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特開2025-38887ゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース
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  • 特開-ゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025038887
(43)【公開日】2025-03-19
(54)【発明の名称】ゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/00 20060101AFI20250312BHJP
   H01R 13/627 20060101ALI20250312BHJP
【FI】
B62D1/00
H01R13/627
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024152321
(22)【出願日】2024-09-04
(31)【優先権主張番号】23195995.8
(32)【優先日】2023-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】524330311
【氏名又は名称】エンドア アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト コンラッド
【テーマコード(参考)】
3D030
5E021
【Fターム(参考)】
3D030DA83
3D030DB22
5E021FA05
5E021FA08
5E021FB16
5E021FC40
5E021HC12
5E021HC31
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使用の汎用性が改善されたステアリング・ホイール・ベースを提供する。
【解決手段】ゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベースであって、ステアリング・ホイール・シャフトと共に回転するようにステアリング・ホイール・シャフトに固定される取付け構成要素であって、取付け構成要素の電気的プラグイン接点を介して、ステアリング・ホイール・ベースがステアリングホイールの電子機器に直接電気的に接続可能であるように構成される、取付け構成要素と、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素を備えるシステムであって、固定位置において取付け構成要素に交換可能に固定可能であり、ステアリングホイールの異なるステアリングホイール側カップリング要素に適合される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース(1)であって、
ステアリング・ホイール・シャフトと、
前記ステアリング・ホイール・シャフトと共に回転するように前記ステアリング・ホイール・シャフトに固定される取付け構成要素(2)であって、前記取付け構成要素(2)の電気的プラグイン接点(6)を介して、前記ステアリング・ホイール・ベース(1)がステアリングホイールの電子機器に直接電気的に接続可能であるように構成される、取付け構成要素(2)と、
第1の機械的クイックカップリング要素(4)および第2の機械的クイックカップリング要素(5)を備えるシステムであって、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および第2の機械的クイックカップリング要素(5)が、固定位置において前記取付け構成要素(2)に交換可能に固定可能であり、前記ステアリング・ホイール・ベース(1)と前記ステアリングホイールとの間に機械的クイックカップリングを設けるように前記ステアリングホイールの異なるステアリングホイール側カップリング要素に適合される、システムと、
を備える、ステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項2】
前記取付け構成要素(2)が、第1の係合要素(7)を備え、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)が各々、第2の係合要素(8)を備え、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)が、前記第1の係合要素(7)が前記第2の係合要素(8)に係合するとき、前記固定位置で前記取付け構成要素(2)にのみ固定可能である、ことを特徴とする、請求項1に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項3】
前記取付け構成要素(2)が、前記ステアリング・ホイール・シャフトの軸方向(10)と一致して延在する突出部(9)を備え、前記電気的プラグイン接点(6)が、前記ステアリング・ホイール・シャフトから離れた前記突出部(9)の端部に配置され、前記電気的プラグイン接点(6)の接点閉鎖方向が、前記ステアリング・ホイール・シャフトの前記軸方向(10)と一致する、ことを特徴とする、請求項1または2に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項4】
