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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003723
(43)【公開日】2025-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20241226BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20241226BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024190254
(22)【出願日】2024-10-30
(62)【分割の表示】P 2021003899の分割
【原出願日】2021-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】岩堀 耕史
(57)【要約】
【課題】行き止まりを考慮した配送を可能にする。
【解決手段】複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成するために、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの両側の2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認し、2つのノードの両方に他のリンクが接続すると確認されたリンクに存在する配送先に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成する情報処理装置であって、
前記複数の配送先のうち、当該配送先が存在するリンクの両側の2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していない配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の配送先を巡回するルートを作成するための様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、時間指定配達にも対応した集配ルートを設定する集配ルート設定方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-280972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
配送先が行き止まりの道の途中に存在する場合、配送業者は、バックやUターンを避けるために、行き止まりの道には配送車両を入れず、行き止まりの道の手前の道に停車し、停車場所から配送先までは徒歩で移動することがある。しかしながら、特許文献1を含む従来の方法により作成されたルートは、このような配送の実態を考慮したものではない。
【0005】
本発明が解決しようとする課題としては、行き止まりを考慮した配送を可能にすることが一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成する情報処理装置であって、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの2つのノードにリンクが接続しているのか否かを確認する接続リンク確認部と、2つのノードの両方に他のリンクが接続すると確認されたリンクに存在する配送先に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する経由地決定部と、を有する。
【0007】
請求項7に記載の発明は、複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成するために、コンピュータで実行される情報処理方法であって、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの両側の2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認する接続リンク確認工程と、2つのノードの両方に他のリンクが接続すると確認されたリンクに存在する配送先に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する経由地決定工程と、を有する。
【0008】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の情報処理方法を、コンピュータにより実行させる。
【0009】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の情報処理プログラムを記憶している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例に係る情報処理装置100を示す図である。
図2】地図情報を説明する図である。
図3】配送先と経由地とルートの関係を説明する図である。
図4】本発明の一実施例に係る情報処理装置100における処理動作の一例を示す図である。
図5】配送先と経由地とルートの関係を説明する図である。
図6】配送先と経由地とルートと徒歩ルートの関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成する情報処理装置であって、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの2つのノードにリンクが接続しているのか否かを確認する接続リンク確認部と、2つのノードの両方に他のリンクが接続すると確認されたリンクに存在する配送先に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する経由地決定部と、を有する。このように、本実施形態では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。このため、本実施形態では、行き止まりの道に入らないルートを作成することが可能であり、例えば、配達員が行き止まりを考慮した配送を行うことが可能である。
【0012】
