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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025032669
(43)【公開日】2025-03-12
(54)【発明の名称】画像形成システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20250305BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20250305BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20250305BHJP
   B65H 7/06 20060101ALI20250305BHJP
【FI】
B41J29/38 206
G03G21/00 370
B41J29/42 F
B65H7/06
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138086
(22)【出願日】2023-08-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 貴史
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
3F048
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ04
2C061HK07
2C061HK11
2C061HK15
2C061HN04
2C061HN22
2C061HV11
2H270LC07
2H270LC11
2H270LC14
2H270LD03
2H270MC61
2H270MH09
2H270NB26
2H270ZC03
2H270ZC04
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA07
3F048BB03
3F048BB05
3F048BD07
3F048CA03
3F048DC15
3F048EA12
3F048EB22
(57)【要約】
【課題】出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる画像形成システムおよび方法を提供する。
【解決手段】 画像形成システムは、記録媒体を読み取る読取部と、読取部の読取結果に基づいて記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、サイズに関する情報に基づいて、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが区別して排出されるよう制御する制御部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体のサイズである読み取りサイズを取得する読取部と、
前記読み取りサイズと予め設定された基準サイズとの差分値であるサイズ差分値が許容値よりも大きい記録媒体をパージする排紙部と
を備える排紙装置。
【請求項2】
前記読み取りサイズと前記基準サイズとに基づき、読み取り誤差である補正係数を算出し、前記読み取りサイズを前記補正係数で補正した補正サイズを算出する演算部をさらに備える
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項3】
前記演算部は、
前記基準サイズを前記読み取りサイズで除して前記補正係数を算出する
請求項2に記載の排紙装置。
【請求項4】
前記演算部は、
前記補正サイズと前記基準サイズとの差分を前記サイズ差分値として算出する
請求項2に記載の排紙装置。
【請求項5】
前記サイズ差分値と前記許容値とを比較する比較部をさらに備え、
前記比較部は、
前記サイズ差分値が前記許容値よりも大きい場合に、読み取られた前記記録媒体をパージする
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項6】
前記許容値が入力される操作部をさらに備える
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項7】
連続してパージされる前記記録媒体の枚数をカウントするカウンタをさらに備え、
前記記録媒体が所定枚数だけ連続してパージされた場合に、ジョブが中止される
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項8】
前記許容値は、
前記読み取りサイズにおける前記基準サイズからの許容できるずれ量を示す差分ずれ量である
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項9】
記録媒体のサイズである読み取りサイズを取得し、
前記読み取りサイズと予め設定された基準サイズとの差分値であるサイズ差分値が許容値よりも大きい記録媒体をパージする
排紙方法。
【請求項10】
請求項1に記載の排紙装置と、
前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置と
を備える画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、排紙装置および排紙方法、ならびに、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体である用紙に画像を形成して出力する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置において、複数の用紙に同一の画像を形成する場合には、複数枚の用紙からなる用紙束を給紙部にセットし、用紙を1枚ずつ順次給紙して同一の画像を用紙に形成する(例えば、特許文献1参照)。このような画像形成装置においては、パッケージされた用紙束を利用することが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-189419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パッケージされた用紙は、共通の規格で同一サイズとなるように製造されたものであるが、サイズが用紙毎に微妙に異なり、例えば、一番上の用紙と一番下の用紙とでは、サイズが大きく異なることがある。これは、用紙束を構成する用紙が1枚の大きな用紙を断裁されたものであり、断裁した際に生じる誤差の影響によるためである。
【0005】
そのため、このような用紙束を用いてそれぞれの用紙に同一の画像を形成した場合、ユーザが所望する品質の画像形成を行うことができない。また、複数の用紙束の用紙を用いて大量の用紙を出力した場合、排紙された用紙に大きなずれが生じてしまい、用紙が適切に揃わない可能性がある。
【0006】
本開示は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる排紙装置および排紙方法、ならびに、画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る排紙装置は、
