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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025032930
(43)【公開日】2025-03-12
(54)【発明の名称】組合せ家具
(51)【国際特許分類】
   A47B 87/00 20060101AFI20250305BHJP
   A47B 83/02 20060101ALI20250305BHJP
   A47C 9/00 20060101ALI20250305BHJP
   A47C 17/02 20060101ALI20250305BHJP
【FI】
A47B87/00
A47B83/02
A47C9/00 Z
A47C17/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138461
(22)【出願日】2023-08-28
(71)【出願人】
【識別番号】502036767
【氏名又は名称】株式会社シマダトレーディング
(74)【代理人】
【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
(72)【発明者】
【氏名】島田 俊輔
【テーマコード(参考)】
3B095
3B260
【Fターム(参考)】
3B095AB08
3B095AC10
3B260AB02
3B260AB06
(57)【要約】
【課題】丸みをおびた優れたデザインを構成すると共に、未使用時に設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率をよくする複数のソファーを組合せあるいは複数のソファーとこのソファーと同じ機能の家具の組合せを提供する。
【解決手段】中央に配置したスツール20と、スツール20の周囲に、第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13及び第4ソファー14からなるソファー群10を配置した組合せ家具1であって、スツール20は円柱形状の外周面を備え、ソファー群10の各ソファーは、スツール20の外周面に重なる中央正面を備え、前記各ソファーは、水平方向かつ外側に湾曲した背もたれ部を有し、スツール20の周囲に前記各ソファーを配置した状態で、スツール20とスツール20の外周面に重なる前記各ソファーとの間に空きスペースが生じず、隣り合う前記各ソファーとの間に空きスペースが生じないようにした組合せ家具1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に配置したスツールと、該スツールの周囲に複数のソファーを配置した組合せ家具であって、
前記スツールは円柱形状又は正多角柱形状の外周面を備え、
前記複数のソファーの全部又は一部は、前記スツールの外周面の一部に重なる中央正面を備え、
前記複数のソファーの全部は、水平方向かつ外側に湾曲した背もたれ部を有し、
前記スツールの周囲に前記複数のソファーを配置した状態で、前記スツールと前記スツールの外周面に重なる前記ソファーとの間に空きスペースが生じず、隣り合う前記ソファーとの間に空きスペースが生じないようにしたことを特徴とする組合せ家具。
【請求項2】
前記スツールと前記複数のソファーは、同じ高さで同じ材質を有することを特徴とする請求項1記載の組合せ家具。
【請求項3】
前記スツールは円柱状であり、
前記複数のソファーの各々は互いに同一又は類似の形状を有し、
前記複数のソファーの各々の前記中央正面の円周方向の長さは、前記スツールの円周長を前記複数のソファーの個数で割った長さであることを特徴とする請求項1記載の組合せ家具。
【請求項4】
前記スツールは、同一形状の半円柱形状の小スツールを2個重合わせて円柱状をしたことを特徴とする請求項3記載の組合せ家具。
【請求項5】
前記スツールは直方体形状であり、
前記複数のソファーは、内側の側面が前記スツールの一の側面に重なる主ソファーと、該主ソファーの間に配置されて前記スツールの側面に重ならない補助ソファーとからなることを特徴とする請求項1記載の組合せ家具。
【請求項6】
前記複数のソファーの背もたれ部の外側面は、円錐台形状を形成することを特徴とする請求項6記載の組合せ家具。
【請求項7】
前記スツールは、土台部と該土台部に載置された座部からなり、該座部は、座面を有するクッション部とテーブル面を有する板部が積層されたものであることを特徴とする請求項5記載の組合せ家具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のソファーあるいは複数のソファーと他の家具を組み合せた組合せ家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソファーは、椅子と同類の家具で、後ろには背もたれがあり、左右には肘掛けのあるものが多く、座面や背もたれの部分はやわらかく快適で、1人から数人が座ってくつろげるようになっており、家庭の居間や客間や応接室、あるいはオフィスやホテルの部屋等に置かれる。
この場合、複数のソファーを設置して使用したり、あるいは、ソファーと他の家具を組み合わせて使用するに際し、使い勝手、スペース効率、デザイン性等の観点から種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(実開昭55-139759号公報)には、肘掛け部材、背もたれ部材、座クッションからなるソファ-において、前記肘掛は部材の肘掛は面の横方向の長さ及び背もたれ部材の背厚を同一に構成するとともに、座クッション部材にあっては、前記肘掛は部材の肘掛は面の長さから背もたれ部材の背厚を除した長さを一辺とする正方形状とし、該座クッション部材を複数個並列してなるソファ-と、該ソファ-の一方もしくは両方の肘掛部材が欠除した他のソファ-又は該他のソファ-同志の任意の組合せからなることを特徴とするソファー構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1のソファー構造においては、正方形状の座クッション部材を有するソファーを複数個組み合わせたものであり、図2に示されているようにL字状やコの字状といった角ばった形状にしかならず、デザイン性が乏しいという問題がある。
