(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025038833
(43)【公開日】2025-03-19
(54)【発明の名称】システム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20250312BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20250312BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20250312BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20250312BHJP
【FI】
G07G1/01 301E
G06Q30/0601
G07G1/00 331Z
G07G1/12 361Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145680
(22)【出願日】2023-09-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔1〕 開催日(公開日) 令和5年2月15日~令和5年2月17日 展示会名、開催場所 第57回スーパーマーケット・トレードショー2023 一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 主催 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1) *展示会開催概要Webページ:https://www.smts.jp/jp/summary/report/2023.html 〔2〕 開催日(公開日) 令和5年4月12日~令和5年4月14日 展示会名、開催場所 第4回関西物流展 関西物流展実行委員会 主催 インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102) *展示会開催概要Webページ:https://kansai-logix.com/result/2023/index.html 〔3〕 開催日(公開日) 令和5年5月17日~令和5年5月18日 展示会名、開催場所 TERAOKAプライベートショー「2023ニューバランスフェア」仙台 株式会社寺岡精工・株式会社寺岡システム・株式会社寺岡外食ソリューションズ 主催 産業見本市会館 仙台卸商センターサンフェスタ1F(仙台市若林区卸町2丁目15-2) *展示会開催概要Webページ:https://www.teraokaseiko.com/jp/news/news-release/2023/20230501051736/ 〔4〕 開催日(公開日) 令和5年6月14日~令和5年6月15日 展示会名、開催場所 TERAOKAプライベートショー「2023ニューバランスフェア」九州 株式会社寺岡精工・株式会社寺岡システム・株式会社寺岡外食ソリューションズ 主催 博多国際展示場&カンファレンスセンター4F(福岡市博多区東光2丁目22番15号) *展示会開催概要Webページ:https://www.teraokaseiko.com/jp/news/news-release/2023/20230501051736/ 〔5〕 開催日(公開日) 令和5年6月28日~令和5年6月30日 展示会名、開催場所 2023サッポロパック 日報ビジネス株式会社 主催 アクセスサッポロ(札幌流通総合会館)(札幌市白石区流通センター4丁目3-55) *展示会開催概要Webページ:https://www.nippo.co.jp/pack023/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔6〕 開催日(公開日) 令和5年7月19日~令和5年7月20日 展示会名、開催場所 第3回 東海スーパーマーケットビジネスフェア 株式会社日本食糧新聞社 主催 ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2丁目2) *展示会開催概要Webページ:https://supermarket.nagoya/outline/tmbf.html 〔7〕 開催日(公開日) 令和5年9月6日~令和5年9月7日 展示会名、開催場所 フードストアソリューションズフェア2023(FSSF) 株式会社日本食糧新聞社関西支社 主催 インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102) *展示会開催概要Webページ:https://www.foodstore-s.jp/outline/ 〔8〕 ウェブサイトの掲載日 2023年8月30日 ウェブサイトのアドレス https://www.teraokaseiko.com/jp/news/press-release/2023/20230829093314/ 〔9〕 開催日(公開日) 令和5年8月29日 集会名、開催場所 製品デモンストレーション ベルク川越東田町店(埼玉県川越市東田町4-26) 〔10〕 発行日(公開日) 初版 令和5年2月 9日 (Web公開日 令和5年2月17日) 第2版 令和5年4月 3日 (Web公開日 令和5年4月 5日) 第3版 令和5年8月29日 (Web公開日 令和5年9月 6日) 刊行物 製品カタログ <資 料〉 製品カタログ(初版~第3版)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】石山 眞二郎
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 敬行
(72)【発明者】
【氏名】山田 敦
(72)【発明者】
【氏名】長堀 宗永
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142BA07
3E142DA07
3E142EA15
3E142EA30
3E142GA20
3E142HA02
3E142HA03
3E142JA01
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスをより好適に実施する。
【解決手段】店舗内の夫々の商品の陳列位置に設置され、販売価格を含む商品情報を表示する電子棚札装置と、顧客からの注文情報に含まれる注文商品を店員が店舗内を移動してピッキングする際に用いられるピッキング装置と、を有するシステムであって、前記ピッキング装置は、前記注文情報に基づくピッキング作業の指示情報を表示する指示情報表示手段を備え、前記電子棚札装置は、前記商品情報を表示する商品情報表示手段と、前記商品情報表示手段によって前記商品情報を表示する担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当する場合、前記ピッキング作業の対象商品である旨を報知する報知手段とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内の夫々の商品の陳列位置に設置され、販売価格を含む商品情報を表示する電子棚札装置と、顧客からの注文情報に含まれる注文商品を店員が店舗内を移動してピッキングする際に用いられるピッキング装置と、を有するシステムであって、
前記ピッキング装置は、
前記注文情報に基づくピッキング作業の指示情報を表示する指示情報表示手段
を備え、
前記電子棚札装置は、
前記商品情報を表示する商品情報表示手段と、
前記商品情報表示手段によって前記商品情報を表示する担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当する場合、前記ピッキング作業の対象商品である旨を報知する報知手段と
を備える
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記注文情報は、前記注文商品に替わる代替商品に関する情報を含む場合があり、
前記報知手段は、
前記担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に替わる代替商品に該当する場合、前記対象商品である旨を報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記報知手段は、
前記担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当し、かつ、前記ピッキング装置が設置位置の近傍に存在している場合、前記対象商品である旨を報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記指示情報表示手段は、
複数の前記注文情報に基づく前記指示情報を表示可能であり、
前記注文情報毎に設けられた夫々の表示領域において夫々の前記注文情報に基づく情報を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスを実現するシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスには改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスをより好適に実施可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様であるシステムは、店舗内の夫々の商品の陳列位置に設置され、販売価格を含む商品情報を表示する電子棚札装置と、顧客からの注文情報に含まれる注文商品を店員が店舗内を移動してピッキングする際に用いられるピッキング装置と、を有するシステムであって、前記ピッキング装置は、前記注文情報に基づくピッキング作業の指示情報を表示する指示情報表示手段を備え、前記電子棚札装置は、前記商品情報を表示する商品情報表示手段と、前記商品情報表示手段によって前記商品情報を表示する担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当する場合、前記ピッキング作業の対象商品である旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とするシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】システム1を説明するためのネットワークの概念図である。
