(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025032981
(43)【公開日】2025-03-12
(54)【発明の名称】デジタル(オンスクリーン)色変化インク
(51)【国際特許分類】
H04N 1/32 20060101AFI20250305BHJP
H04N 1/387 20060101ALI20250305BHJP
H04N 1/46 20060101ALI20250305BHJP
【FI】
H04N1/32 144
H04N1/387 110
H04N1/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024129878
(22)【出願日】2024-08-06
(31)【優先権主張番号】18/239,069
(32)【優先日】2023-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エヌ.チャップマン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】デジタル色変化インクをレンダリングするための方法、システム及び印刷装置を提供する。
【解決手段】方法は、黒色幾何学的形状に単色線を追加することと、を含む。幾何学的形状は、1つ以上の作業パッチを決定するために異なる角度で見ることができる。方法はまた、1つ以上の作業パッチをデジタル文書に追加することと、角度に対するRGB出力の曲線を利用することによって、新しいデジタル色変化インクを作成することと、を含む。デジタルインクは、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル色変化インクをレンダリングするための方法であって、
少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することと、
前記少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書にレンダリングすることと、を含む方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度では前記デジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、
RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、
前記黒色幾何学形状に単色線を追加することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度では前記デジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、
前記黒色幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定することと、
前記少なくとも1つの作業パッチを前記デジタル文書に追加することと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度では前記デジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、
RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、
前記黒色幾何学形状に単色線を追加することと、
前記幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定することと、
前記少なくとも1つの作業パッチを前記デジタル文書に追加することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記単色線のサイズを変化させてスウォッチシートを作成することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記単色線の線の太さを変化させてスウォッチシートを作成することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
デジタル色変化インクをレンダリングするためのシステムであって、
プロセッサと、
プログラミング命令が入っているコンピュータ可読媒体と、を備え、前記プログラミング命令が、前記プロセッサに、
少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、
前記少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書にレンダリングさせるように構成される、システム。
【請求項10】
前記命令は、
RGBピクセルをオフにする黒色幾何学的形状を作成し、
前記黒色幾何学形状に単色線を追加するように更に構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記命令は、
前記黒色幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、
前記少なくとも1つの作業パッチを前記デジタル文書に追加するように更に構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記命令は、前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記命令は、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、
前記黒色幾何学形状に単色線を追加し、
前記幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、
前記少なくとも1つの作業パッチを前記デジタル文書に追加するように更に構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記命令は、前記単色線のサイズを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記命令は、前記単色線の線の太さを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記命令は、前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
印刷システムであって、
印刷デバイスと、
プロセッサと、
プログラミング命令が入っているコンピュータ可読媒体と、を備え、前記プログラミング命令が、前記プロセッサに、
少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、
前記少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書にレンダリングさせるように構成される、印刷システム。
【請求項18】
前記命令は、前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項17に記載の印刷システム。
【請求項19】
前記命令は、
RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、
前記黒色幾何学形状に単色線を追加し、
前記幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、
前記少なくとも1つの作業パッチを前記デジタル文書に追加するように更に構成される、請求項17に記載の印刷システム。
【請求項20】
前記命令は、前記単色線のサイズ及び線の太さを変化させてスウォッチシートを作成するように更に構成される、請求項19に記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、画像処理方法、システム、及びデバイスに関する。実施形態は更に、デジタル文書の改変、偽造、又は詐欺を防止するための方法、システム、及びデバイスに関する。実施形態は更に、デジタルインクに関する。
【背景技術】
【0002】
