(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025037601
(43)【公開日】2025-03-18
(54)【発明の名称】建物、及び、既存建物の改修方法
(51)【国際特許分類】
F24F 7/007 20060101AFI20250311BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20250311BHJP
E04B 1/76 20060101ALN20250311BHJP
【FI】
F24F7/007 D
F24F7/007 B
F24F7/06 A
E04B1/76 200A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023144611
(22)【出願日】2023-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(72)【発明者】
【氏名】石森 貴広
【テーマコード(参考)】
2E001
3L056
3L058
【Fターム(参考)】
2E001DD00
2E001FA43
2E001NA02
3L056BD02
3L056BE06
3L056BF01
3L056BF02
3L058BE01
3L058BE08
3L058BF07
3L058BG04
(57)【要約】
【課題】廊下とトイレとを効率的に一体的に空調可能な、建物、及び、既存建物の改修方法、を提供する。
【解決手段】本発明に係る建物は、廊下と、前記廊下と間仕切壁を介して隣接するトイレと、前記廊下に向けて送風可能な吹き出し口を備える空調機と、前記廊下と前記トイレとを連通する連通路と、前記連通路を通じて前記廊下から前記トイレに向かって送気可能な送気装置と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廊下と、
前記廊下と間仕切壁を介して隣接するトイレと、
前記廊下に向けて送風可能な吹き出し口を備える空調機と、
前記廊下と前記トイレとを連通する連通路と、
前記連通路を通じて前記廊下から前記トイレに向かって送気可能な送気装置と、を備える、建物。
【請求項2】
前記空調機は、前記トイレの上部に配置されており、
前記空調機の前記吹き出し口は、前記間仕切壁の上部の位置から前記廊下に向かって送風可能である、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記連通路は、前記空調機の上部を通って、前記廊下と前記トイレとを連通している、請求項2に記載の建物。
【請求項4】
前記連通路のうち前記廊下に開口する排気口は、平面視で、前記空調機の前記吹き出し口の幅方向中央位置から半径1.5mm以下の範囲に配置されている、請求項1から3のいずれか1つに記載の建物。
【請求項5】
前記連通路の前記廊下に開口する排気口から、前記連通路の前記トイレに開口する給気口まで延在するダクトを備え、
前記送気装置は、前記廊下から前記トイレに向かって、前記ダクトを通じて送気可能である、請求項1から3のいずれか1つに記載の建物。
【請求項6】
前記廊下の温度を検出可能な温度センサを備え、
前記空調機の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、前記温度センサの検出温度に基づき自動で実行される、請求項1から3のいずれか1つに記載の建物。
【請求項7】
前記空調機の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、0時~8時の間で、前記温度センサが所定温度以下の温度を検出した場合に自動で実行される、請求項6に記載の建物。
【請求項8】
廊下と、前記廊下と間仕切壁を介して隣接するトイレと、を備える既存建物の改修方法であって、
前記廊下に向けて送風可能な吹き出し口を備える空調機を設置する空調機設置工程と、
前記廊下と前記トイレとを連通する連通路を形成する連通路形成工程と、
前記連通路を通じて前記廊下から前記トイレに向かって送気可能な送気装置を設置する送気装置設置工程と、含む改修方法。
【請求項9】
前記空調機設置工程では、前記空調機の前記吹き出し口が、前記間仕切壁の上部の位置から前記廊下に向かって送風可能なように、前記空調機を前記トイレの上部に設置する、請求項8に記載の建物。
【請求項10】
前記連通路形成工程では、前記空調機の上部を通って、前記廊下と前記トイレとを連通するように前記連通路を形成する、請求項8又は9に記載の改修方法。
【請求項11】
前記連通路形成工程では、前記連通路のうち前記廊下に開口する通気口を、平面視で、前記空調機の前記吹き出し口の幅方向中央位置から半径1.5mm以下の範囲に形成する、請求項8又は9に記載の改修方法。
【請求項12】
前記既存建物は、前記廊下と別の間仕切壁を介して隣接する居室を備え、
前記廊下、前記トイレ及び前記居室を取り囲む壁を断熱改修する断熱行程を更に含む、請求項8又は9に記載の改修方法。
【請求項13】
