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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025037703
(43)【公開日】2025-03-18
(54)【発明の名称】データ処理装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20250311BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20250311BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20250311BHJP
【FI】
G07G1/12 361E
G07G1/01 301E
G07G1/00 311Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023144796
(22)【出願日】2023-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA20
3E142DA07
3E142EA02
3E142EA04
3E142FA31
3E142FA42
3E142GA24
3E142GA41
3E142JA01
(57)【要約】
【課題】小計値下げを好適に実施する。
【解決手段】商品を登録する登録手段と、前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記合計金額と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げに関する情報と、を同一の画面に表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示する表示手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記合計金額と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げに関する情報と、を同一の画面に表示することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記値下げの指示を受け付ける受付手段
を備え、
前記表示手段は、
前記受付手段が前記値下げの指示として割引きの指示を受け付けた場合、前記値下げに関する情報として割引きの対象となる割引対象金額を表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記値下げの指示を受け付ける受付手段
を備え、
前記表示手段は、
前記受付手段が前記値下げの指示として値引きの指示を受け付けた場合、前記値下げに関する情報として値引きの対象となる値引対象金額、値引きの上限である値引可能金額のうち少なくとも一方を表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、
前記値下げに関する情報として、前記値下げの対象外の商品に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
表示部を備えるデータ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録手段、
前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示部に表示させる表示制御手段
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記合計金額と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げに関する情報と、を同一の画面に表示させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品のバーコードをスキャンしたときに該商品が値引き対象商品であるかを判定して値引きを行うPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-180929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
値下げ(割引き/値引き)には、小計操作後に行われる小計値下げ等も存在するが、小計値下げに関する処理には改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、小計値下げを好適に実施可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様は、商品を登録する登録手段と、前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記合計金額と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げに関する情報と、を同一の画面に表示することを特徴とするデータ処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る販売システム1の構成例を示す図である。
図2】登録装置10の表示例である。
図3】登録装置10の表示例である。
図4】登録装置10の表示例である。
図5】登録装置10の表示例である。
図6】登録装置10の表示例である。
図7】登録装置10の表示例である。
図8】登録装置10の表示例である。
図9】登録装置10の表示例である。
図10】登録装置10の表示例である。
図11】登録装置10の表示例である。
