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特開2025-37122複合コネクタ及びこれを備えた複合コネクタの接続構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025037122
(43)【公開日】2025-03-17
(54)【発明の名称】複合コネクタ及びこれを備えた複合コネクタの接続構造
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/641 20060101AFI20250310BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20250310BHJP
   H01R 13/436 20060101ALI20250310BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20250310BHJP
【FI】
H01R13/641
H01R13/639 Z
H01R13/436
H01R13/42 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143899
(22)【出願日】2023-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】岩本 侑大
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA02
5E021FA03
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB11
5E021FC38
5E021HC09
5E021JA05
5E021JA11
5E021LA01
5E021LA09
5E021LA14
5E087EE02
5E087EE07
5E087EE08
5E087FF05
5E087FF07
5E087GG26
5E087GG32
5E087HH04
5E087MM05
5E087RR04
5E087RR06
5E087RR26
5E087RR47
(57)【要約】
【目的】 本発明は誤挿入用凸部を有する新規な複合コネクタを提供する。
【構成】 複合コネクタC1は、絶縁性を有する材料で構成されたハウジング100と、ハウジング100からY方向に突き出た第1接続部200aと、第1接続部200a内に配置され且つ第1接続部200外から目視可能に配置された第1接点部310aを有する第1端子300aと、ハウジング100からY方向に突き出ており且つ第1接続部200aに対してZ方向側に間隔をあけて配置された第2接続部200bと、第2接続部200b内に配置されており且つ第2接続部200bから露出又は突出した第2接点部310bを有する第2端子310bと、第2接続部200bにZ’方向側に凸となるように設けられ且つZ-Z’方向における第1接続部200aと第2接続部200との間に配置された誤挿入防止用凸部220bとを備えている。
【選択図】 図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有する材料で構成されたハウジングと、
前記ハウジングから第1方向の一方に突き出た第1接続部と、
前記第1接続部内に配置された少なくとも一つの第1端子であって、前記第1接続部外から目視可能に配置された第1接点部を有する前記少なくとも一つの第1端子と、
前記ハウジングから前記第1方向の一方に突き出ており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向に略直交する第2方向の一方側に間隔をあけて配置された第2接続部と、
前記第2接続部内に配置された少なくとも一つの第2端子であって、前記第2接続部外から目視可能に配置された第2接点部を有する前記少なくとも一つの第2端子と、
前記第2接続部に前記第2方向の他方側に凸となるように設けられており且つ前記第2方向における前記第1接続部と前記第2接続部との間に配置された少なくとも一つの誤挿入防止用凸部とを備えており、
前記第1方向は前記第1接続部の突出方向である複合コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載の複合コネクタにおいて、
前記ハウジングは、本体部を有しており、
前記本体部は、第1本体部と、第2本体部とを有しており、
前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であって、突出部と、被保持部とを有しており、
前記第1接続部の前記被保持部が前記ハウジングの前記第1本体部に保持されており、
前記第1接続部の前記突出部が前記ハウジングの前記第1本体部から前記第1方向の一方に突出しており、
前記複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記ボディは、前記第1接続部内に収容保持されており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第2接続部は、絶縁性を有する素材で構成されており、前記ハウジングの前記第2本体部から前記第1方向の一方に突き出ており、且つ前記少なくとも一つの第2端子を保持しており、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、絶縁性を有する素材で構成されており且つ前記第2接続部に一体的に連接されている複合コネクタ。
【請求項3】
請求項1記載の複合コネクタにおいて、
前記ハウジングは、本体部と、筒部とを有しており、
前記本体部は、第1本体部と、第2本体部とを有しており、
前記筒部は、前記第1本体部から前記第1方向の一方に延びた略円筒、略多角筒、一部が破断した略円筒又は一部が破断した略多角筒であり、
前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であって、突出部と、被保持部とを有しており、
前記第1接続部の前記被保持部は、前記筒部内に挿入保持されており、
前記第1接続部の前記突出部は、前記筒部から前記第1方向の一方に突出しており、
前記複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記ボディは、前記第1接続部内に収容保持されており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第2接続部は、絶縁性を有する素材で構成されており、前記ハウジングの前記第2本体部から前記第1方向の一方に突き出ており、且つ前記少なくとも一つの第2端子を保持しており、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、絶縁性を有する素材で構成されており且つ前記第2接続部に一体的に連接されている複合コネクタ。
【請求項4】
請求項2又は3記載の複合コネクタにおいて、
前記第1接続部の前記突出部は、前記第1接続部の中心軸に対して前記第2方向の一方側に位置する第1部と、
前記第1部に対して第3方向の一方側若しくは前記第3方向の他方側に位置すると共に前記第1部に対して前記第2方向の他方側に位置する少なくとも一つの第2部とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2方向における前記少なくとも一つの第2部と前記第2接続部との間の直線距離が、前記第2方向における前記第1部と前記第2接続部との間の直線距離よりも大きく、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、前記第1接続部の前記少なくとも一つの第2部に向けて凸である複合コネクタ。
【請求項5】
請求項3記載の複合コネクタにおいて、
前記筒部は、前記第1接続部の中心軸に対して前記第2方向の一方側に位置する第1部と、
前記第1部に対して第3方向の一方側若しくは前記第3方向の他方側に位置すると共に前記第1部に対して前記第2方向の他方側に位置する少なくとも一つの第2部とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2方向における前記筒部の前記少なくとも一つの第2部と前記第2接続部との間の直線距離が、前記第2方向における前記筒部の前記第1部と前記第2接続部との間の直線距離よりも大きく、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、前記筒部の前記少なくとも一つの第2部に向けて凸である複合コネクタ。
【請求項6】
請求項2又は3記載の複合コネクタにおいて、
絶縁性を有する素材で構成された保持具を更に備えており、
前記第2接続部は、前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部を収容した少なくとも一つの端子収容部と、
前記少なくとも一つの端子収容部に対して第3方向の一方側、他方側に設けられた一対の係合孔とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記保持具は、一対の係合アームを有しており、前記保持具の前記一対の係合アームが前記一対の係合孔に引っかけられており、
前記少なくとも一つの第2端子が前記保持具と前記第2接続部とによって保持されている複合コネクタ。
【請求項7】
請求項2又は3に記載の複合コネクタにおいて、
ロック部を更に備えており、
前記ロック部は、基部と、アーム部と、ロック凸部とを有しており、
前記基部は、前記第2接続部の前記第1方向の一方側の先端部から前記第2方向の一方側に立ち上がっており、
前記アーム部は、前記基部から前記第1方向の他方に延びており且つ前記第2接続部に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記ロック凸部は、前記アーム部に前記第2方向の一方側に凸となるように設けられており、
前記ロック部の前記第1方向の寸法が、前記第2接続部の前記第1方向の寸法と前記ハウジングの前記第2本体部の前記第1方向の寸法との和と同じ又は小さい複合コネクタ。
【請求項8】
請求項1記載の複合コネクタである第1複合コネクタと、
第2複合コネクタとを備えており、
前記第2複合コネクタは、導電性を有するシェルと、
絶縁性を有する材料で構成されたボディと、
少なくとも一つの第1端子と、
少なくとも一つの第2端子とを備えており、
前記シェルは、第1接続孔と、第2接続孔と、隔壁と、少なくとも一つの誤挿入防止用凹部と、収容孔とを有しており、
前記第1接続孔は、前記第1方向に延びており且つ前記第1方向の他方に開口しており、
前記第2接続孔は、前記第1方向に延びており、前記第1方向の他方に開口しており且つ前記第1接続孔に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記隔壁は、前記第1接続孔と前記第2接続孔との間の壁であり、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凹部は、前記隔壁に設けられており、前記第2接続孔から前記第2方向の他方側に延びており、前記第1方向の他方に開口しており且つ前記第2接続孔と連通しており、
前記収容孔は、前記第1接続孔及び前記第2接続孔に対して前記第1方向の一方側に設けられており、前記第1接続孔及び前記第2接続孔に連通しており且つ前記第1方向の一方に開口しており、
前記第2複合コネクタの前記ボディは、前記収容孔に少なくとも部分的に収容保持されており、
前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子は、前記第2複合コネクタの前記ボディに保持されており且つ当該ボディから前記第1接続孔内に突出した第1接点部を有しており、
前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子は、前記第2複合コネクタの前記ボディに保持されており且つ当該ボディから前記第2接続孔内に突出した第2接点部を有しており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入されており、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入されており、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記第1接続部と前記第2接続部並びに前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部との間の間隙に挿入された状態で、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部とが接触し、且つ、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部とが接触する複合コネクタの接続構造。
【請求項9】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第1接続孔を区画する前記隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁を有しており、前記第1壁は、前記第1接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第2壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第3壁は、前記第1接続孔に対して前記第2方向の他方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は前記第1接続部が、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項10】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第1接続孔を区画する前記隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁と、少なくとも一つの段差部とを有しており、前記第1壁は、前記第1接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第2壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第3壁は、前記第1接続孔に対して前記第2方向の他方側に位置しており、
前記少なくとも一つの段差部は、前記隔壁、前記第1壁、前記第2壁及び前記第3壁の少なくとも一つに設けられており且つ前記第1接続孔内に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に部分的に挿入され、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に部分的に挿入され、且つ、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が、前記第2複合コネクタの前記第1接続部内の前記少なくとも一つの段差部に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項11】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第2接続孔を区画する前記隔壁、第4壁、第5壁及び第6壁を有しており、前記第4壁は、前記第2接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第5壁は、前記第2接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第6壁は、前記第2接続孔に対して前記第2方向の一方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第2接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第4壁、前記第5壁又は前記第6壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は前記第2接続部が、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第4壁、前記第5壁又は前記第6壁に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項12】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第1複合コネクタは、ロック部を更に備えており、
前記第1複合コネクタの前記ロック部は、基部と、アーム部と、ロック凸部とを有しており、
前記基部は、前記第2接続部の前記第1方向の一方側の先端部から前記第2方向の一方側に立ち上がっており、
前記アーム部は、前記基部から前記第1方向の他方に延びており且つ前記第2接続部に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記ロック凸部は、前記アーム部に前記第2方向の一方側に凸となるように設けられており、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第2接続孔を区画する前記隔壁、第4壁、第5壁及び第6壁と、前記第6壁に第3方向の一方側に凸となるように設けられたロック部とを有しており、前記第4壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の一方側に位置しており、前記第5壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第6壁は、前記第1接続孔に対して前記第2方向の一方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2複合コネクタの前記ロック部には、前記第1方向に延びており且つ前記第1方向の他方に開口したガイド孔が設けられており、前記ガイド孔は、前記第6壁を貫通して前記第2接続孔に連通しており、前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に対して前記第2方向の一方側の壁には、ロック孔が設けられており、前記ロック孔は、前記ガイド孔から前記第2方向の一方に延びており且つ前記ガイド孔に連通しており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向し、且つ、前記第1複合コネクタの前記ロック部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入され、前記第1複合コネクタの前記ロック部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に挿入されて前記第1複合コネクタの前記ロック部の前記ロック凸部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ロック孔に嵌合するようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第2接続孔に対向しており、且つ、前記第1複合コネクタの前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記ロック部に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第2接続部及び/又は前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が、前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔の縁部に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項13】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタは、前記シェルの前記第1接続孔内に配置されており且つ前記シェルに電気的に接続されたグランド端子を更に備えており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であり、
前記第1複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記第1複合コネクタの前記ボディは、前記第1複合コネクタの前記第1接続部内に収容保持されており、
前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1複合コネクタの前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入されるときに、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部とが接触し且つ前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部とが接触する前に、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記グランド端子に接触する複合コネクタの接続構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合コネクタ及びこれを備えた複合コネクタの接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の複合コネクタの接続構造が記載されている。この接続構造は、第1複合コネクタと、第2複合コネクタとを備えている。
【0003】
第1複合コネクタは、ハウジングと、筒状の二つの第1外側導体と、二つの第1内側導体と、二つの第1絶縁体と、筒状の二つの第2外側導体と、二つの第2内側導体と、二つの第2絶縁体と、電源線とを備えている。ハウジングは、本体部と、本体部から第1方向の一方に突出した突出部と、突出部から第2方向の一方、他方に延びた第1、第2誤挿入防止凸部と有してしている。第1誤挿入防止凸部は、第2誤挿入防止用凸部に対して第3方向の一方側に位置している。第2方向は、第1方向に略直交する方向であり、第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交する方向である。本体部及び突出部内には、二つの第1収容空間、二つの第2収容空間及び第3収容空間が設けられている。また、突出部には、二つの第1開口、二つの第2開口及び第3開口が設けられている。二つの第1開口は、二つの第1収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。二つの第2開口は、二つの第2収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。第3開口は、第3収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。二つの第1外側導体は、ハウジングの二つの第1収容空間内に収容されており且つ突出部の二つの第1開口から露出している。二つの第1内側導体は、二つの第1絶縁体に保持されている。二つの第1絶縁体が、二つの第1内側導体と共に、二つの第1外側導体内で保持されている。二つの第2外側導体は、ハウジングの二つの第2収容空間内に収容されており且つ突出部の二つの第2開口から露出している。二つの第2内側導体は、二つの第2絶縁体に保持されている。二つの第2絶縁体が、二つの第2内側導体と共に、二つの第2外側導体内で保持されている。電源線は、ハウジングの第3収容空間内に収容されており且つ突出部の第3開口から露出している。
【0004】
第2複合コネクタは、ハウジングと、筒状の二つの第1外側導体と、二つの第1内側導体と、二つの第1絶縁体と、筒状の二つの第2外側導体と、二つの第2内側導体と、二つの第2絶縁体と、電源端子とを備えている。第2複合コネクタのハウジングは、第1複合コネクタの突出部が嵌合する嵌合凹部と、嵌合凹部の第2方向の一方、他方の壁に設けられた第1複合コネクタの第1、第2誤挿入防止凸部の外形、大きさ及び位置に対応した第1、第2誤挿入防止凹部とを有している。第2複合コネクタの二つの第1外側導体は、第2複合コネクタのハウジングに保持されており且つその先端部が嵌合凹部内に突出している。第2複合コネクタの二つの第1内側導体は、第2複合コネクタの二つの第1絶縁体に保持されている。第2複合コネクタの二つの第1絶縁体が、第2複合コネクタの二つの第1内側導体と共に、第2複合コネクタの二つの第1外側導体内で保持されている。第2複合コネクタの二つの第2外側導体は、第2複合コネクタのハウジングに保持されており且つその先端部が嵌合凹部内に突出している。第2複合コネクタの二つの第2内側導体は、第2複合コネクタの二つの第2絶縁体に保持されている。第2複合コネクタの二つの第2絶縁体が、第2複合コネクタの二つの第2内側導体と共に、第2複合コネクタの二つの第2外側導体内で保持されている。電源端子は、ハウジングに保持されており且つその先端部が嵌合凹部内に突出している。
【0005】
第1複合コネクタの第1、第2誤挿入防止凸部が第2複合コネクタの第1、第2誤挿入防止凹部に嵌合し、且つ、第1複合コネクタの突出部が第2複合コネクタの嵌合凹部に嵌合することによって、第1複合コネクタの二つの第1外側導体、二つの第1内側導体、二つの第2外側導体、二つの第2内側導体が第2複合コネクタの二つの第1外側導体、二つの第1内側導体、二つの第2外側導体、二つの第2内側導体に接続されると共に、第1複合コネクタの電源線に第2複合コネクタの電源端子が接続されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-107139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、誤挿入用凸部を有する新規な複合コネクタ及びこれを備えた複合コネクタの接続構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されたハウジングと、第1接続部と、少なくとも一つの第1端子と、第2接続部と、少なくとも一つの第2端子と、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部とを備えている。第1接続部は、ハウジングから第1方向の一方に突き出ている。少なくとも一つの第1端子は、第1接続部内に配置されている。少なくとも一つの第1端子は、第1接点部を有しており、第1接点部は、第1接続部外から目視可能に配置されている。第2接続部は、ハウジングから第1方向の一方に突き出ており且つ第1接続部に対して第1方向に略直交する第2方向の一方側に間隔をあけて配置されている。少なくとも一つの第2端子は、第2接続部内に配置されている。少なくとも一つの第2端子は、第2接点部を有しており、第2接点部は、第2接続部外から目視可能に配置されている。少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、第2接続部に第2方向の他方側に凸となるように設けられており且つ第2方向における第1接続部と第2接続部との間に配置されている。なお、第1方向は第1接続部の突出方向である。
【0009】
上記した態様の複合コネクタは、第2接続部が第1接続部に対して第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2接続部に第2方向の他方側に凸となるように設けられており且つ第2方向における第1接続部と第2接続部との間に配置されている。このように少なくとも一つの誤挿入防止用凸部を有する新規な複合コネクタが得られた。
【0010】
ハウジングは、本体部を有していてもよく、筒部を更に有していてもよい。本体部は、第1本体部と、第2本体部とを有していてもよい。筒部は、第1本体部から第1方向の一方に延びた略円筒、略多角筒、一部が破断した略円筒又は一部が破断した略多角筒とすることが可能である。
【0011】
第1接続部は、導電性を有しており且つ第1方向に延びた筒状であって、突出部と、被保持部とを有していてもよい。第1接続部の被保持部は、筒部内に挿入保持されていてもよいし、第1本体部に保持されていてもよい。第1接続部の突出部は、筒部又は第1本体部から第1方向の一方に突出していてもよい。
【0012】
複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えていてもよい。ボディは、第1接続部内に収容保持されていてもよい。
【0013】
第2接続部は、絶縁性を有する素材で構成されており、ハウジングの第2本体部から第1方向の一方に突き出ており且つ少なくとも一つの第2端子を保持していてもよい。第2接続部は、少なくとも一つの第2端子の第2接点部を収容した少なくとも一つの端子収容部を有していてもよい。
【0014】
少なくとも一つの第1端子の第1接点部は、第1接続部内に配置されており且つ第1接続部に対して第1方向の一方側から視認可能となるように第1接続部内から露出していてもよい。少なくとも一つの第2端子の第2接点部は、第2接続部内に配置されており且つ第2接続部に対して第1方向の一方側から視認可能となるように第2接続部内から露出していてもよい。
【0015】
少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、絶縁性を有する素材で構成されており且つ第2接続部に一体的に連接されていてもよいが、これに限定されるものではない。
【0016】
第1接続部の突出部及び/又は筒部は、第1接続部の中心軸に対して第2方向の一方側に位置する第1部と、第1部に対して第3方向の一方側若しくは第3方向の他方側に位置すると共に第1部に対して第2方向の他方側に位置する少なくとも一つの第2部とを有していてもよい。第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交する方向とすることが可能である。
【0017】
第2方向における突出部及び/又は筒部の少なくとも一つの第2部と第2接続部との間の直線距離が、第2方向における突出部及び/又は筒部の第1部と第2接続部との間の直線距離よりも大きくすることが可能である。この場合、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、第1接続部の少なくとも一つの第2部に向けて凸としてもよい。
【0018】
上記した何れかの態様の複合コネクタは、絶縁性を有する素材で構成された保持具を更に備えていてもよい。第2接続部は、少なくとも一つの端子収容部に対して第3方向の一方側、他方側に設けられた一対の係合孔を有していてもよい。保持具は、一対の係合アームを有しており、保持具の一対の係合アームが一対の係合孔に引っかけられていてもよい。少なくとも一つの第2端子が保持具と第2接続部とによって保持されていてもよい。
【0019】