セキュリティ対策を必要とする従来の印刷プロセスでは、セキュリティ対策を提供し、印刷物の偽造を防止する際に支援するために、特殊イメージングが使用され得る。セキュリティ対策を提供するために、特殊イメージング特性を有するパターンカラー空間が使用され得る。加えて、従来の印刷プロセスでは、印刷ロゴ、シリアル番号、シート位置、又は印刷物上の他のタイプの固有の識別情報などの可変データに部分的に、パターンカラー空間が利用されてきた。
【0003】
セキュリティ用途では、改変及び偽造を防止又は妨げることができる情報を文書に追加することが望ましい場合がある。これらのセキュリティ要素は、文書の全体的な美観を損なう場合がある。赤外線マークテキスト及び紫外線マークテキストを含む特殊イメージングに関する情報は、このウェブページ:https://www.xerox.com/en-us/digital-printing/secure-printingで見つけることができ、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【0004】
従来は、不正保護及び偽造防止手段を提供するために、印刷物において特殊イメージングが使用されてきた。いくつかの例は、処方箋、契約書、文書、クーポン、及びチケットにおいてである。典型的には、いくつかの特殊イメージング技術が、文書における様々な位置に使用され得る。しかしながら、特殊イメージングテキスト技術は、文書内のスペースを占有する。
【0005】
特殊イメージングを使用して、セキュリティ印刷による偽造及び詐欺から貴重な文書を保護することができる。一例として、色変化インクの使用が挙げられる。他にも特殊イメージング技術は、GlossMarks(商標)(GL)及び紫外線(UV)などの透かしの使用をも含む。これらは、ある角度/スペクトルの下では単一の色/パターンとして現れ、別の角度/スペクトルの下では可視の透かしを有することが予想される。これらの効果は、媒体上に印刷されたときに機能するが、デジタル/オンスクリーンでは機能しない。そのような特徴は、例えば、印刷されたコンサートチケットを詐欺から保護することができるが、デバイス画面に表示される同一内容のチケットを保護することはできない。多くのイベントチケットはバーコードのみで保護されているので、デジタル又は印刷されたコピーを使うことで、最初に使用した人物は入場を許可され、最初に使用した人物以外は、たとえチケットを合法的に購入した可能性のある人物であっても警告が出され得る。
【発明の概要】
【0006】
以下の概要は、開示される実施形態に特有の革新的な特徴の一部の理解を容易にするために提供されるものであり、完全な説明を意図するものではない。本明細書に開示される実施形態の様々な態様の完全な理解は、本明細書全体、特許請求の範囲、図面、及び要約書をまとめて見ることによって得ることができる。
【0007】
したがって、実施形態の一態様は、改善された画像処理方法、システム、及びデバイスを提供することである。
【0008】
実施形態の別の態様は、色変化インクを製造するための方法、システム、及びデバイスを提供することである。
【0009】
本実施形態の更なる態様は、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることができるデジタルインクを提供することである。
【0010】
上述の態様、並びに他の目的及び有益性は、ここで本明細書に記載されるように達成することができる。一実施形態では、デジタル色変化インクをレンダリングするための方法は、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することと、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングすることとを含む動作を伴い得る。
【0011】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、単色線を黒色幾何学形状に追加することとを更に伴い得る。
【0012】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、幾何学的形状を異なる角度で見て少なくとも1つの作業パッチを決定することと、少なくとも1つの作業パッチをデジタル文書に追加することとを更に伴い得る。
【0013】
一実施形態では、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更することを更に伴い得る。
【0014】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することは、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、黒色幾何学形状に単色線を追加することと、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定することと、少なくとも1つの作業パッチをデジタル文書に追加することと、を更に伴い得る。
【0015】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズを変更することを更に伴い得る。
【0016】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線の線の太さを変更することを含むことを更に伴い得る。
【0017】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更することを更に伴い得る。
【0018】
一実施形態はまた、単色ラインの単一パッチのサイズ(又は可能なサイズ及び/又は形状)色を変化させることを更に伴い得る。
【0019】
一実施形態では、デジタル色変化インクをレンダリングするためのシステムは、プロセッサと、プロセッサに、少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングさせるように構成されたプログラミング命令を含むコンピュータ可読媒体とを含み得る。
【0020】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、単色線を黒色幾何学形状に追加するように構成され得る。
【0021】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、黒色幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【0022】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0023】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、黒色幾何学形状に単色線を追加し、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【0024】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズを変更するように構成され得る。
【0025】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線の線の太さを変更するように構成され得る。
【0026】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0027】
一実施形態では、印刷システムは、印刷デバイスと、プロセッサと、プロセッサに、少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングさせるように構成され得るプログラミング命令を含むコンピュータ可読媒体とを含み得る。
【0028】
印刷システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0029】