図12】登録装置10の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態に係る販売システム1の構成例を示す図である。販売システム1は、登録装置10、精算装置20、取引状況管理装置70、ストアコントローラ80を含む。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。各装置は、店舗内(商品陳列エリア、会計エリア、バックヤード等)に設置される。
【0009】
なお、図1において、各装置の台数は例示である。例えば、図1において、登録装置10等の右側に「…」を図示したが、店舗内に設置される登録装置10等の数は1台以上であればよい。
【0010】
登録装置10は、店員の操作に基づいて商品を登録する装置である。登録装置10と精算装置20とでセミセルフのシステムを構成する。図示は省略するが、登録装置10は、例えば、CPU101と、記憶部102と、店員側表示部103と、スキャナ部104と、操作部(1以上のハードキー)105と、客側表示部106と、通信部110と、印刷部111と、音声出力部112とを備える。
【0011】
精算装置20は、登録装置10による登録情報を取得して顧客の操作に基づいて精算する装置である。図示は省略するが、精算装置20は、例えば、CPU201と、記憶部202と、表示部206と、非現金決済部(決済端末)208と、現金決済部(釣銭釣札機)209と、通信部210と、印刷部211と、音声出力部212と、撮像部(カメラ)213と、発光部214と、監視表示部215と、検知部(人感センサ)220とを備える。精算装置20は、支持ポールを有してもよく、支持ポールに、発光部214、監視表示部215、検知部220が設けてもよい。
【0012】
取引状況管理装置70は、店舗内に設置されている装置を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置である。また、取引状況管理装置70は、店舗内に設置されている装置の操作者等を管理(使用中の顧客を監視、使用中の顧客の操作内容等を監視、使用後の顧客の操作内容等を確認)してもよい。取引状況管理装置70は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置70は、店員によって使用される。
【0013】
ストアコントローラ80は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外に設置されている装置との間における情報の通信を担当するサーバである。ストアコントローラ80は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0014】
(他の装置)
なお、販売システム1内(店舗内)には、上述した装置以外の装置を設置してもよい。例えば、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるセルフ(セミセルフ)の登録精算装置30(非図示)を設置してもよい。登録精算装置30は、店員側(筐体の一方側)に表示部やスキャナ部を有し、客側(筐体の他方側)に表示部や決済部を有する。図示は省略するが、登録精算装置30は、例えば、CPU301と、記憶部302と、店員側表示部303と、スキャナ部304と、操作部305と、客側表示部306と、非現金決済部308と、現金決済部309、通信部310と、印刷部311と、音声出力部312と、撮像部313とを備える。
【0015】
また例えば、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるセルフ(フルセルフ)の登録精算装置40(非図示)を設置してもよい。図示は省略するが、登録精算装置40は、例えば、CPU401と、記憶部402と、表示部406と、スキャナ部407と、非現金決済部408と、現金決済部409と、通信部410と、印刷部411と、音声出力部412と、撮像部413と、発光部414と、監視表示部415と、検知部420と、を備える。登録精算装置40は、支持ポールを有してもよく、支持ポールに、発光部414、監視表示部415、検知部420が設けてもよい。
【0016】
また例えば、複数の動作モード、例えば、通常モード(店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)と、フルセルフモード(顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)とを有する登録精算装置50(非図示)を設置してもよい。登録精算装置50は、店員側に表示部やスキャナ部を有し、客側に表示部やスキャナ部や決済部を有する。図示は省略するが、登録精算装置50は、例えば、CPU501と、記憶部502と、店員側表示部503と、店員側スキャナ部504と、操作部505と、客側表示部506と、客側スキャナ部507と、非現金決済部508と、現金決済部509、通信部510と、印刷部511と、音声出力部512と、撮像部513と、発光部514と、監視表示部515と、検知部520とを備える。登録精算装置50は、支持ポールを有してもよく、支持ポールに、発光部514、監視表示部515、検知部520が設けてもよい。店員側スキャナ部504は、通常モードであるときに、主に、店員による商品の登録に用いられる。客側スキャナ部507は、フルセルフモードであるときに、主に、顧客による商品の登録に用いられる。
【0017】
(小計値下げ)
当該店舗では、一部の商品については小計値下げ(小計割引き/小計値引き)の対象外としている。つまり、当該店舗では、小計金額(合計金額)の全部又は一部を対象とした小計値下げを実施する。すなわち、当該顧客の登録商品のなかに小計値下げの対象外商品が含まれていない場合には小計金額(小計金額の全部)を対象に小計値下げを実施し、当該顧客の登録商品のなかに小計値下げの対象外商品が含まれている場合には小計金額の一部(小計金額から小計値下げの対象外商品の金額を除外した金額)を対象に小計値下げを実施する。