記録媒体のサイズである読み取りサイズを取得する読取部と、
前記読み取りサイズと予め設定された基準サイズとの差分値であるサイズ差分値が許容値よりも大きい記録媒体をパージする排紙部と
を備える。
【0008】
本開示に係る排紙方法は、
記録媒体のサイズである読み取りサイズを取得し、
前記読み取りサイズと予め設定された基準サイズとの差分値であるサイズ差分値が許容値よりも大きい記録媒体をパージする。
【0009】
本開示に係る画像形成システムは、
上記の排紙装置と、
前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置と
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す概略図である。
図2図2は、本実施の形態に係る画像形成システムの制御系の主要部を示すブロック図である。
図3図3は、用紙束の用紙サイズについて説明するための概略図である。
図4図4は、本実施の形態に係る画像形成システムによる補正係数算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5図5は、操作表示部に表示される実測サイズ設定画面の一例を示す概略図である。
図6図6は、本実施の形態に係る画像形成システムによるパージ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、操作表示部に表示される、差分ずれ量および連続NG枚数を設定するパージ設定画面の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
【0013】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態に係る画像形成システムは、枚葉紙等の用紙(記録媒体)に画像を形成可能なものである。
【0014】
[画像形成システム1の構成]
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム1の構成の一例を示す概略図である。また、図2は、本実施の形態に係る画像形成システム1の制御系の主要部を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置100、給紙部200、読取部300、上流側排紙部600および下流側排紙部400等を含んで構成されている。また、読取部300、および、上流側排紙部600または下流側排紙部400を含む構成により、本実施の形態に係る排紙装置が構成される。
【0015】
画像形成装置100は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置100は、感光体上に形成されたCMYKの各色のトナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。なお、CMYKは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、およびK(ブラック)のことである。
【0016】
画像形成装置100には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色のトナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
【0017】
図2に示すように、画像形成システム1は、画像処理部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送部40、操作表示部50、通信部71、記憶部72、制御部500、給紙部200、読取部300、上流側排紙部600および下流側排紙部400等を備えている。
【0018】
画像処理部10は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザ設定に応じた画像処理を行う回路等を備える。画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部20が制御される。
【0019】
画像形成部20は、画像形成ユニット21、中間転写ユニット22および二次転写ユニット23等を備える。画像形成ユニット21は、画像処理部10からの画像データに基づいて、各色成分の有色トナーによる画像を形成する。例えば、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の各色の成分の有色トナーによる画像を形成する。
【0020】
画像形成ユニット21は、色毎に、露光装置、現像装置、感光体ドラム、帯電装置、およびドラムクリーニング装置等を有する。露光装置、現像装置、感光体ドラム、帯電装置、およびドラムクリーニング装置としては、公知の技術を採用することができるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0021】
中間転写ユニット22は、中間転写ベルト等を備える。中間転写ベルトは、複数の支持ローラーにループ状に張架され、矢印A方向に走行する。支持ローラーとしては、バックアップローラー、一次転写ローラーおよび駆動ローラー等のローラーを有しているが、ここでは、これらの図示を省略する。中間転写ベルトは感光体ドラムに圧接されており、これにより、感光体ドラムから中間転写ベルトへトナー像を転写する。
【0022】
なお、中間転写ユニット22は、中間転写ベルトの表面に摺接する板状のベルトクリーニングブレード等を有するベルトクリーニング装置を備えた構成でもよい。ベルトクリーニング装置は、二次転写後に中間転写ベルトの表面に残留する転写残トナー等を除去する。
【0023】
二次転写ユニット23は、二次転写ローラー等を備える。二次転写ローラーは、中間転写ベルトに圧接されている。これにより、中間転写ベルトと二次転写ローラーとの間に二次転写ニップが形成される。
【0024】
二次転写ユニット23においては、二次転写ニップに用紙が搬送されると、中間転写ベルトに担持されている各色のトナー像が用紙上に一括転写される。トナー像が転写された用紙は、二次転写ローラーによって、定着部30に向けて搬送される。
【0025】
なお、二次転写ユニット23としては、二次転写ローラー等を有するローラー式の二次転写ユニットに代えて、複数の支持ローラーに張架された二次転写ベルト等を有するベルト式の二次転写ユニットでもよい。
【0026】
定着部30は、定着ローラーおよび加圧ローラー等を備える。定着ローラーは、所定の定着温度に加熱されており、加圧ローラーは、定着ローラーとの間で用紙を挟持して搬送する定着ニップを形成している。この定着部30では、トナー像が二次転写されて搬送されてきた用紙を定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させている。
【0027】
