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特開2025-3676情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003676
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241226BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024189117
(22)【出願日】2024-10-28
(62)【分割の表示】P 2022097420の分割
【原出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】521492366
【氏名又は名称】codeless technology株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】猿谷 義行
(57)【要約】
【課題】文字等を入力したい媒体から、データ入力フォームを容易かつ低コストで作成すること。
【解決手段】ユーザ端末2のアプリ作成依頼部61は、元画像を取得して、当該元画像についてのアプリの作成依頼をサーバ1に送信する制御を実行する。サーバ1のアプリ生成部52は、元画像についてのアプリの作成依頼をユーザ端末2から受け付けると、当該元画像を背景画像として、1以上の入力領域を背景画像に設定することでデータ入力フォームを生成する。アプリ生成部52は、当該データ入力フォームFを含むアプリを生成して、アプリDB80に記憶させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが操作するユーザ装置と、当該ユーザ装置と通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
背景画像に対して入力領域が設定されたデータ入力フォーム、及び、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群を単位として1以上管理する単位管理手段と、
元画像についての前記単位の作成依頼を前記ユーザ装置から受け付けると、当該元画像を前記背景画像として、前記入力領域を前記背景画像に設定することで前記データ入力フォームを生成し、当該データ入力フォームを含む前記単位を生成する単位生成手段と、
所定の前記単位に含まれる前記データ入力フォームを前記ユーザ装置に送信して、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して所定の入力データが前記ユーザ装置から入力された場合、当該所定の入力データを当該所定の単位に含める制御を実行するデータ入力制御手段と、
を備え、
前記ユーザ装置は、
前記元画像を取得して、当該元画像についての前記単位の前記作成依頼を前記情報処理装置に送信する制御を実行する単位作成依頼手段と、
前記情報処理装置から送信された前記データ入力フォームを表示して、前記ユーザの操作による前記所定の入力データの入力を受付けて、当該所定の入力データを前記情報処理装置に送信する制御を実行する入力データ受付手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記単位生成手段は、前記入力領域について、入力を受け付ける入力データの形態として、テキスト、画像を含む複数の形態のうち1以上を設定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、所定の前記単位に含まれる1以上の前記入力データを所定形式で前記ユーザ装置から出力させる制御を実行するデータ出力制御手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記単位生成手段は、前記入力領域について、前記背景画像における配置位置、形状、及びサイズを可変して設定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
ユーザが操作するユーザ装置と、当該ユーザ装置と通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムが実行する情報処理方法において、
前記情報処理装置が実行するステップとして、
背景画像に対して入力領域が設定されたデータ入力フォーム、及び、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群を単位として1以上管理する単位管理ステップと、
元画像についての前記単位の作成依頼を前記ユーザ装置から受け付けると、当該元画像を前記背景画像として、前記入力領域を前記背景画像に設定することで前記データ入力フォームを生成し、当該データ入力フォームを含む前記単位を生成する単位生成ステップと、
所定の前記単位に含まれる前記データ入力フォームを前記ユーザ装置に送信して、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して所定の入力データが前記ユーザ装置から入力された場合、当該所定の入力データを当該所定の単位に含める制御を実行するデータ入力制御ステップと、
を含み、
前記ユーザ装置が実行するステップとして、
前記元画像を取得して、当該元画像についての前記単位の前記作成依頼を前記情報処理装置に送信する制御を実行する単位作成依頼ステップと、
前記情報処理装置から送信された前記データ入力フォームを表示して、前記ユーザの操作による前記所定の入力データの入力を受付けて、当該所定の入力データを前記情報処理装置に送信する制御を実行する入力データ受付ステップと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
ユーザが操作する第1コンピュータと、当該第1コンピュータと通信をする第2コンピュータとの夫々に制御処理を実行させるプログラムであって、
前記第2コンピュータに、