【
図5】システム1に係る情報について説明する説明図である。
【
図6】システム1に係る情報について説明する説明図である。
【
図7】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図8】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図9】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図10】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図11】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図12】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図13】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図14】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図15】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図16】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図17】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図18】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図19】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図20】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図21】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図22】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図23】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図24】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【
図25】カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態のシステム1を説明するためのネットワークの概念図である。システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等。現金問屋も含む)の店舗に導入される。システム1は、
図1に示すように、カート(ピッキングカート、ピッキング用カート)10(カート10-1、カート10-2、…)、電子棚札(ESL)20(電子棚札20-1、電子棚札20-2、…)、管理装置30、店舗サーバ(ストアコントローラ)40、クラウドサーバ50、無線AP(アクセスポイント)90(無線AP90-1、無線AP90-2、…)を含む。
【0009】
電子棚札20、管理装置30、店舗サーバ40及び無線AP90は、店舗内に設置される。電子棚札20は、例えば、商品陳列エリア(売り場)の陳列棚(商品の種類毎)に設置される。管理装置30及び店舗サーバ40、例えば、バックヤード(事務所等)に設置される。無線AP90は、例えば、商品陳列エリアの各所(柱、壁、天井、陳列棚等)に設置される。カート10は、店舗内において利用される。例えば、カート10は、商品陳列エリアにおいて店員(従業員)によって利用される。カート10は、利用前は店舗内の所定のカート置き場に置かれ、利用後は該カート置き場に戻される。クラウドサーバ50は、店舗外(例えば、データセンタ)に設置される。
【0010】
管理装置30、店舗サーバ40及び無線AP90は、LAN19(有線でも無線でもよい)に接続する。カート10及び電子棚札20は、無線AP90を介してLAN19に接続する。つまり、管理装置30、店舗サーバ40は、LAN19を介して互いに通信可能である。また、カート10(電子棚札20も同様)と、管理装置30(店舗サーバ40も同様)とは、無線AP90及びLAN19を介して互いに通信可能である。また、カート10と電子棚札20とは、無線AP90を介して互いに通信可能である。
【0011】
カート10と電子棚札20とは、Bluetooth(登録商標。以下同様)接続し、互いに通信可能であってもよい。つまり、カート10と電子棚札20とは、直接(無線AP90を介さずに)、通信可能であってもよい。なお、Bluetooth接続を実施する態様では、ペアリング情報としてブルートゥースアドレスが必要であるが、夫々の電子棚札20にはブルートゥースアドレスが設定(記憶部202に記憶)され、また、夫々の電子棚札20のブルートゥースアドレスは、システム1内において共有しておく。
【0012】
店舗サーバ40とクラウドサーバ50とは、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して互いに通信可能である。管理装置30は、店舗サーバ40を介してクラウドサーバ50と通信可能である。カート10(電子棚札20も同様)は、無線AP90及び店舗サーバ40を介してクラウドサーバ50と通信可能である。なお、店舗内の各装置は、店舗サーバ40を介さずにクラウドサーバ50と通信可能であってもよい。
【0013】
なお、店舗内には、登録装置(非図示)や精算装置(非図示)等の販売データ処理装置も設置される。登録装置や精算装置等の販売データ処理装置は、LAN19に接続されてよい。つまり、システム1は、販売データ処理装置を含んでもよい。なお、システム1は、店舗のほか、物流倉庫等への適用も可能である。
【0014】
(カート10)
図2は、カート10の外観例である。
図3は、カート10の構成例である。カート10は、4つのコンテナ(例えば、折りたたみコンテナ(オリコン))をセット(載置)可能である。以下の説明では、オリコンをセットするものとする。1つの注文に対して1つのオリコンを用いる。つまり、カート10は、纏めて4つの注文を処理可能(4つの注文商品についてピッキング作業を実施可能)である。なお、説明の便宜上、
図2は、4つのオリコン(オリコンOC
A、オリコンOC
B、オリコンOC
C、オリコンOC
D)がセットされている状態のカート10を示している。以下、カート10について、
図2に示した外観を参照しつつ、
図3に示した構成について説明する。
【0015】
カート10は、
図3に示すように、制御装置(制御部)11、第1スキャナ部110、第2スキャナ部111、第1計量部120A、第2計量部120B、第3計量部120C、第4計量部120Dを備える。第1計量部120A、第2計量部120B、第3計量部120C、第4計量部120Dを区別しない場合には計量部120と総称する場合がある。
【0016】
制御装置11は、CPU101、記憶部102、タッチディスプレイ103、通信部104、接続部105を備える。
【0017】
CPU101は、中央演算処理装置であって、例えば記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、カート10全体を制御する。記憶部102は、種々の情報(例えば、CPU101が参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。タッチディスプレイ103は、操作者である店員に種々の情報を表示し、店員から種々の操作を受け付ける。
【0018】
通信部104は、種々の情報を送受信する。通信部104は、1以上の種々の通信部材(例えば、無線LAN、Bluetooth、NFC等)の種々の通信部材)の総称である。接続部105は、他の部材との接続を担当する。接続部105は、1以上の種々の接続部材(例えば、USB、Bluetooth等)の総称である。
【0019】
第1スキャナ部110は、いわゆる固定スキャナである。第1スキャナ部110は、筐体に支持(固定)され、店員によって前面(前方)に翳された種々のコード(商品識別情報をコード化したバーコード、店員識別情報をコード化したバーコード等)を読み取る。第2スキャナ部111は、いわゆるハンディスキャナである。第2スキャナ部111は、筐体から取り外し可能であり、店員によって前面(前方)に向けられた種々のコードを読み取る。
【0020】
第1計量部120Aは、制御装置11側から見て手前側(カートの進行方向の後側)の上段のセット位置(以下、セット位置Aとも称する)にオリコンを載置する載置台を有し、該載置台に載置された物(オリコン、及び、該オリコンに投入された商品)の重量を計量する。なお、
図2のオリコンOC
Aは、セット位置A(セット位置Aの載置台)にセットされたオリコンを示している。第2計量部120Bは、制御装置11側から見て手前側の下段のセット位置(以下、セット位置Bとも称する)にオリコンを載置する載置台を有し、該載置台に載置された物の重量を計量する。なお、
図2のオリコンOC
Bは、セット位置B(セット位置Bの載置台)にセットされたオリコンを示している。第3計量部120Cは、制御装置11から見て奥側(カートの進行方向の先側)の上段のセット位置(以下、セット位置Cとも称する)にオリコンを載置する載置台を有し、該載置台に載置された物の重量を計量する。なお、
図2のオリコンOC
Cは、セット位置C(セット位置Cの載置台)にセットされたオリコンを示している。第4計量部120Dは、制御装置11から見て奥側の下段のセット位置(以下、セット位置Dとも称する)にオリコンを載置する載置台を有し、該載置台に載置された物の重量を計量する。なお、
図2のオリコンOC
Dは、セット位置D(セット位置Dの載置台)にセットされたオリコンを示している。
【0021】
