(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003267
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】コンタクト情報獲得装置、コンタクト情報獲得方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241226BHJP
【FI】
G06Q30/0601 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023191533
(22)【出願日】2023-11-09
(31)【優先権主張番号】P 2023103582
(32)【優先日】2023-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522412404
【氏名又は名称】株式会社インフォボックス
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】平沼 海統
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB53
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】コミュニティサービスのユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報を効率的・効果的に他の取引が想定されるユーザに提示する。
【解決手段】コンタクト情報獲得装置は、所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段と、前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析手段と、前記興味関心情報に関連する取引を販売する他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示手段と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段と、
前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析手段と、
前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示手段と、
を備えるコンタクト情報獲得装置。
【請求項2】
前記ユーザからの要求に基づいて前記ユーザの所属組織の興味関心情報を更新する興味関心情報更新手段を更に備える、
請求項1に記載のコンタクト情報獲得装置。
【請求項3】
前記興味関心情報に基づいて、前記取引が想定される他のユーザに前記興味関心情報に関連するプロダクト情報の入力を促すプロダクト情報入力促進手段を更に備える、
請求項1に記載のコンタクト情報獲得装置。
【請求項4】
前記興味関心情報と前記コンタクト情報とに基づいて、前記所属組織に関連するユーザに前記所定のコミュニティサービスの前記取引が想定される他のユーザのプロダクトに関する情報を提示するプロダクト情報提示手段を更に備える、
請求項1に記載のコンタクト情報獲得装置。
【請求項5】
所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得ステップと、
前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析ステップと、
前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示ステップと、
を含むコンタクト情報獲得方法。
【請求項6】
所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得ステップと、
前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析ステップと、
前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示ステップと、
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクト情報獲得装置、コンタクト情報獲得方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、登録されたユーザのコミュニティを設け、コミュニティに属するユーザにサービスを提供するコミュニティサービスが提案されている。コミュニティサービスとして、複数のユーザに対して、他のユーザの情報を提供するシステムが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1においては、コミュニティサービスを受ける各ユーザの複数のアカウント情報を保存し、各ユーザに対してEメールサービスとインスタントメッセージサービスのクライアントアプリケーションを提供するシステムが提案されている。
特許文献2においては、コミュニティサービスを受ける第1のユーザに関連付けられた既存の連絡先リストをインポートし、第1のユーザのために、ソーシャルネットワークサービスに関連付けられたユーザアカウントのための第2の連絡先リストを作成するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5060040号