背景画像に対して入力領域が設定されたデータ入力フォーム、及び、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群を単位として1以上管理する単位管理ステップと、
元画像についての前記単位の作成依頼を前記ユーザ装置から受け付けると、当該元画像を前記背景画像として、前記入力領域を前記背景画像に設定することで前記データ入力フォームを生成し、当該データ入力フォームを含む前記単位を生成する単位生成ステップと、
所定の前記単位に含まれる前記データ入力フォームを前記ユーザ装置に送信して、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して所定の入力データが前記ユーザ装置から入力された場合、当該所定の入力データを当該所定の単位に含める制御を実行するデータ入力制御ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第1コンピュータに、
前記元画像を取得して、当該元画像についての前記単位の前記作成依頼を前記第2コンピュータに送信する制御を実行する単位作成依頼ステップと、
前記第2コンピュータから送信された前記データ入力フォームを表示して、前記ユーザの操作による前記所定の入力データの入力を受付けて、当該所定の入力データを前記第2コンピュータに送信する制御を実行する入力データ受付ステップと、
を含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、所定の用紙に必要事項を記入する代わりに、情報処理装置に必要事項を入力させて管理する技術が存在した(例えば、特許文献1参照)。
また例えば、アドビ(登録商標)等、PDF(登録商標)として構成されるデータ入力フォームに文字を入力して、当該文字が入力されたPDFを作成する技術が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-157260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1を含む従来の技術のみでは、文字等を入力したい媒体から、データ入力フォームを作成することは困難であった。更に言えば、例えば、媒体からデータ入力フォームを作成したとしても、文字数や半角全角、数値のみ、選択肢等の設定はできなかった。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、文字等を入力したい媒体から、データ入力フォームを容易かつ低コストで作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
ユーザが操作するユーザ装置と、当該ユーザ装置と通信をする情報処理装置とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
背景画像に対して入力領域が設定されたデータ入力フォーム、及び、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群を単位として1以上管理する単位管理手段と、
元画像についての前記単位の作成依頼を前記ユーザ装置から受け付けると、当該元画像を前記背景画像として、前記入力領域を前記背景画像に設定することで前記データ入力フォームを生成し、当該データ入力フォームを含む前記単位を生成する単位生成手段と、
所定の前記単位に含まれる前記データ入力フォームを前記ユーザ装置に送信して、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して所定の入力データが前記ユーザ装置から入力された場合、当該所定の入力データを当該所定の単位に含める制御を実行するデータ入力制御手段と、
を備え、
前記ユーザ装置は、
前記元画像を取得して、当該元画像についての前記単位の前記作成依頼を前記情報処理装置に送信する制御を実行する単位作成依頼手段と、
前記情報処理装置から送信された前記データ入力フォームを表示して、前記ユーザの操作による前記所定の入力データの入力を受付けて、当該所定の入力データを前記情報処理装置に送信する制御を実行する入力データ受付手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上述の本発明の一態様の情報処理システムに対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、文字等を入力したい媒体から、データ入力フォームを容易かつ低コストで作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
図2図1の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理システムの一実施形態の構成の一例を示す図である。
図3図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図2の情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5】所定のアプリについてのトップ画面(レコード一覧画面)の一例を示す図である。
図6】所定のアプリについてのアプリ画面(データ入力画面)の一例を示す図である。
図7】所定のアプリについてのデータ入力フォームを作成するための画面の一例を示す図である。
図8】所定のアプリについてのデータ入力フォームを作成するための画面の一例を示す図である。
図9】所定のアプリについてのデータ入力フォームを作成するための画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、図1を参照して、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0012】
図1は、本発明の情報処理システムの一実施形態により実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0013】