前記居室は、リビングダイニングキッチン、寝室、並びに、リビングダイニングキッチン及び寝室の両方、のうちいずれかである、請求項12に記載の改修方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物、及び、既存建物の改修方法、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、冬季のトイレの寒さを改善すべく、ヒータによりトイレを暖房可能な建物が知られている。特許文献1には、この種の建物が開示されている。特許文献1に記載の建物では、トイレ室に廊下に通ずる通気路を開口し、この通気路にトイレ室に吐出するヒータ付送風機を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、トイレのみを暖房するヒータを設置することは、ヒータの使用効率の観点、及び、ヒータにより消費される電力効率の観点で、依然として課題がある。また、トイレのみならず、トイレに隣接する廊下の寒さについても、改善されることが好ましい。
【0005】
本発明は、廊下とトイレとを効率的に一体的に空調可能な、建物、及び、既存建物の改修方法、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様としての建物は、
(1)
廊下と、
前記廊下と間仕切壁を介して隣接するトイレと、
前記廊下に向けて送風可能な吹き出し口を備える空調機と、
前記廊下と前記トイレとを連通する連通路と、
前記連通路を通じて前記廊下から前記トイレに向かって送気可能な送気装置と、を備える、建物、である。
【0007】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(2)
前記空調機は、前記トイレの上部に配置されており、
前記空調機の前記吹き出し口は、前記間仕切壁の上部の位置から前記廊下に向かって送風可能である、上記(1)に記載の建物、である。
【0008】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(3)
前記連通路は、前記空調機の上部を通って、前記廊下と前記トイレとを連通している、上記(2)に記載の建物、である。
【0009】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(4)
前記連通路のうち前記廊下に開口する排気口は、平面視で、前記空調機の前記吹き出し口の幅方向中央位置から半径1.5mm以下の範囲に配置されている、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の建物、である。
【0010】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(5)
前記連通路の前記廊下に開口する排気口から、前記連通路の前記トイレに開口する給気口まで延在するダクトを備え、
前記送気装置は、前記廊下から前記トイレに向かって、前記ダクトを通じて送気可能である、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の建物、である。
【0011】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(6)
前記廊下の温度を検出可能な温度センサを備え、
前記空調機の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、前記温度センサの検出温度に基づき自動で実行される、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の建物、である。
【0012】
本発明の1つの実施形態としての建物は、
(7)
前記空調機の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、0時~8時の間で、前記温度センサが所定温度以下の温度を検出した場合に自動で実行される、上記(6)に記載の建物、である。
【0013】
本発明の第2の態様としての、既存建物の改修方法は、
(8)
廊下と、前記廊下と間仕切壁を介して隣接するトイレと、を備える既存建物の改修方法であって、
前記廊下に向けて送風可能な吹き出し口を備える空調機を設置する空調機設置工程と、
前記廊下と前記トイレとを連通する連通路を形成する連通路形成工程と、
前記連通路を通じて前記廊下から前記トイレに向かって送気可能な送気装置を設置する送気装置設置工程と、含む改修方法、である。
【0014】
本発明の1つの実施形態としての改修方法は、
(9)
前記空調機設置工程では、前記空調機の前記吹き出し口が、前記間仕切壁の上部の位置から前記廊下に向かって送風可能なように、前記空調機を前記トイレの上部に設置する、上記(8)に記載の建物、である。
【0015】
本発明の1つの実施形態としての改修方法は、
(10)
前記連通路形成工程では、前記空調機の上部を通って、前記廊下と前記トイレとを連通するように前記連通路を形成する、上記(8)又は(9)に記載の改修方法、である。
【0016】
本発明の1つの実施形態としての改修方法は、
(11)
前記連通路形成工程では、前記連通路のうち前記廊下に開口する通気口を、平面視で、前記空調機の前記吹き出し口の幅方向中央位置から半径1.5mm以下の範囲に形成する、上記(8)から(10)のいずれか1つに記載の改修方法、である。
【0017】
本発明の1つの実施形態としての改修方法は、