【特許文献2】特開2016-532964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コミュニティサービスを受けるユーザの行動履歴に基づいて、所属組織毎に効率的・効果的に当該コミュニケーションサービスを受けるユーザにコンタクトするための情報を他のユーザに提示する仕組みは提案されていない。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、コミュニティサービスのユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報を効率的・効果的に取引が想定される他のユーザに提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段と、前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析手段と、前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示手段と、を備えるコンタクト情報獲得装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コミュニティサービスのユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報を効率的・効果的に他の取引が想定されるユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係るコンタクト情報獲得システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバ、買手端末、及び売手端末における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】管理サーバによるユーザ登録処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】管理サーバによるコンタクト情報提示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態では、本実施形態に係るサーバ(管理サーバ;コンタクト情報獲得装置)は、ユーザ(例えば、買手)のメールアドレス等を、取引が想定される的確な売手に提供する。具体的には、サーバは、ユーザのWEB閲覧履歴及び過去の取引等を含む行動履歴とユーザの属する会社組織の情報等を取得する。更に、サーバは、取得した行動履歴と会社組織の情報とに基づいて、ユーザの興味及び関心を分析する。そして、サーバは、興味及び関心に関連するプロダクトを販売する他のユーザ(例えば、売手)に対して、ユーザ(買手)のコンタクト情報を提示する。これにより、他のユーザ(例えば、売手)は、効率的に、取引相手となり得るユーザ(例えば、買手)に対して、アプローチすることができる。
以下、詳細に説明する。
【0011】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係るコンタクト情報獲得システムSの全体構成の一例を示す図である。
コンタクト情報獲得システムSは、管理サーバ1と、買手端末2と売手端末3とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
なお、コンタクト情報獲得システムSにおいて、管理サーバ1と接続される端末は、多数存在するのが通常であるが、それぞれのユーザは、取引を行う場合、買手又は売手の何れか一方となるため、
図1では、買手端末2と売手端末3のみを記載して説明を行う。
買手とは、商品の買手、及び/又は、サービスの被提供者である。
売手とは、商品の売手、及び/又は、サービスの提供者である。
【0012】
以下の説明において、管理サーバ1によって提供されるサービスを使用する多数のユーザを区別する必要がない場合は、単にユーザと称する。
また、管理サーバ1により、興味及び関心を分析されたユーザを買手ユーザ201と称する。
更に、買手ユーザ201の興味及び関心に関連するプロダクトを販売するユーザを、売手ユーザ301と称する。
以下の説明において、ユーザにより使用される端末は、買手端末2か売手端末3かがコンタクト情報獲得システムSにより分析されていない場合には、端末と称される。
【0013】
≪管理サーバ1≫
管理サーバ1は、コンタクト情報獲得システムSの全体を管理するサーバ(情報処理装置)である。管理サーバ1は、後述する端末の各々から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行うことを可能とする。また、管理サーバ1は、端末の各々に向けて各種の情報を送信し、各種の処理を実行させることを可能とする。
管理サーバ1は、登録されているユーザに対して、各種コミュニティサービス(例えば、販売・購買コミュニティサービス)を提供する。
【0014】
≪買手端末2≫
買手端末2は、買手ユーザ201により操作される。例えば、買手端末2は、買手ユーザ201が商品等を検索したり、購入する際に使用されるスマートフォンである。買手端末2は、コンタクト情報獲得システムSを利用可能にする所定のアプリケーションプログラムを実行可能とする。買手端末2は、取得した各種の情報や、買手ユーザ201の操作により入力された各種の情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、買手端末2は、管理サーバ1との間で各種の情報を送受信することを可能とする。
