IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 广▲東▼美的▲環▼境▲電▼器制造有限公司の特許一覧

<>
  • 特開-ファン 図1
  • 特開-ファン 図2
  • 特開-ファン 図3
  • 特開-ファン 図4
  • 特開-ファン 図5
  • 特開-ファン 図6
  • 特開-ファン 図7
  • 特開-ファン 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003419
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20241226BHJP
   F04D 29/60 20060101ALI20241226BHJP
   F04D 29/056 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
F04D25/08 305D
F04D29/60 G
F04D29/60 H
F04D29/056 B
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024100619
(22)【出願日】2024-06-21
(31)【優先権主張番号】202310753941.1
(32)【優先日】2023-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524236965
【氏名又は名称】广▲東▼美的▲環▼境▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA ENVIRONMENT APPLIANCES MFG CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 28 East District Hesui Industrial Park, Dongfu Road, Dongfeng, Zhongshan, Guangdong 528425, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 哲源
(72)【発明者】
【氏名】李 家▲勲▼
(72)【発明者】
【氏名】程 志喜
(72)【発明者】
【氏名】▲繆▼ 宛霖
(72)【発明者】
【氏名】康 瑞祥
(72)【発明者】
【氏名】王 小蕊
(72)【発明者】
【氏名】▲ヤン▼ ▲長▼林
(72)【発明者】
【氏名】古 珍芳
(72)【発明者】
【氏名】伍 尚▲燦▼
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA13A
3H130BA13C
3H130BA87A
3H130BA87C
3H130BA87E
3H130DB15X
3H130DD01Z
3H130DJ03X
3H130EA04A
3H130EA04C
3H130EA04D
3H130EA04E
3H130EB02A
3H130ED02A
3H130ED02C
3H130ED02D
3H130ED02E
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ファンの運転安定性を向上させ、運転による騒音を低減させ、さらにユーザーの使用快適性を向上させることができる、ファンを提供する。
【解決手段】ファンヘッドは、メッシュカバー構造と、ファン羽根と、を含み、メッシュカバー構造は、第1のメッシュカバーと、第2のメッシュカバーと、を含み、ファン羽根は、接続軸と、ブレードと、を含み、ブレードは、第1のメッシュカバーと第2のメッシュカバーとによって形成される空間内に位置し、且つ接続軸外に嵌設され、接続軸の両端は、それぞれ軸受構造を介して第1のメッシュカバー及び第2のメッシュカバーに回転可能に支持され、且つ接続軸は、駆動部材に動力的に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンであって、
内部に駆動部材が設けられたモーターベースと、
メッシュカバー構造と、ファン羽根と、を含むファンヘッドであって、前記メッシュカバー構造は、第1のメッシュカバーと、第2のメッシュカバーと、を含み、前記ファン羽根は、接続軸と、ブレードと、を含み、前記ブレードは、前記第1のメッシュカバーと前記第2のメッシュカバーとによって形成される空間内に位置し、且つ前記ブレードは、前記接続軸外に嵌設され、前記接続軸の両端は、それぞれ軸受構造を介して前記第1のメッシュカバー及び前記第2のメッシュカバーに回転可能に支持され、且つ前記接続軸は、前記駆動部材に動力的に接続される、ファンヘッドと、を含む、ことを特徴とするファン。
【請求項2】
前記第1のメッシュカバーは、前記第2のメッシュカバーに取り外し可能に連結され、前記接続軸の前端は、第1の軸受を介して前記第1のメッシュカバーに回転可能に支持され、前記接続軸の後端は、第2の軸受を介して前記第2のメッシュカバーに回転可能に支持される、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項3】
前記第1のメッシュカバーに第1の接続孔が設けられ、前記第1の軸受は、前記第1の接続孔に取り付けられ、且つ前記第1のメッシュカバー及び前記第1の軸受は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、
及び/又は、前記第2のメッシュカバーに第2の接続孔が設けられ、前記第2の軸受は、前記第2の接続孔に取り付けられ、且つ前記第2のメッシュカバー及び前記第2の軸受は、軸方向に沿って位置規制されて固定される、ことを特徴とする請求項2に記載のファン。
【請求項4】
前記第1の軸受の外周壁及び前記第1の接続孔の内周壁のうちの一方に第1の位置規制突起が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝が設けられ、前記第1の位置規制突起及び前記第1の位置規制凹溝は、前記第1の軸受の径方向に沿って挿嵌され、
及び/又は、前記第2の軸受の外周壁及び前記第2の接続孔の内周壁のうちの一方に第2の位置規制突起が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝が設けられ、前記第2の位置規制突起及び前記第2の位置規制凹溝は、前記第2の軸受の径方向に沿って挿嵌される、ことを特徴とする請求項3に記載のファン。
【請求項5】
前記第1の接続孔は、前記第1のメッシュカバーの軸方向に沿って貫通し、且つ前記第1のメッシュカバーに装飾板が設けられ、前記装飾板は、前記第1の接続孔の開放端に蓋設される、ことを特徴とする請求項3に記載のファン。
【請求項6】
前記第1の軸受及び前記第2の軸受は、いずれも外側支持リング及び内側支持体を含むように構成され、前記外側支持リングは、対応する前記第1のメッシュカバー又は前記第2のメッシュカバーに連結され、前記内側支持体は、前記外側支持リング内に回転可能に取り付けられ、且つ前記接続軸は、前記内側支持体に穿設される、ことを特徴とする請求項2に記載のファン。
【請求項7】
前記接続軸は、本体部と、前記本体部の両端にそれぞれ接続された前軸部及び後軸部と、を含み、前記前軸部の外径は、前記本体部の外径よりも小さく、前記後軸部の外径は、前記本体部の外径以下であり、
前記第1の軸受は、前記前軸部外に嵌設され、前記第2の軸受及び前記ブレードは、いずれも前記本体部外に嵌設され、前記後軸部は、前記駆動部材に動力的に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のファン。
【請求項8】
前記軸受構造と前記メッシュカバー構造との接続箇所に緩衝構造が設けられ、
前記軸受構造は、前記メッシュカバー構造に取り外し可能に取り付けられ、且つ前記緩衝構造は、前記軸受構造と前記メッシュカバー構造との間に介在する緩衝パッドとして構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項9】
前記接続軸に連結され且つ前記接続軸を軸方向に位置規制するためのプリテンショナ構造をさらに含み、
前記プリテンショナ構造は、弾性軸受部材として構成され、前記弾性軸受部材は、連結された軸受部及び弾性部を含み、前記軸受部は、前記ファンヘッド内で軸方向に沿って相対的に固定され、前記接続軸は、前記軸受部によって前記ファンヘッド内に回転可能に支持され、且つ前記弾性部は、前記接続軸に弾性力を付与し、