上記した何れかの態様の複合コネクタは、ロック部を更に備えていてもよい。ロック部は、基部と、アーム部と、ロック凸部とを有していてもよい。基部は、第2接続部の第1方向の一方側の先端部から第2方向の一方側に立ち上がっていてもよい。アーム部は、基部から第1方向の他方に延びており且つ第2接続部に対して第2方向の一方側に間隔をあけて配置されていてもよい。アーム部は、第1本体部の第1方向の一方側の端面を越えて第1方向の他方に延びていてもよいが、これに限定されるものではない。ロック凸部は、アーム部に第2方向の一方側に凸となるように設けられていてもよい。ロック部の第1方向の寸法が、第2接続部の第1方向の寸法とハウジングの第2本体部の第1方向の寸法との和と同じ又は小さくてもよいが、これに限定されるものではない。
【0020】
本発明の一態様の複合コネクタの接続構造は、上記態様の複合コネクタである第1複合コネクタと、第2複合コネクタとを備えている。
【0021】
第2複合コネクタは、導電性を有するシェルと、絶縁性を有する材料で構成されたボディと、少なくとも一つの第1端子と、少なくとも一つの第2端子とを備えていてもよい。
【0022】
第2複合コネクタのシェルは、第1接続孔と、第2接続孔と、隔壁と、少なくとも一つの誤挿入防止用凹部と、収容孔とを有していてもよい。第1接続孔は、第1方向に延びており且つ第1方向の他方に開口していてもよい。第2接続孔は、第1方向に延びており、第1方向の他方に開口しており且つ第1接続孔に対して第2方向の一方側に間隔をあけて配置されていてもよい。隔壁は、第1接続孔と第2接続孔との間の壁であってもよい。少なくとも一つの誤挿入防止用凹部は、隔壁に設けられており、第2接続孔から第2方向の他方側に延びており、第1方向の他方に開口しており且つ第2接続孔と連通していてもよい。収容孔は、第1接続孔及び第2接続孔に対して第1方向の一方側に設けられており、第1接続孔及び第2接続孔に連通しており且つ第1方向の一方に開口していてもよい。
【0023】
第2複合コネクタのボディは、収容孔に収容保持されていてもよい。第2複合コネクタの少なくとも一つの第1端子は、ボディに保持されており且つボディから第1接続孔内に突出した第1接点部を有していてもよい。第2複合コネクタの少なくとも一つの第2端子は、ボディに保持されており且つボディから第2接続孔内に突出した第2接点部を有していてもよい。
【0024】
第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に挿入されており、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入されており、第2複合コネクタの隔壁が第1接続部と第2接続部との間に挿入されており、第1複合コネクタの少なくとも一つの第1端子の第1接点部と、第2複合コネクタの少なくとも一つの第1端子の第1接点部とが接触し、且つ、第1複合コネクタの少なくとも一つの第2端子の第2接点部と、第2複合コネクタの少なくとも一つの第2端子の第2接点部とが接触していてもよい。
【0025】
第2複合コネクタのシェルは、第1接続孔を区画する隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁を有していてもよい。第1壁は、第1接続孔に対して第3方向の一方側に位置していてもよい。第2壁は、第1接続孔に対して第3方向の他方側に位置していてもよい。第3壁は、第1接続孔に対して第2方向の他方側に位置していてもよい。
【0026】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に対向し、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、第2複合コネクタの隔壁が第1複合コネクタの間隙に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に挿入され、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、第2複合コネクタのシェルの隔壁が、第1複合コネクタの間隙に挿入されるようになっているとよい。
【0027】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第1接続孔に対向しており且つ第1複合コネクタの間隙が第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は第1接続部が、第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁に当接するようになっているとよい。
【0028】
第2複合コネクタのシェルは、少なくとも一つの段差部を更に有していてもよい。少なくとも一つの段差部は、隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁の少なくとも一つに設けられており且つ第1接続孔内に位置しているとよい。
【0029】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第1接続孔に対向しており且つ第1複合コネクタの間隙が第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第1接続孔に部分的に挿入され、第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁が、第1複合コネクタの間隙に部分的に挿入され、且つ、第1複合コネクタの第1接続部が、第2複合コネクタの第1接続部内の少なくとも一つの段差部に当接するようになっているとよい。
【0030】
第2複合コネクタのシェルは、第2接続孔を区画する隔壁、第4壁、第5壁及び第6壁を有していてもよい。第4壁は、第2接続孔に対して第3方向の一方側に位置していてもよい。第5壁は、第2接続孔に対して第3方向の他方側に位置していてもよい。第6壁は、第2接続孔に対して第2方向の一方側に位置していてもよい。
【0031】
第1方向において、第1複合コネクタの第2接続部が第2複合コネクタの第2接続孔に対向しており且つ第1複合コネクタの間隙が第2複合コネクタのシェルの第4壁、第5壁又は第6壁に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は第2接続部が、第2複合コネクタのシェルの第4壁、第5壁又は第6壁に当接するようになっているとよい。
【0032】
第2複合コネクタのシェルは、第6壁に第3方向の一方側に凸となるように設けられたロック部を更に有していてもよい。第2複合コネクタのロック部には、第1方向に延びており且つ第1方向の他方に開口したガイド孔が設けられていてもよい。ガイド孔は、第6壁を貫通して第2接続孔に連通していてもよい。第2複合コネクタのロック部のガイド孔に対して第2方向の一方側の壁には、ロック孔が設けられていてもよい。ロック孔は、ガイド孔から第2方向の一方に延びており且つガイド孔に連通していてもよい。
【0033】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に対向し、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、第2複合コネクタの隔壁が第1複合コネクタの間隙に対向し、且つ、第1複合コネクタのロック部が第2複合コネクタのロック部のガイド孔に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に挿入され、第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、第2複合コネクタのシェルの隔壁が、第1複合コネクタの間隙に挿入され、第1複合コネクタのロック部が第2複合コネクタのロック部のガイド孔に挿入されて第1複合コネクタのロック部のロック凸部が第2複合コネクタのロック部のロック孔に嵌合するようになっているとよい。
【0034】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第2接続孔に対向しており、且つ、第1複合コネクタの第2接続部が第2複合コネクタのロック部に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの第2接続部及び/又は少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が、第2複合コネクタのロック部のガイド孔の縁部に当接するようになっているとよい。
【0035】
第2複合コネクタは、シェルの第1接続孔内に配置されており且つシェルに電気的に接続されたグランド端子を更に備えていてもよい。
【0036】
第1複合コネクタの第1接続部、第2接続部が第2複合コネクタの第1接続孔、第2接続孔に挿入されるときに、第1複合コネクタの少なくとも一つの第1端子の第1接点部と、第2複合コネクタの少なくとも一つの第1端子の第1接点部とが接触し且つ第1複合コネクタの少なくとも一つの第2端子の第2接点部と、第2複合コネクタの少なくとも一つの第2端子の第2接点部とが接触する前に、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタのグランド端子に接触するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1A】本発明の実施例1に係る第1複合コネクタの正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図1B】前記第1複合コネクタの正面、底面及び右側面から表した斜視図である。
図1C】前記第1複合コネクタの正面図である。
図1D】前記第1複合コネクタの底面図である。
図2A】前記第1複合コネクタの図1C中の2A-2A断面図である。
図2B】前記第1複合コネクタの図1C中の2B-2B断面図である。
図2C】前記第1複合コネクタの図1C中の2C-2C断面図である。
図2D】前記第1複合コネクタの図1D中の2D-2D断面図である。
図2E】前記第1複合コネクタの図1D中の2E-2E断面図である。
図3A】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図3B】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを背面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図3C】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを正面、底面及び左側面から表した斜視図である。
図4A】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
図4B】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリ背面、底面及び左側面から表した斜視図である。
図5A】本発明の実施例1に係る第2複合コネクタの背面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図5B】前記第2複合コネクタの正面、底面及び右側面から表した斜視図である。
図5C】前記第2複合コネクタの背面図である。
図5D】前記第2複合コネクタの正面図である。
図6A】前記第2複合コネクタの図5C中の6A-6A断面図である。
図6B】前記第2複合コネクタの図5C中の6B-6B断面図である。
図6C】前記第2複合コネクタの図5C中の6C-6C断面図である。
図7A】前記第2複合コネクタの背面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図7B】前記第2複合コネクタの正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図8A】本発明の実施例1に係る第1複合コネクタと第2複合コネクタとの接続構造(コンビネーション)の正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図8B】前記接続構造の図8A中の8B-8B断面図である。
図8C】前記接続構造の図8A中の8C-8C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施例1、2及びその設計変形例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変形例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変形例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変形することが可能であることにも留意されたい。
【実施例0039】
以下、本発明の実施例1及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る複合コネクタ(第1複合コネクタ)C1について、図1A図4Bを参照しつつ説明する。図1A図4Bには、実施例1の複合コネクタC1が示されている。図1A図1B図1D図2C及び図3A図4Bには、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。Y-Y’方向は、Y方向(第1方向の一方)及びY’方向(第1方向の他方)を含む。図1A図1C図2A図2D図2E及び図3A図4Bには、Z-Z’方向(第2方向)が示されている。Z-Z’方向は、Y-Y’方向に略直交しており、且つZ方向(第2方向の一方)及びZ’方向(第2方向の他方)を含む。図1A図1D図2B図2E及び図3A図4Bには、X-X’方向(第3方向)が示されている。X-X’方向は、Y-Y’方向及びZ-Z’方向に略直交しており、且つY方向(第3方向の一方)及びY’方向(第3方向の他方)を含む。
【0040】
複合コネクタC1は、絶縁性を有するハウジング100と、第1接続部200aと、第2接続部200bとを備えている。
【0041】
ハウジング100は絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されている。ハウジング100は、本体部110を有している。本体部110は、第1本体部110aと、第1本体部110aに対してZ方向側の第2本体部110bとを有する。
【0042】
第1本体部110aは、Y方向側の第1端面と、Y’方向側の第2端面と、X方向側の第3端面と、X’方向側の第4端面とを有している。第1本体部110aの内部には、第1収容空間111aが設けられている。第1収容空間111aは、第1本体部110aを第1端面から第2端面にかけて貫通している。
【0043】
第1本体部110aの内部には、第1係合孔112aが更に設けられていてもよい。第1係合孔112aは、第1縦孔と、Z方向側の第1横孔と、Z’方向側の第1横孔と、Z方向側の第1係合部112a1と、Z’方向側の第1係合部112a1とを有している。第1縦孔は、第1本体部110aの第4端面に設けられており、第1収容空間111aに対してX’方向側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX’方向に開口している。Z方向側の第1横孔は、第1縦孔からX方向に延びており、第1収容空間111aに対してZ方向側側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX方向に開口している。Z’方向側の第1横孔は、第1縦孔からX方向に延びており、第1収容空間111aに対してZ’方向側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX方向に開口している。Z方向側の第1係合部112a1は、Z方向側の第1横孔のZ’方向側の縁部に設けられたZ方向側に凸の凸部又は当該縁部等である。Z’方向側の第1係合部112a1は、Z’方向側の第1横孔のZ方向側の縁部に設けられたZ’方向側に凸の凸部又は当該縁部等である。なお、第1係合孔112aは省略可能である。
【0044】
第2本体部110bは、Y方向側の第1端面と、Y’方向側の第2端面と、X方向側の第3端面と、X’方向側の第4端面と、Z方向側の第5端面とを有している。第2本体部110bの内部には、少なくとも一つの第2収容空間111bが設けられている。少なくとも一つの第2収容空間111bは、一(図示なし)又は複数(図2B図2C図2E及び図3B参照)とすることが可能である。一又は複数の第2収容空間111bは、第2本体部110bを第1端面から第2端面にかけて貫通している。複数の第2収容空間111bは、互いにX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0045】
ハウジング100は、筒部120を更に有していてもよい。筒部120は、略円筒、略多角筒、一部が破断した略円筒又は一部が破断した略多角筒であって、本体部110の第1本体部110aの第1端面からY方向に延びている。筒部120の内部は、第1収容空間111aに連通している。筒部120が第1接続部200aに部分的に外嵌している。
【0046】
筒部120は、第1部121と、少なくとも一つの第2部122とを有していてもよい。第1部121は、筒部120における第1接続部200aの中心軸に対してZ方向側に位置する部分である。少なくとも一つの第2部122は、一(図示なし)又は複数(図1C及び図2D参照)とすることが可能である。一の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX方向側若しくはX’方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。一の第2部122は、筒部120のX方向側の端部又はX’方向の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX方向側の端部又はX’方向の端部との間の部分であってもよい。複数の第2部122は、X方向側の第2部122と、X’方向側の第2部122とを含んでいる。X方向側の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。X方向側の第2部122は、筒部120のX方向側の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX方向側の端部との間の部分であってもよい。X’方向側の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX’方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。X’方向側の第2部122は、筒部120のX’方向側の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX’方向側の端部との間の部分であってもよい。Z-Z’方向における一又は複数の第2部122と第2接続部200bとの間の直線距離d1が、Z-Z’方向における第1部121と第2接続部200bとの間の直線距離d2よりも大きい。
【0047】
なお、筒部120の第1部121及び少なくとも一つの第2部122は省略可能である。この場合、筒部120を四角筒とし、筒部120のZ方向側の面と第2接続部200bとの間の直線距離が、筒部120のZ方向側の面のX方向の端からX’方向の端まで同じとするとよい。
【0048】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第1キー用凸部130を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第1キー用凸部130は、一(図示なし)又は複数(図1A図2A図2D及び図3A図3C参照)とすることが可能である。
【0049】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第1キー用凸部130を「一又は各第1キー用凸部130」とも称する。「一又は各第1キー用凸部130」のうちの一の第1キー用凸部130は、第1キー用凸部130が一つである場合の一の第1キー用凸部130に相当し、各第1キー用凸部130は、第1キー用凸部130が複数である場合の各々の第1キー用凸部130に相当する。
【0050】
一又は各第1キー用凸部130は、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており且つ筒部120の外周面に凸となるように設けられている。一又は各第1キー用凸部130のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形状は、任意であるが、略半円状(図1A図2A図2D及び図3A図3C参照)、略四角形状(図示なし)又は略台形状(図示なし)等とすることが可能である。一又は各第1キー用凸部130のY-Y’方向の寸法は、筒部120のY-Y’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよい。
【0051】
一の第1キー用凸部130は、筒部120の外周面に第1斜め方向に凸、第2斜め方向に凸、X方向に凸又はX’方向に凸となるように一体的に連接されている。第1斜め方向はX方向及びZ’方向の成分を含む方向である。第2斜め方向はX’方向及びZ’方向の成分を含む方向である。
【0052】
複数の第1キー用凸部130は、X方向側の第1キー用凸部130と、X’方向側の第1キー用凸部130とを含む。X方向側の第1キー用凸部130は、筒部120の外周面に第1斜め方向に凸又はX方向に凸となるように一体的に連接されている。X’方向側の第1キー用凸部130は、筒部120の外周面に第2斜め方向に凸又はX’方向に凸となるように一体的に連接されている。
【0053】
なお、筒部120及び少なくとも一つの第1キー用凸部130は省略可能である。筒部120が設けられている一方で、少なくとも一つの第1キー用凸部130が省略された構成としてもよい。
【0054】
第1接続部200aは、ハウジング100からY-Y’方向に突き出た構成であればよい。なお、Y-Y’方向は、第1接続部200aの突出方向に相当する。
【0055】
第1接続部200aは、例えば、Y-Y’方向に延びた筒状であって、導電性を有しており且つハウジング100に保持された構成とすることが可能である。より具体的には、第1接続部200aは、導電性を有する材料(例えば、金属やカーボンナノチューブ等の炭素材料)で構成された本体部110とは別体のY-Y’方向に延びた筒状であってもよいし、又は、絶縁性を有する材料で構成された本体部110とは別体のY-Y’方向に延びた筒状の本体と、その外面及び内面の少なくとも一方にメッキ加工や蒸着された金属膜を有する構成であってもよい。なお、第1接続部200aの中心軸は、第1接続部200aの中心を通ってY-Y’方向に延びている。
【0056】
第1接続部200aは、突出部210aと、被保持部220aとを有している。突出部210aは、第1接続部200aのY方向側の略円筒状又は略多角筒状の部分であって、Y方向側の先端面を有している。被保持部220aは、第1接続部200aの突出部210aに対してY’方向側の略円筒状又は略多角筒状の部分である。
【0057】
第1接続部200aは、後端部230aを更に有していてもよい。後端部230aは、第1接続部200aのY’方向側の略円筒状又は略多角筒状の部分であって、被保持部220aに対してY’方向側に位置している。後端部230aは、その内周面に設けられた内側に凸の円環状又は多角環状の当接部231aを有していてもよいが、有していなくても構わない。
【0058】
ハウジング100の筒部120が設けられている場合(図1A図3C参照)、第1接続部200aの被保持部220aのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法が、筒部120のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の内形、内形寸法に対応している。第1接続部200aの被保持部220aが筒部120内に挿入保持されており、第1接続部200aの後端部230aの少なくとも一部がハウジング100の第1本体部110aの第1収容空間111a内に収容されており、且つ第1接続部200aの突出部210aが筒部120からY方向に突出している。
【0059】
筒部120が設けられていない場合(図示なし)、第1接続部200aの被保持部220aがハウジング100の第1本体部110aの第1収容空間111a内で保持されており、第1接続部200aの後端部230aの少なくとも一部がハウジング100の第1本体部110aの第1収容空間111a内に収容されており、且つ第1接続部200aの突出部210aがハウジング100の第1本体部110aからY方向に突出している。
【0060】
第1接続部200aの突出部210aは、第1部211aと、少なくとも一つの第2部212aとを有している。第1部211aは、第1接続部200aにおける第1接続部200aの中心軸に対してZ方向側に位置する部分である。少なくとも一つの第2部212aは、一(図示なし)又は複数(図1C及び図2D参照)とすることが可能である。一の第2部212aは、第1接続部200aにおける第1部211aに対してX方向側若しくはX’方向側に位置すると共に、第1部211aに対してZ’方向側に位置する部分である。一の第2部212aは、第2接続部200bのX方向側の端部又はX’方向側の端部であってもよいが、第2接続部200bの第1部211aとX方向側の端部又はX’方向側の端部との間の部分であってもよい。複数の第2部212aは、X方向側の第2部212aと、X’方向側の第2部212aとを含んでいる。X方向側の第2部212aは、第1接続部200aにおける第1部211aに対してX方向側に位置すると共に、第1部211aに対してZ’方向側に位置する部分である。X方向側の第2部212aは、第2接続部200bのX方向側の端部であってもよいが、第2接続部200bの第1部211aとX方向側の端部との間の部分であってもよい。X’方向側の第2部212aは、第1接続部200aにおける第1部211aに対してX’方向側に位置すると共に、第1部211aに対してZ’方向側に位置する部分である。X’方向側の第2部212aは、第2接続部200bのX’方向側の端部であってもよいが、第2接続部200bの第1部211aとX’方向側の端部との間の部分であってもよい。Z-Z’方向における一又は複数の第2部212aと第2接続部200bとの間の直線距離d3が、Z-Z’方向における第1部211aと第2接続部200bとの間の直線距離d4よりも大きい。
【0061】
なお、第1接続部200aの第1部211a及び少なくとも一つの第2部212aは省略可能である。この場合、第1接続部200aを四角筒とし、第2接続部200bのZ方向側の面と第2接続部200bとの間の直線距離が、第2接続部200bのZ方向側の面のX方向の端からX’方向の端まで同じとするとよい。
【0062】
第2接続部200bは、ハウジング100からY-Y’方向に突き出ており且つ第1接続部200aに対してZ方向側に間隔をあけて配置された構成であればよい。
【0063】
第2接続部200bは、例えば、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており且つ本体部110のY方向側の端面に一体的に連接された構成とすることが可能である。より具体的には、第2接続部200bは、本体部110の第2本体部110bの第1端面に一体的に連接されており且つ第2本体部110bの第1端面からY方向に突出している。第2接続部200bは、Y方向側の先端面と、X方向側の第1側面と、X’方向側の第2側面とを有している。第2接続部200bは、Y方向側の先端部を有しており、この先端部が前記先端面を有している。
【0064】
第2接続部200bのY-Y’方向の寸法は、第1接続部200aの突出部210aのY-Y’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。第2接続部200bのY-Y’方向の寸法が、第1接続部200aの突出部210aのY-Y’方向の寸法よりも大きい場合、第2接続部200bの先端面が、第1接続部200aの突出部210aの先端面よりもY方向側に位置している。第2接続部200bのX-X’方向の寸法は、第1接続部200aの突出部210aのX-X’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。第2接続部200bのX-X’方向の寸法は、第2接続部200bのZ-Z’方向の寸法よりも大きくてもよく、その逆であってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0065】
第2接続部200bは、少なくとも一つの端子収容部210bを有している。少なくとも一つの端子収容部210bは、一(図示なし)又は複数(図1B図1C図2B図2D及び図3C参照)であって、ハウジング100の第2本体部110bの一又は複数の第2収容空間111bに連通しており、且つY方向及びZ’方向の少なくとも一方に開口している。複数の端子収容部210bは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0066】
第2接続部200bは、一対の第2係合孔230b(第2接続部の係合孔)を更に有していてもよい。筒部120が設けられている場合、一対の第2係合孔230bは、筒部120に対してY方向側に位置しており且つ第1接続部200aの突出部210aに対してZ方向側に位置している。筒部120が設けられていない場合、一対の第2係合孔230bは、第1接続部200aの突出部210aに対してZ方向側に位置している。一対の第2係合孔230bは、X方向側の第2係合孔230bと、X’方向側の第2係合孔230bとを含んでいる。X方向側の第2係合孔230bは、第2縦孔と、第2横孔と、第2係合部とを有している。X方向側の第2係合孔230bの第2縦孔は、一又は複数の端子収容部210bに対してX方向側に配置されており、Z-Z’方向に延びており、且つ少なくともZ’方向側に開口している。X方向側の第2係合孔230bの第2横孔は、X方向側の第2係合孔230bの第2縦孔のZ方向側の部分からX方向に延びており且つ当該第2縦孔に連通している。X方向側の第2係合孔230bの第2係合部は、X方向側の第2係合孔230bの第2横孔のZ’方向側の縁部又は当該縁部に設けられた凸部等である。X’方向側の第2係合孔230bは、第2縦孔と、第2横孔と、第2係合部とを有している。X’方向側の第2係合孔230bの第2縦孔は、一又は複数の端子収容部210bに対してX’方向側に配置されており、Z-Z’方向に延びており、且つ少なくともZ’方向側に開口している。X’方向側の第2係合孔230bの第2横孔は、X方向側の第2係合孔230bの第2縦孔のZ方向側の部分からX’方向に延びており且つ当該第2縦孔に連通している。X’方向側の第2係合孔230bの第2係合部は、X’方向側の第2係合孔230bの第2横孔のZ’方向側の縁部又は当該縁部に設けられた凸部等である。なお、一対の第2係合孔230bは省略可能である。
【0067】