前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)が各々、2つの対向する開口部、すなわち第1の開口部(13)および第2の開口部(14)、を有する空洞(12)を形成するスリーブ部(11)を備え、前記取付け構成要素(2)の前記突出部(9)が、前記突出部(9)が前記第1の開口部(13)を通って前記空洞(12)に挿入可能であるように構成され、前記電気的プラグイン接点(6)が、前記ステアリングホイールの前記電子機器を前記電気的プラグイン接点(6)に電気的に接続するために前記第2の開口部(14)からアクセス可能であり、好ましくは、それぞれの前記機械的クイックカップリング要素の前記空洞が異なる形状である、ことを特徴とする、請求項3に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項5】
前記ステアリングホイールを前記ステアリング・ホイール・ベース(1)にカップリングするために、それぞれのステアリングホイール側カップリング要素を有する前記ステアリングホイールが前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)または前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)上に移動されるとき、前記ステアリングホイールの前記電子機器が、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記スリーブ部(11)の幾何学的形状によって、前記取付け構成要素(2)の前記電気的プラグイン接点(6)に対して位置合わせされるように、それぞれの前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記スリーブ部(11)が構成される、ことを特徴とする、請求項4に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項6】
前記突出部(9)、好ましくは、前記電気的プラグイン接点(6)の一部の外周が、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および/または前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)が特定の方向にのみ前記突出部(9)に挿入され得るように成形される、ことを特徴とする、請求項4または5に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項7】
前記突出部(9)が、そのシース表面に少なくとも1つのスナップ嵌合要素(15)、好ましくは対向する位置に2つを備え、これは、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および/または前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記スリーブ部(11)上の対応部と係合するように構成される、ことを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項8】
前記突出部(9)が、そのシース表面におけるそのシートにねじ穴(16)を備え、これは、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および/または前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)を特定の方向で前記固定位置に固定するために、締結具を、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および/または前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の外壁の前記空洞(12)に通じる開口部を通して前記ねじ穴(16)にねじ込み可能であるように構成される、ことを特徴とする、請求項4から7のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項9】
前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)が各々、前記スリーブ部(11)の外側に、前記ステアリングホイールの前記ステアリングホイール側カップリング要素を前記ステアリング・ホイール・ベース(1)に機械的にクイックカップリングするように機能するカップリング係合要素(17)を備える、ことを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項10】
それぞれの前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記スリーブ部(11)が、前記ステアリングホイールの前記ステアリングホイール側カップリング要素が規定方向で前記ステアリング・ホイール・ベース(1)のみにカップリング可能であるように構成される、ことを特徴とする、請求項4から9のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項11】