印刷システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、黒色幾何学形状に単色線を追加し、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
同様の参照番号が、別個の図全体をとおして同一又は機能的に類似した要素を指し、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成している添付図面は、本発明を更に例示し、本発明の詳細な説明とともに本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0031】
【
図1】通貨における色の変化の一例を示す画像である。
【
図2】角度に対するLCDコントラストのデータを示すグラフである。
【
図4】一実施形態によるスウォッチサンプルである。
【
図5】一実施形態による、スウォッチを1つの角度から見た画像である。
【
図6】一実施形態による、
図5に示されるスウォッチを異なる角度から見た画像である。
【
図7】一実施形態による、のデジタルインクをレンダリングするための方法の論理的動作ステップを示す動作の上位フローチャートである。
【
図8】開示された実施形態の1つ以上を実装するのに好適な印刷システムのブロック図である。
【
図9】開示された実施形態の1つ以上を実装するのに有用なデジタルフロントエンドコントローラのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
これらの非限定的な実施例で論じられる特定の値及び構成は、変更されてもよく、単に1つ以上の実施形態を例示するために引用されており、その範囲を限定することを意図するものではない。
【0033】
ここで、本主題は、本明細書の一部分を形成し、例示として特定の例示的実施形態を示す添付図面を参照して、以下により詳細に説明される。しかしながら、主題は、種々の異なる形態で具現化されてもよく、したがって、網羅又は請求される主題は、本明細書に記載される任意の例示的な実施形態に限定されないものとして解釈されることが意図される。例示的な実施形態は、単に例示のために提供される。同様に、請求又は言及される主題についてはかなり広い範囲が意図される。とりわけ、例えば、主題は、方法、デバイス、構成要素、又はシステムとして具現化され得る。したがって、実施形態は、例えばハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせ(ソフトウェア自体以外)の形態をとり得る。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。
【0034】
本明細書及び特許請求の範囲全体をとおして、用語は、明示的に記載された意味を超える文脈で示唆又は暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用するとき、「一実施形態では」又は「例示的実施形態では」などの語句及びその変形は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用するとき、「別の実施形態では」又は「別の例示的実施形態では」という語句及びその変形は、異なる実施形態を指す場合もあり、必ずしもそうでない場合もある。例えば、請求される主題は、例示的実施形態の全体又は一部の組み合わせを含むことを意図する。
【0035】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「及び」、「又は」、又は「及び/又は」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的には、「又は」は、A、B、又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包括的な意味で本明細書に使用されるA、B、及びC、並びに排他的な意味で本明細書に使用されるA、B、又はCを意味することを意図する。加えて、本明細書で使用するとき、用語「1つ以上」は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の意味で任意の特徴、構造、若しくは特性を説明するために使用される場合があり、又は複数の意味における特徴、構造、又は特性の組み合わせを説明するために使用される場合もある。同様に、「a」、「an」、又は「the」などの用語もまた、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数の使用を伝達するか、又は複数の使用を伝達することが理解され得る。加えて、用語「基づいて」は、必ずしも排他的な一組の要因を伝達することを意図するものではなく、代わりに、同じく文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に記載されていない追加の要因の存在を見込み得るものとして理解され得る。更に、本明細書で利用される「少なくとも1つ」という用語は、「1つ以上」を指し得る。例えば、「少なくとも1つのウィジェット」は、「1つ以上のウィジェット」を指すことがある。
【0036】
本明細書で使用するとき、「データ」という用語は、情報を示す又は含む物理的信号を指し得る。物理的な光のパターン又は物理的な光を表すデータの集合体としての「画像」は、キャラクタ、単語、及びテキスト、並びに図形などの他の特徴を含み得る。
【0037】
広く捉えると、「デジタル画像」は、デジタルデータの集合体によって表される画像であり得る。画像は、各々自体が画像である「区分」に分割され得る。画像の区分は、最大で画像全体となる任意のサイズであり、画像全体を含み得る。本明細書で使用するとき、「画像オブジェクト」又は「オブジェクト」という用語は、当該技術分野では一般に「区分」という用語と同等であると考えられ、本明細書では互換的に用いられるものとする。
【0038】
物理的な光を表すデータから構成されているデジタル画像では、データの各要素は、当該技術分野では一般的に使用され、写真要素を指す「ピクセル」と呼ばれ得る。各ピクセルは、位置及び値を有する。各ピクセル値は、画像の「2値形式」におけるビット、画像の「グレイスケール形式」におけるグレイスケール値、又は画像の「カラー座標形式」におけるカラー空間座標のセットであり、2値形式、グレイスケール形式、及びカラー座標形式は各々、画像を定義する二次元配列である。動作は、画像の一部に関するデータのアイテム上で動作するときに、「画像処理」を行うことができる。
【0039】
用語L*a*b(Lab又はLABとも呼ばれる)は、本明細書で利用されるとき、国際照明委員会(International Commission on Illumination、CIE)によって定義されたカラー空間であるCIELABカラー空間(L*a*b)に関連する。L*a*b、これはカラーを3つの値として表すものであり、L*は知覚明度、a*及びb*は、人間の視覚の4つの固有のカラーである、赤色、緑色、青色、及び黄色である。CIELABは、知覚的に均一な空間として意図されており、所与の数値変化は、同様に知覚されるカラーの変化に対応する。LAB空間は、真に知覚的に均一ではないが、それにもかかわらず、カラーの小さな差を検出するために産業において有用である。
【0040】
本明細書で利用されるとき、CMYKという用語は、CMYIカラーモデルに関連し、CYMKは、使用される4つのインクプレート、すなわち、シアン、マゼンタ、黄色、キー(黒色)を指す。CMYKモデルは、より明るい、通常は白色の背景上のカラーを部分的又は全体的にマスキングすることによって機能する。インクは、そうでなければ反射される光を減少させる。このようなモデルは、インクが白色光から赤色、緑色、及び青色を「差し引く」ので、減法と考えられる。白色光から赤色を差し引いたものはシアンを、白色光から緑色を差し引いたものはマゼンタを、そして白色光から青色を差し引いたものは黄色を残す。加法カラーモデルの一例は、RGBカラーモデルであり、このモデルでは、光の赤色、緑色、及び青色のプライマリーカラーが一緒に加えられて、広範囲のカラーを再現する。「RGB」は、3つのプライマリーカラー、すなわち、赤色、緑色、及び青色に関する。RGB(すなわち、RGBカラーモデル)は、テレビジョン及びコンピュータなどの電子システムにおける画像の感知、表現、及び表示に使用することができる。