用紙搬送部40は、搬送経路部41等を備える。搬送経路部41は、例えば、用紙を搬送する経路、複数の搬送ローラー、および、これらの搬送ローラーを回転駆動する駆動モータ等から構成される。搬送経路部41は、給紙部200から供給された用紙を二次転写ユニット23および定着部30へ搬送し、その後、下流側排紙部400へ搬送する。
【0028】
搬送経路部41において、用紙搬送方向Dにおける二次転写ユニット23の上流側には、レジストローラー対41aが設けられている。レジストローラー対41aは、二次転写ユニット23へ搬送する用紙の搬送タイミングおよび向き(角度)を調整する。
【0029】
操作表示部50は、例えば、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等で構成され、表示部および操作部として機能する。表示部は、制御部500から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、および各機能の動作状況等の表示を行う。操作部は、テンキーおよびスタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部500に出力する。
【0030】
給紙部200は、用紙搬送方向Dにおいて、画像形成装置100の上流側に配置され、後述する読取部300および上流側排紙部600を介して、画像形成装置100と接続されている。給紙部200は、複数の給紙トレイ201、202および203を有し、各給紙トレイ201、202および203には、坪量またはサイズ等に基づいて識別された枚葉紙(規格用紙または特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。給紙部200は、画像形成装置100からの指示に基づいて、指示された用紙を画像形成装置100側に供給する。
【0031】
読取部300は、給紙部200と上流側排紙部600との間に配置され、用紙搬送方向Dにおいて、上流側で給紙部200と接続され、下流側で画像形成装置100と接続されている。
【0032】
読取部300は、給紙部200から搬送された用紙を読み取るセンサ301および302を有している。センサ301は、用紙が搬送される経路の上方側に配置され、搬送される用紙側に向けて配置されており、搬送される用紙の表面(上面)側を読み取るよう構成されている。センサ302は、用紙が搬送される経路の下方側に配置され、搬送される用紙側に向けて配置されており、搬送される用紙の裏面(下面)側を読み取るよう構成されている。
【0033】
センサ301および302としては、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。また、センサ301および302としては、用紙の幅(用紙搬送方向Dの直交方向における幅)以上の幅に渡って延在するラインセンサ、例えば、ラインスキャナーまたはラインセンサカメラ等が用いられる。
【0034】
センサ301および302は、用紙に関する情報を取得する。センサ301および302は、用紙に関する情報として、例えば、用紙のサイズ(用紙幅および用紙長さ等)、ならびに用紙位置等を取得する。
【0035】
なお、ここでは、読取部300は、一例として、用紙の両面(表裏面)を読み取るセンサ301および302を有する構成としているが、これに限られず、例えば、用紙の片面(表面)を読み取るセンサ301のみを有する構成でもよい。
【0036】
上流側排紙部600は、用紙搬送方向Dにおいて、上流側で読取部300と接続され、下流側で画像形成装置100と接続されている。上流側排紙部600は、パージトレイ601を有し、読取部300での用紙の読み取り結果に基づき、用紙を画像形成装置100に搬送、あるいは、パージトレイ601へ排紙する。
【0037】
例えば、上流側排紙部600は、用紙サイズが所定の条件を満たす場合に、当該用紙を画像形成装置100に搬送する。また、上流側排紙部600は、用紙サイズが所定の条件を満たさない場合に、図1における破線の矢印で示すように、当該用紙をパージトレイ601へ排紙する。本実施の形態において、上流側排紙部600は、読取部300で読み取られた用紙のサイズが所定のサイズに収まらない場合に、当該用紙をパージトレイ601へ排紙する。
【0038】
なお、ここでは、画像形成システム1は、一例として、上流側排紙部600を備える構成としているが、例えば、上流側排紙部600を備えていない構成でもよい。このような構成の場合、読取部300での用紙の読み取り結果に基づいて、用紙サイズが所定の条件を満たさないときには、画像形成部20で画像の形成(以下、「印刷」と適宜称する)を行わずに、当該用紙を用紙搬送部40で下流側排紙部400へ搬送する。
【0039】
下流側排紙部400は、用紙搬送方向Dにおいて、画像形成装置100の下流側に配置され、画像形成装置100と接続されている。下流側排紙部400は、排紙トレイ401およびパージトレイ402を有し、画像形成装置100から搬送された用紙を、排紙トレイ401またはパージトレイ402へ排紙する。
【0040】
排紙トレイ401は、画像形成装置100で画像が形成された用紙を排紙する。パージトレイ402は、読取部300で用紙サイズが読み取られた結果、用紙サイズが所定の条件を満たさない用紙を排紙する。例えば、読取部300で読み取られた用紙サイズが所定の条件を満たさない場合、下流側排紙部400は、図1における一点鎖線の矢印で示すように、画像形成装置100で画像が形成されていない用紙をパージトレイ402から排紙してもよい。
【0041】
制御部500には、上述した画像処理部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送部40、操作表示部50、通信部71、記憶部72、給紙部200、読取部300、上流側排紙部600および下流側排紙部400が接続されている。制御部500は、これらの各部に対して各種の指示を行い、所定の処理を実行する。
【0042】
本実施の形態において、制御部500は、読取部300で読み取った用紙のサイズを補正するための補正係数を算出する補正係数算出処理を行う。また、制御部500は、用紙のサイズが所望のサイズでない場合に、当該用紙をパージするパージ処理を行う。補正係数算出処理およびパージ処理の詳細については、後述する。
【0043】
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502およびRAM(Random Access Memory)503等を備えている。CPU501は、ROM502から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM503に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成システム1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されているLUT(Look Up Table)等の各種データが参照される。記憶部72は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)またはハードディスクドライブで構成される。