前記取付け構成要素(2)が、好ましくは、前記突出部(9)の端部に、かつ該端部の周りに、対称的に配置される第1のフランジディスク(19)を備え、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の各々が、好ましくは、前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記スリーブ部(11)の端部に、かつ該端部の周りに、対称的に配置される第2のフランジディスク(20)を備え、前記第1のフランジディスク(19)および前記第2のフランジディスク(20)が、前記2つのフランジディスクがねじによって接続可能であるように構成され、好ましくは、前記第1のフランジディスク(19)が、ねじ穴(21)を備え、前記第2のフランジディスク(20)が、対応する穴(22)を備え、これにより、前記対応する穴(22)を通して挿入され、前記ねじ穴(21)にねじ込まれるねじによって、前記第2のフランジディスク(20)が、前記第1のフランジディスク(19)に固定可能である、ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)のための機械的クイックカップリング要素(4,5)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース(1)と、ステアリングホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールと、を備えるフルシステムであって、前記ステアリングホイール側カップリング要素に関する前記第1の機械的クイックカップリング要素(4)および前記第2の機械的クイックカップリング要素(5)の前記システムの適切な機械的クイックカップリング要素が、前記取付け構成要素(2)に固定され、前記ステアリングホイールが、前記ステアリング・ホイール・ベース(1)に機械的にクイックカップリングされる、フルシステム。
【請求項14】
ステアリングホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールを、請求項1から12に記載のステアリング・ホイール・ベース(1)に接続する方法であって、以下の順序で、
前記ステアリングホイール側カップリング要素に関する前記システムの適切な機械的クイックカップリング要素を前記取付け構成要素(2)に固定するステップと、
ステアリングホイールの電子機器と前記取付け構成要素(2)の前記電気的プラグイン接点(6)との間の電気接続が形成され、前記適切な機械的クイックカップリング要素と前記ステアリングホイール側カップリング要素との間の機械的クイックカップリング接続が形成されるように、前記ステアリングホイール側カップリング要素を前記適切な機械的クイックカップリング要素上に移動させるステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記方法が、請求項14に記載のステップの前に、以下の順序で、
別のステアリングホイール側カップリング要素を有する別のステアリングホイールを、他方のステアリングホイール側カップリング要素に関する前記システムの別の適切な機械的クイックカップリング要素から除去するステップであって、これにより、他方のステアリングホイールの前記電子機器間の前記電気接続、および他方の適切な機械的クイックカップリング要素と他方のステアリングホイール側カップリング要素との間の前記機械的クイックカップリング接続が、開かれる、ステップと、
前記取付け構成要素(2)の他方の適切な機械的クイックカップリング要素を取り外して、除去するステップと
を含む、ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載のゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース、ステアリングホイールと、本発明によるステアリング・ホイール・ベースと、を備える請求項13に記載のフルシステム、およびステアリングホイールを請求項14に記載の本発明によるステアリング・ホイール・ベースに接続する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ステアリング・ホイール・ベースは、自動車レースシミュレーションまたは同様のアプリケーションなど、ゲームアプリケーションのためのステアリング挙動をシミュレートするために使用される。そのために、それは、ステアリングホイールに接続可能なステアリング・ホイール・シャフトを備え、ステアリング・ホイール・ベースは、シミュレートされた力をステアリング・ホイール・シャフトに、したがってステアリングホイールに向けると同時に、ステアリングホイールの、したがってステアリング・ホイール・シャフトの、ステアリング運動を読み取り、これをゲームアプリケーションに送信するように構成される。さらに、ホイールベースは、ステアリングホイールの電子機器に接続される。ステアリングホイールをホイールベースに取り付けるために、クイック・カップリング・システムが、ホイールベースおよびステアリングホイールの側の要素と共に使用される。
【0003】
このようなクイック・カップリング・システムを有するステアリング・ホイール・ベースは、欧州特許第4041615号明細書から知られている。それは、ステアリングホイールが正しい方向であるときのみ、ステアリング・ホイール・ベースに取り付け可能であることを保証する。これにより、ステアリング・ホイール・ベースとステアリングホイールとの間の接続の簡単さ、および適切さが改善される。しかしながら、このようなステアリング・ホイール・ベースを使用する汎用性には限界がある。
【発明の概要】
【0004】
したがって、本発明の目的は、使用の汎用性が改善されたステアリング・ホイール・ベースを提供することである。
【0005】