第1計量部120A~第4計量部120Dの夫々は、夫々のオリコンへの商品の投入(夫々の注文の商品の登録、投入)の正否を検証するチェック機能を有する。つまり、計量部120は、一の商品の投入による重量の変化量(増加量)と、当該商品の重量(
図5(A)の商品マスタによって管理されている当該商品の重量)とを比較し、商品が正しく登録され、正しく投入されたかをチェックする(重量チェック)。
【0022】
なお、カート10は、操作部(操作ボタン)、発光部、GPSセンサ、音声出力部(スピーカ)、印刷部(プリンタ)等を備えてもよい。
【0023】
(電子棚札20)
図4は、電子棚札20の外観例、構成例である。
図4(A)は、電子棚札20の外観例である。
図4(B)は、電子棚札20の構成例である。以下、電子棚札20について、
図4(A)に示した外観を参照しつつ、
図4(B)に示した構成について説明する。
【0024】
電子棚札20は、
図4(B)に示すように、CPU201、記憶部202、表示部203、通信部204、発光部205を備える。
【0025】
CPU201は、電子棚札20全体を制御する。記憶部202は、種々の情報を記憶する。記憶部202は、1以上の種々の記憶部材の総称である。表示部203は、例えば液晶ディスプレイであって、顧客(会員)や店員に種々の情報を表示する。例えば、表示部203は、
図4(A)に示すように、担当商品(当該電子棚札20を設置した位置に陳列されている商品。表示部203において商品情報を表示している商品。対応商品と称してもよい)の商品情報(名称、価格等)を表示する。通信部204は、種々の情報を送受信する。通信部204は、1以上の種々の通信部材の総称である。発光部205は、カート10の利用者である店員に、担当商品がピッキング対象商品である旨を発光によって報知する。具体的には、発光部205は、例えば、フルカラーLEDであって、カート10に応じた発光態様(例えば、色、発光パターン等)で発光する。
【0026】
なお、電子棚札20は、操作部(操作ボタン)、音声出力部(スピーカ)等を備えてもよい。
【0027】
(表示部203の表示)
CPU201は、表示部203の表示を制御する。例えば、CPU201は、通信部204によって受信した商品情報(管理装置30やクラウドサーバ50から送信された商品情報)を表示部203に表示させる。
【0028】
(発光部205の発光)
CPU201は、担当商品が、あるカート10を利用している店員によって次にピッキングされる商品に該当する場合、当該カート10に応じた発光態様で発光部205を発光させる。換言すれば、CPU201は、担当商品が、ある店員によって次にピッキングされる商品に該当する場合、当該店員が利用しているカート10に応じた発光態様で発光部205を発光させる。
【0029】
(各種の情報)
図5及び
図6は、システム1に係る情報について説明する説明図である。以下、
図5及び
図6を参照して、システム1において、取得、生成、記憶、参照、更新等される情報について説明する。
【0030】
図5(A)は、商品マスタ(商品ファイル)の一例である。商品マスタは、商品基本データを格納(記憶)する。例えば、クラウドサーバ50が、商品マスタを記憶し、店舗側に展開(アクセスを許可、複製を送信等)してもよい。商品マスタ(商品基本データ)は、
図5(A)に示すように、データ項目として、商品識別情報、商品名、価格(単価)、重量(単品の重量)、ボール(箱、袋)内の収容数、ボールの重量(ボール数分の重量と風袋の重量の合計)を有する。
【0031】
図5(B)は、陳列マスタ(陳列ファイル)の一例である。陳列マスタは、商品陳列位置データを格納する。例えば、管理装置30が、陳列マスタを記憶し、店舗内の他の装置に展開してもよい。陳列マスタ(商品陳列位置データ)は、
図5(B)に示すように、データ項目として、商品識別情報、陳列位置情報(ロケーション情報)を有する。つまり、陳列マスタには、夫々の商品の陳列位置が記憶されている。
【0032】
図5(C)は、電子棚札マスタ(電子棚札ファイル)の一例である。電子棚札マスタは、電子棚札データを格納する。例えば、管理装置30が、電子棚札マスタを記憶し、店舗内の他の装置に展開してもよい。電子棚札マスタ(電子棚札データ)は、
図5(C)に示すように、データ項目として、棚札識別情報、設置位置情報(具体的には、担当商品の陳列位置情報)を有する。
【0033】
図5(D)は、顧客マスタ(顧客ファイル)の一例である。顧客マスタは、顧客データを格納する。例えば、クラウドサーバ50が、顧客マスタを記憶し、店舗側に展開してもよい。顧客マスタ(顧客データ)は、
図5(D)に示すように、データ項目として、顧客識別情報(会員番号)、顧客名、配達先、支払方法(決済方法)、登録日(会員登録日)を有する。なお、顧客マスタ(顧客データ)は、ランク等の評価や実績に関するデータ項目を有してもよい。
【0034】
図5(E)は、注文ファイルの一例である。注文ファイルは、注文データを格納する。例えば、クラウドサーバ50が、注文ファイルを記憶し、店舗側に展開してもよい。
【0035】
注文ファイル(注文データ)は、
図5(E)に示すように、データ項目として、注文識別情報(注文番号)、注文日時、顧客識別情報、注文個数(全商品の合計)、概算合計金額(全て注文商品を購入した場合の合計金額)、配達希望日時(日時・時間帯)、商品1(1品目の商品)、…、商品n(n品目の商品)を有する。商品m(m品目の商品)は、注文商品(m品目の注文商品の商品識別情報、当該注文商品の注文個数)、代替商品(m品目の注文商品の代替商品の商品識別情報)からなる。注文商品に代替商品がない場合(顧客が注文商品に対して代替商品を指定しなかった場合)には代替商品(代替商品の商品識別情報)は空(NULL等)である。
【0036】
例えば、顧客は、自身の端末(例えば、PC、スマートフォン等)を操作して注文サーバ(非図示)にアクセスし、自身の端末に注文画面(非図示)を表示させる。顧客は、注文画面から商品を注文する(商品及び個数を入力する)。注文画面では、注文した夫々の商品に対し、代替商品を設定可能である。例えば、顧客は、〇〇ビールを注文し、〇〇ビールの代替商品として××ビールを設定し、△△豆腐を注文し、△△豆腐の代替商品として□□豆腐を設定することができる。顧客は、所望の商品及び個数の入力後、注文画面(又は注文画面から遷移する他の画面)にて、顧客識別情報、配達希望日時を入力し、最後に確定の操作を行って注文を完了させる。なお、顧客識別情報は、商品等の入力前(例えば、注文画面の表示前のログイン画面上において)入力してもよいし、明示的に入力しなくてもよい(クッキー等を利用してもよい)。
【0037】
注文サーバは、注文画面等への入力情報を取得し、該入力情報をクラウドサーバ50に送信する。クラウドサーバ50は、注文サーバから受信した入力情報に基づいて注文データを生成し、注文ファイルに格納する。
【0038】
なお、クラウドサーバ50とは別に注文サーバが存在するものとして説明したが、クラウドサーバ50が注文サーバであってもよい。つまり、クラウドサーバ50は、顧客に注文画面等を提供し、注文画面等への入力情報を取得し、取得した入力情報に基づいて注文データを生成し、注文ファイルに格納してもよい。
【0039】
図5(F)は、注文処理状況ファイルの一例である。注文処理状況ファイルは、個々の注文の処理状況を示した注文処理状況データを格納する。例えば、管理装置30が、注文処理状況ファイルを記憶し、店舗内の他の装置に展開してもよい。
【0040】
注文処理状況ファイル(注文処理状況データ)は、
図5(F)に示すように、データ項目として、注文識別情報、処理区分、店員識別情報(当該注文のピッキングを担当する店員の店員識別情報)、カート識別情報(当該注文のピッキングに利用するカート10のカート識別情報)、セット位置情報(当該注文の注文商品(又は代替商品)を投入するオリコンのセット位置を示した情報)を有する。
【0041】
処理区分は、例えば、0…処理前、1…処理中(作業中)、2…処理完了である。個々の注文は、リソース(店員、カート10、オリコンのセット位置)が割り当てられ、処理される(ピッキング作業が行われる)。処理区分「0(処理前)」は、リソースが割り当てられていない状況を示している。処理区分「1(処理中)」は、リソースが割り当てられ、処理が完了していない状況を示している。処理区分「2(処理完了)」は、リソースが割り当てられ、処理が完了している状況を示している。処理区分が「0(処理前)」である場合、店員識別情報、カート識別情報及びセット位置情報は空(NULL等)である。
【0042】
図6(A)は、カート利用状況ファイルの一例である。カート利用状況ファイルは、個々のカート10の利用状況を示したカート利用状況データを格納する。例えば、管理装置30が、カート利用状況ファイルを記憶し、店舗内の他の装置に展開してもよい。
【0043】
カート利用状況ファイル(カート利用状況データ)は、
図6(A)に示すように、データ項目として、カート識別情報、棚札発光態様(カート10毎に設定した電子棚札20の発光態様)、利用区分、店員識別情報(当該カートを利用している店員の店員識別情報)、割当注文、作業ルートを有する。
【0044】
利用区分は、例えば、0…未利用(未使用)、1…利用中である。利用区分が「0(未利用)」である場合、店員識別情報、割当注文及び作業ルートは空(NULL等)である。割当注文は、割当注文A(セット位置Aのオリコンに割り当てた注文)、割当注文B(セット位置Bのオリコンに割り当てた注文)、割当注文C(セット位置Cのオリコンに割り当てた注文)、割当注文D(セット位置Dのオリコンに割り当てた注文)からなる。割当注文A~割当注文Dには、割り当てた注文の注文識別情報が記憶される。
【0045】
作業ルートは、移動先1(1つ目の商品のピッキング作業位置)、移動先2(2つ目の商品のピッキング作業位置)、…、移動先L(最後の商品のピッキング作業位置)からなる。移動先nは、陳列位置情報(移動先nの陳列位置情報)、作業区分(移動先nの作業状況)からなる。作業区分は、例えば、0…未完(作業前又は作業中)、1…完了(作業完了)である。作業ルートは、全注文(割当注文A~割当注文D)に含まれる商品の陳列位置に基づいて決定(生成)される。つまり、当該カート利用状況データの割当注文(割当注文A~割当注文D)と、注文ファイル(該当注文データに含まれる商品1~商品n)と、陳列マスタ(該当商品の陳列位置情報)と、に基づいて決定される。
