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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025036960
(43)【公開日】2025-03-17
(54)【発明の名称】計量装置、計量システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20250310BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20250310BHJP
【FI】
G07G1/00 331C
G07G1/12 341Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143646
(22)【出願日】2023-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】友利 沙也香
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142DA04
3E142GA02
3E142GA32
3E142HA03
(57)【要約】
【課題】計量販売を改善する。
【解決手段】載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段と、載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成手段と、前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付け手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段と、
載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成手段と、
前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付け手段と
を備えることを特徴とする計量装置。
【請求項2】
前記関連付け手段による前記風袋情報と前記管理情報との関連付けを解除する解除手段
を備え、
前記関連付け手段は、
一の取引において前記風袋情報生成手段によって生成される前記風袋情報を、他の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と関連付けていない前記管理情報、又は、他の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と関連付けた後に前記解除手段によって当該関連付けが解除された前記管理情報に関連付けることを特徴とする請求項1に記載の計量装置。
【請求項3】
前記風袋情報生成手段は、
一の取引において複数の風袋の夫々に対応する複数の前記風袋情報を生成し、
前記関連付け手段は、
一の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された複数の前記風袋情報を1つの前記管理情報に関連付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計量装置。
【請求項4】
表示手段と、
前記風袋情報に関連付けられている前記管理情報のなかから一の前記管理情報を特定する管理情報特定手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記管理情報特定手段によって特定された前記管理情報に関連付けられている1以上の前記風袋情報を表示するとともに一の風袋の指定を受け付ける風袋指定画面を表示することを特徴とする請求項3に記載のいずれかの計量装置。
【請求項5】
前記風袋情報に関連付けられている前記管理情報のなかから一の前記管理情報を特定する管理情報特定手段と、
商品を特定する商品特定手段と
を備え、
前記風袋情報生成手段によって前記風袋情報を生成する第1操作モード、又は、前記質量検出手段によって検出された風袋及び商品の質量と前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報であって前記管理情報特定手段によって特定された前記管理情報に関連付けられている前記風袋情報に含まれる風袋の質量と前記商品特定手段によって特定された商品の単価とに基づいて売価を算出する第2操作モードとを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計量装置。
【請求項6】
載置台に載置された物品を撮像する撮像手段を備え、
前記風袋情報生成手段は、
前記質量検出手段によって検出された風袋の質量と前記撮像手段で撮像された風袋の撮像画像とを含む風袋情報を生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計量装置。
【請求項7】
載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出部と、
載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成部と、
前記風袋情報生成部によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付け部と
を備えることを特徴とする計量システム。
【請求項8】
計量システムを構成する装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段、
載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成手段、
前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付ける関連付け手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量装置、計量システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、計量販売において風袋引きが行われるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実全昭58-172836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、風袋引きが行われる計量販売には改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、風袋引きが行われる計量販売を改善する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である計量装置は、載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段と、載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成手段と、前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付け手段とを備えることを特徴とする計量装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る計量装置の外観の一例を示す説明図である。
図2】計量装置の構成の一例を示す説明図である。
図3】計量装置の表示例である。
図4】計量装置の表示例である。
図5】計量装置の表示例である。
図6】計量装置の表示例である。
図7】計量装置の表示例である。
図8】計量装置の表示例である。
図9】計量装置の表示例である。
図10】計量装置の表示例である。
図11】計量装置の表示例である。
図12】計量装置の表示例である。
図13】計量装置の表示例である。
図14】計量装置の表示例である。
図15】計量装置の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る計量装置20の外観の一例を示す説明図である。計量装置20は、計量して販売する計量販売商品(「バラ売り商品」、「計量値付け商品」と称する場合がある)を販売する店舗(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に設置される。計量販売商品は、例えば、ナッツ、チョコレート、ドライフルーツ、調味料、酒類等の食品であるが、製品や材料等であってもよい。なお、図1の各符号については後述する(図2とともに参照する)。
【0009】
以下、計量装置20は、スーパーマーケット(店舗S)に設置されるものとして説明する。計量装置20は、店舗Sの店員、又は、店舗Sに来店(入店)した顧客によって操作される。以下の説明では、計量装置20は、セルフの装置として、基本的には(つまり、例えば店員呼出等によって店員がサポートする場合を除き)、店舗Sに来店した顧客によって操作されるものとする。
【0010】
店舗Sでは、計量販売商品に加え、計量販売商品以外の商品(例えば、バーコードが付されている商品等)も販売される。店舗Sには、計量装置20の他、例えば、レジ(登録装置、精算装置、登録精算装置等)も設置されている。
【0011】
計量装置20は、例えば、店舗Sにおいて計量販売商品の陳列位置の近傍に設置する。例えば、店舗Sには、種々の計量販売商品を陳列、販売する計量販売エリアが存在し、計量販売エリアに計量装置20を設置してもよい。
【0012】
計量販売商品の夫々は、夫々の容器(陳列容器)に収容、展示される。夫々の陳列容器(又は陳列容器の近傍)には、夫々の計量販売商品の商品名、単価(例えば、100gあたりの単価)が示されている。顧客は、所望の計量販売商品の陳列容器から該商品を所望量取り出して空の容器(持ち帰り用容器)に容れる(詰め込む)。
【0013】
顧客は、持ち帰り用容器に容れた計量販売商品を計量装置20で計量する。換言すれば、計量装置20は、持ち帰り用容器に容れられた状態で計量販売商品を計量する。持ち帰り用容器は、風袋に該当する。計量装置20は、持ち帰り用容器に容れられた状態の計量販売商品の重量(風袋(持ち帰り用容器)の重量+当該計量販売商品の正味重量(すなわち購入重量))から風袋の重量(風袋重量)を減算し、当該計量販売商品の購入重量を算出する(風袋引き)。
【0014】
持ち帰り用容器は、店舗Sが提供した容器(以下、「店舗提供容器」と称する)、又は、顧客が店舗Sに持参した容器(以下、「マイ容器」と称する)である。店舗提供容器は、例えば、計量販売エリアにて販売等される。マイ容器の利用は、環境面で有意である。
【0015】
(マイ容器で計量販売商品を購入(販売)する際の基本的な流れ)
下記(1)~(18)は、マイ容器で計量販売商品を購入する取引における基本的な流れである。
【0016】
(1)顧客は、マイ容器を持参して店舗Sに来店する。
(2)顧客は、所定の操作後、マイ容器を計量装置20に載置する。つまり、顧客は、計量販売商品を容れる前にマイ容器(すなわち空のマイ容器)を計量装置20に載置する。
【0017】
上記(1)(2)に関して、2種類以上の計量販売商品を購入する場合、顧客は、2以上のマイ容器を持参し、1つずつ計量装置20に載置する。例えば、3種類の計量販売商品を購入する場合、顧客は、3つのマイ容器(マイ容器a、マイ容器b、マイ容器c)を持参し、1つずつ計量装置20に載置する。2種類、又は、4種類以上の計量販売商品を購入する場合も同様である。
【0018】
(3)計量装置20は、載置されたマイ容器(空のマイ容器)を計量するとともに、載置されたマイ容器を上方から撮像する。計量装置20は、当該計量値と当該撮像画像(静止画像)とを風袋情報として記憶する。つまり、計量装置20は、顧客によって載置されたマイ容器(風袋)の風袋情報として、該マイ容器の計量値と該マイ容器の撮像画像の組を記憶する。
【0019】
上記(3)に関して、顧客が2以上のマイ容器を持参して1つずつ計量装置20に載置した場合、計量装置20は、夫々のマイ容器の風袋情報(計量値と撮像画像の組)を記憶する。例えば、顧客が3つのマイ容器(マイ容器a、マイ容器b、マイ容器c)を持参して1つずつ計量装置20に載置した場合、計量装置20は、マイ容器aの風袋情報(マイ容器aの計量値、マイ容器aの撮像画像の組)と、マイ容器bの風袋情報(マイ容器bの計量値、マイ容器bの撮像画像の組)と、マイ容器cの風袋情報(マイ容器cの計量値、マイ容器cの撮像画像の組)とを記憶する。
【0020】
(4)顧客は、上記(3)にて記憶される1以上のマイ容器の風袋情報(計量値と撮像画像の組)に対して設定するパスワードを入力する。具体的には、顧客は、計量装置20にパスワードを入力する。当該パスワードは、当該顧客が1以上の空のマイ容器を1つずつ載置した結果、上記(3)にて記憶される1以上のマイ容器の風袋情報を管理するための管理情報(管理用情報)である。顧客は、現在使用されているもの(他の1以上のマイ容器の風袋情報を管理するための管理情報として記憶されているもの)以外のものをパスワードとして設定可能(使用可能)である。
(5)計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードが設定可能であるか否かを判断する。つまり、計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードが現在使用されているか否かを判断する。計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードが、他の1以上のマイ容器の風袋情報を管理するための管理情報として記憶されている場合には現在使用されていると判断し、他の1以上のマイ容器の風袋情報を管理するための管理情報として記憶されていない場合には現在使用されていないと判断する。計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードが現在使用されていると判断した場合、顧客に他のパスワードの入力を指示する(再度、上記(4)に戻って顧客は他のパスワードを入力する)。計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードが現在使用されていないと判断した場合、下記(6)に進む。
【0021】
(6)計量装置20は、上記(4)にて設定されたパスワードを、上記(3)にて記憶した1以上のマイ容器の風袋情報を管理する管理情報として記憶する。具体的には、計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードを、上記(3)にて記憶した1以上のマイ容器の風袋情報に紐付けて記憶(自装置の記憶部に記憶)する。換言すれば、計量装置20は、上記(4)にて入力されたパスワードと上記(3)にて計量した1以上のマイ容器の風袋情報とを紐付けて記憶する。
【0022】
上記(3)~(6)に関して、例えば、上記(3)において1つのマイ容器の風袋情報(マイ容器aの風袋情報a)を記憶し、上記(4)にてパスワードとして2桁の数字「38」が入力された場合、計量装置20は、上記(6)にて、数字「38」と1つの風袋情報(風袋情報a)とを紐付けて記憶する。また例えば、上記(3)において3個のマイ容器の風袋情報(マイ容器aの風袋情報a、マイ容器bの風袋情報b、マイ容器cの風袋情報c)を記憶し、上記(4)にてパスワードとして2桁の数字「38」が入力された場合、計量装置20は、上記(6)にて、数字「38」と3つの風袋情報(風袋情報a、風袋情報b、風袋情報c)とを紐付けて記憶する。
【0023】
パスワードと1以上のマイ容器の風袋情報とが紐付けられて記憶されるため、後に、あるパスワードが入力された場合、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の風袋情報を参照可能である。
【0024】
(7)顧客は、所望の計量販売商品を、所望量、マイ容器に容れる。顧客は、複数の計量販売商品を購入する場合、夫々の計量販売商品を夫々異なるマイ容器に容れる。
(8)顧客は、計量販売商品を容れたマイ容器を計量装置20に載置する。顧客は、複数の計量販売商品を購入する場合(上記(7)にて夫々の計量販売商品を夫々異なるマイ容器に容れていた場合)、一の計量販売商品を容れた何れかのマイ容器を計量装置20に載置する。
(9)顧客は、載置した容器の種類(店舗提供容器、又は、マイ容器)を選択する。具体的には、顧客は、マイ容器を選択する。
(10)顧客は、上記(4)にて設定(入力)したパスワードを入力する。例えば、顧客は、上記(4)にて数字「38」を設定していた場合、数字「38」を入力する。
【0025】
(11)計量装置20は、上記(10)にて入力されたパスワードに基づいて1以上のマイ容器の風袋情報を表示するとともに、当該1以上のマイ容器のなかから1つのマイ容器を選択可能に表示する。例えば、上記(3)において1つのマイ容器の風袋情報(マイ容器aの風袋情報a)を記憶し、上記(4)にてパスワードとして2桁の数字「38」が設定され、上記(10)にて数字「38」が入力された場合、計量装置20は、風袋情報a(マイ容器aの計量値、マイ容器aの撮像画像の組)を表示するとともに、マイ容器aを選択可能に表示する。また例えば、上記(3)において3つのマイ容器の風袋情報(マイ容器aの風袋情報a、マイ容器bの風袋情報b、マイ容器cの風袋情報c)を記憶し、上記(4)にてパスワードとして2桁の数字「38」が設定され、上記(10)にて数字「38」が入力された場合、計量装置20は、風袋情報a(マイ容器aの計量値、マイ容器aの撮像画像の組)と風袋情報b(マイ容器bの計量値、マイ容器bの撮像画像の組)と風袋情報c(マイ容器cの計量値、マイ容器cの撮像画像の組)とを表示するとともに、マイ容器a又はマイ容器b又はマイ容器cのなかから1つを選択可能に表示する。
【0026】
(12)顧客は、上記(11)にて選択可能に表示された1以上のマイ容器のなかから1つのマイ容器を選択する。具体的には、顧客は、上記(8)にて計量装置20に載置したマイ容器を選択する。
(13)計量装置20は、上記(12)の選択結果に基づいて風袋引きを実行し、載置している計量販売商品の正味重量(購入重量)を算出する。つまり、計量装置20は、上記(12)にて選択されたマイ容器(上記(8)にて計量装置20に載置したマイ容器)の風袋情報(当該マイ容器の計量値)を取得し、計量重量(風袋重量+計量販売商品の購入重量)から風袋重量を減算し、計量販売商品の購入重量を算出する。
【0027】
(14)計量装置20は、計量販売商品を選択可能に表示する。より詳細には、計量装置20は、計量販売エリアにて販売している全部の計量販売商品のなかから一の計量販売商品を選択可能に表示する。
(15)顧客は、上記(14)にて選択可能に表示された計量販売商品のなかから1つの計量販売商品を選択する。具体的には、顧客は、上記(8)にて計量装置20に載置した計量販売商品を選択する。
