(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025033704
(43)【公開日】2025-03-13
(54)【発明の名称】給紙装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 3/68 20060101AFI20250306BHJP
B65H 1/26 20060101ALI20250306BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20250306BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20250306BHJP
【FI】
B65H3/68
B65H1/26 310Z
G03G15/00 401
G03G21/16 195
G03G21/16 138
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139614
(22)【出願日】2023-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137752
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 岳行
(74)【代理人】
【識別番号】100085040
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 雅裕
(74)【代理人】
【識別番号】100108925
【弁理士】
【氏名又は名称】青谷 一雄
(74)【代理人】
【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
(72)【発明者】
【氏名】大川 優也
【テーマコード(参考)】
2H072
2H171
3F343
【Fターム(参考)】
2H072BA03
2H072BA12
2H072BA20
2H072CB06
2H072HB05
2H171FA01
2H171FA02
2H171FA22
2H171HA29
2H171JA17
2H171KA04
2H171KA16
2H171KA23
2H171QA04
2H171QA24
2H171SA11
2H171SA18
2H171SA19
2H171SA22
2H171SA26
2H171SA31
3F343FA02
3F343FB01
3F343FC06
3F343FC17
3F343FC27
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HA06
3F343HA07
3F343HB03
3F343HC22
3F343KB02
3F343KB17
3F343LA02
3F343LD12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】記録媒体を収容する収容部を筐体から引き出す場合に、筐体のフレームに設けられており且つ収容部を引き出す引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部に記録媒体が接触する場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制する。
【解決手段】筐体の給紙方向と交差する引出方向に引出可能に設けられ記録用紙を収容する用紙収容体51と、引出方向の手前側に記録用紙の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部90と、凹部90を引出方向の手前側から奥側に見たときに、用紙収容体51側に凹部90より部材がはみ出るよう設けられた突出部97と、を備えるように構成した。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の給紙方向と交差する引出方向に引出可能に設けられ記録媒体を収容する収容部と、
前記引出方向の手前側に前記記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部と、
前記凹部を前記引出方向の手前側から奥側に見たときに、前記収容部側に前記凹部よりも部材がはみ出るよう設けられた突出部と、
を備える給紙装置。
【請求項2】
前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体の非通紙領域に設けられる請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記突出部は、前記引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有する請求項2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記突出部は、前記引出方向に沿った手前側の端部が前記凹部の端縁より突出している請求項1に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記突出部は、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて通紙領域側に傾斜している請求項4に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記突出部は、前記凹部の前記引出方向に沿った奥側に三角錐状に突出するよう設けられている請求項1に記載の給紙装置。
【請求項7】
前記突出部は、前記三角錐状の頂点が前記凹部の内側に配置されている請求項6に記載の給紙装置。
【請求項8】
前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体を鉛直方向に沿った上方へと案内するよう湾曲した案内部材に一体的に設けられている請求項1に記載の給紙装置。
【請求項9】
前記突出部は、前記案内部材の湾曲部に設けられている請求項8に記載の給紙装置。
【請求項10】
収容された記録媒体を給紙する給紙手段と、
前記給紙手段から給紙される前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備え、
前記給紙手段として請求項1~9の何れかに記載の給紙装置を用いた画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給紙装置に関する技術としては、例えば、特許文献1及び2等に開示されたものが既に提案されている。
【0003】
特許文献1は、収納部と第1及び第2のローラーにおけるシートをニップするニップ部との間に、収納部からニップ部へ向けてシートをガイドするガイド面を有するガイド部材は、収納部とガイド面のニップ部側の端縁との距離が、ガイド面の引き出し方向上流側の端部から引き出し方向に向かって漸増する拡大部を有するよう構成したものである。
【0004】
特許文献2は、給紙トレイの引き出し方向奥側のサイド規制部材に用紙側へ突き出す残紙防止用の突き出し部が設けられ、突き出し部が給紙時の用紙最上面より上方に配置されるよう構成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012-166912号公報
【特許文献2】特開平9-77291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の目的は、記録媒体を収容する収容部を筐体から引き出す場合に、筐体のフレームに設けられており且つ収容部を引き出す引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部に記録媒体が接触する場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載された発明は、筐体の給紙方向と交差する引出方向に引出可能に設けられ記録媒体を収容する収容部と、
前記引出方向の手前側に前記記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部と、