(12)
前記既存建物は、前記廊下と別の間仕切壁を介して隣接する居室を備え、
前記廊下、前記トイレ及び前記居室を取り囲む壁を断熱改修する断熱行程を更に含む、上記(8)から(11)のいずれか1つに記載の改修方法、である。
【0018】
本発明の1つの実施形態としての改修方法は、
(13)
前記居室は、リビングダイニングキッチン、寝室、並びに、リビングダイニングキッチン及び寝室の両方、のうちいずれかである、上記(12)に記載の改修方法、である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、廊下とトイレとを効率的に一体的に空調可能な、建物、及び、既存建物の改修方法、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態としての建物の1階の平面図である。
【
図2】
図1に示す廊下、トイレ及びLDKの縦断面図である。
【
図3】平面視での空調機及び連通路の位置関係を示す図である。
【
図4】空調機及び連通路の位置関係の変形例を示す図である。
【
図5】
図1に示す空調機、温度センサ及び制御装置の構成を示す図である。
【
図6B】空調機の電源をオフ状態からオン状態へと切り替える制御例を示す図である。
【
図8】
図7に示す既存建物を改修した改修建物の1階の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る建物、及び、既存建物の改修方法についての実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において同一の構成には同一の符号を付している。
【0022】
図1は、本発明に係る建物の一実施形態としての建物100の1階の平面図である。まず、本実施形態の建物100の概要について説明する。
【0023】
建物100は、例えば鉄骨造の軸組みを有する戸建て住宅であってよい。本実施形態の建物100は2階建てであるが、建物100の階層数は特に限定されない。建物100は、3階層以上を有する構成であってもよく、1階層のみを有する構成であってもよい。
【0024】
本実施形態の建物100は、鉄筋コンクリート造の基礎と、柱や梁などの軸組部材で構成された軸組架構を有し、基礎に固定された上部構造体と、で構成される。本実施形態の上部構造体は、鉄骨造の軸組架構を有するが、例えば、木造の軸組みを有してもよく、その構造は特に限定されない。また、本実施形態の建物100の軸組架構を構成する軸組部材は、予め規格化(標準化)されたものであり、予め工場にて製造されたのち建築現場に搬入されて組み立てられる。
【0025】
具体的に、本実施形態の建物100の上部構造体の軸組架構の外周部には、外壁101を構成する外装材等が配置される。また、軸組架構の層間部には、床部を構成する床スラブ材等が配置される。更に、軸組架構の上部には、陸屋根を構成する屋根床スラブ材等が配置される。
【0026】
本実施形態の建物100の外壁101は、例えば、外面側に防水層としての塗膜が形成された軽量気泡コンクリート(ALC)からなるパネル状の外装材が連接されて構成された外部仕上げ層を備える。また、本実施形態の建物100の外壁101は、例えば、石膏ボートと石膏ボード表面に貼設された壁クロス等の仕上げ材とで構成された内部仕上げ層を備える。更に、本実施形態の建物100の外壁101は、外部仕上げ層と内部仕上げ層との間に、例えばグラスウール、ロックウール、発泡樹脂系パネルなどの断熱材を備えてもよい。但し、建物100の外壁101は、この構成に限定されない。
【0027】
本実施形態の建物100の床部は、床スラブ材を含む。床スラブ材は、軸組架構の梁間に架設され、梁により直接的又は間接的に支持される。床スラブ材としては、例えば、ALCパネルを用いることできるが、折板、押出成形セメント板、木質パネル材などの別の部材を用いてもよい。床部は、床スラブ材に加えて、例えば、床スラブ材に対して直接的又は間接的に取り付けられる、下階の天井面を構成する天井内装材や、床スラブ材上に積層された、上階の床面を構成するフローリング等の床内装材などを含む構成であってもよい。
【0028】
なお、陸屋根を構成する屋根床スラブ材についても、ALCパネルを用いることができるが、ALCパネルに限られるものではない。また、屋根床スラブ材は、例えば塩化ビニル樹脂から形成されている防水シート等により覆われることにより、防水処理が施されている。また、建物100の屋根は、陸屋根に限らず、スレート等の屋根外装材を用いた勾配屋根としてもよい。
【0029】
次に、
図1を参照して、本実施形態の建物100の1階の間取りについて説明する。上述したように、本実施形態の建物100は2階建ての戸建て住宅であるが、2階の間取りは特に限定されない。
【0030】
図1に示すように、建物100の1階は、玄関11、廊下12、トイレ13、洗面室14、浴室15、及び、リビングダイニングキッチン16(以下、「LDK16」と記載する。)、を備える。
【0031】
また、
図1に示すように、建物100の1階及び2階は、階段室41の階段41aにより連結されており、階段41aを利用して行き来可能である。
【0032】
以下、建物100の1階の詳細について説明する。
【0033】
