(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025036940
(43)【公開日】2025-03-17
(54)【発明の名称】頭髪用洗浄剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/44 20060101AFI20250310BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20250310BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20250310BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20250310BHJP
【FI】
A61K8/44
A61Q5/02
A61K8/73
A61K8/81
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143608
(22)【出願日】2023-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】500154423
【氏名又は名称】株式会社マツモト交商
(71)【出願人】
【識別番号】000231497
【氏名又は名称】日本精化株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092901
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 祐司
(74)【代理人】
【識別番号】100188260
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 愼二
(72)【発明者】
【氏名】堀越 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 和弘
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC661
4C083AC662
4C083AC781
4C083AC782
4C083AD071
4C083AD072
4C083AD131
4C083AD132
4C083AD211
4C083AD212
(57)【要約】 (修正有)
【課題】洗い流し時の滑らかさが大幅に向上された頭髪用洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】成分(A)洗浄成分、成分(B)下記一般式(1)で表されるポリクオタニウムー10、成分(C)ポリクオタニウムー7、成分(D)全イヌリンの平均重合度が13~23であり、全イヌリン100質量%中、重合度が5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物、を含有することを特徴とする頭髪用洗浄剤。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)洗浄成分、
成分(B)下記一般式(1)で表されるポリクオタニウムー10、
【化1】
成分(C)下記一般式(2)で表されるポリクオタニウムー7、
【化2】
成分(D)全イヌリンの平均重合度が13~23であり、全イヌリン100質量%中、重合度が5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物、
を含有することを特徴とする頭髪用洗浄剤。
【請求項2】
成分(A)洗浄成分が、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ココイルグリシンNa、及びラウロイルサルコシンTEAからなる群より選択される1種または2種以上を含む請求項1に記載の頭髪用洗浄剤。
【請求項3】
成分(A)洗浄成分が、ラウレス硫酸Naを含む請求項1に記載の頭髪用洗浄剤。
【請求項4】
成分(B)ポリクオタニウムー10の配合量が0.1~1.0質量%である請求項1に記載の頭髪用洗浄剤。
【請求項5】
成分(C)ポリクオタニウムー7の配合量が0.1~1.0質量%である請求項1記載の頭髪用洗浄剤。
【請求項6】
成分(D)イヌリン組成物の配合量が0.1~1.0質量%である請求項1記載の頭髪用洗浄剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗い流しの滑らかさに優れた頭髪用洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
頭髪用洗浄剤の組成は、一般的にアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびカチオン化ポリマーから構成される。カチオン化ポリマーの代表的なものとしてポリクオタニウムー10が良く用いられる。頭髪用洗浄剤にポリクオタニウムー10が用いられる利点は、洗浄剤にある程度の粘度を付与出来る事、泡質に粘性が付与される事、さらにポリクオタニウムー10を含有しない洗浄剤と比較して洗い流し時の髪の滑らかさがある程度滑らかになるという事が挙げられる。しかしながら市場に見られるポリクオタニウムー10を配合したノンシリコーンシャンプーの洗い流し時の滑らかさは不十分であった。
【0003】
これに対し、ポリクオタニウムー10を配合したノンシリコーンシャンプーの泡量と泡質を改善する目的で、ポリクオタニウムー7をさらに含有したシャンプーが市場に多く見受けられる。しかしながらポリクオタニウムー7を追加配合した場合でも洗い流しの滑らかさは向上せず、多く配合すると逆に滑らかさが低下した。
【0004】
またイヌリンを洗浄剤に配合することについては、従来から用いられているカチオン化ポリマーの代替として用いる事が出来ることが特許文献1に記載されている。
【0005】
しかしながら特許文献1は、イヌリンとカチオン化ポリマーを洗浄剤で併用した場合の効果については触れられていない。また本発明で用いるイヌリンは、特許文献2および特許文献3に記載されている平均重合度が13~23であり、全イヌリン100質量%中、重合度が5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物であり、水溶解性に優れる。これら特許文献2および特許文献には、脂肪酸系洗浄剤に本イヌリンを配合した場合の効果として泡質の改善効果が認められたと記載がある。
【0006】
ただし特許文献2および特許文献3には、併用できる高分子・増粘剤・ゲル化剤のひとつとしてポリクオタニウムー6、ポリクオタニウムー7、ポリクオタニウムー22、ポリクオタニウムー39、ポリクオタニウムー47およびポリクオタニウムー53が記載されているが、イヌリンとポリクオタニウムー7を頭髪用洗浄剤で併用した場合の洗い流し時の滑らかさが滑らかになる効果については記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2007―525488号公報