第2接続部200bは、接続孔240bを更に有していてもよい。接続孔240bは、第2接続部200bの一又は複数の端子収容部210bに対してY方向側の部分に設けられている。接続孔240bは、Y方向に開口しており且つ一又は複数の端子収容部210bに連通している。接続孔240bは、Z’方向にも開口していてもよいが、これに限定されるものではない。
【0068】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを更に備えている。少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bは、一(図示なし)又は複数(図1A図2A図2D及び図3A図3C参照)であって、第2接続部200bにZ’方向(すなわち、第1接続部200a側)に凸となるように設けられており且つ第1接続部200aと第2接続部200bとの間に配置されている。少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220b並びに第2接続部200bと、第1接続部200aの突出部210aとの間には、間隙G(図2D参照)が生じている。
【0069】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを「一又は各誤挿入防止用凸部220b」とも称する。「一又は各誤挿入防止用凸部220b」のうちの一の誤挿入防止用凸部220bは、誤挿入防止用凸部220bが一つである場合の一の誤挿入防止用凸部220bに相当し、各誤挿入防止用凸部220bは、誤挿入防止用凸部220bが複数である場合の各々の誤挿入防止用凸部220bに相当する。
【0070】
一又は各誤挿入防止用凸部220bは、例えば、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており、第2接続部200bに一体的に連接されており且つZ’方向に凸である構成とすることが可能である。一又は各誤挿入防止用凸部220bのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形状は、任意であるが、略台形状(図2D参照)、略四角形状又は略半円状等とすることが可能である。一又は各誤挿入防止用凸部220bのY-Y’方向の寸法は、第2接続部200bのY-Y’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよい。一又は各誤挿入防止用凸部220bのX-X’方向の寸法は、第2接続部200bのX-X’方向の寸法よりも小さい。一又は各誤挿入防止用凸部220bは、第1接続部200a及び/又はハウジング100の筒部120(設けられている場合に限る。)に対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。一又は各誤挿入防止用凸部220bは、Z’方向側からみて、第1接続部200a及び/又はハウジング100の筒部120(設けられている場合に限る。)に対して少なくとも部分的に重なるように配置されていてもよいが、重ならないように配置されていてもよい。また、一又は各誤挿入防止用凸部220bは、一又は複数の第2収容空間111bのZ’方向側の開口に干渉しない位置に配置されている。
【0071】
一の誤挿入防止用凸部220bは、第2接続部200bの第1側面を越えてX方向に突き出ておらず且つ第2接続部200bの第2側面を越えてX’方向に突き出ていない。一の誤挿入防止用凸部220bのX方向側の端面が、第2接続部200bの第1側面に対してX’方向側に位置し、且つ、一の誤挿入防止用凸部220bのX’方向側の端面が、第2接続部200bの第2側面に対してX方向側に位置していてもよい。又は、一の誤挿入防止用凸部220bのX方向側の端面が、第2接続部200bの第1側面と面一である一方、一の誤挿入防止用凸部220bのX’方向側の端面が、第2接続部200bの第2側面に対してX方向側に位置していてもよい。又は、一の誤挿入防止用凸部220bのX方向側の端面が、第2接続部200bの第1側面に対してX’方向側に位置する一方、一の誤挿入防止用凸部220bのX’方向側の端面が、第2接続部200bの第2側面と面一であってもよい。
【0072】
ハウジング100の筒部120の一の第2部122及び/又は第1接続部200aの一の第2部212aが設けられている場合、(1)一の誤挿入防止用凸部220bは、筒部120の一の第2部122及び/又は第1接続部200aの一の第2部212aに向けて凸とすることが可能である(図示なし)が、(2)筒部120の第1部121及び/又は第1接続部200aの第1部211aに向けて凸としても構わない(図示なし)。
【0073】
ハウジング100の筒部120の複数の第2部122及び/又は第1接続部200aの複数の第2部212aが設けられている場合、(3)一の誤挿入防止用凸部220bは、筒部120の複数の第2部122のうちの一つ及び/又は第1接続部200aの複数の第2部212aうちの一つに向けて凸とすることが可能である(図示なし)が、(4)筒部120の第1部121及び/又は第1接続部200aの第1部211aに向けて凸としても構わない(図示なし)。
【0074】
複数の誤挿入防止用凸部220bは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。複数の誤挿入防止用凸部220bは、最もX方向側の誤挿入防止用凸部220bと、最もX’方向側の誤挿入防止用凸部220bとを含む。最もX方向側の誤挿入防止用凸部220bは、第2接続部200bの第1側面を越えてX方向に突き出ていない。最もX方向側の誤挿入防止用凸部220bのX方向側の端面は、第2接続部200bの第1側面と面一であってもよいが(図1C及び図2D参照)、第2接続部200bの第1側面に対してX’方向側に位置していてもよい(図示なし)。最もX’方向側の誤挿入防止用凸部220bは、第2接続部200bの第2側面を越えてX’方向に突き出ていない。最もX’方向側の誤挿入防止用凸部220bのX’方向側の端面は、第2接続部200bの第2側面と面一であってもよいが(図1C及び図2D参照)、第2接続部200bの第2側面に対してX方向側に位置していてもよい(図示なし)。
【0075】
ハウジング100の筒部120の複数の第2部122及び/又は第1接続部200aの複数の第2部212aが設けられている場合、(5)複数の誤挿入防止用凸部220bは、筒部120の複数の第2部122及び/又は第1接続部200aの複数の第2部212aに向けて凸とすることが可能である(図1C及び図2D参照)が、(6)複数の誤挿入防止用凸部220b(全ての誤挿入防止用凸部220b)のうちの一の誤挿入防止用凸部220bが筒部120の第1部121及び/又は第1接続部200aの第1部211aに向けて凸であり、残りの一若しくは複数(全ての誤挿入防止用凸部220bよりも一つ少ない複数)の誤挿入防止用凸部220bが筒部120の複数の第2部122(全ての第2部122)のうちの一つ若しくは複数(全ての第2部122よりも一つ少ない複数)、及び/又は、第1接続部200aの複数の第2部212a(全ての第2部212a)のうちの一つ若しくは複数(全ての第2部212aよりも一つ少ない複数)に向けて凸とすることが可能である(図示なし)。
【0076】
なお、一又は複数の誤挿入防止用凸部220bは、導電性を有する材料又は絶縁性を有する材料で構成された第2接続部200bと別体であって、第2接続部200bにインサート成形等で固定されていてもよい。
【0077】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第2キー用凸部(図示なし)を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第2キー用凸部は、一又は複数とすることが可能である。
【0078】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2キー用凸部を「一又は各第2キー用凸部」とも称する。「一又は各第2キー用凸部」のうちの一の第2キー用凸部は、第2キー用凸部が一つである場合の一の第2キー用凸部に相当し、各第2キー用凸部は、第2キー用凸部が複数である場合の各々の第2キー用凸部に相当する。
【0079】
一又は各第2キー用凸部は、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており且つ第2接続部200bに凸となるように設けられている。一又は各第2キー用凸部のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形状は、任意であるが、略半円状、略四角形状又は略台形状等とすることが可能である。一又は各第2キー用凸部のY-Y’方向の寸法は、第2接続部200bのY-Y’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよい。
【0080】
一の第2キー用凸部は、第2接続部200bの第1側面にX方向に凸となるように一体的に連接されていてもよいし、第2接続部200bの第2側面にX’方向に凸となるように一体的に連接されていてもよい。複数の第2キー用凸部は、X方向側の第2キー用凸部と、X’方向側の第2キー用凸部とを含む。X方向側の第2キー用凸部は、第2接続部200bの第1側面にX方向に凸となるように一体的に連接されている。X’方向側の第2キー用凸部は、筒部120の外周面にX’方向に凸となるように一体的に連接されている。なお、少なくとも一つの第2キー用凸部は省略可能である。
【0081】
複合コネクタC1は、ロック部200cを更に備えていてもよい。ロック部200cは、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており且つハウジング100の第2本体部110bの第5端面に一体的に連接された構成とすることが可能である。ロック部200cは、基部210cと、アーム部220cと、ロック凸部230cとを有している。
【0082】
基部210cは、第2接続部200bの先端部からZ方向側に立ち上がっている。アーム部220cは、基部210cからY’方向に延びており且つ第2接続部200bに対してZ方向側に間隔をあけて配置されている。アーム部220cは、ハウジング100の第1本体部110aの第1端面を越えてY’方向に延びているとよい。ロック凸部230cは、アーム部220cにZ方向側に凸となるように設けられている。
【0083】
ロック部200cは、アーチ部240cを更に有していてもよい。アーチ部240cは、X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面形状が上下逆の略U字状であって、ハウジング100の第2本体部110bの第5端面上に固定されている。この場合、アーム部220cは、基部210cからアーチ部240cにかけてY’方向に延びており且つ第2接続部200b及びハウジング100の第2本体部110bに対してZ方向側に間隔をあけて配置されている。なお、アーチ部240cは省略可能であるし、アーチ部240cに代えて別の基部がハウジング100の第2本体部110bの第5端面からZ方向に立ち上がった構成としてもよい。ロック部200cのY-Y’方向の寸法が、第2接続部200bのY-Y’方向の寸法とハウジング100の第2本体部110bのY-Y’方向の寸法との和と同じ又は小さくともよいが、これに限定されるものではない。また、ロック部200c自体を省略することも可能である。
【0084】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第1端子300aを更に備えている。少なくとも一つの第1端子300aは、一(図1B図1C図2A図2D図4A図4B参照)又は複数(図示なし)とすることが可能である。一又は複数の第1端子300aは、第1接続部200a内に配置されている。以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第1端子300aは一つとするが、複数であっても、以下と同様の構成とすることが可能である。
【0085】
第1接続部200a内で第1端子300aの中心を通ってY-Y’方向に延びる図示しない仮想線が第1接続部200aの中心軸に略一致するように配置されていることによって、第1端子300aと第1接続部200aとが同軸構造をなしていてもよい。
【0086】
第1端子300aは、金属板等の導電性を有する材料で構成されており且つ第1接点部310aと、第1本体部320aと、第1テール部330aとを有している。
【0087】
第1本体部320aは、一又は各第1端子300aの第1接点部310aと第1テール部330aとの間の部分である。例えば、第1本体部320aは、Y-Y’方向に延びた略筒状の板(図2D図4A及び図4B参照)、Y-Y’方向に延びた略U字状の板(図示なし)又はY-Y’方向に延びた棒(図示なし)等で構成されている。
【0088】
第1接点部310aは、第1本体部320aのY方向の端からY方向に延びた一対のビーム(図2A図4A及び図4B参照)、Y方向に延びた棒(図示なし)、Y方向に延びた平板(図示なし)又はY方向に延びた筒(図示なし)等で構成されている。
【0089】
第1テール部330aは、第1本体部320aからY’方向に延びた平板、略筒又は棒等で構成されている。
【0090】
複合コネクタC1はボディ400を更に備えている。ボディ400は、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されている。ボディ400のY-Y’方向における一部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法は、第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の内形、内形寸法に対応している。ボディ400は、第1接続部200a内に収容保持されており且つ第1端子300aを部分的に保持している。すなわち、第1端子300aは、ボディ400と共に、第1接続部200a内に収容保持されている。第1接続部200aが当接部231aを有している場合、ボディ400は、当接部231aに対してY方向側から当接している。
【0091】
ボディ400は、例えば、少なくとも一つの端子収容部410を有している。少なくとも一つの端子収容部410は、少なくとも一つの第1端子300aの数に応じて一又は複数とすることが可能であるが、ここでは、少なくとも一つの第1端子300aを一つとして説明しているため、少なくとも一つの端子収容部410も一つであるとして説明する。なお、少なくとも一つの端子収容部410が複数である場合も、以下と同様の構成とすることが可能である。
【0092】
端子収容部410はボディ400内部に設けられており且つ第1端子300aを部分的に保持している。端子収容部410は、Y方向側の第1収容部411と、Y’方向側の第2収容部412とを有している。
【0093】
第1収容部411は、Y-Y’方向に延びた空間であって、Y方向に開放されている。第1収容部411のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形、大きさは、第1端子300aの第1本体部320aのY方向側の部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法に対応している。第1収容部411内に、第1端子300aの第1本体部320aのY方向側の部分が収容保持されており且つ第1端子300aの第1接点部310aが収容されている。第1端子300aの第1接点部310aは、第1接続部200aに対してY方向側(第1接続部200a外)から視認可能となるように、第1収容部411からに露出すると共に、第1接続部200aから露出している。
【0094】
第2収容部412は、Y-Y’方向に延びた空間であって、Y’方向に開放されており且つ第1収容部411に連通している。第2収容部412のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の大きさは、第1収容部411のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の大きさよりも大きく且つ第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形寸法及び対応する第1端子300aの第1テール部330aのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形寸法よりも大きい。第2収容部412内に、第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分及び第1テール部330aが収容されている。
【0095】
一又は各端子収容部410は、一対の保持アーム413を更に有していてもよい。一対の保持アーム413は、第2収容部412のX方向側又はZ方向側の第1壁、第2収容部412のX’方向側又はZ’方向側の第2壁を切り欠いて形成されている。一対の保持アーム413は、先端部と、基部とを有する。一対の保持アーム413の基部が第2収容部412の第1壁、第2壁に一体的に連接されている。一対の保持アーム413は、基部から先端部にかけて互いの距離が漸次近づくように傾斜している。一対の保持アーム413の先端部が、第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分を弾性的に保持している。なお、保持アーム413は、第2収容部412に一つだけ設けられていてもよく、三つ以上設けられていてもよい。また、第2収容部412には、保持アーム413が設けられていなくても構わない。
【0096】
なお、第1端子300aの第1本体部320aがボディ400内に少なくとも部分的にインサート成形等で保持されていてもよい。この場合、第1端子300aの第1接点部310aがボディ400からY方向に露出又は突出すると共に、第1端子300aの第1テール部330aがボディ400からY’方向に露出又は突出する。
【0097】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第1ケーブル600aを更に備えていてもよい。少なくとも一つの第1ケーブル600aは、少なくとも一つの第1端子300aの数に応じて一又は複数とすることが可能であるが、ここでは、少なくとも一つの第1端子300aを一つとして説明しているため、少なくとも一つの第1ケーブル600aも一つであるとする。なお、少なくとも一つの第1ケーブル600aが複数である場合も、以下と同様の構成とすることが可能である。
【0098】
第1ケーブル600aは、いわゆる同軸ケーブルであってもよいが、これに限定されるものではない。第1ケーブル600aは、外側絶縁体610aと、外側導体620aと、内側絶縁体630aと、内側導体640aとを有している。外側絶縁体610aは、絶縁性を有する材料で構成された筒状のジャケットである。外側導体620aは、網組み銅線等の導体で構成された筒状であって、外側絶縁体610a内に配置されている。外側導体620aのY方向側の先端部は、外側絶縁体610aからY方向に突出している。外側導体620aの先端部は、そのY方向側の部分がY’方向側に折り返されていてもよいが、これに限定されるものではない。また、外側導体620aの先端部には、導電リング800が固定されていてもよい。例えば、導電リング800が外側導体620aの折り返された先端部の間に配置されていてもよい(図2A参照)し、導電リング800が外側導体620aの先端部に外嵌していてもよい。導電リング800は、リング状に形成された導電体又はリング状の絶縁体に導電性テープが巻かれた構成とすることが可能である。内側絶縁体630aは、絶縁性を有する材料で構成された筒であって、外側導体620a内に配置されている。内側絶縁体630aのY方向側の先端部は、外側導体620aからY方向に突出している。内側導体640aは、銅線等の金属線であって、内側絶縁体630a内に配置されている。内側導体640aのY方向側の先端部は、内側絶縁体630aからY方向に突出している。なお、導電リング800は省略可能である。
【0099】
内側導体640aの先端部が、第1接続部200aの後端部230a及びボディ400の第2収容部412内にY’方向側から挿入されており且つ第1端子300aの第1テール部330aに接続されている。内側絶縁体630aの先端部も、第1接続部200aの後端部230a及びボディ400の第2収容部412内にY’方向側から挿入されている。外側導体620aの先端部は、第1接続部200aの後端部230a内に挿入されており且つ後端部230aに接触している。後端部230aが少なくとも部分的にカシメられることによって、外側導体620aの先端部に接触するようになっていてもよい。外側導体620aと第1接続部200aとが電気的に接続され同電位となっている。なお、外側導体620aの先端部に導電リング800が外嵌している場合、外側導体620aの先端部は、導電リング800を介して、第1接続部200aの後端部230aに接触するようになっていてもよい。
【0100】
複合コネクタC1は、モールド部700を更に備えていてもよい。モールド部700は、絶縁性を有する材料で構成されており、第1接続部200aの後端部230a及び第1ケーブル600aのY方向側の部分にアウトサート成形等によって固定されている。図1A図4Bでは、第1ケーブル600aのY方向側の部分は略L字状に折り曲げられているが、Y’方向に直線状に延びていてもかまないし、他の方向に延びていてもかまわない。モールド部700は、第1モールド部710と、第2モールド部720とを有している。
【0101】
第1モールド部710のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法は、ハウジング100の第1収容空間111aのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形、寸法に対応している。第1モールド部710は、ハウジング100の第1収容空間111aにY’方向側から挿入されて収容されている。
【0102】
ハウジング100に第1係合孔112aが設けられている場合、第1モールド部710には、略C字状の溝部711が設けられていてもよいが、設けられていなくても構わない。溝部711は、縦溝と、Z方向側の横溝と、Z’方向側の横溝とを有している。溝部711の縦溝は、第1モールド部710のX’方向側の面に設けられており且つZ-Z’方向に延びていてもよいし、Z方向側の溝部とZ’方向側の溝部に分断されていてもよい。溝部711のZ方向側の横溝は、第1モールド部710のZ方向側の面に設けられており、X-X’方向に延びており且つ溝部711の縦溝に連通している。溝部711のZ’方向側の横溝は、第1モールド部710のZ’方向側の面に設けられており、X-X’方向に延びており且つ溝部711の縦溝に連通している。縦溝は省略可能であり、横溝はZ方向側かZ’方向側の何れか一方だけが設けられていてもよい。
【0103】
第2モールド部720は、第1モールド部710に対してY’方向側の部分であって、第1モールド部710に一体的に連接されている。第2モールド部720は、第1ケーブル600aの第1接続部200aの後端部230aに対してY’方向側の部分を内包しており、第1ケーブル60aが第2モールド部720から延びる方向を設定している。
【0104】
第1ケーブル600aのY方向側の部分はZ’方向側に折り曲げられている場合、モールド部700は、第3モールド部730を更に有していてもよい。第3モールド部730は、第2モールド部720に対してZ’方向側の部分であって、第2モールド部720に一体的に連接されている。第3モールド部730は、第1ケーブル600aの外側絶縁体610aのY方向側の部分に固定されている。第1ケーブル600aのY方向側の部分がZ’方向側以外の方向に折り曲げられている場合は、第3モールド部730は、第2モールド部720からZ’方向側以外の方向に延びているとよい。
【0105】
ハウジング100に第1係合孔112aが設けられており且つモールド部700に溝部711が設けられている場合、複合コネクタC1は、保持具500aを更に備えていてもよい。保持具500aは、略C字状の部材であって、一対の係合アーム510aと、連結部520aとを有している。一対の係合アーム510aは、Z方向側の係合アーム510aと、Z’方向側の係合アーム510aとを含んでいる。一対の係合アーム510aのZ-Z’方向の間隔は、モールド部700の溝部711のZ方向側の横溝の底面からZ’方向側の横溝の底面までのZ-Z’方向の距離よりも若干小さい。Z方向側、Z’方向側の係合アーム510aは、連結部520aのZ方向側の端部、Z’方向側の端部からX方向に延びており且つZ方向側、Z’方向側の係合アーム510aの自由端部にZ’方向側、Z方向側に凸の爪部が設けられている。連結部520aが、ハウジング100の第1係合孔112aの第1縦孔に挿入されている。Z方向側の係合アーム510aが、ハウジング100の第1係合孔112aの第1縦孔から第1係合孔112aのZ方向側の第1横孔及びモールド部700の溝部711のZ方向側の横溝に挿入されている。Z方向側の係合アーム510aの爪部が、第1係合孔112aのZ方向側の第1係合部112a1に引っかけられている。Z’方向側の係合アーム510aが、ハウジング100の第1係合孔112aの第1縦孔から第1係合孔112aのZ’方向側の第1横孔及びモールド部700の溝部711のZ’方向側の横溝に挿入されている。Z’方向側の係合アーム510aの爪部が、第1係合孔112aのZ’方向側の第1係合部112a1に引っかけられている。このように一対の係合アーム510aがハウジング100に固定され、モールド部700を弾性的に挟持している。係合アーム510aは一対でなく一つでもよい。
【0106】
なお、ハウジング100の第1係合孔112a及び保持具500aが設けられているが、モールド部700の溝部711が設けられていない構成とすることが可能である。また、ハウジング100の第1係合孔112a、モールド部700の溝部711及び保持具500aを省略することも可能である。この場合、モールド部700の第1モールド部710がハウジング100の第1収容空間111a内に嵌合(FIT IN)したり、第1モールド部710の係合凸部がハウジング100の第1収容空間111aの壁に設けられた係合孔に係合されたりすることによって、第1モールド部710がハウジング100に固定されるようになっているとよいが、その他の構造で固定されていてもよい。但し、第1モールド部710がハウジング100に固定される構造及び方法については前述の例示に限定されない。
【0107】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第2端子300bを更に備えている。少なくとも一つの第2端子300bは、一(図示なし)又は複数(図1B図1C図2B図2D及び図3A図3C参照)とすることが可能である。一又は複数の第2端子300bは、ハウジング100及び第2接続部200b内に配置されている。なお、少なくとも一つの第2端子300bの数は、端子収容部210bの数と同じであってもよいが、少なくても構わない。
【0108】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2端子300bを「一又は各第2端子300b」とも称する。「一又は各第2端子300b」のうちの一の第2端子300bは、第2端子300bが一つである場合の一の第2端子300bに相当し、各第2端子300bは、第2端子300bが複数である場合の各々の第2端子300bに相当する。
【0109】
一又は各第2端子300bは、金属板等の導電性を有する材料で構成されており且つ第2接点部310bと、第2本体部320bと、第2テール部330bとを有している。
【0110】
第2本体部320bは、例えば、Y-Y’方向に延びた略筒状の板(図3A図3C参照)、Y-Y’方向に延びた略U字状の板(図示なし)、Y-Y’方向に延びた平板(図示なし)又はY-Y’方向に延びた棒(図示なし)等で構成されている。
【0111】
第2接点部310bは、第2本体部320bの略筒状の板の第1壁、第2壁又は略U字状の板の第1壁、第2壁を切り欠いて形成されたY方向に延びた一対のビームを有する構成であってもよいし、前記第1壁及び前記第2壁のうちの何れか一方の壁を切り欠いた一つのビームで構成されていてもよい。又は、第2接点部310bは、第2本体部320bのY方向の端からY方向に延びた一対のビーム(図示なし)、Y方向に延びた棒(図示なし)、Y方向に延びた平板(図示なし)又はY方向に延びた筒(図示なし)等で構成されていてもよい。
【0112】
第2テール部330bは、第2本体部320bに対してY’方向側の部分であって、Y’方向に延びた平板、略筒又は棒等で構成されている。
【0113】
一又は各第2端子300bは、ケーブル保持部340bを更に有していてもよい。ケーブル保持部340bは、第2テール部330bに対してY’方向側の部分であって、Y’方向に延びた平板又は略筒である。
【0114】
第2本体部320bが第2接続部200bの対応する端子収容部210b内に収容保持されている。第2接点部310bが第2接続部200bの対応する同端子収容部210b内に収容されている。第2接点部310bは、第2接続部200b外から視認可能に配置されている。例えば、第2接点部310bは、第2接続部200bに対してY方向側から視認可能となるように、対応する端子収容部210bからY方向及びZ’方向の少なくとも一方に露出していてもよい。第2テール部330bの少なくとも一部は対応する同端子収容部210b及びハウジング100の対応する第2収容空間111bに収容されている。ケーブル保持部340bの少なくとも一部がハウジング100の対応する第2収容空間111bに収容されていてもよい。なお、ケーブル保持部340bは省略可能である。
【0115】
第2接続部200bに一対の第2係合孔230bが設けられている場合、複合コネクタC1は、保持具500bを更に備えていてもよい。保持具500bは、一対の係合アーム510bと、連結部520bとを有している。一対の係合アーム510bは、X方向側の係合アーム510bと、X’方向側の係合アーム510bとを含んでいる。X方向側、X’方向側の係合アーム510bは、連結部520bのX方向側の端部、X’方向側の端部からZ方向に延びており且つX方向側、X’方向側の係合アーム510bの自由端部にX方向側、X’方向側に凸の爪部が設けられている。X方向側の係合アーム510bが、第2接続部200bのX方向側の第2係合孔230bの第2縦孔に挿入されており且つX方向側の係合アーム510bの爪部がX方向側の第2係合孔230bの第2横孔に挿入されて当該第2係合部に引っかけられている。X’方向側の係合アーム510bが、第2接続部200bのX’方向側の第2係合孔230bの第2縦孔に挿入されており且つX’方向側の係合アーム510bの爪部がX’方向側の第2係合孔230bの第2横孔に挿入されて当該第2係合部に引っかけられている。このように一対の係合アーム510bが第2接続部200bに固定され、連結部520bがZ’方向側から一又は複数の第2端子300bに当接している。これにより、一又は複数の第2端子300bが、保持具500bと第2接続部200bの一又は複数の端子収容部210bのZ方向側の底部との間で保持されている。