【0044】
制御部500は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部500は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成する。通信部71は、例えば、LANカード等の通信制御カードで構成される。
【0045】
また、制御部500は、カウンタ505を備えている。カウンタ505は、パージ処理の際に、連続してパージされる用紙の枚数を計数する。
【0046】
さらに、制御部500は、演算部および比較部としての機能を有している。演算部は、補正係数算出処理またはパージ処理の際に行われる各種の演算を行う。比較部は、パージ処理の際に行われる各種の比較を行う。
【0047】
具体的には、演算部は、例えば、補正係数算出処理の際に、読取部300で読み取られた用紙のサイズ(以下、「読み取りサイズ」と適宜称する)と、予め設定される基準用紙サイズとに基づき、読み取りサイズを補正するための補正係数を算出する。
【0048】
また、演算部は、パージ処理の際に、読み取りサイズと、算出した補正係数とに基づき、読み取りサイズを補正した補正用紙サイズを算出する。さらに、演算部は、算出した補正用紙サイズと基準用紙サイズとの差分の絶対値であるサイズ差分値を算出する。
【0049】
比較部は、例えば、演算部で算出されたサイズ差分値と、差分ずれ量とを比較し、比較結果に基づき、用紙をパージするか否かを判断する。差分ずれ量は、サイズ差分値に対する許容値であり、補正用紙サイズにおける基準用紙サイズからの許容できるずれ量を示す。
【0050】
また、比較部は、カウンタ505のカウント値と、連続NG枚数とを比較し、比較結果に基づき、ジョブを中止するか否かを判断する。連続NG枚数は、用紙が連続してパージされる場合に、ジョブを中止する基準となる枚数を示す。
【0051】
[画像形成システム1の動作]
上記構成を有する本実施の形態に係る画像形成システム1において、記録媒体である用紙に画像を形成する場合には、給紙部200の給紙トレイ201、202および203に用紙が収容される。そして、給紙部200から供給された用紙は、画像形成装置100に搬送され、画像形成装置100において印刷が行われ、下流側排紙部400へ搬送される。
【0052】
ところで、大量の用紙に画像を形成する場合、給紙トレイ201、202および203には、パッケージされた用紙束の用紙が収容されることが多い。このとき、パッケージされた用紙は、同一規格の用紙であっても、用紙サイズが想定するサイズと異なる場合がある。これは、用紙束に含まれる用紙が大きい用紙から断裁されたものであり、断裁した際に生じる誤差の影響によるためである。
【0053】
図3は、用紙束の用紙サイズについて説明するための概略図である。図3は、搬送方向に対して直交する方向から用紙を見た場合における用紙束の例を示す。また、この例は、2つのパッケージされた用紙束が積層された状態を示す。
【0054】
この例は、用紙束毎に、一番上の用紙のサイズと一番下の用紙のサイズとで1mm程度の誤差が生じた状態を示す。このような誤差は、大きい用紙を断裁した際に、用紙が面に対して垂直に断裁されず、所定の角度を有した状態で断裁されたためである。この場合には、用紙束の上から下に向かって、サイズが順次小さくなり、一番上の用紙が規格に適合するように断裁されている場合、一番下の用紙は、規格によるサイズよりも1mm程度短くなってしまう。
【0055】
このように、規格によって規定されたサイズと異なるサイズの用紙に対して画像を印刷すると、印刷が適切に行われず、ユーザが所望する品質の印刷物が得られない場合がある。また、複数の用紙束の用紙を用いて大量の印刷物を出力した場合、排紙された用紙に大きなずれが生じてしまい、用紙が適切に揃わない可能性がある。
【0056】
そこで、本実施の形態に係る画像形成システム1は、読取部300において用紙サイズを読み取り、読み取り結果に基づき、印刷に使用できない用紙を排紙するパージ処理を行う。パージ処理では、実際の用紙サイズからの許容できるずれ量を予め設定し、読み取られた用紙のサイズが、設定されたずれ量よりも大きい誤差を有する用紙がパージされる。
【0057】
一方、読取部300で読み取られる用紙サイズは、実際の用紙サイズと異なる場合がある。これは、装置毎に、センサ301および302と用紙との距離が一定でなく、実際の用紙サイズと読み取ったサイズとの間の誤差である読み取り誤差が生じることにより、用紙サイズを正確に読み取ることができないためである。
【0058】
そこで、本実施の形態に係る画像形成システム1は、ジョブが予約または実行された際に、上述したパージ処理に先立って、読み取り誤差を補正するための補正係数を算出する補正係数算出処理を行う。
【0059】
(補正係数算出処理)
図4は、本実施の形態に係る画像形成システム1による補正係数算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、補正係数算出処理が行われる前に、用紙の実測サイズがユーザによって予め測定される。用紙の実測サイズは、例えば、ユーザによって手動で測定される。このとき、ユーザは、例えば、印刷に使用するパッケージされた用紙の中から、一番上の用紙を取り出して、取り出した用紙のサイズを測定してもよい。また、これに限られず、用紙の実測サイズは、記憶部72に予め記憶されていてもよい。
【0060】
用紙の実測サイズが測定されると、ステップS1では、ユーザによって測定された用紙の実測サイズが、操作表示部50に対する操作によって入力される。操作表示部50は、ユーザによって入力された用紙の実測サイズを含むサイズ情報を制御部500に供給する。制御部500は、受け取ったサイズ情報に含まれる用紙の実測サイズを基準用紙サイズとして記憶部72に保存する。
【0061】
図5は、操作表示部50に表示される実測サイズ設定画面51の一例を示す概略図である。図5に示すように、操作表示部50には、搬送方向サイズ入力ボックス52、搬送方向交差サイズ入力ボックス53、および測定開始ボタン54を含む実測サイズ設定画面51が表示される。
【0062】
搬送方向サイズ入力ボックス52は、用紙における搬送方向の実測サイズを示す数値を入力する際に、ユーザのタッチ操作等によって選択される。搬送方向サイズ入力ボックス52が選択された場合には、例えば、操作表示部50にテンキー等の数値入力ボタンが表示される。そして、ユーザによって数値入力ボタンが操作されることにより、用紙における搬送方向の実測サイズ(搬送方向サイズ)が入力される。この例では、搬送方向サイズとして「210.0mm」が入力された状態が示されている。
【0063】