(16)計量装置20は、上記(15)にて選択された計量販売商品の単価を特定し、販売価格を算出する。なお、夫々の計量販売商品の単価は、計量装置20がアクセス可能な場所(例えば、当該計量装置20の記憶部、当該計量装置20が通信可能な他の装置の記憶部)に記憶されていればよい。
(17)計量装置20は、顧客の操作に基づいて、当該計量販売商品(上記(8)にて計量装置20に載置した計量販売商品)の商品ラベル(プライスラベル)を印刷、発行する。
(18)顧客は、商品ラベルを貼付した当該マイ容器(上記(8)にて計量装置20に載置したマイ容器。つまり上記(12)にて選択したマイ容器)に貼付する。顧客は、商品ラベルを貼付したマイ容器を持ってレジ(精算装置)に移動し、会計を行う。
【0028】
なお、2以上の計量販売商品を購入する場合、計量装置20は、上記(17)から上記(11)に戻って、全部の計量販売商品について、順次、商品ラベルを印刷、発行する。なお、計量装置20は、上記(11)では、上記(12)にて選択されたマイ容器(上記(17)にて発行した商品ラベルを貼付するマイ容器)以外のマイ容器を選択可能に表示する。例えば、計量装置20は、1回目の上記(11)にて、風袋情報a、風袋情報b、風袋情報cを表示するとともにマイ容器a又はマイ容器b又はマイ容器cのなかから1つを選択可能に表示し、1回目の上記(12)にてマイ容器aが選択され、1回目の上記(17)にて当該マイ容器aに貼付する商品ラベルした場合、2回目の上記(11)では、風袋情報b、風袋情報cを表示するとともにマイ容器b又はマイ容器cのうちの一方を選択可能に表示する。続いて、計量装置20は、2回目の上記(12)にてマイ容器cが選択され、2回目の上記(17)にて当該マイ容器cに貼付する商品ラベルした場合、3回目の上記(11)では、風袋情報bを表示するとともにマイ容器bを選択可能に表示する。なお、計量装置20は、3回目の上記(12)にてマイ容器bが選択された後、3回目の上記(17)にて当該マイ容器bに貼付する商品ラベルを発行し、処理を終了する。
【0029】
(マイ容器の登録)
計量装置20は、上述したように、マイ容器の風袋情報(計量値、撮像画像の組)を記憶する。以下、計量装置20による「マイ容器の風袋情報の記憶」を、計量装置20による「マイ容器の登録」と称する場合がある。「マイ容器の風袋情報」を、「マイ容器の登録情報」と称する場合がある。また、計量装置20は1つのパスワードに紐付けて1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)を記憶するが、このことを、「計量装置20は1つのパスワードに紐付けて1以上のマイ容器を登録する」、又は、単に「計量装置20はマイ容器を登録する」などと表現する場合がある。
【0030】
図2は、計量装置20の構成の一例を示す説明図である。図1及び図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、図1を参照しつつ、図2に示した計量装置20の構成を説明する。
【0031】
計量装置20は、CPU21(Central Processing Unit)と、記憶部22と、計量部23と、カメラ(撮像部)24と、スキャナ部(読取部)25と、表示部(タッチディスプレイ)26と、音声出力部27と、印刷部28と、通信部29とを備える。
【0032】
CPU21は、中央演算処理装置であり、記憶部22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、計量装置20全体の動作を制御する。
【0033】
記憶部22は、種々の情報(例えば、CPU21が参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する(詳細は後述する)。記憶部22は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。
【0034】
計量部23は、載台(載置台)23aに載せられたものを計量(例えばロードセルによる重量検出方式で計量)し、計量値を取得する。例えば、計量部23は、載台23aに載せられたマイ容器(空のマイ容器)を計量し、マイ容器(空のマイ容器)の計量値を取得する。なお、空のマイ容器の計量値は、当該マイ容器の風袋情報の1つである。また例えば、計量部23は、載台23aに載せられたマイ容器(計量販売商品が容れられたマイ容器)を計量し、風袋引き前の計量値を取得する。また例えば、計量部23は、載台23aに載せられた店舗提供容器(計量販売商品が容れられた店舗提供容器)を計量し、風袋引き前の計量値を取得する。
【0035】
カメラ24は、載台23aに載せられたもの上方から撮像し、撮像画像(静止画像)を取得する。例えば、カメラ24は、載台23aに載せられたマイ容器(空のマイ容器)を上方から撮像し、マイ容器(空のマイ容器)の撮像画像を取得する。なお、空のマイ容器の撮像画像は、当該マイ容器の風袋情報の1つである。
【0036】
スキャナ部25は、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部25は、店員カート等に印刷された店員コード(又は計量装置20をメンテナンスするための管理用(管理)コード)を読み取る。なお、計量装置20は、店員コード(管理用コード)を取得した場合(スキャナ部25によって店員コード(管理用コード)を読み取った場合)、店員がサポート(操作)するメンテナンス画面(店員専用画面)を表示してもよい。
【0037】
表示部26は、操作者に各種情報を表示する。表示部26は、タッチパネルも備え、操作部としても機能する。例えば、表示部26は、図3図15に示したような種々の操作画面を表示する。
【0038】
音声出力部27は、音声を出力する。例えば、音声出力部27は、種々のエラー音、確認音、音声ガイダンス等を出力する。
【0039】
印刷部28は、媒体を印刷、発行するプリンタ装置である。例えば、印刷部28は、計量販売商品の計量(購入重量の算出)、値付け(販売価格の算出)後に、商品ラベルを印刷し、ラベル排出口28aから発行(排出)する。
【0040】
商品ラベルには、例えば、日時、当該計量販売商品の商品名、当該計量販売商品の購入重量、当該計量販売商品の単価、販売価格を印刷する。また、商品ラベルには、更に、取引番号、店舗名、消費期限、容器の種類(例えば、店舗提供容器、マイ容器の別)を印刷してもよい。なお、計量装置20(例えば、印刷部28)は、排出された商品ラベルがラベル排出口28aから取り去られたことを検出する機能を備えていてもよい。
【0041】
通信部29は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)、又は、有線によって、他の装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部29は、店員が操作する装置(例えば、レジ、レジを管理する管理装置、店員が携帯する端末(スマートフォン、タブレット端末))に、店員呼出通知(店員呼出があった旨の情報)を送信する。
【0042】
なお、図2では省略したが、計量装置20は、時計機能(計時機能)を備える。計量装置20は、時計機能によって、例えば、現在時刻や、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を管理可能である。
【0043】
また、計量装置20は、当該計量装置20の近傍(主に前方)における人の存在を検出可能な人感センサを備えていてもよい。また、計量装置20は、発光部を有する報知部(サインポール)を備えていてもよい。計量装置20は、店員呼出通知の送信に代えて又は加えて、報知部(発光部の発光)によって店員を呼び出してもよい。
【0044】
(計量装置20が記憶部22に記憶する情報)
計量装置20は、計量販売商品に関する商品ファイル(商品マスタとも称する)を記憶する。商品ファイルは、例えば、データ項目として、計量販売商品を識別する商品識別情報、計量販売商品の商品名、単価を含む。計量装置20は、外部の装置(店舗内に設置されるレジ、レジを管理する管理装置、ストアコントローラ、店舗外に存在するサーバ等)から商品ファイルを受信し、記憶してもよい。
【0045】
計量装置20は、店舗提供容器に関する店舗提供容器ファイルを記憶する。店舗提供容器ファイルは、例えば、データ項目として、店舗提供容器を識別する商品識別情報、提供形態(販売(売り切り)、デボジット)、提供価格(販売価格、デポジットの預り金額)、重量を含む。計量装置20は、外部の装置から店舗提供容器ファイルを受信し、記憶してもよい。
【0046】
計量装置20は、「マイ容器で計量販売商品を購入する取引における基本的な流れ」において説明したように、パスワードと1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)とを紐付けて記憶する。計量装置20は、所定の条件に基づいて、1以上のマイ容器の登録情報に紐付けて記憶しているパスワードを削除(消去)する。計量装置20は、パスワードとともに当該パスワードに紐付けて記憶している1以上のマイ容器の登録情報を削除(消去)してもよい。
【0047】
なお、上述した情報は一例であって、計量装置20は、上述した情報以外の情報を記憶してもよい。
【0048】
図3図15は、計量装置20の表示例(表示部26における表示例)である。具体的には、図3図15は、ある顧客Aが、マイ容器で計量販売商品を購入する取引における表示例を示している。以下、計量販売商品を単に商品と称する。
【0049】
(1種類の商品を購入する場合の表示例)
初めに、顧客Aが1種類の商品を購入する場合の表示例を説明する。図3(A)~図7(B)は、顧客Aが1種類の商品を購入する場合の表示例である。つまり、顧客Aが1種類の商品を購入する場合、計量装置20は、図3(A)→図3(B)→図3(C)→図4(A)→図4(B)→図4(C)→図5(A)→図5(B)→図5(C)→図6(A)→図6(B)→図6(C)→図7(A)→図7(B)と画面を遷移させる。図3(A)~図7(B)のうち、図3(A)~図4(C)(又は、図3(A)~図5(A))は、1種類の商品を容れる1つのマイ容器を登録する場面の表示例である。図5(A)~図7(B)(又は、図5(B)~図7(B))は、1種類の商品を計量して商品ラベルを発行する場面の表示例である。なお、顧客Aは、1種類の商品として、単価200(円/100g)のトラーバニの塩(塩の花)を購入するものとする。
【0050】
計量装置20は、待機時(待機状態、客待ち状態)において、図3(A)に示したような待機画面(初期画面、開始画面)GA10を表示する。待機画面GA10には、数値表示領域HR1が設けられている。他の画面も同様である。数値表示領域HR1には、左から順に風袋表示欄、重量表示欄、単価表示欄、販売価格表示欄が設けられている。
【0051】
一番左の風袋表示欄は、載台23aに載置されている物品(風袋+商品)の重量(風袋重量+該商品の購入重量)のうち風袋の重量を表示する表示欄である。具体的には、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋引きが行われる前は(風袋に容れられた状態の商品が載台23aに載置され、かつ、載台23aに載置されている風袋が特定されていない状態において)、計量装置20は、風袋表示欄に「0(g)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。また、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋引きが行われた後は(風袋に容れられた状態の商品が載台23aに載置され、かつ、載台23aに載置されている風袋が特定されている状態において)、計量装置20は、風袋表示欄に、載台23aに載置されている風袋として特定された風袋の重量(風袋引きの重量)を表示する。なお、マイ容器を登録する場面では、商品を計量しないため(風袋引きを行わないため)、計量装置20は、風袋表示欄に「0(g)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。
【0052】
左から2番目の重量表示欄は、載台23aに載置されている物品(風袋+商品)の重量(風袋重量+該商品の購入重量)、又は、載台23aに載置されている物品(風袋+商品)の重量(風袋重量+該商品の購入重量)のうち商品の重量(該商品の購入重量)を表示する表示欄である。具体的には、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋引きが行われる前は、計量装置20は、重量表示欄に、載台23aに載置されている物品(風袋+商品)の重量を表示する。また、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋引きが行われた後は、計量装置20は、重量表示欄に、載台23aに載置されている商品の重量を表示する。なお、マイ容器を登録する場面において空のマイ容器を載台23aに載置した場合には、計量装置20は、重量表示欄に、載台23aに載置されている物品(マイ容器)の重量を表示する。
【0053】
左から3番目の単価表示欄は、載台23aに載置されている商品の単価を表示する表示欄である。具体的には、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において商品が特定(選択)される前は(風袋に容れられた状態の商品が載台23aに載置され、かつ、載台23aに載置されている商品が特定されていない状態において)、計量装置20は、単価表示欄に「0(円/100g)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。また、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において商品が特定された後は(風袋に容れられた状態の商品が載台23aに載置され、かつ、載台23aに載置されている商品が特定されている状態において)、計量装置20は、単価表示欄に、載台23aに載置されている商品として特定された商品の単価を表示する。なお、マイ容器を登録する場面では、商品を計量しないため、計量装置20は、単価表示欄に「0(円/100g)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。
【0054】
一番右の販売価格表示欄は、載台23aに載置されている商品の販売価格(購入重量分の価格)を表示する表示欄である。具体的には、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋引きが行われかつ商品が特定された場合(風袋に容れられた状態の商品を載台23aに載置し、かつ載台23aに載置されている風袋や商品が特定されている状態において)、計量装置20は、販売価格表示欄に、載台23aに載置されている商品として特定された商品の販売価格を表示する。従って、商品を計量して該商品の商品ラベルを発行する場面において風袋や商品が特定される前は(載台23aに載置されている風袋が特定されていない状態や載台23aに載置されている商品が特定されていない状態においては)、計量装置20は、販売価格表示欄に「0(円)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。なお、マイ容器を登録する場面では、商品を計量しないため、計量装置20は、販売価格表示欄に「0(円)」を表示する(何も表示しなくてもよい)。
【0055】
また、待機画面GA10には、はかり(載台23a)の中央への商品(風袋に容れた商品)の載置を指示(案内)するメッセージMS40や、はかりの中央へ商品を載置する様子を示した画像GA60が表示されている。また、待機画面GA10には、マイ容器を登録する作業(マイ容器の風袋情報を記憶する作業)を開始する場合に操作(タッチ)するマイ容器登録開始ボタンBT70が配置(表示)されている。また、待機画面GA10の最下部には、店員呼出ボタンBT91が配置されている。店員呼出ボタンBT91が操作された場合、計量装置20は、店員呼出処理(例えば、店員呼出通知の送信、発光部の発光)を実行する。
【0056】
待機画面GA10では、マイ容器を登録する場合にはマイ容器登録開始ボタンBT70を操作し、商品を計量して商品ラベルを発行する場合には単に載台23aに商品(容器に容れられた状態の商品)を載置する。マイ容器を持って来店した場合は、最初に(持参したマイ容器に商品を容れる前に)、マイ容器を登録し、続いて、登録済のマイ容器に所望の商品を容れ、登録済のマイ容器に容れた商品を計量する。つまり、顧客Aは、最初に、図3(A)の待機画面GA10においてマイ容器登録開始ボタンBT70を操作する。
【0057】
計量装置20は、図3(A)の待機画面GA10のマイ容器登録開始ボタンBT70が顧客Aによって操作された場合、図3(B)に示したようなマイ容器計量指示画面GA20を表示する。マイ容器計量指示画面GA20には、はかりへの空のマイ容器の載置を指示するメッセージMS41や、はかりに空のマイ容器を載置する様子を示した画像GA61が表示されている。また、図3(B)のマイ容器計量指示画面GA20には、マイ容器登録情報表示領域HR2(具体的には、1つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1)が設けられている。後述するマイ容器の載置後のマイ容器登録指示画面GA21(図3(C))のマイ容器登録情報表示領域HR2には、当該マイ容器の計量値と、当該マイ容器を当該計量値で登録する場合に操作する登録ボタンBT73が表示されるが、マイ容器の載置前のマイ容器計量指示画面GA20のマイ容器登録情報表示領域HR2には、計量値も登録ボタンBT73も表示されていない。また、マイ容器計量指示画面GA20の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91とが配置されている。戻るボタンBT90が操作された場合、当該画面(マイ容器計量指示画面GA20)の前画面(図3(A)の待機画面GA10)に遷移する(前画面に戻るか否かの確認画面を経て前画面に遷移してもよい)。
【0058】
計量装置20は、図3(B)のマイ容器計量指示画面GA20において顧客Aによって空のマイ容器が載台23aに載置された場合(計量値が安定した場合)、図3(C)に示したようなマイ容器登録指示画面GA21を表示する。マイ容器登録指示画面GA21には、登録ボタンBT73の操作を指示するメッセージMS42や、はかりに空のマイ容器が載置されている様子を示した画像GA62が表示されている。また、マイ容器登録指示画面GA21には、マイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-1)が設けられている。マイ容器登録指示画面GA21のマイ容器登録情報表示領域HR2-1には、当該マイ容器(1つ目のマイ容器)の計量値「50(g)」が表示され、登録ボタンBT73が表示されている。また、マイ容器登録指示画面GA21の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91とが配置されている。なお、戻るボタンBT90が操作された場合、前画面(図3(B)のマイ容器計量指示画面GA20)に遷移するが、図3(A)の待機画面GA10に遷移してもよい。