あるいは、前記プリテンショナ構造は、スリーブとして構成され、前記スリーブは、軸方向に沿って前記ファンヘッド内に相対的に固定的に取り付けられ、且つ前記スリーブは、前記接続軸外に嵌設され且つ前記接続軸と軸方向に沿って相対的に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項10】
前記接続軸に第1のカップリング部材が設けられ、前記駆動部材の出力端に第2のカップリング部材が設けられ、前記駆動部材及び前記接続軸は、前記第1のカップリング部材及び前記第2のカップリング部材を介して動力的にカップリングされて連結されるように適する、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項11】
前記第1のカップリング部材及び前記第2のカップリング部材は、前記モーターベースの周方向に沿って螺合するように構成される、ことを特徴とする請求項10に記載のファン。
【請求項12】
前記モーターベースにチャイルドロック部材及びマイクロスイッチが設けられ、前記マイクロスイッチは、前記駆動部材の動力状態を制御するために用いられ、前記チャイルドロック部材は、前記モーターベースに可動に取り付けられ、且つ前記マイクロスイッチをトリガーするために用いられる、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項13】
前記チャイルドロック部材は、連結されたスライド操作片及びスイッチ押板を含み、前記スライド操作片は、前記モーターベース外に位置し、前記スイッチ押板及び前記マイクロスイッチは、いずれも前記モーターベース内に設けられ、前記マイクロスイッチにトリガーバネが設けられ、前記スイッチ押板が前記トリガーバネに当接するように適する、ことを特徴とする請求項12に記載のファン。
【請求項14】
前記モーターベースにラッチピンが設けられ、前記ラッチピンは、前記モーターベースの径方向に沿って可動であり、前記ファンヘッドにラッチ部が設けられ、前記ラッチピンは、前記モーターベースが前記ファンヘッドに連結されるときに前記ラッチ部にラッチ係合するように設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項15】
前記モーターベース及び前記ファンヘッドは、取り外し可能に連結される、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項16】
ベースをさらに含み、前記ベースは、載置面に支持されるように適し、前記モーターベースは、前記ベースに取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のファン。
【請求項17】
前記ファンヘッド全体は、前記モーターベースに対して独立して取り外し可能である、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載のファン。
【請求項18】
前記ファンヘッドに空気出口孔が設けられ、前記ファン羽根は、軸流ファン羽根として構成され、前記軸流ファン羽根は、前記ファンヘッド内の空気流が前記軸流ファン羽根の軸方向に沿って前記空気出口孔に流れるように駆動するように適しており、
及び/又は、前記ファンヘッドの径方向寸法は、前記駆動部材の位置する位置における前記モーターベースの径方向寸法の2倍以上であり、及び/又は、前記ファンヘッドの径方向寸法と軸方向寸法との比は、1以上である、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載のファン。
【請求項19】
前記ファンヘッドは、初期位置において前記モーターベースと垂直方向と交差する第1の方向に沿って連結されるように適しており、
且つ前記ファンヘッドは、前記初期位置から前記モーターベースに対して上下及び/又は左右に揺動可能に設けられる、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載のファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭電気機器の分野に関し、特にファンに関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活レベルの向上に伴い、人々の家庭電気機器の使用快適性に対する要求もますます高くなって、ファンは日常生活の中の必須電気機器として、その使用快適性は人々のますます注目する問題になっている。現有のファンは実際の使用中で、ファンの前方クラッチと後方クラッチが噛み合わされる時に強固に接続されるため、前方クラッチ、後方クラッチと接続軸の軸線が一致ではないという問題が現れており、さらにファンの運転安定性に影響を与え、ファンの運転時に騒音を発生させ、ユーザーの使用快適性を下げ、改善の空間が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術に存在する技術的問題の少なくとも1つを解決することを目的とする。そのために、本発明は、ファンの運転安定性を向上させ、運転による騒音を低減させ、さらにユーザーの使用快適性を向上させることができる、ファンを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例のファンによれば、内部に駆動部材が設けられたモーターベースと、ファンヘッドであって、メッシュカバー構造と、ファン羽根と、を含み、前記メッシュカバー構造は、第1のメッシュカバーと、第2のメッシュカバーと、を含み、前記ファン羽根は、接続軸と、ブレードと、を含み、前記ブレードは、前記第1のメッシュカバーと前記第2のメッシュカバーとによって形成される空間内に位置し、且つ前記ブレードは、前記接続軸外に嵌設され、前記接続軸の両端は、それぞれ軸受構造を介して前記第1のメッシュカバー及び前記第2のメッシュカバーに回転可能に支持され、且つ前記接続軸は、前記駆動部材に動力的に接続されるファンヘッドと、を含む。
【0005】
本発明の実施例のファンによれば、接続軸の両端に軸受構造を設置することにより、接続軸をファンヘッドの第1のメッシュカバー及び第2のメッシュカバーに回転可能に支持させ、さらに接続軸の軸線を自己調節可能にし、ファンの運転時の安定性を向上させ、ファンの運転時に発生する騒音を減少させ、さらにユーザーの使用快適性を向上させ、使用効果がより良く、適用範囲がより広い。
【0006】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1のメッシュカバーは、前記第2のメッシュカバーに取り外し可能に連結され、前記接続軸の前端は、第1の軸受を介して前記第1のメッシュカバーに回転可能に支持され、前記接続軸の後端は、第2の軸受を介して前記第2のメッシュカバーに回転可能に支持される。
【0007】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1のメッシュカバーに第1の接続孔が設けられ、前記第1の軸受は、前記第1の接続孔に取り付けられ、且つ前記第1のメッシュカバー及び前記第1の軸受は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、及び/又は、前記第2のメッシュカバーに第2の接続孔が設けられ、前記第2の軸受は、前記第2の接続孔に取り付けられ、且つ前記第2のメッシュカバー及び前記第2の軸受は、軸方向に沿って位置規制されて固定される。
【0008】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1の軸受の外周壁及び前記第1の接続孔の内周壁のうちの一方に第1の位置規制突起が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝が設けられ、前記第1の位置規制突起及び前記第1の位置規制凹溝は、前記第1の軸受の径方向に沿って挿嵌され、及び/又は、前記第2の軸受の外周壁及び前記第2の接続孔の内周壁のうちの一方に第2の位置規制突起が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝が設けられ、前記第2の位置規制突起及び前記第2の位置規制凹溝は、前記第2の軸受の径方向に沿って挿嵌される。
【0009】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1の接続孔は、前記第1のメッシュカバーの軸方向に沿って貫通し、且つ前記第1のメッシュカバーに装飾板が設けられ、前記装飾板は、前記第1の接続孔の開放端に蓋設される。