【0116】
複数の端子収容部210bが設けられている場合、保持具500bは、少なくとも一つの仕切部530bを更に有していてもよい。複数の端子収容部210bが二つである場合、少なくとも一つの仕切部530bは一つであり、複数の端子収容部210bが三つ以上である場合、少なくとも一つの仕切部530bは二つ以上である。一の仕切部530bは、隣り合う二つの端子収容部210b間に配置されており且つ少なくとも一つの第2端子300bを保持している。二つ以上の仕切部530bの各々は、複数の端子収容部210bのうちの隣り合う二つの端子収容部210b間に配置されており且つ当該隣り合う二つの端子収容部210bに収容される二つの第2端子300bを保持していてもよい。
【0117】
なお、少なくとも一つの仕切部530bは省略可能である。また、第2接続部200bの一対の第2係合孔230b及び保持具500bを省略することも可能でである。
【0118】
複合コネクタC1は、少なくとも一つの第2ケーブル600bを更に備えていてもよい。少なくとも一つの第2ケーブル600bは、少なくとも一つの第2端子300bの数に応じて一又は複数であることが可能である。
【0119】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2ケーブル600bを「一又は各第2ケーブル600b」とも称する。「一又は各第2ケーブル600b」のうちの一の第2ケーブル600bは、第2ケーブル600bが一つである場合の一の第2ケーブル600bに相当し、各第2ケーブル600bは、第2ケーブル600bが複数である場合の各々の第2ケーブル600bに相当する。
【0120】
一又は各第2ケーブル600bは、被覆部610bと、電線620bとを有している。被覆部610bは、絶縁性を有する材料で構成された略筒である。電線620bは、導電性を有する材料で構成されており且つ被覆部610b内に配置されている。電線620bのY方向側の先端部が被覆部610bのY方向側の先端部から突出している。電線620bの先端部及び被覆部610bの先端部が、対応するハウジング100の第2収容空間111bにY’方向側から挿入されており且つ電線620bの先端部が対応する第2端子300bの第2テール部330bに接続されている。対応する第2端子300bにケーブル保持部340bが設けられている場合、被覆部610bの先端部が対応する第2端子300bのケーブル保持部340bに保持されている。
【0121】
以下、複合コネクタC1の製造方法について説明する。この製造方法は、第1アッセンブリの製造方法と、第2アッセンブリの製造方法と、第1アッセンブリと第2アッセンブリとの組立方法とを含む。
【0122】
以下、第1アッセンブリの非限定の製造方法について説明する。まず、第1端子300a及び第1ケーブル600aを用意する。第1ケーブル600aの内側導体640aの先端部を第1端子300aの第1テール部330aに圧着、圧接又は半田づけ等によって接続する。その後、第1接続部200aとボディ400を用意する。ボディ400の端子収容部410の第2収容部412をY’方向に向けた状態で、当該ボディ400をY方向側から第1接続部200a内に挿入し、ボディ400を第1接続部200aの当接部231に当接させる。そして、治具などを使用して第1接続部200a内にボディ400を仮固定させる。その後、第1端子300aの第1接点部310をY方向側に向けた状態で、当該第1端子300aをY’方向側から第1接続部200a内に挿入し、当接部231内を通ってボディ400の端子収容部410内に挿入する。このようにして第1端子300aがボディ400の端子収容部410内で保持される。これと共に、第1端子300aに接続された第1ケーブル600aの内側導体640aの先端部がY’方向側から第1接続部200a内に挿入されてボディ400の端子収容部410内に挿入され、且つ第1ケーブル600aの内側絶縁体630aの先端部及び第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部の一部が第1接続部200a内にY’方向側から挿入されて、第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部が第1接続部200aの後端部230aに直接的又は導電リング800を介して間接的に接触する。これにより、第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部が第1接続部200aの後端部230aに電気的に接続される。その後、第1接続部200aの後端部230aをその外側からカシメ加工等することによって第1ケーブル600aが導電リング800(設けられている場合に限る。)と共に第1接続部200aの後端部230aに保持される。モールド部700が設けられている場合、第1接続部200aの後端部230a及び第1ケーブル600aの第1接続部200aの後端部230aに対してY’方向側の位置する部分にモールド部700をオーバーモールド等によって成形する。これにより、第1ケーブル600aは第1接続部200aに固定される。このようにして第1アッセンブリが製造される。
【0123】
以下、第2アッセンブリの非限定の製造方法について説明する。第2アッセンブリの製造の全ての構成が第1アッセンブリの製造の前若しくは後に行われてもよいし、第2アッセンブリの製造の一部の工程が第1アッセンブリの製造の前に行われ、残りの工程が第1アッセンブリの製造の後に行われてもよい。
【0124】
まず、少なくとも一つの第2端子300b及び少なくとも一つの第2ケーブル600bを用意する。一又は各第2ケーブル600bの電線620bの先端部を対応する第2端子300bの第2テール部330bに圧着、圧接又は半田づけ等によって接続する。対応する第2端子300bにケーブル保持部340bが設けられている場合、一又は各第2ケーブル600bの被覆部610bの先端部を対応する第2端子300bのケーブル保持部340bに保持させる。その後、樹脂成形されたハウジング100、第2接続部200b及び少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを用意する。一又は各第2ケーブル600bの電線620bの先端部、一又は各第2ケーブル600bの被覆部610bの先端部及び対応する第2端子300bを、第2接続部200bの対応する端子収容部210b及びハウジング100の対応する第2収容空間111bに収容する。これにより、一又は各第2端子300bの第2本体部320bが第2接続部200bの対応する端子収容部210b内に保持される。保持具500bが設けられている場合、保持具500bの一対の係合アーム510bを、Z’方向側から第2接続部200bの一対の第2係合孔230bの第2縦孔に挿入し、一対の係合アーム510bの爪部を一対の第2係合孔230bの第2係合部に引っかける。これにより、保持具500bと、第2接続部200bとの間で一又は各第2端子300bが保持される。このように一又は各第2端子300bが保持されることによって、対応する第2ケーブル600bが、一又は各第2端子300bを介して第2接続部200bに取り付けられる。保持具500bが設けられていない場合、保持具500bの挿入工程は省略される。このようにして第2アッセンブリが製造される。
【0125】
以下、第1アッセンブリと第2アッセンブリとの組立方法について説明する。第1アッセンブリの第1接続部200aの突出部210aを、第2アッセンブリのハウジング100の第1本体部110aの第1収容空間111aにY’方向側から挿入し、第1収容空間111a及び筒部120(設けられている場合に限る。)からY方向に突出させると共に、モールド部700の第1モールド部710を第1収容空間111aにY’方向側から挿入して嵌合させる。保持具500aが設けられている場合、保持具500aをX方向側からハウジング100の第1本体部110aの第1係合孔112aに挿入して、保持具500aの一対の係合アーム510aをハウジング100に固定させると共にモールド部700をハウジング100に固定させる。なお、保持具500aが設けられていない場合、この保持具500aの挿入工程は省略される。このように第1アッセンブリが第2アッセンブリに組み合わせられて、複合コネクタC1が製造される。
【0126】
以上のような複合コネクタC1は、以下の(1)~(5)の技術的特徴及び効果を奏する。
【0127】
(1)技術的特徴及び効果
複合コネクタC1は、第1接続部200a及び第2接続部200bがZ-Z’方向に間隔をあけて配置されており、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが第2接続部200bにZ’方向に凸となるように設けられており且つ第1接続部200aと第2接続部200bとの間に配置されている。このように少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを有する新規な複合コネクタC1が得られた。
【0128】
(2)技術的特徴及び効果
複合コネクタC1は、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが設けられることに起因して、複合コネクタC1が大型化するのを抑制できる。その理由について、上記従来例と比較しつつ説明する。従来例の複合コネクタは、第1、第2誤挿入防止凸部が突出部からX方向、X’方向に延びている。このため、従来例の複合コネクタは、突出部に第1、第2誤挿入防止凸部を加えた部分のX-X’方向の寸法が大きくなり、この結果、従来例の複合コネクタのX-X’方向の寸法も大きくなる。一方、複合コネクタC1は、第1接続部200a及び第2接続部200bがZ-Z’方向に間隔をあけて配置されており、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが第2接続部200bにZ’方向に凸となるように設けられており且つ第1接続部200aと第2接続部200bとの間に配置されている。このため、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが設けられることに起因して、複合コネクタC1のX-X’方向の寸法が大型化するのを抑制できる。
【0129】
しかも、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが、筒部120の少なくとも一つの第2部122及び/又は第1接続部200aの少なくとも一つの第2部212aに向けて凸である場合、複合コネクタC1は、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが設けられることに起因して、複合コネクタC1のZ-Z’方向の寸法が大型化するのを抑制できる。その理由は以下の通りである。Z-Z’方向における一又は複数の第2部122と第2接続部200bとの間の直線距離d1が、Z-Z’方向における第1部121と第2接続部200bとの間の直線距離d2よりも大きく、及び/又は、Z-Z’方向における一又は複数の第2部212aと第2接続部200bとの間の直線距離d3が、Z-Z’方向における第1部211aと第2接続部200bとの間の直線距離d4よりも大きい。このため、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを、筒部120の少なくとも一つの第2部122及び/又は第1接続部200aの少なくとも一つの第2部212aに向けて凸とすることによって、少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bと、Z-Z’方向における筒部120及び/又は第1接続部200aとの距離を近づけることができる。そのため、第2接続部200bに少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bを設けるために、第2接続部200bと第1接続部200aとのZ-Z’方向の距離が大きくなることが抑制される。
【0130】
(3)技術的特徴及び効果
第2接続部200bに少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが設けられているので、複合コネクタC1の第2接続部200bの強度が向上する。複合コネクタC1にロック部200cが設けられている場合、複合コネクタC1のロック部200cの後述するロック時及びロック解除時に、第2接続部200bに対してZ方向側に位置するロック部200cに対してZ方向から荷重が加えられる。しかし、第2接続部200bが少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bによって補強されているので、第2接続部200bが前記荷重に耐え得る。
【0131】
(4)技術的特徴及び効果
複合コネクタC1にロック部200cが設けられている場合であっても、ロック部200cが設けられていることに起因して、複合コネクタC1のY-Y’方向の寸法の増大を抑制することができる。その理由は以下のとおりである。ロック部200cの基部210cは、ハウジング100の第2接続部200bの先端部からZ方向側に立ち上がっている。すなわち、ロック部200cの基部210cは、ハウジング100の第1本体部110aの第1端面及び筒部120(設けられている場合に限る。)に対してY方向側に配置されている。ロック部200cのアーム部220cは、基部210cからハウジング100の第1本体部110aの第1端面を越えてY’方向に延びている。このため、ロック部200cが必要とするY-Y’方向の寸法を確保しつつ、ロック部200cのY-Y’方向の寸法が第2接続部200bのY-Y’方向の寸法とハウジング100の第2本体部110bのY-Y’方向の寸法との和と同じ又は小さくできる。よって、ロック部200cが設けられていることに起因して、複合コネクタC1のY-Y’方向の寸法の増大を抑制することができる。
【0132】
(5)技術的特徴及び効果
保持具500bが設けられている場合、第1アッセンブリが第2アッセンブリに組み合わせられる前、すなわち、第1接続部200aの突出部210aが第2アッセンブリのハウジング100からY方向に突出する前に、保持具500bを第2接続部200bに取り付けることによって、保持具500bと第2接続部200bとで少なくとも一つの第2端子300bを保持できる。更には、保持具500bがZ’方向側から第2接続部200bに取り付けられる構造であるので、当該構造は、保持具500bがX方向側又はX’方向側から第2接続部200bに取り付けられる構造である場合と比べて第2接続部200bのZ-Z’方向の寸法を小さくできる。
【0133】
以下、本発明の実施例1及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る複合コネクタ(第2複合コネクタ)C2について、図5A図7Bを参照しつつ説明する。図5A図7Bには、実施例2の複合コネクタC2が示されている。図5A図5B及び図6A図7Bにも、Y-Y’方向が示されており、図5A図6A及び図7A図7Bにも、Z-Z’方向が示されており、図5A図5D及び図6B図7Bにも、X-X’方向が示されている。
【0134】
複合コネクタC2は、シェル10を備えている。シェル10は、導電性を有する材料(例えば、金属やカーボンナノチューブ等の炭素材料)で構成されていてもよい。例えば、シェル10は、鋳造された金属で構成されていてもよいし、3Dプリンタによって作成された導電性を有する材料で構成されていてもよい。又は、シェル10は、絶縁性を有する材料で構成されたシェル本体と、シェル本体の表面にメッキ加工又は蒸着された金属膜とを有する構成であってもよい。
【0135】
シェル10は、シェル10は、第1接続孔11aと、第2接続孔11bと、隔壁12と、第1壁11a1と、第2壁11a2と、第3壁11a3と、第4壁11b1と、第5壁11b2と、第6壁11b3とを有している。
【0136】
第1接続孔11aは、シェル10に設けられ、Y-Y’方向に延びており且つY’方向に開口している。第2接続孔11bは、シェル10に設けられ、Y-Y’方向に延びており且つY’方向に開口している。第2接続孔11bは、第1接続孔11aに対してZ方向側に間隔をあけて配置されている。
【0137】
隔壁12は、シェル10の第1接続孔11aと第2接続孔11bとの間の壁である。したがって、隔壁12は第1接続孔11aに対してZ方向側に位置しており且つ第2接続孔11bに対してZ’方向側に位置している。第1壁11a1は第1接続孔11aに対してX方向側に位置している。第2壁11a2は第1接続孔11aに対してX’方向側に位置している。第3壁11a3は第1接続孔11aに対してZ’方向側に位置している。第4壁11b1は第2接続孔11bに対してX方向側に位置している。第5壁11b2は第2接続孔11bに対してX’方向側に位置している。第6壁11b3は第2接続孔11bに対してZ方向側に位置している。隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3が第1接続孔11aを区画している。隔壁12、第4壁11b1、第5壁11b2及び第6壁11b3が第2接続孔11bを区画している。
【0138】
シェル10は、少なくとも一つの段差部11a4を更に有していてもよい。少なくとも一つの段差部11a4は、隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3の少なくとも一つに設けられている。例えば、隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3には、第1接続孔11aの中心軸側(第1接続孔11aの内側)に凸であり且つ第1接続孔11a内に位置する略環状の段差部11a4が設けられていてもよいし(図5C参照)、隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に、第1接続孔11aの中心軸側に凸であり且つ第1接続孔11a内に位置する段差部11a4が少なくとも一つずつ設けられていてもよい(図示なし)。前者の場合、段差部11a4は一つであり、後者の場合、段差部11a4は少なくとも四つとなる。一又は少なくとも四つの段差部11a4によって、第1接続孔11aがY方向側の空間とY’方向側の空間とに仕切られている。
【0139】
シェル10は、少なくとも一つの誤挿入防止用凹部14を更に有している。少なくとも一つの誤挿入防止用凹部14は、複合コネクタC1の少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bの数に応じて一(図示なし)又は複数(図5A図5C及び図7A参照)である。
【0140】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの誤挿入防止用凹部14を「一又は各誤挿入防止用凹部14」とも称する。「一又は各誤挿入防止用凹部14」のうちの一の誤挿入防止用凹部14は、誤挿入防止用凹部14が一つである場合の一の誤挿入防止用凹部14に相当し、各誤挿入防止用凹部14は、誤挿入防止用凹部14が複数である場合の各々の誤挿入防止用凹部14に相当する。
【0141】
一又は各誤挿入防止用凹部14は、隔壁12に設けられており、Y-Y’方向に延びると共に第2接続孔11bからZ’方向側に延びており、Y’方向に開口しており且つ第2接続孔11bと連通している。一又は各誤挿入防止用凹部14は、第1接続孔11aとは連通していない。
【0142】
複合コネクタC1の筒部120が設けられており且つ複合コネクタC2の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、第1接続孔11aのY’方向側の空間の形、寸法は、複合コネクタC1の筒部120の外形、外形寸法に対応しており、且つ、一の段差部11a4のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の内形、内形寸法は、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している又は少なくとも四つの段差部11a4で区画される空間のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法は、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210a及び筒部120がY-Y’方向において挿脱可能となっていると共に、一又は少なくとも四つの段差部11a4内に突出部210aがY-Y’方向において挿脱可能となっている。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、複合コネクタC1の筒部120が第1接続孔11aのY’方向側の空間内に嵌合(FIT IN)する一方、一又は少なくとも四つの段差部11a4が複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aに外嵌して接触又は若干の隙間を有して対向するようになっている。
【0143】
複合コネクタC1の筒部120が設けられているが、複合コネクタC2の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、第1接続孔11aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法は、複合コネクタC1の筒部120のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210a及び筒部120がY-Y’方向において挿脱可能となっている。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、複合コネクタC1の筒部120が第1接続孔11a内に嵌合(FIT IN)する。
【0144】
複合コネクタC1のハウジング100に筒部120が設けられていないが、複合コネクタC2の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、第1接続孔11aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の寸法が、複合コネクタC1の第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形寸法よりも大きく、且つ、一の段差部11a4のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の内形、内形寸法は上記したとおりである又は少なくとも四つの段差部11a4で区画される空間のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法は上記したとおりである。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aがY-Y’方向において挿脱可能となっていると共に、一又は少なくとも四つの段差部11a4内に突出部210aがY-Y’方向において挿脱可能となっている。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、一又は少なくとも四つの段差部11a4が複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aに外嵌して接触又は若干の隙間を有して対向するようになっている。
【0145】
複合コネクタC1のハウジング100に筒部120が設けられておらず且つ複合コネクタC2の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、複合コネクタC1の第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形寸法よりも大きい又は第1接続孔11aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法は、複合コネクタC1の第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aがY-Y’方向において挿脱可能となっている。
【0146】
第2接続孔11bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、複合コネクタC1の第2接続部200bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。第2接続孔11bに対して複合コネクタC1の第2接続部200bがY-Y’方向において挿脱可能となっている。第2接続孔11bに対して複合コネクタC1の第2接続部200bが挿入された状態で、複合コネクタC1の第2接続部200bが第2接続孔11b内に嵌合(FIT IN)する。
【0147】
一又は各誤挿入防止用凹部14のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、対応する誤挿入防止用凸部220bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。一又は各誤挿入防止用凹部14に対して対応する誤挿入防止用凸部220bがY-Y’方向に挿脱可能となっている。第2接続孔11bに対して複合コネクタC1の第2接続部200bが挿入された状態で、複合コネクタC1の対応する誤挿入防止用凸部220bが一又は各誤挿入防止用凹部14内に嵌合(FIT IN)する。
【0148】
隔壁12の中央部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法は、複合コネクタC1の上記間隙GのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法に対応している。隔壁12の中央部が複合コネクタC1の上記間隙Gに対してY-Y’方向において挿脱可能となっている。
【0149】
以下、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200a、第2接続部200bが複合コネクタC2のシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11bに対向し、複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bが複合コネクタC2の対応する誤挿入防止用凹部14に対向し、且つ、複合コネクタC2の隔壁12が、複合コネクタC1の第1接続部200aと、第2接続部200b並びに一又は各誤挿入防止用凸部220bとの間の上記間隙Gに対向した状態を、「正対状態」と称する。
【0150】
一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、第1壁11a1のX方向側の外面から一の段差部11a4の内縁又は少なくとも四つの段差部11a4うちの第1壁11a1上の段差部11a4のX’方向側の端までのX-X’方向の直線距離、第2壁11a2のX’方向側の外面から一の段差部11a4の内縁又は少なくとも四つの段差部11a4うちの第2壁11a2上の段差部11a4のX方向側の端までのX-X’方向の直線距離、及び、第3壁11a3のZ’方向側の外面から一の段差部11a4の内縁又は少なくとも四つの段差部11a4うちの第3壁11a3上の段差部11a4のZ方向側の端までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、上記正対状態における複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bから第1接続部200aの突出部210aまでのZ-Z’方向の最短の直線距離d5(図1C参照)よりも大きい。この場合、第1壁11a1の少なくとも一部のX方向側の外面から第1壁11a1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第2壁11a2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第2壁11a2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第3壁11a3の少なくとも一部のZ’方向側の外面から第3壁11a3の少なくとも一部のZ方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、上記最短の直線距離d5よりも小さくてもよいが、略同じ又は大きくても構わない。なお、第1接続部200aの突出部210aが、第1部211aと、少なくとも一つの第2部212aとを有する場合、上記最短の直線距離d5は、上記正対状態における複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bから第1接続部200aの突出部210aの第1部211aまでのZ-Z’方向の最短の直線距離となることに留意されたい。
【0151】
一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、第1壁11a1の少なくとも一部のX方向側の外面から第1壁11a1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第2壁11a2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第2壁11a2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第3壁11a3の少なくとも一部のZ’方向側の外面から第3壁11a3の少なくとも一部のZ方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、上記正対状態における上記最短の直線距離d5よりも大きい。
【0152】
第4壁11b1の少なくとも一部のX方向側の外面から第4壁11b1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第5壁11b2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第5壁11b2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第6壁11b3の少なくとも一部のZ方向側の外面から第6壁11b3の少なくとも一部のZ’方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、上記正対状態における上記最短の直線距離d5よりも小さくてもよいが、略同じ又は大きくても構わない。
【0153】
複合コネクタC1と複合コネクタC2とは、Y-Y’方向において、正対状態ではなく、第1非正対状態~第8非正対状態の何れかのとおりに対向する場合がある。
【0154】