また、特許文献1のソファー構造では、複数個のソファーを配置した状態において、ソファーで囲われた空きスペースが生じ、未使用時や店頭での展示時に、ソファー部分より広い設置面積が必要となり、スペース効率が悪いという問題がある。
【0004】
ところで、特許文献2(実開昭59-41148号公報)には、下面四隅部に設けられた脚体によって床面上に所定の高さで支持された複数の椅子と、これら椅子の前面によって周辺部が囲まれた収容部と、この収容部に設置された櫓こたつと、この櫓こたつの支持脚に取着され上記収容部の周辺下端部に連通した上記椅子の下面と床面との間の隙間を閉塞した遮へい体とを具備したユニット家具が開示されている。
この特許文献2のユニット家具においては、櫓こたつと複数の椅子を組み合わせた状態で、櫓こたつと椅子の間に空きスペースがなく、未使用時において櫓こたつと椅子部分より広い設置面積が不要となり、スペース効率はよいが、中央部分に櫓こたつを備えていることから、櫓こたつと備えた家具としてしか使用できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭55-139759号公報
【特許文献2】実開昭59-41148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、複数のソファーを組合せあるいは複数のソファーとこのソファーと同じ機能の家具の組合せにおいて、丸みをおびた優れたデザインを構成すると共に、未使用時に設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率をよくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、中央に配置したスツールと、該スツールの周囲に複数のソファーを配置した組合せ家具であって、前記スツールは円柱形状又は正多角柱形状の外周面を備え、前記複数のソファーの全部又は一部は、前記スツールの外周面の一部に重なる中央正面を備え、前記複数のソファーの全部は、水平方向かつ外側に湾曲した背もたれ部を有し、前記スツールの周囲に前記複数のソファーを配置した状態で、前記スツールと前記スツールの外周面に重なる前記ソファーとの間に空きスペースが生じず、隣り合う前記ソファーとの間に空きスペースが生じないようにした組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0008】
請求項2の発明は、前記スツールと前記複数のソファーは、同じ高さで同じ材質を有する組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0009】
請求項3の発明は、前記スツールは円柱状であり、前記複数のソファーの各々は互いに同一又は類似の形状を有し、前記複数のソファーの各々の前記中央正面の円周方向の長さは、前記スツールの円周長を前記複数のソファーの個数で割った長さである組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0010】
請求項4の発明は、前記スツールは、同一形状の半円柱形状の小スツールを2個重合わせて円柱状をした組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0011】
請求項5の発明は、前記スツールは直方体形状であり、前記複数のソファーは、内側の側面が前記スツールの一の側面に重なる主ソファーと、該主ソファーの間に配置されて前記スツールの側面に重ならない補助ソファーとからなる組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0012】
請求項6の発明は、前記複数のソファーの背もたれ部の外側面は、円錐台形状を形成する組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【0013】
請求項7の発明は、前記スツールは、土台部と該土台部に載置された座部からなり、該座部は、座面を有するクッション部とテーブル面を有する板部が積層されたものである組合せ家具を提供して、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明の組合せ家具においては、複数のソファーを組合せあるいは複数のソファーとこのソファーと同じ機能の家具を組合せた場合、全体として丸みをおびた優れたデザインを構成すると共に、未使用時に設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率をよくするという効果を奏する。
【0015】
請求項2に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、前記スツールと前記複数のソファーが同じ高さであることから、スツールと複数のソファーに座った人が、正面から向か向き合って談笑でき、スツールと複数のソファーの材質であることから、スツールと複数のソファーがデザイン的に調和するという効果を奏する。
【0016】
請求項3に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、円柱状のスツールの円周面に隙間なく複数のソファー配置できるという効果を奏する。
【0017】
請求項4に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、スツールを2個の半円柱形状の小スツールに分離して、小スツール単体で使用できるという効果を奏する。
【0018】
請求項5に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、スツールを直方体形状にして、スツールの周囲に主ソファーを隙間なく配置でき、隣り合う主ソファーの間に補助ソファーを隙間なく配置できるという効果を奏する。
【0019】
請求項6に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、複数のソファーの背もたれ部を形成し、デザイン的に優れているという効果を奏する。
【0020】
請求項7に記載の発明の組合せ家具においては、さらに、スツールをテーブルとしても使用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の組合せ家具の平面図である。
図2図1に示す組合せ家具を構成するソファー斜視図である。