【0059】
また、計量装置20は、載台23aに載置されているマイ容器を撮像する。例えば、計量装置20は、計量値が安定しているときに(マイ容器登録指示画面GA21の表示中)にマイ容器を撮像する。なお、顧客A(顧客Aの手等)が邪魔になってマイ容器が上手く撮像されなかった場合には、マイ容器が上手く撮像される迄、何度も撮像してもよい。マイ容器が上手く撮像されたか否かは例えば画像認識によって判断してもよい。
【0060】
計量装置20は、図3(C)のマイ容器登録指示画面GA21の登録ボタンBT73が顧客Aによって操作された場合、図4(A)に示したようなマイ容器計量完了画面GA22を表示する。マイ容器計量完了画面GA22には、はかりから容器を下ろす旨を指示するメッセージMS43や、はかりから容器を下ろす様子を示した画像GA63が表示されている。また、マイ容器計量完了画面GA22の最下部には、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。中止ボタンBT92が操作された場合、処理(マイ容器の登録)を中止し、図3(A)の待機画面GA10に遷移する(中止するか否かの確認画面を経て待機画面GA10に遷移してもよい)。
【0061】
計量装置20は、図4(A)のマイ容器計量完了画面GA22において顧客Aによって載台23aからマイ容器が下ろされた場合、図4(B)に示したようなマイ容器登録完了指示画面GA23を表示する。マイ容器登録完了指示画面GA23には、登録完了ボタンBT77(後述)の操作を指示するメッセージMS44が表示されている。また、マイ容器登録完了指示画面GA23には、マイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-1)が設けられている。マイ容器登録完了指示画面GA23のマイ容器登録情報表示領域HR2-1には、当該マイ容器(1つ目のマイ容器)の撮像画像GA64、画像拡大ボタンBT74、当該マイ容器の計量値「50(g)」、削除ボタンBT75が表示されている。撮像画像GA64は、上述したように、当該マイ容器が載台23aに載置されているときに撮像した撮像画像(例えば、縮小して表示したサムネイル画像)である。画像拡大ボタンBT74は、撮像画像GA64を拡大して表示(例えば、ポップアップ画面上に通常サイズで表示)させる場合に操作するボタンである。削除ボタンBT75は、当該マイ容器の登録情報(具体的には当該計量値及び撮像画像GA64)を削除(消去)する場合に操作するボタンである。また、マイ容器登録完了指示画面GA23には、追加ボタンBT76、登録完了ボタンBT77が表示されている。追加ボタンBT76は、マイ容器の登録を追加する場合(つまり、更に他のマイ容器を登録する場合)に操作するボタンである。登録完了ボタンBT77は、マイ容器の登録を完了する場合に操作するボタンである。また、マイ容器登録完了指示画面GA23の最下部には、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。中止ボタンBT92が操作された場合、処理(マイ容器の登録)を中止し、図3(A)の待機画面GA10に遷移する(中止するか否かの確認画面を経て待機画面GA10に遷移してもよい)。
【0062】
計量装置20は、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の削除ボタンBT75が顧客Aによって操作された場合、当該マイ容器の登録情報を削除し、図3(B)のマイ容器計量指示画面GA20に遷移する(削除するか否かの確認画面を経てマイ容器計量指示画面GA20に遷移してもよい)。なお、計量装置20は、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の削除ボタンBT75が顧客Aによって操作された場合、当該マイ容器の登録情報を削除し、図3(A)の待機画面GA10に遷移してもよい。
【0063】
計量装置20は、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の登録完了ボタンBT77が顧客Aによって操作された場合、図4(C)に示したようなパスワード設定画面GA24を表示する。なお、図4(C)のパスワード設定画面GA24は、顧客Aによってパスワードとして「12」が設定(入力)された状態のパスワード設定画面GA24を示している。パスワード設定画面GA24には、パスワードの設定を指示するメッセージMS45が表示されている。また、パスワード設定画面GA24には、パスワードの設定を受けるとともに受け付けたパスワードを表示するパスワード設定表示領域HR3が設けられている。パスワード設定表示領域HR3には、数字ボタンやクリアボタンの他、パスワードの設定を確定させる場合に操作する確定ボタンBT78が表示されている。また、パスワード設定画面GA24の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。
【0064】
計量装置20は、図4(C)のパスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78が顧客Aによって操作された場合、図5(A)に示したようなマイ容器登録完了画面GA25を表示する。マイ容器登録完了画面GA25には、所望の商品をマイ容器(登録済のマイ容器)につめて持ってくる旨を指示するメッセージMS46や、所望の商品をマイ容器につめる様子を示した画像GA65が表示されている。また、マイ容器登録完了画面GA25の最下部には、店員呼出ボタンBT91が配置されている。
【0065】
計量装置20は、図5(A)のマイ容器登録完了画面GA25に続いて、図5(B)に示すように待機画面GA10を表示する。例えば、計量装置20は、図5(A)のマイ容器登録完了画面GA25の表示開始から所定時間(例えば5秒間)が経過した場合、待機画面GA10を表示する。また、計量装置20は、マイ容器登録完了画面GA25の表示後、前方に人の存在を検出しなくなった場合(又は、人の存在を検出しなくなってから所定時間(例えば2秒間)が経過した場合)、待機画面GA10を表示してもよい。
【0066】
以上により、顧客Aの1つのマイ容器が1つのパスワードに紐付けられて登録される。つまり、計量装置20は、図4(C)のパスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78が操作されたことに基づいて、図4(C)のパスワード設定画面GA24にて設定されたパスワード「12」に紐付けて、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23のマイ容器登録情報表示領域HR2-1にて表示されていたマイ容器の風袋情報(計量値「50(g)」、撮像画像GA64)を記憶する。
【0067】
顧客Aは、所望の商品(トラーバニの塩)の陳列容器の前に移動し、該陳列容器から所望の商品を所望量取り出して登録済のマイ容器に容れる。顧客Aは、計量装置20に戻って、待機画面GA10において、載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)を載置する。
【0068】
計量装置20は、図5(B)の待機画面GA10において顧客Aによって載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)が載置された場合、図5(C)に示したような容器種類選択画面GA30を表示する。容器種類選択画面GA30には、載置している容器の種類(店舗提供容器、マイ容器の別)の選択(指定)を指示するメッセージMS47が表示されている。また、容器種類選択画面GA30には、店舗提供容器(購入・デポジット容器)ボタンBT80、マイ容器ボタンBT81が表示されている。店舗提供容器ボタンBT80は、店舗提供容器を選択する場合(店舗提供容器に容れられた状態の商品を載台23aに載置している場合)に操作するボタンである。マイ容器ボタンBT81は、マイ容器を選択する場合(マイ容器に容れられた状態の商品を載台23aに載置している場合)に操作するボタンである。また、容器種類選択画面GA30の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91とが配置されている。
【0069】
計量装置20は、図5(C)の容器種類選択画面GA30のマイ容器ボタンBT81が顧客Aによって操作された場合、図6(A)に示したようなパスワード入力画面GA31を表示する。なお、図6(A)のパスワード入力画面GA31は、顧客Aによってパスワードとして「12」が入力された状態のパスワード入力画面GA31を示している。顧客Aは、図4(C)のパスワード設定画面GA24にて設定したパスワード「12」を入力する。パスワード入力画面GA31には、パスワードの入力を指示するメッセージMS48が表示されている。また、パスワード入力画面GA31には、パスワードの入力を受けるとともに受け付けたパスワードを表示するパスワード入力表示領域HR4が設けられている。パスワード入力表示領域HR4には、数字ボタンやクリアボタンの他、パスワードの入力を確定させる場合に操作する確定ボタンBT82が表示されている。また、パスワード入力画面GA31の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。
【0070】
計量装置20は、図6(A)のパスワード入力画面GA31の確定ボタンBT82が顧客Aによって操作された場合、図6(B)に示したような容器選択画面GA32を表示する。容器選択画面GA32には、載置しているマイ容器(登録済のマイ容器)の選択(指定)を指示するメッセージMS49が表示されている。また、容器選択画面GA32には、マイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-1)が設けられている。容器選択画面GA32のマイ容器登録情報表示領域HR2-1には、当該マイ容器(1つ目のマイ容器)の撮像画像GA64、画像拡大ボタンBT74、当該マイ容器の計量値「50(g)」、選択ボタンBT83が表示されている。つまり、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23のマイ容器登録情報表示領域HR2には削除ボタンBT75が表示されているが、図6(B)の容器選択画面GA32のマイ容器登録情報表示領域HR2には選択ボタンBT83が表示されている。選択ボタンBT83は、当該マイ容器を選択する場合に操作するボタンである。また、容器選択画面GA32の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。
【0071】
計量装置20は、パスワード入力画面GA31にてパスワードが入力され確定ボタンBT82が操作された場合、当該パスワードに紐付けて登録されている1以上のマイ容器(つまり、1以上のマイ容器の登録情報)を容器選択画面GA32に表示する。図6(A)→図6(B)の場面では、計量装置20は、図6(A)のパスワード入力画面GA31にてパスワード「12」が入力され確定ボタンBT82が操作されたため、パスワード「12」に紐付けて登録されている1つのマイ容器の登録情報(計量値、撮像画像)を図6(B)の容器選択画面GA32の1つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-1)に表示している。
【0072】
なお、図6(A)のパスワード入力画面GA31において顧客Aが誤ったパスワードを入力した場合、図6(B)の容器選択画面GA32には本来の情報が表示されない。例えば、顧客Aが入力したパスワードが顧客Aのパスワードではなく顧客A以外の顧客のパスワードであった場合には(顧客Aが入力したパスワードが顧客A以外の顧客のマイ容器の登録情報に紐付けて記憶されている場合)には、計量装置20は、図6(B)の容器選択画面GA32に顧客A以外の顧客のマイ容器の登録情報を表示する。顧客Aは、図6(B)の容器選択画面GA32のマイ容器登録情報表示領域HR2に他の顧客のマイ容器の登録情報が表示されているため、戻るボタンBT90を操作し、図6(A)のパスワード入力画面GA31に戻って正しいパスワードを入力する。一方、顧客Aが入力したパスワードが顧客Aのパスワードでもなく顧客A以外の顧客のパスワードでもなかった場合には(顧客Aが入力したパスワードがどの顧客のマイ容器の登録情報に紐付けて記憶されていない場合)には、計量装置20は、例えば、図6(A)のパスワード入力画面GA31においてエラーを報知し、別のパスワードの入力を指示する。
【0073】
計量装置20は、図6(B)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-1の選択ボタンBT83が顧客Aによって操作された場合、図6(C)に示したような商品選択画面GA33を表示する。商品選択画面GA33には、夫々の商品に対応する商品ボタンBT84(商品ボタンBT84-1~商品ボタンBT84-4)と、他ページの商品ボタンBT84を表示させる場合に操作する矢印ボタンBT85と、商品ボタンBT84の操作(タッチ)を指示するメッセージMS50とが表示されている。計量販売エリアで陳列、販売されている各商品の夫々に対応する夫々の商品ボタンBT84は、商品選択画面GA33の何れかのページ(本例は全3ページのうちの何れかのページ)に表示される。また、商品選択画面GA33の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91と、分類検索ボタンBT93と、番号検索ボタンBT94とが配置されている。分類検索ボタンBT93や番号検索ボタンBT94は、分類や番号によって商品(商品ボタン)を検索する場合に操作するボタンである。
【0074】
顧客Aは、トラーバニの塩を載台23aに載置(マイ容器に容れて載置)しているため、図6(C)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-1(トラーバニの塩の商品ボタン)を操作する。
【0075】
計量装置20は、図6(C)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-1が顧客Aによって操作された場合、図7(A)に示したような商品ラベル発行指示画面GA34を表示する。商品ラベル発行指示画面GA34には、商品ラベルを発行させる場合に操作するプリントボタンBT86と、プリントボタンBT86の操作を指示するメッセージMS51が表示されている。また、商品ラベル発行指示画面GA34の最下部には、戻るボタンBT90と、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。
【0076】
計量装置20は、図7(A)の商品ラベル発行指示画面GA34のプリントボタンBT86が顧客Aによって操作された場合、当該商品(トラーバニの塩)の商品ラベルを発行するとともに、図7(B)に示したような商品ラベル発行完了画面GA35を表示する。商品ラベル発行完了画面GA35には、容器(トラーバニの塩を入れた登録済のマイ容器)への商品ラベルの貼付を指示するメッセージMS52や、容器に商品ラベルを貼付する様子を示した画像GA65が表示されている。また、商品ラベル発行完了画面GA35の最下部には、店員呼出ボタンBT91が配置されている。
【0077】
計量装置20は、図7(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において顧客Aによって載台23aからマイ容器が下ろされた場合、図7(C)に示すように待機画面GA10を表示する。
【0078】
(2種類以上の商品を購入する場合の表示例)
続いて、2種類以上の商品(一例として4種類の商品)を購入する場合の表示例を説明する。図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図15(B)は、顧客Aが4種類の商品を購入する場合の表示例である。つまり、顧客Aが4種類の商品を購入する場合、計量装置20は、図3(A)→図3(B)→図3(C)→図4(A)→図4(B)→図8(A)→図8(B)→図8(C)→図9(A)→図9(B)→図9(C)、…、図14(A)→図14(B)→図14(C)→図15(A)→図15(B)と画面を遷移させる。図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図15(B)のうち、図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図10(A)(又は、図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図10(B))は、4種類の商品を容れる4つのマイ容器を夫々登録する場面の表示例である。図10(B)~図15(B)(又は、図10(C)~図15(B))は、4種類の商品を計量して夫々の商品ラベルを発行する場面(3つ目の商品を選択する場面迄)の表示例である。なお、顧客Aは、4種類の商品として、単価200(円/100g)のトラーバニの塩、単価500(円/100g)のドライマンゴ他を購入するものとする。
【0079】
なお、4つのマイ容器のうち1つ目のマイ容器について計量を終える迄の流れ(図3(A)~図4(B))については、既に説明したため、説明を省略する。
【0080】
1つ目のマイ容器(50g)の計量を終えた顧客Aは、2つ目のマイ容器の計量を開始するため、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76を操作する。
【0081】
計量装置20は、図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76が顧客Aによって操作された場合、図8(A)に示したようにマイ容器計量指示画面GA20を表示する。図3(B)のマイ容器計量指示画面GA20には1つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1が設けられているが、図8(A)のマイ容器計量指示画面GA20には2つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-2が設けられている。
【0082】
計量装置20は、図8(A)のマイ容器計量指示画面GA20において顧客Aによって2つ目の空のマイ容器が載台23aに載置された場合(計量値が安定した場合)、図8(B)に示すようにマイ容器登録指示画面GA21を表示する。図8(B)のマイ容器登録指示画面GA21のマイ容器登録情報表示領域HR2-2には、当該マイ容器(2つ目のマイ容器)の計量値「6(g)」が表示され、登録ボタンBT73が表示されている。