前記凹部を前記引出方向の手前側から奥側に見たときに、前記収容部側に前記凹部よりも部材がはみ出るよう設けられた突出部と、
を備える給紙装置である。
【0008】
請求項2に記載された発明は、前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体の非通紙領域に設けられる請求項1に記載の給紙装置である。
【0009】
請求項3に記載された発明は、前記突出部は、前記引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有する請求項2に記載の給紙装置である。
【0010】
請求項4に記載された発明は、前記突出部は、前記引出方向に沿った手前側の端部が前記凹部の端縁より突出している請求項1に記載の給紙装置である。
【0011】
請求項5に記載された発明は、前記突出部は、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて通紙領域側に傾斜している請求項4に記載の給紙装置である。
【0012】
請求項6に記載された発明は、前記突出部は、前記凹部の前記引出方向に沿った奥側に三角錐状に突出するよう設けられている請求項1に記載の給紙装置である。
【0013】
請求項7に記載された発明は、前記突出部は、前記三角錐状の頂点が前記凹部の内側に配置されている請求項6に記載の給紙装置である。
【0014】
請求項8に記載された発明は、前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体を鉛直方向に沿った上方へと案内するよう湾曲した案内部材に一体的に設けられている請求項1に記載の給紙装置である。
【0015】
請求項9に記載された発明は、前記突出部は、前記案内部材の湾曲部に設けられている請求項8に記載の給紙装置である。
【0016】
請求項10に記載された発明は、収容された記録媒体を給紙する給紙手段と、
前記給紙手段から給紙される前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備え、
前記給紙手段として請求項1~9の何れかに記載の給紙装置を用いた画像形成装置である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載された発明によれば、記録媒体を収容する収容部を筐体から引き出す場合に、筐体のフレームに設けられており且つ収容部を引き出す引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部に記録媒体が接触する場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することができる。
【0018】
請求項2に記載された発明によれば、突出部を通紙領域に設けた場合と比較して、記録媒体と干渉するのを防止できる。
【0019】
請求項3に記載された発明によれば、突出部は、引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有しない場合と比較して、記録媒体が凹部に接触するのを回避することができる。
【0020】
請求項4に記載された発明によれば、突出部は、引出方向に沿った手前側の端部が凹部の端縁と面一である場合と比較して、突出部に取付誤差が生じたときでも、記録媒体が凹部に接触するのを回避することができる。
【0021】
請求項5に記載された発明によれば、突出部は、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて直線状に配置されている場合と比較して、記録媒体が突出部と干渉するのを回避できる。
【0022】
請求項6に記載された発明によれば、突出部は、凹部の前記引出方向に沿った奥側に三角錐状以外の形状に突出した場合と比較して、記録媒体をスムーズに誘導することができる。
【0023】
請求項7に記載された発明によれば、突出部は、三角錐状の頂点が凹部の外側に配置されている場合と比較して、記録媒体が凹部に接触するのを確実に回避することができる。
【0024】
請求項8に記載された発明によれば、突出部は、案内部材と別体である場合と比較して、突出部を案内部材の適正な位置に容易に配置することができる。
【0025】
請求項9に記載された発明によれば、突出部は、案内部材の直線部に設けた場合と比較して、案内部材によって案内される記録媒体を確実に凹部へ誘導することができる。
【0026】
請求項10に記載された発明によれば、給紙手段として請求項1~9の何れかに記載の給紙装置を用いない場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】この発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置を示す全体構成図である。
【
図2】この発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【
図3】この発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す斜視構成図である。
【
図4】この発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す側面構成図である。
【
図6】この発明の実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置の装置本体を示す斜視構成図である。
【
図7】この発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す斜視構成図である。
【
図8】この発明の実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す斜視構成図である。
【
図9】この発明の実施の形態1に係る給紙装置の作用を示す斜視構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、この発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
【0029】
[実施の形態1]
図1及び
図2は、実施の形態1に係る給紙装置を適用した画像形成装置を示すものである。
図1はその画像形成装置の全体の概要を示し、
図2はその画像形成装置における要部(作像装置など)を拡大して示している。
図1中、符号Xは画像形成装置の水平方向(幅方向)を、符号Yは画像形成装置の奥行方向を、Zは画像形成装置の鉛直方向をそれぞれ示している。
【0030】
<画像形成装置の全体の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えばカラー複写機として構成されたものである。この画像形成装置1は、装置本体1aの上端に図示しない原稿の画像を読み取る画像読取装置2を備えている。画像形成装置1は、画像読取装置2で読み取られた原稿の画像を複写する機能の他に、図示しないホストコンピュータ等から送られてくる画像情報を記録するカラープリンタ等としても機能するものである。
【0031】
画像形成装置1は、装置本体1aの内部に、現像剤4を構成するトナーで現像されるトナー像を形成する複数の作像装置10と、各作像装置10で形成されたトナー像をそれぞれ保持して最終的に記録媒体の一例としての記録用紙5に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写装置20と、中間転写装置20の二次転写位置に供給すべき所要の記録用紙5を収容して搬送する本実施の形態に係る給紙手段の一例としての給紙装置50と、中間転写装置20で二次転写された記録用紙5上のトナー像を定着させる定着装置40等を備えている。複数の作像装置10及び中間転写装置20は、記録用紙5に画像を形成する画像形成手段を構成している。なお、画像形成装置1の装置本体1aは、支持構造部材や外装カバー等で形成されている。