本サービスでは、文字等を入力したい媒体Bの写真等の画像MG(以下、「元画像MG」と呼ぶ)から、データ入力フォームFを容易に作成することができる。
ここで、媒体Bとしては、書類等の紙媒体の他、書類のデザインがされたファイル、具体的には例えば、JPG(登録商標)、PNG(登録商標)、GIF(登録商標)、PDF(登録商標)、Word(登録商標)、Excel(登録商標)、Powerpoint(登録商標)等のファイルが想定される。
また、本サービスでは、データ入力フォームFを用いて入力データをユーザUに入力してもらうと、入力データのレコードが容易に記録され、かつ閲覧も可能になり、この入力データを各種各様な形態、例えば入力データが入力された媒体Bの写真(画像)という形態(例えばPDF(登録商標)の形態)や、CSV(登録商標)という形態等で一括して出力することが可能になる。
【0014】
具体的には例えば、図1に示すように、ユーザUは、スマートフォン等のユーザ装置2を操作して、次のような一連の処理を実行することで、本サービスを享受することができる。
【0015】
ステップSS1において、ユーザ装置2は、元画像MGを取得して、当該元画像MGについてのアプリの作成依頼をサーバ1に送信する。
【0016】
ここで、アプリとは、サーバ1により管理されるデータ群の単位をいう。アプリには、元画像MGを背景画像BGとして、当該背景画像BGに対して入力領域が設定されたデータ入力フォームFが含められる。また、アプリには、当該データ入力フォームFの入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群が含められる。
【0017】
即ち、ステップSS2において、サーバ1は、アプリを作成し、アプリDB80に格納して管理する。
【0018】
より具体的には例えば、本実施形態では、作成者Mが操作する操作者端末3に対して、元画像MGを背景画像BGとして表示させる。ステップSS21において、作成者Mは、操作者端末3を操作して、背景画像BGに対して1以上の入力領域を設定することで、データ入力フォームFを生成する。
ここで、作成者Mは、入力領域について、入力を受け付ける入力データの形態(種類)として、テキスト(例えば数値や文字)、画像(例えば、写真、手書き、押印等の画像)を含む複数の形態(種類)のうち1以上を設定することができる。
また、作成者Mは、入力領域について、背景画像BGにおける配置位置、形状、及びサイズを可変して設定することができる。
なお、作成者Mによる入力領域の設定の具体例については、図7乃至図9を参照して後述する。
サーバ1は、このようなデータ入力フォームFを含めたアプリを作成し、アプリDB80に格納して管理する。
【0019】
ステップSS3において、ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、サーバ1のアプリDB80のアプリにアクセスする。ユーザ端末2は、当該アプリに含まれるデータ入力フォームFを表示する。ユーザUは、データ入力フォームFの1以上の入力領域の夫々に対して、各種入力データを入力する。
ここで、上述したように、入力領域に対しては、入力を受け付ける入力データの形態として、テキスト(例えば数値や文字)、画像(例えば、写真、手書き、押印等の画像)を含む複数の形態のうち1以上が設定されている。これにより、ユーザUは、テキストを受付ける入力領域に対しては文字(テキスト)を入力することができるし、画像を受付ける入力領域に対しては写真や手書きも自在に入力できる。なお、ユーザUによるデータ入力フォームFに対するデータ入力の操作の具体例については、図6を参照して後述する。
また、後述するように、アプリの作成(データ入力フォームFの作成)にあたり、ユーザUは、作成者Mとコミュニケーションを図ることで、元画像MG(背景画像BG)のうち所望の位置に入力領域を設定してもらうことで、文字、写真、手書き等を自在に入力できるようになる。
【0020】
ステップSS4において、ユーザUは、ユーザ端末2を操作して、アプリに含まれた入力データの出力指示をサーバ1に対して実行することができる。
これにより、サーバ1は、当該指示に基づいて、アプリに含まれる1以上の入力データSDを所定形式(例えばPDF形式やCSV形式)でアプリDB80から抽出して出力データSDとしてユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2は、当該出力データSDを出力する。
これにより、背景画像BG(元画像MG)に文字等の入力データが配置された写真の形態(PDF等の形式)のみならず、文字等の入力データ群の形態(CSV等の形式)で出力できるので、ユーザにとって便宜である。
【0021】
このように、本サービスによれば、文字等を入力したい媒体Bの写真(元画像MG)から、データ入力フォームFを容易に作成することができる。また、そのデータ入力フォームFを用いて入力データをユーザUに入力してもらうと、入力データのレコードが容易にアプリに記録され、かつ閲覧も可能になり、この入力データを各種各様な形態、例えば入力データが配置された背景画像BG(元画像MG)の写真(画像)という形態(例えばPDFの形態)や、CSVという形態等で一括して出力することが可能になる。
【0022】
また、従来においては、データ入力フォーム等のシステム開発を実施する場合、業務を把握している現場担当者に依頼して現状の業務内容をまとめてもらい、その内容を社内のIT担当者が理解して、それを外部のITベンダーに依頼して作成する、といった流れが必要になる。
このような従来の流れでの開発では、見積作成だけで1~2ケ月ほどの時間がかかり、さらに開発にかかる時間と費用のほとんどの部分が業務内容の確認とシステム仕様の作成に費やされることになる。
また、それだけの時間と費用を投じたシステムにもかかわらず、データ入力を行う現場担当者の方では、データ入力フォームが見慣れないことから、戸惑い使い方が難しくて運用してもらえないというケースが多々ある。