【0083】
計量装置20は、図8(B)のマイ容器登録指示画面GA21の登録ボタンBT73が顧客Aによって操作された場合、図8(C)に示すようにマイ容器計量完了画面GA22を表示する。
【0084】
計量装置20は、図8(C)のマイ容器計量完了画面GA22において顧客Aによって載台23aからマイ容器(2つ目のマイ容器)が下ろされた場合、図9(A)に示すようにマイ容器登録完了指示画面GA23を表示する。1つ目のマイ容器の計量を終えた時点の図4(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23には、1つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1が設けられているが、2つ目のマイ容器の計量を終えた時点の図9(A)のマイ容器登録完了指示画面GA23には1つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1と2つ目のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-2とが設けられている。
【0085】
顧客Aは、2つ目のマイ容器の計量を終えた時点(図9(A)のマイ容器登録完了指示画面GA23)において、2つ目のマイ容器の確認や削除に加え、1つ目のマイ容器の確認や削除にも行うことができる。つまり、顧客Aは、マイ容器登録情報表示領域HR2-2にて2つ目のマイ容器の撮像画像GA64を確認したり(マイ容器登録情報表示領域HR2-2の画像拡大ボタンBT74を操作して撮像画像GA64を拡大表示したり)、マイ容器登録情報表示領域HR2-2の削除ボタンBT75を操作して2つ目のマイ容器の登録情報(2つ目のマイ容器の計量値「6(g)」、2つ目のマイ容器の撮像画像GA64)を削除することに加え、マイ容器登録情報表示領域HR2-1にて1つ目のマイ容器の撮像画像GA64を確認したり(マイ容器登録情報表示領域HR2-1の画像拡大ボタンBT74を操作して撮像画像GA64を拡大表示したり)、マイ容器登録情報表示領域HR2-1の削除ボタンBT75を操作して1つ目のマイ容器の登録情報(1つ目のマイ容器の計量値「50(g)」、1つ目のマイ容器の撮像画像GA64)を削除することも可能である。
【0086】
2つ目のマイ容器(6g)の計量を終えた顧客Aは、3つ目のマイ容器の計量を開始するため、図9(A)のマイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76を操作する。
【0087】
計量装置20は、図9(A)のマイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76が顧客Aによって操作された場合、2つ目のマイ容器の場合と同様、マイ容器計量指示画面GA20を表示する。計量装置20は、マイ容器計量指示画面GA20において顧客Aによって3つ目の空のマイ容器(123(g))が載台23aに載置された場合、マイ容器登録指示画面GA21を表示する。計量装置20は、マイ容器登録指示画面GA21の登録ボタンBT73が顧客Aによって操作された場合、マイ容器計量完了画面GA22を表示する。計量装置20は、マイ容器計量完了画面GA22において顧客Aによって載台23aからマイ容器(3つ目のマイ容器)が下ろされた場合、図9(B)に示すようにマイ容器登録完了指示画面GA23を表示する。
【0088】
3つ目のマイ容器の計量を終えた時点の図9(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23には1つ目~3つ目の夫々のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1~マイ容器登録情報表示領域HR2-3が設けられている。従って、顧客Aは、3つ目のマイ容器の計量を終えた時点(図9(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23)において、1つ目~3つ目の夫々のマイ容器の確認や削除が可能である。
【0089】
3つ目のマイ容器(123g)の計量を終えた顧客Aは、4つ目のマイ容器の計量を開始するため、図9(B)のマイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76を操作する。図9(C)は、4つ目のマイ容器(77(g))の計量を終えた時点のマイ容器登録完了指示画面GA23である。
【0090】
4つ目のマイ容器の計量を終えた時点の図9(C)のマイ容器登録完了指示画面GA23には1つ目~4つ目の夫々のマイ容器に対応するマイ容器登録情報表示領域HR2-1~マイ容器登録情報表示領域HR2-4が設けられている。従って、顧客Aは、4つ目のマイ容器の計量を終えた時点(図9(C)のマイ容器登録完了指示画面GA23)において、1つ目~4つ目の夫々のマイ容器の確認や削除が可能である。
【0091】
計量装置20は、図9(C)のマイ容器登録完了指示画面GA23の登録完了ボタンBT77が顧客Aによって操作された場合、図10(A)に示すようにパスワード設定画面GA24を表示する。なお、図10(A)のパスワード設定画面GA24は、顧客Aによってパスワードとして「12」が設定(入力)された状態のパスワード設定画面GA24を示している。
【0092】
計量装置20は、図10(A)のパスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78が顧客Aによって操作された場合、図10(B)に示したようにマイ容器登録完了画面GA25を表示する。なお、図10(B)のマイ容器登録完了画面GA25では、所望の複数の商品をマイ容器(登録済の夫々のマイ容器)につめて持ってくる旨を指示するメッセージMS46や、所望の複数の商品をマイ容器につめる様子を示した画像GA65を表示してもよい。
【0093】
計量装置20は、図10(B)のマイ容器登録完了画面GA25に続いて、図10(C)に示すように待機画面GA10を表示する。例えば、計量装置20は、図10(B)のマイ容器登録完了画面GA25の表示開始から所定時間(例えば5秒間)が経過した場合、待機画面GA10を表示する。また、計量装置20は、マイ容器登録完了画面GA25の表示後、前方に人の存在を検出しなくなった場合(又は、人の存在を検出しなくなってから所定時間(例えば2秒間)が経過した場合)、待機画面GA10を表示してもよい。
【0094】
以上により、顧客Aの4つのマイ容器が1つのパスワードに紐付けられて登録される。つまり、計量装置20は、図10(A)のパスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78が操作されたことに基づいて、図10(A)のパスワード設定画面GA24にて設定されたパスワード「12」に紐付けて、図9(C)のマイ容器登録完了指示画面GA23において、マイ容器登録情報表示領域HR2-1にて表示されていた1つ目のマイ容器の風袋情報と、マイ容器登録情報表示領域HR2-2にて表示されていた2つ目のマイ容器の風袋情報と、マイ容器登録情報表示領域HR2-3にて表示されていた3つ目のマイ容器の風袋情報と、マイ容器登録情報表示領域HR2-4にて表示されていた4つ目のマイ容器の風袋情報とを記憶する。
【0095】
顧客Aは、所望の夫々の商品(トラーバニの塩、ドライマンゴ他)の夫々の陳列容器の前に移動し、夫々の陳列容器から夫々の商品を夫々所望量取り出して登録済の何れかのマイ容器に容れる。顧客Aは、計量装置20に戻って、待機画面GA10において、載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)を順番に載置する。
【0096】
計量装置20は、図10(C)の待機画面GA10において顧客Aによって載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)が載置された場合、図11(A)に示したように容器種類選択画面GA30を表示する。なお、顧客Aは、1つ目に登録したマイ容器(50g)に、トラーバニの塩を容れ、今回、載台23aに載置したものとする。
【0097】
計量装置20は、図11(A)の容器種類選択画面GA30のマイ容器ボタンBT81が顧客Aによって操作された場合、図11(B)に示したようにパスワード入力画面GA31を表示する。なお、図11(B)のパスワード入力画面GA31は、顧客Aによってパスワードとして「12」が入力された状態のパスワード入力画面GA31を示している。顧客Aは、図10(A)のパスワード設定画面GA24にて設定したパスワード「12」を入力する。
【0098】
計量装置20は、図11(B)のパスワード入力画面GA31の確定ボタンBT82が顧客Aによって操作された場合、図11(C)に示したように容器選択画面GA32を表示する。
【0099】
上述したように、計量装置20は、パスワード入力画面GA31にてパスワードが入力され確定ボタンBT82が操作された場合、当該パスワードに紐付けて登録されている1以上のマイ容器(1以上のマイ容器の登録情報)を容器選択画面GA32に表示する。図11(B)→図11(C)の場面では、計量装置20は、図11(B)のパスワード入力画面GA31にてパスワード「12」が入力され確定ボタンBT82が操作されたため、パスワード「12」に紐付けて登録されている4つのマイ容器の夫々の登録情報(計量値、撮像画像)を図11(C)の容器選択画面GA32の4つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-1、マイ容器登録情報表示領域HR2-2、マイ容器登録情報表示領域HR2-3、マイ容器登録情報表示領域HR2-4)に夫々表示している。
【0100】
なお、図11(B)のパスワード入力画面GA31において顧客Aが誤ったパスワードを入力していた場合、図6(A)のパスワード入力画面GA31において顧客Aが誤ったパスワードを入力した場合と同様、図11(C)の容器選択画面GA32には本来の情報が表示されない。
【0101】
顧客Aは、1つ目に登録したマイ容器(50g)を載台23aに載置しているため、図11(C)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-1の選択ボタンBT83を操作する。
【0102】
計量装置20は、図11(C)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-1の選択ボタンBT83が顧客Aによって操作された場合、図12(A)に示したように商品選択画面GA33を表示する。
【0103】
顧客Aは、トラーバニの塩を載台23aに載置しているため、図12(A)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-1(トラーバニの塩の商品ボタン)を操作する。
【0104】
計量装置20は、図12(A)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-1が顧客Aによって操作された場合、図12(B)に示したように商品ラベル発行指示画面GA34を表示する。
【0105】
計量装置20は、図12(B)の商品ラベル発行指示画面GA34のプリントボタンBT86が顧客Aによって操作された場合、当該商品(トラーバニの塩)の商品ラベルを発行するとともに、図12(C)に示したように商品ラベル発行完了画面GA35を表示する。
【0106】
計量装置20は、図12(C)の商品ラベル発行完了画面GA35において顧客Aによって載台23aからマイ容器が下ろされた場合、図13(A)に示したように計量継続画面GA36を表示する。つまり、図7(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場面は顧客Aの取引が完了した場面であるため、計量装置20は、図7(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場合には図7(C)の待機画面GA10を表示するが、図12(C)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場面は顧客Aの取引が完了した場面ではないため、計量装置20は、図12(C)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場合には図13(A)の計量継続画面GA36を表示する。
【0107】
詳しく説明する。計量装置20は、商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aから顧客Aのマイ容器が下ろされた場合、顧客Aの取引が完了したか否かを判断する。計量装置20は、顧客Aの取引が完了したか否かを、顧客Aのマイ容器の登録数と同数の商品ラベルを発行し終えたか否かで判断する。つまり、計量装置20は、顧客Aのマイ容器の登録数と同数の商品ラベルを発行し終えた状態(登録済の夫々のマイ容器に貼付する全ての商品ラベルを発行し終わった状態)であるときは顧客Aの取引は完了したと判断し、顧客Aのマイ容器の登録数と同数の商品ラベルを発行し終えていない状態(登録済のマイ容器のうち少なくとも一部のマイ容器に貼付する商品ラベルを未だ発行していない状態)であるときは顧客Aの取引は完了していないと判断する。顧客Aのマイ容器の登録数は、顧客Aが今回の取引において設定したパスワードに紐付けて登録しているマイ容器(マイ容器の登録情報)の数である。
【0108】
従って、計量装置20は、商品ラベルを発行するときに(プリントボタンBT86が操作されたときに)、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の登録情報のなかから当該商品ラベルを貼付するマイ容器(つまり容器選択画面GA32にて選択されたマイ容器)の登録情報を削除(消去)し、マイ容器に商品ラベルが貼付されるときに(商品ラベル発行完了画面GA35にて顧客Aのマイ容器が載台23aから下ろされたときに)、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の登録情報の有無を確認し、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の登録情報が1つも残っていない場合(全部削除されている場合)には待機画面GA10を表示し、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の登録情報が1つでも残っている場合には計量継続画面GA36を表示してもよい。
【0109】
計量装置20は、商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報を削除(消去)するのではなく、商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報に完了フラグをセットしてもよい。つまり、計量装置20は、商品ラベルを発行するときに、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の登録情報のなかから当該商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報に完了フラグをセットし、マイ容器に商品ラベルが貼付されるときに、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の完了フラグのセットの有無を確認し、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の登録情報の全部に完了フラグがセットされている場合には待機画面GA10を表示し、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の少なくとも1つに完了フラグがセットされていない場合には計量継続画面GA36を表示してもよい。
【0110】
計量継続画面GA36には、続けて計量する場合として、商品(風袋に容れた商品)の載置を指示(案内)するメッセージMS53や、商品を載置する様子を示した画像GA60が表示されている。また、計量継続画面GA36の最下部には、店員呼出ボタンBT91と、中止ボタンBT92とが配置されている。顧客Aは、続けて計量しない場合には、中止ボタンBT92を操作する。中止ボタンBT92が操作された場合、処理(商品の購入)を中止し、待機画面GA10に遷移する(中止するか否かの確認画面を経て待機画面GA10に遷移してもよい)。なお、顧客Aは、4つのマイ容器の登録はしたものの、1種類の商品しか購入しない場合(他の登録済の3つのマイ容器は使用しない場合)、図13(A)の計量継続画面GA36の中止ボタンBT92を操作する。
【0111】
計量装置20は、図13(A)の計量継続画面GA36において顧客Aによって載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)が載置された場合、図13(B)に示したように容器選択画面GA32を表示する。
【0112】
なお、複数のマイ容器を登録した場合において、必ずしも登録順にマイ容器を載置しなくてもよい。顧客Aは、4つ目に登録したマイ容器(77g)に、ドライマンゴを容れ、今回、載台23aに載置したものとする。
【0113】
また、画面の遷移として、1つ目の商品を載置する場面では1つ目の商品を載置した後に、容器種類及びパスワードを確認し、容器種類及びパスワードを確認した後にマイ容器を選択させているが(図10(C)の待機画面GA10→図11(A)の容器種類選択画面GA30→図11(B)のパスワード入力画面GA31→図11(C)の容器選択画面GA32)、2つ目以降の商品を載置する場面では2つ目以降の夫々の商品を載置した後に、容器種類やパスワードを確認せずにマイ容器を選択させている(図13(A)の計量継続画面GA36→図13(B)の容器選択画面GA32)。つまり、計量装置20は、1つ目の商品が載置された場面において容器種類やパスワードを既に確認しているため、2つ目以降の商品が載置された場面では、容器種類やパスワードの確認を省略し、マイ容器を選択させている。
【0114】
図13(B)の容器選択画面GA32には、3つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-2、マイ容器登録情報表示領域HR2-3、マイ容器登録情報表示領域HR2-4)が設けられている。つまり、計量装置20は、パスワード「12」に紐付けて登録した4つのマイ容器のうち商品ラベルを貼付したマイ容器(1つ目に登録したマイ容器)以外のマイ容器(2つ目に登録したマイ容器、3つ目に登録したマイ容器、4つ目に登録したマイ容器)の夫々の登録情報(計量値、撮像画像)を図13(B)の容器選択画面GA32の3つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-2、マイ容器登録情報表示領域HR2-3、マイ容器登録情報表示領域HR2-4)に夫々表示している。