【0046】
図6(B)は、ピッキング作業進捗ファイルの一例である。ピッキング作業進捗ファイルは、個々のカート10におけるピッキング作業の進捗(進捗状況)を示したピッキング作業進捗データを格納する。例えば、夫々のカート10が、夫々のピッキング作業進捗データを記憶し、作業の進捗に応じてピッキング作業進捗データを更新し、作業完了後に管理装置30に送信してもよい。つまり、管理装置30は、ピッキング作業進捗ファイルを記憶し、カート10から受信したピッキング作業進捗データをピッキング作業進捗ファイルに格納してもよい。あるいは、管理装置30が、作業中のピッキング作業進捗データもピッキング作業進捗ファイルに記憶し、カート10から受信する情報に基づいて、ピッキング作業進捗データを更新してもよい。
【0047】
ピッキング作業進捗ファイル(ピッキング作業進捗データ)は、
図6(B)に示すように、データ項目として、カート識別情報、開始日時、完了日時(終了日時)、全注文、割当注文A、割当注文B、割当注文C、割当注文Dを有する。
【0048】
割当注文xは、注文個数、作業済個数、商品1(割当注文xの1品目の商品)、…、商品nx(割当注文xのn品目の商品)からなる。割当注文xの商品m(割当注文xのm品目の商品)は、注文商品(割当注文xのm品目の注文商品の商品識別情報、当該注文商品の注文個数、当該注文商品の作業済個数)、代替商品(割当注文xのm品目の注文商品の代替商品の商品識別情報、当該代替商品の作業済個数)、完了時刻(割当注文xのm品目の注文商品又は当該注文商品の代替商品の作業完了時刻)からなる。
【0049】
全注文は、割当注文A~割当注文Dの合計である。全注文は、注文個数、作業済個数、商品1(全注文中の1品目の商品)、…、商品N(全注文中のN品目の商品)からなる。全注文の注文個数は、割当注文Aの注文個数、割当注文Bの注文個数、割当注文Cの注文個数、割当注文Dの注文個数の合計である。全注文の作業済個数は、割当注文Aの作業済個数、割当注文Bの作業済個数、割当注文Cの作業済個数、割当注文Dの作業済個数の合計である。全注文の商品M(全注文中のM品目の商品)は、注文商品(全注文中のM品目の注文商品の商品識別情報、当該注文商品の注文個数、当該注文商品の作業済個数)、代替商品(全注文中のM品目の注文商品の代替商品の商品識別情報、当該代替商品の作業済個数)、完了時刻からなる。なお、M品目の注文商品の代替商品は、顧客によって異なる場合があるため、1以上である。
【0050】
図7~
図25は、カート10のタッチディスプレイ103の表示例である。なお、
図7~
図25の説明において、カート識別情報「CA01」のカート10に店員識別番号「T005」の店員がログイン(例えば、未利用のカート10に名札の店員識別番号を読み取らせてログイン)したものとする。カート識別情報「CA01」のカート10の棚札発光態様は「赤色」であるものとする。
【0051】
(初期画面)
図7は、カート10にログイン後に表示される初期画面の一例である。
図7に示した初期画面には、第1上部領域R01、第2上部領域R02、第3上部領域R03、中央領域R10、右領域R20が設けられている。第1上部領域R01には、カート識別情報、店員識別番号、棚札発光態様(ESL発光)等が表示されている。
【0052】
中央領域R10には、夫々のセット位置(オリコン)に注文を割り当てる注文選択ボタンBT11A~BT11Dが配置されている。注文選択ボタンBT11Aは、セット位置A(オリコンOCA)に割り当る注文を選択するためのボタンである。注文選択ボタンBT11Bは、セット位置B(オリコンOCB)に割り当る注文を選択するためのボタンである。注文選択ボタンBT11Cは、セット位置C(オリコンOCC)に割り当る注文を選択するためのボタンである。注文選択ボタンBT11Dは、セット位置D(オリコンOCD)に割り当る注文を選択するためのボタンである。例えば、カート10は、注文選択ボタンBT11Aの操作があった場合、注文ファイルや注文処理状況ファイル(処理区分)に基づいて、処理前の注文データを選択可能に一覧表示し、店員が選択した一の注文データをセット位置Aに割り当てる(注文処理状況ファイルの処理区分を処理中に更新し、店員識別情報、カート識別情報、セット位置情報を記憶する)。また、ピッキング作業進捗データ(完了日時、作業済個数等の作業実績に関する値は空)が生成される。なお、店員は、注文日時、配達希望時間、商品共通度等に基づいて4つの注文を割り当ててもよい。
【0053】
右領域R20には、注文の割り当を完了させるための完了ボタンBT21が配置されている。
図7に示した場面では、注文が1つも割り当てられていないため、完了ボタンBT21は操作不可能な旨の表示態様(グレーアウト。図中は破線枠)で表示されている。
【0054】
なお、以下の説明において、
図7に示した初期画面では、セット位置Aに注文識別情報「009」の注文が割り当てられ、セット位置Bに注文識別情報「010」の注文が割り当てられ、セット位置Cに注文識別情報「011」の注文が割り当てられ、セット位置Dに注文識別情報「012」の注文が割り当てられ、それらの注文(注文に含まれる商品)に基づいて作業ルートが決定されたものとする。
【0055】
注文識別情報「009」の注文は、顧客AA(顧客名「AA」)による注文であり、〇〇洗剤1個(代替商品無)、〇〇ビール(6本)1個(代替商品は△△ビール6本)を含む合計の注文個数は7個であるものとする。注文識別情報「010」の注文は、顧客BB(顧客名「BB」)による注文であり、〇〇ビール(6本)1個(代替商品無)、〇〇牛乳1個(代替商品は××牛乳)を含む合計の注文個数は8個であるものとする。注文識別情報「011」の注文は、顧客CC(顧客名「CC」)による注文であり、〇〇ビール(6本)1個(代替商品は□□ビール6本)、〇〇スナック1個(代替商品は△△スナック)を含む合計注文数が5個であるものとする。注文識別情報「012」の注文は、顧客DD(顧客名「DD」)による注文であり、〇〇食パン1個(代替商品は△△食パン)、〇〇洗剤1個(代替商品無)を含む合計の注文個数は4個であるものとする。
【0056】
全注文の合計注文数は24個(7個+8個+5個+4個)であるが、全注文の商品の種類数(ピッキング作業の対象の商品数は15)であるものとする。また、作業ルートは、移動先1(〇〇洗剤の陳列位置)→移動先2(〇〇ビール(6本)の陳列位置)→移動先3(〇〇牛乳の陳列位置)→、…、移動先15(〇〇食パンの陳列位置)に決定されたものとする。
【0057】
(他の初期画面(別例))
図8は、
図7に示した初期画面とは異なる初期画面の一例である。カート10は、店員識別番号「T005」の店員がログインした場合、
図7に示した初期画面に代えて
図8に示した初期画面を表示してもよい。
【0058】
図8に示した初期画面の中央領域R10には、注文選択ボタンBT11A~BT11Dが配置されていない。
図8に示した初期画面の右領域R20には、作業指示受信ボタンBT22が配置されている。作業指示受信ボタンBT22は、作業指示情報(該当するカート利用状況データの「割当注文」や「作業ルート」や、注文ファイルの該当注文データ等に基づく情報)を受信するためのボタンである。
【0059】
つまり、ログイン後に
図7に示した初期画面を表示する態様では、該初期画面において店員が注文を割り当てるが、ログイン後に
図8に示した初期画面を表示する態様では、既に割り当てられている情報(ピッキング作業進捗データ(完了日時、作業済個数等の作業実績に関する値は空))を取得(受信)する。なお、ログイン後に
図8に示した初期画面を表示する態様の場合、他の装置(例えば、管理装置30)において、例えば
図7に示した初期画面における割り当てと同様に割り当てが行われる。
【0060】
なお、以下の説明において、
図8に示した初期画面において受信する割り当てに関する情報は、
図7の初期画面において店員が割り当てたものと同一であるものとする。
【0061】
図9は、
図7に示した初期画面(又は
図8に示した初期画面)に続いて表示される作業開始画面の一例である。カート10は、ログイン後に
図7に示した初期画面を表示する場合、
図7に示した初期画面においてセット位置A~セット位置Dの夫々に注文が割り当てられた後に完了ボタンBT21の操作があった場合、
図9に示した作業開始画面を表示する。一方、カート10は、ログイン後に
図8に示した初期画面を表示する場合、
図8に示した初期画面において作業指示受信ボタンBT22の操作があった場合、
図9に示した作業開始画面を表示する。
【0062】
図9に示した作業開始画面には、第1上部領域R01、第2上部領域R02、第3上部領域R03、中央領域R10、右領域R20が設けられている。第1上部領域R01には、カート識別情報、店員識別番号、棚札発光態様等が表示されている。第2上部領域R02には、移動先が15である旨及び0番目の移動先である旨(換言すれば、ピッキング対象の商品が15種類である旨及び0番目の商品である旨)が表示されている。
【0063】
中央領域R10には、夫々のセット位置に割り当てられた注文の基本情報(注文識別情報、顧客名、注文個数)が表示されている。例えば、セット位置A(オリコンOCA)には、注文識別情報「009」、顧客名「AA」、注文個数「7」が表示されている。店員は、夫々のセット位置に割り当てられた注文の基本情報を確認しつつ、各セット位置にオリコンをセットする。
【0064】
右領域R20には、作業ルートを確認するためのルート確認ボタンBT23、ピッキング作業を開始するための作業開始ボタンBT24が配置されている。カート10は、ルート確認ボタンBT23の操作があった場合、作業ルートを表示する(作業がどこまで進んだかを報知してもよい)。
【0065】
カート10は、
図9に示した作業開始画面において作業開始ボタンBT24の操作があった場合、
図10に示した商品スキャン指示画面を表示する。
【0066】