【0032】
作像装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー像をそれぞれ専用に形成する4つの作像装置10Y,10M,10C,10Kで構成されている。これらの4つの作像装置10(Y,M,C,K)は、装置本体1aの内部空間において傾斜した状態で1列に並べた状態となるよう配置されている。4つの作像装置10(Y,M,C,K)は、イエロー(Y)の作像装置10Yが鉛直方向Zに沿った上方に位置して相対的に高く、ブラック(K)の作像装置10Kが相対的に低くなる位置に存在している。
【0033】
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各作像装置10(Y,M,C,K)は、
図1や
図2に示されるように、静電潜像を保持する像保持手段の一例としての回転する感光体ドラム11を備えており、この感光体ドラム11の周囲に、次のようなトナー像形成手段の一例としての各装置が主に配置されている。主な装置とは、感光体ドラム11の像形成が可能な周面(像保持面)を所要の電位に帯電させる帯電装置12と、感光体ドラム11の帯電された周面に画像の情報(信号)に基づく光を照射して電位差のある(各色用の)静電潜像を形成する露光装置13と、その静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)の現像剤4のトナーで現像してトナー像にする現像装置14と、その各トナー像を中間転写装置20に転写する一次転写装置15と、一次転写後における感光体ドラム11の像保持面に残留して付着するトナー等の付着物を取り除いて清掃するドラム清掃装置16等である。
【0034】
感光体ドラム11は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム11は、図示しない回転駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するよう支持されている。
【0035】
帯電装置12は、
図2に示されるように、感光体ドラム11に接触した状態で配置される接触型の帯電ロール121で構成される。帯電ロール121の背面には、当該帯電ロール121の表面を清掃する清掃ロール122が配置されている。帯電装置12の帯電ロール121には帯電用電圧が供給される。帯電用電圧としては、現像装置14が反転現像を行うものである場合、その現像装置14から供給されるトナーの帯電極性と同じ極性の電圧又は電流が供給される。
【0036】
露光装置13は、画像読取装置2で読み取られた原稿の画像情報や画像形成装置1に入力される画像の情報に応じて構成される光を、帯電された後の感光体ドラム11の周面に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置13には、潜像形成時になると画像読取装置2で読み取られた原稿の画像情報(信号)や画像形成装置1に任意の手段で入力される画像の情報(信号)が送信される。
【0037】
露光装置13は、感光体ドラム11の軸方向に沿って配列された複数の発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)により感光体ドラム11に画像情報に応じた光を照射して静電潜像を形成するLEDプリントヘッドからなるものである。なお、露光装置13としては、画像情報に応じて構成されるレーザー光を感光体ドラム11の軸方向に沿って偏向走査するものを用いても良い。
【0038】
現像装置14はいずれも、感光体ドラム11と対向する位置の開口部と現像剤の収容室が形成された筐体140の内部に、現像剤を保持して感光体ドラム11と向き合う現像領域まで搬送する現像ロール141と、現像剤を撹拌しながら現像ロール141を通過させるよう供給するスクリューオーガー等からなる撹拌供給部材142と、現像剤を撹拌しながら撹拌供給部材142へ搬送するスクリューオーガー等からなる撹拌搬送部材143と、現像ロール141に保持される現像剤の量(層厚)を規制する層厚規制部材144などを配置して構成したものである。この現像装置14には、その現像ロール141と感光体ドラム11の間に現像用電圧が図示しない電源装置から供給される。4色の現像剤としては、例えば、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が使用される。
【0039】
一次転写装置15は、感光体ドラム11の周囲に中間転写ベルト21を介して接触し回転するとともに一次転写用電圧が供給される一次転写ロールを備えた接触型の転写装置である。一次転写用電圧としては、トナーの帯電極性と逆の極性を示す直流の電圧が図示しない電源装置から供給される。
【0040】
ドラム清掃装置16は、
図2に示されるように、一部が開口する容器状の本体160と、一次転写後の感光体ドラム11の周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板161と、清掃板161で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システムに送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材162等で構成されている。清掃板161としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
【0041】
中間転写装置20は、
図1に示されるように、各作像装置10(Y,M,C,K)の鉛直方向Zに沿った上方の位置に存在するよう配置される。この中間転写装置20は、感光体ドラム11と一次転写装置15(一次転写ロール)の間となる一次転写位置を通過しながら矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21をその内面から所望の状態に保持して回転自在に支持する複数のベルト支持ロール22~25と、ベルト支持ロール25に支持されている中間転写ベルト21の外周面(像保持面)側に配置されて中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に二次転写させる二次転写装置30と、二次転写装置30を通過した後に中間転写ベルト21の外周面に残留して付着するトナー、紙粉等の付着物を取り除いて清掃するベルト清掃装置26とで主に構成されている。
【0042】
中間転写ベルト21としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂にカーボンブラック等の抵抗調整剤などを分散させた材料で製作される無端状のベルトが使用される。また、ベルト支持ロール22は図示しない駆動装置によって回転駆動される駆動ロールとして構成され、ベルト支持ロール23は中間転写ベルト21の走行位置などを保持する面出しロールとして構成され、ベルト支持ロール24は中間転写ベルト21に張力を付与する張力付与ロールとして構成され、ベルト支持ロール25は二次転写のバックアップロールとして構成されている。
【0043】
二次転写装置30は、
図1に示されるように、中間転写装置20におけるベルト支持ロール25に支持されている中間転写ベルト21の外周面部分である二次転写位置において、中間転写ベルト21の周面に接触して回転するとともに二次転写用電圧が供給される二次転写ロール31を備えた接触型の転写装置である。また、二次転写ロール31又は中間転写装置20のベルト支持ロール25には、トナーの帯電極性と逆極性又は同極性を示す直流の電圧が二次転写用電圧として供給される。
【0044】
ベルト清掃装置26は、
図2に示されるように、一部が開口する容器状の本体260と、二次転写後の中間転写ベルト21の周面に所要の圧力で接触するように配置されて残留トナー等の付着物を取り除いて清掃する清掃板261と、清掃板261で取り除いたトナー等の付着物を回収して図示しない回収システムに送り出すよう搬送するスクリューオーガー等の送出部材262等で構成されている。清掃板261としては、ゴム等の材料からなる板状の部材(例えばブレード)が使用される。