【0015】
≪売手端末3≫
売手端末3は、売手ユーザ301により操作される。例えば、売手端末3は、売手ユーザ301が商品等を検索したり、販売する際に使用されるスマートフォンである。売手端末3は、コンタクト情報獲得システムSを利用可能にする所定のアプリケーションプログラムを実行可能とする。売手端末3は、取得した各種の情報や、売手ユーザ301の操作により入力された各種の情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、売手端末3は、管理サーバ1との間で各種の情報を送受信することを可能とする。
【0016】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ1のハードウェア構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。管理サーバ1は、CPU(Central Processing UNIT)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0017】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0018】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0019】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、買手端末2と売手端末3のハードウェア構成は、上述の管理サーバ1と同様のため説明を省略する。
【0020】
<機能的構成>
図3は、管理サーバ1、買手端末2、及び売手端末3における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。管理サーバ1の機能は、
図3に示すCPU11により実現される。買手端末2の機能は、
図3に示すCPU50により実現される。売手端末3の機能は、
図3に示すCPU70により実現される。
【0021】
≪管理サーバ1≫
管理サーバ1のCPU11においては、動作する際に、ユーザ登録部111と、ユーザ選択部112と、行動履歴情報取得部113と、コンタクト情報取得部114と、興味関心情報分析部115と、スコア算出部116と、ユーザ抽出部117と、コンタクト情報提示部118と、興味関心情報更新部119と、プロダクト情報入力促進部120と、プロダクト情報提示部121とが機能する。
【0022】
また、管理サーバ1の記憶部18は、ユーザ情報DB41と業界情報DB42とを備える。
ユーザ情報DB41は、ユーザに紐づけて、行動履歴情報、興味関心情報、コンタクト情報、プロダクト情報等を記憶する。
【0023】
行動履歴情報とは、ユーザのWEB閲覧履歴及び過去の取引等を含む行動履歴に関する情報である。行動履歴情報としては、例えば、ネット検索履歴、WEB閲覧履歴、フリーメールベンダから購入したユーザの行動履歴(例えばメール広告の開封実績、IP電話の使用状況)等が挙げられる。具体的には、行動履歴情報としては、ユーザが高級セダン型乗用車の販売サイトを頻繁に閲覧履歴等が挙げられる。なお、ユーザの過去の閲覧履歴等から、例えば種々の既存技術を用いて、ユーザが所有する車の所有期間を算出できる場合は、当該所有期間も行動履歴情報に含まれるものとする。
【0024】
興味関心情報とは、ユーザ及びユーザが所属する組織が興味及び関心を持っている事柄に関する情報である。興味関心情報としては、例えば、ユーザ、及びユーザが所属する組織が起こそうとしている行動(例えば購買行動)及び/又は取引である。具体的には、ユーザが属する組織(例えば、社長室)の興味関心情報の場合、社有車に適した高級セダン型乗用車の購買行動が、興味関心情報の一例である。興味関心情報は、あるユーザが対象物を買うことに興味及び関心を有しているという情報であると捉えることもできる。
【0025】
コンタクト情報とは、ユーザにコンタクトを取るための情報である。
例えば、コンタクト情報は、ユーザの所属組織の情報(例えば、上場の有無、市場/業界、企業名、地域、職種等)が含まれる。
また、例えば、コンタクト情報は、売手にとって最適なアプローチ先(買手)の個人の情報等が含まれてもよい。
また、例えば、コンタクト情報は、コミュニティに参加しているユーザの所属組織に係る情報(企業名、組織名、住所、最適なアプローチ先個人の氏名、連絡先、電子メールアドレス、上場の有無、市場/業界、市場/業界動向、営業地域、職種等)が含まれてもよい。
また、例えば、コンタクト情報は、ユーザの電子メールアドレス、及び、ユーザが属する組織が過去に社有車を購入している社長秘書室であるという情報が含まれてもよい。
【0026】
プロダクト情報とは、取引される商品及び/又はサービスに関する情報である。プロダクト情報としては、例えば、社有車に適した高級なセダン型乗用車の取り扱い車種、グレード、価格、値引き情報、納期などが挙げられる。
【0027】
業界情報DB42は、各業界の企業規模ランキング、株価等の変遷、業績に関する情報等を記憶する。
【0028】
ユーザ登録部111は、コミュニティサービスへのユーザの登録の際に、各ユーザにより入力された登録情報を受け付ける。ユーザ登録部111は、受け付けた登録情報をユーザ情報DB41に登録する。
登録情報としては、ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、ユーザの所属企業、部署等が挙げられる。