図10に示した商品スキャン指示画面には、第1上部領域R01、第2上部領域R02、第3上部領域R03、中央領域R10、右領域R20、下部領域R30が設けられている。第1上部領域R01には、カート識別情報、店員識別番号、棚札発光態様等が表示されている。第2上部領域R02には、移動先1(1番目の移動先)のロケーション(陳列位置情報)と、移動先が15である旨及び1番目の移動先である旨と、が表示されている。第3上部領域R03には、移動先1の商品情報(商品名「〇〇洗剤」、商品識別情報)と、読取前の状態である旨と、当該商品の指示数(要ピッキング個数)と、が表示されている。
【0067】
中央領域R10には、注文商品のバーコードのスキャンを指示するメッセージと、商品画像GA12と、が表示されている。また、中央領域R10には、商品画像GA12を別の画像に切り替えるための別画像ボタンが配置されている。右領域R20には、代替商品ボタンBT25等の種々のボタンが配置されている。代替商品ボタンBT25は、代替商品をピッキングする場合に操作するボタンである。〇〇洗剤には代替商品が設定されていないため、代替商品ボタンBT25は操作不可能な旨の表示態様で表示されている。下部領域R30には、次の移動先(移動先2)に関する情報(陳列位置情報、商品名、指示数)が表示されている。
【0068】
店員は、第2上部領域R02や第3上部領域R03や中央領域R10を確認し、〇〇洗剤の陳列位置にカート10を移動させ、〇〇洗剤のバーコードを読み取る。
【0069】
図11及び
図12は、
図10に示した商品スキャン指示画面に続いて表示される商品投入指示画面の一例である。カート10は、
図10に示した商品スキャン指示画面を表示している状態において〇〇洗剤のバーコードを読み取った場合、
図11に示した商品投入指示画面を表示する。
【0070】
図11に示した商品投入指示画面の第3上部領域R03には、移動先1の商品情報(商品名「〇〇洗剤」、商品識別情報)と、読取済の状態である旨と、当該商品の指示数(要ピッキング個数)と、が表示されている。
【0071】
図11に示した商品投入指示画面の中央領域R10には、該当するオリコンへの商品の投入を指示するメッセージと、要投入数(指示数)2個のうちの1個目の投入である旨(具体的には「1/2」)と、投入先のオリコンを指示する投入指示情報J13と、が表示されている。
図11の場面では、投入指示情報J13において、〇〇洗剤の投入先としてオリコンOC
A及びオリコンOC
Dを指示(強調表示。図中は太枠表示)している。
【0072】
店員は、〇〇洗剤の陳列個数(残数)や中央領域R10(投入指示情報J13)を確認し、〇〇洗剤をオリコンOCA、オリコンOCDに1個ずつ投入する。なお、例えば、オリコンOCAの「0/7」は、「投入済数0/要投入数7」である旨を示している。オリコンOCAの「0(Kg)」は、商品投入前の初期値(ゼロリセットされた重量)である。オリコンOCAの「バラ 0/1」は、バラ(単品)の〇〇洗剤について「投入済数0/要投入数1」である旨を示している。
【0073】
カート10は、
図11に示した商品投入指示画面を表示している状態において〇〇洗剤がオリコンOC
Aに投入された場合、
図12に示した商品投入指示画面を表示する。
【0074】
図12に示した商品投入指示画面の中央領域R10では、要投入数2個のうちの2個目の投入である旨(具体的には「2/2」)を表示し、投入指示情報J13において〇〇洗剤の投入先としてオリコンOC
Dを指示している。なお、オリコンOC
Aの「1/7」は、「投入済数1/要投入数7」である旨を示している。オリコンOC
Aの「W1(Kg)」は、〇〇洗剤の重量である。オリコンOC
Aの「バラ 1/1」は、バラ(単品)の〇〇洗剤について「投入済数1/要投入数1」である旨(投入が完了した旨)を示している。
【0075】
カート10は、
図12に示した商品投入指示画面を表示している状態において〇〇洗剤がオリコンOC
Dに投入された場合、
図13に示した商品投入完了画面を表示する。
図13に示した商品投入完了画面の第3上部領域R03には、移動先1の商品情報(商品名「〇〇洗剤」、商品識別情報)と、投入済の状態である旨と、当該商品の指示数(要ピッキング個数)と、が表示されている。また、
図13に示した商品投入完了画面の中央領域R10には、OKボタンBT14の操作を指示するメッセージが表示され、OKボタンBT14が配置されている。
【0076】
カート10は、
図13に示した商品投入完了画面においてOKボタンBT14の操作があった場合、
図14に示した商品スキャン指示画面を表示する。
図14に示した商品スキャン指示画面の第2上部領域R02、第3上部領域R03及び中央領域R10には、2品目の商品である〇〇ビール(6本)に関する情報が表示されている。〇〇ビール(6本)には代替商品が設定されているため、代替商品ボタンBT25は操作可能な表示態様で表示されている。下部領域R30には、次の移動先(移動先3)に関する情報が表示されている。
【0077】
店員は、第2上部領域R02や第3上部領域R03や中央領域R10を確認し、〇〇ビール(6本)の陳列位置にカート10を移動させ、〇〇ビール(6本)のバーコードを読み取る。
【0078】
カート10は、
図14に示した商品スキャン指示画面を表示している状態において〇〇ビール(6本)のバーコードを読み取った場合、
図15に示した商品投入指示画面を表示する。
【0079】
図15に示した商品投入指示画面の中央領域R10には、該当するオリコンへの商品の投入を指示するメッセージと、要投入数3個のうちの1個目の投入である旨(具体的には「1/3」)と、投入先のオリコンを指示する投入指示情報J13と、が表示されている。
図15の場面では、投入指示情報J13において、〇〇ビール(6本)の投入先としてオリコンOC
A、オリコンOC
B及びオリコンOC
Cを指示している。
【0080】
オリコンOCAの替マークMK16は、オリコンOCAに投入されるべき〇〇ビール(6本)に対して、すなわち顧客AAの購入商品である〇〇ビール(6本)に対して、代替商品が設定されている旨を示している。オリコンOCCの替マークMK16は、オリコンOCCに投入されるべき〇〇ビール(6本)に対して、すなわち顧客CCの購入商品である〇〇ビール(6本)に対して、代替商品が設定されている旨を示している。
【0081】
店員は、〇〇ビール(6本)の陳列個数(残数)や中央領域R10(投入指示情報J13)を確認し、〇〇ビール(6本)をオリコンOCA、オリコンOCB、オリコンOCCに1個ずつ投入する。なお、〇〇ビール(6本)の陳列個数は1個であり、指示数3個に対して2個不足しているものとする。つまり代替商品で対応する場面であるものとする。
【0082】
カート10は、
図15に示した商品投入指示画面において代替商品ボタンBT25の操作があった場合、
図16に示した代替商品画面を表示する。
【0083】
図16に示した代替商品画面の中央領域R10には、代替商品に変更可能である旨のメッセージが表示され、代替商品情報(代替商品の指定の有無、指定されている代替商品)を表示するとともに代替商品への変更の操作を受け付ける代替商品受付部B15が設けられている。
図16の代替商品受付部B15では、オリコンOC
A(顧客AA)には〇〇ビール(6本)の代替商品として△△ビール(6本)が設定されている旨、オリコンOC
B(顧客BB)には〇〇ビール(6本)の代替商品が設定されていない旨、オリコンOC
C(顧客CC)には〇〇ビール(6本)の代替商品として□□ビール(6本)が設定されている旨が表示されている。また、〇〇ビール(6本)に代替商品が設定されているオリコンOC
A及びオリコンOC
Dは強調表示(図中は太枠表示)され、〇〇ビール(6本)を購入しないオリコンOC
D(顧客DD)については目立たないように表示(図中は破線枠表示)されている。
【0084】
画像ボタンBT17Aは、オリコンOCA(顧客AA)の代替商品である△△ビール(6本)の画像を表示するためのボタンである。変更ボタンBT18Aは、オリコンOCA(顧客AA)について〇〇ビール(6本)から代替商品である△△ビール(6本)に変更するためのボタンである。画像ボタンBT17Cは、オリコンOCC(顧客CC)の代替商品である□□ビール(6本)の画像を表示するためのボタンである。変更ボタンBT18Cは、オリコンOCD(顧客DD)について〇〇ビール(6本)から代替商品である□□ビール(6本)に変更するためのボタンである。
【0085】
図16に示した代替商品画面の右領域R20には、前画面に戻るための戻るボタンBT26が配置されている。カート10は、
図16に示した代替商品画面において戻るボタンBT26の操作があった場合、
図15に示した商品投入指示画面を表示する。
【0086】
カート10は、
図15に示した商品投入指示画面を表示している状態において〇〇ビール(6本)がオリコンOC
Bに投入された場合、
図17に示した商品投入指示画面を表示する。なお、店員は、
図16に示した代替商品画面にてオリコンOC
A及びオリコンOC
Cの代替商品を確認してから〇〇ビール(6本)をオリコンOC
Bに投入してもよいし、オリコンOC
A及びオリコンOC
Cの代替商品を確認せずに〇〇ビール(6本)をオリコンOC
Bに投入してもよい。なお、
図17に示した商品投入指示画面における、オリコンOC
Bの「W2(Kg)」は、〇〇ビール(6本)の重量である。
【0087】
カート10は、
図17に示した商品投入指示画面において代替商品ボタンBT25の操作があった場合、
図18に示した代替商品画面を表示する。
【0088】
カート10は、
図18に示した代替商品画面において変更ボタンBT18Aの操作があった場合、
図19に示した商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示する。
図19に示した商品スキャン指示画面(代替商品用)の第2上部領域R02、第3上部領域R03及び中央領域R10には、代替商品である△△ビール(6本)に関する情報が表示されている。店員は、第2上部領域R02や第3上部領域R03や中央領域R10を確認し、△△ビール(6本)の陳列位置にカート10を移動させ(〇〇ビール(6本)の近くであれば移動なし)、△△ビール(6本)のバーコードを読み取る。