第1非正対状態は、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200aが複合コネクタC2の第2接続孔11bに対向し、複合コネクタC1の第2接続部200bが複合コネクタC2の第1接続孔11aに対向しており且つ複合コネクタC2の隔壁12が複合コネクタC1の第1接続部200aの上記間隙Gに対向した状態、すなわち、複合コネクタC2の隔壁12の中央部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形が、複合コネクタC1の上記間隙GのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形に対してZ-Z’方向で逆向きになった状態である。
【0155】
第2非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第1接続部200aの中心軸を中心として時計回りに略90度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200aが複合コネクタC2の第1接続孔11aに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第1接続孔11aの第1壁11a1に対向した状態である。
【0156】
第3非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第1接続部200aの中心軸を中心として反時計回りに略90度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200aが複合コネクタC2の第1接続孔11aに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第1接続孔11aの第2壁11a2に対向した状態である。
【0157】
第4非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第1接続部200aの中心軸を中心として時計回り又は反時計回りに略180度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200aが複合コネクタC2の第1接続孔11aに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第1接続孔11aの第3壁11a3に対向した状態である。
【0158】
第5非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第2接続部200bの中心軸を中心として時計回りに略90度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第2接続部200bが複合コネクタC2の第2接続孔11bに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第2接続孔11bの第4壁11b1に対向した状態である。
【0159】
第6非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第2接続部200bの中心軸を中心として反時計回りに略90度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第2接続部200bが複合コネクタC2の第2接続孔11bに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第2接続孔11bの第5壁11b2に対向した状態である。
【0160】
第7非正対状態は、複合コネクタC1を上記正対状態から第2接続部200bの中心軸を中心として時計回り又は反時計回りに略180度回転させた状態で、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第2接続部200bが複合コネクタC2の第2接続孔11bに対向しており且つ複合コネクタC1の上記間隙Gが複合コネクタC2の第2接続孔11bの第6壁11b3に対向した状態である。
【0161】
第8非正対状態は、Y-Y’方向において、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが複合コネクタC2の第2接続孔11bに対向しており且つ複合コネクタC1の第2接続部200bが複合コネクタC2のロック部15(設けられている場合に限る。)に対向した状態である。
【0162】
上記第2非正対状態、上記第3非正対状態、上記第5非正対状態及び上記第6非正対状態では、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5は、複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bから第1接続部200aの突出部210a(突出部210aの第1部211aが設けられている場合は第1部211a)までのX-X’方向の最短の直線距離となる。上記第1非正対状態、上記第4非正対状態、上記第7非正対状態及び上記第8非正対状態では、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5は、複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bから第1接続部200aの突出部210a(突出部210aの第1部211aが設けられている場合は第1部211a)までのZ-Z’方向の最短の直線距離のままである。
【0163】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第1キー用凸部130が設けられている場合、シェル10は、少なくとも一つの第1キー用凹部13を更に有している。少なくとも一つの第1キー用凹部13は、少なくとも一つの第1キー用凸部130の数に応じて一(図示なし)又は複数(図5A図5C及び図7A参照)である。
【0164】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第1キー用凹部13を「一又は各第1キー用凹部13」とも称する。「一又は各第1キー用凹部13」のうちの一の第1キー用凹部13は、第1キー用凹部13が一つである場合の一の第1キー用凹部13に相当し、各第1キー用凹部13は、第1キー用凹部13が複数である場合の各々の第1キー用凹部13に相当する。
【0165】
一又は各第1キー用凹部13は、第1接続孔11aの第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3の何れかに設けられており、Y-Y’方向に延びており、Y’方向に開口しており且つ第1接続孔11aと連通している。一又は各第1キー用凹部13に対して複合コネクタC1の対応する第1キー用凸部130がY-Y’方向において挿脱可能となっている。一又は各第1キー用凹部13のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、対応する第1キー用凸部130のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。なお、複合コネクタC1の少なくとも一つの第1キー用凸部130が設けられていない場合、少なくとも一つの第1キー用凹部13は設けられていてもよいし、設けられていなくても構わない。
【0166】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第2キー用凸部が設けられている場合、シェル10は、少なくとも一つの第2キー用凹部(図示なし)を更に有している。少なくとも一つの第2キー用凹部は、少なくとも一つの第2キー用凸部の数に応じて一又は複数である。
【0167】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2キー用凹部を「一又は各第2キー用凹部」とも称する。「一又は各第2キー用凹部」のうちの一の第2キー用凹部は、第2キー用凹部が一つである場合の一の第2キー用凹部に相当し、各第2キー用凹部は、第2キー用凹部が複数である場合の各々の第2キー用凹部に相当する。
【0168】
一又は各第2キー用凹部は、第2接続孔11bの第4壁11b1及び第5壁11b2の何れかに設けられており、Y-Y’方向に延びており、Y’方向に開口しており且つ第2接続孔11bと連通している。一又は各第2キー用凹部に対して複合コネクタC1の対応するの第2キー用凸部がY-Y’方向において挿脱可能となっている。一又は各第2キー用凹部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、対応するの第2キー用凸部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。なお、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2キー用凸部が設けられていない場合、少なくとも一つの第2キー用凹部は設けられていてもよいし、設けられていなくても構わない。
【0169】
複合コネクタC1のロック部200cが設けられている場合、シェル10は、ロック部15を更に有していている。ロック部15は、シェル10の第6壁11b3にZ方向側に凸となるように設けられており且つY-Y’方向に延びた箱である。ロック部15には、Y-Y’方向に延びており且つY’方向に開口したガイド孔15aが設けられている。ガイド孔15aは、シェル10の第6壁11b3をZ-Z’方向に貫通しており且つ第2接続孔11bに連通している。ガイド孔15aに対して、複合コネクタC1のロック部200cの基部210c、アーム部220c及びロック凸部230cが挿脱可能になっている。ガイド孔15aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、ロック部200cの基部210c及びアーム部220cのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。ロック部15のガイド孔15aに対するZ方向側の壁には、ロック孔15b設けられている。ロック孔15bは、ガイド孔15aからZ方向に延びており、ガイド孔15aに連通しており且つZ方向に開口している。ガイド孔15aに複合コネクタC1のロック部200cの基部210c、アーム部220c及びロック凸部230cがY’方向側から挿入され、ロック凸部230cがロック孔15bのY’方向側の部分に当接することによって、ロック凸部230cに対してZ方向から荷重が加えられ、アーム部220cがZ’方向側に弾性変形する。ロック凸部230cがロック孔15bのY’方向側の部分を越えることにより、アーム部220cが復元してロック凸部230cがロック孔15bに嵌合するようになっている。これにより、ロック凸部230cがロック孔15bロックされる。ロックされた複合コネクタC1のロック部200cのロック凸部230cに対してZ方向から荷重が加えられることにより、ロック部200cのロック凸部230cと複合コネクタC2のロック部15のロック孔15bとの嵌合(ロック)が解除される。このようにして複合コネクタC1のロック部200cがロック時及びロック解除時にZ方向から荷重が加えられるようになっている。なお、複合コネクタC1のロック部200cが設けられていない場合、ロック部15は省略される。
【0170】
シェル10は、収容孔16を更に有している。収容孔16は、シェル10の第1接続孔11a及び第2接続孔11bに対するY方向側の部分に設けられており且つY方向に開口している。収容孔16は、第1接続孔11a及び第2接続孔11bに連通している。
【0171】
シェル10は、複数のカシメ部17を更に有していていてもよい。シェル10の収容孔16のY方向側の縁部に設けられている。複数のカシメ部17は、シェル10の収容孔16のY方向側の縁部の複数箇所を押し潰すことによって、収容孔16の内側に向けて凸となっている。なお、複数のカシメ部17は省略可能である。
【0172】
シェル10は、複数の脚部18を更に有していていてもよい。複数の脚部18は、シェル10からY方向にそれぞれ延びている。複数の脚部18は、図示しない基板の複数のグランドスルーホール電極に各々挿入されて接続されるようになっている。なお、複数の脚部18の各々は、X方向、X’方向、Z方向又はZ’方向に延びていてもよい。この場合、複数の脚部18は、基板の複数のグランド表面電極に各々接続されるようになっていているとよい。複数の脚部18は省略可能である。
【0173】
複合コネクタC2は、少なくとも一つの第1端子30a及び少なくとも一つの第2端子30bを更に備えている。
【0174】
複合コネクタC2は、ボディ20を更に備えている。ボディ20は、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されている。ボディ20は、ベース部21と、第1凸部22aと、第2凸部22bと、少なくとも一つの第1保持孔23aと、少なくとも一つの第2保持孔23bとを有している。
【0175】
ベース部21のY-Y’方向における一部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法は、シェル10の収容孔16のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形、寸法に対応している。ベース部21がシェル10の収容孔16にY方向側から嵌合(FIT IN)されており且つシェル10の隔壁12にY方向側から当接している。シェル10の複数のカシメ部17が設けられている場合、複数のカシメ部17がベース部21に対してY方向側から当接している。すなわち、ベース部21は、シェル10の隔壁12と複数のカシメ部17との間で挟持されている。なお、複数のカシメ部17は省略可能である。
【0176】
第1凸部22aは、ベース部21からY’方向に延びた略円柱又は略多角柱であって、シェル10の第1接続孔11a内に配置されている。第1凸部22aのY-Y’方向の寸法は、第1接続孔11aのY-Y’方向の寸法よりも小さい。第1凸部22aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法は、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の内形、内形寸法に対応している。第1接続孔11aに第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、第1凸部22aが第1接続部200aの突出部210a内に嵌合(FIT IN)するようになっている。
【0177】
少なくとも一つの第1保持孔23aは、複合コネクタC1の少なくとも一つの第1端子300aの数に応じて一又は複数である。一又は複数の第1保持孔23aは、ベース部21及び第1凸部22aをY-Y’方向に貫通している。
【0178】
第2凸部22bは、ベース部21からY’方向に延びた略円柱又は略多角柱であって、第1凸部22aに対してZ方向側に間隔を開けて配置されており且つシェル10の第2接続孔11b内に配置されている。第2凸部22bのY-Y’方向の寸法は、第2接続孔11bのY-Y’方向の寸法よりも小さい。複合コネクタC1の第2接続部200bに接続孔240bが設けられている場合、第2凸部22bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法は、接続孔240bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法に対応している。第2接続孔11bに第2接続部200bが挿入された状態で、第2凸部22bが第2接続部200bの接続孔240b内に嵌合(FIT IN)するようになっている。接続孔240bが設けられていない場合、第2接続孔11bに第2接続部200bが挿入された状態で、第2凸部22bが第2接続部200bに当接又は対向配置されるようになっている。
【0179】
少なくとも一つの第2保持孔23bは、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2端子300bの数に応じて一又は複数である。一又は複数の第1保持孔23aは、ベース部21及び第1凸部22aをY-Y’方向に貫通している。
【0180】
少なくとも一つの第1端子30aは、複合コネクタC1の少なくとも一つの第1端子300aの数に応じて一又は複数である。ここでは、少なくとも一つの第1端子300aを一つとして説明しているため、少なくとも一つの第1端子30a及びボディ20の少なくとも一つの第1保持孔23aも一つであるとする。なお、少なくとも一つの第1端子30a及びボディ20の少なくとも一つの第1保持孔23aが複数である場合も、以下と同様の構成とすることが可能である。
【0181】
第1端子30aは、金属板等の導電性を有する材料で構成されており且つ第1接点部31aと、第1本体部32aと、第1テール部33aとを有している。
【0182】
第1本体部32aは、第1端子30aの第1接点部31aと第1テール部33aとの間の部分である。例えば、第1本体部32aは、Y-Y’方向に延びた板(図5C図6A図6B図7A及び図7B参照)、棒、略筒(図示なし)又は略U字状の板等で構成されている。第1本体部32aがボディ20の第1保持孔23aに収容保持されている。
【0183】
第1接点部31aは、第1本体部32aのY方向の端からY方向に延びた棒(図5C図6A図6B図7A及び図7B参照)、板(図示なし)、筒(図示なし)又は一対のビーム等で構成されている。第1接点部31aは、ボディ20の第1保持孔23aからY’方向に突出しており且つシェル10の第1接続孔11a内に配置されている。シェル10の第1接続孔11aに複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、第1接点部31aが複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210a内に挿入されて、複合コネクタC1の第1端子300aの第1接点部310aに接触するようになっている。
【0184】
第1テール部33aは、第1本体部32aからY’方向に延びた棒(図5C図6A図6B図7A及び図7B参照)又は平板(図示なし)等で構成されている。第1テール部33aは、ボディ20の第1保持孔23aからY方向に突出している。第1テール部33aは、図示しない基板の第1スルーホール電極に各々挿入されて接続されるようになっている。なお、第1テール部33aは、第1本体部32aに対してY’方向に位置しており、X方向、X’方向又はZ’方向に折り曲げられており且つ基板の第1表面電極に接続されるようになっていてもよい。
【0185】
第1端子30aは、第1端子30aの中心を通ってY-Y’方向に延びる図示しない仮想線が第1接続孔11aの中心軸に略一致するように配置されていることによって、第1端子30aと第1接続部200aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3とが同軸構造をなしていてもよい。
【0186】
少なくとも一つの第2端子30bは、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2端子300bの数に応じて一(図示なし)又は複数(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)である。
【0187】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2端子30bを「一又は各第2端子30b」とも称する。「一又は各第2端子30b」のうちの一の第2端子30bは、第2端子30bが一つである場合の一の第2端子30bに相当し、各第2端子30bは、第2端子30bが複数である場合の各々の第2端子30bに相当する。
【0188】
一又は各第2端子30bは、金属板等の導電性を有する材料で構成されており且つ第2接点部31bと、第2本体部32bと、第2テール部33bとを有している。
【0189】
第2本体部32bは、例えば、一又は各第2端子30bの第2接点部31bと第2テール部33bとの間の部分である。例えば、第2本体部32bは、Y-Y’方向に延びた板(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)、棒、略筒(図示なし)又は略U字状の板等で構成されている。第2本体部32bは、ベース部21の対応する第2保持孔23bに保持されている。
【0190】
第2接点部31bは、第2本体部32bのY方向の端からY方向に延びた棒(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)、板(図示なし)、筒(図示なし)又は一対のビーム等で構成されている。第2接点部31bは、は、ベース部21の対応する第2保持孔23bからY’方向に突出している。シェル10の第2接続孔11bに複合コネクタC1の第2接続部200bが挿入された状態で、第2接点部31bが複合コネクタC1の第2接続部200bの対応する端子収容部210b内に挿入されて、複合コネクタC1の対応する第2端子300bの第2接点部310bに接触するようになっている。
【0191】
第2テール部33bは、第2本体部32bからY’方向に延びた棒(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)又は平板(図示なし)等で構成されている。第2テール部33bは、ベース部21の対応する第2保持孔23bからY方向に突出している。第2テール部33bは、図示しない基板の対応する第2スルーホール電極に各々挿入されて接続されるようになっている。なお、第2テール部33bは、第2本体部32bに対してY’方向に位置しており、X方向、X’方向又はZ方向に折り曲げられており且つ基板の第2表面電極に接続されるようになっていてもよい。
【0192】
複合コネクタC2は、グランド端子40を更に備えていてもよい。グランド端子40は、第1環状部41と、第2環状部42と、複数の接点バネ43とを有している。第1環状部41及び第2環状部42は、弾性変形により縮径可能なC字状又は円環状の金属板であって、Y-Y’方向に間隔をあけて配置されている。複数の接点バネ43は、第1環状部41と第2環状部42との間に設けられており且つ第1環状部41の周方向に間隔をあけて配置されている。複数の接点バネ43は、その中間部が第1環状部41及び第2環状部42の中心を通ってY-Y’方向に延びる仮想線に向けて凸となるように円弧状に湾曲している。シェル10に一又は四つの段差部11a4が設けられている場合、グランド端子40は、第1接続孔11aのY方向側の空間の一又は四つの段差部11a4とボディ20のベース部21との間の空間に収容されている。シェル10に一又は四つの段差部11a4が設けられていない場合、グランド端子40は、第1接続孔11a内に収容されている。何れの場合も、グランド端子40の第1環状部41と第2環状部42が第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に弾性接触して電気的に接続されており且つグランド端子40の複数の接点バネ43が、第1端子300aの第1接点部310aの周りに配置されている。シェル10の第1接続孔11aに複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、グランド端子40の複数の接点バネ43が、第1接続部200aの突出部210aに接触するようになっている。
【0193】
なお、グランド端子40は省略可能である。この場合、シェル10の第1接続孔11aに複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、第1接続部200aがシェル10の第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に接触する構成とするとよい。
【0194】
以下、複合コネクタC2の製造方法について説明する。第1端子30aを用意する。ボディ20を用意する。第1端子30aの第1接点部31aをY方向側からボディ20の第1保持孔23aに挿入し、第1端子30aの第1本体部32aをボディ20の第1保持孔23aに保持させる。これにより、第1端子30aの第1接点部31aがボディ20の第1保持孔23aからY’方向に突出し且つ第1端子30aの第1テール部33aがボディ20の第1保持孔23aからY方向に突出する。一又は複数の第2端子30bを用意する。第2端子30bの第2接点部31bをY方向側からボディ20の第2保持孔23bに挿入し、第2端子30bの第2本体部32bをボディ20の第2保持孔23bに保持させる。一又は複数の第2端子30bをボディ20に組み込む工程は、第1端子30aをボディ20に組み込む工程の前に行ってもよいし、同時に行ってもよい。その一方で、グランド端子40を用意する。シェル10を用意する。シェル10は、複数のカシメ部17が設けられていない。グランド端子40を、第1環状部41、第2環状部42を縮径させた状態で、シェル10の第1接続孔11a内にY方向側から挿入する。その後、グランド端子40の第1環状部41、第2環状部42の縮径状態を解除することにより、グランド端子40の第1環状部41、第2環状部42が第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に弾性接触して電気的に接続される。その後、ボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16にY方向側から嵌合(FIT IN)させる。このとき、ボディ20のベース部21がシェル10の隔壁12に当接し、ボディ20の第1凸部22a、第2凸部22bがシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11b内にY方向側から挿入され、且つ、第1端子30aの第1接点部31a、少なくとも一つの第2端子30bの第2接点部31bがシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11b内にY方向側から挿入される。その一方で、第1端子30aの第1テール部33a、少なくとも一つの第2端子30bの第2テール部33bがシェル10に対してY方向に突出する。その後、シェル10の収容孔16にY方向側の周縁部の複数箇所を押し潰して収容孔16の内側へ凸となる複数のカシメ部17を形成する。形成された複数のカシメ部17がベース部21に対してY方向側から当接する。このようにして複合コネクタC2が製造される。
【0195】
なお、ボディ20の第1凸部22a、第2凸部22bが設けられていない場合、前述の第1凸部22a、第2凸部22bの挿入工程は省略される。グランド端子40が設けられていない場合、前述のグランド端子40の取付工程は省略される。シェル10の複数のカシメ部17が設けられていない場合、カシメ部17の形成工程は省略される。
【0196】
以下、複合コネクタC1と複合コネクタC2の接続構造S(コンビネーション)について、図8A図8Cを参照しつつ説明する。図8A図8Cには、実施例2の接続構造Sが示されている。図8A図8Cにも、Y-Y’方向が示されており、図8A図8Cには、図8A図8Bにも、Z-Z’方向が示されており、図8A及び図8Cにも、X-X’方向が示されている。
【0197】
接続構造Sは、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを備えている。
【0198】
複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記正対状態とし、Y-Y’方向において、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の第1接続部200a、第2接続部200bが複合コネクタC2のシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11bに挿入され、複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bが複合コネクタC2の対応する誤挿入防止用凹部14に挿入され、複合コネクタC2の隔壁12が複合コネクタC1の上記間隙Gに挿入される。複合コネクタC1の第1接続部200a、第2接続部200bが複合コネクタC2のシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11bに挿入され、複合コネクタC1の一又は各誤挿入防止用凸部220bが複合コネクタC2の対応する誤挿入防止用凹部14に挿入され、複合コネクタC2の隔壁12が複合コネクタC1の上記間隙Gに挿入された状態(各々の挿入が完了した状態)で、複合コネクタC1の第1接続部200a内に複合コネクタC2のボディ20の第1凸部22aが嵌合し、複合コネクタC1の第2接続部200bの接続孔240b内に複合コネクタC2のボディ20の第2凸部22bが嵌合する。複合コネクタC1の第1端子300aの第1接点部310aと、複合コネクタC2の第1端子30aの第1接点部31aとが接触し、且つ、複合コネクタC1の一又は各第2端子300bの第2接点部310bと、複合コネクタC2の対応する第2端子30bの第2接点部31bとが接触する。これにより、複合コネクタC1と複合コネクタC2とが接続され、接続構造Sが構成される。
【0199】
なお、複合コネクタC2のシェル10の第1凸部22aが設けられていない場合、前述の第1凸部22aの嵌合工程が省略される。複合コネクタC1の第2接続部200bの接続孔240b及び複合コネクタC2のシェル10の第2凸部22bが設けられていない場合、前述の第2凸部22bの接続孔240bに対する嵌合工程が省略される。
【0200】
以下、複合コネクタC1と複合コネクタC2とが接続された状態を「接続状態」と称し、複合コネクタC1と複合コネクタC2との接続過程を、「接続過程」と称する。
【0201】
複合コネクタC1に筒部120が設けられており且つ複合コネクタC2に一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、接続状態で、複合コネクタC1の筒部120が、複合コネクタC2の第1接続孔11aのY’方向側の空間に嵌合して一又は少なくとも四つの段差部11a4にY’方向側から当接し、且つ、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが一又は少なくとも四つの段差部11a4内に挿通されて一又は少なくとも四つの段差部11a4に接触又は若干の隙間を有して対向する。
【0202】
複合コネクタC1に筒部120が設けられているが、複合コネクタC2に一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、接続状態で、複合コネクタC1の筒部120が、複合コネクタC2の第1接続孔11aに嵌合し且つ複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが複合コネクタC2の第1接続孔11aに配置される。
【0203】
複合コネクタC1に筒部120が設けられていないが、複合コネクタC2に一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、接続状態で、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが一又は少なくとも四つの段差部11a4内に挿通されて一又は少なくとも四つの段差部11a4に接触又は若干の隙間を有して対向する。