また、ユーザ登録部111は、当該ユーザに関連する業界の企業規模ランキング、株価等の変遷、業績に関する情報を業界情報DB42に登録する。
【0029】
ユーザ選択部112は、コミュニティサービスにおいて、ユーザ情報DB41に登録されているユーザを選択する。
具体的には、ユーザ選択部112は、まず1人のユーザを選択し、後述する一連の処理が終わった場合、同様の処理を次のユーザに対して行う。ユーザ選択部112は、例えば、処理が繰り返し実行される場合に、ユーザを名簿順に選択する。ユーザ選択部112は、ユーザをランダムに選択してもよい。
ユーザ選択部112は、処理が繰り返し実行される場合に、優先順位に則ってユーザを選択してもよい。優先順位は、後述するユーザの行動履歴に則ってもよい。例えば、インターネットの特定のカテゴリーのホームページに頻繁にアクセスしているユーザ、インターネットへのアクセスが所定期間内に、一定数以上の増加が見られたユーザ、コミュニティサービスにおける過去の取引実績が多いユーザ、など特徴のあるユーザを優先してもよい。
ユーザ選択部112は、ユーザ間の取引における後述する取引相手のマッチングの起点となるユーザを選択すると捉えることもできる。
【0030】
行動履歴情報取得部113は、コミュニティサービスのユーザの行動履歴情報を例えばインターネットベンダ及びフリーメールベンダ等から取得し、ユーザ情報DB41に記憶する。また、行動履歴情報取得部113は、例えば、インターネットベンダからネット検索履歴及びWEB閲覧履歴等を行動履歴情報として取得する。なお、行動履歴情報取得部113は、例えば、フリーメールベンダからメール広告の開封実績及びIP電話の使用状況等を行動履歴情報として取得してもよい。
行動履歴情報取得部113は、ユーザの行動履歴情報を例えばインターネットベンダからサービス開始時点から例えば複数回に渡って取得し、ユーザ情報DB41に記憶するとよい。
また、行動履歴情報取得部113は、ユーザの行動履歴が所属組織における行動履歴の場合、ユーザの行動履歴を当該ユーザの所属組織の行動履歴として取得する。そして、行動履歴情報取得部113は、行動履歴情報をユーザ情報DB41に記憶する。
【0031】
コンタクト情報取得部114は、随時、ユーザのコンタクト情報を取得し、ユーザ情報DB41に記憶する。
更に、コンタクト情報取得部114は、随時、ユーザが関係する各業界の企業規模ランキング、株価等の変遷等を例えばインターネットを通して取得し、業界の情報として業界情報DB42に記憶する。
【0032】
興味関心情報分析部115は、ユーザの行動履歴情報とコンタクト情報とに基づいてユーザが所属する組織の興味関心情報を分析する。
興味関心情報分析部115は、例えば、ユーザが車の販売サイトを閲覧しているという行動履歴情報に基づいて、車の購入を検討しているという興味関心情報分析する。換言すると、興味関心情報分析部115は、行動履歴情報に基づいて、分析した結果、車の購入を検討しているという興味関心情報を出力していると捉えることもできる。
更に、興味関心情報分析部115は、ユーザが過去に車の買手となっているとの履歴情報から、情報分析結果として、当該ユーザが車を購入しようとしている情報を分析結果として出力してもよい。即ち、興味関心情報分析部115は、ユーザを買手ユーザ201と分析する。
興味関心情報分析部115は、分析結果である興味関心情報をユーザ情報DB41に記憶する。
以下、ユーザ選択部112が選択したユーザが買手ユーザ201である場合を例に説明する。
【0033】
スコア算出部116は、ユーザ選択部112によって選択された買手ユーザ201と他の複数のユーザとの取引についての適性をユーザ情報DB41の情報に基づいて算出し、スコア化する。
スコアは、例えば、相性のスコアとタイミングのスコアと商談履歴のスコアとを含む。
相性のスコアとは、買手ユーザ201と他のユーザとの取引の相性を示す。スコア算出部116は、相性のスコアを、買手ユーザ201のニーズ(潜在ニーズと顕在ニーズ)をIR(インベスターリレーションズ:経営状態、財務状況、業績見通しなどの情報)に記載された情報、WEBの行動ログ、業績推移、人員数推移等からデータを掛け合わせ算出する。スコア算出部116は、売手ユーザ301のサービス特徴と合致度が高いものを高スコアとして算出する。
【0034】
スコア算出部116は、例えば、他のユーザがプロダクトの売手である場合に高いスコアを与える。スコア算出部116は、他のユーザにより販売される商品と買手ユーザ201が購買しようとしている商品との一致度が高いほど、相性のスコアを高くする。スコア算出部116は、買手ユーザ201と売手ユーザ301の互いの営業所の間の距離が近いほど、相性のスコアを高くする。
【0035】
タイミングのスコアとは、買手ユーザ201の購入と他のユーザの販売とのタイミングに基づくスコアである。スコア算出部116は、タイミングのスコアを、主にWEBの行動ログから買手ユーザ201の購買意欲が高まったタイミングをスコアとして算出する。スコア算出部116は、例えば、採用管理システムの導入を検討している買手ユーザ201であれば、WEB上で該当するキーワードの検索や購買サイト(レビューサイトや比較サイト等)での該当コーナーへのアクセス数が増えた際により高いスコアとして算出する。
【0036】
スコア算出部116は、例えば、買手ユーザ201が買おうとしている商品について他のユーザの商品の納期が所定の日数以下の場合に、タイミングのスコアを高くする。