【0010】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1の軸受及び前記第2の軸受は、いずれも外側支持リング及び内側支持体を含むように構成され、前記外側支持リングは、対応する前記第1のメッシュカバー又は前記第2のメッシュカバーに連結され、前記内側支持体は、前記外側支持リング内に回転可能に取り付けられ、且つ前記接続軸は、前記内側支持体に穿設される。
【0011】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記接続軸は、本体部と、前記本体部の両端にそれぞれ接続された前軸部及び後軸部と、を含み、前記前軸部の外径は、前記本体部の外径よりも小さく、前記後軸部の外径は、前記本体部の外径以下であり、ここで、前記第1の軸受は、前記前軸部外に嵌設され、前記第2の軸受及び前記ブレードは、いずれも前記本体部外に嵌設され、前記後軸部は、前記駆動部材に動力的に接続される。
【0012】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記軸受構造と前記メッシュカバー構造との接続箇所に緩衝構造が設けられ、
ここで、前記軸受構造は、前記メッシュカバー構造に取り外し可能に取り付けられ、且つ前記緩衝構造は、前記軸受構造と前記メッシュカバー構造との間に介在する緩衝パッドとして構成される。
【0013】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記接続軸に連結され且つ前記接続軸を軸方向に位置規制するためのプリテンショナ構造をさらに含み、
ここで、前記プリテンショナ構造は、弾性軸受部材として構成され、前記弾性軸受部材は、連結された軸受部及び弾性部を含み、前記軸受部は、前記ファンヘッド内で軸方向に沿って相対的に固定され、前記接続軸は、前記軸受部によって前記ファンヘッド内に回転可能に支持され、且つ前記弾性部は、前記接続軸に前記弾性力を付与し、
あるいは、前記プリテンショナ構造は、スリーブとして構成され、前記スリーブは、軸方向に沿って前記ファンヘッド内に相対的に固定的に取り付けられ、且つ前記スリーブは、前記接続軸外に嵌設され且つ前記接続軸と軸方向に沿って相対的に固定される。
【0014】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記接続軸に第1のカップリング部材が設けられ、前記駆動部材の出力端に第2のカップリング部材が設けられ、前記駆動部材及び前記接続軸は、前記第1のカップリング部材及び前記第2のカップリング部材を介して動力的にカップリングされて連結されるように適する。
【0015】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記第1のカップリング部材及び前記第2のカップリング部材は、前記モーターベースの周方向に沿って螺合するように構成される。
【0016】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記モーターベースにチャイルドロック部材及びマイクロスイッチが設けられ、前記マイクロスイッチは、前記駆動部材の動力状態を制御するために用いられ、前記チャイルドロック部材は、前記モーターベースに可動に取り付けられ、且つ前記マイクロスイッチをトリガーするために用いられる。
【0017】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記チャイルドロック部材は、連結されたスライド操作片及びスイッチ押板を含み、前記スライド操作片は、前記モーターベース外に位置し、前記スイッチ押板及び前記マイクロスイッチは、いずれも前記モーターベース内に設けられ、前記マイクロスイッチにトリガーバネが設けられ、前記スイッチ押板が前記トリガーバネに当接するように適する。
【0018】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記モーターベースにラッチピンが設けられ、前記ラッチピンは、前記モーターベースの径方向に沿って可動であり、前記ファンヘッドにラッチ部が設けられ、前記ラッチピンは、前記モーターベースが前記ファンヘッドに連結されるときに前記ラッチ部にラッチ係合するように設けられる。
【0019】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記モーターベース及び前記ファンヘッドは、取り外し可能に連結される。
【0020】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、ベースをさらに含み、前記ベースは、載置面に支持されるように適し、前記モーターベースは、前記ベースに取り付けられる。
【0021】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記ファンヘッド全体は、前記モーターベースに対して独立して取り外し可能である。
【0022】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記ファンヘッドに空気出口孔が設けられ、前記ファン羽根は、軸流ファン羽根として構成され、前記軸流ファン羽根は、前記ファンヘッド内の空気流が前記軸流ファン羽根の軸方向に沿って前記空気出口孔に流れるように駆動するように適し、
及び/又は、前記ファンヘッドの径方向寸法は、前記駆動部材の位置する位置における前記モーターベースの径方向寸法の2倍以上であり、及び/又は、前記ファンヘッドの径方向寸法と軸方向寸法との比は、1以上である。
【0023】
本発明のいくつかの実施例のファンによれば、前記ファンヘッドは、初期位置において前記モーターベースと垂直方向と交差する第1の方向に沿って連結されるように適し、
且つ前記ファンヘッドは、前記初期位置から前記モーターベースに対して上下及び/又は左右に揺動可能に設けられる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の追加の態様及び利点は、部分的には以下の説明で説明され、部分的には以下の説明から明らかになるか、又は本発明の実施によって知ることができる。
【0025】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照した実施例の説明から明らかとなり、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例によるファンヘッドの断面図1である。
図2】本発明の実施例によるファンヘッドの分解図である。
図3】本発明の実施例によるベース、モーターベースの分解図1である。
図4】本発明の実施例によるベース、モーターベースの分解図2である。
図5】本発明の実施例によるファンの概略構造図である。
図6】本発明の実施例によるファンヘッドの断面図2である。
図7】本発明の実施例によるファンの断面図である。
図8】本発明の実施例による弾性軸受部材の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施例を以下に詳細に説明し、前記実施例の例を図面に示し、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の要素、又は同一又は類似の機能を有する要素を表す。図面を参照して以下に説明する実施例は、例示であり、本発明を解釈するためにのみ用いられ、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
【0028】
本発明の説明において、理解されるように、用語「中心」、「縦」、「横」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す向きや位置関係は、図面に示す向きや位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明と説明の簡略化の便宜のためのものであり、指される装置又は要素が特定の向きを持たなければならず、特定の向きで構成及び動作しなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。さらに、「第1」及び「第2」として定義される特徴には、当該特徴の1つ以上が明示的又は暗黙的に含まれる場合がある。本発明の説明において、「複数」とは、特に断りのない限り、2つ以上を意味する。
【0029】