【0018】
小計値下げの対象外の商品は、販売システム1内において設定(記憶)されている。小計値下げの対象外商品は、登録装置10の記憶部102に記憶されていてもよいし、登録装置10が通信によって参照可能(又は問い合わせ可能)な他の装置(例えば、ストアコントローラ80、店舗外のサーバ(非図示)等)に記憶されていれもよい。小計値下げの対象外の商品は、例えば、店舗毎、日毎に、設定可能である。
【0019】
以下の説明において、小計値下げの対象外商品は、タバコ(全銘柄、常時)、本日の特売商品の1つである〇〇ブランド米であるものとする。
【0020】
図2図12は、登録装置10の表示例(店員側表示部103における表示例)である。図2は、登録装置10が表示する登録画面の一例である。例えば、登録装置10は、店員の操作に基づいて、1品目の商品として〇〇食パン(税抜き価格200円)、2品目の商品として〇〇弁当(税抜き価格500円)、3品目の商品として〇〇タバコ(税込み価格580円)、4品目の商品として〇〇トマト(税抜き価格200円(2個分の価格))、5品目の商品として〇〇茶(税抜き価格150円)を登録した場合、図2に示したような登録画面を店員側表示部103に表示する。
【0021】
図2の登録画面には、例えば、商品情報表示領域HR10や送信先装置状況表示領域HR11が設けられている。商品情報表示領域HR10には、登録した商品に関する情報(合計点数、合計金額、直近の3商品の明細)が表示されている。また、送信先装置状況表示領域HR11には、登録情報の送信先である4台の精算装置20の夫々の状況が表示されている。図2の登録画面の送信先装置状況表示領域HR11によれば、精算機1(精算装置20の1つ)は待機中であり、精算機2(精算装置20の1つ)は使用中であり、精算機3(精算装置20の1つ)は休止中であり、精算機4(精算装置20の1つ)は待機中(釣銭ニアエンド)である。また、図2の登録画面には、小計に進む場合(商品登録を終える場合)に操作する小計ボタンBT12が設けられている。
【0022】
登録装置10は、図2の登録画面において小計ボタンBT12の操作があった場合、図3に示したような小計画面を表示する。
【0023】
図3の小計画面には、例えば、小計情報表示領域HR20が設けられている。図3の小計画面(図8図12の小計画面、図4図7図9図11の小計値下画面等も同様)の小計情報表示領域HR20には、「買上点数5点」「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」が表示されている。
【0024】
なお、本実施形態では、説明の便宜上、小計画面(図8図12)と小計値下画面(図4図7図9図11)とを区別しているが、小計値下画面も小計情報表示領域HR20において小計情報を表示する小計画面の1つである。
【0025】
「小計(税抜8%)¥1050」は、消費税(8%)抜き表示商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)の税抜き合計金額(200+500+200+150=1050)を示している。「消費税等8%¥84」は、消費税(8%)抜き表示商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)の税合計金額(16+40+16+12=84)を示している。「小計(税込10%)¥580」は、消費税(10%)等込み表示商品(〇〇タバコ)の税込み合計金額(580)を示している。「合計¥1714」は、「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」の合計金額を示している。
【0026】
また、図3の小計画面には、小計値下げ(小計割引き/小計値引き)を行う場合に操作する小計値下げボタンBT21が設けられている。登録装置10は、小計値下げボタンBT21の操作があった場合、小計値下画面(後述)を表示する。
【0027】
また、図3の小計画面には、小計値下げの対象外商品を確認する場合に操作する対象外商品ボタンBT24が設けられている。登録装置10は、対象外商品ボタンBT24の操作があった場合、該当商品(当該顧客の登録商品のうち小計値下げの対象外商品として設定されている商品)を表示(例えばポップアップ画面において一覧表示)する。本例では、該当商品は〇〇タバコのみであるため、登録装置10は、対象外商品ボタンBT24の操作があった場合、〇〇タバコを表示する。なお、該当商品が2種類以上ある場合には、登録装置10は、該当商品の夫々を表示する。
【0028】
また、図3の小計画面には、登録情報の送信する場合に操作する場合に操作する精算機指定ボタンBT61~BT64が設けられている。店員は、精算機1に登録情報を送信する場合には精算機指定ボタンBT61を操作し、精算機2に登録情報を送信する場合には精算機指定ボタンBT62を操作し、精算機3に登録情報を送信する場合には精算機指定ボタンBT63を操作し、精算機4に登録情報を送信する場合には精算機指定ボタンBT64を操作する。なお、図3の場面では、登録情報を精算機2(使用中)及び精算機3(休止中)には送信できないため、精算機指定ボタンBT62及び精算機指定ボタンBT63は操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト)で表示されている。
【0029】
登録装置10は、図3の小計画面において小計値下げボタンBT21の操作があった場合、図4に示したような小計値下画面を表示する。
【0030】