【0115】
例えば、計量装置20は、商品ラベルを発行するときに(プリントボタンBT86が操作されたときに)、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の登録情報のなかから当該商品ラベルを貼付するマイ容器(つまり容器選択画面GA32にて選択されたマイ容器)の登録情報を削除(消去)し、計量継続画面GA36において載台23aに商品が載置されたときに(容器選択画面GA32を表示する際に)、当該パスワードに紐付けられて記憶されているマイ容器の登録情報を容器選択画面GA32に表示してもよい。
【0116】
計量装置20は、商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報を削除(消去)するのではなく、商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報に完了フラグをセットしてもよい。つまり、計量装置20は、商品ラベルを発行するときに、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器の登録情報のなかから当該商品ラベルを貼付するマイ容器の登録情報に完了フラグをセットし、計量継続画面GA36において載台23aに商品が載置されたときに、当該パスワードに紐付けられて記憶されている1以上のマイ容器のうち完了フラグがセットされていないマイ容器の登録情報を容器選択画面GA32に表示してもよい。
【0117】
顧客Aは、4つ目に登録したマイ容器(77g)を載台23aに載置しているため、図13(B)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-4の選択ボタンBT83を操作する。
【0118】
計量装置20は、図13(B)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-4の選択ボタンBT83が顧客Aによって操作された場合、図13(C)に示したように商品選択画面GA33を表示する。顧客Aは、ドライマンゴを載台23aに載置しているため、図13(C)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-2(ドライマンゴの商品ボタン)を操作する。
【0119】
計量装置20は、図13(C)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-2が顧客Aによって操作された場合、図14(A)に示したように商品ラベル発行指示画面GA34を表示する。
【0120】
計量装置20は、図14(A)の商品ラベル発行指示画面GA34のプリントボタンBT86が顧客Aによって操作された場合、当該商品(ドライマンゴ)の商品ラベルを発行するとともに、図14(B)に示したように商品ラベル発行完了画面GA35を表示する。
【0121】
計量装置20は、図14(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において顧客Aによって載台23aからマイ容器が下ろされた場合、図14(C)に示したように計量継続画面GA36を表示する。つまり、図14(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場面は顧客Aの取引が完了した場面ではないため、計量装置20は、図14(B)の商品ラベル発行完了画面GA35において載台23aからマイ容器が下ろされた場合には図14(C)の計量継続画面GA36を表示する。
【0122】
なお、顧客Aは、4つのマイ容器の登録はしたものの、2種類の商品しか購入しない場合(他の登録済の2つのマイ容器は使用しない場合)、図14(C)の計量継続画面GA36の中止ボタンBT92を操作する。
【0123】
計量装置20は、図14(C)の計量継続画面GA36において顧客Aによって載台23aに商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)が載置された場合、図15(A)に示したように容器選択画面GA32を表示する。なお、顧客Aは、2つ目に登録したマイ容器(6g)に、商品(例えば、カシューナッツ)を容れ、今回、載台23aに載置したものとする。
【0124】
図15(A)の容器選択画面GA32には、2つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-2、マイ容器登録情報表示領域HR2-3)が設けられている。つまり、計量装置20は、パスワード「12」に紐付けて登録した4つのマイ容器のうち商品ラベルを貼付したマイ容器(1つ目に登録したマイ容器、4つ目に登録したマイ容器)以外のマイ容器(2つ目に登録したマイ容器、3つ目に登録したマイ容器)の夫々の登録情報(計量値、撮像画像)を図15(A)の容器選択画面GA32の2つのマイ容器登録情報表示領域HR2(マイ容器登録情報表示領域HR2-2、マイ容器登録情報表示領域HR2-3)に夫々表示している。
【0125】
顧客Aは、2つ目に登録したマイ容器(6g)を載台23aに載置しているため、図15(A)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-2の選択ボタンBT83を操作する。
【0126】
計量装置20は、図15(A)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-2の選択ボタンBT83が顧客Aによって操作された場合、図15(B)に示したように商品選択画面GA33を表示する。顧客Aは、カシューナッツを載台23aに載置しているため、図15(B)の商品選択画面GA33の商品ボタンBT84-3(カシューナッツの商品ボタン)を操作するが、既に説明した内容と同様であるため、以降の説明は省略する。
【0127】
(店舗提供容器で商品を購入する場合)
ある顧客Bが店舗提供容器で商品を購入する場合について説明する。顧客Bは、計量販売エリアに用意されている店舗提供容器を手に取って商品を容れ、待機画面GA10を表示中の計量装置20の載台23aに載置する。つまり、顧客Bは、待機画面GA10においてマイ容器登録開始ボタンBT70を操作せずに商品(店舗提供容器に容れられた状態の商品)を載置する。店舗提供容器は、提供形態として、購入容器、デポジット容器の2種類がある(更に複数サイズを用意してもよい)。購入容器は、顧客Bが店舗Sから購入する容器である。デポジット容器は、デポジット金によって店舗Sから顧客Bに貸与される容器である。何れの店舗提供容器も重量(風袋重量)は分かっている(載置されている店舗提供容器がどの店舗提供容器であるかが特定されれば風袋引きが可能である)。
【0128】
計量装置20は、待機画面GA10において顧客Bによって載台23aに商品(店舗提供容器に容れられた状態の商品)が載置された場合、容器種類選択画面GA30を表示する。顧客Bは、容器種類選択画面GA30の店舗提供容器BT80を操作する。
【0129】
計量装置20は、容器種類選択画面GA30の店舗提供容器BT80が顧客Bによって操作された場合、店舗提供容器の種類(購入容器、デポジット容器の別、サイズ等)の選択(指定)を受け付ける画面(非図示)を表示する。顧客Bは、載置している店舗提供容器を選択する。計量装置20は、顧客Bによって選択された店舗提供容器の風袋引きを実行し、商品選択画面GA33を表示する。計量装置20は、商品選択画面GA33において顧客Bによって商品が選択された場合、当該商品の単価や販売価格を表示した商品ラベル発行指示画面GA34し、プリントボタンBT86の操作に基づいて当該商品の商品ラベルを印刷、発行する。なお、計量装置20は、購入又はデポジットされる店舗提供容器(載置している店舗提供容器として選択された店舗提供容器)の金額(販売価格、デポジット金額)を表示してもよいし、商品ラベルを印刷してもよい。
【0130】
(動作モード)
マイ容器の登録に係る一連の処理を実行する動作モードをマイ容器登録モードと称し、マイ容器で商品を購入する動作モードをマイ容器商品購入モードと称し、店舗提供容器(購入容器、デポジット容器)で商品を購入する動作モードを店舗提供容器商品購入モードと称してもよい。また、マイ容器登録モードを単に容器登録モードと称し、マイ容器商品購入モードと店舗提供容器商品購入モードとを区別せずに商品購入モード(又は商品計量モード)と称してもよい。
【0131】
例えば、図3(A)~図4(C)(又は、図3(A)~図5(A))の画面遷移や、図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図10(A)(又は、図3(A)~図4(B)及び図8(A)~図10(B))の画面遷移は、マイ容器登録モードの画面遷移である。また、図5(A)~図7(B)(又は、図5(B)~図7(B))の画面遷移や、図10(B)~図15(B)(又は、図10(C)~図15(B))の画面遷移は、マイ容器商品購入モードの画面遷移である。
【0132】
(待機画面の他の例)
待機画面GA10において、商品(容器に容れられた状態の商品)を計量する場合(商品ラベルを発行する場合)にはボタンを操作せずに単に商品(容器に容れられた状態の商品)を載置するが、ボタンを操作した後に商品(容器に容れられた状態の商品)を載置するようにしてもよい。例えば、計量装置20は、図15(C)に示したような待機画面GA11を表示してもよい。
【0133】
待機画面GA11には、マイ容器を登録する作業を開始する場合に操作するマイ容器登録開始ボタンBT71と、商品(マイ容器又は店舗提供容器に容れられた状態の商品)を計量する場合に操作する商品計量ボタンBT72とが配置されている。
【0134】
例えば、顧客Aがマイ容器で1種類の商品を購入する場合(1つのマイ容器を登録する場合)において当該マイ容器を登録するときは待機画面GA11のマイ容器登録開始ボタンBT71を操作する。同様に、顧客Aがマイ容器で2種類以上の商品を購入する場合(2つ以上のマイ容器を登録する場合)において1つ目のマイ容器を登録するときは待機画面GA11のマイ容器登録開始ボタンBT71を操作する。顧客Aによる待機画面GA11のマイ容器登録開始ボタンBT71の操作後の画面遷移は、顧客Aによる待機画面GA10のマイ容器登録開始ボタンBT70の操作後の画面遷移と同様である。
【0135】
なお、顧客Aがマイ容器で2種類以上の商品を購入する場合において2つ目以降のマイ容器を登録するときには待機画面GA10(待機画面GA11)は表示されないが(マイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76→マイ容器計量指示画面GA20と遷移するが)、2つ目以降のマイ容器を登録するときにも待機画面GA10(待機画面GA11)を表示してもよい。
【0136】
また、顧客Aがマイ容器で1種類の商品を購入する場合(1つのマイ容器を登録する場合)において商品を計量するときは待機画面GA11の商品計量ボタンBT72を操作した後に商品(登録済のマイ容器に容れられた状態の商品)を載置する。同様に、顧客Aがマイ容器で2種類以上の商品を購入する場合(2つ以上のマイ容器を登録する場合)において1つ目の商品を計量するときは待機画面GA11の商品計量ボタンBT72を操作した後に商品(登録済の何れかのマイ容器に容れられた状態の商品)を載置する。顧客Aが待機画面GA11の商品計量ボタンBT72を操作した後に商品を載置した場合の画面遷移は、顧客Aが待機画面GA10において単に商品を載置した場合の画面遷移と同様である。
【0137】
なお、顧客Aがマイ容器で2種類以上の商品を購入する場合において2つ目以降の商品を計量するときには待機画面GA10(待機画面GA11)は表示されない(商品ラベル発行完了画面GA35→計量継続画面GA36と遷移する)。
【0138】
また、顧客Bが店舗提供容器で商品を購入するときは、待機画面GA11の商品計量ボタンBT72を操作した後に商品(店舗提供容器に容れられた状態の商品)を載置する。顧客Bが待機画面GA11の商品計量ボタンBT72を操作した後に商品を載置した場合の画面遷移は、顧客Bが待機画面GA10において単に商品を載置した場合の画面遷移と同様である。
【0139】
つまり、計量装置20は、待機画面GA10を表示する態様では、待機画面GA10のマイ容器登録開始ボタンBT70の操作でマイ容器登録モードとなり、待機画面GA10における商品の載置→容器種類選択画面GA30の店舗提供容器BT80の操作で店舗提供容器商品購入モードとなり、待機画面GA10における商品の載置→容器種類選択画面GA30のマイ容器ボタンBT81の操作でマイ容器商品購入モードとなる。あるいは、計量装置20は、待機画面GA10のマイ容器登録開始ボタンBT70の操作で容器登録モードとなり、待機画面GA10における商品の載置で商品購入モード(商品計量モードとなる。
【0140】
計量装置20は、待機画面GA11を表示する態様では、待機画面GA11のマイ容器登録開始ボタンBT71の操作でマイ容器登録モードとなり、待機画面GA11の商品計量ボタンBT72の操作→商品の載置→容器種類選択画面GA30の店舗提供容器BT80の操作で店舗提供容器商品購入モードとなり、待機画面GA11の商品計量ボタンBT72の操作→商品の載置→容器種類選択画面GA30のマイ容器ボタンBT81の操作でマイ容器商品購入モードとなる。あるいは、計量装置20は、待機画面GA11のマイ容器登録開始ボタンBT71の操作で容器登録モードとなり、待機画面GA11の商品計量ボタンBT72の操作で商品購入モード(商品計量モード)となる。
【0141】
(計量値による正否判定)
計量装置20は、載置の正否を計量値によって判定してもよい。具体的には、計量装置20は、載置されている物品(風袋+商品)の計量値が、未選択の登録済のマイ容器(複数存在する場合には重量が最も小さいマイ容器)の重量以下(又は未満)であった場合、エラーを報知(表示、音声出力)してもよい。例えば、計量装置20は、図6(B)の場面において仮に計量値が50(g)以下であった場合、エラーを報知してもよい。また、計量装置20は、図11(C)の場面において仮に計量値が6(g)以下であった場合、エラーを報知してもよい。また、計量装置20は、最小購入量を考慮して正否を判定してもよい。つまり、計量装置20は、載置されている物品の計量値が、未選択の登録済のマイ容器(複数存在する場合には重量が最も小さいマイ容器)の重量に最小購入量を加算した重量以下(又は未満)であった場合、エラーを報知してもよい。例えば、最小購入量を3(g)とした場合、計量装置20は、図6(B)の場面では計量値が53(g)以下であった場合、図11(C)の場面では計量値が9(g)以下であった場合、エラーを報知してもよい。
【0142】
計量装置20は、載置されている物品の計量値と登録済のマイ容器の風袋重量とに基づいて、選択可能なマイ容器を判定してもよい(選択可能なマイ容器を絞り込んでもよい)。また、計量装置20は、載置されている物品の計量値と登録済のマイ容器の風袋重量と最小購入量とに基づいて、選択可能なマイ容器を判定してもよい。例えば、計量装置20は、図13(B)の場面では、3番目に登録したマイ容器(風袋重量は123(g))を選択肢から除外してもよい。例えば、計量装置20は、マイ容器登録情報表示領域HR2-3を非表示又はグレーアウト表示してもよい。また、図13(B)の場面において仮に計量値が50(g)であった場合、計量装置20は、3番目に登録したマイ容器(風袋重量は123(g))及び4番目に登録したマイ容器(風袋重量は77(g))を選択肢から除外してもよい。例えば、計量装置20は、マイ容器登録情報表示領域HR2-3及びマイ容器登録情報表示領域HR2-4を非表示又はグレーアウト表示してもよい。
【0143】
(画像による正否判定)
計量装置20は、載置の正否を画像(画像認識)によって判定してもよい。具体的には、計量装置20は、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器を撮像し、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器の撮像画像と、未選択の登録済のマイ容器の撮像画像とを比較し、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器が登録済のマイ容器であるか否かを判定してもよい。例えば、計量装置20は、図6(B)の場面において、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器の撮像画像と、マイ容器登録情報表示領域HR2-1のマイ容器の撮像画像GA64とを比較し、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器が登録済のマイ容器であるか否かを判定してもよい。商品が容れられた状態で載置されているマイ容器が登録済のマイ容器でないと判定した場合には、エラーを報知(表示、音声出力)する。未選択の登録済のマイ容器が複数存在する場合には、計量装置20は、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器の撮像画像と夫々のマイ容器の撮像画像GA64とを比較し、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器が未選択の登録済のマイ容器の何れでもないと判定した場合、エラーを報知する。
【0144】
計量装置20は、商品が容れられた状態で載置されているマイ容器の撮像画像に基づいて、選択可能なマイ容器を判定してもよい(選択可能なマイ容器を絞り込んでもよい)。
【0145】
(パスワードの解放(解除、削除))
計量装置20は、パスワードと1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)とを紐付けて記憶するが、上述したように、ある顧客が設定可能(使用可能)なパスワードは、他の顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶されていないパスワードである。つまり、ある顧客がパスワードとして設定可能な2桁の数字は、他の顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶されていない2桁の数字である。計量装置20は、パスワード設定画面GA24において、ある顧客が入力した2桁の数字が、他の顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶されている2桁の数字である場合には、確定ボタンBT78を操作不可能とする(入力エラーとして他の2桁の数字の設定を促すメッセージを表示してもよい)。
【0146】