図1に示すように、建物100の1階では、廊下12及びトイレ13は、間仕切壁21を介して隣接している。間仕切壁21には、廊下12及びトイレ13を行き来可能な出入口21aが形成されている。出入口21aには、開き戸、引き戸等の、建具21bとしての戸が配置されている。
【0034】
図1に示すように、本実施形態の建物100の1階では、廊下12及び洗面室14は、間仕切壁22を介して隣接している。間仕切壁22には、出入口が設けられていないが、建具が設けられた出入口が形成されていてもよい。
【0035】
図1に示すように、洗面室14及び浴室15は、間仕切壁23を介して隣接している。間仕切壁23には、洗面室14及び浴室15を行き来可能な出入口23aが形成されている。出入口23aには、開き戸、引き戸等の、建具23bとしての戸が配置されている。
【0036】
図1に示すように、本実施形態の建物100の1階では、廊下12及びLDK16は、間仕切壁24を介して隣接している。間仕切壁24には、廊下12及びLDK16を行き来可能な出入口24aが形成されている。出入口24aには、開き戸、引き戸等の、建具24bとしての戸が配置されている。なお、LDK16は、キッチン空間16a、ダイニング空間16b及びリビング空間16cを備える。そして、上述した出入口24aは、廊下12と、LDK16のダイニング空間16bと、を行き来可能な位置に配置されている。
【0037】
図1に示すように、本実施形態の建物100の1階では、洗面室14及びLDK16は、間仕切壁24から延設されている間仕切壁28を介して隣接している。間仕切壁28には、洗面室14及びLDK16を行き来可能な出入口28aが形成されている。出入口28aには、開き戸、引き戸等の、建具28bとしての戸が配置されている。なお、上述した出入口28aは、洗面室14と、LDK16のダイニング空間16bと、を行き来可能な位置に配置されている。
【0038】
図1に示すように、本実施形態の建物100の1階では、玄関11及びLDK16は、上述した間仕切壁24から延設されている間仕切壁25を介して隣接している。間仕切壁25には、玄関11及びLDK16を行き来可能な出入口25aが形成されている。出入口25aには、開き戸、引き戸等の、建具25bとしての戸が配置されている。なお、上述した出入口25aは、玄関11と、LDK16のリビング空間16cと、を行き来可能な位置に配置されている。
【0039】
図1に示すように、本実施形態のLDK16は、キッチン空間16a、ダイニング空間16b及びリビング空間16cが一列に並んで配置されている。ダイニング空間16b及びリビング空間16cの間は連通しているが、例えば、ダイニング空間16b及びリビング空間16cを間仕切り可能な可動式の間仕切壁が配置されていてもよい。
【0040】
図1に示すように、本実施形態の玄関11及び廊下12は隣接している。本実施形態の玄関11及び廊下12は、相互間を間仕切り可能に構成されている。具体的に、本実施形態の玄関11及び廊下12の間には、建具26bが設けられている出入口26aが配置されている。そのため、建具26bを開けることで、玄関11及び廊下12は連通する。逆に、建具26bを閉じることで、玄関11と廊下12との間を間仕切りするができる。
【0041】
図1に示すように、本実施形態の廊下12及び階段室41は隣接している。本実施形態の廊下12及び階段室41は、相互間を間仕切り可能に構成されている。具体的に、本実施形態の廊下12及び階段室41の間には、建具27bが設けられている出入口27aが配置されている。そのため、建具27bを開けることで、廊下12及び階段室41は連通する。逆に、建具27bを閉じることで、廊下12と階段室41との間を間仕切りするができる。
【0042】
次に、
図2を参照して、廊下12及びトイレ13の空調に関して説明する。
【0043】
図2に示すように、建物100は、廊下12に向けて送風可能な吹き出し口51を備える空調機50を備えている。空調機50は、例えば、廊下12を冷暖房可能なエアコンであってよい。ここで言う「空調機50」は、室内機を意味している。空調機50としての室内機は、屋外に配置されている室外機52と配管により接続されている。室外機52は、例えば、トイレ13と屋外空間とを区画する外壁の外側に隣接して配置されてよい。
【0044】
本実施形態の空調機50は、トイレ13の上部に配置されている。そして、空調機50の吹き出し口51は、廊下12及びトイレ13の間の間仕切壁21の上部の位置から廊下12に向かって送風可能に構成されている。
【0045】
図2に示すように、建物100は、廊下12とトイレ13とを連通する連通路60を備えている。
図2に示すように、本実施形態の連通路60は、空調機50の上部を通って、廊下12とトイレ13とを連通している。より具体的に、本実施形態の建物100では、間仕切壁21を介して隣接する廊下12及びトイレ13の上部の天井裏空間に連通路60が形成されている。本実施形態の連通路60は、廊下12の天井面に形成され廊下12に開口している通気口61から、天井裏空間を通じて、トイレ13の天井面に形成されトイレ13に開口している通気口62まで、延在している。また、本実施形態の建物100は、連通路60のうち廊下12に開口する通気口61から、連通路60のうちトイレ13に開口する通気口62まで延在するダクト65を備えている。そのため、本実施形態の廊下12及びトイレ13は、連通路60に配置されているダクト65を通じて、通気可能に構成されている。