図3図2に示すソファーの平面図、底面図、平面図、背面図及び左側面図である。
図4図1に示す組合せ家具を構成するスツールの斜視図とスツールを分離した状態の斜視図である。
図5図4示すスツールの平面図、底面図、左側面図及び正面図である。
図6】スツール20の周囲にソファー群10を、各ソファーの中央正面がスツール20の外周面から一定距離だけ離れるようにして配置した組合せ家具の平面図である。
図7】本発明の組合せ家具の他の例の平面図である。
図8図7に示す組合せ家具を構成する主ソファー斜視図、平面図、底面図、左側面図、平面図及び右側面図である。
図9図7に示す組合せ家具を構成する補助ソファー斜視図、平面図、底面図及び平面図である。
図10図7に示す組合せ家具を構成するスツール斜視図、平面図、底面図、正面図、背面図、左側面図及び右側面図である。
図11】クッション部42aを上側にし板部42bを下側にした座部42を土台部41の上面に載せた状態のスツール40の拡大正面図と板部42bを上側にしクッション部42aを下側にした座部42を土台部41の上面に載せた状態のスツール40も拡大正面図である。
図12】スツール40の周囲に上記主ソファーと補助ソファーからなるソファー群を、主ソファーの中央正面等がスツール40の外周面から一定距離だけ離れるようにして配置した組合せ家具の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[組合せ家具の構成]
図1は、本発明の組合せ家具の平面図、図2は、図1に示す組合せ家具を構成するソファー斜視図、図3(a)は、図2に示すソファーの平面図、図3(b)は、図2に示すソファーの底面図、図3(c)は、図2に示すソファーの平面図、図3(d)は、図2に示すソファーの背面図、図3(e)は、図2に示すソファーの左側面図、図4(a)は、図1に示す組合せ家具を構成するスツール斜視図、図4(b)は、図4(a)に示すスツールを分離した状態の斜視図、図5(a)は、図4(a)示すスツールの平面図、図5(b)は、図4(a)示すスツールの底面図、図5(c)は、図4(a)示すスツールの左側面図、図5(d)は、図4(a)示すスツールの正面図である。
図中、1は組合せ家具、10はソファー群、11は第1ソファー、12は第2ソファー、13は第3ソファー、14は第4ソファー、11a、12a、13a、14aは座部、11b、12b、13b、14bは背もたれ部、11c1、12c1、13c1、14c1は右ひじ掛け部、11c2、12c2、13c2、14c2は左ひじ掛け部、11Bは底面、11Mは中央面、11S1は第1側面、11S2は第2側面、11Zは座面、11k1、11k2は前脚部、11k3、11k4、11k5は後脚部、20はスツール、21、22は小スツール、21B、22Bは底面、21H、22Hは平坦周面、21W、22Wは湾曲周面、21Z、22Zは座面、21k1、21k2、21k3、22k1、22k2、22k3は脚部である。
図に示すように、組合せ家具1は、中央に配置されたスツール20とその周囲に配置されたソファー群10とから構成され、ソファー群10は、第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13及び第4ソファー14からなり、スツール20は、小スツール21、22からなる。
【0023】
[ソファー]
図2に示すように第1ソファー11は、座部11a、背もたれ部11c、右ひじ掛け部11c1、左ひじ掛け部11c2を備え、左右対称形状となっており、本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなり、1~5人の成人が座れるようになっている。
座部11aは、上側に座面11Z、正面側に中央正面11M、側面側に第1側面11S1と第2側面11S2を有し、中央正面11Mは湾曲して四分円柱の円周面を形成し、第1側面11S1と第2側面11S2は平坦面となっており、この平坦面は中央正面11Mの円周面と直交する。すなわち、第1側面11S1と第2側面11S2は、中央正面11Mが形成する四分円柱の円周面に対して法線方向の平坦面となっている。
座部11aの底面11Bには、前側に前脚部11k1、11k2が取り付けられ、後側に後脚部11k3、11k4、11k5が取り付けられ、前脚部11k1、11k2、後脚部11k3、11k4、11k5は、同一の円柱形状となっている。
背もたれ部11bは、水平方向かつ外側に円弧状に湾曲し、上下方向に広がるように傾斜し、右ひじ掛け部11c1、左ひじ掛け部11c2と一体となって、座部11aの背面側に取り付けられている。
この場合、右ひじ掛け部11c1の外側面は、第1側面11S1に沿って第1側面11S1を延長するように設けられ、左ひじ掛け部11c2の外側面は、第2側面11S2に沿って第2側面11S2を延長するように設けられている。
第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14は、図1に示すようにそれぞれ座部12a、13a、14a、背もたれ部12b、13b、14b、右ひじ掛け部12c1、13c1、14c1、左ひじ掛け部12c2、13c2、14c2を備え、第1ソファー11と同一の大きさ、形状、材質となっている。
なお、第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14の全部または一部を、他のソファーと類似の形状、例えば、右ひじ掛け部・左ひじ掛け部・背もたれ部の形状を少し変形した類似の形状としてもよい。
【0024】
[スツール]
図4図5に示すようにスツール20は、小スツール21、22からなる円柱状のもので、背もたれが付いていない主に一人用に椅子として機能する。
小スツール21は、第1ソファー11と同様に本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなり、上側に座面21Zを有し、外周面が正面側の湾曲周面21Wと背面側の平坦周面21Hからなる半円柱状のものである。
座面21Zは、上側少し膨らんだ湾曲面となっており、湾曲周面21Wは半円状に湾曲した面であり、平坦周面21Hは平坦な面となっている。
小スツール21の底面21Bには、同一の円柱形状の脚部21k1、21k2、21k3が取り付けられている。