スコア算出部116は、例えば、相性のスコアとタイミングのスコアとに重みづけをして総合スコアとしてのスコアを算出する。例えば、スコア算出部116は、相性のスコアに係数0.6を掛け、タイミングのスコアに係数0.4を掛けて、これらを足し合わせ総合スコアとしてスコアを算出する。
【0037】
商談履歴のスコアとは、ユーザが対象の買手ユーザ201との商談履歴に基づくスコアである。例えば、過去商談の実績が有る場合は実績が無い場合より高いスコアを与える。また、商談実績が有った場合も、商談ステージがより進んでいた場合(例えば見積もり提示まで進んだ実績がある等)は更に高いスコアを与える。
【0038】
ユーザ抽出部117は、スコア算出部116の算出結果に基づいて、最も高い総合スコアを与えられた他のユーザをユーザ情報DB41から売手ユーザ301として抽出する。ユーザ抽出部117は、スコア算出部116の与えた総合スコアが高い順に複数の売手ユーザ301を抽出してもよい。
また、ユーザ抽出部117は、買手ユーザ201の興味関心情報に基づいて、当該興味関心情報に関連するプロダクトを販売する他のユーザ(売手ユーザ301)を抽出していると捉えることもできる。抽出方法は上述に限定されず、例えば、興味関心情報(例えば、車の購入)に対応する職種(例えば、車ディーラー)のユーザを、他のユーザとして抽出してもよい。
【0039】
コンタクト情報提示部118は、売手ユーザ301の端末である売手端末3に、買手ユーザ201のコンタクト情報を提示する。
これにより、売手ユーザ301は、特定された買手ユーザ201に対して商品を売り込むことが可能となる。売手ユーザ301は、手当たり次第に営業活動をするのではなく、商談の成立する可能性の高い買手ユーザ201に対してコンタクトを取ることができる。
【0040】
コンタクト情報提示部118は、各ユーザにおいて、コンタクト情報獲得システムSにアクセスしていない期間が所定の長さを超えると、当該ユーザに対してコンタクト情報の更新を促す。コンタクト情報提示部118は、各ユーザにおいて、コンタクト情報が更新されていない期間が所定の長さを超えると、当該ユーザに対してコンタクト情報の更新を促してもよい。コンタクト情報提示部118は、例えば、コンタクト情報の更新を半年ごとにユーザに対して依頼してもよい。コミュニティにおいて各ユーザが自らコンタクト情報を更新するのが好ましい。これにより、コンタクト情報提示部118は、各ユーザのより正確なコンタクト情報を提示することができる。
【0041】
興味関心情報更新部119は、ユーザからの要求を受け付け、当該要求に基づいて、ユーザ及びユーザの所属組織の興味関心情報を更新する。更に、興味関心情報更新部119は、随時、興味関心情報分析部115の分析結果に基づいて、ユーザの興味関心情報を更新してもよい。
例えば、興味関心情報更新部119は、端末からの入力に基づいて、ユーザ情報DB41に記憶されるユーザの興味関心情報を更新する。興味関心情報更新部119は、例えば、外国製乗用車というユーザによって入力された情報を追加して、興味関心情報を「高級セダン型乗用車の購入」から「外国製の高級セダン型乗用車の購入」に更新する。
【0042】
プロダクト情報入力促進部120は、ユーザの興味関心情報に基づいて、当該ユーザの取引相手となり得る他のユーザに対してプロダクト情報の入力を促す。当該ユーザが買手ユーザ201であり、他のユーザが売手ユーザ301である場合について以下説明する。
プロダクト情報入力促進部120は、ユーザ抽出部117が抽出した売手ユーザ301に対して、買手ユーザ201の興味関心情報に関連する商品及び/又はサービスに関する情報、即ちプロダクト情報の入力を促す。更に、プロダクト情報入力促進部120は、当該入力されたプロダクト情報をユーザ情報DB41に記憶する。
【0043】
プロダクト情報提示部121は、選択された買手ユーザ201に対して、当該買手ユーザ201の取引相手となり得る売手ユーザ301のプロダクト情報を提示する。
プロダクト情報提示部121は、当該売手ユーザ301のプロダクト情報をユーザ情報DB41から取得し、買手ユーザ201の買手端末2に、提示する。プロダクト情報は、取引される商品、及び/又はサービスに関する情報である。
例えば、プロダクト情報提示部121は、プロダクト情報として、売手ユーザ301が入力した社有車に適した外国製の高級なセダン型乗用車の取り扱い車種、グレード、価格、値引き情報、納期などを売手端末3に提示する。
【0044】
≪買手端末2≫
買手端末2においては、
図3に示すように、CPU50において、動作する際に、情報処理部51、表示制御部52、送受信制御部53が機能する。情報処理部51は、買手端末2への情報を処理し、処理結果を返す。表示制御部52は、買手端末2の有する出力装置である図示されない表示装置への表示を制御する。送受信制御部53は、情報処理部51と管理サーバ1との間で各種情報を送受信する。
【0045】
≪売手端末3≫
売手端末3においては、
図3に示すように、CPU50において、動作する際に、情報処理部71、表示制御部72、送受信制御部73が機能する。情報処理部71は、売手端末3への情報を処理し、処理結果を返す。表示制御部72は、売手端末3の有する出力装置である図示されない表示装置への表示を制御する。送受信制御部73は、情報処理部71と管理サーバ1との間で情報を送受信する制御を司る。
【0046】
<処理の流れ>
≪登録処理≫