【0041】
本明細書で使用するとき、「透かし」という用語は、媒体(例えば、文書、紙、写真、画像など)に適用され得る透明なテキスト、画像、ロゴ、又は他のマーキングの断片に関し得、これにより、(セキュリティ印刷によって透かしが適用される)媒体をコピー又は偽造すること、又は許可なく使用することをより困難にすることができる。「透かし」は、1ページ以上にわたって印刷され得る特殊目的のテキスト又は絵であり得る。例えば、配布前に文書にスタンプする代わりに、Copy、Draft、又はConfidentialのような単語を透かしとして追加することができる。
【0042】
図1は、通貨における色の変化の一例を示す画像である。
図1において、通貨10の画像12は、数字16(「100」部分)の色は銅色で示されている。
図1はまた、画像12に示されているのと同じ通貨10の画像14を示しているが、同じ数字16は銅色の代わりに緑色で表されている。すなわち、通貨10の数字16は、通貨10に対して色変化インクを用いた変色がなされる。
【0043】
図2は、角度に対するLCD(液晶ディスプレイ)コントラストのデータを示すグラフ20を示す。
図2に示すグラフ20は、y軸に沿った相対コントラスト比(%)対y軸に沿った視野角(度)に関するデータをプロットしたものである。グラフ20に示す破線は汎用LCDを表し、実線は医療グレードのLCDデータをプロットしている。
【0044】
頭字語LCDは「液晶ディスプレイ」を表すことに留意されたい。LCDは、コンピュータモニタ、テレビジョン、スマートフォン、及び特殊撮像装置を含む様々な装置で使用されるディスプレイ技術の一種である。LCD技術の基本原理は、液晶分子をとおして光を操作することを含む。これらの液晶は、電流を受けると、その配向を変化させる能力を有する。液晶は、ガラス又はプラスチックの2つの層の間に挟まれており、結晶の配向が、どれだけの光がディスプレイを通過できるかを決定する。
【0045】
LCDの特定の領域に電流が印加されると、それらの領域内の液晶は、通過する光の量を制御するように整列し、画像又はパターンの形成をもたらす。このプロセスは、LCDが優れた鮮明度及び色精度で画像を表示することを可能にする。
【0046】
透かしに関連して、LCDは、デジタル画像又は文書に透かしを埋め込むために、特殊撮像装置において利用することができる。透かしは、所有権、著作権情報、真正性、又は他の重要な詳細を示すために画像上にオーバーレイされる半透明のマーク又はロゴである。これらの透かしは目に見えるが、画像の主コンテンツと干渉しない。
【0047】
LCD技術を備えた特殊撮像装置は、ディスプレイ上の特定の点における液晶の配向を選択的に調整し、したがって、それらの領域の透明度を変更することによって、透かしを作成することができる。透かしパターンを元の画像と組み合わせることによって、装置は、透かしが組み込まれた新しい画像を生成する。
【0048】
LCDベースの特殊撮像デバイスは、セキュリティ、著作権保護、及び認証目的のために広く使用されている。それらは、組織及び個人が、それらのデジタルコンテンツに可視又は不可視の透かしを追加することを可能にし、それは、無許可の使用又は配布を阻止し、コンテンツの真正性を確立するのを助けることができる。
【0049】
LCDコントラスト及び視野角は、LCD(液晶ディスプレイ)がどのように機能し、観察者にどのように見えるかに影響を及ぼす本質的な特性である。LCDコントラストは、ディスプレイ上の最も暗い点と最も明るい点との間の輝度(明るさ)の差に関連し得る。換言すれば、LCDコントラストは、暗い領域と明るい領域とが画面上でどれだけ明確に見えるかを測定することができる。高いコントラスト比は、ディスプレイがより濃い黒及びより明るい白をレンダリングすることができ、より鮮明で視覚的に効果的な画像をもたらすことを意味する。
【0050】
コントラスト比は、典型的には、1000:1又は3000:1などの数値として表され、第1の数は最も明るい点の輝度を表し、第2の数は最も暗い点の輝度を表す。より高いコントラスト比は、より良好な画質を提供し、画面上のコンテンツをより明確に際立たせるので、一般的に好ましい。
【0051】
本明細書で利用される「視野角」という用語は、画像品質の著しい劣化を経験することなく画面のコンテンツを見ることができる最大角度に関連し得る。実際には、視野角は、鮮明で歪みのない画像を維持しながら、観察者が画面の中心からどれだけ逸脱することができるかを決定することができる。
【0052】
LCDパネルは、液晶が動作する方法のために視野角が制限される場合がある。極端な角度からLCDを見るとき、液晶の配向は、光を透過させるのに最適ではない場合があり、コントラストの低下、カラーシフト、更には暗化又は色反転という現象をもたらす。
【0053】
LCDに関連する視野角には、水平視野角及び垂直視野角の2つの主なタイプがある。水平視野角とは、画像品質が劣化し始める前に、画面の中心から左又は右にどれだけ移動できるかを指す。垂直視野角は、良好な画像品質を維持しながら、画面の中心からどれだけ上又は下に移動できるかを指す。
【0054】
製造業者は、多くの場合、178°/178°などの度でLCDの視野角を指定し、第1の数字は水平視野角を表し、第2の数字は垂直視野角を表す。
【0055】
より広い視野角は、特に、より大きなディスプレイ又は複数の人が同時に画面を見る必要がある状況に対して望ましい。IPS(In-Plane Switching)又はOLED(Organic Light Emitting Diode)のようないくつかの高度なLCD技術では、TN(Twisted Nematic)のような古いLCD技術と比較して視野角を大幅に改善することができる。これらの進歩した技術は、より広い視野角においてさえ、より良好な色及び画像の一貫性を提供する。
図3は、LCDをクローズアップした画像30を示すことに留意されたい。
【0056】
本明細書で使用される「スウォッチ」という用語は、例えば光沢マークなどの透かしの色、強度、及び他の特性を定義するために使用することができるデバイスを指すことができることに留意されたい。例えば、光沢効果のために特定のスウォッチを選択することによって、設計者は、光沢及びハイライト強度を正確に制御することができる。これは、設計者が複数の画像にわたって一貫した光沢効果を作り出すことを可能にし、統一された視覚的に効果的な提示を確実にする。
【0057】
スウォッチは、製造プロセスにおいて一貫性及び効率を維持するのに重要な役割を果たす。スウォッチを使用して視覚要素を定義することによって、設計者は、同じ属性を画像の様々な部分に、又は異なる画像にわたって容易に適用することができ、時間及び労力を節約しながら、専門的かつ洗練された結果を達成する。多くの画像編集ソフト出願は、内蔵スウォッチライブラリを提供しており、設計者はプロジェクト要件に基づいてカスタムスウォッチを作成することもできる。
【0058】
以下は、一実施形態によるデジタル(オンスクリーン)色変化インクのための方法のステップを一般的に説明する。
1)任意のRGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成する。
2)細い単色線を追加する。
3)サイズ、線の太さ及び色を変えてスウォッチシートを作成する。
4)作業パッチを決定するために複数の角度で見る。
5)作業パッチをデジタル文書に追加する。
【0059】
ステップ1で黒丸を選択して、スウォッチ内のすべてのピクセルをオフにすることができる。ステップ2は、RGB CMY色の細いカラー円形線を半円の形で追加することを含む。
図4は、一実施形態による、スウォッチ42、44、46をTop of FormBottom of Formの形で示した6つのスウォッチの例を描いた画像40である。
【0060】
細い着色線は、画面と観察者との間が異なる角度だとコントラストが変化した(