本発明の説明において、なお、特に明記及び限定しない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体的に接続されてもよく、機械的接続又は電気的接続であってもよく、直接連結してもよく、中間媒体を介して間接的に連結してもよく、両素子内部の連通であってもよい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況で理解できるであろう。
【0030】
以下、図1図5を参照して本発明の実施例によるファン100を説明し、ファン100の運転安定性を向上させ、運転による騒音を低減させ、さらにユーザーの使用快適性を向上させることができる。
【0031】
図1図5に示すように、本発明の実施例によるファン100は、モーターベース2と、ファンヘッド3と、を含む。
【0032】
モーターベース2内に駆動部材が設けられ、ファンヘッド3は、メッシュカバー構造と、ファン羽根と、を含み、メッシュカバー構造は、第1のメッシュカバー31と、第2のメッシュカバー32と、を含み、ファン羽根は、接続軸33と、ブレード36と、を含み、ブレード36は、第1のメッシュカバー31と第2のメッシュカバー32とによって形成される空間内に位置し、且つブレード36は、接続軸33外に嵌設され、接続軸33の両端は、それぞれ軸受構造を介して第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32に回転可能に支持され、且つ接続軸33は、駆動部材に動力的に接続される。
【0033】
ここで、モーターベース2は、ベース1に取り付けられ、且つベース1の上端に取り付けられ、モーターベース2とベース1との取り付けを実現でき、且つファンヘッド3は、モーターベース2に取り付けられ、ファンヘッド3とモーターベース2との取り付けを完了でき、さらにベース1、モーターベース2及びファン100の三者間の接続固定を実現でき、本実施例では、ベース1の下端は、円盤状に設置され、その半径が大きく、ファン100の使用時により安定し、揺れや転倒などの状況が起こりにくい。
【0034】
具体的には、ファン100にモーターベース2が設けられ、モーターベース2は、円筒状に設置可能であり、ここでモーターベース2内に駆動部材が設けられ、当該駆動部材は、駆動モータとして設置されてもよく、駆動部材は、モーターベース2内の一側に設置され、且つ外部に動力を出力するために用いられることができ、ファン100にファンヘッド3がさらに設置され、ファンヘッド3は、モーターベース2に取り外し可能に連結され、これによりファンヘッド3を取り外してクリーニングでき、ファン100がきれいな空気を吹き出すことを保証する。
【0035】
ファンヘッド3にメッシュカバー構造が設置され、ファンヘッド3は、メッシュカバー構造を介してモーターベース2に取り外し可能に連結され、且つファンヘッド3にファン羽根がさらに設置され、ファン羽根は、メッシュカバー構造により形成される空間内に設置され、且つファン羽根は、駆動部材から出力された動力によって回転でき、さらに風の流れを発生し、ファン羽根に接続軸33及びブレード36が設置され、メッシュカバー構造に第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32が設置され、ブレード36は、第1のメッシュカバー31と第2のメッシュカバー32とによって形成される空間内に設置され、ブレード36は、接続軸33外に嵌設され、且つブレード36は、接続軸33に周方向に固定的に連結され、接続軸33の一端が駆動部材に連結され、他端にブレードナット42が設置され、駆動部材から出力された動力が接続軸33に作用でき、接続軸33が回転し、さらにブレード36を動かして回転させ、メッシュカバー構造内に2つの軸受構造がさらに取り付けられ、2つの軸受構造がそれぞれ接続軸33の両端に嵌設され、接続軸33に支持作用を提供し、接続軸33が2つの軸受構造を介して第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32に回転可能に支持されるようになり、さらに接続軸33の軸線を自己調節可能にし、接続軸33が動力を伝送するときに発生する振動を低減し、ファン100の運転の円滑性を向上させることができる。
【0036】
さらに、ベース1は、底部に位置し、モーターベース2は、ベース1の上端に位置し、ファンヘッド3は、モーターベース2の駆動部材の出力端に位置し、ファン100が作動すると、駆動部材は動力を接続軸33に出力し、接続軸33は回転してブレード36を動かして回転させ、さらに風の流れを発生させ、動力伝送の過程で、接続軸33の両端の軸受構造は接続軸33に支持力を提供でき、同時に、駆動部材の出力時、接続軸33の両端の軸受構造は接続軸33の軸線を調整でき、駆動部材から出力された動力を接続軸33に円滑に伝送でき、さらにファン100の運転をより円滑にし、且つファンヘッド3がメッシュカバー構造に取り外し可能に連結され、ファンヘッド3の取り付け、取り外しをより楽にし、便利にする。
【0037】
本発明の実施例によるファン100は、接続軸33の両端に軸受構造を設置することにより、接続軸33をファンヘッド3の第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32に回転可能に支持させ、さらに接続軸33の軸線を自己調節可能にし、ファン100の運転時の安定性を向上させ、ファン100の運転時に発生する騒音を減少させ、さらにユーザーの使用快適性を向上させ、使用効果がより良く、適用範囲がより広い。
【0038】
いくつかの実施例では、第1のメッシュカバー31は第2のメッシュカバー32に取り外し可能に連結され、接続軸33の前端は第1の軸受34を介して第1のメッシュカバー31に回転可能に支持され、接続軸33の後端は第2の軸受35を介して第2のメッシュカバー32に回転可能に支持される。
【0039】
具体的には、図1図2に示すように、メッシュカバー構造に第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32が設置され、第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32はそれぞれファンヘッド3の両端に取り付けられ、第2のメッシュカバー32はファンヘッド3のモーターベース2に近い側に取り付けられ、第1のメッシュカバー31はファンヘッド3のモーターベース2から離れる側に取り付けられ、且つ第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32は取り外し可能に連結され、且つファン羽根及び接続軸33は第1のメッシュカバー31と第2のメッシュカバー32とによって形成される空間内に取り付けられ、接続軸33の一端に第1の軸受34が設置され、接続軸33の他端に第2の軸受35が設置され、第1の軸受34が接続軸33の駆動部材から離れる一端に設置され、即ち第1の軸受34が第1のメッシュカバー31に設置され、第2の軸受35が接続軸33の駆動部材に近い一端に設置され、即ち第2の軸受35が第2のメッシュカバー32に設置され、これにより接続軸33の前端が第1の軸受34を介して第1のメッシュカバー31に回転可能に支持され、接続軸33の後端が第2の軸受35を介して第2のメッシュカバー32に回転可能に支持される。
【0040】
なお、第1のメッシュカバー31は、扁平状の円盤構造として構成され、及び、第2のメッシュカバー32は、円弧状の椀状構造として構成され、これにより内部にファン羽根の回転可能な活動空間が形成され、第2のメッシュカバー32の縁部は複数のワイヤで形成された網状構造であり、ファン羽根の回転時に発生する空気流が第1のメッシュカバー31に形成された空気の出口にできるだけ多く通されることを保証でき、それによってファン100の効率を向上させ、且つ第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32を設置することにより人体や他の物の干渉による人身傷害や短絡を回避でき、即ち第1のメッシュカバー31及び第2のメッシュカバー32によって外部からの異物がファン100の内部構造に触れることを防止する役割を果たす。
【0041】