図4の小計値下画面には、値下対象金額表示領域HR30が設けられている。図4の小計値下画面では、値下対象金額表示領域HR30には「値下対象金額:¥1050」と表示されている。当該「1050」は、当該顧客の登録商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇タバコ、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)のうち小計値下げの対象外商品(〇〇タバコ)を除外した値下対象商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)の税抜き合計金額(1050)である。
【0031】
また、図4の小計値下画面には、小計割引きをする場合に操作する割引率選択ボタンBT40及び割引率入力ボタンBT41が設けられている。小計割引きの割引率を表示する小計割引率表示領域HR42が設けられている。また、図4の小計値下画面には、小計値引きをする場合に操作する値引金額選択ボタンBT43及び値引金額入力ボタンBT44が設けられている。小計値引きの値引金額を表示する小計値引金額表示領域HR45が設けられている。
【0032】
また、図4の小計値下画面には、小計値下げをキャンセルする場合に操作するキャンセルボタンBT50が設けられている。
【0033】
なお、仮に、当該顧客の登録商品の6品目として消費税(8%)抜き表示商品であって小計値下げの対象外商品である〇〇ブランド米(税抜き価格3000円)が登録されていた場合には、図4の小計値下画面の小計情報表示領域HR20には、「買上点数6点」「小計(税抜8%)¥4050」「消費税等8%¥324」「小計(税込10%)¥580」「合計¥4954」が表示され、値下対象金額表示領域HR30には、「値下対象金額:¥1050」と表示される。当該「1050」は、当該顧客の登録商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇タバコ、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶、〇〇ブランド米)のうち小計値下げの対象外商品(〇〇タバコ、〇〇ブランド米)を除外した値下対象商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)の税抜き合計金額(1050)である。
【0034】
登録装置10は、図4の小計値下画面において割引率選択ボタンBT40の操作があった場合、図5に示したような小計値下画面を表示する。図5の小計値下画面には、予め設定した割引率(5%、10%、15%、20%、25%)が選択可能にプルダウン表示さている(図中の符号a)。なお、図5の小計値下画面(図6の小計値下画面、図7の小計値下画面も同様)では、値下対象金額表示領域HR30には「割引対象金額:¥1050」と表示されている。
【0035】
登録装置10は、図4の小計値下画面において割引率入力ボタンBT41の操作があった場合、図6に示したような小計値下画面を表示する。図6の小計値下画面には、割引率を置数入力するテンキー部(数字ボタン、クリアボタン、決定ボタン)が表示さている(図中の符号b)。
【0036】
登録装置10は、図5の小計値下画面のプルダウン表示(符号a)において10%が選択された場合、又は、図6の小計値下画面のテンキー部(符号b)において10%が置数入力された場合、図7に示したような小計値下画面を表示する。図7の小計値下画面の小計割引率表示領域HR42には、図5の小計値下画面において選択された10%、又は、図6の小計値下画面において置数入力された10%が表示されている。
【0037】
また、図7の小計値下画面には、値下対象金額表示領域HR30の下部に値下金額表示領域HR31が設けられている。図7の小計値下画面では、値下金額表示領域HR31には「割引金額:-¥105」と表示されている。当該「105」は、当該顧客の値下対象商品(〇〇食パン、〇〇弁当、〇〇トマト(2個分)、〇〇茶)の税抜き合計金額(1050)の10%(105)である。
【0038】
また、図7の小計値下画面(図11の小計値下画面も同様)には、小計値下げ(図7では小計割引き、図11では小計値引き)をキャンセルする場合に操作するキャンセルボタンBT50に加え、小計値下げ(図7では小計割引き、図11では小計値引き)を確定する場合に操作する確定ボタンBT51が設けられている。
【0039】
登録装置10は、図7の小計値下画面において確定ボタンBT51の操作があった場合、図8に示したような小計画面を表示する。図8の小計画面の小計情報表示領域HR20には、図3の小計画面に表示していた情報(「買上点数5点」「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」)に加え、「割引き・値引き合計-¥105」(符号c)、「割引き・値引き後合計¥1600」(符号d)、「小計割引き-¥105」(符号e)が表示されている。
【0040】
「小計割引き-¥105」(符号e)は、図7の小計値下画面の値下金額表示領域HR31の「割引金額:-¥105」を示している。「割引き・値引き合計-¥105」(符号c)は、値下げの合計であり、ここでは、「小計割引き-¥105」(符号e)のみであるため、同額となっている。「割引き・値引き後合計¥1600」(符号d)の「1600」は、「(1050-105)×1.08+580=1600」によって算出した金額である。
【0041】
登録装置10は、図4の小計値下画面において値引金額選択ボタンBT43の操作があった場合、図9に示したような小計値下画面を表示する。図9の小計値下画面には、予め設定した値引金額(100円、300円、500円、1000円、1500円)が選択可能にプルダウン表示さている(図中の符号f)。なお、図9の小計値下画面(図10の小計値下画面、図11の小計値下画面も同様)では、値下対象金額表示領域HR30には「値引対象金額:¥1050」「(最大値引可能金額)」と表示されている。また、値引対象金額(最大値引可能金額)である¥1050を超えるため、プルダウン表示において、1500円は選択不可能な旨の表示態様(グレーアウト)で表示されている。