小スツール22は、小スツール21と同様に本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなり、上側に座面22Zを有し、外周面が背面側の湾曲周面22Wと正面側の平坦周面22Hからなる半円柱状のものである。
座面22Zは、座面21Zと同じ上側少し膨らんだ湾曲面となっており、湾曲周面22Wは、湾曲周面21Wと同じ半円状に湾曲した面であり、平坦周面22Hは、平坦周面21Hと同じ平坦な面となっている。
小スツール22の底面22Bには、底面21Bと同じ同一の円柱形状の脚部22k1、22k2、22k3が取り付けられている。
小スツール21と小スツール22は、同一の大きさ、形態、材質を有し、重合わせ面21Lと重合わせ面22Lが重ね合わされて外周面が円柱形状のスツール20を形成する。
この場合、小スツール21における平坦周面21Hと湾曲周面21Wの境界の角部は丸みをおび、小スツール22における平坦周面22Hと湾曲周面22Wの境界の角部も丸みをおびていることから、スツール20は、小スツール21、22の角部が少し凹んだ形状となっているが、このように円柱の周面の一部が凹んだスツールも、本発明の円柱状のスツールに含まれる。
また、スツール20の脚部(21k1等)の下面から座面(座面21Z、座面22Z)までの高さは、第1ソファー11等の脚部(11k1等)の下面から座面(11Z等)までの高さと同じになっている。
さらに、小スツール21と小スツール22は、分離して各々単独のスツールとしても使用することができる。
【0025】
[ソファー群10とスツール20の配置]
図1に示すように、中央にスツール20を配置し、スツール20の周囲にソファー群10の第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14を円周方向に順に配置することにより組合せ家具1が形成される。
この場合、第1ソファー11の座部11aの中央正面11Mは、四分円柱の円周面を形成し、この四分円柱の半径とスツール20が形成する円柱の半径は同じであることから、中央正面11Mの円周方向の長さは、スツール20が形成する円柱の円周長の4分の1となり、中央正面11Mはスツール20の外周面の一部(円周の4分の1の部分)と隙間なく重なることとなる。
他の第2ソファー12の座部12a、第3ソファー13の座部13a、第4ソファー14の座部14aの各中央正面も、第1ソファー11の場合と同じ大きさの四分円柱の円周面を形成することから、スツール20の外周面の一部(円周の4分の1の部分)と隙間なく重なることとなる。
また、第1ソファー11の座部11aにおいて、第1側面11S1と第2側面11S2は、中央正面11Mが形成する四分円柱の円周面に対して法線方向の平坦面となっており、第1側面11S1に沿って右ひじ掛け部11c1が設けられ、第2側面11S2に沿って左ひじ掛け部11c2が設けられている。
他の第2ソファー12の座部12a、第3ソファー13の座部13a、第4ソファー14の座部14aにおいても、各座部の第1側面と第2側面は、中央正面が形成する四分円柱の円周面に対して法線方向の平坦面となっており、第1側面に沿って右ひじ掛け部12c1、13c1、14c1が設けられ、第2側面に沿って左ひじ掛け部12c2、13c2、14c2が設けられている。
これより、図1に示すように、スツール20の周囲に、ソファー群10を、各中央正面がスツール20の外周面の一部に隙間なく重なり、ソファー群10の各ソファーの隣り合う第1側面と第2側面が隙間なく重なり、ソファー群10の各ソファーの隣り合う右ひじ掛け部と左ひじ掛け部が隙間なく重なるように配置することができ、ソファー群10とスツール20の間に空きスペースを生じさせず、ソファー群10の隣り合うソファーとの間に空きスペースを生じさせないようにすることができる。
【0026】
次に、ソファー群10(第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14)における各脚部(11k1等)の下面から座面(11Z等)までの高さと、スツール20の脚部(21k1等)の下面から座面(座面21Z、座面22Z)までの高さは、同じであり、ソファー群10とスツール20を同じ平坦な設置面に置くと、ソファー群10の各ソファーの座面(11Z等)とスツール20の座面(座面21Z、座面22Z)の間に段差が生じず、各座面が平坦な面を形成する。
これより、図1に示すようにスツール20の周囲にソファー群10を隙間なく配置すると、スツール20が花の中心部となり、第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14が花びらを表し、全体として花の形となり、デザイン的にも優れた外観を呈する。
【0027】
図6は、スツール20の周囲に第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13及び第4ソファー14からなるソファー群を、各ソファーの中央正面がスツール20の外周面から一定距離だけ離れるようにして配置した組合せ家具の平面図であり、図中、1’は組合せ家具、10’はソファー群である。
図6に示すように、組合せ家具1’においては、ソファー群10’は、ソファー群10と同じソファーから構成され、各ソファー(第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13及び第4ソファー14)の中央正面をスツール20の外周面から一定距離dだけ離して、スツール20の周囲にソファー群10の各ソファーが配置されている。
このようにソファー群10’の各ソファーの各中央正面をスツール20の外周面から一定距離dだけ離すことにより、各ソファーとスツール20の間と隣り合うソファーの間に一定のスペースが形成され、成人が各ソファーやスツール20に座れると共に、各ソファーとスツール20の間や隣り合うソファーの間を成人が行き来できる。
この場合、ソファー群10’の各ソファーの座面(11Z等)とスツール20の座面(座面21Z、座面22Z)の高さは同じであることから、スツール20に座った人と向き合うソファーに座った人、あるいは、隣り合うソファーに座った人同士は、目の高さが同じとなり、正面で向き合って談笑することができる。
また、スツール20が花の中心部となり、第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14が花びらを表し、全体として花の形を表すことが保たれ、デザイン的にも優れた配置となっている。