【0089】
カート10は、
図19に示した商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示している状態において△△ビール(6本)のバーコードを読み取った場合、
図20に示した商品投入指示画面(代替商品用)を表示する。
図20の場面では、投入指示情報J13において、△△ビール(6本)の投入先としてオリコンOC
Aを指示している。
【0090】
カート10は、
図20に示した商品投入指示画面(代替商品用)を表示している状態において△△ビール(6本)がオリコンOC
Aに投入された場合、
図21に示した商品投入完了画面(代替商品用)を表示する。なお、オリコンOC
Aの「W3(Kg)」は、〇〇洗剤の重量と△△ビール(6本)の重量の合計である。
【0091】
カート10は、
図21に示した商品投入完了画面(代替商品用)においてOKボタンBT14の操作があった場合、
図22に示した代替商品画面を表示する。
【0092】
カート10は、
図22に示した代替商品画面において変更ボタンBT18Cの操作があった場合、商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示する(非図示)。続いて、カート10は、当該商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示している状態において□□ビール(6本)のバーコードを読み取った場合、□□ビール(6本)の投入先としてオリコンOC
Cを指示した商品投入指示画面(代替商品用)を表示する(非図示)。続いて、カート10は、当該商品投入指示画面(代替商品用)を表示している状態において□□ビール(6本)がオリコンOC
Cに投入された場合、
図23に示した商品投入完了画面(代替商品用)を表示する。なお、オリコンOC
Cの「W4(Kg)」は、□□ビール(6本)の重量である。
【0093】
カート10は、
図23に示した商品投入完了画面(代替商品用)においてOKボタンBT14の操作があった場合、
図24に示した商品投入完了画面を表示する。カート10は、
図24に示した商品投入完了画面においてOKボタンBT14の操作があった場合、
図25に示した商品スキャン指示画面を表示する。
【0094】
図25に示した商品スキャン指示画面の第2上部領域R02、第3上部領域R03及び中央領域R10には、3品目の商品である〇〇牛乳に関する情報が表示されている。〇〇牛乳には代替商品が設定されているため、代替商品ボタンBT25は操作可能な表示態様で表示されている。下部領域R30には、次の移動先(移動先4)に関する情報が表示されている。
【0095】
以下、同様に、店員はカート10を利用してピッキング作業を進めるが、以降のタッチディスプレイ103の表示については説明を省略する。
【0096】
(重量チェック)
一例として、
図11に示した商品投入指示画面を表示している状態において〇〇洗剤がオリコンOC
Aに投入された場合、カート10は、第1計量部120Aによる計量された重量の増加量と、〇〇洗剤の重量とを比較し、両者の差が所定の範囲内であった場合、
図12に示した商品投入指示画面を表示する。なお、カート10は、両者の差が所定の範囲内でなかった場合や、
図11に示した商品投入指示画面において指示されたオリコン(オリコンOC
A、オリコンOC
D)以外のオリコン(オリコンOC
B、オリコンOC
C)に〇〇洗剤が投入された場合(第2計量部120Bや第3計量部120Cの計量値が増加した場合)には、エラーを報知(表示、音声出力、発光等)する。
【0097】
また他の例として、
図12に示した商品投入指示画面を表示している状態において〇〇洗剤がオリコンOC
Dに投入された場合、第4計量部120Dによる計量された重量の増加量と、〇〇洗剤の重量とを比較し、両者の差が所定の範囲内であった場合、
図13に示した商品投入完了画面を表示する。なお、カート10は、両者の差が所定の範囲内でなかった場合や、
図12に示した商品投入指示画面において指示されたオリコン(オリコンOC
D)以外のオリコン(オリコンOC
A、オリコンOC
B、オリコンOC
C)に〇〇洗剤が投入された場合(第1計量部120Aや第2計量部120Bや第3計量部120Cの計量値が増加した場合)には、エラーを報知する。
【0098】
また他の例として、
図20に示した商品投入指示画面(代替商品用)を表示している状態において△△ビール(6本)がオリコンOC
Aに投入された場合、第1計量部120Aによる計量された重量の増加量と、△△ビール(6本)の重量とを比較し、両者の差が所定の範囲内であった場合、
図21に示した商品投入完了画面(代替商品用)を表示する。なお、カート10は、両者の差が所定の範囲内でなかった場合や、
図20に示した商品投入指示画面(代替商品用)において指示されたオリコン(オリコンOC
A)以外のオリコン(オリコンOC
B、オリコンOC
C、オリコンOC
D)に△△ビール(6本)が投入された場合(第2計量部120Bや第3計量部120Cや第4計量部120Dの計量値が増加した場合)には、エラーを報知する。
【0099】
(電子棚札20の発光)
電子棚札20は、担当商品が、あるカート10によるピッキング作業において次にピッキングされる注文商品に該当する場合、当該カート10に応じた発光態様によって発光部205を発光させる(当該カート10によるピッキング作業の対象商品である旨を報知する)。
【0100】
例えば、カート10が
図10に示した商品スキャン指示画面を表示した場合、〇〇洗剤の電子棚札20(〇〇洗剤を担当商品している電子棚札20)は、発光部205を赤色で発光させる。例えば、カート10は、
図10に示した商品スキャン指示画面を表示するときに、〇〇洗剤の商品識別情報(又は〇〇洗剤の陳列位置情報)や棚札発光態様情報「赤色」を含む発光指示情報を管理装置30に送信し、発光指示情報を受信した管理装置30は、陳列マスタ(
図5(B))を参照し、〇〇洗剤の電子棚札20に「赤色」で発光する旨の発光指示命令を送信してもよい。
【0101】
また、カート10が
図14に示した商品スキャン指示画面を表示した場合、〇〇ビール(6本)の電子棚札20は、発光部205を赤色で発光させる。例えば、カート10は、
図14に示した商品スキャン指示画面を表示するときに、〇〇ビール(6本)の商品識別情報(又は〇〇ビール(6本)の陳列位置情報)や棚札発光態様情報「赤色」を含む発光指示情報を管理装置30に送信し、発光指示情報を受信した管理装置30は、陳列マスタを参照し、〇〇ビール(6本)の電子棚札20に「赤色」で発光する旨の発光指示命令を送信してもよい。
【0102】
また、カート10が
図19に示した商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示した場合、△△ビール(6本)の電子棚札20は、発光部205を赤色で発光させる。例えば、カート10は、
図19に示した商品スキャン指示画面(代替商品用)を表示するときに、△△ビール(6本)の商品識別情報(又は△△ビール(6本)の陳列位置情報)や棚札発光態様情報「赤色」を含む発光指示情報を管理装置30に送信し、発光指示情報を受信した管理装置30は、陳列マスタを参照し、△△ビール(6本)の電子棚札20に「赤色」で発光する旨の発光指示命令を送信してもよい。
【0103】
なお、カート10は、棚札発光態様情報を含まない発光指示情報を管理装置30に送信してもよい(管理装置30側でカート利用状況ファイルを参照して当該カート10の棚札発光態様を特定してもよい)。
【0104】
なお、電子棚札20は、担当商品が、あるカート10によるピッキング作業において次にピッキングされる注文商品に該当し、かつ、当該カート10が当該電子棚札20の設置位置の近傍に存在している場合、当該カート10に応じた発光態様によって発光部205を発光させてもよい。つまり、電子棚札20は、担当商品が次にピッキングされる商品であってもカート10が遠くに存在する場合には発光部205を発光させなくてもよい。
【0105】
電子棚札20は、Bluetoothを利用して、当該電子棚札20の設置位置の近傍に該当するカート10が存在していると判断してもよい。例えば、カート10は、次の商品の電子棚札20から所定の電波強度以上のビーコンを受信した場合(次の商品の電子棚札20から送信されたビーコンであるかはビーコン含まれるブルートゥースアドレスから判断可能)、当該電子棚札20に応答情報を送信し、当該電子棚札20は、当該応答情報の受信を以って該当するカート10が近傍に存在すると判断してもよい(その後、接続してもよいし接続しなくてもよい)。あるいは、カート10は、次の商品の電子棚札20から所定の電波強度以上のビーコンを受信した場合、近傍に位置している旨の情報を管理装置30に送信し、当該情報を受信した管理装置30は、当該電子棚札20に該当するカート10が近傍に存在する旨を通知し、当該通知を受信した電子棚札20は、該当するカート10が近傍に存在すると判断してもよい。
【0106】
なお、電子棚札20は、カート10のGPS機能を利用して、当該電子棚札20の設置位置の近傍に該当するカート10が存在していると判断してもよい。
【0107】
電子棚札20は、担当商品が当該カート10(発光に対応するカート10)によって読み取られた場合に、発光部205の発光をやめる(消灯する)。担当商品が当該カート10によって読み取られた旨は、当該カート10から無線AP90を経由して電子棚札20に通知されてもよいし、Bluetooth接続によってカート10から電子棚札20に直接的に通知されてもよい。
【0108】
なお、電子棚札20は、担当商品が当該カート10のオリコンに投入された場合に、発光部205の発光をやめてもよい。担当商品が当該カート10に投入された旨は、当該カート10から無線AP90を経由して電子棚札20に通知されてもよいし、Bluetooth接続によってカート10から電子棚札20に直接的に通知されてもよい。なお、担当商品の指示数が2以上である場合には、1つがオリコンに投入されたことを以って発光部205の発光をやめてもよいし、指示数全部がオリコンに投入されたことを以って発光部205の発光をやめてもよい。