【0045】
定着装置40は、表面温度が所要の温度に保持されるよう加熱手段によって加熱されるドラム形態又はベルト形態の加熱用回転体41と、この加熱用回転体41の軸方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して回転するドラム形態又はベルト形態の加圧用回転体42などを配置して構成されたものである。定着装置40の出口部には、定着処理が施された記録用紙5を搬送する出口ロール43が設けられている。この定着装置40では、加熱用回転体41と加圧用回転体42が接触する接触部が所要の定着処理(加熱及び加圧)を行う定着処理部になる。
【0046】
給紙装置50は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の作像装置10(Y,M,C,K)の鉛直方向Zに沿った下方の位置に存在するよう配置される。この給紙装置50は、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する複数(又は単数)の用紙収容体51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出すピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bとで主に構成されている。用紙収容体51は、例えば、装置本体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側、図示例では紙面の手前側に引出可能に取り付けられている。なお、給紙装置50については、後に詳述する。
【0047】
記録用紙5としては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンタ等に使用される普通紙、薄紙、OHPシート等が挙げられる。定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録用紙5の表面もできるだけ平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等の坪量が相対的に大きい所謂厚紙なども使用することができる。また、記録用紙5としては、各種サイズの封筒なども使用可能となっている。
【0048】
給紙装置50と二次転写装置30との間には、給紙装置50から送り出される記録用紙5を二次転写位置まで搬送する複数(又は単数)の用紙搬送ロール対54,55や図示しない搬送ガイド等で構成される給紙搬送路56が設けられている。用紙搬送ロール対55は、例えば記録用紙5の搬送時期を調整するレジストロールとして構成されている。また、定着装置40の鉛直方向Zに沿った上部には、定着装置40の出口ロール43から送り出される定着後の記録用紙5を装置本体1aの上部に設けられたシート排出装置60に排出するための第1乃至第4の用紙排出搬送路57a~57dを備えた用紙排出搬送部58が設けられている。
【0049】
シート排出装置60は、装置本体1aの上部に設けられた所謂胴内排出型の第1及び第2の排出トレイ61,62と、用紙排出搬送部58の側面(図中、左側面)に外部へ向けて設けられた第3の排出トレイ63を備えている。用紙排出搬送部58の内部には、第2の用紙排出搬送路57bから分岐して第1の排出トレイ61に記録用紙5を排出するための第1の用紙排出ロール対64を備えた第1の用紙排出搬送路57aと、第2の用紙排出搬送路57bから分岐して第2の排出トレイ62に記録用紙5を排出するための第2の用紙排出ロール対66を備えた第3の用紙排出搬送路57cと、第3の用紙排出搬送路57cから分岐して第3の排出トレイ63に記録用紙5を排出するための第3の用紙排出ロール対67を備えた第4の用紙排出搬送路57dが設けられている。
【0050】
なお、
図1中、符号68は第2の用紙排出搬送路57bの途中に設けられた用紙搬送ロール対を、G1は第1の用紙排出搬送路57aと第2の用紙排出搬送路57bを分岐する第1の切替ゲートを、G2は、第3の用紙排出搬送路57cと第4の用紙排出搬送路57dを分岐する第2の切替ゲートを、それぞれ示している。
【0051】
また、装置本体1aの内部には、
図1に示されるように、片面に画像が形成された記録用紙5を第1の用紙排出ロール対64によって保持している間に、当該第1の用紙排出ロール対64の回転方向を正転方向から逆転方向に切り替えることにより、記録用紙5の表裏を反転させて用紙搬送ロール対55へと再度搬送する用紙搬送ロール対69を備えた両面搬送路70が設けられている。
【0052】
図1中、符号71は画像形成装置1の装置本体1aの水平方向Xに沿った左側に配置され、多数枚の記録用紙5を収容した大容量の給紙装置を示している。
【0053】
さらに、
図1中符号145(Y,M,C,K)は、紙面に垂直な方向に沿って複数配列され、対応する現像装置14(Y,M,C,K)に供給する少なくともトナーを含む現像剤を収容したトナーカートリッジをそれぞれ示している。
【0054】
また、
図1中符号100は、画像形成装置1の動作を統括的に制御する制御装置を示している。制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、あるいはこれらCPUやROM等を接続するバス、通信インターフェイスなどを備えている。
【0055】
<画像形成装置の動作>
以下、画像形成装置1による基本的な画像形成動作について説明する。
【0056】
ここでは、前記4つの作像装置10(Y,M,C,K)を使用して、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成する動作について説明する。
【0057】
画像形成装置1は、制御装置100が画像形成動作(プリント)の要求の指令情報を受けると、4つの作像装置10(Y,M,C,K)、中間転写装置20、二次転写装置30、定着装置40等が始動する。
【0058】
そして、各作像装置10(Y,M,C,K)においては、まず各感光体ドラム11が矢印Aで示す方向に回転し、各帯電装置12が各感光体ドラム11の表面を所要の極性(実施の形態1ではマイナス極性)及び電位にそれぞれ帯電させる。続いて、露光装置13が、帯電後の感光体ドラム11の表面に対し、画像形成装置1に入力される画像の情報を各色成分(Y,M,C,K)に変換して得られる画像の信号に基づいて発光される光を照射し、その表面に所要の電位差で構成される各色成分の静電潜像をそれぞれ形成する。
【0059】
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)が、感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像に対し、所要の極性(マイナス極性)に帯電された対応する色(Y,M,C,K)のトナーを現像ロール141からそれぞれ供給して静電的に付着させて現像を行う。この現像により、各感光体ドラム11に形成された各色成分の静電潜像は、その対応する色のトナーでそれぞれ現像された4色(Y,M,C,K)のトナー像として顕像化される。
【0060】
続いて、各作像装置10(Y,M,C,K)の感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が一次転写位置まで搬送されると、一次転写装置15(Y,M,C,K)が、その各色のトナー像を中間転写装置20の矢印Bで示す方向に回転する中間転写ベルト21に対して順番に重ね合わされるような状態で一次転写させる。
【0061】
また、一次転写が終了した各作像装置10(Y,M,C,K)では、ドラム清掃装置16が付着物を掻き取るように除去して感光体ドラム11の表面を清掃する。これにより、各作像装置10(Y,M,C,K)は、次の作像動作が可能な状態にされる。
【0062】