図4は、管理サーバ1にコミュニティサービスのユーザを登録する処理を示すフローチャートである。処理がスタートすると、ユーザ登録部111は、ネットワークNを通してコミュニティサービスに登録しようとする入力が端末から有るかを判断する。ユーザ登録部111は、入力がある場合には(ステップS101:Yes)、端末を通して入力された登録情報を受け付け、ユーザをユーザ情報DB41に登録する(ステップS102)。
ユーザ登録部111は、入力がない場合には(ステップS101:Nо)、後述するステップS103に進む。登録の受け付け処理を続行する場合(ステップS103:Yes)には、ユーザ登録部111は、ステップS101に進み、上記の処理を再度実行する。登録の受け付け処理を続行しない場合(ステップS103:No)には、ユーザ登録部111は処理を終了する(END)。
【0047】
≪提示処理≫
図5は、管理サーバ1がユーザのコンタクト情報を他のユーザに提示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態では、ユーザは買手ユーザ201であり、他のユーザは売手ユーザ301である。
図5の処理のスタートの前に、
図4に示したようにユーザ登録部111がユーザをユーザ情報DB41に登録されている。
図4の処理は、
図5の処理と並行して行われてもよい。
図4の処理と
図5の処理とが交互に行われてもよい。
【0048】
図5に示す処理がスタートすると、ユーザ選択部112は、コミュニティサービスのユーザを選択する(ステップS201)。後述のフローが繰り返される場合には(ステップS213:Yes)、ユーザとして、名簿の順に選択してもよい。
行動履歴情報取得部113は、ユーザの行動履歴情報を、例えばインターネットベンダから取得する(ステップS202)。更に、行動履歴情報取得部113は、当該ユーザの行動履歴情報をユーザ情報DB41に記録する。
図5に示すフローの一連の処理は全ユーザに対して行われ、更に、何度も繰り返され得る。そして、行動履歴情報取得部113は、ステップS202を同一ユーザに対して複数回実行し得る。そして、各ユーザの行動履歴情報は、ユーザ情報DB41に記憶され得る。
コンタクト情報取得部114は、当該ユーザに関するコンタクト情報をユーザ情報DB41から取得する(ステップS203)。
【0049】
興味関心情報分析部115は、行動履歴情報とコンタクト情報とに基づいて、ユーザの興味関心情報を分析する(ステップS204)。更に、興味関心情報分析部115は、興味関心情報の分析結果をユーザ情報DB41に記憶する。
更に、興味関心情報更新部119は、ユーザの端末を通して取得されたユーザによる興味関心情報の更新に基づいて、ユーザ情報DB41に記憶される興味関心情報を更新する(ステップS205)。
【0050】
興味関心情報分析部115は、当該ユーザの興味関心情報に基づいて、所定の分析基準の下、当該ユーザが買手か売手かを分析する(ステップS206)。本実施形態では、興味関心情報分析部115は、当該ユーザを買手と分析したものとして説明する。以下、当該ユーザを買手ユーザ201と称する。なお、当該ユーザが売手と分析された場合は、例えば、当該ユーザの情報として、ユーザ情報DB41に格納されるものとする。
【0051】
スコア算出部116は、ユーザ情報DB41に記憶されているユーザに関する情報に基づいて、買手ユーザ201と他の複数のユーザとの取引についての適性をスコアとして算出する(ステップS207)。
【0052】
ユーザ抽出部117は、買手ユーザ201の興味関心情報に適合する売手ユーザ301として、スコア算出部116により算出されたスコアが最も高いユーザを抽出する(ステップS208)。
コンタクト情報提示部118は、買手ユーザ201にコンタクト情報を売手ユーザ301の売手端末3に提示する(ステップS209)。
プロダクト情報入力促進部120は、売手端末3に、プロダクト情報の入力を促す(ステップS210)。
プロダクト情報提示部121は、当該プロダクト情報を買手端末2に提示する(ステップS211)。ステップS210と、ステップS211と、は何れも実行されなくてもよい。
【0053】
コンタクト情報の提示を行う他のユーザが有り、コンタクト情報提示処理が続行される場合(ステップS212:Yes)には、ステップS201に戻る。
図5に示す処理は、1回のみに限られず、複数回行われ得る。そして、同一のユーザが複数回選択され得る。この場合、ユーザの行動履歴及びコンタクト情報及び興味関心情報等に関する処理は複数回行われ、これらの情報はユーザ情報DB41に記憶される。処理が続行されない場合(ステップS212:No)には、処理が終了する(END)。
【0054】
具体的な適用例として、ユーザが車を購入する場合(適用例1)について説明する。更に、ユーザがサービスを欲しており、他のユーザがサービスの提供者である場合(適用例2)について説明する。
【0055】
<適用例1>
ユーザが車の購入を検討している場合について説明する。
ユーザ選択部112は、コミュニティサービスのユーザから、所定のユーザを選択する。行動履歴情報取得部113は、過去に、別途当該ユーザの行動履歴を取得し、ユーザ情報DB41に記憶する。
その上で、行動履歴情報取得部113は、当該ユーザの購買部によるWEBページの閲覧情報を取得することにより、当該ユーザがセダン型の高級車の販売店を検索しているという最新の行動履歴情報を取得し、ユーザ情報DBに記録する。
【0056】