このような従来のシステム開発に多くの時間と費用をかけてしまう構造では、企業のDXは進まないことが想定される。
そこで、社内のIT担当者や外部のITベンダーを必要としないで、誰でも簡単にデータ入力フォームF等のシステム(アプリ)が作れる本サービスが提供されている。
そして、本サービスでは、出来上がった入力フォームFを今まで運用していた書類(元画像MGに被写体として含まれる媒体B)と変わらぬデザインにすることで、入力者(ユーザU)にストレスを与えず、使いづらいということをなくして、すぐに運用してもらえるようになる。
即ち、出願人は、過去に多くの時間と費用を使ってシステムを受託開発した経験があり、ベースとなる書類(元画像MG)さえあれば、従来の100分の1の時間と費用で情報処理システムを構築できると考え、本サービスを提供することを可能とした。
同時に、本サービスは、システム制作をする毎にデータ入力する方に、見づらくて使いづらいといわれてきた問題も解決することができる。
以上のように、誰でもかんたんにデータ入力フォームFを作成するには、現在の書類(元画像MG)をそのまま入力フォームにする本サービスの解決策がベストであると思料する。
【0023】
また、本サービスの目的は、DXやデータ分析を行うためデータのレコード一覧を作ることである。本サービスは、アプリ内の入力データのレコード一覧化をすることで、他のシステムに連携したり必要なデータを検索したりすることができる。即ち、Excel(登録商標)やPDF(登録商標)の従来の手法では、ただ入力するだけでは再利用できるデータ一覧はできない点が、本サービスとの差異点である。
【0024】
次に、図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理システムの一実施形態の構成について説明する。
図2は、図1の本サービスが適用される情報処理システム、即ち、本発明の情報処理システムの一実施形態の構成の一例を示す図である。
【0025】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2と、作成者端末3とを含むように構成されている。
サーバ1、ユーザ端末2、及び作成者端末3は、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されている。
【0026】
サーバ1は、サービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2及び作成者端末3と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0027】
ユーザ端末2は、ユーザUが操作する情報処理装置であって、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等で構成される。
ユーザ端末2は、例えばユーザUによる各種情報の入力操作を受け付けてサーバ1に送信したり、サーバ1から送信されてきた各種情報を受信して表示したりする。
【0028】
作成者端末3は、作成者Mが操作する情報処理装置であって、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等で構成される。
作成者端末3は、例えば作成者Mによる各種情報の入力操作を受け付けてサーバ1に送信したり、サーバ1から送信されてきた各種情報を受信して表示したりする。
【0029】
図3は、図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0031】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0032】
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0033】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(例えば図2のユーザ端末2及び作成者端末3)との間で通信を行う。
【0034】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0035】
なお、図示はしないが、図2のユーザ端末2及び作成者端末3も、図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、ユーザ端末2及び作成者端末3のハードウェア構成についての説明は省略する。
なお、以下、サーバ1、ユーザ端末2、及び作成者端末3の夫々のハードウェア構成部品を区別して説明する際には、その符号の後にハイフォン(-)をつけて1、2、及び3の夫々を付するものとする。例えば、サーバ1のCPU11についてはCPU11-1と記述する一方、ユーザ端末2のCPU11についてはCPU11-2と記述するものとする。
【0036】
このような図2のサーバ1、ユーザ端末2、及び作成者端末3の各種ハードウェア(図3)と各種ソフトウェアとの協働により、各種処理の実行が可能になる。その結果、上述の本サービスを提供することができる。
以下、図2の情報処理システムの機能的構成について説明する。
図4は、図2の情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0037】
図4に示すように、ユーザ端末2のCPU11-2においては、アプリ作成依頼部61と、入力データ受付部62と、データ出力部63とが機能する。
サーバ1のCPU11-1においては、アプリ管理部51と、アプリ生成部52と、データ入力制御部53と、データ出力制御部54とが機能する。
また、記憶部18には、1以上のアプリが格納されるアプリDB80が配置されている。
【0038】
サーバ1のアプリ管理部51は、ユーザUの作成依頼により作成された1以上のアプリをアプリDB80に格納して管理する。