図2参照)。黒丸は、異なる角度でも顕著に変化しない。ネイティブ色RGB(
図3参照)は、非ネイティブ色CMYよりも変化が大きい。
図5及び
図6は、2つの異なる角度での同じスウォッチを示す。すなわち、
図5は、スウォッチ52、54、及び56によって示されるような1つの角度でのスウォッチの画像50を示す。
図6は、一実施形態による、
図5に示すものと同じスウォッチであるが、異なる角度(スウォッチ62、24、60参照)の画像60を示す。
【0061】
図7は、一実施形態による、デジタル(オンスクリーン)色変化をレンダリングするための方法100の論理的動作ステップを示す動作の上位フローチャートを示す。ブロック101に示されるように、ステップや動作は、任意のRGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成するように実装されることができる。次に、ブロック102に示すように、細い単色線を追加するステップや動作を実施することができる。
【0062】
次に、ブロック103に示すように、ステップや動作を実行して、サイズ、線の太さ、及び色を変化させてスウォッチシートを作成することができる。その後、ブロック104に示すように、作業パッチを決定するために複数の角度で見ることを含むステップや動作を実施することができる。次に、ブロック105に示すように、作業パッチをデジタル文書に追加するステップや動作を実施することができる。最後に、デジタル文書は、画面上に、及び/又は、例えば文書の印刷によってレンダリングされてもよい。
【0063】
図8は、開示された実施形態の1つ以上を実装するのに好適な印刷システム200のブロック図を示す。
図9は、開示された実施形態の1つ以上を実装するのに有用なデジタルフロントエンド300のブロック図を示す。印刷システム200及び/又はデジタルフロントエンド300を使用して、本明細書で説明されるデジタル色変化インクを有する記録媒体(例えば、文書又は基材)をレンダリング(例えば、印刷)することができる。いくつかの実施形態では、
図9に示されるデジタルフロントエンド300は、
図8に示されるデジタルフロントエンド220を実施するために使用され得る。
【0064】
図8を参照すると、印刷システム(又は画像レンダリングシステム)200は、スキャナを介して文書をスキャンすること、及びプリンタを介して文書を印刷することなどのレンダリング動作を実施することができ、文書は、例えば、先に説明したデジタル色変化インクでレンダリングすることができる。印刷システム200は、例えば、
図7に関して本明細書で説明する方法100を実施するために使用することができる。
【0065】
本明細書で使用するとき、「スキャナ」という用語は、画像、印刷されたテキスト、手書き、又は物体を光学的に走査し得、それをデジタル画像に変換するデバイス又はシステムである画像スキャナを指し得ることに留意されたい。スキャナの一例は、画像化される文書(例えば、書式)を走査のためにガラス窓上に置くことができるフラットベッドスキャナである。スキャナはまた、複数のシートをスキャンすることができるフィードシートスキャナとして実装されてもよい。スキャナは、場合によっては、多機能装置(multi-function device、MFD)に組み込まれてもよく、多機能装置はまた、印刷及び写真複写機能を有してもよい。スキャナはまた、例えば、
図8に示される印刷システム200等の印刷システムに組み込まれてもよい。例えば、スキャナ229は、印刷システム200の一部として
図8に示される。印刷システム200の一部として含まれるスキャナ229の代替として、又はそれに加えて、スキャナ261及び/又はスキャナ262は、ネットワーク260を介して印刷システム200と通信してもよい。
【0066】
「プリンタ」、「印刷デバイス」、及び「印刷システム」という用語は、本明細書で使用されるとき、同じレンダリングデバイス又はシステムを指すために互換的に利用することができ、任意の装置及び/又はシステムを包含することができる。デジタル複写機、電子写真及び複写印刷システム、製本機械、ファクシミリ機械、多機能機械、インクジェット機械、連続供給、シート供給印刷デバイスなどを含むことができ、これらは、印刷コントローラ及び印刷エンジンを含み得、任意の目的のために印刷出力機能を行い得る。
【0067】
「印刷デバイス」又は「印刷システム」は、コマンド及び/又はデータを受信し、それに応答して、キャラクタ及び/又は画像を基材上に印刷することができる電子デバイスである。印刷デバイスは、ネットワークプリンタ、プロダクションプリンタ、コピー機、及びインク又はトナーを使用する他のデバイス、並びにスキャナを含むことができるが、これらに限定されない。印刷デバイスはまた、印刷及びスキャンなどの機能の組み合わせを実行することができ、その場合、そのようなデバイスは、多機能デバイスとみなすことができる。
【0068】
印刷システム200は、ユーザインターフェース210、デジタルフロントエンド(digital front-end、DFE)220、及び印刷エンジン230などの1つ以上の印刷エンジンを含むことができる。印刷エンジン230は、印刷ジョブのために様々なサイズ、及び、場合によってはコストの印刷媒体235にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、印刷システム200は、複数のカラーマーキング材料を有するカラープリンタを含み得る。
【0069】
「印刷ジョブ」又は「文書」は、普通は関連するシートのセットであり、通常、特定のユーザからの元の印刷ジョブシートのセット若しくは電子文書のページ画像から複製された1つ以上の揃えられた複製セット、又はその他の関連するシートのセットである。通常印刷ジョブ(又は顧客ジョブ)の提出のために、デジタルデータが印刷システム200に送信され得る。
【0070】
ソータ240は、切断機能を含むハードコピー出力の配置を管理するために、印刷エンジン230によってジョブが印刷された後に動作し得る。ユーザは、ユーザインターフェース210を使用して、又はワークステーション250などのデータ処理システムを介して、印刷システム200にアクセスし、これを操作することができる。ワークステーション250は、通信ネットワーク260を介して印刷システム200と双方向通信し得る。
【0071】
ユーザプロファイル、印刷用の作業成果物、メディアライブラリ、及び様々な印刷ジョブパラメータは、ネットワーク260を介して、ワークステーション250又は印刷システム200によってアクセス可能なデータベース又はメモリ270に記憶され得、若しくはそのようなデータは、印刷システム200を介して直接アクセスされ得る。当該技術分野で知られているように、1つ以上のカラーセンサ(図示せず)は、いくつかの実施形態では、プリンタ用紙経路に埋め込まれ得る。
【0072】
図9に関して、例示的なDFE(デジタルフロントエンド)300がより詳細に示されている。DFE300は、機械実行可能プログラム命令を実行することができるプロセッサ306などの1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ306は、DFEプロセッサとして機能し得る。
図9に示されるDFEは、
図8に示される印刷システム200のデジタルフロントエンド220として、又はそれとともに利用され得る。
【0073】
「プロセッサ」という用語は、本明細書で利用されるとき、プログラミング命令を実行する電子デバイスの構成要素に関連し得ることに留意されたい。「プロセッサ」という用語は、単一のプロセッサ、又はプロセスの様々なステップをともに実施する複数のプロセッサのいずれかを指す場合がある。文脈により、プロセッサが1つだけ必要とされるか、又は複数のプロセッサが必要とされるかが明確に示されていない限り、「プロセッサ」という用語は、単数及び複数の両方の実施形態を含む。
【0074】