いくつかの実施例では、第1のメッシュカバー31に第1の接続孔311が設けられ、第1の軸受34は第1の接続孔311に取り付けられ、且つ第1のメッシュカバー31及び第1の軸受34は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、及び/又は、第2のメッシュカバー32に第2の接続孔321が設けられ、第2の軸受35は第2の接続孔321に取り付けられ、且つ第2のメッシュカバー32及び第2の軸受35は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、即ち第1のメッシュカバー31に第1の接続孔311が設けられ、第1の軸受34は第1の接続孔311に取り付けられ、且つ第1のメッシュカバー31及び第1の軸受34は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、同時に、第2のメッシュカバー32に第2の接続孔321が設けられ、第2の軸受35は第2の接続孔321に取り付けられ、且つ第2のメッシュカバー32及び第2の軸受35は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、又は第1のメッシュカバー31にのみ第1の接続孔311が設けられ、第1の軸受34は第1の接続孔311に取り付けられ、且つ第1のメッシュカバー31及び第1の軸受34は、軸方向に沿って位置規制されて固定され、又は第2のメッシュカバー32にのみ第2の接続孔321が設けられ、第2の軸受35は第2の接続孔321に取り付けられ、且つ第2のメッシュカバー32及び第2の軸受35は、軸方向に沿って位置規制されて固定される。
【0042】
具体的には、本実施例では、図1に示すように、第1のメッシュカバー31に第1の接続孔311が設けられ、第1の接続孔311の径方向の大きさは第1の軸受34の径方向の大きさに一致し、これにより第1の軸受34が第1の接続孔311に取り付けられ、且つ第1のメッシュカバー31及び第1の軸受34が軸方向に沿って位置規制されて固定され、さらに第1の軸受34の第1のメッシュカバー31に対する軸方向運動を制限し、同時に、第2のメッシュカバー32に第2の接続孔321が設けられ、第2の接続孔321の径方向の大きさは第2の軸受35の径方向の大きさに一致し、第2の軸受35は第2の接続孔321に取り付けられ、且つ第2のメッシュカバー32及び第2の軸受35は軸方向に沿って位置規制されて固定され、さらに第2の軸受35の第2のメッシュカバー32に対する軸方向運動を制限し、これにより第1の軸受34及び第2の軸受35が筺体に固定され、さらに接続軸33が第1の軸受34及び第2の軸受35が筺体に回転可能に支持され、且つその自身の軸線位置を調節でき、伝送の安定性を保証する。
【0043】
いくつかの実施例では、第1の軸受34の外周壁及び第1の接続孔311の内周壁のうちの一方に第1の位置規制突起312が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝341が設けられ、第1の位置規制突起312及び第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の径方向に沿って挿嵌され、及び/又は、第2の軸受35の外周壁及び第2の接続孔321の内周壁のうちの一方に第2の位置規制突起322が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝351が設けられ、第2の位置規制突起322及び第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の径方向に沿って挿嵌される。
【0044】
具体的には、第1の軸受34の外周壁及び第1の接続孔311の内周壁のうちの一方に第1の位置規制突起312が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝341が設けられ、第1の位置規制突起312及び第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の径方向に沿って挿嵌され、同時に、第2の軸受35の外周壁及び第2の接続孔321の内周壁のうちの一方に第2の位置規制突起322が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝351が設けられ、第2の位置規制突起322及び第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の径方向に沿って挿嵌され、又は第1の軸受34の外周壁及び第1の接続孔311の内周壁のうちの一方にのみ第1の位置規制突起312が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝341が設けられ、第1の位置規制突起312及び第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の径方向に沿って挿嵌され、又は第2の軸受35の外周壁及び第2の接続孔321の内周壁のうちの一方にのみ第2の位置規制突起322が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝351が設けられ、第2の位置規制突起322及び第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の径方向に沿って挿嵌される。
【0045】
さらに、本実施例では、図1に示すように、第1の軸受34の外周壁及び第1の接続孔311の内周壁のうちの一方に第1の位置規制突起312が設けられ且つ他方に第1の位置規制凹溝341が設けられ、つまり、第1の位置規制突起312は第1の軸受34の外周壁に設置されてもよいし、第1の接続孔311の内周壁に設置されてもよく、第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の外周壁に設置されてもよいし、第1の接続孔311の内周壁に設置されてもよく、第1の位置規制突起312が第1の軸受34の外周壁に設置される場合、第1の位置規制凹溝341は第1の接続孔311の内周壁に設置され、逆に、第1の位置規制突起312が第1の接続孔311の内周壁に設置される場合、第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の外周壁に設置され、本実施例では、第1の位置規制突起312は第1の接続孔311の内周壁に設置され、第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の外周壁に設置され、第1の位置規制突起312及び第1の位置規制凹溝341は第1の軸受34の径方向に沿って挿嵌され、これにより第1のメッシュカバー31及び第1の軸受34は軸方向に沿って位置規制されて固定される。
【0046】
同時に、図1に示すように、第2の軸受35の外周壁及び第2の接続孔321の内周壁のうちの一方に第2の位置規制突起322が設けられ且つ他方に第2の位置規制凹溝351が設けられ、つまり、第2の位置規制突起322は第2の軸受35の外周壁に設置されてもよいし、第2の接続孔321の内周壁に設置されてもよく、第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の外周壁に設置されてもよいし、第2の接続孔321の内周壁に設置されてもよく、第2の位置規制突起322が第2の軸受35の外周壁に設置される場合、第2の位置規制凹溝351は第2の接続孔321の内周壁に設置され、逆に、第2の位置規制突起322が第2の接続孔321の内周壁に設置される場合、第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の外周壁に設置され、本実施例では、第2の位置規制突起322は第2の接続孔321の内周壁に設置され、第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の外周壁に設置され、第2の位置規制突起322及び第2の位置規制凹溝351は第2の軸受35の径方向に沿って挿嵌され、第2のメッシュカバー32及び第2の軸受35は軸方向に沿って位置規制されて固定される。
【0047】
いくつかの実施例では、第1の接続孔311は第1のメッシュカバー31の軸方向に沿って貫通し、且つ第1のメッシュカバー31に装飾板37が設けられ、装飾板37は第1の接続孔311の開放端に蓋設される。
【0048】
具体的には、図1に示すように、第1の接続孔311はファンヘッド3の軸方向に沿って第1のメッシュカバー31を貫通し、第1の接続孔311のモーターベース2に近い一端は、第1の軸受34に係合し、接続軸33を支持し、第1の接続孔311のモーターベース2から離れる一端は外部に連通し、且つ第1のメッシュカバー31の第2のメッシュカバー32から離れる側に装飾板37が設けられ、装飾板37が第1のメッシュカバー31に対して取り外し可能であり、装飾板37が第1の接続孔311の開放端を遮蔽し、ファンヘッド3の取り外しをより便利にし、且つ第1の接続孔311を保護し、使用安全性を向上させることができ、同時に内部構造をファン100の前側から見えないようにし、ファン100の全体構造を整え、ユーザーの視覚的快適性を保証する。