続いて、中間転写装置20では、中間転写ベルト21の回転により一次転写されたトナー像を保持して二次転写位置まで搬送する。一方、給紙装置50では、作像動作に合わせて所要の記録用紙5を給紙搬送路56に送り出す。給紙搬送路56では、レジストロールとしての用紙搬送ロール対55が記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置に送り出して供給する。
【0063】
二次転写位置においては、二次転写装置30の二次転写ロール31が、中間転写ベルト21上のトナー像を記録用紙5に一括して二次転写させる。また、二次転写が終了した中間転写装置20では、ベルト清掃装置26が、二次転写後の中間転写ベルト21の表面に残留したトナー等の付着物を取り除いて清掃する。
【0064】
続いて、トナー像が二次転写された記録用紙5は、中間転写ベルト21と二次転写ロール31から剥離された後に定着装置40まで搬送される。定着装置40では、回転する加熱用回転体41と加圧用回転体42との間の接触部に二次転写後の記録用紙5を導入して通過させることにより、必要な定着処理(加熱及び加圧)をして未定着のトナー像を記録用紙5に定着させる。最後に、定着が終了した後の記録用紙5は、その片面への画像の形成を行うだけの画像形成動作のときは、第1乃至第4の用紙排出搬送路57a~57dを介して、装置本体1aの上部に設置された第1乃至第3の排出トレイ61~63のいずれかに排出される。
【0065】
また、記録用紙5の両面に画像を形成するときは、片面に画像が形成された記録用紙5を第1の用紙排出ロール対64により第1の排出トレイ61に排出せずに、第1の用紙排出ロール対64が記録用紙5の後端を保持している間に当該第1の用紙排出ロール対64の回転方向を逆転方向に切り替える。第1の用紙排出ロール対64により逆方向に搬送される記録用紙5は、用紙搬送ロール対69等を備えた両面搬送路70へと搬送されて表裏が反転された状態で用紙搬送ロール対55へと再度搬送される。用紙搬送ロール対55は、記録用紙5を転写時期に合わせて二次転写位置に送り出して供給し、記録用紙5の裏面に画像を形成し、裏面に画像が定着された記録用紙5を第1乃至第4の用紙排出搬送路57a~57dのいずれかを介して、装置本体1aの上部に設置された第1乃至第3の排出トレイ61~63のいずれかに排出される。
【0066】
以上の動作により、4色のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像が片面又は両面に形成された記録用紙5が出力される。
【0067】
<給紙装置の構成>
画像形成装置1は、
図1に示されるように、装置本体1aの内部であって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の作像装置10(Y,M,C,K)の鉛直方向Zに沿った下方の位置に存在するよう配置される給紙装置50を備えている。この給紙装置50は、上述したように、所望のサイズ、種類等の記録用紙5を積載した状態で収容する収容部の一例として複数(図示例では、4つ)の用紙収容体51と、用紙収容体51から記録用紙5を1枚ずつ送り出すピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bとで主に構成されている。
【0068】
用紙収容体51は、例えば、筐体の一例としての装置本体1aの正面(使用者が操作時に向き合う側面)側、図示例では紙面の手前側に引き出すことができるよう取り付けられている。
【0069】
用紙収容体51は、
図3に示されるように、底壁部511と、水平方向Xに沿った左右に配置される左右側壁部512,513と、奥行方向Yに沿った前後に配置される前後壁部514,515とから、内部に収容する記録用紙5の枚数に応じた高さを有する上端面が全面開口された直方体状の箱体として構成されている。用紙収容体51の正面は、装置本体1aの図示しないフロントパネルとともに装置本体1aの正面の外観形状を構成する操作パネル516として形成されている。用紙収容体51の操作パネル516には、使用者が用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に手を掛ける把持部517が設けられている。
【0070】
装置本体1aには、使用者が操作パネル516の把持部517に手を掛けて用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に、当該用紙収容体51の引き出しを検知する図示しない検知手段が設けられている。
【0071】
用紙収容体51の底壁部511には、複数枚の記録用紙5を積層した状態で載置するボトムプレート518が配置されている。ボトムプレート518は、給紙方向に沿った上流側の端部518aにおいて給紙方向と交差する奥行方向(幅方向)Yに沿った両端部にそれぞれ設けられた回動支点518bを中心にして、給紙方向に沿った下流側の端部518cが上方へ回動可能となるよう用紙収容体51の前後壁部514,515に取り付けられている。ボトムプレート518の給紙方向に沿った下流側の端部518cの裏面には、記録用紙5を積載した状態で当該ボトムプレート518を上下方向に沿って回動させるクランク形状の駆動部材519が用紙収容体51の底壁部511に回転可能に設けられている。駆動部材519は、用紙収容体51を装置本体1aの給紙位置に装着した際、当該装置本体1aに設けられた図示しない駆動手段から駆動力が伝達されて所要の方向に所要の角度にわたり回転駆動される。
【0072】
また、ボトムプレート518は、用紙収容体51が装置本体1aから引き出されたことを図示しない検知手段が検知すると、装置本体1a側の図示しない駆動手段により駆動部材519が駆動されて底壁部511まで下降するよう構成されている。
【0073】
一方、ボトムプレート518は、用紙収容体51が装置本体1aの給紙位置に装着されたことを図示しない検知手段が検知すると、装置本体1a側の図示しない駆動手段によって駆動部材519が駆動され、用紙収容体51に収容された記録用紙5のうち、最上位の記録用紙5がピックアップロール52に当接する給紙位置へと移動する。
【0074】
用紙収容体51の底壁部511には、
図3に示されるように、当該用紙収容体51の内部に収容された記録用紙5の給紙方向に沿った上流側の端部に当接して位置決めするエンドガイド521と、記録用紙5の給紙方向と交差する幅方向に沿った両端部にそれぞれ当接して位置決めするサイドガイド522,523が配置されている。エンドガイド521は、記録用紙5の給紙方向に沿って移動可能且つ停止した位置を保持可能に用紙収容体51の底壁部511に取り付けられている。また、サイドガイド522,523は、記録用紙5の給紙方向と交差する幅方向の中央を基準として、給紙方向と交差する幅方向に沿って等しい距離だけ連動して移動可能且つ停止した位置を保持可能に用紙収容体51の底壁部511に取り付けられている。
【0075】
ボトムプレート518には、エンドガイド521及びサイドガイド522,523の移動を許容する平面矩形状の複数の開口部524が設けられている。
【0076】
給紙装置50には、
図3及び
図4に示されるように、各用紙収容体51の給紙方向に沿った下流側の端部に対応した位置に、ボトムプレート518上に積載された記録用紙5のうち、最上位の記録用紙5の表面と当接して当該最上位の記録用紙5を給紙するピックアップロール52が所要のタイミングで回転可能に配置されている。
【0077】
また、給紙装置50には、ピックアップロール52の給紙方向に沿った下流側に、当該ピックアップロール52によって給紙される記録用紙5を1枚ずつ捌いて給紙するフィードロール53aとリタードロール53bが所要のタイミングで回転駆動されるよう配置されている。フィードロール53aは、リタードロール53bと圧接してピックアップロール52によって給紙される記録用紙5のうち、最上位の1枚の記録用紙5のみを給紙方向に沿った下流側へと搬送する。一方、リタードロール53bは、フィードロール53aと逆方向に回転するよう付勢され、最上位の記録用紙5と共に給紙される2枚目以降の記録用紙5を給紙方向と逆方向へと搬送して複数枚の記録用紙5が同時に給紙されないよう捌く作用を行う。