本発明による目的の解決策は、請求項1に記載のステアリング・ホイール・ベース内に存在する。ゲームアプリケーションのための本発明によるステアリング・ホイール・ベースは、ステアリング・ホイール・シャフトと、ステアリング・ホイール・シャフトと共に回転するようにステアリング・ホイール・シャフトに固定される取付け構成要素であって、取付け構成要素の電気的プラグイン接点を介して、ステアリング・ホイール・ベースがステアリングホイールの電子機器に直接電気的に接続可能であるように構成される、取付け構成要素と、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素を備えるシステムであって、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素が、固定位置において取付け構成要素に交換可能に固定可能であり、ステアリング・ホイール・ベースとステアリングホイールとの間に機械的クイックカップリングを設けるようにステアリングホイールの異なるステアリングホイール側カップリング要素に適合される、システムと、を備える。
【0006】
本発明によるステアリング・ホイール・ベースは、異なるホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールを有利で、簡単な方法でステアリング・ホイール・ベースにカップリングすることを可能にする。これにより、ステアリング・ホイール・ベースの使い勝手の汎用性が向上する。
【0007】
さらに、ステアリングホイールの電子機器へのポートは、いつくかのステアリングホイールについて同様である。したがって、ステアリング・ホイール・ベースを異なるステアリングホイールに適合させるとき、ユーザは、内部電子接続を切断する必要がないので、ステアリング・ホイール・ベースの電気的プラグイン接点は、交換可能ではない取付け構成要素の一部であることが有利である。第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は、アマチュアのユーザが、クイックに、効率的な方法で交換し得る純粋に機械的な構成要素である。
【0008】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0009】
特に好ましい実施形態によれば、取付け構成要素は、第1の係合要素を備え、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は各々、第2の係合要素を備え、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は、第1の係合要素が第2の係合要素に係合するとき、固定位置で取付け構成要素にのみ固定可能である。これにより、固定位置にあるステアリング・ホイール・ベースに対する第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素の方向が保証される。好ましくは、第1の係合要素は、突起部として形成され、第2の係合要素は、溝部として形成されるか、またはその逆も可である。このようにして、係合要素を簡単な方法で設計することができる。
【0010】
好ましい実施形態によれば、取付け構成要素は、ステアリング・ホイール・シャフトの軸方向と一致して延在する突出部を備え、電気的プラグイン接点は、ステアリング・ホイール・シャフトから離れた突出部の端部に配置され、電気的プラグイン接点の接点閉鎖方向は、ステアリング・ホイール・シャフトの軸方向と一致する。これは、電気的プラグイン接点がステアリングホイールに向かって突出し、したがってステアリングホイールの電子機器に容易に接続できることを意味する。
【0011】
特に好ましい実施形態では、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は各々、2つの対向する開口部、第1の開口部および第2の開口部を有する空洞を形成するスリーブ部を備え、取付け構成要素の突出部は、突出部が第1の開口部を通って空洞に挿入可能であるように構成され、電気的プラグイン接点は、ステアリングホイールの電子機器を電気的プラグイン接点に電気的に接続するために第2の開口部からアクセス可能であり、好ましくは、それぞれの機械的クイックカップリング要素の空洞は異なる形状である。これにより、ステアリング・ホイール・ベースの極めてコンパクトな設計が可能になる。
【0012】
好ましい実施形態によれば、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部には、その第2の開口部に面取り部が形成される。これにより、ステアリングホイールとステアリング・ホイール・ベースとのカップリングが容易になる。
【0013】
別の好ましい実施形態では、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部は、第1の開口部から軸方向に広がる輪郭が形成される。これにより、ステアリングホイールとステアリング・ホイール・ベースとのカップリングがさらに容易になる。
【0014】
好ましい実施形態では、第2の開口部の平面は、電気的プラグイン接点の閉鎖方向に垂直であり、電気的プラグイン接点は、第2の開口部の平面から最大5cmである。これにより、電気的プラグイン接点は、第2の開口部から特にアクセス可能になる。
【0015】