【0109】
以上、実施形態について説明したが、実施形態によれば、顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスをより好適に実施することができる。
【0110】
例えば、電子棚札20による報知(カート10に応じた発光態様による発光)によって案内されるため、ピッキング作業を効率化することができる。電子棚札を利用(兼用)するためコスト面において有利である。
【0111】
また、代替商品の設定が可能であるため、注文商品が売り切れている場合(欠品の場合)であっても、顧客は代替商品を購入することができる(顧客満足度を向上させることができる)。また、代替商品の設定が可能であるため、注文商品が売り切れている場合であっても、店舗は代替商品を販売することができる(機会ロスを減らし売上向上にもつながる)。つまり、柔軟性が高まるため、顧客、店の双方にとって好適である。
【0112】
また、カート10は、複数の注文の夫々の情報を夫々の表示領域において表示するため(例えば、
図7~
図9、
図11~
図13、
図15~
図18、
図20~
図24参照)、個々の注文の状況や夫々の注文に対する作業について直感的に認識しやすく混乱も生じにくいため、作業が効率化する。
【0113】
また、きめ細かな各種の分析等を実施可能である。例えば、注文ファイルを参照し、顧客毎の代替商品の設定割合を算出可能である。また、注文ファイルを参照し、類似又は競合する商品の洗い出しや優劣(注文商品-代替商品の組み合わせ)を抽出可能である。また、ピッキング作業進捗ファイルを参照して、店員の作業効率等を評価可能である。上記分析等を実施する装置は、特に限定しない(例えば、管理装置30やクラウドサーバ50が好適であるが、必要な情報にアクセス可能であるためカート10で実施してもよい)。
【0114】
(変形例等)
以上、各実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(11)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(11)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0115】
(1)上記実施形態では、顧客マスタ(
図5(D))に支払方法を設定する例を説明したが、注文時に支払方法の入力が可能であってもよい。つまり、上記実施形態では、支払方法が固定的に事前設定されている例を説明したが、注文毎に支払方法が自由に設定可能であってもよい。
【0116】
(2)上記実施形態では、1つの注文商品に1つの代替商品を設定する例を説明したが、1つの注文商品に2つ以上の代替商品の設定が可能であってもよい。代替商品候補1、代替商品候補2、…といった具合に優先順位の設定が可能であってもよい。
【0117】
(3)ピッキング作業中において、注文毎(顧客毎)に、代替商品の登録商品数(投入商品数)や登録割合(全数に占める替商品の登録割合)を表示してもよい。例えば、各画面(商品スキャン指示画面、商品投入指示画面、商品投入完了画面、代替商品画面等)において、代替商品の登録商品数や登録割合を表示してもよい。例えば、1つしかない商品aを注文した顧客が2人で2人とも商品aに対して代替商品を設定している場合(商品aが1つ足りない場合)、商品aをどちらの顧客にするかについて代替商品の登録商品数や登録割合を参照して決めてもよい。
【0118】
(4)上記実施形態では、電子棚札20は、発光部205の発光(カート10に応じた発光態様で発光)によって担当商品がピッキングの対象商品である旨を報知する例を説明したが、発光部205の発光に代えて又は加えて、電子棚札20は、表示部203の表示(例えば、カート10に応じた表示態様で表示)によって担当商品がピッキングの対象商品である旨を報知してもよい。電子棚札20は、商品情報(名称、価格等)とピッキングの対象商品である旨とを交互に(例えば2秒毎に切り替えて)表示してもよい。また、電子棚札20は、発光や表示に代えて又は加えて、音声出力部の音声出力(例えば、カート10に応じた出力態様で音声出力)によって担当商品がピッキングの対象商品である旨を報知してもよい。
【0119】
上記実施形態では、電子棚札20は、担当商品が次にピッキングされる商品であってもカート10が遠くに存在する場合には発光部205を発光させなくてもよいと説明したが、表示部203による表示や音声出力部による音声出力についても同様である。
【0120】
(5)上記実施形態では、説明を省略したが、電子棚札20を設けていない商品(紙やプラスチックの札しかない商品)が存在してもよい。なお、
図5に示すように、電子棚札20を設けている商品であるか否かは陳列マスタや電子棚札マスタを参照すれば判断可能である。当該判断は、カート10が行ってもよいし、上位側の装置(例えば、管理装置30、店舗サーバ40、クラウドサーバ50等)が行ってもよい(カート10に判断結果を送信してもよい)。
【0121】
カート10は、ピッキングの対象商品が電子棚札20を設けていない商品である場合、ピッキングの対象商品が電子棚札20を設けていない商品である旨(つまり発光しない旨)を報知(タッチディスプレイ103による表示、音声出力部による報知)してもよい。
【0122】
カート10は、ピッキングの対象商品の電子棚札20が発光不能(例えば、交換中等のメンテナンス中)である場合、同様に、ピッキングの対象商品の電子棚札20が発光しない旨を報知してもよい。なお、電子棚札マスタ(電子棚札データ)に発光可能/発光不可能のフラグを設け、カート10又は上位側の装置が電子棚札マスタを参照し、夫々の電子棚札20の発光可能/発光不可能を判断してもよい。
【0123】
(6)カート10は、代替商品ボタンBT25の操作があった場合、棚補充を該当する棚補充担当者(当該担当者の使用する電子機器。例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末等)に要商品補充情報(少なくとも商品識別情報を含む情報)を送信(電子棚札20経由で送信してもよい)してもよい。
【0124】
カート10は、補充要請ボタン(非図示)を各画面(商品スキャン指示画面、商品投入指示画面、商品投入完了画面、代替商品画面等)に表示し、補充要請ボタンの操作があった場合に、補充担当者に商品補充情報を送信してもよい(電子棚札20経由で送信してもよい)。カート10は、操作部(操作ボタン)の1つとして補充要請ボタンを備えてもよい。また、カート10は、店員の翳したICカードを読み取った場合に、補充担当者に商品補充情報を送信してもよい。なお、店員は、ピッキングの対象商品が不足している場合(ピッキングの対象商品が陳列位置に存在しない場合、陳列位置に存在するピッキングの対象商品が要ピッキング個数未満である場合)に補充要請ボタンを操作する(又はICカードを読み取らせる)。
【0125】
カート10に代えて又は加えて、電子棚札20が、表示部203に補充要請ボタンを表示し、補充要請ボタンの操作があった場合に、補充担当者に商品補充情報を送信してもよい。電子棚札20は、操作部(操作ボタン)の1つとして補充要請ボタンを備えてもよい。電子棚札20は、店員の翳したICカードを読み取った場合に、補充担当者に商品補充情報を送信してもよい。
【0126】
(7)店員は、予めオリコンに袋・容器(例えば、レジ袋、段ボール、マイバック、通い箱。以下、袋等)をセットせずにピッキング作業後に袋詰めしてもよいし、予めオリコンに袋等をセットし、ピッキング作業時(ピッキング作業中)に袋詰めしてもよい。
【0127】
袋詰めのタイミングがピッキング作業時である場合(予めオリコンに袋等をセットする場合)には、カート10は、初期画面(
図7、
図8)や開始画面(
図9)において、袋等のオリコンへのセット(セットする袋等の種類)について報知(タッチディスプレイ103による表示、音声出力部による報知)してもよい。顧客は、注文時に袋等の種類を指定し(注文データ内に袋等の種類が記憶されるようにし)、カート10は、中央領域R10において、夫々の顧客(注文)に対応するオリコンにセットする袋等の種類を報知してもよい。
【0128】
袋等のオリコンへのセット時には種々のチェックを行ってもよい。例えば、夫々のオリコンにセットする袋等が正しい袋等(顧客が指定した袋等)であるかをチェックしてもよい。具体的には、袋等の種類を識別する袋識別情報を設定(定義)するとともに(つまり、注文時に顧客によって指定された袋等の種類が袋識別情報として注文データに格納されるようにするとともに)、袋等に袋識別情報をコード化したバーコード(又は2次元コード)を付し、店員は、オリコンに等をセットする際に、袋等をセットするオリコンを指定(つまり注文を特定)するとともに、該オリコン(指定したオリコン)にセットする袋等に付されたバーコード(2次元コード)を読み取るようにしてもよい。つまり、カート10は、店員によって指定されたオリコンの注文データに含まれる袋識別情報と、店員によって読み取られたバーコード(2次元コード)から取得した袋識別情報とが一致するか否かを判断すればよい。
【0129】
なお、オリコンにセットした袋等の重量をチェックしてもよい。具体的には、夫々の袋等の重量情報(袋識別情報と重量情報とを対応付けたファイル)をカート10がアクセス可能な場所(記憶部102、他の装置の記憶部)に記憶しておき、カート10は、店員によって指定されたオリコンの注文データに含まれる袋識別情報に対応する重量情報と、オリコンへの袋等のセット後の増加重量とが一致するか否か(又は誤差の所定内であるか)を判断してもよい。
【0130】
なお、袋詰めのタイミングがピッキング作業後である場合(予めオリコンに袋等をセットしない場合)には、カート10は、ピッキング作業が完了したときに、夫々のオリコン内の商品(夫々の注文商品)を袋詰めする袋等を報知してもよい。
【0131】
カート10は、店員は、冷凍、チルドの商品については、顧客の袋等の指定にかかわらず、専用の容器等を使用する旨を報知してもよい。カート10は、ピッキング作業時に袋詰めする場合(予めオリコンに袋等をセットする場合)にはピッキング作業を開始する前に報知し、ピッキング作業後に袋詰めする場合(予めオリコンに袋等をセットしない場合)にはピッキング作業が完了した後に報知してもよい。なお、冷凍、チルドの商品に該当する旨は、例えば、商品マスタ(商品基本データ)に記憶しておけばよい。