【0042】
登録装置10は、図4の小計値下画面において値引金額入力ボタンBT44の操作があった場合、図10に示したような小計値下画面を表示する。図10の小計値下画面には、値引金額を置数入力するテンキー部が表示さている(図中の符号g)。
【0043】
登録装置10は、図9の小計値下画面のプルダウン表示(符号f)において300円が選択された場合、又は、図10の小計値下画面のテンキー部(符号g)において300円が置数入力された場合、図11に示したような小計値下画面を表示する。図11の小計値下画面の小計値引金額表示領域HR45には、図9の小計値下画面において選択された300円、又は、図10の小計値下画面において置数入力された300円が表示されている。
【0044】
また、図11の小計値下画面には、値下対象金額表示領域HR30の下部に値下金額表示領域HR31が設けられている。図11の小計値下画面では、値下金額表示領域HR31には「値引金額:-¥300」と表示されている。
【0045】
登録装置10は、図11の小計値下画面において確定ボタンBT51の操作があった場合、図12に示したような小計画面を表示する。図12の小計画面の小計情報表示領域HR20には、図3の小計画面に表示していた情報に加え、「割引き・値引き合計-¥300」(符号h)、「割引き・値引き後合計¥1390」(符号i)、「小計値引き-¥300」(符号j)が表示されている。
【0046】
「小計値引き-¥300」(符号j)は、図11の小計値下画面の値下金額表示領域HR31の「値引金額:-¥300」を示している。「値引き・割引き合計-¥300」(符号h)は、値下げの合計であり、ここでは、「小計値引き-¥300」(符号j)のみであるため、同額となっている。「値引き・割引き後合計¥1390」(符号i)の「1390」は、「(1050-300)×1.08+580=1390」によって算出した金額である。
【0047】
(客側の表示)
図2図12を用いて登録装置10の店員側(店員側表示部103)における表示について説明したが、登録装置10の客側(客側表示部106)においては以下のように表示してもよい。
【0048】
登録装置10は、店員側表示部103に小計画面を表示しているときには、小計画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部を客側表示部106に表示してもよい。
【0049】
例えば、登録装置10は、図3の小計画面を店員側表示部103に表示しているときには、図3の小計画面の小計情報表示領域HR20に表示している全部の情報(「買上点数5点」「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」)を客側表示部106に表示してもよいし、一部の情報(「買上点数5点」「合計¥1714」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0050】
また例えば、登録装置10は、図8の小計画面を店員側表示部103に表示しているときには、図8の小計画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部の情報(「買上点数5点」「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」「割引き・値引き合計-¥105」「割引き・値引き後合計¥1600」「小計割引き-¥105」)を客側表示部106に表示してもよいし、一部の情報(「買上点数5点」「合計¥1714」「割引き・値引き合計-¥105」「割引き・値引き後合計¥1600」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0051】
また例えば、登録装置10は、図12の小計画面を店員側表示部103に表示しているときには、図12の小計画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部の情報(「買上点数5点」「小計(税抜8%)¥1050」「消費税等8%¥84」「小計(税込10%)¥580」「合計¥1714」「割引き・値引き合計-¥300」「割引き・値引き後合計¥1390」「小計値引き-¥300」)を客側表示部106に表示してもよいし、一部の情報(「買上点数5点」「合計¥1714」「割引き・値引き合計-¥300」「割引き・値引き後合計¥1390」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0052】
登録装置10は、店員側表示部103に小計値下画面を表示しているときには、小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、値下対象金額表示領域HR30、値下金額表示領域HR31、小計割引率表示領域HR42、小計値引金額表示領域HR45に表示している情報を表示してもよい。
【0053】
例えば、登録装置10は、図4の小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには、図4の小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、図4の小計値下画面の値下対象金額表示領域HR30に表示している情報(「値下対象金額:¥1050」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0054】