コンタクト情報取得部114は、当該ユーザのコンタクト情報、例えば電子メールアドレスをユーザ情報DB41に登録されているユーザ情報から取得する。
興味関心情報分析部115は、ユーザ情報DB41に記憶されている当該ユーザの行動履歴情報を参照する。興味関心情報分析部115は、過去にユーザが購入したセダン型高級車が購入から7年経過していることを検出する。興味関心情報分析部115は、当該セダン型高級車が乗用車の減価償却年数6年或いは耐用年数6年を超えて所有されていると分析する。これらの情報から、興味関心情報分析部115はユーザが新しい社有車の購入を考えていると分析する。更に、ユーザが外国製のセダン型高級車に興味があると端末を通してユーザ情報DB41に記録した場合には、興味関心情報更新部119は、分析結果に、外国製のセダン型高級車との情報を追加する。
興味関心情報分析部115は、上記の結果に基づいて、当該ユーザを買手と分析する。以下、当該ユーザを買手ユーザ201と称する。
【0057】
ユーザ抽出部117は、買手ユーザ201以外の複数の他のユーザに対するスコア算出部116の算出結果に基づいて、外国製のセダン型高級車を販売する他のユーザを抽出する。スコア算出部116は、例えば、他のユーザの社屋が、買手ユーザ201の社屋に近い程、当該他のユーザと、買手ユーザ201とのスコアを高くする。このようにして、ユーザ抽出部117は、買手ユーザ201とのスコアが最も高い他のユーザを、売手として抽出する。以下、当該抽出されたユーザを売手ユーザ301と称する。ユーザ抽出部117は、スコアの高い順に上位の複数社を売手ユーザ301として抽出してもよい。
【0058】
コンタクト情報提示部118は、売手ユーザ301の売手端末3に、買手ユーザ201のコンタクト情報をユーザ情報DB41に記録されている情報に基づいて提示する。例えば、コンタクト情報提示部118は、買手ユーザ201に関するコンタクト情報として、買手ユーザ201の購買部の部長の氏名、電話番号、電子メールアドレスを売手ユーザ301に提示する。売手ユーザ301としては、どの程度の高級車を提案するべきかの参考情報も必要である。このため、コンタクト情報提示部118は、コンタクト情報として、買手ユーザ201が東証スタンダード上場企業であり、建設業であり増収増益である点を加えて売手ユーザ301に提示する。コンタクト情報提示部118は、当該コンタクト情報を、買手ユーザ201からの要求に関係なく提示してもよく、要求に基づいて提示してもよい。
【0059】
プロダクト情報入力促進部120は、売手ユーザ301の売手端末3に対して、売手ユーザ301が提供し得る高級車に関する情報、即ちプロダクト情報、の入力を促す。
プロダクト情報提示部121は、当該プロダクト情報を買手ユーザ201の買手端末2に提示する。
【0060】
<適用例2>
ユーザがサービスを欲しており他のユーザがサービスの提供者である場合の適用例について説明する。ユーザは転職採用斡旋業者の社員である。
【0061】
行動履歴情報取得部113は、ユーザ選択部112が選択したユーザが「採用DX」の検索ワードを大量に入力していたり、当該分野の購買支援サイトやサービス比較サイトを閲覧したりしているという行動履歴情報を取得する。
コンタクト情報取得部114は、当該ユーザのコンタクト情報、例えば、電子メールアドレスをユーザ情報DB41から取得する。コンタクト情報取得部114は、ユーザが転職採用斡旋業者の社員であるというコンタクト情報をユーザ情報DB41から取得する。
【0062】
興味関心情報分析部115は、当該ユーザの興味及び関心は採用分野に関連する情報処理システム、例えば求人提示情報処理システム及び/又は遠隔面談情報処理システムの自社への導入であると分析する。興味関心情報分析部115は、当該ユーザをサービスの被提供者、買手と分析する。以下、当該ユーザを買手ユーザ201と称する。
スコア算出部116は、買手ユーザ201に対して採用分野に関連する当該システムを構築できるソフトウエアハウスという観点で、他のユーザのスコアを算出する。スコア算出部116は、買手ユーザ201の事業規模に適した求人提示情報処理システムの構築実績に基づいて相性のスコアを算出する。ユーザ抽出部117は、最高のスコアを有するユーザを売手ユーザ301として、ユーザ情報DB41から抽出する。
【0063】
コンタクト情報提示部118は、買手ユーザ201のコンタクト情報を、売手ユーザ301に提示する。
プロダクト情報入力促進部120は、売手ユーザ301の売手端末3に、売手ユーザ301が提供し得るシステム開発に関する情報、即ちプロダクト情報の入力を促す。
プロダクト情報提示部121は、当該プロダクト情報を買手ユーザ201の買手端末2に提示する。
【0064】
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0065】
また、例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がコンタクト情報獲得システムSに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。
【0066】