【0049】
いくつかの実施例では、第1の軸受34及び第2の軸受35はいずれも外側支持リング381及び内側支持体382を含むように構成され、即ち第1の軸受34に外側支持リング381及び内側支持体382が設置され、第2の軸受35に外側支持リング381及び内側支持体382が設置される。
【0050】
具体的には、図1に示すように、外側支持リング381は対応する第1のメッシュカバー31又は第2のメッシュカバー32に連結され、即ち外側支持リング381の外周壁は第1のメッシュカバー31の第1の接続孔311の内周壁又は第2のメッシュカバー32の第2の接続孔321の内周壁に連結され、内側支持体382は外側支持リング381内に回転可能に取り付けられ、即ち外側支持リング381の内周壁は内側支持体382の外周壁に連結され、且つ接続軸33は内側支持体382に穿設され、内側支持体382内に接続孔が設置され、接続孔の大きさが接続軸33に一致し、これにより接続軸33が内側支持体382に支持され、且つ内側支持体382が外側支持リング381内に回転可能に取り付けられ、即ち接続軸33が外側支持リング381内に回転可能に取り付けられ、さらに接続軸33を筺体に対して回転可能にし、それによって接続軸33によって動力をブレード36に伝送する。
【0051】
いくつかの実施例では、図1に示すように、接続軸33は、本体部331と、本体部331の両端にそれぞれ接続された前軸部332及び後軸部333と、を含み、前軸部332の外径が本体部331の外径よりも小さく、後軸部333の外径が前記本体部331の外径以下であり、接続軸33に前軸部332が設置され、前軸部332が接続軸33のモーターベース2から離れる一端に設置され、接続軸33に後軸部333が設置され、後軸部333が接続軸33のモーターベース2に近い一端に設置され、本体部331が前軸部332と後軸部333との間に設置され、且つ前軸部332の外径が本体部331の外径よりも小さく、後軸部333の外径が本体部331の外径以下である。
【0052】
ここで、第1の軸受34は前軸部332外に嵌設され、第2の軸受35及びブレード36はいずれも本体部331外に嵌設され、後軸部333は駆動部材に動力的に接続され、第1の軸受34は前軸部332外に嵌設され、第1の軸受34の内側支持体382の接続孔の径方向寸法は前軸部332の径方向寸法に一致し、且つ前軸部332の外径が本体部331の外径よりも小さく、さらに接続軸33の軸方向における変位を制限し、ブレード36が本体部331外に嵌設され、ファン100の運転時にブレード36の回転によって風の流れを発生させることができ、同時に、ブレード36が風の流れによる逆作用力を受け、作用力がブレード36に沿って接続軸33に伝導され、本体部331に設置された外径の寸法が大きく、本体部331の構造強度を向上させることができ、作用力が大きすぎるため、接続軸33が曲がることなどを回避する。
【0053】
いくつかの実施例では、軸受構造とメッシュカバー構造との接続箇所に緩衝構造が設けられる。
【0054】
具体的には、メッシュカバー構造に軸受構造がさらに取り付けられ、軸受構造は接続軸33に支持作用を提供でき、これにより接続軸33は軸受構造を介してメッシュカバー構造に回転可能に支持され、同時に、軸受構造とメッシュカバー構造との接続箇所に緩衝構造が設けられ、さらに接続軸33の動力伝送時に発生する振動を低減し、ファン100の運転の円滑性を向上させることができ、動力伝送の過程で、軸受構造は接続軸33に支持力を提供でき、同時に、ブレード36の回転時に軸受構造に作用力を与え、当該作用力は軸受構造を介して緩衝構造に伝導され、さらに作用力によるファンヘッド3に対する作用効果を弱め、ファン100の運転をより円滑にする。
【0055】
ここで、軸受構造はメッシュカバー構造に取り外し可能に取り付けられ、且つ緩衝構造は緩衝パッド43として構成され、緩衝パッド43は軸受構造とメッシュカバー構造との間に介在する。
【0056】
さらに、図6に示すように、軸受構造はメッシュカバー構造と接続軸33との間に設置され、接続軸33に支持力を提供するために用いられることができ、且つ軸受構造は使用時に定期的なメンテナンスが必要であり、軸受構造はメッシュカバー構造に取り外し可能に取り付けられ、メンテナンス時間を節約でき、軸受構造が破損するとき、軸受構造のみを交換すればよく、コストを節約する。
【0057】
同時に、ファン100の運転時に、ブレード36が回転するとそれに連結された接続軸33に作用力を与え、さらに当該作用力は接続軸33を介して軸受構造に伝導され、軸受構造を独立部材と設置することで、作用力の伝導時に伝導経路を増加し、さらに作用効果を弱め、且つ軸受構造と筺体との間に緩衝構造が設置され、緩衝構造が緩衝パッド43として設置可能であり、作用力が軸受構造を介して筺体に伝導するとき、緩衝パッド43を介して緩衝し、さらに作用力の作用効果を弱め、ファン100の運転の円滑性を向上させる。
【0058】
いくつかの実施例では、ファン100は、プリテンショナ構造をさらに含む。
【0059】
具体的には、図7に示すように、プリテンショナ構造は接続軸33に連結され且つ接続軸33を軸方向に位置規制するために用いられ、プリテンショナ構造は接続軸33に連結され且つ接続軸33を軸方向に位置規制するために用いられ、プリテンショナ構造は接続軸33の端部に接続され、接続軸33の軸方向隙間を制御するために用いられることができ、接続軸33の回転時に動的隙間制御機能を有させることができ、接続軸33に軸方向に沿って適切な隙間を有させることができ、ファン100の内部回転時に軸方向偏りが発生してファン100の運転の安定性に影響を与えることを回避する。
【0060】
これにより、接続軸33の出力端にプリテンショナ構造を設置することにより、接続軸33の軸方向隙間を制御でき、このように、接続軸33の出力端の円滑な回転に有利であり、さらにファン羽根の回転を円滑にすることができ、接続軸33の軸方向に沿う振動擦れを回避でき、騒音の低減作用を実現し、駆動部材と接続軸33との動力伝送をより効率的にし、ファン100の使用機能を補強し、製品の使用寿命及びユーザーの使用体験を向上させ、且つ構造が簡単で、適用性が強い。
【0061】
ここで、プリテンショナ構造は弾性軸受部材44として構成され、弾性軸受部材44は連結された軸受部441及び弾性部442を含み、軸受部441はファンヘッド3内で軸方向に沿って相対的に固定され、接続軸33は軸受部441を介してファンヘッド3内に回転可能に支持され、且つ弾性部442は接続軸33に弾性力を付与する。
【0062】
さらに、図8に示すように、弾性軸受部材44は2つの部分を含み、一部分が軸受部441であり、一部分が弾性部442であり、軸受部441は弾性部442に接続されて弾性軸受部材44を形成でき、ここで、軸受部441及びファンヘッド3は軸方向に沿って相対的に固定され、軸受部441の固定を実現でき、且つ弾性軸受部材44の固定を実現でき、ここで、弾性軸受部材44は円環状として構成され、且つ弾性軸受部材44は接続軸33に同軸に接続され、これにより接続軸33はファンヘッド3の内部に回転可能に支持され、接続軸33の接続を実現でき、且つ接続軸33はファンヘッド3に対して回転でき、且つ弾性部442は接続軸33に弾性力を付与でき、接続軸33の軸方向隙間を調整するために用いられる。
【0063】
接続軸33の軸方向隙間が大きすぎると、プリテンショナ構造の弾性部442は過剰な隙間を解放して吸収し、接続軸33の駆動部材に向かう弾性力を付与し、接続軸33の軸方向隙間を小さくすることができ、接続軸33の軸方向隙間が小さい場合、プリテンショナ構造の弾性部442は接続軸33の圧縮を受け、接続軸33に一定の軸方向隙間を解放でき、接続軸33の軸方向隙間を大きくすることができ、軸方向隙間が小さすぎて接続軸33の回転が円滑でないことを回避でき、このように、弾性部442によって接続軸33の軸方向隙間を総合的に調整でき、接続軸33の軸方向隙間がより安定することを保証する。
【0064】
これにより、弾性軸受部材44を上記のように設置することで、弾性軸受部材44と接続軸33との接続及び接続軸33の軸方向隙間の調整を同時に実現でき、且つ接続軸33の軸方向隙間に対する動的制御を実現でき、接続軸33に軸方向に沿って適切な隙間を有させることができ、ファン100の運転安定性を向上させる。
【0065】
あるいはプリテンショナ構造はスリーブとして構成され、スリーブは軸方向に沿ってファンヘッド3内に相対的に固定的に取り付けられ、且つスリーブは接続軸33外に嵌設されて接続軸33に軸方向に沿って相対的に固定される。