【0028】
以上のように組合せ家具1は、中央に配置したスツール20と、スツール20の周囲に配置してソファー群10(第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14)から構成され、スツール20は円柱形状の外周面を備え、ソファー群10の各ソファーは、スツール20の外周面の一部(円周の4分の1の部分)と重なる中央正面を備え、上記各ソファーは、水平方向かつ外側に円弧状に湾曲した背もたれ部を有し、スツール20の周囲に上記各ソファーを配置した状態で、上記各ソファーはスツール20の外周面と隙間なく重なって、スツール20の外周面と上記各ソファーとの間に空きスペースが生じず、隣り合うソファー同士が隙間なく重なって、隣り合うソファーとソファーとの間に空きスペースが生じず、ソファー群10(第1ソファー11、第2ソファー12、第3ソファー13、第4ソファー14)とスツール20の未使用時や展示時等に、ソファー群10とスツール20の設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率をよくすることができる。
【0029】
[組合せ家具の他の例]
図7は、本発明の組合せ家具の他の例の平面図、図8(a)は、図7に示す組合せ家具を構成する主ソファー斜視図、図8(b)は、同図(a)に示す主ソファーの平面図、図8(c)は、同図(a)に示す主ソファーの底面図、図8(d)は、同図(a)に示す主ソファーの左側面図、図8(e)は、同図(a)に示す主ソファーの平面図、図8(f)は、同図(a)に示す主ソファーの右側面図、図9(a)は、図7に示す組合せ家具を構成する補助ソファー斜視図、図9(b)は、同図(a)に示す補助ソファーの平面図、図9(c)は、同図(a)に示す補助ソファーの底面図、図9(d)は、同図(a)に示す補助ソファーの平面図、図10(a)は、図7に示す組合せ家具を構成するスツール斜視図、図10(b)は、同図(a)に示すスツールの平面図、図10(c)は、同図(a)に示すスツールの底面図、図10(d)は、同図(a)に示すスツールの正面図、図10(e)は、同図(a)に示すスツールの背面図、図10(f)は、同図(a)に示すスツールの左側面図、図10(g)は、同図(a)に示すスツールの右側面図である。
図中、2は組合せ家具、30はソファー群、30L1は内側円、30L2は外側円、31は第1主ソファー、32は第2主ソファー、33は第3主ソファー、34は第4主ソファー、35は第1補助ソファー、36は第2補助ソファー、37は第3補助ファー、38は第4補助ソファー、31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aは座部、31b、32b、33b、34b、35b、36b、37b、38bは背もたれ部、31B、35Bは底面、31L1、35L1は内側円弧、31L2、35L2は外側円弧、31Mは中央面、31S1、35S1は第1側面、31S2、35S2は第2側面、31Z、35Zは座面、31k1、31k2、31k3、31k4は脚部、40はスツール、41は土台部、41Bは底面、41k1、41k2、41k3、41k4は脚部、41S1は第1周面、41S2は第2周面、41S3は第3周面、42S4第4周面、42は座部、42aはクッション部、42bは板部、42aZは座面である。
図に示すように、組合せ家具2は、中央に配置されたスツール40とその周囲に配置されたソファー群30とから構成され、ソファー群30は、4個の主ソファー(第1主ソファー31、第2主ソファー32、第3主ソファー33、第4主ソファー34)と4個の補助ソファー(第1補助ソファー35、第2補助ソファー36、第3補助ファー37、第4補助ソファー38)かららなる。
【0030】
[主ソファー、補助ソファー]
図8(a)~(f)に示すように第1主ソファー31は、座部31aと背もたれ部31bを備え、ひじ掛け部なく、1~2人の成人が座れるようになっている。
座部31aは、上側に座面31Z、正面側に中央正面31M、側面側に第1側面31S1と第2側面31S2を有し、座面31Zは、長方形の一辺が円弧となった形状となっている。
中央正面31M、第1側面31S1及び第2側面31S2は平坦面となっており、中央正面31Mと第1側面31S1は直交し、中央正面31Mと第2側面31S2も直交する。
座部31aの底面31Bには、脚部31k1、31k2、31k3、31k4が取り付けられ、これらの脚部は同一の円柱形状となっている。
背もたれ部31bは、水平方向かつ外側に円弧状に湾曲し、上下方向に広がるように傾斜して、その外側面(背面)は円錐台の円周面の一部を形成し、座部31aの背面側に取り付けられている。
この場合、座部31aの第1側面31S1、第2側面31S2と背もたれ部31bの側面との境界に段差はなく、第1側面31S1と背もたれ部31bの左側面は同一の平坦面となり、第2側面31S2と背もたれ部31bの右側面は同一の平坦面となる。
また、座面31Zと背もたれ部31bの境界で内側円弧31L1が形成され、背もたれ部31bの上面と背面の境界で外側円弧31L2が形成される。
座部31aと背もたれ部31bは、第1ソファー11の座部11a、背もたれ部11bと同様に、本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなる。
第2主ソファー32、第3主ソファー33、第4主ソファー34は、図7に示すようにそれぞれ座部32a、33a、34a、背もたれ部32b、33b、34bを備え、第1主ソファー31と同一の大きさ、形状、材質となっている。
【0031】
図9(a)~(d)に示すように第1補助ソファー35は、第1主ソファー31と同様に座部35aと背もたれ部35bを備え、ひじ掛け部なく、1~2人の成人が座れるようになっている。
座部35aは、上側に座面35Z、側面側に第1側面35S1と第2側面35S2を有し、第1主ソファー31と異なり、中央正面がなく、座面35Zは、四分円形状となっている。
第1側面35S1と第2側面351S2は平坦面であり、第1側面35S1と第2側面35S2が直交している。
座部35aの底面35Bには、脚部35k1、35k2、35k3、35k4が取り付けられ、これらの脚部は同一の円柱形状となっている。
背もたれ部35bは、第1主ソファー31の背もたれ部31bと同様に、水平方向かつ外側に円弧状に湾曲し、上下方向に広がるように傾斜し、その外側面(背面)は円錐台の円周面の一部を形成し、座部35aの背面側に取り付けられている。