搬送方向交差サイズ入力ボックス53は、用紙における搬送方向に対して交差する方向の実測サイズを示す数値を入力する際に、ユーザのタッチ操作等によって選択される。搬送方向交差サイズ入力ボックス53が選択された場合には、例えば、操作表示部50にテンキー等の数値入力ボタンが表示される。そして、ユーザによって数値入力ボタンが操作されることにより、用紙における搬送方向に対して交差する方向の実測サイズ(搬送方向交差サイズ)が入力される。この例では、搬送方向交差サイズとして「297.0mm」が入力された状態が示されている。
【0064】
測定開始ボタン54は、読取部300による用紙サイズの読み取りが行われる際に、ユーザによって選択される。測定開始ボタン54が操作されることにより、読取部300による用紙サイズの測定が開始される。
【0065】
操作表示部50の実測サイズ設定画面51に表示された測定開始ボタン54が選択されると、図4のステップS2において、制御部500は、読取部300のセンサ301および302を用いて用紙サイズを読み取り、読み取りサイズを取得する。センサ301および302は、読み取りサイズを含む情報を、制御部500に供給する。
【0066】
ステップS3において、制御部500は、記憶部72に記憶された基準用紙サイズを読み出す。そして、制御部500の演算部は、用紙の実測サイズである基準用紙サイズと、読取部300による読み取りサイズとに基づき、読み取り誤差を算出する。
【0067】
具体的には、読み取りサイズを「X」とし、基準用紙サイズ(実測サイズ)を「Y」とした場合に、制御部500は、基準用紙サイズYを読み取りサイズXで除した「Y/X」を読み取り誤差として算出する。例えば、搬送方向における用紙の基準用紙サイズXが210mmであり、読み取りサイズYが209.5mmである場合、読み取り誤差は、「Y/X=210/209.5(≒1.0024)」となる。
【0068】
したがって、画像を印刷する用紙について、読取部300で読み取られた読み取りサイズが209.5mmである場合、実際の用紙サイズは、「209.5×210/209.5=210mm」となり、実際の用紙サイズが210mmであることがわかる。
【0069】
ステップS4において、制御部500は、算出した読み取り誤差を補正係数として、記憶部72に保存する。そして、一連の補正係数算出処理が終了する。
【0070】
このような補正係数算出処理は、規格によって分類される用紙の種類毎に行われ、用紙の種類に応じて補正係数が算出される。これにより、用紙の種類毎に対応する補正係数を用いて補正用紙サイズが算出されるため、読み取られた用紙のサイズを適切に補正することができる。
【0071】
また、予約または実行されるジョブによっては、A4サイズおよびA3サイズ等の複数種類の用紙が混在する場合がある。その場合には、制御部500は、ジョブ内における種類毎の最初の1枚目の用紙のサイズを基準として、種類毎に補正係数(読み取り誤差)を算出する。
【0072】
(パージ処理)
次に、パージ処理について説明する。図6は、本実施の形態に係る画像形成システム1によるパージ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0073】
まず、ステップS11では、差分ずれ量および連続NG枚数が、ユーザの操作表示部50に対する操作によって入力される。操作表示部50は、ユーザによって入力された差分ずれ量および連続NG枚数を含む情報を制御部500に供給する。制御部500は、受け取った情報に含まれる差分ずれ量および連続NG枚数を記憶部72に保存して設定する。
【0074】
ここで、連続NG枚数を設定するのは、用紙が大量にパージされることを防ぐためである。これは、例えば、図3に示すように、用紙束における用紙のサイズが上から下に向かってサイズが順次変化すると仮定すると、所定枚数だけ連続してパージされた場合には、それ以降の用紙もパージされる可能性が高いからである。
【0075】
図7は、操作表示部50に表示される、差分ずれ量および連続NG枚数を設定するパージ設定画面55の一例を示す概略図である。図7に示すように、操作表示部50には、差分ずれ量入力ボックス56および連続NG枚数入力ボックス57を含むパージ設定画面55が表示される。
【0076】
差分ずれ量入力ボックス56は、差分ずれ量を入力する際に、ユーザのタッチ操作等によって選択される。差分ずれ量入力ボックス56が選択された場合には、例えば、操作表示部50にテンキー等の数値入力ボタンが表示される。そして、ユーザによって数値入力ボタンが操作されることにより、差分ずれ量が入力される。この例では、差分ずれ量として「0.5mm」が入力された状態が示されている。
【0077】
連続NG枚数入力ボックス57は、連続NG枚数を入力する際に、ユーザのタッチ操作等によって選択される。連続NG枚数入力ボックス57が選択された場合には、例えば、操作表示部50にテンキー等の数値入力ボタンが表示される。そして、ユーザによって数値入力ボタンが操作されることにより、許容できる連続NG枚数が入力される。この例では、連続NG枚数として「5枚」が入力された状態が示されている。
【0078】
図6に戻って、ステップS12において、制御部500は、連続NG枚数を計数するカウンタ505の値を初期化する。そして、ステップS13において、制御部500は、給紙を開始する。これにより、給紙部200から用紙が排出され、読取部300に供給される。
【0079】
次に、ステップS14において、制御部500は、読取部300のセンサ301および302を用いて、読取部300に搬送された用紙のサイズを読み取る。センサ301および302は、読み取った用紙の読み取りサイズを含む情報を、制御部500に供給する。
【0080】
ステップS15において、制御部500は、記憶部72に記憶された補正係数を読み出す。そして、制御部500の演算部は、補正係数を用いて、センサ301および302から受け取った読み取りサイズを補正した補正用紙サイズを算出する。具体的には、例えば、演算部は、読み取りサイズに対して補正係数を乗じることにより、補正用紙サイズを算出する。
【0081】
ステップS16において、演算部は、記憶部72に記憶された基準用紙サイズを読み出し、基準用紙サイズと補正用紙サイズとの差分の絶対値であるサイズ差分値を算出する。次に、制御部500の比較部は、サイズ差分値と、ステップS11で設定された差分ずれ量とを比較する。比較の結果、サイズ差分値が差分ずれ量以下である場合(ステップS16:NO)には、処理がステップS17に移行する。
【0082】
ステップS17において、サイズ差分値が差分ずれ量以下であると判断された用紙は、読取部300から上流側排紙部600を介して画像形成装置100に搬送される。制御部500は、画像形成装置100に搬送された用紙に対して画像を形成する。画像が形成された用紙は、下流側排紙部400に搬送され、排紙トレイ401から排紙される。
【0083】
ステップS18において、制御部500は、カウンタ505による連続NG枚数のカウントをリセットする。
【0084】
ステップS19において、制御部500は、ステップS17で排紙トレイ401に排紙された用紙がジョブの最終紙であるか否かを判断する。判断の結果、当該用紙が最終紙である場合(ステップS19:YES)には、一連の処理が終了する。一方、当該用紙が最終紙でない場合(ステップS19:NO)には、処理がステップS13に戻る。