また例えば、登録装置10は、図5図6の小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには、図5図6の小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、図5図6の小計値下画面の値下対象金額表示領域HR30に表示している情報(「割引対象金額:¥1050」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0055】
また例えば、登録装置10は、図7の小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには、図7の小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、図7の小計値下画面の値下対象金額表示領域HR30に表示している情報(「割引対象金額:¥1050」)、小計割引率表示領域HR42に表示している情報(割引率である「10%」)、値下金額表示領域HR31に表示している情報(「割引金額:-¥105」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0056】
また例えば、登録装置10は、図9図10の小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには、図9図10の小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、図9図10の小計値下画面の値下対象金額表示領域HR30に表示している情報(「値引対象金額:¥1050」「(最大値引可能金額)」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0057】
また例えば、登録装置10は、図11の小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには、図11の小計値下画面の小計情報表示領域HR20に表示している情報の全部又は一部に加え、図11の小計値下画面の値下対象金額表示領域HR30に表示している情報(「値引対象金額:¥1050」「(最大値引可能金額)」)、小計値引金額表示領域HR45に表示している情報(値引金額である「300円」)、値下金額表示領域HR31に表示している情報(「値引金額:-¥300」)を客側表示部106に表示してもよい。
【0058】
登録装置10は、小計画面や小計値下画面を店員側表示部103に表示しているときには(店員側表示部103に対象外商品ボタンBT24を表示しているときには)、客側表示部106にも対象外商品ボタンBT24を表示してもよい。
【0059】
登録装置10は、店員側表示部103に対象外商品ボタンBT24を表示することに代えて小計値下げの対象外商品を表示してもよい。つまり、登録装置10は、店員側表示部103に対象外商品ボタンBT24を配置せずに初めから小計値下げの対象外商品を表示してもよい。登録装置10は、客側表示部106に対象外商品ボタンBT24を表示することに代えて小計値下げの対象外商品を表示してもよい。つまり、登録装置10は、客側表示部106に対象外商品ボタンBT24を配置せずに初めから小計値下げの対象外商品を表示してもよい。登録装置10は、店員側表示部103には対象外商品ボタンBT24を表示し、客側表示部106には初めから小計値下げの対象外商品を表示してもよい。
【0060】
(他の装置)
上記では、登録装置10の表示(店員側表示部103、客側表示部106)について説明したが、他の装置においても同様に、値下対象金額や小計値下げの対象外商品等を表示してもよい。
【0061】
例えば、登録精算装置30は、登録装置10が店員側表示部103に表示するような画面(図2の登録画面、図3図8図12の小計画面、図4図7図9図11の小計値下画面)を店員側表示部303に表示し、登録装置10が客側表示部106に表示するような画面を客側表示部306に表示してもよい。
【0062】
また例えば、登録精算装置50は、通常モードであるときに、登録装置10が店員側表示部103に表示するような画面を店員側表示部503に表示し、登録装置10が客側表示部106に表示するような画面を客側表示部506に表示してもよい。
【0063】
なお、登録精算装置30は、自装置で商品登録した登録した登録情報を用いて自装置(自装置の非現金決済部308、現金決済部309)で精算処理を実行するが、自装置で精算処理を実行することに加えて、他装置に登録情報を送信して他装置に精算処理を実行させてもよい。通常モードの登録精算装置50についても同様である。
【0064】
登録精算装置30は、特定の精算機の指定があった場合(例えば精算機1を指定する精算機指定ボタンBT61の操作があった場合)、自装置で精算処理を実行し、他の精算機の指定があった場合(例えば精算機2~精算機4を指定する精算機指定ボタンBT62~BT64の操作があった場合)、他装置に登録情報を送信してもよい。通常モードの登録精算装置50についても同様である。
【0065】
以上、実施形態について説明したが、実施形態の登録装置10(登録精算装置30、登録精算装置50)によれば、小計値下げを好適に実施することができる。
【0066】
例えば、従来、小計値下げを行おうとしたときに、登録済の商品のなかに小計値下げの対象外商品が含まれていると、操作に時間を要したり、顧客への説明ができなかったりといった問題が生じる場合があった。つまり、全ての店員が小計値下げの対象外商品について正しく認識(小計値下げの対象外商品が存在することについての認識、どの商品が小計値下げの対象外商品であるかについての認識)していればよいが、認識が不十分な店員の場合、値下げの操作が何度も操作エラー(例えば、値引対象金額を超える値引金額を入力又は選択した場合のエラー)になる場面や、値下げ金額についてきちんと説明(例えば、割引対象金額=合計金額であるときの割引金額よりも割引対象金額<合計金額であるときの割引金額が少ないことについての説明)できない場面があった。