【0078】
ピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bは、各用紙収容体51に対して記録用紙5の給紙方向と交差する幅方向に沿った中央に各々2つずつ配置されている。
【0079】
用紙収容体51の給紙方向に沿った下流側の端部に位置する左側壁部512には、
図4に示されるように、記録用紙5の給紙方向と交差する幅方向に沿った前面側に、ピックアップロール52によって給紙される記録用紙5の先端をフィードロール53aとリタードロール53bのニップ部へと導入する導入板525が設けられている。
【0080】
給紙装置50は、
図3に示されるように、用紙収容体51からピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bによって給紙される記録用紙5を鉛直方向Zに沿った上方へ向けて案内する案内部材の一例としての第1のガイド部材80を備えている。第1のガイド部材80は、用紙収容体51から給紙される記録用紙5を二次転写位置まで搬送する給紙搬送路56の一部を構成する搬送ガイドである。また、第1のガイド部材80の鉛直方向Zに沿った下方には、
図3及び
図6に示されるように、下方の用紙収容体51から給紙される記録用紙5を上方へと案内する平板状の第2のガイド部材81が設けられている。
【0081】
第1のガイド部材80は、
図5に示されるように、フィードロール53a及びリタードロール53bによって1枚ずつ捌かれた状態で給紙される記録用紙5を鉛直方向Zに沿った上方へ向けて案内するよう円弧形状の一部を成す湾曲形状に形成されたガイド面82を有している。第1のガイド部材80のガイド面82には、記録用紙5の裏面と接触する複数のリブ83,83・・・が給紙方向と交差する方向に沿って所要の間隔を隔てて設けられている。
【0082】
給紙装置50は、
図6に示されるように、画像形成装置1の装置本体1aを構成する複数の支柱フレーム84,85等に取り付けられている。支柱フレーム84,85等には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の作像装置10(Y,M,C,K)が取り付けられる前面プレート86と、作像装置10(Y,M,C,K)と給紙装置50を仕切る仕切プレート87と、給紙装置50の複数の用紙収容体51を区画する区画プレート88と、給紙装置50のピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bなどが取り付けられる取付フレーム89などが図示しないボルトによる締結等の手段により設けられている。用紙収容体51は、図示しないガイドレールを介して装置本体1aに対し、
図6中右斜め前方向に引き出し可能に取り付けられている。なお、
図6では、便宜上、用紙収容体51として操作パネル516を取り外した状態を示している。
【0083】
給紙装置50から給紙されて第1のガイド部材80によって鉛直方向に沿った上方へと案内された記録用紙5は、
図1に示されるように、複数(又は単数)の用紙搬送ロール対54,55や図示しない搬送ガイド等で構成される給紙搬送路56を介して二次転写位置まで搬送される。
【0084】
ところで、給紙装置50は、上述したように、用紙収容体51に記録用紙5を補充等する際に用紙収容体51が装置本体1aから引き出される。すると、給紙装置50は、用紙収容体51の引出動作が図示しない検知手段によって検知され、
図3に示されるように、装置本体1a側に設けられた図示しない駆動手段によって駆動部材519が駆動されて、ボトムプレート518が底壁部511まで下降する。
【0085】
このとき、用紙収容体51の引出動作が検知手段により検知されて、用紙収容体51のボトムプレート518が実際に下降を開始するまである程度の時間を必要とする。そのため、従来の給紙装置50では、用紙収容体51の引出動作が検知されてからボトムプレート518が底壁部511まで下降しきらないうちに用紙収容体51が装置本体1aから引き出される場合がある。特に、用紙収容体51に収容されている記録用紙5の枚数が多い場合など、用紙収容体51に収容された記録用紙5のうち、最上位の記録用紙5がピックアップロール52から十分離間しないうちに用紙収容体51が引き出され、用紙収容体51に収容された記録用紙5が装置本体1aの引出方向に沿った手前側に位置する支柱フレーム84などに当接して、装置本体1aの内部に記録用紙5が残る所謂残紙が発生するという技術的課題を有していた。
【0086】
また、用紙収容体51は、記録用紙5の先端がピックアップロール52より給紙方向に沿った下流側まで搬送された状態で装置本体1aから引き出される場合もある。この場合にも、用紙収容体51に収容された記録用紙5が装置本体1aの引出方向に沿った手前側に位置する支柱フレーム84などに当接して、装置本体1aの内部に記録用紙5が残る所謂残紙が発生する。
【0087】
これに対して、従来の給紙装置50は、用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に、当該用紙収容体51の最上位の記録用紙5などが支柱フレーム83に当接して装置本体1aの内部に残留するのを防止するため、
図4に示されるように、装置本体1aの支柱フレーム84や支柱フレーム84に取り付けられる取付フレーム89に用紙収容体51が収容する記録用紙5と干渉するのを回避する凹部90を設けるよう構成している。
【0088】
しかしながら、従来の給紙装置50は、
図4に示されるように、装置本体1aの支柱フレーム84や支柱フレーム83に取り付けられる取付フレーム89に凹部90を設けた場合においても、用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に、記録用紙5が装置本体1aの内部に残留する所謂残紙が発生するという技術的課題を依然として有していることが本発明者の検討により明らかとなった。
【0089】
更に説明すると、従来の給紙装置50では、
図7に示されるように、特に、封筒5aのように給紙方向と交差する方向に沿った長さに対して給紙方向に沿った長さが相対的に短い記録用紙5の場合など、用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際、当該用紙収容体51のボトムプレート518が下降するまでにある程度の時間を要し、用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に、当該用紙収容体51の最上位の記録用紙5がピックアップロール52と接触して、当該ピックアップロール52を支点として図中時計回り方向に回転し、封筒5aなどからなる記録用紙5の引出方向に沿った下流側の角部5bが装置本体1aの支柱フレーム84や取付フレーム89に設けられた凹部90よりも給紙方向に沿った下流側に位置する場合がある。
【0090】
すると、従来の給紙装置50では、記録用紙5の引出方向に沿った下流側の角部5bが装置本体1aの取付フレーム89に設けられた凹部90を通過しきれず、装置本体1aの取付フレーム89と当接して記録用紙5が装置本体1aの内部に残留する所謂残紙を発生する虞れを依然として有していた。
【0091】
そこで、この実施の形態1に係る給紙装置は、収容部の引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部と、凹部を引出方向の手前側から奥側に見たときに、収容部側に凹部よりも部材がはみ出るよう設けられた突出部を備えるよう構成している。
【0092】
すなわち、この実施の形態1に係る給紙装置50は、