アプリとは、上述したように、背景画像BGに対して入力領域が設定されたデータ入力フォームF、及び、当該データ入力フォームFの入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群の単位である。
【0039】
ユーザ端末2のアプリ作成依頼部61は、元画像MGを取得して、当該元画像MGについてのアプリの作成依頼をサーバ1に送信する制御を実行する。
サーバ1のアプリ生成部52は、元画像MGについてのアプリの作成依頼をユーザ端末2から受け付けると、当該元画像MGを背景画像BGとして、1以上の入力領域を背景画像BGに設定することでデータ入力フォームFを生成する。
アプリ生成部52は、このようなデータ入力フォームFを生成すると、当該データ入力フォームFを含むアプリを生成して、アプリDB80に記憶させる。
【0040】
ユーザ端末2の入力データ受付部62は、ユーザUにより所定アプリに対してデータ入力の指示がなされた場合には、当該指示をサーバ1に送信する。
サーバ1のデータ入力制御部53は、上述の所定アプリに含まれるデータ入力フォームFをアプリDB80から抽出してユーザ端末2に送信する。
ユーザ端末2の入力データ受付部62は、サーバ1から送信された所定アプリに含まれるデータ入力フォームFを表示する。
入力データ受付部62は、データ入力フォームFの所定の入力領域に対して、ユーザUの操作による所定の入力データの入力がなされた場合、当該所定の入力データを受付けて、サーバ1に送信する。
サーバ1のデータ入力制御部53は、当該データ入力フォームFの入力領域に対して上述の所定の入力データがユーザ端末Uから送信されてきた場合、当該所定の入力データを受信してアプリDB80の所定アプリに含める。
【0041】
ユーザ端末2のデータ出力部63は、ユーザUにより所定アプリに含められた入力データの出力指示がなされた場合には、当該指示をサーバ1に送信する。
サーバ1のデータ出力制御部54は、当該所定アプリに含まれる1以上の入力データを所定形式(例えばPDF形式やCSV形式)でアプリDB80から抽出して出力データSDとしてユーザ端末2に送信して、当該ユーザ端末2から出力させる制御を実行する。
即ち、データ出力部83は、サーバ1のデータ出力制御部54の制御のもと、出力データSDを出力する。
【0042】
次に、図5及び図6を参照して、ユーザUがアプリに関する操作を実行する場合にユーザ端末2に表示される画面例について説明する。
【0043】
図5は、所定のアプリについてのトップ画面(レコード一覧画面)の一例を示している。
図5のトップ画面Hは、所定のアプリに含まれるデータ群の内容を表示し、ユーザUからの各種操作を受付ける画面を示している。
領域H1は、製作連絡のメッセージが表示される。左側のベルは、運営(サービス提供者又は作成者M)から連絡が来ている旨を示すものである。
領域H2は、トップ画面Hに表示されている所定のアプリの名称変更やアクセス権限設定等の設定変更の画面に遷移させるボタンである。
領域H3は、トップ画面Hに表示されている所定のアプリのステータスや作成更新日時の表示をするとともに、アプリ名のリンクに対して操作がなされると設定変更の画面に遷移させる領域である。
【0044】
領域H4は、トップ画面Hに表示されている所定のアプリについての新規の作成依頼及び修正依頼が完了した後に動作確認を実施するボタンである。この領域Hのボタンが押下されると、後述の図6のアプリ画面(データ入力画面)に遷移する。
領域H5は、トップ画面Hに表示されている所定のアプリの修正依頼ボタンである。ユーザUが当該所定のアプリの動作確認をして修正した部分があった場合、この領域Hのボタンを押下して依頼する。
領域H6は、トップ画面Hに表示されている所定のアプリの確認完了ボタンである。ユーザUは、当該所定のアプリの動作確認をして問題なければ、この領域H6のボタンを押下する。これにより、当該所定のアプリは公開状態になる。
【0045】
ここで、領域H5のボタンが押下された後の当該所定のアプリの修正のやりとりのパターンの一例について、初期バージョンの簡易版修正方法の第1パターンと、第2パターンについて、その順番に以下説明をする。
【0046】
所定のアプリの修正のやりとりの第1パターンは、次のステップSS11乃至SS16の流れとなる。
ステップSS11において、ユーザUは、運営が作成した所定のアプリにデータを入力して動作確認する。なお、データの入力の説明については、図6のアプリ画面(データ入力画面)を用いて後述する。
ステップSS12において、ユーザUは、領域H5のボタン(修正依頼ボタン)を押下して、図示せぬ修正依頼フォームを出現させる。
ステップSS13において、ユーザUは、修正フォームに、修正箇所(入力領域(入力枠)の修正 や背景画像BGの変更)、修正するデータ入力領域(入力枠)のラベル名の選択、入力領域(入力枠)の機能指定、コメントを入力、必要に応じて添付画像を貼り付けて送信する。なお、入力領域(入力枠)の機能等については、図6のアプリ画面(データ入力画面)を用いて後述する。
ステップSS14において、ユーザUは、修正依頼を送信した後は所定のアプリにデータが入力できなくなる。
ステップSS15において、運営側(作成者M)は、ユーザUの修正依頼内容に基づいて、所定のアプリの修正を実施して、その完了後に当該所定のアプリの動作確認をユーザUに依頼する。なお、作成者Mによる所定のアプリの修正は、後述の図7乃至図9の画面により行われる。
ステップSS6において、ユーザUは、所定のアプリの修正に納得がいきまで、上述のステップSS11乃至SS16の作業を繰り返す。
【0047】
所定のアプリの修正のやりとりの第2パターンは、次のステップSS21乃至SS211の流れとなる。
第2パターンでは、ユーザUが所定のアプリの修正をある程度行うことが可能であり、後述の図6のアプリ画面(データ入力画面)において当該修正を行うモードを以下、「修正モード」と呼ぶ。また、図5には図示はしないが、トップ画面Hには、修正モードへ移行させるためのボタン(以下、「アプリ修正ボタン」と呼ぶ)が配置されているものとする。