【0067】
これに対し、登録装置10(登録精算装置30、登録精算装置50)によれば、小計値下げついて必要な情報が好適に提供(必要なときに見やすく同一画面に表示)されるため(図3図12)、上述のような問題が生じなくなる。つまり、操作してエラーになる前に気付いたり、顧客からの問い合わせに応じて又は積極的に顧客への説明も簡便に行うことができるようになったり、店員の負担や顧客の不満も少なくなる。
【0068】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(6)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(6)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0069】
(1)図9図11の例では値下対象金額表示領域HR30の文言として「値引対象金額」と「最大値引可能金額」とを表示する例を説明したが、「値引対象金額」と「最大値引可能金額」とは同一の金額を示しているため、小計値引きの場合の値下対象金額表示領域HR30の文言として「値引対象金額」か「最大値引可能金額」のどちらか一方を表示してもよい。
【0070】
(2)小計値下げボタンBT21は、割引率選択ボタンBT40や値引金額選択ボタンBT43と同様、プルダウン式のボタンであってもよい。つまり、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、プルダウンによる「小計値下げ」の操作があった場合、小計値下画面を表示してもよい。
【0071】
(3)上記実施形態では、小計値下画面(例えば、図4参照)において小計割引きか小計値引きかを指定(選択)する例を説明したが、小計画面(例えば、図3参照)において小計割引きか小計値引きかを指定(選択)してもよい。
【0072】
例えば、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、小計値下げボタンBT21に代えて小計割引きボタンBT22(非図示)と小計値引きボタンBT23(非図示)を小計画面に表示してもよい。登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、小計割引きボタンBT22(非図示)の操作があった場合には、小計割引きに関するボタン等(割引率選択ボタンBT40、割引率入力ボタンBT41、計割引率表示領域HR42)を設けた小計値下画面を表示し、小計値引きボタンBT23(非図示)の操作があった場合には、小計値引きに関するボタン等(値引金額選択ボタンBT43、値引金額入力ボタンBT44、小計値引金額表示領域HR45)を設けた小計値下画面を表示してもよい。
【0073】
また例えば、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、小計割引きか小計値引きを選択可能なプルダウンボタンを小計画面に表示してもよい。登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、小計割引きが選択された場合には、小計割引きに関するボタン等を設けた小計値下画面を表示し、小計値引きが選択された場合には、小計値引きに関するボタン等を設けた小計値下画面を表示してもよい。
【0074】
(4)上記実施形態では、小計値下げの対象外商品を表示する例を説明したが、小計値下げの対象外商品に代えて又は加えて、小計値下げの対象商品を表示してもよい。
【0075】
例えば、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、対象外商品ボタンBT24の操作があった場合、当該顧客の登録商品の夫々について、小計値下げの対象商品であるか小計値下げの対象外商品であるかを区別可能に表示してもよい。客側の表示についても同様である。
【0076】
また例えば、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、対象外商品ボタンBT24に代えて又は加えて対象商品BT25(非図示)を表示し、対象外商品ボタンBT24の操作があった場合には当該顧客の登録商品のうち小計値下げの対象外商品として設定されている商品を表示し、対象商品ボタンBT25(非図示)の操作があった場合には当該顧客の登録商品のうち小計値下げの対象外商品として設定されていない商品(つまり、小計値下げの対象となっている商品)を表示してもよい。客側の表示についても同様である。
【0077】
また例えば、登録装置10(登録精算装置30や通常モードの登録精算装置50も同様)は、特別の操作がなくても初めから、当該顧客の登録商品の夫々について、小計値下げの対象商品であるか小計値下げの対象外商品であるかを区別可能に表示してもよい。客側の表示についても同様である。
【0078】
(5)上記実施形態では、説明を省略したが、登録画面(図2)の商品情報表示領域HR10の上に配置した「+」ボタンは、他(次)の顧客(取引)の登録を開始する際に操作するボタンである。登録装置10(他の装置も同様)は、「+」ボタンの操作があった場合、新たな取引のタブ(商品情報表示領域HR10毎のタブ)を生成(例えば、図2の場面ではタブ「1」に加えタブ「2」)を生成)する。また、タブの操作によって顧客(取引)を切り替え可能である。
【0079】