この場合、座部35aの第1側面35S1、第2側面35S2と背もたれ部35bの側面との境界に段差はなく、第1側面35S1と背もたれ部35bの左側面は同一の平坦面となり、第2側面35S2と背もたれ部35bの右側面は同一の平坦面となる。
また、座面35Zと背もたれ部35bの境界で内側円弧35L1が形成され、背もたれ部35bの上面と背面の境界で外側円弧35L2が形成される。
座部35aと背もたれ部35bは、第1主ソファー31の座部31a、背もたれ部31bと同様に、本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなる。
第2補助ソファー36、第3補助ソファー37、第4補助ソファー38は、図7に示すようにそれぞれ座部36a、37a、38a、背もたれ部36b、37b、38bを備え、第1補助ソファー35と同一の大きさ、形状、材質となっている。
【0032】
ここで、主ソファーにおいて、第1主ソファー31の脚部(31k1等)の下面から座面31Zまでの高さ、第2主ソファー32の脚部の下面から座面までの高さ、第3主ソファー33の脚部の下面から座面までの高さ、第4主ソファー34の脚部の下面から座面までの高さはすべて同じであり、第1主ソファー31の脚部(31k1等)の下面から背もたれ部31bの上面までの高さ、第2主ソファー32の脚部の下面から背もたれ部32bの上面までの高さ、第3主ソファー33の脚部の下面から背もたれ部33bの上面までの高さ、第4主ソファー34の脚部の下面から背もたれ部34bの上面までの高さはすべて同じである。
また、補助ソファーにおいて、第1補助ソファー35の脚部(35k1等)の下面から座面35Zまでの高さ、第2補助ソファー36の脚部の下面から座面までの高さ、第3補助ソファー37の脚部の下面から座面までの高さ、第4補助ソファー38の脚部の下面から座面までの高さはすべて同じであり、第1補助ソファー35の脚部(35k1等)の下面から背もたれ部35bの上面までの高さ、第2補助ソファー36の脚部の下面から背もたれ部36bの上面までの高さ、第3補助ソファーの脚部の下面から背もたれ部37bの上面までの高さ、第4補助ソファー38の脚部の下面から背もたれ部38bの上面までの高さはすべて同じである。
そして、上記各主ソファーの脚部の下面から座面までの高さと上記各補助ソファーの脚部の下面から座面までの高さは同じであり、上記各主ソファーの脚部の下面から背もたれ部の上面までの高さと上記各補助ソファーの脚部の下面から背もたれ部の上面までの高さも同じである。
加えて、上記各主ソファーの第1側面、第2側面の水平方向の長さと、上記各補助ソファー第1側面、第2側面の水平方向の長さは同じである。
さらに、上記各主ソファーの第1側面に背もたれ部の左側面を加えた水平方向の長さ、第2側面に背もたれ部の右側面を加えた水平方向の長さと、上記各補助ソファー第1側面に背もたれ部の左側面を加えた水平方向の長さ、第2側面に背もたれ部の左側面を加えた水平方向の長さ水平方向の長さもすべて同じである。
【0033】
[スツール]
図10(a)~(g)に示すように、スツール40は、土台部41と座部42からなり、スツール20はと同様に、主に一人用に椅子として機能する。
土台部41は、第1主ソファー31等と同様に本革(天然皮革)、合成皮革、布地等からなる表面素材、クッション材、フレーム等からなり、上面、外周面底面41Bからなるやや扁平で角部が丸い直方体形状を有している。
土台部41の上面は、角部が丸い正方形であり、土台部41の外周面は、第1周面41S1、第2周面41S2、第3周面41S3、第4周面42S4からなり、こられの各周面は同一形状・大きさとなっている。
土台部41の底面41Bには、同一の円柱形状の脚部41k1、41k2、41k3、41k4が取り付けられている。
座部42は、クッション部42aと板部42bが積層された構成であり、扁平で角部が丸い直方体形状を有し、土台部41の上面に載せられる。
クッション部42aは、クッション材からなり、上面が座面42aZとなり、座面42aは角部が丸い正方形である。
板部42bは、木材、プラスチック等の硬い材料かなり、下面がテーブル面となり、このテーブル面は、座面42aZと同じ大きさの角部が丸い正方形である。
また、スツール40(土台部41)の脚部(11k1等)の下面から座部42aの座面42aZまでの高さは、第1主ソファー31等の脚部(31k1等)の下面から座面(31Z等)までの高さと同じになっている。
【0034】
図11(a)は、クッション部42aを上側にし、板部42bを下側にした座部42を土台部41の上面に載せた状態のスツール40も拡大正面図、図11(b)は、板部42bを上側にし、クッション部42aを下側にした座部42を土台部41の上面に載せた状態のスツール40も拡大正面図であり、図において、板部42を灰色で表す。
図11(a)に示すように、クッション部42aを上側にして座部42を土台部41の上面に載せると、スツール40の上面が座面42aとなり、その上に人が座ることができ、スツール40は本来のスツールとして機能する。
また、図10(b)に示すように、板部42bを上側にして座部42を土台部41の上面に載せると、スツール40の上面が板部42bのテーブル面となり、スツール40はテーブルとして機能する。
【0035】
[ソファー群30とスツール40の配置]
図7に示すように、中央にスツール40を配置し、スツール40の周囲にソファー群30の第1主ソファー31、第1補助ソファー35、第2主ソファー32、第2補助ソファー36、第3主ソファー33、第3補助ソファー37、第4主ソファー34、第4補助ソファー38を円周方向に順に配置することにより組合せ家具2が形成される。
具体的には、主ソファーに関し、第1主ソファー31の中央正面31Mは、スツール40の土台部41の第1周面41S1に重なるが、中央正面31Mと第1周面41S1は、共に平坦面であり、水平方向(周方向)の長さは同じであることから、隙間なく重なることとなる。
他の第2主ソファー32、第3主ソファー33、第4主ソファー34の中央正面も、平坦面であり、スツール40の土台部41の各周面と水平方向(周方向)の長さは同じであることから、各中央正面は、第2周面41S2、第3周面41S3、第4周面42S4に隙間なく重なることとなる。
【0036】