【0046】
図2に示すように、建物100は、連通路60を通じて廊下12からトイレ13に向かって送気可能な送気装置70を備えている。送気装置70は、例えば電動の送気ファン等であってよい。本実施形態の送気装置70は、廊下12からトイレ13に向かって、ダクト65を通じて送気可能に構成されている。送気装置70の配置位置は、連通路60を通じて廊下12からトイレ13に向かって送気可能であれば、特に限定されない。したがって、送気装置70は、例えば、廊下12に開口している排気口としての通気口61の位置に配置されていてもよい。また、送気装置70は、例えば、トイレ13に開口している給気口としての通気口62の位置に配置されていてもよい。更に、送気装置70は、例えば、通気口61の位置、及び、通気口62の位置、の両方に配置されていてもよい。
【0047】
以上のように、建物100では、廊下12を空調可能な空調機50を備えている。更に、建物100は、空調機50により空調された、廊下12の空調済み空気を、送気装置70により連通路60を通じてトイレ13に供給可能に、構成されている。そのため、トイレ13のみを暖房するヒータ等を設置することなく、トイレ13を廊下12と共に効率的に一体的に空調可能である。
【0048】
上述したように、本実施形態の空調機50は、トイレ13の上部に配置されているが、廊下12に向かって送風可能な吹き出し口51を備える構成であれば、その配置位置は特に限定されない。したがって、空調機50、例えば、洗面室14の上部に配置されていてもよい。かかる場合に、空調機50の吹き出し口51は、廊下12及び洗面室14の間の間仕切壁22の上部の位置から廊下12に向かって送風可能に構成されてよい。但し、本実施形態のように、室外機52がトイレ13と屋外空間とを区画する外壁101に隣接して配置されている場合、空調機50は、トイレ13の上部に配置されていることが好ましい。このようにすることで、空調機50と室外機52とを接続する配管を容易の配設できる。
【0049】
連通路60のうち廊下12に開口する排気口としての通気口61は、廊下12に開口している構成であれば、その位置は特に限定されない。但し、排気口としての通気口61は、空調機50の吹き出し口51の近い位置に配置されていることが好ましい。より具体的には、
図3に示すように、排気口としての通気口61は、平面視で、空調機50の吹き出し口51の幅方向中央位置P1から半径1.5mm以下の範囲(
図3の破線の半円を参照)に配置されていることが好ましい。このようにすることで、吹き出し口51から送風される空調済み空気が、連通路60を通じてトイレ13に供給され易くなり、廊下12及びトイレ13を一体的に空調し易くなる。
【0050】
また、上述したように、本実施形態の連通路60は、空調機50の上部を通って、廊下12とトイレ13とを連通している。より具体的に、本実施形態の連通路60は、
図3に示すように、廊下12及びトイレ13の上部の天井裏空間で、空調機50を跨るように延在している。但し、連通路60の配置は、
図3に示す配置に限られない。連通路60は、例えば
図4に示すように、空調機50と水平方向に隣接する位置に配置されてもよい。つまり、連通路60の排気口としての通気口61は、廊下12とトイレ13との間を区画する間仕切壁21において、空調機50と水平方向に隣接する位置に形成されてもよい。しかしながら、上述したように、廊下12に開口する排気口としての通気口61は、空調機50の吹き出し口51の近い位置に配置されていることが好ましい。この観点では、本実施形態のように、連通路60は、空調機50の上部を通って、廊下12とトイレ13とを連通していることが好ましい。このようにすることで、排気口としての通気口61を、廊下12の天井面で、空調機50の吹き出し口51に近い位置に、配置し易くなる。
【0051】
次に、本実施形態の建物100における、廊下12及びトイレ13の空調制御について説明する。
【0052】
図5は、空調機50、温度センサ80及び制御装置90の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態の空調機50は、制御部53と、通信部54と、電源55と、を備えている。通信部54は、後述する制御装置90の通信部92と有線又は無線通信可能に構成されている。制御部53は、廊下12の温度が所定の目標温度となるように、空調機50の動作を制御可能である。また、制御部53は、制御装置90から受信する空調機50の稼働指令情報に基づき、空調機50の電源55をオフ状態からオン状態に切り替え可能である。
【0053】
図1に示すように、本実施形態の建物100は、廊下12の温度を検出可能な温度センサ80を備えている。温度センサ80は、例えば、廊下12を区画する壁面に取り付けられてよい。
図5に示すように、温度センサ80は、温度検出部81と、制御部82と、通信部83と、を備えている。温度検出部81は、廊下12の温度を検出可能に構成されている。通信部83は、後述する制御装置90の通信部92と有線又は無線通信可能に構成されている。制御部82は、温度検出部81が検出した廊下12の検出温度に関する情報を、通信部83を介して制御装置90に送信する。