【0048】
ステップSS21において、ユーザUは、運営が作成した所定のアプリにデータを入力して動作確認する。なお、データの入力の説明については、図6のアプリ画面(データ入力画面)を用いて後述する。
ステップSS22において、ユーザUは、アプリ修正ボタンを押下することで、背景画像BGが表示されたアプリ画面(データ入力画面)において修正モードにさせる。
ステップSS23において、ユーザUは、修正モードで、修正の必要のない入力領域(データ入力枠)では、図示せぬOK(確認完了)ボタンを押下する。
ステップSS24において、ユーザUは、修正したい入力領域(データ入力枠)がある場合は、当該入力領域(データ入力枠)の部分を選択して、そこにテキストボックスを配置して、当該テキストボックス内に修正したい内容を記入する。
ステップSS25において、ユーザUは、修正で、入力領域(データ入力枠)の種類を変更したい場合は、変更したい入力領域(データ入力枠)の種類を選択する。ここで、種類としては、例えば、テキスト、数値、日付、チェックボックス、ラジオボタン、プルダウン、マスタ連携、ユーザ選択、グループ選択等が存在する。
ステップSS26において、ユーザUは、入力領域(データ入力枠)の制限を変更したい場合は、変更後の内容を選択する。ここで、制限としては、例えば、文字数制限、小数点制限、3桁区切り、データ表示の配置、縦書き、埋め込み、必須、編集不可、重複禁止、複数選択、非表示、複数行、単一行、単位表示、日付時刻の表示形式等が存在する。
ステップSS27において、ユーザUは、新たに入力領域(データ入力枠)を設置したい、もしくは、設置した入力領域(データ入力枠)を消去したい場合は、手書きモードでその場所を手書き、もしくは、囲い枠を設置してから、上述のステップSS24乃至SS26の作業を実施する。
ステップSS28において、ユーザUは、背景画像BGを変更したい場合は、変更後したい元画像B(書類データ)を添付する。
ステップSS29において、ユーザUは上述のステップSS22乃至SS28の作業を完了した後、領域H5のボタン(修正依頼ボタン)を押下すると、修正に関する注意事項(図示せず)が出てくるので、読んでOKの操作をすると、運営側に修正設定が送信されて、修正依頼中は所定のアプリにデータ入力ができなくなる。
ステップSS210において、運営側(作成者M)は、ユーザUの修正依頼内容に基づいて、所定のアプリの修正を実施して、その完了後に当該所定のアプリの動作確認をユーザUに依頼する。なお、作成者Mによる所定のアプリの修正は、後述の図7乃至図9の画面により行われる。
ステップSS211において、ユーザUは、所定のアプリの修正に納得がいきまで、上述のステップSS21乃至SS29の作業を繰り返す。
【0049】
図5のトップ画面Hに戻り、領域H7は、レコード検索枠である。ユーザUは、領域H7のレコード検索枠に任意のキーワードを入力することで、所定のアプリに含まれるレコード内の所望のデータを検索することができる。
ここで、レコードとは、領域H12に示す1行を示しており、後述の図6のアプリ画面において所定のアプリのデータ入力フォームFの入力領域(データ入力枠等)に入力されたデータ群のレコードをいう。
領域H8は、CSVダウンロードのボタンである。ユーザUは、領域H8のボタンを押下することで、レコード一覧(複数行のレコード)のデータ群をCSV形式でダウンロードさせることができる。
領域H9は、表示項目の設定ボタンである。ユーザUは、レコード一覧に表示させる列(項目)を自在に設定することができる。
領域H10は、レコード一覧に表示させる列(項目)の一例であり、再編集のボタンである。ユーザUは、再編集をしたいレコード(行)の領域H10のボタンを押下することで、当該レコードについての後述する図6のアプリ画面(データ入力画面)を表示させ、データの入力保存ができる。
領域H11は、レコード一覧に表示させる列(項目)の一例であり、レコードを削除するボタンである。ユーザUは、削除したいレコード(行)の領域H11のボタンを押下することで、当該レコードを削除することができる。なお、本例では、削除されたレコードは復元できない仕様となっている。
【0050】
図6は、所定のアプリについてのアプリ画面(データ入力画面)の一例を示している。
図6のアプリ画面Gは、所定のアプリに含まれるデータ入力フォームFを表示して、当該データ入力フォームFの入力領域(データ入力枠等)に対してユーザUがデータを入力するためのユーザインターフェース画面である。
データ入力フォームFは、背景画像BGに対して、文字等のデータ、手書き、写真張り付け等をする1以上の入力領域が配置されて構成される。ここで、文字等のデータを入力する入力領域は、表示枠G6と入力枠G7,G8により構成される。なお、手書きや写真張り付け等をする入力領域は、背景画像BGの一部の範囲とされもよい(手書きや写真張り付け等を禁止する領域を背景画像BGに設けられてもよい)が、本例では背景画像BGの全範囲とされている。
【0051】
領域G1は、所定アプリについての図5のトップ画面Hに戻るボタンである。アプリの保存(データ入力フォームFの入力領域に対して入力されたデータの保存)がなされていないときに、ブラウザバックおよびG1ボタンを押すとデータが消失してしまう等の警告が表示される。
領域G2は、背景画像BGの拡大縮小ボタンである。
領域G3は、アプリデータの保存確認のボタンである。この領域G3のボタンが押下されると、入力されたデータが重畳された背景画像BGのイメージ画像が表示され、当該イメージ画像のデータ保存とPDF(登録商標)及びプリンタ印刷での出力が可能になる。
領域G4は、文字入力、手書き、写真貼り付けの選択ツールバーである。ユーザUは、文字入力を選択して、入力枠G7,G8にテキストデータを入力することもできるし、手書き又は写真貼り付けを選択して、背景画像BGの所望の位置に手書きをしたり写真を貼り付けたりすることができる。
【0052】