【0204】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第1キー用凸部130が設けられており且つ複合コネクタC2の少なくとも一つの第1キー用凹部13が設けられている場合、接続状態で、複合コネクタC1の一又は各第1キー用凸部130が複合コネクタC2の対応する第1キー用凹部13に挿入されている。
【0205】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第2キー用凸部が設けられており且つ複合コネクタC2の少なくとも一つの第2キー用凹部が設けられている場合、接続状態で、複合コネクタC1の一又は各第2キー用凸部が複合コネクタC2の対応する第2キー用凹部に挿入されている。
【0206】
複合コネクタC1にロック部200cが設けられており且つ複合コネクタC2にロック部15が設けられている場合、接続過程で、複合コネクタC1のロック部200cの基部210c、アーム部220c及びロック凸部230cが複合コネクタC2のロック部15のガイド孔15aに挿入される。複合コネクタC1のロック部200cが複合コネクタC2のロック部15のガイド孔15aにY’方向側から挿入され、複合コネクタC1のロック部200cのロック凸部230cが複合コネクタC2のロック部15のガイド孔15aのY方向側の部分に押されて、複合コネクタC1のロック部200cのアーム部220cがZ’方向側に弾性変形する。接続過程から接続状態に至ることによって、複合コネクタC1のロック部200cのロック凸部230cが複合コネクタC2のロック部15のガイド孔15aのY方向側の部分を乗り越えて、複合コネクタC2のロック部15のロック孔15bに嵌合する。これにより、接続状態が維持される。
【0207】
複合コネクタC2にグランド端子40が設けられている場合、接続過程で、複合コネクタC1の第1端子300aの第1接点部310aと、複合コネクタC2の第1端子30aの第1接点部31aとが接触し、且つ、複合コネクタC1の一又は各第2端子300bの第2接点部310bと、複合コネクタC2の対応する第2端子30bの第2接点部31bとが接触する前に、複合コネクタC2のグランド端子40の複数の接点バネ43が複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aに弾性的に接触する。接続状態でも、複合コネクタC2のグランド端子40の複数の接点バネ43が複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aに弾性的に接触した状態が維持され、複合コネクタC2のシェル10と複合コネクタC1の第1接続部200aとが、グランド端子40を介して電気的に接続される。
【0208】
複合コネクタC2にグランド端子40が設けられていない場合、接続過程で、複合コネクタC1の第1端子300aの第1接点部310aと、複合コネクタC2の第1端子30aの第1接点部31aとが接触し、且つ、複合コネクタC1の一又は各第2端子300bの第2接点部310bと、複合コネクタC2の対応する第2端子30bの第2接点部31bとが接触する前に、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが複合コネクタC2の第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に接触する。
【0209】
複合コネクタC1と複合コネクタC2とは、以下の通り誤挿入が防止される。
【0210】
複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第1非正対状態とし、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の第1接続部200a及び/又は少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが複合コネクタC2の隔壁12に当接する。このようにして複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0211】
複合コネクタC2の第1接続孔11a内の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられており且つ複合コネクタC2の第1壁11a1の少なくとも一部のX方向側の外面から第1壁11a1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第2壁11a2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第2壁11a2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第3壁11a3の少なくとも一部のZ’方向側の外面から第3壁11a3の少なくとも一部のZ方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5よりも小さい場合、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第2、第3又は第4非正対状態とし、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが、複合コネクタC2の第1接続孔11aの第1壁11a1、第2壁11a2又は第3壁11a3側に偏心しつつ、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の少なくとも一つの各誤挿入防止用凸部220b及び/又は第1接続部200aが、複合コネクタC2の第1壁11a1、第2壁11a2又は第3壁11a3に当接せずに、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが、複合コネクタC2の第1接続孔11aに部分的に挿入され、複合コネクタC2の第1接続孔11aの第1壁11a1、第2壁11a2又は第3壁11a3が複合コネクタC1の上記間隙Gに部分的に挿入され、且つ、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが、複合コネクタC2の第1接続孔11a内の一又は少なくとも四つの段差部11a4に当接する。このようにして複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0212】
複合コネクタC2の第1壁11a1の少なくとも一部のX方向側の外面から第1壁11a1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第2壁11a2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第2壁11a2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第3壁11a3の少なくとも一部のZ’方向側の外面から第3壁11a3の少なくとも一部のZ方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5よりも大きい場合(なお、この場合、段差部11a4が設けられているか否かは任意である。)、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第2、第3又は第4非正対状態とし、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが、複合コネクタC2の第1接続孔11aの第1壁11a1、第2壁11a2若しくは第3壁11a3側又はその反対側に偏心しつつ、又は、複合コネクタC1の第1接続部200aの中心軸と、複合コネクタC2の第1接続孔11aの中心軸とを略一致させつつ、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の少なくとも一つの各誤挿入防止用凸部220b及び/又は第1接続部200aが、複合コネクタC2の第1壁11a1、第2壁11a2又は第3壁11a3に当接する。このようにしても複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0213】
複合コネクタC1の第2接続部200bのX-X’方向の寸法が複合コネクタC1の第2接続部200bのZ-Z’方向の寸法よりも大きい若しくはその逆であり且つ複合コネクタC1の第2接続孔11bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、複合コネクタC1の第2接続部200bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している場合、又は、第4壁11b1の少なくとも一部のX方向側の外面から第4壁11b1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第5壁11b2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第5壁11b2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第6壁11b3の少なくとも一部のZ方向側の外面から第6壁11b3の少なくとも一部のZ’方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5よりも大きい場合、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第5、第6又は第7非正対状態とし、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220b及び/又は第2接続部200bが、複合コネクタC2の第4壁11b1、第5壁11b2及び/又は第6壁11b3に当接する。このようにしても複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0214】
複合コネクタC2のロック部15が設けられている場合、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第8非正対状態とし、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220b及び/又は第2接続部200bが、複合コネクタC2のロック部15のガイド孔15aの縁部に当接する。このようにしても複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0215】
接続構造Sにおいては、例えば、複合コネクタC2の複数の第2端子30bが複数である場合、複合コネクタC1の第1端子300a、第1接続部200a並びに第1ケーブル600aと、複合コネクタC2の第1端子30a、シェル10並びにグランド端子40(設けられている場合に限る。)とを信号伝送用の同軸伝送路として使用する一方、複合コネクタC1の複数の第2端子300b並びに複数の第2ケーブル600bと、複合コネクタC2の複数の第2端子30bを電源用の伝送路として使用できる。なお、接続構造Sの用途はこれに限定されるものではない。例えば、信号伝送用の同軸伝送路を、複合コネクタC1の第1端子300a並びに第1ケーブル600aの内側導体640bと複合コネクタC2の第1端子30aとが伝送する信号に電源電圧を重畳させて給電に使用しても構わない。また、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2端子300b並びに少なくとも一つの第2ケーブル600bと、複合コネクタC2の少なくとも一つの第2端子30bとを信号伝送用の伝送路として使用しても構わないし、当該信号伝送用の伝送路として使用すると共に、伝送される信号に重畳される電源電圧とは異なる電圧を給電するのに使用しても構わない。
【0216】
以上のような接続構造Sは、以下の(1)~(5)の技術的特徴及び効果を奏する。
【0217】
(1)技術的特徴及び効果
上記した新規な複合コネクタC1を有する接続構造Sが得られた。
【0218】
(2)技術的特徴及び効果
上記したとおり、接続構造Sにおいては、複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【0219】
(3)技術的特徴及び効果
複合コネクタC2にグランド端子40が設けられている場合、接続過程で、複合コネクタC1の第1端子300aと、複合コネクタC2の第1端子30aとが接触し、且つ、複合コネクタC1の一又は各第2端子300bと、複合コネクタC2の対応する第2端子30bとが接触する前に、複合コネクタC2のグランド端子40が複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aに弾性的に接触する。これにより、複合コネクタC1の第1端子300aと、複合コネクタC2の第1端子30aとが接触し、且つ、複合コネクタC1の一又は各第2端子300bと、複合コネクタC2の対応する第2端子30bとが接触するときに、過電流が生じ難くすること及び/又はノイズが生じ難くすることができる。
【0220】
(4)技術的特徴及び効果
複合コネクタC2のシェル10に複数のカシメ部17が設けられている場合、複合コネクタC2のボディ20がシェル10内に収容された状態で傾いたり位置ずれしたりする可能性を低減でき且つ複合コネクタC2のボディ20をシェル10内に容易に収容できる。仮に、複合コネクタC2のボディ20のベース部21に複数の潰しリブが設けられている場合、複合コネクタC2のボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16に挿入するときに、複数の潰しリブを収容孔16の周壁に押し当てて潰しながら複合コネクタC2のボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16を圧入することになる。この圧入時の押圧力が、ボディ20のベース部21に対してY’方向とZ方向、Z’方向、X方向又はX’方向との成分を含む斜め方向に作用することによって、ボディ20のベース部21がシェル10の収容孔16内に収容された状態で傾いたり位置ずれしたりする可能性が高くなる。また、前述の圧入に大きな押圧力が必要になるため、ボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16内に収容し難くなる。一方、複合コネクタC2のように、ボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16に嵌合させた後に、シェル10の収容孔16の周縁部の複数箇所を押し潰してカシメ部17を形成するため、複合コネクタC2のボディ20がシェル10内に収容された状態で傾いたり位置ずれしたりする可能性を低減される。ベース部21の収容孔16に対する嵌合に、前述の圧入時のような大きな押圧力は必要ないため、複合コネクタC2のボディ20をシェル10内に容易に収容できる。
【0221】
(5)技術的特徴及び効果
接続状態で、複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが、複合コネクタC1のシェル10に対して、グランド端子40を介して間接的に、又は直接的に電気的に接続されているので、接続構造SのEMC特性が良好となる。
【実施例0222】
以下、本発明の実施例2及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る図示しない複合コネクタ(第1複合コネクタ)C1’について、説明する。複合コネクタC1’は、第1ケーブル600a、第2ケーブル600b及びモールド部700が省略されている点で相違する以外、上記した複合コネクタC1と同様の構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明は省略する。
【0223】
複合コネクタC1’の第1端子300aの第1テール部330aは、第1接続部200aの後端部230aに対してY’方向側に位置している。第1テール部330aはY-Y’方向に延びており且つハウジング100の第1本体部110aからY’方向に突出していてもよいし、第1テール部330aはX方向、X’方向又はZ’方向に折り曲げられており且つハウジング100の第1本体部110aからX方向、X’方向又はZ’方向に突出していてもよい。前者の場合、第1テール部330aは、図示しない基板の第1スルーホール電極に挿入されて接続されるようになっている。後者の場合、第1テール部330aは、基板の第1表面電極に接続されるようになっている。
【0224】
複合コネクタC1’の第2端子300bの第2テール部330bは、ハウジング100の第2本体部110bに対してY’方向側に位置している。第2テール部330bはY-Y’方向に延びており且つハウジング100の第2本体部110bからY’方向に突出していてもよいし、第2テール部330bはX方向、X’方向、Z方向又はZ’方向に折り曲げられており且つハウジング100の第2本体部110bからX方向、X’方向又はZ方向に突出していてもよい。前者の場合、第2テール部330bは、基板の第2スルーホール電極に挿入されて接続されるようになっている。後者の場合、第2テール部330bは、基板の第2表面電極に接続されるようになっている。なお、複合コネクタC1’の第2端子300bのケーブル保持部340bは省略されている。
【0225】
複合コネクタC1’の第1接続部200aの後端部230aには、図示しない複数の脚部が設けられている。各脚部は、Y’方向に延びていてもよいし、X方向、X’方向又はZ’方向に延びていてもよい。前者の場合、複数の脚部は、基板の複数のグランドスルーホール電極に各々挿入されて接続されるようになっている。後者の場合、複数の脚部は、基板の複数のグランド表面電極に各々挿入されて接続されるようになっている。
【0226】
このような複合コネクタC1’による場合も、複合コネクタC1の(1)~(5)の技術的特徴及び効果と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0227】
以下、本発明の実施例2及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る図示しない複合コネクタ(第2複合コネクタ)C2’について、説明する。複合コネクタC2’は、図示しない少なくとも一つの第1ケーブルと、少なくとも一つの第2ケーブルとを更に備えている点で相違する以外、上記した複合コネクタC2と同様の構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明は省略する。
【0228】
複合コネクタC2’の少なくとも一つの第1ケーブルは、複合コネクタC2’の少なくとも一つの第1端子30aの数に応じて一又は複数とすることが可能であるが、ここでは、少なくとも一つの第1端子30aを一つとして説明しているため、少なくとも一つの第1ケーブルも一つであるとする。なお、少なくとも一つの第1ケーブルが複数である場合も、以下と同様の構成とすることが可能である。
【0229】
複合コネクタC2’の第1ケーブルは、外側絶縁体と、外側導体と、内側絶縁体と、内側導体とを有している。複合コネクタC2’の第1ケーブルの外側絶縁体、外側導体、内側絶縁体、内側導体は、複合コネクタC1の第1ケーブル600aの外側絶縁体610a、外側導体620a、内側絶縁体630a、内側導体640aと同様の構成である。
【0230】
複合コネクタC2’の第1ケーブルの外側導体の先端部が複合コネクタC2’のシェル10に接続されている。複合コネクタC2’の第1ケーブルの内側導体の先端部が複合コネクタC2’の第1端子30aの第1テール部33aに接続されている。
【0231】
複合コネクタC2’の少なくとも一つの第2ケーブルは、複合コネクタC2’の少なくとも一つの第2端子30bの数に応じて一又は複数である。
【0232】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2ケーブルを「一又は各第2ケーブル」とも称する。「一又は各第2ケーブル」のうちの一の第2ケーブルは、第2ケーブルが一つである場合の一の第2ケーブルに相当し、各第2ケーブルは、第2ケーブルが複数である場合の各々の第2ケーブルに相当する。
【0233】
一又は各第2ケーブルは、被覆部と、電線とを有している。一又は各第2ケーブルの被覆部、電線は、複合コネクタC1の第2ケーブル600bの被覆部610b、電線620bと同様の構成である。電線の先端部が対応する第2端子30bの第2テール部33bに接続されている。
【0234】
以下、複合コネクタC1’と複合コネクタC2’の接続構造S’(コンビネーション)について説明する。接続構造S’は、複合コネクタC1’と複合コネクタC2’とを備えている。
【0235】
複合コネクタC1’と複合コネクタC2’は、複合コネクタC1と複合コネクタC2と同様に接続される。また、複合コネクタC1’と複合コネクタC2’は、複合コネクタC1と複合コネクタC2と同様に誤挿入が防止される。
【0236】
以上のような接続構造S’は、接続構造Sの(1)~(5)の技術的特徴及び効果と同様の技術的特徴及び効果を奏する。なお、複合コネクタC1と複合コネクタC2’とを接続して接続構造S’’(コンビネーション)を成してよいし、複合コネクタC1’と複合コネクタC2とを接続して接続構造S’’’(コンビネーション)を成してよい。接続構造S’’及び接続構造S’’’も、接続構造Sの(1)~(5)の技術的特徴及び効果と同様の技術的特徴及び効果を奏する。
【0237】
なお、上記した複合コネクタ及びその接続構造(コンビネーション)は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変形することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0238】
複合コネクタC1又はC1’の第1接続部200aは、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており且つ複合コネクタC1又はC1’のハウジング100の本体部110のY方向側の端面に一体的に連接された構成としてもよい。例えば、第1接続部200aは、上記した何れかの態様の第2接続部200bと同様の構成とすることが可能である。この場合、複合コネクタC1又はC1’のボディ400を省略し、且つ一又は複数の第1端子300aを一又は複数の第2端子300bと同様の構成とするとよい。この場合、複合コネクタC1の少なくとも一つの第1ケーブル600aも、少なくとも一つの第2ケーブル600bと同様の構成とし、上記のとおり一又は複数の第1端子300aに接続された構成としてもよい。
【0239】
複合コネクタC1又はC1’の第2接続部200bは、導電性を有する材料及び/又は絶縁性を有する材料で構成された本体部110とは別体であって、複合コネクタC1又はC1’のハウジング100の本体部110に保持された構成としてもよい。例えば、第2接続部200bは、上記した何れかの態様の第1接続部200aと同様の構成とすることが可能である。この場合、一又は複数の第2端子300bを一又は複数の第1端子300aと同様の構成とし、絶縁性を有する材料で構成されたボディに保持され、このボディを第2接続部200b内に収容保持させる構成としてもよい。この場合、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2ケーブル600bも、少なくとも一つの第1ケーブル600aと同様の構成とし、上記のとおり一又は複数の第2端子300bに接続された構成としてもよい。
【0240】
複合コネクタC1又はC1’の少なくとも一つの第1端子300aは、複合コネクタC1又はC1’の上記した何れかの態様の第1接続部200a内に配置された端子であって、第1接続部200a外から視認可能に配置された第1接点部310aを有する限り任意に設計変形可能である。上記した何れかの態様の少なくとも一つの第1端子300aは、Y方向側から視認可能となるように上記した何れかの態様の第1接続部200aから露出又は突出した構成とすることが可能である。
【0241】
複合コネクタC1又はC1’の少なくとも一つの第2端子300bは、複合コネクタC1又はC1’の上記した何れかの態様の第2接続部200b内に配置された端子であって、第2接続部200b外から視認可能に配置された第2接点部310bを有する限り任意に設計変形可能である。上記した何れかの態様の少なくとも一つの第2端子300bは、Y方向側から視認可能となるように上記した何れかの態様の第2接続部200bから露出又は突出した構成とすることが可能である。
【0242】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第1端子300a又は複合コネクタC2’の少なくとも一つの第1端子30aが複数である場合、複合コネクタC1又は複合コネクタC2’の第1ケーブルは、外側絶縁体610aと、外側導体620aと、複数の内側絶縁体630aと、複数の内側導体640aとを有する構成とすることが可能である。複数の内側絶縁体630aは、外側導体620a内に配置されている。複数の内側絶縁体630aのY方向側の先端部は、外側導体620aからY方向に突出している。複数の内側導体640aの先端部は、複数の第1端子300a又は複数の第1端子30aに接続されている。この場合、外側導体は省略されていてもよい。
【0243】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第2端子300b又は複合コネクタC2’の少なくとも一つの第2端子30bが複数である場合、複合コネクタC1の第2ケーブルは、複数の被覆部610bと、複数の電線620bと、図示しない外側絶縁体と、図示しない外側導体とを有する構成とすることが可能である。外側絶縁体は、絶縁性を有する材料で構成された筒状のジャケットである。外側導体は、網組み銅線等の導体で構成された筒状であって、外側絶縁体a内に配置されている。外側導体のY方向側の先端部は、外側絶縁体からY方向に突出している。複数の被覆部610bは、外側導体内に配置されている。複数の被覆部610bのY方向側の先端部は、外側導体からY方向に突出している。複数の電線620bの先端部は、複数の第2端子300b又は複数の第2端子30bに接続されている。この場合、外側導体は省略されていてもよい。
【0244】
複合コネクタC1又はC1’は、第1接続部200a及び第2接続部200bに加えて、少なくとも一つの第3接続部を備えていてもよい。少なくとも一つの第3接続部は、ハウジングからY-Y’方向に突き出ていればよく、第1接続部200aと同じ構成としてもよい。
【0245】
複合コネクタC2又はC2’は、第1接続孔11a及び第2接続孔11bに加えて、少なくとも一つの第3接続孔を備えていてもよい。少なくとも一つの第3接続孔は、Y-Y’方向に延びており且つY’方向に開口していればよく第1接続孔11aと同じ構成としてもよい。
【0246】
複合コネクタC2又はC2’のボディ20の第1保持孔23a及び第2保持孔23bは省略可能である。この場合、複合コネクタC2又はC2’の少なくとも一つの第1端子30aの第1本体部32a及び少なくとも一つの第2端子30bの第2本体部32bがボディ20にインサート成形させて保持させることが可能である。
【0247】
上記した何れかの態様の複合コネクタC2又はC2’のボディ20の第1凸部22a及び第2凸部22bは省略可能である。この場合、複合コネクタC2又はC2’のボディ20全体が複合コネクタC2又はC2’のボディ20の収容孔16に収容保持されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0248】
上記した何れかの態様の複合コネクタC2又はC2’の少なくとも一つの第1端子30aは、上記した何れかの態様の複合コネクタC2又はC2’のボディ20に保持されており且つ当該ボディ20から第1接続孔11a内に突出又は露出した第1接点部31aを有している限り任意に設計変形可能である。上記した何れかの態様の複合コネクタC2又はC2’の少なくとも一つの第2端子30bは、上記した何れかの態様の複合コネクタC2又はC2’のボディ20に保持されており且つ当該ボディ20から第2接続孔11b内に突出した第2接点部31bを有している限り任意に設計変形可能である。
【0249】
以下、本発明の一態様のコネクタの接続方法について説明する。このコネクタの接続方法は、絶縁性を有する素材で構成されており且つ少なくとも一つの端子を部分的に保持したボディを用意し、導電性を有するシェルを用意し、シェルの第1方向の一方に開口した収容孔内にボディを第1方向の一方側から収容させ、その後、シェルの収容孔の周縁部の複数箇所を押圧して当該収容孔の内側に凸の複数のカシメ部を形成し、複数のカシメ部をボディに前記第1方向の一方側から当接させることを含む。このようにコネクタの接続方法は、上記した複合コネクタ及び接続構造の発明の主題に従属する発明ではなく、別途独立した発明である。
【0250】
例えば、コネクタの接続方法における少なくとも一つの端子は、複合コネクタC2又はC2’の少なくとも一つの第1端子30a及び少なくとも一つの第2端子30bの少なくとも一つとすることが可能であり、コネクタの接続方法におけるボディは、複合コネクタC2又はC2’のボディ20とすることが可能であり、コネクタの接続方法におけるシェルは、複合コネクタC2又はC2’のシェル10とすることが可能である。このシェル10は、収容孔16に連通する第1接続孔11a及び第2接続孔11bの少なくとも一方が設けられているとよい。
【符号の説明】
【0251】
S:接続構造
C1:複合コネクタ
100:ハウジング 110:本体部 110a:第1本体部 110b:第2本体部 111a:第1収容空間 111b:第2収容空間 112a:第1係合孔 120:筒部 121:第1部 122:第2部 130:第1キー用凸部
200a:第1接続部
210a:突出部 211a:第1部 212a:第2部 220a:被保持部 230a:後端部 231a:当接部
200b:第2接続部
210b:端子収容部 220b:誤挿入防止用凸部 230b:第2係合孔 240b:接続孔
200c :ロック部
210c:基部 220c:アーム部 230c:ロック凸部 240c:アーチ部
300a:第1端子
310a:第1接点部 320a:第1本体部 330a:第1テール部
300b:第2端子
310b:第2接点部 320b:第2本体部 330b:第2テール部 340b:ケーブル保持部
400:ボディ
410:端子収容部 411:第1収容部 412:第2収容部 413:保持アーム
500a:保持具
510a:係合アーム 520a:連結部
500b:保持具
510b:係合アーム 520b:連結部 530b:仕切部
600a:第1ケーブル 600b:第2ケーブル