【0066】
さらに、プリテンショナ構造はスリーブとして構成されることができ、スリーブはファンヘッド3の内部に軸方向に沿って取り付けられ、且つスリーブは接続軸33の出力端の端部に近接して取り付けられ、実際の設計では、スリーブは円環状として構成されることができ、スリーブを接続軸33外に嵌設し、且つスリーブの両端を軸方向に沿って位置規制して固定し、スリーブの取り付け固定を実現でき、ここで、スリーブは2つの形態があり、1つは剛性として構成され、接続軸33の運転過程で、接続軸33の軸方向隙間が固定値であることを保証し、且つ接続軸33の軸方向隙間要求を満たすことができ、もう1つは弾性として構成され、スリーブに圧縮性を有させることができ、接続軸33の運転過程で、接続軸33の軸方向隙間を一定範囲内に制御することを保証し、接続軸33の軸方向隙間に対する動的制御を実現し、接続軸33の軸方向隙間の要求を満たすことができる。
【0067】
これにより、プリテンショナ構造をスリーブとして設置し、その構造が簡単であり、製造コストが低く、同時に、スリーブの材料は剛性と弾性の2つの選択があり、プリテンショナ構造を柔軟に選択でき、且つ接続軸33の軸方向隙間がいずれも要求を満たし、接続軸33の運転を円滑にする。
【0068】
いくつかの実施例では、接続軸33に第1のカップリング部材39が設けられ、駆動部材の出力端に第2のカップリング部材21が設けられ、駆動部材及び接続軸33は第1のカップリング部材39及び第2のカップリング部材21を介して動力的にカップリングされて連結される。
【0069】
具体的には、図1図4に示すように、ファン100にモーターベース2が設置され、モーターベース2は駆動部材を取り付けるために用いられ、駆動部材は外に動力を出力でき、駆動部材の出力端に第2のカップリング部材21が設けられ、第2のカップリング部材21は係止ねじ22によって駆動部材に連結され、且つ係止ねじ22のファンヘッド3に近い側はねじカバープレート23によって閉じられているので、第2のカップリング部材21は取り外し可能であると同時に安全性を向上させることができ、係止ねじ22にガスケット41が設置され、受圧面積を増加し、接続信頼性を保証し、且つファン100にファンヘッド3がさらに設置され、ファンヘッド3内にファン羽根が取り付けられ、ファン羽根がファンヘッド3のハウジング内に回転可能に取り付けられ、ファン羽根にブレード36及び接続軸33が設置され、ファンヘッド3に第1のカップリング部材39が設置され、第1のカップリング部材39がファンヘッド3のモーターベース2に近い側に設置され、且つ第1のカップリング部材39のファンヘッド3に近い側はファンヘッド3の内部に設置されたファン羽根に連結され、第1のカップリング部材39と接続軸との間にガスケット41が設置され、受圧面積を増加し、接続信頼性を保証し、第2のカップリング部材21は第1のカップリング部材39に動力的にカップリングされて連結され、駆動部材から出力された動力はファン羽根を回転させて風の流れを発生させるために用いられ、駆動部材から出力された動力は第2のカップリング部材21によって第1のカップリング部材39に出力し、さらにファン羽根に伝送し、ファン羽根を回転させることができる。
【0070】
さらに、ファン100の運転時、モーターベース2内の駆動部材は動力を出力し、駆動部材のファンヘッド3に近い出力端に第2のカップリング部材21が接続され、駆動部材から出力された動力は第2のカップリング部材21によって出力でき、且つ第2のカップリング部材21は第1のカップリング部材39に動力的にカップリングされて連結され、第1のカップリング部材39はファン羽根に連結され、これにより第1のカップリング部材39はファン羽根を動かして回転させることができ、さらに風の流れを発生し、ファン100の正常運転を実現する。
【0071】
いくつかの実施例では、第1のカップリング部材39及び第2のカップリング部材21はモーターベース2の周方向に沿って螺合するように構成される。
【0072】
具体的には、ファン100の運転時、そのモーターベース2の内部に設置された駆動部材は動力を出力し、且つ当該動力は第2のカップリング部材21によって第1のカップリング部材39に出力し、さらにファン羽根を回転させ、ファン羽根は回転によって風の流れを発生し、且つ風の流れを発生すると同時に風の流れがファン羽根に逆作用力を付与でき、当該作用力はファン羽根によって第2のカップリング部材21に伝導でき、第1のカップリング部材39及び第2のカップリング部材21はモーターベース2の周方向に沿って螺合するように設置され、当該作用力で第1のカップリング部材39と第2のカップリング部材21との接続がより緊密であり、動力輸送の信頼性を保証し、ファン100の運転安定性を向上させる。
【0073】
いくつかの実施例では、モーターベース2にチャイルドロック部材及びマイクロスイッチ24が設けられ、マイクロスイッチ24は駆動部材の動力状態を制御するために用いられ、チャイルドロック部材はモーターベース2に可動に取り付けられ且つマイクロスイッチ24をトリガーするために用いられる。
【0074】
具体的には、図3に示すように、モーターベース2のファンヘッド3に近い側の上端にチャイルドロック部材及びマイクロスイッチ24が設置され、チャイルドロック部材は接続箇所の周方向に沿って延びる長尺のカバー状構造として構成され、チャイルドロック部材はモーターベース2に可動に取り付けられ且つマイクロスイッチ24をトリガーするために用いられ、マイクロスイッチ24は駆動部材の動力状態を制御するために用いられ、チャイルドロック部材がマイクロスイッチ24をトリガーした後に駆動部材が作動し、チャイルドロック部材がマイクロスイッチ24から離れた後に駆動部材が作動を停止し、さらにファンヘッド3を取り外した後に、駆動部材の運転を停止でき、使用安全性を向上させる。
【0075】
いくつかの実施例では、チャイルドロック部材は、連結されたスライド操作片25及びスイッチ押板26を含み、スライド操作片25はモーターベース2外に位置し、スイッチ押板26及びマイクロスイッチ24はいずれもモーターベース2内に設けられ、マイクロスイッチ24にトリガーバネが設けられ、スイッチ押板26はトリガーバネに当接するように適する。
【0076】
具体的には、図3に示すように、チャイルドロック部材にスライド操作片25及びスイッチ押板26が設置され、スライド操作片25がスイッチ押板26に連結されて設置され、且つスライド操作片25がモーターベース2外に設置され、ユーザーが操作しやすく、スイッチ押板26及びマイクロスイッチ24がモーターベース2内に設置され、且つユーザーがスライド操作片25を移動するとき、スイッチ押板26及びマイクロスイッチ24を操作でき、マイクロスイッチ24にトリガーバネが設置され、スイッチ押板26がトリガーバネに当接でき、ユーザーがスライド操作片25を閉じた後、マイクロスイッチ24がトリガーバネに当接され、さらに駆動部材を運転させ、使用安全性を向上させる。
【0077】
いくつかの実施例では、モーターベース2にラッチピン27が設けられ、ラッチピン27がモーターベース2の径方向に沿って可動であり、ファンヘッド3にラッチ部が設けられ、ラッチピン27はモーターベース2がファンヘッド3に連結されるときにラッチ部にラッチ係合するように設置される。
【0078】
具体的には、図3に示すように、モーターベース2にラッチピン27が設置され、ラッチピン27がモーターベース2の径方向に沿って可動であり、且つファンヘッド3にラッチ部が設けられ、ラッチピン27はモーターベース2がファンヘッド3に連結されるときにラッチ部にラッチ係合するように設置され、ラッチピン27がラッチ部に係合しない場合、ファンヘッド3はモーターベース2に対して移動可能であり、ラッチピン27がラッチ部に係合する場合、ファンヘッド3のモーターベース2に対する変位を制限し、したがってラッチ位置規制の役割を果たし、さらにファンヘッド3とモーターベース2との係着の信頼性を保証し、使用時にファンヘッド3がモーターベース2から離脱することを回避し、使用安全性を向上させる。
【0079】
いくつかの実施例では、モーターベース2及びファンヘッド3は取り外し可能に連結される。
【0080】