ある顧客がパスワードとして設定可能な2桁の数字(他の顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶されていない2桁の数字)は、顧客がマイ容器を登録する度に減少し、徐々に枯渇してゆくため、使用された2桁の数字を再度使用できるように解放する。2桁の数字は有限(「00」~「99」の100個)であるため、ある顧客が設定したパスワードを消去せずに記憶し続けると、徐々に使用可能なパスワードが減少して最終的には使用可能なパスワードが無くなるため、過去に設定されたパスワードを消去して再度利用できるように解放する。換言すれば、管理情報であるパスワードは、一時的に(消去(解放)される迄の間)、記憶される。すなわち、記憶部22における管理情報の記憶は、解放(解放手段)による一時的なものである。
【0147】
計量装置20は、パスワードと1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶するが、所定の条件の下、1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられ記憶しているパスワードを削除(消去)する。換言すれば、計量装置20は、管理情報であるパスワードを一時的に(所定の条件に基づいて削除する迄の間)記憶する。これにより、ある顧客がパスワードとして設定可能なパスワード(他の顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶されていないパスワード)が増加する。なお、計量装置20は、パスワードとともに当該パスワードに紐付けられ記憶している1以上のマイ容器の登録情報を削除してもよい。
【0148】
所定の条件は、例えば、(1)~(7)の1つ以上であってもよい。
(1)取引の完了
計量装置20は、取引の完了に基づいてパスワードを削除する。例えば、計量装置20は、今回1以上のマイ容器を登録した顧客について、今回登録した1以上のマイ容器に貼付する全部の商品ラベル(今回登録した1以上のマイ容器の夫々に容れた夫々の商品のうち最後に計量した商品の商品ラベル)を発行し終えたタイミング(又は、当該タイミングから所定時間(例えば、10分間)が経過したタイミング)で、当該顧客が設定したパスワード(当該顧客の1以上のマイ容器の登録情報に紐付けられて記憶しているパスワード)を削除してもよい。また、計量装置20は、今回1以上のマイ容器を登録した顧客について、今回登録した1以上のマイ容器に貼付する全部の商品ラベルを発行し終えたタイミングで、当該顧客が設定したパスワードについて削除対象である旨のフラグ(削除フラグ)をセットし、後のタイミング(例えば、1時間毎のタイミング、新たなパスワードが設定され設定可能な残数が所定個数になったタイミング、閉店のタイミング、開店のタイミング等)において、当該顧客が設定したパスワード(削除フラグがセットされているパスワード)を削除してもよい。
(2)記憶時からの時間経過
計量装置20は、パスワードの記憶タイミングから所定時間(例えば、30分)が経過したタイミングで、当該パスワードを削除する。つまり、今回1以上のマイ容器を登録した顧客について取引が完了していなくても(今回登録した1以上のマイ容器に貼付する全部の商品ラベルを発行し終えていなくても)、計量装置20は、当該1以上のマイ容器の登録情報と紐付けて記憶したパスワードを、当該1以上のマイ容器の登録情報と紐付けて記憶したタイミングから所定時間が経過したタイミングで削除する。また、計量装置20は、パスワードの記憶タイミングから所定時間(例えば、30分)が経過したタイミングで、該パスワードについて削除対象である旨のフラグ(削除フラグ)をセットし、後のタイミング(例えば、1時間毎のタイミング、新たなパスワードが設定され設定可能な残数が所定個数になったタイミング、閉店のタイミング、開店のタイミング等)において、該パスワード(削除フラグがセットされているパスワード)を削除してもよい。
(3)取引の中止
計量装置20は、取引の中止に基づいてパスワードを削除する。例えば、計量装置20は、今回1以上のマイ容器を登録した顧客によって中止ボタンBT92(例えば、パスワード入力画面GA31、容器選択画面GA32、商品選択画面GA33、商品ラベル発行指示画面GA34、計量継続画面GA36の中止ボタンBT92)が操作された場合、中止ボタンBT92が操作されたタイミング(又は、当該タイミングから所定時間(例えば、20分間)が経過したタイミング)で、当該顧客が設定したパスワードを削除してもよい。また、計量装置20は、中止ボタンBT92が操作されたタイミングで、削除フラグをセットし、後のタイミング(例えば、1時間毎のタイミング、新たなパスワードが設定され設定可能な残数が所定個数になったタイミング、閉店のタイミング、開店のタイミング等)において、当該顧客が設定したパスワード(削除フラグがセットされているパスワード)を削除してもよい。
(4)電源OFF/ON
計量装置20は、電源OFF時(又は電源ON時)に、削除フラグがセットされているパスワード(又は全てのパスワード)を削除する。
(5)閉店/開店
計量装置20は、閉店時刻に(又は閉店後の所定のタイミングで)、全てのパスワード(又は削除フラグがセットされているパスワード)を削除する。計量装置20は、開店時刻に(又は開店前の所定のタイミングで)、全てのパスワード(又は削除フラグがセットされているパスワード)を削除してもよい。
(6)店員の操作
計量装置20は、店員の操作に基づいてパスワードを削除する。例えば、店員は、メンテナンス画面において削除対象のパスワードを指定し、計量装置20は、店員によって指定されたパスワードを削除してもよい。店員は、全部のパスワードを削除対象のパスワードとして指定してもよい(計量装置20は、全部のパスワードを削除してもよい)。また、店員は、メンテナンス画面において、削除フラグがセットされているパスワードについて削除を命令する削除操作を行い、計量装置20は、店員による削除操作に基づいて削除フラグがセットされているパスワードを削除してもよい。また、店員は、メンテナンス画面において、パスワードに削除フラグをセットし(又は、削除フラグをセットするパスワードを指定し)、計量装置20は、後のタイミング(例えば、1時間毎のタイミング、新たなパスワードが設定され設定可能な残数が所定個数になったタイミング、閉店のタイミング、開店のタイミング等)において、削除フラグがセットされているパスワードを削除してもよい。
(7)所定の情報の入力
計量装置20は、所定の情報(例えば、店員が操作する装置から送信された削除指示情報)を受信した場合、削除フラグがセットされているパスワード(又は全てのパスワード)を削除する。また、計量装置20は、所定の情報(例えば、店員が所持する媒体に印刷等された削除指示情報をコード化したバーコード又は2次元コード)を読み取った場合、削除フラグがセットされているパスワード(又は全てのパスワード)を削除してもよい。
【0149】
(店員による各種操作等)
店員は、店員呼出ボタンBT91による店員呼出処理や顧客から声を掛けられ、顧客に代わって計量装置20を操作する場合がある。また、店員は、顧客が使用していないときに(つまり空いている状態の)計量装置20を操作する場合がある。計量装置20は、店員コード(管理用コード)のスキャンに基づいてメンテナンス画面を表示する。
【0150】
計量装置20は、メンテナンス画面に全顧客が設定した設定中のパスワード(記憶部22に記憶されているパスワード)を表示可能である。例えば、計量装置20は、メンテナンス画面における店員の操作に基づいて(又はメンテナンス画面の表示時に)、記憶部22に記憶されている全部のパスワード(夫々が1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)と紐付けて記憶部22に記憶されている全部のパスワード)をメンテナンス画面に表示する。例えば、記憶部22に、3つの登録情報(マイ容器dの登録情報d、マイ容器eの登録情報e、マイ容器fの登録情報f)に紐付けてパスワード「52」が記憶され、1つの登録情報(マイ容器gの登録情報g)に紐付けてパスワード「09」が記憶され、2つの登録情報(マイ容器hの登録情報h、マイ容器iの登録情報i)に紐付けてパスワード「34」が記憶されている場合、計量装置20は「52」、「09」、「34」を表示(全部を一覧表示、又は、次ボタン等によって1つずつ表示)する。計量装置20は、パスワードを昇順(「09」、「34」、「52」)に表示(一覧表示又は1つずつ表示)してもよいし、降順(「52」、「34」、「09」)に表示(一覧表示又は1つずつ表示)してもよい。計量装置20は、パスワードを古い順(記憶された順)に表示(一覧表示又は1つずつ表示)してもよいし、新しい順に表示(一覧表示又は1つずつ表示)してもよい。
【0151】
計量装置20は、メンテナンス画面に登録情報(風袋情報)を表示可能である。具体的には、計量装置20は、メンテナンス画面において店員によって指定されたパスワードに紐付けられている1以上の登録情報を表示する。例えば、計量装置20は、メンテナンス画面において夫々のパスワードに対応付けて登録情報表示ボタンを表示し、一の登録情報表示ボタンの操作があった場合、当該登録情報表示ボタンに対応するパスワードに紐付けられている1以上の登録情報を表示してもよい。一例として、計量装置20は、パスワード「52」「09」「34」を表示するとともに夫々のパスワードの近傍に登録情報表示ボタンを表示する。計量装置20は、パスワード「52」の近傍の登録情報表示ボタンが操作された場合にはパスワード「52」に紐付けられている3つの登録情報(登録情報d、登録情報e、登録情報f)を表示し、パスワード「09」の近傍の登録情報表示ボタンが操作された場合にはパスワード「09」に紐付けられている1つの登録情報(登録情報g)を表示し、パスワード「34」の近傍の登録情報表示ボタンが操作された場合にはパスワード「34」に紐付けられている2つの登録情報(登録情報h、登録情報i)を表示してもよい。なお、計量装置20は、全部のパスワードの夫々に紐付けられている1以上の登録情報を表示してもよい。例えば、計量装置20は、最初から(登録情報表示ボタン等の操作はなくとも)、3つの登録情報(登録情報d、登録情報e、登録情報f)に対応付けてパスワード「52」を表示し、1つの登録情報(登録情報g)に対応付けてパスワード「09」を表示し、2つの登録情報(登録情報h、登録情報i)に対応付けてパスワード「34」を表示してもよい。
【0152】
計量装置20は、メンテナンス画面においてパスワードを削除(記憶部22から消去)する操作を受け付けてもよい。例えば、計量装置20は、夫々のパスワードに対応付けて削除ボタンを表示し、一の削除ボタンの操作があった場合、当該削除ボタンに対応するパスワードを削除してもよい。一例として、計量装置20は、パスワード「52」「09」「34」を表示(又は、登録情報dと登録情報eと登録情報fとに対応付けてパスワード「52」を表示し、登録情報gに対応付けてパスワード「09」を表示し、登録情報hと登録情報iとに対応付けてパスワード「34」を表示)するとともに、夫々のパスワードの近傍に削除ボタンを表示する。計量装置20は、パスワード「52」の近傍の削除ボタンが操作された場合にはパスワード「52」を削除し(又はパスワード「52」とともに登録情報d、登録情報e、登録情報fを削除し)、パスワード「09」の近傍の削除ボタンが操作された場合にはパスワード「09」を削除し(又はパスワード「09」とともに登録情報gを削除し)、パスワード「34」の近傍の削除ボタンが操作された場合にはパスワード「34」を削除し(又はパスワード「34」とともに登録情報h、登録情報iを削除)してもよい。計量装置20は、削除ボタンが操作された場合、削除に代えて削除フラグをセットしてもよい。
【0153】
計量装置20は、メンテナンス画面において一のパスワードを選択する操作を受け付けてもよい。例えば、計量装置20は、夫々のパスワードに対応付けてパスワード選択ボタンを表示してもよい。計量装置20は、一のパスワードを選択する操作を受け付けた場合には、当該パスワードに紐付けられている1以上の登録情報を夫々のマイ容器を選択可能に表示(例えば、容器選択画面GA32のように表示)してもよい。一例として、計量装置20は、パスワード「52」「09」「34」を表示(又は、登録情報dと登録情報eと登録情報fとに対応付けてパスワード「52」を表示し、登録情報gに対応付けてパスワード「09」を表示し、登録情報hと登録情報iとに対応付けてパスワード「34」を表示)するとともに、夫々のパスワードの近傍にパスワード選択ボタンを表示する。計量装置20は、パスワード「52」の近傍のパスワード選択ボタンが操作された場合には、容器選択画面GA32と同様、マイ容器dやマイ容器eやマイ容器fを選択可能に登録情報dと登録情報eと登録情報fとを表示し、パスワード「9」の近傍のパスワード選択ボタンが操作された場合には、容器選択画面GA32と同様、マイ容器gを選択可能に登録情報gを表示し、パスワード「34」の近傍のパスワード選択ボタンが操作された場合には、容器選択画面GA32と同様、マイ容器hやマイ容器iを選択可能に登録情報hと登録情報iとを表示してもよい。
【0154】
つまり、通常時(顧客操作時)は、パスワード入力画面GA31における顧客のパスワードの入力→容器選択画面GA32と遷移させるが、メンテナンス時(店員操作時)は、メンテナンス画面における店員のパスワード選択→容器選択画面GA32と遷移させてもよい(容器選択画面GA32への遷移を以ってメンテナンスは終了する)。これにより、顧客が設定したパスワード(管理情報)を忘れてしまった場合であっても、当該顧客に代わって店員が当該パスワードを選択し、以降は当該顧客に処理を継続させることが可能になる。
【0155】
計量装置20は、パスワードを一時的に記憶(パスワードを所定の条件に基づいて消去)すると説明したが、一時的に記憶する情報(消去が予定されている情報。以下、ログ情報と区別して取引用情報と称する場合がある)とは別に、ログ情報(バックアップ用情報)として、パスワードと1以上の登録情報とを紐付けて記憶(保存)してもよい。ログ情報は、店員の操作(例えば、メンテナンス画面等における操作)からアクセスされるが、顧客の操作(例えば、パスワード入力画面GA31等における操作)からアクセスされない。ログ情報は、例えばシーケンス番号(通番)と、パスワードと、1以上の登録情報とから構成されてもよい。ログ情報を記憶するタイミングは、マイ容器を登録したタイミング(取引用情報と同じタイミング)であってもよいし、取引用情報においてパスワードを消去するタイミングであってもよい。
【0156】
具体例を挙げる。
(1)計量装置20は、1人目の顧客Cによるマイ容器jの登録操作(パスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78の操作)に基づいて、取引用情報として顧客Cの設定したパスワード「63」と登録情報j(マイ容器jの計量値、マイ容器jの撮像画像)とを紐付けて記憶し、取引用情報とは別にログ情報としてシーケンス番号「YYYYMMDD001」と、顧客Cの設定したパスワード「63」と、登録情報jとを紐付けて記憶する。
(2)計量装置20は、2人目の顧客Dによるマイ容器kの登録操作に基づいて、取引用情報として顧客Dの設定したパスワード「68」と登録情報k(マイ容器kの計量値、マイ容器kの撮像画像)とを紐付けて記憶し、取引用情報とは別にログ情報としてシーケンス番号「YYYYMMDD002」と、顧客Dの設定したパスワード「68」と、登録情報kとを紐付けて記憶する。
(3)2人目の顧客Dは、自身が設定したパスワード「68」ではなく誤って1人目の顧客Cの設定したパスワード「63」を入力する。計量装置20は、2人目の顧客Dの購入商品について1人目の顧客Cのマイ容器jの計量値で風袋引きを行い、処理を終了する。
(4)計量装置20は、取引用情報である顧客Cの設定したパスワード「63」を削除する。
(5)1人目の顧客Cは、自身が設定したパスワード「63」を入力する。計量装置20は、取引用情報としてパスワード「63」が記憶されていないため、エラーを表示する。
(6)計量装置20は、店員によるメンテナンス画面の操作に基づいて、ログ情報として記憶されているパスワード「63」に紐付いて記憶されている1人目の顧客Cのマイ容器jの登録情報jを読み出し、以降は、顧客Cが、自身のマイ容器jの計量値で風袋引きを行い、処理を終了する。つまり、自身の設定したパスワード(管理情報)を他の顧客が誤って入力して処理を終え、自身の設定したパスワードが取引用情報として記憶されていなくなっても、ログ情報としては記憶されているため、店員が介在し、処理を進めることができる。また、同一のパスワードであってもシーケンス番号によって区別され、夫々がログ情報として全て記憶されるため、店員は、例えば後日、パスワードが重複しているものも含め、全部のパスワードについて、夫々に紐付けられている1以上の登録情報を参照(確認)することができる。
【0157】
なお、パスワード忘れや誤入力に対処可能な方法として、取引用情報とログ情報とを別々に管理する方法について説明したが、例えば、データ構造として、シーケンス番号、第1フラグ、第2フラグ、パスワード、1以上の登録情報を紐付けて管理する方法によってもパスワード忘れや誤入力に対処可能である。第1フラグは、当該データの有効/無効を示すフラグである。第1フラグは、顧客によってパスワードが設定されることによって「有効(例えば値「0」)」となる。つまり、顧客によってパスワードが設定され、当該データが生成されるときに、第1フラグの初期値として「有効(値「0」)」がセットされる。第1フラグは、上述した「所定の条件」に従ってパスワードが消去されるときに「無効(例えば値「1」)」となる。「所定の条件」に従ってパスワードが消去されるときに実際にはパスワードを含む当該データは消去せずに当該データを無効化する(第1フラグを「有効(値「0」)」から「無効(値「1」)」に変化させる)。顧客からは、有効なデータ(第1フラグの値が「0」のデータ)のみが参照可能であるが、店員からは、有効なデータも無効なデータ(第1フラグの値が「1」のデータ)も参照可能である。
【0158】
顧客からは、有効なデータ(第1フラグの値が「0」のデータ)のみが参照可能であるため、第1フラグの値を「0」から「1」に変化させる制御(データを無効化する制御)が、「パスワードの消去」に相当する。つまり、第1フラグによって、「パスワードの一時的な記憶」が実現される。
【0159】
第2フラグは、当該データの無効化を予約するフラグである。つまり、第2フラグは、「所定の条件」に従ってセットされ得る「削除フラグ」に相当する。「所定の条件」に従って第2フラグがセット(例えば、値「1」)されたデータは、後に(例えば開店時刻等)に、無効なデータとなる(第1フラグの値を「0」から「1」に変化させる)。「所定の条件」に従って削除フラグをセットしない構成(削除フラグを用いない構成)の場合、第2フラグは不要である。
【0160】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、計量販売が改善される。