次に、補助ソファーに関し、第1補助ソファー35は、第1主ソファー31と第2主ソファー32の間に配置され、第2補助ソファー36は、第2主ソファー32と第3主ソファー33の間に配置され、第3補助ソファー37は、第3主ソファー33と第4主ソファー34の間に配置され、第4補助ソファー38は、第4主ソファー34と第1主ソファー31の間に配置される。
第1補助ソファー35に関し、第1側面35S1が第1主ソファー31の第2側面31S2に重なり、第2側面35S2が第2主ソファー32の第1側面に重なるが、各重なる面は平坦であり、第1主ソファー31の第2側面31S2、第1補助ソファー35の第1側面35S1、第2側面35S2、第2主ソファー32の第1側面の水平方向の長さは同じであることから、各ソファーの側面は隙間なく重なることとなる。
また、第1主ソファー31において、第2側面31S2と背もたれ部31bの右側面は同一の平坦面となり、第1補助ソファー35において、第1側面35S1と背もたれ部35bの左側面は同一の平坦面となり、第2側面35S2と背もたれ部35bの右側面は同一の平坦面となり、第2主ソファー32において、第1側面と背もたれ部32bの左側面は同一の平坦面となり、第1主ソファー31の背もたれ部31bの右側面の水平方向の長さ、第1補助ソファー35の背もたれ部35bの左側面、右側面の水平方向の長さ、第2主ソファー32の背もたれ部32bの左側面の水平方向の長さは、すべて同じである。
これより、第1主ソファー31の背もたれ部31bの右側面と第1補助ソファー35の背もたれ部35bの左側面は隙間なく重なり、第1補助ソファー35の背もたれ部35bの右側面と第2主ソファー32の背もたれ部32bの左側面も隙間なく重なることとなる。
【0037】
同様に、第2補助ソファー36に関し、第1側面が第2主ソファー32の第2側面に隙間なく重なり、第2側面が第3主ソファー32の第1側面に隙間なく重なり、背もたれ部36bの左側面が第2主ソファー32の背もたれ部32bの右側面に隙間なく重なり、背もたれ部36bの右側面が第3主ソファー33の背もたれ部33bの左側面に隙間なく重なる。
第3補助ソファー37に関し、第1側面が第3主ソファー33の第2側面に隙間なく重なり、第2側面が第4主ソファー34の第1側面に隙間なく重なり、背もたれ部37bの左側面が第3主ソファー33の背もたれ部33bの右側面に隙間なく重なり、背もたれ部37bの右側面が第4主ソファー34の背もたれ部34bの左側面に隙間なく重なる。
第4補助ソファー38に関し、第1側面が第4主ソファー34の第2側面に隙間なく重なり、第2側面が第1主ソファー31の第1側面に隙間なく重なり、背もたれ部38bの左側面が第4主ソファー34の背もたれ部34bの右側面に隙間なく重なり、背もたれ部38bの右側面が第1主ソファー31の背もたれ部31bの左側面に隙間なく重なる。
これより、図7に示すように、スツール40の周囲に、ソファー群30を、主ソファーの各中央正面がスツール40の土台部41の各周面に隙間なく重なり、各補助ソファーの側面が隣り合う主ソファーの側面に隙間なく重なるように配置することができ、ファー群30とスツール40の間に空きスペースを生じさせず、ソファー群30の隣り合う主ソファーと補助ソファーの間にも空きスペースを生じさせないようにすることができる。
【0038】
ここで、第1主ソファー31においては、座面31Zと背もたれ部31bの境界で内側円弧31L1が形成され、第1補助ソファー35においては、座面35Zと背もたれ部35bの境界で内側円弧35L1が形成されるが、第1主ソファー31の内側円弧31L1と第1補助ソファー35の内側円弧35L1の半径は同じである。
また、他の第2主ソファー32、第3主ソファー33、第4主ソファー34においても、座面と背もたれ部の境界で内側円弧31L1と同じ内側円弧が形成され、他の第2補助ソファー36、第3補助ソファー37、第4補助ソファー38においても、座面と背もたれ部の境界で内側円弧35L1と同じ内側円弧が形成される。
そして、各主ソファーと各補助ソファーにおける脚部の下面(設置面)から座面までの高さはすべて同じあることから、各主ソファーの内側円弧と各補助ソファーの内側円弧の高さもすべて同じになる。
これより、各主ソファーの内側円弧と各補助ソファーの内側円弧は前後上下にずれることなく繋がり、図7に示すように内側円30L1を形成する。
次に、第1主ソファー31においては、背もたれ部31bの上面と背面の境界で外側円弧31L2が形成され、第1補助ソファー35においては、背もたれ部35bの上面と背面の境界で外側円弧35L2が形成されるが、第1主ソファー31の31L2と第1補助ソファー35の外側円弧35L2の半径は同じである。
また、他の第2主ソファー32、第3主ソファー33、第4主ソファー34においても、背もたれ部の上面と背面の境界で外側円弧31L2と同じ外側円弧が形成され、他の第2補助ソファー36、第3補助ソファー37、第4補助ソファー38においても、背もたれ部の上面と背面の境界で外側円弧35L2と同じ内側円弧が形成される。
そして、各主ソファーと各補助ソファーにおける脚部の下面(設置面)から背もたれ部の上面までの高さはすべて同じあることから、各主ソファーの内側円弧と各補助ソファーの外側円弧の高さもすべて同じになる。
これより、各主ソファーの外側円弧と各補助ソファーの外側円弧は前後上下にずれることなく繋がり、図7に示すように外側円30L2を形成する。
【0039】
さらに、スツール40の脚部の下面(設置面)から座面42aZまでの高さは、各主ソファーと各補助ソファーの脚部から座面までの高さと同じになっていることから、各主ソファーの座面とスツール40の座面の境界線、各主ソファーの座面と各補助ソファーの座面の境界線が、内側円30L1と同一平面上にあることとなる。
よって、ソファー群30(各主ソファーと各補助ソファー)とスツール40により、内側円30L1で形成される円板の中心にスツール40で形成される正方形が形成され、内側円30L1とこの正方形の間が正方形の各辺と延ばした線で仕切られ、内側円30L1の外側に外側円30L2が形成され、内側円30L1と外側円30L2で凸状の円環が形成された状態となり、全体として、中心部に正方形の穴が設けられた円板の外周部に凸状の円環部が設けられ、正方形の各辺と円環部の間に凸状の文字が設けられた古銭がイメージされ、ソファー群30とスツール40の配置は、デザイン的にも優れている。