図示される実施形態では、プロセッサ306は、バス302(例えば、バックプレーンインターフェースバス、クロスオーバーバー、又はデータネットワークなど)で通信することができる。デジタルフロントエンド300はまた、機械可読命令を記憶するのに使用されるメインメモリ304を含み得る。メインメモリ304は、データを記憶することもできる。メインメモリ304は、代替的に、再プログラミング及び柔軟なデータ記憶をサポートするためのランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含んでもよい。バッファ366は、プロセッサ306によるアクセスのためにデータを一時的に記憶するのに使用され得る。
【0075】
プログラムメモリ364は、例えば、本明細書に記載される実施形態を実施し得る実行可能プログラムを含み得る。プログラムメモリ364は、バッファに含まれるデータの少なくともサブセットを記憶し得る。デジタルフロントエンド300は、通信バス302から(又は図示されていないフレームバッファから)ディスプレイ310にデータを転送し得るディスプレイインターフェース308を含み得る。デジタルフロントエンド300はまた、例えば、ハードディスクドライブ314及び/又は取り外し可能な記憶ドライブ316を含み得る二次メモリ312を含み得、これらは、コンピュータソフトウェア及び/又はデータを記憶し得る、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスクなどの取り外し可能な記憶装置318に対して読み取り及び書き込みを行い得る。
【0076】
二次メモリ312は、代替的に、コンピュータプログラム又は他の命令をコンピュータシステムにロードすることを可能にするための他の同様の機構を含んでもよい。このような機構は、例えば、インターフェース320を通じてデータを交換するように適合されている取り外し可能な記憶ユニット322を含み得る。このような機構の例としては、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスに見られるものなど)、取り外し可能なメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、並びにソフトウェア及びデータが転送されることを可能にする、他の取り外し可能なユニット及びインターフェースが挙げられる。
【0077】
図9に示されるデジタルフロントエンド(DFE)コントローラ300は、入力及び出力インターフェースとして機能して、ソフトウェア及びデータが、デジタルフロントエンドコントローラ300と外部デバイスとの間で転送されることを可能にすることができる通信インターフェース324を含み得る。通信インターフェースの例としては、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネットカードなど)、通信ポート、PCMCIAスロット、及びカードなどが挙げられる。
【0078】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御論理とも呼ばれる)及び1つ以上のモジュールは、メインメモリ304及び/又は二次メモリ312に記憶されてもよい。コンピュータプログラム又はモジュールはまた、通信インターフェース324を介して受信されてもよい。そのようなコンピュータプログラム又はモジュールは、実行されると、コンピュータシステムが本明細書で提供される特徴及び能力を実行することを可能にし得る。通信インターフェースを介して転送されたソフトウェア及びデータは、例えば、電子信号、電磁信号、光信号、又は通信インターフェースによって受信されることができる他の信号であり得る信号の形式とすることができる。
【0079】
これらの信号は、信号を搬送する通信経路(すなわち、チャネル)を介して通信インターフェースに提供され得、ワイヤ、ケーブル、光ファイバ、電話線、セルラリンク、RF、又は他の通信チャネルを使用して実施され得る。
【0080】
DFE動作中にアクセスするために二次メモリ312に記憶されるデータの一部は、入来カラー信号を物理的機械信号に変換し得る変換テーブルのセットであってもよい。
【0081】
このカラー信号は、カラーメトリック値、通常、L*a*b*、RGB、XYZなどの3つの成分、シアン、マゼンタ、黄色、及び黒色の4つのトナーのための物理的露光信号へのいずれかとして表現され得る。これらのテーブルは、DFEの外側で作製され、ダウンロードされ得るが、いわゆる特性評価ステップにおいてDFE内に任意選択的に作製されてもよい。二次メモリ312に記憶されたデータの一部はまた、前述の変換テーブルであってもよい。
【0082】
データ処理システムのいくつかの態様は、様々なシステム及び方法を参照してここに提示される。これらのシステム及び方法は、以下の詳細な説明に記載され、添付の図面に様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(集合的に「要素」と称され得る)によって示され得る。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェア又はソフトウェアとして実装されるか否かは、システム全体に課される特定のアプリケーション及び設計上の制約に依存する。
【0083】
例として、要素、又は要素の任意の部分、又は要素の任意の組み合わせは、1つ以上のプロセッサを含む「処理システム」とともに実装されてもよい。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays、FPGA)、プログラマブル論理装置(programmable logic devices、PLD)、状態機械、ゲーテッド論理、離散的なハードウェア回路、及びこの開示全体で説明されている様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアが挙げられる。処理システム内の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などと称されるか否かに関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味すると広く解釈されるものとする。モバイル「アプリ」は、そのようなソフトウェアの一例である。
【0084】
したがって、1つ以上の例示的な実施形態では、説明されている機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードに記憶されるか、又はそれらとして符号化されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。
【0085】
開示された例示的な実施形態は、本発明の実施形態による方法、システム、並びにコンピュータプログラム製品及びデータ構造のフローチャート図及び/又はブロック図及び/又は概略図を参照して、本明細書に少なくとも部分的に記載される。図の各ブロック、及びブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供されてもよく、その結果、コンピュータのプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理機器を介して実行する命令は、ブロックで指定された機能/行為を実装する手段を作成する。
【0086】
明確にするために、いくつかの実施形態は、例えば、専用コンピュータ又は汎用コンピュータ、若しくは他のプログラマブルデータ処理機器又はシステムの文脈で実装され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、データ処理機器又はシステムは、専用コンピュータと汎用コンピュータとの組み合わせとして実装され得る。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに実施形態の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(又は媒体)を含んでもよい。
【0087】
