定した所定の入会条件に応じて、コミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付ける。これにより、ユーザの都合に応じて、コミュニティサービスの提供プロセスを柔軟に設定することができる。
【0064】
また、上述の実施形態によれば、ユーザがコミュニティサービスへ入会する際に、ユーザから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付ける。これにより、ユーザが提供を希望するプロダクトにかかる情報の受け付けをインセンティブとして、コミュニティサービスへの受け入れユーザ数を増加させることができる。
【0065】
また、上述の実施形態において、ユーザがコミュニティサービスへ入会することを条件とせずに、ユーザから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるようにすることもできる。これにより、コミュニティサービスにおいて、より多くのユーザ間でプロダクトにかかる情報を共有することができる。
【0066】
また、上述の実施形態において、ユーザに送信する招待メールに、コミュニティサービスの受け入れ状況に関する情報を含ませて、コミュニティサービスへの受け入れを促すようにすることもできる。これにより、効率的且つ効果的にコミュニティサービスへの受け入れユーザ数を増加させることができる。
【0067】
(その他)
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図3に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバの機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよい。逆に他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0068】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0069】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0070】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0071】
換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を採ることができる。
すなわち、情報処理装置(例えば、
図3の管理サーバ1)は、所定のコンタクト情報を保有するユーザから、前記ユーザと所定の関係性を有する他のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得するアクセス許可取得手段(例えば、
図3のアクセス許可取得部31)と、前記他のユーザに、所定のコミュニティサービスの提供を申し入れるメッセージを送信するメッセージ送信手段(例えば、
図3のメッセージ送信部32)と、を備える。
これにより、ユーザの保有するビジネス連絡先情報に基づいて、そのユーザと所定の関係性を有する他のユーザを効率的に獲得することができる。
【0072】
前記アクセス許可取得手段において、前記他のユーザから、前記他のユーザと所定の関係性を有する別のユーザのコンタクト情報へのアクセス許可を取得するようにしてもよい。
これにより、ユーザの都合に応じて、コミュニティサービスの提供プロセスを柔軟に設定することができる。
【0073】
情報処理装置は、前記他のユーザが指定した所定の条件に応じて、前記所定のコミュニティサービスへの受け入れ選択を受け付けるサービス受入条件受付手段(例えば、
図3のサービス受入条件受付部33)と、前記所定の条件に応じて、前記所定のコミュニティサービスの提供プロセスを制御するサービス提供制御手段(例えば、
図3のサービス提供制御部34)と、を更に備えてもよい。
これにより、ユーザの都合に応じて、コミュニティサービスの提供プロセスを柔軟に設定することができる。
【0074】
情報処理装置は、前記他のユーザから提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるプロダクト情報受付手段(例えば、
図3のプロダクト情報受付部35)と、前記所定のコミュニティサービスの提供を受け入れたユーザに前記プロダクトにかかる情報を提示するプロダクト情報提示手段(例えば、
図3のプロダクト情報提示部36)と、を更に備えてもよい。
これにより、ユーザが提供を希望するプロダクトにかかる情報の受け付けをインセンティブとして、コミュニティサービスへの受け入れユーザ数を増加させることができる。
【0075】
前記プロダクト情報受付手段において、前記他のユーザが前記所定のコミュニティサービスを受け入れる際に、前記提供を希望するプロダクトにかかる情報を受け付けるようにしてもよい。
これにより、コミュニティサービスにおいて、より多くのユーザ間でプロダクトにかかる情報を共有することができる。
【0076】
前記サービス提供制御手段において、前記所定のコミュニティサービスの受け入れ状況に基づいて、前記他のユーザに前記所定のコミュニティサービスへの受け入れを促すようにしてもよい。
これにより、効率的且つ効果的にコミュニティサービスへの受け入れユーザ数を増加させることができる。
【符号の説明】
【0077】
1 管理サーバ
2,3-1~3-n,4-1~4-n ユーザ端末
31 アクセス許可取得部
32 メッセージ送信部
33 サービス受入条件受付部
34 サービス提供制御部
35 プロダクト情報受付部
36 プロダクト情報提示部