加えて、各主ソファーの背もたれ部と各補助ソファーの背もたれ部の外側面(背面)が形成する円錐台の円周面の一部はずれることなく繋がって円錐台が形成され、デザイン的にも調和のとれた外観を呈する。
【0040】
図12は、スツール40の周囲に上記主ソファーと補助ソファーからなるソファー群を、主ソファーの中央正面等がスツール40の外周面から一定距離だけ離れるようにして配置した組合せ家具の平面図であり、図中、2’は組合せ家具、30’はソファー群である。
図12に示すように、組合せ家具2’においては、ソファー群30’は、ソファー群30と同じ主ソファーと補助ソファーから構成されるが、主ソファー等の配置がソファー群30とは異なっている。
具体的には、ソファー群30’においては、第1主ソファー31の右側に第3主ソファー33を配置し、第1主ソファー31の右側面と第3主ソファー33の左側面を隙間なく重ね、第3主ソファー33の右側に第1補助ソファー35を配置して、第3主ソファー33の右側面と第1補助ソファー35に左側面を隙間なく重ね、第1補助ソファー35、第2主ソファー32及び第2補助ソファー36の配置、第1主ソファー31、第4補助ソファー38、第4主ソファー34及び第3補助ソファー37の配置は、ソファー群30と同じようにしたものである。
この場合、対向する第2主ソファー32と第4主ソファー34の距離、対向する第2補助ソファー36と第3補助ソファー37の距離が、第3主ソファー33の横幅分広がり、第1主ソファー31、第3主ソファー33、第2主ソファー32、第4主ソファー34、第2補助ソファー36及び第3補助ソファー37で囲われた空間の中心にスツール40が配置される。
【0041】
これにより、スツール40の周囲に一定のスペースが形成され、成人が各主ソファーや補助ソファー、スツール40に座れると共に、スツール40の周囲を成人が行き来できる。
そして、ソファー群30’の各主ソファー、補助ソファーの座面とスツール40の座面の高さは同じであることから、スツール40に座った人と向き合う主ソファーや補助ソファーに座った人は、目の高さが同じとなり、正面で向き合って談笑することができる。
また、ソファー群30’においては、ソファー群30で形成される内側円30L1と外側円30L2の形が大きく崩されず、中心部に正方形の穴(スツール40)が設けられた円板(内側円30L1)の外周部に凸状の円環部(外側円30L2)が設けられ、正方形の各辺と円環部の間に凸状の文字が設けられた古銭のイメージが残り、ファー群30’とスツール40は、デザイン的にも優れた配置となっている。
【0042】
以上のように組合せ家具2は、中央に配置したスツール40と、スツール40の周囲に配置してソファー群30(第1主ソファー31、第1補助ソファー35、第2主ソファー32、第2補助ソファー36、第3主ソファー33、第3補助ソファー37、第4主ソファー34、第4補助ソファー38)から構成され、スツール40は直方体形状の外周面を備え、ソファー群30のうちの主ソファーの各々は、スツール40の外周面の一部である各面と重なる中央正面を備え、ソファー群30の各主ソファーと各補助ソファーは、水平方向かつ外側に円弧状に湾曲した背もたれ部を有し、スツール40の周囲に上記各主ソファーと上記各補助ソファーを配置した状態で、上記各主ソファーはスツール40の外周面と隙間なく重なって、スツール40の外周面と上記主各ソファーとの間に空きスペースが生じず、上記各補助ソファーは上記各主ソファーの間に配置され、各主ソファーと隣り合う上記各補助ソファは隙間なく重なって、隣り合う主ソファーと補助ソファーとの間に空きスペースが生じず、ソファー群30(第1主ソファー31、第1補助ソファー35、第2主ソファー32、第2補助ソファー36、第3主ソファー33、第3補助ソファー37、第4主ソファー34、第4補助ソファー38)とスツール40の未使用時や展示時等に、ソファー群30とスツール40の設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率をよくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の組合せ家具は、丸みをおびた優れたデザインを構成すると共に、未使用時に設置スペースに空きを生じさせなくでき、設置スペースの効率よくすることでき、複数のソファーを組合せあるいは複数のソファーとこのソファーと同じ機能の家具の組合せに利用できる。
【符号の説明】
【0044】
1、1’ 組合せ家具
2、2’ 組合せ家具、
10、10’ ソファー群
11 第1ソファー
12 第2ソファー
13 第3ソファー
14 第4ソファー
11a、12a、13a、14a 座部
11b、12b、13b、14b 背もたれ部
11c1、12c1、13c1、14c1 右ひじ掛け部
11c2、12c2、13c2、14c2 左ひじ掛け部
11B 底面
11M 中央面
11S1 第1側面
11S2 第2側面
11Z 座面
11k1、11k2 前脚部
11k3、11k4、11k5 後脚部
20 スツール
21、22 小スツール
21B、22B 底面
21H、22H 平坦周面
21W、22W 湾曲周面
21Z、22Zは座面
21k1、21k2、21k3、22k1、22k2、22k3 脚部1’
30、30’ ソファー群
30L1 内側円
30L2 外側円
31 第1主ソファー
32 第2主ソファー
33 第3主ソファー
34 第4主ソファー
35 第1補助ソファー
36 第2補助ソファー
37 第3補助ファー
38 第4補助ソファー
31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38a 座部
31b、32b、33b、34b、35b、36b、37b、38b 背もたれ部
31B、35B 底面
31L1、35L1 内側円弧
31L2、35L2 外側円弧
31M 中央面
31S1、35S1 第1側面
31S2、35S2 第2側面
31Z、35Z 座面
31k1、31k2、31k3、31k4 脚部
40 スツール
41 土台部
41B 底面
41k1、41k2、41k3、41k4 脚部
41S1 第1周面
41S2 第2周面
41S3 第3周面
42S4 第4周面
42 座部
42a クッション部
42b 板部
42aZ 座面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12