領域G6は、入力領域のうち表示枠であり、データ入力の対象として選択されると図中灰色(実際には黄色)になる。
領域G7は、表示枠(領域G6)が選択されると出現する入力枠である。
領域G8は、表示枠(領域G6)が選択されると開く入力枠である。ユーザ端末2がパーソナルコンピュータの場合には図6に示すように右側に、ユーザ端末2がタブレットの場合には図示はしないが下部に、領域G7が表示される。
ユーザUは、領域G7又はG8に対してデータを入力することができる。
ここで、領域G7,G8等の各入力枠は、後述する図7乃至図9の画面において作成者Mによりその種類と制限が設定されるので、ユーザUは、設定された種類のデータを設定された制限の範囲内で入力することができる。種類としては、例えば、テキスト、数値、日付、チェックボックス、ラジオボタン、プルダウン、マスタ連携、ユーザ選択、グループ選択、押印、ファイルアップロード等が存在する。また、制限としては、例えば、文字数制限、小数点制限、3桁区切り、データ表示の配置、縦書き、埋め込み、必須、編集不可、重複禁止、複数選択、非表示、複数行、単一行、単位表示、日付時刻の表示形式等が存在する。
【0053】
次に、図7乃至図9を参照して、作成者Mがアプリのデータ入力フォームFを作成する操作を実行する場合に作成者端末3に表示される画面例について説明する。
【0054】
図7乃至図9は、所定のアプリについてのデータ入力フォームを作成するための画面の一例を示している。
図7の画面Jにおいて、データ入力フォームFの元となる背景画像BGが右方に表示される。また、その左方には、入力領域(データ入力枠)の種類を設定するための選択ツールバーである。
【0055】
作成者Mは、図8の画面Jに示すように、背景画像Bのうち、データを入力させる部分(図8の例では「お名前」を入力させる枠)の付近に、データ入力枠J3を仮に配置させる。
そして、作成者Mは、ツールバーJ1を用いて、データ入力枠J3の種類を設定する。
【0056】
ここで、本例のデータ入力枠J3の種類としては、テキスト、数値、計算式、プルダウン、チェックボックス、ラジオボタン、日付/時刻入力、ファイルアップロード、押印、ユーザ選択、グループ選択、マスタ連携が存在する。
テキストは、データ入力枠J3においてテキストの入力を受付ける種類である。
数値は、データ入力枠J3において数値の入力を受付ける種類である。
計算式は、データ入力枠J3において所定の計算式による計算結果を表示させる種類であり、データ入力枠J3に対してテキストや数値の入力はできない種類である。
プルダウンは、事前に設定された複数の項目の選択肢の中から単数若しくは複数の項目を選択して、選択した項目をデータ入力枠J3に入力させる種類である。
チェックボックスは、事前に設定された複数の項目の選択肢の中から単数若しくは複数の項目をチェックして、チェックした項目をデータ入力枠J3に入力させる種類である。
ラジオボタンは、事前に設定された複数の項目の選択肢の中から単数若しくは複数の項目のボタン(〇)をチェックして、チェックした項目をデータ入力枠J3に入力させる種類である。
日付/時刻入力は、カレンダー等を表示させて、日付や時刻をデータ入力枠J3に入力させる種類である。
ファイルアップロードは、データ入力枠J3をクリックするとファイル選択フォルダが表示されて、当該ファイル選択フォルダから選択されたファイルを添付できる種類である。
押印は、事前に登録された印影をデータ入力枠J3に押印する種類である。
ユーザ選択は、管理者が登録した複数のユーザの一覧から1人以上を選択して、選択した1人以上のユーザをデータ入力枠J3に入力させる種類である。
グループ選択は、管理者が登録した複数のグループの一覧から1以上を選択して、選択した1以上のグループをデータ入力枠J3に入力させる種類である。
マスタ連携は、ユーザUよりアプリ作成依頼時に提出されたCSVデータや別途作成したデータ入力フォームFを元に表示された選択肢の中から選択した値をデータ入力枠J3に入力させ、その値を起点としてデータ入力枠J3に入力した値とCSVデータおよび別途作成したデータ入力フォームFの同じ行およびレコードにあるデータを1以上のデータ入力枠J3に自動的に表示させる種類である。即ち、マスタ連携は、予めCSVデータや、別途作成されたデータ入力フォームFにより対応付けられたデータを、ユーザが選択した選択肢に基づいて自動的に表示されるものである。
なお、図8の例では、データ入力枠J3の種類としてテキストが設定されている。
【0057】
また、図8に示すように、設定対象のデータ入力枠J3に対して、ラベルや制限をするための領域J2が画面Jの右方に表示される。
【0058】
ここで、作成者Mは、データ入力枠J3について、背景画像BGにおける配置位置、形状、及びサイズを可変して設定することができる。
そこで、作成者は、図9に示すように、背景画像BGのうちデータを入力させたい部分(図9の例では「お名前」を入力させる枠)に対して、データ枠入力枠J3を重畳させるように、その配置位置、形状、及びサイズを変更する。
【0059】
作成者Mは、上述の操作を繰り返すことで、1以上のデータ入力枠J3を背景画像BGに設定することで、データ入力フォームFを作成することができる。
【0060】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0061】
例えば、データ入力フォームFを生成するために、背景画像BGに入力領域を設定する手法は、上述の実施形態では、図1に示すような作成者3が作成者端末3を操作して設定する手法が採用されたが、特にこれに限定されず、例えばサーバ1が自律的な判断で設定する手法を採用してもよい。
具体的には例えば、予め人手等により1以上の入力領域が設定された元画像MGを多数集めてこれらを学習用データとしてAI等により機械学習をさせることで、新たな元画像MGを入力すると1以上の作業領域を出力するAIモデルを生成して、サーバ1が当該AIモデルを使用して自律的な判断で設定する手法を採用することもできる。