前記情報処理装置は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードから当該配送先までの距離を算出する距離算出部をさらに有し、前記経由地決定部は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、当該配送先に対して前記距離算出部により算出された距離が所定の距離より大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。このようにすることで、交差点から配送先までの距離が長い場合は、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配達員の徒歩による移動が長くなることを防ぐことが可能になり、配送の効率が落ちることを防ぐことが可能になる。
【0013】
前記情報処理装置は、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先に配送される荷物のサイズを取得する荷物サイズ取得部をさらに有し、前記経由地決定部は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、当該配送先に配送される荷物のサイズが所定の荷物サイズより大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。このようにすることで、配達する荷物が大きい場合には、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配送先で配送車両が停車されることになり、配達に時間がかかることや、配達員に負担が大きな負担がかかることを防ぐことが可能になる。
【0014】
前記情報処理装置は、前記複数の配送先に配送する車両のサイズを取得する車両サイズ取得部をさらに有し、前記経由地決定部は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、前記車両のサイズが所定の車両サイズより小さいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。このようにすることで、配送車両のサイズを考慮したルート作成を行うことが可能になり、配達の効率をより向上することが可能になる。
【0015】
前記情報処理装置は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクの道幅を取得する道幅取得部をさらに有し、前記経由地決定部は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、当該配送先が存在するリンクの道幅が所定の長さより大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。このようにすることで、道幅を考慮したルート作成を行うことが可能になり、配達の効率をより向上することが可能になる。
【0016】
前記情報処理装置は、前記複数の配送先を配送する際の天気を取得する天気情報取得部をさらに有し、前記経由地決定部は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、当該配送先に配送する際の天気が雨であるならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。このようにすることで、雨が降っているときは、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配送先で配送車両が停車されることになり、荷物が濡れることを防ぐことが可能になる。
【0017】
また、本発明の一実施形態にかかる情報処理方法は、複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を作成するために、コンピュータで実行される情報処理方法であって、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの両側の2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認する接続リンク確認工程と、2つのノードの両方に他のリンクが接続すると確認されたリンクに存在する配送先に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する経由地決定工程と、を有する。このように、本実施形態では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。このため、本実施形態では、行き止まりの道に入らないルートを作成することが可能であり、例えば、配達員が行き止まりを考慮した配送を行うことが可能である。
【0018】
また、本発明の一実施形態に係る情報処理プログラムは、上記の情報処理方法を、コンピュータに実行させる。このため、本実施形態では、コンピュータを用いて、行き止まりの道に入らないルートを作成することが可能である。
【0019】
また、本発明の一実施形態に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記の情報処理プログラムを記憶している。このため、本実施形態では、上記の情報処理プログラムを、機器に組み込む以外にも単体で流通することが可能であり、バージョンアップ等を容易に行うことが可能である。
【実施例0020】
<情報処理装置100>
図1は、本発明の一実施例に係る情報処理装置100を示す図である。情報処理装置100は、CPUなどを有するコンピュータにより構成され、配送先情報取得部110と、地図情報取得部120と、接続リンク確認部130と、経由地決定部140と、ルート作成部150と、を有する。
【0021】
配送先情報取得部110は、配送先情報を取得する。配送先情報は、巡回する配送先に関する情報であり、配送先の顧客を特定する情報(例えば、顧客名や顧客IDなど)や、配送先の位置などの情報を含む。配送先情報取得部110は、例えば、外部の装置から受信することで、配送先情報を取得しても良いし、ユーザからの入力を受けることで、配送先情報を取得するようにしても良いし、情報処理装置100が配送先情報を記憶した記憶装置を有するようにし、この記憶装置から配送先情報を取得するようにしても良い。
【0022】
地図情報取得部120は、地図情報を取得する。地図情報は、デジタル地図に関する情報であり、ノードとリンクに関する情報を含む。デジタル地図では、交差点や、行き止まりを、ノードで表現し、道路を、リンクで表現することで、道路網を、ノードとリンクの組み合わせで表現している。例えば、図2(A)に示された道路網は、図2(B)に示すように、リンクとノードにより表現される。図2において、交差点IN1~IN9と行き止まりDEは、ノードN1~N8により表現され、道R12~R67は、リンクL12~L67により表現されている。