700:モールド部
800:導電リング
C2:複合コネクタ
10:シェル
11a:第1接続孔 11a1:第1壁 11a2:第2壁 11a3:第3壁 11a4:段差部 11b:第2接続孔 11b1:第4壁 11b2:第5壁 11b3:第6壁 12:隔壁 13:第1キー用凹部 14:誤挿入防止用凹部 15:ロック部 15a:ガイド孔 15b:ロック孔 16:収容孔 17:カシメ部 18:脚部
20:ボディ
21:ベース部 22a:第1凸部 22b:第2凸部 23a:第1保持孔 23b:第2保持孔
30a:第1端子
31a:第1接点部 32a:第1本体部 33a:第1テール部
30b:第2端子
31b:第2接点部 32b:第2本体部 33b:第2テール部
40:グランド端子
41:第1環状部 42:第2環状部 43:接点バネ
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
【手続補正書】
【提出日】2024-09-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有する材料で構成されたハウジングと、
前記ハウジングから第1方向の一方に突き出た第1接続部と、
前記第1接続部内に配置された少なくとも一つの第1端子であって、前記第1接続部外から視認可能に配置された第1接点部を有する前記少なくとも一つの第1端子と、
前記ハウジングから前記第1方向の一方に突き出ており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向に略直交する第2方向の一方側に間隔をあけて配置された第2接続部と、
前記第2接続部内に配置された少なくとも一つの第2端子であって、前記第2接続部外から視認可能に配置された第2接点部を有する前記少なくとも一つの第2端子と、
前記第2接続部に前記第2方向の他方側に凸となるように設けられており且つ前記第2方向における前記第1接続部と前記第2接続部との間に配置された少なくとも一つの誤挿入防止用凸部とを備えており、
前記第1方向は前記第1接続部の突出方向である複合コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載の複合コネクタにおいて、
前記ハウジングは、本体部を有しており、
前記本体部は、第1本体部と、第2本体部とを有しており、
前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であって、突出部と、被保持部とを有しており、
前記第1接続部の前記被保持部が前記ハウジングの前記第1本体部に保持されており、
前記第1接続部の前記突出部が前記ハウジングの前記第1本体部から前記第1方向の一方に突出しており、
前記複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記ボディは、前記第1接続部内に収容保持されており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第2接続部は、絶縁性を有する材料で構成されており、前記ハウジングの前記第2本体部から前記第1方向の一方に突き出ており、且つ前記少なくとも一つの第2端子を保持しており、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記第2接続部に一体的に連接されている複合コネクタ。
【請求項3】
請求項1記載の複合コネクタにおいて、
前記ハウジングは、本体部と、筒部とを有しており、
前記本体部は、第1本体部と、第2本体部とを有しており、
前記筒部は、前記第1本体部から前記第1方向の一方に延びた略円筒、略多角筒、一部が破断した略円筒又は一部が破断した略多角筒であり、
前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であって、突出部と、被保持部とを有しており、
前記第1接続部の前記被保持部は、前記筒部内に挿入保持されており、
前記第1接続部の前記突出部は、前記筒部から前記第1方向の一方に突出しており、
前記複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記ボディは、前記第1接続部内に収容保持されており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第2接続部は、絶縁性を有する材料で構成されており、前記ハウジングの前記第2本体部から前記第1方向の一方に突き出ており、且つ前記少なくとも一つの第2端子を保持しており、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記第2接続部に一体的に連接されている複合コネクタ。
【請求項4】
請求項2又は3記載の複合コネクタにおいて、
前記第1接続部の前記突出部は、前記第1接続部の中心軸に対して前記第2方向の一方側に位置する第1部と、
前記第1部に対して第3方向の一方側若しくは前記第3方向の他方側に位置すると共に前記第1部に対して前記第2方向の他方側に位置する少なくとも一つの第2部とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2方向における前記少なくとも一つの第2部と前記第2接続部との間の直線距離が、前記第2方向における前記第1部と前記第2接続部との間の直線距離よりも大きく、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、前記第1接続部の前記少なくとも一つの第2部に向けて凸である複合コネクタ。
【請求項5】
請求項3記載の複合コネクタにおいて、
前記筒部は、前記第1接続部の中心軸に対して前記第2方向の一方側に位置する第1部と、
前記第1部に対して第3方向の一方側若しくは前記第3方向の他方側に位置すると共に前記第1部に対して前記第2方向の他方側に位置する少なくとも一つの第2部とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2方向における前記筒部の前記少なくとも一つの第2部と前記第2接続部との間の直線距離が、前記第2方向における前記筒部の前記第1部と前記第2接続部との間の直線距離よりも大きく、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部は、前記筒部の前記少なくとも一つの第2部に向けて凸である複合コネクタ。
【請求項6】
請求項2又は3記載の複合コネクタにおいて、
絶縁性を有する材料で構成された保持具を更に備えており、
前記第2接続部は、前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部を収容した少なくとも一つの端子収容部と、
前記少なくとも一つの端子収容部に対して第3方向の一方側、他方側に設けられた一対の係合孔とを有しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記保持具は、一対の係合アームを有しており、前記保持具の前記一対の係合アームが前記一対の係合孔に引っかけられており、
前記少なくとも一つの第2端子が前記保持具と前記第2接続部とによって保持されている複合コネクタ。
【請求項7】
請求項2又は3に記載の複合コネクタにおいて、
ロック部を更に備えており、
前記ロック部は、基部と、アーム部と、ロック凸部とを有しており、
前記基部は、前記第2接続部の前記第1方向の一方側の先端部から前記第2方向の一方側に立ち上がっており、
前記アーム部は、前記基部から前記第1方向の他方に延びており且つ前記第2接続部に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記ロック凸部は、前記アーム部に前記第2方向の一方側に凸となるように設けられており、
前記ロック部の前記第1方向の寸法が、前記第2接続部の前記第1方向の寸法と前記ハウジングの前記第2本体部の前記第1方向の寸法との和と同じ又は小さい複合コネクタ。
【請求項8】
請求項1記載の複合コネクタである第1複合コネクタと、
第2複合コネクタとを備えており、
前記第2複合コネクタは、導電性を有するシェルと、
絶縁性を有する材料で構成されたボディと、
少なくとも一つの第1端子と、
少なくとも一つの第2端子とを備えており、
前記シェルは、第1接続孔と、第2接続孔と、隔壁と、少なくとも一つの誤挿入防止用凹部と、収容孔とを有しており、
前記第1接続孔は、前記第1方向に延びており且つ前記第1方向の他方に開口しており、
前記第2接続孔は、前記第1方向に延びており、前記第1方向の他方に開口しており且つ前記第1接続孔に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記隔壁は、前記第1接続孔と前記第2接続孔との間の壁であり、
前記少なくとも一つの誤挿入防止用凹部は、前記隔壁に設けられており、前記第2接続孔から前記第2方向の他方側に延びており、前記第1方向の他方に開口しており且つ前記第2接続孔と連通しており、
前記収容孔は、前記第1接続孔及び前記第2接続孔に対して前記第1方向の一方側に設けられており、前記第1接続孔及び前記第2接続孔に連通しており且つ前記第1方向の一方に開口しており、
前記第2複合コネクタの前記ボディは、前記収容孔に少なくとも部分的に収容保持されており、
前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子は、前記第2複合コネクタの前記ボディに保持されており且つ当該ボディから前記第1接続孔内に突出した第1接点部を有しており、
前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子は、前記第2複合コネクタの前記ボディに保持されており且つ当該ボディから前記第2接続孔内に突出した第2接点部を有しており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入されており、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入されており、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記第1接続部と前記第2接続部並びに前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部との間の間隙に挿入された状態で、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部とが接触し、且つ、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部とが接触する複合コネクタの接続構造。
【請求項9】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第1接続孔を区画する前記隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁を有しており、前記第1壁は、前記第1接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第2壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第3壁は、前記第1接続孔に対して前記第2方向の他方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は前記第1接続部が、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項10】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第1接続孔を区画する前記隔壁、第1壁、第2壁及び第3壁と、少なくとも一つの段差部とを有しており、前記第1壁は、前記第1接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第2壁は、前記第1接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第3壁は、前記第1接続孔に対して前記第2方向の他方側に位置しており、
前記少なくとも一つの段差部は、前記隔壁、前記第1壁、前記第2壁及び前記第3壁の少なくとも一つに設けられており且つ前記第1接続孔内に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔に部分的に挿入され、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第1壁、前記第2壁又は前記第3壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に部分的に挿入され、且つ、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が、前記第2複合コネクタの前記第1接続孔内の前記少なくとも一つの段差部に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項11】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第2接続孔を区画する前記隔壁、第4壁、第5壁及び第6壁を有しており、前記第4壁は、前記第2接続孔に対して第3方向の一方側に位置しており、前記第5壁は、前記第2接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第6壁は、前記第2接続孔に対して前記第2方向の一方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、且つ、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、且つ、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入されるようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第2接続孔に対向しており且つ前記第1複合コネクタの前記間隙が前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第4壁、前記第5壁又は前記第6壁に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部及び/又は前記第2接続部が、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記第4壁、前記第5壁又は前記第6壁に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項12】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第1複合コネクタは、ロック部を更に備えており、
前記第1複合コネクタの前記ロック部は、基部と、アーム部と、ロック凸部とを有しており、
前記基部は、前記第2接続部の前記第1方向の一方側の先端部から前記第2方向の一方側に立ち上がっており、
前記アーム部は、前記基部から前記第1方向の他方に延びており且つ前記第2接続部に対して前記第2方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記ロック凸部は、前記アーム部に前記第2方向の一方側に凸となるように設けられており、
前記第2複合コネクタの前記シェルは、前記第2接続孔を区画する前記隔壁、第4壁、第5壁及び第6壁と、前記第6壁に第3方向の一方側に凸となるように設けられたロック部とを有しており、前記第4壁は、前記第接続孔に対して前記第3方向の一方側に位置しており、前記第5壁は、前記第接続孔に対して前記第3方向の他方側に位置しており、前記第6壁は、前記第接続孔に対して前記第2方向の一方側に位置しており、
前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記第2複合コネクタの前記ロック部には、前記第1方向に延びており且つ前記第1方向の他方に開口したガイド孔が設けられており、前記ガイド孔は、前記第6壁を貫通して前記第2接続孔に連通しており、前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に対して前記第2方向の一方側の壁には、ロック孔が設けられており、前記ロック孔は、前記ガイド孔から前記第2方向の一方に延びており且つ前記ガイド孔に連通しており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に対向し、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に対向し、前記第2複合コネクタの前記隔壁が前記第1複合コネクタの前記間隙に対向し、且つ、前記第1複合コネクタの前記ロック部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入され、前記第1複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が前記第2複合コネクタの少なくとも一つの誤挿入防止用凹部に挿入され、前記第2複合コネクタの前記シェルの前記隔壁が、前記第1複合コネクタの前記間隙に挿入され、前記第1複合コネクタの前記ロック部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔に挿入されて前記第1複合コネクタの前記ロック部の前記ロック凸部が前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ロック孔に嵌合するようになっており、
前記第1方向において、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記第2接続孔に対向しており、且つ、前記第1複合コネクタの前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記ロック部に対向した状態で、前記第1方向において、前記第1複合コネクタと前記第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、前記第1複合コネクタの前記第2接続部及び/又は前記少なくとも一つの誤挿入防止用凸部が、前記第2複合コネクタの前記ロック部の前記ガイド孔の縁部に当接する複合コネクタの接続構造。
【請求項13】
請求項8記載の複合コネクタの接続構造において、
前記第2複合コネクタは、前記シェルの前記第1接続孔内に配置されており且つ前記シェルに電気的に接続されたグランド端子を更に備えており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部は、導電性を有しており且つ前記第1方向に延びた筒状であり、
前記第1複合コネクタは、絶縁性を有する材料で構成されており且つ前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子を部分的に保持したボディを更に備えており、前記第1複合コネクタの前記ボディは、前記第1複合コネクタの前記第1接続部内に収容保持されており、
前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部は、前記第1複合コネクタの前記第1接続部内に配置されており且つ前記第1接続部に対して前記第1方向の一方側から視認可能となるように前記第1接続部内から露出しており、
前記第1複合コネクタの前記第1接続部、前記第2接続部が前記第2複合コネクタの前記第1接続孔、前記第2接続孔に挿入されるときに、前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記第1接点部とが接触し且つ前記第1複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部と、前記第2複合コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記第2接点部とが接触する前に、前記第1複合コネクタの前記第1接続部が前記第2複合コネクタの前記グランド端子に接触する複合コネクタの接続構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
第1複合コネクタは、ハウジングと、筒状の二つの第1外側導体と、二つの第1内側導体と、二つの第1絶縁体と、筒状の二つの第2外側導体と、二つの第2内側導体と、二つの第2絶縁体と、電源線とを備えている。ハウジングは、本体部と、本体部から第1方向の一方に突出した突出部と、突出部から第2方向の一方、他方に延びた第1、第2誤挿入防止凸部と有してしている。第1誤挿入防止凸部は、第2誤挿入防止用凸部に対して第3方向の一方側に位置している。第2方向は、第1方向に略直交する方向であり、第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交する方向である。本体部及び突出部内には、二つの第1収容空間、二つの第2収容空間及び第3収容空間が設けられている。また、突出部には、二つの第1開口、二つの第2開口及び第3開口が設けられている。二つの第1開口は、二つの第1収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。二つの第2開口は、二つの第2収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。第3開口は、第3収容空間に連通しており第1方向の一方に開口している。二つの第1外側導体は、ハウジングの二つの第1収容空間内に収容されており且つ突出部の二つの第1開口から露出している。二つの第1内側導体は、二つの第1絶縁体に保持されている。二つの第1絶縁体が、二つの第1内側導体と共に、二つの第1外側導体内で保持されている。二つの第2外側導体は、ハウジングの二つの第2収容空間内に収容されており且つ突出部の二つの第2開口から露出している。二つの第2内側導体は、二つの第2絶縁体に保持されている。二つの第2絶縁体が、二つの第2内側導体と共に、二つの第2外側導体内で保持されている。電源線は、ハウジングの第3収容空間内に収容されており且つ突出部の第3開口から露出している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、誤挿入防止用凸部を有する新規な複合コネクタ及びこれを備えた複合コネクタの接続構造を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
第1方向において、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第1接続孔に対向しており且つ第1複合コネクタの間隙が第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁に対向した状態で、第1方向において、第1複合コネクタと第2複合コネクタとを相対的に接近させることにより、第1複合コネクタの第1接続部が第2複合コネクタの第1接続孔に部分的に挿入され、第2複合コネクタのシェルの第1壁、第2壁又は第3壁が、第1複合コネクタの間隙に部分的に挿入され、且つ、第1複合コネクタの第1接続部が、第2複合コネクタの第1接続孔内の少なくとも一つの段差部に当接するようになっているとよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
図1A】本発明の実施例1に係る第1複合コネクタの正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図1B】前記第1複合コネクタの正面、底面及び右側面から表した斜視図である。
図1C】前記第1複合コネクタの正面図である。
図1D】前記第1複合コネクタの底面図である。
図2A】前記第1複合コネクタの図1C中の2A-2A断面図である。
図2B】前記第1複合コネクタの図1C中の2B-2B断面図である。
図2C】前記第1複合コネクタの図1C中の2C-2C断面図である。
図2D】前記第1複合コネクタの図1D中の2D-2D断面図である。
図2E】前記第1複合コネクタの図1D中の2E-2E断面図である。
図3A】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図3B】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを背面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図3C】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリと、分解状態の第2アッセンブリとを正面、底面及び左側面から表した斜視図である。
図4A】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
図4B】前記第1複合コネクタの第1アッセンブリ背面、底面及び左側面から表した斜視図である。
図5A】本発明の実施例1に係る第2複合コネクタの背面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図5B】前記第2複合コネクタの正面、底面及び側面から表した斜視図である。
図5C】前記第2複合コネクタの背面図である。
図5D】前記第2複合コネクタの正面図である。
図6A】前記第2複合コネクタの図5C中の6A-6A断面図である。
図6B】前記第2複合コネクタの図5C中の6B-6B断面図である。
図6C】前記第2複合コネクタの図5C中の6C-6C断面図である。
図7A】前記第2複合コネクタの背面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図7B】前記第2複合コネクタの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図8A】本発明の実施例1に係る第1複合コネクタと第2複合コネクタとの接続構造(コンビネーション)の正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図8B】前記接続構造の図8A中の8B-8B断面図である。
図8C】前記接続構造の図8A中の8C-8C断面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
以下、本発明の実施例1及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る複合コネクタ(第1複合コネクタ)C1について、図1A図4Bを参照しつつ説明する。図1A図4Bには、実施例1の複合コネクタC1が示されている。図1A図1B図1D図2C及び図3A図4Bには、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。Y-Y’方向は、Y方向(第1方向の一方)及びY’方向(第1方向の他方)を含む。図1A図1C図2A図2D図2E及び図3A図4Bには、Z-Z’方向(第2方向)が示されている。Z-Z’方向は、Y-Y’方向に略直交しており、且つZ方向(第2方向の一方)及びZ’方向(第2方向の他方)を含む。図1A図1D図2B図2E及び図3A図4Bには、X-X’方向(第3方向)が示されている。X-X’方向は、Y-Y’方向及びZ-Z’方向に略直交しており、且つ方向(第3方向の一方)及び’方向(第3方向の他方)を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
第1本体部110aの内部には、第1係合孔112aが更に設けられていてもよい。第1係合孔112aは、第1縦孔と、Z方向側の第1横孔と、Z’方向側の第1横孔と、Z方向側の第1係合部112a1と、Z’方向側の第1係合部112a1とを有している。第1縦孔は、第1本体部110aの第4端面に設けられており、第1収容空間111aに対してX’方向側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX’方向に開口している。Z方向側の第1横孔は、第1縦孔からX方向に延びており、第1収容空間111aに対してZ方向側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX方向に開口している。Z’方向側の第1横孔は、第1縦孔からX方向に延びており、第1収容空間111aに対してZ’方向側に位置しており、第1収容空間111aに連通しており且つX方向に開口している。Z方向側の第1係合部112a1は、Z方向側の第1横孔のZ’方向側の縁部に設けられたZ方向側に凸の凸部又は当該縁部等である。Z’方向側の第1係合部112a1は、Z’方向側の第1横孔のZ方向側の縁部に設けられたZ’方向側に凸の凸部又は当該縁部等である。なお、第1係合孔112aは省略可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
筒部120は、第1部121と、少なくとも一つの第2部122とを有していてもよい。第1部121は、筒部120における第1接続部200aの中心軸に対してZ方向側に位置する部分である。少なくとも一つの第2部122は、一(図示なし)又は複数(図1C及び図2D参照)とすることが可能である。一の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX方向側若しくはX’方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。一の第2部122は、筒部120のX方向側の端部又はX’方向の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX方向側の端部又はX’方向の端部との間の部分であってもよい。複数の第2部122は、X方向側の第2部122と、X’方向側の第2部122とを含んでいる。X方向側の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。X方向側の第2部122は、筒部120のX方向側の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX方向側の端部との間の部分であってもよい。X’方向側の第2部122は、筒部120における第1部121に対してX’方向側に位置すると共に、第1部121に対してZ’方向側に位置する部分である。X’方向側の第2部122は、筒部120のX’方向側の端部であってもよいが、筒部120の第1部121とX’方向側の端部との間の部分であってもよい。Z-Z’方向における一又は複数の第2部122と第2接続部200bとの間の直線距離d1が、Z-Z’方向における第1部121と第2接続部200bとの間の直線距離d2よりも大きい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