別の好ましい実施形態によれば、ステアリングホイールをステアリング・ホイール・ベースにカップリングするために、それぞれのステアリングホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールが第1の機械的クイックカップリング要素または第2の機械的クイックカップリング要素上に移動されるとき、ステアリングホイールの電子機器が、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部の幾何学的形状によって取付け構成要素の電気的プラグイン接点に対して位置合わせされるように、それぞれの第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部は構成される。これにより、電気的プラグイン接点とステアリングホイールの電子機器との接続が容易になる。
【0016】
別の好ましい実施形態では、突出部、好ましくは、電気的プラグイン接点の一部の外周は、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素が特定の方向にのみ突出部に挿入され得るように成形される。これにより、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素が正しい方向で取付け構成要素に固定されることが保証される。
【0017】
好ましい実施形態によれば、突出部は、そのシース表面に少なくとも1つのスナップ嵌合要素、好ましくは対向する位置に2つを備え、これは、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部上の対応部と係合するように構成される。これにより、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素を簡単で、手間のかからない方法で取付け構成要素に固定することが可能になる。好ましくは、スリーブ部の対応部は、スリーブ部の外側からアクセス可能な開口部として構成される。これは、少なくとも1つのスナップ嵌合要素と対応部との間のスナップ嵌合接続の解放を容易にする。
【0018】
別の好ましい実施形態によれば、突出部は、そのシース表面におけるそのシートにねじ穴を備え、これは、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素を特定の方向で固定位置に固定するために、締結具を、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素の外壁の空洞に通じる開口部を通してねじ穴にねじ込み可能であるように構成される。これはまた、第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素を簡単で、手間のかからない方法で取付け構成要素に固定することを可能にする。
【0019】
特に好ましい実施形態では、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は各々、スリーブ部の外側に、ステアリングホイールのステアリングホイール側カップリング要素をステアリング・ホイール・ベースに機械的にクイックカップリングするように機能するカップリング係合要素を備える。好ましくは、ステアリングホイール側カップリング要素のステアリングホイール側対応部が、ステアリングホイールをステアリング・ホイール・ベースのステアリング・ホイール・シャフトに機械的に、特に回転的に固定するために係合し得る窪みまたはスロットとして、カップリング係合要素は形成される。
【0020】
別の好ましい実施形態では、それぞれの第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部は、ステアリングホイールのステアリングホイール側カップリング要素が規定の方向でステアリング・ホイール・ベースにのみカップリング可能であるように構成される。これにより、ステアリングホイールとステアリング・ホイール・ベースとの正確な固定が簡単になる。好ましくは、それぞれの第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部の外側輪郭は、ステアリングホイールのステアリングホイール側カップリング要素が規定の方向でステアリング・ホイール・ベースにのみカップリング可能であるように形成され、外側輪郭は、好ましくは、規定の方向に対して軸対称であり、点対称ではない。別の好ましい実施形態では、それぞれの第1の機械的クイックカップリング要素および/または第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部は、ステアリング・ホイール・シャフトの軸方向に平行に延在する溝部をその外面に備え、ステアリングホイールのステアリングホイール側カップリング要素の内部は、ステアリングホイールが規定の方向でステアリングホイールにのみカップリング可能であるように溝部と係合する舌部要素を備える。
【0021】
別の好ましい実施形態によれば、取付け構成要素は、好ましくは、電気的プラグイン接点から離れた突出部の端部に、かつその端部の周りに、好ましくは、対称的に配置される第1のフランジディスクを備え、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素は各々、好ましくは、第1の機械的クイックカップリング要素および第2の機械的クイックカップリング要素のスリーブ部の端部に、かつその端部の周りに、好ましくは第1の開口部に、対称的に配置される第2のフランジディスクを備え、第1のフランジディスクおよび第2のフランジディスクは、2つのフランジディスクがねじによって接続可能であるように構成され、好ましくは、第1のフランジディスクは、ねじ穴を備え、第2のフランジディスクは、対応する穴を通して挿入され、ねじ穴にねじ込まれるねじによって第1のフランジディスクに固定可能である対応する穴を備える。