【0132】
(8)カート10は、NONPLU商品(大きさが不揃いな生鮮食品、特に従量商品)について、顧客の希望を表示してもよい。例えば、NONPLU商品についての顧客の希望は、注文データに格納されるようにするとともに、カート10は、商品投入指示画面(例えば、商品投入指示画面の中央領域R10)において、個々の顧客の希望を表示してもよい。顧客の希望は、重量の範囲であってもよいし、金額の範囲であってもよいし、色合いや部位(例えば、鮭の場合のカマ、ハラス等)であってもよい。なお、魚肉総菜等は、所望のものがない場合には、製造してもよい。
【0133】
(9)上記実施形態では、説明を省略したが、カート10の第1スキャナ部110(固定スキャナ)は、左右方向の角度を変更可能であってもよい(スイベル機能を有していてもよい)。また、カート10のタッチディスプレイ103(制御装置11)は、左右方向の角度を変更可能であってもよい。カート10のタッチディスプレイ103(制御装置11)は、上下方向に角度を変更可能であってもよい(チルト機能を有していてもよい)。
【0134】
つまり、カート10については図示を省略するが、後述するカート1010(
図26)と同様、タッチディスプレイ103や第1スキャナ部110はスイベル角が調整可能であり、タッチディスプレイ103はチルト角が調整可能であってもよい。タッチディスプレイ103と第1スキャナ部110とは独立してスイベル角度の調整可能であってもよい。また、第1スキャナ部110についても、チルト角が調整可能であってもよい。
【0135】
(10)上記実施形態では、4つのオリコンをセット可能なピッキングカート(カート10)を用いる例を説明したが、3つ以下又は5つ以上のオリコンをセット可能なピッキングカートを用いてもよい。例えば、3つのオリコンをセット可能なピッキングカート(
図26のカート1010)を用いてもよいし、8つのオリコンをセット可能なピッキングカート(非図示)を用いてもよい。
【0136】
図26は、カート1010の外観例である。
図26(A)~
図26(C)に示すように、カート1010は、3つのコンテナ(例えば、オリコン)をセット可能である。
図1~
図25にて説明したカート10は、纏めて4つの注文を処理可能(4つの注文商品についてピッキング作業を実施可能)であるのに対し、
図26のカート1010は、纏めて3つの注文を処理可能(3つの注文商品についてピッキング作業を実施可能)である。
【0137】
カート1010は、制御装置(制御部)1011、第1スキャナ部(固定スキャナ)1110、第2スキャナ部(ハンディスキャナ)1111、第1計量部1120A(上段のオリコンの下部に存在。符号省略)、第2計量部1120B(下段の手前側のオリコンの下部に存在。符号省略)、第3計量部1120C(下段の奥側のオリコンの下部に存在。符号省略)を備える。制御装置1011は、CPU1101(非図示)、記憶部1102(非図示)、タッチディスプレイ1103、通信部1104(非図示)、接続部1105(非図示)を備える。
【0138】
図26(A)~
図26(C)に示すように、第1スキャナ部1110やタッチディスプレイ1103(制御装置1011)は、スイベル角が調整可能である(スイベル機能)。また、タッチディスプレイ1103は、チルト角が調整可能である(チルト機能)。
図26(A)は、初期状態の姿勢のカート1010を示している。
図26(B)は、タッチディスプレイ1103が上方向に角度調整された姿勢のカート1010を示している。
図26(C)は、タッチディスプレイ1103と第1スキャナ部1110とが右方向(手前側から右方向)に角度調整された姿勢のカート1010を示している。図示は省略したが、タッチディスプレイ1103と第1スキャナ部1110とは独立してスイベル角度の調整可能であってもよい。なお、第1スキャナ部1110についても、チルト角が調整可能であってもよい。
【0139】
従来、スーパーマーケット等の幅狭通路(通路が狭い物流倉庫等も同様)では、ピッキングカートの運用が困難であったが、上述したようにスイベル角やチルト角を調整可能にすることによって、カートの操作性や商品投入のし易さも向上し(表示部の回転機構によりカート側面からも投入可能)、幅狭通路でも無理なく運用可能となる。
【0140】
通常、カートの表示部はハンドル側に向けられており、基本的には、可能であるとしてもチルト方向の調整のみである。また、固定スキャナに関してはハンドル側に固定的に向けられており、基本的には、チルト方向の調整もできない。一方、カート1010(上記(9)にて述べたようにカート10も同様)は、表示部(タッチディスプレイ1103、タッチディスプレイ103)も、固定スキャナ(第1スキャナ部1110、第1スキャナ部110)も、スイベル方向の調整が可能であるため、幅狭通路でも無理なく運用できる。
【0141】
(11)各装置(例えば、カート10(制御装置11)、電子棚札20、管理装置30、店舗サーバ40、クラウドサーバ50等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、カート10(制御装置11)は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。一例として、カート10(制御装置11)の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ(クラウドサーバ50と同一であってもよいし他のクラウドサーバであってもよい)が実行し、カート10(制御装置11)はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。つまり、クラウドサーバが、各画面(
図7~
図25)の表示等を制御してもよい。
【0142】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、システムに関する。
[背景技術]
顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスを実現するシステムが知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-087366号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスには改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、顧客からの注文に基づいて店内にて店員が商品を集めるサービスをより好適に実施可能な技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0143】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、店舗内の夫々の商品の陳列位置に設置され、販売価格を含む商品情報を表示する電子棚札装置(例えば、電子棚札20)と、顧客からの注文情報に含まれる注文商品を店員が店舗内を移動してピッキングする際に用いられるピッキング装置(例えば、カート10、カート1010)と、を有するシステム(例えば、システム1)であって、前記ピッキング装置は、前記注文情報に基づくピッキング作業の指示情報を表示する指示情報表示手段(例えば、タッチディスプレイ103、タッチディスプレイ1103)を備え、前記電子棚札装置は、前記商品情報を表示する商品情報表示手段(例えば、表示部203)と、前記商品情報表示手段によって前記商品情報を表示する担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当する場合、前記ピッキング作業の対象商品である旨を報知する報知手段(例えば、発光部205、表示部203、音声出力部)とを備えることを特徴とするシステムである。
(1)のシステムによれば、電子棚札20による報知(発光、表示、音声等)によって案内されるため、ピッキング作業を効率化することができる。電子棚札を利用(兼用)するためコスト面において有利である。
【0144】
(2)前記注文情報は、前記注文商品に替わる代替商品に関する情報を含む場合があり、前記報知手段は、前記担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に替わる代替商品に該当する場合、前記対象商品である旨を報知する
ことを特徴とする(1)に記載のシステムである。
(2)のシステムによれば、柔軟性が高まるため、顧客、店の双方にとって好適である。
【0145】
(3)前記報知手段は、前記担当商品が前記ピッキング作業において次にピッキングされる前記注文商品に該当し、かつ、前記ピッキング装置が設置位置の近傍に存在している場合、前記対象商品である旨を報知することを特徴とする(1)に記載のシステムである。
(3)のシステムによれば、必要なタイミングで必要な店員に報知することができる。
【0146】
(4)前記指示情報表示手段は、複数の前記注文情報に基づく前記指示情報を表示可能であり、前記注文情報毎に設けられた夫々の表示領域において夫々の前記注文情報に基づく情報を表示することを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載のシステムである。
(4)のシステムによれば、個々の注文の状況や夫々の注文に対する作業について直感的に認識しやすく混乱も生じにくいため、作業が効率化する。
【0147】
なお、以上に説明した各装置(例えば、カート10(制御装置11)、電子棚札20、管理装置30、店舗サーバ40、クラウドサーバ50、無線AP90等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0148】
1…システム 10…カート(ピッキングカート) 11…制御装置(制御部) 20…電子棚札 30…管理装置 40…店舗サーバ 50…クラウドサーバ 90…無線AP 1010…カート(ピッキングカート) 1011…制御装置(制御部)