【0023】
ノードに関する情報は、例えば、ノードを特定する情報(例えば、ノードのID番号)や、ノードの位置、接続するリンクの数、接続するリンクを特定する情報(例えば、リンクのID番号)などの情報を含み、リンクに関する情報は、例えば、リンクを特定する情報(例えば、ID番号)、リンクの両側にあるノードを特定する情報(例えば、ID番号)、リンクに対応する道の道幅に関する情報などの情報を含む。
【0024】
地図情報取得部120は、例えば、外部の装置から受信することで、地図情報を取得しても良いし、情報処理装置100が地図情報を記憶した記憶装置を有するようにし、この記憶装置から配送先情報を取得するようにしても良い。
【0025】
接続リンク確認部130は、巡回する複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの両側にある2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認する。
【0026】
行き止まりでない道に対応するリンクには、両側の2つのノードに接続する他のリンクがあるが、片方が行き止まりである道に対応するリンクには、片側のノードにしか他のリンクが接続していない。例えば、図2(A)において、道R24は行き止まりでない道であり、この道R24に対応するリンクL24の両側のノードN2、N4には、図2(B)に示すように、いずれにもリンクが接続している。ノードN2には、リンクL12、L23が接続しており、ノードN4には、リンクL46、L48が接続している。一方、図2(A)において、交差点IS3から延びる道R4Eは片方が行き止まりである道であり、この道R4Eに対応するリンクL48には、片側のノードN4にはリンクL24、L46が接続しているが、行き止まりに対応するノードN8には他のリンクが接続していない。つまり、配送先が存在するリンクの両側にある2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認することで、この配送先が存在する道が行き止まりであるのか否かを確認することができる。
【0027】
経由地決定部140は、複数の配送先に荷物を配達するためのルートの経由地を決定する。複数の配送先に荷物を配達するためのルートは、例えば、配送車両が巡回するルートであり、経由地は、例えば、配達員が配送先に荷物を配達する際に配送車両を停車する位置である。このとき、本実施例において、経由地決定部140は、2つのノードの両方に他のリンクが接続していると確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりでない道に存在する配送先)に対して、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)に対して、他のリンクが接続するノードを、当該配送先のための経由地として決定する。
【0028】
つまり、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。例えば、図3に示した配送先Cについては、配送先Cでなく、配送先Cが存在する道が他の道と交差する交差点ISが経由地として決定される。
【0029】
ルート作成部150は、経由地決定部140により決定された経由地を巡回するルートを作成する。ここで、ルート作成部150が用いるルート作成方法は、複数の経由地を巡回するためのルートが作成することができるのであれば、どのような方法であっても良い。
【0030】
例えば、図3に示した5つの配送先A~Eに配達するためのルートとして、本実施例では、図3に示すように、配送先A、B、D、Eと交差点ISを巡回するルートが作成される。
【0031】
このように、本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。このため、本実施例では、行き止まりの道に入らないルートを作成することが可能であり、例えば、配達員が行き止まりを考慮した配送を行うことが可能である。
【0032】
図4は、本発明の一実施例に係る情報処理装置100における処理動作の一例を示す図である。配送先情報取得部110が、配送先情報を取得し、地図情報取得部120が、地図情報を取得する(ステップS401)。接続リンク確認部130が、巡回する複数の配送先の各々に対して、当該配送先が存在するリンクの両側にある2つのノードに他のリンクが接続しているのか否かを確認する(ステップS402)。経由地決定部140が、接続リンク確認部130の確認結果に基づいて、複数の配送先の各々のための経由地を決定する(ステップS403)。ルート作成部150が、経由地決定部140により決定された経由地を巡回するルートを作成する(ステップS404)。
【0033】
<距離算出部161>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。しかしながら、交差点から配送先からの距離が長いときは、配達員の徒歩による移動が長くなり、配送の効率が落ちることもある。
【0034】
そこで、情報処理装置100は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)に対して、他のリンクが接続するノードから当該配送先までの距離を算出する距離算出部161を有するようにしても良い。そして、経由地決定部140は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先であっても、当該配送先に対して距離算出部161により算出された距離が所定の距離より大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。
【0035】
このようにすることで、交差点から配送先までの距離が長い場合は、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配達員の徒歩による移動が長くなることを防ぐことが可能になり、配送の効率が落ちることを防ぐことが可能になる。例えば、図3の配送先Cに対しては、配送先Cが存在する道が他の道と交差する交差点ISから配送先Cまでの距離が、所定の距離よりも大きいならば、図3に示したようなルートではなく、図5に示したように、配送先Cを経由地としたルートが作成される。
【0036】
<荷物サイズ取得部162>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。しかしながら、配達する荷物が大きい場合は、配達員に大きな負担がかかることがある。