【0085】
一方、ステップS16において、サイズ差分値が差分ずれ量よりも大きい場合(ステップS16:YES)には、処理がステップS20に移行する。ステップS20において、サイズ差分値が差分ずれ量よりも大きいと判断された用紙は、読取部300から上流側排紙部600に搬送され、パージトレイ601から排紙されることによってパージされる。
【0086】
なお、画像形成システム1に上流側排紙部600が設けられていない場合、サイズ差分値が差分ずれ量よりも大きいと判断された用紙は、下流側排紙部400から排紙されてもよい。この場合、当該用紙は、読取部300から画像形成装置100に搬送されるが、画像形成装置100で画像が形成されることなく、下流側排紙部400に搬送される。そして、下流側排紙部400に搬送された用紙は、パージトレイ402から排紙されることによってパージされる。
【0087】
ステップS21において、制御部500は、カウンタ505による連続NG枚数のカウント値を1だけ増加させる。
【0088】
ステップS22において、制御部500は、カウンタ505の連続NG枚数を示すカウント値と、連続NG枚数の設定値とを比較し、カウント値が設定値より多いか否かを判断する。比較の結果、連続NG枚数のカウント値が設定値よりも大きい場合(ステップS22:YES)、制御部500は、連続NG枚数が許容できる枚数を超えたと判断する。この場合、制御部500は、現在のジョブを中止する。そして、一連の処理が終了する。
【0089】
一方、カウント値が設定値以下である場合(ステップS22:NO)、制御部500は、連続NG枚数が許容できる枚数を超えていないと判断する。そして、処理がステップS13に戻る。
【0090】
なお、パージ処理は、上述した補正係数算出処理によって補正係数が算出された状態で行われる。ただし、用紙サイズを補正する必要がない場合には、補正係数算出処理を行うことなくパージ処理が行われてもよい。この場合、ステップS14で用紙のサイズが読み取られた後、制御部500の演算部は、ステップS16において、基準用紙サイズと読み取りサイズとの差分の絶対値をサイズ差分値として算出する。
【0091】
以上のように、本実施の形態に係る画像形成システム1では、用紙の読み取りサイズと基準用紙サイズとの差分値であるサイズ差分値が所定の差分ずれ量よりも大きい用紙がパージされる。これにより、所定範囲内のずれ量のサイズの用紙のみが画像形成に用いられる。そのため、大量の用紙を出力した場合でも、用紙のサイズに生じるずれが許容できるものとなるので、出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる。
【0092】
また、制御部500の演算部は、読取部300で読み取られた用紙のサイズを補正する補正係数を算出し、補正係数を用いて読み取りサイズを補正した補正用紙サイズを算出する。これにより、読取部300で読み取られた読み取りサイズが実際の用紙サイズとなるように補正される。そのため、画像形成システム1は、用紙のサイズを正確に取得することができる。
【符号の説明】
【0093】
1 画像形成システム
50 操作表示部
51 実測サイズ設定画面
52 搬送方向サイズ入力ボックス
53 搬送方向交差サイズ入力ボックス
54 測定開始ボタン
55 パージ設定画面
56 差分ずれ量入力ボックス
57 連続NG枚数入力ボックス
100 画像形成装置
200 給紙部
201、202、203 給紙トレイ
300 読取部
301、302 センサ
400 下流側排紙部
401 排紙トレイ
402、601 パージトレイ
500 制御部
505 カウンタ
600 上流側排紙部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
前記サイズに関する情報に基づいて前記記録媒体の排出を制御する制御部と
を備える排紙装置。
【請求項2】
前記サイズに関する情報は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと予め設定された基準サイズとの差分に基づいて取得される
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項3】
前記サイズに関する情報は、
前記差分が許容値を超えるか否かを示す情報である
請求項2に記載の排紙装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記サイズに関する情報に基づいて前記記録媒体の排出先を異ならせる
請求項に記載の排紙装置。
【請求項5】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記制御部は、
前記サイズに関する情報に基づいて排出する前記記録媒体に前記画像を形成するか否かを制御する
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項6】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられた第1排出部と、
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部と
をさらに備え、
前記制御部は、
前記サイズに関する情報が所定の条件を満たさない場合に、前記記録媒体を前記第1排出部に排出する
請求項に記載の排紙装置。
【請求項7】
前記制御部は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと予め設定された基準サイズとの差分が許容値を超える場合に、前記記録媒体を前記第1排出部に排出する
請求項に記載の排紙装置。
【請求項8】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部をさらに備え、
前記第2排出部は、第1トレイと第2トレイとを有し、
前記制御部は、
前記サイズに関する情報が所定の条件を満たさない場合に、前記記録媒体を前記第2トレイに排出する
請求項に記載の排紙装置。
【請求項9】
前記制御部は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと予め設定された基準サイズとの差分が許容値を超える場合に、前記記録媒体を前記第2トレイに排出する
請求項8に記載の排紙装置。
【請求項10】
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路に設けられ、
搬送されている前記記録媒体を読み取る
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項11】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられている
請求項1に記載の排紙装置。
【請求項12】