図4に示されるように、用紙収容体51の引出方向に沿った手前側、つまり装置本体1aの前面側に記録用紙5の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部90を備えている。凹部90は、用紙収容体51の給紙方向に沿った下流側の端部であって、且つ記録用紙5の給紙方向と交差する幅方向に沿った用紙収容体51の引出方向に沿った下流側(手前側)の端部に設けられている。用紙収容体51の引出方向に沿った上流側(奥側)は、
図3に示されるように、装置本体1aのリア側(背面側)である。
【0093】
凹部90は、装置本体1aの支柱フレーム84に直接設けても勿論良いが、支柱フレーム84に直接設ける場合に限定されるものではない。
【0094】
この実施の形態1に係る給紙装置50では、
図4及び
図6に示されるように、装置本体1aの支柱フレーム84に奥行方向Yに沿って掛け渡された取付フレーム89に凹部90を設けている。取付フレーム89は、装置本体1aの支柱フレーム84等に奥行方向Yに沿って掛け渡される部材であり、当該取付フレーム89には、ピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bや、これらのピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bを回転駆動する駆動軸、更には第1及び第2のガイド部材80,81などが取り付けられる。なお、本実施の形態では、
図6に示されるように、支柱フレーム84には、取付フレーム89の凹部90と対応した位置に、当該取付フレーム89の凹部90と同等か、又は取付フレーム89の凹部90より大きい凹部900が設けられている。
【0095】
取付フレーム89は、
図6及び
図8に示されるように、奥行方向Yに沿って水平に配置される水平板部891と、水平板部891の長手方向に沿った両端部に鉛直方向Zに沿った下方へ向けて折曲された垂直板部892とを備えている。取付フレーム89の垂直板部892には、給紙方向に沿った下流側の端部に幅の狭い取付用のフランジ部893が折り曲げた状態で一体的に設けられている。取付フレーム89の垂直板部892は、その取付用のフランジ部893が、支柱フレーム84に設けられた位置決めピン841によって位置決めされた状態で長孔からなる取付孔842を介して締結される図示しないボルトやナット等によって支柱フレーム84に固定される。
【0096】
取付フレーム89の水平板部891には、
図4に示されるように、ピックアップロール52、フィードロール53a及びリタードロール53bなどが取り付けられている。また、取付フレーム89の垂直板部892には、第1及び第2のガイド部材80,81が取り付けられている。取付フレーム89の垂直板部892には、第1及び第2のガイド部材80,81を位置決めした状態で取り付けるため、当該第1及び第2のガイド部材80,81に設けられた位置決め用のボス801,811,812を挿入する挿入孔894,895,896や、第1及び第2のガイド部材80,81をボルト897,898,899や図示しないナット等によって締結するための図示しない締結孔が開口されている。
【0097】
ところで、取付フレーム89の垂直板部892に設けられる凹部90は、
図4に示されるように、側面略コ字形状に設けられている。凹部90の上端部91は、給紙方向に沿った下流側へ向けて下降するよう傾斜した状態で配置されている。凹部90の最も奥に位置する鉛直部92は、上端部91との間に円弧状の湾曲部93を介して鉛直方向に沿った下方へ向けて直線状に形成されている。凹部90の鉛直部92は、フィードロール53aとリタードロール53bのニップ部に対応した給紙方向の下流側に位置している。また、凹部90の下端部94は、鉛直部92の下端と曲率の小さい円弧状の湾曲部95を介して水平方向に沿って上段部94aと傾斜部94bと下段部94cとから二段に下降するよう形成されている。取付フレーム89の垂直板部892は、リタードロール53bの中心近傍において、凹部90の下方に配置される部分96が鉛直方向Zに沿った下方へ向けて直線状に配置されている。
【0098】
その結果、凹部90は、用紙収容体51の引出方向に沿った手前側において、記録用紙5の給紙方向に向けて凹形状が設けられている。フィードロール53aとリタードロール53bのニップ部は、凹部90の入口に配置されている。用紙収容体51の導入板525は、その先端が凹部90の下端部94における傾斜部94bの上方に位置している。凹部90の下端部94における下段部94cは、取付フレーム89の垂直板部892と用紙収容体51の導入板525が干渉するのを回避している。
【0099】
また、この実施の形態1に係る給紙装置50は、
図4に示されるように、凹部90を用紙収容体51の引出方向の手前側から奥側に見たとき、つまり
図4において紙面の手前側から奥側に見たとき、用紙収容体51側(図中、右側)に凹部90よりも部材がはみ出るように設けられた突出部97を備えている。
【0100】
突出部97は、
図5に示されるように、凹部90の引出方向に沿った手前側に三角錐状に突出するよう第1のガイド部材80と一体的又は接着等の手段により別体(図示例では、一体)として設けられている。
【0101】
第1のガイド部材80は、
図5(a)に示されるように、例えば、合成樹脂の射出成形等により一体的に形成されている。第1のガイド部材80の長手方向に沿った両端部には、当該第1のガイド部材80を装置本体1aの取付フレーム89の垂直板部892に位置決めして取り付けるための取付部802が側面略L字形状に設けられている。取付部802の先端には、取付フレーム89の垂直板部892に位置決め固定するためのボス801が外方へ向けて突設されている。
【0102】
突出部97は、第1のガイド部材80の湾曲形状に沿ったガイド面82の中間に三角錐状に形成されている。突出部97は、三角錐状に形成されていることにより、三角錐状以外の形状に突出した場合と比較して、記録用紙5をスムーズに誘導することができる。突出部97の第1のガイド部材80の長手方向に沿った外側端に位置する側面971は、第1のガイド部材80の外側面と面一となるよう配置されている。また、突出部97の内側に位置する三角形状の側面972は、その下端縁972aが第1のガイド部材80の非通紙領域において、第1のガイド部材80の長手方向に沿った外側端から通紙領域へ向けて傾斜するよう配置されている。このように、突出部97を非通紙領域に設けることにより、突出部97を通紙領域に設けた場合と比較して、給紙される記録用紙5と干渉するのを防止することができる。
【0103】
また、突出部97の側面972における給紙方向に沿った上流側に位置する三角錐の頂点を含む端縁972bは、鉛直方向Zに沿って起立した状態で配置されている。その結果、突出部97の側面972における給紙方向に沿った上流側に位置する端縁972bは、
図4に示されるように、凹部90の鉛直部92よりも当該凹部90の内側に突出して位置するよう配置されている。
【0104】
別言すれば、突出部97の側面972における給紙方向に沿った上流側に位置する端縁972bは、凹部90を用紙収容体51の引出方向の手前側から奥側に見たとき、用紙収容体51側(図中、右側)に凹部90よりも突出部97の一部がはみ出るよう設けられている部材である。このように、突出部97の端縁972bは、用紙収容体51側(図中、右側)に凹部90よりもはみ出るよう設けることにより、引出方向に沿った手前側の端部が凹部90の鉛直部92と面一である場合と比較して、突出部97に取付誤差が生じたときでも、記録用紙5が凹部90に接触するのを回避することができる。
【0105】
突出部97の側面972は、
図5(c)に示されるように、給紙方向に向けて非通紙領域から通紙領域へ向けて傾斜し、且つ用紙収容体51の引出方向に沿って奥側から手前側へ向けて傾斜するよう形成されている。このように、突出部97の側面972は、給紙方向に向けて非通紙領域から通紙領域へ向けて傾斜していることにより、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて直線状に配置されている場合と比較して、記録用紙5が突出部97と干渉するのを回避できる。また、突出部97の側面972は、用紙収容体51の引出方向に沿って奥側から手前側へ向けて傾斜するよう形成されていることにより、引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有しない場合と比較して、記録用紙5が凹部90に接触するのを回避することができる。