(1)上記実施形態におけるマイ容器の登録は、マイ容器の登録情報(風袋情報)を記憶部に記憶するといった方法であるため、顧客は簡便にマイ容器を登録することができる。例えば、マイ容器の登録情報をコード化したバーコードや2次元コードを印刷したラベルやマイ容器の登録情報を記憶させた電子タグ等をマイ容器に貼付するといった方法の場合にはマイ容器への貼付作業が必要になるが、上記実施形態の方法はマイ容器の登録情報を記憶部に記憶するといった方法であるため、簡便にマイ容器を登録することができる。
(2)上記実施形態におけるマイ容器の登録は、マイ容器の登録情報を記憶部に記憶するといった方法であるため、上述したマイ容器への貼付作業が必要となる方法において生じ得る貼付し忘れによる混乱や複数のマイ容器を登録した場合の貼付間違いによる不正確な値付け等が生じることはなく、スムースかつ正確な計量販売が実現される。
(3)上記実施形態におけるマイ容器の登録は、マイ容器の登録情報を記憶部に記憶するといった方法であるため、マイ容器へのラベル等の貼付を好まない顧客(なるべくラベル等を貼付したくない顧客)にも比較的受け容れられ易い。
(4)上記実施形態では、マイ容器の登録情報をパスワードに紐付けて記憶するようにしているため(つまり、夫々の顧客のマイ容器の登録情報は夫々の顧客が設定したパスワードによって個別にきちんと管理されるため)、マイ容器の利用する個々の顧客の負担を抑えつつ、マイ容器の利用した多数の顧客の計量販売を実現することができる。
(5)上記実施形態では、パスワードを一時的に記憶するようにしているため、覚え易い2桁の数字をパスワードとして用いたとしても、設定可能なパスワードが枯渇することなく、好適に運用することができる
(6)上記実施形態では、1以上のマイ容器の登録情報をパスワードに紐付けて記憶するようにしているため、複数のマイ容器を登録する場合であっても顧客は1つのパスワードを設定すればよく、効率的に複数のマイ容器を登録することができる。
(7)上記実施形態では、1以上のマイ容器の登録情報をパスワードに紐付けて記憶するようにしているため、複数のマイ容器を登録した場合であっても顧客は1つのパスワードを覚えておけばよいので顧客の負担は少なく、またパスワード忘れやパスワード間違いによる混乱も生じ難くなる。
【0161】
(変形例)
上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば下記(1)~(20)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(20)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0162】
(1)上記実施形態では、図6(A)のパスワード入力画面GA31→図6(B)の容器選択画面GA32→図6(C)の商品選択画面GA33と画面遷移する例を説明したが、図6(A)のパスワード入力画面GA31→図6(C)の商品選択画面GA33と画面遷移してもよい。つまり、登録したマイ容器が1つである場合には該マイ容器を選択させなくてもよい。登録したマイ容器が複数であって最後の1つを選択する場面においても同様である。つまり、選択対象となっている登録済のマイ容器が1つである場合には、顧客によるマイ容器の選択を省略してもよい。選択対象となっている登録済のマイ容器が1つである場合には、顧客に確認ボタンの操作を求め、確認ボタンの操作があった場合に次画面(商品選択画面)に遷移してもよい。
【0163】
(2)上記実施形態では、図13(B)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-1を非表示とし、図15(A)の容器選択画面GA32においてマイ容器登録情報表示領域HR2-1及びマイ容器登録情報表示領域HR2-4を非表示とする例を説明したが、既に選択済である旨(今回の選択対象ではない旨)の表示態様(例えばグレーアウト、斜線付き)で表示してもよい。また、選択ボタンBT83以外の部分については選択済のマイ容器のマイ容器登録情報表示領域HR2も未選択のマイ容器のマイ容器登録情報表示領域HR2と同様に表示し、選択済のマイ容器のマイ容器登録情報表示領域HR2の選択ボタンBTBT83について操作不可能な表示態様(例えばグレーアウト、斜線付き)で表示してもよい。
【0164】
(3)上記実施形態では、複数のマイ容器を登録する場合、順番に夫々のマイ容器の重量を計量して登録する例を説明したが、同一のマイ容器については1つを計量し、残りについては計量を省略してもよい。計量装置20は、同一のマイ容器があるか否かや同一のマイ容器の個数を顧客に確認してもよい。
【0165】
(マイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76の操作後に確認)
計量装置20は、マイ容器登録完了指示画面GA23の追加ボタンBT76が操作された場合、同一のマイ容器があるか否かや同一のマイ容器の個数を顧客に確認してもよい。例えば、計量装置20は、追加ボタンBT76の操作後に、「同じ容器がありますか」なるメッセージを表示するとともに「はい」ボタンや「いいえ」ボタンを配置した同一容器有無確認画面小画面(非図示)を表示(ポップアップ表示)してもよい。計量装置20は、同一容器有無確認画面小画面において「いいえ」ボタンの操作があった場合には同一容器有無確認画面小画面を消去してマイ容器計量指示画面GA20に遷移し(つまり計量に進み)、同一容器有無確認画面小画面において「はい」ボタンの操作があった場合には同一容器有無確認画面小画面に代えてテンキーを配置したテンキー小画面を表示(ポップアップ表示)してもよい。計量装置20は、テンキー小画面において置数入力操作があった場合にはマイ容器登録完了指示画面GA23に遷移する(つまり計量を省略する)。直前の計量値が、計量を省略したマイ容器の重量として反映される。
【0166】
例えば、同一の2つの容器を持参した顧客は、1つ目のマイ容器の登録後のマイ容器登録完了指示画面GA23(図4(B))において追加ボタンBT76を操作し、追加ボタンBT76の操作後に表示された同一容器有無確認画面小画面において「はい」ボタンを操作し、「はい」ボタンの操作後に表示されたテンキー小画面において「1」を操作する。これにより、1つ目のマイ容器の計量値が仮に62gであった場合、1つ目のマイ容器の計量値も62gとして登録される。なお、同一の3つの容器を持参した場合にはテンキー小画面において「2」を操作する。一方、異なる2つの容器を持参した顧客は、1つ目のマイ容器の登録後のマイ容器登録完了指示画面GA23(図4(B))において追加ボタンBT76を操作し、追加ボタンBT76の操作後に表示された同一容器有無確認画面小画面において「いいえ」ボタンを操作し、「いいえ」ボタンの操作後に表示されたマイ容器計量指示画面GA20(図8(A))にて2つ目のマイ容器を計量する。
【0167】
なお、テンキー小画面において置数する数字は、同一のマイ容器の個数であってもよい。つまり、同一の2つの容器を持参した場合には「2」を入力し、同一の3つの容器を持参した場合には「3」を入力するようにしてもよい。
【0168】
計量装置20は、同一容器有無確認画面小画面とテンキー小画面は1つの画面(又は1つの小画面)として表示してもよい。例えば、計量装置20は、追加ボタンBT76の操作後に、「同じ容器がある場合には個数を入力し、同じ容器がある場合には「ない」ボタンを操作してください」なるメッセージを表示するとともに、テンキーと「いいえ」ボタンを配置した画面(非図示)を表示してもよい。
【0169】
(マイ容器登録完了指示画面GA23に更に別のボタンを配置)
マイ容器登録完了指示画面GA23に追加ボタンBT76や登録完了ボタンBT77に加えて、例えば「+同一の容器追加」と表示した同一追加ボタンを配置してもよい。この場合、計量装置20は、同一追加ボタンの操作があった場合、上述のテンキー小画面を表示する。
【0170】
(4)上記実施形態では、2桁の数字を1以上のマイ容器(マイ容器の登録情報(風袋情報))を管理するための管理情報(パスワード)として用いる例を説明したが(例えば、図4(C)、図6(A)、図10(A)、図11(B))、管理情報は2桁の数字に限定されない。例えば、1桁又は3桁以上の数字を管理情報として用いてもよいし、アルファベットや記号等を管理情報として用いてもよいし、それらを組み合わせたものを管理情報として用いてもよい。また、動物等のキャラクタを管理情報として用いてもよい。
【0171】
アルファベットや記号等を管理情報として用いる場合には、数字を管理情報として用いる場合にテンキー(数字ボタン)を表示するのと同様、管理情報の設定時及び入力時にキーボード(アルファベットボタン、記号ボタン)を表示し、動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合には、管理情報の設定時及び入力時に夫々のキャラクタを図案化等したキャラクタボタンを表示してもよい。複数のキャラクタボタンを配置したキャラクタ選択画面(非図示)にキャラクタボタンを表示してもよい。
【0172】
(動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合の記憶方法)
動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合には、夫々のキャラクタ(キャラクタボタン)にはキャラクタ番号等を割り当てておき、キャラクタ番号等と1以上のマイ容器(マイ容器の登録情報)とを紐付けて記憶してもよい。アルファベットや記号等を管理情報として用いる場合についても同様である。なお、一時的に管理情報を記憶する仕組みは、動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合もアルファベットや記号等を管理情報として用いる場合も、数字を管理情報として用いる場合と同様である。つまり、1以上のマイ容器と紐付けて記憶している管理情報(数字、動物等のキャラクタに割り当てたキャラクタ番号等)を上述した所定の条件に基づいて削除すればよい(管理情報とともに登録情報も削除してもよい)。
【0173】
(数字やアルファベット等を管理情報として用いる場合のボタン表示)
数字やアルファベット等を管理情報として用いる場合、基本的には(数字1桁や文字1文字を管理情報とする場合を除き)、管理情報の設定時には(パスワード設定画面GA24では)、常に(管理情報の設定状況にかかわらず)、全部のボタンを操作可能に表示する。例えば、「8B1」が他の顧客の管理情報として設定されていない場合であっても設定されている場合であっても(「8B1」が設定可能であっても設定不可能であっても)、管理情報の設定時には「1」ボタンも「8」ボタンも「B」ボタンも操作可能に表示する。
【0174】
数字やアルファベット等を管理情報として用いる場合、管理情報の設定時と同様、管理情報の入力時においても(パスワード入力画面GA31においても)、基本的には、常に(管理情報の設定状況にかかわらず)、全部のボタンを操作可能に表示する。
【0175】
(動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合のボタン表示)
動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合、基本的には(2以上のキャラクタを組み合わせて管理情報とする場合を除き)、管理情報の設定時には設定可能なキャラクタのキャラクタボタンのみを操作可能(選択可能)に表示する。例えば、「ライオン」が他の顧客の管理情報として設定されていない場合(「ライオン」が設定可能である場合)には管理情報の設定時に「ライオン」ボタンを操作可能(選択可能)に表示し、「ライオン」が他の顧客の管理情報として設定されている場合(「ライオン」が設定不可能である場合)には管理情報の設定時に「ライオン」ボタンを非表示(又はグレーアウト表示)してもよい。なお、設定可能なキャラクタであるか否か(キャラクタボタンの表示/非表示)は記憶部を参照して判断可能である。記憶部に当該キャラクタ(キャラクタ番号等)が記憶されていなければ設定可能であり、記憶部に当該キャラクタ(キャラクタ番号等)が記憶されていれば設定不可能である。フラグを用いて設定可能なキャラクタであるか否かを管理してもよい。つまり、フラグを用いてキャラクタボタンの表示/非表示を制御してもよい。
【0176】
動物等のキャラクタを管理情報として用いる場合、管理情報の入力時には、基本的には、常に(管理情報の設定状況にかかわらず)、全部のキャラクタの各ボタンを操作可能に表示する。なお、最初は、常に、全部のキャラクタボタンを表示し、未設定のキャラクタのキャラクタボタンが操作された場合(つまり明らかに正しくないキャラクタが選択された場合)、設定中のキャラクタのキャラクタボタンのみを操作可能(選択可能)に表示してもよいし、最初から設定中のキャラクタのキャラクタボタンのみを操作可能(選択可能)に表示してもよい。
【0177】
つまり、ボタン1つが1つの管理情報に対応する場合、管理情報の設定時には、無用なやり直しをなくすため、設定可能なキャラクタのキャラクタボタンのみを操作可能に表示する。また、ボタン1つが1つの管理情報に対応する場合、管理情報の入力時には、常に全部のボタンを操作可能に表示してもよいし、設定中のボタンのみを操作可能に表示してもよい(不正解のボタンを非表示等にしてもよい)。
【0178】
なお、ボタン2つ以上が1つの管理情報に対応する場合において、管理情報の設定時に、ボタンを非表示(又はグレーアウト表示)にしてもよい。例えば、3桁の数字を管理情報とする場合において、「514」、「570」~「579」の11個が設定中(設定不可能)であるときは(記憶部に当該11個が記憶されているときには)、1桁目の入力前(設定前)は「0」~「9」の全10個のボタンを操作可能に表示→1桁目として「5」を入力→「7」以外の9個のボタンを操作可能に表示(「570」~「579」の10個を設定不可)→2桁目として「1」を入力→「4」以外の9個のボタンを操作可能に表示(「514」を設定不可)→3桁目として「3」を入力といった具合に、「513」の入力(設定)を受け付けるようにしてもよい。
【0179】
(5)上記実施形態では、顧客が管理情報を設定(決定)する例を説明したが(例えば、図4(C)、図10(A))、自動的に(顧客によらずに)管理情報を設定してもよい。例えば、計量装置20は、マイ容器登録完了指示画面GA23の登録完了ボタンBT77が顧客によって操作された場合、1つの管理情報を決定してもよい。また、計量装置20に代えて、計量装置20と通信可能な外部の装置(店舗内に設置されるレジ、レジを管理する管理装置、ストアコントローラ、店舗外に存在するサーバ等)が、1つの管理情報を決定してもよい。例えば、計量装置20は、外部の装置に管理情報の決定を依頼し、依頼に基づいて外部の装置が管理情報を決定し、決定した管理情報を計量装置20に通知してもよい。なお、計量装置20(外部の装置も同様)は、例えば、設定可能な管理情報(他の顧客によって使用されていない管理情報)のなかからランダムに1つの管理情報を決定してもよいし、設定可能な管理情報のなかから所定のルール(例えば、最後に使用されてからの経過時間が最も長いものを決定、所定期間内の使用回数が最も少ないもの決定等)に従って1つの管理情報を決定してもよい。
【0180】
自動的に設定された管理情報は、顧客に報知する。例えば、計量装置20は、パスワードとして12を決定した場合(又は外部の装置からパスワードとして12を通知された場合)、パスワードが12である旨(例えば、「パスワードは12です」なるメッセージ)を表示部26に表示する。
【0181】
(6)計量装置20は、管理情報を印刷した媒体を発行してもよい。例えば、計量装置20は、顧客によって設定された管理情報を視認可能に印刷した媒体(管理情報印刷レシート)を発行してもよい。例えば、図4(C)や図10(A)のパスワード設定画面GA24の確定ボタンBT78が顧客によって操作された場合、パスワードが12である旨を視認可能に印刷した管理情報印刷レシート(例えば、「パスワードは12です」と印刷した管理情報印刷レシート)を発行してもよい。
【0182】
また、計量装置20は、自動的に設定された管理情報を視認可能に印刷した管理情報印刷レシートを発行してもよい。例えば、計量装置20は、パスワードとして12を決定した場合(又は外部の装置からパスワードとして12を通知された場合)、パスワードが12である旨を視認可能に印刷した管理情報印刷レシートを発行してもよい。
【0183】
(7)計量装置20は、自装置(スキャナ部25)で読み取り可能なコードを印刷した媒体(コード印刷レシート)を発行してもよい。例えば、計量装置20は、顧客によって設定された管理情報(又は自動的に設定された管理情報)をコード化したバーコード(又は2次元コード)を印刷したコード印刷レシートを発行してもよい。
【0184】
計量装置20は、コード印刷レシートを読み取って管理情報を取得可能である。従って、計量装置20は、図6(A)や図11(B)のパスワード入力画面GA31に代えて、コード印刷レシートの読み取りを指示(案内)するコード印刷レシート読取指示画面(非図示)を表示してもよい。
【0185】
(8)計量装置20は、1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)をコード化したバーコード(又は2次元コード)を印刷したコード印刷レシートを発行してもよい。当該コード印刷レシートを印刷した場合には、当該コード印刷レシートを読み取れば、1以上のマイ容器の登録情報を取得できるため、管理情報は不要となる。
【0186】
計量装置20は、シーケンス番号、1以上のマイ容器の登録情報(風袋情報)をコード化したバーコード(又は2次元コード)を印刷したコード印刷レシートを発行してもよい。当該媒体を発行する場合も、管理情報は不要となる。
【0187】
(9)管理情報は、顧客識別情報(例えば、顧客が携帯する会員カードや顧客のスマートフォンから取得可能な会員情報、会員コード、会員番号)であってもよい。つまり、計量装置20は、顧客識別情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶してもよい。管理情報として顧客識別情報を用いる場合には、計量装置20は、図4(C)や図10(A)のパスワード設定画面GA24や図6(A)や図11(B)のパスワード入力画面GA31に代えて、顧客識別情報の読み取りを指示(案内)する顧客識別情報読取指示画面(非図示)を表示してもよい。なお、管理情報として顧客識別情報を用いる場合には、管理情報(顧客識別情報)の枯渇についての心配はないため、1以上のマイ容器の登録情報と紐付けられて記憶している顧客識別情報を削除しなくてもよいが、顧客識別情報と紐付けられて記憶している1以上のマイ容器の登録情報については削除することが好ましい。上述した所定の条件(1)~(7)に基づいて、上記登録情報を削除してもよい。
【0188】