前述のコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の様式で機能させるために指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令(例えば、ステップ/動作)は、様々なブロック、フロー図、並びに本明細書で図示及び説明されている他のアーキテクチャで指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製品を製造する。そのようなプログラム命令の例は、
図7に示される様々なブロックに示される動作を含む。
【0088】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行する命令がブロックに指定された機能/動作を実装するための工程を提供するように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ実装プロセスを生成するための一連の動作工程をコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行させ得る。
【0089】
図のフローチャート及びブロック図は、様々な実施形態(例えば、優先される又は代替的な実施形態)によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点に関して、本明細書に図示及び説明されているフロー図又はブロック図中のそれぞれのブロックは、指定された論理的機能を実施するための1つ以上の実行可能命令を含み得る、モジュール、セグメント、又は命令の部分を表し得る。
【0090】
いくつかの代替的な実装態様では、ブロック内に記載された機能は、図中に記された順序とは異なる順序で実行されてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックは、伴われる機能性に応じて逆順序で実行されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は行為を実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得、あるいは専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを遂行することができることに留意されたい。
【0091】
本明細書で説明される機能性は、完全かつ非抽象的に、物理的ハードウェアとして、完全に物理的な非抽象的ソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)として、又は本明細書で「回路」、「モジュール」、「エンジン」、「コンポーネント」、「ブロック」、「データベース」、「エージェント」、若しくは「システム」と称される場合がある非抽象的ソフトウェアの実装及びハードウェアの実装を組み合わせて実装され得る。更に、本開示の態様は、コンピュータ可読及び/又は実行可能プログラムコードが具現化された1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。
【0092】
以下の論述は、システム及び方法が実装され得る好適なコンピューティング環境の簡単な一般的説明を提供することを意図する。必須ではないが、開示される実施形態は、単一のコンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令との一般的な関わりにおいて記載される。多くの場合、「モジュール」(「エンジン」とも称される)は、ソフトウェアアプリケーションを構成し得るが、ソフトウェア及びハードウェアの両方(すなわち、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ)としても実装され得る。
【0093】
一般に、プログラムモジュールとしては、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型及び命令を実装するルーチン、サブルーチン、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などが挙げられるが、これらに限定されない。更に、当業者であれば、開示された方法及びシステムは、例えば、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、データネットワーク、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な民生用電子機器、ネットワーク化PC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、サーバーなどの他のコンピュータシステム構成を用いて実施されてもよいことを理解するであろう。
【0094】
本明細書で使用するとき、用語「モジュール」は、特定のタスクを実行するか、又は特定のデータ型を実装するルーチン及びデータ構造の集合を指し得ることに留意されたい。モジュールは、他のモジュール又はルーチンによってアクセスされ得る定数、データ型、変数、及びルーチンをリストするインターフェースと、典型的にプライベート(例えば、そのモジュールにのみアクセス可能)であり得、モジュール内にルーチンを実際に実装するソースコードを含む実装との2つの部分で構成されてもよい。用語モジュールはまた、単純に、ワードプロセッシング、会計、在庫管理などの特定のタスクの実行を支援するように設計されたコンピュータプログラムなどのアプリケーションを指す場合がある。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態では、「モジュール」という用語はまた、モジュール式ハードウェア構成要素、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせである構成要素を指し得る。本明細書で説明される手法によるそのようなモジュールの実装及び処理は、例えば、
図8に示される印刷システム200及び/又は
図9に示されるDFEコントローラ300などのデータ処理システムにおける処理速度並びにエネルギー節約及び効率の改善をもたらし得ることを理解されたい。「モジュール」は、
図7及び本明細書の他の箇所に関して本明細書で論じられるステップや動作など、本明細書で論じられる様々なステップ、動作、又は命令を実行し得る。
【0096】
例えば、
図7に示される方法100は、例えば、DFEコントローラ220(又は
図9のDFE300)によって実行され得るモジュールを含むコンピュータプログラム製品において部分的に実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、ディスク、ハードドライブなど制御プログラムが記録(記憶)され得る非一時的コンピュータ可読記録媒体を含み得る。本明細書で使用するとき、「記録媒体」という用語は、そのような非一時的コンピュータ可読記録媒体に関し得ることに留意されたい。
【0097】
非一時的コンピュータ可読媒体の一般的な形態としては、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、若しくは任意の他の磁気記憶媒体、CD-ROM、DVD、若しくは任意の他の光媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM、又は他のメモリチップ若しくはカートリッジ、又は内部からコンピュータが読み出すことができ、かつ使用することができる任意の他の有形媒体が挙げられる。コンピュータプログラム製品は、DFEコントローラ220と一体であってもよく(例えば、RAMの内部ハードドライブ)、若しくは別個であってもよく(例えば、プリンタと動作可能に接続された外部ハードドライブ)、又は、別個であり、かつローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)若しくはインターネットなどのデジタルデータネットワークを介して(例えば、
図8に示されるネットワーク260などのデジタルネットワークを介して、DFEコントローラ220によって間接的にアクセスされ得る、安価な又は独立したディスクの冗長アレイ(redundant array of inexpensive or independent disk、RAID)又は他のネットワークサーバー記憶装置として)アクセスされてもよい。