【0054】
また、本実施形態の建物100は、空調機50及び温度センサ80と通信可能な制御装置90を備えている。
図1、
図2に示すように、制御装置90は、例えば、LDK16を区画する壁に取り付けられてよい。制御装置90としては、例えば、パナソニック社製の製品「AiSEG2」(登録商標)等を含んで構成されてよい。より具体的には、
図5に示すように、本実施形態の制御装置90は、制御部91と、通信部92と、時刻を検出可能な時計部93と、を備えている。通信部92は、空調機50及び温度センサ80と、有線又は無線通信可能に構成されている。具体的に、より通信部92は、温度センサ80から廊下12の検出温度に関する情報を受信可能である。また、通信部92は、空調機50の稼働指令情報を空調機50に送信可能である。制御部91は、温度センサ80から受信した廊下12の検出温度に関する情報に基づき、空調機50の稼働指令情報を空調機50に送信するか否か判定する。上述したように、空調機50は、制御装置90から受信する空調機50の稼働指令情報に基づき、空調機50の電源55をオフ状態からオン状態に切り替える。
【0055】
上述した空調機50の制御部53、温度センサ80の制御部82、及び、制御装置90の制御部91それぞれは、例えば、CPU(central processing unit)若しくはMPU(Micro Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサ、等のプロセッサを含む。また、上述した空調機50の通信部54、温度センサ80の通信部83、及び、制御装置90の通信部92それぞれは、1つ以上の通信用インタフェースである。通信用インタフェースは、例えば、有線LANインタフェース、無線LANインタフェース等であってよい。「LAN」は、Local Area Networkの略称である。
【0056】
このように、本実施形態の空調機50は、電源55のオフ状態からオン状態への切り替えが、温度センサ80の検出温度に基づき自動で実行可能に、構成されている。以下、
図6A、
図6Bを参照して、空調機50の動作の制御例について説明する。
【0057】
図6Aは、温度センサ80の検出温度を示す図である。
図6Bは、空調機50の電源55をオフ状態からオン状態へと切り替える制御例を示す図である。
図6A、
図6Bに示すように、本実施形態の空調機50の電源55のオフ状態からオン状態への切り替えは、0時~8時の間で、温度センサ80が所定温度T1以下の温度を検出した場合に自動で実行される。より具体的に、本実施形態では、温度センサ80が所定温度T1(例えば18度)以下を検出した場合に、空調機50の電源55がオフ状態からオン状態に切り替えられる。そして、温度センサ80の検出温度が所定温度T1より高い所定の目標温度T2(例えば21度)となるように、空調機50による空調が開始される。
【0058】
図6Bに示す例では、空調機50の電源55は、0時の時点でオフ状態にされている。また、
図6Aに示す例では、温度センサ80の検出温度は、0時の時点で、所定温度T1より高くなっている。居住者はこの状態で就寝する。
【0059】
その後、
図6Aに示すように、温度センサ80の検出温度が、所定温度T1以下に低下すると、制御装置90は、空調機50に対して稼働指令情報を送信する。これにより、空調機50の制御部53は、空調機50の電源をオフ状態からオン状態に切り替える。空調機50の設定温度は、予め目標温度T2に設定されている。そのため、空調機50の電源がオン状態になると、空調機50の制御部53は、廊下12の温度が目標温度T2となるように、空調機50の動作の制御を開始する。
【0060】
これにより、例えば、居住者が夜間にトイレ13に行くときや居住者の起床時間等において、廊下12及びトイレ13が所定温度T1以下の寒い温度になっていることを抑制できる。そのため、居住者が夜間や早朝にLDK16や寝室からトイレ13に行く際に、廊下12及びトイレ13で寒さを感じることを抑制でき、ヒートショック等、温度差に基づく身体への悪影響を抑制できる。
【0061】
空調機50の電源55のオン状態からオフ状態への切り替えは、居住者が手動で実行してよい。したがって、居住者は、例えば起床後に外出する際に、空調機50の電源55を手動でオフ状態にすればよい。
図6A、
図6Bでは、居住者が外出した9時に、空調機50の電源55が手動でオン状態からオフ状態に切り替えられた例を示している。
【0062】
なお、空調機50の電源55が、居住者の外出中に意図せずにオフ状態からオン状態となることがないように、本実施形態の制御装置90は、0時~8時の時間帯のみ、空調機50に稼働指令情報を送信可能に構成されている。つまり、本実施形態の制御装置90は、温度センサ80から受信する検出温度が所定温度T1以下であっても、時計部93が0時~8時を検出しない限りは、稼働指令情報を空調機50に送信しないように構成されている。したがって、本実施形態の空調機50は、0時~8時の間を除き、オフ状態からオン状態に自動で切り替わらないように構成されている。
【0063】