管理情報として用いる顧客識別情報は、既存のもの(ポイント付与等に用いている顧客識別情報であってもの)であってもよいし、マイ容器を登録するための専用のものであってもよい。マイ容器を登録するための専用のものを用いる場合には、当該顧客識別情報を予め登録しておいてもよい。
【0189】
(10)上記実施形態では、計量販売エリアで陳列、販売されている全部の商品について商品選択画面GA33に表示する例を説明したが、一部の商品を表示してもよい。例えば、各商品の陳列容器にセンサ機能や通信機能を備える装置を設置し、各商品の顧客による取り出しをセンシングし、取り出された商品に対応する商品ボタンを商品選択画面GA33に表示してもよい(顧客による取り出しがセンシングされなかった商品の商品ボタンは表示しなくてもよい)。
【0190】
(11)上記実施形態では、1つのパスワード(管理情報)に1以上の登録情報(風袋情報)に紐付ける例を説明したが、1つのパスワードに1つの登録情報を紐付けてもよい。つまり、上記実施形態では、管理情報:風袋情報=1:nとして説明したが、管理情報:風袋情報=1:1であってもよい。つまり、複数の容器を持参した顧客は、マイ容器の夫々に対してパスワードを設定し、夫々のマイ容器に容れた商品を計量する際には夫々に設定したパスワードを入力してもよい。
【0191】
(12)上記実施形態では、計量装置20は、載台23aに載せられたもの上方から撮像するカメラ24を備えるが、載台23aに載せられたもの上方から撮像するカメラ24に代えて又は加えて載台23aに載せられたもの側方から撮像するカメラを備えてもよい。上記実施形態では、マイ容器の登録情報(風袋情報)は、該マイ容器の計量値と該マイ容器を上方から撮像した撮像画像であると説明したが、該マイ容器の計量値と該マイ容器を側方から撮像した撮像画像であってもよいし、該マイ容器の計量値と該マイ容器を上方から撮像した撮像画像と該マイ容器を側方から撮像した撮像画像であってもよい。計量装置20は、カメラを3台以上に備えてもよい。
【0192】
(13)上記実施形態では、マイ容器の登録情報は、該マイ容器の計量値と該マイ容器を上方から撮像した撮像画像であると説明したが、該マイ容器の計量値のみであってもよい。つまり、計量装置20は、管理情報(例えば、2桁の数字、キャラクタ、顧客識別情報等)と、1以上のマイ容器の計量値(登録した夫々のマイ容器の計量値)とを紐付けて記憶してもよい。
【0193】
(14)上記実施形態では、計量装置20は、プリントボタンBT86の操作に基づいて容器(マイ容器、店舗提供容器)に貼付する商品ラベルを印刷、発行する例を説明したが、計量装置20は、商品ラベルに代えて又は加えて、容器に貼付しない媒体(商品レシート)を印刷、発行してもよい。計量装置20は、レジにて読み取り可能なコード(バーコード等)を印刷した商品レシートを発行してもよい。複数のマイ容器を用いて複数の商品を購入する場合には、計量装置20は、夫々の商品の商品レシートを印刷、発行してもよいし、複数の商品について纏めた1枚の商品レシートを印刷、発行してもよい(最後の商品のプリントボタンBT86の操作に基づいて1枚の商品レシートを印刷、発行してもよい)。
【0194】
(15)上記実施形態では、計量装置20は、自装置内(記憶部22)に、管理情報(パスワード)と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶する例を説明したが、記憶場所は自装置内に限定されない。例えば、計量装置20は、外部の装置(店舗内に設置されるレジ、レジを管理する管理装置、ストアコントローラ、店舗外に存在するサーバ等)に、管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶してもよい。
【0195】
また、上記実施形態では、計量装置20は、自装置内に、商品ファイルや店舗提供容器ファイルを記憶する例を説明したが、上記と同様、記憶場所は自装置内に限定されない。ログ情報についても同様である。また、シーケンス番号、第1フラグ、(第2フラグ)、パスワード、1以上の登録情報を紐付けて記憶する情報についても同様である。
【0196】
(16)店舗Sに複数の計量装置20を設置し、マイ容器を持参した顧客が、ある計量装置20を用いてマイ容器を登録し、他の計量装置20を用いて商品(登録したマイ容器に容れられた状態の商品)を計量し、該商品の商品ラベルを発行できるようにしてもよい。つまり、商品ラベルを発行する計量装置20が、他の計量装置20によって記憶された1以上のマイ容器の登録情報にアクセス可能であればよい。例えば、夫々の計量装置20は、外部の装置に、管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶し、夫々の計量装置20は外部の装置にアクセスできるようにしてもよい。また例えば、夫々の計量装置20は、自装置の記憶部22に管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶し、夫々の計量装置20は他の計量装置20の記憶部22にもアクセスできるようにしてもよい。
【0197】
(17)上記実施形態では、計量装置20は、マイ容器を登録する機能(容器登録モード)と商品を計量する機能(商品購入モード)とを有するが、何れか一方の機能を有し他方の機能を有さなくてもよい。
【0198】
(18)上記(17)とも関連するが、計量装置20の機能を複数の装置によって実現してもよい。例えば、マイ容器を登録する機能を有し商品を計量する機能を有さない計量装置20A(マイ容器登録専用装置)と、商品を計量する機能を有しマイ容器を登録する機能を有さない計量装置20Bと、によって計量装置20の機能を実現してもよい。マイ容器を持参した顧客は、計量装置20Aを用いてマイ容器を登録し、計量装置20Bを用いて商品(計量装置20Aを用いて登録したマイ容器に容れられた状態の商品)を計量し、該商品の商品ラベルを発行する。計量装置20Bは、計量装置20Aによって記憶された1以上のマイ容器の登録情報にアクセス可能であればよい。例えば、計量装置20Aは、計量装置20Bからもアクセス可能な装置(例えば、サーバ等)に、管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶してもよい。また、計量装置20Aは、計量装置20Bの記憶部に、管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶してもよい。
また、計量装置20Aは、自装置内に、管理情報と1以上のマイ容器の登録情報とを紐付けて記憶し、計量装置20Bが計量装置20Aの記憶部にアクセスしてもよい。
【0199】
店舗Sに計量装置20と計量装置20Aとを設置してもよい。つまり、マイ容器を持参した顧客は、計量装置20又は計量装置20Aを用いてマイ容器を登録し、計量装置20を用いて商品(計量装置20又は計量装置20Aを用いて登録したマイ容器に容れられた状態の商品)を計量し、該商品の商品ラベルを発行できるようにしてもよい。店舗Sに計量装置20と計量装置20Bとを設置してもよい。つまり、マイ容器を持参した顧客は、計量装置20を用いてマイ容器を登録し、計量装置20又は計量装置20Bを用いて商品(計量装置20を用いて登録したマイ容器に容れられた状態の商品)を計量し、該商品の商品ラベルを発行できるようにしてもよい。
【0200】
(19)上記実施形態では、計量部23やカメラ24やスキャナ部25や表示部26や印刷部28や通信部29を備える計量装置20について説明したが(図1図2)、計量装置20が備える構成を複数の装置によって構成してもよい。計量装置20Aや計量装置20Bについても同様である。
【0201】
例えば、計量部やスキャナ部や表示部や印刷部や通信部を備える計量装置100と、カメラや通信部を備える撮像装置101とから構成してもよい。撮像装置101によって撮像された撮像画像は、直接又は他の装置を介して、計量装置100に送信される。計量装置100のスキャナ部は更に別体であってもよい(読取装置として構成してもよい)。計量装置100の表示部は更に別体であってもよい(表示装置として構成してもよい)。計量装置100の印刷部は更に別体であってもよい(印刷装置として構成してもよい)。
【0202】
また、計量部や通信部を備える計量装置102と、カメラやスキャナ部や表示部や印刷部や通信部を備えるラベル発行装置103とから構成してもよい。計量装置102とラベル発行装置103とは有線又は無線によって接続される。計量装置102は、デジタル情報を送信するものであってもよいし、アナログ情報を出力するものであってもよい。後者の場合、計量装置102からの出力情報(計量値)は、A/Dコンバータを介して、ラベル発行装置103(後述するラベル発行装置104等も同様)に入力される。ラベル発行装置103のカメラは更に別体であってもよい(撮像装置として構成してもよい)。ラベル発行装置103のスキャナ部は更に別体であってもよい(読取装置として構成してもよい)。ラベル発行装置103の表示部は更に別体であってもよい(表示装置として構成してもよい)。
【0203】
(20)計量装置20(計量装置20A、計量装置20Bも同様)の動作等の一部又は全部は、他の装置によって制御されてもよい。例えば、計量装置20に代えて、外部の装置(例えば、クラウドサーバ等)が、計量装置20の表示を制御してもよい。例えば、計量装置20は、各種の入力(顧客の操作、計量部23による計量値等)を受け付け、入力情報(操作情報、計量値等)をクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが処理した処理結果(図3図15の各種画面の画面情報、又は、図3図15の各種画面の表示制御情報等)を受信して動作(表示等)してもよい。つまり、計量装置20の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行してもよい。
【0204】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、計量装置、計量システム、プログラムに関する。
[背景技術]
例えば、計量販売において風袋引きが行われるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]実全昭58-172836号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、風袋引きが行われる計量販売には改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、風袋引きが行われる計量販売を改善する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段(例えば、計量装置20の計量部23、計量装置20A、100、102の計量部)と、載置台に載置された風袋に関する風袋情報(例えば、風袋重量/風袋重量+撮像画像)を生成する風袋情報生成手段(各装置のCPU)と、前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報(例えば、パスワード、キャラクタ、顧客識別情報)と、を関連付ける関連付け手段(各装置のCPU)とを備えることを特徴とする計量装置(例えば、計量装置20、計量装置20A、計量装置100、計量装置102)である。
(1)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、管理情報を用いて風袋情報を好適に管理することができる。
【0205】
(2)前記関連付け手段による前記風袋情報と前記管理情報との関連付けを解除(例えば、記憶部に風袋情報に紐付けて記憶されている管理情報を消去)する解除手段を備え、前記関連付け手段は、一の取引において前記風袋情報生成手段によって生成される前記風袋情報を、他の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と関連付けていない前記管理情報、又は、他の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と関連付けた後に前記解除手段によって当該関連付けが解除された前記管理情報に関連付けることを特徴とする(1)に記載の計量装置である。
(2)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、風袋情報と管理情報との関連付け(管理情報の記憶)が一時的なものとなるため、つまり、記憶部における管理情報の記憶は所定の条件が成立する迄の一時的なもの(記憶されてから消去(解放)される迄の間)となるため、設定可能(使用可能)な管理情報を枯渇させることなく好適に運用することができる。
【0206】
(3)前記風袋情報生成手段は、一の取引において複数の風袋の夫々に対応する複数の前記風袋情報を生成し、前記関連付け手段は、一の取引において前記風袋情報生成手段によって生成された複数の前記風袋情報を1つの前記管理情報に関連付けることを特徴とする(1)又は(2)に記載の計量装置である。
(3)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、顧客の負担も少なく、効率的に複数の容器を登録することができる。
【0207】
(4)表示手段と、前記風袋情報に関連付けられている前記管理情報のなかから一の前記管理情報を特定(例えば、パスワード入力画面GA31に入力されたパスワードによって特定)する管理情報特定手段とを備え、前記表示手段は、前記管理情報特定手段によって特定された前記管理情報に関連付けられている1以上の前記風袋情報を表示(例えば、マイ容器登録情報表示領域HR2に表示)するとともに一の風袋の指定を受け付ける(例えば、選択ボタンBT83によって受け付ける)風袋指定画面(例えば、容器選択画面GA32)を表示することを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載のいずれかの計量装置である。
(4)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、簡便に、登録済の1以上の容器を確認し、1つを選択することができる。
【0208】
(5)前記風袋情報に関連付けられている前記管理情報のなかから一の前記管理情報を特定(例えば、パスワード入力画面GA31に入力されたパスワードによって特定)する管理情報特定手段と、商品を特定する商品特定手段(例えば、商品選択画面GA33の商品ボタンBT84)とを備え、前記風袋情報生成手段によって前記風袋情報を生成する第1操作モード(例えば、マイ容器登録モード)、又は、前記質量検出手段によって検出された風袋及び商品の質量と前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報であって前記管理情報特定手段によって特定された前記管理情報に関連付けられている前記風袋情報に含まれる風袋の質量と前記商品特定手段によって特定された商品の単価とに基づいて売価を算出する第2操作モード(例えば、マイ容器商品購入モード)とを有することを特徴とする(1)~(4)のいずれかに記載の計量装置である。
(5)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、夫々の目的に応じた動作モードで動作することができる。
【0209】
(6)載置台に載置された物品を撮像する撮像手段を備え、前記風袋情報生成手段は、前記質量検出手段によって検出された風袋の質量と前記撮像手段で撮像された風袋の撮像画像とを含む風袋情報を生成することを特徴とする(1)~(5)のいずれかに記載の計量装置である。
(6)の計量装置によれば、計量販売が改善される。例えば、好適に、登録済の容器を確認、選択することができる。
【0210】
(7)前記管理情報を受け付ける管理情報受付手段を備え、前記関連付け手段は、前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記管理情報受付手段によって受け付けた前記管理情報と、を関連付けることを特徴とする(1)~(6)のいずれかに記載の計量装置。
(7)の計量装置によれば、計量販売が改善される。
【0211】
(8)表示手段を備え、前記表示手段は、前記管理情報を受け付ける所定の画面(例えば、パスワードの設定を受け付けるパスワード設定画面GA24、キャラクタの選択を受け付けるキャラクタ選択画面、顧客識別情報の読み取りを指示する顧客識別情報読取指示画面)を表示し、管理情報受付手段は、前記画面を介して前記管理情報を受け付けることを特徴とする(7)に記載の計量装置である。
(8)の計量装置によれば、計量販売が改善される。画面に従って簡便に操作することができる。
【0212】
(9)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出部(例えば、計量装置20の計量部23、計量装置20A、100、102の計量部)と、載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成部と、前記風袋情報生成部によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付け部とを備えることを特徴とする計量システムである。
(9)の計量システムによれば、計量販売が改善される。例えば、管理情報を用いて風袋情報を好適に管理することができる。
【0213】
(10)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、計量システムを構成する装置(例えば、計量装置20、計量装置20A、計量装置100、計量装置102、又は、計量装置20等の機能を複数の装置によって実現した場合の該複数の装置)としてコンピュータを機能させるためのプログラム(例えば、各装置又はサーバ側で動作するプログラム)であって、前記コンピュータを、載置台に載置された物品の質量を検出する質量検出手段、載置台に載置された風袋に関する風袋情報を生成する風袋情報生成手段、前記風袋情報生成手段によって生成された前記風袋情報と、前記風袋情報を管理するための管理情報と、を関連付ける関連付ける関連付け手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
(10)のプログラムによれば、計量販売が改善される。例えば、管理情報を用いて風袋情報を好適に管理することができる。
【0214】
なお、以上に説明した計量装置20等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0215】
20…計量装置、20A…計量装置、20B…計量装置、21…CPU、22…記憶部、23…計量部、24…カメラ、25…スキャナ部、26…表示部、27…音声出力部、28…印刷部、29…通信部、100…計量装置、102…計量装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
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図15