なお、第1接続部200aの第1部211a及び少なくとも一つの第2部212aは省略可能である。この場合、第1接続部200aを四角筒とし、第1接続部200aのZ方向側の面と第2接続部200bとの間の直線距離が、第1接続部200aのZ方向側の面のX方向の端からX’方向の端まで同じとするとよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
一又は各誤挿入防止用凸部220bは、例えば、絶縁性を有する材料(例えば、絶縁樹脂等)で構成されており、第2接続部200bに一体的に連接されており且つZ’方向に凸である構成とすることが可能である。一又は各誤挿入防止用凸部220bのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形状は、任意であるが、略台形状(図2D参照)、略四角形状又は略半円状等とすることが可能である。一又は各誤挿入防止用凸部220bのY-Y’方向の寸法は、第2接続部200bのY-Y’方向の寸法と略同じであってもよいし、小さくてもよい。一又は各誤挿入防止用凸部220bのX-X’方向の寸法は、第2接続部200bのX-X’方向の寸法よりも小さい。一又は各誤挿入防止用凸部220bは、第1接続部200a及び/又はハウジング100の筒部120(設けられている場合に限る。)に対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。一又は各誤挿入防止用凸部220bは、Z’方向側からみて、第1接続部200a及び/又はハウジング10
0の筒部120(設けられている場合に限る。)に対して少なくとも部分的に重なるように配置されていてもよいが、重ならないように配置されていてもよい。また、一又は各誤挿入防止用凸部220bは、一又は複数の端子収容部210bのZ’方向側の開口に干渉しない位置に配置されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
第1本体部320aは、第1端子300aの第1接点部310aと第1テール部330aとの間の部分である。例えば、第1本体部320aは、Y-Y’方向に延びた略筒状の板(図2D図4A及び図4B参照)、Y-Y’方向に延びた略U字状の板(図示なし)又はY-Y’方向に延びた棒(図示なし)等で構成されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
第1接点部310aは、第1本体部320aのY方向の端からY方向に延びた一対のビーム(図2A図4A及び図4B参照)、Y方向に延びた棒(図示なし)、Y方向に延びた平板(図示なし)又はY方向に延びた筒(図示なし)等で構成されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
第1収容部411は、Y-Y’方向に延びた空間であって、Y方向に開放されている。第1収容部411のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の形、大きさは、第1端子300aの第1本体部320aのY方向側の部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形、外形寸法に対応している。第1収容部411内に、第1端子300aの第1本体部320aのY方向側の部分が収容保持されており且つ第1端子300aの第1接点部310aが収容されている。第1端子300aの第1接点部310aは、第1接続部200aに対してY方向側(第1接続部200a外)から視認可能となるように、第1収容部411から露出すると共に、第1接続部200aから露出している。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
第2収容部412は、Y-Y’方向に延びた空間であって、Y’方向に開放されており且つ第1収容部411に連通している。第2収容部412のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の大きさは、第1収容部411のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の大きさよりも大きく且つ第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分のZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形寸法及び第1端子300aの第1テール部330aのZ-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面の外形寸法よりも大きい。第2収容部412内に、第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分及び第1テール部330aが収容されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
端子収容部410は、一対の保持アーム413を更に有していてもよい。一対の保持アーム413は、第2収容部412のX方向側又はZ方向側の第1壁、第2収容部412のX’方向側又はZ’方向側の第2壁を切り欠いて形成されている。一対の保持アーム413は、先端部と、基部とを有する。一対の保持アーム413の基部が第2収容部412の第1壁、第2壁に一体的に連接されている。一対の保持アーム413は、基部から先端部にかけて互いの距離が漸次近づくように傾斜している。一対の保持アーム413の先端部が、第1端子300aの第1本体部320aのY’方向側の部分を弾性的に保持している。なお、保持アーム413は、第2収容部412に一つだけ設けられていてもよく、三つ以上設けられていてもよい。また、第2収容部412には、保持アーム413が設けられていなくても構わない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
第2モールド部720は、第1モールド部710に対してY’方向側の部分であって、第1モールド部710に一体的に連接されている。第2モールド部720は、第1ケーブル600aの第1接続部200aの後端部230aに対してY’方向側の部分を内包して
おり、第1ケーブル600aが第2モールド部720から延びる方向を設定している。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
第1ケーブル600aのY方向側の部分Z’方向側に折り曲げられている場合、モールド部700は、第3モールド部730を更に有していてもよい。第3モールド部730は、第2モールド部720に対してZ’方向側の部分であって、第2モールド部720に一体的に連接されている。第3モールド部730は、第1ケーブル600aの外側絶縁体610aのY方向側の部分に固定されている。第1ケーブル600aのY方向側の部分がZ’方向側以外の方向に折り曲げられている場合は、第3モールド部730は、第2モールド部720からZ’方向側以外の方向に延びているとよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】
第2接点部310bは、第2本体部320bの略筒状の板の第1壁、第2壁又は略U字状の板の第1壁、第2壁を切り欠いて形成されたY方向に延びた一対のビームを有する構成であってもよいし、前記第1壁及び前記第2壁のうちの何れか一方の壁を切り欠いた一つのビームで構成されていてもよい。又は、第2接点部310bは、第2本体部320bのY方向の端からY方向に延びた一対のビーム(図示なし)、Y方向に延びた棒(図示なし)、Y方向に延びた平板(図示なし)又はY方向に延びた筒(図示なし)等で構成されていてもよい。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
なお、少なくとも一つの仕切部530bは省略可能である。また、第2接続部200bの一対の第2係合孔230b及び保持具500bを省略することも可能である
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
以下、第1アッセンブリの非限定の製造方法について説明する。まず、第1端子300a及び第1ケーブル600aを用意する。第1ケーブル600aの内側導体640aの先端部を第1端子300aの第1テール部330aに圧着、圧接又は半田づけ等によって接続する。その後、第1接続部200aとボディ400を用意する。ボディ400の端子収容部410の第2収容部412をY’方向に向けた状態で、当該ボディ400をY方向側から第1接続部200a内に挿入し、ボディ400を第1接続部200aの当接部231aに当接させる。そして、治具などを使用して第1接続部200a内にボディ400を仮固定させる。その後、第1端子300aの第1接点部310をY方向側に向けた状態で、当該第1端子300aをY’方向側から第1接続部200a内に挿入し、当接部231a内を通ってボディ400の端子収容部410内に挿入する。このようにして第1端子300aがボディ400の端子収容部410内で保持される。これと共に、第1端子300aに接続された第1ケーブル600aの内側導体640aの先端部がY’方向側から第1接続部200a内に挿入されてボディ400の端子収容部410内に挿入され、且つ第1ケーブル600aの内側絶縁体630aの先端部及び第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部の一部が第1接続部200a内にY’方向側から挿入されて、第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部が第1接続部200aの後端部230aに直接的又は導電リング800を介して間接的に接触する。これにより、第1ケーブル600aの外側導体620aの先端部が第1接続部200aの後端部230aに電気的に接続される。その後、第1接続部200aの後端部230aをその外側からカシメ加工等することによって第1ケーブル600aが導電リング800(設けられている場合に限る。)と共に第1接続部200aの後端部230aに保持される。モールド部700が設けられている場合、第1接続部200aの後端部230a及び第1ケーブル600aの第1接続部200aの後端部230aに対してY’方向側の位置する部分にモールド部700をオーバーモールド等によって成形する。これにより、第1ケーブル600aは第1接続部200aに固定される。このようにして第1アッセンブリが製造される。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0123】
以下、第2アッセンブリの非限定の製造方法について説明する。第2アッセンブリの製造の全ての工程が第1アッセンブリの製造の前若しくは後に行われてもよいし、第2アッセンブリの製造の一部の工程が第1アッセンブリの製造の前に行われ、残りの工程が第1アッセンブリの製造の後に行われてもよい。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
(3)技術的特徴及び効果
第2接続部200bに少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bが設けられているので、複合コネクタC1の第2接続部200bの強度が向上する。複合コネクタC1にロック部200cが設けられている場合、複合コネクタC1のロック部200cの後述するロック時及びロック解除時に、第2接続部200bに対してZ方向側に位置するロック部200cに対してZ方向から荷重が加えられる。しかし、第2接続部200bが少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220bによって補強されているので、第2接続部200bが前記荷重に耐え得る。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0133】
以下、本発明の実施例1及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る複合コネクタ(第2複合コネクタ)C2について、図5A図7Bを参照しつつ説明する。図5A図7Bには、実施例の複合コネクタC2が示されている。図5A図5B及び図6A図7Bにも、Y-Y’方向が示されており、図5A図6A及び図7A図7Bにも、Z-Z’方向が示されており、図5A図5D及び図6B図7Bにも、X-X’方向が示されている。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0135】
シェル10は、第1接続孔11aと、第2接続孔11bと、隔壁12と、第1壁11a1と、第2壁11a2と、第3壁11a3と、第4壁11b1と、第5壁11b2と、第6壁11b3とを有している。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0145】
複合コネクタC1のハウジング100に筒部120が設けられておらず且つ複合コネクタC2の一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、第1接続孔11aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の寸法が、複合コネクタC1の第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形寸法よりも大きい又は第1接続孔11aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法は、複合コネクタC1の第1接続部200aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。第1接続孔11aに対して複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aがY-Y’方向において挿脱可能となっている。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0168
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0168】
一又は各第2キー用凹部は、第2接続孔11bの第4壁11b1及び第5壁11b2の何れかに設けられており、Y-Y’方向に延びており、Y’方向に開口しており且つ第2接続孔11bと連通している。一又は各第2キー用凹部に対して複合コネクタC1の対応する第2キー用凸部がY-Y’方向において挿脱可能となっている。一又は各第2キー用凹部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、対応する第2キー用凸部のZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。なお、複合コネクタC1の少なくとも一つの第2キー用凸部が設けられていない場合、少なくとも一つの第2キー用凹部は設けられていてもよいし、設けられていなくても構わない。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0169
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0169】
複合コネクタC1のロック部200cが設けられている場合、シェル10は、ロック部15を更に有していている。ロック部15は、シェル10の第6壁11b3にZ方向側に凸となるように設けられており且つY-Y’方向に延びた箱である。ロック部15には、Y-Y’方向に延びており且つY’方向に開口したガイド孔15aが設けられている。ガイド孔15aは、シェル10の第6壁11b3をZ-Z’方向に貫通しており且つ第2接続孔11bに連通している。ガイド孔15aに対して、複合コネクタC1のロック部200cの基部210c、アーム部220c及びロック凸部230cが挿脱可能になっている。ガイド孔15aのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、ロック部200cの基部210c及びアーム部220cのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している。ロック部15のガイド孔15aに対するZ方向側の壁には、ロック孔15b設けられている。ロック孔15bは、ガイド孔15aからZ方向に延びており、ガイド孔15aに連通しており且つZ方向に開口している。ガイド孔15aに複合コネクタC1のロック部200cの基部210c、アーム部220c及びロック凸部230cがY’方向側から挿入され、ロック凸部230cがロック孔15bのY’方向側の部分に当接することによって、ロック凸部230cに対してZ方向から荷重が加えられ、アーム部220cがZ’方向側に弾性変形する。ロック凸部230cがロック孔15bのY’方向側の部分を越えることにより、アーム部220cが復元してロック凸部230cがロック孔15bに嵌合するようになっている。これにより、ロック凸部230cがロック孔15bロックされる。ロックされた複合コネクタC1のロック部200cのロック凸部230cに対してZ方向から荷重が加えられることにより、ロック部200cのロック凸部230cと複合コネクタC2のロック部15のロック孔15bとの嵌合(ロック)が解除される。このようにして複合コネクタC1のロック部200cがロック時及びロック解除時にZ方向から荷重が加えられるようになっている。なお、複合コネクタC1のロック部200cが設けられていない場合、ロック部15は省略される。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0183
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0183】
第1接点部31aは、第1本体部32aのY方向の端からY方向に延びた棒(図5C図6A図6B図7A及び図7B参照)、板(図示なし)、筒(図示なし)又は一対のビーム等で構成されている。第1接点部31aは、ボディ20の第1保持孔23aからY’方向に突出しており且つシェル10の第1接続孔11a内に配置されている。シェル10の第1接続孔11aに複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、第1接点部31aが複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210a内に挿入されて、複合コネクタC1の第1端子300aの第1接点部310aに接触するようになっている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0184
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0184】
第1テール部33aは、第1本体部32aからY’方向に延びた棒(図5C図6A図6B図7A及び図7B参照)又は平板(図示なし)等で構成されている。第1テール部33aは、ボディ20の第1保持孔23aからY方向に突出している。第1テール部33aは、図示しない基板の第1スルーホール電極挿入されて接続されるようになっている。なお、第1テール部33aは、第1本体部32aに対してY’方向に位置しており、X方向、X’方向又はZ’方向に折り曲げられており且つ基板の第1表面電極に接続されるようになっていてもよい。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0190
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0190】
第2接点部31bは、第2本体部32bのY方向の端からY方向に延びた棒(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)、板(図示なし)、筒(図示なし)又は一対のビーム等で構成されている。第2接点部31bは、は、ベース部21の対応する第2保持孔23bからY’方向に突出している。シェル10の第2接続孔11bに複合コネクタC1の第2接続部200bが挿入された状態で、第2接点部31bが複合コネクタC1の第2接続部200bの対応する端子収容部210b内に挿入されて、複合コネクタC1の対応する第2端子300bの第2接点部310bに接触するようになっている。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0191
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0191】
第2テール部33bは、第2本体部32bからY’方向に延びた棒(図5B図5C図6C及び図7A図7C参照)又は平板(図示なし)等で構成されている。第2テール部33bは、ベース部21の対応する第2保持孔23bからY方向に突出している。第2テール部33bは、図示しない基板の対応する第2スルーホール電極に挿入されて接続されるようになっている。なお、第2テール部33bは、第2本体部32bに対してY’方向に位置しており、X方向、X’方向又はZ方向に折り曲げられており且つ基板の対応する第2表面電極に接続されるようになっていてもよい。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】
複合コネクタC2は、グランド端子40を更に備えていてもよい。グランド端子40は、第1環状部41と、第2環状部42と、複数の接点バネ43とを有している。第1環状部41及び第2環状部42は、弾性変形により縮径可能なC字状又は円環状の金属板であって、Y-Y’方向に間隔をあけて配置されている。複数の接点バネ43は、第1環状部41と第2環状部42との間に設けられており且つ第1環状部41の周方向に間隔をあけて配置されている。複数の接点バネ43は、その中間部が第1環状部41及び第2環状部42の中心を通ってY-Y’方向に延びる仮想線に向けて凸となるように円弧状に湾曲している。シェル10に一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられている場合、グランド端子40は、第1接続孔11aのY方向側の空間の一又は少なくとも四つの段差部11a4とボディ20のベース部21との間の空間に収容されている。シェル10に一又は少なくとも四つの段差部11a4が設けられていない場合、グランド端子40は、第1接続孔11a内に収容されている。何れの場合も、グランド端子40の第1環状部41と第2環状部42が第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に弾性接触して電気的に接続されており且つグランド端子40の複数の接点バネ43が、第1端子300aの第1接点部310aの周りに配置されている。シェル10の第1接続孔11aに複合コネクタC1の第1接続部200aの突出部210aが挿入された状態で、グランド端子40の複数の接点バネ43が、第1接続部200aの突出部210aに接触するようになっている。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0194
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0194】
以下、複合コネクタC2の製造方法について説明する。第1端子30aを用意する。ボディ20を用意する。第1端子30aの第1接点部31aをY方向側からボディ20の第1保持孔23aに挿入し、第1端子30aの第1本体部32aをボディ20の第1保持孔23aに保持させる。これにより、第1端子30aの第1接点部31aがボディ20の第1保持孔23aからY’方向に突出し且つ第1端子30aの第1テール部33aがボディ20の第1保持孔23aからY方向に突出する。一又は複数の第2端子30bを用意する。一又は各第2端子30bの第2接点部31bをY方向側からボディ20の第2保持孔23bに挿入し、一又は各第2端子30bの第2本体部32bをボディ20の第2保持孔23bに保持させる。一又は複数の第2端子30bをボディ20に組み込む工程は、第1端子30aをボディ20に組み込む工程の前に行ってもよいし、同時に行ってもよい。その一方で、グランド端子40を用意する。シェル10を用意する。シェル10は、複数のカシメ部17が設けられていない。グランド端子40を、第1環状部41、第2環状部42を縮径させた状態で、シェル10の第1接続孔11a内にY方向側から挿入する。その後、グランド端子40の第1環状部41、第2環状部42の縮径状態を解除することにより、グランド端子40の第1環状部41、第2環状部42が第1接続孔11aの隔壁12、第1壁11a1、第2壁11a2及び第3壁11a3に弾性接触して電気的に接続される。その後、ボディ20のベース部21をシェル10の収容孔16にY方向側から嵌合(FIT IN)させる。このとき、ボディ20のベース部21がシェル10の隔壁12に当接し、ボディ20の第1凸部22a、第2凸部22bがシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11b内にY方向側から挿入され、且つ、第1端子30aの第1接点部31a、一又は各第2端子30bの第2接点部31bがシェル10の第1接続孔11a、第2接続孔11b内にY方向側から挿入される。その一方で、第1端子30aの第1テール部33a、一又は各第2端子30bの第2テール部33bがシェル10に対してY方向に突出する。その後、シェル10の収容孔16Y方向側の周縁部の複数箇所を押し潰して収容孔16の内側へ凸となる複数のカシメ部17を形成する。形成された複数のカシメ部17がベース部21に対してY方向側から当接する。このようにして複合コネクタC2が製造させる。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0196】
以下、複合コネクタC1と複合コネクタC2の接続構造S(コンビネーション)について、図8A図8Cを参照しつつ説明する。図8A図8Cには、実施例の接続構造Sが示されている。図8A図8Cにも、Y-Y’方向が示されており、図8A図8Bにも、Z-Z’方向が示されており、図8A及び図8Cにも、X-X’方向が示されている。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0199
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0199】
なお、複合コネクタC2第1凸部22aが設けられていない場合、前述の第1凸部22aの嵌合工程が省略される。複合コネクタC1の第2接続部200bの接続孔240b及び複合コネクタC2第2凸部22bが設けられていない場合、前述の第2凸部22bの接続孔240bに対する嵌合工程が省略される。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0213】
複合コネクタC1の第2接続部200bのX-X’方向の寸法が複合コネクタC1の第2接続部200bのZ-Z’方向の寸法よりも大きい若しくはその逆であり且つ複合コネクタC1の第2接続孔11bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の形、寸法が、複合コネクタC1の第2接続部200bのZ-Z’方向及びX-X’方向の断面の外形、外形寸法に対応している場合、又は、第4壁11b1の少なくとも一部のX方向側の外面から第4壁11b1の少なくとも一部のX’方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、第5壁11b2の少なくとも一部のX’方向側の外面から第5壁11b2の少なくとも一部のX方向側の内面までのX-X’方向の直線距離、及び、第6壁11b3の少なくとも一部のZ方向側の外面から第6壁11b3の少なくとも一部のZ’方向側の内面までのZ-Z’方向の直線距離の少なくとも一つが、複合コネクタC1の上記最短の直線距離d5よりも大きい場合、複合コネクタC1と複合コネクタC2とを上記第5、第6又は第7非正対状態とし、Y-Y’方向において複合コネクタC1と複合コネクタC2とを相対的に接近させる。これにより、複合コネクタC1の少なくとも一つの誤挿入防止用凸部220b及び/又は第2接続部200bが、複合コネクタC2の第4壁11b1、第5壁11b2又は第6壁11b3に当接する。このようにしても複合コネクタC1と複合コネクタC2との誤挿入が防止される。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0224
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0224】
複合コネクタC1’の一又は各第2端子300bの第2テール部330bは、ハウジング100の第2本体部110bに対してY’方向側に位置している。第2テール部330bはY-Y’方向に延びており且つハウジング100の第2本体部110bからY’方向に突出していてもよいし、第2テール部330bはX方向、X’方向、Z方向又はZ’方向に折り曲げられており且つハウジング100の第2本体部110bからX方向、X’方向又はZ方向に突出していてもよい。前者の場合、第2テール部330bは、基板の第2スルーホール電極に挿入されて接続されるようになっている。後者の場合、第2テール部330bは、基板の第2表面電極に接続されるようになっている。なお、複合コネクタC1’の一又は各第2端子300bのケーブル保持部340bは省略されている。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0243
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0243】
複合コネクタC1の少なくとも一つの第2端子300b又は複合コネクタC2’の少なくとも一つの第2端子30bが複数である場合、複合コネクタC1の第2ケーブルは、複数の被覆部610bと、複数の電線620bと、図示しない外側絶縁体と、図示しない外側導体とを有する構成とすることが可能である。外側絶縁体は、絶縁性を有する材料で構成された筒状のジャケットである。外側導体は、網組み銅線等の導体で構成された筒状であって、外側絶縁体内に配置されている。外側導体のY方向側の先端部は、外側絶縁体からY方向に突出している。複数の被覆部610bは、外側導体内に配置されている。複数の被覆部610bのY方向側の先端部は、外側導体からY方向に突出している。複数の電線620bの先端部は、複数の第2端子300b又は複数の第2端子30bに接続されている。この場合、外側導体は省略されていてもよい。
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1C
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3B
【手続補正41】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5C
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6B
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6C