【0037】
そこで、情報処理装置100は、前記複数の配送先の各々に対して、当該配送先に配送される荷物のサイズを取得する荷物サイズ取得部162を有するようにしても良い。そして、経由地決定部140は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)であっても、当該配送先に配送される荷物のサイズが所定の荷物サイズより大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようしても良い。荷物のサイズは、例えば、縦・横・高さの合計の長さや、重量である。
【0038】
このようにすることで、配達する荷物が大きい場合には、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配送先で配送車両が停車されることになり、配達に時間がかかることや、配達員に負担が大きな負担がかかることを防ぐことが可能になる。例えば、図3の配送先Cに対しては、配送先Cに配送された荷物のサイズが所定の荷物サイズよりも大きいならば、図3に示したようなルートではなく、図5に示したように、配送先Cを経由地としたルートが作成される。
【0039】
<車両サイズ取得部163>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。しかしながら、配送車両のサイズによっては、小回りが利き、行き止まりの道に入って配達するほうが、配達の効率が上がることがある。
【0040】
そこで、情報処理装置100は、配送する車両のサイズを取得する車両サイズ取得部163を有するようにしても良い。そして、経由地決定部140は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)であっても、車両のサイズが所定の車両サイズより小さいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。ここで、車両のサイズは、例えば、車長や、車幅、重量である。
【0041】
このようにすることで、配送車両のサイズを考慮したルート作成を行うことが可能になり、配達の効率をより向上することが可能になる。例えば、図3の配送先Cに対しては、配送先Cに配送する車両のサイズが所定の車両サイズよりも小さいならば、図3に示したようなルートではなく、図5に示したように、配送先Cを経由地としたルートが作成される。
【0042】
<道幅取得部164>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。しかしながら、道幅によっては、配送車両をUターンさせることが容易であり、行き止まりの道に入って配達するほうが、配達の効率が上がることがある。
【0043】
そこで、情報処理装置100は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクの道幅を取得する道幅取得部164を有するようにしても良い。そして、経由地決定部140は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)であっても、当該配送先が存在するリンクの道幅が所定の長さより大きいならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。
【0044】
このようにすることで、道幅を考慮したルート作成を行うことが可能になり、配達の効率をより向上することが可能になる。例えば、図3の配送先Cに対しては、配送先Cが存在する道幅が所定の長さよりも大きいならば、図3に示したようなルートではなく、図5に示したように、配送先Cを経由地としたルートが作成される。
【0045】
<天気情報取得部165>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。しかしながら、雨が降っている場合、配達員が徒歩で移動している間に、荷物が濡れてしまう可能性がある。
【0046】
そこで、情報処理装置100は、配送する際の天気に関する情報を取得する天気情報取得部165を有するようにしても良い。そして、経由地決定部140は、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)であっても、当該配送先に配送する際の天気が雨であるならば、当該配送先を、当該配送先のための経由地として決定するようにしても良い。
【0047】
このようにすることで、雨が降っているときは、行き止まりの道に存在する配送先であっても、配送先まで配送車両で移動するルートが作成される。結果、配送先で配送車両が停車されることになり、荷物が濡れることを防ぐことが可能になる。例えば、図3の配送先Cに対しては、配送先Cに配送する際の天気が雨であるならば、図3に示したようなルートではなく、図5に示したように、配送先Cを経由地としたルートが作成される。
【0048】
<徒歩ルート作成部170>
本実施例では、行き止まりの道に存在する配送先に対して、この道が他の道と交差する交差点を、この配送先に配達するための経由地とする。このため、配達員は、交差点から配送先まで徒歩で移動をする必要がある。
【0049】
そこで、情報処理装置100は、当該配送先のための経由地として決定し、2つのノードのいずれかに他のリンクが接続していないと確認されたリンクに存在する配送先(つまり、行き止まりの道に存在する配送先)に対して、他のリンクが接続するノードから当該配送先までの徒歩ルートを作成する徒歩ルート作成部170を有するようにしても良い。
【0050】
このようにすることで、配達員に、徒歩ルートを示すことが可能になり、配達の効率をより向上することが可能になる。例えば、図3に示した例の場合、図6に示したように、配送車両が巡回するルート(実線)の他に、配達員が徒歩で移動する徒歩ルート(破線)が作成される。
【0051】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0052】
100 情報処理装置
110 配送先情報取得部
120 地図情報取得部
130 接続リンク確認部
140 経由地決定部
150 ルート作成部
161 距離算出部
162 荷物サイズ取得部
163 車両サイズ取得部
164 道幅取得部
165 天気情報取得部
170 徒歩ルート作成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6