(6)各装置(例えば、登録装置10、精算装置20、登録精算装置30、登録精算装置40、登録精算装置50)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。一例として、各装置に代えて、他の装置(例えば、クラウドサーバ)が、商品の合計金額等を算出してもよい。各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、登録装置10(登録精算装置30、通常モードの登録精算装置50)の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行し、登録装置10(登録精算装置30、通常モードの登録精算装置50)はブラウジング機能によって画面(図2図12の画面)を表示等してもよい。
【0080】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、データ処理装置、プログラムに関する。
[背景技術]
商品のバーコードをスキャンしたときに該商品が値引き対象商品であるかを判定して値引きを行うPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-180929号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
値下げ(割引き/値引き)には、小計操作後に行われる小計値下げ等も存在するが、小計値下げに関する処理には改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、小計値下げを好適に実施可能な技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0081】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、商品を登録する登録手段と、前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記合計金額(例えば、小計情報表示領域HR20に表示する金額)と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げ(例えば、小計割引き、小計値引き)に関する情報(例えば、小計値下げボタンBT21、小計割引きボタンBT22(非図示)、小計値引きボタンBT23(非図示)、対象外商品ボタンBT24、対象商品BT25(非図示)、値下対象金額表示領域HR30に表示される情報、値下金額表示領域HR31に表示される情報、割引率選択ボタンBT40、割引率入力ボタンBT41、小計割引率表示領域HR42に表示される情報、値引金額選択ボタンBT43、値引金額入力ボタンBT44、小計値引金額表示領域HR45に表示される情報)と、を同一の画面(図3図12参照)に表示することを特徴とするデータ処理装置(例えば、登録装置10、登録精算装置30、登録精算装置50)である。
(1)のデータ処理装置によれば、小計値下げを好適に実施することができる。
【0082】
(2)前記値下げの指示を受け付ける受付手段(例えば、小計割引きボタンBT22(非図示)、割引率選択ボタンBT40、割引率入力ボタンBT41)を備え、前記表示手段は、前記受付手段が前記値下げの指示として割引きの指示を受け付けた場合、前記値下げに関する情報として割引きの対象となる割引対象金額を表示(例えば、図5図7参照)することを特徴とする(1)に記載のデータ処理装置である。
(2)のデータ処理装置によれば、小計値下げ(小計割引き)を好適に実施することができる。
【0083】
(3)前記値下げの指示を受け付ける受付手段(例えば、小計値引きボタンBT23(非図示)、値引金額選択ボタンBT43、値引金額入力ボタンBT44)を備え、前記表示手段は、前記受付手段が前記値下げの指示として値引きの指示を受け付けた場合、前記値下げに関する情報として値引きの対象となる値引対象金額、値引きの上限である値引可能金額のうち少なくとも一方を表示(例えば、図9図11参照)することを特徴とする(1)又は(2)に記載のデータ処理装置である。
(3)のデータ処理装置によれば、小計値下げ(小計値引き)を好適に実施することができる。
【0084】
(4)前記表示手段は、前記値下げに関する情報として、前記値下げの対象外の商品に関する情報を表示することを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載のデータ処理装置である。
(4)のデータ処理装置によれば、小計値下げを好適に実施することができる。
【0085】
(5)上述した課題を解決するための一態様は、表示部を備えるデータ処理装置(例えば、登録装置10、登録精算装置30、登録精算装置50)としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、商品を登録する登録手段、前記登録手段で登録された商品の合計金額を表示部に表示させる表示制御手段として機能させ、前記表示制御手段は、前記合計金額と、前記合計金額の全部又は一部を対象とした値下げに関する情報と、を同一の画面に表示させることを特徴とするプログラムである。
(5)のプログラムによれば、小計値下げを好適に実施することができる。
【0086】
なお、以上に説明した各装置(例えば、登録装置10、精算装置20、登録精算装置30、登録精算装置40、登録精算装置50等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0087】
1…販売システム、10…登録装置、20…精算装置、30…登録精算装置、40…登録精算装置、50…登録精算装置、70…取引状況管理装置、80…ストアコントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図9
図10
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図12