【0098】
開示されたプロセス又は方法におけるステップ、動作、又は命令の特定の順序又は階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。例えば、本明細書で論じられる様々なステップ、動作、又は命令は、異なる順序で実行され得る。同様に、本明細書で論じられる開示された例の様々なステップ及び動作は、異なる順序で変更及び処理され得る。設計の好みに基づいて、本明細書で論じられ、例示されるプロセス又は方法におけるそのようなステップ、動作、又は命令の特定の順序又は階層は、並べ替えられ得ることを理解されたい。添付の「特許請求の範囲」は例えば、様々なステップ、動作、又は命令の要素をサンプル順序で提示しており、提示された特定の順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0099】
本発明者は、このようなコンピュータ技術における効率を改善することによってコンピュータ技術を改善するために、技術的問題に対する非抽象的な技術的解決策を実現した。開示された実施形態は、データ処理システムなどのコンピュータ技術に対する技術的な改善を提供し、更に、本開示の「背景技術」の節において特定された技術的問題に対する技術的解決策を介して、コンピュータ技術に対する非抽象的な改善を提供する。そのような改善は、実施形態の実装からもたらされ得る。特許請求される解決策は、コンピュータ、コンピュータネットワーク、並びに印刷及び走査の分野で特に生じる問題を克服するために、コンピュータ技術を根源とすることができる。特許請求される解決策はまた、セキュリティデバイス(例えば、透かし)がレンダリングされ得る印刷媒体(例えば、紙)などの非抽象的特徴を含むセキュリティデバイスなどの非抽象的デバイスを伴い得る。
【0100】
上記に基づいて、好ましい実施形態及び代替的な実施形態を含むいくつかの実施形態が本明細書に開示されていることが理解され得る。例えば、好ましい一実施形態では、デジタル色変化インクをレンダリングするための方法は、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成することと、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングすることとを含む動作を伴い得る。
【0101】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成するステップや動作は、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、単色線を黒色幾何学形状に追加することとを更に伴い得る。
【0102】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成するステップや動作は、幾何学的形状を異なる角度で見て少なくとも1つの作業パッチを決定することと、少なくとも1つの作業パッチをデジタル文書に追加することとを更に伴い得る。
【0103】
一実施形態では、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更することを更に伴い得る。
【0104】
一実施形態では、少なくとも1つのデジタルインクを、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れるように構成するステップや動作は、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成することと、黒色幾何学形状に単色線を追加することと、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定することと、少なくとも1つの作業パッチをデジタル文書に追加することと、を更に伴い得る。
【0105】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズを変更することを更に伴い得る。
【0106】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線の線の太さを変更することを含むことを更に伴い得る。
【0107】
一実施形態は、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更することを更に伴い得る。
【0108】
一実施形態はまた、単色ラインの単一パッチのサイズ(又は可能なサイズ及び/又は形状)色を変化させることを更に伴い得る。
【0109】
一実施形態では、デジタル色変化インクをレンダリングするためのシステムは、プロセッサと、プロセッサに、少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングさせるように構成されたプログラミング命令を含むコンピュータ可読媒体とを含み得る。
【0110】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、単色線を黒色幾何学形状に追加するように構成され得る。
【0111】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、黒色幾何学的形状(又は単に幾何学的形状)を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【0112】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0113】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、黒色幾何学形状に単色線を追加し、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【0114】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズを変更するように構成され得る。
【0115】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線の線の太さを変更するように構成され得る。
【0116】
システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0117】
一実施形態では、印刷システムは、印刷デバイスと、プロセッサと、プロセッサに、少なくとも1つのデジタルインクが、1つの角度ではデジタル画面上に1つの色として現れ、異なる角度では異なる色として現れることを可能にさせ、少なくとも1つのデジタルインクをデジタル文書内にレンダリングさせるように構成され得るプログラミング命令を含むコンピュータ可読媒体とを含み得る。
【0118】
印刷システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、スウォッチシートを作成するために単色線のサイズ及び線の太さを変更するように構成され得る。
【0119】
印刷システムの一実施形態では、プログラミング命令は更に、RGBピクセルをオフにする黒色幾何学形状を作成し、黒色幾何学形状に単色線を追加し、幾何学的形状を異なる角度で見て、少なくとも1つの作業パッチを決定し、少なくともその1つの作業パッチをデジタル文書に追加するように構成され得る。
【0120】
上に開示された特徴及び機能、並びに他の特徴及び機能、又はそれらの代替物の変形は、望ましくは多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わされ得ることが理解されるであろう。現在予期されない又は予想されない様々な代替物、修正、変形、又は改善は、後に当業者によって行われてもよく、また、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図することも理解されるであろう。
【外国語明細書】