【特許文献2】特開2018―188403号公報
【特許文献3】特開2022-79579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ポリクオタニウムー10を配合したノンシリコーンシャンプーの洗い流し時の滑らかさは不十分であり、ポリクオタニウムー7をさらに含有したシャンプーでも洗い流しの滑らかさは向上せず、多く配合すると逆に滑らかさが低下するという従来技術の課題に鑑みなされたものである。
【0009】
本発明はポリクオタニウムー10を配合したノンシリコーンシャンプーにおいて、洗い流し時の滑らかさの改善に向けたものであり、洗い流し時の髪の滑らかさに優れる頭髪用洗浄剤組成物の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリクオタニウムー10およびポリクオタニウムー7を併用配合したノンシリコーンシャンプーにイヌリンを添加する事で、洗い流し時の滑らかさが大幅に向上する事を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、
成分(A)洗浄成分、
成分(B)下記一般式(1)で表されるポリクオタニウムー10、
【化1】
成分(C)下記一般式(2)で表されるポリクオタニウムー7、
【化2】
成分(D)全イヌリンの平均重合度が13~23であり、全イヌリン100質量%中、重合度が5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物、
を含有することを特徴とする頭髪用洗浄剤である。
また前記頭髪用洗浄剤組成物において、成分(A)洗浄成分が、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ココイルグリシンNa、及びラウロイルサルコシンTEAからなる群より選択される1種または2種以上を含むことが好ましい。
また前記頭髪用洗浄剤組成物において、成分(A)洗浄成分が、ラウレス硫酸Naを含むことが好ましい。
また前記頭髪用洗浄剤組成物において、成分(B)ポリクオタニウムー10の配合量が0.1~1.0質量%であることが好ましい。
また前記頭髪用洗浄剤組成物において、成分(C)ポリクオタニウムー7の配合量が0.1~1.0質量%である前記記載の頭髪用洗浄剤であることが好ましい。
また前記頭髪用洗浄剤組成物において、成分(D)イヌリン組成物の配合量が0.1~1.0質量%である前記記載の頭髪用洗浄剤であることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ポリクオタニウムー10およびポリクオタニウムー7を併用配合したノンシリコーンシャンプーにイヌリンを添加する事で、洗い流し時の滑らかさが大幅に向上された頭髪用洗浄剤組成物が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。本発明は、成分(A)洗浄成分、成分(B)ポリクオタニウムー10、成分(C)ポリクオタニウムー7、成分(D)全イヌリンの平均重合度が13~23であり、全イヌリン100質量%中、重合度が5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物の組み合わせからなる頭髪用洗浄剤組成物である。
【0014】
成分(A)の洗浄剤の種類は、アミノ酸系活性剤、ラウレス硫酸Naから選ばれる1種または2種以上の洗浄成分である。洗浄剤成分の総含有量は、本発明の頭髪洗浄剤組成物全体の1.0質量%~50質量%が好ましい。成分(A)の含有量が1.0質量%より少ないと泡立ちが十分に発揮されない場合がある。
【0015】
本発明にかかる成分(A)の洗浄剤の種類であるアミノ酸系活性剤は、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルアラニンTEA、ココイルグリシンNa、ラウロイルサルコシンTEAの中から選ばれる1種または2種以上である。
【0016】
本発明にかかる成分(A)に含む事が出来る洗浄成分は、例えばアニオン性界面活性剤はラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN-メチルアミノ酸塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α-オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、環状リゾホスファチジン酸またはその塩等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系アニオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0017】
本発明にかかる成分(A)に含む事が出来る洗浄成分は、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0018】
本発明にかかる成分(B)ポリクオタニウムー10はカチオン化セルロースであり、Sensomer10M(Lubrizol社製)、UCARE Polymer JR-125(ダウ・東レ社製)、30M P、400M P(ダウ・東レ社製)等が挙げられる。
【0019】
成分(B)の含有量は、本発明の頭髪洗浄剤組成物全体の0.1~1.0質量%が好ましい。
【0020】
本発明にかかる成分(C)ポリクオタニウムー7として、Merquat550、550PR,740(Lubrizol社製)などが使用可能である。
【0021】
成分(C)の含有量は、本発明の頭髪洗浄剤組成物全体の0.1~1.0質量%が好ましい。
【0022】
成分(D)のイヌリン組成物として、例えばInulin-SC(日本精化社製)を用いることが出来る。
【0023】
成分(D)の含有量は、本発明の頭髪洗浄剤組成物全体の0.1~1.0質量%が好ましい。
【0024】
本発明の頭髪洗浄剤組成物には、上記必須成分の他、通常化粧品や医薬部外品の油中水型毛所領に用いられる成分を適宜配合することができ、常法に応じて製造される。以下に具体的な配合可能成分を列挙する。
【0025】
本発明にかかる油性成分は、液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0026】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0027】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0028】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0029】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0030】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0031】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