排紙装置において実行される排紙方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
前記サイズに関する情報に基づいて前記記録媒体の排紙を制御するステップと
を備える排紙方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、排紙装置および排紙方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる排紙装置および排紙方法を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る排紙装置は、
記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
前記サイズに関する情報に基づいて前記記録媒体の排出を制御する制御部と
を備える。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示に係る排紙方法は、
排紙装置において実行される排紙方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
前記サイズに関する情報に基づいて前記記録媒体の排紙を制御するステップと
を備える
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2024-09-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
前記サイズに関する情報に基づいて、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが区別して排出されるよう制御する制御部と
を備える画像形成システム
【請求項2】
前記制御部は、
前記サイズに関する情報に基づいて、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが異なる排出先に排出されるよう制御する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記制御部は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと前記予め設定された基準サイズとの差分に基づいて、前記記録媒体の排出先を制御する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項4】
前記制御部は、
前記差分が許容値を超えるか否かに基づいて前記記録媒体の排出先を制御する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項5】
前記記録媒体のサイズは、
前記読取部の読取結果に基づく記録媒体のサイズを補正した値である
請求項3または4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記制御部は、
前記所定の条件を満たすか否かに基づいて排出する前記記録媒体に前記画像を形成するか否かを制御する
請求項1に記載の画像形成システム
【請求項7】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられた第1排出部と、
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部と
をさらに備え、
前記制御部は、
記所定の条件を満たさない場合に、前記記録媒体を前記第1排出部に排出する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項8】
前記制御部は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと予め設定された基準サイズとの差分が許容値を超える場合に、前記記録媒体を前記第1排出部に排出する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項9】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部をさらに備え、
前記第2排出部は、第1トレイと第2トレイとを有し、
前記制御部は、
記所定の条件を満たさない場合に、前記記録媒体を前記第2トレイに排出する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項10】
前記制御部は、
読み取られた前記記録媒体のサイズと予め設定された基準サイズとの差分が許容値を超える場合に、前記記録媒体を前記第2トレイに排出する
請求項に記載の画像形成システム
【請求項11】
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路に設けられ、
搬送されている前記記録媒体を読み取る
請求項1に記載の画像形成システム
【請求項12】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられている
請求項1に記載の画像形成システム
【請求項13】
画像形成システムにおいて実行される方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
前記サイズに関する情報に基づいて、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが区別して排出されるよう制御するステップと
を備える方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、画像形成システムおよび方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、出力される用紙のサイズを適切に揃えることができる画像形成システムおよび方法を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る画像形成システムは、
記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
前記サイズに関する情報に基づいて、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが区別して排出されるよう制御する制御部と
を備える。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示に係る方法は、
画像形成システムにおいて実行される方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
前記サイズに関する情報に基づいて、予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たす記録媒体と、前記予め設定された基準サイズに基づく所定の条件を満たさない記録媒体とが区別して排出されるよう制御するステップと
を備える。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体が収容され、収容される記録媒体のサイズに関する収容サイズが設定された給紙部と、