具体的には、ファンヘッド3のモーターベース2に近い側に第1の接続部が設置され、モーターベース2のファンヘッド3に近い側に第2の接続部が設置され、第1の接続部及び第2の接続部は挿着などの方式によって連結され、且つ第1の接続部が第2の接続部に挿着連結された後、ラッチピン27はラッチジャック内に挿着され、さらにファンヘッド3をモーターベース2に対して固定させ、且つラッチピン27がラッチジャックを取り出した後、ファンヘッド3がモーターベース2に対して分離し、ファンヘッド3のモーターベース2に対する取り付け及び取り外しを実現し、このようなファンヘッド3の取り外し方式が簡単であり、楽であり、且つファンヘッド3を取り外して洗浄することを容易にし、ファンヘッド3を取り外してクリーニングでき、ファン100がきれいな空気を吹き出すことを保証し、ユーザーの体験感を向上させる。
【0081】
いくつかの実施例では、ファン100は、ベース1をさらに含み、ベース1は載置面に支持されるように適し、モーターベース2はベース1に取り付けられる。
【0082】
具体的には、図5に示すように、ベース1はファン100の下部に位置し、且つベース1の高さが高く、モーターベース2はベース1の上端に取り付けられ、モーターベース2とベース1との接続を実現でき、且つベース1はモーターベース2及びファンヘッド3を支持するために用いられ、ファン100の作動及び非作動状態において、ベース1は載置面に支持され、いずれもファン100の載置をより安定させることができ、ベース1によってファン100を載置面に支持し、即ちファン100は床置きに配置することができ、このような床置きファンはファン100の全体安定載置に有利であり、且つ実際の使用時に、ファン100を卓上型又は壁掛け型などに設置することができ、ファン100のベース1に設置されたロッドの長さは実際の使用に応じて選択でき、ファン100を卓上型に設置する場合、ベース1に設置されたロッドの長さは短く、ファン100を壁掛け型に設置する場合、ベース1はロッド状の構造を省略することができる。
【0083】
いくつかの実施例では、ファンヘッド3全体がモーターベース2に対して独立して取り外し可能であり、これによりファンヘッド3をモーターベース2から完全に独立して取り外すことができ、このように、ユーザーがファン100を洗浄するとき、ファンヘッド3を独立して洗浄することができ、洗浄効率を向上させるのに有利であるだけでなく、ユーザーの洗浄頻度を増加させることに便利であり、ファン100が常にさわやかできれいな風を吹き出すことができることを保証し、ユーザー体験を向上させる。
【0084】
ここで、なお、実際の設計の際に、ファンヘッド3及びその内部のファン羽根などの構造部材を一体とすることができ、同時に、モーターベース2及びその内部のモータなどの構造部材を一体とすることができ、ファンヘッド3及びモーターベース2を全体的に取り外し及び取り付けるとき、ファンヘッド3のメッシュカバー構造及びモーターベース2の筺体を直接取り外し又は接続し、取り外し構造が簡単であり、接続関係が複雑ではなく、ファンヘッド3のモーターベース2に対する取り外し時間を大きく減少し、同時に、ファンヘッド3は1つの独立体としてモーターベース2から取り外した後、ユーザーはファンヘッド3全体を洗浄することができ、ファンヘッド3の内部構造部材を取り外して洗浄することもでき、ユーザーの洗浄ニーズを満たす。
【0085】
いくつかの実施例では、ファンヘッド3に空気出口孔が設けられ、且つファン羽根は軸流ファン羽根として構成され、軸流ファン羽根はファンヘッド3内の空気流が軸流ファン羽根の軸方向に沿って空気出口孔に流れるように駆動するように適する。つまり、本発明におけるファン100のファン羽根は、従来の遠心式のファン羽根と異なり、軸方向吸気及び軸方向排気を実現でき、ここで、実際の運転時、軸流ファン羽根は回転し、且つ軸流ファン羽根後側の空気流がその軸方向に沿って前に流れるように駆動し、さらにファンヘッド3の前部に流れる空気出口孔がユーザーの顔に向かって輸送される。
【0086】
ここで、なお、ファンヘッド3に吸気孔を設置することができ、吸気孔はファンヘッド3の後側に設けられ、軸方向に吸気してもよいし、ファンヘッド3の周方向外側に設けられ、斜めに吸気してもよく、いずれもファンヘッド3の吸気作用を実現できるが、ファンヘッド3内に入る空気流は軸流ファン羽根の軸方向後端に流れ、さらに軸流ファン羽根の作用下で軸方向に沿って前に向かって空気出口孔に流れ、特に、ファンヘッド3の後側に吸気孔を設置し、同時にモーターベース2内に放熱流路を設置し、これにより放熱流路を吸気孔に連通させ、さらに軸流ファン羽根の駆動作用下で空気流が放熱流れ中に駆動部材などを放熱した後に吸気孔からユーザーに流れ、送風に有利であるだけでなく、モーターベース2の内部放熱を実現することができる。
【0087】
且つファンヘッド3の径方向寸法は駆動部材の位置する位置におけるモーターベース2の径方向寸法の2倍以上であり、及び/又は、ファンヘッド3の径方向寸法と軸方向寸法との比は1以上である。これにより、本発明におけるファン100は従来の貫流風車と異なり、なお、従来のタワーファンは貫流風車を用い、且つタワーファンの径方向寸法は、軸方向の様々な位置で明らかな変化がないが、本発明におけるファンヘッド3の径方向寸法は駆動部材におけるモーターベース2の径方向寸法よりもはるかに大きい。
【0088】
同時に、軸流ファン羽根を設置することで、遠心式のファン羽根に比べて、ファンヘッド3及びモーターベース2をより安定的に載置するのに有利であり、ファン100位置状態の安定性を保証する。
【0089】
いくつかの実施例では、ファンヘッド3は初期位置においてモーターベース2に垂直方向と交差する第1の方向に沿って連結されるように適する。つまり、ファンヘッド3がモーターベース2に対して初期位置にあるときに、ファンヘッド3をモーターベース2に対して第1の方向に沿って運動させ、さらにファンヘッド3及びモーターベース2を接続固定させ、例えば第1の方向が水平方向に沿うのであれば、ファンヘッド3は水平方向に沿って前から後へモーターベース2の前端に取り付けられ、両者の水平方向に沿う接続及び固定を実現する。
【0090】
ここで、第1の方向は、水平方向に対しても一定の傾斜角度を形成でき、且ついずれも垂直方向と交差し、即ち第1の方向は、水平方向に対して上向き又は下向きに傾斜でき、これによりファンヘッド3の取り付けをより柔軟にする。
【0091】
且つファンヘッド3は、初期位置からモーターベース2に対して上下及び/又は左右に揺動可能に設置され、即ちファンヘッド3がモーターベース2に接続固定された後、ユーザーはファンヘッド3が位置する角度を調節でき、例えば、ファンヘッド3とモーターベース2が共にベース1に取り付けられ、ファンヘッド3をベース1に対して上、下、左、右の異なる方向に向けて調整するように駆動でき、このときファンヘッド3をその軸線が垂直方向と平行になるように調節でき、これによりファンヘッド3の調節範囲がより大きくなり、ユーザーのより多くの方向の送風ニーズを満たす。
【0092】
本明細書の説明において、参照用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などの説明は、当該実施例又は例に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上述した用語の例示的な記述は、必ずしも同じ実施例又は例を指すものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で組み合わされてもよい。
【0093】
本発明の実施例が示され、説明されてきたが、当業者であれば、本発明の原理及び目的から逸脱することなく、これらの実施例は様々な変更、修正、置換、及び変形が可能であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって定義されることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0094】
ファン100、
ベース1、モーターベース2、第2のカップリング部材21、係止ねじ22、ねじカバープレート23、マイクロスイッチ24、スライド操作片25、スイッチ押板26、ラッチピン27、
ファンヘッド3、第1のメッシュカバー31、第1の接続孔311、第1の位置規制突起312、第2のメッシュカバー32、第2の接続孔321、第2の位置規制突起322、接続軸33、本体部331、前軸部332、後軸部333、第1の軸受34、第1の位置規制凹溝341、第2の軸受35、第2の位置規制凹溝351、ブレード36、装飾板37、外側支持リング381、内側支持体382、第1のカップリング部材39、ガスケット41、ブレードナット42、緩衝パッド43、弾性軸受部材44、軸受部441、弾性部442。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8