但し、空調機50の電源55のオフ状態からオン状態への自動制御は、上述した例に限られない。空調機50の電源55がオフ状態からオン状態に自動で切り替え可能な時間帯は、適宜設定可能であり、例えば、上述した0時~8時に代えて又は加えて、別の時間帯に設定されてもよい。別の時間帯の一例としては、居住者が帰宅する前後の時間帯が挙げられる。つまり、居住者の通常の帰宅時間(例えば18時)を含む所定の時間帯(例えば17時~19時)を、上述した0時~8時に加えて、空調機50の電源55をオフ状態からオン状態へ自動切り替え可能な時間帯として、設定してもよい。
【0064】
なお、
図1、
図2に示すように、本実施形態の建物100は、LDK16内に設置され、LDK16に向けて送風可能な吹き出し口151を備える空調機150を備えている。空調機150は、例えば、LDK16を冷暖房可能なエアコンであってよい。ここで言う「空調機150」は、室内機を意味している。空調機150としての室内機は、屋外に配置されている室外機152と配管により接続されている。室外機152は、例えば、LDK16と屋外空間とを区画する外壁の外側に隣接して配置されてよい。
【0065】
また、
図1に示すように、本実施形態の建物100は、LDK16の温度を検出可能な温度センサ180を備えている。温度センサ180は、例えば、LDK16を区画する壁面に取り付けられてよい。温度センサ180は、上述した温度センサ80と同様の構成を有している。したがって、LDK16内に設置される空調機150における電源のオフ状態からオン状態への切り替えについても、上述した空調機50と同様、温度センサ180の検出温度に基づき自動で実行されてよい。空調機150の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、例えば、空調機50と同様の条件にて自動で実行されてよい。つまり、
図6Aに示すように、空調機150の電源のオフ状態からオン状態への切り替えは、0時~8時の間で、温度センサ180が所定温度T1以下の温度を検出した場合に自動で実行されてよい。
【0066】
次に、本発明に係る既存建物の改修方法の実施形態について例示説明する。
図7は、改修前の既存建物100Aの1階の平面図である。
図8は、
図7に示す既存建物100Aを改修した改修建物100Bの1階の平面図である。
【0067】
図7に示すように、改修前の既存建物100Aの1階は、
図1に示す建物100と同様、玄関11、廊下12、トイレ13、洗面室14、浴室15、及び、LDK16、を備える。また、
図7に示すように、既存建物100Aの1階及び2階は、
図1に示す建物100と同様、階段室41の階段41aにより連結されており、階段41aを利用して行き来可能である。
【0068】
図7に示す既存建物100Aにおける、上述した建物100と相違する構成は、以下の5つである。
(I)廊下12を空調する空調機50が配置されていない。
(II)廊下12及びトイレ13を通通する連通路60及び送気装置70がない。
(III)廊下12及びLDK16に温度センサ80、180、並びに、LDK16に制御装置90、が配置されていない。
(IV)玄関11及び廊下12が常時連通している。
(V)廊下12及び階段室41が常時連通している。
【0069】
これに対して、
図8に示す改修建物100Bでは、上記(I)~(V)が改修されている。
【0070】
具体的に、改修建物100Bでは、廊下12を空調する空調機50が新たに設置されている。この空調機50の設置位置は、上述した建物100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0071】
更に、改修建物100Bでは、廊下12及びトイレ13を通通する連通路60が新たに形成されている。また、改修建物100Bでは、新たに形成された連通路60を通じて廊下12からトイレ13に向かって送気可能な送気装置70が、新たに設置されている。連通路60の配置位置は、上述した建物100と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、送気装置70の構成、配置位置についても、上述した建物100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0072】
つまり、本実施形態の既存建物100Aの改修方法は、廊下12に向けて送風可能な吹き出し口51を備える空調機50を設置する空調機設置工程と、廊下12とトイレ13とを連通する連通路60を形成する連通路形成工程と、連通路60を通じて廊下12からトイレ13に向かって送気可能な送気装置70を設置する送気装置設置工程と、含んでいる。
【0073】
そして、本実施形態の空調機設置工程では、空調機50の吹き出し口51が、間仕切壁21の上部の位置から廊下12に向かって送風可能なように、空調機50をトイレ13の上部に設置している(
図2等参照)。
【0074】
更に、本実施形態の連通路形成工程では、空調機50の上部を通って、廊下12とトイレ13とを連通するように連通路60を形成している(
図2等参照)。また更に、本実施形態の連通路形成工程では、連通路60のうち廊下12に開口する通気口61を、平面視で、空調機50の吹き出し口51の幅方向中央位置から半径1.5mm以下の範囲に形成している(
図3等参照)。
【0075】