【0032】
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0033】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、チタン酸鉄等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。
【0034】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0035】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0036】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック(登録商標)等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0037】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0038】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0039】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0040】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸、NaCl等が挙げられる。また合成系の増粘剤としてはコカミドメチルMEA、PEG-4アブラナ種子油脂肪酸アミド、プロピレングリコールモノラウレート、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン、ラウラミンオキシド、トリステアリン酸PEG-150ポリグリセリル-2混合物、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、ビス(C16-20)イソアルコキシ(TMHDI/PEG-90)コポリマー、(ステアレス-100/PEG-136/HDI)コポリマー、ビスラウリル(コカミノプロピルアミン/HDI/PEG-100)コポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス‐20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー等が挙げられ、その中でも製剤の透明性を保つには(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス-20)コポリマー、PEG-4アブラナ種子油脂肪酸アミド、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、ビス(C16-20)イソアルコキシ(TMHDI/PEG-90)コポリマーが望ましい。
【0041】
カチオン化ポリマーとしては、例えばポリクオタニウムー6,ポリクオタニウムー22,ポリクオタニウムー39,ポリクオタニウムー47,ポリクオタニウムー53,グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
【0042】
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン等が挙げられる。
【0043】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
【0044】
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0045】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
【0046】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0047】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0048】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0049】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0050】
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0051】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);血行促進剤(ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸β-ブトキシエステル、ミノキシジル又はその類縁体、ビタミンE類、γ-オリザノール、アルコキシカルボニルピリジンN-オキシド、塩化カルプロニウム、及びアセチルコリン又はその誘導体等);各種抽出物(例えば、ショウガ、ウバク、オウレン、シコン、バーチ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、ボタン、海藻等)、賦活剤(例えば、パンテニールエチルエーテル、ニコチン酸アミド、ビオチン、パントテン酸、ローヤルゼリー、コレステロール誘導体等);抗脂漏剤(例えば、ピリドキシン類、チアントール等)等が挙げられる。
【実施例0052】
以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。配合量については特に断りのない限り質量%を示す。
表1に示す組成のポリクオタニウムー10配合のアミノ酸系活性剤混合系のシャンプーを作製し、毛束を用いた官能評価を行った。毛束は中国人ダメージ毛髪を用いた。毛束を水で濡らした後、各シャンプーをそれぞれ2g塗布し、手で30秒間マッサージすることで泡立て、その後流水で1分間洗い流しを行った。各評価項目において、次のような基準で官能評価を行った。良い:5点、やや良い:4点、普通:3点、やや悪い:2点、悪い:1点。点数は小数点1桁までの範囲で付与した。この評価方法は、この後に示すその他の実施例2-6でも適用した。官能評価の結果を表2に示す。ポリクオタニウムー10配合のシャンプー(シャンプー1)の洗い流しの滑らかさの評価点は3.3であった。ポリクオタニウムー10配合のシャンプーにポリクオタニウムー7を添加したシャンプー(シャンプー2)およびポリクオタニウムー10配合のシャンプーにイヌリン組成物を配合したシャンプー(シャンプー3)の洗い流しの滑らかさの評価点はそれぞれ3.4、3.6であり、洗い流しの滑らかさの顕著な改善効果は認められなかった。一方、ポリクオタニウムー10配合のシャンプーにポリクオタニウムー7およびイヌリン組成物を添加したシャンプー(シャンプー4)の洗い流しの滑らかさの評価点は4.2であり、大幅な改善効果が認められた。