【0062】
例えば、上述の実施形態ではアプリが採用されたが、特にこれに限定されず、背景画像に対して入力領域が設定されたデータ入力フォーム、及び、当該データ入力フォームの入力領域に対して入力された1以上の入力データを含むデータ群からなる任意の単位を採用することができる。
【0063】
また、図2に示すシステム構成、及び図4に示すサーバ1やユーザ端末2のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0064】
また、図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図5の例に限定されない。
【0065】
また、機能ブロックの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、ユーザ端末2側、作成者端末3側、又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0066】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0067】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0068】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0069】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0070】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
ユーザ(例えば図1のユーザU)が操作するユーザ装置(例えば図1図2図4のユーザ端末2)と、当該ユーザ装置と通信をする情報処理装置(例えば図1図2図4のサーバ1)とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
背景画像(例えば図6の背景画像BG)に対して入力領域(例えば図6の領域G6、領域G7、G8等から構成されるデータ入力枠)が設定されたデータ入力フォーム(例えば図1図6のデータ入力フォームF)、及び、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して入力された1以上の入力データ(例えば図5の領域H12の入力データのレコード)を含むデータ群を単位(例えばアプリ)として1以上管理する単位管理手段(例えば図4のアプリ管理部51)と、
元画像(例えば図1の元画像MG)についての前記単位の作成依頼を前記ユーザ装置から受け付けると、当該元画像を前記背景画像として、前記入力領域を前記背画像に設定することで前記データ入力フォームを生成し、当該データ入力フォームを含む前記単位を生成する単位生成手段(例えば図4のアプリ生成部52)と、
所定の前記単位に含まれる前記データ入力フォームを前記ユーザ装置に送信して、当該データ入力フォームの前記入力領域に対して所定の入力データが前記ユーザ装置から入力された場合、当該所定の入力データを当該所定の単位に含める制御を実行するデータ入力制御手段(例えば図4のデータ入力制御部53)と、
を備え、
前記ユーザ装置は、
前記元画像を取得して、当該元画像についての前記単位の前記作成依頼を前記情報処理装置に送信する制御を実行する単位作成依頼手段(例えばアプリ作成依頼部61)と、
前記情報処理装置から送信された前記データ入力フォームを表示して、前記ユーザの操作による前記所定の入力データの入力を受付けて、当該所定の入力データを前記情報処理装置に送信する制御を実行する入力データ受付手段(例えば図4のデータ入力制御部53)と、
を備える情報処理システム。
【0071】
これにより、文字等を入力したい媒体の写真(元画像)から、データ入力フォームを容易かつ低コストで作成することができる。また、そのデータ入力フォームを用いて入力データをユーザに入力してもらうと、入力データのレコードが容易に記録され、かつ閲覧も可能になり、この入力データを各種各様な形態で一括して出力することが可能になる。
【0072】
前記単位生成手段は、前記入力領域について、入力を受け付ける入力データの形態として、テキスト(例えば数値や文字)、画像(例えば、写真、手書き、押印等の画像)を含む複数の形態のうち1以上を設定することができる。
これにより、背景画像(元画像)に対して、文字(テキスト)を入力することができるのみならず、写真や手書きも自在に入力できる。
【0073】
前記情報処理装置は、所定の前記単位に含まれる1以上の前記入力データを所定形式(例えばPDF形式やCSV形式)で前記ユーザ装置から出力させる制御を実行するデータ出力制御手段(例えば図4のデータ出力制御部54)、
をさらに備えることができる。
これにより、媒体(書類等の紙媒体)に文字等が入力された写真の形態(PDF等の形式)のみならず、文字等の入力データ群の形態(CSV等の形式)で出力できるので、ユーザにとって便宜である。
【0074】
前記単位生成手段は、前記入力領域について、前記背景画像における配置位置、形状、及びサイズを可変して設定することができる。
これにより、文字等を入力したい媒体の写真(元画像)のうち、ユーザにとって所望の位置において、文字、写真、手書き等を自在に入力できるようになる。
【符号の説明】
【0075】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・作成者端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、51・・・アプリ管理部、52・・・アプリ生成部、53・・・データ入力制御部、54・・・データ出力制御部、61・・・アプリ作成依頼部、62・・・入力データ受付部、63・・・データ出力部、80・・・アプリDB

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9