前記記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
所定の収容サイズが設定された前記給紙部に収容される記録媒体について、前記取得部が取得した前記サイズに関する情報の前記収容サイズに対応して予め設定された基準サイズに関する情報との差分が予め設定された許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが区別して排出されるよう制御する制御部と
を備える画像形成システム。
【請求項2】
前記制御部は、
前記差分が前記許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが異なる排出先に排出されるよう制御する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記記録媒体のサイズに関する情報は、
前記読取部の読取結果に基づく記録媒体のサイズを補正した値である
請求項またはに記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記制御部は、
前記差分が前記許容値の範囲内であるか否かに基づいて排出する前記記録媒体に前記画像を形成するか否かを制御する
請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられた第1排出部と、
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部と
をさらに備え、
前記制御部は、
前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体を前記第1排出部に排出する
請求項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記録媒体の搬送路において前記画像形成部よりも下流側に設けられた第2排出部をさらに備え、
前記第2排出部は、第1トレイと第2トレイとを有し、
前記制御部は、
前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体を前記第2トレイに排出する
請求項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路に設けられ、
搬送されている前記記録媒体を読み取る
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記読取部は、
前記記録媒体が搬送される搬送路において前記画像形成部よりも上流側に設けられている
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記所定の収容サイズは、規格によって規定された前記記録媒体のサイズである
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記所定の収容サイズに対応させて収容される記録媒体は、所定サイズに対応して断裁された用紙束に含まれる記録媒体である
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項11】
前記差分は、所定サイズに対応して断裁されることに起因して生じる
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項12】
前記制御部は、
前記所定の収容サイズが設定された給紙部に収容される記録媒体について、前記取得部が取得した前記サイズに関する情報と前記収容サイズに対応して予め設定された基準サイズに関する情報とを比較し、前記差分が前記許容値の範囲内であるか否かを判定する
請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項13】
記録媒体が収容され、収容される記録媒体のサイズに関する収容サイズが設定された給紙部を備える画像形成システムにおいて実行される方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
所定の収容サイズが設定された前記給紙部に収容される記録媒体について、取得した前記サイズに関する情報の前記収容サイズに対応して予め設定された基準サイズに関する情報との差分が予め設定された許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが区別して排出されるよう制御するステップと
を備える方法。
【請求項14】
前記制御するステップは、前記差分が前記許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが異なる排出先に排出されるよう制御する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記所定の収容サイズは、規格によって規定された前記記録媒体のサイズである、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記所定の収容サイズに対応させて収容される記録媒体は、所定サイズに対応して断裁された用紙束に含まれる記録媒体である、請求項13または14に記載の方法。
【請求項17】
前記差分は、所定サイズに対応して断裁されることに起因して生じる、請求項13または14に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る画像形成システムは、
記録媒体が収容され、収容される記録媒体のサイズに関する収容サイズが設定された給紙部と、
前記記録媒体を読み取る読取部と、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得する取得部と、
所定の収容サイズが設定された前記給紙部に収容される記録媒体について、前記取得部が取得した前記サイズに関する情報の前記収容サイズに対応して予め設定された基準サイズに関する情報との差分が予め設定された許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが区別して排出されるよう制御する制御部と
を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示に係る方法は、
記録媒体が収容され、収容される記録媒体のサイズに関する収容サイズが設定された給紙部を備える画像形成システムにおいて実行される方法であって、
読取部により記録媒体を読み取るステップと、
前記読取部の読取結果に基づいて前記記録媒体のサイズに関する情報を取得するステップと、
所定の収容サイズが設定された前記給紙部に収容される記録媒体について、取得した前記サイズに関する情報の前記収容サイズに対応して予め設定された基準サイズに関する情報との差分が予め設定された許容値の範囲内である記録媒体と、前記差分が前記許容値の範囲内でない記録媒体とが区別して排出されるよう制御するステップと
を備える。