【0106】
そのため、
図7に示されるように、用紙収容体51を装置本体1aから引き出す際に、ピックアップロール52と接触して時計回り方向に回転して傾斜した記録用紙5は、用紙収容体51を引き出す動作に伴って第1のガイド部材80のガイド面82に沿って移動し、更に当該記録用紙5の角部5bが第1のガイド部材80の突出部97の側面972と接触する。
【0107】
すると、記録用紙5は、用紙収容体51の引出動作に伴って突出部97の側面972に沿って移動し、取付フレーム89の凹部90の鉛直部92よりも凹部90の内側、つまり用紙収容体51側を移動することになり、取付フレーム89の凹部90と接触して装置本体1aの内部に残ることが回避される。
【0108】
<給紙装置の作用>
この実施の形態1に係る給紙装置では、次のようにして、記録媒体を収容する収容部を筐体から引き出す場合に、筐体のフレームに設けられており且つ収容部を引き出す引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部に記録媒体が接触する場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することが可能となっている。
【0109】
すなわち、この実施の形態1に係る給紙装置50は、
図3に示されるように、用紙収容体51に記録用紙5を補充等する場合に、当該用紙収容体51を装置本体1aから引き出すと、駆動部材519が駆動されてボトムプレート518が底壁部511まで下降する。
【0110】
その際、給紙装置50は、ボトムプレート518が底壁部511まで下降しきらないうちに用紙収容体51が引き出されたり、記録用紙5の先端がピックアップロール52より給紙方向に沿った下流側に位置するフィードロール53a及びリタードロール53bの近傍に位置する場合など、用紙収容体51の引出動作に伴って最上位の記録用紙5がピックアップロール52と接触して時計回り方向に回転した状態で用紙収容体51が引き出されることがある。
【0111】
すると、給紙装置50では、
図9に示されるように、用紙収容体51の引出動作に伴って最上位の記録用紙5の給紙方向と交差する用紙収容体51の引出方向に沿った角部5bが第1のガイド部材80の突出部97の側面972に当接して、当該突出部97の側面972に沿って取付フレーム89の凹部90よりも当該凹部90の内側へと案内される。そのため、用紙収容体51と共に引き出される最上位の記録用紙5は、第1のガイド部材80の突出部97における側面972と当接して凹部90の内側へと確実に案内され、用紙収容体51と共に装置本体1aの外部に引き出され、記録用紙5が装置本体1aの内部に残留することが防止乃至抑制される。
【0112】
なお、前記実施の形態では、フルカラーの画像形成装置について説明したが、モノクロの画像形成装置においても同様に適用することができることは勿論である。
【0113】
また、前記実施の形態では、突出部97を第1のガイド部材80に設けた場合について説明したが、突出部97は、第1のガイド部材80に設けられる場合に限らず、他の部材、例えば、取付フレーム89等に設けるように構成しても良い。
【0114】
(付記)
(((1)))
筐体の給紙方向と交差する引出方向に引出可能に設けられ記録媒体を収容する収容部と、
前記引出方向の手前側に前記記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部と、
前記凹部を前記引出方向の手前側から奥側に見たときに、前記収容部側に前記凹部より部材がはみ出るよう設けられた突出部と、
を備える給紙装置。
(((2)))
前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体の非通紙領域に設けられる(((1)))に記載の給紙装置。
(((3)))
前記突出部は、前記引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有する(((2)))に記載の給紙装置。
(((4)))
前記突出部は、前記引出方向に沿った手前側の端部が前記凹部の端縁より突出している(((1)))に記載の給紙装置。
(((5)))
前記突出部は、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて通紙領域側に傾斜している(((4)))に記載の給紙装置。
(((6)))
前記突出部は、前記凹部の前記引出方向に沿った奥側に三角錐状に突出するよう設けられている(((1)))に記載の給紙装置。
(((7)))
前記突出部は、前記三角錐状の頂点が前記凹部の内側に配置されている(((6)))に記載の給紙装置。
(((8)))
前記突出部は、前記収容部から給紙される前記記録媒体を鉛直方向に沿った上方へと案内するよう湾曲した案内部材に一体的に設けられている(((1)))に記載の給紙装置。
(((9)))
前記突出部は、前記案内部材の湾曲部に設けられている(((8)))に記載の給紙装置。
(((10)))
収容された記録媒体を給紙する給紙手段と、
前記給紙手段から給紙される前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備え、
前記給紙手段として(((1)))~(((9)))の何れかに記載の給紙装置を用いた画像形成装置。
【0115】
(((1)))に係る給紙装置によれば、記録媒体を収容する収容部を筐体から引き出す場合に、筐体のフレームに設けられており且つ収容部を引き出す引出方向の手前側に記録媒体の給紙方向に向けて凹形状が設けられた凹部に記録媒体が接触する場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することができる。
(((2)))に係る給紙装置によれば、突出部を通紙領域に設けた場合と比較して、記録媒体と干渉するのを防止できる。
(((3)))に係る給紙装置によれば、突出部は、引出方向に沿った奥側から手前側へ向けて傾斜した傾斜面を有しない場合と比較して、記録媒体が凹部に接触するのを回避することができる。
(((4)))に係る給紙装置によれば、突出部は、引出方向に沿った手前側の端部が凹部の端縁と面一である場合と比較して、突出部に取付誤差が生じたときでも、記録媒体が凹部に接触するのを回避することができる。
(((5)))に係る給紙装置によれば、突出部は、給紙方向に沿った上流側から下流側へ向けて直線状に配置されている場合と比較して、記録媒体が突出部と干渉するのを回避できる。
(((6)))に係る給紙装置によれば、突出部は、凹部の前記引出方向に沿った奥側に三角錐状以外の形状に突出した場合と比較して、記録媒体をスムーズに誘導することができる。
(((7)))に係る給紙装置によれば、突出部は、三角錐状の頂点が凹部の外側に配置されている場合と比較して、記録媒体が凹部に接触するのを確実に回避することができる。
(((8)))に係る給紙装置によれば、突出部は、案内部材と別体である場合と比較して、突出部を案内部材の適正な位置に容易に配置することができる。
(((9)))に係る給紙装置によれば、突出部は、案内部材の直線部に設けた場合と比較して、案内部材によって案内される記録媒体を確実に凹部へ誘導することができる。
(((10)))に係る画像形成装置によれば、給紙手段として(((1)))~(((9)))の何れかに記載の給紙装置を用いない場合と比較して、記録媒体が筐体の内部に残留するのを抑制することができる。
【符号の説明】
【0116】
1…画像形成装置
5…記録用紙
50…給紙装置
51…用紙収容体
52…ピックアップロール
53a…フィードロール
53b…リタードロール
80…第1のガイド部材
89…取付フレーム
90…凹部
97…突出部