【0022】
別の特に好ましい実施形態では、システムは、少なくとも1つの他の機械的クイックカップリング要素を備える。これは、カップリング可能なステアリングホイールに関する変動性をさらに増加させることができる。
【0023】
本発明は、上述の実施形態の1つによるステアリング・ホイール・ベースのための機械的クイックカップリング要素に、さらに関する。
【0024】
本発明は、上述の実施形態の1つによるゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベースと、ステアリングホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールと、を備えるフルシステムに、さらに関し、ステアリングホイール側カップリング要素に関するシステムの適切な機械的クイックカップリング要素は、取付け構成要素に固定され、ステアリングホイールは、ステアリング・ホイール・ベースに機械的にクイックカップリングされる。
【0025】
さらに、本発明は、ステアリングホイール側カップリング要素を有するステアリングホイールを、上記の実施形態の1つによるステアリング・ホイール・ベースに接続する方法であって、以下の順序で、
-ステアリングホイールのステアリングホイール側カップリング要素に関するシステムの適切な機械的クイックカップリング要素を取付け構成要素に固定するステップと、
-ステアリングホイールの電子機器と取付け構成要素の電気的プラグイン接点との間の電気接続が形成され、適切な機械的クイックカップリング要素とステアリングホイール側カップリング要素との間の機械的クイックカップリング接続が形成されるように、ステアリングホイール側カップリング要素を適切な機械的クイックカップリング要素上に移動させるステップと、を含む、方法に関する。
【0026】
本方法によって、ステアリングホイールは、ステアリング・ホイール・ベースに容易で、便利に固定することができ、適切な機械的クイックカップリング要素を選択する可能性によって、カップリング可能なステアリングホイールの範囲が改善され、それによって、ステアリング・ホイール・ベースの使用の汎用性が向上する。
【0027】
本方法の好ましい実施形態では、本方法は、上記のステップの前に、以下の順序で、
-別のステアリングホイール側カップリング要素を有する別のステアリングホイールを、他方のステアリングホイール側カップリング要素に関するシステムの別の適切な機械的クイックカップリング要素から除去するステップであって、これにより、他方のステアリングホイールの電子機器間の電気接続、および他方の適切な機械的クイックカップリング要素と他方のステアリングホイール側カップリング要素との間の機械的クイックカップリング接続が、切断される、ステップと、
-取付け構成要素の他方の適切な機械的クイックカップリング要素を取り外して、除去するステップと、を含む。
【0028】
それによって、ステアリング・ホイール・ベースを、別のステアリングホイール側カップリング要素を有する別のステアリングホイールに容易に適合することができる。
【0029】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明によるステアリング・ホイール・ベースの一実施形態の斜視図である。
図2図1によるステアリング・ホイール・ベースの実施形態の異なる斜視図である。
図3】第1の機械的クイックカップリング要素が取付け要素にカップリングされている、図1によるステアリング・ホイール・ベースの実施形態の別の斜視図である。
図4】第2の機械的クイックカップリング要素が取付け要素にカップリングされている、図1によるステアリング・ホイール・ベースの実施形態の別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、同一部分には同一符号を付す。図が、関連する図の説明で詳細に扱われない参照符号を含む場合、先行するまたは後続の図の説明が参照される。
【0032】
図は、本発明によるゲームアプリケーションのためのステアリング・ホイール・ベース1の実施形態を示している。ステアリング・ホイール・ベース1は、ステアリング・ホイール・ベース・ケーシング3の内部に電気モータの一部として搭載されるステアリング・ホイール・シャフトを備える。電気モータは、シミュレートされた力をステアリング・ホイール・シャフトに、したがってステアリングホイールに向けると同時に、ステアリングホイールの、したがってステアリング・ホイール・シャフトの、ステアリング運動を読み取り、これをゲームアプリケーションに送信するように構成される。別の実施形態として、ステアリング・ホイール・シャフトを、ステアリング・ホイール・ベース・ケーシング3の内部のベルトデバイスの内部に搭載することもできる。
【0033】
さらに、ステアリング・ホイール・ベース1は、ステアリング・ホイール・シャフトと共に回転するようにステアリング・ホイール・シャフトに固定される取付け構成要素2を備える。取付け構成要素2は、ステアリング・ホイール・シャフトの軸方向10に延在する突出部9を備える。突出部9の端部には、ステアリング・ホイール・ベース1をステアリングホイールの電子機器に接続するように構成される電気的プラグイン接点6が配置される。
【0034】
さらに、取付け構成要素2に交換可能に固定可能であり、ステアリングホイールのステアリングホイール側クイックカップリング要素をステアリング・ホイール・ベース1に機械的に固定するために使用され得る、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5のシステムを、ステアリング・ホイール・ベース1は備える。