このように、改修建物100Bでは、空調機50により、廊下12を空調可能である。また、改修建物100Bでは、連通路60が形成されると共に、送気装置70が配置されたことにより、空調機50による廊下12の空調済み空気を、連通路60を通じてトイレ13に積極的に給気できる。つまり、廊下12及びトイレ13を効率的に一体的に空調することができる。
【0076】
更に、改修建物100Bでは、廊下12に温度センサ80が新たに設置されている。また、改修建物100Bでは、LDK16に温度センサ180が新たに設置されている。また更に、改修建物100Bでは、LDK16に制御装置90が新たに設置されている。温度センサ80、180及び制御装置90の使用方法は、上述した建物100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0077】
また、改修建物100Bでは、玄関11及び廊下12の間に、建具26bが設けられている出入口26aが形成されている。これにより、建具26bを開けることで、玄関11及び廊下12は連通する。逆に、建具26bを閉じることで、玄関11と廊下12との間を間仕切りするができる。
【0078】
更に、改修建物100Bでは、廊下12及び階段室41の間に、建具27bが設けられている出入口27aが形成されている。これにより、建具27bを開けることで、廊下12及び階段室41は連通する。逆に、建具27bを閉じることで、廊下12と階段室41との間を間仕切りするができる。
【0079】
このように、本実施形態の改修建物100Bでは、廊下12が玄関11及び階段室41を含む周囲空間と間仕切り可能に構成されている。これにより、改修建物100Bでは、空調機50による廊下12の空調効率が向上する。
【0080】
特に、既存建物100A及び改修建物100Bは、廊下12と間仕切壁24を介して隣接する居室としてのLDK16を備えている。そして、
図8に示すように、本実施形態の既存建物100Aの改修では、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16を取り囲む壁を断熱改修する断熱行程を更に含んでいる。つまり、改修建物100Bでは、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16を取り囲む間仕切壁及び外壁に対して、断熱材を追加、変更等する断熱改修が実行されている。
図8では、断熱改修された壁の断熱ラインL1を太い実線により示している。上述した建具26b、27bは、この断熱改修の一環として配置されている。つまり、建具26b、27bを設けることで、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16を取り囲む壁の断熱ラインL1を連続させることができる。なお、本実施形態の改修建物100Bでは、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16を取り囲む壁に加えて、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16の天井面についても、断熱改修されている。このように、廊下12、トイレ13及び居室としてのLDK16を取り囲む壁及び天井面を断熱改修することで、廊下12、トイレ13及びLDK16の全体を、空調機50、150を利用して一体的に空調し易くなる。つまり、廊下12、トイレ13及びLDK16の温度差を抑制できる。
【0081】
なお、本実施形態では、居室としてのLDK16が、廊下12と間仕切壁24を介して隣接しているが、この構成に限られない。廊下12と間仕切壁24を介して隣接する居室は、例えば、寝室であってもよい。また、廊下12と間仕切壁24を介して隣接する居室は、例えば、LDK16及び寝室の両方であってもよい。
【0082】
本発明に係る建物及び既存建物の改修方法は、上述した実施形態及び変形例に示す具体的な構成及び工程に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形、変更、置換、組み合わせ等が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、建物、及び、既存建物の改修方法、に関する。
【符号の説明】
【0084】
11:玄関
12:廊下
13:トイレ
14:洗面室
15:浴室
16:リビングダイニングキッチン(LDK)(居室の一例)
16a:キッチン空間
16b:ダイニング空間
16c:リビング空間
21、22、23、24、25、28:間仕切壁
21a、23a、24a、25a、26a、27a、28a:出入口
21b、23b、24b、25b、26b、27b、28b:建具
41:階段室
41a:階段
50:空調機
51:吹き出し口
52:室外機
53:制御部
54:通信部
55:電源
60:連通路
61:通気口(排気口)
62:通気口(給気口)
65:ダクト
70:送気装置
80:温度センサ
81:温度検出部
82:制御部
83:通信部
90:制御装置
91:制御部
92:通信部
93:時計部
100:建物
101:外壁
100A:改修前の既存建物
100B:改修建物
150:空調機
151:吹き出し口
152:室外機
180:温度センサ
L1:断熱ライン
P1:吹き出し口の幅方向中央位置