また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、管理サーバ1の機能ブロックは他の装置等に移譲されてもよいし、他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲されてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0067】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークNや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0068】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークNを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークNに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0069】
換言すると、本発明が適用されるコンタクト情報獲得装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を採ることができる。
すなわち、(1)コンタクト情報獲得装置(
図1の管理サーバ1)は、所定のコミュニティサービスのユーザ(例えば、
図3の買手ユーザ201)の前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得手段(例えば、
図3の行動履歴情報取得部113)と、前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析手段(例えば、
図3の興味関心情報分析部115)と、前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザ(例えば、
図3の売手ユーザ301)に、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示手段(例えば、
図3のコンタクト情報提示部118)と、を備える。
これにより、コミュニティサービスのユーザの行動履歴に基づいて所属組織毎に効率的・効果的に当該コミュニティサービスのユーザのコンタクト情報を他のユーザに提示することができる。ユーザが買手であり、他のユーザが売手の場合に、本実施形態は特に有効である。売手は買手に対して、効率的・効果的に商品の売り込みを買手に対して行うことができる。
【0070】
また、(2)コンタクト情報獲得装置は、前記ユーザからの要求に基づいて前記ユーザの所属組織の興味関心情報を更新する興味関心情報更新手段(例えば、
図3の興味関心情報更新部119)を更に備える。
これにより、ユーザ自身の意思に基づいて所属組織の興味関心情報を更新でき、より的確に、他のユーザにコンタクト情報が提供される。ユーザが買手ユーザの場合には、買手ユーザ自信の意思に基づいて所属組織の興味関心情報を更新できるので、売手ユーザは買手ユーザの所属組織に対するプロダクト情報の開示をより効率的・効果的に実施できる。
【0071】
また、(3)コンタクト情報獲得装置は、前記興味関心情報に基づいて、前記取引が想定される他のユーザに前記興味関心情報に関連するプロダクト情報の入力を促すプロダクト情報入力促進手段(例えば、
図3のプロダクト情報入力促進部120)を更に備える。
これにより、ユーザに対して適合する他のユーザのプロダクトの情報が受け渡され得る。ユーザが買手ユーザの場合には、売手ユーザは、買手ユーザの興味及び関心にあったプロダクト情報を充実させることができる。
【0072】
また、(4)コンタクト情報獲得装置は、前記興味関心情報と前記コンタクト情報とに基づいて、前記所属組織に関連するユーザに前記所定のコミュニティサービスの前記取引が想定される他のユーザのプロダクトに関する情報を提示するプロダクト情報提示手段(例えば、
図3のプロダクト情報提示部121)を更に備える。
これにより、コミュニティサービスの行動履歴に基づいて所属組織毎に効率的・効果的にコミュニケーションサービスのユーザのプロダクト情報が提供される。
【0073】
また、(5)コンタクト情報獲得方法は、所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得ステップと、前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析ステップと、前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示ステップと、を含む。
【0074】
また、(6)プログラムは、所定のコミュニティサービスのユーザの前記所定のコミュニティにおける行動履歴情報を取得する行動履歴情報取得ステップと、前記行動履歴情報と、前記ユーザの所属組織の情報を含むコンタクト情報と、に基づいて前記所属組織の興味関心情報を分析する興味関心情報分析ステップと、前記興味関心情報に関連する取引が想定される他のユーザに、前記ユーザの前記コンタクト情報を提示するコンタクト情報提示ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させる。
【符号の説明】
【0075】
1 管理サーバ
2 買手端末
3 売手端末
11 CPU
111 ユーザ登録部
112 ユーザ選択部
113 行動履歴情報取得部
114 コンタクト情報取得部
115 興味関心情報分析部
116 スコア算出部
117 ユーザ抽出部
118 コンタクト情報提示部
119 興味関心情報更新部
120 プロダクト情報入力促進部
121 プロダクト情報提示部
18 記憶部
19 通信部
41 ユーザ情報DB
42 業界情報DB
N ネットワーク
S コンタクト情報獲得システム