【0035】
第1の機械的クイックカップリング要素4または第2の機械的クイックカップリング要素5を取付け構成要素2に固定するために、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5は各々、互いに対向する第1の開口部13および第2の開口部14を有する空洞12を形成するスリーブ部11を備える。これにより、突出部9は、第1の開口部13を通って、この空洞に挿入可能であり、電気的プラグイン接点6は、第2の開口部14からアクセス可能である。
【0036】
取付け構成要素2に関する第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5の方向を規定するために、取付け構成要素2は、第1の係合要素7を備え、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5は各々、第2の係合要素8を備え、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5は、第2の係合要素8が第1の係合要素7と係合するときに、取付け構成要素2にのみ固定することができる。さらに、電気的プラグイン接点6の外側輪郭、および第2の機械的クイックカップリング要素5の空洞12は、第2の機械的クイックカップリング要素5が特定の方向で突出部9上のみを移動し得るように形成される。
【0037】
第2の機械的クイックカップリング要素5を取付け構成要素2にしっかりと固定するために、第2の機械的クイックカップリング要素5が取付け構成要素2に対して固定位置にもたらされるときに、突出部9は、第2の機械的クイックカップリング要素5のスリーブ部11の対応部と係合する突出部9のシース表面の両側に、2つのスナップ嵌合要素15を備える。第1の機械的クイックカップリング要素4を取付け構成要素2にしっかりと固定するために、突出部9は、突出部9のシース表面にねじ穴16を備える。第1の機械的クイックカップリング要素4が取付け構成要素2に対して固定位置にもたらされると、ねじまたは同様の固定要素を、スリーブ部11を通してねじ穴16にねじ込むことができるように、第1の機械的クイックカップリング要素4のスリーブ部11の内部の穴が、ねじ穴16と重なり合い、それによって、第1の機械的クイックカップリング要素4が取付け構成要素2に固定される。
【0038】
さらに、取付け構成要素2は、電気的プラグイン接点6を有する突出部9の端部に対向する突出部9の端部に第1のフランジディスク19を備え、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5は各々、それぞれのスリーブ部11の第1の開口部13に第2のフランジディスク20を備える。第1のフランジディスク19は、ねじ穴21を備え、それぞれの第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5の第2のフランジディスク20は、第1のフランジディスク19および第2のフランジディスク20が、ねじによって互いに固定され得るように、対応する穴を備える。
【0039】
図示していないステアリングホイールをステアリング・ホイール・ベース1に機械的にクイックカップリングするために、第1の機械的クイックカップリング要素4および第2の機械的クイックカップリング要素5は各々、カップリング係合要素17を備える。第1の機械的クイックカップリング要素4のカップリング係合要素17は、第1の機械的クイックカップリング要素4のスリーブ部11のシース表面上の窪みとして形成される。第2の機械的クイックカップリング要素5のカップリング係合要素17は、第2の機械的クイックカップリング要素5のスリーブ部11のシース表面上に互いに対向する2つのスロットとして形成される。これらのスロットは、第2の機械的クイックカップリング要素5の空洞12への開口部として構成され、スナップ嵌合要素15の対応部としても使用される。ステアリング・ホイール・シャフトに対するステアリングホイールの正しい方向を保証するために、第1の機械的クイックカップリング要素4のスリーブ部11は、軸方向10に延在するそのシース表面に溝部18を備え、第1の機械的クイックカップリング要素4に対応するステアリングホイール側クイックカップリング要素は、ステアリングホイールがステアリング・ホイール・ベース1にカップリングされるとき、溝部18と係合する舌部を備える。一方、第2の機械的クイックカップリング要素5のスリーブ部11の外側輪郭は、対応するステアリングホイール側カップリング要素が指定された方向で第2の機械的クイックカップリング要素5にのみカップリングされ得るように形成される。
【符号の説明】
【0040】
1 ステアリング・ホイール・ベース
2 取付け構成要素
3 ステアリング・ホイール・ベース・ケーシング
4 第1の機械的クイックカップリング要素
5 第2の機械的クイックカップリング要素
6 電気的プラグイン接点
7 第1の係合要素
8 第2の係合要素
9 突出部
10 軸方向
11 スリーブ部
12 空洞
13 第1の開口部
14 第2の開口部
15 スナップ嵌合要素
16 ねじ穴
17 カップリング係合要素
18 溝部
19 第1のフランジディスク
20 第2のフランジディスク
21 ねじ穴
22 対応する穴
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】